JP4268372B2 - Metal complex dye, photoelectrode and dye-sensitized solar cell - Google Patents

Metal complex dye, photoelectrode and dye-sensitized solar cell Download PDF

Info

Publication number
JP4268372B2
JP4268372B2 JP2002157942A JP2002157942A JP4268372B2 JP 4268372 B2 JP4268372 B2 JP 4268372B2 JP 2002157942 A JP2002157942 A JP 2002157942A JP 2002157942 A JP2002157942 A JP 2002157942A JP 4268372 B2 JP4268372 B2 JP 4268372B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dye
photoelectrode
metal complex
metal
sensitized solar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002157942A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2003342488A (en
Inventor
真人 塩澤
洋充 田中
友美 元廣
俊吾 福本
睦 伊藤
竜生 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Central R&D Labs Inc, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2002157942A priority Critical patent/JP4268372B2/en
Publication of JP2003342488A publication Critical patent/JP2003342488A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4268372B2 publication Critical patent/JP4268372B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/542Dye sensitized solar cells

Landscapes

  • Hybrid Cells (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属錯体色素、光電極及び色素増感型太陽電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球温暖化やエネルギー問題に対する関心の高まりとともに太陽電池の様々な開発が進められている。その太陽電池の中でも、Nature(第353巻,第737〜740頁,1991年)及び米国特許4927721号、WO 94/04497号等に発表された色素増感型太陽電池は、ルテニウム錯体色素を増感色素(金属錯体色素)として含む二酸化チタン多孔質薄膜を有する光電極(作用電極)を備えており、使用する材料(酸化物半導体等)が安価であること、使用する材料を高純度に精製することなく用いることができること、比較的シンプルなプロセスで製造できること、用いる増感色素の吸収波長領域がブロードなため、可視光線のほぼ全ての波長領域の光を電気に変換できること等からその実用化が期待されている。
【0003】
そして、色素増感型太陽電池に使用される増感色素としては、従来より、例えば、ルテニウム(Ru3+イオン,Ru2+イオン)を配位中心とし、チオシアン酸イオン、1,10-フェナントロリン、1,10-フェナントロリン誘導体、2,2'-ビピリジル及び2,2'-ビピリジル誘導体等を配位子とするイソチオシアネート錯体(後述の式(I)を参照)又はチオシアネート錯体等が知られている。
【0004】
色素増感型太陽電池おいては、電池特性(エネルギー変換効率)の向上を図る一方で、電池寿命を実用レベルにまで向上させることが実用化に向けた重要な課題となっている。すなわち、長期使用中における電池特性の低下を低減し、優れた電池特性を長期にわたり得ることである。
【0005】
そのためのアプローチの一つとして、光電極の半導体電極に含有される増感色素の熱、光、薬品に対する耐久性を向上させ、その寿命をのばすことにより、優れた電池特性を長期にわたり得ることが可能な電池を構成するための様々な検討が行われている。
【0006】
上記の検討としては、例えば、特開2002−25635号公報、特開2001−237000号公報及び特開2000−268890号公報に記載の増感色素が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者らは、上記の特開2002−25635号公報、特開2001−237000号公報及び特開2000−268890号公報に記載の増感色素(金属錯体色素)であっても、十分な耐熱性、耐光性及び化学的安定性を得ることができておらず、従って、この色素を含む光電極を備えた色素増感型太陽電池であっても、使用開始時の光電変換効率を長期にわたって安定的に得ることができず未だ不十分であるということを見出した。
【0008】
すなわち、上記公報に記載の金属錯体色素を含む従来の増感色素は、光電極を構成する半導体電極内に含有させて光電変換反応の増感剤として使用した場合、光電変換反応の進行とともに、配位中心に対する各配位子の脱離、位置移動、これらに伴う配位中心に対する配位子の配向の変化が起こること等により異性化を起したり、共存する他の化学物質と化学反応することにより変質してしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、優れた耐熱性、耐光性及び化学的安定性を有する金属錯体色素、かかる金属錯体色素を有する優れた光電変換効率を長期にわたり得ることができる光電極、並びに、かかる光電極を備えた優れたエネルギー変換効率を長期にわたり得ることができる色素増感型太陽電池を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、金属錯体色素を、配位中心(4又は6配位中心となる金属又は金属イオン)に配位結合可能な窒素原子を含む第1の複素環を少なくとも2つ有しており金属酸化物表面に存在する水酸基と脱水縮合可能な特性基を少なくとも1つ有する第1の配位子と、上記配位中心に配位結合可能な窒素原子を含む第2の複素環を少なくとも1つ有しており、かつ、第2の複素環において窒素原子に隣接する少なくとも一方の炭素原子に金属又は金属イオンに配位結合可能な硫黄原子が複素環の側鎖として結合した構造を有する第2の配位子とを有する構造とすることにより、その耐熱性、耐光性及び化学的安定性を向上させることができることを見出し、本発明に到達した。
【0011】
すなわち、本発明は、4又は6配位中心となる金属又は金属イオンと、
前記金属又は前記金属イオンに配位結合可能な窒素原子を含む第1の複素環を少なくとも2つ有しており、かつ、金属酸化物表面に存在する水酸基と脱水縮合可能な特性基を少なくとも1つ有する第1の配位子と、
前記金属又は前記金属イオンに配位結合可能な窒素原子を含む第2の複素環を少なくとも1つ有しており、かつ、第2の複素環において窒素原子に隣接する少なくとも一方の炭素原子に、金属又は金属イオンに配位結合可能な硫黄原子が複素環の側鎖として結合した構造を有する第2の配位子と、
を有していること、
を特徴とする金属錯体色素を提供する。
【0012】
ここで、本発明の金属錯体色素において、第1の配位子の「金属酸化物表面に存在する水酸基と脱水縮合可能な特性基」における「金属酸化物」とは、光増感(光励起)された金属錯体色素が電子を受け渡すことの可能な水準のフェルミ準位を有する金属酸化物を示す。このような金属酸化物としては、例えば、TiO2などの酸化物半導体が挙げられる。また、「金属酸化物表面に存在する水酸基」とは、上記金属酸化物に直接結合した水酸基の他に、例えば、シラノール基のように水酸基の構造を有する特性基も含む。更に、「金属酸化物表面に存在する水酸基と脱水縮合可能な特性基」とは、上記水酸基と所定の反応条件の下で脱水縮合可能な特性基であればよく、実際の使用環境では脱水縮合により結合せずに、水素結合により金属酸化物表面に固定されていてもよい。また、本発明の金属錯体色素は、2座配位子を2つ有する構造を有する場合、cis型、trans型の何れの異性体の構造であってもよい。
【0013】
なお、本明細書においては、以下の説明において、上記第1の配位子が有する特性基を「インタロック基」と表現する。また、本発明の金属錯体色素は、1つの配位中心に対して第2の配位子が1つ又は2つ配位するものである。更に、1つの配位中心に対して第2の配位子が2つ配位する場合には、2つの第2の配位子同士は互いに同じ構造を有する同一のものであってもよく、互いに上記要部の構造以外は異なる構造を有する異種のものであってもよい。
【0014】
上記の構造を有する本発明の金属錯体色素は、従来の金属錯体色素に比較して配位中心に対する各配位子の脱離、位置移動、これらに伴う配位子の配向の変化を起しにくく、構造安定性に優れている。そのため、本発明の金属錯体色素は優れた耐熱性、耐光性及び化学的安定性を有する。本発明の金属錯体色素が従来の金属錯体色素に比較して構造安定性に優れている理由については明確には解明されていないが、本発明者らは、配位中心に配位結合する役割を担う第2の配位子が、金属又は金属イオンに対する配位力の大きな硫黄原子と窒素原子8第2の複素環を構成するもの)とを併有しており、従来の金属錯体色素に比較して配位中心に強固に結合できることが大きく影響していると考えている。
【0015】
また、本発明は、受光面を有する半導体電極と、当該受光面上に隣接して配置された透明電極とを有する光電極であって、半導体電極には前述した本発明の金属錯体色素が含有されていること、を特徴とする光電極を提供する。このように、前述した本発明の金属錯体色素を半導体電極に含有させることにより、優れた光電変換効率を有する光電極を構成することができる。
【0016】
更に、本発明は、受光面を有する半導体電極と当該半導体電極の前記受光面上に隣接して配置された透明電極とを有する光電極と、対極とを有しており、前記半導体電極と前記対極とが電解質を介して対向配置された色素増感型太陽電池であって、光電極が前述した本発明の光電極であること、を特徴とする色素増感型太陽電池を提供する。このように、前述した本発明の光電極を用いることにより、優れたエネルギー変換効率を有する色素増感型太陽電池を構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の金属錯体色素、光電極及び色素増感型太陽電池の好適な一実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0018】
図1は、本発明の光電極の好適な一実施形態を示す模式断面図である。また、図2は、図1に示した領域100の部分の模式拡大断面図である。更に、図3は、図1に示した光電極を備えた色素増感型太陽電池であり、本発明の色素増感型太陽電池の第1実施形態を示す模式断面図である。
【0019】
図1に示す光電極10は、主として、受光面F2を有する半導体電極2と、当該半導体電極2の受光面F2上に隣接して配置された透明電極1ととから構成されている。また、図3に示す色素増感型太陽電池20は、主として、図1に示した光電極10と、対極CEと、スペーサーSにより光電極10と対極CEとの間に形成される間隙に充填された電解質Eとから構成されている。そして、半導体電極2は、受光面F2と反対側の面F22(以下、裏面F22という)において電解質Eと接触している。
【0020】
この色素増感型太陽電池20は、透明電極1を透過して半導体電極2に照射される光L10によって半導体電極2内において電子を発生させる。そして、半導体電極2内において発生した電子は、透明電極1に集められて外部に取り出される。
【0021】
透明電極1の構成は特に限定されるものではなく、通常の色素増感型太陽電池に搭載される透明電極を使用できる。例えば、図1及び図3の透明電極1は、ガラス基板等の透明基板4の半導体電極2の側に光を透過させるためのいわゆる透明導電膜3をコートした構成を有する。この透明導電膜3としては、液晶パネル等に用いられる透明電極を用いればよい。例えば、フッ素ドープSnO2コートガラス、ITOコートガラス、ZnO:Alコートガラス等が挙げられる。また、メッシュ状、ストライプ状など光が透過できる構造にした金属電極をガラス基板等の基板4上に設けたものでもよい。
【0022】
透明基板4としては、液晶パネル等に用いられる透明基板を用いてよい。具体的には透明なガラス基板、ガラス基板表面を適当に荒らすなどして光の反射を防止したもの、すりガラス状の半透明のガラス基板など光を透過するものが透明基板材料として挙げられる。なお、光を透過するものであれば材質はガラスでなくてもよく、透明プラスチック板、透明プラスチック膜、無機物透明結晶体などでもよい。
【0023】
図1及び図2に示すように、半導体電極2は、主として半導体粒子P1とこの半導体粒子P1の表面に吸着された本発明の金属錯体色素P2とから構成されている。そして、十分な耐熱性、耐光性及び化学的安定性に優れた本発明の金属錯体色素P2を用いることにより、優れた光電変換効率を長期にわたり得るための電極寿命の向上が図られている。
【0024】
この半導体電極2の構成材料となる半導体は特に限定されるものではなく、酸化物半導体、硫化物半導体等を使用することができる。酸化物半導体としては、例えば、TiO2,ZnO,SnO2,Nb25,In23,WO3,ZrO2,La23,Ta25,SrTiO3,BaTiO3等を用いることができる。硫化物半導体としては、例えば、CdS等を用いることができる。また、上記の半導体の他に、Si,GaAs等も用いることができる。
【0025】
また、半導体電極2に含有させる本発明の金属錯体色素P2は、前述のように、4又は6配位中心となる金属又は金属イオンと、金属又は金属イオンに配位結合可能な窒素原子を含む第1の複素環を少なくとも2つ有しており、かつ、先に述べたインタロック基を少なくとも1つ有する第1の配位子と、上記の金属又は金属イオンに配位結合可能な窒素原子を含む第2の複素環を少なくとも1つ有しており、かつ、第2の複素環において窒素原子に隣接する少なくとも一方の炭素原子に金属又は金属イオンに配位結合可能な硫黄原子が複素環の側鎖として結合した構造を有する第2の配位子と、を有している。
【0026】
ここで、金属錯体色素P2の配位中心となる金属又は金属イオンとしては、4又は6配位中心となるものであれば特に限定されないが、高い構造安定性と、光励起時に半導体電極2に電子をスムーズに供給する観点からRu、Os又はPtであることが好ましい。
【0027】
また、先に述べたように、金属錯体色素P2は、1つの配位中心に対して第2の配位子が1つ又は2つ配位するものである。更に、1つの配位中心に対して第2の配位子が2つ配位する場合には、2つの第2の配位子同士は互いに同じ構造を有する同一のものであってもよく、互いに上記要部の構造以外は異なる構造を有する異種のものであってもよい。
【0028】
そして、配位中心に対して第2の配位子が1つ配位する場合、第2の配位子が第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトと、第2の複素環を構成する窒素原子のサイトの両方で配位結合する。また、配位中心に対して第2の配位子が2つ配位する場合、配位中心に対する第2の配位子の結合様式としては以下の様式が挙げられる。すなわち、第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトのみで結合した第2の配位子が2つ存在する場合、第2の複素環を構成する窒素原子のサイトのみで結合した第2の配位子が2つ存在する場合、第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトのみで結合した第2の配位子が1つと第2の複素環を構成する窒素原子のサイトのみで結合した第2の配位子が1つ場合である。。
【0029】
また、金属錯体色素P2の高い構造安定性を得る観点から、上記の第2の配位子は、更に下記式(1)で表される構造を有していることが好ましい。
【0030】
【化2】

Figure 0004268372
【0031】
式(1)中、Xは、炭素原子、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群より選択される何れかの原子を示し、Yは窒素原子を示し、aは2〜7の整数を示し、bは2〜6の整数を示し、cは0又は1の整数を示し、Zは、水素原子、メルカプト基及び低級アルキル基からなる群より選択される少なくとも一種の特性基を示し、dは0〜2の整数を示す。
【0032】
なお、式(1)の構造は、第2の配位子が第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトのみで配位中心となる金属又は金属イオンに配位結合した後の構造を示している。また、上記「低級アルキル基」とは、炭素数が1〜30のアルキル基を示す。
【0033】
更に、金属錯体色素P2のより高い構造安定性を得る観点から、式(1)の構造を有する配位子としては、下記式(2)〜(10)の何れかで表される構造を有する配位子が好ましい。なお、式(2)〜(10)の示す構造は、第2の配位子が上記第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトのみで配位中心となる金属又は金属イオンに配位結合した後の構造を一例として示している。
【0034】
【化3】
Figure 0004268372
【0035】
【化4】
Figure 0004268372
【0036】
【化5】
Figure 0004268372
【0037】
【化6】
Figure 0004268372
【0038】
【化7】
Figure 0004268372
【0039】
【化8】
Figure 0004268372
【0040】
【化9】
Figure 0004268372
【0041】
【化10】
Figure 0004268372
【0042】
【化11】
Figure 0004268372
【0043】
また、第1の配位子は、先に述べた第1の複素環を少なくとも2つ有しかつインタロック基を有する配位子であれば特に限定されないが、金属錯体色素P2の高い構造安定性を得る観点から、2座配位子、3座配位子又は4座配位子であることが好ましい。このような第1の配位子としては、例えば、2座配位子としては、例えば下記式(11)で表される構造を有する配位子が挙げられ、例えば、3座配位子としては、例えば下記式(12)で表される構造を有する配位子が挙げられ、例えば、4座配位子としては、例えば下記式(13)で表される構造を有する配位子が挙げられる。
更に、第1の配位子のインタロック基としては、例えば、−COOH、−Si(OH)2、−PO(OH)2が挙げられる。
【0044】
【化12】
Figure 0004268372
【0045】
【化13】
Figure 0004268372
【0046】
【化14】
Figure 0004268372
【0047】
また、上述した、配位中心と、第1の配位子及び第2の配位子を有する金属錯体色素P2の具体例としては、下記式(21)〜(29)で表される構造を有する色素が挙げられる。なお、式(21)〜(29)の示す構造は、第2の配位子が上記第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトのみで配位中心となる金属又は金属イオンに配位結合した後の構造を一例として示している。
【0048】
【化15】
Figure 0004268372
【0049】
【化16】
Figure 0004268372
【0050】
【化17】
Figure 0004268372
【0051】
【化18】
Figure 0004268372
【0052】
【化19】
Figure 0004268372
【0053】
【化20】
Figure 0004268372
【0054】
【化21】
Figure 0004268372
【0055】
【化22】
Figure 0004268372
【0056】
【化23】
Figure 0004268372
【0057】
ここで、下記式(21)〜(29)中、jは、1又は2の整数を示す。下記式(21)〜(29)で表される金属錯体色素P2のそれぞれにおいて、j=1の場合、各式に記載の構造を有する第2の配位子が第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトと、第2の複素環を構成する窒素原子のサイトの両方で配位結合していることを示す。
【0058】
また、j=2の場合、各式に記載の構造を有する第2の配位子が2つ配位中心に配位結合しており、その配位結合は、2つの第2の配位子が共に第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトのみで配位結合している場合と、2つの第2の配位子が共に第2の複素環を構成する窒素原子のサイトのみで配位結合している場合と、2つの第2の配位子のうちの1つが第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトのみで配位結合し、他の1つが第2の複素環を構成する窒素原子のサイトのみで配位結合している場合とがある。
【0059】
なお、下記式(21)〜(29)では、第2の配位子として、1種類の配位子のみを有する色素を例示したが、先にも述べたように、金属錯体色素P2としては、例えば、異なる2種類の第2の配位子を含む色素であってもよい。
【0060】
例えば、式(21)で表される色素は、式(2)で表される第2の配位子のみを有しているが、式(2)で表される第2の配位子と、例えば、式(3)〜(10)からなる群より選択される何れか1種の第2の配位子とを併有する構造を有する色素であってもよい。この場合にも、2つの第2の配位子が共に第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトのみで配位結合している場合と、2つの第2の配位子が共に第2の複素環を構成する窒素原子のサイトのみで配位結合している場合と、2つの第2の配位子のうちの1つが第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトのみで配位結合し、他の1つが第2の複素環を構成する窒素原子のサイトのみで配位結合している場合とがある。
【0061】
また、半導体電極2の厚みは、3〜50μmであることが好ましく、5〜30μmであることがより好ましく、6〜18μmであることが更に好ましい。半導体電極の厚みが3μm未満となると、色素吸着量が少なくなり光を有効に吸収できなくなる傾向が大きくなる。一方、半導体電極の厚みが50μmを超えると、電気抵抗が大きくなり半導体に注入されたキャリアの損失量が多くなるとともに、イオン拡散抵抗が増大して、光励起されて半導体への電子注入を果した後の色素に対するI-からの電子注入によってI3 -の対極への搬出が阻害され、電池の出力特性が低下する傾向が大きくなる。
【0062】
また、対極CEは、特に限定されるものではなく、例えば、シリコン太陽電池、液晶パネル等に通常用いられている対極と同じものを用いてよい。例えば、前述の透明電極1と同じ構成を有するものであってもよく、透明電極1と同様の透明導電膜3上にPt等の金属薄膜電極を形成し、金属薄膜電極を電解質Eの側に向けて配置させるものであってもよい。また、透明電極1の透明導電膜3に白金を少量付着させたものであってもよく、白金などの金属薄膜、炭素などの導電性膜などであってもよい。
【0063】
更に、電解質Eの組成も光励起され半導体への電子注入を果した後の色素P2を還元するための酸化還元種を含んでいれば特に限定されないが、I-/I3 -等の酸化還元種を含むヨウ素系レドックス溶液が好ましく用いられる。具体的には、I-/I3 -系の電解質はヨウ素のアンモニウム塩あるいはヨウ化リチウムとヨウ素を混合したものなどを用いることができる。その他、Br-/Br3 -系、キノン/ハイドロキノン系などのレドックス電解質をアセトニトリル、炭酸プロピレン、エチレンカーボネートなどの電気化学的に不活性な溶媒(およびこれらの混合溶媒)に溶かしたものも使用できる。
【0064】
また、スペーサーSの構成材料は特に限定されるものではなく、例えば、シリカビーズ等を用いることができる。
【0065】
次に、本発明の金属錯体色素の製造方法の一例について説明する。本発明の金属錯体色素は、例えば、Journal of The American Chemical Society Vol.123,N8.P1613-1624(2001)等の文献中に記載された公知の製造技術に従い合成することが可能である。
【0066】
次に、図1に示した光電極10及び図3に示した色素増感型太陽電池20の製造方法の一例について説明する。
【0067】
先ず、透明電極1を製造する場合は、ガラス基板等の基板4上に先に述べたフッ素ドープSnO2等の透明導電膜3をスプレーコートする等の公知の方法を用いて形成することができる。
【0068】
次に、透明電極1の透明導電膜3上に半導体電極2を形成する方法としては、例えば、以下の方法がある。すなわち、先ず、酸化チタン等の半導体粒子P1を分散させた分散液を調製する。この分散液の溶媒は水、有機溶媒、または両者の混合溶媒など半導体粒子P1を分散できるものなら特に限定されない。また、分散液中には必要に応じて界面活性剤、粘度調節剤を加えてもよい。次に、分散液を透明電極1の透明導電膜3上に塗布し、次いで乾燥する。このときの塗布方法としてはバーコーター法、印刷法などを用いることができる。
【0069】
そして、乾燥した後、空気中、不活性ガス或いは窒素中で加熱、焼成して半導体電極2の層(多孔質半導体膜)を形成する。このときの焼成温度は300〜800℃が好ましい。焼成温度が300℃未満であると半導体粒子P1間の固着、基板への付着力が弱くなり十分な強度がでなくなるおそれがある。焼成温度が800℃を超えると半導体粒子P1間の固着が進み、半導体電極2(多孔質半導体膜)の表面積が小さくなるおそれがある。
【0070】
次に、半導体電極2中に浸着法等の公知の方法により増感色素P2を含有させる。増感色素P2は半導体電極2に付着(化学吸着、物理吸着または堆積など)させることにより含有させる。この付着方法は、例えば色素を含む溶液中に半導体電極2を浸漬するなどの方法を用いることができる。この際、溶液を加熱し還流させるなどして増感色素の吸着、堆積を促進することができる。なお、このとき、色素の他に必要に応じて、銀等の金属やアルミナ等の金属酸化物を半導体電極2中に含有させてもよい。
【0071】
なお、半導体電極2内に含まれる光電変換反応を阻害する不純物を除去する表面酸化処理を、各層それぞれの形成時毎、或いは、各層全てを形成した時などに公知の方法により適宜施してもよい。
【0072】
また、透明電極1の透明導電膜3上に半導体電極2を形成する他の方法としては、以下の方法がある。すなわち、透明電極1の透明導電膜3上にTiO2等の半導体を膜状に蒸着させる方法を用いてもよい。透明導電膜3上に半導体を膜状に蒸着させる方法としては公知の方法を用いることができる。例えば、電子ビーム蒸着、抵抗加熱蒸着、スパッタ蒸着、クラスタイオンビーム蒸着等の物理蒸着法を用いてもよく、酸素等の反応性ガス中で金属等を蒸発させ、反応生成物を透明導電膜3上に堆積させる反応蒸着法を用いてもよい。更に、反応ガスの流れを制御する等してCVD等の化学蒸着法を用いることもできる。
【0073】
このようにして光電極10を作製した後は、公知の方法により対極CEを作製し、これと光電極10と、スペーサーSを図1に示すように組み上げて、内部に電解質Eを充填し、色素増感型太陽電池20を完成させる。
【0074】
次に、本発明の色素増感型太陽電池の第2実施形態について説明する。
図4は、本発明の色素増感型太陽電池の第2実施形態を示す模式断面図である。以下、図4に示す色素増感型太陽電池30について説明する。なお、上述の図1に示した色素増感型太陽電池20に関して説明した要素と同一の要素については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0075】
図4に示す色素増感型太陽電池30は、図1に示した光電極10を使用し、図1に示した対極CEと同様の対極CEを使用している。そして、図2に示した色素増感型太陽電池20においてはスペーサSにより光電極10と対極CEとの間に形成される空間に電解質Eを充填したのに比較して、図4に示す色素増感型太陽電池30においては、光電極10と対極CEとの間に多孔体層PSを配置している。そして、対極CEの多孔体層PSと反対側の面には透明基板6が配置されている。
【0076】
この多孔体層PSは多数の細孔を有した構造を有しており、この多孔体層PSの内部には、図2に示した色素増感型太陽電池20に使用したものと同様の電解質Eがしみ込まされて保持されている。
【0077】
また、この電解質Eは半導体電極2内や、使用する構成材料(例えば、炭素等の多孔質の導電性膜)によっては対極CEにも保持されている。そして、図4に示す色素増感型太陽電池30の半導体電極2、多孔体層PS及び対極CEの側面は、電解質が、半導体電極2、多孔体層PS及び対極CEの側面から外部に漏れることを防止するためにシール材5により被覆されている。
【0078】
多孔体層PSは、電解質Eを保持可能であり、電子伝導性を有さない多孔体であれば特に限定されない。例えば、ルチル型の酸化チタン粒子により形成した多孔体を使用してもよい。また、ルチル型の酸化チタン以外の構成材料としては、ジルコニア、アルミナ、シリカ等が挙げられる。
【0079】
また、シール材5としては、例えば、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂フィルム、あるいはエポキシ系接着剤を使用することができる。対極CEの側に配置される透明基板6は光電極10の透明電極1に使用される透明基板4と同様の基板を使用することができる。
【0080】
次に、図4に示す色素増感型太陽電池30の製造方法の一例について説明する。先ず、図2に示した色素増感型太陽電池20と同様にして光電極10を作製する。次に、光電極10の半導体電極2を作製する場合と同様の手順により、光電極10の半導体電極2の面F22上に多孔体層PSを形成する。例えば、ルチル型の酸化チタン等の多孔体層PSの構成材料を含む分散液(スラリー)を調製し、これを半導体電極2の面F22上に塗布し乾燥させることにより形成してもよい。
【0081】
また、対極CEについても、例えば、炭素等の多孔質の導電性膜を対極CEとする場合には、例えば、カーボンペーストを調製し、これを多孔体層PSの面上に塗布し乾燥させることにより形成してもよい。そして、公知の薄膜製造技術により、対極CEの多孔体層PSの側と反対の側の面上に透明基板6を形成し、半導体電極2、多孔体層PS及び対極CEの側面をシール材5で被覆して色素増感型太陽電池30を完成する。
【0082】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0083】
例えば、本発明の色素増感型太陽電池は、例えば、図5に示す色素増感型太陽電池40のように、複数の電池を併設したモジュールの形態を有していてもよい。図5に示す色素増感型太陽電池40は、図2に示した色素増感型太陽電池30を複数個直列に併設する場合の一例を示している。
【0084】
図4に示した色素増感型太陽電池30に比較して、図5に示す色素増感型太陽電池40は、隣り合う太陽電池の単セルの光電極10間に設けられるシール材5と一方の単セル(以下、単セルAという)の光電極10との間に溝が形成されている。
【0085】
この溝は、単セルAの半導体電極2を、例えばレーザースクライブなどの技術により削りとることにより形成される。この溝のうちのシール材5の近傍部分は、半導体電極2の部分を完全に除去して透明電極1の透明導電膜3の層があらわれる深さまで達している。また、この溝のうちの単セルAの半導体電極2の近傍部分は、半導体電極2の部分と透明導電膜3の部分を完全に除去して、透明電極1の透明基板4の層があらわれる深さまで達している。
【0086】
そして、この溝のうちのシール材5の近傍部分には、隣り合う光電極10の透明導電膜3及び該透明導電膜3上の半導体電極2の部分同士が電気的に接触しないように、これらの部分の間に単セルAの多孔体層PSの鍔状に形成された縁部分が透明電極1の透明基板4に接触するようにして挿入されている。
【0087】
更に、この溝のうちの単セルAの半導体電極2の近傍部分、すなわち、単セルAの多孔体層PSとシール材5との間の部分には、単セルAの対極CEの鍔状に形成された縁部分が、もう一方の単セルの透明電極1の透明導電膜3に接触するようにして挿入されている。
【0088】
例えば、本発明の金属錯体色素の用途は、光電極或いは色素増感型太陽電池に使用される増感色素に限定されるものではなく、例えば、電子写真感光体、光−化学エネルギー変換用の色素として使用してもよい。
【0089】
また、本発明の光電極の用途は色素増感型太陽電池用の光電極に限定されるものではなく、光センサー、電子写真感光体用の光電変換素子として使用してもよい。
【0090】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の金属錯体色素、光電極及び色素増感型太陽電池について更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0091】
(実施例1)
(1)金属錯体色素の合成
以下の手順により前述の式(21)で表される金属錯体色素を合成した。
【0092】
先ず、2,2’−ビピリジン−4,4’−ジカルボン酸244mgと、RuCl3水和物104mgと、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFという)40mLとの混合物を、窒素雰囲気中、145℃で3時間加熱撹拌し、その後放冷した。次に、得られた液に、純水10mL、炭酸ナトリウム3.18g及びTrithiocyanurid acid 1.77gを添加し、窒素雰囲気中、120℃で3時間加熱し、還流し、その後放冷した。
【0093】
次に、得られた液から溶媒を除去し、その残渣に純水を添加して撹拌しながら、1mol/L塩酸水溶液を添加することにより、未反応のTrithiocyanurid acid を析出させ、これをろ過により除去した。次に、ろ液の液性を酸性にし、得られる沈殿物をろ過により回収した。次に、この沈殿物を少量のテトラ−n−ブチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に溶解した。次に、ゲルろ過クロマトグラフィー(商品名:「Sephadex LH−20」,Amersham Pharmacia社製)を用いて得られた溶液から式(21)で表される金属錯体色素を精製した。
【0094】
(2)光電極及び色素増感型太陽電池の製造
以下に示す手順により、図1に示した光電極10と同様の構成を有する光電極を作製し、更に、この光電極を備えた図3に示す色素増感型太陽電池20と同様の構成を有する2cm×2cmのスケールの色素増感型太陽電池を作製した。
【0095】
先ず、オートクレーブの温度を230℃とした以外は、Journal of ceramic society (第80巻、第3157〜3171頁、1987年)に記載のバルベらの方法に従いアセチルアセトン、イオン交換水、界面活性剤(Aldrich社製、商品名;「tritonX」)からなる液にTiO2粒子(Degussa社製、商品名;「P25」)を分散した半導体電極形成用のスラリー(TiO2粒子の含有量;11質量%、TiO2粒子の平均粒子径:約10nm以下、スラリー1とする)を調製した。
【0096】
次に、スラリー1中に増粘剤としてポリエチレングリコール(和光純薬社製、数平均分子量;2000)を添加し混合することにより、半導体電極形成用のペースト(以下、ペースト1という)を調製した。なお、ペースト1中のTiO2粒子とポリエチレングリコールとの質量比はTiO2粒子:ポリエチレングリコール=10:3となるように調節した。
【0097】
一方、ガラス基板4(透明導電性ガラス)上にフッ素ドープされたSnO2導電膜3(膜厚;600nm)を形成した透明電極1(日本板ガラス社製、表面抵抗;約10Ω/cm2、厚さ;1mm)を準備した。そして、このSnO2導電膜3上に、上述のペースト1をドクターブレードを用いて100μmの厚さとなるまで塗布し、次いで温度を25℃に保持して30分間乾燥させた。その後、ペースト1を塗布した透明電極1を電気炉内に移して、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成した。次に、電気炉から透明電極1を取り出し、冷却した。このようにして、SnO2導電膜3上に図1に示す半導体電極2と同様の構成の半導体電極(受光面の面積;4cm2、半導体膜からなる層の厚さ;8μm、TiO2の塗布量:15g/cm2)を形成し、金属錯体色素を含有していない状態の光電極を作製した。
【0098】
その後、光電極の半導体電極の裏面に色素を以下のようにして吸着させた。先ず、増感色素として先に調製した式(21)で表される金属錯体色素を用い、これをエタノールに溶解させた溶液(増感色素の濃度;3×10-4mol/L)を調製した。次に、この溶液に半導体電極を浸漬し、暗所、25℃の温度条件のもとで12時間放置した。次に、この溶液から半導体電極を取り出してエタノールで洗浄し、暗所にて自然乾燥させた。これにより、半導体電極2の内部に増感色素を約1.2×10-7mol/m2吸着させた光電極12を完成させた。
【0099】
次に、上記の光電極と同様の形状と大きさを有する対極として、電子ビーム蒸着法によりPtが蒸着された透明導電性ガラス電極(Pt薄膜の厚さ;3nm)を作製した。また、電解質Eとして、ヨウ素系レドックス溶液(ヨウ化テトラブチルアンモニウムの濃度;0.65mol/L、ヨウ化リチウムの濃度;0.1mol/L、ヨウ素0.05mol/L、溶媒;アセトニトリル)を調製した。
【0100】
更に、半導体電極の大きさに合わせた形状を有する三井デュポンポリケミカル社製のスペーサーS(商品名:「ハイミラン」)を準備した。そして、図3に示すように、光電極12と対極CEとスペーサーSを介して対向させ、内部に上記の電解質Eを毛細管現象を利用することにより充填し、色素増感型太陽電池を完成させた。
【0101】
(実施例2)
(1)金属錯体色素の合成
以下の手順により前述の式(23)で表される金属錯体色素を合成した。
【0102】
先ず、2,2’−ビピリジン−4,4’−ジカルボン酸244mgと、RuCl3水和物104mgと、DMF40mLとの混合物を、窒素雰囲気中、145℃で3時間加熱撹拌し、その後放冷した。次に、得られた液に、純水10mL、炭酸ナトリウム1.27g及び2−Mercaptopyrimidine 1.12gを添加し、窒素雰囲気中、120℃で3時間加熱し、還流し、その後放冷した。そして、これ以降の手順及び条件は、実施例1と同様にして式(23)で表される金属錯体色素を精製した。
【0103】
(2)光電極及び色素増感型太陽電池の製造
式(21)で表される金属錯体色素のかわりに、式(23)で表される金属錯体色素を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により図1に示した光電極10及び図3に示した色素増感型太陽電池20と同様の構成を有する光電極及び色素増感型太陽電池を作製した。
【0104】
(実施例3)
(1)金属錯体色素の合成
以下の手順により前述の式(24)で表される金属錯体色素を合成した。
【0105】
先ず、2,2’−ビピリジン−4,4’−ジカルボン酸244mgと、RuCl3水和物104mgと、DMF40mLとの混合物を、窒素雰囲気中、145℃で3時間加熱撹拌し、その後放冷した。次に、得られた液に、純水10mL、炭酸ナトリウム1.27g及び2−Mercaptothiazoline 1.19gを添加し、窒素雰囲気中、120℃で3時間加熱し、還流し、その後放冷した。そして、これ以降の手順及び条件は、実施例1と同様にして式(24)で表される金属錯体色素を精製した。
【0106】
(2)光電極及び色素増感型太陽電池の製造
式(21)で表される金属錯体色素のかわりに、式(24)で表される金属錯体色素を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により図1に示した光電極10及び図3に示した色素増感型太陽電池20と同様の構成を有する光電極及び色素増感型太陽電池を作製した。
【0107】
(実施例4)
(1)金属錯体色素の合成
以下の手順により前述の式(22)で表される金属錯体色素を合成した。
【0108】
先ず、2,2’−ビピリジン−4,4’−ジカルボン酸244mgと、RuCl3水和物104mgと、DMF40mLとの混合物を、窒素雰囲気中、145℃で3時間加熱撹拌し、その後放冷した。次に、得られた液に、純水10mL、炭酸ナトリウム1.27g及び2−Mercaptopyridine 1.11gを添加し、窒素雰囲気中、120℃で3時間加熱し、還流し、その後放冷した。そして、これ以降の手順及び条件は、実施例1と同様にして式(22)で表される金属錯体色素を精製した。
【0109】
(2)光電極及び色素増感型太陽電池の製造
式(21)で表される金属錯体色素のかわりに、式(22)で表される金属錯体色素を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により図1に示した光電極10及び図3に示した色素増感型太陽電池20と同様の構成を有する光電極及び色素増感型太陽電池を作製した。
【0110】
(実施例5)
(1)金属錯体色素の合成
以下の手順により前述の式(25)で表される金属錯体色素を合成した。
【0111】
先ず、2,2’−ビピリジン−4,4’−ジカルボン酸244mgと、RuCl3水和物104mgと、DMF40mLとの混合物を、窒素雰囲気中、145℃で3時間加熱撹拌し、その後放冷した。次に、得られた液に、純水10mL、炭酸ナトリウム1.27g及び3,4,5,6−Tetrahydro−2−pyrimidinethiol 1.16gを添加し、窒素雰囲気中、120℃で3時間加熱し、還流し、その後放冷した。そして、これ以降の手順及び条件は、実施例1と同様にして式(25)で表される金属錯体色素を精製した。
【0112】
(2)光電極及び色素増感型太陽電池の製造
式(21)で表される金属錯体色素のかわりに、式(25)で表される金属錯体色素を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により図1に示した光電極10及び図3に示した色素増感型太陽電池20と同様の構成を有する光電極及び色素増感型太陽電池を作製した。
【0113】
(実施例6)
(1)金属錯体色素の合成
以下の手順により前述の式(26)で表される金属錯体色素を合成した。
【0114】
先ず、2,2’−ビピリジン−4,4’−ジカルボン酸244mgと、RuCl3水和物104mgと、DMF40mLとの混合物を、窒素雰囲気中、145℃で3時間加熱撹拌し、その後放冷した。次に、得られた液に、純水10mL、炭酸ナトリウム1.27g及び2−Mercaptoimidazole 1.00gを添加し、窒素雰囲気中、120℃で3時間加熱し、還流し、その後放冷した。そして、これ以降の手順及び条件は、実施例1と同様にして式(26)で表される金属錯体色素を精製した。
【0115】
(2)光電極及び色素増感型太陽電池の製造
式(21)で表される金属錯体色素のかわりに、式(26)で表される金属錯体色素を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により図1に示した光電極10及び図3に示した色素増感型太陽電池20と同様の構成を有する光電極及び色素増感型太陽電池を作製した。
【0116】
(実施例7)
(1)金属錯体色素の合成
以下の手順により前述の式(27)で表される金属錯体色素を合成した。
【0117】
先ず、2,2’−ビピリジン−4,4’−ジカルボン酸244mgと、RuCl3水和物104mgと、DMF40mLとの混合物を、窒素雰囲気中、145℃で3時間加熱撹拌し、その後放冷した。次に、得られた液に、純水10mL、炭酸ナトリウム1.27g及び2−Mercapto−methylimidazole 1.14gを添加し、窒素雰囲気中、120℃で3時間加熱し、還流し、その後放冷した。そして、これ以降の手順及び条件は、実施例1と同様にして式(27)で表される金属錯体色素を精製した。
【0118】
(2)光電極及び色素増感型太陽電池の製造
式(21)で表される金属錯体色素のかわりに、式(27)で表される金属錯体色素を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により図1に示した光電極10及び図3に示した色素増感型太陽電池20と同様の構成を有する光電極及び色素増感型太陽電池を作製した。
【0119】
(実施例8)
(1)金属錯体色素の合成
以下の手順により前述の式(28)で表される金属錯体色素を合成した。
【0120】
先ず、2,2’−ビピリジン−4,4’−ジカルボン酸244mgと、RuCl3水和物104mgと、DMF40mLとの混合物を、窒素雰囲気中、145℃で3時間加熱撹拌し、その後放冷した。次に、得られた液に、純水10mL、炭酸ナトリウム1.27g及び2−Quinolinethiol 1.61gを添加し、窒素雰囲気中、120℃で3時間加熱し、還流し、その後放冷した。そして、これ以降の手順及び条件は、実施例1と同様にして式(28)で表される金属錯体色素を精製した。
【0121】
(2)光電極及び色素増感型太陽電池の製造
式(21)で表される金属錯体色素のかわりに、式(28)で表される金属錯体色素を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により図1に示した光電極10及び図3に示した色素増感型太陽電池20と同様の構成を有する光電極及び色素増感型太陽電池を作製した。
【0122】
(実施例9)
(1)金属錯体色素の合成
以下の手順により前述の式(29)で表される金属錯体色素を合成した。
【0123】
先ず、2,2’−ビピリジン−4,4’−ジカルボン酸244mgと、RuCl3水和物104mgと、DMF40mLとの混合物を、窒素雰囲気中、145℃で3時間加熱撹拌し、その後放冷した。次に、得られた液に、純水10mL、炭酸ナトリウム1.27g及び2−Mercaptobenzimidazole 1.50gを添加し、窒素雰囲気中、120℃で3時間加熱し、還流し、その後放冷した。そして、これ以降の手順及び条件は、実施例1と同様にして式(29)で表される金属錯体色素を精製した。
【0124】
(2)光電極及び色素増感型太陽電池の製造
式(21)で表される金属錯体色素のかわりに、式(29)で表される金属錯体色素を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により図1に示した光電極10及び図3に示した色素増感型太陽電池20と同様の構成を有する光電極及び色素増感型太陽電池を作製した。
【0125】
(比較例1)
(1)金属錯体色素の合成
以下の手順により下記式(I)で表される金属錯体色素を合成した。
【化24】
Figure 0004268372
【0126】
先ず、2,2’−ビピリジン−4,4’−ジカルボン酸244mgと、RuCl3水和物104mgと、DMF40mLとの混合物を、窒素雰囲気中、145℃で3時間加熱撹拌し、その後放冷した。
【0127】
次に、得られた液に、アンモニウムチオシアネート210mgをDMF5mLに添加した懸濁液を調製し、これを上記の液に加えた。そして、窒素雰囲気下、120℃で3時間加熱し、その後、放冷した。次に、DMFを留去して得られた残渣を純水、アセトンで洗浄し、式(I)で表される金属錯体色素を得た。
【0128】
(2)光電極及び色素増感型太陽電池の製造
式(21)で表される金属錯体色素のかわりに、式(I)で表される金属錯体色素を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により図1に示した光電極10及び図3に示した色素増感型太陽電池20と同様の構成を有する光電極及び色素増感型太陽電池を作製した。
【0129】
[電池特性試験]
電池特性試験を行ない、実施例1〜実施例9、比較例1の色素増感型太陽電池のエネルギー変換効率ηを測定した。電池特性試験は、ソーラーシミュレータ(ワコム製、商品名;「WXS−85−H型」)を用い、AMフィルター(AM−1.5)を通したキセノンランプから1000mW/cm2の疑似太陽光を照射することにより行った。I−Vテスターを用いて電流−電圧特性を測定し、開放電圧(Voc/V)、短絡電流(Isc/mA・cm-2)、曲線因子(F.F.)及び起動開始直後におけるエネルギー変換効率(η/%)を求めた。
【0130】
そして、起動開始直後からこのエネルギー変換効率ηの値が1/2となるまでの時間をη半減時間として測定した。実施例1〜実施例9、比較例1の各色素増感型太陽電池の電池特性試験の結果を表1及び表2に示す。
【0131】
【表1】
Figure 0004268372
【0132】
【表2】
Figure 0004268372
【0133】
表1及び表2に示した結果から明らかなように、実施例1〜実施例5の色素増感型太陽電池は、比較例1の色素増感型太陽電池よりもエネルギー変換効率ηの低下を長期にわたり防止できることが確認された。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、優れた耐熱性、耐光性及び化学的安定性を有する金属錯体色素を提供することができる。また、この金属錯体色素を半導体電極に含有させることにより、優れた光電変換効率を長期にわたり得ることができる光電極を構成することができる。更に、この光電極を用いることにより、優れたエネルギー変換効率を長期にわたり得ることができる色素増感型太陽電池を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電極の好適な一実施形態を示す模式断面図である。
【図2】図1に示した領域100の部分の模式拡大断面図である。
【図3】本発明の色素増感型太陽電池の第1実施形態を示す模式断面図である。
【図4】本発明の色素増感型太陽電池の第2実施形態を示す模式断面図である。
【図5】図4に示した色素増感型太陽電池を複数併設する場合の一例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1…透明電極、2…半導体電極、3…透明導電膜、4…透明基板、5…シール材、6・・・透明基板、10…光電極,20,30,40…色素増感型太陽電池、100…光電極10の部分領域、CE…対極、E…電解質、F1,F2,F3,…受光面、F22…半導体電極2の裏面、P1…半導体粒子、P2…金属錯体色素、L10…入射光、S…スペーサ、PS…多孔体層。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a metal complex dye, a photoelectrode, and a dye-sensitized solar cell.
[0002]
[Prior art]
In recent years, various developments of solar cells have been promoted with increasing interest in global warming and energy problems. Among the solar cells, the dye-sensitized solar cells published in Nature (Vol. 353, 737-740, 1991) and US Pat. No. 4927721, WO 94/04497, etc. have increased ruthenium complex dyes. It is equipped with a photoelectrode (working electrode) with a titanium dioxide porous thin film that contains it as a dye (metal complex dye), and the materials used (such as oxide semiconductors) are inexpensive, and the materials used are purified with high purity. It can be used without being used, it can be manufactured by a relatively simple process, and since the absorption wavelength region of the sensitizing dye used is broad, light in almost all wavelength regions of visible light can be converted into electricity, etc. Is expected.
[0003]
And as a sensitizing dye used for a dye-sensitized solar cell, conventionally, for example, ruthenium (Ru)3+Ion, Ru2+Isothiocyanate complex with thiocyanate ion, 1,10-phenanthroline, 1,10-phenanthroline derivative, 2,2'-bipyridyl and 2,2'-bipyridyl derivative Known is formula (I) described later) or a thiocyanate complex.
[0004]
In dye-sensitized solar cells, while improving battery characteristics (energy conversion efficiency), improving battery life to a practical level is an important issue for practical use. That is, it is possible to reduce deterioration of battery characteristics during long-term use and to obtain excellent battery characteristics over a long period of time.
[0005]
One approach to this is to improve the durability of the sensitizing dye contained in the semiconductor electrode of the photoelectrode to heat, light, and chemicals and to extend its life, thereby obtaining excellent battery characteristics over a long period of time. Various studies have been conducted to construct possible batteries.
[0006]
Examples of the examination include sensitizing dyes described in JP-A Nos. 2002-25635, 2001-237000, and 2000-268890.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, the present inventors have sufficient sensitizing dyes (metal complex dyes) described in JP-A-2002-25635, JP-A-2001-237000 and JP-A-2000-268890. Heat resistance, light resistance and chemical stability cannot be obtained. Therefore, even in a dye-sensitized solar cell equipped with a photoelectrode containing this dye, the photoelectric conversion efficiency at the start of use is improved. It has been found that it cannot be obtained stably over a long period of time and is still insufficient.
[0008]
That is, when the conventional sensitizing dye containing the metal complex dye described in the above publication is contained in a semiconductor electrode constituting the photoelectrode and used as a sensitizer for a photoelectric conversion reaction, along with the progress of the photoelectric conversion reaction, Isomerization or chemical reaction with other coexisting chemical substances due to the desorption, position shift of each ligand from the coordination center, and the accompanying change in the orientation of the ligand relative to the coordination center. There was a problem that the quality would change.
[0009]
The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art, and has a metal complex dye having excellent heat resistance, light resistance and chemical stability, and excellent photoelectric conversion efficiency having such a metal complex dye for a long period of time. It is an object of the present invention to provide a photoelectrode that can be obtained over a long period of time, and a dye-sensitized solar cell that can obtain excellent energy conversion efficiency over a long period of time provided with such a photoelectrode.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above-mentioned object, the present inventors have found that a nitrogen atom capable of coordinatively bonding a metal complex dye to a coordination center (metal or metal ion that becomes a 4 or 6 coordination center). A first ligand having at least two first heterocyclic rings containing at least one characteristic group capable of dehydration condensation with a hydroxyl group present on the surface of the metal oxide, and a coordination bond at the coordination center Sulfur having at least one second heterocycle containing a possible nitrogen atom and capable of coordinating with a metal or metal ion to at least one carbon atom adjacent to the nitrogen atom in the second heterocycle It has been found that by having a structure having a second ligand having a structure in which atoms are bonded as side chains of a heterocyclic ring, the heat resistance, light resistance and chemical stability can be improved. Reached.
[0011]
That is, the present invention provides a metal or metal ion that is a 4 or 6 coordination center,
It has at least two first heterocyclic rings containing a nitrogen atom that can coordinately bond to the metal or the metal ion, and has at least one characteristic group capable of dehydration condensation with a hydroxyl group present on the surface of the metal oxide. A first ligand having
Having at least one second heterocycle containing a nitrogen atom capable of coordinating and bonding to the metal or the metal ion, and at least one carbon atom adjacent to the nitrogen atom in the second heterocycle, A second ligand having a structure in which a sulfur atom capable of coordinating to a metal or metal ion is bound as a side chain of a heterocyclic ring;
Having
The metal complex dye characterized by these is provided.
[0012]
Here, in the metal complex dye of the present invention, the “metal oxide” in the “characteristic group capable of dehydration condensation with a hydroxyl group present on the surface of the metal oxide” of the first ligand is photosensitized (photoexcitation). 1 shows a metal oxide having a Fermi level at which the prepared metal complex dye can transfer electrons. As such a metal oxide, for example, TiO2And oxide semiconductors. The “hydroxyl group present on the metal oxide surface” includes, in addition to the hydroxyl group directly bonded to the metal oxide, for example, a characteristic group having a hydroxyl group structure such as a silanol group. Furthermore, the “characteristic group capable of dehydration condensation with a hydroxyl group present on the surface of the metal oxide” may be a characteristic group capable of dehydration condensation with the above hydroxyl group under predetermined reaction conditions. Instead of bonding, the metal oxide surface may be fixed by hydrogen bonding. Moreover, when the metal complex dye of the present invention has a structure having two bidentate ligands, it may have a cis-type or trans-type isomer structure.
[0013]
In the present specification, in the following description, the characteristic group possessed by the first ligand is expressed as an “interlock group”. In the metal complex dye of the present invention, one or two second ligands are coordinated with respect to one coordination center. Furthermore, when two second ligands coordinate to one coordination center, the two second ligands may be the same having the same structure. Different types of structures may be used except for the structure of the main part.
[0014]
The metal complex dye of the present invention having the above-described structure causes the detachment and position shift of each ligand with respect to the coordination center and the accompanying change in the ligand orientation as compared with the conventional metal complex dye. It is difficult and has excellent structural stability. Therefore, the metal complex dye of the present invention has excellent heat resistance, light resistance and chemical stability. Although the reason why the metal complex dye of the present invention is superior in structural stability compared to conventional metal complex dyes has not been clearly clarified, the present inventors have a role to coordinate bond to the coordination center. The second ligand responsible for the hydrogen atom has both a sulfur atom having a large coordinating power to the metal or metal ion and a nitrogen atom 8 constituting the second heterocyclic ring). In comparison, the strong binding to the coordination center is considered to have a great influence.
[0015]
Further, the present invention is a photoelectrode having a semiconductor electrode having a light receiving surface and a transparent electrode disposed adjacent to the light receiving surface, the semiconductor electrode containing the metal complex dye of the present invention described above A photoelectrode is provided. Thus, the photoelectrode which has the outstanding photoelectric conversion efficiency can be comprised by making the semiconductor electrode contain the metal complex pigment | dye of this invention mentioned above.
[0016]
Furthermore, the present invention includes a photoelectrode having a semiconductor electrode having a light receiving surface, a transparent electrode disposed adjacent to the light receiving surface of the semiconductor electrode, and a counter electrode, the semiconductor electrode and the Provided is a dye-sensitized solar cell in which a counter electrode is disposed so as to face each other with an electrolyte, and the photoelectrode is the above-described photoelectrode of the present invention. Thus, the dye-sensitized solar cell which has the outstanding energy conversion efficiency can be comprised by using the photoelectrode of this invention mentioned above.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of a metal complex dye, a photoelectrode, and a dye-sensitized solar cell of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the following description, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0018]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a preferred embodiment of the photoelectrode of the present invention. FIG. 2 is a schematic enlarged sectional view of a portion of the region 100 shown in FIG. Furthermore, FIG. 3 is a dye-sensitized solar cell including the photoelectrode shown in FIG. 1, and is a schematic cross-sectional view showing a first embodiment of the dye-sensitized solar cell of the present invention.
[0019]
The photoelectrode 10 shown in FIG. 1 is mainly composed of a semiconductor electrode 2 having a light receiving surface F2 and a transparent electrode 1 disposed adjacent to the light receiving surface F2 of the semiconductor electrode 2. Further, the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. 3 mainly fills a gap formed between the photoelectrode 10 and the counter electrode CE by the photoelectrode 10, the counter electrode CE, and the spacer S shown in FIG. The electrolyte E is made. And the semiconductor electrode 2 is contacting the electrolyte E in the surface F22 (henceforth back surface F22) on the opposite side to the light-receiving surface F2.
[0020]
The dye-sensitized solar cell 20 generates electrons in the semiconductor electrode 2 by the light L10 that is transmitted through the transparent electrode 1 and irradiated onto the semiconductor electrode 2. The electrons generated in the semiconductor electrode 2 are collected by the transparent electrode 1 and taken out to the outside.
[0021]
The structure of the transparent electrode 1 is not specifically limited, The transparent electrode mounted in a normal dye-sensitized solar cell can be used. For example, the transparent electrode 1 in FIGS. 1 and 3 has a configuration in which a so-called transparent conductive film 3 for transmitting light is coated on the semiconductor electrode 2 side of a transparent substrate 4 such as a glass substrate. As the transparent conductive film 3, a transparent electrode used for a liquid crystal panel or the like may be used. For example, fluorine-doped SnO2Examples include coated glass, ITO coated glass, ZnO: Al coated glass, and the like. Further, a metal electrode having a structure capable of transmitting light, such as a mesh shape or a stripe shape, may be provided on the substrate 4 such as a glass substrate.
[0022]
As the transparent substrate 4, a transparent substrate used for a liquid crystal panel or the like may be used. Specific examples of the transparent substrate material include transparent glass substrates, materials that prevent the reflection of light by appropriately roughening the surface of the glass substrate, and materials that transmit light, such as a ground glass-like translucent glass substrate. Note that the material may not be glass as long as it transmits light, and may be a transparent plastic plate, a transparent plastic film, an inorganic transparent crystal, or the like.
[0023]
As shown in FIGS. 1 and 2, the semiconductor electrode 2 is mainly composed of semiconductor particles P1 and the metal complex dye P2 of the present invention adsorbed on the surface of the semiconductor particles P1. And by using the metal complex dye P2 of the present invention excellent in sufficient heat resistance, light resistance and chemical stability, an improvement in the electrode life for obtaining a long photoelectric conversion efficiency is achieved.
[0024]
The semiconductor used as the constituent material of the semiconductor electrode 2 is not particularly limited, and an oxide semiconductor, a sulfide semiconductor, or the like can be used. As an oxide semiconductor, for example, TiO2, ZnO, SnO2, Nb2OFive, In2OThree, WOThree, ZrO2, La2OThree, Ta2OFive, SrTiOThree, BaTiOThreeEtc. can be used. For example, CdS can be used as the sulfide semiconductor. In addition to the above semiconductor, Si, GaAs, or the like can be used.
[0025]
Further, the metal complex dye P2 of the present invention to be contained in the semiconductor electrode 2 contains a metal or metal ion that is a 4 or 6 coordination center and a nitrogen atom that can be coordinated to the metal or metal ion as described above. A first ligand having at least two first heterocycles and having at least one interlock group described above, and a nitrogen atom capable of coordinating with the above metal or metal ion And at least one carbon atom adjacent to the nitrogen atom in the second heterocyclic ring has a sulfur atom capable of coordinating with a metal or a metal ion in the heterocyclic ring. And a second ligand having a structure bonded as a side chain.
[0026]
Here, the metal or metal ion serving as the coordination center of the metal complex dye P2 is not particularly limited as long as it is a four- or six-coordination center. Ru, Os, or Pt is preferable from the viewpoint of smoothly supplying.
[0027]
Further, as described above, the metal complex dye P2 has one or two second ligands coordinated to one coordination center. Furthermore, when two second ligands coordinate to one coordination center, the two second ligands may be the same having the same structure. Different types of structures may be used except for the structure of the main part.
[0028]
When one second ligand is coordinated with respect to the coordination center, a site of a sulfur atom in which the second ligand is bonded as a side chain to the second heterocyclic ring, and a second complex Coordination bonds are formed at both sites of nitrogen atoms constituting the ring. In addition, when two second ligands are coordinated to the coordination center, examples of the binding mode of the second ligand to the coordination center include the following. That is, when there are two second ligands bonded only to the sulfur atom bonded to the second heterocyclic ring as a side chain, the second heterocyclic ring is bonded only to the nitrogen atom constituting the second heterocyclic ring. In the case where two second ligands are present, the nitrogen constituting one second ligand and the second ligand bonded only at the site of the sulfur atom bonded as a side chain to the second heterocyclic ring This is the case where there is one second ligand bonded only at an atomic site. .
[0029]
Further, from the viewpoint of obtaining high structural stability of the metal complex dye P2, the second ligand preferably further has a structure represented by the following formula (1).
[0030]
[Chemical formula 2]
Figure 0004268372
[0031]
In formula (1), X represents any atom selected from the group consisting of a carbon atom, a nitrogen atom, a sulfur atom and an oxygen atom, Y represents a nitrogen atom, and a represents an integer of 2 to 7. , B represents an integer of 2 to 6, c represents an integer of 0 or 1, Z represents at least one characteristic group selected from the group consisting of a hydrogen atom, a mercapto group, and a lower alkyl group, and d represents An integer of 0 to 2 is shown.
[0032]
In addition, the structure of Formula (1) is after the 2nd ligand coordinate-bonded to the metal or metal ion which becomes a coordination center only in the site | part of the sulfur atom couple | bonded as a side chain with the 2nd heterocyclic ring. The structure is shown. The “lower alkyl group” refers to an alkyl group having 1 to 30 carbon atoms.
[0033]
Furthermore, from the viewpoint of obtaining higher structural stability of the metal complex dye P2, the ligand having the structure of the formula (1) has a structure represented by any of the following formulas (2) to (10). A ligand is preferred. The structures represented by the formulas (2) to (10) are based on the metal or metal ion that is the coordination center only at the site of the sulfur atom in which the second ligand is bonded as a side chain to the second heterocycle. The structure after the coordinate bond is shown as an example.
[0034]
[Chemical 3]
Figure 0004268372
[0035]
[Formula 4]
Figure 0004268372
[0036]
[Chemical formula 5]
Figure 0004268372
[0037]
[Chemical 6]
Figure 0004268372
[0038]
[Chemical 7]
Figure 0004268372
[0039]
[Chemical 8]
Figure 0004268372
[0040]
[Chemical 9]
Figure 0004268372
[0041]
[Chemical Formula 10]
Figure 0004268372
[0042]
Embedded image
Figure 0004268372
[0043]
Further, the first ligand is not particularly limited as long as it has at least two first heterocyclic rings and has an interlock group. However, the metal complex dye P2 has high structural stability. From the viewpoint of obtaining properties, a bidentate ligand, a tridentate ligand or a tetradentate ligand is preferable. As such a first ligand, for example, a bidentate ligand includes, for example, a ligand having a structure represented by the following formula (11). Includes, for example, a ligand having a structure represented by the following formula (12). For example, examples of the tetradentate ligand include a ligand having a structure represented by the following formula (13). It is done.
Further, examples of the interlock group of the first ligand include -COOH and -Si (OH).2, -PO (OH)2Is mentioned.
[0044]
Embedded image
Figure 0004268372
[0045]
Embedded image
Figure 0004268372
[0046]
Embedded image
Figure 0004268372
[0047]
Moreover, as a specific example of the metal complex dye P2 having the coordination center and the first ligand and the second ligand described above, structures represented by the following formulas (21) to (29) are used. The pigment | dye which has is mentioned. Note that the structures represented by the formulas (21) to (29) have a structure in which the second ligand is a metal or metal ion that is a coordination center only at the site of the sulfur atom bonded as a side chain to the second heterocycle. The structure after the coordinate bond is shown as an example.
[0048]
Embedded image
Figure 0004268372
[0049]
Embedded image
Figure 0004268372
[0050]
Embedded image
Figure 0004268372
[0051]
Embedded image
Figure 0004268372
[0052]
Embedded image
Figure 0004268372
[0053]
Embedded image
Figure 0004268372
[0054]
Embedded image
Figure 0004268372
[0055]
Embedded image
Figure 0004268372
[0056]
Embedded image
Figure 0004268372
[0057]
Here, in the following formulas (21) to (29), j represents an integer of 1 or 2. In each of the metal complex dyes P2 represented by the following formulas (21) to (29), when j = 1, the second ligand having the structure described in each formula is side chained to the second heterocyclic ring. It is shown that the bonding is carried out both at the site of the sulfur atom bonded as a nitrogen atom and the site of the nitrogen atom constituting the second heterocyclic ring.
[0058]
In the case of j = 2, two second ligands having the structure described in each formula are coordinated to the coordination center, and the coordinate bond is defined as two second ligands. Are coordinate-bonded only at the site of the sulfur atom bonded as a side chain to the second heterocyclic ring, and the site of the nitrogen atom in which the two second ligands together constitute the second heterocyclic ring Only one of the two second ligands is coordinate-bonded only at the site of the sulfur atom bonded as a side chain to the second heterocycle, and the other one is In some cases, the second heterocycle is coordinate-bonded only at the nitrogen atom site.
[0059]
In the following formulas (21) to (29), the dye having only one kind of ligand is exemplified as the second ligand, but as described above, as the metal complex dye P2, For example, it may be a dye containing two different types of second ligands.
[0060]
For example, the dye represented by the formula (21) has only the second ligand represented by the formula (2), but the second ligand represented by the formula (2) and For example, the pigment | dye which has a structure which has any one 2nd ligand selected from the group which consists of Formula (3)-(10) together may be sufficient. Also in this case, both the two second ligands are coordinate-bonded only at the site of the sulfur atom bonded as a side chain to the second heterocyclic ring, and the two second ligands are A sulfur atom in which one of the two second ligands is bonded to the second heterocyclic ring as a side chain when both are coordinate-bonded only at the nitrogen atom site constituting the second heterocyclic ring. There is a case where a coordination bond is formed only at the site of this and the other one is a coordinate bond only at the site of the nitrogen atom constituting the second heterocyclic ring.
[0061]
Moreover, it is preferable that the thickness of the semiconductor electrode 2 is 3-50 micrometers, It is more preferable that it is 5-30 micrometers, It is still more preferable that it is 6-18 micrometers. When the thickness of the semiconductor electrode is less than 3 μm, the amount of dye adsorbed decreases, and the tendency that light cannot be effectively absorbed increases. On the other hand, when the thickness of the semiconductor electrode exceeds 50 μm, the electrical resistance increases and the loss amount of carriers injected into the semiconductor increases, and the ion diffusion resistance increases, and photoexcitation causes electron injection into the semiconductor. I for later dyes-I by electron injection fromThree -Of the battery to the counter electrode is hindered, and the tendency of the output characteristics of the battery to decrease increases.
[0062]
Further, the counter electrode CE is not particularly limited, and for example, the same counter electrode as that normally used for a silicon solar cell, a liquid crystal panel, or the like may be used. For example, it may have the same structure as the transparent electrode 1 described above, a metal thin film electrode such as Pt is formed on the transparent conductive film 3 similar to the transparent electrode 1, and the metal thin film electrode is placed on the electrolyte E side. It may be arranged to face. Alternatively, a small amount of platinum may be attached to the transparent conductive film 3 of the transparent electrode 1, or a metal thin film such as platinum, a conductive film such as carbon, or the like may be used.
[0063]
Furthermore, the composition of the electrolyte E is not particularly limited as long as it contains a redox species for reducing the dye P2 after photoexcitation and electron injection into the semiconductor.-/ IThree -An iodine redox solution containing a redox species such as the above is preferably used. Specifically, I-/ IThree -As the system electrolyte, an ammonium salt of iodine or a mixture of lithium iodide and iodine can be used. Other, Br-/ BrThree -A quinone / hydroquinone redox electrolyte dissolved in an electrochemically inert solvent (and mixed solvent thereof) such as acetonitrile, propylene carbonate, and ethylene carbonate can also be used.
[0064]
The constituent material of the spacer S is not particularly limited, and for example, silica beads or the like can be used.
[0065]
Next, an example of the method for producing the metal complex dye of the present invention will be described. The metal complex dye of the present invention can be synthesized according to a known production technique described in documents such as Journal of The American Chemical Society Vol. 123, N8. P1613-1624 (2001).
[0066]
Next, an example of a manufacturing method of the photoelectrode 10 shown in FIG. 1 and the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. 3 will be described.
[0067]
First, when the transparent electrode 1 is manufactured, the fluorine-doped SnO described above on the substrate 4 such as a glass substrate.2The transparent conductive film 3 can be formed using a known method such as spray coating.
[0068]
Next, as a method of forming the semiconductor electrode 2 on the transparent conductive film 3 of the transparent electrode 1, for example, there are the following methods. That is, first, a dispersion liquid in which semiconductor particles P1 such as titanium oxide are dispersed is prepared. The solvent of the dispersion is not particularly limited as long as it can disperse the semiconductor particles P1, such as water, an organic solvent, or a mixed solvent of both. Moreover, you may add surfactant and a viscosity modifier to a dispersion liquid as needed. Next, the dispersion is applied onto the transparent conductive film 3 of the transparent electrode 1 and then dried. As a coating method at this time, a bar coater method, a printing method, or the like can be used.
[0069]
Then, after drying, the semiconductor electrode 2 layer (porous semiconductor film) is formed by heating and baking in air, inert gas or nitrogen. The firing temperature at this time is preferably 300 to 800 ° C. If the firing temperature is less than 300 ° C., the adhesion between the semiconductor particles P1 and the adhesion to the substrate may be weakened, and sufficient strength may not be obtained. When the firing temperature exceeds 800 ° C., the fixing between the semiconductor particles P1 proceeds, and the surface area of the semiconductor electrode 2 (porous semiconductor film) may be reduced.
[0070]
Next, the sensitizing dye P2 is contained in the semiconductor electrode 2 by a known method such as an adhesion method. The sensitizing dye P2 is contained by adhering to the semiconductor electrode 2 (chemical adsorption, physical adsorption or deposition). As this adhesion method, for example, a method of immersing the semiconductor electrode 2 in a solution containing a dye can be used. At this time, adsorption and deposition of the sensitizing dye can be promoted by heating and refluxing the solution. At this time, a metal such as silver or a metal oxide such as alumina may be contained in the semiconductor electrode 2 in addition to the pigment, if necessary.
[0071]
The surface oxidation treatment for removing impurities that inhibit the photoelectric conversion reaction contained in the semiconductor electrode 2 may be appropriately performed by a known method every time each layer is formed or when all the layers are formed. .
[0072]
Other methods for forming the semiconductor electrode 2 on the transparent conductive film 3 of the transparent electrode 1 include the following methods. That is, on the transparent conductive film 3 of the transparent electrode 1 TiO2A method of vapor-depositing a semiconductor such as a film may be used. As a method for depositing a semiconductor on the transparent conductive film 3 in a film shape, a known method can be used. For example, a physical vapor deposition method such as electron beam vapor deposition, resistance heating vapor deposition, sputter vapor deposition, or cluster ion beam vapor deposition may be used. Metal or the like is evaporated in a reactive gas such as oxygen, and the reaction product is converted into the transparent conductive film 3. A reactive vapor deposition method may be used. Furthermore, chemical vapor deposition such as CVD can be used by controlling the flow of the reaction gas.
[0073]
After producing the photoelectrode 10 in this manner, a counter electrode CE is produced by a known method, and this, the photoelectrode 10 and the spacer S are assembled as shown in FIG. The dye-sensitized solar cell 20 is completed.
[0074]
Next, a second embodiment of the dye-sensitized solar cell of the present invention will be described.
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view showing a second embodiment of the dye-sensitized solar cell of the present invention. Hereinafter, the dye-sensitized solar cell 30 illustrated in FIG. 4 will be described. In addition, the same code | symbol is attached | subjected about the element same as the element demonstrated regarding the dye-sensitized solar cell 20 shown in the above-mentioned FIG. 1, and the overlapping description is abbreviate | omitted.
[0075]
A dye-sensitized solar cell 30 shown in FIG. 4 uses the photoelectrode 10 shown in FIG. 1 and a counter electrode CE similar to the counter electrode CE shown in FIG. In the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. 2, the dye shown in FIG. 4 is compared with the case where the space formed between the photoelectrode 10 and the counter electrode CE is filled with the electrolyte E by the spacer S. In the sensitized solar cell 30, the porous body layer PS is disposed between the photoelectrode 10 and the counter electrode CE. And the transparent substrate 6 is arrange | positioned at the surface on the opposite side to the porous body layer PS of counter electrode CE.
[0076]
The porous layer PS has a structure having a large number of pores, and an electrolyte similar to that used in the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. E is soaked and held.
[0077]
The electrolyte E is also held in the counter electrode CE in the semiconductor electrode 2 or depending on the constituent material used (for example, a porous conductive film such as carbon). And the electrolyte leaks outside from the side surfaces of the semiconductor electrode 2, the porous body layer PS, and the counter electrode CE on the side surfaces of the semiconductor electrode 2, the porous body layer PS, and the counter electrode CE of the dye-sensitized solar cell 30 shown in FIG. In order to prevent this, it is covered with a sealing material 5.
[0078]
The porous body layer PS is not particularly limited as long as it is capable of holding the electrolyte E and does not have electron conductivity. For example, you may use the porous body formed with the rutile type titanium oxide particle. Examples of constituent materials other than rutile type titanium oxide include zirconia, alumina, and silica.
[0079]
Moreover, as the sealing material 5, for example, a thermoplastic resin film such as polyethylene or an epoxy adhesive can be used. As the transparent substrate 6 disposed on the counter electrode CE side, a substrate similar to the transparent substrate 4 used for the transparent electrode 1 of the photoelectrode 10 can be used.
[0080]
Next, an example of a method for manufacturing the dye-sensitized solar cell 30 shown in FIG. 4 will be described. First, the photoelectrode 10 is produced in the same manner as the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. Next, the porous layer PS is formed on the surface F22 of the semiconductor electrode 2 of the photoelectrode 10 by the same procedure as that for producing the semiconductor electrode 2 of the photoelectrode 10. For example, a dispersion (slurry) containing a constituent material of the porous layer PS such as rutile type titanium oxide may be prepared, and this may be applied to the surface F22 of the semiconductor electrode 2 and dried.
[0081]
For the counter electrode CE, for example, when a porous conductive film such as carbon is used as the counter electrode CE, for example, a carbon paste is prepared, and this is applied to the surface of the porous body layer PS and dried. May be formed. Then, the transparent substrate 6 is formed on the surface opposite to the porous layer PS side of the counter electrode CE by a known thin film manufacturing technique, and the side surfaces of the semiconductor electrode 2, the porous layer PS and the counter electrode CE are sealed with the sealing material 5. To complete the dye-sensitized solar cell 30.
[0082]
The preferred embodiment of the present invention has been described above, but the present invention is not limited to the above embodiment.
[0083]
For example, the dye-sensitized solar cell of the present invention may have a module form in which a plurality of batteries are provided as in the dye-sensitized solar cell 40 shown in FIG. A dye-sensitized solar cell 40 shown in FIG. 5 shows an example in which a plurality of dye-sensitized solar cells 30 shown in FIG. 2 are provided in series.
[0084]
Compared to the dye-sensitized solar cell 30 shown in FIG. 4, the dye-sensitized solar cell 40 shown in FIG. 5 is different from the seal material 5 provided between the single-cell photoelectrodes 10 of adjacent solar cells. A groove is formed between the photoelectrode 10 of a single cell (hereinafter referred to as a single cell A).
[0085]
This groove is formed by scraping the semiconductor electrode 2 of the single cell A by a technique such as laser scribing. The portion of the groove in the vicinity of the sealing material 5 reaches the depth at which the layer of the transparent conductive film 3 of the transparent electrode 1 appears by completely removing the semiconductor electrode 2 portion. Further, in the vicinity of the semiconductor electrode 2 of the single cell A in this groove, the semiconductor electrode 2 portion and the transparent conductive film 3 portion are completely removed to reveal the transparent substrate 4 layer of the transparent electrode 1. It has reached.
[0086]
Further, in the vicinity of the sealing material 5 in the groove, the transparent conductive film 3 of the adjacent photoelectrode 10 and the portions of the semiconductor electrode 2 on the transparent conductive film 3 are not electrically contacted with each other. The edge part formed in the shape of a bowl of the porous body layer PS of the single cell A is inserted between these parts so as to contact the transparent substrate 4 of the transparent electrode 1.
[0087]
Further, in the vicinity of the semiconductor electrode 2 of the single cell A in the groove, that is, in the portion between the porous layer PS of the single cell A and the sealing material 5, the counter electrode CE of the single cell A has a bowl shape. The formed edge portion is inserted so as to be in contact with the transparent conductive film 3 of the transparent electrode 1 of the other single cell.
[0088]
For example, the use of the metal complex dye of the present invention is not limited to a sensitizing dye used for a photoelectrode or a dye-sensitized solar cell, and for example, an electrophotographic photoreceptor, for photo-chemical energy conversion. It may be used as a pigment.
[0089]
Moreover, the use of the photoelectrode of the present invention is not limited to the photoelectrode for dye-sensitized solar cells, and may be used as a photoelectric sensor for a photosensor or an electrophotographic photoreceptor.
[0090]
【Example】
Hereinafter, although an Example and a comparative example are given and the metal complex dye of this invention, a photoelectrode, and a dye-sensitized solar cell are demonstrated in more detail, this invention is not limited to these Examples at all.
[0091]
Example 1
(1) Synthesis of metal complex dyes
The metal complex dye represented by the above formula (21) was synthesized by the following procedure.
[0092]
First, 244 mg of 2,2'-bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid and RuClThreeA mixture of 104 mg of hydrate and 40 mL of N, N-dimethylformamide (hereinafter referred to as DMF) was heated and stirred at 145 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, and then allowed to cool. Next, 10 mL of pure water, 3.18 g of sodium carbonate and 1.77 g of Trithiocyanuric acid were added to the obtained liquid, heated at 120 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, refluxed, and then allowed to cool.
[0093]
Next, the solvent is removed from the resulting liquid, and 1 mol / L hydrochloric acid aqueous solution is added to the residue while adding pure water and stirring, thereby precipitating unreacted Trithiocyclic acid, which is filtered. Removed. Next, the liquidity of the filtrate was acidified, and the resulting precipitate was collected by filtration. Next, the precipitate was dissolved in a small amount of tetra-n-butylammonium hydroxide aqueous solution. Next, the metal complex dye represented by the formula (21) was purified from the solution obtained using gel filtration chromatography (trade name: “Sephadex LH-20”, manufactured by Amersham Pharmacia).
[0094]
(2) Production of photoelectrode and dye-sensitized solar cell
A photoelectrode having the same configuration as that of the photoelectrode 10 shown in FIG. 1 is prepared by the following procedure, and further, the same configuration as that of the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. A dye-sensitized solar cell having a 2 cm × 2 cm scale was prepared.
[0095]
First, except that the temperature of the autoclave was changed to 230 ° C., acetylacetone, ion-exchanged water, a surfactant (Aldrich) according to the method of Barbe et al. TiO 2 manufactured by the company, trade name: “tritonX”)2Slurry (TiO2) for forming a semiconductor electrode in which particles (Degussa, trade name: “P25”) are dispersed2Particle content: 11% by mass, TiO2The average particle size of the particles: about 10 nm or less, referred to as slurry 1) was prepared.
[0096]
Next, a paste for forming a semiconductor electrode (hereinafter referred to as paste 1) was prepared by adding and mixing polyethylene glycol (manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd., number average molecular weight: 2000) as a thickener in slurry 1. . TiO in paste 12The mass ratio of particles to polyethylene glycol is TiO2Particle: Polyethylene glycol was adjusted to be 10: 3.
[0097]
On the other hand, SnO doped with fluorine on the glass substrate 4 (transparent conductive glass)2Transparent electrode 1 having a conductive film 3 (film thickness: 600 nm) (manufactured by Nippon Sheet Glass Co., Ltd., surface resistance: about 10 Ω / cm)2, Thickness; 1 mm). And this SnO2On the conductive film 3, the above-mentioned paste 1 was applied to a thickness of 100 μm using a doctor blade, and then dried at a temperature of 25 ° C. for 30 minutes. Thereafter, the transparent electrode 1 to which the paste 1 was applied was transferred into an electric furnace and baked in the atmosphere at 450 ° C. for 30 minutes. Next, the transparent electrode 1 was taken out from the electric furnace and cooled. In this way, SnO2A semiconductor electrode having the same structure as the semiconductor electrode 2 shown in FIG. 1 on the conductive film 3 (light receiving surface area: 4 cm)2, Thickness of layer made of semiconductor film; 8 μm, TiO2Coating amount: 15 g / cm2) And a photoelectrode in a state not containing a metal complex dye.
[0098]
Then, the pigment | dye was made to adsorb | suck to the back surface of the semiconductor electrode of a photoelectrode as follows. First, a metal complex dye represented by the formula (21) prepared previously is used as a sensitizing dye, and this is dissolved in ethanol (sensitizing dye concentration; 3 × 10-Fourmol / L) was prepared. Next, the semiconductor electrode was immersed in this solution and left for 12 hours in a dark place at 25 ° C. Next, the semiconductor electrode was taken out from this solution, washed with ethanol, and naturally dried in a dark place. As a result, a sensitizing dye is about 1.2 × 10 6 inside the semiconductor electrode 2.-7mol / m2The adsorbed photoelectrode 12 was completed.
[0099]
Next, as a counter electrode having the same shape and size as the above-described photoelectrode, a transparent conductive glass electrode (thickness of Pt thin film; 3 nm) on which Pt was deposited by an electron beam deposition method was produced. Also, an iodine redox solution (concentration of tetrabutylammonium iodide: 0.65 mol / L, concentration of lithium iodide: 0.1 mol / L, iodine 0.05 mol / L, solvent: acetonitrile) was prepared as the electrolyte E. did.
[0100]
Furthermore, a spacer S (trade name: “HIMILAN”) manufactured by Mitsui DuPont Polychemical Co., Ltd. having a shape matched to the size of the semiconductor electrode was prepared. Then, as shown in FIG. 3, the photoelectrode 12, the counter electrode CE, and the spacer S are opposed to each other, and the above electrolyte E is filled therein by utilizing a capillary phenomenon, thereby completing a dye-sensitized solar cell. It was.
[0101]
(Example 2)
(1) Synthesis of metal complex dyes
The metal complex dye represented by the above formula (23) was synthesized by the following procedure.
[0102]
First, 244 mg of 2,2'-bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid and RuClThreeA mixture of 104 mg of hydrate and 40 mL of DMF was heated and stirred at 145 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, and then allowed to cool. Next, 10 mL of pure water, 1.27 g of sodium carbonate and 1.12 g of 2-Mercaptopyrimidine were added to the obtained liquid, heated in a nitrogen atmosphere at 120 ° C. for 3 hours, refluxed, and then allowed to cool. And the procedure and conditions after this refine | purified the metal complex pigment | dye represented by Formula (23) like Example 1. FIG.
[0103]
(2) Production of photoelectrode and dye-sensitized solar cell
1 except that the metal complex dye represented by the formula (23) was used in place of the metal complex dye represented by the formula (21). A photoelectrode and a dye-sensitized solar cell having the same configuration as that of the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. 3 were produced.
[0104]
(Example 3)
(1) Synthesis of metal complex dyes
The metal complex dye represented by the above formula (24) was synthesized by the following procedure.
[0105]
First, 244 mg of 2,2'-bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid and RuClThreeA mixture of 104 mg of hydrate and 40 mL of DMF was heated and stirred at 145 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, and then allowed to cool. Next, 10 mL of pure water, 1.27 g of sodium carbonate and 1.19 g of 2-Mercaptothiazine were added to the obtained liquid, heated at 120 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, refluxed, and then allowed to cool. And the procedure and conditions after this refine | purified the metal complex pigment | dye represented by Formula (24) like Example 1. FIG.
[0106]
(2) Production of photoelectrode and dye-sensitized solar cell
1 except that the metal complex dye represented by the formula (24) was used instead of the metal complex dye represented by the formula (21). A photoelectrode and a dye-sensitized solar cell having the same configuration as that of the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. 3 were produced.
[0107]
(Example 4)
(1) Synthesis of metal complex dyes
The metal complex dye represented by the above formula (22) was synthesized by the following procedure.
[0108]
First, 244 mg of 2,2'-bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid and RuClThreeA mixture of 104 mg of hydrate and 40 mL of DMF was heated and stirred at 145 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, and then allowed to cool. Next, 10 mL of pure water, 1.27 g of sodium carbonate, and 1.11 g of 2-mercaptopyridine were added to the obtained liquid, heated at 120 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, refluxed, and then allowed to cool. And the procedure and conditions after this refine | purified the metal complex pigment | dye represented by Formula (22) like Example 1. FIG.
[0109]
(2) Production of photoelectrode and dye-sensitized solar cell
1 except that the metal complex dye represented by the formula (22) was used instead of the metal complex dye represented by the formula (21). A photoelectrode and a dye-sensitized solar cell having the same configuration as that of the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. 3 were produced.
[0110]
(Example 5)
(1) Synthesis of metal complex dyes
The metal complex dye represented by the above formula (25) was synthesized by the following procedure.
[0111]
First, 244 mg of 2,2'-bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid and RuClThreeA mixture of 104 mg of hydrate and 40 mL of DMF was heated and stirred at 145 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, and then allowed to cool. Next, 10 mL of pure water, 1.27 g of sodium carbonate and 1.16 g of 3,4,5,6-Tetrahydro-2-pyrimidinethiol are added to the obtained liquid, and the mixture is heated at 120 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere. , Refluxed and then allowed to cool. And the procedure and conditions after this refine | purified the metal complex pigment | dye represented by Formula (25) like Example 1. FIG.
[0112]
(2) Production of photoelectrode and dye-sensitized solar cell
1 except that the metal complex dye represented by the formula (25) was used instead of the metal complex dye represented by the formula (21). A photoelectrode and a dye-sensitized solar cell having the same configuration as that of the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. 3 were produced.
[0113]
(Example 6)
(1) Synthesis of metal complex dyes
The metal complex dye represented by the above formula (26) was synthesized by the following procedure.
[0114]
First, 244 mg of 2,2'-bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid and RuClThreeA mixture of 104 mg of hydrate and 40 mL of DMF was heated and stirred at 145 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, and then allowed to cool. Next, 10 mL of pure water, 1.27 g of sodium carbonate and 1.00 g of 2-Mercaptoimidazole were added to the obtained liquid, heated at 120 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, refluxed, and then allowed to cool. And the procedure and conditions after this refine | purified the metal complex pigment | dye represented by Formula (26) like Example 1. FIG.
[0115]
(2) Production of photoelectrode and dye-sensitized solar cell
1 except that the metal complex dye represented by the formula (26) was used instead of the metal complex dye represented by the formula (21). A photoelectrode and a dye-sensitized solar cell having the same configuration as that of the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. 3 were produced.
[0116]
(Example 7)
(1) Synthesis of metal complex dyes
The metal complex dye represented by the above formula (27) was synthesized by the following procedure.
[0117]
First, 244 mg of 2,2'-bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid and RuClThreeA mixture of 104 mg of hydrate and 40 mL of DMF was heated and stirred at 145 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, and then allowed to cool. Next, 10 mL of pure water, 1.27 g of sodium carbonate, and 1.14 g of 2-Mercapto-methylimidazole were added to the obtained liquid, heated in a nitrogen atmosphere at 120 ° C. for 3 hours, refluxed, and then allowed to cool. . And the procedure and conditions after this refine | purified the metal complex pigment | dye represented by Formula (27) like Example 1. FIG.
[0118]
(2) Production of photoelectrode and dye-sensitized solar cell
The photoelectrode 10 shown in FIG. 1 and the procedure shown in FIG. 1 except that the metal complex dye represented by the formula (27) was used instead of the metal complex dye represented by the formula (21) A photoelectrode and a dye-sensitized solar cell having the same configuration as that of the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. 3 were produced.
[0119]
(Example 8)
(1) Synthesis of metal complex dyes
The metal complex dye represented by the above formula (28) was synthesized by the following procedure.
[0120]
First, 244 mg of 2,2'-bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid and RuClThreeA mixture of 104 mg of hydrate and 40 mL of DMF was heated and stirred at 145 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, and then allowed to cool. Next, 10 mL of pure water, 1.27 g of sodium carbonate and 1.61 g of 2-quinolinethiol were added to the obtained liquid, heated at 120 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, refluxed, and then allowed to cool. The subsequent procedure and conditions were the same as in Example 1, and the metal complex dye represented by the formula (28) was purified.
[0121]
(2) Production of photoelectrode and dye-sensitized solar cell
1 except that the metal complex dye represented by the formula (28) was used instead of the metal complex dye represented by the formula (21). A photoelectrode and a dye-sensitized solar cell having the same configuration as that of the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. 3 were produced.
[0122]
Example 9
(1) Synthesis of metal complex dyes
The metal complex dye represented by the above formula (29) was synthesized by the following procedure.
[0123]
First, 244 mg of 2,2'-bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid and RuClThreeA mixture of 104 mg of hydrate and 40 mL of DMF was heated and stirred at 145 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, and then allowed to cool. Next, 10 mL of pure water, 1.27 g of sodium carbonate and 1.50 g of 2-Mercaptobenzimidazole were added to the obtained liquid, heated in a nitrogen atmosphere at 120 ° C. for 3 hours, refluxed, and then allowed to cool. And the procedure and conditions after this refine | purified the metal complex pigment | dye represented by Formula (29) like Example 1. FIG.
[0124]
(2) Production of photoelectrode and dye-sensitized solar cell
1 except that the metal complex dye represented by the formula (29) was used instead of the metal complex dye represented by the formula (21). A photoelectrode and a dye-sensitized solar cell having the same configuration as that of the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. 3 were produced.
[0125]
(Comparative Example 1)
(1) Synthesis of metal complex dyes
A metal complex dye represented by the following formula (I) was synthesized by the following procedure.
Embedded image
Figure 0004268372
[0126]
First, 244 mg of 2,2'-bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid and RuClThreeA mixture of 104 mg of hydrate and 40 mL of DMF was heated and stirred at 145 ° C. for 3 hours in a nitrogen atmosphere, and then allowed to cool.
[0127]
Next, a suspension was prepared by adding 210 mg of ammonium thiocyanate to 5 mL of DMF to the obtained liquid, and this was added to the above liquid. And it heated at 120 degreeC under nitrogen atmosphere for 3 hours, and cooled down after that. Next, the residue obtained by distilling off DMF was washed with pure water and acetone to obtain a metal complex dye represented by the formula (I).
[0128]
(2) Production of photoelectrode and dye-sensitized solar cell
1 except that the metal complex dye represented by the formula (I) was used instead of the metal complex dye represented by the formula (21). A photoelectrode and a dye-sensitized solar cell having the same configuration as that of the dye-sensitized solar cell 20 shown in FIG. 3 were produced.
[0129]
[Battery characteristics test]
A battery characteristic test was conducted, and the energy conversion efficiency η of the dye-sensitized solar cells of Examples 1 to 9 and Comparative Example 1 was measured. The battery characteristic test was performed using a solar simulator (trade name; “WXS-85-H type” manufactured by Wacom) and 1000 mW / cm from a xenon lamp through an AM filter (AM-1.5).2It was performed by irradiating the simulated sunlight. The current-voltage characteristics were measured using an IV tester, and the open circuit voltage (Voc / V) and short circuit current (Isc / mA · cm) were measured.-2), Fill factor (F.F.), and energy conversion efficiency (η /%) immediately after start-up.
[0130]
Then, the time from the start of startup until the value of the energy conversion efficiency η becomes ½ was measured as the η half time. Tables 1 and 2 show the results of battery characteristic tests of the dye-sensitized solar cells of Examples 1 to 9 and Comparative Example 1.
[0131]
[Table 1]
Figure 0004268372
[0132]
[Table 2]
Figure 0004268372
[0133]
As is clear from the results shown in Tables 1 and 2, the dye-sensitized solar cells of Examples 1 to 5 have a lower energy conversion efficiency η than the dye-sensitized solar cell of Comparative Example 1. It was confirmed that it can be prevented for a long time.
[0134]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a metal complex dye having excellent heat resistance, light resistance, and chemical stability can be provided. Moreover, the photoelectrode which can obtain the outstanding photoelectric conversion efficiency over a long period of time by including this metal complex pigment | dye in a semiconductor electrode can be comprised. Furthermore, by using this photoelectrode, a dye-sensitized solar cell capable of obtaining excellent energy conversion efficiency over a long period of time can be configured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a preferred embodiment of a photoelectrode of the present invention.
FIG. 2 is a schematic enlarged cross-sectional view of a portion of a region 100 shown in FIG.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view showing a first embodiment of the dye-sensitized solar cell of the present invention.
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view showing a second embodiment of the dye-sensitized solar cell of the present invention.
5 is a schematic cross-sectional view showing an example in which a plurality of dye-sensitized solar cells shown in FIG. 4 are provided.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Transparent electrode, 2 ... Semiconductor electrode, 3 ... Transparent electrically conductive film, 4 ... Transparent substrate, 5 ... Sealing material, 6 ... Transparent substrate, 10 ... Photoelectrode, 20, 30, 40 ... Dye-sensitized solar cell , 100: Partial region of the photoelectrode 10, CE: Counter electrode, E: Electrolyte, F1, F2, F3: Light receiving surface, F22: Back surface of the semiconductor electrode 2, P1: Semiconductor particles, P2: Metal complex dye, L10: Incident Light, S ... spacer, PS ... porous layer.

Claims (3)

4又は6配位中心となる金属又は金属イオンと、
前記金属又は前記金属イオンに配位結合可能な窒素原子を含む第1の複素環を少なくとも2つ有しており、かつ、金属酸化物表面に存在する水酸基と脱水縮合可能な特性基を少なくとも1つ有する第1の配位子と、
前記金属又は前記金属イオンに配位結合可能な窒素原子を含む第2の複素環を少なくとも1つ有しており、かつ、前記第2の複素環において前記窒素原子に隣接する少なくとも一方の炭素原子に、前記金属又は前記金属イオンに配位結合可能な硫黄原子が前記複素環の側鎖として結合した構造を有する第2の配位子と、
を有し、
下記式(21)、(23)、(24)、(25)、(26)、(28)又は(29)で表される構造を有すること、を特徴とする金属錯体色素。
Figure 0004268372
Figure 0004268372
Figure 0004268372
Figure 0004268372
Figure 0004268372
Figure 0004268372
Figure 0004268372
[式(21)〜(29)中、jは、1又は2の整数を示す。式(21)〜(29)で表される金属錯体色素のそれぞれにおいて、j=1の場合、各式に記載の構造を有する第2の配位子が第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトと、第2の複素環を構成する窒素原子のサイトの両方で配位結合していることを示す。j=2の場合、各式に記載の構造を有する第2の配位子が2つ配位中心に配位結合しており、その配位結合は、2つの第2の配位子が共に第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトのみで配位結合している場合と、2つの第2の配位子が共に第2の複素環を構成する窒素原子のサイトのみで配位結合している場合と、2つの第2の配位子のうちの1つが第2の複素環に側鎖として結合した硫黄原子のサイトのみで配位結合し、他の1つが第2の複素環を構成する窒素原子のサイトのみで配位結合している場合とがある。]
A metal or metal ion that is a 4 or 6 coordination center;
It has at least two first heterocyclic rings containing a nitrogen atom that can coordinately bond to the metal or the metal ion, and has at least one characteristic group capable of dehydration condensation with a hydroxyl group present on the surface of the metal oxide. A first ligand having
At least one carbon atom having at least one second heterocycle containing a nitrogen atom capable of coordinating and bonding to the metal or the metal ion, and adjacent to the nitrogen atom in the second heterocycle And a second ligand having a structure in which a sulfur atom capable of coordinative bonding to the metal or the metal ion is bound as a side chain of the heterocyclic ring,
I have a,
A metal complex dye characterized by having a structure represented by the following formula (21), (23), (24), (25), (26), (28) or (29) .
Figure 0004268372
Figure 0004268372
Figure 0004268372
Figure 0004268372
Figure 0004268372
Figure 0004268372
Figure 0004268372
[In the formulas (21) to (29), j represents an integer of 1 or 2. In each of the metal complex dyes represented by formulas (21) to (29), when j = 1, the second ligand having the structure described in each formula is bound to the second heterocyclic ring as a side chain. It is shown that they are coordinated at both the sulfur atom site and the nitrogen atom site constituting the second heterocyclic ring. In the case of j = 2, two second ligands having the structure described in each formula are coordinated to the coordination center, and the coordination bond is obtained by combining the two second ligands. In the case where it is coordinate-bonded only at the site of the sulfur atom bonded as a side chain to the second heterocyclic ring, and only at the site of the nitrogen atom in which the two second ligands together constitute the second heterocyclic ring In the case of coordination bond, one of the two second ligands is coordinate-bonded only at the site of the sulfur atom bonded as a side chain to the second heterocycle, and the other one is the second In some cases, coordination bonds are formed only at the sites of nitrogen atoms constituting the heterocyclic ring. ]
受光面を有する半導体電極と、当該受光面上に隣接して配置された透明電極とを有する光電極であって、
前記半導体電極には請求項1に記載の金属錯体色素が含有されていること、を特徴とする光電極。
A photoelectrode having a semiconductor electrode having a light receiving surface and a transparent electrode disposed adjacent to the light receiving surface,
A photoelectrode, wherein the semiconductor electrode contains the metal complex dye according to claim 1 .
受光面を有する半導体電極と当該半導体電極の前記受光面上に隣接して配置された透明電極とを有する光電極と、対極とを有しており、前記半導体電極と前記対極とが電解質を介して対向配置された色素増感型太陽電池であって、
前記光電極が請求項に記載の光電極であること、を特徴とする色素増感型太陽電池。
A photoelectrode having a semiconductor electrode having a light-receiving surface and a transparent electrode disposed adjacent to the light-receiving surface of the semiconductor electrode, and a counter electrode, the semiconductor electrode and the counter electrode being interposed via an electrolyte A dye-sensitized solar cell disposed opposite to each other,
A dye-sensitized solar cell, wherein the photoelectrode is the photoelectrode according to claim 2 .
JP2002157942A 2002-05-30 2002-05-30 Metal complex dye, photoelectrode and dye-sensitized solar cell Expired - Fee Related JP4268372B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002157942A JP4268372B2 (en) 2002-05-30 2002-05-30 Metal complex dye, photoelectrode and dye-sensitized solar cell

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002157942A JP4268372B2 (en) 2002-05-30 2002-05-30 Metal complex dye, photoelectrode and dye-sensitized solar cell

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003342488A JP2003342488A (en) 2003-12-03
JP4268372B2 true JP4268372B2 (en) 2009-05-27

Family

ID=29773552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002157942A Expired - Fee Related JP4268372B2 (en) 2002-05-30 2002-05-30 Metal complex dye, photoelectrode and dye-sensitized solar cell

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4268372B2 (en)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4522090B2 (en) * 2003-12-26 2010-08-11 シャープ株式会社 Dye-sensitized solar cell
JP4725701B2 (en) * 2004-02-04 2011-07-13 株式会社ブリヂストン Method for forming porous thin film
TWI319424B (en) * 2006-05-11 2010-01-11 Univ Nat Central Photosensitizer dye
JP5946652B2 (en) * 2012-02-28 2016-07-06 富士フイルム株式会社 Photoelectric conversion element, metal complex dye, dye-adsorbed liquid composition for dye-sensitized solar cell, dye-sensitized solar cell and method for producing the same
JP2013201078A (en) * 2012-03-26 2013-10-03 Sekisui Chem Co Ltd Electric module and manufacturing method of the same
CN111430548B (en) * 2020-03-20 2023-04-07 重庆大学 Perovskite solar cell with high short-circuit current and high conversion efficiency and preparation method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003342488A (en) 2003-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4177172B2 (en) Dye-sensitized solar cell
JP4785672B2 (en) Dye for dye-sensitized solar cell and dye-sensitized solar cell
JP4046974B2 (en) Photoelectrode and dye-sensitized solar cell provided with the same
JP5275346B2 (en) Dye-sensitized solar cell
JP2000228234A (en) Optoelectronic transducer and optoelctronic chemical battery
JP2004152613A (en) Dye-sensitized solar cell
JP4448478B2 (en) Dye-sensitized solar cell module
JP2007066526A (en) Semiconductor electrode, dye-sensitized solar cell, and its manufacturing method
JP4387652B2 (en) Carbon electrode and dye-sensitized solar cell provided with the same
JP4617771B2 (en) Metal complex dye, photoelectrode and photosensitized solar cell
JP4777592B2 (en) Counter electrode and dye-sensitized solar cell having the same
JP4409261B2 (en) Metal complex dye, photoelectrode and dye-sensitized solar cell
JP4268372B2 (en) Metal complex dye, photoelectrode and dye-sensitized solar cell
JP4493921B2 (en) Dye-sensitized solar cell
EP2669916A1 (en) Ruthenium complex and dye-sensitized fuel cell using the same
JP4220205B2 (en) Dye-sensitized solar cell
JP4677704B2 (en) Dye-sensitized solar cell
JP4334960B2 (en) Carbon electrode and electrode and dye-sensitized solar cell comprising the same
JP2004247104A (en) Titanium oxide fine particles, manufacturing method for photoelectric conversion element, and photoelectric conversion element
JP4102054B2 (en) Photoelectrode and dye-sensitized solar cell provided with the same
JP4127755B2 (en) Metal complex dye, photoelectrode and dye-sensitized solar cell
JP2010159340A (en) Metal complex dye and dye-sensitized solar cell using the same
EP2262049A1 (en) Novel photosensitizer and photovoltaic element
CN103380535B (en) Low-light (level) DSSC
JP2010277911A (en) Dye-sensitized photoelectric conversion element

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees