JP4263620B2 - システムの伝送品質を測定する方法及びシステム - Google Patents

システムの伝送品質を測定する方法及びシステム Download PDF

Info

Publication number
JP4263620B2
JP4263620B2 JP2003575064A JP2003575064A JP4263620B2 JP 4263620 B2 JP4263620 B2 JP 4263620B2 JP 2003575064 A JP2003575064 A JP 2003575064A JP 2003575064 A JP2003575064 A JP 2003575064A JP 4263620 B2 JP4263620 B2 JP 4263620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
input
input signal
power
equal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003575064A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005519339A (ja
Inventor
ベーレンズ,ジョン・ジェラード
Original Assignee
コニンクリーケ・ケイピーエヌ・ナムローゼ・フェンノートシャップ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from EP02075973A external-priority patent/EP1343145A1/en
Application filed by コニンクリーケ・ケイピーエヌ・ナムローゼ・フェンノートシャップ filed Critical コニンクリーケ・ケイピーエヌ・ナムローゼ・フェンノートシャップ
Publication of JP2005519339A publication Critical patent/JP2005519339A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4263620B2 publication Critical patent/JP4263620B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS OR SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L25/00Speech or voice analysis techniques not restricted to a single one of groups G10L15/00 - G10L21/00
    • G10L25/48Speech or voice analysis techniques not restricted to a single one of groups G10L15/00 - G10L21/00 specially adapted for particular use
    • G10L25/69Speech or voice analysis techniques not restricted to a single one of groups G10L15/00 - G10L21/00 specially adapted for particular use for evaluating synthetic or decoded voice signals

Description

発明の分野
本発明は、被試験システムの伝送品質を測定する方法及びシステムであって、被試験システムに入力された入力信号と、被試験システムから生じた出力信号とを処理して、互いに比較する方法及びシステムに関する。
発明の背景
2001年2月に出されたITU−TのP.862勧告草案「電話伝送品質、電話設置、ローカル・ライン・ネットワーク−客観的及び主観的品質評価方法−音声品質の知覚的評価方法(PESQ)、ナローバンド電話網及び音声コーデックのエンド・ツー・エンドの音声品質を評価する客観的方法」は、従来技術であるPESQの方法及びシステムを開示する。
音声処理システム又は音声伝送システムにおいて劣化した音声信号の品質測定は、入力信号における非常に弱い又は無音の部分に対しては劣悪な結果を生じ得る。P.862勧告により知られる方法及びシステムは、フレームごとのパワー・レベルの差を正しく補償しないという欠点を有する。これらの差は、入力信号の利得の変化又はノイズにより引き起こされる。不正確な補償は、特に原参照入力音声信号のノイズ・レベルが低い場合に、主観的スコアと客観的スコアとの間の相関を低くする。
出願人による欧州特許出願第01200945号に開示された従来技術の方法及びシステムによれば、前処理段階における第1のスケーリング段階に、調整値を加えられた出力信号のパワーの逆数の関数である第1のスケーリング係数を適用することにより、改良がなされる。第2のスケーリング段階には第2のスケーリング係数が適用されるが、該係数は、0から1までの調整値を有する指数で累乗された第1のスケーリング係数と実質的に等しい。第2のスケーリング段階は装置の様々な場所で実行され得、調整値は、試験信号を用いて、よく定義された主観的品質スコアと調整される。P.862勧告及び欧州特許出願01200945号の方法及びシステムにおいては、パワー・ドメインにおいて参照入力信号と適合するよう、劣化出力信号が局所的にスケーリングされる。
(知覚的)品質測定処理の結果は、方法及びシステムのそれぞれの少なくとも1つの段階における「ソフト・スケーリング」の適用により改良され得ることがわかっている。(「ハード」スケーリング閾値を用いる)「ハード・スケーリング」に代わる「ソフト・スケーリング」の導入は、人間の音声知覚メカニズムは「ハードな閾値」よりむしろ「ソフトな閾値」を用いるという観察及び理解に基づいており、本発明の分野は、人間であるユーザーにより経験されるのと同様の音声品質の評価に関する。この観察、及びそれらの人間の音声スケーリング・メカニズムがどのように働くかについてのより良い理解に基づいて、本発明は、従来技術による方法又はシステムのそれぞれに追加又は挿入されるべき「ソフト・スケーリング」メカニズムを提示する。
発明の概要
本発明の一つの態様によれば、システムの出力信号及び/又は入力信号は、パワー比に応じて、パワーの小さなひずみが補償され、より大きなひずみが部分補償される方法でスケーリングされる。
本発明の更なる工夫によれば、原入力音声信号に存在するノイズ・レベルが、この入力に含まれる局所ノイズ・レベルに依存するスケーリング係数により低減された人工的な参照音声信号が作成され得る。
本発明に係る方法は、結果として、特に、穏やかな音声部分及び静寂が低レベルのノイズにより劣化される場合に、局所スケーリングの変動を含む音声信号について主観的に知覚されるエンド・ツー・エンドの音声品質をより正確に予測することができる。
ソフト・スケーリング・アルゴリズムにおいて、主観的に知覚される品質と客観的に測定される品質との相関を高めるために、2つの異なる種別の信号処理が利用される。
第1のサブ・アルゴリズムに制御される第1のソフトスケール処理において、出力信号における局所利得変動を補正するためにP.862勧告で用いられる補償は、パワー比に応じて、パワーの小さな偏差が(好ましくは時間フレーム又は時間期間ごとに)補償され、より大きな偏差が部分補償される方法で出力(又は入力)をスケーリングすることにより改良される。
好ましい単純且つ効果的な実施の形態は、局所パワー、即ち(例えば30msの)フレームごとのパワーを取得し、局所補償比Fを計算する。即ち、
F=(PX+Δ)/(PY+Δ)
である。ただし、ΔはPYの小さな値に対してCの値を最適化するために利用される。Fは、クリッピングされた比Cを得るためにレベルmm及びMMでクリッピングされた振幅である。即ち、
F<mm1.0のときC=mm、
F>MM1.0のときC=MM
となり、それ以外の場合には、
C=F
となる。クリッピングされた比Cは、mm<m1.0且つMM>M1.0である係数m及びMを用いてソフトスケール比Sを計算するために利用される。即ち、
C<m且つ0.5<a<1.0のときS=Ca+C−C(m)a-1
C>M且つ0.5<a<1.0のときS=Ca+C−C(M)a-1
であり、それ以外の場合には、
S=C
である。ただし、aは(第1の)同調パラメータとして利用され得る。このように、本発明に係る局所スケーリングは、mMである限り、先行技術文献であるP.862勧告及び欧州特許出願01200945号において与えられたスケーリングと等しい。しかし、F<m又はF>Mである値については、スケーリングは徐々に1.0より、次いで従来技術におけるスケーリングより低くなる。ソフトスケール係数Sは、各フレームの出力パワーを局所的に補償するように従来技術の方法及びシステムにおいてFが利用されるのと同じ方法で利用される。
第2のサブ・アルゴリズムに制御される第2のソフトスケール処理において、利用される補償は、入力信号の低レベルの部分に焦点を当てる。
入力信号(参照信号)が低レベルのノイズを含む場合、トランスペアレントな音声伝達システムは、やはり低レベルのノイズを含む出力音声信号を生じさせる。音声伝達システムの出力は、伝達システムにより導入されたノイズのために期待以下の品質を有するとの判定される。入力音声信号を聞いて比較をすることができる場合に、ノイズは伝達システムにより引き起こされたものではないという事実に気付き得るに過ぎない。しかし、たいていの主観的音声品質試験では、入力参照信号は被験者に提示されず、従って、被験者は、入力信号における低レベルのノイズの差は音声伝達システムの品質の差であると判定する。客観的試験システムにおいてそのような主観的試験との相関を高めるため、進歩した客観的音声品質評価アルゴリズムにおいて、この効果がエミュレートされる。
本発明のこの好ましいオプションは、入力信号の局所ノイズ・レベルに依存するスケーリング係数によりノイズのパワー・レベルが低減された、パワー表現ドメインにおける新しい架空の人工的な参照音声信号を効果的に作成することにより、これをエミュレートする。従って、新しく作成された人工的な参照信号は、この入力信号の低レベル部分について原入力信号より速くゼロに収束する。参照入力信号に存在するような低レベル信号の期間に劣化出力信号における外乱が計算される場合、ゼロに近づく際に入力信号のラウドネスより速くゼロに到達するレベルへの入力ラウドネス信号のスケーリングの後に、内部表現のラウドネス・ドメインにおける差の計算が実行される。
欧州特許出願第01200945号に開示された従来技術の方法によれば、処理は、人間の聴覚システムの心理物理的知覚モデルに従って(劣化)出力信号(Y(t))と参照信号(X(t))とを代表信号LY及びLXにマッピングすることを含む。差分信号又は外乱信号(D)はこれらの代表信号から「識別手段」により決定され、該外乱信号は、次いで、品質信号Qを得るために、被験者の特定の特性がモデル化される認識モデルに従うモデル化手段により処理される。
上記の通り、内部表現ラウドネス・ドメインにおける差の計算は、本発明の範囲内において、ゼロに近づく際に入力信号のラウドネスより速くゼロに達するレベルへの入力ラウドネス信号のスケーリングの後に実行されることが望ましい。
これの効果的な実現形態は、LX(f)n及びLY(f)nから計算された時間−周波数平面における内部表現の差を利用することにより達成される(欧州特許出願第01200945号参照)。即ち、
D(f)n=|LY(f)n−LX(f)n|
及び、これを置き換えた
D(f)n=|LY(f)n−H(t,f)|
である。ただし、LX(f)n<Kのとき
H(t、f)=LX(f)nb/Kb-1
であり、LX(f)nKのとき
H(t、f)=LX(f)n
である。これらの公式において、Kは、特定の実現形態に応じて時間周波数セルごとの低レベルのノイズ・パワー条件を表し、b>1である。
この第2のソフトスケール処理サブ・アルゴリズムは、LX(f)n<Kという条件を単一の時間フレームにおけるパワー条件で置き換えることによっても実現され得る。即ち、
D(f)n=|LY(f)n−H(t,f)|
であって、LX(t)<K’のとき
H(t,f)=LX(f)nb/Kb-1
であり、LX(t)K’とのき
H(t,f)=LX(f)n
である。これらの公式において、K’は、特定の実現形態に依存する時間フレームごとの低レベルのノイズのパワー条件を表し、b>1である。
図面の詳細な説明
図1に示されるPESQシステムは、原信号(入力信号)X(t)と、例えば通信システムにX(t)を通過させた結果である劣化信号(出力信号)Y(t)とを比較する。PESQシステムの出力は、主観的聴音試験において被験者によりY(t)に与えられるであろう知覚品質の予測である。PESQシステムにより実行される第1の段階において、遅延が以前の時間区間と大きく異なる時間区間ごとに、原入力と劣化出力との間の一連の遅延が計算される。これらの各区間について、対応する始点及び終点が計算される。整列アルゴリズムは、或る時間区間内に2つの遅延があるという確度と、当該区間に単一の遅延があるという確度との比較の原理に基づく。該アルゴリズムは、無音部分及びアクティブな音声部分の両期間において、遅延の変動を処理することができる。
検出された一組の遅延に基づいて、PESQシステムは、原(入力)信号と、被試験装置の整列された劣化出力とを、知覚モデルを用いて比較する。このプロセスの要点は、原信号と劣化信号とを、知覚周波数(Bark)及びラウドネス(Sone)を考慮に入れながら、人間の聴覚システムにおける音声信号の精神物理学的表現と類似する内部表現(LX、LY)に変換することである。これは、時間合わせ、校正された聴覚レベルへのレベル合わせ、時間−周波数マッピング、周波数ワーピング、及び圧縮型ラウドネス・スケーリングなどの幾つかの段階により実現される。
内部表現は、過度に激しくない場合には、知覚的にほとんど重要性を有さない局所利得変動及び線形フィルタリングなどの影響を考慮に入れて処理される。これは、補償の量を制限し、補償を影響よりも遅れさせることにより達成される。こうして、原信号と劣化信号との間の小さな安定状態の差が補償される。より重大な影響又は急激な変動は部分的にしか補償されないため、未解決の影響が残り、全体としての知覚の妨げとなる。このため、全ての主観的な影響をモデル化するために、少数の品質指標のみしか利用することができない。PESQシステムでは、認識モデルにおいて2つの誤差パラメータが計算される。これらは組み合わされて、客観的聴音品質MOS(平均オピニオン・スコア)を提供する。PESQシステムで用いられる基本的な概念は、参考文献一覧の(1)から(5)に記載されている。
従来技術のPESQシステムにおける知覚モデル
図1に示されるPESQシステムの知覚モデルは、原音声信号と劣化音声信号との間の距離(「PESQスコア」)を計算するために利用される。これは、所与の主観的試験における主観的MOSの予測を得るために単調関数に通され得る。PESQスコアは、−0.5〜4.5の範囲内の単一の数値であるMOSと同様のスケールにマッピングされるが、大抵の場合、出力範囲はACR聴音品質実験におけるMOS値の正常範囲である1.0〜4.5である。
定数設定の事前計算
或る種の定数値及び関数は事前計算される。これらはサンプル周波数に依存するため、8kHzと16kHzのサンプル周波数のバージョンがプログラムに格納されている。
FFTウィンドウ・サイズ及びサンプル周波数
PESQシステムにおいて、時刻信号は、32msサイズのハニング窓による短期間FFT(高速フーリエ変換)を用いて時間周波数ドメインにマッピングされる。8kHzの場合、これは1ウィンドウ当り256個のサンプルに相当し、16kHzの場合、ウィンドウは隣接フレームが50%だけ重なり合うが、512個のサンプルを計数する。
絶対聴覚閾値
絶対聴覚閾値P0(f)は、利用されるBark帯域の中央における値を得るために補間される。これらの値は配列に記憶され、ツビッカーのラウドネス公式において利用される。
パワー・スケーリング係数
時間−周波数分析のためのFFTに付随する任意の利得定数が存在する。この定数は、32ms以上のウィンドウを用いたFFTにより周波数ドメインに変換された、29.54(40dB SPL)の振幅を有する周波数1000Hzの正弦波から計算される。次いで、(離散)周波数軸が、FFT帯域のビンニングにより修正Barkスケールに変換される。Bark周波数スケールにビンニングされたスペクトルのピーク振幅(「ピッチ・パワー密度」と呼ばれる)は、10000(40dB SPL)になるはずである。後者は、パワー・スケーリング係数Spである定数を右から乗ずることにより実行される。
ラウドネス・スケーリング係数
同じ40dBの参照音が、心理音響的な(Sone)ラウドネス・スケールを校正するために利用される。修正Barkスケールへのビンニングの後、強度軸は、絶対聴覚閾値に基づき、ツビッカーの法則を用いてラウドネス・スケールにワープされる。1000Hz及び40dB SPLの校正音を用いて、Bark周波数スケールに対してラウドネス密度を積分すると、1Soneの値が得られる。後者は、ラウドネス・スケーリング係数S1である定数を右から乗ずることにより実行される。
IRS受信フィルタリング
セクション10.1.2で述べられているように、聴音試験は、ハンドセットにおけるIRS受信特性又は修正されたIRS受信特性を用いて実行されると想定される。音声信号に対する必要なフィルタリングは、既に前処理において適用されている。
アクティブな音声時間区間の計算
原音声ファイル及び劣化音声ファイルが大きな無音区間で開始又は終了している場合、これは、ファイルにおける特定の平均ひずみ値の計算に影響し得る。そのため、これらのファイルの最初又は最後に、無音部分が見積もられる。或る位置がアクティブな区間の始点又は終点であるとみなされる為には、連続した5つの絶対サンプル値の和が、原音声ファイルの最初及び最後から500を超えなければならない。この始点と終点との間の区間が、アクティブな音声時間区間と定義される。計算サイクル及び/又は記憶サイズを節約するため、幾つかの計算はアクティブな区間に限られる。
短期間FFT
人間の耳は、時間−周波数変換を実行する。PESQシステムにおいて、これは、ウィンドウ・サイズが32msの短期間FFTにより実現される。連続する時間ウィンドウ(フレーム)どうしの重なりは50%である。パワースペクトル、即ち複素数FFT要素の実部の二乗と虚部の二乗との和は、原信号及び劣化信号について別々の実数値配列に格納される。単一のハニング窓内の位相情報はPESQシステムにおいて廃棄され、全ての計算はパワー表現PXWIRSS(f)n及びPYWIRSS(f)nのみに基づく。劣化信号におけるウィンドウの始点は、遅延のために移動される。原音声信号の時間軸はそのままに留められる。遅延が増加すると、劣化信号の一部が処理から省略され、遅延が減少すると、部分が繰り返される、
ピッチ・パワー密度の計算
Barkスケールは、人間の聴覚システムが低周波数において高周波数におけるよりも優れた周波数分解能を有することを反映する。これは、FFT帯域をビンニングして、FFT帯域の対応するパワーを加算し、加算された部分を正規化することにより実現される。Hertzの周波数スケールをBarkのピッチ・スケールにマッピングするワーピング関数は、与えられた通りの値に正確に従うのではない。結果としての信号は、ピッチ・パワー密度PPXWIRSS(f)n及びPPYWIRSS(f)nとして知られる。
原ピッチ・パワー密度の部分補償
被試験システムのフィルタリングを扱うために、原ピッチ・パワー密度及び劣化ピッチ・パワー密度のパワー・スペクトルは、時間平均される。この平均は、パワーが絶対聴音閾値の1000倍より大きい時間−周波数セルを用いて、アクティブな音声フレームについてのみ計算される。修正されたBarkビンごとに、劣化スペクトルの原スペクトルに対する比率から部分補償係数が計算される。補償は最大でも20dBを超えることは無い。個々のフレームnの原ピッチ・パワー密度PPXWIRSS(f)nは、原信号を劣化信号と等しくするよう、この部分補償係数を乗じられる。この結果、逆フィルター処理された原ピッチ・パワー密度PPX’WIRSS(f)nが得られる。厳格なフィルター処理は聴取者の妨げとなるため、この部分補償が利用される。ACR実験において劣化信号は被験者により判断されるものであるため、補償は原信号に実行される。
ひずみのあるピッチ・パワー密度の部分補償
短期間利得変動は、ピッチ・パワー密度をフレームごとに処理することにより部分補償される。原ピッチ・パワー密度及び劣化ピッチ・パワー密度について、個々のフレームnにおける絶対聴音閾値を超える全ての値の合計が計算される。原ファイル及び劣化ファイルにおけるパワーの比率が計算され、範囲[3・10-4,5]に結び付けられる。(時間軸に沿った)第一次のローパス・フィルターは、この比率に適用される。各フレームnにおけるひずみのあるピッチ・パワー密度は、この比率を乗じられて、部分的に利得補償されたひずみのあるピッチ・パワー密度PPY’WIRSS(f)nを生ずる。
ラウドネス密度の計算
フィルター処理及び短期間利得変動に対する部分補償の後、原ピッチ・パワー密度及び劣化ピッチ・パワー密度が、ツビッカーの法則[7]を用いてSoneラウドネス・スケールに変換される。即ち、
Figure 0004263620
である。ただし、Po(f)は絶対閾値であり、S1はラウドネス・スケーリング係数である。4Barkより大きい場合、ツビッカー・パワーγは、文字通り与えられる値である0.23である。4Barkより小さい場合、ツビッカー・パワーはいわゆる漸増効果を補償するようわずかに増加する。結果として生じる2次元配列LX(f)n及びLY(f)nはラウンドネス密度と言われる。
外乱密度の計算
ひずみのあるラウドネス密度と原ラウドネス密度との符号付きの差が計算される。この差が正である場合、ノイズなどの要素が追加されている。この差が負である場合、原信号から要素が省略されている。この差の配列は、未処理外乱密度と呼ばれる。
原ラウドネス密度と劣化ラウドネス密度との最小値が、時間周波数セルごとに計算される。これらの最小値は、0.25を乗じられる。対応する二次元配列は、マスク配列と呼ばれる。以下の法則が、それぞれの時間−周波数セルに適用される。
・未処理外乱密度が正でありマスク値より大きい場合、マスク値が未処理外乱から減じられる。
・未処理外乱密度がマスク値の大きさの正の値と負の値との間にある場合、外乱密度はゼロに設定される。
・未処理外乱密度がマスク値の負の値より更に小さい場合、マスク値が未処理外乱密度に加算される。
最終的な効果は、未処理外乱密度がゼロに近づくことである。これは、実際の時間周波数セルが歪みとして知覚される前の不感帯を表している。これは、それぞれの時間−周波数セルにおける、大きな信号(マスク)が存在する場合には聞こえないような小さな差の処理をモデル化する。結果は、時間(ウィンドウ番号n)及び周波数の関数としての外乱密度D(f)nである。
非対称係数とのセルに関する乗算
コーデックが入力信号をひずませる際に、入力信号と統合する新しい時間−周波数要素を導入することは一般に非常に難しいため、結果としての出力信号は入力信号とひずみとの2つの異なる知覚対象に分解され、明らかに聞き取れるひずみ[2]をもたらすという事実により、非対称効果が引き起こされる。コーデックが時間−周波数要素を無視する場合、結果としての出力信号は同様には分解され得ず、ひずみの不快さは小さくなる。この効果は、外乱密度D(f)nに非対称係数を乗じてフレームごとの非対称外乱密度DA(f)nを計算することによりモデル化される。この非対称係数は、ひずみピッチ・パワー密度と1.2乗された原ピッチ・パワー密度との比率に等しい。非対称係数が3より小さい場合、ゼロに設定される。非対称係数が12を超える場合、その値でクリッピングされる。従って、劣化ピッチ・パワー密度が原ピッチ・パワー密度を超える時間周波数セルのみが非ゼロの値として留まり得る。
外乱密度の集合
外乱密度D(f)nと非対称外乱密度DA(f)nとは、2つの異なるLp標準及びソフト・フレーム上の(ラウドネスの低い)重み付けを用いて、周波数軸に沿って統合(加算)される。即ち、
Figure 0004263620
である。ただし、Mnは1/(原フレームのパワーと定数との和)0.04である乗算係数であり、原音声フラグメントの静寂時におきる外乱の強調をもたらす。Wfは修正されたBarkビンの幅に比例する一連の定数である。この乗算の後、フレーム外乱値は最大45に制限される。これらの集合された値Dn及びDAnは、フレーム外乱と呼ばれる。
フレーム外乱のゼロ化
ひずみ信号が16ms(ウィンドウの半分)より大きな遅延の減少を含む場合、10.2.4に述べられた繰返し戦略が修正される。客観音声品質の計算において、そのようなイベント期間のフレーム外乱は無視したほうがよいことがわかっている。その結果、これが起こる場合、フレーム外乱がゼロにされる。結果としてのフレーム外乱を、D’n及びDA’nと呼ぶ。
不良区間の再整列
閾値を超えるフレーム外乱を有する連続したフレームは、不良区間と呼ばれる。少数のケースにおいて、客観的測定は、前処理により観察される不正確な時間遅延に起因する最小数の不良フレームにおける大きな歪みを予測する。いわゆる不良区間に対して、絶対原信号と、前処理により観察された遅延に応じて調整された絶対劣化信号との相関を最大化することにより、新しい遅延値が予測される。最大化された相関が閾値以下である場合、該区間ではノイズとノイズとを釣り合わせており、該区間はもはや不良と呼ばれず、該区間に対する処理が中止されることが結論付けられる。そうではない場合、不良区間のフレームに対するフレーム外乱が再計算され、より小さい場合には、原フレーム外乱と置き換えられる。結果として、知覚品質を計算するために利用される最終的なフレーム外乱D’’n及びDA’’nが得られる。
瞬時区間内における外乱の集計
次に、フレーム外乱値及び非対称フレーム外乱値が、L6標準と、音声ファイル長の集合におけるのと同様のより高いp値とを用いて、20フレームからなる瞬時区間(約320msであるフレームの重なりを考慮する)を通して集計される。これらの区間もまた、50%ずつ重なりあい、窓関数は利用されない。
信号の持続時間における外乱の集計
瞬時外乱値及び非対称瞬時外乱値は、L2標準を用いて、音声ファイルのアクティブな区間(対応するフレーム)を通して集計される。音声ファイルの第1のセンテンスがひずんだ場合でも他のセンテンスの品質はそのままであるのに対し、瞬時区間の一部がひずむとその瞬時が意味を失うという事実のために、音声ファイルの集合における低いp値よりも瞬時区間内の集合に対するp値は高くなる。
PESQスコアの計算
最終的なPESQスコアは、平均外乱値と平均非対称外乱値との線形結合である。PESQスコアの範囲は−0.5〜4.5であるが、たいていの場合、出力範囲は聴音品質を示すMOSと同様の1.0〜4.5のスコアであり、これはACR(絶対範囲評価)実験におけるMOS値の正常範囲である。
図2は、局所スケーリング係数を計算するための従来技術によるモジュールを置き換える第1の新しいモジュールと、知覚的減算のための従来技術によるモジュールを置き換える新しい第2のモジュールとを除き、図1と等しい。
第1の新しいモジュールは、本発明に係る方法の実行に適しており、パワー比に応じてパワーの小さな偏差を補償し、より大きな偏差を部分的に補償する新しい「ソフト・スケーリング」アルゴリズムの制御の下に、被試験システムの出力信号及び/又は入力信号をスケーリングする手段を備える。第1のモジュールは図3に示される。
第2の新しいモジュールは、本発明の更なる精巧さの実行に適しており、原入力音声信号に存在するノイズ・レベルが、この入力におけるノイズの局所レベルに依存するスケーリング係数により低減される人工的な参照音声信号を作成する手段を備える。
両方の新しいモジュールの動作は、各モジュールの動作を表すフロー図の形で示される。両モジュールは、ハードウェア又はソフトウェアにより実現され得る。
図3は、図2に示された第1の新しいモジュールの動作を示す。図3におけるモジュールの動作は、パワー比に応じて、パワーの小さな偏差が望ましくは時間フレーム又は時間期間ごとに補償され、より大きな偏差が部分補償される方法で入力に対して出力をスケーリングすることにより、出力信号における局所利得変動を補正するための補償機能を改良する、フロー図に示された第1のサブ・アルゴリズムにより制御される。本発明の好ましい単純且つ効果的な実現形態は、局所パワー、即ち(例えば、30msの)フレームごとのパワーをとり、局所補償比Fを計算する。即ち、F=(PX+Δ)/(PY+Δ)であるが、PX及びPYはそれぞれ、図1、2及び3で使われているPPXWIRSS(f)n及びPPYWIRSS(f)nの短縮形であり、Fはクリッピングされた比Cを得るためにレベルmm及びMMでクリッピングされた振幅である。即ち、F<mm1.0のときC=mmであり、F>MM1.0のときC=MMであり、又はC=Fである。ただし、ΔはPX及び/又はPYの小さな値についてCを最適化する。
クリッピングされた比Cは、係数m及びMを用いてソフトスケール比Sを計算するために利用される。ただし、mm<m1.0且つMM>M1.0である。ソフトスケール比Sは、C<m(0.5<a<1.0)のときS=Ca+C−C(m)a-1であり、C>MのときS=Ca+C−C(M)a-1であり、又はS=Cである。このように、本発明における局所スケーリングは、mMである限り、従来技術文献である勧告P.862及び欧州特許出願第01200945号で与えられたスケーリングと等しい。しかし、F<m又はF>Mである値に対しては、スケーリングは徐々に、従来技術におけるスケーリングより1.0から小さく外れる。ソフト・スケーリング係数Sは、各フレームにおいて局所的に出力パワーを補償するために従来技術による方法及びシステムにおいてFが利用されたのと同じ方法で利用される。
第2のサブ・アルゴリズムに制御される第2のソフトスケール処理において、入力信号の低レベルの部分に対し、進歩したスケーリングが適用される。入力信号(参照信号)が低レベルのノイズを含む場合、トランスペアレントな音声伝達システムは、やはり低レベルのノイズを含む出力音声信号を与える。すると、音声伝達システムの出力は、伝達システムにより導入されたノイズのために期待以下の品質を有すると判定される。入力音声信号を聴いて比較することができるシステムである場合に、ノイズが伝達により生じたものではないと言う事実に気付くだけである。しかし、たいていの主観的音声品質試験では、入力参照信号は被験者に提示されず、従って、被験者は入力信号における低ノイズ・レベルの違いを、音声伝達システムの品質の違いであると判断する。客観的試験システムでは、そのような主観的試験との高い相関を得るため、進歩した客観的音声品質評価アルゴリズムにおいて、この効果がエミュレートされる。図4に示される本発明の好ましいオプションとしての実施の形態は、入力信号のノイズの局所レベルに依存するスケーリング係数によりノイズ・パワー・レベルが低減されるパワー表現ドメインにおいて人工的な参照音声信号を作成することにより、これをエミュレートする。従って、人工的な参照信号は、この入力信号の低レベルについて原入力信号より速くゼロに収束する。参照入力信号に存在する低レベル信号期間において、劣化出力信号の外乱が計算される場合、内部表現のラウドネス・ドメインにおける減算は、ゼロに近づく際に入力信号のラウドネスより速くゼロに達するレベルへの入力ラウドネス信号のスケーリングの後に実行される。
時間−周波数平面における内部表現の差は、
LX(f)n<KのときD(f)n=|LY(f)n−LX(f)nb/Kb-1|であり、
LX(f)nKのときD(f)n=|LY(f)n−LX(f)n|
に設定される。これらの公式において、b>1であり、Kは時間周波数セルごとの低レベルのノイズ・パワー条件を表す。
代わりに、第2のソフトスケール処理サブ・アルゴリズムは、LX(f)n<Kの条件を単一の時間フレームにおけるパワー条件で置き換えることにより実現され得る。この代わりのオプションにおいて、時間−周波数平面における内部表現の差は、
LX(t)<K’のときD(f)n=|LY(f)n−LX(f)nb/Kb-1|であり、
LX(t)K’のときD(f)n=|LY(f)n−LX(f)n|
に設定される。これらの代わりの公式において、b>1であり、K’は時間フレームごとの低レベルのノイズ・パワー基準を表す。
参照により本明細書に援用される参考文献
[1] BEERENDS (J.G.), STEMERDINK (J.A.): A Perceptual Speech-Quality Measure Based on a Psychoacoustic Sound Representation, J. Audio Eng. Soc., Vol. 42, No. 3, pp. 115-123, March 1994.
[2] BEERENDS (J.G.): Modeling Cognitive Effects that Play a Role in the Perception of Speech Quality, Speech Quality Assessment, Workshop papers, Bochum, pp. 1-9, November 1994.
[3] BEERENDS (J.G.): Measuring the quality of speech and music codecs, an integrated psychoacoustic approach, 98th AES Convention, pre-print No. 3945,1995.
[4] HOLLIER (M.P.), HAWKSFORD (M.O.), GUARD (D.R.) : Error activity and error entropy as a measure of psychoacoustic significance in the perceptual domain, IEE Proceedings-Vision, Image and Signal Processing, 141 (3), 203-208, June 1994.
[5] RIX (A.W.), REYNOLDS (R.), HOLLIER (M.P.): Perceptual measurement of end-to-end speech quality over audio and packet-based networks, 106th AES Convention, pre-print No. 4873, May 1999.
[6] HOLLIER (M.P.), HAWKSFORD (M.O.), GUARD (D.R.), Characterization of communications systems using a speech-like test stimulus, Journal of the AES, 41 (12), 1008-1021, December 1993.
[7] ZWICKER (Feldtkeller): Das Ohr als Nachrichtenempfanger, S. Hirzel Verlag, Stuttgart, 1967.
[8] ITU−T P.862勧告草案、"Telephone transmission quality, telephone installations, local line networks-Methods for objective and subjective assessment of quality-Perceptual evaluation of speech quality (PESQ), an objective method for en-to-end speech quality assessment of narrow-bank telephone networks and speech codecs", ITU-T 02.2001
[9] 欧州特許出願第01200945号, 出願人Koninklijke KPN n. v.
図1は、ITU−TのP.862勧告に開示された従来技術によるPESQシステムを概略的に示す。 図2は、同一のPESQシステムであるが、第一、及び望ましくは第2の新しいモジュールを用いて上記の方法の実行に適するよう修正されたPESQシステムを示す。 図3は、PESQシステムの第1の新しいモジュールを示す。 図4は、PESQシステムの第2の新しいモジュールを示す。

Claims (4)

  1. 音声システムの伝送品質を測定する方法であって、入力信号(X)が前記音声システムに入力されて前記音声システムから出力される出力信号(Y)を生じさせ、前記入力信号(X)及び前記出力信号(Y)が処理され、望ましくは比較される方法において、
    前記音声システムの前記出力信号及び/又は前記入力信号が、パワー比に応じて、前記パワーの小さな偏差が補償され、より大きな偏差が部分補償される方法でスケーリングされ
    前記入力のノイズの局所レベルに依存するスケーリング係数により、前記原入力音声信号(X)に存在するノイズ・レベルが低減された人工的な参照音声信号が作成され、
    時間−周波数平面における前記入力信号(X)及び前記出力信号(Y)のそれぞれに対する内部表現LX(f)n及びLY(f)nの差D(f)nが、
    LX(f)n<Kの場合に、|LY(f)n−LX(f)n b /K b-1 |と、
    LX(f)n>Kの場合に、|LY(f)n−LX(f)n|と、
    等しくなるように設定され、あるいはこの代わりに、
    LX(t)<K’の場合に、|LY(f)n−LX(f)n b /K b-1 |と、
    LX(t)>K’の場合に、|LY(f)n−LX(f)n|と、
    等しくなるように設定される方法。ただし、パラメータbが1より大きい値に設定される第二の同調パラメータであり、パラメータKおよびパラメータK’が所望の低レベル・ノイズ・パワー条件を表す低レベル・ノイズ・パワー条件値である。
  2. 音声システムの伝送品質を測定する方法であって、入力信号(X)が前記音声システムに入力されて前記音声システムから出力される出力信号(Y)を生じさせ、前記入力信号(X)及び前記出力信号(Y)が処理される方法において、
    前記音声システムの前記出力信号及び/又は前記入力信号が、パワー比に応じて、前記パワーの小さな偏差が補償され、より大きな偏差が部分補償される方法でスケーリングされ
    補償比Fが、前記入力信号(X)及び前記出力信号(Y)のそれぞれに対するパワー表現PX及びPYから計算されるものであって、PX/PYの比に等しく、
    クリッピングされた比Cであって、F<mmのとき第1のクリッピング値mmと等しく、F>MMのとき第2のクリッピング値MMと等しく、それ以外のときにFと等しいクリッピングされた比Cが計算され、
    ソフトスケール比Sが、mm<m<1且つMM>M>1であるような第1のスケーリング係数m及び第2のスケーリング係数Mから計算され、C<mの場合にSがC a +C−C(m) a-1 と等しく、C>Mの場合にSがC a +C−C(M) a-1 と等しく、それ以外の場合にSがCと等しい方法。ただし、パラメータaは0より大きく且つ1より小さい値に設定される第一の同調パラメータである。
  3. 音声システムの伝送品質を測定するシステムであって、入力信号(X)が前記音声システムに入力されて前記音声システムから出力される出力信号(Y)を生じさせ、前記入力信号(X)及び前記出力信号(Y)が互いに処理され、望ましくは比較されるシステムにおいて、
    パワー比に応じて、前記パワーの小さな偏差が補償され、より大きな偏差が部分補償される方法で、前記音声システムの前記出力信号及び/又は前記入力信号をスケーリングするスケーリング手段を備え、該スケーリング手段が、さらに、
    前記原入力音声信号(X)に存在するノイズ・レベルが、前記入力のノイズの局所レベルに依存するスケーリング係数により低減された、人工的な参照音声信号を作成する手段と、
    時間−周波数平面における前記入力信号(X)及び前記出力信号(Y)のそれぞれに対する内部表現LX(f)n及びLY(f)nの差D(f)nを設定する手段であって、該差D(f)nが、
    LX(f)n<Kの場合に、|LY(f)n−LX(f)n b /K b-1 |と、
    LX(f)n>Kの場合に、|LY(f)n−LX(f)n|と、
    等しくなるように、あるいはこの代わりに、
    LX(t)<K’の場合に、|LY(f)n−LX(f)n b /K b-1 |と、
    LX(t)>K’の場合に、|LY(f)n−LX(f)n|と、
    等しくなるよう設定される手段とを備えることを特徴とするシステム。ただし、パラメータbが1より大きい値に設定される第二の同調パラメータであり、パラメータKおよびパラメータK’が所望の低レベル・ノイズ・パワー条件を表す低レベル・ノイズ・パワー条件値である。
  4. 音声システムの伝送品質を測定するシステムであって、入力信号(X)が前記音声システムに入力されて前記音声システムから出力される出力信号(Y)を生じさせ、前記入力信号及び前記出力信号が互いに処理され、望ましくは比較されるシステムにおいて、
    パワー比に応じて、前記パワーの小さな偏差が補償され、より大きな偏差が部分補償される方法で、前記音声システムの前記出力信号及び/又は前記入力信号をスケーリングするスケーリング手段を備え、該スケーリング手段が、さらに、
    前記原入力音声信号(X)に存在するノイズ・レベルが、該入力のノイズの局所レベルに依存するスケーリング係数により低減された、人工的な参照音声信号を作成する手段と、
    補償比Fであって、前記入力信号(X)及び前記出力信号(Y)のそれぞれに対するパワー表現PX及びPYから、PX/PYの比に等しい補償比Fを計算する手段と、
    クリッピングされた比Cであって、F<mmの場合に第一のクリッピング値mmと等しく、F>MMの場合に第二のクリッピング値MMと等しく、それ以外の場合にはFと等しいクリッピングされた比Cを計算する手段と、
    mm<m<1且つMM>M>1であるような第一のスケーリング係数m及び第二のスケーリング係数Mからソフトスケール比Sを計算する手段であって、C<mの場合にSがC a +C−C(m) a-1 と等しく、C>Mの場合にSがC a +C−C(M) a-1 と等しく、それ以外の場合にSがCと等しく計算する手段と、
    を備えることを特徴とするシステム。ただし、パラメータaが0より大きく且つ1より小さい値に設定される第一の同調パラメータである。
JP2003575064A 2002-03-08 2003-02-26 システムの伝送品質を測定する方法及びシステム Expired - Fee Related JP4263620B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP02075973A EP1343145A1 (en) 2002-03-08 2002-03-08 Method and system for measuring a sytems's transmission quality
EP02075997 2002-03-11
PCT/EP2003/002058 WO2003076889A1 (en) 2002-03-08 2003-02-26 Method and system for measuring a system's transmission quality

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005519339A JP2005519339A (ja) 2005-06-30
JP4263620B2 true JP4263620B2 (ja) 2009-05-13

Family

ID=27806525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003575064A Expired - Fee Related JP4263620B2 (ja) 2002-03-08 2003-02-26 システムの伝送品質を測定する方法及びシステム

Country Status (9)

Country Link
US (1) US7689406B2 (ja)
EP (1) EP1485691B1 (ja)
JP (1) JP4263620B2 (ja)
AT (1) ATE339676T1 (ja)
AU (1) AU2003212285A1 (ja)
DE (1) DE60308336T2 (ja)
DK (1) DK1485691T3 (ja)
ES (1) ES2272952T3 (ja)
WO (1) WO2003076889A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7327985B2 (en) * 2003-01-21 2008-02-05 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Mapping objective voice quality metrics to a MOS domain for field measurements
US7353002B2 (en) * 2003-08-28 2008-04-01 Koninklijke Kpn N.V. Measuring a talking quality of a communication link in a network
BRPI0515128A (pt) 2004-08-31 2008-07-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd aparelho de geração de sinal estéreo e método de geração de sinal estéreo
PT1792304E (pt) * 2004-09-20 2008-12-04 Tno Compensação de frequência para análise de percepção de voz
US8086451B2 (en) 2005-04-20 2011-12-27 Qnx Software Systems Co. System for improving speech intelligibility through high frequency compression
US8249861B2 (en) * 2005-04-20 2012-08-21 Qnx Software Systems Limited High frequency compression integration
EP1975924A1 (en) * 2007-03-29 2008-10-01 Koninklijke KPN N.V. Method and system for speech quality prediction of the impact of time localized distortions of an audio transmission system
EP2037449B1 (en) * 2007-09-11 2017-11-01 Deutsche Telekom AG Method and system for the integral and diagnostic assessment of listening speech quality
ATE470931T1 (de) * 2007-10-11 2010-06-15 Koninkl Kpn Nv Verfahren und system zur messung der sprachverständlichkeit eines tonübertragungssystems
EP2438591B1 (en) * 2009-06-04 2013-08-21 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) A method and arrangement for estimating the quality degradation of a processed signal
ES2526126T3 (es) 2009-08-14 2015-01-07 Koninklijke Kpn N.V. Método, producto de programa informático y sistema para determinar una calidad percibida de un sistema de audio
US8818798B2 (en) 2009-08-14 2014-08-26 Koninklijke Kpn N.V. Method and system for determining a perceived quality of an audio system
US8983833B2 (en) * 2011-01-24 2015-03-17 Continental Automotive Systems, Inc. Method and apparatus for masking wind noise
EP2595146A1 (en) * 2011-11-17 2013-05-22 Nederlandse Organisatie voor toegepast -natuurwetenschappelijk onderzoek TNO Method of and apparatus for evaluating intelligibility of a degraded speech signal
EP2595145A1 (en) * 2011-11-17 2013-05-22 Nederlandse Organisatie voor toegepast -natuurwetenschappelijk onderzoek TNO Method of and apparatus for evaluating intelligibility of a degraded speech signal
US20150179181A1 (en) * 2013-12-20 2015-06-25 Microsoft Corporation Adapting audio based upon detected environmental accoustics
KR102366988B1 (ko) * 2014-07-03 2022-02-25 한국전자통신연구원 레이어드 디비전 멀티플렉싱을 이용한 신호 멀티플렉싱 장치 및 신호 멀티플렉싱 방법
KR102362788B1 (ko) * 2015-01-08 2022-02-15 한국전자통신연구원 레이어드 디비전 멀티플렉싱을 이용한 방송 신호 프레임 생성 장치 및 방송 신호 프레임 생성 방법
WO2016111567A1 (ko) * 2015-01-08 2016-07-14 한국전자통신연구원 레이어드 디비전 멀티플렉싱을 이용한 방송 신호 프레임 생성 장치 및 방송 신호 프레임 생성 방법

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4110692A (en) * 1976-11-12 1978-08-29 Rca Corporation Audio signal processor
IT1121496B (it) * 1979-12-14 1986-04-02 Cselt Centro Studi Lab Telecom Procedimento e dispositivo per l effettuazione di misure oggettive di qualita su apparecchiature di trasmissione di segnali fonici
GB2116801A (en) * 1982-03-17 1983-09-28 Philips Electronic Associated A system for processing audio frequency information for frequency modulation
GB9213459D0 (en) * 1992-06-24 1992-08-05 British Telecomm Characterisation of communications systems using a speech-like test stimulus
CA2161257C (en) * 1993-06-21 2000-02-22 Michael Peter Hollier Method and apparatus for testing telecommunications equipment using a reduced redundancy test signal
IN184794B (ja) * 1993-09-14 2000-09-30 British Telecomm
DE69529223T2 (de) * 1994-08-18 2003-09-25 British Telecomm Testverfahren
NL9500512A (nl) * 1995-03-15 1996-10-01 Nederland Ptt Inrichting voor het bepalen van de kwaliteit van een door een signaalbewerkingscircuit te genereren uitgangssignaal, alsmede werkwijze voor het bepalen van de kwaliteit van een door een signaalbewerkingscircuit te genereren uitgangssignaal.
FI97837C (fi) * 1995-04-11 1997-02-25 Nokia Mobile Phones Ltd Tiedonsiirtomenetelmä sekä lähetin
US6035270A (en) * 1995-07-27 2000-03-07 British Telecommunications Public Limited Company Trained artificial neural networks using an imperfect vocal tract model for assessment of speech signal quality
GB9604315D0 (en) * 1996-02-29 1996-05-01 British Telecomm Training process
US5672999A (en) * 1996-01-16 1997-09-30 Motorola, Inc. Audio amplifier clipping avoidance method and apparatus
IL132171A0 (en) * 1997-05-16 2001-03-19 British Telecomm Testing telecommunications equipment
JP4076202B2 (ja) * 2000-08-07 2008-04-16 富士通株式会社 スペクトラム拡散信号受信機及び受信方法
JP2002215192A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Nec Corp オーディオ情報処理装置及び処理方法
US7027982B2 (en) * 2001-12-14 2006-04-11 Microsoft Corporation Quality and rate control strategy for digital audio

Also Published As

Publication number Publication date
WO2003076889A1 (en) 2003-09-18
US20050159944A1 (en) 2005-07-21
US7689406B2 (en) 2010-03-30
DE60308336D1 (de) 2006-10-26
JP2005519339A (ja) 2005-06-30
EP1485691B1 (en) 2006-09-13
ES2272952T3 (es) 2007-05-01
DK1485691T3 (da) 2007-01-22
AU2003212285A1 (en) 2003-09-22
DE60308336T2 (de) 2007-09-20
EP1485691A1 (en) 2004-12-15
ATE339676T1 (de) 2006-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4263620B2 (ja) システムの伝送品質を測定する方法及びシステム
JP4570609B2 (ja) 音声伝送システムの音声品質予測方法及びシステム
EP2780909B1 (en) Method of and apparatus for evaluating intelligibility of a degraded speech signal
US9953663B2 (en) Method of and apparatus for evaluating quality of a degraded speech signal
US9472202B2 (en) Method of and apparatus for evaluating intelligibility of a degraded speech signal
US20120143601A1 (en) Method and System for Determining a Perceived Quality of an Audio System
US20100211395A1 (en) Method and System for Speech Intelligibility Measurement of an Audio Transmission System
US8566082B2 (en) Method and system for the integral and diagnostic assessment of listening speech quality
US9659565B2 (en) Method of and apparatus for evaluating intelligibility of a degraded speech signal, through providing a difference function representing a difference between signal frames and an output signal indicative of a derived quality parameter
EP1343145A1 (en) Method and system for measuring a sytems's transmission quality
US20230260528A1 (en) Method of determining a perceptual impact of reverberation on a perceived quality of a signal, as well as computer program product

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070709

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071005

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090212

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees