JP4263065B2 - 半導体回路、半導体装置および無線通信装置 - Google Patents

半導体回路、半導体装置および無線通信装置 Download PDF

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Description

この発明は、検波回路部と信号処理部を有する半導体回路およびこの半導体回路を有する半導体装置および無線通信装置に関する。上記半導体回路は、一例として、高周波信号を送受信する無線通信装置および高周波信号の出力電力を測定する測定装置などに用いられ、高周波電力を検波する検波回路を有する半導体回路である。
従来、図9に示すような高周波電力検波回路が提案されている(特開平4−207609号公報:特許文献1)。この高周波電力検波回路は、入力端子101と出力端子102との間に、キャパシタC101とダイオードD101が順に直列接続され、このダイオードD101と出力端子102とを接続する接続線103とグランドとの間にキャパシタC102と抵抗R102が並列接続されている。
この高周波電力検波回路は、入力端子101に高周波信号が入力されると、 ダイオードD101の整流作用と十分大きな容量値をもつキャパシタC102により、入力された上記高周波信号の電力に依存した直流電圧が取り出せる仕組みになっている。
この図9に示す高周波電力検波回路では、ダイオード検波を行うが、ダイオードD101の閾値電圧以上の電圧振幅をもつ高周波信号が入力されないと、ダイオードD101による検波ができない。したがって、図9の回路では低電力の高周波信号を検波することは困難である。
ちなみに、これまでは、無線通信機器の代表である携帯電話では、CDMA(符号分割多重方式)など基地局側から出力電力に関する詳細な情報が送られるシステムが一般的であり、また、携帯電話に使用される高周波パワーアンプの出力電力も30dBm程度と比較的大きなものが多く、低い出力電力を正確に測定する必要はなかった。
ところが、近年になり、ワイヤレスLANなどの近距離の無線通信システムの普及が始まりつつある。
これらのシステムは、最大送信電力も20dBm程度と比較的小さい。また、他の通信機器への干渉をできるだけ防ぐため、あるいは、端末の消費電力をできるだけ少なくするために、広い送信電力にわたって詳細な電力制御が必要になってきた。そのためには、そのような低い送信電力を正確に測定することが必要となる。したがって、このような近距離の無線通信の分野では、低い送信電力においても電力検波が可能であることが求められている。
そこで、ダイオードD101にバイアス電圧を与え、低電力の信号の検波を可能にした回路を図10に示す。図10は、図9の高周波電力検波回路にバイアス回路を付加した回路を示している。このバイアス回路付きの高周波電力検波回路は、電圧Vcが印加されるVc端子104とグランドとの間に抵抗104とトランジスタTr103が接続されている。このトランジスタTr103はエミッタ接地されている。また、Vc端子104とグランドとの間にキャパシタC103が接続されている。また、上記トランジスタTr103のベースは、抵抗R101を介してキャパシタC101に接続されている。また、この抵抗R101と上記ベースとの接続線105は抵抗R103を介してダイオードD101に接続されている。
しかしながら、この図10の高周波電力検波回路では、付加的なバイアス回路が必要となり、回路規模が大きくなり、チップ面積の増大を招くという問題がある。
特開平4−207609号公報
そこで、この発明の課題は、簡素で小規模な回路でもって、低電力信号に対する検波が可能な半導体回路、半導体装置および無線通信装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の半導体回路は、トランジスタを有する信号処理部と上記トランジスタの出力電力を検波する検波回路部とを備え、
上記検波回路部は、少なくともダイオードを有し、
上記トランジスタのベースと上記ダイオードとを抵抗またはインダクタの少なくとも一方で接続し、かつ、上記トランジスタと上記ダイオードとが同一基板上に形成されており、
さらに、
上記検波回路部の上記ダイオードは、上記信号処理部の上記トランジスタと同じ構成のトランジスタのベースとコレクタをショートさせ、この同じ構成のトランジスタのベースをアノードとすると共にエミッタをカソードとしたものであることを特徴としている。
この発明の半導体回路では、信号処理部が有するトランジスタのベースと検波回路部が有するダイオードを抵抗またはインダクタの少なくとも一方を介して接続した構成である。これにより、上記検波回路部のダイオードに信号処理部のトランジスタのベース-エミッタ電圧とほぼ等しい電圧を印加できる。これにより、検波回路部のダイオードに、このダイオードの閾値付近の順方向バイアス電圧をかけることが可能になる。したがって、検波回路部への入力信号が低出力の場合でも比較的大きな検波電圧を検波回路部から取り出すことができる。
このように、この発明では、従来例のような専用バイアス回路を設けることはせずに、信号の増幅などに用いられている信号処理部のトランジスタのベースに抵抗またはインダクタのうちの少なくとも1つを追加するだけで検波回路部のダイオードに順方向バイアス電圧をかけることができ、回路規模はほとんど大きくならない。
なお、検波回路部のダイオードに与えるバイアス電圧がダイオードの閾値電圧よりも低い場合には、信号処理部が出力する低い電力を検波することができなくなる。一方、上記バイアス電圧が上記ダイオードの閾値電圧を大きく超えると、検出回路部から出力される検波電圧のオフセットが大きくなるので、特に低い電力検波を行った際に誤差を発生させる可能性が高くなる。したがって、検波回路部のダイオードに与えるバイアス電圧は、上記ダイオードの閾値電圧付近であることが望ましい。
ここで、上記信号処理部のトランジスタが増幅用トランジスタであれば、電力効率を高めるため、増幅用トランジスタをB級に近いバイアス点で動作させる場合が多い。この場合には、この増幅用トランジスタのベース電位を、検波回路部のダイオードの閾値付近にすることができる。したがって、この場合、検波回路部のダイオードに、比較的容易に閾値付近のバイアスを与えることができる。
また、一実施形態の半導体回路では、上記トランジスタのベースと上記ダイオードとを抵抗で接続した。
この半導体回路では、たとえば、1個の抵抗器だけで検波回路部のダイオードに信号処理部のトランジスタからバイアス電圧を印加することができ、回路の簡素化を最も図れる。
また、一実施形態の半導体回路では、上記トランジスタのベースと上記ダイオードとをインダクタで接続した。
この半導体回路では、信号処理部のトランジスタのベースと検波回路部のダイオードとをインダクタで接続したことで、上記トランジスタのベースと上記ダイオードとの接続が高周波的には開放となるので、信号処理部への高周波信号が検波回路に流れ込むことを抑制でき、信号処理部の利得が劣化することを防げる。また、上記トランジスタのベースと上記ダイオードとの接続が直流的には短絡となるので、上記接続を抵抗で行う場合に比べて、検波回路部から高い検波電圧を得ることができる。
また、一実施形態の半導体回路では、上記トランジスタのベースと上記ダイオードとを抵抗とインダクタで接続した。
この半導体回路では、上記抵抗とインダクタの直列接続でもって、上記トランジスタのベースと上記ダイオードとを接続した場合には、高周波的には上記トランジスタのベースと上記ダイオードとの接続が開放となる。一方、直流的には上記トランジスタのベースと上記ダイオードとが抵抗だけで接続されることになるので、この抵抗の抵抗値によって、検波回路部のダイオードへのバイアス電圧を調節可能である。また、上記抵抗とインダクタの並列接続でもって、上記トランジスタのベースと上記ダイオードとを接続した場合には、直流的には上記トランジスタのベースと上記ダイオードとの接続が短絡となるので、上記接続を抵抗だけで行う場合に比べて、検波回路部から高い検波電圧を得ることができる。
また、この発明の半導体装置では、上記トランジスタと上記ダイオードとが同一基板上に形成されている。
この半導体装置では、上記トランジスタと上記ダイオードとが同一基板上に形成されているから、さらなる小型化を図れる。
また、一実施形態の半導体装置では、上記トランジスタおよび上記ダイオードがガリウム砒素バイポーラ素子で形成されている。
この半導体装置では、上記トランジスタおよび上記ダイオードを他の半導体材料で作成した場合に比べて、上記トランジスタおよび上記ダイオードの閾値電圧を高くできる。したがって、検波回路部からより高い検波電圧を得ることができる。
また、一実施形態の半導体回路では、上記信号処理部の上記トランジスタのベースに、温度変化による上記トランジスタの出力変化を補償する温度補償回路を接続した。
この半導体回路では、上記信号処理部の上記トランジスタのベースに温度補償回路を接続したことで、温度変化による上記トランジスタの出力変化を補償すると共に、この温度補償回路を信号処理部のトランジスタと検波回路部のダイオードとに兼用とすることができる。したがって、回路規模の増大を招くことなく、検波回路部の温度補償を実現でき、温度変化に対して安定した検波電圧を得ることができる。
また、一実施形態の半導体回路は、上記温度補償回路は、ベースとコレクタとが短絡され、エミッタが接地された温度補償用トランジスタであり、この温度補償用トランジスタのコレクタが上記信号処理部の上記トランジスタのベースに接続されている。
この実施形態では、上記温度補償回路は、ベースとコレクタとが短絡され、エミッタが接地された温度補償用トランジスタであり、この温度補償用トランジスタを、上記信号処理部が有するトランジスタと同じ構造のトランジスタとすれば、簡素な回路構成でもって、信号処理部と検波回路部の温度補償を実現できる。

また、一実施形態の半導体装置は、上記信号処理部の上記トランジスタと上記検波回路部の上記ダイオード、および上記温度補償回路が同一基板上に形成されている。
この実施形態によれば、上記トランジスタと上記ダイオードおよび上記温度補償回路が同一基板上に形成されているから、低電力信号に対する検波が可能であると共に、温度変化に対して安定した検波電圧を得ることができる半導体装置のさらなる小型化を図れる。
また、一実施形態の半導体装置は、上記信号処理部の上記トランジスタと上記検波回路部の上記ダイオード、および上記温度補償回路がガリウム砒素バイポーラ素子で形成されている。
この実施形態によれば、上記トランジスタおよび上記ダイオードを他の半導体材料で作成した場合に比べて、上記トランジスタおよび上記ダイオードの閾値電圧を高くできる。したがって、検波回路部からより高い検波電圧を得ることができる。さらに、上記温度補償回路により、上記信号処理部および上記検波回路部の温度補償を行える。
また、一実施形態の無線通信装置では、上記半導体回路を備えている。
この無線通信装置によれば、簡素な回路規模でもって、低電力信号に対する検波が可能な無線通信装置を実現できる。たとえば、上記半導体回路を、無線通信装置の最終段に用いれば、低出力電力の検波が可能で、温度に対して安定な検波が可能、かつ、検波回路部と信号処理部(電力増幅器)とのモノリシック化が可能など、大きな効果がある。
この発明の半導体回路によれば、信号処理部が有するトランジスタのベースと検波回路部が有するダイオードを抵抗またはインダクタを介して接続した構成により、上記検波回路部のダイオードに信号処理部のトランジスタのベース-エミッタ電圧とほぼ等しい電圧が印加される。これにより、検波回路部のダイオードに、ダイオードの閾値付近の順方向バイアス電圧をかけることが可能になる。したがって、検波回路部への入力信号が低出力の場合でも比較的大きな検波電圧を検波回路部から取り出すことができる。
このように、この発明では、従来例のような専用バイアス回路を設けることはせずに、信号の増幅などに用いられている信号処理部のトランジスタのベースに抵抗またはインダクタを1つ追加するだけで検波回路部のダイオードに順方向バイアス電圧をかけることができ、回路規模はほとんど大きくならない。したがって、簡素な回路規模でもって、低電力信号に対する検波が可能な半導体回路を実現できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、この発明の第1実施形態としての半導体装置の回路を示す。この第1実施形態の半導体装置は、信号処理部としての電力増幅回路1と、この電力増幅回路1の出力を検波する検波回路部2とを備える。
上記電力増幅回路1は、入力端子11と出力端子12の間にキャパシタC2とトランジスタTr1が直列接続されている。このトランジスタTr1は、バイポーラnpnトランジスタであり、エミッタがグランドに接続され、ベースがキャパシタC2に接続され、コレクタが出力端子12に接続されている。なお、トランジスタTr1をpnpトランジスタとしてもよい。また、上記コレクタと出力端子12との接続線13は、抵抗器R3で電源電圧端子14に接続されるとともに、キャパシタC1で検波回路部2の検波用ダイオードD1に接続されている。この電源電圧端子14は直流電圧源Vcに接続されている。
また、上記トランジスタTr1のベースとキャパシタC2との接続線15はバイアス電圧端子16に接続されるとともに、抵抗器R1で検波回路部2の検波用ダイオードD1に接続されている。このバイアス電圧端子16は直流電圧源Vbに接続されている。
上記検波回路部2が有する検波用ダイオードD1は、ベースとコレクタが短絡されたトランジスタからなる。この検波用ダイオードD1のアノード(入力側)には、上記抵抗器R1が接続され、この抵抗器R1は、トランジスタTr1のベースに接続されている。また、上記検波用ダイオードD1のアノード(入力側)には、上記キャパシタC1が接続され、このキャパシタC1は上記トランジスタTr1のコレクタに接続されている。
また、この検波用ダイオードD1のカソード(出力側)は、接続線18で検波出力端子17に接続されている。この接続線18とグランドとの間に、キャパシタC3と抵抗器R2が並列接続されている。
また、この第1実施形態では、図1に示す回路、すなわち、トランジスタTr1、検波用ダイオードD1、キャパシタC1,C2およびC3、抵抗器R1,R2およびR3から構成されている回路が、ガリウム砒素半導体基板上に一体形成されている。
また、この第1実施形態では、検波用ダイオードD1はトランジスタTr1と同じ構成のトランジスタのベース‐コレクタをショートさせ、ベースをアノード、エミッタをカソードとしたものである。また、トランジスタTr1のベースと検波用ダイオードD1が抵抗器R1を介して接続されている。
この第1実施形態では、電力増幅回路1の入力端子11に高周波信号である入力信号が入力されると、この入力信号はトランジスタTr1のベースに入力され、トランジスタTr1は上記入力信号を増幅して、コレクタから出力信号を出力する。この出力信号は、出力端子12から出力されるが、上記出力信号の一部がキャパシタC1を経由して検波用ダイオードD1に入力される。
したがって、この半導体装置では、入力端子11から電力増幅回路1に入力された入力信号をトランジスタTr1で増幅した出力信号を出力端子12から出力すると共に、このトランジスタTr1の出力信号の出力レベルに応じた直流電圧、すなわち検波電圧Vsenseを上記検波回路部2の検波出力端子17から取り出すことができる。
この第1実施形態の半導体装置では、ダイオードD1のアノードとトランジスタTr1ベースは抵抗器R1を介して接続されているので、バイアス電圧端子16に直流電圧Vbを印加すると、ダイオードD1にはトランジスタTr1のベース-エミッタ電圧とほぼ同等の電圧がかかることになる。また、この第1実施形態の半導体装置では、ダイオードD1とトランジスタTr1とが同一基板上に形成されているので、ダイオードD1のオン電圧はトランジスタTr1のベース-エミッタ電圧とほぼ等しい。
このため、上記高周波信号が検波回路部2に入力されていない場合でも、検波用ダイオードD1はオン状態付近にバイアスされることになる。したがって、電力増幅回路1のキャパシタC1から、電力レベルの低い信号が電力検波回路2の検波用ダイオードD1に入力された場合でも、検波用ダイオードD1が動作し、上記検波回路部2の検波出力端子17から検波電圧Vsenseを取り出すことができる。
図2に、図1の第1実施形態における検波電圧Vsenseの出力電力依存特性と上記電力増幅回路1に従来の検波回路(図9)を付加した回路の出力電力依存特性との比較を示す。なお、ここで、出力電力依存特性とは、検波電圧Vsenseが電力増幅回路1の出力信号の電力に依存する特性である。図2において、実線で示す特性S1が第1実施形態における出力電力依存特性であり、破線で示す特性S2が従来の検波回路における出力電力依存特性である。
従来の検波回路では、ダイオードの閾値電圧以上の電力が検波回路に入力されないと検波電圧が取り出せないため、この例の場合、図2の特性S2に示すように、出力電力が20dBm以上でしか検波電圧が取り出せていない。
これに対し、この第1実施形態では、図2に特性S1で示すように、電力増幅回路1から検波回路部2に入力される出力信号の電力がより低くても、検波電圧Vsenseを取り出せていることがわかる。すなわち、上記出力信号の電力が0dBm付近でも出力信号の電力に応じて検波電圧が変化している。
なお、抵抗器R1の値には最適値が存在する。つまり、抵抗器R1の値が上記最適値に比べて、所定の値だけ小さい場合、入力端子11から電力増幅回路1のトランジスタTr1へ向う高周波入力信号が検波回路部2にも大きく流れ込み、信号増幅用のトランジスタTr1に入力される信号電力が低下するので、電力増幅回路1の利得が劣化し、回路の特性が劣化してしまう。
一方、抵抗器R1は、検波電圧Vsenseの供給源および抵抗器R2への直流電流の供給源となっているので、抵抗器R1の値が上記最適値に比べて、所定の値だけ大きい場合、抵抗器R1を流れる電流が小さくなり、検波用ダイオードD1の入力側に印加する電圧が小さくなる。すると、検波回路部2から十分な検波電圧Vsenseを得ることができなくなる。
ここで、まず、抵抗器R1の抵抗値の下限について考える。この第1実施形態の回路を高周波的に考えた場合、入力端子11に対して、トランジスタTr1と、ダイオードD1と抵抗器R1とキャパシタC3からなる回路とが並列接続された形になっている。したがって、ダイオードD1と抵抗器R1とキャパシタC3からなる回路の入力インピーダンスが、トランジスタTr1の入力インピーダンスに比べて、十分大きい値であれば、高周波的には抵抗器R1にほとんど電流が流れないと考えてよい。
上記抵抗器R1に電流が流れる現象によって、電力増幅回路1において、電力利得が劣化する値を1dBまで許容すると仮定すると、上記ダイオードD1と抵抗器R1とキャパシタC3からなる回路のインピーダンスがトランジスタTr1の入力インピーダンスの10倍以上であればよい。
すなわち、周波数をf、トランジスタTr1の入力インピーダンスをZi1とし、ダイオードD1のインピーダンスをZi2(=R+jX)とし、抵抗器R1の抵抗値をR1とし、キャパシタC3のキャパシタンスをC3とすると、次式(1)を満たせばよい。
{(R1+R)+(X−1/ωC3)}1/2 > A×|Zi1| … (1)
式(1)において、ω=2πf、10<A
次に、抵抗器R1の抵抗値の上限について考える。抵抗器R1はキャパシタC3に電荷を充電する電流源の役目をしている。すなわち、抵抗器R1の抵抗値が大きくなると抵抗器R1を流れる電流が減少し、キャパシタC3を十分に充電することができず、検波電圧Vsenseが減少してしまう。したがって、検波電圧Vsenseを大きくするためには、抵抗器R1は小さい方が望ましい。
以上の考察により、この実施形態の回路に使用する素子の値や使用する周波数(つまり入力信号の周波数)によって抵抗器R1の抵抗値の最適値は変化する。
ここで、この抵抗器R1の抵抗値の計算の一例を挙げる。この第1実施形態の回路に、入力端子11から1.95GHzの入力信号が入力され、この回路のトランジスタTr1の入力インピーダンスが(5−j0.1)Ωであり、ダイオードD1の入力インピーダンスが(10−j0.05)Ωであり、キャパシタC3が6.2pFであり、式(1)におけるAを100とすると、式(1)は、
[(R1+10)
{0.05+1/(2π×1.95×10×6.2×10−12 )} ]1/2
>100×(5+0.1)1/2 … (2)
∴ R1>489.9 (Ω)
したがって、抵抗器R1の抵抗値はおよそ500Ω以上であれば、上式(2)を満たす。
この抵抗器R1の抵抗値は、検波電圧の観点から考えるとできるだけ小さい方が望ましいので、この計算例の場合、抵抗器R1の抵抗値は500Ω程度が最も適した値と言える。
次に、図3に、この第1実施形態において、抵抗器R1の抵抗値に対する電力増幅回路1の電力利得の依存性を特性S3(実線)で示し、抵抗器R1の抵抗値に対する検波回路部2の検波電圧Vsenseの依存性を特性S4(破線)で示す。この特性S3,S4はシミュレーション結果である。
図3に示す特性S3,S4は、電力増幅回路1の出力電力が20dBmのときの特性である。図3に示すように、抵抗器R1の抵抗値R1が約200Ωよりも小さくなると、電力増幅回路1の電力利得と検波電圧Vsenseが急激に低下している。また、抵抗器R1の抵抗値が、約200Ωよりも大きくなると検波電圧Vsenseが減少している。この図3の特性は、上述の考察と一致している。したがって、抵抗器R1の抵抗値R1の最適値は、図3に示すような特性から、所望の電力利得と検波電圧を読み取って決めてもよい。
例えば、この第1実施形態において、電力利得が27dBm以上必要であり、かつ、検波電圧が0.5V以上必要であるとすると、抵抗器R1の抵抗値は200Ω以上1200Ω以下であればよい。
なお、この第1実施形態では、ガリウム砒素基板上に回路を形成したが、他の化合物半導体基板上に形成してもよく、シリコンや窒化ガリウムなど、他の材料を用いた基板上に回路を形成した場合にも上述した効果を得ることができる。特に、ガリウム砒素などの化合物半導体を材料として形成したダイオードを検波用ダイオードD1とすれば、閾値電圧が高いので、検波電圧Vsenseを高くするのに大きな効果が望める。
ところで、電力増幅回路などの高周波回路はガリウム砒素などの化合物半導体上に形成されている場合が多いが、ガリウム砒素などの化合物半導体に形成されるPN接合ダイオードは閾値電圧が1.2V程度と高いことから、従来においては、低い電力の信号を検波することが困難であるので、上記電力増幅回路の出力信号を検波するための検波回路はチップの外付けで形成されていた。
これに対して、この第1実施形態のような検波回路部を採用することにより、電力増幅回路1と検波回路部2とを同一チップに形成することが可能になる。したがって、この第1実施形態によれば、検波回路部2を電力増幅回路1等の高周波集積回路とのモノリシック化が可能になるという点でも小型化と信頼性向上の大きな効果がある。また、この第1実施形態によれば、検波回路部2に、1つの抵抗器R1を追加するだけで、回路規模をほとんど増大させることなく、検波用ダイオードD1に順方向バイアス電圧をかけることができ、チップ面積もほとんど大きくならない。
また、増幅用のトランジスタは、出力電力が小さい(すなわち入力電力が小さい)と、バイアス電圧が一定であってもベース電位は大きくなるということが知られている(特開平9−260964公報参照)。したがって、この第1実施形態において、増幅用のトランジスタTr1の出力電力が低いほど検波用ダイオードD1にバイアスされる電圧が大きくなり、低出力電力時に高い検波電圧Vsenseを得ることができる。また、トランジスタTr1の出力電力が高くなるほど、検波用ダイオードD1にバイアスされる電圧が小さくなるので、高出力時の検波電圧Vsenseの飽和が抑制され、検波のダイナミックレンジが大きくなるという効果もある。
(第2の実施の形態)
図4は、この発明の第2実施形態の半導体装置の回路図である。この第2実施形態は、図4に示すように、図1の第1実施形態における抵抗器R1をインダクタL1に置き換えた点だけが前述の第1実施形態と異なる。
したがって、この第2実施形態では、検波回路部2の検波用ダイオードD1のアノードと電力増幅回路1のトランジスタTr1のベースとがインダクタL1で接続されている。
この第2実施形態では、抵抗器R1をインダクタL1に置き換えたことにより、電力増幅回路1と検波回路部2の接続が高周波的にはオープン(開放)になる。したがって、この第2実施形態では、電力増幅回路1への入力信号が検波回路部2にも大きく流れ込むことがなくて、電力増幅回路1の利得が劣化するという現象は起こらない。
また、電力増幅回路1と検波回路部2とを接続するインダクタL1は、直流的にはショート(短絡)になるので、この第2実施形態によれば、図1のように抵抗器R1で電力増幅回路1と検波回路部2とが接続されている回路に比べて、キャパシタC3に充電される電荷量が多くなる。したがって、この第2実施形態によれば、第1実施形態に比べて、高い検波電圧Vsenseを得ることができる。
図5に、検波電圧Vsenseの出力電力依存特性について、図4の第2実施形態と図1の第1実施形態とを比較した結果を示す。出力電力依存特性は、検波電圧Vsenseが電力増幅回路1の出力信号の電力に依存する特性である。図5において、実線で示す特性S5が第2実施形態の出力電力依存特性であり、破線で示す特性S6が第1実施形態の出力電力依存特性である。図5を参照すれば、同じ出力電力であっても、第1実施形態に比べて、第2実施形態の方が高い検波電圧Vsenseを得ることができるのが分かる。
なお、インダクタL1としては、電力増幅回路1からの高周波信号をカットするのに十分な大きさのインダクタンス値のものを使用することが望ましい。例えば、この第2実施形態において、入力端子11から入力される入力信号の周波数が1.95GHzである場合、50nH以上のインダクタL1を使用すればよい。
(第3の実施の形態)
次に、図6に、この発明の第3実施形態の半導体装置の回路を示す。この第3実施形態は、温度補償用のトランジスタTr2からなる温度補償回路3を電力増幅回路1に接続した点だけが、第1実施形態と異なる。
すなわち、この第3実施形態では、電力増幅回路1のトランジスタTr1のベースに接続された接続線15をバイアス電圧端子16に接続する接続線21に温度補償用のトランジスタTr2のコレクタを接続した。この温度補償用のトランジスタTr2はベースとコレクタとが短絡され、エミッタが接地されている。この温度補償用トランジスタTr2とキャパシタC2とは、トランジスタTr1のベースに対して、並列に接続されている。また、この温度補償用トランジスタTr2と検波用ダイオードD1とは、トランジスタTr1のベースに対して並列に接続されている。
この第3実施形態では、第1実施形態で説明したのと同様に、トランジスタTr1と検波用ダイオードD1とは同じ構造のトランジスタで構成されている。したがって、温度補償用トランジスタTr2からなる温度補償回路3は、トランジスタTr1に対する温度補償と同程度に、検波用ダイオードD1に対しても温度補償を行うことができる。つまり、この温度補償回路3をトランジスタTr1と検波用ダイオードD1とに兼用とすることができ、温度補償回路3によって、温度変化によるトランジスタTr1の出力変化を補償すると共に、検波回路部2の温度補償を実現できる。したがって、新たに回路を付加することなく、回路規模の増大を招くことなく、検波回路部2の温度補償を実現でき、温度変化に対して安定した検波電圧Vsenseを得ることができる。したがって、検波回路部2のバイアス回路を非常に簡略化できるので、回路規模を非常に小さくできる。
図7に、実線の特性S7で、この第3実施形態における検波電圧Vsenseの温度依存特性を示す。また、破線の特性S8で、従来の検波回路(図9)を電力増幅回路1に接続した場合の検波電圧Vsenseの温度依存特性を示す。図7の特性S7と特性S8を参照すれば、この第3実施形態によれば、従来の検波回路に比べて、検波電圧Vsenseの温度依存性が少なく、温度変化に対して比較的安定した検波電圧が得られることがわかる。
なお、この第3実施形態では、電力増幅回路1と検波回路部2および温度補償回路3をガリウム砒素基板上に形成したが、シリコンや窒化ガリウムなど他の材料を用いた基板に形成してもよい。また、前述の第2実施形態において、この第3実施形態と同様に、温度補償回路3を備えてもよく、この場合にも検波電圧Vsenseの温度依存性を低減できる。
(第4の実施の形態)
次に、図8のブロック図に、第4実施形態を示す。この第4実施形態は、検波機能を有する無線送信装置の一例であり、5GHzの無線信号を扱うワイヤレスLANにおける検波機能を有する送信機である。
図8に示すように、この送信機は、検波機能を有する電力増幅器24と入力制御部25とA/Dコンバータ26とで構成されている。この電力増幅器24は、電力増幅部24Aと検波回路部24Bを有する。この第4実施形態では、この電力増幅部24Aは最終段に上述の電力増幅回路1を有し、検波回路部24Bは上記第1または第2実施形態の検波回路部2からなる。
この第4実施形態では、電力増幅器24の検波回路部24Bから出力した送信出力検波信号S12はA/Dコンバータ26に入力され、このA/Dコンバータ26によって送信レベルが計測される。このA/Dコンバータ26は、計測した送信レベルが、予め設定されていたレベルに対して所定量だけ変動した場合に、入力制御信号S11を入力制御部25に出力する。すると、入力制御部25は、電力増幅器24に入力される電圧レベルを制御し、電力増幅器24の送信出力を所定値に維持する。
この第4実施形態の送信機では、電力増幅器24の最終段に、第1実施形態または第2実施形態の半導体装置を備えたので、低出力レベルの検波が可能になり、非常に有用である。なお、電力増幅器24の最終段に、第3実施形態の半導体装置を用いれば、低出力レベルの検波が可能になる上に、温度変動に対して安定な検波が可能になる。さらに、電力増幅器24の電力増幅部24Aと検波回路部24Bとを同一のチップ上に形成できるので、チップのモノリシック化も実現できる。
この第4実施形態の5GHzのワイヤレスLANにおける送信機では、電力増幅器24が検波回路部24Bを内蔵することにより、過大な送信電力を発しないように送信電力を制御できるので、送信機の低消費電力化を果たすことができるという効果がある。
なお、この第4実施形態では、ワイヤレスLANの送信機の検波信号を処理する方法の一例を説明したが、上記検波信号の処理方法はこの限りではないのはもちろんである。また、この発明の半導体回路は、5GHzのワイヤレスLANの送信機以外にも携帯端末の送信機等、他の通信機に使うこともできる。
また、第1〜第3実施形態では、上記トランジスタTr1のベースと上記ダイオードD1とを抵抗器R1もしくはインダクタL1で接続したが、上記トランジスタTr1のベースと上記ダイオードD1とを、直列に接続した抵抗器R1とインダクタL1とで接続してもよい。この場合、上記トランジスタTr1のベースと上記ダイオードD1との接続が高周波的には開放となる。一方、直流的には上記トランジスタTr1のベースと上記ダイオードD1とが抵抗器R1だけで接続されたのと等価になるので、この抵抗器R1の抵抗値によって、検波回路部2のダイオードD1へのバイアス電圧を調節可能である。
また、上記抵抗器R1とインダクタL1の並列接続でもって、上記トランジスタTr1のベースと上記ダイオードD1とを接続した場合には、直流的には上記トランジスタTr1のベースと上記ダイオードD1との接続が短絡となるので、上記接続を抵抗器R1だけで行う場合に比べて、検波回路部2から高い検波電圧Vsenseを得ることができる。
この発明の半導体装置の第1実施形態である半導体装置の回路図である。 上記第1実施形態による検波電圧と従来の検波回路の検波電圧の入力電力依存性の比較を示す特性図である。 上記第1実施形態における電力利得と検波電圧とが抵抗器R1の抵抗値に対して示す依存性を示す特性図である。 この発明の第2実施形態としての半導体装置の回路図である。 この発明の第2実施形態における検波電圧とこの発明の第1実施形態における検波電圧とが出力電力に対して示す依存性を表す特性図である。 この発明の第3実施形態の半導体装置の回路図である。 この発明の第3実施形態における検波電圧とこの発明の第1実施形態における検波電圧が温度に対して示す依存特性を表す特性図である。 この発明の無線通信装置としての第4実施形態の検波機能を有する無線送信機のブロック図である。 従来の出力電力検波回路の回路図である。 今1つの従来例の出力電力検波回路の回路図である。
符号の説明
1 電力増幅回路
2 検波回路部
3 温度補償回路
11 入力端子
12 出力端子
14 電源電圧端子
16 バイアス電圧端子
17 検波出力端子
24 電力増幅器
25 入力制御部
26 A/Dコンバータ
Vd,Vc 直流電圧源
R1〜R4 抵抗器
C1〜C3 キャパシタ
L1 インダクタ
D1 検波用ダイオード
Tr1 トランジスタ
Tr2 温度補償用トランジスタ
Tr103 バイアス用トランジスタ
Vsense 検波電圧

Claims (7)

  1. トランジスタを有する信号処理部と上記トランジスタの出力電力を検波する検波回路部とを備え、
    上記検波回路部は、少なくともダイオードを有し、
    上記トランジスタのベースと上記ダイオードとを抵抗またはインダクタの少なくとも一方で接続し、かつ、上記トランジスタと上記ダイオードとが同一基板上に形成されており、
    さらに、
    上記検波回路部の上記ダイオードは、上記信号処理部の上記トランジスタと同じ構成のトランジスタのベースとコレクタをショートさせ、この同じ構成のトランジスタのベースをアノードとすると共にエミッタをカソードとしたものであることを特徴とする半導体回路。
  2. 請求項1に記載の半導体回路を備え、
    上記トランジスタおよび上記ダイオードがガリウム砒素バイポーラ素子で形成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体回路において、
    上記信号処理部の上記トランジスタのベースに、温度変化による上記トランジスタの出力変化を補償する温度補償回路を接続したことを特徴とする半導体回路。
  4. 請求項3に記載の半導体回路において、
    上記温度補償回路は、
    ベースとコレクタとが短絡され、エミッタが接地された温度補償用トランジスタであり、この温度補償用トランジスタのコレクタが上記信号処理部の上記トランジスタのベースに接続されていることを特徴とする半導体回路。
  5. 請求項4に記載の半導体回路を備え、
    上記信号処理部の上記トランジスタと上記検波回路部の上記ダイオード、および上記温度補償回路が同一基板上に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項4に記載の半導体回路を備え、
    上記信号処理部の上記トランジスタと上記検波回路部の上記ダイオード、および上記温度補償回路がガリウム砒素バイポーラ素子で形成されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1または3に記載の半導体回路を備えた無線通信装置。
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