JP4259171B2

JP4259171B2 - Paper lid

Info

Publication number: JP4259171B2
Application number: JP2003116558A
Authority: JP
Inventors: 実永江
Original assignee: Toppan Inc
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 2003-04-22
Filing date: 2003-04-22
Publication date: 2009-04-30
Anticipated expiration: 2023-04-22
Also published as: JP2004323025A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フランジ付き容器の蓋材に関するものであり、特には、アルミニウム箔を使用しない、イージーピール性を有する紙を基材とするフランジ付きの容器に使用する紙製蓋材に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、容器入りの焼きそば、カップラーメン等の喫食の方法は、フランジ部と、密封シールされている蓋材をタブを持ち上げるようにして略中央部まで剥がして開口部を露出させ、その開口部から所定量の熱湯を注ぎ、再び剥がした蓋材を被せて開口部を封じて内容物を柔らかくし、所定時間が経過後，蓋材を全部剥がして開口部を露出させ、カップラーメン等の内容物を食するという方法が一般的である。
【０００３】
そして、蓋材の材質構成は、例えば、薄紙／アルミニウム箔／シーラント層などのようなアルミニウム箔を使用した構成であった。
【０００４】
このようにアルミニウム箔を用いた構成の蓋材を使用しているため、蓋材には剥がしたままの状態を保持できる性質（デッドホールディング性）があり、蓋材を半開きの状態を保ったまま容易に熱湯を注ぐことができ、また、再び封をして所定時間待つ際にも、蓋材のタブを容器のフランジ部に折り込む等の簡単な操作をするのみで再封が維持できていた。
【０００５】
一方、アルミニウム箔を使用した蓋材は、層構成中にアルミニウム箔があることで、焼却することができず、また、密封シール後の容器内を金属探知機を使って検査することも不可能であった。
【０００６】
蓋材の層構成からアルミニウム箔を除くと、デッドホールディング性がなくなり、このため、タブを手で持って注湯したり、また、再封する際には、タブの端縁に設けたノッチを容器のフランジ部に差し込む、開封個所に重りを載せて蓋材を押さえる、などして蓋材が容器から反り返ることを防いでいた。
【０００７】
また、アルミニウム箔を除いた層構成にしてもミシン目状の破断線を入れるなどの二次加工を施し、デッドホールディング性を付与する方法もあるが、バリア性、内容物から出る油分に対する耐油性の確保（ミシン目）など技術的に難しい問題を抱えている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、アルミニウム箔を除いた層構成からなる蓋材を、中央に開口部を有し周縁にフランジ部を有する容器本体のフランジ部に熱融着して密封シールする蓋材に関し、開封する際に生じる以上のような問題を解決するためになされたもので、アルミニウム箔を使用せずに耐油性に優れ、かつ、デッドホールディング性を有するイージーピール性に優れた紙製蓋材を提供することを課題とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項１の発明は、フランジ付き容器本体の開口部を覆い、フランジ部に密封シールされるアルミニウム箔を使用しない紙製蓋材であって、最内層にイージーピール性を有するシーラント層を配し、シーラント層のほかに少なくとも２層構成から成る紙を有した複合シートから構成され、前記２層構成から成る紙は、２種類の紙の貼り合わせによるものであって、上層に位置する紙よりも下層に位置する紙の方が高い伸び率を有することを特徴とする、紙製蓋材である。
【００１０】
このように請求項１記載の発明によれば、フランジ付き容器本体の開口部を覆い、フランジ部に密封シールされるアルミニウム箔を使用しない紙製蓋材であって、最内層にイージーピール性を有するシーラント層を配し、シーラント層のほかに少なくとも２層構成から成る紙を有した複合シートから構成され、前記２層構成から成る紙は、２種類の紙の貼り合わせによるものであって、上層に位置する紙よりも下層に位置する紙の方が高い伸び率を有するので、デッドホールディング性を有しており、アルミニウム箔を使用した蓋材と同様に使用することができる。また、アルミニウム箔を使用していないので、廃棄する際、容易に焼却することが可能である。
【００１２】
さらに、前記２層構成から成る紙は、２種類の紙の貼り合わせによるものであって、上層に位置する紙よりも下層に位置する紙の方が高い伸び率を有しているので、開封した蓋材は開封により上方（表側）に位置する紙と下方（裏側）に位置する紙の伸び率の差によりカールが生じ、蓋材を開けたまま維持するデッドホールディング性を有するようになる。
【００１３】
また、請求項２の発明は、請求項１の発明において、前記上層に位置する紙の伸び率は０〜１０％であり、下層に位置する紙の伸び率は５〜３０％であることを特徴とする、容器の蓋材である。
【００１４】
また、請求項３の発明は、請求項１又は２の発明において、前記下層に位置する紙は、予め縦方向又は横方向に延伸させて凹凸加工を施しておき、その後さらに潰し加工を施した紙であることを特徴とする、紙製蓋材である。
【００１５】
このように請求項３記載の発明によれば、下層に位置する紙は、予め縦方向又は横方向に延伸させて凹凸加工を施しておき、その後さらに潰し加工を施した紙であるので、開封時には下層に位置する紙が上層に位置する紙よりもより伸び率が高く、紙が戻ることを防ぐためデッドホールディング性に優れた紙製蓋材となる。
【００１６】
また、請求項４の発明は、請求項１、２又は３の発明において、前記複合シートのシーラント層と２層構成から成る紙との間にバリア層を設けたことを特徴とする、容器の蓋材である。
【００１７】
このように請求項４記載の発明によれば、前記複合シートのシーラント層と２層構成から成る紙との間にバリア層を設けることにより、よりバリア性が向上する。
【００１８】
【発明の実施の形態】
本発明の容器の蓋材を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の容器の蓋材は、例えば、図１、図２に示すように、フランジ付き容器本体（２０）の開口部を覆い、フランジ部（２１）に密封シールされるアルミニウム箔を使用しない容器の蓋材（１０）であって、最内層にイージーピール性を有するシーラント層（１５）を配し、シーラント層のほかに少なくとも２層構成から成る紙（１２、１３）を有した複合シート（１１）から構成されている。
【００１９】
さらに具体的には、例えば、図３に示すように、２層構成から成る紙を上方に位置する紙を１２とし、下方に位置する紙を１３としたとき、外側より、上方に位置する紙（１２）／下方に位置する紙（１３）／バリア層（１４）／シーラント層（１５）がこの順序で積層されている複合シート（１１）からなる容器の蓋材（１０）である。
なお、蓋材（１０）の周縁に、容器本体のフランジ部（２１）と密封シールした際に、フランジ部より部分的に突出するタブ（図示せず）を設けておくと、開封のため蓋材を容器本体から剥がす際に、剥がし易くなり有利である。
【００２０】
紙（１２、１３）は、蓋材の基材であり、遮光性があり、デッドホールディング性を有する。また、表印刷した際には、印刷基材として使用する。
【００２１】
上方に位置する紙（１２）は、下方に位置する紙よりも伸び率が低いことが必須条件で、具体的には伸び率；０〜１０％程度のものが好ましく使用できる。
また、下方に位置する紙（１３）は、上方に位置する紙よりも伸び率が高いことが必須条件で、具体的には伸び率；５〜３０％程度のものが好ましく使用できる。
【００２２】
下方に位置する紙（１３）の伸び率を良くする方法としては、例えば、紙に予めエンボス加工を施して紙を延伸させて凹凸模様を付けておき、その後その凹凸模様を潰す方法が考えられる。
【００２３】
上方に位置する紙（１２）は下方に位置する紙（１３）に比較して伸び率が低いため紙の伸びは少ない。
下方に位置する紙（１３）は上方に位置する紙（１２）に比較して伸び率が高いため、開封時の蓋材を開けようとする力により紙に伸びが生じる。
このことにより、開封した蓋材（１０）は開封により上方（表側）と裏側に紙の伸びの差によるカールが生じる。つまり開封して開けたままの状態を維持するようになる（デッドホールディング性）（図４参照）。
【００２４】
上方に位置する紙（１２）と下方に位置する紙（１３）とは、ドライラミネーション法、ウェットラミネーション法、溶融ポリエチレン押し出しラミネーション法等の公知のラミネーション法により接着させることができる。
【００２５】
シーラント層（１５）は、容器本体のフランジ部（２１）と熱溶着することが必要であり、かつ、イージーピール性を有していることが好ましい。
具体的には、２種類以上の共押し出しタイプのイージーピール材、またはホットメルトタイプの１層の凝集タイプのものなどが好ましく使用できる。
【００２６】
必要に応じて、シーラント層（１５）の内側で、シーラント層（１５）と２層構成から成る紙（１２、１３）との間にバリア層（１４）を設けることができる。
バリア層（１４）は、ガスバリア性を付与する層で、耐油性、保香性、水蒸気バリア性を有しており、一軸ないし二軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィン系フィルムなどの延伸フィルム上にアルミニウム等の金属の薄膜を蒸着した金属蒸着プラスチックフィルムや一軸ないし二軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィン系フィルムなどの延伸フィルム上に、酸化アルミニウムや酸化ケイ素などの無機化合物の薄膜を設けた無機化合物蒸着プラスチックフィルムや上記のプラスチックフィルムに塩化ビニリデン樹脂、無機層状化合物とポリビニルアルコール等の水溶性高分子の混合物等を適量塗工したバリア層コーティングプラスチックフィルムが好ましく使用できる。
あるいは、金属蒸着プラスチックフィルム、無機化合物蒸着プラスチックフィルム、バリア層コーティングプラスチックフィルムの何れかを含む積層フィルムが好ましく使用できる。
【００２７】
紙（１２、１３）とバリア層（１４）、あるいはバリア層（１４）とシーラント層（１５）、紙（１２、１３）とシーラント層（１４）は、ドライラミネーション法、ウェットラミネーション法、押し出しラミネーション法等の公知のラミネーション法により接着させることができる。
【００２８】
この容器の蓋材（１０）を被せるフランジ付きの容器本体（２０）としては、カップ状の容器、トレー状の容器いずれでも良いが、蓋材と熱融着により密封シールされる関係から、容器本体の内面は蓋材の最内面となるシーラント層（１４）と同系統の樹脂が好ましい。
【００２９】
【実施例】
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
〈実施例１〉
伸び率の異なる２種類の紙を準備した。すなわち、坪量５０ｇ／ｍ²、伸び率２％の紙と、坪量５０ｇ／ｍ²、伸び率７％の紙である。
伸び率７％の紙は、伸び率５％の紙に予めエンボス加工により凹凸模様を施し紙を延伸させ、ついで、その上からプレス加工によりエンボス模様を潰すことにより作製した。
この伸び率の異なる２種類の紙を溶融ポリエチレンを介して押し出しラミネーション法により貼り合わせ、２層構成の紙を作製した（ポリエチレンの厚さは２０μｍ）。
【００３０】
ついで、バリア層（１４）である厚さ１２μｍの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム上に酸化ケイ素の薄膜を４０ｎｍ程度真空蒸着法などの方法により蒸着した透明蒸着フィルム（以下ＧＬフィルムという）と、シーラント層（１５）である厚さ２０μｍのポリプロピレン樹脂系のイージーピールフィルムをドライラミネーション法により貼り合わせ、この貼り合わせたフィルムのバリア層面と先に合紙した２層構成の紙の伸び率７％の紙の面とを対向させてドライラミネーション法により貼り合わせ、〔上側〕坪量５０ｇ／ｍ²の紙（伸び率５％）（１２）／ポリエチレン（２０μｍ）／坪量５０ｇ／ｍ²の紙（伸び率７％）（１３）／ＧＬフィルム（１２μｍ）（１４）／イージーピールフィルム（２０μｍ）（１５）〔下側〕の層構成からなる実施例１の複合シート（１０）を作製し、この複合シートを直径１４５ｍｍの円形に打ち抜き、実施例１の紙製蓋材とした（タブ付き）。
【００３１】
〈比較例１〉
厚さ７μｍのアルミニウム箔と実施例１で使用したものと同じ厚さ２０μｍのポリプロピレン樹脂系のイージーピールフィルムとをドライラミネーション法により貼り合わせて複合フィルムとし、この複合フィルムのアルミニウム箔面に坪量が１００ｇ／ｍ²で１層構成の伸び率が２．５％の紙をポリエチレン樹脂を介在させて溶融押し出しラミネーション法により貼り合わせ、〔上側〕坪量１００ｇ／ｍ²の紙／ポリエチレン（２０μｍ）／アルミニウム箔（７μｍ）／イージーピールフィルム（２０μｍ）〔下側〕の層構成からなる比較例１の複合シートを作製し、この複合シートを直径１４５ｍｍの円形に打ち抜き、比較例１の紙製蓋材とした（タブ付き）。
【００３２】
〈比較例２〉
比較例１で用いたものと同じ坪量が１００ｇ／ｍ²で１層構成の伸び率が２．５％の紙と、実施例１で使用したものと同じ厚さ２０μｍのポリプロピレン樹脂系のイージーピールフィルムとをポリエチレン樹脂を介在させて溶融押し出しラミネーション法により貼り合わせ、〔上側〕坪量１００ｇ／ｍ²の紙／ポリエチレン（２０μｍ）／イージーピールフィルム（２０μｍ）〔下側〕の層構成からなる比較例２の複合シートを作製し、この複合シートを直径１４５ｍｍの円形に打ち抜き、比較例２の紙製蓋材とした（タブ付き）。
【００３３】
〈比較例３〉
比較例１で用いた坪量が１００ｇ／ｍ²で１層構成の伸び率が２．５％の紙の表面に厚さ１５μｍのポリブチレンテレフタレートフィルムをドライラミネーション法により貼りあわせ、同じ紙の裏面に実施例１で使用したものと同じ厚さ２０μｍのポリプロピレン樹脂系のイージーピールフィルムをアイオノマー樹脂を介在させて溶融押し出しラミネーション法により貼り合わせ、〔上側〕ポリブチレンテレフタレートフィルム（１５μｍ）／坪量１００ｇ／ｍ²の紙／アイオノマー樹脂（２０μｍ）／イージーピールフィルム（２０μｍ）〔下側〕の層構成からなる比較例３の複合シートを作製し、この複合シートを直径１４５ｍｍの円形に打ち抜き、比較例３の容器の蓋材とした（タブ付き）。
【００３４】
このようにして作製した実施例１種類、比較例３種類、合計４種類の紙製蓋材について、即席麺用のフランジ付き容器本体（直径１００ｍｍ）のフランジに、シール温度；２００°Ｃ、シール時間；１秒、シール圧力；０．２ＭＰａの条件で密封シールさせて、それぞれのデッドホールディング性、耐油性、バリア性、開封時の蓋材の破れを下記する方法によりチェック、観察した。その結果を表１に示す。
【００３５】
デッドホールディング性‥密封シールした蓋材を半分まで開封して、その蓋材の状態を観察し、蓋材のカールが４０ｍｍ以上あったものを良好（○）とした
耐油性 ‥住友スリーエム株式会社製のキット試薬により評価キット試薬（Ｎｏ．８）で油染みのないものを良好（○）とした
バリア性 ‥水蒸気はモダンコントロール社製「ＭＯＣＯＮＰＥＲＭＡＴＲＡＮＷ６」を用いて、４０°Ｃ−９０％ＲＨ．の雰囲気下で測定
酸素ガスはモダンコントロール社製「ＭＯＣＯＮＯＸＴＲＡＮ１０／５０Ａ」を用いて、２５°Ｃ−１００％ＲＨ．の雰囲気下で測定
水蒸気が３〜１０ｇ／ｍ²・２４ｈｒｓ．・０．２ａｔｍ．で、酸素ガスが３〜１０ｃｃ／ｍ²・２４ｈｒｓ．・０．２ａｔｍ．のものを良好（○）とし、水蒸気が０．３ｇ／ｍ²・２４ｈｒｓ．・０．２ａｔｍ．以下で、酸素ガスが３〜１０ｃｃ／ｍ²・２４ｈｒｓ．・０．２ａｔｍ．以下のものを優秀（◎）とした
金属探知機の使用性 ‥生産ライン上で金属探知機が使用できるものを良好（○）とした
【００３６】
【表１】

【００３７】
表１の結果から、２層の紙構成からなる蓋材でアルミニウム箔を使用することなく、デッドホールディング性や耐油性を有する蓋材が作製できることが判った（実施例１）。
【００３８】
【発明の効果】
上記のように、本発明の紙製蓋材は下記に示す如き効果がある。
即ち、２層構成の紙を用いることにより、従来のアルミニウム箔を使用した蓋材に近いデッドホールディング性や耐油性を付与することができ、脱アルミ化を図ることができる。
また、生産ライン上で金属探知機を使用することができ、異物混入などの問題解決に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の紙製蓋材を容器本体に密封シールした状態の一実施例を示す、部分断面説明図である。
【図２】本発明の紙製蓋材の層構成の一実施例を示す、断面説明図である。
【図３】本発明の紙製蓋材の層構成の別の実施例を示す、断面説明図である。
【図４】本発明の紙製蓋材を容器本体に密封シール後、剥がしている状態を示す、説明図である。
【符号の説明】
１０‥‥蓋材
１１‥‥複合シート
１２‥‥上方に位置する紙
１３‥‥下方に位置する紙
１４‥‥バリア層
１５‥‥シーラント層
２０‥‥容器本体
２１‥‥フランジ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lid for a flanged container, and in particular, to a paper lid used for a flanged container based on a paper having an easy peel property without using an aluminum foil.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the method of eating such as fried noodles in a container, cup ramen, etc., is to peel off the flange part and hermetically sealed lid material to a substantially central part by lifting the tab, exposing the opening part, from the opening part Pour a predetermined amount of hot water, cover the peeled lid again, seal the opening to soften the contents, and after a certain period of time, peel off the entire lid to expose the opening, contents such as cup ramen The method of eating is common.
[0003]
The material structure of the lid member is a structure using an aluminum foil such as thin paper / aluminum foil / sealant layer.
[0004]
In this way, since the lid material using the aluminum foil is used, the lid material has a property (dead holding property) that can keep the peeled state, and the lid material is kept in a half-open state. Hot water could be poured easily, and when resealing and waiting for a predetermined time, resealing could be maintained by simply performing a simple operation such as folding the lid tab into the flange of the container. .
[0005]
On the other hand, lid materials using aluminum foil cannot be incinerated due to the presence of aluminum foil in the layer structure, and it is also impossible to inspect the sealed container with a metal detector Met.
[0006]
If aluminum foil is removed from the layer structure of the lid material, the dead holding property is lost, so when holding the tab by hand or resealing, the notch provided at the edge of the tab should be removed. The lid material was prevented from warping from the container by inserting it into the flange portion of the container or placing a weight on the opening to hold the lid material.
[0007]
In addition, there is a method of giving dead holding properties by applying secondary processing such as inserting perforated break lines even in a layer configuration excluding aluminum foil, but barrier properties, oil resistance against oil content from the contents Have technical difficulties such as securing (perforation).
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a lid material that is hermetically sealed by heat-sealing a lid material having a layer structure excluding an aluminum foil to a flange portion of a container body having an opening at the center and a flange at the periphery. In order to solve the above-mentioned problems that occur at the time, a paper lid material having excellent oil resistance without using an aluminum foil and having excellent dead peelability is provided. This is the issue.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 of the present invention is a paper lid material that does not use an aluminum foil that covers the opening of the flanged container main body and is hermetically sealed to the flange, and has an easy peel property as the innermost layer. In addition to the sealant layer, it is composed of a composite sheet having a paper composed of at least two layers. The paper composed of the two layers is formed by laminating two types of paper, and is positioned in the upper layer. The paper cover material is characterized in that the paper located in the lower layer has a higher elongation than the paper to be printed .
[0010]
Thus, according to the first aspect of the present invention, the paper lid material does not use the aluminum foil that covers the opening of the flanged container main body and is hermetically sealed to the flange, and has an easy peel property on the innermost layer. It is composed of a composite sheet having a sealant layer having a paper having at least two layers in addition to the sealant layer, and the paper having the two layers is formed by laminating two kinds of paper, Since the paper located in the lower layer has a higher elongation rate than the paper located in the upper layer, it has a dead holding property and can be used in the same manner as a lid material using an aluminum foil. Moreover, since aluminum foil is not used, it can be easily incinerated when discarded.
[0012]
Further, the paper having the two-layer structure is formed by laminating two kinds of paper, and the paper located in the lower layer has a higher elongation rate than the paper located in the upper layer. When the lid material is opened, curling occurs due to the difference in elongation between the paper located on the upper side (front side) and the paper located on the lower side (back side), and has a dead holding property that keeps the lid material open.
[0013]
The invention according to claim 2 is the invention according to claim 1 , wherein the elongation rate of the paper located in the upper layer is 0 to 10%, and the elongation rate of the paper located in the lower layer is 5 to 30%. It is a container lid.
[0014]
Further, the invention of claim 3 is the invention of claim 1 or 2 , wherein the paper located in the lower layer is stretched in advance in the vertical direction or the horizontal direction and subjected to uneven processing, and then further crushed. A paper lid made of paper.
[0015]
Thus, according to the invention described in claim 3, since the paper located in the lower layer is a paper that has been stretched in the vertical direction or the horizontal direction in advance and subjected to uneven processing, and then further crushed, Sometimes the paper located in the lower layer has a higher elongation rate than the paper located in the upper layer, and the paper lid material is excellent in dead holding property to prevent the paper from returning.
[0016]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a container according to the first, second or third aspect , wherein a barrier layer is provided between the sealant layer of the composite sheet and the paper composed of two layers. It is a lid.
[0017]
Thus, according to the fourth aspect of the present invention, the barrier property is further improved by providing the barrier layer between the sealant layer of the composite sheet and the paper composed of two layers.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The lid | cover material of the container of this invention is demonstrated in detail below based on one Embodiment.
For example, as shown in FIGS. 1 and 2, the container lid of the present invention covers an opening of a container body (20) with a flange and does not use an aluminum foil that is hermetically sealed to the flange (21). A composite sheet (10) having a sealant layer (15) having an easy peel property as the innermost layer and having paper (12, 13) having at least two layers in addition to the sealant layer ( 11).
[0019]
More specifically, for example, as shown in FIG. 3, when the paper having a two-layer structure is set to 12 as the paper positioned above and the paper positioned as 13 is set to 13, the paper positioned above from the outside (12) A cover material (10) for a container made of a composite sheet (11) in which paper (13) / barrier layer (14) / sealant layer (15) positioned below is laminated in this order.
When a tab (not shown) partially protruding from the flange portion is provided on the periphery of the lid member (10) when hermetically sealing with the flange portion (21) of the container body, the lid is opened for opening. When the material is peeled from the container body, it is easy to peel off, which is advantageous.
[0020]
The paper (12, 13) is a base material for the lid, has a light shielding property, and has a dead holding property. Moreover, when carrying out surface printing, it uses as a printing base material.
[0021]
It is an essential condition that the upper paper (12) has a lower elongation than the lower paper, and specifically, an elongation of about 0 to 10% can be preferably used.
Further, it is essential that the lower paper (13) has a higher elongation rate than the upper paper, and specifically, an elongation rate of about 5 to 30% can be preferably used.
[0022]
As a method for improving the elongation rate of the paper (13) positioned below, for example, a method of embossing the paper in advance and drawing the paper to give a concavo-convex pattern, and then crushing the concavo-convex pattern can be considered. .
[0023]
The upper paper (12) has a lower elongation than the lower paper (13), so that the paper is less stretched.
Since the lower paper (13) has a higher elongation rate than the upper paper (12), the paper is stretched by the force to open the lid at the time of opening.
As a result, the unsealed lid member (10) is curled due to the difference in paper elongation between the upper side (front side) and the back side. In other words, it is opened and maintained in an open state (dead holding property) (see FIG. 4).
[0024]
The upper paper (12) and the lower paper (13) can be bonded by a known lamination method such as a dry lamination method, a wet lamination method, or a molten polyethylene extrusion lamination method.
[0025]
The sealant layer (15) needs to be thermally welded to the flange portion (21) of the container body, and preferably has an easy peel property.
Specifically, two or more types of co-extrusion type easy peel materials, or a hot-melt type one-layer agglomeration type can be preferably used.
[0026]
If necessary, a barrier layer (14) can be provided inside the sealant layer (15), between the sealant layer (15) and the paper (12, 13) having a two-layer structure.
The barrier layer (14) is a layer that imparts gas barrier properties, and has oil resistance, fragrance retention, and water vapor barrier properties, such as a uniaxially or biaxially stretched polyethylene terephthalate film, a polyamide film, and a polyolefin film. Inorganic materials such as aluminum oxide and silicon oxide on stretched films such as metal vapor-deposited plastic films obtained by depositing thin films of metals such as aluminum on stretched films, uniaxially or biaxially stretched polyethylene terephthalate films, polyamide films, and polyolefin films. An inorganic compound vapor-deposited plastic film provided with a thin film of a compound or a barrier layer coated plastic film obtained by coating a suitable amount of a vinylidene chloride resin, a mixture of an inorganic layered compound and a water-soluble polymer such as polyvinyl alcohol, etc. Beam can be preferably used.
Alternatively, a laminated film including any one of a metal-deposited plastic film, an inorganic compound-deposited plastic film, and a barrier layer-coated plastic film can be preferably used.
[0027]
The paper (12, 13) and the barrier layer (14), or the barrier layer (14) and the sealant layer (15), and the paper (12, 13) and the sealant layer (14) are dry lamination method, wet lamination method, extrusion lamination. It can be adhered by a known lamination method such as a method.
[0028]
As the flanged container body (20) for covering the container lid (10), either a cup-shaped container or a tray-shaped container may be used. The inner surface of the main body is preferably a resin of the same system as the sealant layer (14) that is the innermost surface of the lid.
[0029]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail by way of examples.
<Example 1>
Two types of paper with different elongation rates were prepared. That is, a paper having a basis weight of 50 g / m ² and an elongation of 2% and a paper having a basis weight of 50 g / m ² and an elongation of 7%.
A paper with an elongation rate of 7% was produced by embossing a paper with an elongation rate of 5% in advance by embossing to stretch the paper, and then crushing the embossed pattern by pressing from above.
Two types of papers having different elongation rates were extruded through molten polyethylene and bonded together by a lamination method to prepare a paper having a two-layer structure (polyethylene thickness is 20 μm).
[0030]
Next, a transparent deposited film (hereinafter referred to as GL film) obtained by depositing a thin film of silicon oxide on the biaxially stretched polyethylene terephthalate film having a thickness of 12 μm, which is the barrier layer (14), by a method such as vacuum deposition of about 40 nm, and a sealant layer (15) A 20 μm thick polypropylene resin-based easy peel film is bonded by a dry lamination method, and the barrier layer surface of the bonded film and the two-layered paper previously bonded to each other have a 7% elongation. The upper side of the paper is bonded together by a dry lamination method, and [upper side] paper with a basis weight of 50 g / m ² (elongation rate 5%) (12) / polyethylene (20 μm) / paper with a basis weight of 50 g / m ² (elongation) 7%) (13) / GL film (12 μm) (14) / easy peel film (20 μm) (15) [lower side] Combined to produce a sheet (10) of Example 1 having the structure, punching the composite sheet into a circle with a diameter of 145mm, and a paper cover material of Example 1 (with tab).
[0031]
<Comparative example 1>
A 7 μm-thick aluminum foil and a polypropylene resin-based easy peel film having the same thickness of 20 μm as used in Example 1 are bonded together by a dry lamination method to form a composite film, and the basis weight on the aluminum foil surface of this composite film There adhered by the elongation of the first layer consists of 100 g / m ² is 2.5% of the molten extrusion lamination method with intervening polyethylene resin paper, [upper] basis weight 100 g / m ² of paper / polyethylene (20 [mu] m) A composite sheet of Comparative Example 1 having a layer structure of / aluminum foil (7 μm) / easy peel film (20 μm) [lower side] was produced, and this composite sheet was punched into a circle having a diameter of 145 mm, and the paper lid of Comparative Example 1 Material (with tabs).
[0032]
<Comparative example 2>
The same basis weight as that used in Comparative Example 1 is 100 g / m ² , the paper having a single-layer elongation of 2.5%, and the same polypropylene resin type having a thickness of 20 μm as used in Example 1 The peel film is laminated by a melt-extrusion lamination method with a polyethylene resin interposed, and consists of a layer structure of [upper] paper having a basis weight of 100 g / m ² / polyethylene (20 μm) / easy peel film (20 μm) [lower]. A composite sheet of Comparative Example 2 was produced, and this composite sheet was punched into a circle having a diameter of 145 mm to obtain a paper lid material of Comparative Example 2 (with a tab).
[0033]
<Comparative Example 3>
A polybutylene terephthalate film with a thickness of 15 μm was pasted on the surface of a paper having a basis weight of 100 g / m ² and a stretch rate of 2.5% in one layer used in Comparative Example 1 by the dry lamination method, and the back side of the same paper A polypropylene resin-based easy peel film having the same thickness of 20 μm as used in Example 1 was bonded by a melt extrusion lamination method with an ionomer resin interposed therebetween. [Upper] Polybutylene terephthalate film (15 μm) / basis weight 100 g / M ² paper / ionomer resin (20 μm) / easy peel film (20 μm) [lower] A composite sheet of Comparative Example 3 having a layer structure was prepared, and this composite sheet was punched into a circle having a diameter of 145 mm. It was set as the cover material of 3 containers (with a tab).
[0034]
With respect to the four types of paper lid materials prepared in this manner, one type of Example and three types of Comparative Examples, the flange of a container body with a flange for instant noodles (diameter: 100 mm) was sealed at a seal temperature of 200 ° C. Sealing and sealing were performed under the conditions of time: 1 second, sealing pressure: 0.2 MPa, and each dead holding property, oil resistance, barrier property, and tearing of the lid material at the time of opening were checked and observed by the following methods. The results are shown in Table 1.
[0035]
Dead-holding property: Sealed lid material is opened to half, the state of the lid material is observed, and oil resistance that the curl of the lid material is 40mm or more is good (○). Made by Sumitomo 3M Limited Barrier property which made the evaluation kit reagent (No. 8) non-oil-stained good (O) by using the kit reagent of No. ...... Water vapor is 40 ° C-90% RH. Using “MOCON PERMATRAN W6” manufactured by Modern Control. The measured oxygen gas was “MOCON OXTRAN 10 / 50A” manufactured by Modern Control Co., Ltd., and 25 ° C.-100% RH. The measured water vapor was 3 to 10 g / m ² · 24 hrs. -0.2 atm. And oxygen gas was 3 to 10 cc / m ² · 24 hrs. -0.2 atm. Is good (◯), and water vapor is 0.3 g / m ² · 24 hrs. -0.2 atm. In the following, oxygen gas was 3 to 10 cc / m ² · 24 hrs. -0.2 atm. Usability of metal detectors with the following excellent (◎): Good (○) when metal detectors can be used on the production line [0036]
[Table 1]

[0037]
From the results in Table 1, it was found that a lid material having a dead holding property and oil resistance can be produced without using an aluminum foil with a lid material having a two-layer paper structure (Example 1).
[0038]
【The invention's effect】
As described above, the paper lid material of the present invention has the following effects.
That is, by using a paper having a two-layer structure, it is possible to impart dead holding property and oil resistance close to those of a lid member using a conventional aluminum foil, and dealumination can be achieved.
In addition, a metal detector can be used on the production line, which can contribute to solving problems such as contamination.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial cross-sectional explanatory view showing an example of a state in which a paper lid material of the present invention is hermetically sealed to a container body.
FIG. 2 is a cross-sectional explanatory view showing an example of the layer structure of the paper lid material of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional explanatory view showing another embodiment of the layer structure of the paper lid material of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory view showing a state where the paper lid material of the present invention is peeled off after sealing and sealing to the container body.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Lid material 11 ... Composite sheet 12 ... Upper paper 13 ... Lower paper 14 ... Barrier layer 15 ... Sealant layer 20 ... Container body 21 ... Flange

Claims

Covering the opening of the container body with the flange and not using aluminum foil that is hermetically sealed to the flange. It is composed of a composite sheet having a paper composed of two layers, and the paper composed of the two layers is formed by laminating two kinds of papers, and is a sheet of paper positioned in the lower layer than the paper positioned in the upper layer. A paper lid material characterized by having a higher elongation rate .

The elongation of the paper to be located on the upper is 0-10%, elongation of paper located below is characterized in that 5 to 30% claim 1 paper lid according.

3. The paper product according to claim 1, wherein the paper located in the lower layer is paper that has been stretched in the vertical direction or the horizontal direction in advance and subjected to unevenness processing, and then further subjected to crushing processing. Lid material.

The paper lid according to claim 1, 2, or 3 , wherein a barrier layer is provided between the sealant layer of the composite sheet and the paper having a two-layer structure.