JP4256368B2 - Electric vacuum cleaner - Google Patents
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Description
本発明は、電動送風機の負圧により吸引される含塵気流中の塵を、第1塵分離手段と、これより下流側に配置されたフィルターとで分離する電気掃除機に関する。 The present invention relates to an electric vacuum cleaner that separates dust in a dust-containing airflow sucked by a negative pressure of an electric blower by using a first dust separating means and a filter disposed on the downstream side thereof.
従来、電動送風機の負圧により吸引される含塵気流中の塵を、この塵の慣性力により第1塵分離手段で分離するとともに、分離された塵を第1集塵部に集塵し、更に、第1塵分離手段の下流側にプリーツフィルター等からなる第2塵分離手段を配置し、この第2塵分離手段で第1塵分離手段を通過した塵をろ過により分離し、塵落し手段により第2塵分離手段から落とされる細塵を、第2塵分離手段の下方に設けられた第2集塵部に集塵する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。 Conventionally, the dust in the dust-containing airflow sucked by the negative pressure of the electric blower is separated by the first dust separating means by the inertial force of the dust, and the separated dust is collected in the first dust collecting part, Furthermore, a second dust separating means comprising a pleated filter or the like is disposed downstream of the first dust separating means, and the dust that has passed through the first dust separating means is separated by filtration by the second dust separating means, and the dust dropping means. A technique is known in which fine dust dropped from the second dust separation means is collected in a second dust collection portion provided below the second dust separation means (see, for example, Patent Document 1).
この技術では、第2集塵部を第2塵分離手段の枠体の下部の下側に形成するとともに、枠体の下部を第1集塵部の後壁に向けて突出させて、これら枠体の下部と第1集塵部の後壁との間に隙間を形成し、この隙間を通して塵落し手段で落された塵を第2集塵部に集塵させている。前記隙間により、第2塵集塵部に集塵された塵が電動送風機の吸気負圧により舞い上がって、第2塵分離手段のプリーツフィルターに再付着することを抑制している。
特許文献1の技術では、第1塵分離手段を通った空気と第1塵分離部を通った空気とが合流して第2塵分離手段に至る負圧室と、第2集塵部とが、第2塵分離手段の枠体の下部と第1集塵部の後壁との間に形成された隙間により連通している。
In the technique of
この隙間が狭いといえども、電動送風機の運転が開始されるたびに、負圧室を流れる気流の影響を第2集塵部が多少なりとも受けることは否めない。そのため、第2集塵部に溜められている塵が隙間を通って吸い上げられ、第2塵分離手段のプリーツフィルターの上流側面に再付着する恐れがある。したがって、こうしたことがないように配慮することが求められている。 Even if this gap is narrow, every time the operation of the electric blower is started, it cannot be denied that the second dust collecting part is somewhat affected by the airflow flowing through the negative pressure chamber. Therefore, there is a possibility that the dust accumulated in the second dust collecting part is sucked up through the gap and reattached to the upstream side surface of the pleated filter of the second dust separating means. Therefore, it is required to consider such a situation.
本発明の目的は、第1塵分離手段の下流側に配置されたフィルターから落されて第2集塵部内に溜められた塵が、電動送風機の運転に伴いフィルターに再付着することを防止できる電気掃除機を提供することにある。 An object of the present invention is to prevent dust that has been dropped from a filter disposed on the downstream side of the first dust separating means and accumulated in the second dust collecting part from reattaching to the filter during operation of the electric blower. It is to provide a vacuum cleaner.
本発明は、細塵出口が設けられたフィルター包囲壁を有し、かつ、前記フィルター包囲壁が円筒状部を有している塵分離ケースに、含塵空気中の塵を空気と分離する第1塵分離手段と、この手段で分離された塵を収容する第1集塵部と、第1塵分離手段を通過した塵をろ過により空気と分離するフィルターと、回転可能な塵キャリアを夫々設けるとともに、フィルターに捕捉された塵を落す塵落し手段と、細塵出口を開閉しこの細塵出口を電動送風機の運転状態では閉じる開閉部材とを備え、塵キャリアがフィルター包囲壁が有した円筒状部の内周面を摺動するとともにこの摺動時に細塵出口とフィルター包囲壁の内側との連通部を通過する塵押し部を有していて、塵落し手段によりフィルターからフィルター包囲壁が有した円筒状部の内面に落とされた塵が電動送風機の停止状態で塵キャリアによって押し動かされて排出される細塵出口に、この細塵出口を通った細塵を第1集塵部に収容される塵とは独立して収容する第2集塵部を連続して設けている。
The present invention, have a filter surrounding walls fine dust outlet is provided, and the dust-separation case in which the filter enclosing wall has a cylindrical portion, the separated dust in the dust-containing air and the
本発明によれば、第1塵分離手段の下流側に配置されたフィルターから落されて第2集塵部内に溜められた塵が、電動送風機の運転に伴いフィルターに再付着することを防止できる電気掃除機を提供できる。 According to the present invention, it is possible to prevent the dust that has been dropped from the filter disposed on the downstream side of the first dust separating means and accumulated in the second dust collecting section from reattaching to the filter during the operation of the electric blower. Can provide a vacuum cleaner.
図1〜図10を参照して本発明の一実施形態を説明する。 An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
図1中符号1は例えばキャニスタ型の電気掃除機を示しており、この電気掃除機1は、掃除機本体2と、これに接続された吸込み通路部材3とを備えている。掃除機本体2は、それが有した車輪等により被掃除面である床面上を走行可能である。掃除機本体2の前部には、例えば前面に開口した接続口2aが設けられている。掃除機本体2の後部には電動送風機4が収容されている。電動送風機4はその吸気口4aを前に向けて配設されている。
接続口2aに含塵空気を導く吸込み通路部材3は、吸塵ホース5と、延長管6と、吸込み口体7とを備えている。吸塵ホース5は、可撓性のホース本体の一端に接続筒部5aを有し、ホース本体の他端に手元操作部5bを有している。
The
接続筒部5aは接続口2aに差込接続されている。手元操作部5bが有したハンドル部5cには操作ボタンが設けられた操作パネル8が取付けられている。この操作パネル8によって電動送風機4のオンーオフ制御を始めとする種々の運転指令が掃除機本体2に内蔵された制御装置9に与えられる。延長管6は、伸縮式例えば上流側管6aと下流側管6bとを摺動可能に嵌合させてなるもので、その下流側管6bは手元操作部5bに着脱自在に嵌合されている。吸込み口体7は上流側管6aに着脱自在に嵌合されている。
The connecting
電動送風機4の上流側、例えば掃除機本体2の接続口2aと電動送風機4との間の部位に塵分離装置11が配設されている。塵分離装置11は、分離装置本体12と、集塵ケース13とを備えている。
A
集塵ケース13は、掃除機本体2の前部上方からの挿脱操作により分離装置本体12に着脱可能に取付けられている。図2〜図5中符号13gは、集塵ケース13の上面に設けた挿脱操作用の把手を示しており、この把手13gは図1では省略してある。
The
図5に示すように集塵ケース13内は、掃除機本体2の幅方向に延びる塵移動空間13aと、第1集塵部13bと、第2集塵部13cとを有している。第1集塵部13bは、塵移動空間13aから下向きに連続して設けられている。第2集塵部13cは第1集塵部13bに隣接して例えばこの第1集塵部13bの下側に設けられている。これら第1集塵部13bと第2集塵部13cとは、集塵ケース13の隔壁13dによって互いに独立している。
As shown in FIG. 5, the
図10に示すように第2集塵部13cの後壁には、塵入口18が開けられていると共に、開閉部材例えば蓋19が取付けられている。蓋19は、第2集塵部13cの内側で枢軸19aを中心に回転して塵入口18を開閉し、それにより、結果的に後述の細塵出口35を開閉する。この蓋19は、電動送風機4の運転状態で塵入口18を閉じ、電動送風機4の停止状態で塵入口18を閉くように図示しないばねなどの付勢部材により開き方向に付勢されている。なお、符号19bは蓋19の開き角度を制限するストッパ部を示している。
As shown in FIG. 10, a
集塵ケース13は、塵捨てのために第1集塵部13b及び第2集塵部13cを開閉するケース蓋15を有している。ケース蓋15は、その閉じ状態で第1集塵部13bと第2集塵部13cとにわたって配置される。ケース蓋15は、その下端部のヒンジ16(図3参照)を中心に回動できる。ケース蓋15の閉じ状態は、保持部材17でケース蓋15の上縁を押さえることによって保持される。保持部材17は操作部材14(図5参照)の手動操作に連動してケース蓋15の上縁を押えさない位置と押さえる位置とに渡って移動できる。
The
分離装置本体12が備える塵分離ケース21には、図8に示す回転ユニット45と、図2及び図6に示すユニット駆動装置61が取付けられている。
A
電動送風機4の負圧が及ぶ塵分離ケース21は、図2、図4、及び図6に示すように第1のケース部材22と第2のケース部材41とを連結して形成されている。第1のケース部材22には前向きに突出する気流入口23(図2〜図4参照)が設けられている。この気流入口23は掃除機本体2の接続口2aに接続される。
The
図4及び図5に示すように第1のケース部材22には、電動送風機4により吸引された含塵空気中の塵を、例えば塵の慣性力を利用して空気と分離する第1塵分離手段20が設けられている。この第1塵分離手段20は、吸気筒24と、この周囲を囲むように設けられた円筒状のガイド壁25とを備え、これらの間に一次分離室26を形成している。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
例えば円錐台状をなす吸気筒24は掃除機本体2及び塵分離ケース21の幅方向に延びており、その先細となった一端部は第1のケース部材22の一部をなして一次分離室26内を視認可能とする透明部材21aで閉じられている。透明部材21aと対向して一次分離室26を仕切る奥壁27は、透明部材21aに次第に近づく螺旋状の壁で形成されている。奥壁27の透明部材21aに対して最も遠い部位と近い部位との間には分離室入口(図示しない)が形成されており、この分離室入口は気流入口23に連通されている。
For example, the
第1のケース部材22には例えば上向きの分離室出口部25a(図2及び図3参照)が設けられている。吸気筒24にはその内外を連通する吸気部例えば網目部材24aが設けられている。第1のケース部材22は、吸気筒24の内部に連通する気流通過口29(図4及び図5参照)を形成する壁部28を有している。気流通過口29は、後述するフィルター要素49の上流側面(表面)に対向するように第2のケース部材41に向けて開口されている。
The
奥壁27の一部には、気流通過口29と一次分離室26とを連通する網目部材付きの通気窓27aが設けられている。第1のケース部材22には、気流通過口29を境に吸気筒24と反対側に図5に示すように通気口30が設けられている。この通気口30は気流通過口29に連通している。
A
分離室出口部25aと通気口30を覆って集塵ケース13は第1のケース部材22の外面に着脱される。集塵ケース13には、分離室出口部25aに重なってこれに連通するケース入口部(図示しない)と、通気口30に重なってこれに連通する網目部材付きのケース通気窓13f(図5及び図10参照)が設けられている。
The
図4に示すように第1のケース部材22には、第2のケース部材41に向けて軸部31が突設されているとともに、この軸部31からずれて除塵部材38が突設されている。除塵部材38は塵落し手段をなしている。この除塵部材38は、後述するフィルター56の襞をはじくものであって、軸部31と平行に第2のケース部材41に向けて突設されている。軸部31は円筒状をなし先端が開口されている。
As shown in FIG. 4, the
図4等に示すように第1のケース部材22の下流側部位は、広がっていて、フィルター包囲壁22aをなしている。フィルター包囲壁22aは、軸部31を中心として描かれる円筒状部32と、この円筒状部32の前端に折れ曲がるように一体に連なった壁部33と、この壁部33から後向きに一体に突設されたキャリアガイド壁34とを有している。円筒状部32の後部はフィルターガイド部32aをなしている。キャリアガイド壁34は、円筒状部32と平行であって、かつ、軸部31を中心とする円形(図6及び図7参照)に形成されている。
As shown in FIG. 4 and the like, the downstream side portion of the
図10に示すように壁部33の下部には細塵出口35を有した出口板35aが取付けられている。出口板35aは壁部33に一体に形成することもできる。出口板35aにはその外面に突出するシールパッキン35bが装着されている。シールパッキン35bはゴム等からなる環状をなし細塵出口35を囲んでいる。細塵出口35は、フィルター包囲壁22aの下端より高い位置に開口されている。分離装置本体12に集塵ケース13が取付けられることにより、この集塵ケース13の塵入口18が細塵出口35に重なるとともに、集塵ケース13の後壁がシールパッキン35bに密接した状態に保持されるようになっている。
As shown in FIG. 10, an
図6及び図7に示すようにフィルター包囲壁22aの下部外側には、上方に開放された排出溝36が設けられている。この排出溝36はフィルター包囲壁22aの内側に連通されている。この連通部は細塵出口35より高い位置にある。排出溝36はシュート状をなして前下がりに傾斜され、その傾斜下端が図10に示すように細塵出口35の下端縁に連続されている。
As shown in FIGS. 6 and 7, a
第2のケース部材41は、第1のケース部材22のフィルター包囲壁22aと同じ直径を有したカバーからなる。第1のケース部材22と第2のケース部材41とは、それらに放射状に突設された連結凸部37,42を互いに嵌合させて(図4参照)取外し可能なねじで止めることにより、連結されている。第1のケース部材22の連結凸部37と第2のケース部材41の連結凸部42は、それらを除いて第1のケース部材22と第2のケース部材41とを、塵分離ケース21の前後方向に所定間隔開けて、後述の歯車の配置を可能とするスペーサとしても機能している。
The
図4に示すように第2のケース部材41には後向きに突出する気流出口43が設けられている。気流出口43は図7に示すように第2のケース部材41の中心部より周縁に近付けられている。それにより、気流出口43は気流通過口29に対してその真後ろではなくずれて設けられている。この気流出口43は電動送風機4の吸気口4aに連通されている。第2のケース部材41の内側には気流が流通できる格子部材44が装着されている。
As shown in FIG. 4, the
前記回転ユニット45は、図8等に示すようにフィルター46と、塵キャリア55とを備えている。
The rotating
図9等に示すようにフィルター46は、円筒壁47と、フィルター枠48と、フィルター要素49と、ローラ等からなる複数の転動体50と、歯車51とを備えている。
As shown in FIG. 9 and the like, the
円筒壁47は前記円筒状部32のフィルターガイド部32aの内径よりも小径であり、この円筒壁47の外周部にその周方向に沿って間隔的に転動体50が取付けられている。歯車51は、円筒壁47の後縁部に外周に一体に連結されている。この歯車51は円筒壁47より大径である。
The
図4等に示すようにフィルター枠48は、円筒壁47の内側に配設されて、円筒壁47の前縁に連なってこの円筒壁47と一体に成形されている。フィルター枠48には、このフィルター枠48によって多数の襞を有するように形を付与されて塵をろ過分離するフィルター要素49が装着されている。これらフィルター枠48とフィルター要素49とはいわゆるプリーツフィルター部を形成している。このプリーツフィルター部は、概ね円錐台形状をなしていて、前側(上流側)に向けて次第に径が小さくなっている。フィルター枠48の前端部は閉じており、その中心部には前側に開放する軸受穴48aが形成されている。
As shown in FIG. 4 and the like, the
フィルター46は、その軸受穴48aを前記軸部31に嵌合するとともに、転動体50をフィルターガイド部32aの内周面に接触させて、軸部31を中心としてフィルターガイド部32aに沿って回転可能に支持されている。この組込みによって、フィルター46はそのフィルター要素49の襞を斜めにして配設される。このフィルター46の歯車51は、第1のケース部材22と第2のケース部材41との間の前記隙間を通って塵分離ケース21の外部に露出されている。フィルター46と第1のケース部材22及び第2のケース部材41との間には、ゴム等からなる環状の気密シール部材52〜54が挟み込まれていて、気密を確保している。
The
以上のように塵分離ケース21の後部に組込まれたフィルター46は、第1のケース部材22のフィルター包囲壁22aとの間に上流側室Aを形成し、かつ、第2のケース部材41との間に下流側室Bを形成している。上流側室Aに臨んだ気流通過口29はプリーツフィルター部の表面(上流側面)に対向し、下流側室Bに臨んだ気流出口43はプリーツフィルター部の裏面(下流側面)に対向している。上流側室Aに前記除塵部材38が位置されていて、この除塵部材38の後端部は、フィルター46が回転された時に、そのプリーツフィルター部の外周部に位置する襞をはじくことができるように、前記外周部に位置する襞の回転軌跡と交差して設けられている。
As described above, the
塵キャリア55は、図6〜図8に示すようにリング部56と、複数の連結部57と、複数の塵押し部58とを有している。
As shown in FIGS. 6 to 8, the
リング部56は、前記キャリアガイド壁34の外周に回転可能に嵌合されている(図4参照)。図8等に示すように連結部57は、その外面をリング部56の外周面と面一にして円筒壁47に向けてリング部56から一体に突設されている。これらの連結部57は連結リブ57aを有している。これら連結リブ57aの先端部を円筒壁47に挿着することによって、塵キャリア55がフィルター46に連結されている。
The
図8等に示すように塵押し部58は、連結部57及びリング部56にわたるブレード状をなして、連結部57及びリング部56の外面に斜状をなして一体に突設されている。塵押し部58の前端58aはリング部56の前端と面一である。この前端58a及びリング部56の前端は、フィルター包囲壁22aの壁部33の内面に摺接される。塵押し部58の側縁58bは円筒状部32の内周面に摺接される。塵押し部58の後端部58cは折れ曲がっている。この後端部58cは、塵押し部58で円筒状部32の内周面からかき上げられるように押し動かされる細塵が、塵押し部58の後方へこぼれることを防止する。塵キャリア55は、その塵押し部58の後端部58cを回転方向下流側に位置させると共に前端58aを回転前方向上流側に位置させて、フィルター46と共に回転される。
As shown in FIG. 8 and the like, the
図6に示すようにユニット駆動装置61は、塵分離ケース21の例えば第2のケース部材41に固定された回転角制御ができる電動モータ例えばステッピングモータ62と、このステッピングモータ62の出力軸に固定された駆動歯車63とを有している。駆動歯車63は、フィルター46の歯車51より小径であって、この歯車51に噛み合わされている。したがって、ステッピングモータ62が運転されるに伴い、フィルター46と塵キャリア55を備えてなる回転ユニット45が、気密シール部材52〜54の摩擦抵抗及びフィルター包囲壁22aと塵キャリア55との摩擦抵抗に抗して回転される。
As shown in FIG. 6, the
前記制御装置9は、回路基板上に各種の電気部品を搭載してなり、操作パネル8から入力される操作指令に応じて電動送風機4等の運転全般を制御する。この制御装置9は、掃除作業中に操作パネル8での指令によって電動送風機4の動作が所定時間以上中断したとき、及び電動送風機4の動作を停止させて掃除を終わらせた状態などにおいて、ユニット駆動装置61を駆動してその運転を制御して自動塵落しを行わせる。この場合、フィルター46を有した回転ユニット45が1回転以上回転されるようにユニット駆動装置61の駆動を制御する。
The control device 9 has various electrical components mounted on the circuit board, and controls the overall operation of the
電気掃除機1の電動送風機4が運転されることにより、吸込み通路部材3を通して床面上の塵を含んだ空気が掃除機本体2の接続口2aに吸込まれる。この含塵空気は塵分離装置11を通る間に、第1塵分離手段20での慣性分離による塵分離作用と、第1塵分離手段20の下流側に配置されたフィルター46でのろ過分離による塵分離作用を受ける。こうして2段階に塵分離された空気は、気流出口43から流出するとともに電動送風機4を流通して掃除機本体2の外部に排出される。
By operating the
第1塵分離手段20での慣性分離による塵分離は以下のように行われる。つまり、接続口2aを通った含塵空気は、気流入口23から分離室入口を経て一次分離室26に流入する。この時、一次分離室26の奥壁27に沿って流動する含塵空気は一次分離室26内を旋回するので、それに伴って塵に作用する遠心力により、粗い塵など質量が大きい塵は、ガイド壁25に寄せられるとともにこのガイド壁25に沿って移動されながら分離室出口部25a及びこれに重なったケース入口部(図示しない)を通って集塵ケース13の塵移動空間13aに流出する。この一方で、質量の小さい綿埃や空気の一部が吸気筒24の網目部材24aを通って吸気筒24の内側に吸込まれるので、前記質量の大きい塵と空気とが分離される。
Dust separation by inertial separation in the first dust separation means 20 is performed as follows. That is, the dust-containing air that has passed through the
吸気筒24の内側に吸込まれた空気は気流通過口29に向けて流動する。この空気流には、一次分離室26に流入して通気窓27aを通った一部の空気が合流する。更に、気流通過口29に向かう気流には、ケース通気窓13f及びこれに重なった通気口30を通って集塵ケース13内から吸込まれる空気も合流する。こうして集塵ケース13内の空気が気流通過口29に吸込まれることにより、塵移動空間13a内での粗い塵など質量が大きい塵の移動が促進されるとともに、この塵は集塵ケース13の第1集塵部13bに移動されて溜められる。
The air sucked inside the
そして、回転ユニット45のフィルター46でのろ過分離を以下のようになされる。既述のように合流して気流通過口29に至った空気は、この気流通過口29から吹出されてフィルター46のフィルター要素49を通過してろ過される。それにより、通過しようとする空気中に含まれている綿埃などの細かい塵が、フィルター要素49に捕捉される。フィルター要素49を通過して清浄化された空気は、既述のように気流出口43を通って流出し電動送風機4に吸込まれる。
And the filtration separation with the
以上の掃除においては、フィルター46の前側の上流側室Aに一次分離室26より強い負圧が作用しているので、この負圧で引き寄せられた蓋19によって細塵出口35は図10に示す閉じた状態に保持されている。そのため、一次分離室26内の気流が上流側室Aに吸込まれることがなく、既述のサイクロン式の慣性分離作用が損なわれることがない。
In the above cleaning, since the negative pressure stronger than the
掃除作業が所定時間以上中断されたとき、及び掃除作業が完了した直後に、制御装置9によってユニット駆動装置61が所定時間動作されて、フィルター46の自動塵落しが以下のようになされる。
When the cleaning operation is interrupted for a predetermined time or immediately after the cleaning operation is completed, the
この場合、ステッピングモータ62に所定数の駆動パルスが印加されるので、駆動歯車63とフィルター46の歯車51との噛み合いを介して回転ユニット45が回転される。それにより、フィルター46が回転されるので、このフィルター46のフィルター要素49の外周側の襞が除塵部材38を通過するたびに、この襞が除塵部材38ではじかれる。それに伴い、主にフィルター要素49の表面に捕捉されている細かい塵が分離される。分離された細塵はフィルター包囲壁22aの円筒状部32の下部内面に落ちる。
In this case, since a predetermined number of drive pulses are applied to the stepping
以上の自動塵落しの際に、塵キャリア55がフィルター46と一体に回転される。この塵キャリア55のリング部56及びこのリング部56が摺動可能に嵌合されたキャリアガイド壁34は、その前後方向の幅が狭く、かつ、図4に示すようにフィルター46の前端部を囲むように配設されている。このため、円筒状部32の下部内面へのフィルター46からの細塵の落下が、キャリアガイド壁34及びリング部56によって妨げられることは無視できる程度に少ない。
During the above automatic dust removal, the
塵キャリア55が回転される(この回転は図6〜図8において反時計回りである。)に伴い、その塵押し部58は円筒状部32の内周面及び壁部33の周部内面を擦るようにこれらの面を摺動する。これにより、塵押し部58が、円筒状部32の下部内面上に落ちた細塵を掻きとるように押し動かす。
As the
塵キャリア55の回転に伴い、その塵押し部58は、後端部58cを上向きとするとともに前端58aを斜め下向きとした姿勢(図7参照)で、排出溝36の上方開放部を通過する。その際に、既に塵押し部58上に集められている細塵が、その自重で斜め前向きに指向して排出溝36に落とされるので、この細塵はさらに排出溝36の傾斜によって細塵出口35に滑落する。この場合、以上の自動塵落しによりフィルター46の襞を除塵部材38がはじく都度、それに伴う振動が第1のケース部材22に及ぶため、排出溝36に沿う細塵出口35に向けての細塵の滑落は円滑になされる。
Along with the rotation of the
以上の自動塵落しの際には電動送風機4は停止状態にあるので、細塵出口35に接続された塵入口18を開閉する蓋19は、付勢部材の付勢力によって塵入口18から離れていて、細塵出口35が開かれた状態に維持されている。そのため、フィルター46から落された細塵は、細塵出口35及び塵入口18を通って集塵ケース13の第2集塵部13cに落ちて溜められる。つまり、自動塵落しによってフィルター46から落された細塵を、フィルター46が収容された塵分離ケース21内の上流側室Aに対して独立した第2集塵部13cに移送して溜めることができる。
Since the
フィルター46が収容された塵分離ケース21のフィルター包囲壁22aは集塵部ではない。集塵部は塵分離ケース21の外面に着脱可能に取付けられた集塵ケース13が有しているので、この集塵部はフィルター包囲壁22aとは別の場所に、塵分離ケース21から隔離されている。こうした条件の下で、フィルター46に捕捉された細塵が除塵部材38によりフィルター包囲壁22aの内底部に落される。それにも拘らず、既述のように自動塵落しによりフィルター45からフィルター包囲壁22aの内底部に落された細塵を、塵キャリア55によってフィルター包囲壁22a内から強制的に移動させて、集塵ケース13の第2集塵部13cに排出させることができる。したがって、フィルター包囲壁22a内にフィルター45から落された細塵が堆積することがない。
The
中断された掃除が再開された場合、及び、改めて掃除が開始された場合には、電動送風機4の吸気負圧が上流側室Aに働いて、細塵出口35及び塵入口18を通して蓋19に吸気負圧が及ぶ。このため、吸気負圧が蓋19を開こうとしている付勢力に打ち勝って、蓋19が引き動かされる。それにより、蓋19で塵入口18ひいては細塵出口35が閉じられる。この状態で、第2集塵部13cは、塵分離ケース21を通る気流に対し独立し、この気流の影響を完全に受けない状態となる。そのため、第2集塵部13c内に溜められた細塵が、上流側室Aに引き込まれてフィルター46の上流側面に再付着することがない。
When the interrupted cleaning is resumed and when cleaning is started again, the negative suction pressure of the
このため、塵落し後の掃除においては、フィルター46のフィルター要素49の目詰まりの程度が低く、吸塵性能がよい。更に、落ちた細塵の再付着がないので、次に塵落しをするまでの目詰まり状態の進行の程度が遅い。それにより、フィルター46を過度に回転させる必要がなく、少ない回転でフィルター46の塵落しが十分になされるので、除塵部材38で塵落しされるフィルター46の耐久性を向上できる。
For this reason, in cleaning after dust removal, the degree of clogging of the
集塵ケース13の第2集塵部13cに溜められた細塵は、ケース蓋15を開いた状態で、第1集塵部13b内に溜められた主として粗塵とともに、捨てることができる。したがって、第1集塵部13b内の塵と第2集塵部13c内の塵とを個別に捨てる手間が不要であるので、塵捨てをする上での取扱い上好ましい。
The fine dust collected in the second
塵キャリア55は回転されるものであるので、塵キャリア55を往復移動させて細塵を押し動かす場合に比較して、塵キャリアを戻すという動作上の無駄がないと共に、円滑に塵キャリア55を動作させることができる点で好ましい。更に、回転される塵キャリア55には、複数の塵押し部58を設けることができる。この場合、フィルター包囲壁22aの下部内面上に落された細塵を、塵キャリア55が1回転されるごとに複数回押し動かすことが可能となり、落とされた細塵を確実に第2集塵部13cに移送させることができる。しかも、塵キャリア55を往復移動させて細塵を押し動かす場合のように、戻される塵キャリアによって細塵が押し戻されるという不都合がなく、この点を考慮して細塵出口を複数も設けて構造を複雑化する必要もない。
Since the
塵落しの際に回転されるフィルター46に塵キャリア55を連結したので、塵落しと同時に、塵キャリア55を動かしてフィルター46から落された細塵を第2集塵部13cに移送させることができる。したがって、フィルター46に対する塵落しと、落された細塵を第2集塵部13cに移送させる手間を別々に行う必要がないので、取扱い上好ましい。
Since the
更に、細塵出口35を開閉するための蓋19を、吸気負圧を利用して閉じるようにしたので、電動送風機4の運転状態で蓋19を閉じさせるための動作手段が不用であるので、構成的に簡単である点で好ましい。
Furthermore, since the
本発明は前記一実施形態には制約されない。例えば、第1塵分離手段は、ろ過により空気と塵とを分離するものであってもよい。又、フィルターが捕捉した塵を落す塵落し手段は、バイブレータなどによりフィルターに振動を与えるものを採用することも可能である。又、第1塵分離手段の下流側に配設されるフィルターは、プリーツ型のものでなくてもよい。 The present invention is not limited to the one embodiment. For example, the first dust separation means may separate air and dust by filtration. Further, as the dust removing means for dropping the dust captured by the filter, it is possible to adopt a means for giving vibration to the filter by a vibrator or the like. Further, the filter disposed on the downstream side of the first dust separation means may not be a pleated type.
フィルターがプリーツ型である場合、これをはじく除塵部材(塵落し手段)は、フィルターの下流側例えば第2のケース部材に設けて、フィルターの回転に伴ってこのフィルターを内周側から例えばはじくなどによる除塵動作を与えて塵落しをするように設けてもよい。又、フィルターをはじく除塵部材は、一つではなく、フィルターの周方向に間隔的に複数設けることも可能である。又、除塵部材がフィルターの外周側又は内周側のいずれに配置されるにせよ、その除塵部材がフィルター要素と接触することなくフィルター枠などを例えばはじいて塵落としするようにしてもよい。この場合には、除塵部材との接触の繰り返しによりフィルター要素が損傷する恐れを回避できる点で好ましい。又、フィルターの向きは制限がなく、しかも、フィルターはその襞が放射状に設けられる円板形状のものであってもよい。 When the filter is a pleated type, a dust removing member (dust removing means) that repels the filter is provided on the downstream side of the filter, for example, the second case member, and the filter is repelled from the inner peripheral side as the filter rotates, for example. It may be provided so as to remove dust by giving a dust removal operation. The number of dust removing members that repel the filter is not limited to one, but a plurality of dust removing members can be provided at intervals in the circumferential direction of the filter. Further, whether the dust removing member is disposed on the outer peripheral side or the inner peripheral side of the filter, the dust may be removed by, for example, repelling the filter frame without the dust removing member coming into contact with the filter element. In this case, it is preferable in that the risk of damaging the filter element due to repeated contact with the dust removing member can be avoided. Further, the direction of the filter is not limited, and the filter may have a disk shape whose ridges are provided radially.
又、塵キャリアはフィルターの塵落とし動作とは別に動作されるものであってもよい。更に、塵キャリアの塵押し部は、リング部及び連結部にわたって植毛されたブラシ毛で形成してもよく、或いはリング部及び連結部にわたって装着されたゴム状弾性部材で形成することもできる。このように軟質部材で塵押し部を形成する場合には、この塵押し部及びフィルター包囲壁の摩耗を抑制することができる点で好ましい。 The dust carrier may be operated separately from the dust removing operation of the filter . Further, the dust pushing portion of the dust carrier may be formed by brush hairs planted over the ring portion and the connecting portion, or may be formed by a rubber-like elastic member attached over the ring portion and the connecting portion. Thus, when forming a dust pushing part with a soft member, it is preferable at the point which can suppress abrasion of this dust pushing part and a filter surrounding wall.
又、第2集塵部は第1集塵部とは別体に設けることもできる。又、開閉部材も蓋に制約されるものではない。 Further, the second dust collecting part can be provided separately from the first dust collecting part. The opening / closing member is not limited to the lid.
1…電気掃除機、2…掃除機本体、4…電動送風機、4a…吸気口、11…塵分離装置、12…分離装置本体、13…集塵ケース、13b…第1集塵部、13c…第2集塵部、13d…隔壁、18…塵入口、19…蓋(開閉部材)、20…第1塵分離手段、21…塵分離ケース、22…第1のケース部材、22a…フィルター包囲壁、32…円筒状部、32a…フィルターガイド部、33…壁部、34…キャリアガイド壁、35…細塵出口、36…排出溝、38…除塵部材(塵落し手段)、41…第2のケース部材、45…回転ユニット、46…フィルター、48…フィルター枠、49…フィルター要素、51…歯車、55…塵キャリア、56…リング部、57…連結部、58…塵押し部、61…ユニット駆動装置、62…ステッピングモータ、63…駆動歯車
DESCRIPTION OF
Claims (4)
この塵分離ケースに設けられて前記電動送風機により吸引された含塵空気中の塵を空気と分離する第1塵分離手段と、
この第1塵分離手段で分離された塵が収容される第1集塵部と、
前記第1塵分離手段の下流側に配置して前記塵分離ケースに設けられ前記第1塵分離手段を通過した塵をろ過により空気と分離するフィルターと、
前記フィルターに捕捉された塵を落す塵落し手段と、
前記フィルター包囲壁が有した前記円筒状部の内周面を摺動するとともにこの摺動時に前記細塵出口と前記フィルター包囲壁の内側との連通部を通過する塵押し部を有して前記塵分離ケースに回転可能に設けられ、前記塵落し手段により前記フィルターから前記フィルター包囲壁が有した前記円筒状部の内面に落とされた塵を、前記電動送風機の停止状態で前記塵押し部により押し動かして前記細塵出口から排出させる塵キャリアと、
前記細塵出口を開閉し前記電動送風機の運転状態では閉じる開閉部材と、
前記細塵出口に連続して設けられ、前記細塵出口を通った細塵を前記第1集塵部に収容される塵とは独立して収容する第2集塵部と、
を具備した電気掃除機。 A dust-separation case to communicate with the air inlet of the electric blower and the filter enclosing wall has a cylindrical portion and having a filter surrounding walls fine dust outlet is provided,
A first dust separating means provided in the dust separating case and separating dust in the dust-containing air sucked by the electric blower;
A first dust collecting part for storing the dust separated by the first dust separating means;
A filter disposed on the downstream side of the first dust separation means and provided in the dust separation case for separating dust that has passed through the first dust separation means from air by filtration;
Dust removing means for dropping the dust trapped on the filter;
The filter surrounding wall has a dust pushing portion that slides on the inner peripheral surface of the cylindrical portion and passes through the communicating portion between the fine dust outlet and the inside of the filter surrounding wall when sliding. Dust is rotatably provided in a dust separation case, and dust dropped from the filter onto the inner surface of the cylindrical portion of the filter surrounding wall by the dust removing means is stopped by the dust pushing portion when the electric blower is stopped. A dust carrier to be pushed and discharged from the fine dust outlet;
An opening and closing member that opens and closes the fine dust outlet and closes in the operating state of the electric blower,
A second dust collecting part that is provided continuously to the fine dust outlet, and that contains fine dust that has passed through the fine dust outlet independently of the dust contained in the first dust collecting part;
Vacuum cleaner equipped with.
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