JP4255206B2 - Latch device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引き出しや扉を所定の閉止位置に保持する装置として利用可能なものであって、そのラッチ解除操作に係る操作性の向上を図ったラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば引き出しや扉等の作動体を家具本体の開口を閉止する位置に保持する手段として、ラッチ装置が用いられている。
【0003】
かかる従来のラッチ装置は、一般に、作動体側に操作部及びこの操作部の操作によって動作するフック爪を付帯させるとともに、家具本体の対応位置にこのフック爪が係わり合う爪挿入部を設けて構成される。そして、作動体が閉止位置にあるときにフック爪を爪挿入部に係わり合わせて作動体を閉止位置に保持し、操作部が操作されるとフック爪を作動させて爪挿入部から離合させ、これにより作動体のラッチ状態を解除して、作動体が開口を開成する位置にまで移動する動作を許容するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなものは、ラッチ解除状態を保って、再度ラッチ状態に引き込まれないために、作動体を所要位置にまで移動させる必要がある。この場合、ラッチ解除操作と、その後の作動体の移動操作とを一連の動作を通じて行い得るように構成しておくことが望ましい。
【0005】
しかしながら、従来のものは、引き出しにおけるラッチ装置等に見られるように、ラッチ解除するための操作部が同時に引き出し等の作動体を引き出すための操作部であるような兼用構造が採用されているのが通例である。このため、両機能を実現する上で操作部の形状や配置等に制約が多くなり、平易で確実なラッチ解除操作と、平易で確実な作動体の移動操作とを好適に両立することが困難となっている。例えば、引き出しを引き出すときに取手部分の指掛かりが浅くなったり、指を掛ける角度が不適当となったり、指を掛けた状態で取手部分がぐらついて不安定になる等の不都合が実際問題として存在する。
【0006】
本発明は、上記のような不都合に鑑みてなされたものであって、ラッチ解除操作及びその後の作動体の移動操作を一連の動作を通じて行い得るように構成し、しかも、各々の操作に必要な機能を極力独立に追求して、操作の平易性と確実性を確保し得るようにした新規有用なラッチ装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本発明は、次のような構成を採用したものである。
【0008】
すなわち、本発明は、作動体をラッチするとともに、操作部の操作を通じてそのラッチ解除を行い得るようにしたものであって、単一の部材から構成した前記操作部を、基端側に設けた取付軸まわりに回転可能に支持し、操作窓を閉止する位置と、この操作窓から退避して操作窓を開成する押し込み位置との間で移動可能として、押し込み位置でラッチ解除されるように構成するとともに、開成した操作窓の内側に、指を掛けることによって作動体を目的位置へ移動させる操作力を付与し得る指掛け部を設けてなり、取付軸を、操作窓を形成し作動体の前面板とほぼ面一な枠体の外側に設定し、操作部の回転基端側をその取付軸にまで持ち出して支持させ、操作窓に複数の指が挿入可能であり、操作部と別体をなすフック爪が、その回転軸の中心を操作部の前記取付軸の中心に合致させ、操作部の回動に伴って一体回転するものであり、ラッチ位置から外れる方向の押し付け力を作動体に対して及ぼす押し付け機構を設け、当該押し付け機構が、前記作動体に設けられ且つ作動体の厚み寸法内で前後方向に伸縮しうるバネ部材と、当該バネ部材により後方に押し付けられた状態で配置される突没子とを備えたものであり、操作部が押し込み位置から通常位置へ戻る方向に弾性的に押し付けられているとともに、操作部を戻す方向へ押し付ける弾性力に対して、押し付け機構が作動体を開成方向へ押し付ける弾性力を相対的に大きく設定していることを特徴とする。
【0009】
この場合の作動体の移動方向は、操作部の押し込み方向と逆方向の引き出し方向に設定してもよく、押し込み方向と直交する左右方向、或いは上下方向に設定してもよい。
【0010】
このような構成のものであれば、操作部を押し込むことによってラッチ状態を解除し、その解除状態を保ちつつ、操作窓の指掛け部に指を掛けて、作動体に目的位置に向かう移動力を付与することができる。このため、ラッチ解除から作動体の移動までの操作を一連の動作の下に有効に行うことができる。しかも、ラッチ解除のための操作部と指掛け部とは機能的に分離しており、各々の形状や位置設定等を別個に規定することができるので、ラッチ解除が平易かつ確実となり、しかも指掛け部への操作力の入力が平易かつ確実となるような態様を有効に追求することができる。その上、操作部は取付軸回りの回転動作を通じて作動するものであるため、例えばスライド式等に比べて動作が安定で、構造的な簡素化も図ることができる。
【0011】
指掛け部は、開成した操作窓の一部であって操作可能な部位であれば場所は問わないが、操作部を操作する動作と、指掛け部に指を掛ける動作とを好適に両立させるためには、該指掛け部を操作窓における反取付軸側の縁部に設定して、指の背(爪側)で操作部を押し込み、指の腹で指掛け部を操作し得る態様を選択することが好ましい。
【0012】
取付軸の取付位置は、例えば、操作窓が枠体によって形成される場合にはその枠体内に設定するのが構造的には簡便であるが、回転動作によっても十分な操作空間を確保できるようにするためには、取付軸を、操作窓を形成する枠体の外側に設定し、操作部の回転基端側をその取付軸にまで持ち出して支持して、回転半径が極力大きくなるように構成しておくことが望ましい。
【0013】
同様に、当該取付軸は、操作部の直近下方とすることが取付軸を取り付け易くする上では簡便であるが、操作空間の確保のためには、取付軸を操作部よりも押し込み側へ変位した位置に設定し、操作部が一旦後上方へ回転した後、引き続き後下方へ回転するような回転領域を利用することが有効である。
【0014】
ラッチ解除後の作動体の移動力は、専ら指掛け部に付与される操作力にのみ頼ることもできるが、ラッチ解除に係る操作力の持続を不要にして、指が不自由な状態にある者等にも操作可能とするためには、ラッチ位置から外れる方向の押し付け力を作動体に対して及ぼす押し付け機構を設けて、ラッチ解除操作後はラッチに拘束されずに、また指掛け部以外の部位を操作しても作動体を移動できるようにしておくことが望ましい。この押し付け機構は、作動体に設けてもよいし、作動体が取り付けられる家具等の本体側に設けてもよい。
【0015】
その押し付け機構は、作動体をラッチ位置から外すことができるものであれば基本的に押し付け方向は問わないが、ラッチ解除後の作動体の円滑な移動を確保するためには、押し付け方向を、ラッチ解除した作動体を目的位置に向かって移動させる際の移動開始方向にほぼ合致させておくことが好ましい。
【0016】
作動体が、操作部とほぼ同一方向へ押し込むことによってラッチされるものである場合等には、操作部への操作が作動体の動作を妨げることにもなりかねないが、このような不都合を回避するためには、ラッチ解除された作動体は、ラッチ位置から変位した位置から再度押し込まない限りラッチされないように構成しておくことが有効となる。
【0017】
操作部のリセットを確実にして反復操作に的確に対応するためには、操作部を押し込み位置から通常位置へ戻る方向に弾性的に押し付けておくことが望ましい。
【0018】
指が不自由な状態にあってもラッチ解除を的確に行えるようにし、且つそのための構成が家具の外観を損ねないようにするためには、操作部が、通常位置をそれが設けられている家具の前面板とほぼ面一な位置に設定され、押し込むことによってラッチ解除されるようにしておくことが好ましい。
【0019】
本発明は、以上のような構成であるから、作動体が、開口を開閉する位置に設けられて、閉位置でラッチされ、ラッチ解除状態で開口を開成する位置にまで移動し得るように構成された家具や建具その他の対象物に適用して有用なものとなり得る。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0021】
図1に、本発明のラッチ装置3を適用したキャビネットを示す。このキャビネットは、前面側に開口を有する箱状のキャビネット本体1と、このキャビネット本体1の開口を開閉する位置に左右に対をなして設けられた作動体たる観音開き式の扉2a、2bとを具備している。ラッチ装置3は、左右の扉2a、2bのうち右側の扉2aに適用されているもので、この実施形態における左側の扉2bは閉止位置においてその上から右側の扉2aの縁部をオーバーラップさせることにより開成動作が禁止され、右側の扉2aは本発明のラッチ装置3が働くことにより当該閉止位置にラッチされるものである。そして、ラッチ装置3の構成要素である図2に示す操作部4を操作することによって、そのラッチ解除を行い得るようにしている。
【0022】
具体的に説明すると、ラッチ装置3は、先ず扉2をラッチ状態に引き込むための構成として、図3及び図4に示すように、回転軸5と、フック爪6と、爪挿入部7とを具備している。回転軸5は、扉2の反吊元側の縁部近傍に鉛直方向に沿って回転可能に配置され、その一部に設けたねじりコイル式のバネ要素8に回転位相に応じた弾性力を蓄積するものである。フック爪6は、基端部6aを回転軸5の上下両端に一体的に回転し得るように取り付けた平面視ほぼL字形をなすもので、先端部6bを後方に向けて突出させている。一方、爪挿入部7は、キャビネット本体1の頂壁1a近傍及び底壁1b近傍に設けた鉛直面1x(図1等参照)に形成されているスリット状又は切欠状のものである。フック爪6との関係は、当該フック爪6が右側の扉2aに対してほぼ法線方向へ突出する姿勢を基準姿勢とし、この基準姿勢から前記回転軸5回りに所定角度回転した姿勢にあるときにフック爪6の先端部6bの出入りを許容し、当該先端部6bが進入した状態で回転軸5がフック爪6を基準姿勢に戻す方向に所定角度回転することによって、先端部6bを爪挿入部7の開口縁7aに係わり合わせることができるものである。前記バネ要素8は、フック爪6を基準姿勢に復帰させる方向の弾性力を蓄積する。したがって、扉2を閉止動作させると、フック爪6は、前方から爪挿入部7に近づき、経過的に回転軸5とともに回転して基準姿勢から姿勢を変えながら爪挿入部7に先端部6bを進入させ、しかる後、基準姿勢に戻って爪挿入部7に嵌まり合うことができる。
【0023】
これに対して、前記ラッチ装置3は、右側の扉2aのラッチ状態を解除するための構成として、操作部4と、押し付け機構10とを具備している。操作部4は、図2(A)に示すように、内側にほぼ正方形の操作窓4bを形成する枠体4aの内側に配置された板状のもので、枠体4aと共に右側の扉2aの前面板の反吊元側の縁部近傍に装着されている。この操作部4は、図2(B)に示すように、基端側に設けた取付軸23まわりに回転可能に支持され、操作窓4bを閉止する位置と、この操作窓4bから退避して操作窓4bを開成する押し込み位置との間で移動可能とされたもので、閉止位置においてその前面を右側の扉2aの前面板とほぼ面一とする位置に配置されている。取付軸23は、操作窓4bを形成する枠体4aの外側に設定されているもので、操作部4の回転基端側を枠体4aの一部に設けたスリット4axを貫通して取付軸23にまで持ち出し、この位置において該操作部4を取付軸23に一体回転可能に支持させている。
【0024】
また、これと同時に、取付軸23の前後方向位置は、操作部4の直近下方から押し込み側へ若干変位した位置に設定されている。取付軸23と前記回転軸5とは互いに中心が合致させてあり、両者は相互に連結されるか、若しくは回転軸5の一部を取付軸23として機能させるかによって、一体回転し得る状態が確保されている。
【0025】
すなわち、回転軸5は上記のようにフック爪6を基準姿勢に位置づける方向に弾性付勢されており、外力を加えなければ操作部4は前方へ付勢されて前面が右側の扉2aの前面板とほぼ面一となる通常位置に位置づけられる。
【0026】
そして、この操作部4を取付軸23まわりに回転させつつ押し込むと、回転軸5が平面視時計回りに回転駆動して、フック爪6を先端部6bが爪挿入部7に対して出入り可能な位置にまで回転させ得るようにしている。なお、操作部4には、必要に応じてそれを通常位置に確実に復帰させるためのオフセットバネが設けられる(図示省略)。
【0027】
また、この実施形態は、開成した操作窓4bの内側に、図7等に示すように指を掛けることによって作動体を目的位置へ移動させる操作力を付与し得る指掛け部22を設けている。この指掛け部22は、操作窓4bを形成する枠体4aの内縁部に設定されているもので、この縁部には、操作窓4bを包囲する縁部のうち、前記取付軸23とは反対側に位置する縁部が選定されている。
【0028】
また、押し付け機構10は、図5に示すように、扉2の背面の適宜箇所(好ましくは反吊元側の縁部近傍)に基端を支持させて前後方向に伸縮し得るように配置したバネ部材16と、このバネ部材16により後方に押し付けられた状態で配置された突没子17とを具備し、この突没子17の先端に形成した当て板17aを閉止時にキャビネット本体1の反吊元側の鉛直面1xに押し当てて配置したものである。そして、操作部4を通じて引き出しがラッチ解除されたときに、押し付け機構10を通じて扉2を、その押し付け反力によってラッチ位置である閉止位置から前方へ変位した位置にまで弾性により移動させ得るようにしている。
【0029】
以上のようにして、本実施形態のラッチ装置3は、ラッチ解除操作用の操作部4を、基端側に設けた取付軸23まわりに回転可能に支持し、これにより操作部4を、操作窓4bを閉止する位置と、この操作窓4bから退避して操作窓4bを開成する押し込み位置との間で移動可能として、押し込み位置でラッチ解除されるように構成している。そして、開成した操作窓4bの一部に、指を掛けることによって作動体を目的位置へ移動させる操作力を付与し得る指掛け部22を設けたものである。
【0030】
したがって、操作窓4を指により押し込むことによってラッチ状態を解除し、その解除状態を保ったまま、枠体4aの指掛け部22に指を掛けて、扉2aに目的位置に向かう移動力を付与することができる。このため、ラッチ解除から扉2aの移動までの操作をプッシュ、プルのワンアクションで有効に行うことができ、無駄な操作を排除することができる。しかも、ラッチ解除のための操作部4と指掛け部22とは機能的に分離しており、操作部4に対してはラッチ解除し易い形状や位置、取付軸23の設定ができ、指掛け部22に対しては枠体4aの堅牢な部分を利用して所要の指掛けしろを確保することができるので、ラッチ解除が平易かつ確実であり、しかも指掛け部22への操作力の入力が平易かつ確実となるような態様を有効に追求することが可能となる。その際、操作部4は取付軸23回りの回転動作を通じて作動するものであるため、例えばスライド式等に比べて動作が安定で、構造的な簡素化も図れ、長期に亘って安定した作動を確保することができる。
【0031】
また、指掛け部22を操作窓4bにおける取付軸23とは反対側の縁部に設定しており、図7に示すように、指の背(爪側)で操作部4を押し込み、指の腹で指掛け部22を操作し得る態様で操作することができるので、操作部4を操作する動作と、指掛け部22に指を掛ける動作とを同時進行する上で適したものとなり得る。
【0032】
特に、この実施形態では、取付軸23を、操作窓4bを形成する枠体4aの外側に設定し、操作部4の回転基端側をその取付軸23にまで持ち出して支持しているため、枠体4a内に取付軸23を配置するようなものに比べて、回転半径を極力大きくとって操作部4の動作を平行移動に近づけることができ、これにより十分な操作空間を確保して操作性の向上を図ることができる。
【0033】
同様に、取付軸23を操作部4よりも押し込み側へ変位した位置に設定しており、操作部4が押し込まれるときに、操作部4に一旦後上方へ回転した後、引き続き後下方へ回転するような動作を行わせることができるため、操作部4の直近下方に設定するようなものに比べて、操作部4の操作をより平行移動に近づけ、操作空間の確保を実効あらしめることができる。
【0034】
また、本実施形態のラッチ装置3は、扉2aにラッチ位置から外れる方向の力を及ぼす押し付け機構10を設けており、操作部4によりラッチ解除されたときに、押し付け機構10を通じて扉2aを図6に示すようにラッチ位置から前方へ変位した位置にまで移動させることができる。
【0035】
すなわち、操作部4を操作してラッチ解除すると、扉2が押し付け機構10によってラッチ位置から変位した、ラッチからの拘束を受けない位置にまで移動され、途中で不慮に手を離しても再度ラッチ状態に引き込まれることがなく、ラッチ解除操作した後は、作動体を目的位置に移動させるための操作を適時行うことができる。
【0036】
したがって、体の一部、例えば肘や尻部、つま先などを使って扉2を開けることができ、手が塞がっている場合や、指が不自由な状態にあるとき等にも、扉2を開成させるために必要な操作を的確に行うことが可能になる。
【0037】
なお、ラッチ解除後に操作し易いものにマグネットキャッチ等があるが、本実施形態はラッチ状態で操作部4を操作しない限り解除され得ないものであり、地震等によって不慮に外れる恐れがない点で本質的に異なるものである。
【0038】
特に、押し付け機構10による押し付け方向が、ラッチ解除した扉2の開成方向に向かう移動開始方向にほぼ合致しており、図6に示すように、右側の扉2aが左側の扉2bよりもある程度前方へ突出した位置に移動するため、右側の扉2aの側縁や上縁、下縁が開放されて、操作容易な状況が容易に作り出せることになる。
【0039】
さらに、操作部4を、右側の扉2aの前面板の前面とほぼ面一なる位置に設け、押し込むことによってラッチ解除を行い得るようにしているため、指で引き出すような操作に比べて指以外の部位、例えば手の甲や肘等を使ってもラッチ解除を的確に行うことができ、且つ扉2aの面一性を極力維持してキャビネットの外観を損ねないように配慮しつつ、操作部4を操作に適した位置に有効に配置することができる。
【0040】
本実施形態のラッチ装置3は、以上のような構成であるから、物品の出し入れが比較的に頻繁に行われるもの、すなわち、開口を開閉する位置に設けられて、閉位置でラッチされ、ラッチ解除状態で開口を開成する位置にまで移動し得るように構成された扉、ドア、引き戸、開き戸、棚、シャッターなどを有する家具や建具に適用して有用なものとなり得る。
【0041】
そのうちの他の適用例として、図8に本発明を引き出し式のキャビネット18に適用したものを示す。このキャビネットは、作動体である引き出し19をキャビネット本体に上下に複数段の組にして設けているもので、本発明のラッチ装置3によって引き出し19をラッチするとともに、操作部4の操作を通じてそのラッチ解除を行い得るようにしたものである。
【0042】
ラッチ装置3は、引き出し19をラッチするための構造として、引き出し19に幅方向に沿って配置された回転軸5と、この回転軸5の両端に取り付けられたフック爪6と、このフック爪6の対応箇所においてラック本体に設けられたピン20とを備えている。回転軸5は上記実施形態と同様にフック爪6がピン20に嵌まり合う方向に弾性付勢されている。
【0043】
一方、引き出し19のラッチ解除を行うための構造としては、上記実施形態と同様の操作部4と、上記実施形態と同様の押し付け機構10とからなる。
【0044】
このような構成によっても、ラッチ解除操作後に引き出しを前方へ引き出すという操作をワンアクションで確実に行うことができ、他にも、上記実施形態と同様に構成することによって上記に準じた作用効果を得ることができる。この場合、フック爪を鉛直軸回りに作動してピンに係合し得るような配置とし、回転軸の回転力をそのフック爪に伝達し得るように動作変換機構を構成しても、同様の作用効果を得ることができる。
【0045】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
【0046】
例えば、操作部4を、操作位置から通常位置へ戻る方向へオフセット用のバネによって弾性的に押し付け、操作前後で操作部4が背反的に動作して待機状態に復帰するように構成すれば、簡易な構成を通じて、操作部4を反復操作可能な状態に有効にリセットすることができる。
【0047】
また、上記実施形態の扉2は、操作部4とほぼ同一方向へ押し込むことによってラッチされ、操作部4を押し込み操作しているときのみラッチ解除されるものであり、操作部4への押し込み操作が扉2の移動を妨げる可能性がある。そこで、操作部4を戻す方向へ押し付ける弾性力に対して、押し付け機構10が作動体を開成方向へ押し付ける弾性力を相対的に大きく設定して、操作部4が戻る動作に対して作動体が移動する動作が先行して引き起こされるようにしておくことが有効となる。
【0048】
勿論、ラッチ解除された作動体が、ラッチ位置から変位した位置から再度押し込まない限りラッチされないように構成しておくことも有効である。
【0049】
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載される効果を奏する。
【0051】
すなわち、本発明のラッチ装置は、操作窓内に操作部を回転動作を通じて移動可能に配置し、操作部を押し込んで操作窓を開成させた際にラッチ解除されるように構成するとともに、開成した操作窓の一部に、指を掛けることによって作動体を目的位置へ移動させる操作力を付与し得る指掛け部を設けたものである。
【0052】
このため、操作窓に手を差し込んでラッチ解除から作動体の移動までの操作をプッシュ、プルのワンアクションで有効に行うことができ、操作の便を有効に向上させることができる。しかも、操作部と指掛け部とが機能的に分離しているため、平易かつ確実なラッチ解除操作と、その後の平易かつ確実な移動操作とを好適に両立させることが可能となる。そのラッチ解除動作も、操作部の回転動作を利用することでガタつきの少ない、壊れ難いものにすることができる。
【0053】
指掛け部を操作窓における反取付軸側の縁部に設定した場合には、指の背を使って操作部を押し込み、同時に指の腹を使って指掛け部を操作することができるので、極めて自然な動作で操作部の操作と指掛け部の操作とを両立させて行うことができる。
【0054】
特に、取付軸を、操作窓を形成する枠体の外側に設定し、操作部の回転基端側をその取付軸にまで持ち出して支持しておけば、回転半径を枠体の大きさに制約されずに大きくとれるので、操作部の動作を平行移動に近づけて操作空間を有効に確保することができる。
【0055】
同様に、取付軸を操作部よりも押し込み側へ変位した位置に設定し、操作部が押し込まれるときに、操作部に一旦後上方へ回転した後、引き続き後下方へ回転する動作を行わせるようにしても、操作部の平行移動化に寄与し、操作空間の確保を実効あらしめることができる。
【0056】
また、ラッチ位置にある扉等の作動体を押し付け機構によってラッチ位置から外れる方向のプリロードをかけておくようにした場合には、ラッチ解除操作をした際に再度ラッチ状態に引き込まれないように作動体を移動させて、ラッチの繰り返し操作を防ぐと同時に、その後の目的位置に向かう作動体の移動操作を確実、容易なものにすることができるので、多忙なオフィスワークにおける作業の円滑化を図ることができ、手が不自由な状態にある者の日常生活における利便性の向上も有効に果たすことが可能となる。
【0057】
特に、ラッチ解除後に作動体が移動する方向に押し付け機構による押し付け方向を設定しておけば、ラッチ解除後に作動体を移動操作する際の良好な作業環境を整えることができる。
【0058】
さらに、一旦ラッチ解除された作動体がラッチ位置から変位した位置から再度押し込まない限りラッチされないように構成しておけば、ラッチ解除力の持続的な入力を不要にして操作に必要な力を有効に軽減することができる。
また、操作部を、弾性力を利用して繰り返し待機状態にリセットさせるように構成しておけば、反復継続して使用するための構成を簡素に実現することができると同時に、弾性を利用して柔らかい操作感を付与することもできる。
【0059】
さらに、操作部を、作動体の前面板とほぼ面一なる位置に設け、押し込むことによってラッチ解除を行い得るようにしておけば、指以外の部位を利用してもラッチ解除操作を有効に行えるようになり、また家具等の外観を損ねずに操作に適した位置に操作部を配置することが容易となる。
【0060】
本発明は、以上の機能を利用して、キャビネットやロッカーを始めとする各種収納家具、作り込みの収納部、ガレージ、冷蔵庫など広範囲に亘り家具や建具、住器などの利便性を有効に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用したキャビネットを示す斜視図。
【図2】同実施形態の操作部の斜視図。
【図3】同実施形態の操作部、動作変換機構を示す平面図。
【図4】同実施形態の操作部、動作変換機構を模式的に示す平断面図。
【図5】同実施形態の押し付け機構を示す側断面図。
【図6】同実施形態の作用説明図。
【図7】同実施形態の取扱説明図。
【図8】本発明の他の実施形態を適用した引き出し式のラックを示す斜視図。
【符号の説明】
2a、2b…作動体(扉)
4…操作部
5…取付軸
4a…枠体
4b…操作窓
10…押し付け機構
22…指掛け部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a latch device that can be used as a device that holds a drawer or a door in a predetermined closed position, and that improves operability related to the latch release operation.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a latch device has been used as means for holding an operating body such as a drawer or a door in a position for closing the opening of the furniture body.
[0003]
Such a conventional latch device is generally configured by attaching an operation portion and a hook claw operated by operation of the operation portion on the operating body side, and providing a claw insertion portion with which the hook claw is engaged at a corresponding position of the furniture body. The Then, when the operating body is in the closed position, the hook claw is engaged with the claw insertion portion to hold the operating body in the closed position, and when the operation portion is operated, the hook claw is operated to separate from the claw insertion portion, Thereby, the latching state of the operating body is released, and the operation of moving the operating body to the position where the opening is opened is allowed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, since such a thing maintains a latch release state and is not drawn in to a latch state again, it is necessary to move an operation body to a required position. In this case, it is desirable that the latch release operation and the subsequent operation body moving operation be performed through a series of operations.
[0005]
However, the conventional structure adopts a dual-purpose structure in which the operation part for releasing the latch is the operation part for simultaneously pulling out the operating body such as the drawer as seen in the latch device in the drawer. Is customary. For this reason, in realizing both functions, there are many restrictions on the shape and arrangement of the operation unit, and it is difficult to achieve both a simple and reliable latch release operation and a simple and reliable operation body moving operation. It has become. For example, when pulling out the drawer, the grip of the handle part becomes shallow, the angle at which the finger is hung is inappropriate, or the handle part wobbles with the finger hung up and becomes unstable, causing problems such as actual problems. Exists.
[0006]
The present invention has been made in view of the above inconveniences, and is configured so that the latch release operation and the subsequent operation of moving the operating body can be performed through a series of operations, and is necessary for each operation. It is an object of the present invention to provide a new and useful latch device that can assure the simplicity and certainty of operation by pursuing the functions as independently as possible.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention employs the following configuration.
[0008]
That is, according to the present invention, the operating body is latched and the latch can be released through the operation of the operation unit, and the operation unit constituted by a single member is provided on the base end side. It is supported so that it can rotate around the mounting shaft, and it can be moved between the position where the operation window is closed and the push position where the operation window is retracted to open the operation window, and the latch is released at the push position. In addition, inside the opened operation window, there is provided a finger hook part that can give an operating force to move the operating body to the target position by hooking the finger, and the mounting shaft is formed as the operation window Almost flush with the front plate of the actuator Set on the outside of the frame, bring the rotation base end side of the operation part up to its mounting shaft and support it, and multiple fingers can be inserted into the operation window The hook claw, which is separate from the operation unit, makes the center of the rotation axis coincide with the center of the mounting shaft of the operation unit, and rotates integrally with the rotation of the operation unit, and is out of the latch position. A pressing mechanism that exerts a pressing force in the direction on the operating body, the pressing mechanism being provided on the operating body and capable of expanding and contracting in the front-rear direction within the thickness dimension of the operating body; And an elastic force that pushes the operating part back in the direction in which the operating part is elastically pushed in the direction to return from the pushed-in position to the normal position. On the other hand, the elastic force that the pressing mechanism presses the operating body in the opening direction is set relatively large. It is characterized by that.
[0009]
In this case, the moving direction of the operating body may be set to a pulling direction opposite to the pushing direction of the operation unit, or may be set to the left-right direction or the up-down direction orthogonal to the pushing direction.
[0010]
With such a configuration, the latching state is released by pushing in the operation unit, and while maintaining the release state, the finger is placed on the finger-holding portion of the operation window, and the moving force toward the target position is applied to the operating body. Can be granted. For this reason, operations from the release of the latch to the movement of the operating body can be effectively performed under a series of operations. In addition, the operation part for releasing the latch and the finger-hanging part are functionally separated, and each shape, position setting, etc. can be defined separately, so that the latch release becomes simple and reliable, and the finger-holding part It is possible to effectively pursue a mode in which the input of the operation force to the button is simple and reliable. In addition, since the operation portion operates through a rotation operation around the attachment shaft, the operation portion is more stable and structurally simpler than, for example, a slide type or the like.
[0011]
The finger-hanging part is a part of the opened operation window and can be operated as long as it is a place that can be operated, but in order to suitably balance the operation of operating the operation part and the operation of placing a finger on the finger-holding part. Can select the mode in which the finger-hanging portion is set at the edge of the operation window on the side opposite to the mounting shaft, the operation portion is pushed in with the back of the finger (nail side), and the finger-holding portion can be operated with the belly of the finger. preferable.
[0012]
For example, when the operation window is formed by a frame body, the mounting position of the mounting shaft is structurally simple to set in the frame body, but a sufficient operation space can be secured even by a rotation operation. In order to achieve this, the mounting shaft is set to the outside of the frame that forms the operation window, and the rotation base end side of the operation portion is brought up to and supported by the mounting shaft so that the rotation radius becomes as large as possible. It is desirable to configure.
[0013]
Similarly, it is convenient for the mounting shaft to be located immediately below the operation unit for easy mounting of the mounting shaft. However, in order to secure an operation space, the mounting shaft is displaced more to the push side than the operation unit. It is effective to use a rotation region in which the operation unit is rotated backward and upward once and then continuously rotated downward and downward.
[0014]
The movement force of the actuating body after releasing the latch can be relied solely on the operating force applied to the finger-hanging part, but it does not require the operation force related to releasing the latch, and the finger is in a disabled state In order to make the operation possible, a pressing mechanism that exerts a pressing force in a direction away from the latch position on the operating body is provided, and after releasing the latch, it is not restrained by the latch, and other parts than the finger hook It is desirable to be able to move the operating body even if is operated. This pressing mechanism may be provided on the operating body, or may be provided on the main body side of furniture or the like to which the operating body is attached.
[0015]
As long as the pressing mechanism can remove the operating body from the latch position, the pressing direction is basically not limited, but in order to ensure smooth movement of the operating body after the latch is released, the pressing direction is It is preferable to substantially match the movement start direction when moving the unlatched operating body toward the target position.
[0016]
When the operating body is latched by being pushed in substantially the same direction as the operating section, the operation on the operating section may interfere with the operation of the operating body. In order to avoid this, it is effective that the unlatched operating body is configured not to be latched unless it is pushed in again from the position displaced from the latch position.
[0017]
In order to reliably reset the operation unit and appropriately cope with repeated operations, it is desirable to elastically press the operation unit in a direction to return from the push-in position to the normal position.
[0018]
In order to be able to release the latch accurately even when the finger is in an inconvenient state, and so that the configuration therefor does not impair the appearance of the furniture, the operation part is provided in the normal position. It is preferable to set the position substantially flush with the front plate of the furniture and release the latch by pushing it in.
[0019]
Since the present invention is configured as described above, the operating body is provided at a position that opens and closes the opening, is latched at the closed position, and can be moved to a position at which the opening is opened in the unlatched state. It can be useful when applied to furniture, joinery and other objects.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0021]
FIG. 1 shows a cabinet to which the
[0022]
Specifically, as shown in FIGS. 3 and 4, the
[0023]
On the other hand, the
[0024]
At the same time, the position in the front-rear direction of the mounting
[0025]
That is, the
[0026]
Then, when the operation unit 4 is pushed in while rotating around the
[0027]
Further, in this embodiment, a
[0028]
Further, as shown in FIG. 5, the
[0029]
As described above, the
[0030]
Accordingly, the latched state is released by pushing the operation window 4 with a finger, and the finger 2 is hooked on the
[0031]
Further, the
[0032]
In particular, in this embodiment, the mounting
[0033]
Similarly, the mounting
[0034]
In addition, the
[0035]
In other words, when the latch is released by operating the operation unit 4, the door 2 is moved from the latch position by the
[0036]
Therefore, the door 2 can be opened using a part of the body, for example, elbows, buttocks, toes, etc., and the door 2 can be opened even when the hand is blocked or when the finger is in a disabled state. It becomes possible to accurately perform an operation necessary for the development.
[0037]
In addition, there is a magnet catch or the like that is easy to operate after releasing the latch, but this embodiment cannot be released unless the operation unit 4 is operated in the latched state, and there is no risk of accidental disconnection due to an earthquake or the like. It is essentially different.
[0038]
In particular, the pressing direction by the
[0039]
Furthermore, the operation unit 4 is provided at a position substantially flush with the front surface of the front plate of the
[0040]
Since the
[0041]
As another application example, FIG. 8 shows the application of the present invention to a drawer-
[0042]
As a structure for latching the
[0043]
On the other hand, the structure for releasing the latch of the
[0044]
Even with such a configuration, it is possible to reliably perform the operation of pulling the drawer forward after the latch release operation with one action, and in addition, the same effects as described above can be obtained by configuring the same as in the above embodiment. Obtainable. In this case, even if the hook claw is arranged around the vertical axis so that it can be engaged with the pin, and the motion conversion mechanism is configured to transmit the rotational force of the rotary shaft to the hook claw, An effect can be obtained.
[0045]
The specific configuration of each unit is not limited to the above-described embodiment.
[0046]
For example, if the operation unit 4 is configured to be elastically pressed by an offset spring in a direction to return from the operation position to the normal position, and the operation unit 4 operates in a reverse manner before and after the operation and returns to the standby state, Through a simple configuration, the operation unit 4 can be effectively reset to a state where it can be operated repeatedly.
[0047]
Further, the door 2 of the above embodiment is latched by being pushed in substantially the same direction as the operation unit 4, and is unlatched only when the operation unit 4 is pushed in. May hinder the movement of the door 2. Therefore, the
[0048]
Of course, it is also effective to configure so that the unlatched actuator is not latched unless it is pushed again from the position displaced from the latch position.
[0049]
Other configurations can be variously modified without departing from the spirit of the present invention.
[0050]
【The invention's effect】
The present invention is implemented in the form as described above, and has the effects described below.
[0051]
That is, the latch device according to the present invention is configured so that the operation unit is movably disposed in the operation window through the rotational operation, and is configured to be unlatched when the operation unit is pushed in to open the operation window. A finger hooking portion capable of applying an operating force for moving the operating body to a target position by placing a finger on a part of the operation window is provided.
[0052]
For this reason, the operation from the release of the latch to the movement of the operating body by inserting a hand into the operation window can be effectively performed by one action of push and pull, and the convenience of operation can be improved effectively. In addition, since the operation unit and the finger-hanging unit are functionally separated, it is possible to suitably achieve both a simple and reliable latch release operation and a subsequent simple and reliable movement operation. The latch release operation can also be made hard to break with little play by utilizing the rotation operation of the operation unit.
[0053]
When the finger rest is set on the edge of the operation window on the side opposite to the mounting shaft, the finger rest can be pushed in using the back of the finger and at the same time the finger rest can be operated using the belly of the finger. It is possible to perform both the operation of the operation unit and the operation of the finger-holding unit with a simple operation.
[0054]
In particular, if the mounting shaft is set to the outside of the frame that forms the operation window, and the rotation base end side of the operation unit is brought up to and supported by the mounting shaft, the rotation radius is limited to the size of the frame. Therefore, the operation space can be effectively secured by moving the operation unit closer to parallel movement.
[0055]
Similarly, the mounting shaft is set to a position displaced to the pushing side from the operation unit, and when the operation unit is pushed in, the operation unit temporarily rotates rearward and upward and then continues to rotate rearward and downward. Anyway, it contributes to the parallel movement of the operation unit, and it is possible to effectively secure the operation space.
[0056]
In addition, when a preload is applied in a direction that deviates from the latch position by pressing the operating body such as a door at the latch position, it operates so as not to be pulled back into the latch state when the latch is released. The body can be moved to prevent repeated operation of the latch, and at the same time, the moving operation of the operating body toward the target position can be ensured and facilitated, thereby facilitating work in busy office work. Therefore, it is possible to effectively improve convenience in daily life of a person who is in a handicapped state.
[0057]
In particular, if the pressing direction by the pressing mechanism is set in the direction in which the operating body moves after the latch is released, it is possible to prepare a favorable working environment when the operating body is moved after the latch is released.
[0058]
Furthermore, if it is configured so that the actuator once unlatched is not latched unless it is pushed in again from the position displaced from the latched position, the force required for the operation is effective without the need for continuous input of the unlatching force. Can be reduced.
In addition, if the operation unit is configured to be repeatedly reset to the standby state using elastic force, a configuration for repeated use can be simply realized, and at the same time, elasticity is used. And soft operation feeling can be given.
[0059]
Furthermore, if the operation unit is provided at a position that is substantially flush with the front plate of the operating body and can be released by pushing it, the latch release operation can be effectively performed even if a part other than a finger is used. In addition, it becomes easy to arrange the operation unit at a position suitable for the operation without deteriorating the appearance of the furniture or the like.
[0060]
The present invention effectively improves the convenience of furniture, fittings, dwellings, etc. over a wide range such as various storage furniture including cabinets and lockers, built-in storage units, garages, refrigerators, etc. by utilizing the above functions. It becomes possible to make it.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a cabinet to which an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a perspective view of an operation unit according to the embodiment.
FIG. 3 is a plan view showing an operation unit and a motion conversion mechanism according to the embodiment;
FIG. 4 is a plan sectional view schematically showing an operation unit and a motion conversion mechanism of the embodiment.
FIG. 5 is a side sectional view showing the pressing mechanism of the embodiment.
FIG. 6 is an operation explanatory diagram of the embodiment.
FIG. 7 is a handling explanatory diagram of the embodiment.
FIG. 8 is a perspective view showing a drawer-type rack to which another embodiment of the present invention is applied.
[Explanation of symbols]
2a, 2b ... Actuator (door)
4 ... Operation part
5 ... Mounting shaft
4a ... Frame
4b ... Control window
10 ... Pressing mechanism
22 ... Fingering part
Claims (7)
単一の部材から構成した前記操作部を、基端側に設けた取付軸まわりに回転可能に支持し、操作窓を閉止する位置と、この操作窓から退避して操作窓を開成する押し込み位置との間で移動可能として、押し込み位置でラッチ解除されるように構成するとともに、開成した操作窓の内側に、指を掛けることによって作動体を目的位置へ移動させる操作力を付与し得る指掛け部を設けてなり、
取付軸を、操作窓を形成し作動体の前面板とほぼ面一な枠体の外側に設定し、操作部の回転基端側をその取付軸にまで持ち出して支持させ、
操作窓に複数の指が挿入可能であり、
操作部と別体をなすフック爪が、その回転軸の中心を操作部の前記取付軸の中心に合致させ、操作部の回動に伴って一体回転するものであり、
ラッチ位置から外れる方向の押し付け力を作動体に対して及ぼす押し付け機構を設け、当該押し付け機構が、前記作動体に設けられ且つ作動体の厚み寸法内で前後方向に伸縮しうるバネ部材と、当該バネ部材により後方に押し付けられた状態で配置される突没子とを備えたものであり、
操作部が押し込み位置から通常位置へ戻る方向に弾性的に押し付けられているとともに、操作部を戻す方向へ押し付ける弾性力に対して、押し付け機構が作動体を開成方向へ押し付ける弾性力を相対的に大きく設定していることを特徴とするラッチ装置。The operating body is latched, and the latch can be released through the operation of the operation unit,
A position for supporting the operation portion composed of a single member rotatably around a mounting shaft provided on the base end side, closing the operation window, and a pushing position for retracting from the operation window to open the operation window A finger-hanging portion that is configured to be movable between the actuator and the latched position at the push-in position and that can apply an operating force to move the operating body to the target position by hooking the finger inside the opened operation window. Provided,
Set the mounting shaft to the outside of the frame that forms the operation window and is almost flush with the front plate of the operating body, and bring the rotation base end side of the operation section to the mounting shaft to support it,
A plurality of finger Ri can be inserted der the operation window,
A hook claw that is separate from the operation unit is configured to make the center of the rotation shaft coincide with the center of the mounting shaft of the operation unit, and rotate integrally with the rotation of the operation unit.
A pressing mechanism that exerts a pressing force in a direction away from the latch position on the operating body, the pressing mechanism being provided in the operating body and capable of expanding and contracting in the front-rear direction within the thickness dimension of the operating body; And a projecting element disposed in a state of being pressed backward by a spring member,
The operation unit is elastically pressed in the direction returning from the pushing position to the normal position, and the elastic force by which the pressing mechanism presses the operating body in the opening direction relative to the elastic force pressing in the direction to return the operation unit. A latch device characterized by being set large .
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