JP4250790B2 - Ear hole thermometer - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は非接触で耳孔内部の温度を検出する耳孔式体温計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
非接触で耳孔内部の温度を検出する耳孔式体温計に、耳孔内部から放射された赤外線を導波管や集光レンズを用いて焦電型赤外線検出素子や複数の微少な熱電対を組み合わせたサーモパイル素子等の受光面に導いて、耳孔内部から放射された赤外線の強度を検出し、この赤外線の強度を温度に換算して表示する構成のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成の耳孔式体温計は、測定結果を表示する表示部が見にくいという課題を有している。つまり、表示部を筐体部分に配置しているため、測定結果を知るためには毎回耳孔式体温計を耳から抜いて目の前に持ってきて確認する必要があるものである。このことは、例えば、朝目覚めた直後に体温を測りたい等の場合には、周囲が暗いため使い勝手の悪さを感じるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、測定値を報知する音声合成手段と一定時間毎に信号を出力するタイマーとを設け、タイマーの出力信号を受ける毎にスピーカより測定値を音声で通知することによって、耳孔内部の温度を容易に簡単に測定できる耳孔式体温計としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載した発明は、温度測定中には一定時間毎に、それまでに得られたデータから測定値を音声で通知するようにして、プローブの方向の修正が容易で正しい測定が容易にできる耳孔式体温計としている。
【0017】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の第1の実施例を図1を参照しながら説明する。図1は本実施例の耳孔体温計の構成を示すブロック図である。13は測定対象物である耳孔内の鼓膜を示している。耳孔内に挿入して使用するプローブ11は、鼓膜13から発生する赤外線を凹面鏡によって構成した集光手段12に案内している。集光手段12は、前記赤外線を赤外線検出器1に集光している。赤外線検出器1は、前記集光された赤外線を遮光板14を介して検出している。遮光板14は、モータ15とモータ15の回転運動を往復直線運動に変換する図示していないクランク機構によって、ストッパ17によって決定される位置で往復運動をしている。従って、赤外線検出器1は、遮光板14が所定の位置にある間連続して鼓膜13から放射される赤外線を検出するものである。また前記モータ15は、制御手段18によって制御されている。2は赤外線検出器1のハウジングに取り付けている温度検出器で、赤外線検出器1自体の温度を検出し、この信号をAD変換器4に伝達している。また赤外線検出器1の信号は、増幅器3によって増幅され、同様にAD変換器4に伝達されている。AD変換器4は、伝達されたアナログ信号をディジタル信号に変換して温度換算手段5に伝達している。温度換算手段5は、赤外線検出器1から受けた温度データと、温度検出器2から受けた温度データとを所定の演算式によって演算することによって、鼓膜13の温度を演算し、この信号を音声合成手段6と測定値表示手段7に伝達して報知と表示とを行っている。赤外線検出器1の出力は、遮光板14の往復直線運動によって交流波形となっている。鼓膜13の温度は、前記赤外線検出器1が検知している信号の振幅と、温度検出器2が検出する赤外線検出器1自体の温度の差の4乗に比例する。前記温度換算手段5が備えている演算式は、この関係に基づいて設定しているものである。
【0018】
音声合成手段6は、温度換算手段5の出力に基づいて数値等の単語の音声信号を出力する。音声合成手段6から出された音声信号は音声信号増幅手段8でスピーカ10を駆動するに十分な大きさの電気信号に増幅されスピーカ10から音声として放射される。
【0019】
以下本実施例の動作について説明する。使用者がプローブ11を耳孔に挿入し、図示していないスイッチをオンすると、制御手段18が作動してモータ15が回転し、遮光板14が往復直線運動を行う。鼓膜13から放射される赤外線は、プローブ11から集光手段12・遮光板14を介して赤外線検出器1に伝達される。この赤外線は、人体の中枢部に連絡されているため、人体の温度を最も正確に表しているものである。赤外線検出器1は、この人体の温度を示す赤外線信号をアナログ信号として増幅器3に伝達し、更に増幅器3からAD変換器4に伝達する。AD変換器4はこの信号と、赤外線検出器1自体の温度を検出する温度検出器2の信号とをディジタル信号に変換して、温度換算手段5に伝達している。温度換算手段5は例えばマイコンを使用しており、この二つの信号から人体温度を演算し、この信号を発音手段6と測定値表示手段7に伝達している。
【0020】
音声合成手段6は、温度換算手段5の換算信号を受けて、測定値に相当する単語を電気信号として出力する。たとえば測定値が36.5℃であった場合には「さんじゅう」という単語と「ろく」という単語と「てん」という単語と「ご」という単語と「ど」という合計5つの単語の音声信号を連続的に出力する。この音声信号は、音声信号増幅部8で増幅され、スピーカ10から測定者に聞こえるように発音される。
【0021】
以上のように本実施例によれば、温度換算手段5の信号を受けて電気的な音声信号を発生する音声合成手段6と、音声合成手段6の出力する音声信号を増幅してスピーカ10を駆動する音声信号増幅手段8とを備えて、音声によって測定結果を知ることのできる耳孔式体温計を実現するものである。
【0022】
(実施例2)
続いて本発明の第2の実施例について説明する。図2は本実施例の構成を示す耳孔式体温計の構成を示している。(a)は側面から見た断面図であり、(b)は正面から見た断面図である。20はセンサユニットで、実施例1で説明した集光手段12と遮光板14と赤外線検出器1と温度検出器2とモータ15とストッパ17の各部品を内部に持っている。21は耳孔式体温計の筐体で、内部には、実施例1で説明している温度換算手段5とAD変換器4と増幅器3と音声合成手段6と音声信号増幅手段8と測定値表示手段7などの機能を有している電子部品が実装されている回路基板22を収容している。23はセンサユニット20が赤外線を受け取る受光窓であり、シリコンガラス材によって構成している。受光窓23から入射した赤外線は集光手段12に当たって、赤外線検出器1に集光される。24は、センサユニット20の受光窓23が正しくプローブ11の中心位置に来るように位置を固定するための保持部である。前記保持部24は、導波孔25を備えている。導波孔25は、回路基板22の近くに配置されているスピーカ10からの音波が測定者の耳孔に容易に到達する目的で設けているものである。
【0023】
従って、実施例1で説明した、音声合成手段6が合成した音声信号は、導波孔25から測定者の耳孔に容易に届くものである。
【0024】
以上のように本実施例によれば、プローブ11を保持する保持部24が、スピーカ10が発生する音を耳孔に案内する導波孔25を有するものとして、プローブを耳孔に挿したまま測定値を知ることができるものである。また本実施例によれば、被測定者の耳に測定結果が直接聞こえるため、測定結果を周囲の人に知られることがなく、また、暗がりでも簡単に測定が出来るものである。さらに、音声は耳孔内部にしか伝わらないため、音は大きくする必要が無く、音声信号増幅手段8の増幅度は比較的低い値で良い。
【0025】
(実施例3)
続いて本発明の第3の実施例について説明する。図3は本実施例の構成を示すブロック図である。本実施例では、第一の電極26は、プローブ11の外側に設けており、プローブ11を耳孔に挿入したときに耳孔内の皮膚に触れるようになっている。また、27は耳孔式体温計の筐体の表面に配置している第二の電極である。第二の電極27は前記したように筐体の表面に配置しているため、測定中に測定者の手の平が確実に触れるものてある。前記第一の電極26と第二の電極27との間には、第一の電極26と第二の電極27間の電器抵抗値を測る抵抗値測定手段28を設けている。この抵抗値測定手段28の出力信号は、非導通検出手段29に伝達されている。非導通検出手段29は抵抗値測定手段28が測定した第一の電極26と第二の電極27との間の抵抗値が、たとえば1MΩ以上であれば非導通であると判断する非導通検出手段である。
【0026】
以下本実施例の動作について説明する。前記しているように、第一の電極26はプローブ11を測定者の耳孔に挿入したときに、測定者の耳孔内の皮膚に触れている。また第二の電極27は耳孔式体温計の筐体を握る人の手のひらの皮膚に触れている。
【0027】
例えば、母親が乳幼児等の子供の体温を測定している場合を考えたときに、抵抗値測定手段28が測定する抵抗値は、当然非常に高いものとなっている。つまり、抵抗値測定手段28が測定した第一の電極26と第二の電極27との間の抵抗は1MΩ以上となる。このため非導通検出手段29は、非道通状態であることを検出する。つまり、測定者と被測定者が別人物であることを認識するものである。本実施例ではこの場合には、スピーカ10は体温計の外部に音を放射するものである。従って、母親は容易に子供の体温を知ることが出来るものである。
【0028】
以上のように本実施例によれば、プローブ11の先端につけた第一の電極26と、体温計の筐体の外側につけ第二の電極27との間の抵抗値を検出することによって、体温計の操作者と被測定者が別人であるかどうかを判別し、別人であれば体温計の外部に音を放射するように取り付けたスピーカ10から音声で測定値を通知するようにして、容易に他人の耳孔内部の温度を測定できる耳孔式体温計ように取り付けたスピーカから音声で測定値を通知するようにして、容易に他人の耳孔内部の温度を測定できる耳孔式体温計を実現するものである。
【0029】
(実施例4)
続いて本発明の第4の実施例について説明する。図4は本実施例の構成を示すブロック図である。本実施例では、抵抗値測定手段28が測定した第一の電極26と第二の電極27との間の抵抗値がたとえば1MΩ以下であれば導通であると判断する導通検出手段30を使用している。
【0030】
以上の構成で、導通検出手段30が測定者と被測定者が同一人物であることを検出した場合には、スピーカ10は図2で説明している導波孔5を通じて被測定者の耳孔内に測定結果を音声で伝達するものである。従って本実施例ではプローブ11を耳に入れたまま測定値を知ることのできる耳孔式体温計を実現するものであり、周囲が暗い環境であっても測定結果を簡単に知ることのできる耳孔式体温計となっているものである。
【0031】
(実施例5)
続いて本発明の第5の実施例について説明する。図5は本実施例の構成を示すブロック図である。本実施例では、受光部32と暗状態検出手段33を備えている。受光部32は光センサによって構成しており、耳孔式体温計の筐体の外部の明るさを検出している。受光部32の出力は暗状態検出手段33に伝達されており、暗状態検出手段33は内蔵している基準値と比較して周囲が明るいか暗いかを判断し、この出力を音声合成手段6に伝達している。
【0032】
以下本実施例の動作について説明する。暗状態検出手段33が周囲の状態が暗いと判断する信号を音声合成手段6に伝達すると、音声合成手段6は温度換算手段5が出力した測定値を音声合成によって音声信号化して、音声信号増幅手段8からスビーカ10に伝達する。従ってスピーカ10は、音声によって体温の測定データを周囲に伝達する。また、暗状態検出手段33が周囲の状態が明るいと判断したときには、音声合成手段6は作動しないものである。つまり、周囲の状態が明るいときは、測定値表示手段7だけによって測定結果を表示するようにしている。
【0033】
(実施例6)
続いて本発明の第6の実施例について説明する。図6は本実施例の構成を示すブロック図である。本実施例では、図2に示している音声合成手段6に代えて、単一周波数発生手段34を使用している。単一周波数発生手段34は、単一の周波数音を発生する発信回路によって構成している。
【0034】
耳孔内部は通常曲がっており、慣れない場合、プローブ先端は耳孔内部の奥を向かずに壁に突き当たっていることが多い。本実施例では単一周波数発生手段34が、測定中に、たとえば「ピー」という単一の周波数音を発生し続けている。この音が小さいときは、プローブ11の先端が耳孔内の壁に突き当たっていると判断できる。つまり測定者が、単一周波数発生手段34が発生する音が、一番大きく聞こえる方向にプローブ11の向きを変えていくことで、耳孔内の壁に当たることを避け、人体の内部につながる鼓膜から発生する赤外線を正確に検知できる耳孔式体温計とすることが出来るものである。
【0035】
以上のように本実施例によれば、赤外線検出器1と温度検出器2が動作中には単一周波数発生手段34がスピーカ10を駆動し、測定者が、この音が一番大きく聞こえる方向にプローブを向けることによって、最も正確な測定が出来る耳孔式体温計を実現できるものである。
【0036】
(実施例7)
次に本発明の第7の実施例について説明する。図7は本実施例の構成を示すブロック図である。本実施例では温度換算手段5にタイマー35を接続している。タイマー35は一定時間毎に、たとえば1秒毎に信号を出力している。このタイマー35から信号が出力される毎に、温度換算手段5はそれまでに得られたデータから測定値を算出し出力する。また音声合成手段6はその測定値に相当する単語となる音声信号を出力する。このため測定者はプローブ11を耳から抜くこと無く、1秒毎に測定値を耳で聞くことができる。
【0037】
以上のように本実施例によれば、測定値を常に聞きながら一番高い温度を報知する方向を探すことができ、正確に耳孔内部の温度を測定できるものである。
【0038】
(実施例8)
続いて本発明の第8の実施例について説明する。図8は本実施例の構成を示すブロック図である。本実施例では温度換算手段5に測定不良検出手段36を接続している。測定不良検出手段36は、内蔵している基準値に比べて温度換算手段5の出力値が低すぎないかどうかを判定している。測定不良検出手段36の出力信号が測定不良である場合には、本実施例の音声合成手段6は、測定があまり正しくなかったとして、再度、測り直すことを表わす言葉を発生する。
【0039】
以上の構成とすることによって、常に正しい測定が出来る耳孔式体温計を実現できるものである。
【0040】
(実施例9)
続いて本発明の第9の実施例について説明する。図9は本実施例の構成を示すブロック図である。本実施例では、高温検出手段40を音声合成手段6に接続している。高温検出手段40は、温度検出器2の温度を測定し、基準値よりも高くなっているかどうかを検知して、この結果を音声合成手段6に伝達している。
【0041】
温度検出器2の温度が高くなりすぎると、赤外線検出器1の出力する信号の信号レベルが低くなって、信号対雑音比が低下する。つまり、正確な温度測定が困難となるものである。音声合成手段6は、高温検出手段40から温度検出器2の温度が基準値よりも高くなっている信号を受けると、赤外線検出器1の温度が冷えるまで待つように音声で測定者に連絡するものである。温度検出器2の温度が基準値よりも高くなる原因には、体温計を保管していた場所の温度が高すぎた場合や、手で長く耳孔式体温計を持ちすぎた場合等が考えられる。
【0042】
以上のように本実施例によれば、高温検出手段40によって耳孔式体温計を保管していた場所の温度が高すぎた場合、あるいは手で長く耳孔式体温計を持ちすぎて高温状態となっていることを検出した場合には、音声によって測定をしばらく待つように伝えることのできる耳孔式体温計を実現するものである。
【0043】
(実施例10)
続いて本発明の第10の実施例について説明する。図10は本実施例の構成を示すブロック図である。本実施例では、音声合成手段6に温度変化検出手段41と温度不安定検出手段42とを接続している。温度変化検出手段41は、温度検出器2の温度の変化を検出している。温度不安定検出手段42は、温度検出器2の出力を時間で微分して、温度の時間的変化の度合いを調べ、この値が基準値よりも大きいか小さいかを判別してこの結果を音声合成手段6に伝達している。
【0044】
赤外線検出器1は温度が安定していないと出力する信号の大きさが時々刻々変化していくものである。つまり、冷所に保管していた耳孔体温計を暖かい部屋に持ってきた場合などは、前記赤外線検出器1の温度が不安定状態となっているものである。本実施例では、温度変化検出手段41と温度不安定検出手段42とによって赤外線検出器1の温度が不安定状態となっていることを検出した場合には、音声合成手段6は測定を少し待つように報知するものである。
【0045】
以上のように本実施例によれば、温度不安定検出手段42によって赤外線検出器1の温度が不安定であることを検出した場合には、測定を少し待つように指示でき、より正確な測定ができる耳孔式体温計を実現するものである。
【0046】
(実施例11)
続いて本発明の第11の実施例について説明する。図11は本実施例の構成を示すブロック図である。本実施例では、赤外線検出器1に第一の温度検出器2を、プローブ11の先端に第二の温度検出器43を設けており、また第一の温度検出器2の検出温度と第二の温度検出器43の温度差を、温度差検出手段44によって検出している。前記温度差検出手段44の出力信号は、音声合成手段6に伝達されている。
【0047】
通常、耳孔内の温度に比べて温度検出器2の温度が低い場合には、プローブ11を耳孔に挿入すると、表面に結露が発生する可能性がある。このため、測定値が不安定となって、正確な体温測定が困難となる。本実施例では、前記したように温度差検出手段44が第二の温度検出器43の検出温度と第一の温度検出器2との温度差を検出して、この温度差が所定値よりも大きくなっている間は、音声合成手段6から測定を少し待つように指示でき、より正確な測定ができる耳孔式体温計を実現するものである。
【0048】
(実施例12)
続いて本発明の第12の実施例について説明する。図12は本実施例の構成を示すブロック図である。本実施例では、耳孔式体温計の筐体の外側に第一の電極51と第二の電極52とを配置している。また、前記第一の電極51と第二の電極52との間に、抵抗値測定手段53を設けており、前記電極間の抵抗値を測定している。抵抗値測定手段53の出力は、導通検出手段54に接続されている。導通検出手段54は、抵抗値測定手段53が検出した抵抗値があらかじめ決められた抵抗値よりも小さい場合には、導通状態であるとしてタイマー56にカウント動作を開始させる。タイマー56は、所定時間のカウントを終了すると、音声合成手段6に耳孔式体温計の筐体から手を離すように報知させる。
【0049】
以下本実施例の動作について説明する。抵抗値測定手段53は、筐体の外側に配置している第一の電極51と第二の電極52との間の抵抗値を測定している。つまり、測定者が筐体を握ることによって、前記電極間の抵抗値が低下する状態を検出しているものである。この抵抗値が、導通検出手段54によって基準値よりも低下していると認識されたときには、導通検出手段54はタイマー56に時間のカウントを開始させている。たいまー56が所定時間のカウントを終了すると、音声合成手段6が耳孔式体温計の筐体から手を離すように報知するものである。つまり、測定をやり直すように報知するものである。すなわち、耳孔式体温計の筐体を持ち続けると、体温によって赤外線検出器1の温度も上昇してくるものである。このため、前記実施例10あるいは実施例11で説明したように、正確な測定が困難となるものである。
【0050】
以上のように本実施例によれば、一般に体温計を手で長く持っていると内部の回路を始め、赤外線検出器1の温度が高くなりすぎると、赤外線検出器1の出力信号レベルが小さくなり、より正確な測定が行いにくくなる。本発明では上記した構成により、音声合成手段6がタイマー55の出力により体温計を長く持ち過ぎていることを使用者に音声で通知することができ、赤外線検出器1の温度上昇を防ぐことができ、より正確な測定が可能になる。
【0057】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明は、耳孔から発生する赤外線を集光手段に案内するプローブと、集光手段が集光した赤外線量を検出する赤外線検出器と、赤外線検出器の出力信号を増幅する増幅器と、前記赤外線検出器の温度を検出しこの温度に応じた信号を出力する温度検出器と、温度検出器の出力信号と前記増幅器の出力信号をAD変換するAD変換器と、AD変換器の信号を受けて被測定物の温度に応じた信号を出力する温度換算手段と温度換算手段の温度換算結果と動作状態を表示する測定値表示手段と、前記温度換算手段の信号を受けて電気的な音声信号を発生する音声合成手段と、一定時間毎に信号を出力するタイマーと、音声合成手段の出力する音声信号を増幅する音声信号増幅手段と、音声信号増幅手段によって音を発生するスピーカとを備え、前記タイマーの出力信号を受ける毎にそれまでに得られたデータから測定値を演算して音声で通知する構成として、プローブの方向の修正が容易で正しい測定が容易にできる耳孔式体温計を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である耳孔式体温計の構成を示すブロック図
【図2】(a)本発明の第2の実施例である耳孔式体温計の構成を示す側断面図
(b)同、正面図
【図3】本発明の第3の実施例である耳孔式体温計の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第4の実施例である耳孔式体温計の構成を示すブロック図
【図5】本発明の第5の実施例である耳孔式体温計の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第6の実施例である耳孔式体温計の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第7の実施例である耳孔式体温計の構成を示すブロック図
【図8】本発明の第8の実施例である耳孔式体温計の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第9の実施例である耳孔式体温計の構成を示すブロック図
【図10】本発明の第10の実施例である耳孔式体温計の構成を示すブロック図
【図11】本発明の第11の実施例である耳孔式体温計の構成を示すブロック図
【図12】本発明の第12の実施例である耳孔式体温計の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 赤外線検出器
2 温度検出器
3 増幅器
4 AD変換器
5 温度換算手段
6 音声合成手段
7 測定値表示手段
8 音声信号増幅手段
10 スピーカ
11 プローブ
12 集光手段
13 鼓膜
20 センサユニット
22 回路基板
23 受光窓
24 保持部
25 導波孔
26 第一の電極
27 第二の電極
28 抵抗値測定手段
29 非導通検出手段
30 導通検出手段
32 受光部
33 暗状態検出手段
34 単一周波数発生手段
35 タイマー
36 測定不良検出手段
40 高温検出手段
41 温度変化検出手段
42 温度不安定検出手段
44 温度差検出手段
51 第一の電極
52 第二の電極
53 抵抗値測定手段
54 導通検出手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ear canal thermometer that detects the temperature inside the ear canal without contact.
[0002]
[Prior art]
Thermopile that combines an ear canal thermometer that detects the temperature inside the ear canal without contact, and a combination of a pyroelectric infrared detector and multiple micro thermocouples using a waveguide or condenser lens for the infrared rays emitted from the inside of the ear canal There is a configuration in which the intensity of infrared rays emitted from the inside of the ear canal is detected by being guided to a light receiving surface of an element or the like, and the intensity of the infrared rays is converted into temperature and displayed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The ear hole thermometer having the conventional configuration has a problem that it is difficult to see a display unit for displaying the measurement result. In other words, since the display unit is arranged in the housing part, in order to know the measurement result, it is necessary to remove the ear canal thermometer from the ear and bring it to the front every time for confirmation. For example, when it is desired to measure body temperature immediately after waking up in the morning, the user feels inconvenience because the surroundings are dark.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a voice synthesizing means for informing a measurement value and a timer for outputting a signal at a fixed time , and notifies the measurement value by sound from a speaker every time an output signal of the timer is received, thereby the temperature inside the ear canal It is an ear canal thermometer that can easily and easily measure.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
According to the first aspect of the present invention, it is possible to easily correct the direction of the probe so that correct measurement can be easily performed by notifying the measurement value by voice from the data obtained so far at regular intervals during temperature measurement. It is an ear hole thermometer.
[0017]
【Example】
Example 1
A first embodiment of the present invention will be described below with reference to FIG. FIG. 1 is a block diagram showing the configuration of the ear canal thermometer of the present embodiment.
[0018]
The
[0019]
The operation of this embodiment will be described below. When the user inserts the
[0020]
The
[0021]
As described above, according to this embodiment, the
[0022]
(Example 2)
Next, a second embodiment of the present invention will be described. FIG. 2 shows the configuration of an ear canal thermometer showing the configuration of the present embodiment. (A) is sectional drawing seen from the side surface, (b) is sectional drawing seen from the front.
[0023]
Therefore, the voice signal synthesized by the
[0024]
As described above, according to the present embodiment, the holding
[0025]
(Example 3)
Next, a third embodiment of the present invention will be described. FIG. 3 is a block diagram showing the configuration of this embodiment. In the present embodiment, the
[0026]
The operation of this embodiment will be described below. As described above, the
[0027]
For example, when considering the case where the mother is measuring the body temperature of a child such as an infant, the resistance value measured by the resistance value measuring means 28 is naturally very high. That is, the resistance between the
[0028]
As described above, according to the present embodiment, by detecting the resistance value between the
[0029]
(Example 4)
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described. FIG. 4 is a block diagram showing the configuration of this embodiment. In the present embodiment, the
[0030]
With the above configuration, when the
[0031]
(Example 5)
Next, a fifth embodiment of the present invention will be described. FIG. 5 is a block diagram showing the configuration of this embodiment. In the present embodiment, a
[0032]
The operation of this embodiment will be described below. When the dark
[0033]
(Example 6)
Next, a sixth embodiment of the present invention will be described. FIG. 6 is a block diagram showing the configuration of this embodiment. In this embodiment, a single frequency generating means 34 is used instead of the speech synthesizing means 6 shown in FIG. The single frequency generating means 34 is constituted by a transmission circuit that generates a single frequency sound.
[0034]
The inside of the ear canal is usually bent, and if not used, the probe tip often hits the wall without facing the inside of the ear canal. In the present embodiment, the single frequency generation means 34 continues to generate a single frequency sound such as “pea” during measurement. When this sound is low, it can be determined that the tip of the
[0035]
As described above, according to the present embodiment, the single frequency generating means 34 drives the
[0036]
(Example 7)
Next, a seventh embodiment of the present invention will be described. FIG. 7 is a block diagram showing the configuration of this embodiment. In this embodiment, a
[0037]
As described above, according to the present embodiment, the direction in which the highest temperature is notified can be searched while always listening to the measurement value, and the temperature inside the ear canal can be accurately measured.
[0038]
(Example 8)
Next, an eighth embodiment of the present invention will be described. FIG. 8 is a block diagram showing the configuration of this embodiment. In this embodiment, the measurement failure detection means 36 is connected to the temperature conversion means 5. The measurement failure detection means 36 determines whether or not the output value of the temperature conversion means 5 is too low compared to the built-in reference value. When the output signal of the measurement failure detection means 36 is a measurement failure, the speech synthesis means 6 of this embodiment generates a word indicating that the measurement is performed again, assuming that the measurement is not very correct.
[0039]
With the above configuration, it is possible to realize an ear canal thermometer that can always perform correct measurement.
[0040]
Example 9
Next, a ninth embodiment of the present invention will be described. FIG. 9 is a block diagram showing the configuration of this embodiment. In the present embodiment, the high temperature detection means 40 is connected to the speech synthesis means 6. The high temperature detection means 40 measures the temperature of the
[0041]
If the temperature of the
[0042]
As described above, according to the present embodiment, when the temperature of the place where the ear canal thermometer is stored by the high
[0043]
(Example 10)
Next, a tenth embodiment of the present invention will be described. FIG. 10 is a block diagram showing the configuration of this embodiment. In the present embodiment, the temperature
[0044]
When the temperature is not stable, the
[0045]
As described above, according to the present embodiment, when the temperature
[0046]
(Example 11)
Next, an eleventh embodiment of the present invention will be described. FIG. 11 is a block diagram showing the configuration of this embodiment. In the present embodiment, the
[0047]
Normally, when the temperature of the
[0048]
Example 12
Subsequently, a twelfth embodiment of the present invention will be described. FIG. 12 is a block diagram showing the configuration of this embodiment. In the present embodiment, the
[0049]
The operation of this embodiment will be described below. The resistance value measuring means 53 measures the resistance value between the
[0050]
As described above, according to the present embodiment, generally, when a thermometer is held by hand for a long time, an internal circuit starts, and when the temperature of the
[0057]
【The invention's effect】
The invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing the configuration of an ear canal thermometer as a first embodiment of the present invention. FIG. 2 (a) is a side sectional view showing the configuration of an ear canal thermometer as a second embodiment of the present invention. (B) Front view FIG. 3 is a block diagram showing the configuration of an ear canal thermometer according to a third embodiment of the present invention. FIG. 4 shows the configuration of an ear canal thermometer according to the fourth embodiment of the present invention. FIG. 5 is a block diagram showing the configuration of an ear canal thermometer according to a fifth embodiment of the present invention. FIG. 6 is a block diagram showing the configuration of an ear canal thermometer according to the sixth embodiment of the present invention. FIG. 7 is a block diagram showing the configuration of an ear canal thermometer according to a seventh embodiment of the present invention. FIG. 8 is a block diagram showing the configuration of an ear canal thermometer according to the eighth embodiment of the present invention. FIG. 10 is a block diagram showing the configuration of an ear canal thermometer as a ninth embodiment of the invention. FIG. 10 shows a tenth embodiment of the invention. FIG. 11 is a block diagram showing the configuration of an ear canal thermometer as a first embodiment of the present invention. FIG. 12 is a block diagram showing the configuration of an ear canal thermometer as a first embodiment of the present invention. Block diagram showing the structure of the [Description of symbols]
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