JP4249447B2 - Power transmission device for valve drive - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平行軸歯車機構と僅少の歯数差を有する外歯歯車及び内歯歯車を有する内接噛合遊星歯車機構とを備えたバルブ駆動用の動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
平行軸歯車機構と僅少の歯数差を有する外歯歯車及び内歯歯車を有する内接噛合遊星歯車機構とを備えた動力伝達装置は、小型で大きな減速比を得ることができ、又、装置全体のトータル減速比の設定・変更が比較的容易である。そのため、バルブの開閉の用途において広く使用されている。
【0003】
図9に特開2002−115748号公報で開示されている駆動装置を示す。この駆動装置P1は、この種の動力伝達装置G1にモータ10を組み合わせたものである。動力伝達装置G1は平行軸歯車機構12及び内接噛合遊星歯車機構14を備える。
【0004】
駆動装置P1のケーシング16は、2枚のプレート18、20によって3つのブロックB1〜B3に分離されている。第1のブロックB1は主にモータ10やその制御装置(補機)24を、第2のブロックB2は主に平行軸歯車機構12を、第3のブロックB3は主に内接噛合遊星歯車機構14を、それぞれ収容している。
【0005】
モータ10の出力軸(平行軸歯車機構12の入力軸)26には、平行軸歯車機構12の第1ピニオン28が設けられている。
【0006】
平行軸歯車機構12は、該第1ピニオン28及び第1ギヤ30からなる1段目減速機構32と、第2ピニオン34及び第2ギヤ(出力ギヤ)36からなる2段目減速機構38とを備える。
【0007】
内接噛合遊星歯車機構14は、該第2ギヤ36が組み込まれた入力軸40、該入力軸40と一体化された偏心体42、該偏心体42の外周で揺動回転自在に組み込まれた外歯歯車46、該外歯歯車46の外歯の歯数より1だけ多い歯数の内歯を有する(僅少の歯数差を有する)内歯歯車48をその構成要素として有する。出力軸50は、外歯歯車46の自転成分のみを伝達するキャリヤ52を介して該外歯歯車46と連結されている。又、該出力軸50の先端には、手動時にスパナ等の図示せぬ棒状物を挿入するための貫通孔50Aが形成されている。
【0008】
なお、内歯歯車48及び外歯歯車46の歯形には、いわゆるインボリュート歯形が採用されている。
【0009】
簡単に作用を説明すると、モータ10の出力軸(平行軸歯車機構12の入力軸)26の回転は、2段の平行軸歯車機構12によって減速され、第2ギヤ36を介して内接噛合遊星歯車機構14の入力軸40に伝達される。該入力軸40が回転すると、これと一体の偏心体42を介して外歯歯車46が内歯歯車48に内接しながら揺動回転し、この結果、外歯歯車46は該入力軸40の1回転毎に内歯歯車48と外歯歯車46の歯数差に相当する分だけゆっくりと自転する。そのため、この外歯歯車46の自転成分相当の回転をキャリヤ52を介して出力軸50から取り出すことにより、1段で大きな減速比を得ることができる。このタイプは一般に「揺動回転型」と称されている。出力軸50には図示せぬバルブの弁棒が連結される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特開2002−115748号公報で開示されている装置は、各減速機構のそれぞれの配置については特に吟味されていなかったため、無駄なスペースが大きく、又、装置全体の剛性も必ずしも高くないと思われる。
【0011】
又、平行軸歯車機構及び内接噛合遊星歯車機構を収容する各ブロックが、それぞれプレートによって分離された状態で順に並べられているので、必然的に軸方向の長さが長くなり易く、また、プレートが存在する分、重量も重くなり易かった。
【0012】
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、従来特に吟味されることなく配置されていた平行軸歯車機構と内接噛合遊星歯車機構を合理的に融合させた構造で配置し、各歯車機構の支持剛性の強化及び軽量化を実現すると共に、特に装置全体の軸方向のコンパクト化を実現することをその課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ケーシング内に、平行軸歯車機構と、僅少の歯数差を有する外歯歯車及び内歯歯車を備えた内接噛合遊星歯車機構と、を収容したバルブ駆動用の動力伝達装置において、前記内接噛合遊星歯車機構を収容しているケーシングに、前記平行軸歯車機構の歯車の回転を支持する軸受部の少なくとも1つが、前記内歯歯車が存在する軸方向の範囲内で、且つ該内歯歯車の半径方向外側の位置に配置され、前記内歯歯車が、その本体と歯形の部分とを有すると共に、前記ケーシングと該内歯歯車の本体とを一体化することにより、上記課題を解決したものである。
【0014】
本発明においては、「内接噛合遊星歯車機構を収容しているケーシングに、平行軸歯車機構の歯車の回転を支持する軸受部(の少なくとも1つ)を、前記内歯歯車が存在する軸方向の範囲内で、且つ該内歯歯車の半径方向外側の位置(以下単に内歯歯車の外周と言う)」に配置するようにしている。
【0015】
この結果、平行軸歯車機構の当該軸受部は、動力伝達装置のケーシング中で(最も重量のある部材である)内歯歯車を支持している高剛性の部位に支持されることになり、高い支持剛性を得ることができる。
【0016】
又、平行軸歯車機構を収容している空間と内接噛合遊星歯車機構を収容している空間を1つのブロックに融合させることができるようになるため、(従来のプレート20に相当する)プレートを配置する必要がなくなり、重量をより軽減できる。
【0017】
更に、当該軸受部が内接噛合遊星歯車機構の主要部とほぼ同一の平面上に組み込まれることになるため、それだけ動力伝達装置全体の軸方向長を短縮できる。
【0018】
なお、平行軸歯車機構のある特定の軸受部の「一部のみ」が前記「内歯歯車の外周」に存在する場合も、本発明相応の効果を得ることができる。従って、特定の軸受部の「一部のみ」が前記「内歯歯車の外周」に存在する場合も、「内歯歯車の外周に軸受部を配置」という概念に含まれるものとする。
【0019】
本発明は、具体的に、内歯歯車が、その本体と歯形の部分とを有すると共に、前記ケーシングと該内歯歯車の本体とを一体化したような構成であるので、事実上内歯歯車自体に平行軸歯車機構の軸受部が配置されることになり、半径方向のコンパクト化も実現できるようになると共に、一層軽量化できる。
【0020】
又、前記内歯歯車の歯形を、半円状の溝と、該溝に回転自在に係入されたローラ状のピンで構成した場合には、該溝とピンが凸と凹の接触となるので耐久性上優れている。又、ケーシングよりもピンを硬くした場合、例えば重量のある内歯歯車の本体については、アルミニウム系の金属を用いて軽量化を図るとともに、高い強度の要求される歯形部分についてのみケーシングよりも高い硬度を有する素材を用いるようにした場合、軽量化と高耐久性を両立させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係るバルブ駆動用の動力伝達装置G2が適用されている駆動装置を示す展開断面図である。なお、この図1は、各歯車の噛合状態等の表示を優先して適宜半径方向に展開して図示しているため、該図1における半径方向の位置(座標)は、現実の縦断面とは必ずしも一致していない。図2は図1の右方向から見た側面図、図3は内接噛合遊星歯車機構の構成を示す要部断面図、図4は図1の左方向から見た側面図である。
【0023】
動力伝達装置G2は、モータ110と共に用いられ、その減速機構として平行軸歯車機構112及び内接噛合遊星歯車機構114を備える。
【0024】
モータ110のモータ軸126は、平行軸歯車機構114の入力軸を兼用している。即ち、モータ軸126には該平行軸歯車機構114の第1ピニオン128が歯切り形成されている。
【0025】
平行軸歯車機構112は、この第1ピニオン128、及び該第1ピニオン128と噛合する第1ギヤ130からなる1段目減速機構132と、該1段目減速機構132の第1ギヤ130と共に回転する第2ピニオン134、及びこの第2ピニオン134と噛合する第2ギヤ(出力ギヤ)136からなる2段目減速機構138とを備える。なお、第1ギヤ130及び第2ピニオン134を支持している回転軸190の近傍の構成については後に詳述する。
【0026】
2段目減速機構138の第2ギヤ136は、内接噛合遊星歯車機構114の入力軸140の外周に組み込まれ、該入力軸140と一体回転可能である。
【0027】
前記内接噛合遊星歯車機構114は、当該入力軸140、該入力軸140と一体化された偏心体142、ベアリング144を介して該偏心体142の外周で揺動回転自在に組み込まれた外歯歯車146、該外歯歯車146の外歯の歯数より1だけ多い歯数の内歯を有する(僅少の歯数差を有する)内歯歯車148をその構成要素として有する。外歯歯車146は、複数の内ピン孔146Aを有し、該内ピン孔146Aにキャリヤ152と一体化された内ピン152Aが遊嵌している。キャリヤ152は出力軸150と連結(圧入)されており、これにより外歯歯車146の自転成分のみがキャリヤ152を介して出力軸150に伝達される構成となっている。出力軸150には、図示せぬ被駆動機械の一部が係入可能な有底の穴150Aが形成されており、該被駆動機械の一部が出力軸150と動力伝達可能に連結される。
【0028】
次に、回転軸190の近傍の構成を含め、本動力伝達装置G2の各部材の配置構成について詳細に説明する。
【0029】
動力伝達装置G2のケーシング170は、矩形状の本体部174と、該本体部174から被駆動機械側(バルブ側)へ突出したほぼ正方形の突出部172を一体的に備え、アルミニウム系の軽量素材又は鋳物によって形成されている。モータ110はこの本体部174の端部174Cに取り付けられている。
【0030】
ケーシング170における前記突出部172は、ボルト穴172A又は172Bを介して当該動力伝達装置G2をバルブ等の被駆動機械に取り付けるための取付面172Cを備え、又、内接噛合遊星歯車機構114の出力軸150の端部を回転自在に収容・支持するための中空孔172Dを備える。
【0031】
一方、ケーシング170の本体部174は、平行軸歯車機構112及び内接噛合遊星歯車機構114を単一の空間に収容している。なお、前述したように、図1は展開断面図であり、本体部174のフランジ部174A、174Bは、実際は出力軸150の軸心O1からほぼ同一半径の円周上に存在する。従来のプレート20に相当するプレートは特に設けられていない。
【0032】
本体部174の外周は内歯歯車148の本体を兼用している。該内歯歯車148の内歯は、ケーシング170自体(アルミニウム系の軽量素材又は鋳物素材)よりも高い硬度を有するローラ状のピン148Aを、断面が半円状の溝148B内に回転自在に組み込むことによって形成されている。なお、これに伴って、外歯歯車146の歯形はトロコイド系の曲線を基調とした歯形が採用されている。
【0033】
本体部174の内周174Dには、前記キャリヤ152の外周が摺動自在に組み込まれている。キャリヤ152の内周は、出力軸150の中央部150Bが圧入されており、キャリヤ152の回転が出力軸150に伝達可能となっている。出力軸150は、基本的に突出部172の中空孔172D及びキャリヤ152を介して本体部174の内周側174Dによって支持されている。また、出力軸150は内接噛合遊星歯車機構114の(偏心体142が一体化された)入力軸140を貫通して平行軸歯車機構112側に延長されており、ニードルベアリング180を介して入力軸140と相互に支持し合っている。
【0034】
一方、本体部174の一端側にはプレート182がボルト186を介して取り付けられている。平行軸歯車機構112の前記第1ギヤ130及び第2ピニオン134が装着された回転軸190の軸受部192、194は、このプレート182及び本体部174の前記フランジ部174Bにそれぞれ配置されている。
【0035】
軸受部192、194のうち、本体部174側の軸受部194は、内歯歯車148の外周、即ち、内歯歯車148が存在する軸方向の範囲L内(図1参照)で且つ該内歯歯車148の半径方向外側の位置に配置されている(図6参照)。この位置は、半径方向の肉厚も厚く、ケーシング170の中で最も高い強度を確保し得る位置に相当する。なお、図6は、図2と図3の位置関係を示すために両図を合成したものである。
【0036】
再び図1を参照して、この結果、入力軸140、外歯歯車146、内歯歯車148等を含む内接噛合遊星歯車機構114の主要部と該軸受部194は軸方向座標がほぼ同一の平面内に配置されることになる。
【0037】
なお、プレート182の図1の右側には広い空間Sが確保されており、この空間Sにエンコーダ等のモータを制御するための補機(コントロール装置等)を組み込むことができる。
【0038】
また、図2、図5に示されるように、平行軸歯車機構112の第2ギヤ136には、前述の第2ピニオン134が噛合するとともに、手動ピニオン160が同時に噛合している。ここで図5は図2における点A−B断面である。モータ110の交換時或いはその電気系統に不備が発生したようなときには、この手動ピニオン160を支持している手動軸162を回転させることにより、該第2ギヤ136を回転させることができる。
【0039】
なお、図の符号195は止め輪、196はスペーサ、197は外カバーである。
【0040】
次に、この動力伝達装置の作用を説明する。
【0041】
モータ軸110が回転すると、平行軸歯車機構112の第1ピニオン128、第1ギヤ130、及び第2ピニオン134、第2ギヤ136を介して2段階の減速が行われ、該第2ギヤ136の内周側で係合している内接噛合遊星歯車機構114の入力軸140が回転する。この結果該入力軸140と一体化されている偏心体142を介して外歯歯車146が内歯歯車148に内接しながら揺動回転し、外歯歯車146は入力軸140の1回転毎に内歯歯車148と外歯歯車146の僅少の歯数差(この例では1)に相当する分だけゆっくりと自転する。この外歯歯車146の運動は、内ピン孔146A及び内ピン152Aの遊嵌によってその揺動成分が吸収され、自転成分のみがキャリヤ152を介して出力軸150に伝達される。出力軸150の回転は、有底の穴150A内に係入されている図示せぬ被駆動機械へと更に伝達される。
【0042】
なお、僅少の歯数差を有する外歯歯車及び内歯歯車を備えた内接噛合遊星歯車機構としては、この他に「撓み噛み合い型」、あるいは「差動歯車型」等のタイプが公知である。いずれも1段で大きな減速比を得ることができる。
【0043】
ここで、平行軸歯車機構112の第1ギヤ130及び第2ピニオン134を回転自在に支持する回転軸190の軸受部194が、内歯歯車148の外周に配置されていることから、該軸受部194が極めて安定した状態で支持されることになり、回転軸190を円滑に回転させることができる。
【0044】
また、該軸受部194が外歯歯車146、内歯歯車148を含む内接噛合遊星歯車機構114の主要部の存在する平面とほぼ同一の平面に配置されることになるため、動力伝達装置G2全体の軸方向長をそれだけ短縮できる。
【0045】
さらに、従来必要とされていたプレート20等の配置を省略することができるようになるため、それだけ軽量化でき、またその分動力伝達装置G2の軸方向長を更に短縮できる。
【0046】
また、ケーシング170の本体部174の外周が内歯歯車148の本体を兼用しているため、部品点数を削減でき、さらに、内歯歯車148を含めケーシング全体がアルミニウム系の軽量素材で形成されているため、この点でも軽量化が図られている。一方、それにも拘わらず、内歯歯車148の歯形をその本体よりも高い硬度を有するローラ状のピン148Aで構成しているため、特に外歯歯車146との噛合に関して高い耐久性を得ることができる。なお、内歯歯車148のピン148Aと溝148Bとの接触に関しては、凸と凹との接触とになるため、耐久性上優れている。
【0047】
出力軸150は、ケーシング170の突出部172の中空孔172A及び(キャリヤ152を介して)本体部174の内周174Dによって安定支持されており、且つ、ニードルベアリング180を介して軸方向に長い入力軸140と嵌合している。そのため、図1におけるケーシング170の出力軸150の右側端が出力軸に対して解放され、該出力軸の右端側が特にケーシング170によって軸受支持されていなくても出力軸の安定した支持及び回転が可能である。また、見方を変えると、この構成により、出力軸150をケーシング170に支持するための(右端側の)軸受を省略でき、その分コストの低減及び軸方向の短縮が可能となっている。
【0048】
さらに、何らかの理由でモータによる駆動ができないときは、図5に示されるように、平行軸歯車機構112の第2ギヤ136と噛合している手動ギヤ160を手動軸162を介して回転させることにより、該第2ギヤ136を回転させることができる。この結果、内接噛合遊星歯車機構114を介している分、極めて軽い操作で被駆動機械を手動で駆動することができる。
【0049】
図7に、本発明の他の実施形態の適用例を示す。この動力伝達装置G3では、平行軸歯車機構212の構成として、実質的に第3ピニオン228及び第4ギヤ236によって構成される1段のみの減速機構を採用し、該第3ピニオン228と第4ギヤ236との間をアイドルギヤ231によって連結したものである。アイドルギヤ231を支持している回転軸290の軸受部294が、内歯歯車248の「外周」に配置されている。
【0050】
さらに、図8に示した動力伝達装置G4では、平行軸歯車機構312を実質的に第5ピニオン328と内接噛合遊星歯車機構314の入力軸340の外周に歯切りした第6ギヤ336とによって構成される一段のみの減速機構を採用し、該第5ピニオン328と第6ギヤ336との間を大径のアイドルギヤ331によって連結したものである。アイドルギヤ331を支持している回転軸390の軸受部394が、内歯歯車348の「外周」に配置されている。
【0051】
図7、図8の例とも、その他の構成は基本的に既に説明した実施形態のそれと同一である。
【0052】
このような変形により、複雑且つ歯形の変更に伴う治工具類の手当てが高コストな内接噛合遊星歯車機構の側についてはほとんど設計変更を行わず、低コストな平行軸歯車機構の方のみを変更することによって動力伝達装置のトータルの減速比を容易に調整することができる。
【0053】
また、いずれの実施形態の場合も、平行軸歯車機構112、212、312の回転軸190、290、390を内歯歯車148、248、348の「外周」に配置するようにしてあるため、上述したような作用を全く同様に得ることができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、平行軸歯車機構と内接噛合遊星歯車機構を合理的に融合させた構造で配置し、各歯車機構の支持剛性の強化及び軽量化を実現できると共に、特に装置全体の軸方向のコンパクト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された動力伝達装置の実施形態の適用例を示す駆動装置の展開縦断面図
【図2】図1の右方向から見た側面図
【図3】内接噛合遊星歯車機構の構成を示す要部断面図
【図4】図1の左方向から見た側面図
【図5】図3における点A−B断面図
【図6】図2と図3の合成図
【図7】本発明の他の実施形態の適用例を示す図1相当の縦断面図
【図8】本発明の更に他の実施形態の適用例を示す図1相当の縦断面図
【図9】従来の動力伝達装置の適用例を示す図1相当の縦断面図
【符号の説明】
110…モータ
112…平行軸歯車機構
114…内接噛合遊星歯車機構
128…第1ピニオン
130…第1ギヤ
132…1段目減速機構
134…第2ピニオン
136…第2ギヤ(出力ギヤ)
138…2段目減速機構
140…内接噛合遊星歯車機構の入力軸
142…偏心体
144…ベアリング
146…外歯歯車
148…内歯歯車
150…出力軸
152…キャリヤ
160…手動ピニオン
162…手動軸
170…ケーシング
172…突出部
174…本体部
190…回転軸
194、196…軸受部
L…内歯歯車が存在する軸方向の範囲[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a power transmission device for driving a valve provided with a parallel shaft gear mechanism, an external gear having a slight difference in the number of teeth, and an internally meshing planetary gear mechanism having an internal gear.
[0002]
[Prior art]
A power transmission device including a parallel shaft gear mechanism, an external gear having a slight difference in the number of teeth, and an internal meshing planetary gear mechanism having an internal gear, is small and can obtain a large reduction ratio. Setting and changing the overall total reduction ratio is relatively easy. Therefore, it is widely used for opening and closing valves.
[0003]
FIG. 9 shows a driving device disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2002-115748. This drive device P1 is a combination of this type of power transmission device G1 and a
[0004]
The
[0005]
A
[0006]
The parallel
[0007]
The intermeshing
[0008]
Note that so-called involute tooth profiles are employed for the tooth profiles of the
[0009]
Briefly, the rotation of the
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the device disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2002-115748 has not been particularly examined for the arrangement of each speed reduction mechanism, a large wasted space and the rigidity of the entire device is not necessarily high. I think that the.
[0011]
Also, since the blocks that accommodate the parallel shaft gear mechanism and the intermeshing planetary gear mechanism are sequentially arranged in a state of being separated by the plates, the length in the axial direction is inevitably easily increased, As the plate was present, the weight was likely to increase.
[0012]
The present invention has been made to solve such problems, and is a structure in which a parallel shaft gear mechanism and an intermeshing planetary gear mechanism, which have been conventionally arranged without particular examination, are rationally fused. It is an object of the present invention to improve the support rigidity of each gear mechanism and reduce the weight, and in particular to reduce the axial size of the entire device.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a power transmission device for driving a valve in which a parallel shaft gear mechanism and an internally meshing planetary gear mechanism including an external gear and a small number of teeth are accommodated in a casing. In the casing containing the internal mesh planetary gear mechanism, at least one of the bearing portions that support the rotation of the gear of the parallel shaft gear mechanism is within an axial range in which the internal gear exists. and is arranged in a position radially external to the internal gear, said internal gear, which has a portion of its body and teeth, by Rukoto to integrating the body of the casing and the internal gear, the It solves the problem.
[0014]
In the present invention, “the casing housing the intermeshing planetary gear mechanism has a bearing portion (at least one) for supporting the rotation of the gear of the parallel shaft gear mechanism in the axial direction in which the internal gear is present. within the scope of, and to be placed in and radially outer position of the internal gear (hereinafter simply referred to as the outer periphery of the internal gear). "
[0015]
As a result, the bearing portion of the parallel shaft gear mechanism is supported by a highly rigid portion supporting the internal gear (which is the heaviest member) in the casing of the power transmission device. Support rigidity can be obtained.
[0016]
Further, since the space accommodating the parallel shaft gear mechanism and the space accommodating the intermeshing planetary gear mechanism can be merged into one block, the plate (corresponding to the conventional plate 20) This eliminates the need to arrange the weight and can further reduce the weight.
[0017]
Further, since the bearing portion is incorporated on substantially the same plane as the main portion of the intermeshing planetary gear mechanism, the axial length of the entire power transmission device can be reduced accordingly.
[0018]
In addition, the effect corresponding to the present invention can be obtained also when “only a part” of a specific bearing portion of the parallel shaft gear mechanism is present in the “outer periphery of the internal gear”. Therefore, even when “only a part” of a specific bearing portion exists in the “outer periphery of the internal gear”, it is included in the concept of “arrangement of the bearing portion on the outer periphery of the internal gear”.
[0019]
The present invention is particularly, the internal gear, and having a portion of the body and teeth, the casing and since the internal gear and the main body is configured as an integral, virtually internal gear Since the bearing portion of the parallel shaft gear mechanism is disposed in itself, it is possible to realize a compact in the radial direction and further reduce the weight.
[0020]
Further, when the tooth profile of the internal gear is composed of a semicircular groove and a roller-like pin rotatably engaged with the groove, the groove and the pin are in contact with the convex and concave portions. So it is excellent in durability. Further, when hardening the pin than casings, for the body of the internal gear for example with a weight, with weight reduction using aluminum-based metal, than casing only required tooth portion of high strength When a material having high hardness is used, it is possible to achieve both weight reduction and high durability.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0022]
FIG. 1 is a developed cross-sectional view showing a driving device to which a power transmission device G2 for driving a valve according to an embodiment of the present invention is applied. Note that FIG. 1 is illustrated by appropriately expanding in the radial direction with priority given to the display of the meshing state of each gear, and the radial position (coordinates) in FIG. Are not necessarily consistent. 2 is a side view seen from the right direction of FIG. 1, FIG. 3 is a sectional view of the main part showing the configuration of the inscribed mesh planetary gear mechanism, and FIG. 4 is a side view seen from the left direction of FIG.
[0023]
The power transmission device G2 is used together with the
[0024]
The
[0025]
The parallel shaft gear mechanism 112 rotates together with the
[0026]
The
[0027]
The intermeshing
[0028]
Next, the arrangement configuration of each member of the power transmission device G2 including the configuration in the vicinity of the
[0029]
The
[0030]
The projecting
[0031]
On the other hand, the
[0032]
The outer periphery of the
[0033]
The outer periphery of the
[0034]
On the other hand, a
[0035]
Of the bearing
[0036]
Referring to FIG. 1 again, as a result, the main portion of the intermeshing
[0037]
A wide space S is secured on the right side of the
[0038]
As shown in FIGS. 2 and 5, the
[0039]
In the figure,
[0040]
Next, the operation of this power transmission device will be described.
[0041]
When the
[0042]
In addition, as the internal meshing planetary gear mechanism having an external gear and an internal gear having a slight difference in the number of teeth, other types such as “flexion meshing type” or “differential gear type” are known. is there. In either case, a large reduction ratio can be obtained in one stage.
[0043]
Here, since the bearing
[0044]
In addition, since the bearing
[0045]
Furthermore, since the arrangement of the
[0046]
Further, since the outer periphery of the
[0047]
The
[0048]
Further, when the motor cannot be driven for some reason, the
[0049]
FIG. 7 shows an application example of another embodiment of the present invention. In this power transmission device G3, as a configuration of the parallel
[0050]
Further, in the power transmission device G4 shown in FIG. 8, the parallel
[0051]
In the examples of FIGS. 7 and 8, the other configurations are basically the same as those of the embodiment already described.
[0052]
Due to such deformation, the design of the intermeshing planetary gear mechanism on the side of the intermeshing planetary gear mechanism, which is complicated and expensive to handle jigs and tools due to the change of the tooth profile, is almost unchanged, and only the low-cost parallel shaft gear mechanism is used. By changing, the total reduction ratio of the power transmission device can be easily adjusted.
[0053]
In any of the embodiments, the
[0054]
【The invention's effect】
According to the present invention, the parallel shaft gear mechanism and the intermeshing planetary gear mechanism are arranged in a rationally fused structure, so that the support rigidity of each gear mechanism can be enhanced and the weight can be reduced. The direction can be made compact.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a developed longitudinal sectional view of a drive device showing an application example of an embodiment of a power transmission device to which the present invention is applied. FIG. 2 is a side view seen from the right side of FIG. FIG. 4 is a cross-sectional view of the main part showing the configuration of the gear mechanism. FIG. 4 is a side view as viewed from the left in FIG. 7 is a longitudinal sectional view corresponding to FIG. 1 showing an application example of another embodiment of the present invention. FIG. 8 is a longitudinal sectional view corresponding to FIG. 1 showing an application example of still another embodiment of the present invention. 1 is a longitudinal sectional view corresponding to FIG. 1 showing an application example of a conventional power transmission device.
DESCRIPTION OF
138 ... Second
Claims (3)
前記内接噛合遊星歯車機構を収容しているケーシングに、前記平行軸歯車機構の歯車の回転を支持する軸受部の少なくとも1つが、前記内歯歯車が存在する軸方向の範囲内で、且つ該内歯歯車の半径方向外側の位置に配置され、
前記内歯歯車が、その本体と歯形の部分とを有すると共に、
前記ケーシングと該内歯歯車の本体とを一体化した
ことを特徴とするバルブ駆動用の動力伝達装置。In a power transmission device for driving a valve, comprising: a parallel shaft gear mechanism; and an internal mesh planetary gear mechanism including an external gear and an internal gear having a slight difference in the number of teeth;
A casing that accommodates the internally meshing planetary gear mechanism, wherein at least one of the bearing portion for supporting the rotation of the parallel shaft gear mechanism of the gear, but the range of the axial direction in which the internal gear is present, and Arranged at a position radially outward of the internal gear,
The internal gear has a main body and a tooth-shaped portion;
A power transmission device for driving a valve, wherein the casing and the main body of the internal gear are integrated .
前記内歯歯車の歯形が、半円状の溝と、該溝に回転自在に係入されたローラ状のピンで構成されている
ことを特徴とするバルブ駆動用の動力伝達装置。The power transmission device for driving a valve according to claim 1, wherein the tooth profile of the internal gear is composed of a semicircular groove and a roller-like pin rotatably engaged with the groove. .
前記内歯歯車の本体の素材の硬度よりも前記ピンの素材の硬度を高くした
ことを特徴とするバルブ駆動用の動力伝達装置。The power transmission device for driving a valve according to claim 2, wherein the hardness of the material of the pin is higher than the hardness of the material of the main body of the internal gear.
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