JP4247802B2 - Washable electric razor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水洗式の電気かみそりに関し、その排水構造を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】
水洗式の電気かみそりでは、電気系部品が収容された区画内への洗浄水の浸入をを防ぐために、モータ、電池、あるいは回路基板等の電気部品が収容される区画と、内外刃を備え、かつ切断された毛屑が溜まる区画(以下、単に毛屑室という)との間に防水のためのシールゴムを設ける必要がある。この種の防水構造を施した電気かみそりについては従来から多数提案されており、例えば特公昭62−58755号公報においては、電気部品の収容区画への水の浸入を防ぐために、ケースと刃物取付台との間にシールゴムを介装し、さらに刃物取付台と押え板との間に別のシールゴムを介装している。後者のシールゴムは往復駆動される振動子と刃物取付台との間の隙間を直接封止しており、このシールゴムの下面側に水が浸入しないような構造とし、この内部において、振動子をモータの出力軸に固定した偏心カムで往復駆動している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の水洗式の電気かみそりは、内刃や毛屑室等に付着した毛屑を水で簡単に洗い流せるので、かみそりヘッドの手入れの手間を著しく軽減でき、清掃時に毛屑が周辺に飛び散らず、衛生的でもある。しかし、先のシールゴムは、振動子と刃物取付台間に直接取り付けられているものであるため、かみそり使用時に高速で往復振動する振動子とシールゴムとの密着部周辺が、長期の使用に伴い劣化しやすく、破れやひび割れ等が生じるおそれがあり、その場合十分な水密性を維持できなくなるという問題がある。
また近年、特開平9−38354号公報に示すような、シリンダー形状の内刃を軸まわりに回転させてひげを切断するロータリ式の電気かみそりが提案されている。そこでは、ロータリ内刃とモータとの間を、例えば複数のギアやベルト等からなる駆動伝達手段を介して連結するが、この種構造の電気かみそりを水洗式にする場合、いかなる防水構造をとれば効果的な防水あるいは排水が図れるかも問題となっている。
【0004】
本発明の目的は、電気かみそりの防水構造において、内外刃や毛屑室およびモータの駆動を内刃に伝えるための往復式の振動子やギヤ等の駆動伝達手段を配したヘッド部分には特別な防水構造を施さず、洗浄水の浸入を許す構造とし、このヘッド部分と電気系部品を収容したユニットおよび本体ケース間で防水を図るようにした構造を前提として、その上で、ヘッド部分に入り込んだ洗浄水を確実にしかも速やかに排出でき、従って水洗い後のヘッド部分の内部を清潔な状態に維持できる水洗式の電気かみそりを提供することにある。
本発明の他の目的は、電器部品が収容される区画への洗浄水の浸入を確実に防止できるうえ、モータから回転内刃に至る動力伝動機構等の狭隘な個所に浸入した洗浄水を速やかにしかも確実に排出できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気かみそりは、図5に示すように少なくとも上端に組付口2を有する本体ケース1と、組付口2の側から本体ケース1に内装されるかみそりユニット3とを備えている。
【0006】
かみそりユニット3は、図6に示すようにモータ12、電池13および回路基板14等の電気部品が集約配置してあるシャーシユニット10と、内刃15、外刃16およびモータ12の動力を内刃15に伝える伝動機構17等の機械部品が集約配置してあるヘッドユニット11とを上下に接合固定して構成する。シャーシユニット10とヘッドユニット11との接合面の間には、ヘッドユニット11側とシャシーユニット10側との間を封止するキャップ状の防水シール71が挟持固定されていて、該防水シール71でシャシーユニット10の内部への浸水を阻止している。
【0007】
さらに、かみそりユニット3を本体ケース1に装填固定した状態において、本体ケース1とシャーシユニット10の上端外周との間の隙間は、防水シール71の周縁部で封止して、本体ケース1の内部への浸水を阻止している。防水シール71の上壁80と対面するヘッドユニット11の底端壁30には、洗浄水を防水シール71の側へ流下案内するための流下口106が開口している。さらに、防水シール71の周縁部と対向する本体ケース1の周壁には、洗浄水を本体ケース1の外表面へ排出案内する排出口107が開口している。
【0008】
具体的には、ヘッドユニット11の底部に、内刃駆動用の伝動機構17を収容する室28を設けて、この室28の底端壁30に流下口106を開口する。
【0009】
本体ケース1とその外面にスライド可能に装着した操作具5・6との間の隙間に面して排出口107を開口する。
【0010】
本体ケース1の外周壁に沿ってスライドしてきわ剃り刃ユニット36を出退操作する切換えノブ5を設け、上記ノブ5で常時覆われる本体ケース1の周壁に排出口107を開口する。
【0011】
ヘッドユニット11に設けた首振りフレーム31とスライド係脱して、首振りフレーム31の揺動を阻止するロックノブ5を、本体ケース1の外周壁に設ける。このロックノブ5が常時覆われる本体ケース1の周壁に排出口107を開口する。
【0012】
伝動機構17は、室28とこの室28の一側から立ち上がる側室27とにわたってL字状に配置する。底端壁30の内底面30aは側室27の側から他側端へ向かって下り傾斜させ、内底面30aの傾斜下端寄りに流下口106を開口する。
【0013】
防水シール71を間に挟んでモータ12への通電をオン・オフする安全スイッチ57と、外刃ホルダー47の着脱に連動して安全スイッチ57をオン・オフ操作する操作機構とを設ける。操作機構は外刃ホルダー47の着脱に連動して上下スライドする連動ピース66と、連動ピース66の動作を防水シール71のシール壁を介して安全スイッチ57に伝える中継ピース65と、安全スイッチ57がオフ側へ切り換わる向きに中継ピース65を移動付勢するばね67とを含む。以て、外刃ホルダー47をヘッドユニット11から取り外した状態において、安全スイッチ57がオフ状態へ切り換わって、モータ12の起動を阻止するように構成する。
【0014】
【作用】
ヘッドユニット11とシャシーユニット10の接合面間に防水シール71を配置して、シャシーユニット10および本体ケース1を水密状に封止するので、洗浄水の入り込む部分をヘッドユニット11の側に限ることができる。電気かみそりを保持した状態で、流水を掛けながら洗浄を行うことにより、内刃や毛屑室に溜まった毛屑等を簡単に洗い流すことができる。洗浄後ヘッド部分の内刃および毛屑室に残留した水は、外刃を外しておくことで自然乾燥するが、ヘッド部分の内部に入り込んだ洗浄水は、本体を立てかけて置くことで自然流下作用によってヘッドユニット11の下底部へ流れ落ちる。そのため、ヘッドユニット11の底端壁30に流水口106を開口しておけば、ヘッド部分に入り込んだ洗浄水の全てが、流下口106からヘッドユニット11の外へ流れ出る。また、流下口106から流れ出た洗浄水は、防水シール71の上壁80に沿ってシール周縁へと流動し、シール周縁と対向する本体ケース1の周壁に開口した排出口107からケース外へ排出される。従って、ヘッド部分に入り込んだ洗浄水が、ヘッドユニット11の内部に残留するのを効果的に防止できる。
【0015】
内刃駆動用の伝動機構17に毛屑等を噛み込むと、動作不良を生じ、あるいは振動や異音を生じる。こうした事態を避けるために、ヘッドユニット11の底部に室28を設け、この室28の内部に先の伝動機構17が収容されている。しかし、室28そのものは水密構造になっていないので、洗浄水が室28に浸入するのを避けられない。このように、閉鎖された区画に入り込んだ水は排水しにくいが、室28の底端壁30に流下口106を開口しているので、室28内に入り込んだ水はいずれ流下口106を介してヘッドユニット11の外へ流下排出される。排出口107を本体ケース1とその外面に設けた操作具5・6との間の隙間に面して設けるのは、排出口107から流れ出す洗浄水を操作具5・6の内面に沿って集約的に流下させて、排水経路に付着して残留するおそれのある毛屑等を確実に洗い流すためである。
【0016】
上記の操作具として、きわ剃り刃ユニット36用の切換えノブ5と、首振りロック用のロックノブ6とを備えている電気かみそりにおいて、両ノブ5・6で常時覆われる本体ケース1の周壁に排出口107が開口していると、洗浄時はもちろんのこと、通常使用時に排出口107を各ノブ5・6で覆い隠すことができるので、電気かみそりの外観上の体裁を良好な状態に保持できる。また、本体ケース1の背壁と側壁とにそれぞれ排出口107が開口しているので、流下口106から流れ出た洗浄水を効果的に排水できるうえ、洗浄後にいずれか一方の排出口107が下向きになる状態で、電気かみそりを放置し乾燥することにより、ヘッドユニット11から流れ出た洗浄水を確実に排出できる。
【0017】
底端壁30の内底面30aを一側から他側へ向って下り傾斜させ、その傾斜下端寄りに流下口106を開口した電気かみそりによれば、本体を立てかけた状態で、伝動機構17を収容する室28に入り込んだ洗浄水を流下口106から確実に流下排出して、室28および側室27内に洗浄水が滞留するのを確実に防止できる。
【0018】
水洗い洗浄時には外刃ホルダー47を取り外すことにより、内刃15や毛屑室R等に付着した毛屑や皮脂を確実に洗い流せる。しかし、内刃15が剥き出しになった状態でモータ12を起動すると、内刃15が駆動されて危険である。このように危険な状態で水洗い洗浄が行われるのを確実に避けるために、シャシーユニット10の側に安全スイッチ57を設けている。この安全スイッチ57は、外刃ホルダー47が取り外された状態では、オフ状態に切り換わってモータ12への通電を阻止する。特に、防水されたシャーシユニット10側に配された安全スイッチ57は、防水シール71を間に挟んで、外刃ホルダー47の着脱に連動して直接オン・オフ操作する操作機構を備えているので、防水構造でありながら確実に切り換え操作が行われる構造となっている。
【0019】
【実施例】
図1ないし図23は本発明に係るロータリ式の電気かみそりに適用した実施例を示す。図3において電気かみそりは、上面および下面が開口する筒状の本体ケース1を有し、上側に開口する組付口2の側からかみそりユニット3をケース内へ組み、本体ケース1の外面の前後に、モータ起動用のスイッチノブ4と、きわ剃り刃を起伏操作する切換えノブ(操作具)5とを配置し、本体ケース1の一側に首振りロック用のロックノブ(操作具)6などを設けてなる。本体ケース1の下側の組付口7には、充電用のコネクターを備えた底ケース8が組付けられる。
【0020】
(かみそりユニット)
図5および図6において、かみそりユニット3は、シャーシユニット10とヘッドユニット11とに大別される。シャーシユニット10の側にはモータ12、電池(二次電池)13および回路基板14等の電気部品を集約配置し、ヘッドユニット11の側には回転内刃(内刃)15、外刃16およびモータ12の動力を回転内刃15に伝える伝動機構17(図7参照)と、きわ剃り刃系の伝動機構18と、センター刃系の伝動機構19とを集約配置する。
【0021】
(シャーシユニット)
図6および図9において、シャーシユニット10は、下半側に電池13用の装填凹部21を有し、上側に上面が開口する筒状のモータ収容部22を備えた主フレーム23と、モータ12が装填保持されるモータケース24とで構成する。モータケース24はモータ収容部22で上下遊動可能に支持したうえで、主フレーム23とモータケース24との間に介装した圧縮コイル形のばね25で浮動支持する。さらに、モータケース24に一体に設けた4個の係合爪26を主フレーム23側の係合部に係合することにより、モータケース24の上方への浮動限界を規定して、その抜け出しを防止する。このように、モータケース24を浮動支持するのは、使用時のヘッドユニット11の上下動を許して、肌当たりを柔らかにし、さらに肌面への追従を確実なものとするためである。
【0022】
(ヘッドユニット)
ヘッドユニット11は、底部にギヤ室(室)28を有する逆門形のヘッドフレーム29と、ギヤ室28の底部開口を塞ぐ底端壁30と、ヘッドフレーム29で前後揺動可能に支持される首振りフレーム31などを基体にして、これらに内刃15、外刃16および前述の各伝動機構17〜19等を組む。
【0023】
(内刃伝動系)
図7において回転内刃15用の伝動機構17は、ギヤ室28に収容されてモータ12の動力を減速するギヤ群G1〜G3と、ヘッドフレーム29の一側に設けた側室27内に配置されるギヤ群G4〜G6、および首振りフレーム31の側に配置されて、後者ギヤ群の終段ギヤG6の回転力を一対の回転内刃15に伝えるギヤ群G7〜G9などで構成する。ギヤ室28内のギヤ群G1〜G3のうち、第1段目のギヤG1は内歯ギヤを備えており、この内歯ギヤにモータ12の出力軸12aに固定した原動ギヤG20を噛合させる。原動ギヤG20と内歯ギヤとによって、モータ12の回転数(8000〜9000rpm)は一挙に駆動時における回転内刃15の回転数とほぼ同じ回転数である2500〜3000rpmに減速される。従って、複数の減速ギヤによって段階的にかつ徐々に減速される従来のロータリ式電気かみそりに比べて、使用時の振動を減少し、静音化できる。手ぶれも生じにくい。なお、ギヤ室28内のギヤ群の終段ギヤG3と、次段のギヤG4とは、後者ギヤG4の側面に突設したフェースギヤを介して、回転方向を直交状に変換する。側室27はヘッドフレーム29の側壁とこれに圧嵌係合されるカバー27aとで区画してある(図10参照)。
【0024】
(きわ剃り伝動系)
先のギヤG1は、きわ剃り刃の伝動機構18とセンター刃系の伝動機構19の駆動ギヤを兼ねており、その上部に前者の伝動機構18用の偏心カム33と、後者の伝動機構19用の偏心ピン34とが一体に設けてある(図7参照)。図12に示すように偏心カム33は、ギヤ室28を構成するヘッドフレーム29の上壁と首振りフレーム31との間に配置した振動子35(図24参照)を往復駆動して、バリカン式のきわ剃り刃ユニット36を駆動する。この振動子35は一端が軸支され、他端に二又状の連続部37を有する。きわ剃り刃ユニット36は切換えノブ5の上部に装着されていて、切換えノブ5を下方の待機位置から上方にスライド操作すると、想像線に示すようにユニット36の全体が軸38を中心にして跳ね上がり揺動し、その可動刃に固定した受動片99が連結部37と係合して、振動子35の往復動作を受け継ぐように構成してある。
【0025】
(首振り機構およびセンター刃駆動系)
図6において首振りフレーム31は回転内刃15の支持フレームとなる逆門形の上フレーム41と、上フレーム41に下面側から被さる状態で圧嵌係合される下フレーム42と、下フレーム42の上面開口を塞ぐ蓋体46(図11参照)とからなり、上フレーム41の両側壁の上部前後に、軸受を介して一対の回転内刃15の各両端軸が回転自在に軸支してあり、さらに、両回転内刃15の一端側軸には上記ギヤG8・G9が固定されている。下フレーム42はヘッドフレーム29の上端に配置した軸43を中心にして前後揺動でき、これにより首振りフレーム31の首振り動作が可能になっている。図8に示すように、首振りフレーム31は、ヘッドフレーム29に設けた捻りコイル形のばね32で、中央の待機位置へ向って復帰付勢してある。図11に示すように、下フレーム42と蓋体46との間の室の内部に、センター刃48(図12参照)を左右に往復操作する第2の振動子44を設け、これを偏心ピン34で往復駆動できるようにしている。なお、下フレーム42の下面には開口42aが形成されており、該開口42aを介して振動子44と偏心ピン34とが対応しており、また、偏心ピン34と係合する受動溝45は、首振りフレーム31の前後揺動範囲に対応して前後に長い弧状溝で形成してある。
【0026】
(外刃ホルダー)
図12において首振りフレーム31に外嵌装着される外刃ホルダー47に、各回転内刃15用の一対の網目状の外刃16をアーチ状に装着し、さらに両外刃16・16の間にセンター刃48を設ける。センター刃48は、それぞれ櫛刃状に形成された外側の固定刃49と、内側を往復スライドする可動刃50とを一個のユニット部品としてまとめて構成したものである。外刃ホルダー47を首振りフレーム31に上面側から圧嵌して装着した状態において、可動刃50の下部に設けた連結片51が、先の振動子44の上面に突設した駆動軸52と係合して、振動子44の往復動作を受け継ぐようになっている。従って、駆動時における回転内刃15の回転数とセンター刃48の往復振動数とは、ほぼ同等の2500〜3000回/分で駆動されることになる。駆動軸52と蓋体46との間の隙間は、毛屑の侵入を防ぐゴムパッキン53でシールしており、下フレーム42の蓋体46間の室内には毛屑が入り難い構造としてある。回転内刃15およびセンター刃48で切断された毛屑は、外刃ホルダー47と首振りフレーム31とで区画される毛屑室Rの特に、上フレーム41の上面上に溜まる。
【0027】
(首振りロック)
図5および図13に示すように、首振りフレーム31の首振り動作を規制するために、本体ケース1の側面上部にはロックノブ6を備えている。ロックノブ6の内面上部には、ロック棒54が突設してある。このロック棒54の上端はヘッドフレーム29を上下に貫通して、首振りフレーム31の下面に臨んでいる。従って、ロックノブ6を下方の待機位置から上方にスライド操作すると、ロック棒54が下フレーム42の側壁下部に設けた係合溝58に接当係合して、首振りフレーム31の前後揺動を規制する。
【0028】
(外刃ホルダー用のロックおよび安全スイッチ)
外刃ホルダー47を首振りフレーム31から取り外すと、2個の回転内刃15が剥き出しになり、この状態でスイッチノブ4をオン操作すると、回転内刃15が駆動されて危険である。また、外刃ホルダー47が簡単に外れ、所定の状態から浮き上がった状態となると、外刃と回転内刃との摺接部分が離間してしまい切れ味が著しく低下してしまう。こうした事態を避けるために、図15に示すように、首振りフレーム31の内部に外刃ホルダー47を取り外し不能にロック保持するロックピース55を配置している。また、図14に示すように後述する防水シール71の上壁80を間に挟んで、モータ12への通電をオン・オフする安全スイッチ57と、外刃ホルダー47の着脱操作に連動して安全スイッチ57をオン・オフ操作する操作機構が設けられている。なお、先のロックピース55は、毛屑掃除や洗浄等のメンテナンスのためヘッドフレーム29のサイドカバーに装着したロック解除用のボタン56の押圧で簡単にロック解除できるよう構成してある。
【0029】
(ロックピース)
図11および図15において、ロックピース55は、中途部に薄肉ヒンジ部59を備えた弾性枠60と、弾性枠60の両側端に設けた一対の爪腕61とを備えており、爪腕61の外側面の前後に合計4個のロック爪62を突設してなる。両爪腕61はばね127により常時突出方向に付勢されている。先のボタン56をばね64の付勢力に抗して押し込み操作すると、その操作ピン63が首振りフレーム31の側壁に通設したピン穴側へ進入し、一方の爪腕61を受動ピン60bを介して押し込み操作する。これにより、押し込み操作された側の2個のロック爪62と外刃ホルダー47との係合が解除される。このとき、弾性枠60の山形の側端部60aが首振りフレーム31の内部壁面に受け止められているので、弾性枠60は薄肉ヒンジ部59の部分において屈曲し、その結果、他方の爪腕61がボタン56の押し込み方向とは逆向きに引き寄せられ、その側面に設けたロック爪62と外刃ホルダー47との係合が解除される。
【0030】
(安全スイッチ)
モータ駆動回路中の電池13とモータ12との間には、オン・オフ制御用の電源スイッチとは別に図14に示す安全スイッチ57が直列に配されている。安全スイッチ57を切換え操作する操作機構は、ギヤ室28内に組付けた動作中継用の中継ピース65と、首振りフレーム31の側面に上下スライド自在に装着した連動ピース66と、中継ピース65を上向きに押し上げ付勢するばね67とからなる。ばね67で上向きに押し上げ付勢された中継ピース65は、その上端が連動ピース66の下面に常に接当している。符号68は底端壁30の底壁を貫通して、防水シール71を間にして安全スイッチ57に対向する切換片である。従って、連動ピース66は、外刃ホルダー47装着時はその側壁下端で受け止められて押し下げられ、中継ピース65をばね67の付勢に抗して押し下げて、そのため上記切換片68が下動して安全スイッチ57を強制的にオン位置に押し下げ操作している。また、外刃ホルダー47を首振りフレーム31から取り外すと、図14に示すように連動ピース66および中継ピース65はそれぞれ上方スライドし、その結果、安全スイッチ57がオン状態からオフ状態へ切り換わる。
【0031】
(防水シール)
上記のように構成したヘッドユニット11を水洗い可能とするために、図16に示すようにモータ12の出力軸12aのまわりと底端壁30との間にモータ軸防水シール70を設けて、洗浄水がモータ12およびモータケース24の側へ浸入するのを防いでいる。さらに、底端壁30の下面(接合面)とシャーシユニット10の上部周縁との間に、防水シール71を設けて洗浄水が主フレーム23、モータケース24および本体ケース1の内部へ浸入するのを防いでいる。
【0032】
(モータ軸防水シール)
図16においてモータ軸防水シール70は、ゴムまたは合成ゴム製の円形キャップ状の成形パッキンからなり、モータ12のボス部に外嵌する周側壁72と、断面波形の上壁73とを有する。上壁73の中央にシール孔74を通設し、シール孔74の内面に出力軸12aと密着するリップを設ける。底端壁30の下面には、モータ12と協同してモータ軸防水シール70を挟持保持する装填凹部75が設けてある。
【0033】
(防水シール)
図17において防水シール71は、ゴムまたは合成ゴム製の成形パッキンからなり、モータケース24と底端壁30との間の隙間を封止する上側シール部77と、本体ケース1と主フレーム23との間の隙間を封止する周縁シール部78と、両シール部77・78を接続する膜壁79とでキャップ状に形成してある(図9参照)。防水シール71を適正に位置決めし、あるいはシャーシユニット11を本体ケース1に差し込み装填するときの周縁シール部78のめくれやずれを防ぐとともに、本体ケース1の内周面との間で周縁シール部78を挟着する面を形成するために、主フレーム23の上端に無端環状の外シール枠81を設け、その周側面に沿って係合溝82を周回状に凹み形成している。さらに、モータケース24の上端に無端環状の内シール枠83を設け、その内周面に沿って係合段部84を周回状に形成していている。周縁シール部78の下部内縁には、係合溝82に密着状態で内嵌するリブ85が設けてある。上側シール部77の下面には係合段部84で受け止められて、内シール枠84に密着状態で外嵌する溝86が設けてある。
【0034】
上記のようにモータ軸防水シール70と防水シール71をシャーシユニット10の側に組んだ後、底端壁30をモータケース24に組み、ビス66で締結固定することにより、両シール70・71が底端壁30とモータ12およびモータケース24との間に挟持固定される。この時、防水シール71の上側シール部77の開口部周縁77aを全周にわたって隆起状に形成することで、挟着固定時に図17に示すように押し潰し変形され、底端壁30との密着状態がより強化される。なお、底端壁30とヘッドフレーム29は、ヘッドフレーム29の上面側からねじ込まれるビス88によって締結固定してある(図24参照)。モータケース24は主フレーム23に対して上下遊動できるが、この上下遊動は、膜壁79が上下方向に屈曲変形することによって吸収される。
【0035】
(防水シールと本体ケースとの関係)
シャーシユニット10を本体ケース1に上方から差し込み装填し、防水シール71の周縁シール部78をケース内面に密着させることにより、両者10・1の間の隙間を封止する。この封止作用を確実にし、同時に組み込みを容易化するために、本体ケース1の組付口2の内面を下すぼまりテーパー状に形成し、その下端に下り傾斜するシール面壁90を設けてある。このように、下り傾斜状のシール面壁90を設けると、図18および図19に示すように、底ケース8の下面側からビス91を、主フレーム23の下端のねじボス121にねじ込むことにより、主フレーム23と本体ケース1とが分離不能に固定されるとともに、本体ケース1のシール面壁90に対する周縁シール部78の圧着力がビス91の締付力に比例して、強化されて密着性が向上する。洗浄水が底ケース8と本体ケース1との接合面からケース内部へ浸入するのを防ぐために、両者1・8の接合面間に成形パッキンからなる防水シール92を挟持固定する。また、先のねじボス121と底ケース8との接合面の間にもシールリング93を挟持固定する。
【0036】
(スイッチノブおよびガス抜き口)
図5においてスイッチノブ4は、ケース外面に固定した化粧枠94上で上下スライド可能に支持されている。スイッチノブ4の板面中央にはロックボタン95を設けてあり、このボタン95を押し込んだ状態でのみ、スイッチノブ4を上方スライドしてオン操作できる。スイッチノブ4のスライド動作は、化粧枠94の内面に設けた連動ピース96と、本体ケース1の内面に設けた切換片97とを介してスイッチ片98に伝わり、このスイッチ片98の上下スライドで接点を切り換えて、モータ12への通電をオン・オフする。本体ケース1の周壁を内外に貫通する連動ピース96の軸部96aにも、防水用のシールリング120が装着してある。ケース本体1の背壁には、図20に示すように、気温差による本体ケース内の気圧調節および電池13への過充電等の異常充電時生じるおそれのある水素ガスを放出することを兼用するガス抜き口100が開口してある。このガス抜き口100は、ガスの通過のみを許し、水分の通過を許さない分離シート101で塞いであり、その外面周縁とパッキン押え102との間がシールリング103で封止されている。パッキン押え102は本体ケース1に溶着固定されている。
【0037】
(水洗い方式)
ヘッドユニット11の回転内刃15およびその周辺を洗浄する場合には、外刃ホルダー47を取り外して安全スイッチ57をオフ状態にして、流水を回転内刃15に流し掛ける。あるいは、外刃ホルダー47に換えて、図22に示す回転自在に支持された洗浄ブラシ104を内蔵する洗浄ケース105を首振りフレーム31に装着して、流水を流し掛けながら洗浄を行う。この場合には、安全スイッチ57がオン状態に切り換わるので、スイッチノブ4をオン操作して、回転内刃15を回転駆動しながら洗浄を行える。洗浄ブラシ104は一部スリップしながら回転内刃15と連れ回り回転するので、刃底部分に付着した毛屑を確実に除去できる。
【0038】
(排水構造)
洗浄時には、ヘッドユニット11の各部に洗浄水が入り込む。内刃や毛屑室上に付着した水は外刃ホルダー47を外したまま本体を振って水切りするか、放置しておくことで自然乾燥する。また、首振りフレーム31内に浸入した水は下フレーム42の下面に形成した開口122から流出してヘッドフレーム29上壁上に溜まるが、水切りするか本体を寝かすかすることで簡単に排水できる。側室27やギヤ室28に入り込んだ洗浄水を効果的に排出するために、底端壁30の底壁の一側寄り、詳しくは中継ピース65を配置した側の面壁前後に流下口106(図1および図9参照)が開口している。さらに底端壁30の内底面30aは、流下口106の側から側室27の側へ向かって上り傾斜させて、側室27およびギヤ室28内に浸入した洗浄水の全てを流下口106から確実に排出できるようにしている。流下口106から流れ出た排水は、防水シール71の上壁80を伝いながらシール周縁部へ流動し、切換えノブ5およびロックノブ6を配置した側の本体ケース1の周壁に通設した排出口107を介してケース外へ案内され、切換えノブ5およびロックノブ6と本体ケース1との間の隙間を伝ってケース下方へ流れ落ちる。このとき、防水シール71の平坦な上壁80を流下口106と排出口107とを繋ぐ排水経路に利用するので、流下口106から流れ落ちた洗浄水を確実に排出口107へ流動案内でき、ヘッドユニット11とシャシーユニット10との間に排水が滞留するのを防止できる。
【0039】
図1および図2に示すように、切換えノブ5およびロックノブ6の外表面は、それぞれ本体ケース1の外表面と滑らかに連続するが、各ノブ5・6の内面と本体ケース1との間には隙間が設けてある。従って、排出口107から流れ出た洗浄水は、先の隙間を排水通路にしてケース下方へ流れ落ち、各ノブ5・6の下端側に設けた排水穴123・124から排出される。各排出口107は、両ノブ5・6の切り換え状態の如何に拘らず、両ノブ5・6で常時覆われるケース周壁に開口してある。従って、通常使用時に排出口107がケース外表面に露出するのを防止して、電気かみそりの体裁を向上できる。
【0040】
(充電部構造)
電池13に対する充電は、図23に示すように充電アダプター109と充電スタンド110とのいずれによっても行える。そのために、図23に示すように底ケース8には2通りの接続端子112・113を一対ずつ設ける。一方の接続端子112は底ケース8の成形時にインサート固定されて、その下端が底ケース8の下面に露出しているとともに本体ケース1内で電池13の充電回路と接続されている。接続端子112は、充電スタンド110の載置面上に配置した一対の接続片125に対応して設けてあって、後述する接続端子113に比べて端子間のピッチが大きい。他方の接続端子113は、図5に示すように回路基板14の下端に固定されていて、底ケース8の底面に凹み形成した連結凹部114に突出する状態で底ケース8に挿嵌する。この接続端子113と底ケース8の内面壁との間には、防水用のシールリング118を挟持しておく(図18参照)。充電アダプター109から導出したコネクター116を連結凹部114に差し込み係合することにより、充電アダプター109で変換した直流電流は、接続端子113を介して電池13に印加できる。充電スタンド110を使用する際には、コネクタ116を充電スタンド110の連結凹部117に差し込み係合することで、連結凹部117と電気的に接続している上記接続片125・125に充電アダプタ109からの電流が印加され、充電スタンド110の載置面上に立てた電気かみそりの上記接続端子112・112と接続片125・125との接触により充電操作が行われる。
【0041】
上記のように電池13への充電を、充電アダプター109と充電スタンド110のいずれででも行えるようにすると、例えば旅行時に電気かみそりを携行する際には、充電アダプター109のみを携行すればよい。また、家庭等で使用する場合には、電気かみそりを充電スタンド110に差し込み装填するだけで、手軽に充電を行える。充電スタンド110に装填した電気かみそりは、切換えノブ5の側(きわ剃り刃側)へ向かって後傾する状態で起立保持されるようスタンド載置面を形成しておけば、充電を行う直前にヘッド部の水洗いを行っていたとしても、流下口106から流れ出た排水は切換えノブ5の側に設けた排出口107から積極的に流下するようになる。底ケース8を受け止める載置面となるスタンド内底面には、本体ケース1を伝って流下した排水をスタンド下方へ流下案内する開口が設けてある。従って、先の排水が載置面上に溜まって接続端子112を短絡させることはない。
【0042】
(別の実施形態)
本実施例においては肌面への刃部の追従を確実なものとするために、本体ケース1やシャーシユニット10に対してヘッドユニット11を上下動可能に構成したが、これに限らず、固定するタイプでもよい。この場合はモータ軸12aと防水シール71との相対的な位置変化は無いために、モータ軸防水シール70を防水シール71の上側シール部内に一体的に形成することも可能である。
また、ロータリ式の電気かみそりとしては、1個の回転内刃15を備えているもの、1個の回転内刃15と、上記の実施例におけるセンター刃48を隣接配置したもの等の種々の実施形態を採ることができるとともに、もちろん首振り機能を備えない形態のものであってもよい。本発明は内刃15が往復駆動される電気かみそりにも適用できる。その場合には、モータ12の出力軸12aより上方に、回転運動を往復運動に変換する機構を配置する。上記の実施例における内刃15用の伝動機構17は、ベルトやチェーン等のギヤ群以外の伝動要素で構成することができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明では、電気部品が集約配置されるシャーシユニット10と、内刃15への伝動機構17などの機械部品が集約配置されるヘッドユニット11との接合面の間に防水シール71を配置して、水洗い洗浄時に浸水される個所をヘッドユニット11の側のみに限るようにした。そのうえで、ヘッドユニット11の下端に位置する底端壁30に流下口106を設けて、ヘッドユニット11の内部に入り込んだ洗浄水は、流下口106からヘッドユニット11の外部へ排出できるようにした。さらに流下口106から流れ落ちた排水は、防水シール71の上壁80を介してシール周縁部へと流動させ、シール用周縁部に臨んで本体ケース1に開口した排出口107からケース外へ排出できるようにした。従って、水洗い時に洗浄水の一部がヘッドユニット11の内部に入り込んだとしても、先の流下口106と排出口107とを介して確実に排出でき、水洗いした電気かみそりを滞留水のない清潔な状態に維持できる。
【0044】
ヘッドユニット11の底部の室28内に、内刃駆動用の伝動機構17を収容する電気かみそりにおいては、室28の底端壁30に流下口106を開口するので、室28内に洗浄水が入り込んだとしても、この洗浄水を確実に流下排出できる。
【0045】
本体ケース1の外面に設けた、切換えノブ5やロックノブ6等の操作具と、本体ケース1の外面との間の隙間に面して排出口107を開口した電気かみそりによれば、排出口107から流れ出た洗浄水を両ノブ5・6の内面に沿って集約的に流下できるので、排水経路に付着し残留するおそれのある毛屑等を確実に洗い流すことができる。
【0046】
また、上記の両ノブ5・6で常時覆われる本体ケース1の周壁に排出口107を開口すると、洗浄時はもちろんのこと、通常使用時に排出口107を各ノブ5・6で覆い隠すことができるので、電気かみそりの外観上の体裁を良好な状態に保持できる。さらに、本体ケース1の背壁と側壁とにそれぞれ排出口107を開口する場合には、流下口106から流れ出た洗浄水を効果的に排水できるうえ、洗浄後にいずれか一方の排出口107が下向きになる状態で、電気かみそりを放置し乾燥することにより、ヘッドユニット11から流れ出た洗浄水を確実に排出できる。
【0047】
底端壁30の内底面30aを一側から他側へ向って下り傾斜させ、その傾斜下端寄りに流下口106を開口した電気かみそりによれば、本体を立てかけた状態で、伝動機構17を収容する室28に入り込んだ洗浄水を流下口106から確実に流下排出して、室28および側室27内に洗浄水が滞留するのを確実に防止できる。
【0048】
シャシーユニット10の側に安全スイッチ57を設け、この安全スイッチ57を外刃ホルダー47の着脱に連動してオン・オフに切り換える電気かみそりによれば、外刃ホルダー47を取り外した状態では、安全スイッチ57をオフ状態に切り換えてモータ12への通電を阻止できるので、外刃ホルダー47を外して、内刃15が剥き出しになった状態でもモータ12が起動されるのを確実に防止して、水洗い作業を安全に行える
【図面の簡単な説明】
【図1】電気かみそりのシール構造と排水構造を示す概略縦断正面図である。
【図2】電気かみそりのシール構造と排水構造を示す概略縦断側面図である。
【図3】電気かみそりの斜視である。
【図4】外刃ホルダーと首振りユニットとを分解した状態での斜視図である。
【図5】かみそりユニットと本体ケースとを分解した状態での斜視図である。
【図6】かみそりユニットの分解図である。
【図7】動力伝動機構を示す説明図である。
【図8】首振りユニットを分解した状態での斜視図である。
【図9】防水シールとその装着部の構造を示す斜視図である。
【図10】ヘッドユニットとシャーシユニットとを分解した斜視図である。
【図11】首振りユニットの分解斜視図である。
【図12】ヘッドユニットの縦断側面図である。
【図13】首振りロック機構を示す縦断側面図である。
【図14】安全スイッチとその操作機構を示す説明図である。
【図15】外刃ホルダーのロック機構の内部平面図である。
【図16】モータ軸防水シールの断面図である。
【図17】防水シールの断面図である。
【図18】かみそりユニットと本体ケースとの組み付け構造を示す縦断正面図である。
【図19】本体ケース1の下部構造を示す縦断正面図である。
【図20】ガス抜き構造を示す断面図である。
【図21】かみそりユニットと本体ケースとの組み付け構造を示す縦断側面図である。
【図22】洗浄ケースの断面図である。
【図23】充電器の説明図である。
【図24】きわ剃り刃用の振動子とヘッドレームの関係構造を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 組付口
3 かみそりユニット
10 シャシーユニット
11 ヘッドユニット
12 モータ
13 電池
14 回路基板
15 内刃
16 外刃
17 伝動機構
28 室
30 底端壁
70 モータ軸防水シール
71 防水シール
106 流下口
107 排出口[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a water-washing type electric shaver, which is an improved drainage structure.
[0002]
[Prior art]
In the water-washing type electric razor, in order to prevent the ingress of cleaning water into the compartment in which the electrical system parts are accommodated, the compartment in which electrical parts such as a motor, a battery, or a circuit board are accommodated, and the inner and outer blades are provided. In addition, it is necessary to provide a sealing rubber for waterproofing between the section (hereinafter, simply referred to as the fuzz chamber) in which the cut fuzz accumulates. Many electric razors having this type of waterproof structure have been proposed. For example, in Japanese Examined Patent Publication No. 62-58755, a case and a blade mounting base are provided to prevent water from entering the storage compartment of the electric parts. A seal rubber is interposed between the blade mounting plate and the blade mounting base and the presser plate. The latter seal rubber directly seals the gap between the reciprocating vibrator and the blade mount, and has a structure that prevents water from entering the lower surface of the seal rubber. It is driven back and forth by an eccentric cam fixed to the output shaft.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The above conventional water-washing type electric razor can easily wash away the shavings adhering to the inner blade and the shaving chamber with water, so the labor of cleaning the razor head can be remarkably reduced and the shavings do not scatter around when cleaning. Also hygienic. However, since the previous seal rubber is directly attached between the vibrator and the blade mounting base, the vicinity of the contact area between the vibrator and seal rubber that vibrates at high speed when using a razor deteriorates with long-term use. There is a risk that tearing or cracking may occur, and in that case, sufficient water tightness cannot be maintained.
In recent years, there has been proposed a rotary electric shaver for cutting a whisker by rotating a cylindrical inner blade around an axis as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-38354. In this case, the rotary inner blade and the motor are connected to each other through a drive transmission means including, for example, a plurality of gears and belts. However, when this type of electric razor is to be washed, any waterproof structure can be used. It is also a problem that effective waterproofing or drainage can be achieved.
[0004]
It is an object of the present invention to provide a special structure for a head portion provided with a drive transmission means such as a reciprocating vibrator or gear for transmitting the drive of the motor to the inner blade in the waterproof structure of the electric razor. Assuming a structure that does not have a waterproof structure and allows the ingress of cleaning water and is designed to be waterproof between the head part and the unit housing the electrical system parts and the main body case, An object of the present invention is to provide a water-washing type electric shaver that can reliably and quickly discharge the washing water that has entered, and that can maintain the inside of the head portion after washing with a clean state.
Another object of the present invention is to reliably prevent the cleaning water from entering the compartment in which the electric parts are accommodated, and to quickly supply the cleaning water that has entered the narrow part such as the power transmission mechanism from the motor to the rotating inner blade. Moreover, it is to ensure that it can be discharged.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As shown in FIG. 5, the electric razor of the present invention includes a
[0006]
As shown in FIG. 6, the
[0007]
Further, in a state in which the
[0008]
Specifically, a
[0009]
A
[0010]
A
[0011]
A
[0012]
The
[0013]
A
[0014]
[Action]
Since the
[0015]
If fluff or the like is bitten into the inner blade driving
[0016]
In the electric razor provided with the switching
[0017]
According to the electric razor in which the
[0018]
By removing the
[0019]
【Example】
1 to 23 show an embodiment applied to a rotary electric shaver according to the present invention. In FIG. 3, the electric razor has a cylindrical
[0020]
(Razor unit)
5 and 6, the
[0021]
(Chassis unit)
6 and 9, the
[0022]
(Head unit)
The head unit 11 is supported by an inverted
[0023]
(Inner blade transmission system)
In FIG. 7, the
[0024]
(Kiwasha shaving transmission system)
The front gear G1 also serves as a drive gear for the
[0025]
(Swing mechanism and center blade drive system)
In FIG. 6, the
[0026]
(Outer blade holder)
In FIG. 12, a pair of mesh-shaped
[0027]
(Swing lock)
As shown in FIGS. 5 and 13, a
[0028]
(Lock and safety switch for outer blade holder)
When the
[0029]
(Rock piece)
11 and 15, the
[0030]
(Safety switch)
A
[0031]
(Waterproof seal)
In order to make the head unit 11 configured as described above washable, a motor shaft
[0032]
(Motor shaft waterproof seal)
In FIG. 16, the motor shaft
[0033]
(Waterproof seal)
In FIG. 17, a
[0034]
After assembling the motor shaft
[0035]
(Relation between waterproof seal and main unit case)
The
[0036]
(Switch knob and vent port)
In FIG. 5, the
[0037]
(Washing method)
When cleaning the rotating
[0038]
(Drainage structure)
During cleaning, cleaning water enters each part of the head unit 11. The water adhering to the inner blade or the fluff chamber is naturally dried by shaking the main body with the
[0039]
As shown in FIGS. 1 and 2, the outer surfaces of the switching
[0040]
(Charging part structure)
The
[0041]
If the
[0042]
(Another embodiment)
In the present embodiment, the head unit 11 is configured to be movable up and down with respect to the
In addition, as a rotary electric shaver, various implementations such as one having one rotating
[0043]
【The invention's effect】
In the present invention, the
[0044]
In the electric razor that houses the inner blade driving
[0045]
According to the electric shaver that is provided on the outer surface of the
[0046]
Further, if the
[0047]
According to the electric razor in which the
[0048]
According to the electric razor provided with a
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic longitudinal sectional front view showing a sealing structure and a drainage structure of an electric razor.
FIG. 2 is a schematic longitudinal side view showing a sealing structure and a drainage structure of an electric razor.
FIG. 3 is a perspective view of an electric razor.
FIG. 4 is a perspective view of the outer blade holder and the swing unit in an exploded state.
FIG. 5 is a perspective view of the razor unit and the main body case in an exploded state.
FIG. 6 is an exploded view of a razor unit.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a power transmission mechanism.
FIG. 8 is a perspective view of the head unit in an exploded state.
FIG. 9 is a perspective view showing the structure of a waterproof seal and its mounting portion.
FIG. 10 is an exploded perspective view of the head unit and the chassis unit.
FIG. 11 is an exploded perspective view of the swing unit.
FIG. 12 is a vertical side view of the head unit.
FIG. 13 is a longitudinal side view showing a swing lock mechanism.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing a safety switch and its operating mechanism.
FIG. 15 is an internal plan view of a lock mechanism of the outer blade holder.
FIG. 16 is a cross-sectional view of a motor shaft waterproof seal.
FIG. 17 is a cross-sectional view of a waterproof seal.
FIG. 18 is a longitudinal front view showing an assembly structure of a razor unit and a main body case.
19 is a longitudinal front view showing the lower structure of the
FIG. 20 is a cross-sectional view showing a gas venting structure.
FIG. 21 is a vertical sectional side view showing an assembly structure of a razor unit and a main body case.
FIG. 22 is a sectional view of a cleaning case.
FIG. 23 is an explanatory diagram of a charger.
FIG. 24 is a longitudinal sectional side view showing a relational structure between a vibrator for a shaving blade and a head frame.
[Explanation of symbols]
1 Body case
2 Assembly port
3 Razor unit
10 Chassis unit
11 Head unit
12 Motor
13 batteries
14 Circuit board
15 inner blade
16 Outer blade
17 Transmission mechanism
28 rooms
30 Bottom end wall
70 Motor shaft waterproof seal
71 Waterproof seal
106 Downstream entrance
107 outlet
Claims (7)
かみそりユニット(3)は、モータ(12)、電池(13)および回路基板(14)等の電気部品が集約配置してあるシャーシユニット(10)と、内刃(15)、外刃(16)およびモータ(12)の動力を内刃(15)に伝える伝動機構(17)が集約配置してあるヘッドユニット(11)とを上下に接合固定して構成されており、
シャーシユニット(10)とヘッドユニット(11)との接合面の間には、ヘッドユニット(11)側とシャシーユニット(10)側との間を封止するキャップ状の防水シール(71)が挟持固定されており、
かみそりユニット(3)を本体ケース(1)に装填固定した状態において、本体ケース(1)とシャーシユニット(10)の上端外周との間の隙間が、上記防水シール(71)の周縁部で封止してある水洗式の電気かみそりであって、
防水シール(71)の上壁(80)と対面するヘッドユニット(11)の底端壁(30)に、洗浄水を防水シール(71)の側へ流下案内する流下口(106)が開口しており、
防水シール(71)の周縁部と対向する本体ケース(1)の周壁に、洗浄水を本体ケース(1)の外表面へ排出案内する排出口(107)が開口している水洗式の電気かみそり。A main body case (1) having an assembly port (2) at least at the upper end, and a razor unit (3) installed in the main body case (1) from the assembly port (2) side;
The razor unit (3) includes a chassis unit (10) in which electric parts such as a motor (12), a battery (13), and a circuit board (14) are collectively arranged, an inner blade (15), and an outer blade (16). And a head unit (11) in which a transmission mechanism (17) for transmitting the power of the motor (12) to the inner blade (15) is collectively arranged and fixed.
A cap-shaped waterproof seal (71) that seals between the head unit (11) side and the chassis unit (10) side is sandwiched between the joint surfaces of the chassis unit (10) and the head unit (11). Fixed,
In a state where the razor unit (3) is loaded and fixed in the main body case (1), a gap between the main body case (1) and the outer periphery of the upper end of the chassis unit (10) is sealed by the peripheral edge of the waterproof seal (71). A water-washing electric razor that is stopped,
A flow-down port (106) through which washing water flows down to the waterproof seal (71) is opened on the bottom end wall (30) of the head unit (11) facing the upper wall (80) of the waterproof seal (71). And
A water-washing type electric shaver in which a discharge port (107) for discharging and guiding cleaning water to the outer surface of the main body case (1) is opened on the peripheral wall of the main body case (1) facing the peripheral edge of the waterproof seal (71) .
この室(28)の底端壁(30)に流下口(106)が開口されている請求項1記載の水洗式の電気かみそり。A chamber (28) for accommodating a transmission mechanism (17) for driving the inner blade is provided at the bottom of the head unit (11).
The water-washing type electric shaver according to claim 1, wherein a flow-down port (106) is opened in the bottom end wall (30) of the chamber (28).
上記ノブ(5)で常時覆われる本体ケース(1)の周壁に排出口(107)が開口している請求項1、2又は3記載の水洗式の電気かみそり。There is provided a switching knob (5) that slides along the outer peripheral wall of the main body case (1) to move the shaving blade unit (36) in and out.
The water-washing type electric shaver according to claim 1 , 2 or 3, wherein a discharge port (107) is opened in a peripheral wall of the main body case (1) that is always covered with the knob (5).
底端壁(30)の内底面(30a)が側室(27)の側から他側端へ向かって下り傾斜しており、
内底面(30a)の傾斜下端寄りに流下口(106)が開口している請求項1、2、3、4又は5記載の水洗式の電気かみそり。The transmission mechanism (17) is disposed in an L shape over the chamber (28) and the side chamber (27) rising from one side of the chamber (28),
The inner bottom surface (30a) of the bottom end wall (30) is inclined downward from the side chamber (27) side toward the other end,
The water-washing type electric shaver according to claim 1 , 2 , 3 , 4, or 5, wherein the flow-down port (106) is opened near the lower inclined end of the inner bottom surface (30a).
操作機構は外刃ホルダー(47)の着脱に連動して上下スライドする連動ピース(66)と、連動ピース(66)の動作を防水シール(71)のシール壁を介して安全スイッチ(57)に伝える中継ピース(65)と、安全スイッチ(57)がオフ側へ切り換わる向きに中継ピース(65)を移動付勢するばね(67)とを含み、
外刃ホルダー(47)をヘッドユニット(11)から取り外した状態において、安全スイッチ(57)がオフ状態へ切り換わって、モータ(12)の起動を阻止するように構成してある請求項1、2、3、4、5又は6記載の水洗式の電気かみそり。A safety switch (57) that turns on and off the motor (12) with a waterproof seal (71) in between, and a safety switch (57) that is turned on and off in conjunction with the attachment / detachment of the outer blade holder (47) And an operating mechanism to operate,
The operating mechanism includes an interlocking piece (66) that slides up and down in conjunction with the attachment and detachment of the outer blade holder (47), and the operation of the interlocking piece (66) to the safety switch (57) via the sealing wall of the waterproof seal (71). A relay piece (65) for transmitting, and a spring (67) for moving and biasing the relay piece (65) in a direction in which the safety switch (57) switches to the off side,
1. The safety switch (57) is switched to an off state in a state where the outer blade holder (47) is detached from the head unit (11), and the motor (12) is prevented from starting . The water-washing type electric shaver according to 2 , 3 , 4 , 5 or 6 .
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