JP4247334B2

JP4247334B2 - Contamination reducing agent for paint

Info

Publication number: JP4247334B2
Application number: JP2002154826A
Authority: JP
Inventors: 清和城; 芳和五藤
Original assignee: San Nopco Ltd
Current assignee: San Nopco Ltd
Priority date: 2002-05-28
Filing date: 2002-05-28
Publication date: 2009-04-02
Anticipated expiration: 2022-05-28
Also published as: JP2003342523A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に水性塗料による塗膜の低汚染化のための新規で有用な塗料用汚染低減剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、環境公害等の問題により塗料の水系化が進んでいるのと同時に、経済的要望として塗り替え周期が長期化しており、塗装表面の汚れが問題となってきた。そこで塗料の汚染性を低減させる技術として、塗膜を変性する方法、例えば、降雨などで汚染物質を洗い流す方法が提言された。しかし、塗膜を形成する樹脂の変成による手法は耐水性、耐久性の低下をも招き易いため、添加剤による改良が行われるようになった。例えば、水膨潤性高分子を用いる特開平２−１２３１７６号、エチレンオキシド高重合体を含むシリコーン変成体を用いる特開平８−３３７７５４号およびグリセリン、ペンタエリスリトールなどへのエチレンオキシド／プロピレンオキシド重合体などを用いる特開平１１−２７９４５４号などが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術、シリコーン変成体を用いる方法ではコスト的に不利であり、またその他の技術でもエチレンオキシド高重合体をメインとするものであり、効果の持続性に満足いくものが無くまた塗膜の耐水性の低下を招くという欠点があった。本発明は前記従来公知の技術の欠点を改良するとともに、少量の添加で初期の汚染低減効果とその持続性に優れ、かつ経済性を有する塗料用汚染低減剤を提供することを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果本発明に達した。すなわち、非還元性の二，三糖類に炭素数２〜４のアルキレンオキシドを重合させた化合物［Ａ］からなり、［Ａ］が非還元性の二，三糖類に炭素数２〜４のアルキレンオキシドを１５〜１００モル重合させ、ブチルジグリコール２５質量％水溶液法での曇点が３０〜６０℃である塗料用汚染低減剤である。
また、この塗料用汚染低減剤を０．０５〜１０．０質量％含有してなる水系エマルション塗料である。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明における非還元性の二、三糖類とは、二つまたは三つの単糖がともにヘミアセタール水酸基によって結合している糖類のことで蔗糖、トレハロース、ラフィノース、ゲンチアノースなどが挙げられる。このうち特に好ましいのは蔗糖であり、微粉末化した精製ザラメ糖もしくはグラニュー糖が挙げられる。また、該糖類に付加重合させる炭素数２〜４のアルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド（以下、ＥＯと略記）、プロピレンオキシド（以下、ＰＯと略記）およびブチレンオキシドが挙げられる。これらのアルキレンオキシドのうち好ましいのはＰＯ、１，２−ブチレンオキシド（以下、ＢＯと略記）である。
【０００６】
本発明において該糖類へのアルキレンオキシドの重合モル数は１５〜１００であり、好ましくは２０〜９０である。１５モルより低い場合は汚染低減能力が低下する。１００モルを越える場合は塗膜の耐水性が低下する。アルキレンオキシドの付加重合の順序は特に限定されず、また重合形式もブロック、ランダム何れでもよい。
【０００７】
本発明において、アルキレンオキシドの付加に用いられる重合形式としてはアニオン重合、カチオン重合あるいは配位アニオン重合等が挙げられる。これらの重合形式は単独で用いられても、また重合度に応じて併用して用いられても構わない。また触媒としては、アルカリあるいはアルカリ土類金属の水酸化物、アルコラートまたは炭酸塩等、およびトリアルキルアミン等、塩化第二錫、トリフッ化ホウ素等のルイス酸系触媒や鉱酸等、特開昭６３−２７７２３６号公報に見られる複合金属シアノ錯体あるいは特公平５−１４７３４号公報に見られる有機アルミニゥムポルフィリン錯体等が用いられる。これらのうち好ましくは、水酸化カリウム、水酸化セシウム、およびトリメチルアミン等である。触媒の使用量は重合終了時の該化合物の質量に対して０．０５〜２．０質量％の範囲であり、好ましくは０．１〜１．０質量％である。
【０００８】
本発明において、付加重合反応は通常の条件下で実施されてよく、例えば温度は８０〜１３０℃、好ましくは９０〜１１０℃である。また、重合中の最高圧力（ゲージ圧）は０．８ＭＰａ、好ましくは０．５ＭＰａである。また反応に要する時間は通常４〜１２時間である。
【０００９】
本発明において、重合により得られる該重合物からの触媒除去の方法としては、例えば特公昭４７−３７４５号公報に記載のように、酸性成分によりアルカリ性触媒を中和し、生じた塩を濾過除去する方法、特開昭５３−１２３４９９号公報のアルカリ吸着剤を用いる方法、特公昭４９−１４３５９号公報の溶媒に溶かして水洗する方法、特開昭５１−２３２１１号公報のイオン交換樹脂を用いる方法、特公昭５２−３３０００号公報のアルカリ性触媒を炭酸ガスで中和して、生じた炭酸塩を濾過する方法および各種有機酸、無機酸により中和する方法、または酸性触媒の場合はいったんアルカリ成分により弱アルカリ性とした後上記方法にて除去する場合等があるが、そのいずれを用いても差し支えない。
【００１０】
本発明において曇点とは非イオン系界面活性剤の親水性の尺度となるもので、曇点の高い化合物ほど親水性が大きいことを表わしている。本発明での測定法はＩＳＯ１０６５−１９７５（Ｅ）、「エチレンオキシド系非イオン界面活性剤−曇り点測定法」の中の「測定法Ｂ」に準じた。すなわち、まず２５質量％のブチルジグリコール（ブタノール／ＥＯ２モル付加物）水溶液に、試料を１０質量％濃度になるように溶解する。次いでこの試料溶液約５ｃｃを試験管に採り、試験管中に温度計を入れて攪拌しながら徐々に加熱するとついには試料溶液が白濁する。試料溶液が完全に白濁する温度を読みとり、これを曇点とする。本発明の組成物の曇点は３０〜６０℃、好ましくは３５〜５５℃である。曇点が６０℃を越えても、また３０℃を下廻っても親水性／疎水性のバランスが崩れて十分な汚染低減性およびその持続性が得られない。
【００１１】
本発明により得られた塗料用汚染低減剤は、水系エマルション塗料においてその効果を発揮する。水系エマルション塗料に使用されるエマルションとしては、酢酸ビニル系、アクリル系、スチレン系、ハロゲン化オレフィン系、ウレタン系、シリコーン系、フッ素系などが挙げられる。
【００１２】
本発明の塗料用汚染低減剤の水系エマルション塗料への添加方法としては、（１）顔料分散時に添加する。（２）塗料作成後に後添加する等の方法がありいずれの添加方法えお用いても汚染低減効果に影響はない。
【００１３】
本発明の塗料用汚染低減剤の水系エマルション塗料への添加量は通常、最終仕上がり塗料に対し０．０５〜１０．０質量％であり、好ましくは０．１〜５．０質量％である。
【００１４】
このようにして得られた塗料用汚染低減剤は、必要により塗装に適する粘度に水で希釈して使用する。また、該塗料には、必要に応じて通常使用されている紫外線吸収剤、顔料分散剤、はじき防止剤、増粘剤、消泡剤などの塗料用添加剤を適時含有させることもできる。塗装方法は、常法に従って、ハケ塗り、ローラー塗装、エアースプレー塗装、エアーレス塗装、ロールコーター塗装、フローコーター塗装等の手段により行うことができる。
【００１５】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。親水性、低汚染性および耐水性評価結果は表１に記載した。尚、実施例中における部は質量部を意味する。
【００１６】

このようにして得られた水系エマルション塗料を水でストーマー粘度系で７７ＫＵ（２５℃）になるよう希釈し標準塗料とした。ブランクは標準塗料のみを塗布したテスト板（ウェットで１ｍｍ厚さ、以下同じ）、実施例、比較例は標準塗料／汚染低減剤＝１００／２（質量比）に配合した塗料を塗布して試験用塗装板を作成した。養生は室温にて１０日間とした。
【００１７】
［評価項目］
１．親水性評価
上記にて作成した試験用塗装板の塗膜の表面に０．０３ｍＬのイオン交換水を滴下する。３分後に水滴の接触角を測定して水との接触角とした。測定は協和化学製コンタクトアングルメーターＣＡＡを用いて２５℃にて実施、数値の小さいほど親水性であることをあらわしている。
【００１８】
２．耐汚染性評価
試験用塗装板を屋外で６か月間暴露、開始１，３，６月後に汚染の度合いを明度差（△Ｌ）にて評価した。暴露後の試験用塗装板を水にて軽く洗浄後、ミノルタ（株）製ＣＲ−２００にて明度を測定し、その値から試験開始前測定の明度を差し引いた値を△Ｌとした。値はマイナスとなるが、０に近いほど耐汚染性が良好であることをあらわしている。尚、暴露場所は当社工場敷地内、東海市新宝町３１とし、北向き３０度の傾斜面、期間は５月〜１０月とした。
【００１９】
３．耐水性評価
塗膜を２５℃の水に浸水させ、１日後の塗膜表面を肉眼にて観測すた。評価は◎（塗膜表面にブリスターが発生していない）、△（塗膜表面に少しブリスターが発生している）、×（塗膜表面に全面的にブリスターが発生している）とした。
【００２０】
製造例１
攪拌、２５０℃までの加熱、冷却、滴下、脱気可能な耐圧容器に、サンニックスポリオールＲＰ−４１０Ａ［三洋化成工業（株）製、ショ糖／ＰＯ１３モル付加物、平均水酸基価４１０、平均分子量１０９５］１０９５部に水酸化カリウム２．０部［試薬特級、以下同じ］を加え、１３０℃にて減圧下脱水の後、ＢＯの３モル、２１６部を０．２ＭＰａ以下に保ちつつ滴下させ、１００〜１２０℃にて付加重合させた。所要反応時間は約５時間であった。次いで９０℃にてイオン交換水２．５部を加えた後、アルカリ吸着剤であるキョーワード６００［協和化学（株）製］５０部を加え、同温度にて１時間攪拌した。次いで同温度にてＮｏ．２濾紙［東洋濾紙（株）製］を用いて濾過して触媒を吸着除去しさらに減圧下１２０℃にて脱水処理して、ショ糖／ＰＯ１３／ＢＯ３モル付加物、曇点５８．２℃の［Ａ−１］を得た。
【００２１】
製造例２
製造例１と同様な耐圧容器に、サンニックスポリオールＲＰ−４１０Ａの１０９５部に水酸化カリウム１０．０部を加え、１３０℃にて減圧下脱水の後、ＰＯの８２モル、４７５６部を０．２ＭＰａ以下に保ちつつ滴下させ、１００〜１２０℃にて付加重合させた。所要反応時間は約１５時間であった。次いで９０℃にてイオン交換水１２．０部を加えた後、キョーワード６００の２５０部を加え、同温度にて１時間攪拌した。次いで同温度にてＮｏ．２濾紙を用いて濾過しさらに減圧下１２０℃にて脱水処理して、ショ糖／ＰＯ９５モル付加物、曇点３２．６℃の［Ａ−２］を得た。
【００２２】
製造例３
製造例１，２と同様にして、ショ糖／ＰＯ１３モル／ＥＯ３モル／ＰＯ５０モル付加物、曇点４３．２℃の［Ａ−３］を得た。
【００２３】
製造例４
同様に、ショ糖／ＰＯ３５モル付加物、曇点４８．０℃の［Ａ−４］を得た。
【００２４】
製造例５
製造例１と同様な耐圧反応容器にラフィノース（試薬特級）の１モル５０４部、トリエチレンジアミン８５％の水溶液１．０部を仕込み窒素にて空気を置換させる。次いで１００℃にて攪拌しながら、ＰＯの３０モル１７４０部を０．４ＭＰａ以下に保ちつつ滴下させ、さらにＢＯの３モル２１６部を０．２ＭＰａ以下に保ちつつ滴下させる。１５時間同温度で攪拌したところ系内の圧力の低下が見られなくなった。次いで製造例１と同様に吸着剤処理をして、ラフィノース／ＰＯ３０モル／ＢＯ３モル重合物、曇点３８℃のサンプル［Ａ−５］を得て試験に供した。
【００２５】
製造例６
サンニックスポリオールＲＰ−４１０Ａの１０９５部に９０℃にてイオン交換水２．０部を加えた後、キョーワード６００の２５部を加え、同温度にて１時間攪拌した。次いで同温度にてＮｏ．２濾紙を用いて濾過しさらに減圧下１２０℃にて脱水処理して、ショ糖／ＰＯ１３モル付加物、曇点８０．２℃の［ａ−１］を得た。
【００２６】
製造例７
同様に、ショ糖／ＰＯ１１０モル付加物、曇点２７．０℃の［ａ−２］を得た。
【００２７】
製造例８
製造例１と同様な耐圧反応容器にサンニックスＧＰ−１０００［三洋化成工業（株）製、グリセリン／ＰＯ１６モル］の１モル、１０００部および水酸化カリウム９部を仕込み１２０℃にて減圧脱水を実施、次いで１００℃にてＰＯの２４モル１３９２部を０．４ＭＰａ以下にて、さらにＥＯの４０モル１７６０部を０．５ＭＰａ以下に保ちつつ滴下させる。１８時間同温度で攪拌したところ系内の圧力の低下が見られなくなった。次いで製造例１等と同様な吸着剤処理をして、グリセリン／ＰＯ４０モル／ＥＯ４０モル重合物の［ａ−３］を得た。
【００２８】
実施例１
標準塗料／［Ａ−１］＝１００／２（質量比）に配合した塗料を塗布して試験用塗装板を作成した。（以下、試験用塗装板の作成は添加する汚染低減剤のサンプル名、製品名のみを記載する）
【００２９】
実施例２
［Ａ−２］を用いた。
【００３０】
実施例３
［Ａ−３］を用いた。
【００３１】
実施例４
［Ａ−５］を用いた。
【００３２】
実施例５
［Ａ−２］／［Ａ−４］＝１／１（質量比、以下同じ）とした混合物を用いた。
【００３３】
実施例６
［Ａ−１］／［Ａ−２］／［Ａ−５］＝１／１／１とした混合物を用いた。
【００３４】
比較例１
汚染低減剤を添加せずに標準塗料のみで試験用塗装板を作成した。
【００３５】
比較例２
［ａ−１］を用いた。
【００３６】
比較例３
［ａ−２］を用いた。
【００３７】
比較例４
［ａ−３］を用いた。
【００３８】
比較例５
エチレンオキシド変成シリコーン、ＫＦ−３５１［信越シリコーン（株）製］を用いた。
【００３９】
比較例６
アニオン系活性剤、ＳＮウエット１２３［サンノプコ（株）製］を用いた。
【００４０】
【表１】

【００４１】
表１から本発明による汚染低減剤は、従来のものに比べて接触角が小さく、かつ暴露試験結果で△Ｌがよりゼロに近い値を示し、低汚染性が付与されており、かつ耐水性を低下させないことが分かる。
【００４２】
【発明の効果】
本発明による汚染低減剤および本発明による汚染低減剤を含む塗料は、外壁用等屋外に塗装された場合に耐水性を低下させることなく汚染性を低減するのに有用である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel and useful antifouling agent for paints, particularly for reducing the contamination of paint films with aqueous paints.
[0002]
[Prior art]
In recent years, paints have become water-based due to problems such as environmental pollution, and at the same time, the repainting cycle has become longer as an economic demand, and contamination of the paint surface has become a problem. Therefore, as a technique for reducing the contamination property of the paint, a method of modifying the coating film, for example, a method of washing away the pollutant by rainfall or the like has been proposed. However, since the technique of modifying the resin that forms the coating film is likely to cause a decrease in water resistance and durability, improvements with additives have been made. For example, JP-A-2-123176 using a water-swellable polymer, JP-A-8-337754 using a silicone modification containing an ethylene oxide high polymer, and an ethylene oxide / propylene oxide polymer to glycerol, pentaerythritol, etc. Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-279454 is known.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional technology and the method using a silicone modified material are disadvantageous in cost, and other technologies mainly use ethylene oxide high polymer, and there is nothing satisfactory in sustaining the effect, and the water resistance of the coating film There was a disadvantage that it caused a decrease in the property. It is an object of the present invention to provide a paint pollution reducing agent that improves the disadvantages of the above-mentioned known techniques and is excellent in the initial pollution reduction effect and its sustainability with a small amount of addition and has economic efficiency.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above problems, the present invention has been achieved. That is, nonreducing disaccharide, trisaccharide compound obtained by polymerizing an alkylene oxide having 2 to 4 carbon atoms [A] Tona Ri, [A] is the non-reducing di-, from 2 to 4 carbon atoms in the trisaccharide the alkylene oxide is 15 to 100 mole polymerization, a paint stain reducing agent cloud point Ru 30 to 60 ° C. der in butyl diglycol 25% by weight aqueous solution method.
Further, it is a water-based emulsion paint containing 0.05 to 10.0% by mass of this paint-contamination reducing agent.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The non-reducing di- or trisaccharide in the present invention is a saccharide in which two or three monosaccharides are bonded together by a hemiacetal hydroxyl group, and examples thereof include sucrose, trehalose, raffinose, and gentianose. Of these, sucrose is particularly preferable, and refined refined refined sugar or granulated sugar is exemplified. Examples of the alkylene oxide having 2 to 4 carbon atoms to be addition-polymerized to the saccharide include ethylene oxide (hereinafter abbreviated as EO), propylene oxide (hereinafter abbreviated as PO), and butylene oxide. Among these alkylene oxides, PO and 1,2-butylene oxide (hereinafter abbreviated as BO) are preferable.
[0006]
In the present invention, the number of moles of alkylene oxide polymerized onto the saccharide is 15 to 100, preferably 20 to 90. When it is lower than 15 mol, the pollution reducing ability is lowered. When it exceeds 100 mol, the water resistance of the coating film decreases. The order of addition polymerization of alkylene oxide is not particularly limited, and the polymerization mode may be either block or random.
[0007]
In the present invention, examples of the polymerization method used for addition of alkylene oxide include anionic polymerization, cationic polymerization, and coordination anionic polymerization. These polymerization formats may be used alone or in combination depending on the degree of polymerization. Catalysts include alkali or alkaline earth metal hydroxides, alcoholates or carbonates, trialkylamines, Lewis acid catalysts such as stannic chloride and boron trifluoride, mineral acids, etc. A composite metal cyano complex found in Japanese Patent No. 63-277236 or an organic aluminum porphyrin complex found in Japanese Patent Publication No. 5-14734 is used. Of these, potassium hydroxide, cesium hydroxide, and trimethylamine are preferable. The amount of the catalyst used is in the range of 0.05 to 2.0% by mass, preferably 0.1 to 1.0% by mass, based on the mass of the compound at the end of the polymerization.
[0008]
In the present invention, the addition polymerization reaction may be carried out under ordinary conditions. For example, the temperature is 80 to 130 ° C, preferably 90 to 110 ° C. The maximum pressure (gauge pressure) during the polymerization is 0.8 MPa, preferably 0.5 MPa. The time required for the reaction is usually 4 to 12 hours.
[0009]
In the present invention, as a method for removing the catalyst from the polymer obtained by polymerization, for example, as described in Japanese Patent Publication No. 47-3745, the alkaline catalyst is neutralized with an acidic component, and the resulting salt is removed by filtration. A method using an alkali adsorbent disclosed in JP-A-53-123499, a method of dissolving in a solvent disclosed in JP-B-49-14359, and a method of washing with water, a method using an ion-exchange resin disclosed in JP-A-51-23211 The method of neutralizing the alkaline catalyst of Japanese Patent Publication No. 52-33000 with carbon dioxide and filtering the resulting carbonate, and the method of neutralizing with various organic acids and inorganic acids, or in the case of an acidic catalyst, once an alkaline component However, any of these may be used.
[0010]
In the present invention, the cloud point is a measure of the hydrophilicity of the nonionic surfactant, and the higher the cloud point, the higher the hydrophilicity. The measurement method in the present invention was in accordance with “Measurement method B” in ISO 1065-1975 (E), “Ethylene oxide nonionic surfactant-cloud point measurement method”. That is, first, a sample is dissolved in an aqueous solution of 25% by mass of butyl diglycol (butanol / EO2 mol adduct) to a concentration of 10% by mass. Next, about 5 cc of this sample solution is put in a test tube, and a thermometer is put in the test tube and gradually heated with stirring, the sample solution eventually becomes cloudy. Read the temperature at which the sample solution becomes completely cloudy and use this as the cloud point. The cloud point of the composition of this invention is 30-60 degreeC, Preferably it is 35-55 degreeC. Even if the cloud point exceeds 60 ° C. or below 30 ° C., the balance between hydrophilicity / hydrophobicity is lost and sufficient contamination reduction and sustainability cannot be obtained.
[0011]
The paint contamination reducing agent obtained by the present invention exhibits its effect in water-based emulsion paints. Examples of the emulsion used for the water-based emulsion paint include vinyl acetate, acrylic, styrene, halogenated olefin, urethane, silicone, and fluorine.
[0012]
As a method for adding the stain reducing agent for paint of the present invention to the water-based emulsion paint, (1) it is added at the time of pigment dispersion. (2) There is a method such as post-addition after the paint is prepared, and any addition method does not affect the pollution reduction effect.
[0013]
The addition amount of the stain reducing agent for paints of the present invention to the water-based emulsion paint is usually 0.05 to 10.0% by weight, preferably 0.1 to 5.0% by weight, based on the final finished paint.
[0014]
The paint contamination reducing agent thus obtained is diluted with water to a viscosity suitable for coating if necessary. In addition, the coating material may contain an additive for coating materials such as an ultraviolet absorber, a pigment dispersant, a repellency inhibitor, a thickener, and an antifoaming agent, which are usually used, as necessary. The coating method can be carried out by means such as brush coating, roller coating, air spray coating, airless coating, roll coater coating, flow coater coating and the like according to a conventional method.
[0015]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention further in detail, this invention is not limited to this. The hydrophilicity, low contamination property and water resistance evaluation results are shown in Table 1. In addition, the part in an Example means a mass part.
[0016]

The water-based emulsion paint thus obtained was diluted with water so as to be 77 KU (25 ° C.) in a Stormer viscosity system to obtain a standard paint. The blank is a test plate coated with only a standard paint (1 mm thick when wet, the same applies hereinafter), and the examples and comparative examples are tested by applying a paint blended with standard paint / contamination reducing agent = 100/2 (mass ratio). A painted plate was made. Curing was for 10 days at room temperature.
[0017]
[Evaluation item]
1. Hydrophilic evaluation 0.03 mL of ion-exchanged water is dropped onto the surface of the coating film of the test coating plate prepared above. After 3 minutes, the contact angle of water droplets was measured to determine the contact angle with water. The measurement was carried out at 25 ° C. using a contact angle meter CAA manufactured by Kyowa Chemical. The smaller the value, the more hydrophilic it is.
[0018]
2. The coating plate for stain resistance evaluation test was exposed outdoors for 6 months, and the degree of contamination was evaluated by a lightness difference (ΔL) after 1, 3 and 6 months from the start. After lightly washing the test coating plate after exposure with water, the brightness was measured with CR-200 manufactured by Minolta Co., Ltd., and the value obtained by subtracting the brightness measured before the start of the test from that value was taken as ΔL. The value is negative, but the closer to 0, the better the stain resistance. In addition, the exposure place was the Shinhocho 31 in Tokai City, the site of our factory, the inclined surface of 30 degrees north, and the period was from May to October.
[0019]
3. The water resistance evaluation coating film was immersed in water at 25 ° C., and the coating film surface after one day was observed with the naked eye. The evaluation was ◎ (no blisters were generated on the surface of the coating film), Δ (a little blistering was generated on the surface of the coating film), and × (blistering was entirely generated on the surface of the coating film).
[0020]
Production Example 1
In a pressure-resistant container that can be stirred, heated to 250 ° C., cooled, dripped, and degassed, Sanix polyol RP-410A [manufactured by Sanyo Chemical Industries, Ltd., sucrose / PO13 mol adduct, average hydroxyl value 410, average molecular weight 1095] 2.095 parts of potassium hydroxide [reagent special grade, the same applies hereinafter] to 1095 parts, and after dehydration at 130 ° C. under reduced pressure, 3 mol of BO and 216 parts were added dropwise while maintaining 0.2 MPa or less. Addition polymerization was performed at 100 to 120 ° C. The required reaction time was about 5 hours. Next, after adding 2.5 parts of ion-exchanged water at 90 ° C., 50 parts of KYOWARD 600 [manufactured by Kyowa Chemical Co., Ltd.] which is an alkali adsorbent was added and stirred at the same temperature for 1 hour. Next, at the same temperature, no. Using 2 filter paper [manufactured by Toyo Filter Paper Co., Ltd.], the catalyst was adsorbed and removed, and dehydrated at 120 ° C. under reduced pressure to give a sucrose / PO13 / BO3 molar adduct having a cloud point of 58.2 ° C. [A-1] was obtained.
[0021]
Production Example 2
In a pressure-resistant container similar to Production Example 1, 10.0 parts of potassium hydroxide was added to 1095 parts of Sanix polyol RP-410A, dehydrated at 130 ° C. under reduced pressure, and then 82 moles of PO and 4756 parts of 0.156 parts were added. The solution was dropped while maintaining at 2 MPa or less, and addition polymerization was performed at 100 to 120 ° C. The required reaction time was about 15 hours. Next, after adding 12.0 parts of ion-exchanged water at 90 ° C., 250 parts of KYOWARD 600 was added and stirred at the same temperature for 1 hour. Next, at the same temperature, no. The mixture was filtered using two filter papers, and further dehydrated at 120 ° C. under reduced pressure to obtain [A-2] sucrose / PO 95 mol adduct, cloud point 32.6 ° C.
[0022]
Production Example 3
In the same manner as in Production Examples 1 and 2, [A-3] having an adduct of sucrose / PO 13 mol / EO 3 mol / PO 50 mol and a cloud point of 43.2 ° C. was obtained.
[0023]
Production Example 4
Similarly, [A-4] having a sucrose / PO35 molar adduct and a cloud point of 48.0 ° C. was obtained.
[0024]
Production Example 5
A pressure-resistant reaction vessel similar to Production Example 1 was charged with 504 parts of 1 mol of raffinose (special grade reagent) and 1.0 part of an aqueous solution of 85% triethylenediamine, and the air was replaced with nitrogen. Next, while stirring at 100 ° C., 30 moles of 1740 parts of PO are dropped while being kept at 0.4 MPa or less, and further, 216 parts of 3 moles of BO are dropped while being kept at 0.2 MPa or less. When the mixture was stirred at the same temperature for 15 hours, the pressure in the system did not decrease. Next, the adsorbent treatment was performed in the same manner as in Production Example 1 to obtain a sample [A-5] having a raffinose / PO 30 mol / BO 3 mol polymerized product and a cloud point of 38 ° C., which was used for the test.
[0025]
Production Example 6
After adding 2.0 parts of ion-exchanged water at 90 ° C. to 1095 parts of SANNICS polyol RP-410A, 25 parts of KYOWARD 600 was added and stirred at the same temperature for 1 hour. Next, at the same temperature, no. The mixture was filtered using two filter papers and further dehydrated at 120 ° C. under reduced pressure to obtain [a-1] sucrose / PO 13 mol adduct, cloud point 80.2 ° C.
[0026]
Production Example 7
Similarly, [a-2] having a sucrose / PO110 molar adduct and a cloud point of 27.0 ° C. was obtained.
[0027]
Production Example 8
A pressure-resistant reaction vessel similar to Production Example 1 was charged with 1 mol, 1000 parts of SANNICS GP-1000 [manufactured by Sanyo Chemical Industries, Ltd., glycerin / PO16 mol] and 9 parts of potassium hydroxide, and dehydrated at 120 ° C. under reduced pressure. Next, at 100 ° C., 1392 parts of 24 mol of PO are added dropwise at 0.4 MPa or less, and 1760 parts of 40 mol of EO are added dropwise at 0.5 MPa or less. When stirring at the same temperature for 18 hours, the pressure in the system did not decrease. Next, the same adsorbent treatment as in Production Example 1 was carried out to obtain [a-3] of glycerin / PO40 mol / EO40 mol polymer.
[0028]
Example 1
A test paint plate was prepared by applying a paint blended with standard paint / [A-1] = 100/2 (mass ratio). (Hereafter, only the sample name and product name of the pollution reducing agent to be added are described for the creation of the test paint plate)
[0029]
Example 2
[A-2] was used.
[0030]
Example 3
[A-3] was used.
[0031]
Example 4
[A-5] was used.
[0032]
Example 5
A mixture having [A-2] / [A-4] = 1/1 (mass ratio, the same applies hereinafter) was used.
[0033]
Example 6
A mixture with [A-1] / [A-2] / [A-5] = 1/1/1 was used.
[0034]
Comparative Example 1
The test paint plate was made only with the standard paint without adding the pollution reducing agent.
[0035]
Comparative Example 2
[A-1] was used.
[0036]
Comparative Example 3
[A-2] was used.
[0037]
Comparative Example 4
[A-3] was used.
[0038]
Comparative Example 5
Ethylene oxide modified silicone, KF-351 [manufactured by Shin-Etsu Silicone Co., Ltd.] was used.
[0039]
Comparative Example 6
An anionic activator, SN wet 123 [manufactured by San Nopco Co., Ltd.] was used.
[0040]
[Table 1]

[0041]
From Table 1, the contamination reducing agent according to the present invention has a smaller contact angle than conventional ones, and the exposure test result shows that ΔL is closer to zero, imparts low contamination, and is water resistant. It turns out that it does not reduce.
[0042]
【The invention's effect】
The paint containing the contamination reducing agent according to the present invention and the contamination reducing agent according to the present invention is useful for reducing the contamination without reducing water resistance when applied outdoors such as for external walls.

Claims

Nonreducing two, three compounds obtained by polymerizing alkylene oxide having 2 to 4 carbon atoms in the sugar [A] Tona Ri, [A] is nonreducing disaccharide, trisaccharide to the alkylene oxide having 2 to 4 carbon atoms the 15 to 100 mole polymerization was, paint stain reducing agent cloud point Ru 30 to 60 ° C. der in butyl diglycol 25% by weight aqueous solution method.

The contamination reducing agent for paints according to claim 1, wherein the non-reducing disaccharide or trisaccharide forming [A] is sucrose.

The paint contamination reducing agent according to claim 1 or 2 , wherein the alkylene oxide forming [A] is propylene oxide and / or butylene oxide.

An aqueous emulsion paint comprising 0.05 to 10.0% by mass of the paint contamination reducing agent according to any one of claims 1 to 3.