JP4246900B2 - Plant equipment operation diagnosis apparatus and operation diagnosis method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば火力発電プラント機器の運用診断方法および装置に関し、特に、運転に伴う損傷の蓄積を計算し、定検時期の延伸や運転・運用条件に対するリスク予測を行う運用診断装置およびその運用診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来蒸気タービンプラントなどの構造部材の寿命診断においては、定量的、確率的寿命診断方法および装置が提案されている。例えば、特開平4−370741号公報において開示されている寿命診断方法および装置では、定量寿命評価用データベース、寿命評価の信頼性に関する情報のデータベース、運用履歴情報データベース、診断情報データベースより得られる情報を用いて、複数の寿命評価を行い、信頼性の高い寿命診断を可能としている。
【0003】
これらの提案されている寿命診断の目的は、構造物の破損を未然に予知して、保守管理計画を作成することである。
【0004】
また、異常監視システムを含んだ寿命診断システムが、運転記録に応じて予め設定された計算式に基づいて寿命消費量を積算し、部品の管理方法を表示する(特開昭54−158506号公報)、変形や隙間などのモニタリングにより監視し設計計算値と比較し異常値が生じた場合には警報を発する(例えば、特開平9−310605号公報)などで提案されている。
【0005】
これらの提案されている異常監視寿命診断システムの目的は、特定の部品について、その破損兆候を検出し、部品や機器の破損を未然に防ぐことである。
【0006】
プラントの運用において、部品や機器の破損を未然に防ぐために、モニタリングによる異常検出を行ったり、余寿命を評価して適切な保守点検時期を決定することは重要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年では、エネルギーの有効利用と低コスト化の観点から、発電プラントを効率良く利用し、保守管理コストを低減することが望まれている。従来は、予め定期的に時期を決めて点検(定検)を行っていたが、プラント停止に対応するための予備電力投資や定検費用の集中、保険料など保守管理コストが運用コストの大きな部分を占めていた。
【0008】
今までの寿命評価装置では、長期的運用計画作成と保守計画作成を行うことが可能であったが、プラント運用サイドに短期的な運転条件の選択を与えることはできないため、プラントの運用形態や稼働率などの運用について柔軟な対応ができないという問題点があった。
【0009】
本発明は、このような問題点を解決するためなされたもので、余寿命に応じた適切な保守管理を可能とするとともに、プラント運用者へ、短・長期間における運転条件の変更の可否を判定することができるプラント運用診断結果を提示する、プラント機器の運用診断装置及びその運用診断方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に対応する発明は、プラントを構成する機器および又は該機器を構成する個々の部材からなる運用診断対象の現時点での運転条件下での個々の破壊現象に対する破壊確率に、該運用診断対象毎に予め決められた損傷形態毎のプラント運用コストにより数値化した影響度により決定される重み係数を乗算した数値から、最大値を求めてプラントリスク推定値とするプラントリスク推定評価手段と、
前記運用診断対象の運用計画に基づいた想定運転条件下での個々の破壊現象に対する破壊確率に、前記運用診断対象毎に予め決められた前記損傷形態毎の重み係数を乗算した数値から、最大値を求めたプラントリスク値が、設定値を越えない運用条件を計算してプラント運転制限値を求めるプラント運転制限値評価手段と、
個々の該運用診断対象の現時点の余寿命評価情報から運用計画に基づいて今後の寿命消費を計算することによりプラント運用寿命推定値を求めるプラント運用寿命推定手段と、
現時点の余寿命評価情報と、運用計画に基づき計算した将来の余寿命予測を基に運用計画毎の破壊確率の推移を評価し、前記運用診断対象毎に予め決められた損傷形態毎の影響度により決定される重み係数を前記破壊確率の推移データに乗算して、プラント運用リスク推定値を算出するプラント運用リスク推定手段と、
を具備したプラント機器の運用診断装置である。
【0011】
請求項1に対応する発明によれば、余寿命に応じた適切な保守管理を可能とするとともに、プラント運用者へ、短・長期間における運転条件の変更の可否を判定することができるプラント運用診断結果を提示することができ、また前記重み係数を求めているので補修・停止による損失金額を定量的に評価することができる。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項2に対応する発明は、プラントを構成する機器および又は該機器を構成する個々の部材からなる運用診断対象の現時点の余寿命評価情報と、運用計画に基づき計算した将来の余寿命予測を基に運用計画毎の破壊確率の推移を評価し、該運用診断対象毎に予め決められた損傷形態毎の重み係数を前記破壊確率の推移データに乗算して、プラント運用リスク推定値を算出するプラント運用リスク推定手段とを具備したプラント機器の運用診断装置である。
【0013】
請求項2に対応する発明によれば、運用中に運用計画を変更した場合のその後のプラントリスクが分かる。
【0014】
上記目的を達成するために、請求項3に対応する発明は、プラントを構成する機器および又は該機器を構成する個々の部材からなる運用診断対象の現運転条件下での個々の破壊現象に対する破壊確率に、該運用診断対象毎に予め決められた損傷形態毎の重み係数を乗算した数値から、最大値を求めてプラントリスク推定値とするプラントリスク推定評価手段を具備したプラント機器の運用診断装置である。
【0015】
請求項3に対応する発明によれば、運転中のプラントリスクを常時知ることができる。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項2に対応する発明は、プラントを構成する機器および又は該機器を構成する個々の部材からなる運用診断対象の運用計画に基づいた想定運転条件下での個々の破壊現象に対する破壊確率に、該運用診断対象毎に予め決められた前記損傷形態毎の重み係数を乗算した数値から、最大値を求めたプラントリスク値が、設定値を越えない運用条件を計算してプラント運転制限値を求めるプラント運転制限値評価手段と、
個々の該運用診断対象の現時点の余寿命評価情報から運用計画に基づいて今後の寿命消費を計算することによりプラント運用寿命推定値を求めるプラント運用寿命推定手段と、
現時点の余寿命評価情報と、運用計画に基づき計算した将来の余寿命予測を基に運用計画毎の破壊確率の推移を評価し、該運用診断対象毎に予め決められた損傷形態毎の影響度により決定される重み係数を前記破壊確率の推移データに乗算して、プラント運用リスク推定値を算出するプラント運用リスク推定手段と、
を具備したプラント機器の運用診断装置である。
【0017】
請求項4に対応する発明によれば、プラント運用者が現時点での余寿命を基に、プラント運転制限値が分かると共に、運用中に運用計画を変更した場合のその後のプラントリスクが分かる。
【0018】
上記目的を達成するために、請求項5に対応する発明は、少なくともプラント運転履歴データをネットワークを介して入力し、プラントの運用診断結果を該ネットワークを介して出力する請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載のプラント機器の運用診断装置である。
【0019】
上記目的を達成するために、請求項4に対応する発明は、プラントを構成する機器および又は該機器を構成する個々の部材からなる運用診断対象が破壊したときの、前記プラント全体に対する損害額の期待値と保険料データベースとから保険料を算出する保険料算出手段を備えた請求項1又は2に記載のプラント機器の運用診断装置である。
【0020】
請求項6に対応する発明によれば、保険料の算定が妥当になると共に、運用診断対象の寿命判断が第3者の場所で行えるので信頼性が増す。
【0022】
請求項7に対応する発明によれば、余寿命に応じた適切な保守管理を可能とするとともに、プラント運用者へ、短・長期間における運転条件の変更の可否を判定することができるプラント運用診断結果を提示することができる。
【0024】
請求項8に対応する発明によれば、運用中に運用計画を変更した場合のその後のプラントリスクが分かる。
【0026】
請求項9に対応する発明によれば、運転中のプラントリスクを常時知ることができる。
【0027】
上記目的を達成するために、請求項5に対応する発明は、プラントを構成する機器および又は該機器を構成する個々の部材からなる運用診断対象の運用計画に基づいた想定運転条件下での個々の破壊現象に対する破壊確率に、該運用診断対象毎に予め決められた損傷形態毎のプラント運用コストにより数値化した影響度により決定される重み係数を乗算した数値から、最大値を求めたプラントリスク値が、設定値を越えない運用条件を計算してプラント運転制限値を求める段階と、
個々の該運用診断対象の現時点の余寿命評価情報から運用計画に基づいて今後の寿命消費を計算する段階と、
該運用診断対象の現時点の余寿命評価情報と、運用計画に基づき計算した将来の余寿命予測を基に運用計画毎の破壊確率の推移を評価し、前記運用診断対象毎に予め決められた損傷形態毎の影響度により決定される重み係数を前記破壊確率の推移データに乗算して、プラント運用リスク推定値を算出する段階と、
を具備したプラント機器の運用診断方法である。
【0028】
請求項10に対応する発明によれば、プラント運用者が現時点での余寿命を基に、プラント運転制限値が分かると共に、運用中に運用計画を変更した場合のその後のプラントリスクが分かる。
【0029】
上記目的を達成するために、請求項6に対応する発明は、ネットワークに、発電プラントの運転履歴を受信する運転履歴受信手段と、該発電プラントの運用診断手段と、該運用診断結果を必要とする利用者端末が接続されたものであって、
前記運用診断手段が前記運転履歴受信手段からの発電プラントの運転履歴に基づいて運用診断結果を求める段階と、
該求めた運用診断結果を前記利用者端末に前記ネットワークを介して送信する段階と、
を具備した請求項5記載のプラント機器の運用診断方法である。
上記目的を達成するために、請求項7に対応する発明は、プラントを構成する機器および又は該機器を構成する個々の部材からなる運用診断対象の現時点での運転条件下での個々の破壊現象に対する破壊確率に、該運用診断対象毎のプラント運用コストにより数値化した影響度により決定される重み係数を乗算した数値から、最大値を求めてプラントリスク推定値とする段階と、を具備した請求項5記載のプラント機器の運用診断方法である。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプラント機器の運用診断装置及びその運用診断方法の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0031】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態におけるプラント機器の運用診断装置は、プラントを構成する機器および又は該機器を構成する個々の部材からなる運用診断対象の点検情報データベース1と、前記運用診断対象の寿命評価用データベース2と、プラントの運転履歴データベース3と、前記運用診断対象の寿命評価装置4と、前記運用診断対象の保守管理計画データベース6と、プラント運用計画データベース7、および、プラント運用評価装置5とから構成され、これらの構成以外に運用診断結果出力手段例えば運用診断結果表示装置12とからなっている。
【0032】
寿命評価装置4は、定期点検などの損傷量データや寿命評価結果などからなる点検情報データベース1と、材料強度データや個々の部位に作用する応力などの決定などからなる寿命評価データベース2と、運転制御装置にて得られるプラント運転条件、流体温度、メタル温度、流量、圧力、振動、腐食環境などの情報からなる運転履歴データベース3から得られたデータを基に、個々の運用診断対象の寿命評価を行う。
【0033】
寿命評価装置4で得られた個々の運用診断対象の寿命評価結果を用いて、現時点でのプラント全体としての破壊確率と運用診断対象が破壊してプラントへの影響が生じる程度の期待値を示すプラントリスク評価値を、以下に述べるプラント運用評価装置5で決定し、さらにプラント運用評価装置5では、保守管理計画データベース6にある個々の運用診断対象の予定余寿命消費量と現時点での寿命評価結果を比較し、運転履歴データベース3と今後のプラント運用計画データベース7から、プラント運転制限値9a、プラント運用寿命推定値10a、プラント運用リスク推定値11aを評価し、個々の運用診断対象の寿命診断結果とともに提示される。
【0034】
プラント運用評価装置5は、プラントリスク推定評価手段例えばプラントリスク推定評価モジュール8と、プラント運転制限値評価手段例えばプラント運転制限値評価モジュール9と、プラント運用寿命推定手段例えばプラント運用寿命推定モジュール10と、プラント運用リスク推定手段例えばプラント運用リスク推定モジュール11からなり、これらは次のような機能を有している。
【0035】
プラントリスク推定評価モジュール8は、運用診断対象の余寿命分布関数を用いて求めた現運転条件下での個々の破壊現象に対する破壊確率に、運用診断対象毎に予め決められた損傷形態毎の影響度のデータにより重み係数(影響係数)を決定し、この重み係数を破壊確率に乗算した数値から、最大値を求めてプラントリスク推定値8aとして出力するものである。
【0036】
なお、前記重み係数は、例えば運用者又はメーカが予め定めたものである。
【0037】
プラント運転制限値評価モジュール9は、運用診断対象の余寿命分布関数を用いて求めた、想定運転条件下での個々の破壊現象に対する破壊確率に、運用診断対象毎に予め決められた前記損傷形態毎の重み係数を乗算した数値の最大値であるプラントリスク値が、設定値を越えない運用条件を計算してプラント運転制限値9aを求めるものである。
【0038】
プラント運用寿命推定モジュール10は、運用中に寿命評価装置4により得られた個々の運用診断対象の現時点の余寿命評価情報から、運用計画に基づいて将来(今後)の寿命消費を計算することによりプラント運用寿命推定値10aを求めるものである。
【0039】
プラント運用リスク推定モジュール11は、運用中に寿命評価装置4により得られた個々の運用診断対象の現時点の余寿命評価情報から、運用計画に基づき計算された将来の余寿命予測を基に運用計画ごとの破壊確率の推移を評価し、運用診断対象毎に予め決められた損傷形態毎の重み係数を破壊確率の推移データに乗算して、プラント運用リスク推定値11aを算出するものである。
【0040】
運用診断結果表示装置12は、少なくともプラントリスク評価モジュール8で求めたプラントリスク推定値8aと、プラント運転制限値評価モジュール9で求めたプラント運転制限値9aと、プラント運用寿命推定モジュール10で求めたプラント運用寿命推定値10aと、プラント運用リスク推定モジュール11で求めたプラント運用リスク推定値11aを表示するものである。
【0041】
図2は、以上のような構成の本発明に対応する運用診断装置における、蒸気タービンプラントの寿命評価対象となる構成要素を示す図である。火力発電タービンプラントの運用診断対象(運用リスク評価対象機器)として、高中圧タービン、低圧タービン、主要弁、配管、熱交換器を対象とした。このため、蒸気タービン部品寿命診断システム100は、図2で示されるように、高中圧タービン診断サブシステム13、低圧タービン診断サブシステム14、主要弁・配管診断サブシステム15、熱交換器診断サブシステム16からなる。
【0042】
タービンプラントの運用リスク評価対象部材としては、個々の機器の内、ロータ、羽根、ノズル、ケーシング、弁、管、フランジ、ヒータ、復水器、冷却器、ボルト、溶接部を対象とした。このため、前記の高中圧タービン診断サブシステム13、低圧タービン診断サブシステム14、主要弁・配管診断サブシステム15、熱交換器診断サブシステム16は、さらに、図2のように高中圧ロータ診断サブシステム、植込部診断モジュール、中心孔診断モジュール、ホイール診断モジュール、…、復水器・冷却診断サブシステム、…、溶接部診断モジュール、腐食診断モジュール、本体診断モジュールと細分化された個々の運用診断対象ごとの寿命評価サブシステムにより構成されている。なお、個々の運用診断対象単位では、寿命評価の対象となる現象は異なり、図2は、さらに、細分化されうる。
【0043】
図2に示した部材の範囲においては、タービンプラントの寿命評価現象は、低サイクル疲労、高サイクル疲労、クリープ破断、クリープ変形、孔食、酸化腐食、ぜい化など図3に示した、代表的な損傷形態が対象となる。タービンプラントの運用リスク評価現象として、き裂進展評価因子21、クリープ損傷構成因子19、疲労損傷構成因子20、腐食損傷構成因子22、クリープ疲労18a、ぜい化構成因子18bを対象とした。
【0044】
図4は、図1の実施の形態に、次に述べる理由から点検情報入力装置23、運転条件・運転履歴情報入力装置24、部材重要度入力装置25、運用計画入力装置26を追加したものである。これら23〜26を追加した理由は、診断時のデータおよび運転履歴条件データは、寿命評価データベース2とともに個々の寿命評価を行う上で重要であり、これらは運用中に変更の必要があるためである。
【0045】
寿命評価データベース2は、寿命評価手法、寿命評価用材料強度マスターカーブ、個々の部位の温度など環境データや応力など負荷データを判定するためのアルゴリズムやデータなどであり、温度や応力などにより、それぞれの評価結果は変動するが、個々のアルゴリズムやデータは通常は変わらない。しかし、診断時のデータと運転履歴データは、運用中に変わることが考えられ、寿命評価ごとに、データベースからデータを参照する。このため、これらのデータベースには運転中の情報や点検時の情報を逐次入力する装置が必要である。
【0046】
具体的には、診断時の情報では、き裂長さなどの目視検査、ボイドなど組織観察、硬さ測定、き裂測定、孔食測定、腐食抵抗の測定、腐食環境モニター結果などを得て、その都度、診断情報データベースを更新する装置を加えるとよい。
【0047】
一方、運転履歴、および、その際の各部位の寿命に影響を及ぼす因子からなるデータも必要である。これらのための入力方法は、個々のデータベースに直接入力することもできるが、図5のように、計測器71と入力装置(入力部)72を、オンラインで接続することも有効である。
【0048】
さらに、この場合、図17に示すように発電プラント02に有するモニタリング装置により取得したプラント運転履歴データ及び点検情報を、インターネット01を介して寿命評価装置4に入力するための装置を備えさせること、および、プラント運用診断結果を、インターネット01を介して例えば保険会社情報端末03に出力するための装置を備えることにより、発電プラント02から離れた場所にある本運用診断装置の入力部へ入力が可能となり、さらに、運用診断結果もインターネット01を介して運用評価装置5から離れた利用者に提供できる。
【0049】
同様に、図17に示すように、発電プラント02側に配設されている、点検情報データベース1、寿命評価データベース2、プラント運用評価装置5に有する保守管理計画データベース6、プラント運用計画データベース7からの各データをインターネット01を介して入力するための装置も備えることにより、これらデータベース1,3,6,7と寿命評価装置4、プラント運用評価装置の分散、共有化が可能になる。
【0050】
個々の運用診断対象の寿命評価は、各現象における寿命評価分布関数を重ね合わせ行う方法が有効である。図6の評価フロー例を用いて、クリープと疲労が損傷として考えられる部材を仮定して説明する。点検情報データベース1より得られた診断結果、および、現時点までのクリープ損傷蓄積量29、疲労損傷蓄積量寿命30を用いて、クリープと疲労に関する損傷増分を個々に評価する。クリープ損傷蓄積量29においては、運転履歴データベース3より得た運転時間増分31、同様に運転履歴データベース3をもとに評価した評価部位の温度・応力環境データ、寿命評価データベース2より得たクリープ破断特性データ32を基に、クリープ損傷増分37が決定される。
【0051】
一方、疲労損傷蓄積量30においても、運転履歴データベース3により得られる起動停止回数増分データ34と、同様に運転履歴データベース3をもとに評価した評価部位の温度・応力環境データを基に、寿命評価データベース2により、繰り返し応力−ひずみ特性34から該当部位のひずみ範囲35を決定し、寿命評価データベース2中の低サイクル疲労ひずみ特性データ36より、部材の疲労損傷増分38が決定される。クリープと疲労の損傷増分量37,38から、クリープ疲労特性データ39を用いると、クリープ損傷と疲労損傷とクリープ疲労損傷についての余寿命40が評価できる。
【0052】
なお、得られる結果は、材料強度データが分布形を持つことと各評価手法により精度が異なることから、損傷量は分布関数で表わされる。
【0053】
図7(a),(b),(c),(d),(e)は繰返し回数とひずみ範囲によって決まる疲労破壊現象と応力と時間によって決まるクリープ破壊現象の2つの特性から、疲労損傷とクリープ損傷を重ねあわせて損傷分布を求める方法を示す。クリープでは、図7(a)に示すように各材料毎に応力σにおける破断寿命trがクリープ破断確率分布66で表わされる。時間tにおけるクリープ損傷量は、φc=t/trで定義する。クリープ破断時間trが分布関数で表わされるので、図7(c)に示すように応力σの環境にある部位の時間tにおけるクリープ損傷量φcもクリープ損傷分布68にて表わされる。
【0054】
同様に、ひずみ範囲△εの繰返しを受ける部位の破断回数Nfも、図7(b)に示すように破断確率を示す低サイクル疲労破断確率分布67で表わされる。繰返し回数をnとし、疲労損傷量をφf=Σn/Nfで定義すると、図7(d)に示すように疲労損傷量φfは、低サイクル疲労分布69にて表わされる。損傷量をφc+φfで定義すると、図7(e)に示すように損傷量を破断確率分布70で示すことができ、これより一定値Dc以下の破断確率を判定することができる。
【0055】
次に、図8にて、プラントリスク推定評価モジュール8におけるリスク評価方法について説明する。ある部位における疲労、クリープ、クリープ疲労、腐食などの現在の寿命消費量と、各破壊現象に関する破壊確率を示す材料データから、現時点での運転条件での破壊確率が、個々の事象ごとに決定できる。
【0056】
しかし、プラントシステム全体で考えると、各運用診断対象が損傷することによる運用に対する影響度は異なる。例えば、蒸気タービンにおいて、ローター中心孔に疲労き裂が生じることは、ロータが破断してシステム停止につながる可能性があり、その補修費用も高くなるが、同じロータでも、植込部に生じたフレッティング疲労き裂では、次回定検までき裂が停留し、通常どおり運用できる可能性がある。この場合、定検における補修費用も植込部のスキンカットのみで済むことから安くなる。
【0057】
このように、個々の運用診断対象に生じる損傷形態による影響度を補修・停止による損失などプラント運用コストにより数値化し、保守管理計画データベース6上にマトリックスを作成する。数値化する際には、例えば、補修・停止による損失金額に比例する値を指定することなどが考えられる。図8の個々の運用診断対象における破壊確率と影響係数を乗算して、これらの最大値を示すことにより、プラント全体の運用リスクが定量的に評価できる。例えば、部材Bのクリープに関する重み係数(影響係数)が3×106で、クリープに関する破壊確率が5%のときは、両者の乗算の結果が15万、つまり部材Bのプラントリスク推定値は15万円と言うように求められる。
【0058】
この際、同時に、損傷箇所、損傷形態、損傷確率を提示することにより、運用者がリスクを分析し定検などの計画を判断ができる。この機器や部材の影響度は、定検や補修計画による部分も多いため、図4に示したとおり、保守管理計画データベースには、利用者が部材重要度(運用診断対象の重要度)を入力できる部材重要度装置25をつけることが望ましい。
【0059】
本発明の第2の実施の形態としては、プラントリスク推定値8aとして個々の運用診断対象が各々の損傷によって引起こされるリスクから最大値をとるのではなく、図9のように、これらの合計値をとることが考えられる。合計値をとる方法では、運用診断対象の絞り込みを目的とするのではなく、プラント全体の今後のリスク全部を網羅することができる。
【0060】
ここで前述したプラント運転制限値9aは、このプラントリスク評価方法を適用して求めることができる。すなわち、図10(a),(b),(c),(d),(e),(f),(g)に示されるように出力や起動停止回数など、複数の運転条件を変更した場合の図10(b),(c)に示すように各部材の各破壊現象毎の破壊確率関数46,47を求め、この破壊確率関数に図10(a)の影響係数41を掛算して、図10(d),(e)に示す各部材毎の各破壊現象毎とのリスク関数48,49を求める。図10(f)に示す運転条件(プラント出力、起動停止回数)52を変えた場合のプラントリスク関数50を求めることができる。プラントリスク値(以下単にプラントリスクと呼ぶ)の運転制限値53の上限値51を設定すると、運転条件を変更した場合のプラントリスク関数と比較し、プラントリスクの上限値を越えない運転条件を求めることにより、プラント運転制限値53を決定できる。
【0061】
次に、本発明の第3の実施の形態について、図11乃至図16を参照して説明する。運用診断対象の各現象に対する損傷量は運用時間と共に変化する。起動停止頻度や出力などの運用計画に基づいて損傷量(プラント運用寿命推定値)を予測することによって、その部材の破壊確率の推移が評価できる。前述の実施の形態を用いて、破壊確率からその運用診断対象の損傷形態毎のリスクの推移が評価でき、これらからプラントリスクの推移を評価でき、このプラントリスク値に制限を設けると、次回点検時期が決定できる。
【0062】
さらに、運転の途中で運用計画を変更しようとする場合に、プラント運用者に、どの程度の運用計画の変更が可能かどうかを判断するためのデータを提供することができる。
【0063】
ここで本実施の形態では、随時現時点で運用計画を変えたケースについて複数の運転条件を仮定して、プラントリスクの評価を行う。代表的な運用計画を構成する因子には、出力、起動停止頻度、蒸気圧力、温度などが挙げられる。例えば、図11(a)に示すように、現在の運用条件のままの疲労に関する破壊確率の推移が運用パターンZの線で表われるものとする。出力を現在の条件から少しずつ変えた場合を2ケースと仮定する。すると、この場合の疲労に関する破壊確率の推移を示す曲線(カーブ)は、運用パターンY,Xで表わされる。運用診断対象(部材)毎の破壊形態、この場合は疲労によるプラントへの影響度を示した影響係数を破壊確率に乗算することにより、部材リスクを求めることができるので、図11(b)に示すように図11(a)で求めた破壊確率の推移曲線(推移カーブ)に保守管理計画データベース内のマトリックスから選んだ影響係数を乗算すると、各々運用パターンX〜Zの運用条件について、疲労についての部材リスクの推移が部材Aについて評価ができる。
【0064】
同様な方法で、図12に示すように、部材Aについて考慮され、図12(a)に示すように個々の疲労(損傷形態)、図12(b)に示すようにクリープや図12(c)に示すように腐食などについて、運用条件毎に部材リスクの推移を評価する。
【0065】
部材B以降についても、同様に個々の損傷形態について部材リスクを求める。
このようにして求めた、個々の部材リスクの運用条件毎の時間推移から、運用条件毎のプラントリスクの時間推移を評価することができる。図13は個々の時間における部材リスクの最大値をプラントリスクとした例を示している。
【0066】
このケースでは、パターンXとYについて途中までは腐食によるプラントリスクが低いが、その後は疲労によるプラントリスクが高くなるため、曲線(カーブ)が急激に変化している。
【0067】
ここで、裕度を図13で示したその時点でのプラントリスクでプラントに許容されるプラントリスクを除算した値と定義すると、図14に示すように運用条件を変えることによって裕度がどのように変わるかを示すことができる。図14は、図13において次回補修・点検時期におけるプラントリスク評価結果で裕度を評価した結果を示している。これより、パターンZ1の運用条件以下ならば、許容リスク以下で次回点検・補修まで運用できることが容易に判断できる。
【0068】
運用計画が、複数の運用条件、例えば起動停止頻度、蒸気圧力、温度、雰囲気などからなる場合、図14を発展させることで解決できる。運用条件を組合わせると、裕度を表わす関数をつくることができる。例えば、出力と起動停止頻度の2つの運用条件について、次回補修・点検時期におけるプラントリスク評価結果で裕度を評価した場合を、図15に示している。この場合、裕度の関数は曲面となる。運用者は、裕度が1のカーブ上の運用条件の組み合わせを運用計画として選ぶことができる。
【0069】
さらに、他の実施の形態としては、プラントリスクの推移を予測した後、図13のように。次回補修・点検時期におけるプラント許容リスクとプラントリスクから裕度を算出するのではなく、図16(a)に示すようにプラントリスクが許容プラントリスクに達するまでの運用時間tx,ty,tzと次回補修・点検時間との比から裕度(許容プラントリスクに到達する時間に対する次回補修・点検時期)を求め、図16(b)に示すように適切な運用計画を選択することに役立てる方法がある。この場合は、例えば、補修・点検時期を変えたい場合や変えることが可能な場合に有効である。
【0070】
このように本実施の形態では、実際のプラント運用において、運用履歴が運用計画と異なっていたり、また、点検情報により損傷量が明らかとなった場合には、適切な運用計画を運用者が選択することが可能になる。これは、プラント運用中の運転条件の変更・調整を容易に行え、フレキシブルな、プラント運用を可能とすることができる。
【0071】
さらに、プラント運用によって計画から変更されたプラントリスクの推移も随時を予測することができる。
【0072】
図17は本発明の更に異なる実施の形態を説明するためのであり、ネットワーク01に、発電プラント02の運転履歴を受信する運転履歴受信手段と、該発電プラントの運用診断手段と、該運用診断結果を必要とする利用者端末が接続されたものであって、前記運用診断手段が前記運転履歴受信手段からの発電プラント02の運転履歴に基づいて運用診断結果を求める段階と、該求めた運用診断結果を前記利用者端末に前記ネットワークを介して送信する段階とを具備したプラント機器の運用診断方法である。
【0073】
前記運転履歴受信手段として例えば発電プラント01の運転履歴を保存したプラント運転履歴データベース3の内容を読み出し可能な構成或は運転履歴を入力可能な手段であってよい。
【0074】
該発電プラント01の運用診断手段例えば前述の実施の形態のプラント運用評価装置5である。該プラント運用評価装置5の診断結果を必要とする利用者端末例えば損害保険会社の情報端末03、発電プラント01の運用者の利用者端末(図示せず)である。
【0075】
具体的には損害保険会社の情報端末03と、前述の実施の形態のプラント運用評価装置5と、寿命評価装置4と、発電プラント02を接続し、これらの相互間で双方向の通信が可能に構成したものである。そして、この場合、発電プラント02側に有する、少なくともプラント運転履歴データベース3のプラント運転履歴データをインターネット01を介して入力し、プラント運用評価装置5の出力である運用診断結果をインターネット01を介して少なくとも保険会社情報端末03に出力するように構成したものである。
【0076】
このように構成したものにおいて、保険会社情報端末03では、該保険会社情報端末03に接続されている保険料データベース(図示せず)と前述の運用診断結果とから保険料を算出する保険料算出手段(図示せず)を備えたものである。この場合、運用診断結果は、プラント運用リスク推定値を含むものであってもよい。このような構成によれば、保険料の算定が妥当になると共に、運用診断対象の寿命判断が第3者の場所で行えるので信頼性が増す。
【0077】
<変形例>
本発明は、以上述べた実施の形態に限定されず例えば次のように変形してもよい。前述の実施の形態では、プラントとして火力発電プラントを例にあげて説明したが、これ以外のプラントであっても同様に実施できる。
【0078】
また前述の実施形態のインターネット01はネットワークを構成するものであって有線通信方式、無線通信方式のいずれであってもよく、また公衆回線も含む場合であってもよい。
【0079】
更に、前述の実施の形態では、プラント運用評価装置5としてプラントリスク推定評価モジュール8と、プラント運転制限値評価モジュール9と、プラント運用寿命推定モジュール10と、プラント運用リスク推定モジュール11とを組合わせたものを挙げたが、これに限らず用途によっては次のように構成してもよい。すなわち、プラント運用評価装置5として、プラント運転制限値評価モジュール9と、プラント運用寿命推定モジュール10と、プラント運用リスク推定モジュール11とを組合わせたもの、プラントリスク推定評価モジュール8を備えたもの、プラント運用リスク推定モジュール11を備えたものいずれかであってもよい。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、余寿命に応じた適切な保守管理を可能とするとともに、プラント運用者へ、短・長期間における運転条件の変更の可否を判定することができるプラント運用診断結果を提示する、プラント機器の運用診断装置及びその運用診断方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラント機器の運用診断装置及びその運用診断方法の第1の実施の形態を説明するためのブロック図。
【図2】図1の実施の形態が適用される対象の一例である蒸気タービンを説明するための図。
【図3】図1のプラント機器の運用診断装置及びその運用診断方法にて扱う損傷内容を説明するための図。
【図4】図1の運用診断装置に入力装置を加えた実施の形態を示す図。
【図5】図2の蒸気タービンの診断部位と内容、および、運転情報内容の入力を示す図。
【図6】図1の寿命評価装置を説明するためのブロック図。
【図7】図1の寿命評価装置におけるクリープ疲労損傷分布評価方法を説明するための図。
【図8】図1のプラントリスクの評価方法を説明するための第1例を示す図。
【図9】図1のプラントリスクの評価方法を説明するための第1例を示す図。
【図10】図1のプラントリスクからプラント運転制限値の評価方法を説明するための図。
【図11】図1のプラント運用寿命推定値を評価する方法を説明するための図。
【図12】図1のプラント運用リスク評価方法を説明するための図。
【図13】図1のプラント運用リスク評価方法を説明するための図。
【図14】図1のプラント運用リスク評価方法を説明するための図。
【図15】図1のプラント運用リスク評価方法を説明するための図。
【図16】図1のプラント運用リスク評価方法を説明するための図。
【図17】インターネットを介した本発明の別の実施形態。
【符号の説明】
01…インターネット、02…発電プラント、03…保険会社情報端末、1…点検情報データベース、2…寿命評価用データベース、3…運転履歴データベース、4…寿命評価装置、5…プラント運用評価装置、6…保守管理計画データベース、7…プラントリスク評価部、8…プラント運転制限値評価部、9…プラント運用寿命推定部、10…プラント運用リスク推定部、11…運用診断結果の提示、12…蒸気タービン寿命評価システム、13…高中圧タービン寿命評価システム、14…低圧タービン寿命評価システム、15…主要弁・配管寿命評価システム、16…熱交換器寿命評価システム、17…蒸気タービンを構成する機器の各部位の寿命評価システム、18a…クリープ疲労因子、18b…ぜい化因子、19…クリープ損傷構成因子、20…疲労損傷構成因子、21…き裂進展評価因子、22…腐食損傷評価因子、23…診断情報入力装置、24…運転情報入力装置、25…部材重要度入力装置、26…運用計画入力装置、27…蒸気タービン、28…オンライン、29…クリープ損傷蓄積量、30…疲労損傷蓄積量、31…運転時間増分、32…クリープ破断特性、33…起動停止回数増分、34…繰返し応力・ひずみ特性、35…ひずみ範囲、36…低サイクル疲労特性、37…クリープ損傷増分、38…疲労損傷増分、39…クリープ疲労特性、40…余寿命、41…影響係数、42…破壊確率、43…個々の部材のリスク、44…プラントリスク、45…プラントリスクの別の実施例、46…部材Aの疲労に対する破壊確率関数、47…部材Bの疲労に対する破壊確率関数、48…部材Aの疲労に対するリスク関数、49…部材Bの疲労に対するリスク関数、50…プラントリスク関数、51…プラントリスク制限値、52…運転条件、53…運転制限値、54…運用中に運用パターンごとに次回検査・補修予定時の損傷度を評価する例を示す図(a)、55…運用中に運用パターンを変えた場合の裕度の評価を示す図(b)、56…運用中に運用パターンを組み合わせて変えた場合の裕度の評価の例を示す図(c)、57…運用パターンごとの部材Aの破損確率推定、58…運用パターンごとの部材Aの部材リスク、59…部材Aの影響係数、60…運用パターンごとの部材Bの破損確率推定、61…運用パターンごとの部材Bの部材リスク、62…部材Bの影響係数、63…運用パターンごとのプラントリスク推移、64…プラント運用リスク評価結果例、65…インターネット、66…クリープ破断確率分布、67…低サイクル疲労破断確率分布、68…クリープ損傷分布、69…低サイクル疲労分布、70…破断確率分布、100…蒸気タービン部品寿命診断情システム。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an operation diagnosis method and apparatus for thermal power plant equipment, for example, and more particularly to an operation diagnosis apparatus that calculates the accumulation of damage due to operation and performs risk prediction for extension of the regular inspection period and operation / operation conditions, and operation thereof It relates to a diagnostic method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in the life diagnosis of structural members such as steam turbine plants, quantitative and probabilistic life diagnosis methods and apparatuses have been proposed. For example, in the life diagnosis method and apparatus disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-370741, information obtained from a quantitative life evaluation database, a life information reliability database, an operation history information database, and a diagnosis information database is obtained. Using this, multiple life evaluations are performed, enabling reliable life diagnosis.
[0003]
The purpose of these proposed lifetime diagnostics is to create a maintenance management plan in advance of predicting structural damage.
[0004]
Further, a life diagnosis system including an abnormality monitoring system accumulates life consumption based on a preset formula according to operation records, and displays a part management method (Japanese Patent Laid-Open No. 54-158506). ), Monitoring by deformation, gaps, etc., and comparing with the calculated design value, if an abnormal value occurs, an alarm is issued (for example, JP-A-9-310605).
[0005]
The purpose of these proposed anomaly monitoring life diagnosis systems is to detect signs of damage to specific parts and prevent damage to parts and equipment.
[0006]
In plant operation, it is important to detect abnormalities by monitoring and to determine the appropriate maintenance inspection time by evaluating the remaining life in order to prevent damage to parts and equipment.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in recent years, from the viewpoint of effective use of energy and cost reduction, it is desired to efficiently use a power plant and reduce maintenance management costs. Previously, inspections (regular inspections) were carried out at regular intervals in advance, but maintenance management costs such as reserve power investment, concentration of periodic inspection costs, insurance premiums, etc. to cope with plant outages are large. Occupied part.
[0008]
In the conventional life evaluation equipment, it was possible to create a long-term operation plan and a maintenance plan, but since it is not possible to give a short-term operation condition selection to the plant operation side, There was a problem that it was not possible to respond flexibly to operations such as availability.
[0009]
The present invention has been made to solve such problems, and enables appropriate maintenance management according to the remaining life, and allows the plant operator to change the operating conditions in a short and long term. An object of the present invention is to provide a plant equipment operation diagnosis apparatus and an operation diagnosis method for presenting a plant operation diagnosis result that can be determined.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention corresponding to
The operation diagnosis target Based on operation plan The plant risk value for which the maximum value is obtained from the numerical value obtained by multiplying the failure probability for each failure phenomenon under the assumed operating conditions by the weighting factor for each damage mode determined in advance for each operation diagnosis target is the set value. A plant operation limit value evaluation means for calculating an operation condition that does not exceed the value to obtain a plant operation limit value;
The plant operating life is calculated by calculating the future life consumption based on the operation plan based on the current remaining life evaluation information of each operation diagnosis target. Estimated Means,
Evaluate the transition of failure probability for each operation plan based on the current remaining life evaluation information and the future remaining life prediction calculated based on the operation plan, and the degree of impact for each damage mode predetermined for each operation diagnosis target A plant operation risk estimation means for multiplying the transition data of the destruction probability by the weighting factor determined by
It is the operation diagnosis apparatus of the plant apparatus which comprised.
[0011]
According to the invention corresponding to
[0012]
In order to achieve the above-mentioned object, the invention corresponding to
[0013]
According to the invention corresponding to
[0014]
In order to achieve the above-mentioned object, the invention corresponding to
[0015]
According to the invention corresponding to
[0016]
In order to achieve the above object, the
A plant operating life estimation means for obtaining a plant operating life estimated value by calculating a future life consumption based on an operation plan from the present remaining life evaluation information of each operation diagnosis target;
Evaluate the transition of failure probability for each operation plan based on the current remaining life evaluation information and the future remaining life prediction calculated based on the operation plan, and the degree of impact for each damage mode determined in advance for each operation diagnosis target A plant operation risk estimation means for multiplying the transition data of the destruction probability by the weighting factor determined by
It is the operation diagnosis apparatus of the plant apparatus which comprised.
[0017]
According to the invention corresponding to
[0018]
In order to achieve the above object, according to a fifth aspect of the present invention, at least plant operation history data is input via a network, and plant operation diagnosis results are output via the network. It is the operation diagnosis apparatus of the plant apparatus as described in any one of these.
[0019]
In order to achieve the above object, the
[0020]
According to the invention corresponding to the sixth aspect, the calculation of the insurance premium becomes valid, and the lifetime of the operation diagnosis target can be determined at the place of the third party, so that the reliability is increased.
[0022]
According to the invention corresponding to claim 7, while maintaining appropriate maintenance management according to the remaining life, it is possible to determine whether or not the operating conditions can be changed in the short and long term to the plant operator. Diagnosis results can be presented.
[0024]
According to the invention corresponding to claim 8, the subsequent plant risk when the operation plan is changed during operation can be understood.
[0026]
According to the invention corresponding to claim 9, it is possible to always know the plant risk during operation.
[0027]
In order to achieve the above object, the
Calculating the future life consumption based on the operation plan from the current remaining life evaluation information of each operation diagnosis target;
Based on the current remaining life evaluation information of the operation diagnosis target and the future remaining life prediction calculated based on the operation plan, the transition of the failure probability for each operation plan is evaluated, and the damage determined in advance for each operation diagnosis target Multiplying the transition data of the destruction probability by a weighting factor determined by the degree of influence for each form to calculate a plant operation risk estimate,
Is an operation diagnosis method for plant equipment equipped with
[0028]
According to the invention corresponding to claim 10, the plant operator knows the plant operation limit value based on the remaining life at the present time, and the subsequent plant risk when the operation plan is changed during operation.
[0029]
In order to achieve the above object, the
The operation diagnosis means obtains an operation diagnosis result based on the operation history of the power plant from the operation history reception means;
Transmitting the obtained operation diagnosis result to the user terminal via the network;
Equipped with
In order to achieve the above object, the invention corresponding to claim 7 is an object of an operation diagnosis target comprising equipment constituting a plant and individual members constituting the equipment. At the moment The breakdown probability for each breakdown phenomenon under the operating conditions It is determined by the degree of influence quantified by the plant operating cost The maximum value is obtained from the value multiplied by the weighting factor and used as the plant risk estimate. The method of
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of an operation diagnosis apparatus for plant equipment and an operation diagnosis method thereof according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0031]
As shown in FIG. 1, the operation diagnosis apparatus for plant equipment according to the first embodiment of the present invention is an
[0032]
The
[0033]
Using the life evaluation result of each operation diagnosis target obtained by the
[0034]
The plant
[0035]
Plant risk Estimated The
[0036]
The weighting factor is predetermined by an operator or a manufacturer, for example.
[0037]
The plant operation limit
[0038]
The plant operation
[0039]
The plant operation risk estimation module 11 is based on the future remaining life prediction calculated based on the operation plan from the current remaining life evaluation information of the individual operation diagnosis target obtained by the
[0040]
The operation diagnosis
[0041]
FIG. 2 is a diagram showing components that are the object of life evaluation of the steam turbine plant in the operation diagnosis apparatus corresponding to the present invention having the above-described configuration. High- and medium-pressure turbines, low-pressure turbines, main valves, piping, and heat exchangers were targeted for operation diagnosis (operation risk assessment target equipment) for thermal power generation turbine plants. Therefore, as shown in FIG. 2, the steam turbine component
[0042]
Turbine plant operational risk evaluation target members included rotors, blades, nozzles, casings, valves, pipes, flanges, heaters, condensers, coolers, bolts, and welds among individual devices. Therefore, the high and medium pressure
[0043]
In the range of the members shown in FIG. 2, the life evaluation phenomenon of the turbine plant is representative of those shown in FIG. 3, such as low cycle fatigue, high cycle fatigue, creep rupture, creep deformation, pitting corrosion, oxidation corrosion, embrittlement, etc. Target damage forms. As the operation risk evaluation phenomenon of the turbine plant, the crack
[0044]
FIG. 4 is obtained by adding an inspection
[0045]
The
[0046]
Specifically, in the information at the time of diagnosis, visual inspection such as crack length, structure observation such as void, hardness measurement, crack measurement, pitting corrosion measurement, corrosion resistance measurement, corrosion environment monitor results, etc. A device for updating the diagnostic information database may be added each time.
[0047]
On the other hand, the data which consists of a driving history and the factor which affects the lifetime of each site | part at that time is also required. The input method for these can be directly input to each database, but it is also effective to connect the measuring
[0048]
Further, in this case, as shown in FIG. 17, the plant operation history data and the inspection information acquired by the monitoring device in the
[0049]
Similarly, as shown in FIG. 17, from the
[0050]
For the life evaluation of each operation diagnosis target, it is effective to superimpose the life evaluation distribution functions in each phenomenon. A description will be given assuming a member in which creep and fatigue are considered as damages, using the example of the evaluation flow in FIG. Using the diagnosis results obtained from the
[0051]
On the other hand, the fatigue
[0052]
The obtained results are expressed by a distribution function because the material strength data has a distribution form and the accuracy differs depending on each evaluation method.
[0053]
7 (a), (b), (c), (d), and (e) show fatigue damage and fatigue damage from two characteristics: a fatigue failure phenomenon determined by the number of repetitions and a strain range, and a creep failure phenomenon determined by stress and time. A method for determining the damage distribution by superimposing creep damage is shown. In the creep, as shown in FIG. 7A, the fracture life tr at the stress σ is represented by a creep
[0054]
Similarly, the number of times of fracture Nf at the site subjected to repetition of the strain range Δε is also represented by a low cycle fatigue
[0055]
Next, the risk evaluation method in the plant risk
[0056]
However, when considering the entire plant system, the degree of influence on operations due to the damage of each operation diagnosis target is different. For example, in a steam turbine, if a fatigue crack occurs in the rotor center hole, the rotor may break and lead to a system stoppage, which increases the cost of repair. In the case of fretting fatigue cracks, there is a possibility that the cracks will stop and be operated as usual. In this case, the repair cost in the regular inspection is reduced because only the skin cut of the implantation part is required.
[0057]
In this way, the degree of influence due to the damage form occurring in each operation diagnosis target is quantified by the plant operation cost such as loss due to repair / stop, and a matrix is created on the maintenance
[0058]
At the same time, by presenting the damage location, the damage form, and the damage probability, the operator can analyze the risk and determine a plan such as a regular inspection. Because the degree of influence of this equipment and components is often due to regular inspections and repair plans, as shown in Fig. 4, the user inputs the material importance (importance of the operation diagnosis target) to the maintenance management plan database. It is desirable to attach a
[0059]
In the second embodiment of the present invention, the plant risk estimation value 8a does not take the maximum value from the risk caused by each damage of each operation diagnosis target, but as shown in FIG. It is possible to take a value. The method of taking the total value does not aim at narrowing down the operation diagnosis target, but can cover all future risks of the entire plant.
[0060]
The plant operation limit value 9a described above can be obtained by applying this plant risk evaluation method. In other words, as shown in FIGS. 10A, 10B, 10C, 10D, 10E, 10F, and 10G, a plurality of operating conditions such as output and the number of start / stop operations were changed. 10 (b) and 10 (c), the failure probability functions 46 and 47 for each failure phenomenon of each member are obtained, and this failure probability function is multiplied by the influence coefficient 41 of FIG. 10 (a). FIG. 10D and FIG. 10E show risk functions 48 and 49 with respect to each destruction phenomenon for each member. A
[0061]
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The amount of damage for each phenomenon subject to operation diagnosis varies with operation time. By predicting the amount of damage (estimated plant operating life) based on an operation plan such as start / stop frequency and output, the transition of the failure probability of the member can be evaluated. Using the above-mentioned embodiment, it is possible to evaluate the transition of risk for each damage mode of the operation diagnosis target from the probability of destruction, and from this, the transition of the plant risk can be evaluated. The time can be determined.
[0062]
Furthermore, when an operation plan is to be changed during operation, data for determining how much the operation plan can be changed can be provided to the plant operator.
[0063]
Here, in the present embodiment, the plant risk is evaluated assuming a plurality of operating conditions for the case where the operation plan is changed at the present time from time to time. Factors constituting a typical operation plan include output, start / stop frequency, steam pressure, temperature, and the like. For example, as shown in FIG. 11A, it is assumed that the transition of the fracture probability related to fatigue with the current operation condition is represented by a line of the operation pattern Z. Two cases are assumed when the output is gradually changed from the current condition. Then, curves (curves) indicating the transition of the fracture probability related to fatigue in this case are represented by operation patterns Y and X. Since the failure risk for each operation diagnosis target (member), in this case, by multiplying the failure probability by the influence coefficient indicating the degree of influence on the plant due to fatigue, the member risk can be obtained. As shown in FIG. 11, when the failure probability transition curve (transition curve) obtained in FIG. 11A is multiplied by the influence coefficient selected from the matrix in the maintenance management plan database, the operation conditions of the operation patterns X to Z are about fatigue. The transition of member risk can be evaluated for member A.
[0064]
In the same way, the member A is considered as shown in FIG. 12, and individual fatigue (damaged form) as shown in FIG. 12 (a), creep or FIG. 12 (c) as shown in FIG. ) Evaluate changes in material risk for each operating condition for corrosion, etc.
[0065]
The member risk is similarly calculated | required about each damage form also about the member B or later.
The time transition of the plant risk for each operation condition can be evaluated from the time transition for each operation condition of the individual member risk thus obtained. FIG. 13 shows an example in which the maximum value of the member risk at each time is set as the plant risk.
[0066]
In this case, the plant risk due to corrosion is low for the patterns X and Y halfway, but thereafter, the plant risk due to fatigue increases, so the curve (curve) changes rapidly.
[0067]
Here, when the tolerance is defined as a value obtained by dividing the plant risk allowed for the plant by the plant risk at that time shown in FIG. 13, how the tolerance is changed by changing the operation condition as shown in FIG. Can be shown. FIG. 14 shows the result of evaluating the tolerance with the plant risk evaluation result at the next repair / inspection time in FIG. From this, if it is below the operation condition of the pattern Z1, it can be easily determined that it can be operated up to the next inspection / repair with an allowable risk or less.
[0068]
When the operation plan includes a plurality of operation conditions such as start / stop frequency, steam pressure, temperature, atmosphere, etc., it can be solved by developing FIG. When operating conditions are combined, a function representing tolerance can be created. For example, FIG. 15 shows a case where the margin is evaluated by the plant risk evaluation result at the next repair / inspection time for two operation conditions of output and start / stop frequency. In this case, the tolerance function is a curved surface. An operator can select a combination of operation conditions on a curve with a margin of 1 as an operation plan.
[0069]
Furthermore, as another embodiment, after predicting the transition of the plant risk, as shown in FIG. Rather than calculating the tolerance from the plant permissible risk and the plant risk at the next repair / inspection period, the operation time tx, ty, tz until the plant risk reaches the permissible plant risk as shown in FIG. There is a method for obtaining a margin (next repair / inspection time with respect to the time to reach the allowable plant risk) from the ratio with the repair / inspection time, and for selecting an appropriate operation plan as shown in FIG. . In this case, for example, it is effective when the repair / inspection time is desired or can be changed.
[0070]
As described above, in the present embodiment, in the actual plant operation, when the operation history is different from the operation plan or the amount of damage is clarified by inspection information, the operator selects an appropriate operation plan. It becomes possible to do. This makes it possible to easily change and adjust the operating conditions during plant operation, and to enable flexible plant operation.
[0071]
Furthermore, the transition of the plant risk changed from the plan by the plant operation can be predicted at any time.
[0072]
FIG. 17 is a diagram for explaining still another embodiment of the present invention. The operation history receiving means for receiving the operation history of the
[0073]
The operation history receiving means may be, for example, a configuration capable of reading the contents of the plant
[0074]
The operation diagnosis means for the
[0075]
Specifically, the
[0076]
In this configuration, the insurance
[0077]
<Modification>
The present invention is not limited to the embodiment described above, and may be modified as follows, for example. In the above-described embodiment, the thermal power generation plant has been described as an example of the plant. However, other plants can be similarly implemented.
[0078]
Further, the
[0079]
Furthermore, in the above-described embodiment, a plant risk
[0080]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, while being able to perform appropriate maintenance management according to a remaining life, the plant operation diagnosis result which can determine whether the operating condition can be changed in a short and long term is presented to the plant operator. An operation diagnosis apparatus for plant equipment and an operation diagnosis method for the apparatus can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram for explaining a first embodiment of an operation diagnosis apparatus for plant equipment and an operation diagnosis method thereof according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram for explaining a steam turbine that is an example of an object to which the embodiment of FIG. 1 is applied.
3 is a diagram for explaining the contents of damage handled by the operation diagnosis apparatus for plant equipment and the operation diagnosis method of FIG. 1;
4 is a diagram showing an embodiment in which an input device is added to the operation diagnosis apparatus of FIG. 1;
5 is a diagram showing input of diagnosis parts and contents of the steam turbine of FIG. 2 and contents of operation information. FIG.
6 is a block diagram for explaining the life evaluation apparatus of FIG. 1; FIG.
7 is a view for explaining a creep fatigue damage distribution evaluation method in the life evaluation apparatus of FIG. 1; FIG.
FIG. 8 is a diagram showing a first example for explaining the plant risk evaluation method of FIG. 1;
FIG. 9 is a diagram showing a first example for explaining the plant risk evaluation method of FIG. 1;
10 is a diagram for explaining a method for evaluating a plant operation limit value from the plant risk in FIG. 1;
FIG. 11 is a diagram for explaining a method for evaluating the estimated plant operating life in FIG. 1;
12 is a diagram for explaining the plant operation risk evaluation method of FIG. 1; FIG.
FIG. 13 is a diagram for explaining the plant operation risk evaluation method of FIG. 1;
FIG. 14 is a view for explaining the plant operation risk evaluation method of FIG. 1;
FIG. 15 is a view for explaining the plant operation risk evaluation method of FIG. 1;
FIG. 16 is a view for explaining the plant operation risk evaluation method of FIG. 1;
FIG. 17 shows another embodiment of the present invention via the Internet.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記運用診断対象の運用計画に基づいた想定運転条件下での個々の破壊現象に対する破壊確率に、前記運用診断対象毎に予め決められた前記損傷形態毎の重み係数を乗算した数値から、最大値を求めたプラントリスク値が、設定値を越えない運用条件を計算してプラント運転制限値を求めるプラント運転制限値評価手段と、
個々の該運用診断対象の現時点の余寿命評価情報から運用計画に基づいて今後の寿命消費を計算することによりプラント運用寿命推定値を求めるプラント運用寿命推定手段と、
現時点の余寿命評価情報と、運用計画に基づき計算した将来の余寿命予測を基に運用計画毎の破壊確率の推移を評価し、前記運用診断対象毎に予め決められた損傷形態毎の影響度により決定される重み係数を前記破壊確率の推移データに乗算して、プラント運用リスク推定値を算出するプラント運用リスク推定手段と、
を具備したプラント機器の運用診断装置。The failure probability for individual breakdown phenomenon at the operating conditions at the current point in the operational diagnosed of individual members constituting the apparatus and or the instrument constituting the plant, predetermined damage for each該運for diagnosis target A plant risk estimation evaluation means for obtaining a maximum value from a numerical value obtained by multiplying a weighting factor determined by a degree of influence quantified by a plant operation cost for each form,
From the numerical value obtained by multiplying the failure probability for each failure phenomenon under the assumed operation conditions based on the operation plan of the operation diagnosis target by a weighting factor for each damage mode determined in advance for each operation diagnosis target, A plant operation limit value evaluation means for calculating a plant operation limit value by calculating an operation condition in which the plant risk value obtained does not exceed a set value;
A plant operating life estimation means for obtaining a plant operating life estimated value by calculating a future life consumption based on an operation plan from the present remaining life evaluation information of each operation diagnosis target;
Evaluate the transition of failure probability for each operation plan based on the current remaining life evaluation information and the future remaining life prediction calculated based on the operation plan, and the degree of impact for each damage mode predetermined for each operation diagnosis target A plant operation risk estimation means for multiplying the transition data of the destruction probability by the weighting factor determined by
Operational diagnosis device for plant equipment equipped with
個々の該運用診断対象の現時点の余寿命評価情報から運用計画に基づいて今後の寿命消費を計算することによりプラント運用寿命推定値を求めるプラント運用寿命推定手段と、
現時点の余寿命評価情報と、運用計画に基づき計算した将来の余寿命予測を基に運用計画毎の破壊確率の推移を評価し、該運用診断対象毎に予め決められた損傷形態毎の影響度により決定される重み係数を前記破壊確率の推移データに乗算して、プラント運用リスク推定値を算出するプラント運用リスク推定手段と、
を具備したプラント機器の運用診断装置。The breakdown probability for each breakdown phenomenon under the assumed operating conditions based on the operation plan of the operation diagnosis target consisting of the equipment constituting the plant and the individual members constituting the equipment is predetermined for each operation diagnosis target. wherein the weighted numerical coefficients obtained by multiplying the per damage patterns, plant risk value determined maximum value, and plant operational limits evaluation means for determining the plant operation limit value to compute the operating conditions does not exceed the set value,
A plant operating life estimation means for obtaining a plant operating life estimated value by calculating a future life consumption based on an operation plan from the present remaining life evaluation information of each operation diagnosis target;
Evaluate the transition of failure probability for each operation plan based on the current remaining life evaluation information and the future remaining life prediction calculated based on the operation plan, and the degree of impact for each damage mode determined in advance for each operation diagnosis target A plant operation risk estimation means for multiplying the transition data of the destruction probability by the weighting factor determined by
Operational diagnosis device for plant equipment equipped with
個々の該運用診断対象の現時点の余寿命評価情報から運用計画に基づいて今後の寿命消費を計算する段階と、
該運用診断対象の現時点の余寿命評価情報と、運用計画に基づき計算した将来の余寿命予測を基に運用計画毎の破壊確率の推移を評価し、前記運用診断対象毎に予め決められた損傷形態毎の影響度により決定される重み係数を前記破壊確率の推移データに乗算して、プラント運用リスク推定値を算出する段階と、
を具備したプラント機器の運用診断方法。The breakdown probability for each breakdown phenomenon under the assumed operating conditions based on the operation plan of the operation diagnosis target consisting of the equipment constituting the plant and the individual members constituting the equipment is predetermined for each operation diagnosis target. Plant operation limits are calculated by calculating the operating conditions where the maximum plant risk value does not exceed the set value from the value multiplied by the weighting factor determined by the degree of impact quantified by the plant operation cost for each damaged form Determining the value;
Calculating the future life consumption based on the operation plan from the current remaining life evaluation information of each operation diagnosis target;
Based on the current remaining life evaluation information of the operation diagnosis target and the future remaining life prediction calculated based on the operation plan, the transition of the failure probability for each operation plan is evaluated, and the damage determined in advance for each operation diagnosis target Multiplying the transition data of the destruction probability by a weighting factor determined by the degree of influence for each form to calculate a plant operation risk estimate,
An operation diagnosis method for plant equipment equipped with
前記運用診断手段が前記運転履歴受信手段からの発電プラントの運転履歴に基づいて運用診断結果を求める段階と、
該求めた運用診断結果を前記利用者端末に前記ネットワークを介して送信する段階と、
を具備した請求項5記載のプラント機器の運用診断方法。An operation history receiving means for receiving an operation history of the power plant, an operation diagnosis means for the power plant, and a user terminal that requires the operation diagnosis result are connected to the network,
The operation diagnosis means obtains an operation diagnosis result based on the operation history of the power plant from the operation history reception means;
Transmitting the obtained operation diagnosis result to the user terminal via the network;
Operation diagnosis method according to claim 5 Symbol placing of plant equipment equipped with a.
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