JP4243793B2 - Chain tensioner - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はカム軸駆動用チェーン等のチェーンの張力を一定に保つチェーンテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のチェーンテンショナとして、エンジンブロックに取付けられるハウジングにシリンダ室を形成し、そのシリンダ室内にプランジャと、そのプランジャを外方向に押圧するスプリングとを組込み、前記ハウジングにはプランジャの背部に形成された圧力室に連通する給油通路を設け、前記プランジャによってチェーンを押圧し、そのチェーンからプランジャに負荷される押込み力を圧力室内の作動油により緩衝してチェーンの張力を一定に保持するようにしたものが従来から知られている。
【0003】
ところで、上記のように、圧力室内に封入された作動油によってプランジャに負荷される押し込み力を緩衝するチェーンテンショナにおいては、圧力室内の作動油の圧力が必要以上に高くなる場合がある。この場合、プランジャがチェーンを押圧する反力が大きくなり過ぎ、チェーンの張力が異常に高くなり過ぎて、チェーンの摩耗を早め、あるいは異音が発生し、ときには異常な張力によってチェーンが切断するおそれがあった。
【0004】
そのような不都合の発生を防止するため、圧力室と外部とを排油通路で連通し、その排油通路にリリーフバルブを組込み、そのリリーフバルブによって圧力室内の作動油の圧力が設定圧力より高くなるのを防止するようにしたチェーンテンショナが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−325202号公報(第6頁、図3)
【0006】
ここで、リリーフバルブは、フランジ付きスリーブの開口端部にキャップを取付け、そのフランジ付きスリーブ内に弁孔開閉用の弁体と、その弁体を閉鎖方向に向けて押圧するスプリングとを組込んだ組立品であるため、チェーンテンショナへの組付けが容易であり、しかもリリーフバルブを組付け前の段階で開弁圧を測定することができるため、品質の安定したチェーンテンショナを提供することができるという特徴を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に記載されたチェーンテンショナにおいては、プランジャを外方向に押圧するスプリングによってリリーフバルブを排油通路のバルブ当接部に押し付ける構成であるため、リリーフバルブの安定性が悪く、プランジャが高速度で往復動した場合に、リリーフバルブも微動してバルブ当接部に繰り返し衝突し、振動や騒音が発生し、また、圧力室内の作動油がリリーフバルブと排油通路のバルブ当接部間に形成される隙間から外部に漏洩してダンパ効果が低下するという不都合がある。
【0008】
また、リリーフバルブは、フランジ付きスリーブの開口端部の加締めによってキャップを固定しているため、リリーフバルブの組立てに手間がかかり、コストも高いという不都合がある。
【0009】
この発明の課題は、リリーフバルブの組立て性を向上してコストの低減を図り、振動や騒音を発生させることが少ないチェーンテンショナを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、ハウジングに形成されたシリンダ室内に摺動可能なプランジャと、そのプランジャを外方向に押圧するスプリングとを組込み、ハウジングには、プランジャの背部に形成された圧力室に連通する給油通路を設け、前記圧力室と外部を連通する排油通路に、圧力室内の作動油の圧力が設定圧力を超えたとき開放して圧力室内の作動油を排出させるリリーフバルブを組込んだチェーンテンショナにおいて、前記リリーフバルブが、プレス成形された端板を有するスリーブと、そのスリーブの開口端部内に圧入されたキャップとから成るバルブボディを有し、そのバルブボディの前記キャップに排油通路の油入口側に連通する弁孔を設け、前記スリーブには排油通路の油出口側に連通する排出孔を設け、そのバルブボディ内に弁孔開閉用の弁体と、その弁体を閉鎖方向に押圧するスプリングとを組込んだ組立品から成り、そのリリーフバルブを排油通路に形成された段付きのバルブ挿入孔内に固定した構成を採用したのである。
【0011】
上記のように、リリーフバルブの弁体およびスプリングを抜け止めするキャップを圧入による取付けとしたので、リリーフバルブの組立ての容易化を図り、リリーフバルブのコストの低減を図ることができる。
【0012】
また、リリーフバルブを排油通路内に固定することによって、圧力室内の作動油の圧力変動によってリリーフバルブが移動するのを防止することができる。このため、振動や騒音が発生することはなく、圧力室内の作動油がリリーフバルブの閉鎖状態で排油通路から外部に漏洩することもなく、ダンパ効果の低下を抑制することができる。
【0013】
ここで、リリーフバルブに弁体の開閉量を制限する制限手段を設けることによって、リリーフバルブの応答性を高めることができる。その制限手段として、キャップにロッドを一体に設ける方法や、キャップと弁体との間にロッドを設ける方法を採用することができる。
【0014】
また、リリーフバルブのスリーブをプレス成形品とすることによってリリーフバルブのコストをさらに低減させることができる。
【0015】
前記リリーフバルブを固定する手段として、排油通路に形成されたバルブ挿入孔のバルブ挿入側にねじ孔を形成し、そのねじ孔にねじ係合した止めねじの締付けによってリリーフバルブをバルブ挿入孔の段部に押し付ける方法や、バルブ挿入孔のバルブ挿入側にリテナ嵌合孔を形成し、そのリテナ嵌合孔に孔あきリテナを圧入して、バルブ挿入孔の段部にリリーフバルブを押し付ける方法を採用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図4は、この発明に係るチェーンテンショナの第1の実施形態を示している。図1に示すように、エンジンブロック等の取付け対象に取付けられるハウジング1には閉塞端を有するシリンダ室2が形成され、そのシリンダ室2内にプランジャ3が摺動自在に組込まれている。
【0017】
プランジャ3は、後端面で開口する中空室4を有し、その中空室4の閉塞端とシリンダ室2の閉塞端間に組込まれたスプリング5はプランジャ3を外方向に向けて押圧している。
【0018】
ハウジング1には、プランジャ3の背部に形成された圧力室6に連通する給油通路7が設けられている。給油通路7の油出口側にはチェックバルブ8が組込まれている。チェックバルブ8は圧力室6内の作動油の圧力が給油通路7内の圧力より高くなると、その給油通路7を閉じて圧力室6内の作動油が給油通路7に流れるのを防止する。
【0019】
ハウジング1とプランジャ3の相互間には、プランジャ3がシリンダ室2の閉塞端に向けて所定量以上後退動するのを防止する後退動規制機構10が設けられている。
【0020】
図1および図4に示すように、後退動規制機構10は、シリンダ室2の開口部内周にクリップ収容溝11を形成し、そのクリップ収容溝11内にレジスタクリップ12に設けられた径方向に弾性変形可能なリング部12aを収容し、プランジャ3の外周部には前記リング部12aで締付けられる複数の円周溝13を軸方向に等間隔に設け、各円周溝13の内周にプランジャ3の先端に向けて小径となるテーパ面13aと、そのテーパ面13aの小径端に係合面13bを設けている。
【0021】
上記の構成から成る後退動規制機構10においては、テーパ面13aがレジスタクリップ12のリング部12aを拡径させる作用によってプランジャ3の前進動を許容し、クリップ収容溝11の後壁面11aに当接して停止するレジスタクリップ12のリング部12aに対する係合面13bの係合によってプランジャ3の後退動を規制するようにしている。
【0022】
図1乃至図3に示すように、ハウジング1には圧力室6と外部を連通させる排油通路20が形成されている。排油通路20は、圧力室6に連通する段付きのバルブ挿入孔20aと、そのバルブ挿入孔20aのバルブ挿入側に、バルブ挿入孔20aより大径のねじ孔20bと、ハウジング1の側面で開口してねじ孔20bの端部に連通する排油孔20cとから成っている。
【0023】
バルブ挿入孔20a内には圧力室6内の作動油の圧力が設定圧力を超えた場合に開放して作動油を外部に排出させるリリーフバルブ30が組込まれている。このリリーフバルブ30はねじ孔20bにねじ係合した止めねじ40の締付けによりバルブ挿入孔20aの段部21に押し付けられて固定の取付けとされている。
【0024】
図3に示すように、リリーフバルブ30は、端板を有するスリーブ31の開口端部にキャップ32を圧入したバルブボディ33内に弁体34とスプリング35とを組込んだ組立品から成り、前記バルブボディ33には排油通路20の油入口側に連通する弁孔36と、排油通路20の排油孔20cに連通する排出孔37とが形成されている。
【0025】
弁体34は弁孔36を開閉し、スプリング35はその弁体34を閉鎖方向に向けて押圧している。
【0026】
実施の形態で示すチェーンテンショナは上記の構造から成り、図1は、エンジンブロックにハウジング1を固定し、スプリング5の弾力によって外方向への突出性が付与されたプランジャ3により軸52を中心として揺動可能に支持されたチェーンガイド51をカム軸駆動用チェーン53に押し付けて、上記チェーン53を緊張状態に保持している状態を示している。
【0027】
上記のようなチェーン53の張力調整状態において、クランク軸の一回転中における角速度の変化やカム軸のトルク変動によりチェーン53が振動し、そのチェーン53に弛みが生じると、スプリング5の弾力によりプランジャ3が外方向に移動してチェーン53の弛みを吸収する。
【0028】
ここで、チェーン53に伸びが生じ、チェーン53の弛みが大きい場合、レジスタクリップ12のリング部12aは前進動するプランジャ3の円周溝13のテーパ面13aで押されて拡径する。このため、プランジャ3は前進動を続けてチェーン53の弛みを吸収すると共に、レジスタクリップ12のリング部12aが次の円周溝13内に嵌り込む。
【0029】
一方、チェーン53が緊張すると、チェーンガイド51を介してプランジャ3に押し込み力が付与され、その押し込み力は圧力室6内の作動油によって緩衝される。
【0030】
圧力室6内の圧力が異常に上昇し、その圧力がリリーフバルブ30の設定圧を超えると、リリーフバルブ30が開放し、圧力室6内の作動油は排油通路20から外部に排出される。このため、チェーン53の張力は異常に上昇することはなく、チェーン53の摩耗や異音の発生を抑制することができる。
【0031】
ここで、リリーフバルブ30は固定の取付けであるため、プランジャ3の往復動により圧力室6の作動油に圧力変動が生じても軸方向に移動することはない。このため、騒音や振動を発生させることはなく、また、リリーフバルブ30の閉鎖状態で圧力室6内の作動油が排油通路20から外部に漏洩するという不都合の発生もなく、ダンパ効果の低減を防止することができる。
【0032】
また、リリーフバルブ30は、バルブボディ33内に弁体34とスプリング35とを組込んだ組立品であるため排油通路20内への組付けが容易であり、その組付け前の段階において設定圧を測定することができるため、品質の安定したチェーンテンショナを提供することができる。
【0033】
さらに、バルブボディ33はスリーブ31の開口端部内にキャップ32を圧入した構成であるため、組立てが容易であり、リリーフバルブ30のコストの低減を図ることができる。
【0034】
ここで、スリーブ31をプレス成形品とすると量産が可能であり、リリーフバルブ30のコストをより低減させることができる。
【0035】
図5は、リリーフバルブ30の他の例を示している。この例で示すリリーフバルブ30は、バルブボディ33内に弁体34の開閉量を制限するロッド43を組込んでいる点で図3に示すリリーフバルブ30と相違している。このため、図3に示すリリーフバルブ30と同一の部品には同一符号を付して説明を省略する。
【0036】
図5に示すリリーフバルブ30においても応答性の向上を図ることができる。
【0037】
図6および図7は、この発明に係るチェーンテンショナの第2の実施形態を示す。この第2の実施形態で示すチェーンテンショナは、プランジャ3の閉塞端に圧力室6と外部を連通する排油通路22を形成し、その排油通路22内にリリーフバルブ30を組込んで固定した点で第1の実施形態で示すチェーンテンショナと相違している。
【0038】
このため、第1の実施形態で示すチェーンテンショナと同一の部品には同一の符号を付して説明を省略する。
【0039】
ここで、プランジャ3に形成された排油通路22は、段付きのバルブ挿入孔22aと、そのバルブ挿入孔22aのバルブ挿入側に形成されたリテナ嵌合孔22bとから成り、前記リテナ嵌合孔22b内に圧入した孔あきリテナ23によりバルブ挿入孔22a内に挿入されたリリーフバルブ30をバルブ挿入孔22aの段部24に押し付けてリリーフバルブ30の固定化を図るようにしている。
【0040】
上記のように、リテナ嵌合孔22bに圧入するリテナ23によってリリーフバルブ30を固定することにより、リリーフバルブ30を簡単に固定することができ、チェーンテンショナの組立ての容易化を図ることができる。
【0041】
なお、図8に示すように、バルブ挿入孔22aのバルブ挿入側に、そのバルブ挿入孔22aより大径のねじ孔22cを形成し、そのねじ孔22cにねじ係合した筒状の止めねじ25の締付けによってバルブ挿入孔22a内に挿入されたリリーフバルブ30を固定するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、スリーブの開口端部内にキャップを圧入してスリーブ内に組込まれた弁体およびスプリングを組立て状態に保持するようにしたので、リリーフバルブをきわめて簡単に組立てることができ、コストの低減を図ることができる。
【0043】
また、リリーフバルブを排油通路内に固定したことによって、圧力室内の圧力変動によってリリーフバルブが移動するのを防止することができ、振動や騒音の発生を防止することができると共に、リリーフバルブの閉鎖状態で圧力室内の作動油が排油通路から漏洩するのを防止することができ、ダンパ効果の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るチェーンテンショナの第1の実施形態を示す縦断正面図
【図2】図1に示すチェーンテンショナのリリーフバルブの組込み前の状態を示す縦断正面図
【図3】図1に示すチェーンテンショナのリリーフバルブの組込み部を拡大して示す断面図
【図4】図1に示すチェーンテンショナのプランジャの一部を拡大して示す断面図
【図5】リリーフバルブの他の例を示す断面図
【図6】この発明に係るチェーンテンショナの第2の実施形態を示す縦断正面図
【図7】図6に示すチェーンテンショナのリリーフバルブの組付け部を拡大して示す断面図
【図8】リリーフバルブを固定する手段の他の例を示す断面図
【符号の説明】
1 ハウジング
2 シリンダ室
3 プランジャ
5 スプリング
6 圧力室
7 給油通路
20 排油通路
20a バルブ挿入孔
20b ねじ孔
21 段部
22 排油通路
22a バルブ挿入孔
22b リテナ嵌合孔
22c ねじ孔
23 孔あきリテナ
24 段部
25 止めねじ
30 リリーフバルブ
31 スリーブ
32 キャップ
33 バルブボディ
34 弁体
35 スプリング
36 弁孔
37 排出孔
43 ロッド[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a chain tensioner that keeps the tension of a chain such as a camshaft drive chain constant.
[0002]
[Prior art]
As this type of chain tensioner, a cylinder chamber is formed in a housing attached to an engine block, a plunger and a spring that presses the plunger outward are incorporated in the cylinder chamber, and the housing is formed on the back of the plunger. An oil supply passage communicating with the pressure chamber is provided, the chain is pressed by the plunger, and the pushing force applied to the plunger from the chain is buffered by the hydraulic oil in the pressure chamber to keep the chain tension constant. Things are conventionally known.
[0003]
Incidentally, as described above, in the chain tensioner that buffers the pushing force applied to the plunger by the hydraulic oil enclosed in the pressure chamber, the pressure of the hydraulic oil in the pressure chamber may be higher than necessary. In this case, the reaction force with which the plunger presses the chain becomes too large, the chain tension becomes excessively high, the chain wears out quickly, or noise is generated, and sometimes the chain may be broken by abnormal tension. was there.
[0004]
In order to prevent such inconvenience, the pressure chamber communicates with the outside through an oil drainage passage, and a relief valve is incorporated in the oil drainage passage, so that the hydraulic oil pressure in the pressure chamber is higher than the set pressure. There has been proposed a chain tensioner that prevents this from happening (see Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-325202 (
[0006]
Here, in the relief valve, a cap is attached to the opening end of the flanged sleeve, and a valve body for opening and closing the valve hole and a spring for pressing the valve body in the closing direction are incorporated in the flanged sleeve. Because it is an assembled product, it can be easily assembled to the chain tensioner, and the valve opening pressure can be measured at the stage before the relief valve is assembled. Therefore, it is possible to provide a chain tensioner with stable quality. It has the feature that it can.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the chain tensioner described in
[0008]
In addition, since the relief valve has a cap fixed by caulking the open end of the flanged sleeve, it takes time to assemble the relief valve and has a disadvantage of high cost.
[0009]
An object of the present invention is to provide a chain tensioner that improves the assembly performance of a relief valve, reduces costs, and generates less vibration and noise.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, in the present invention, a plunger that is slidable in a cylinder chamber formed in the housing and a spring that presses the plunger outward are incorporated, and the housing is mounted on the back of the plunger. An oil supply passage communicating with the formed pressure chamber is provided, and when the pressure of the hydraulic oil in the pressure chamber exceeds the set pressure, the hydraulic oil in the pressure chamber is discharged to the drain oil passage communicating with the pressure chamber. In a chain tensioner incorporating a relief valve to be operated, the relief valve has a valve body comprising a sleeve having a press-molded end plate and a cap press-fitted into the open end of the sleeve , and the valve body said cap to provide a valve hole communicating with the oil inlet side of the drain oil passage, the discharge hole communicating with the oil outlet of the oil discharge passage to said sleeve Provided, a valve body for the valve hole opened and closed in the valve within the body, the valve element incorporating a spring for pressing in the closing direction made assembly, the relief valve of the stepped formed oil discharge passage The structure fixed in the valve insertion hole was adopted.
[0011]
As described above, the valve body of the relief valve and the cap for preventing the spring from being removed are attached by press-fitting, so that the relief valve can be easily assembled and the cost of the relief valve can be reduced.
[0012]
Further, by fixing the relief valve in the oil discharge passage, it is possible to prevent the relief valve from moving due to the pressure fluctuation of the hydraulic oil in the pressure chamber. For this reason, vibration and noise do not occur, and the hydraulic oil in the pressure chamber does not leak to the outside from the oil discharge passage when the relief valve is closed, and the reduction of the damper effect can be suppressed.
[0013]
Here, the responsiveness of the relief valve can be enhanced by providing the relief valve with a limiting means for limiting the opening / closing amount of the valve element. As the limiting means, a method of providing a rod integrally with the cap or a method of providing a rod between the cap and the valve body can be employed.
[0014]
Moreover, the cost of the relief valve can be further reduced by using the relief valve sleeve as a press-molded product.
[0015]
As a means for fixing the relief valve, a screw hole is formed on the valve insertion side of the valve insertion hole formed in the oil drainage passage, and the relief valve is tightened with a set screw engaged with the screw hole. a method of pressing the stepped portion to form a retainer fitting hole in the valve insertion side of the bulb inserting hole, and press fitting the apertured retainer to the retainer fitting hole, how pressing the relief valve with the stepped portion of the valve insertion hole it can be adopted.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 to 4 show a first embodiment of a chain tensioner according to the present invention. As shown in FIG. 1, a
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
Between the
[0020]
As shown in FIGS. 1 and 4, the backward
[0021]
In the backward
[0022]
As shown in FIGS. 1 to 3, the
[0023]
A
[0024]
As shown in FIG. 3, the
[0025]
The
[0026]
The chain tensioner shown in the embodiment has the above-described structure. FIG. 1 shows the
[0027]
In the tension adjustment state of the
[0028]
Here, when elongation occurs in the
[0029]
On the other hand, when the
[0030]
When the pressure in the
[0031]
Here, since the
[0032]
Further, the
[0033]
Further, since the
[0034]
Here, if the
[0035]
FIG. 5 shows another example of the
[0036]
Also in the
[0037]
6 and 7 show a second embodiment of the chain tensioner according to the present invention. In the chain tensioner shown in the second embodiment, a
[0038]
For this reason, the same code | symbol is attached | subjected to the components same as the chain tensioner shown in 1st Embodiment, and description is abbreviate | omitted.
[0039]
Here, the
[0040]
As described above, by fixing the
[0041]
As shown in FIG. 8, on the valve insertion side of the
[0042]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the cap is press-fitted into the open end of the sleeve and the valve body and the spring incorporated in the sleeve are held in the assembled state, so that the relief valve can be assembled very easily. And cost can be reduced.
[0043]
In addition, by fixing the relief valve in the oil drainage passage, it is possible to prevent the relief valve from moving due to pressure fluctuations in the pressure chamber, to prevent the generation of vibration and noise, and the relief valve. It is possible to prevent the hydraulic oil in the pressure chamber from leaking from the oil discharge passage in the closed state, and it is possible to prevent the damper effect from being lowered.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal front view showing a first embodiment of a chain tensioner according to the present invention. FIG. 2 is a longitudinal front view showing a state before the relief valve of the chain tensioner shown in FIG. 1 is assembled. FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of the chain tensioner relief valve assembly shown in FIG. 4. FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of a part of the chain tensioner plunger shown in FIG. FIG. 6 is a longitudinal front view showing a second embodiment of the chain tensioner according to the present invention. FIG. 7 is an enlarged sectional view showing an assembly portion of the relief valve of the chain tensioner shown in FIG . 8] Cross-sectional view showing another example of means for fixing the relief valve [Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
30 relief valve
31 sleeves
32 caps
33 Valve body
34 disc
35 spring
36 valve holes
37
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