JP4243717B2 - ゴルフクラブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフクラブに関し、特にゴルフクラブヘッドの打球面における打球位置の把握が可能なゴルフクラブに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ゴルフのウッドクラブは、スイートスポットの広域化が図れるという理由などにより、チタン合金などで形成して中空構造を有する大型のメタルヘッドが主流となりつつある。スイートスポットは、ゴルフクラブヘッドの前部打球面における中心領域のことで、ゴルフボールに打撃を加える際に最高の反発係数を有する。このスイートスポットでゴルフボールを打撃する時の打球音は、一般に明確できれいな音響を生じ、中心を外れるにしたがって例えば異常な高音などのように好ましくない音響を生じることが知られており、特に熟練した使用者はこの打球音でゴルフボールの飛球方向さえも推定できると言われている。
【0003】
そこで、この打球音に基づいて打撃の良否を判断するための練習装置やゴルフクラブが各種提案されている。例えば、ゴルフボールの打撃により発生する打球音を取得して周波数分析するゴルフ練習装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。本連取装置は、取得した打球音を周波数分析し、所定の周波数範囲における音圧分布をグラフ表示したりする。
【0004】
また、クラブヘッドを音叉状に成形して打球音を共鳴させ、打球音を効果的に捉えられるようにしたゴルフクラブも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−267744号公報(第2頁〜第3頁、第3図)
【特許文献2】
特公昭55−26870号公報(第1頁〜第2頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載のゴルフ練習装置は、打球音の周波数分析で得られた音圧分布グラフの形状を理想とする形状と比較して、打撃の良否を定性的に把握するものである。従って、得られた結果からは、スイングフォームや打撃方法を具体的にどのように変更したらいいかが判らず、改善に対する有効な情報が得られないという課題があった。また、ゴルフクラブとは別に練習装置を持参する必要があり、手軽に練習が行えないという課題もあった。
【0007】
一方、特許文献2に記載のゴルフクラブは、打球音やその差異を捉えやすくするようにヘッドを変形したもので、前述の練習装置に比較すると手軽に練習が行えるという利点があるが、これも打球音の差異を使用者が聞き分けて打撃の良否を定性的に判別するもので、打撃面における打撃位置が把握できるものではなかった。
【0008】
打撃面のどの位置で打球しているかが正確に判ると、使用者は自己のフォームや打撃方法に関する分析が可能となり、例えば、もう少しヘッドを右方向にずらして打球するようにすれば中心で打球できる、というように有効な対策を具体的に実行することができる。しかし、上記のゴルフクラブでは、特に初級者は、打球音と打撃面における打球位置の関係が把握できていないので、たとえ打球音の差異を聞き分けても有効な対策に結びつきにくいという課題があった。
【0009】
一方、ゴルボールが打撃されると打撃を受けた部分の色が変化する特殊なシールなどをヘッドの打撃面に貼付して打球位置を把握する方法なども実用されているが、打球の度に貼付と剥離を繰り返す必要があり不便であるという課題があった。
【0010】
また、使用者のスイングをカメラで撮影したり、打球時におけるヘッド速度などを測定したりして、飛球方向や飛距離などを推定して大型画面に表示させるようなシミュレーション装置や診断装置も多種提案されているが、いずれもクラブヘッドの打撃面における打球位置は把握できず、しかも大規模な装置が必要であり、手軽に自己のフォームや打撃方法についての有効な改善を具体的に行えるものではなかった。
【0011】
そこで本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、クラブヘッドの打撃面における打球位置の特定が可能で、フォームや打撃方法についての有効な対策が具体的に実行可能なゴルフクラブを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のゴルフクラブは、中空シャフトと、前記中空シャフトと連通するようにその片方の端部に固定された中空ヘッドとで構成され、前記ヘッドでゴルフボールを打球する時に発生する打球音を前記ゴルフクラブの内部で取得する打球音取得手段と、前記打球音取得手段で取得した打球音を周波数分析して周波数分析データを生成する周波数分析手段と、前記ヘッドの打撃面の少なくとも1箇所の位置について予め取得した周波数分析データを前記位置の情報と関連付けて格納しておく位置情報記憶手段と、前記周波数分析手段で取得した周波数分析データと前記位置情報記憶手段に格納されている周波数分析データに基づいて、前記ゴルフクラブのヘッド打撃面における打球位置を特定する打撃位置特定手段と、前記打撃位置特定手段で特定されたヘッド打撃面における打球位置を表示する表示手段と、を備えたゴルフクラブにおいて、
前記打球音取得手段は前記中空シャフトの他方の端部に配置され、前記ヘッドから前記中空シャフト内部を伝播した打球音を取得することを特徴とする。
上記構成により、打球音取得手段に直接伝達される衝撃が緩和され、有効な取得動作が行えるとともに、打球音取得手段の長寿命化が図れる。
【0013】
また、他の態様として、上記のゴルフクラブであって、前記打球音取得手段と、前記周波数分析手段と、前記位置情報記憶手段と、前記打撃位置特定手段と、前記表示手段とは、前記中空シャフトの前記他方の端部近傍を被覆するように形成されたグリップと略同径の略円筒形筐体内に収容され、前記略円筒形筐体は前記グリップに延設するように形成されることを特徴とする。
上記構成により、使用者は違和感のない打球が行える。
【0014】
また、他の態様として、上記のゴルフクラブであって、前記略円筒形筐体は、着脱可能であることを特徴とする。
上記構成により、打撃位置分析を行うユニットを他のゴルフクラブに装着することが可能であり、ユニットの共用化が図れる。
【0015】
また、他の態様として、上記のゴルフクラブであって、前記表示手段の表示面を、前記略円筒形筐体の底面と並行な面上、または、好ましくは使用者がゴルフクラブを把持する際に水平となるように所定の傾斜を付した面上に設けることを特徴とする。
上記構成により、使用者は打撃中に表示を容易に確認することができる。
【0016】
また、他の態様として、上記のゴルフクラブであって、前記打球音取得手段による打球音取得の開始の指示等を行う操作部を、前記略円筒形筐体の側面に設けることを特徴とする。
上記構成により、使用者はゴルフクラブを把持しながら打撃位置分析を行うユニットの操作が行える。
【0017】
また、他の態様として、上記のゴルフクラブであって、前記打撃位置特定手段で特定されたヘッド打撃面における打球位置を音声で報知するための音声出力手段を更に備えることを特徴とする。
上記構成により、表示を見なくても音声で打撃位置を把握することができる。
【0018】
また、他の態様として、上記のゴルフクラブであって、前記ヘッドは、前記ヘッドの中空部から外部へ貫通するする少なくとも1つ以上の開口部を有することを特徴とする。
上記構成により、打撃位置によって異なる打球音の差異をさらに明確にすることができ、位置特定動作の精度が向上する。
【0019】
また、他の態様として、上記のゴルフクラブであって、前記打撃位置特定手段で特定された打球位置に関わる情報を履歴情報として記憶する履歴情報記憶手段と、前記履歴情報を用いて各種計算を行うデータ処理手段と、を更に備えることを特徴とする。
上記構成により、累積打撃回数に占めるスイートスポット打撃回数の割合など、有効な情報を算出して使用者に提供できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態におけるゴルフクラブについて詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態におけるゴルフクラブの外観を示す図である。ゴルフクラブは、主に、中空シャフト1と、同じく中空構造を有するヘッド2と、グリップ3と、グリップ3に延設され、打球音を周波数分析して打撃面における打撃位置を特定する打撃位置分析ユニット4と、を有して構成される。ヘッド2で発生する打球音は、ヘッド2内の中空部21から中空シャフト1内部を伝播して、打撃位置分析ユニット4内のマイクロフォン41へ到達するように構成されている。本実施形態では、打撃位置分析ユニット4は着脱自在にグリップ3末端に装着される。
【0022】
次に、図2は、中空シャフト1とヘッド2の固定状況を示す図である。図に示すように、中空シャフト1先端の開口部11が、ヘッド2のホーゼル部22から挿入されてヘッド2内部の中空部21に達して固定されており、中空部21と中空シャフト1の内部とが連通している。
【0023】
また、図3は、中空シャフト1とヘッド2の別形態の固定状況を示す図である。図に示すように、中空シャフト1先端の開口部11がヘッド2のソール部23内壁に着接するように固定されている。開口部11が内壁により塞がれるため、中空部21と中空シャフト1の内部とが連通しない。このようなゴルフクラブでは、図に示すように中空シャフト1のヘッド2内部に挿入された部分の側面に少なくとも1箇所以上の開口部12を設けて、中空部21と中空シャフト1の内部とが連通するようにしている。
【0024】
尚、中空シャフト1は、金属、合金、複合材料などで形成され、グリップ側からヘッド側に向けて先細りとなるように形成されていることが好ましい。また、ヘッド2もチタン合金やカーボン材料をはじめとする金属や合金、複合材料などで形成される。ヘッド2は、打撃面となるフェース部24、ソール・バックフェース部、クラウン部、などをそれぞれ別々の部材で構成してもよい。また、グリップ3は、合成ゴム、皮革、合成皮革、合成樹脂などで形成される。
【0025】
次に、図4は、打撃位置分析ユニット4の外観を示す図である。打撃位置分析ユニットは、主に、本体40、マイクロフォン41、ボタン部42、打撃位置表示部43、付加情報表示部44、スピーカ部45、などで構成される。
【0026】
本体40は、グリップ3に延設する略円筒形で末端に向かって僅かに拡大する形状をなし、表面はグリップ3と同じように合成ゴムや合成樹脂などで形成される。マイクロフォン41は、本体40の底部に配置され、中空シャフト1の内部と連通してヘッド2から中空シャフト1内部を伝播する打球音を取得する。ボタン部42は、電源ボタン421、バックライトボタン422、リセットボタン423を含み、電源のオン・オフ動作、バックライトの点灯、表示やデータのリセットなどを行う。打撃位置表示部43は、液晶ディスプレイなどの表示装置で構成され、ヘッド2のフェース部がイラストで描かれ、打撃位置を表示できるようになっている。また、付加情報表示部44は、文字や数字、記号等が表示可能な液晶ディスプレイなどの表示装置で構成される。スピーカ部45は、内部にスピーカを配置し、ブザー音や音声を出力する。
【0027】
尚、使用者がゴルフクラブを握ったまま表示が確認できるように、打撃位置表示部43及び付加情報表示部44の表示面は、本体40の側面ではなく、使用者がゴルフクラブを握った時に水平となる程度に傾斜を設けた面上に配置する。また、打撃位置分析ユニット4はグリップ3に近いため、使用者不用意に接触して誤操作や液晶部の劣化を招く恐れがある。そのため、ボタン部42、打撃位置表示部43及び付加情報表示部44の周囲には、図に示すようにプロテクタリブ49を形成することが好ましい。
【0028】
図5は、打撃位置分析ユニット4をグリップ3から脱着した状態の外観を示す図である。グリップ3の末端には中空シャフト1末端の開口部13が表出し、打撃位置分析ユニット4の底面には、マイクロフォン41の保護カバー50が表出している。尚、打撃時にヘッド2で発生する強い衝撃が中空シャフト1の壁面を介して直接マイクロフォン41に伝わらないように、マイクロフォン41は、周囲を緩衝材51で保持するような構成とすることが好ましい。図に示すように、この打撃位置分析ユニット4とグリップ3末端の接続は、双方にネジ山52を成形して螺合するようにしても良いし、または、嵌着するような構成にしてもよい。
【0029】
次に、図6は、打撃位置分析ユニットの内部構成を示すブロック図である。打撃位置分析ユニットは、主に、マイクロフォン41、ボタン部42、打撃位置表示部43、付加情報表示部44、制御部46、メモリ47、電源部48、とで構成される。
【0030】
マイクロフォン41は、アンプ内蔵型のコンデンサマイクなどで構成され、取得した打球音を電気信号に変換する。尚、変換された電気信号は、フィルタによるノイズ除去や、アンプによる増幅が適宜行われる。ノイズ除去や増幅は公知の方法を用いて構わない。ボタン部42は、電源のオン・オフ動作、分析や計算の実行、結果の表示など、使用者が打撃位置分析ユニットに対する入力を行う入力部である。制御部46は、打撃位置分析ユニット4の動作を統括制御するブロックで、メモリ47は、位置情報記憶手段及び履歴情報記憶手段としてデータの記憶を行う。
【0031】
制御部46は、更に、周波数分析手段としての周波数分析部461、打撃位置特定手段としての位置特定部462、データ処理手段としてのデータ処理部463、を有する。周波数分析部461は、マイクロフォン41が取得する打球音の周波数分析を行う。具体的には、FFT(高速フーリエ変換)演算等により周波数帯域を分割し、周波数帯域ごとの音圧分布を求める。さらに、各分布領域における音圧レベルの累積または平均値などの適切な代表値を求め、当該打球音に関する周波数分析データとする。
【0032】
また、位置特定部462は、周波数分析部461で生成した周波数分析データと、予めメモリ47に格納されている参照データとを比較して位置特定を行う。具体的に説明すると、メモリ47には、フェース面24の9箇所のそれぞれの位置でゴルフボールを打撃した場合に上述の要領で生成される周波数分析データが位置特定用の参照データとして予め記憶されている。図7は、フェース面24における9箇所の位置及び位置番号を示す図である。位置特定部462は、これらの参照データの中から、生成した周波数分析データに最も類似しているデータを選択し、打撃位置を特定する。
【0033】
また、データ処理部463は、メモリ47に記憶されている履歴データを用いて数値計算を行う。具体的に説明すると、メモリ47には打撃ごとに打撃位置のデータが記憶されているので、データ処理部463が履歴データを読み出し、例えば、スイートスポットの打撃率(打撃累計数に占める打撃位置番号5の打撃数)を算出する。図8は、メモリ47に記憶されている履歴データのデータ構成を概念的に示す図である。図8の例では、打撃累計数30回のうちスイートスポット(位置番号5)の打撃回数が9であるので、スイートスポットの打撃率は30%と算出される。その他の各位置の打撃率も算出できるので、図8の例では、スイートスポット以外に位置番号が1、2、4の位置の打撃率が高いことが算出される。従って、使用者は、ヘッド2前方の上の部分で打撃する傾向が高いことを把握でき、例えば、もう少し前に踏み込んで打撃するなどの有効な対策を行うことが可能となる。このような計算結果は、付加情報表示部44に表示したり、スピーカ部45から音声を出力したりして報知される。また、履歴データはリセットボタン423で消去することができる。
【0034】
尚、制御部46における上記各部の機能は、プログラムを内蔵したLSI等で実現される。
【0035】
メモリ47は、参照データや履歴データを記憶する不揮発性メモリなどで構成される。電源部48は、乾電池や充電池などのバッテリで構成され、打撃位置分析ユニットの各部への電源供給を行う。
【0036】
次に、打撃位置分析ユニット4の動作について説明する。図9は、打撃位置分析ユニット4の動作手順を示すフローチャートである。はじめに、電源ボタン421をオンにすると、ユニットの電源が投入されて打球音取得の待機状態となる(ステップS101)。使用者がゴルフボールを打撃すると(ステップS102)、発生した打球音がヘッド2の中空部21、中空シャフト1の内部を伝播してマイクロフォン41で取得される(ステップS103)。制御部46は、取得した打球音の電気信号を、周波数分析部461で周波数分析する(ステップS104)。位置特定部462は、メモリ47に記憶されている各位置の周波数分析データである参照データを読み出し(ステップS105)、分析により生成した周波数分析データと比較照合する(ステップS106)。そして、9箇所の周波数分析データのうち、最も類似度が高い参照データに対応する位置を打撃位置として特定する(ステップS107)。制御部46は、特定された位置に対応する表示を行う制御信号を送信し、打撃位置表示部43のイラスト内にある当該位置を示す領域を点灯または点滅表示させる(ステップS108)。表示部がカラー液晶である場合は、周囲と異なる色で表示して際立たせるようにすることが好ましい。この際、スイートスポット(位置番号5)で打球している場合、スピーカ部45から「ナイスショット」などの音声を出力するように設定してもよい。あるいは、打撃位置各部の番号を音声で報知するようにしてもよい。尚、音声を出力する場合は公知の音声合成装置を用いる。
【0037】
次に、データ処理部463は、これまでの履歴情報を読み出して、スイートスポットの打撃率などを算出して(ステップS109)、算出結果を付加情報表示部44に表示する(ステップS110)。尚、各種のデータ処理は、ボタン部42の操作で使用者が任意に選択できるようにしてもよい。算出可能なデータとしては、例えば、打撃位置の打撃率ランキング表示(よく打撃する打撃位置を知ることで打撃の傾向が把握できる)、過去n回の打撃における打撃率(nは任意の数で、nをだんだん小さくしながら計算を行うと、計算結果の変化から打撃傾向の変化が把握できる)、などである。また、付加情報の算出及び表示は省略することができる。
【0038】
付加情報の表示が完了して一連の打撃位置分析動作が終了すると、電源ボタン421がオフでないかを判断し(ステップS111)、オフの場合は動作を終了する。一方、オンのままである場合はステップS102に戻り、次の打撃位置分析動作を開始する。
【0039】
以上のように、打球音の周波数分析により打撃面における打撃位置が特定でき、使用者は打撃位置情報に基づいて有効な対策を具体的に講じることができる。
【0040】
ところで、参照データとしてメモリ47に記憶されている周波数分析データは、9箇所のそれぞれが識別可能に異なっている必要がある(即ち、打撃位置によって打球音が異なっている必要がある)。そこで、打球音の差異をより明確にするため、ヘッド周縁部に開口部を形成してもかまわない。図10は、フェース部24の周縁に開口部25を形成したヘッドを示す図である。開口部25の直径を適宜調節することで、スイートスポットの上下左右の打撃位置での打球音を効果的に変化させることが可能である。尚、内部への水分等の侵入を防止するため、開口部25はシリコンゴムなどで封止される。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のゴルフクラブによれば、クラブヘッドの打撃面における打球位置の特定が可能で、フォームや打撃方法についての有効な対策が具体的に実行できる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態におけるゴルフクラブの外観を示す図である。
【図2】 中空シャフトとヘッドの固定状況を示す図である。
【図3】 中空シャフトとヘッドの別形態の固定状況を示す図である。
【図4】 打撃位置分析ユニットの外観を示す図である。
【図5】 打撃位置分析ユニットをグリップから脱着した状態の外観を示す図である。
【図6】 打撃位置分析ユニットの内部構成を示すブロック図である。
【図7】 フェース面における9箇所の位置及び位置番号を示す図である。
【図8】 メモリに記憶されている履歴データのデータ構成を概念的に示す図である。
【図9】 打撃位置分析ユニットの動作手順を示すフローチャートである。
【図10】 フェース部の周縁に開口部を形成したヘッドを示す図である。
【符号の説明】
1 中空シャフト
2 ヘッド
3 グリップ
4 打撃位置分析ユニット
24 フェース部
41 マイクロフォン
48 プロテクタリブ

Claims (1)

  1. 中空シャフトと、前記中空シャフトと連通するようにその片方の端部に固定された中空ヘッドとで構成され、
    前記ヘッドでゴルフボールを打球する時に発生する打球音を前記ゴルフクラブの内部で取得する打球音取得手段と、前記打球音取得手段で取得した打球音を周波数分析して周波数分析データを生成する周波数分析手段と、前記ヘッドの打撃面の少なくとも1箇所の位置について予め取得した周波数分析データを前記位置の情報と関連付けて格納しておく位置情報記憶手段と、前記周波数分析手段で取得した周波数分析データと前記位置情報記憶手段に格納されている周波数分析データに基づいて、前記ゴルフクラブのヘッド打撃面における打球位置を特定する打撃位置特定手段と、前記打撃位置特定手段で特定されたヘッド打撃面における打球位置を表示する表示手段と、を備えたゴルフクラブにおいて、
    前記打球音取得手段は前記中空シャフトの他方の端部に配置され、前記ヘッドから前記中空シャフト内部を伝播した打球音を取得することを特徴とするゴルフクラブ。
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