JP4243406B2

JP4243406B2 - Temporary toilet

Info

Publication number: JP4243406B2
Application number: JP2000045456A
Authority: JP
Inventors: 健二滝沢; 順篠原; 隆行大野
Original assignee: KOTOHIRA INDUSTRIAL CO., LTD.
Current assignee: KOTOHIRA INDUSTRIAL CO., LTD.
Priority date: 2000-02-23
Filing date: 2000-02-23
Publication date: 2009-03-25
Anticipated expiration: 2020-02-23
Also published as: JP2001231711A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば工場の一画に設置されたり、工事現場や公園等に臨時的に設置されて、工員や作業員や来訪者の用足し（排便・排尿）に提供される仮設トイレに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、仮設トイレは種々開発され、実用に供されている。ここで、従来の仮設トイレは、消化槽内に排出された糞尿を溜めるようにしているため、これを定期的に汲み取る必要があり、又、溜めた糞尿から悪臭が発生する問題が指摘されている。
【０００３】
特に、上述した汲み取りの必要性から設置スペースに制限があったり、悪臭の問題から、工場に従来の仮設トイレを設置することがきわめて困難であった。このため、工場を設置する際に、予め下水装置を設置しなければならず、そのための費用が嵩んだり、下水設備の無い工場に於いては、行員は遠くの例えば事務棟にあるトイレを使用せざるを得ず、このため、工場の現場から離れる時間が長くなり、緊急時に対応することができにくい問題点も指摘されている。
【０００４】
この観点から、例えば、特開平１０−１７９４４７号公報（平成１０年７月７日公開）に示されるように、糞尿処理用木質チップを用いて、汲み取りの必要もなく、悪臭の発生も少ない仮設トイレが開発され、実用に供されている。この公開公報記載の仮設トイレにおいては、消化槽内に収容した糞尿処理用木質チップの微生物が十分に活動すること出来るように、消化槽を全体的に加熱するように構成されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の仮設トイレにおいては、消化槽全体を加熱することにより、微生物の活動が促進され、糞尿は確実に分解されることになるが、尿に含まれる水分は、分解されずに消化槽内に残留することになる。即ち、使用頻度が多い場合には、消化槽内に投入された糞尿は、ここで、糞尿処理用木質チップに棲息する微生物により分解されるものの、消化槽内の糞尿処理用木質チップの含水率が高くなると、分解効率が低下して、糞尿が分解されずに残留するおそれが発生する。このように糞尿がそのまま残留することになると、悪臭が発生することとなり、解決が要望されていた。
【０００６】
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、この発明の目的は、消化槽内の糞尿処理用木質チップ内の水分が確実に蒸発されて、これの含水率を最適に保持する事の出来る仮設トイレを提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる仮設トイレは、請求項１の記載によれば、人間が入出可能になされたハウジングと、ハウジング内に設置された便器と、この便器の下方にこれと連通した状態で配設された消化槽と、この消化槽内に収容され、糞尿を消化するための微生物が棲息する糞尿処理用木質チップと、この糞尿処理用木質チップを撹拌するための撹拌手段と、前記消化槽を加熱する加熱手段として、前記消化槽の底板の下面に取り付けられ、該底板を加熱させる電気ヒータと、を具備する仮設トイレであって、間欠的に動作し、前記消化槽内に上方から温風を吹き付けて、該糞尿処理用木質チップの水分の蒸発を促進させる除湿手段として、前記電気ヒータにより加温された温風を、前記消化槽内に導入する除湿手段を更に具備することを特徴としている。
【０００８】
また、この発明に係わる仮設トイレは、請求項２の記載によれば、前記除湿手段は、前記ハウジングに開口する吸気口と、前記消化槽の上部に開口する排気口と、該吸気口と排気口とを連通する吸気通路と、この吸気通路内に配設され、該ハウジング内の空気を該吸気口を介して吸気し、該排気口から該消化槽内に排出させる送風手段とを備え、前記電気ヒータは、該吸気通路内に配設されていることを特徴としている。
【０００９】
また、この発明に係る仮設トイレは、請求項３の記載によれば、前記電気ヒータの設定温度は、前記除湿手段が動作していない場合には、所定の第１の切替温度に設定され、前記除湿手段が動作する場合には、前記第１の切替温度とは異なる第２の切替温度に設定されることを特徴としている。
【００１０】
また、この発明に係る仮設トイレは、請求項４の記載によれば、前記第２の切替温度は、前記第１の切替温度よりも高く設定されていることを特徴としている。
【００１１】
また、この発明に係る仮設トイレは、請求項４の記載によれば、前記第１の切替温度は、４０℃に設定され、前記第２の切替温度は、６０℃に設定されていることを特徴としている。
【００１５】
【発明を実施する形態】
以下に、この発明に係わる仮設トイレの一実施例の構成を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【００１６】
｛全体構成の説明｝
図１に示すように、この実施例の仮設トイレ１０は、例えば工場の一画に設置されたり、工事現場や公園等に臨時的に設置されて、工員や作業員や来訪者の用足し（排便・排尿）に供されるもので、前面が出入り口として開放され、人間が入出可能になされた自立式のハウジング１２と、このハウジング１２の出入り口を開放可能に閉塞するドア１４とを備え、このドア１４は、詳細は図示していないが、内側からロックが掛けられるように構成されている。また、このハウジング１２内には、使用者が用足しをすための和式便器１６が配設されている。
【００１７】
即ち、このハウジング１２内の前部には、トイレの使用者が立って用足し（即ち、排尿する）ための低ステップ１８が、ハウジング１２の底部から所定高さの低い位置に取り付けられており、このステップ１６の奥側には、これから所定高さだけ高い位置に、和式便器１６が取り付けられると共に、使用者が用足し（排便する）ために和式便器１６を跨いでしゃがむための高ステップ２０が取り付けられている。
【００１８】
また、ハウジング１２内の正面壁には、右側に位置した状態で、トイレットペーパホルダ２２が取り付けられている。一方、和式便器１６の直下方には、糞尿を消化するための消化槽２６が配設されており、この消化槽２６内には、糞尿処理用の木質チップＣＰが充填されている。
【００１９】
｛消化槽２６の説明｝
上述した消化槽２６は、有底の円筒形状に形成されている。また、この消化槽２６の上部開口を覆う状態で、天板部が着脱自在に設けられている。この天板部は、便器１６に対向する部分が少なくとも開口されている。
【００２０】
また、この消化槽２６は、ハウジング１２の基台に対して移動自在に載置されている。即ち、詳細は図示していないが、この消化槽２６は、基台上に敷設されたレール上を転動するローラを備えており、ハウジング１２内の所定位置で停止状態を保持されるようにストッパが設けられている。そして、この消化槽２６の後方に位置するハウジング１２には、この消化槽２６を取り出すための扉が設けられている。このように、消化槽２６はハウジング１２から着脱自在に載置されているので、消化槽２６内で攪拌機構４４等に何らかの問題が発生した際に、簡単に消化槽２６をハウジング１２外に取り出すことが出来、修理・検査等の作業が極めて簡単に実行できることになる。
【００２１】
｛室内灯２８及び人感センサ３０の説明｝
一方、ハウジング１２内の天井には、ハウジング１２内を照明するための室内灯２８が取り付けられると共に、このハウジング１２内への人間の出入りを検出する人感センサ３０が配設されている。人感センサ３０は、例えば人間が発生する赤外線を感知して、人が近接したこと、この一実施例においては、人がハウジング１２内に入室してきたことを検出するように構成されており、人の近接（入室）に応じてオンし、人の離間（退室）に応じてオフするように構成されている。
【００２２】
｛シャッタ機構の説明｝
また、図２及び図３に示すように、和式便器１６の消化槽２６への開口を開放可能に閉塞するシャッタ部材３２が配設されている。このシャッタ部材３２は、消化槽２６の中心軸線回りに回動自在に取り付けられており、和式便器１６の消化槽２６への開口を完全に閉塞する閉塞位置と、これを全面的に開放する開放位置との間を、後述する攪拌機構３４の駆動源を共通の駆動源として、攪拌機構３４の動作に同期して回動駆動されるように構成されている。尚、シャッタ部材３２の駆動構造及び駆動制御に関しては、後に詳細に説明する。
【００２３】
｛攪拌機構３４の説明｝
次に、上述した消化槽２６内の糞尿処理用木質チップＣＰを撹拌するための撹拌機構３４について、図３及び図４を参照して説明する。ここで、以下の説明において、和式便器１６を介して用足しされた糞尿及び投下されたトイレットペーパを単に「糞尿等」と呼ぶこととする。
【００２４】
この撹拌機構３４は、主として、消化槽２６内に収容された糞尿処理用木質チップＣＰ中に埋設されており、回転に応じて糞尿等を糞尿処理用木質チップＣＰと良く混ぜ合わせられるように撹拌するフィン機構３４と、このフィン機構３８を回転駆動する駆動機構３８とを備えて構成されているいる。
【００２５】
このフィン機構３８は、図３に示すように、消化槽２６の中心軸線回りに回転するように、上下両端を軸支された駆動軸４０と、この駆動軸４０に半径方向に延出すると共に、先端が下方に偏位された状態で水平軸線に対して傾斜するように取り付けられた複数の、この一実施例においては３本の円柱状のアーム４２Ａ、４２Ｂ、４２Ｃと、各アーム４２Ａ、４２Ｂ、４２Ｃに取り付けられた横羽根部材４４Ａ、４４Ｂ、４４Ｃと、駆動軸４０に垂直状態で取り付けられ、これの中心軸線に沿って延出する縦羽根部材４６とを備えている。
【００２６】
ここで、３本のアーム４２Ａ、４２Ｂ、４２Ｃは、図３に示すように平面視で、等角度的に配設されており、従って、互いに隣接するアーム４２Ａ；４２Ｂ、４２Ｂ；４２Ｃ、４２Ｃ；４２Ａ間は、等しく１２０度に設定されている。また、３本のアーム４２Ａ、４２Ｂ、４２Ｃは、図４に示すように正面視で、駆動軸４０に、これの軸方向長さの、下から１／４、２／４、３／４の位置に夫々取り付けられている。
【００２７】
また、各横羽根部材４４Ａ、４４Ｂ、４４Ｃは、縦断面形状で垂直軸線を中心とした左右非対称の山形状に形成され、各々の頂部が対応するアーム４２Ａ、４２Ｂ、４２Ｃの中心軸線の直上方に位置する状態で取り付けられており、山形状を構成する２つの斜辺は、駆動軸４０の回転方向に関して下流側（即ち、回転方向前方）の斜辺は、対応するアーム４２Ａ、４２Ｂ、４２Ｃの底部よりも下方に位置する状態まで延出するように設定され、一方、上流側（即ち、回転方向後方）の斜辺は、対応するアーム４２Ａ、４２Ｂ、４２Ｃの底部よりも上方に位置する状態まで延出するように設定されている。
【００２８】
一方、各横羽根部材４４Ａ、４４Ｂ、４４Ｃは、短尺の根元部分４４Ａａ，４４Ｂａ、４４Ｃａと、長尺の先端部分４４Ａｂ、４４Ｂｂ、４４Ｃｂとに分割されており、各横羽根部材４４Ａ、４４Ｂ、４４Ｃを構成する根元部分と先端部分４４Ａａ；４４Ａｂ：４４Ｂａ；４４Ｂｂ：４４Ｃａ；４４Ｃｂとは、僅かな間隔を介して離間している。
【００２９】
また、上述した駆動機構３８は、減速歯車機構を備えた駆動源としての駆動モータ４８と、これの出力軸に同軸に固定された駆動スプロケット５０と、駆動軸４０の上端に同軸に固定された従動スプロケット５２と、駆動スプロケット５０及び従動スプロケット５２とを互いに連結するエンドレスチェーン５４とを備えて構成されている。
【００３０】
ここで、駆動モータ４８は一方向に沿ってのみ回転するように設定されており、この一実施例においては、図３に示すように平面視の状態で、時計方向回りに駆動軸４０が回転駆動されるように設定されている。このような駆動軸４０の回転方向に基づく状態で、最下位置にあるアーム４２Ａを基準に取ると、図３に示すように、高さ方向に関して真ん中に位置するアーム４２Ｂは、最下位置にあるアーム４２Ａよりも反時計方向に１２０度だけ偏位した状態に位置し、最上位置にあるアーム４２Ｃは、真ん中に位置するにあるアーム４２Ｂよりも反時計方向に１２０度だけ偏位した状態に位置するように設定されている。
【００３１】
｛攪拌動作の説明｝
このように撹拌機構３４は構成されているので、後述する制御機構９０の制御動作に応じて駆動モータ４８が起動して、駆動軸４０が平面視で時計方向に沿って回転駆動されると、この駆動軸４０の回転に伴い、３本のアーム４２Ａ、４２Ｂ、４２Ｃも夫々駆動軸４０回りに平面視で時計方向回りに回転されることになる。ここで、最下位置にあるアーム４２Ａに取り付けられた横羽根部材４４Ａの回転に伴い、糞尿処理用木質チップＣＰは、対応する横羽根部材４２Ａの時計方向側（即ち、回転方向前方）の斜辺により押し上げられることになる。
【００３２】
このように最下位置にある横羽根部材４４Ａにより上方に押し上げられた糞尿処理用木質チップＣＰに対して、これより回転方向に関して後方に位置する真ん中に位置するアーム４２Ｂに取り付けられた横羽根部材４４Ｂが次に回転してきて、これを更に上方に押し上げることになる。更に、このように真ん中に位置する横羽根部材４４Ｂにより上方に押し上げられた糞尿処理用木質チップＣＰに対して、これより回転方向に関して後方に位置する最上位置にあるアーム４２Ｃに取り付けられた横羽根部材４４Ｃが次に回転してきてこれを更に上方に押し上げることになる。
【００３３】
一方、最上位置にある横羽根部材４４Ｃで更に押し上げられた糞尿処理用木質チップＣＰは、次にこれを更に押し上げる横羽根部材が存在しないので、下方に向けて落下するがごとくに移動することとなる。この結果、糞尿処理用木質チップＣＰは、一旦上方に持ち上げられた後に、下方に落下し、所謂上下反転されるごとくに撹拌されることとなる。
【００３４】
また、駆動軸４０の回転に伴い、この駆動軸４０の周囲に位置する糞尿処理用木質チップＣＰは、縦羽根部材４６により撹拌され、外周に向けて押しやられることになる。
【００３５】
このようにして、この撹拌機構３４によれば、３本のアーム４２Ａ、４２Ｂ、４２Ｃの駆動軸４０回りの回転により、糞尿処理用木質チップＣＰは平面内でかき混ぜられると共に、上述したようにして上下方向に関しても反転され（入れ替えられ）るようにかき混ぜられることとなり、極めて効率的に、且つ、均一に撹拌されることとなり、この結果、糞尿等は、糞尿処理用木質チップＣＰと三次元的な観点において均質に混ぜ合わされることとなる。
【００３６】
また、このように撹拌機構３４を構成することにより、糞尿処理用木質チップＣＰは極めてソフトに撹拌されることとなり、チップＣＰの微生物（バクテリア）担持体を構成する木質細片（例えば、杉細片）が細粉化されて、処理能力が低下することを効果的に防止し、長時間に渡り、所定の処理能力を維持することが可能となる。
【００３７】
従って、後述する様にして、糞尿等は、糞尿処理用木質チップＣＰ内に存在するバクテリアの作用により、分解処理され、消滅させられることになる。換言すれは、この発明の仮設トイレ１０を用いれば、消化槽２６内に用足しされた糞尿等を汲取りする必用が無く、しかも、用足し後、即座に分解処理が開始されるので、悪臭の発生もなく、極めて清潔で、いやな匂いの発生もなく、実質的にメンテナンスフリーな効果が達成されることになる。
【００３８】
｛シャッタ部材３２の位置制御の説明｝
一方、上述したシャッタ部材３２は、攪拌機構３４の駆動軸４０に固定され、駆動軸４０の回転に応じて回転駆動されるように構成されている。ここで、このシャッタ部材３２を上述したように開放位置と閉塞位置とで確実に停止させるために、図５に示すように、駆動軸４０には制御タブ５８が取り付けられ、また、この制御タブ５８により光路を遮断可能な状態で、一対の受光素子及び発光素子から構成されるフォトカプラ６０が配設されている。
【００３９】
このフォトカプラ６０は、後述する制御機構９０に接続されており、制御タブ５８によりその光路を遮断された状態（図５に実線で示す状態）で「オフ信号」を、また、制御タブ５８により光路を遮断されていない状態（図５に破線で示す状態）で「オン信号」を出力するように構成されている。
【００４０】
ここで、制御タブ５８とフォトカプラ６０との位置的な関係は、駆動軸４０に回転に応じてシャッタ部材３２が、和式便器１６と消化槽２６との間を完全に連通させる開放位置から、両者の間を完全に閉塞する閉塞位置の所定距離だけ前の位置にもたらされた時点で、制御タブ５８はフォトカプラ６０の光路を遮断して、フォトカプラ６８が「オフ信号」を出力するように、また、シャッタ部材３２が閉塞位置から駆動軸４０の回転に応じて開放位置に向けて移動している状態においては、和式便器１６と消化槽２６との間が部分的とはいえ少なくとも遮られている状態においては制御タブ５８はフォトカプラ６８の光路を遮断し続けて、フォトカプラ６８は「オフ信号」を出力し続けるように、そして、シャッタ部材３２が閉塞位置から完全に開放位置にもたらされた時点で、制御タブ５８はフォトカプラ６０の光路を開放して、フォトカプラ６８は「オン信号」を出力するように、設定されている。
【００４１】
尚、上述の説明から明らかなように、シャッタ部材３２が閉塞位置にもたらされるより所定距離だけ前の時点でフォトカプラ６８から「オフ信号」が出力されるように設定されている。即ち、「オフ信号」が出力されることにより駆動モータ４８の駆動が停止され、駆動軸４０の回転が停止されることになるが、駆動軸４０は「オフ信号」の出力と同時に停止するものではなく、「オフ信号」の出力から駆動軸４０の停止までの間に、慣性により所定距離だけ回転することになる。
【００４２】
従って、この実施例においては、慣性による所定距離だけオーバーランして停止する距離分を考慮して、この所定距離分だけ手前側にもたらされた時点で、フォトカプラ６８は「オフ信号」を出力するように、制御タブ６６のサイズ及び位置が規定されている。このようにして、この実施例においては、シャッタ部材３２は、閉塞位置において、確実に、和式便器１６と消化槽２６との間を遮蔽することが出来ることになる。
【００４３】
また、フォトカプラ６０が接続された制御機構９０においては、これからの信号レベルが、「オン信号」から「オフ信号」に変化した時点で、シャッタ部材３２が閉塞位置にもたらされ、「オフ信号」から「オン信号」に変化した時点で、シャッタ部材３２が開放位置にもたらされたと判断するように設定されている。
【００４４】
このように便器１６と消化槽２６との間を開放可能に遮蔽するシャッタ部材３２の駆動源として、攪拌機構３４の駆動源としての駆動モータ４８を共通化した状態で用いているため、専用に駆動源を用いる場合と比較してコストの低廉化及び構造の簡素化を図ることが可能となる。
【００４５】
｛加熱機構２６の説明｝
一方、図２に再び示すように、上述した消化槽２６には、これを所定の温度に保温するための加熱機構６２が取り付けられている。ここで、上述したように消化槽２６はローラを介してハウジング１２の基台上に載置されているので、消化槽２６の底板とハウジング１２の基台との間には、所定高さの加熱空間ＨＳが規定されることになる。この加熱機構６２は、この実施例においては、この加熱空間ＨＳ内に配設されている。そして、加熱機構６２は、消化槽２６の底板の下面に密着した状態で取り付けられた保温用ヒータ６４と、消化槽２６の底板の温度を測定するための温調用センサ６６とを備えて構成されている。
【００４６】
ここで、保温用ヒータ６４は、この実施例では、４００（Ｗ）のシーズヒータから構成されており、また、温調用センサー６６は、制御機構９０に接続されていて、消化槽２６の温度を４０℃〜６０℃の範囲内に保温するように制御するために用いられている。
【００４７】
また、この加熱機構６６は、保温用ヒータ６４の過昇防止のために、これの両端部分に夫々接触した状態で配設された第１及び第２の温度センサ６８，７０を備えている。これら第１及び第２の温度センサ６８，７０も制御機構９０に接続されており、消化槽２６の過度の温度上昇を検出した場合に、保温用ヒータ６４への通電を遮断するように構成されている。
【００４８】
尚、消化槽２６の周囲は、断熱部材ＩＭにより囲われていて、加熱機構６２による保温状態を確実に保持することが出来るように構成されている。
【００４９】
このような加熱機構６２を備えて消化槽２６を所定温度に保温することにより、消化槽２６内の温度環境は、全体的に均一な状態で、一定に保たれることとなり、これにより、糞尿処理用木質チップＣＰの処理機能が最大限に発揮されることとなる。
【００５０】
｛排気機構７２の説明｝
一方、消化槽２６内は、上述したように、処理用チップと糞尿等が混ざり合った状態となっているが、これの臭気抜きと除湿（蒸発促進）を兼ねて、排気機構７２が取り付けられている。この排気機構７２は、消化槽２６の上面に下端が連通し、ハウジング１２内を貫通して上端が、ハウジング１２の天井板から上方に突出して大気に開放された排気パイプ７４と、この排気パイプ７４の中途部に介設された排気用ファン７６と、この排気用ファン７６を回転駆動する排気ファン用モータ７８とを備えて構成されている。
【００５１】
｛除湿機構８０の説明｝
また、消化槽２６内の水分は、主として尿により構成されているが、排尿回数が予め設定された許容回数を越えて、多すぎる状態となると、糞尿処理用木質チップＣＰの含水率が高まりすぎて、所謂水浸しの状態となり、好ましくない。このため、糞尿処理用木質チップＣＰの水分の蒸発を促進させ、糞尿処理用木質チップＣＰの含水率を一定の値に維持するため除湿機構８０が配設されている。
【００５２】
尚、糞尿処理用木質チップＣＰの好ましい含水率としては３０〜７０％とされており、特に６０％が最適する含水率とされている。
【００５３】
この除湿機構８０は、外気を上述した加熱空間ＨＳ内に導入して、上述した保温用ヒータ６４により加熱させるための導入パイプ８２と、加熱空間ＨＳ内で加熱された空気を、消化槽２６の上方から導出して、消化槽２６内の水分の上面を温風により加熱して蒸発を促進させるための導出パイプ８４と、この導出パイプ８４の中途部に介設された送風用ファン８６と、この送風用ファン８６を回転駆動するためのブロワモータ８８とを備えて構成されている。
【００５４】
ここで、導入パイプ８２は、上述した断熱部材ＩＭの一側を鉛直に貫通した状態で配設され、上端が大気に開放されると共に、下端が加熱空間ＨＳに連接されている。一方、導出パイプ８４も、上述した断熱部材ＩＭの多側を鉛直方向に沿ってに貫通した状態で配設されており、下端が加熱空間ＨＳに連接されると共に、上端が、消化槽２６の上面に連接されている。
【００５５】
このように除湿機構８０を備えているので、仮に、予定された使用回数を超えて排尿動作が行われたとしても、消化槽２６内の水分は確実に蒸発されることとなり、これにより、糞尿処理用木質チップＣＰが水浸し状態（過度の含水率）となり、微生物による糞尿等の分解動作が劣化することが効果的に防止されることになる。
【００５６】
また、この除湿機構８０においては、温風を消化槽２６内に上方から吹き付ける必要が生じるが、温風を発生させるための熱源として、加熱機構６２の保温用ヒータ６４を利用しているので、コストの低廉化及び構造の簡素化を効果的に達成することが可能となる。特に、保温用ヒータ６４に着目すれば、これからの伝達熱が主として消化槽２６の保温に用いられ、これからの放射熱が主として水分の除湿に用いられるため、非常に効率の良い使い勝手が達成されることになる。
【００５７】
尚、詳細は後述するが、除湿サイクルが設定されたオン状態においては、保温用ヒータ６４の設定切替温度は、除湿サイクルが設定されていないオフ状態の場合と比較して、高めに設定されている。これは、除湿サイクルにおいてブロワモータ８８の駆動に伴い、保温用ヒータ６４の周囲を外気が通り抜ける際に、この外気に吸熱されてこれを加熱する為の熱量を補うためである。
【００５８】
｛制御機構９０の説明｝
次に、図６を参照して、この仮設トイレ１０を全体的に制御する制御機構９０の構成を説明する。
【００５９】
この制御機構９０は、全体制御を司るＣＰＵ９２を備え、このＣＰＵ９２には、制御プログラム等が予め格納されたＲＯＭ９４と、制御動作に用いられる閾値やデフォルト値等が予め格納されたＲＡＭ９６と、計時動作を実行するタイマ９８とが接続されている。一方、このＣＰＵ９２には、検出素子として人感センサ３０、温調用センサ６６，第１及び第２の温度センサ６８，７０が接続されており、一方で、これら検出素子からの検出結果に基づき駆動制御される対象（アクチュエータ）として、室内灯２８、駆動モータ４８、保温用ヒータ６４、排気ファンモータ７６、ブロワモータ８８が接続されている。
【００６０】
また、この制御機構９０のＣＰＵ９２には、ＲＯＭ９４にプログラムやデータを入力したり、制御値を読み出したりするための入力装置としてのキーボード１００と、このキーボード１００を介して読み出された制御値や現在の運転状態を表示するための表示装置１０２と、交流電源に接続された電源スイッチ１０４とが接続されている。
【００６１】
尚、表示装置１０２としては、詳細は図示してないが、ハウジング１２の前面に取り付けられたパワーランプや使用禁止ランプと共に、ハウジング１２に内蔵された制御機構９０に隣接した状態で配設された表示パネルを含むものである。また、この表示パネルには、詳細は図示していないが、数値を入力するためのテンキーボードや、詳細は後述するがトイレ運転データや異常回数データを表示するための液晶表示部を含むものである。
【００６２】
｛制御機構９０における制御動作の説明｝
以下に、消化槽２６内における糞尿処理方法の一実施例の構成、即ち、チップＣＰが予め収容された消化槽２６内に糞尿が排出された場合において、バクテリアが高温・好気性発酵にて糞尿（有機物）及びトイレットペーパ（無機物）の分解を実行する糞尿処理方法を、ＣＰＵの制御動作として図７乃至図１１に示すフローチャートを参照して、詳細に説明する。
【００６３】
｛メインルーチンの説明｝
先ず、図７及び図８に、制御手順のメインルーチンとして示すように、電源スイッチ１０４が投入（オン）したことが検出されると（ステップＳ１０）、制御機構９０における糞尿処理の制御動作が開始される。まず、電源スイッチＯＮ信号を１パルスだけ出力する（ステップＳ１２）。この電源スイッチＯＮ信号は、電源を一旦、遮断した上で、再び電源スイッチ１０４を投入することにより出力されるものであり、換言すれば、この電源スイッチオン信号のパルス数を加算演算することにより、電源の遮断回数が認識されることになる。この為に、この電源スイッチオン信号の加算結果は、ＲＡＭ９６に記憶され、この記憶情報は後述するようにして任意に読み出し可能となされている。
【００６４】
この後、制御動作に用いられる制御変数を、予め設定されているデフォルト値に設定するためのイニシャライズ動作（初期化動作）を実行する（ステップＳ１４）。次に、表示装置１０２のパワーランプを緑色に点灯して、電源が入っていることを表示する（ステップＳ１６）。また、排気ファン用モータ７８を駆動して、消化槽２６内の排気動作を開始する（ステップＳ１８）。尚、この排気動作は、電源がオンされている期間に渡り連続的に実行される。
【００６５】
また、攪拌機構４４の駆動モータ４８を駆動する（ステップＳ２０）。この駆動により、駆動軸４０が回転駆動され、フィン機構３４が回転して、消化槽２６内を攪拌動作すると共に、シャッタ部材３２を回転駆動する。この回転駆動は、フォトカプラ６８が「オフ信号」を出力したことを検出するまで継続される（ステップＳ２２）。即ち、フォトカプラ６８が「オフ信号」を出力した時点で駆動モータ４８の駆動を停止する（ステップＳ２４）ことにより、駆動軸４０は上述したように所定距離だけオーバーランして停止し、シャッタ部材３２は閉塞位置に確実に保持されることになる。
【００６６】
この後、後述するインターロック信号が「０」であるかが判別され（ステップＳ２６）、インターロック信号が「０」であると判断される場合には、ブロワモータ８８を２分間だけ駆動する（ステップＳ２８）。このブロワモータ８８の駆動により、消化槽２６内に外気が導入されることになる（定期外気導入動作）。そして、このブロワモータ８８の駆動による定期外気導入動作は、６時間毎に、インターロック信号が「０」であることを条件として繰り返し実行される（ステップＳ３０）。
【００６７】
ここで、インターロック信号は、後述する退室時制御が実行される場合に、「０」が設定され、後述する入室時制御が実行される場合に「１」が設定されるように規定されている。即ち、上述した定期外気導入動作は、人間がハウジング１２内から退室している状況でのみ実行されるものである。
【００６８】
この後、人感センサ３０が「オフ」状態から「オン」状態に変化したかを判別し（ステップＳ３２）、「オフ」状態から「オン」状態に変化したと判断される場合、即ち、人間がハウジング１２内に入室してきたと判断される場合には、インターロック信号を「１」に設定して（ステップＳ３４）、入室時制御を実行する（ステップＳ３６）。このステップＳ３６における入室時制御動作は、後に、サブルーチンとして図９を参照して詳細に説明する。
【００６９】
このように入室時制御を実行した後、再び、上述したステップＳ２６に戻り、これ以降の制御手順を繰り返し実行する。
【００７０】
一方、上述したステップＳ３２において、人感センサ３０が「オフ信号」を出力する状態から「オン信号」を出力する状態に変化したと判断されない場合には、今度は、人感センサ３０が「オン信号」を出力する状態から「オフ信号」を出力する状態に変化したかを判別し（ステップＳ３８）、「オフ信号」を出力するように変化してから１５秒間の経過を待ち（ステップＳ４０）、１５秒間の経過を待っても、「オン信号」を出力する状態から「オフ信号」を出力する状態に変化していると判断される場合に、人間がハウジング１２から退室したと判断して、インターロック信号を「０」に設定して（ステップＳ４２）、退室時制御を実行する（ステップＳ４４）。このステップＳ４４における退室時制御動作は、後に、サブルーチンとして図１０を参照して詳細に説明する。
【００７１】
このように、この実施例では、人間のハウジング１２内への入室は、フォトカプラ６８の出力信号が、「オフ信号」から「オン信号」に変化した時点で判断するが、人間のハウジング１２からの退室は、フォトカプラ６８の出力信号が、「オン信号」から「オフ信号」に変化して１５秒間経過しても「オフ信号」が出力され続けている場合に、初めて、判断するように設定している。これは、人間がハウジング１２内にはいると言うことは、用足しをしたいという緊急の場合であるので、先ずは、即座にシャッタ部材３２を閉塞位置から開放位置に移動させて、用足しすることが出来るようにしているものであり、また、用足し動作中に、人感センサ３０が誤って「オフ信号」を瞬間的に出力したとしても、シャッタ部材３２は開放位置から閉塞位置に移動されないので、用足し動作中に、誤動作により、シャッタ部材３２が閉じてしまう事態も、効果的に防止されることになる。
【００７２】
このように、ステップＳ３４で入室時制御又はステップＳ４４で退室時制御を実行した後、除湿制御（除湿制御）を実行する（ステップＳ４６）。このステップ４６における除湿制御動作は、サブルーチンとして図１１を参照して後に詳細に説明する。
【００７３】
一方、上述したステップＳ３８において、人感センサ３０が「オン信号」を出力する状態から「オフ信号」を出力する状態に変化したと判断されない場合には、インターロック信号が「０」か否かを判別し（ステップＳ４８）する。即ち、ステップＳ３２においてＮＯと、また、ステップＳ３８においてＮＯと判断されることにより、このステップＳ４８が実行されることになるので、人感センサ３０の出力状態の変化がないことが判明している。従って、このステップＳ４８においては、今度は、インターロック信号を介して、入室中であるのか、退室中であるのかを判別する。
【００７４】
ここで、このステップＳ４８においてＮＯと判断される場合、即ち、インターロック信号は「１」であり、入室中であると判断される場合には、上述したステップＳ３６に飛び、入室時制御を実行する。一方、ステップＳ４８においてＹＥＳと判断される場合、即ち、インターロック信号が「０」であり、退室中であると判断される場合には、上述したステップＳ４４に飛び、退室時制御を実行する。
【００７５】
そして、ステップＳ４６において除湿制御を実行した後は、上述したステップＳ２６に戻り、これ以降の制御手順を繰り返し実行する。
【００７６】
尚、このメインルーチンにおける糞尿処理に係わる制御手順は、電源がオフされるまで繰り返し実行される。
【００７７】
｛ステップＳ３６における入室時制御の制御手順の説明｝
次に、図９を参照して、上述したステップＳ３６における入室時制御の制御手順を、サブルーチンとして詳細に説明する。
【００７８】
入室時制御が開始されると、先ず、攪拌機構４４の駆動モータ４８を駆動する（ステップＳ３６Ａ）。この駆動により、駆動軸４０が回転駆動され、フィン機構３４が回転して、消化槽２６内を攪拌動作すると共に、シャッタ部材３２を回転駆動する。この回転駆動は、フォトカプラ６８が「オン信号」を検出するまで継続される（ステップＳ３６Ｂ）。即ち、フォトカプラ６８が「オン信号」を検出した時点で駆動モータ４８の駆動を停止する（ステップＳ３６Ｃ）ことにより、シャッタ部材３２は開放位置に保持されることになる。
【００７９】
また、除湿機構８０のブロワモータ８８の駆動を停止し（ステップＳ３６Ｄ）、室内灯２８を点灯する（ステップＳ３６Ｅ）。
【００８０】
この後、フォトカプラ６８が「オン信号」を出力してから１５秒間の経過を待ち（ステップＳ３６Ｆ）、１５秒間の経過後、トイレ使用確認信号として１パルスを出力し（ステップＳ３６Ｇ）、後述する除湿指令カウンタ計算値（Ｎ）に加算値として入力する。この除湿指令カウンタ計算値（Ｎ）は、ＲＡＭ９６に記憶されるように設定されており、任意のタイミングで読み出し可能になされている。
【００８１】
この後、更に、フォトカプラ６８が「オン信号」を出力してから３０分間の経過を待ち（ステップＳ３６Ｈ）、３０分間の経過後、依然として「オン信号」を出力し続けている場合には、人感センサ異常信号として１パルスを出力し（ステップＳ３６Ｉ）する。この人感センサ異常信号も、ＲＡＭ９６に記憶されるように設定されており、人感センサ異常情報として、任意のタイミングで読み出し可能になされている。
【００８２】
これは、３０分以上に渡り「オン信号」が出力され続けていることは、通常の使用態様からは想定できない事態であり、人感センサ３０に何らかの異常が発生したか、部外者がハウジング１２内に不当に居続けているか、予期せぬ物品等が不当にハウジング１２内に収容されているか等の異常状態であり、これを管理するために、人感センサ異常信号を出力するように設定されている。
【００８３】
このようにして、一連の入室時制御の制御手順を終了し、もとのメインルーチンにリターンする。
【００８４】
即ち、この入室時制御においては、人間のハウジング１２内への入室が検出された時点で、シャッタ部材３２を開放位置に駆動して便器１６と消化槽２６との間を開放すると共に、除湿機構８０における送風動作を停止し、室内灯２８を点灯させる制御手順が実行されることになる。また、人間がハウジング１２内に入室する毎に、後述する除湿制御動作で用いられる除湿指令カウンタ計算値（Ｎ）を１つだけインクリメントするように、パルス信号を出力する制御動作も併せて実行されることになる。
【００８５】
｛ステップＳ４４における退室時制御の制御手順の説明｝
次に、図１０を参照して、上述したステップＳ４４における退室時制御の制御手順を、サブルーチンとして詳細に説明する。
【００８６】
退室時制御が開始されると、先ず、室内灯２８を消灯し（ステップＳ４４Ａ）、駆動モータ４８を駆動する（ステップＳ４４Ｂ）。この駆動により、駆動軸４０が回転駆動され、フィン機構３４が回転して、消化槽２６内を攪拌動作すると共に、シャッタ部材３２を回転駆動する。この回転駆動は、フォトカプラ６８が「オフ信号」を出力したことを検出するまで継続される（ステップＳ４４Ｃ）。即ち、フォトカプラ６８が「オフ信号」を出力した時点で駆動モータ４８の駆動を停止する（ステップＳ４４Ｄ）ことにより、シャッタ部材３２は閉塞位置に保持されることになる。
【００８７】
この後、所定サイクル毎に、所定回数だけ駆動モータ４８を駆動する制御手順を実行する（ステップＳ４４Ｅ）。具体的には、このステップＳ４４Ｅでは、定期外気導入動作が実行されている際においては、６時間毎に駆動軸４０が３回転するように、また、この仮設トイレ１０の使用毎（即ち、上述したトイレ使用確認信号が出力される毎）に、駆動軸４０が１回転するように、また、後述する除湿サイクルがオンされている状態においては、５分毎に駆動軸４０が１回転するように、夫々、駆動モータ４８を駆動制御するように設定されている。
【００８８】
このようにして、一連の退室時制御の制御手順を終了し、もとのメインルーチンにリターンする。
【００８９】
即ち、この退室時制御においては、人間のハウジング１２内への退室が検出された時点で、シャッタ部材３２を閉塞位置に駆動して便器１６と消化槽２６との間を遮蔽すると共に、室内灯２８を消灯させる制御手順が実行されることになる。また、人間がハウジング１２内から退室しているので、駆動モードに応じて、消化槽２６内の攪拌動作を攪拌機構４４を駆動して実行することになる。ここで、以上の説明から明らかなように、攪拌機構４４の駆動に伴い、シャッタ部材３２も回動して、便器１６は開放されることになるが、これは退室時制御として実行されるものであるので、ハウジング１２内に人間はいないので、全く問題はない。
【００９０】
｛ステップＳ４６における除湿制御の制御手順の説明｝
最後に、図１１を参照して、上述したステップＳ４６における除湿制御の制御手順を、サブルーチンとして詳細に説明する。
【００９１】
除湿制御が開始されると、先ず、除湿指令カウンタ計算値（Ｎ）の演算動作を実行する（ステップＳ４６Ａ）。この演算動作においては、上述したトイレ使用確認信号は値（Ｎ）に対して加算状態で演算し、後述する通気除湿時間信号及び自然蒸発時間信号は、値（Ｎ）に対して減算状態で演算する。尚、この値（Ｎ）は、その性質上、糞尿処理用木質チップＣＰの交換時等においてリセットされなければならないものであるが、誤ったリセット動作を防止するために、このリセット動作は、キーボード１００に備えられたリセットスイッチを所定時間（例えば、１０秒間）以上押し続けることにより、実行されるように設定されている。
【００９２】
この後、この値（Ｎ）が、２５以上になったか否かを判別する（ステップＳ４６Ｂ）。値（Ｎ）が２５未満であると判断される場合には、表示パネルの使用禁止ランプ（赤）を消灯する（ステップＳ４６Ｃ）。一方、値（Ｎ）が２５以上であると判断される場合には、表示パネルの使用禁止ランプ（赤）を点灯し（ステップＳ４６Ｅ）する。
【００９３】
この後、この値（Ｎ）が、８から９９９９の範囲内にある（実質的には、８以上）か否かを判別する（ステップＳ４６Ｇ）。値（Ｎ）が上記範囲内にないと判断される場合には、除湿サイクルをオフにして（ステップＳ４６Ｈ）、除湿サイクルを起動しない。そして、自然蒸発時間信号として１パルスを出力し（ステップＳ４６Ｉ）、上述した除湿指令カウンタ計算値（Ｎ）に減算値として入力する。そして、消化槽２６の保温のための切替温度を「４０℃」に設定する（ステップＳ４６Ｊ）。
【００９４】
一方、上述したステップＳ４６Ｇにおいて、値（Ｎ）が８から９９９９の範囲内にあると判断される場合には、除湿サイクルをオンに設定して（ステップＳ４６Ｋ）、除湿サイクルを起動する。そして、状態表示ランプ（１）を点灯して（ステップＳ４６Ｌ）、除湿サイクルが実行されていることを表示する。
【００９５】
この後、インターロック信号が「０」である場合にのみ（ステップＳ４６Ｍ）、即ち、退室時制御が実行されている場合にのみ、ブロワモータ８８を駆動して（ステップＳ４６Ｎ）、消化槽２６内への送風動作を実行する。そして、通気除湿時間信号として１パルスを出力し（ステップＳ４６Ｐ）、上述した除湿指令カウンタ計算値（Ｎ）に減算値として入力する。
【００９６】
この後、消化槽２６の保温のための切替温度を「６０℃」に設定する（ステップＳ４６Ｑ）。このように切替温度を除湿サイクルがオフされている場合（４０℃）と比較して高温にしているのは、ステップＳ４６Ｎでブロワモータ８８を駆動して送風を開始しているので、この送風に熱量を奪われて、消化槽２６の保温が目標温度（４０℃）に達しない事態が発生しないようにするためである。
【００９７】
このように、ステップＳ４６Ｊ又はステップＳ４６Ｑで消化槽２６の保温のための切替温度を設定し後、温調用センサ６６からの検出温度を読み込み（ステップＳ４６Ｒ）、検出温度が設定された切替温度となるように、保温用ヒータ６４への通電をオン−オフ制御する（ステップＳ４６Ｓ）。
【００９８】
このようにして、一連の除湿制御の制御手順を終了し、もとのメインルーチンにリターンする。
【００９９】
このように消化槽２６内の撹拌動作及び保温動作が実行されることにより、消化槽２６内に用足しされた糞尿は、糞尿処理用木質チップＣＰと確実に混合され、この糞尿処理用木質チップＣＰのバクテリアの作用により、消滅処理されることになる。また、消化槽２６内の水分の除湿動作が実行されることにより、糞尿処理用木質チップＣＰが水浸し状態となることが抑制され、糞尿処理用木質チップＣＰのバクテリアが活動する環境が確実に達成されることになる。
【０１００】
一方、この実施例の仮設トイレ１０においては、制御機構９０のＲＡＭ９６に記憶されたトイレの運転データ及び異常回数データを所定日数、この実施例においては１４日間（２週間）に渡り保持し、任意のタイミングでこれを読み出して表示装置１０２の表示パネルに備えられた液晶表示部に表示させることが出来るように構成されている。換言すれば、キーボード１００の「モニター」ボタンを押すことにより、その時点から過去１４日間分の運転データ及び異常回数データを読み出すことが出来ることになる。即ち、過去１４日を越えたデータは、自動的に消去されることになる。
【０１０１】
ここで、この運転データは、表１に示される情報として規定されており、異常回数データは、表２に示される情報として規定されている。
【０１０２】
【表１】

【０１０３】
【表２】

【０１０４】
これらデータは、２４時間毎に更新され、シフトレジスタを用いて、順送りに記憶され直されるように設定されている。この結果、読み込み時点のデータは、最新の更新時点から現在までの２４時間分のデータを表している。ここで、表１及び表２において、「Ｘ日前」とは、最新の更新時点を基点とした２４時間単位の日数で表わしたところのＸ日前を表しており、いつ更新されたかは、集計時間の現在値に表示している。これら表１及び表２において、「ＤＭ」は、データメモリの番号を示し、各記憶項目毎に１４の番地があてがわれている。
【０１０５】
ここで、表１における「集計時間」データとは、データが更新された時間を示すデータであり、「トイレ使用回数」データとは、ステップＳ３６の入室時制御のサブルーチンでのステップＳ３６Ｇにおいてトイレ使用確認信号が１パルス出力される毎に加算状態で更新される回数を示すデータである。また、「除湿時間」データとは、ステップＳ４６の除湿制御のサブルーチンでのステップＳ４６Ｋにおいて、除湿サイクルがオンされている間の時間を示すデータであり、「除湿指令カウンタ計数値（Ｎ）」データとは、ステップＳ４６Ａにおいて演算された値を示すデータである。
【０１０６】
また、表２における「電源遮断」データとは、電源スイッチ１０４をオフした回数を示すデータであり、「過負荷・シャッタ異常」データとは、駆動軸４０の回転が、過負荷等の何らかの原因により停止した回数を示すデータである。また、「ヒータ異常」データとは、第１及び第２の温度センサ６８，７０が設定された温度異常の温度を検出して、保温用ヒータ６４への通電を遮断した回数を示すデータであり、「人感センサ異常」データとは、ステップＳ３６の入室時制御のサブルーチンでのステップＳ３６Ｉにおいて、人感センサ異常信号が１パルス出力される毎に加算状態で更新される回数を示すデータである。
【０１０７】
このように、この実施例では、過去１４日間の運転状況データと異常発生回数データを知ることにより、故障が発生した原因が、機構上・制御上の装置自体に起因するものなのか、または、人間の使い方の間違えや、故意に金するものなのかの判別が容易につき、以降の故障対策を確実に施すことが出来ることになると共に、保証問題においても、製造者の責任なのか、使用する側の責任なのかを明白に識別することが可能となり、無用な係争の発生を未然に防止することが出きる効果が達成されることになる。
【０１０８】
以上詳述したように、この一実施例においては、消化槽２６内に排出された糞尿を何等汲取り処理する事無く、消化槽２６内に予め投入されている糞尿処理用木質チップＣＰの作用により、確実に消滅処理するとが出来ることとなり、メンテナンスの手間が大幅に軽減されると共に、悪臭の発生が抑制され、例えば、工場の一角に隣接した状態で配設しても、何等問題を発生することが無いものである。このようにして、従来、汲取りの作業のためのスペースや悪臭の問題から設置が困難であった工場の一角にも、この仮設トイレ１０を設置することが可能となり、その使用の適用範囲が極めて広範囲に拡大され、産業上の利用性が極めて高いものである。
【０１０９】
【変形例の説明】
この発明は、上述した一実施例の構成に限定される事無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
【０１１０】
以下に、この発明における種々の変形例について説明する。
例えば、上述した一実施例においては、便器として和式便器１６を用いるように説明したが、この発明はこのような構成に限定される事無く、例えば、洋式便器を利用することも可能である。
【０１１１】
また、上述した一実施例においては、室内灯２８を、制御機構９０の制御の下で、人感センサ３０の検出結果に応じて点灯／消灯制御するように説明したが、この発明はこのような制御態様に限定される事無く、例えば、別途オン／オフスイッチを設け、このオン／オフスイッチを介して、室内灯２８を点灯／消灯するように構成しても良い。
【０１１２】
また、人感センサ３０を採用する事無く、例えば、飛行機のトイレのように、ドアのロックに連動したスイッチを設け、これにより、室内灯２８を点灯／消灯したり、撹拌機構３４の起動を制御するように構成しても良い。
【０１１３】
また、上述した一実施例においては、撹拌機構３４のフィン機構３４は、３本のアーム４２Ａ；４２Ｂ；４２Ｃと、夫々のアーム４２Ａ；４２Ｂ；４２Ｃに取り付けられた横羽根部材４４Ａ；４４Ｂ；４４Ｃとを備えるように説明したが、この発明は、このような数値に限定される事無く、例えば、アーム及び横羽根部材は、最低で２本設けられれば良く、その最適な本数は、これば設けられる消化槽２６の容積（高さ）に依存するものであることは言うまでもない。
【０１１４】
また、上述した一実施例においては、撹拌機構３４のフィン機構３４において、横羽根部材４４Ａ；４４Ｂ；４４Ｃは、アーム４２Ａ；４２Ｂ；４２Ｃを夫々介して駆動軸４０に取り付けられるように説明したが、この発明はこのような構成に限定される事無く、例えば、直接に駆動軸４０に取り付けられるように構成しても良い。
【０１１５】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、消化槽内に上方から温風を吹き付け、該糞尿処理用木質チップの水分の蒸発を促進させる除湿手段を具備する構成としたので、消化槽内の糞尿処理用木質チップ内の水分が確実に蒸発されて、これの含水率を最適に保持する事の出来る仮設トイレを提供することが出来ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係わる仮設トイレの一実施例の構成を示す斜視図である。
【図２】図１に示す仮設トイレの内部構造を取り出した状態で概略的に示す正面図である。
【図３】図２に示す撹拌機構のフィン機構を取り出して示す平面図である。
【図４】図１に示す仮設トイレの内部構造を示す縦断面図である。
【図５】シャッタ部材の閉塞位置及び開放位置を、フォトカプラとの関係で示す平面図である。
【図６】制御機構の接続状態を示すブロック図である。
【図７】制御機構におけるメインルーチンの制御手順（前半部分）を示すフローチャートである。
【図８】制御機構におけるメインルーチンの制御手順（後半部分）を示すフローチャートである。
【図９】制御機構における入室時制御のサブルーチンに係わる制御手順を示すフローチャートである。
【図１０】制御機構における退室時制御のサブルーチンに係わる制御手順を示すフローチャートである。
【図１１】制御機構における除湿制御のサブルーチンに係わる制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０仮設トイレ
１２ハウジング
１４ドア
１６和式便器
１８低ステップ
２０高ステップ
２２トイレットペーパーホルダ
２６消化槽
２８室内灯
３０人感センサ
３２シャッタ部材
３４撹拌機構
３６フィン機構
３８駆動機構
４０駆動軸
４２Ａ；４２Ｂ；４２Ｃアーム
４４Ａ；４４Ｂ；４４Ｃ横羽根部材
４４Ａａ；４４Ｂａ；４４Ｃａ根元部分
４４Ａｂ；４４Ｂｂ；４４Ｃｂ先端部分
４６縦羽根部材
４８駆動モータ
５０駆動スプロケット
５２従動スプロケット
５４エンドレスチェーン
５８制御タブ
６０フォトカプラ
６２加熱機構
６４保温用ヒータ
６６温調用センサ
６８第１の温度センサ
７０第２の温度センサ
７２排気機構
７４排気パイプ
７６排気用ファン
７８排気ファン用モータ
８０除湿機構
８２導入パイプ
８４導出パイプ
８６送風用ファン
８８ブロワモータ
９０制御機構
９２ＣＰＵ
９４ＲＯＭ
９６ＲＡＭ
９８タイマ
１００キーボード
１０２表示装置
１０４電源スイッチ
ＨＳ加熱空間
ＩＭ断熱部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a temporary toilet provided, for example, in a part of a factory, or temporarily installed in a construction site, a park or the like, and provided to a worker, a worker, or a visitor's supplement (defecation / urination).
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various temporary toilets have been developed and put into practical use. Here, since the conventional temporary toilet is designed to collect manure discharged in the digestion tank, it is necessary to periodically extract the manure, and a problem that bad odor is generated from the collected manure is pointed out. Yes.
[0003]
In particular, it has been extremely difficult to install a conventional temporary toilet in a factory due to the necessity of the above-described pumping, and the installation space is limited or the problem of bad odor. For this reason, when installing a factory, it is necessary to install a sewage device in advance, which is expensive, and in a factory without sewage equipment, the clerk should install a toilet in a distant office building, for example. Therefore, it has been pointed out that it takes a long time to leave the factory site, making it difficult to respond in an emergency.
[0004]
From this point of view, for example, as disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-179447 (published on July 7, 1998), there is no need for pumping and less foul odor generation using a wooden chip for manure treatment. A toilet has been developed and put into practical use. The temporary toilet described in this publication is configured to heat the digestion tank as a whole so that the microorganisms of the wood chip for excrement treatment housed in the digestion tank can sufficiently act.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the conventional temporary toilet, the activity of microorganisms is promoted by heating the entire digestion tank, and feces and urine are surely decomposed, but moisture contained in urine is not decomposed. It will remain in the digester. That is, when the frequency of use is high, the manure put in the digester is decomposed by microorganisms that inhabit the wood chip for manure treatment, but the moisture content of the wood chip for manure treatment in the digester When it becomes high, decomposition | disassembly efficiency falls and there exists a possibility that manure may remain without being decomposed | disassembled. Thus, if manure remains as it is, a bad odor will be generated, and a solution has been desired.
[0006]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and an object of the present invention is to ensure that the moisture in the wood chip for manure treatment in the digester is evaporated and to maintain the moisture content optimally. It is to provide a temporary toilet that can be used.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems and achieve the object, a temporary toilet according to the present invention includes a housing in which a person can enter and exit, a toilet installed in the housing, A digestion tank disposed in communication with the lower part of the toilet, a wooden chip for manure processing housed in the digestion tank and inhabited by microorganisms for digesting manure, and this wooden chip for manure processing Stirring means for stirring and heating means for heating the digestion tank As an electric heater attached to the lower surface of the bottom plate of the digester and heating the bottom plate And a temporary toilet Because , Works intermittently, Hot air is blown into the digester from above The Dehumidifying means for promoting evaporation of moisture in wood chip for manure treatment Dehumidifying means for introducing warm air heated by the electric heater into the digestion tank Is further provided.
[0008]
Moreover, according to the description of Claim 2, the temporary toilet concerning this invention is The dehumidifying means is disposed in the intake passage, the intake port that opens in the housing, the exhaust port that opens in the upper part of the digestion tank, the intake passage that communicates the intake port and the exhaust port, and the intake passage And an air blowing means for sucking air in the housing through the air intake port and discharging the air from the exhaust port into the digestion tank, and the electric heater is disposed in the air intake passage. It is said.
[0009]
According to the description of claim 3, the temporary toilet according to the present invention is The set temperature of the electric heater is set to a predetermined first switching temperature when the dehumidifying means is not operating, and is different from the first switching temperature when the dehumidifying means is operating. The second switching temperature is set. It is said.
[0010]
According to the description of claim 4, the temporary toilet according to the present invention is The second switching temperature is set higher than the first switching temperature. It is characterized by being.
[0011]
According to the description of claim 4, the temporary toilet according to the present invention is The first switching temperature is set to 40 ° C., and the second switching temperature is set to 60 ° C. It is characterized by being.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Below, the structure of one Example of the temporary toilet concerning this invention is demonstrated in detail with reference to an accompanying drawing.
[0016]
{Description of overall configuration}
As shown in FIG. 1, the temporary toilet 10 of this embodiment is installed in a part of a factory, or temporarily installed in a construction site, a park, or the like, and is added to a worker, worker, or visitor (defecation) The urine is provided with a self-supporting housing 12 whose front surface is opened as an entrance / exit so that humans can enter / exit, and a door 14 that closes the entrance / exit of the housing 12 so as to be openable. Although 14 is not shown in detail, 14 is configured to be locked from the inside. In the housing 12, a Japanese style toilet 16 for a user to add is provided.
[0017]
That is, a low step 18 for a toilet user to stand up and add (i.e., urinate) is attached to a front portion in the housing 12 at a position at a predetermined height from the bottom of the housing 12. A Japanese style toilet 16 is attached to the back side of the step 16 at a predetermined height from now on, and a high step 20 for the user to squat across the Japanese style toilet 16 to add (defecate). Is attached.
[0018]
A toilet paper holder 22 is attached to the front wall in the housing 12 in a state of being positioned on the right side. On the other hand, a digestion tank 26 for digesting manure is disposed immediately below the Japanese-style toilet 16, and the digestion tank 26 is filled with a wood chip CP for excrement treatment.
[0019]
{Description of digestion tank 26}
The digestion tank 26 described above is formed in a bottomed cylindrical shape. Moreover, the top plate part is detachably provided in a state of covering the upper opening of the digestion tank 26. The top plate is open at least at a portion facing the toilet 16.
[0020]
In addition, the digestion tank 26 is movably mounted on the base of the housing 12. That is, although not shown in detail, the digestion tank 26 includes a roller that rolls on a rail laid on a base so that the stop state is maintained at a predetermined position in the housing 12. A stopper is provided. The housing 12 positioned behind the digestion tank 26 is provided with a door for taking out the digestion tank 26. Thus, since the digestion tank 26 is detachably mounted from the housing 12, when any problem occurs in the stirring mechanism 44 or the like in the digestion tank 26, the digestion tank 26 is easily taken out of the housing 12. This makes it possible to carry out work such as repair and inspection very easily.
[0021]
{Description of the interior light 28 and the human sensor 30}
On the other hand, an indoor lamp 28 for illuminating the inside of the housing 12 is attached to the ceiling in the housing 12, and a human sensor 30 that detects the person entering and exiting the housing 12 is disposed. The human sensor 30 is configured to detect, for example, an infrared ray generated by a human and detect that a human has approached, in this embodiment, that a human has entered the housing 12. It is configured to turn on in response to a person's proximity (entrance) and to turn off in response to a person's separation (exit).
[0022]
{Description of shutter mechanism}
Further, as shown in FIGS. 2 and 3, a shutter member 32 that closes the opening of the Japanese-style toilet 16 to the digestion tank 26 so as to be openable is disposed. The shutter member 32 is attached so as to be rotatable about the central axis of the digestion tank 26, and fully closes the closed position where the opening of the Japanese toilet 16 to the digestion tank 26 is completely closed. Between the open position, the drive source of the stirring mechanism 34 described later is used as a common drive source, and is configured to be rotationally driven in synchronization with the operation of the stirring mechanism 34. The drive structure and drive control of the shutter member 32 will be described later in detail.
[0023]
{Description of stirring mechanism 34}
Next, the stirring mechanism 34 for stirring the manure processing wood chip CP in the digestion tank 26 described above will be described with reference to FIGS. Here, in the following description, the manure and the toilet paper dropped through the Japanese-style toilet 16 are simply referred to as “feces and urine”.
[0024]
The stirring mechanism 34 is mainly embedded in the excrement processing wood chip CP accommodated in the digestion tank 26, and the agitation mechanism 34 is agitated so that the excrement and the like can be well mixed with the excrement processing wood chip CP according to the rotation. The fin mechanism 34 and the drive mechanism 38 that rotationally drives the fin mechanism 38 are configured.
[0025]
As shown in FIG. 3, the fin mechanism 38 has a drive shaft 40 pivotally supported at both upper and lower ends so as to rotate around the central axis of the digestion tank 26, and extends radially to the drive shaft 40. In this embodiment, a plurality of cylindrical arms 42A, 42B, 42C, which are attached to be inclined with respect to the horizontal axis in a state where the tip is displaced downward, and each arm 42A, Horizontal blade members 44A, 44B and 44C attached to 42B and 42C, and a vertical blade member 46 attached to the drive shaft 40 in a vertical state and extending along the central axis thereof.
[0026]
Here, as shown in FIG. 3, the three arms 42A, 42B, and 42C are disposed equiangularly in a plan view. Therefore, the arms 42A; 42B, 42B; 42C, 42C; Between 42A, it is equally set to 120 degrees. Further, the three arms 42A, 42B, and 42C are, as seen from the front, shown in FIG. Each is attached to a position.
[0027]
Further, each horizontal blade member 44A, 44B, 44C is formed in a vertical cross-sectional shape with a bilaterally asymmetrical mountain shape centering on the vertical axis, and each apex is directly above the central axis of the corresponding arm 42A, 42B, 42C. The two hypotenuses constituting the mountain shape are attached to the bottom side of the corresponding arm 42A, 42B, 42C. The oblique side on the upstream side (that is, the rear side in the rotational direction) extends to a state located above the bottom of the corresponding arm 42A, 42B, 42C. It is set to be issued.
[0028]
On the other hand, each horizontal blade member 44A, 44B, 44C is divided into a short base portion 44Aa, 44Ba, 44Ca and a long tip portion 44Ab, 44Bb, 44Cb, and each horizontal blade member 44A, 44B, 44C. 44Aa; 44Ab: 44Ba; 44Bb: 44Ca; 44Cb are spaced apart from each other with a slight gap therebetween.
[0029]
Further, the drive mechanism 38 described above is fixed to the upper end of the drive shaft 40 coaxially to the drive motor 48 as a drive source having a reduction gear mechanism, the drive sprocket 50 fixed coaxially to the output shaft thereof. The driven sprocket 52 includes an endless chain 54 that connects the drive sprocket 50 and the driven sprocket 52 to each other.
[0030]
Here, the drive motor 48 is set to rotate only along one direction. In this embodiment, the drive shaft 40 rotates clockwise in a plan view as shown in FIG. It is set to be driven. In the state based on the rotation direction of the drive shaft 40, taking the arm 42A at the lowest position as a reference, as shown in FIG. 3, the arm 42B located at the center in the height direction is at the lowest position. It is located in a state of being deviated by 120 degrees counterclockwise with respect to a certain arm 42A, and the arm 42C in the uppermost position is in a state of being deviated by 120 degrees counterclockwise with respect to the arm 42B in the middle. It is set to be located.
[0031]
{Description of stirring operation}
Since the stirring mechanism 34 is configured in this manner, when the drive motor 48 is activated in accordance with the control operation of the control mechanism 90 described later and the drive shaft 40 is rotationally driven in the clockwise direction in plan view, With the rotation of the drive shaft 40, the three arms 42A, 42B, 42C are also rotated clockwise around the drive shaft 40 in a plan view. Here, with the rotation of the horizontal blade member 44A attached to the arm 42A at the lowest position, the wooden chip CP for excrement disposal becomes the hypotenuse on the clockwise side of the corresponding horizontal blade member 42A (ie, forward in the rotation direction). It will be pushed up by.
[0032]
Thus, with respect to the wood chip CP for excrement processing pushed upward by the horizontal blade member 44A located at the lowest position, the horizontal blade member attached to the arm 42B positioned in the middle with respect to the rotation direction. 44B will then rotate and push it up further. Further, with respect to the manure processing wood chip CP pushed upward by the horizontal blade member 44B positioned in the middle as described above, the horizontal blade attached to the uppermost arm 42C positioned rearward in the rotation direction. Next, the member 44C rotates and pushes it further upward.
[0033]
On the other hand, the manure processing wood chip CP further pushed up by the horizontal blade member 44C located at the uppermost position does not have a horizontal blade member that pushes it up further, so it falls downward but moves very much. Become. As a result, the wood chip CP for excrement treatment is once lifted upward, then dropped downward, and so-called upside down so as to be stirred.
[0034]
Further, with the rotation of the drive shaft 40, the manure processing wood chip CP located around the drive shaft 40 is stirred by the vertical blade member 46 and pushed toward the outer periphery.
[0035]
Thus, according to this stirring mechanism 34, the wooden chip CP for excrement treatment is agitated in the plane by the rotation of the three arms 42A, 42B, 42C around the drive shaft 40, and as described above. It will be stirred so as to be inverted (replaced) in the vertical direction as well, and it will be stirred extremely efficiently and uniformly. As a result, the manure and the like are three-dimensionally combined with the wood chip CP for manure treatment. From this point of view, it will be mixed homogeneously.
[0036]
In addition, by configuring the stirring mechanism 34 in this way, the wood chip CP for excrement processing is extremely softly stirred, and the wood chips (for example, cedar strips) constituting the microorganism (bacteria) carrier of the chip CP. Thus, it is possible to effectively prevent the processing ability from being reduced and the predetermined processing capacity can be maintained for a long time.
[0037]
Therefore, as will be described later, manure and the like are decomposed and disappeared by the action of bacteria present in the wood chip CP for manure treatment. In other words, if the temporary toilet 10 of the present invention is used, there is no need to draw up manure or the like added into the digestion tank 26, and the decomposition process is started immediately after the addition, so that bad odor is generated. In other words, it is extremely clean, has no unpleasant odor, and is substantially maintenance-free.
[0038]
{Description of position control of shutter member 32}
On the other hand, the shutter member 32 described above is fixed to the drive shaft 40 of the stirring mechanism 34 and is configured to be driven to rotate in accordance with the rotation of the drive shaft 40. Here, in order to surely stop the shutter member 32 in the open position and the closed position as described above, a control tab 58 is attached to the drive shaft 40 as shown in FIG. A photocoupler 60 including a pair of light receiving elements and light emitting elements is disposed in a state where the optical path can be blocked by 58.
[0039]
The photocoupler 60 is connected to a control mechanism 90 to be described later. When the optical path is blocked by the control tab 58 (shown by a solid line in FIG. 5), an “off signal” is output. The “ON signal” is output in a state where the optical path is not blocked (a state indicated by a broken line in FIG. 5).
[0040]
Here, the positional relationship between the control tab 58 and the photocoupler 60 is such that the shutter member 32 is fully communicated between the Japanese-style toilet 16 and the digestive tub 26 according to the rotation of the drive shaft 40. The control tab 58 blocks the optical path of the photocoupler 60 and the photocoupler 68 outputs an “off signal” when it is brought to a position that is a predetermined distance before the closed position that completely closes the gap between the two. In addition, in the state where the shutter member 32 moves from the closed position toward the open position in accordance with the rotation of the drive shaft 40, the space between the Japanese-style toilet 16 and the digestive tub 26 is partially In other words, at least in the blocked state, the control tab 58 continues to block the optical path of the photocoupler 68, the photocoupler 68 continues to output an “off signal”, and the shutter member 32 is completed from the closed position. At the time it was brought to the open position, the control tab 58 opens the optical path of the photocoupler 60, the photocoupler 68 so as to output an "on signal" is set.
[0041]
As is clear from the above description, the “off signal” is set to be output from the photocoupler 68 at a point a predetermined distance before the shutter member 32 is brought to the closed position. That is, when the “off signal” is output, the drive motor 48 stops driving and the rotation of the drive shaft 40 is stopped, but the drive shaft 40 stops simultaneously with the output of the “off signal”. Instead, during the period from the output of the “off signal” to the stop of the drive shaft 40, the motor rotates by a predetermined distance due to inertia.
[0042]
Therefore, in this embodiment, taking into account the distance over which the vehicle overruns by a predetermined distance due to inertia and stopping, the photocoupler 68 outputs an “off signal” when it is brought forward by this predetermined distance. The size and position of the control tab 66 are defined for output. Thus, in this embodiment, the shutter member 32 can reliably shield the space between the Japanese-style toilet 16 and the digestive tub 26 at the closed position.
[0043]
Further, in the control mechanism 90 to which the photocoupler 60 is connected, the shutter member 32 is brought to the closed position when the signal level in the future changes from the “ON signal” to the “OFF signal”. It is set to determine that the shutter member 32 has been brought to the open position when it has changed from "" to "ON signal".
[0044]
As described above, the drive motor 48 as the drive source of the stirring mechanism 34 is used as a drive source of the shutter member 32 that shields the toilet 16 and the digestion tank 26 so as to be openable. Compared with the case where a drive source is used, the cost can be reduced and the structure can be simplified.
[0045]
{Description of heating mechanism 26}
On the other hand, as shown in FIG. 2 again, the above-described digestion tank 26 is provided with a heating mechanism 62 for keeping it at a predetermined temperature. Here, as described above, since the digestion tank 26 is placed on the base of the housing 12 via a roller, there is a predetermined height between the bottom plate of the digestion tank 26 and the base of the housing 12. The heating space HS is defined. The heating mechanism 62 is disposed in the heating space HS in this embodiment. The heating mechanism 62 includes a heat retaining heater 64 attached in close contact with the lower surface of the bottom plate of the digestion tank 26, and a temperature adjustment sensor 66 for measuring the temperature of the bottom plate of the digestion tank 26. ing.
[0046]
Here, in this embodiment, the heat retaining heater 64 is composed of a 400 (W) sheathed heater, and the temperature adjustment sensor 66 is connected to the control mechanism 90 to control the temperature of the digester 26. It is used for controlling to keep the temperature within the range of 40 ° C to 60 ° C.
[0047]
The heating mechanism 66 includes first and second temperature sensors 68 and 70 disposed in contact with both end portions of the heat retaining heater 64 in order to prevent the warming heater 64 from excessively rising. The first and second temperature sensors 68 and 70 are also connected to the control mechanism 90, and are configured to cut off the power supply to the heat retaining heater 64 when an excessive temperature rise in the digestion tank 26 is detected. ing.
[0048]
In addition, the circumference | surroundings of the digestion tank 26 are enclosed by the heat insulation member IM, and it is comprised so that the heat retention state by the heating mechanism 62 can be hold | maintained reliably.
[0049]
By providing such a heating mechanism 62 and keeping the digestion tank 26 at a predetermined temperature, the temperature environment in the digestion tank 26 is kept constant in a uniform state as a whole. The processing function of the processing wood chip CP is maximized.
[0050]
{Description of exhaust mechanism 72}
On the other hand, as described above, the digestion tank 26 is in a state where the processing chip and feces and urine are mixed with each other, and an exhaust mechanism 72 is attached for both deodorization and dehumidification (acceleration of evaporation). ing. The exhaust mechanism 72 has an exhaust pipe 74 whose lower end communicates with the upper surface of the digestion tank 26, penetrates through the inside of the housing 12 and protrudes upward from the ceiling plate of the housing 12, and is opened to the atmosphere. 74, an exhaust fan 76 interposed in the middle portion and an exhaust fan motor 78 that rotationally drives the exhaust fan 76 are configured.
[0051]
{Description of dehumidifying mechanism 80}
In addition, the moisture in the digestion tank 26 is mainly composed of urine, but if the number of urination exceeds the preset allowable number and becomes too much, the water content of the wood chip CP for excrement treatment becomes too high. Therefore, it is in a so-called water-immersed state, which is not preferable. For this reason, a dehumidifying mechanism 80 is provided to promote the evaporation of water from the excrement disposal wood chip CP and to maintain the moisture content of the excrement disposal wood chip CP at a constant value.
[0052]
The preferable moisture content of the wood chip CP for manure treatment is 30 to 70%, and particularly 60% is the optimum moisture content.
[0053]
The dehumidifying mechanism 80 introduces outside air into the heating space HS described above and heats the air heated in the heating space HS in the digestion tank 26 through the introduction pipe 82 for heating by the above-described heat retaining heater 64. A lead-out pipe 84 that is led out from above and heats the upper surface of the water in the digestion tank 26 with hot air to promote evaporation; and a blower fan 86 interposed in the middle of the lead-out pipe 84; A blower motor 88 for rotationally driving the blower fan 86 is provided.
[0054]
Here, the introduction pipe 82 is disposed in a state of vertically penetrating one side of the heat insulating member IM described above, and has an upper end opened to the atmosphere and a lower end connected to the heating space HS. On the other hand, the outlet pipe 84 is also arranged in a state of penetrating through the multiple sides of the heat insulating member IM along the vertical direction, the lower end is connected to the heating space HS, and the upper end is the digestion tank 26. It is connected to the upper surface.
[0055]
Since the dehumidifying mechanism 80 is provided in this way, even if the urination operation is performed beyond the scheduled number of uses, the water in the digestion tank 26 is surely evaporated. It is effectively prevented that the processing wood chip CP is immersed in water (excessive water content), and the degradation operation of microorganisms such as manure is deteriorated.
[0056]
Further, in this dehumidifying mechanism 80, it is necessary to blow warm air into the digestion tank 26 from above, but since the heat retaining heater 64 of the heating mechanism 62 is used as a heat source for generating warm air, Cost reduction and structure simplification can be effectively achieved. In particular, paying attention to the heat retaining heater 64, the heat transferred from here is mainly used to heat the digestion tank 26, and the radiant heat from now on is mainly used to dehumidify the water, so that very efficient use is achieved. It will be.
[0057]
Although details will be described later, in the on state in which the dehumidification cycle is set, the setting switching temperature of the heat retaining heater 64 is set higher than in the off state in which the dehumidification cycle is not set. Yes. This is because when the blower motor 88 is driven in the dehumidification cycle, when the outside air passes around the heat retaining heater 64, the outside air absorbs heat and supplements the amount of heat for heating it.
[0058]
{Description of control mechanism 90}
Next, the configuration of a control mechanism 90 that controls the temporary toilet 10 as a whole will be described with reference to FIG.
[0059]
The control mechanism 90 includes a CPU 92 that performs overall control. The CPU 92 includes a ROM 94 in which control programs and the like are stored in advance, a RAM 96 in which threshold values and default values used for control operations are stored in advance, and a clocking operation. Is connected to a timer 98 for executing On the other hand, the CPU 92 is connected with a human sensor 30, a temperature adjustment sensor 66, and first and second temperature sensors 68 and 70 as detection elements. On the other hand, the CPU 92 is driven based on detection results from these detection elements. As objects to be controlled (actuators), an indoor lamp 28, a drive motor 48, a warming heater 64, an exhaust fan motor 76, and a blower motor 88 are connected.
[0060]
Further, the CPU 92 of the control mechanism 90 has a keyboard 100 as an input device for inputting a program and data into the ROM 94 and reading out control values, and control values read out via the keyboard 100, A display device 102 for displaying the current operating state and a power switch 104 connected to an AC power source are connected.
[0061]
Although not shown in detail, the display device 102 is disposed adjacent to the control mechanism 90 built in the housing 12 together with a power lamp and a use prohibition lamp attached to the front surface of the housing 12. A display panel is included. Although not shown in detail, this display panel includes a numeric keyboard for inputting numerical values and a liquid crystal display unit for displaying toilet operation data and abnormal frequency data, which will be described later in detail.
[0062]
{Description of control operation in control mechanism 90}
Hereinafter, in the configuration of an embodiment of the method for treating manure in the digestion tank 26, that is, when the manure is discharged into the digestion tank 26 in which the chip CP is stored in advance, the bacteria are excreted by high temperature and aerobic fermentation. A manure processing method for executing decomposition of (organic matter) and toilet paper (inorganic matter) will be described in detail with reference to the flowcharts shown in FIGS. 7 to 11 as control operations of the CPU.
[0063]
{Description of main routine}
First, as shown in FIGS. 7 and 8 as a main routine of the control procedure, when it is detected that the power switch 104 is turned on (step S10), the control operation of the manure processing in the control mechanism 90 is started. Is done. First, the power switch ON signal is output for only one pulse (step S12). This power switch ON signal is output by turning off the power supply and then turning on the power switch 104 again. In other words, the power switch ON signal is calculated by adding the number of pulses of the power switch on signal. Thus, the number of power interruptions is recognized. For this reason, the addition result of the power switch on signal is stored in the RAM 96, and this stored information can be arbitrarily read as will be described later.
[0064]
Thereafter, an initialization operation (initialization operation) for setting a control variable used for the control operation to a preset default value is executed (step S14). Next, the power lamp of the display device 102 is lit in green to indicate that the power is on (step S16). Further, the exhaust fan motor 78 is driven to start the exhaust operation in the digestion tank 26 (step S18). The exhaust operation is continuously executed over a period in which the power is on.
[0065]
Further, the drive motor 48 of the stirring mechanism 44 is driven (step S20). By this drive, the drive shaft 40 is rotationally driven, the fin mechanism 34 is rotated, the stirring operation is performed in the digestion tank 26, and the shutter member 32 is rotationally driven. This rotational driving is continued until it is detected that the photocoupler 68 has output an “off signal” (step S22). That is, when the photocoupler 68 outputs an “off signal”, the drive of the drive motor 48 is stopped (step S24), so that the drive shaft 40 is overrun by a predetermined distance and stopped as described above. 32 is securely held in the closed position.
[0066]
Thereafter, it is determined whether an interlock signal, which will be described later, is “0” (step S26). If it is determined that the interlock signal is “0”, the blower motor 88 is driven for 2 minutes (step S26). S28). By driving the blower motor 88, outside air is introduced into the digestion tank 26 (periodic outside air introduction operation). The regular outside air introduction operation by driving the blower motor 88 is repeatedly executed every 6 hours on condition that the interlock signal is “0” (step S30).
[0067]
Here, the interlock signal is defined such that “0” is set when the later-exit control is executed, and “1” is set when the entrance control described later is executed. Yes. That is, the above-described periodic outside air introduction operation is executed only in a situation where a person has left the housing 12.
[0068]
Thereafter, it is determined whether or not the human sensor 30 has changed from the “off” state to the “on” state (step S32), and when it is determined that the human sensor 30 has changed from the “off” state to the “on” state, Is determined to have entered the housing 12, the interlock signal is set to "1" (step S34), and the on-in-room control is executed (step S36). The room entry time control operation in step S36 will be described in detail later with reference to FIG. 9 as a subroutine.
[0069]
After performing the entrance control in this way, the process returns to step S26 described above, and the subsequent control procedures are repeatedly executed.
[0070]
On the other hand, if it is not determined in step S32 described above that the human sensor 30 has changed from the state of outputting the “off signal” to the state of outputting the “on signal”, the human sensor 30 is now turned on. It is determined whether or not the state of outputting the “signal” has changed to the state of outputting the “off signal” (step S38), and waits for 15 seconds after the change to output the “off signal” (step S40). When it is determined that the state of outputting the “on signal” is changed to the state of outputting the “off signal” even after 15 seconds have elapsed, it is determined that the person has left the housing 12 Then, the interlock signal is set to “0” (step S42), and the exit control is executed (step S44). The leaving control operation in step S44 will be described in detail later with reference to FIG. 10 as a subroutine.
[0071]
As described above, in this embodiment, the entry into the human housing 12 is determined when the output signal of the photocoupler 68 changes from the “off signal” to the “on signal”. Is determined only when the output signal of the photocoupler 68 changes from “ON signal” to “OFF signal” and the “OFF signal” continues to be output even after 15 seconds. It is set. This is an emergency case where a person is in the housing 12 and wants to add, so first, the shutter member 32 can be immediately moved from the closed position to the open position and added. Even if the human sensor 30 erroneously outputs an “off signal” momentarily during the add operation, the shutter member 32 is not moved from the open position to the closed position. A situation in which the shutter member 32 is closed due to a malfunction during the adding operation is also effectively prevented.
[0072]
As described above, after the entrance control at step S34 or the exit control at step S44, the dehumidification control (dehumidification control) is executed (step S46). The dehumidification control operation in step 46 will be described in detail later with reference to FIG. 11 as a subroutine.
[0073]
On the other hand, if it is not determined in step S38 described above that the human sensor 30 has changed from the state of outputting the “on signal” to the state of outputting the “off signal”, whether or not the interlock signal is “0”. Is discriminated (step S48). That is, it is determined that there is no change in the output state of the human sensor 30 because step S48 is executed when NO is determined in step S32 and NO is determined in step S38. . Accordingly, in this step S48, it is determined whether it is entering or leaving the room this time via the interlock signal.
[0074]
If NO is determined in step S48, that is, if the interlock signal is “1” and it is determined that the room is being entered, the process jumps to step S36 described above to execute the room entry control. To do. On the other hand, if YES is determined in step S48, that is, if the interlock signal is “0” and it is determined that the user is leaving the room, the process jumps to the above-described step S44 to execute the exit control.
[0075]
And after performing dehumidification control in step S46, it returns to step S26 mentioned above and repeatedly performs the control procedure after this.
[0076]
The control procedure related to the excrement processing in this main routine is repeatedly executed until the power is turned off.
[0077]
{Explanation of control procedure of entrance control in step S36}
Next, with reference to FIG. 9, the control procedure of the entrance control in step S36 described above will be described in detail as a subroutine.
[0078]
When the entrance control is started, first, the drive motor 48 of the stirring mechanism 44 is driven (step S36A). By this drive, the drive shaft 40 is rotationally driven, the fin mechanism 34 is rotated, the stirring operation is performed in the digestion tank 26, and the shutter member 32 is rotationally driven. This rotational driving is continued until the photocoupler 68 detects an “ON signal” (step S36B). That is, when the photocoupler 68 detects the “ON signal”, the drive of the drive motor 48 is stopped (step S36C), whereby the shutter member 32 is held in the open position.
[0079]
Further, the driving of the blower motor 88 of the dehumidifying mechanism 80 is stopped (step S36D), and the room lamp 28 is turned on (step S36E).
[0080]
Thereafter, 15 seconds after the photocoupler 68 outputs the “ON signal” is waited (step S36F), and after 15 seconds, one pulse is output as a toilet use confirmation signal (step S36G), which will be described later. Input to the dehumidification command counter calculation value (N) as an addition value. The dehumidification command counter calculation value (N) is set so as to be stored in the RAM 96, and can be read out at an arbitrary timing.
[0081]
After this, the photocoupler 68 waits for 30 minutes after the output of the “on signal” (step S36H), and after 30 minutes, the “on signal” continues to be output. One pulse is output as a human sensor abnormality signal (step S36I). This human sensor abnormality signal is also set to be stored in the RAM 96, and can be read as human sensor abnormality information at an arbitrary timing.
[0082]
This is a situation in which the “ON signal” continues to be output for 30 minutes or more is a situation that cannot be assumed from the normal use mode. It is set to output a human sensor abnormal signal in order to manage the abnormal state, such as whether it is unfairly in 12 or an unexpected article etc. is illegally accommodated in the housing 12 Has been.
[0083]
In this way, a series of control procedures for entering the room is completed, and the process returns to the original main routine.
[0084]
That is, in this entrance control, when entry into the human housing 12 is detected, the shutter member 32 is driven to the open position to open the space between the toilet 16 and the digestive tub 26, and the dehumidifying mechanism. The control procedure for stopping the air blowing operation at 80 and lighting the room lamp 28 is executed. In addition, every time a person enters the housing 12, a control operation for outputting a pulse signal is also executed so that a dehumidification command counter calculation value (N) used in a dehumidification control operation described later is incremented by one. Will be.
[0085]
{Explanation of control procedure for exit control in step S44}
Next, with reference to FIG. 10, the control procedure of the above-mentioned control at the time of leaving in step S44 will be described in detail as a subroutine.
[0086]
When the control at the time of leaving the room is started, first, the room lamp 28 is turned off (step S44A), and the drive motor 48 is driven (step S44B). By this drive, the drive shaft 40 is rotationally driven, the fin mechanism 34 is rotated, the stirring operation is performed in the digestion tank 26, and the shutter member 32 is rotationally driven. This rotation drive is continued until it is detected that the photocoupler 68 has output the “off signal” (step S44C). That is, when the photocoupler 68 outputs the “off signal”, the driving of the drive motor 48 is stopped (step S44D), whereby the shutter member 32 is held at the closed position.
[0087]
Thereafter, a control procedure for driving the drive motor 48 a predetermined number of times is executed every predetermined cycle (step S44E). Specifically, in step S44E, when the regular outside air introduction operation is being performed, the drive shaft 40 is rotated three times every six hours, and each time the temporary toilet 10 is used (that is, the above-described operation). Every time a toilet use confirmation signal is output), and when the dehumidification cycle described later is turned on, the drive shaft 40 rotates once every 5 minutes. The drive motor 48 is set to be driven and controlled.
[0088]
In this way, a series of control procedures for leaving the room is completed, and the process returns to the original main routine.
[0089]
That is, in this exit control, when the exit of the person into the housing 12 is detected, the shutter member 32 is driven to the closed position to shield between the toilet 16 and the digestive tub 26, and the indoor lamp A control procedure for turning off 28 is executed. In addition, since the person has left the housing 12, the stirring operation in the digestion tank 26 is executed by driving the stirring mechanism 44 in accordance with the drive mode. Here, as is clear from the above description, as the stirring mechanism 44 is driven, the shutter member 32 is also rotated and the toilet 16 is opened, which is executed as a control at the time of leaving the room. Therefore, since there is no human being in the housing 12, there is no problem at all.
[0090]
{Description of control procedure of dehumidification control in step S46}
Finally, with reference to FIG. 11, the control procedure of the dehumidification control in step S46 described above will be described in detail as a subroutine.
[0091]
When the dehumidification control is started, first, a calculation operation of the dehumidification command counter calculation value (N) is executed (step S46A). In this calculation operation, the above-described toilet use confirmation signal is calculated in the added state with respect to the value (N), and a ventilation dehumidification time signal and a natural evaporation time signal to be described later are calculated in the subtracted state with respect to the value (N). To do. This value (N) must be reset when exchanging the wood chip CP for excrement processing due to its nature. In order to prevent an erroneous reset operation, this reset operation is performed by the keyboard. It is set to be executed by continuously pressing a reset switch provided in 100 for a predetermined time (for example, 10 seconds) or longer.
[0092]
Thereafter, it is determined whether or not this value (N) has become 25 or more (step S46B). When it is determined that the value (N) is less than 25, the use prohibition lamp (red) of the display panel is turned off (step S46C). On the other hand, when it is determined that the value (N) is 25 or more, the use prohibition lamp (red) of the display panel is turned on (step S46E).
[0093]
Thereafter, it is determined whether or not the value (N) is within a range of 8 to 9999 (substantially 8 or more) (step S46G). If it is determined that the value (N) is not within the above range, the dehumidification cycle is turned off (step S46H), and the dehumidification cycle is not started. Then, one pulse is output as a natural evaporation time signal (step S46I), and is input as a subtraction value to the above-described dehumidification command counter calculation value (N). And the switching temperature for heat insulation of the digestion tank 26 is set to "40 degreeC" (step S46J).
[0094]
On the other hand, when it is determined in step S46G described above that the value (N) is within the range of 8 to 9999, the dehumidification cycle is set to ON (step S46K), and the dehumidification cycle is started. Then, the status display lamp (1) is turned on (step S46L) to display that the dehumidification cycle is being executed.
[0095]
Thereafter, the blower motor 88 is driven (step S46N) only when the interlock signal is “0” (step S46M), that is, only when the exit control is executed (step S46N), and enters the digester 26. The air blowing operation is executed. Then, one pulse is output as a ventilation dehumidification time signal (step S46P), and is input as a subtraction value to the above-described dehumidification command counter calculation value (N).
[0096]
Thereafter, the switching temperature for keeping the digestion tank 26 warm is set to “60 ° C.” (step S46Q). The reason why the switching temperature is set to a higher temperature than when the dehumidification cycle is turned off (40 ° C.) is that the blower motor 88 is driven in step S46N to start blowing air. This is to prevent a situation in which the temperature of the digestion tank 26 does not reach the target temperature (40 ° C.) due to the loss of the temperature.
[0097]
As described above, after setting the switching temperature for keeping the digestion tank 26 warm in step S46J or step S46Q, the detected temperature from the temperature adjustment sensor 66 is read (step S46R), and the detected temperature becomes the set switching temperature. As described above, the energization of the heat retaining heater 64 is controlled on and off (step S46S).
[0098]
In this way, a series of dehumidification control procedures is terminated, and the process returns to the original main routine.
[0099]
By performing the stirring operation and the heat retaining operation in the digestion tank 26 in this way, the manure added in the digestion tank 26 is reliably mixed with the manure processing wood chip CP, and this manure processing wood chip CP. It will be annihilated by the action of bacteria. Moreover, the dehumidification operation of the water in the digestion tank 26 is executed, so that the excrement disposal wood chip CP is suppressed from being immersed in water, and the environment in which the bacteria of the excrement disposal wood chip CP are active is reliably achieved. Will be.
[0100]
On the other hand, in the temporary toilet 10 of this embodiment, the toilet operation data and the abnormal frequency data stored in the RAM 96 of the control mechanism 90 are retained for a predetermined number of days, in this embodiment, for 14 days (2 weeks). It is configured so that it can be read out at the timing and displayed on the liquid crystal display unit provided in the display panel of the display device 102. In other words, when the “monitor” button on the keyboard 100 is pressed, the operation data and abnormal frequency data for the past 14 days from that point can be read. That is, data exceeding the past 14 days is automatically deleted.
[0101]
Here, the operation data is specified as information shown in Table 1, and the abnormal frequency data is specified as information shown in Table 2.
[0102]
[Table 1]

[0103]
[Table 2]

[0104]
These data are set to be updated every 24 hours and stored again in order using a shift register. As a result, the data at the time of reading represents data for 24 hours from the latest update time to the present time. Here, in Tables 1 and 2, “X days ago” means X days before expressed in terms of the number of days in 24-hour units starting from the latest update time. Is displayed in the current value. In these Tables 1 and 2, “DM” indicates the number of the data memory, and 14 addresses are assigned to each storage item.
[0105]
Here, the “total time” data in Table 1 is data indicating the time when the data was updated, and the “toilet use count” data is the toilet use in step S36G in the subroutine for entering control in step S36. This is data indicating the number of times the confirmation signal is updated in the addition state every time one pulse is output. The “dehumidification time” data is data indicating the time during which the dehumidification cycle is turned on in step S46K in the dehumidification control subroutine of step S46, and “dehumidification command counter count value (N)” data. Is data indicating the value calculated in step S46A.
[0106]
Further, the “power cutoff” data in Table 2 is data indicating the number of times the power switch 104 is turned off, and the “overload / shutter abnormality” data is a cause of overload or the like caused by rotation of the drive shaft 40. This is data indicating the number of times of stopping by. The “heater abnormality” data is data indicating the number of times the first and second temperature sensors 68 and 70 detect the temperature of the temperature abnormality set and cut off the power supply to the heat retaining heater 64. The “human sensor abnormality” data is data indicating the number of times the human sensor abnormality signal is updated every time one pulse is output in step S36I in the subroutine for entering control in step S36. .
[0107]
Thus, in this embodiment, by knowing the operation status data and abnormality occurrence frequency data for the past 14 days, the cause of the failure is due to the mechanism / control device itself, or It is easy to determine whether it is a mistake in human use or whether it is deliberately paid, and it will be possible to reliably take countermeasures for the subsequent failure. It is possible to clearly identify the responsibility of the party, and the effect of preventing the occurrence of unnecessary disputes can be achieved.
[0108]
As described in detail above, in this embodiment, the action of the wood chip CP for excrement treatment that has been put in the digestion tank 26 in advance without any excretion of the excrement discharged into the digestion tank 26. As a result, it can be surely eliminated, and maintenance work is greatly reduced, and the generation of bad odors is suppressed. For example, even if it is placed in the corner of the factory, no problems occur. There is nothing to do. In this way, it becomes possible to install the temporary toilet 10 in a corner of a factory that has conventionally been difficult to install due to the space for drawing work and the problem of bad odor. It is extremely widespread and has very high industrial applicability.
[0109]
[Description of modification]
It goes without saying that the present invention is not limited to the configuration of the above-described embodiment and can be variously modified without departing from the gist of the present invention.
[0110]
Hereinafter, various modifications of the present invention will be described.
For example, in the above-described embodiment, the Japanese-style toilet 16 is used as the toilet. However, the present invention is not limited to such a configuration, and for example, a Western-style toilet can be used. .
[0111]
In the above-described embodiment, the interior light 28 is controlled to be turned on / off according to the detection result of the human sensor 30 under the control of the control mechanism 90. However, the present invention is as described above. For example, a separate on / off switch may be provided, and the interior lamp 28 may be turned on / off via the on / off switch.
[0112]
In addition, without using the human sensor 30, for example, a switch interlocked with the door lock is provided, such as an airplane toilet, thereby turning on / off the interior lamp 28 and starting the stirring mechanism 34. You may comprise so that it may control.
[0113]
In the embodiment described above, the fin mechanism 34 of the stirring mechanism 34 includes three arms 42A; 42B; 42C, and the transverse blade members 44A; 44B; 44C attached to the respective arms 42A; 42B; 42C. However, the present invention is not limited to such numerical values. For example, it is sufficient that at least two arms and horizontal blade members are provided, and the optimum number is as follows. Needless to say, this depends on the volume (height) of the digester 26 provided.
[0114]
Further, in the above-described embodiment, it has been described that in the fin mechanism 34 of the stirring mechanism 34, the horizontal blade members 44A; 44B; 44C are attached to the drive shaft 40 via the arms 42A; 42B; 42C, respectively. The present invention is not limited to such a configuration, and may be configured to be directly attached to the drive shaft 40, for example.
[0115]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, since the dehumidifying means is provided with dehumidifying means for blowing warm air from above into the digesting tank and promoting the evaporation of moisture from the wooden chip for manure treatment, Thus, it is possible to provide a temporary toilet in which the moisture in the wooden chip for manure treatment is surely evaporated and the moisture content thereof can be optimally maintained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a configuration of an embodiment of a temporary toilet according to the present invention.
FIG. 2 is a front view schematically showing a state in which the internal structure of the temporary toilet shown in FIG. 1 is taken out.
FIG. 3 is a plan view showing a fin mechanism extracted from the stirring mechanism shown in FIG. 2;
4 is a longitudinal sectional view showing an internal structure of the temporary toilet shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a plan view showing a closing position and an opening position of a shutter member in relation to a photocoupler.
FIG. 6 is a block diagram showing a connection state of a control mechanism.
FIG. 7 is a flowchart showing a control procedure (first half part) of a main routine in the control mechanism.
FIG. 8 is a flowchart showing a control procedure (second half part) of a main routine in the control mechanism.
FIG. 9 is a flowchart showing a control procedure related to a subroutine for entering control in the control mechanism.
FIG. 10 is a flowchart showing a control procedure related to a subroutine for exit control in the control mechanism.
FIG. 11 is a flowchart showing a control procedure related to a subroutine of dehumidification control in the control mechanism.
[Explanation of symbols]
10 Temporary toilet
12 Housing
14 Door
16 Japanese style toilet
18 Low step
20 high steps
22 Toilet paper holder
26 Digestion tank
28 Interior light
30 Human sensor
32 Shutter member
34 Stirring mechanism
36 Fin mechanism
38 Drive mechanism
40 Drive shaft
42A; 42B; 42C Arm
44A; 44B; 44C Horizontal blade member
44Aa; 44Ba; 44Ca Root part
44Ab; 44Bb; 44Cb Tip
46 Vertical blade member
48 Drive motor
50 Drive sprocket
52 Driven sprocket
54 Endless chain
58 Control tab
60 Photocoupler
62 Heating mechanism
64 Heat insulation heater
66 Temperature control sensor
68 First temperature sensor
70 Second temperature sensor
72 Exhaust mechanism
74 Exhaust pipe
76 Exhaust fan
78 Motor for exhaust fan
80 Dehumidifying mechanism
82 Introduction pipe
84 Lead pipe
86 Blower fan
88 Blower motor
90 Control mechanism
92 CPU
94 ROM
96 RAM
98 timer
100 keyboard
102 Display device
104 Power switch
HS heating space
IM heat insulation material

Claims

A housing in which humans can enter and exit, and a toilet installed in the housing;
A digestion tank disposed in communication with the lower side of the toilet, and a wooden chip for manure processing housed in the digestion tank and inhabited by microorganisms for digesting manure,
A stirring means for stirring the wood chip for manure treatment,
As a heating means for heating the digester, attached to the lower surface of the bottom plate of the digester, a temporary toilet comprising an electric heater for heating the bottom plate, and
It operates intermittently, by blowing hot air from above into the digestion tank, a dehumidifying means for promoting evaporation of moisture of the wood chip該糞urine process, the hot air which is heated by the electric heater, the digestion A temporary toilet further comprising a dehumidifying means to be introduced into the tank .

The dehumidifying means is disposed in the intake passage, the intake port that opens in the housing, the exhaust port that opens in the upper part of the digestion tank, the intake passage that communicates the intake port and the exhaust port, and the intake passage An electric heater attached to the lower surface of the bottom plate of the digestion tank is provided in the intake passage, and is provided with air blowing means for sucking air in the housing through the intake port and discharging the air into the digestion tank from the exhaust port. The temporary toilet according to claim 1, wherein the temporary toilet is disposed on the toilet.

The set temperature of the electric heater is set to a predetermined first switching temperature when the dehumidifying means is not operating, and is different from the first switching temperature when the dehumidifying means is operating. The temporary toilet according to claim 1, wherein the temporary toilet is set to a second switching temperature .

The temporary toilet according to claim 3, wherein the second switching temperature is set higher than the first switching temperature .

The temporary toilet according to claim 3 or 4 , wherein the first switching temperature is set to 40 ° C and the second switching temperature is set to 60 ° C.