JP4243140B2 - データ送信装置、データ送信プログラムおよびデータ受信装置、データ受信プログラムならびにデータ送受信方法 - Google Patents

データ送信装置、データ送信プログラムおよびデータ受信装置、データ受信プログラムならびにデータ送受信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送局と放送局外部の中継スタジオ等とを利用してコンテンツを制作するためにデータを送信、受信するデータ送信装置、データ送信プログラムおよびデータ受信装置、データ受信プログラムならびにデータ送受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、放送局と、複数の中継場所とが連携してコンテンツを制作する場合、つまり、放送局の外部(中継場所[現場]、撮影スタジオ等)からニュース、スポーツ等の番組(コンテンツ)を中継する場合(出先中継)、この出先中継におけるコンテンツの伝送には、1対向のFPU装置(FPU送信機、FPU受信機;Field Pick−up Unit)を使用している。このFPU装置は、地上マイクロ波中継装置であり、通常、テレビ中継車や中継用のヘリコプタに搭載して使用される。
【0003】
なお、FPU基地局(FPU受信機が設置されている場所)の所在位置と、FPU送信機の所在位置との間に障害物が存在する(見通し範囲に無い)場合や、FPU送信機から送信する地上マイクロ波が伝送可能な距離より、当該FPU送信機からFPU基地局までの距離が長距離である場合等、物理的、地理的な制約がある場合には、FPU装置を多段に接続する必要がある。
【0004】
また、1対向のFPU装置では、映像データおよび音声データを単一の方向にのみ転送可能に構成されている。つまり、送信側のFPU送信機から送信した映像データおよび音声データの送り返しは行われず、FPU受信機側では別の伝送路を使用して音声(掛け合い音声、指示音声、コーディネーション音声)のみを伝送していた。
【0005】
ちなみに、中継場所(複数の撮影スタジオ)が連携して、コンテンツを制作するものとして、「画像処理方法、画像処理装置、スタジオ装置、スタジオシステム及びプログラム」(特許文献1参照)が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−271692号公報(段落番号[0043]−段落番号[0053]、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のFPU装置には、当該FPU装置のリソース(チャンネル)の管理、外的要因による伝送路の影響等、以下(1)から(6)に示すような問題がある。
【0008】
(1)多元中継の場合、つまり、一つのニュース番組やスポーツ番組の中で、出先中継が複数である場合、複数組のFPU装置(FPU送信機、FPU受信機)を同時に運用することになる。この場合に、図7に示したように、複数組のFPU装置が同じ周波数を使用すると、互いに混信してしまうことがあるので、各FPU装置が発信する電波の周波数帯を振り分ける必要がある。ただし、周波数帯域には限りがあり、また、複数組のFPU装置が共用であるため、多元中継に当該FPU装置を使用する度に周波数帯域を割り当て直して使用しなければならないという問題がある。
【0009】
(2)各FPU装置に割り当てる周波数帯域幅が足りず、振り分けられない場合には、使用時間を区切って同じ周波数帯域を複数のFPU装置で使用する必要がある。つまり、混信を防止するために、1台のFPU装置による伝送が終了したら、当該FPU装置の電源をOFFし(電波の発射を止める)、その後、次に使用するFPU装置の電源をONにする(電波の発射をする)という制限された運用をしなければならないという問題がある。
【0010】
(3)また、使用する周波数帯の振り分けは、外的要因による伝送路への影響も考慮しなければならない。つまり、具体的には、混信の可能性がある近接地域において、別の中継(外的要因)がなされる場合、この中継にて運用するFPU装置との間で周波数帯の振り分けや使用時間等を調整しなければならないという問題がある。また、周波数帯の振り分けや使用時間等を調整したとしても、外的要因として、予測不可能な自然現象により混信することがある。なお、この混信は、予測不可能な自然現象によって、FPU装置から送信される電波が反射しやすい空間が伝搬空間中に生じ、当該電波が少しずつずれることによって重なり合って生じるものである。
【0011】
(4)1組のFPU装置による最大の伝送距離は、一般的に80km〜90kmであるので、この距離以上の伝送を実現するためには、受信基地局(FPU基地局)等を利用して、当該受信基地局にFPU装置(FPU受信機)を設け、FPU装置の多段接続をしなければならないという問題がある。なお、近距離であっても、1組のFPU装置が物理的、地理的条件により見通し範囲内にない場合でも、伝送経路を確保するために(迂回するために)FPU装置の多段接続をしなければならない。
【0012】
(5)さらに、FPU装置に備えられるFPUアンテナの方向調整も順序立てて実施しなければならないという問題がある。つまり、各FPU装置に割り当てられた周波数を所定時間内に発射し、FPUアンテナ双方(FPU送信機のFPUアンテナとFPU受信機のFPUアンテナ)の調整を行わなければならない。。なお、FPU装置の多段接続の場合、中継接続地点の受信基地局(FPU基地局)のFPUアンテナの調整も行わなければならないという問題がある。複数のFPU装置を使用する場合には個別に同様の調整作業が必要であり、ちなみに、1組当たりの方向調整作業には5分から10分程度の時間が必要である。
【0013】
(6)FPU装置は、1対向であるので、基本的に1対1の単一方向の伝送しかできないという問題がある。一旦送信した電波の送り返しが必要な場合、つまり、送信した映像を調整後送信元に送り返す「送り返し映像」が必要な場合、図8に示したように、別途FPU装置を1対向追加して送信する必要があった。なお、低解像度の映像で問題がないのであれば、TV電話装置の1対向を準備する必要があった。さらに、放送局と中継場所とが連携してコンテンツを制作する場合、TVアンテナで受信したオンエア映像から番組切替タイミング等の最低限の情報を確認して番組(コンテンツ)の制作を行うこともあり、このオンエア映像の送り返しは、生放送番組の本番中にしか使用できないので、例えば、番組開始前に本番を想定したリハーサル(掛け合いのリハーサル)を行いたくてもできないという問題がある。
【0014】
以上、説明したように、FPU装置を使用することによって、複数の中継場所(出先中継)と連携してコンテンツを制作することには種々の問題がある。
【0015】
そこで、本発明の目的は前記した従来の技術が有する課題を解消し、FPU装置を使用することなく、複数の中継場所(出先中継)と連携してコンテンツを制作することができるデータ送信装置、データ送信プログラムおよびデータ受信装置、データ受信プログラムならびにデータ送受信方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記した目的を達成するため、以下に示す構成とした。
請求項1記載のデータ送信装置は、放送局側にてコンテンツの出力を調整するコンテンツ調整装置で調整された後に、符号化された符号化調整データと、当該コンテンツを構成する映像データを撮像する撮像装置および当該映像データを撮像する際の音声を含む音である音声データを調整する音声調整装置を制御する制御信号とを、通信ネットワークを介して受信すると共に、前記映像データおよび前記音声データを符号化して送信するデータ送信装置であって、受信手段と、調整データ復号出力手段と、符号化手段と、送信手段と、を備える構成とした。
【0017】
かかる構成によれば、データ送信装置は、受信手段によって、放送局側に備えられるコンテンツ調整装置で調整された後に、符号化された符号化調整データと制御信号を受信し、この受信した符号化調整データを調整データ復号出力手段で復号し、この復号した調整データを調整データ表示装置に出力し、制御信号を撮像装置および音声調整装置に出力する。つまり、このデータ送信装置は、通信ネットワークを介して、放送局側から送信された制御信号によって、中継場所にある撮像装置および音声調整装置を遠隔操作させる共に、放送局側で調整された調整データを取得し、この調整データを調整データ表示装置に表示させるので、当該装置の使用者は、表示された調整データを参考にして、映像データおよび音声データを得る。つまり、映像データを得る際に、例えば、映像データを表示装置(映像データ表示装置)に表示させることによって、撮像中の映像データと調整データとを対比しながら、動作や演技(ニュース番組であれば、ニュースの読み上げ等)を行うことができる。
【0018】
なお、このデータ送信装置は、各中継場所(現場)や撮影スタジオ等に設置されるもので、いわゆる、通信ネットワークを介して、放送局側にあるコンテンツ調整装置(映像調整卓等)のスタジオ設備と接続されるIPスタジオ、つまり、インターネットプロトコル(IP;通信ネットワークの一種)で接続されたスタジオを構成するものと言える。
【0019】
そして、このデータ送信装置は、符号化手段によって、撮像装置で撮像された映像データおよび音声調整装置で調整された音声データを符号化し、この符号化した符号化映像音声データを送信手段によって、放送局側に送信する。つまり、このデータ送信装置を中継場所に複数設けることによって、従来のようにFPU装置を介さずに、通信ネットワークを利用して、放送局と中継場所とが連携してコンテンツを制作することができる。
【0020】
請求項2記載のデータ送信プログラムは、放送局側にてコンテンツの出力を調整するコンテンツ調整装置で調整された後に、符号化された符号化調整データと、当該コンテンツを構成する映像データを撮像する撮像装置および当該映像データ撮像する際の音声を含む音である音声データを調整する音声調整装置を制御する制御信号とを、通信ネットワークを介して受信すると共に、前記映像データおよび前記音声データを符号化して送信する装置を、受信手段、調整データ復号出力手段、符号化手段、送信手段、として機能させる構成とした。
【0021】
かかる構成によれば、データ送信プログラムは、受信手段によって、放送局側に備えられるコンテンツ調整装置で調整された後に、符号化された符号化調整データと制御信号とを受信し、この受信した符号化調整データを調整データ復号出力手段で復号し、この復号した調整データを調整データ表示装置に出力し、また、中継場所に設置されている撮像装置および音声調整装置に、制御信号を出力して操作している。
【0022】
そして、このデータ送信プログラムは、符号化手段によって、撮像装置で撮像された映像データおよび音声調整装置で調整された音声データを符号化し、この符号化した符号化映像音声データを送信手段によって、放送局側に送信する。
【0023】
請求項3記載のデータ受信装置は、通信ネットワークを介して、中継場所にて撮像装置および音声調整装置で取得された映像データおよび音声データを符号化した符号化映像音声データを、通信ネットワークを介して受信すると共に、前記符号化映像音声データを復号した映像音声データをコンテンツとし、当該コンテンツの出力を調整するコンテンツ調整装置に出力するデータ受信装置であって、受信手段と、映像音声データ復号出力手段と、調整データ符号化出力手段と、送信手段と、を備える構成とした。
【0024】
かかる構成によれば、データ受信装置は、受信手段によって、撮像装置および音声調整装置で取得され符号化された符号化映像音声データを受信し、映像音声データ復号出力手段によって、符号化映像音声データを復号した映像音声データをコンテンツ調整装置に出力する。つまり、このデータ受信装置は、複数の中継場所に設置された撮像装置および音声調整装置から取得された符号化映像音声データを復号し、この復号した映像音声データをコンテンツ調整装置、例えば、放送局に備えられているスタジオ設備にある映像調整卓(スイッチャー)等に出力される。
【0025】
そして、このデータ受信装置は、調整データ符号化出力手段によって、映像音声データがコンテンツ調整装置で調整された調整データを符号化した符号化調整データと、撮像装置および音声調整装置を制御する制御信号とを出力し、送信手段によって、通信ネットワークを介して中継場所に符号化調整データおよび制御信号を送信する。なお、制御信号は、撮像装置の1つであるカメラの雲台の動きを制御する制御信号や、調光器から発せられる光の光度を制御する制御信号等が挙げられる。また、この制御信号は、例えば、別体の制御信号生成装置(PC等)で生成されたものである。
【0026】
請求項4記載のデータ受信装置は、請求項3に記載のデータ受信装置において、前記映像音声データ復号出力手段は、直接放送波として出力するために前記符号化映像音声データを復号する放送用復号手段と、復号後の映像音声データを確認するために前記符号化映像音声データを復号する確認用復号手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
かかる構成によれば、データ受信装置の映像音声データ復号出力手段は、符号化映像音声データを直接放送波として出力するための放送用復号手段と、符号化映像音声データを復号した後の映像音声データを確認するための確認用復号手段との2つの復号手段を備えることによって、放送用復号手段で実際に放送する符号化映像音声データを復号しながら、確認用復号手段で、例えば、次に放送する符号化映像音声データを復号した後の映像音声データを確認することができる。
【0028】
請求項5記載のデータ受信プログラムは、通信ネットワークを介して、中継場所にて撮像装置および音声調整装置で取得された映像データおよび音声データを符号化した符号化映像音声データを、通信ネットワークを介して受信すると共に、前記符号化映像音声データを復号した映像音声データをコンテンツとし、当該コンテンツの出力を調整するコンテンツ調整装置に出力する装置を、受信手段、映像音声データ復号出力手段、調整データ符号化出力手段、送信手段、として機能させる構成とした。
【0029】
かかる構成によれば、データ受信プログラムは、受信手段によって、撮像装置および音声調整装置で取得され符号化された符号化映像音声データを受信し、映像音声データ復号出力手段によって、符号化映像音声データを復号した映像音声データをコンテンツ調整装置に出力する。そして、このデータ受信プログラムは、調整データ符号化出力手段によって、映像音声データがコンテンツ調整装置で調整された調整データを符号化した符号化調整データと、撮像装置および音声調整装置を制御する制御信号とを出力し、送信手段によって、符号化調整データおよび制御信号を、通信ネットワークを介して中継場所に送信する。
【0030】
請求項6記載のデータ送受信方法は、放送局側にてコンテンツの出力を調整するコンテンツ調整装置で調整された後に、符号化された符号化調整データと、当該コンテンツを構成する映像データを撮像する撮像装置および当該映像データを撮像する際の音声を含む音である音声データを調整する音声調整装置を制御する制御信号とを、通信ネットワークを介して受信すると共に、前記映像データおよび前記音声データを符号化して送信するデータ送信側と、前記映像データおよび前記音声データを符号化した符号化映像音声データを、前記通信ネットワークを介して受信すると共に、前記符号化映像音声データを復号した映像音声データをコンテンツとし、前記コンテンツ調整装置に出力するデータ受信側とによって、コンテンツを制作するデータ送受信方法であって、前記データ送信側は、送信側受信ステップと、調整データ復号出力ステップと、符号化ステップと、送信側送信ステップと、を含み、前記データ受信側は、受信ステップと、映像音声データ復号出力ステップと、調整データ符号化出力ステップと、送信ステップと、を含む手順とした。
【0031】
かかる手順によれば、データ送受信方法は、データ送信側で、送信側受信ステップにおいて、放送局側に備えられるコンテンツ調整装置で調整された後に、符号化された符号化調整データと制御信号とを受信し、この受信した符号化調整データを調整データ復号出力ステップにて復号し、この復号した調整データを調整データ表示装置に出力し、制御信号を撮像装置および音声調整装置に出力する。
【0032】
そして、このデータ送受信方法は、データ送信側で、符号化ステップにおいて、撮像装置で撮像された映像データおよび音声調整装置で調整された音声データを符号化し、この符号化した符号化データを送信側送信ステップにて、放送局側に送信する。
【0033】
また、このデータ送受信方法は、データ受信側で、受信ステップにおいて、撮像装置および音声調整装置で取得され符号化された符号化映像音声データを受信し、映像音声データ復号出力ステップにおいて、符号化映像音声データを復号した映像音声データをコンテンツ調整装置に出力する。そして、このデータ送受信方法は、データ受信側で、調整データ符号化出力ステップにおいて、映像音声データがコンテンツ調整装置で調整された調整データを符号化した符号化調整データと、撮像装置および音声調整装置を制御する制御信号とを出力し、送信ステップにおいて、符号化調整データおよび制御信号を、通信ネットワークを介して中継場所に送信する。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(コンテンツ制作システムの構成)
図1にコンテンツ制作システムのブロック図を示す。この図1に示すように、コンテンツ制作システムAは、複数の中継場所(出先)に設置されるデータ送信装置1と、放送局に備えられるデータ受信装置3とが通信ネットワーク(ブロードバンドネットワーク)を介して接続されており、これらデータ送信装置1とデータ受信装置3とが連携(協同)して、コンテンツ(番組)を制作するものである。
【0035】
また、データ送信装置1には、ニュースキャスター等の被写体や現場の情景を撮像した撮像データを得る撮像装置2と、当該ニュースキャスターが発声した音声や現場の音を調整した音声データを得る音声調整装置4と、データ受信装置3から送信された符号化調整データを復号した調整データを表示する調整データ表示装置6と、放送局側からニュースキャスター等に現在撮像している撮像データがオンエア中であることを知らせるタリー信号を出力するオンエアタリー信号出力装置10と、ニュースキャスター等にニュースの進行の仕方等を知らせるタリー信号を出力するアナキュータリー信号出力装置12が接続されている。さらに、撮像装置2には、撮像した映像データを表示する映像データ表示手段8とが接続されている。
【0036】
なお、このコンテンツ制作システムAでは、データ受信装置3から送信される制御信号によって、図示を省略した再撮モニタ(例えば、大型ディスプレイPDP/液晶)にディスプレイ出力(映像データ等)を供給する再撮モニタ表示用のパーソナルコンピュータ(再撮モニタ表示用PC)の制御を行うことができるように構成されている。
【0037】
さらに、データ受信装置3には、映像データを他の映像データに切り替えること、出力の順序を調整すること、出力を加工すること等をするコンテンツ調整装置16と、中継場所(出先中継)側に備えられている撮像装置2および音声調整装置4を遠隔操作するための制御信号および中継場所にいるニュースキャスター等への指示であるタリー信号を生成する制御信号生成装置18とが接続されている。なお、この実施の形態では、これらコンテンツ調整装置16、制御信号生成装置18は、放送局に備えられているスタジオ設備の一部を指すものである。
【0038】
(データ送信装置の構成)
データ送信装置1は、データ受信装置3から通信ネットワークを介して送信された調整データ(符号化調整データ)を受信して、この調整データを参照して撮像装置2および音声調整装置4を制御して撮像データおよび音声データを調整(取得)すると共に、撮像装置2および音声調整装置4で取得された撮像データ(映像データ)および音声データを符号化して送信するもので、送受信手段5と、調整データ復号出力手段7と、符号化手段9と、記憶手段11とを備えている。
【0039】
送受信手段5は、通信ネットワークと当該装置1とを接続するインターフェースの役割を果たしており、ルータ等によって構成されるもので、通信ネットワークを介してデータ受信装置3から送信された符号化調整データ、制御信号、タリー信号を受信すると共に、符号化手段9から出力された符号化映像音声データを、通信ネットワークを介してデータ受信装置3に出力するものである。
【0040】
また、この送受信手段5で受信された符号化調整データおよび制御信号は、調整データ復号出力手段7に出力される。なお、符号化調整データは記憶手段11にも出力される。この送受信手段5が請求項に記載した送信手段および受信手段に相当するものである。
【0041】
調整データ復号出力手段7は、送受信手段5から出力された符号化調整データ、制御信号、タリー信号を受信し、符号化調整データを復号し、この復号した調整データを調整データ表示装置6に出力すると共に、制御信号を撮像装置2および音声調整装置4に出力し、タリー信号をオンエアタリー信号出力装置10およびアナキュータリー信号出力装置12に出力するものである。なお、この調整データ復号出力手段7では、入力された符号化調整データに対して、MPEG2方式による低解像度の復号解凍が施される。
【0042】
符号化手段9は、撮像装置2で撮像された被写体、背景等の映像データと、音声調整装置4で調整された被写体の発声した音声、周囲の音等の音声データとを符号化した符号化映像音声データとして、送受信手段5に出力するものである。なお、この符号化手段9では、入力された映像データおよび音声データに対して、MPEG2方式による高解像度の符号化圧縮が施される。
【0043】
記憶手段11は、大容量のハードディスク等によって構成されており、送受信手段5で受信された符号化調整データを記憶するものである。なお、符号化調整データは、このデータ送信装置1で映像データおよび音声データを取得していない場合、つまり、このデータ送信装置1が設置されている中継場所で撮影が行われていない場合であっても、データ受信装置3から送信されてくるものである。例えば、通信ネットワークに接続されている他のデータ送信装置1で撮影が行われている場合に、データ受信装置3から任意の時間に符号化調整データが当該通信ネットワークに接続されている全てのデータ送信装置1に送信されることはあり得る。
【0044】
なお、この記憶手段11は、当該装置1に接続される外部記憶装置(パーソナルコンピュータのハードディスク等)の形態であってもよい。また、送受信手段5で受信された符号化調整データを記憶するのではなく、調整データ復号出力手段7で復号された調整データを記憶する形態であってもよい。
【0045】
このデータ送信装置1によれば、送受信手段5によって、放送局側に備えられるコンテンツ調整装置16で調整され、符号化された符号化調整データと制御信号とが受信され、この受信された符号化調整データが調整データ復号出力手段7で復号され、この復号された調整データが調整データ表示装置6に出力され、制御信号が撮像装置2および音声調整装置4に出力される。そして、符号化手段9によって、撮像装置2で撮像された映像データおよび音声調整装置4で調整された音声データが符号化され、この符号化された符号化映像音声データが送受信手段5によって、放送局側のデータ受信装置3に送信される。このため、このデータ送信装置1を中継場所に複数設けることによって、従来のようにFPU装置を介さずに、通信ネットワークを利用して、放送局と中継場所とが連携してコンテンツを制作することができる。
【0046】
また、データ送信装置1の調整データ復号出力手段から出力される制御信号によって、撮像装置2および音声調整装置4を遠隔操作することができ、当該装置1を設置した中継場所には、ニュースキャスターのみを配置すればよく、当該装置1を取り扱う人員を削除することができ、当該中継場所を無人化することができる。さらに、ニュースキャスターは、調整データ表示装置6に表示される調整データと映像データ表示装置8に表示される映像データとを見比べながら(確認しながら)、ニュース等の原稿を読むことができる。
【0047】
(データ受信装置の構成)
データ受信装置3は、複数のデータ送信装置1から送信された符号化映像音声データ(映像データおよび音声データ)を受信し、この符号化映像音声データを復号した映像音声データをコンテンツ調整装置16に出力し、このコンテンツ調整装置16にて当該符号化映像音声データの出力が調整された調整データを受信し、符号化した符号化調整データを、複数のデータ送信装置1に通信ネットワークを介して送信するもので、送受信手段15と、マルチキャスト符号化手段17と、復号手段19と、記憶手段21とを備えている。
【0048】
送受信手段15は、通信ネットワークと当該装置3とを接続するインターフェースの役割を果たしており、ルータ等によって構成されるもので、通信ネットワークを介してデータ送信装置1から送信された符号化映像音声データを受信すると共に、マルチキャスト符号化手段17から出力された符号化調整データを、通信ネットワークを介してデータ送信装置1に出力するものである。
【0049】
また、この送受信手段15で受信された符号化映像音声データは、復号手段19に出力される。なお、符号化映像音声データは記憶手段21にも出力される。この送受信手段15が請求項に記載した送信手段および受信手段に相当するものである。
【0050】
マルチキャスト符号化手段17(調整データ符号化出力手段)は、コンテンツ調整装置16で調整された調整データを符号化した符号化調整データと、制御信号生成装置18で生成された制御信号およびタリー信号とを送受信手段15に出力するものである。なお、このマルチキャスト符号化手段17では、入力された調整データに対して、MPEG2方式による低解像度の符号化圧縮が施される。
【0051】
復号手段19(映像音声データ復号出力手段)は、送受信手段15から出力された符号化映像音声データを復号し、この復号した映像音声データをコンテンツ調整装置16に出力するもので、オンエア用復号手段19aと、確認用復号手段19bとを備えている。なお、この復号手段19では、入力された符号化映像音声データに対して、MPEG2方式による高解像度の復号解凍が施される。
【0052】
オンエア用復号手段19a(放送用復号手段)は、入力された符号化映像音声データを復号して、放送用にコンテンツ調整装置16aを介して出力するものである。確認用復号手段19bは、入力された符号化映像音声データを復号して、復号後の映像音声データを現在放送している映像音声データの次に放送していいかどうかを確認するために表示装置(図示せず)にコンテンツ調整装置16bを介して出力するものである。
【0053】
記憶手段21は、大容量のハードディスク等によって構成されており、送受信手段15で受信された符号化映像音声データを記憶するものである。
【0054】
なお、この記憶手段21は、当該装置3に接続される外部記憶装置(パーソナルコンピュータのハードディスク等)の形態であってもよい。また、送受信手段15で受信された符号化映像音声データを記憶するのではなく、復号手段19で復号された映像音声データを記憶する形態であってもよい。
【0055】
このデータ受信装置3によれば、送受信手段15によって、撮像装置2および音声調整装置4で取得され符号化された符号化映像音声データが受信され、復号手段19によって、符号化映像音声データが復号され、この復号された映像音声データがコンテンツ調整装置16に出力される。そして、マルチキャスト符号化手段17によって、映像音声データがコンテンツ調整装置16で調整された調整データが符号化され、この符号化された符号化調整データが出力されると共に、撮像装置2、音声調整装置4および再撮モニタ表示用PC(図示せず)を制御する制御信号と、オンエアタリー信号出力装置10およびアナキュータリー信号出力装置12から出力するタリー信号とが制御信号生成装置18から受信され、これら制御信号およびタリー信号が出力され、送受信手段15によって、符号化調整データ、制御信号およびタリー信号が送信される。このため、複数の中継場所にデータ送信装置1が設置されれば、従来のようにFPU装置を介さずに、当該データ送信装置1とデータ受信装置3とが通信ネットワークを介して連携してコンテンツを制作することができる。
【0056】
また、このデータ受信装置3によれば、復号手段19が、符号化映像音声データを直接放送波に乗せて(変調して)出力するためのオンエア用復号手段19aと、符号化映像音声データを復号した後の映像音声データを確認するための確認用復号手段19bとの2つの復号手段を備えることによって、オンエア用復号手段19aで実際に放送する符号化映像音声データを復号しながら、確認用復号手段19bで、次に放送する符号化映像音声データを復号した後の映像音声データを確認することができる。
【0057】
(データ送信装置の動作)
次に、図2に示すフローチャートを参照して、データ送信装置1の動作を説明する(適宜、図1参照)。
【0058】
まず、データ送信装置1の送受信手段5で、通信ネットワークを介してデータ受信装置3から送信された符号化調整データ、制御信号およびタリー信号が受信される(S1)。続いて、調整データ復号出力手段7で符号化調整データが調整データに復号され、この復号された調整データが調整データ表示装置6に出力され、制御信号が撮像装置2および音声調整装置4に出力され、タリー信号がオンエアタリー信号出力装置10およびアナキュータリー信号出力装置12に出力される(S2)。
【0059】
そして、この制御信号に基づいて、撮像装置2および音声調整装置4が制御され、映像データおよび音声データが取得される。この映像データおよび音声データが符号化手段9で受信され符号化される。この符号化された符号化映像音声データが送受信手段5に出力される(S3)。その後、この送受信手段5から符号化映像音声データがデータ受信装置3に向け送信される(S4)。
【0060】
(データ受信装置の動作)
次に、図3に示すフローチャートを参照して、データ受信装置3の動作を説明する(適宜、図1参照)。
【0061】
まず、データ受信装置3の送受信手段15で、通信ネットワークを介してデータ送信装置1から送信された符号化映像音声データが受信される(S11)。続いて、復号手段19で符号化映像音声データが映像音声データに復号され、この復号された映像音声データがコンテンツ調整装置16に出力される(S12)。
【0062】
そして、マルチキャスト符号化手段17で、コンテンツ調整装置16で調整された調整データと、制御信号生成装置18で生成された制御信号およびタリー信号が受信され、調整データが符号化された符号化調整データと、制御信号およびタリー信号が送受信手段15に出力される(S13)。その後、この送受信手段15から符号化調整データ、制御信号およびタリー信号がデータ送信装置1に向け送信される(S14)。
【0063】
(データ送信装置を利用したIPスタジオ(単体の設備)の例について)
次に、図4を参照して、データ送信装置1を利用したIPスタジオ(単体の設備)の例について説明する。このIPスタジオは、中継場所等に予め設置されたものである(適宜、図1参照)。
【0064】
この図4に示すように、データ送信装置1は、イーサポート1口から通信ネットワークに接続され、撮像装置2である、リモコン雲台に設置された1台のカメラと、制作設備ボックス20とに接続されている。この制作設備ボックス20には、調整データ表示装置6と、映像データ表示装置8と、オンエアタリー信号出力装置10と、アナキュータリー信号出力装置12と、LED照明駆動装置22とが搭載されている。
【0065】
なお、制作設備ボックス20に搭載されている、調整データ表示装置6と、映像データ表示装置8と、オンエアタリー信号出力装置10と、アナキュータリー信号出力装置12とは、ニュースを読み上げるキャスターからこれらの表示画面が見える位置(方向)に配置されている。また、この制作設備ボックス20は、音声調整装置4として、カフboxに接続されるマイクに接続されている。
【0066】
そして、カメラおよびリモコン雲台の動き(動作)は、放送局側に備えられたデータ受信装置3から送信された制御信号に基づいて制御される。
【0067】
また、LED照明駆動装置22には、2台(この例では2台、通常複数台、なお、1台でも可能)のLED照明が接続されており、このLED照明は、このLED照明駆動装置24からの駆動制御によって、照明のオンオフ(on/off)や、明るさの調整がなされる。つまり、LED照明のオンオフや明るさの調整(調光制御)が放送局側に備えられたデータ受信装置3から送信された制御信号に基づいて制御される。
【0068】
すなわち、このデータ送信装置1を利用したIPスタジオでは、ニュースを読み上げるキャスターに2台(複数台)のLED照明から照明光が照射され、このキャスターは、送り返しイヤホンによって、放送として出力される音声と、放送局側からの指示音声や調整データからキャスター本人の音声データを除いた掛け合い音声データとを聴きながら、さらに、オンエアタリー信号出力装置10およびアナキュータリー信号出力装置12の表示部(図示せず)および表示画面(図示せず)によって表示される放送局側からの指示に従って、ニュースの原稿を読み上げたり、放送局側や別のIPスタジオのキャスターと掛け合いの会話を行ったりする。
【0069】
そして、このキャスターを被写体として、カメラで撮像した映像データが取得され、マイクで当該キャスターが原稿を読み上げた声が音声データとして取得される。
【0070】
このデータ送信装置1を利用したIPスタジオの場合、キャスター以外に人員を配置する必要がなく、コンテンツ(番組)を制作する制作コストを削減することができる。
【0071】
(データ送信装置を利用したIPスタジオ(複数で運用)の例について)
次に、図5を参照して、複数のデータ送信装置1を利用したIPスタジオ(複数で運用)の例について説明する(適宜、図1参照)。
【0072】
図5に示すように、複数のデータ送信装置1(1A、1B、1C、1D)が各IPスタジオに備えられており、これらデータ送信装置1(1A、1B、1C、1D)が放送局に備えられたデータ受信装置3とブロードバンドネットワーク(通信ネットワーク)を介して接続されている。なお、データ送信装置1(1A、1B、1C、1D)とデータ受信装置3とは、ブロードバンドネットワーク(通信ネットワーク)のアクセスポイントにそれぞれ接続されている。
【0073】
また、データ送信装置1AはA出先スタジオに、データ送信装置1BはB出先スタジオに、データ送信装置1CはC出先スタジオに、データ送信装置1DはD出先スタジオにそれぞれ備えられている。そして、データ送信装置1(1A、1B、1C、1D)を利用することによって、A出先スタジオからB出先スタジオに、B出先スタジオからC出先スタジオに、C出先スタジオからD出先スタジオに、順次リレー中継を行っている。これによって、これらデータ送信装置1(1A、1B、1C、1D)と、放送局に備えられたデータ受信装置3とが連携(協同)することによって、コンテンツ(番組)を制作することができる。
【0074】
ここで、この複数のデータ送信装置1を利用したIPスタジオによってリレー中継を行った場合(図5参照)と、従来のFPU装置を利用してリレー中継を行った場合(図7参照)との差(本願発明の顕著な効果)について説明する。
【0075】
従来のFPU装置では、接続先を切り替えるのにFPU装置(FPU送信機、FPU受信機双方)のアンテナ方向調整に5分から10分の時間を要していたので、放送局に備えられたFPU装置(FPU受信機)のアンテナをA出先スタジオからB出先スタジオの方向に変える作業(調整作業)の時間を稼ぐために、必ず、スタジオカット(例えば、放送局のスタジオの映像)を挿入しなければならなかった。そして、中継場所をA出先スタジオからB出先スタジオに、B出先スタジオからC出先スタジオに、C出先スタジオからD出先スタジオに変更するたびに、アンテナ方向調整を行わなければならなかった。
【0076】
それに比べ、データ送信装置1(1A、1B、1C、1D)を利用した場合、FPU装置にように、アンテナ方向調整を行う必要がないので、中継場所から中継場所(A出先スタジオからB出先スタジオ、B出先スタジオからC出先スタジオ、C出先スタジオからD出先スタジオ)に連続してリレー中継を行うことができる。
【0077】
(データ送信装置を利用したIPスタジオ(応用運用)の例について)
次に、図6を参照して、データ送信装置1を利用したIPスタジオ(応用運用)の例について説明する。
【0078】
図6に示すように、データ送信装置1がIPスタジオに備えられ、ハイビジョン用データ送信装置31(31A)が中継場所に備えられ、ハイビジョン用データ送信装置31(31B)が固定中継場所(JRの線路や高速道路等)に備えれられており、これらが放送局に備えられたデータ受信装置3とブロードバンドネットワーク(通信ネットワーク)を介して接続されている。なお、図6に示した「テレビ会議中継システム」、つまり、一般視聴者の家庭にも図示を省略したがデータ送信装置1と撮像装置2と音声調整装置4とが備えられている。
【0079】
また、データ送信装置1、ハイビジョン用データ送信装置31(31A)およびハイビジョン用データ送信装置31(31B)とデータ受信装置3とは、ブロードバンドネットワーク(通信ネットワーク)のアクセスポイントにそれぞれ接続されている。
【0080】
ここで示したハイビジョン用データ送信装置31は、撮像装置2にハイビジョンカメラを用いて撮像した高解像度の映像データを符号化するハイビジョン用データ符号化手段(図示せず)を備えたものである。
【0081】
これらデータ送信装置1、ハイビジョン用データ送信装置31(31A)およびハイビジョン用データ送信装置31(31B)とデータ受信装置3とが連携することによって、一般視聴者参加型のテレビ会議を実現することができる。
【0082】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、データ送信装置1およびデータ受信装置3の各構成の処理を汎用的なコンピュータ言語で記述したデータ送信プログラムおよびデータ受信プログラムとみなすことは可能であり、各構成の処理を一つずつの過程と捉えたデータ送受信方法とみなすことは可能である。これらの場合、データ送信装置1およびデータ受信装置3と同様の効果を得ることができる。
【0083】
そしてまた、データ送信装置1およびデータ受信装置3を利用したデータ送受信方法と捉えた場合、複数の出先スタジオの設備(データ送信装置1、撮像装置2、音声調整装置4等)を、1カ所の放送局側から制御することができる。つまり、複数の出先スタジオで取得された映像データおよび音声データを放送局側に伝送(送信)し、放送局側のコンテンツ調整装置16等を含むスタジオ設備(副調整装置[図示せず])によって、全ての出先スタジオの映像データおよび音声データの切替、混合、合成を行うことができる。
【0084】
例えば、出先スタジオ(CG合成を行う出先スタジオ)の撮像装置2で撮像した映像データと同時に、別の映像データ(例えば、AXI−VISIONで撮像したキー信号)を伝送して、放送局側でこれらの映像データを用いてCG等と合成を行うことができる。さらに、出先スタジオには、要員(スタッフ)を必要とする従来の映像装置(図示せず)および従来の音声調整装置(図示せず)は設置しないため、複数の出先スタジオを無人で運用することができ、効率的なコンテンツ制作を実現することができる。
【0085】
【発明の効果】
請求項1、2記載の発明によれば、データ送信装置を中継場所に複数設けることによって、従来のようにFPU装置を介さずに、通信ネットワークを利用して、放送局と中継場所とが連携してコンテンツを制作することができる。
【0086】
請求項3、5記載の発明によれば、複数の中継場所にデータ送信装置が設置されれば、従来のようにFPU装置を介さずに、通信ネットワークを介して当該データ送信装置と連携してコンテンツを制作することができる。
【0087】
請求項4記載の発明によれば、オンエア用復号手段で実際に放送する符号化映像音声データを復号しながら、確認用復号手段で、次に放送する符号化映像音声データを復号した後の映像音声データを確認することができる。
【0088】
請求項6記載の発明によれば、データ送信側とデータ受信側とで協同してコンテンツの制作を行うことができ、コンテンツを制作する資源(装置、要員)の効率的な運用を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態であるコンテンツ制作システム(データ送信装置およびデータ受信装置を包含)のブロック図である。
【図2】図1に示したデータ送信装置の動作を説明したフローチャートである。
【図3】図1に示したデータ受信装置の動作を説明したフローチャートである。
【図4】データ送信装置を利用したIPスタジオ(単体の設備)の例について説明した図である。
【図5】複数のデータ送信装置を利用したIPスタジオ(複数で運用)の例について説明した図である。
【図6】データ送信装置を利用したIPスタジオ(応用運用)の例について説明した図である。
【図7】従来のFPU装置の問題点を説明した図である。
【図8】従来のFPU装置の問題点(別途1対向のFPU装置が必要であること)を説明した図である。
【符号の説明】
1 データ送信装置
3 データ受信装置
5、15 送受信手段(送信手段、受信手段)
7 調整データ復号出力手段
9 符号化手段
11、21 記憶手段
17 マルチキャスト符号化手段(調整データ符号化出力手段)
19 復号手段(映像音声データ復号出力手段)
19a オンエア用復号手段(放送用復号手段)
19b 確認用復号手段

Claims (6)

  1. 放送局側にてコンテンツの出力を調整するコンテンツ調整装置で調整された後に、符号化された符号化調整データと、当該コンテンツを構成する映像データを撮像する撮像装置および当該映像データを撮像する際の音声を含む音である音声データを調整する音声調整装置を制御する制御信号とを、通信ネットワークを介して受信すると共に、前記映像データおよび前記音声データを符号化して送信するデータ送信装置であって、
    前記コンテンツ調整装置で調整された後に、符号化された符号化調整データと前記制御信号とを受信する受信手段と、
    この受信手段で受信された符号化調整データを復号して調整データとし、当該調整データを表示する調整データ表示装置に出力すると共に、前記制御信号を前記撮像装置および前記音声調整装置に出力する調整データ復号出力手段と、
    前記撮像装置で撮像された映像データおよび前記音声調整装置で調整された音声データを符号化した符号化映像音声データとする符号化手段と、
    この符号化手段で符号化された符号化映像音声データを送信する送信手段と、を備えることを特徴とするデータ送信装置。
  2. 放送局側にてコンテンツの出力を調整するコンテンツ調整装置で調整された後に、符号化された符号化調整データと、当該コンテンツを構成する映像データを撮像する撮像装置および当該映像データを撮像する際の音声を含む音である音声データを調整する音声調整装置を制御する制御信号とを、通信ネットワークを介して受信すると共に、前記映像データおよび前記音声データを符号化して送信する装置を、
    前記コンテンツ調整装置で調整された後に、符号化された符号化調整データと前記制御信号とを受信する受信手段、
    この受信手段で受信された符号化調整データを復号して調整データとし、当該調整データを表示する調整データ表示装置に出力すると共に、前記制御信号を前記撮像装置および前記音声調整装置に出力する調整データ復号出力手段、
    前記撮像装置で撮像された映像データおよび前記音声調整装置で調整された音声データを符号化した符号化映像音声データとする符号化手段、
    この符号化手段で符号化された符号化映像音声データを送信する送信手段、
    として機能させることを特徴とするデータ送信プログラム。
  3. 通信ネットワークを介して、中継場所にて撮像装置および音声調整装置で取得された映像データおよび音声データを符号化した符号化映像音声データを、通信ネットワークを介して受信すると共に、前記符号化映像音声データを復号した映像音声データをコンテンツとし、当該コンテンツの出力を調整するコンテンツ調整装置に出力するデータ受信装置であって、
    前記符号化映像音声データを受信する受信手段と、
    この受信手段で受信した符号化映像音声データが復号された映像音声データを前記コンテンツ調整装置に出力する映像音声データ復号出力手段と、
    前記コンテンツ調整装置で前記映像音声データが調整された調整データを符号化した符号化調整データとすると共に、この符号化調整データと、前記撮像装置および前記音声調整装置を制御する制御信号とを出力する調整データ符号化出力手段と、
    この調整データ符号化出力手段で出力された符号化調整データおよび制御信号を、前記通信ネットワークを介して前記中継場所に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とするデータ受信装置。
  4. 前記映像音声データ復号出力手段は、直接放送波として出力するために前記符号化映像音声データを復号する放送用復号手段と、復号後の映像音声データを確認するために前記符号化映像音声データを復号する確認用復号手段とを備えることを特徴とする請求項3に記載のデータ受信装置。
  5. 通信ネットワークを介して、中継場所にて撮像装置および音声調整装置で取得された映像データおよび音声データを符号化した符号化映像音声データを、通信ネットワークを介して受信すると共に、前記符号化映像音声データを復号した映像音声データをコンテンツとし、当該コンテンツの出力を調整するコンテンツ調整装置に出力する装置を、
    前記符号化映像音声データを受信する受信手段、
    この受信手段で受信した符号化映像音声データが復号された映像音声データを前記コンテンツ調整装置に出力する映像音声データ復号出力手段、
    前記コンテンツ調整装置で前記映像音声データが調整された調整データを符号化した符号化調整データとする共に、この符号化調整データと、前記撮像装置および前記音声調整装置を制御する制御信号とを出力する調整データ符号化出力手段、
    この調整データ符号化出力手段で出力された符号化調整データおよび制御信号を、前記通信ネットワークを介して前記中継場所に送信する送信手段、
    として機能させることを特徴とするデータ受信プログラム。
  6. 放送局側にてコンテンツの出力を調整するコンテンツ調整装置で調整された後に、符号化された符号化調整データと、当該コンテンツを構成する映像データを撮像する撮像装置および当該映像データを撮像する際の音声を含む音である音声データを調整する音声調整装置を制御する制御信号とを、通信ネットワークを介して受信すると共に、前記映像データおよび前記音声データを符号化して送信するデータ送信側と、前記映像データおよび前記音声データを符号化した符号化映像音声データを、前記通信ネットワークを介して受信すると共に、前記符号化映像音声データを復号した映像音声データをコンテンツとし、前記コンテンツ調整装置に出力するデータ受信側とによって、コンテンツを制作するデータ送受信方法であって、
    前記データ送信側は、
    前記コンテンツ調整装置で調整された後に、符号化された符号化調整データと前記制御信号とを受信する送信側受信ステップと、
    この送信側受信ステップにて受信された符号化調整データを復号して調整データとし、当該調整データを表示する調整データ表示装置に出力すると共に、前記制御信号を前記撮像装置および前記音声調整装置に出力する調整データ復号出力ステップと、
    前記撮像装置で撮像された映像データおよび前記音声調整装置で調整された音声データを符号化した符号化映像音声データとする符号化ステップと、
    この符号化ステップにて符号化された符号化映像音声データを送信する送信側送信ステップと、を含み、
    前記データ受信側は、
    前記符号化映像音声データを受信する受信ステップと、
    この受信ステップにて受信した符号化映像音声データが復号された映像音声データを前記コンテンツ調整装置に出力する映像音声データ復号出力ステップと、
    前記コンテンツ調整装置で前記映像音声データが調整された調整データを符号化した符号化調整データとすると共に、この符号化調整データと、前記撮像装置および前記音声調整装置を制御する制御信号とを出力する調整データ符号化出力ステップと、
    この調整データ符号化出力ステップにて出力された符号化調整データおよび制御信号を送信する送信ステップと、
    を含むことを特徴とするデータ送受信方法。
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