JP4237464B2 - Different diameter tire detector - Google Patents
Different diameter tire detector Download PDFInfo
- Publication number
- JP4237464B2 JP4237464B2 JP2002299315A JP2002299315A JP4237464B2 JP 4237464 B2 JP4237464 B2 JP 4237464B2 JP 2002299315 A JP2002299315 A JP 2002299315A JP 2002299315 A JP2002299315 A JP 2002299315A JP 4237464 B2 JP4237464 B2 JP 4237464B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel speed
- wheel
- different
- speed ratio
- diameter tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輪速センサで検出した車輪速に基づき異径タイヤが装着されている車輪を特定する異径タイヤ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車輪がパンクしてテンポラリー(テンパー)タイヤ(応急タイヤ)を装着したり、指定タイヤとは径の異なるタイヤを装着したり、或いはタイヤの空気圧が不足しているために見かけ上タイヤ径が小さくなてしまった場合等、通常の標準タイヤに比べて径の小さいタイヤ(以下「異径タイヤ」と称する)が装着されている車輪は、通常の標準タイヤが装着されている車輪に比し、車輪速センサで検出する車輪速は実際よりも速い速度で検出される。
【0003】
車輪速センサで検出する各車輪の車輪速は、4輪駆動車の駆動力を前後輪へ配分する駆動力配分制御装置、走行車両に対するブレーキ力を制御するVDC(Vehicle Dynamic Control) 装置(「VSC(Vehicle Stability Contorol) 装置」とも称する)等の駆動力制御系の装置で読み込まれるが、4輪駆動車の駆動力配分制御では、異径タイヤが装着されている駆動車輪が常にスリップしていると判断して、前後輪への駆動力配分を設定するトランスファクラッチの締結力を不要に高める制御が行なわれてしまう。又、VDC制御では、安定走行を確保するために異径タイヤの装着されている車輪にブレーキ力を付与する制御が行なわれてしまう。
【0004】
そのため、異径タイヤの装着が検出された場合には、4輪駆動車の駆動力配分制御装置では、トランスファクラッチの締結力を開放し、又、VDC装置ではブレーキ制御を中止するようにしている。
【0005】
ところで、一般に、異径タイヤ装着の有無は、各車輪に対応して設けられている車輪速センサで検出した車輪速に基づいて判定される。
【0006】
例えば、特開2002−79843号公報には、前左右輪の平均車輪速と後左右輪の平均車輪速との速度差から前輪と後輪の車輪速の相対関係を示す相対演算値を算出し、この相対演算値の平均から径差割合を算出し、この径差割合に基づいて異径タイヤ装着の有無を判別する記述が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−79843号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した公報に開示されている技術では、前左右輪の平均車輪速と後左右輪の平均車輪速とに基づいて異径タイヤ装着の有無を検出するようにしているだけであり、何れの車輪に異径タイヤが装着されているかを特定していないため、例えば空気圧不足により異径タイヤと認識された場合であっても、空気圧の不足しているタイヤを運転者に報知することができず、不便を来す。
【0009】
更に、例えば前輪の一方と後輪の一方との双方に異径タイヤが装着されている場合は、前後輪間の速度差がなくなるために、異径タイヤの装着状態を検出することができない不都合がある。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑み、異径タイヤが1つの車輪のみ成らず、2つの車輪に装着されている場合であっても特定することの可能な異径タイヤ検出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
又、第1の異径タイヤ検出装置は、車両の各車輪に各々設けられて該各車輪の車輪速を各々検出する車輪速検出手段と、上記各車輪速検出手段にて検出した車輪速に基づき、前後左輪の車輪速の平均値と前後右輪の車輪速の平均値とによる左右車輪速比と、前左右輪の車輪速の平均値と後左右輪の車輪速の平均値とによる前後車輪速比とを算出する車輪速比算出手段と、上記両車輪速比の一方が予め設定した異径タイヤ装着時車輪速比領域内に収っており且つ他方の車輪速比が1或いは1に近い値を示しているとき、上記一方の車輪速比を算出する車輪速に基づき異径タイヤの装着されている2つの車輪を特定する異径タイヤ検出手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
このような構成では、車両の各車輪に各々設けられている車輪速検出手段で検出した車輪速に基づき、前後左輪の車輪速の平均値と前後右輪の車輪速の平均値とによる左右車輪速比と、前左右輪の車輪速の平均値と後左右輪の車輪速の平均値とによる前後車輪速比とを算出し、この両車輪速比が異径タイヤ装着時車輪速比領域に収っているか否かを調べ、一方の車輪速比が異径タイヤ装着時車輪速比領域内に収っており且つ他方の車輪速比が1或いは1に近い値を示しているときは、一方の車輪速比を算出する際に用いた4つの車輪速に基づき、この各車輪速を検出した車輪のうち異径タイヤが装着されている2つの車輪を特定する。
【0015】
又、第2の異径タイヤ検出装置は、車両の各車輪に各々設けられて該各車輪の車輪速を各々検出する車輪速検出手段と、上記各車輪速検出手段にて検出した車輪速に基づき、前左右輪の前左右車輪速比と、後左右輪の後左右車輪速比と、前左右輪の車輪速の平均値と後左右輪の車輪速の平均値とによる前後車輪速比とを算出する車輪速比算出手段と、上記前左右車輪速比と上記後左右車輪速比との双方が予め設定した異径タイヤ装着時車輪速比領域内に収っており且つ上記前後車輪速比が1或いは1に近い値を示しているとき、上記前左右車輪速比と上記後左右車輪速比とに基づき異径タイヤの装着されている前左後右車輪或いは前右後左車輪の2つの車輪を特定する異径タイヤ検出手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
このような構成では、車両の各車輪に各々設けられている車輪速検出手段で検出した車輪速に基づき、前左右輪の前左右車輪速比と、後左右輪の後左右車輪速比と、前左右輪の車輪速の平均値と後左右輪の車輪速の平均値とによる前後車輪速比とを算出し、この前左右車輪速比と後左右車輪速比との双方が異径タイヤ装着時車輪速比領域に収っているか否かを調べ、双方の車輪速比が異径タイヤ装着時車輪速比領域内に収っており且つ前後車輪速比が1或いは1に近い値を示しているときは、前左右車輪速比と後左右車輪速比とを算出する際に用いた4つの車輪速に基づき、この各車輪速を検出した車輪のうち異径タイヤの装着されている前左後右車輪或いは前右後左車輪の2つの車輪を特定する。
【0017】
この場合、好ましくは、1)上記異径タイヤ検出手段では、上記異径タイヤが装着されている上記車輪を特定した場合、その状態が設定時間継続したとき異径タイヤ装着と判定することを特徴とする。
【0018】
2)上記異径タイヤ検出手段では、車両の運転状態に基づき異径タイヤの装着を正常に検出できるか否かの異径タイヤ判定許可条件を調べ、該異径タイヤ判定許可条件が満足されていないときは異径タイヤ検出処理を中止することを特徴とする。
【0019】
3)上記異径タイヤ検出手段では、異径タイヤ装着と判定した後、異径タイヤ装着状態の解除条件を調べ、該解除条件が満足されたときは異径タイヤ装着との判定結果を解除することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。図1に4輪駆動車の動力伝達系の概略構成図を示す。尚、以下においては、前後輪への駆動力配分を制御するトランスファ制御を例に掲げて、車輪速検出手段の一例である車輪速センサで検出した車輪速に基づき異径タイヤが装着されている車輪を検出する場合について説明する。
【0021】
同図の符号1はエンジンであり、このエンジン1の出力軸に連結されるトランスミッション2の後部に、トランスファ3が一体的に連設されている。トランスファ3は、トランスミッション2からの駆動力が入力されるプラネタリギヤ機構4と、このプラネタリギヤ機構4に連設され、後述する演算ユニットとしてのトランスファ制御ユニット(TCU)20により締結トルクが電子制御される多板クラッチからなるトランスファクラッチ5とでセンターデファレンシャルを構成し、エンジン1の駆動力がトランスミッション2で所定に変速された後、トランスファ3を介して前輪側と後輪側とに分配される。
【0022】
本実施の形態においては、トランスミッション2の出力側がプラネタリギヤ機構4のリングギヤに連結され、このリングギヤとサンギヤとに噛合するピニオンを回転自在に支持するキャリアがプロペラシャフト6を介してリヤデファレンシャル7に連結されている。
【0023】
又、プラネタリギヤ機構4のキャリアがトランスファクラッチ5のクラッチドラムに連結され、サンギヤがトランスファクラッチ5のクラッチハブに連結されると共にフロントドライブシャフト8を介してフロントデファレンシャル9に連結されている。
【0024】
トランスファクラッチ5は、クラッチドラムとクラッチハブとの間を接離自在に連設するクラッチプレートをキャリアを介して押圧する駆動機構、例えば電磁クラッチ及びトルク増幅用カムからなる電磁駆動機構を備え、この電磁駆動機構の励磁電流を制御することで締結トルクが制御される。
【0025】
そして、トランスミッション2からプラネタリギヤ機構4に入力される駆動力がキャリアからリヤデファレンシャル7を介して後左右輪11L,11Rに伝達されると共に、トランスファクラッチ5の締結力に応じたキャリアとサンギヤとの差動出力がフロントデファレンシャル9を介して前左右輪10L,10Rに伝達される。すなわち、トランスファクラッチ5が完全締結状態では、キャリアとサンギヤとが一体的に固定されて前輪側と後輪側とに均等にトルク配分され、トランスファクラッチ5が解放状態では、後輪偏重のトルク配分となる。
【0026】
トランスファクラッチ5の締結トルクは、マイクロコンピュータを中心として構成されるトランスファ制御ユニット(TCU)20により電子的に制御される。このトランスファ制御ユニット20には、エンジン運転状態や車両走行状態を検出する各種センサ・スイッチ類からの各信号、他の制御ユニットにおける制御信号等が入力され、これらの信号に基づいて締結トルクの指示値を演算する。
【0027】
図1に示すように、TCU20に入力される信号としては、スロットル弁の開度を検出するスロットル開度センサ22、ブレーキペダルの踏込みによりONするブレーキスイッチ23、ハンドブレーキレバーを引いたときにON動作するハンドブレーキスイッチ24、車両の横方向の加速度を検出する横加速度センサ25等からの各信号、及び、ABS制御ユニット(ABS_ECU)30からのABS作動信号、エンジン制御ユニット(E/G_ECU)31からのエンジン回転数信号等が入力される。
【0028】
又、符号26は各車輪10R,10L,11R,11Lと一体回転するシグナルロータであり、この各シグナルロータ26の外周に電磁ピックアップ等で構成された車輪速センサ27R,27L,28R,28Lが近接した状態で各々配設され、この車輪速センサ27R,27L,28R,28Lからのパルス信号がTCU20に入力される。
【0029】
図2に示すように、各シグナルロータ26の外周には歯が等間隔に複数形成されており、各車輪速センサ27R,27L,28R,28Lでは、歯が通過する際に生じる磁界の変化等を検出して、正弦波状のパルス信号をTCU20へ出力する。TCU20では、入力されたパルス信号を所定に波形整形した後、このパルス信号の周期に基づいて各車輪10R,10L,11R,11Lの車輪速F_RVw,F_LVw,R_RVw,R_LVwを算出する。
【0030】
TCU20では、入力された各信号に基づき、トランスファクラッチ5の締結力を制御する。このトランスファクラッチ5の締結力を強めるとデフロック状態となり、又、トランスファクラッチ5の締結力を開放すると、前後輪に対し、プラネタリギヤ機構4で設定される配分比率に従い駆動力が配分される。
【0031】
又、TCU20では、各車輪速センサ27R,27L,28R,28Lから出力されるパルス信号に基づいて、異径タイヤが装着されているか否かを調べる。
【0032】
この異径タイヤの検出処理は、図3、図4に示す異径タイヤ検出ルーチンに従って行なわれる。尚、以下においては、便宜的に、異径タイヤ装着を検出する車輪を、その代表として前左車輪10Lについて説明し、他の車輪10R,11L,11Rについての説明は省略する。
【0033】
このルーチンは所定時間毎に実行され、先ず、ステップS1で、各車輪10L,10R,11L,11Rに併設されている車輪速センサ27L,27R,28L,28Rからのパルス信号に基づき、各車輪10L,10R,11L,11Rの車輪速F_LVw,F_RVw,R_LVw,R_RVwを算出し、続くステップS2で、左側前後車輪10L,11Lの車輪速F_LVw,R_LVwの平均車輪速FR_LVw(FR_LVw←(F_LVw+R_LVw)/2)と、右側前後車輪10R,11Rの車輪速F_RVw,R_RVwの平均車輪速FR_RVw(FR_RVw←(F_RVw+R_RVw)/2)とを算出し、又、ステップS3で前左右車輪10L,10Rの車輪速F_LVw,F_RVwの平均車輪速F_LRVw(F_LRVw←(F_LVw+F_RVw)/2)と、後左右車輪11L,11Rの車輪速R_LVw,R_RVwの平均車輪速R_LRVw(R_LRVw←(R_LVw+R_RVw)/2)とを算出する。
【0034】
そして、ステップS4で、ステップS2,S3で算出した各車輪速に基づき、前左右車輪速比F_LRVH、後左右車輪速比R_LRVH、左右車輪速比ALRVH、前後車輪速比AFRVHを次式に基づき各々算出する。
【0035】
F_LRVH←F_LVw/F_RVw
R_LRVH←R_LVw/R_RVw
ALRVH←FR_LVw/FR_RVw
AFRVH←F_LRVw/R_LRVw
【0036】
次いで、ステップS5で、前回のルーチン実行時に、前左車輪10Lは「異径タイヤ装着状態」であると判定したか否かを調べ、判定した場合は、ステップS6へ分岐し、「異径タイヤ装着状態」解除条件が成立しているか否かを調べる。「異径タイヤ装着状態」解除条件は、実際に異径タイヤ装着が装着されていた場合であっても、走行に支障を来すことが無ければ「異径タイヤ装着状態」を解除し、通常タイヤ装着時制御へ移行させることで、走行性能を確保しようとするもので、本実施の形態における「異径タイヤ装着状態」解除条件は以下の通りである。
【0037】
1)加速走行中でないこと
2)減速走行中或いは停車中でないこと
3)ABS、その他のトラクション制御システムが非作動状態であること
4)旋回中で無いこと
5)これらを検出するセンサ・スイッチ類が正常に動作していること
6)各車輪速F_RVw,F_LVw,R_RVw,R_LVwがほぼ同じ値を示していること
7)車速が発進時スリップの発生しない車速以上であること
であり、
【0038】
1)加速走行中か否かは、スロットル開度センサ22で検出するスロットル開度に基づいて判断し、スロットル開度が設定開度以下の場合、加速走行ではないと判断する。
【0039】
2)減速走行中か否かは、ブレーキスイッチ23の状態に基づいて判断し、ブレーキスイッチ23がOFFのブレーキ開放状態にある場合は、減速走行中ではないと判断する。又、停車中か否かは、ハンドブレーキスイッチ24の状態に基づいて判断し、ハンドブレーキスイッチ24がOFFのハンドブレーキ開放状態にある場合、停車中ではないと判断する。
【0040】
3)ABS、その他のトラクション制御システムが非作動状態であるか否かは、各制御システムの動作信号に基づいて判断する。
【0041】
4)旋回中か否かは、例えば横加速度センサ25で検出した横加速度、或いはヨーレートセンサ(図示せず)で検出したヨーレートに基づき、内輪がスリップし易い状況にあるときは旋回中と判断する。
【0042】
5)センサ・スイッチ類の動作が正常か否かは、別の故障診断制御ユニットからの信号に基づいて判断する。
【0043】
6)各車輪速F_RVw,F_LVw,R_RVw,R_LVwがほぼ同じ値を示しているか否かは、ステップS4で算出した車輪速比F_LRVH,R_LRVH,ALRVH,AFRVHに基づき判断し、これらの値が全て1に近似していれば、各車輪速F_RVw,F_LVw,R_RVw,R_LVwがほぼ同じ値を示していると判断する。
【0044】
7)発進時スリップが発生しているか否かは、他の車輪10L,11R,11Lの車輪速、或いは車速センサで検出した車速に基づいて判断し、この各車輪速或いは車速が設定車速(例えば10[Km/h])以上の場合、発進時スリップは発生していないと判断する。
【0045】
そして、上述した解除条件の少なくとも1つが満足されなかった場合は、ステップS15へジャンプし、異径タイヤ装着時制御を継続する。一方、この解除条件の全てが満足されている場合は、ステップS14へジャンプし、異径タイヤ装着時制御を解除し、通常タイヤ装着時制御を実行する。
【0046】
このように、本実施の形態では、一旦「異径タイヤ装着状態」と判定した後も、その後のルーチン実行時に、解除条件が満足された場合には、異径タイヤ装着時制御を解除し、通常タイヤ装着時制御へ移行するようにしたので、異径タイヤ装着時における走行性能が向上すると共に、「異径タイヤ装着状態」との誤判定を防止することができる。
【0047】
尚、解除条件が満足された場合であっても、その状態が所定時間継続していない場合には、異径タイヤ解除条件不成立と判断して、ステップS15へジャンプさせるようにしても良く、判定にディレー時間を設けることで異径タイヤの装着状態をより一層、高い精度で検出することが可能となる。
【0048】
一方、ステップS5で、前回のルーチン実行時に前左車輪10Lの「異径タイヤ装着状態」が検出されなかった場合、すなわち、前左車輪10Lには通常タイヤが装着されていると判定された場合は、ステップS7へ進み、異径タイヤ判定許可条件が不成立か否かを調べる。この異径タイヤ判定許可条件は、上述した「異径タイヤ装着状態」解除条件の1)〜5)と同一であり、この条件が全て満足されている場合は、ステップS8へ進み、又、少なくとも1つが満足されていない場合は、ステップS9へ進み、前左車輪異径タイヤ装着判定タイマF_LTIMEをクリアして(F_LTIME←0)、ルーチンを抜ける。
【0049】
一方、ステップS8へ進むと、以下に示す異径タイヤ装着判定条件に従い、前左車輪10Lに異径タイヤが装着されているか否かを調べる。
【0050】
1)VHHi(車輪速比判定上位値)≧F_LRVH≧VHLo(車輪速比判定下位値)
2)約1.1≧R_LRVH≧約0.9
【0051】
条件1)は、対象となる前左車輪10Lの車輪速が前右車輪10Rの車輪速よりも速いために前左右車輪速比F_LRVHが、通常タイヤ装着時に検出される車輪速比(差回転)よりも大きな値を示しているか否かを調べるもので、車輪速比上位値VHHiは、左右一方の車輪が空転或いはスリップしたときに検出される異常な左右車輪速比、或いは通常タイヤを装着して直進路を高速走行中に発生する左右車輪速比よりもやや小さい値であり、予め実験等に基づいて設定されている。又、車輪速比下位値VHLoは、トランスミッション2、トランスファ3、リヤデファレンシャル7等の駆動系に悪影響を及ぼさない程度に生じる左右車輪速比よりもやや小さい値に、予め実験等に基づいて設定されている。
【0052】
従って、前左車輪10Lに異径タイヤが装着されていても、VHLo>F_LRVHの場合は、通常タイヤが装着されている場合と同じ、通常タイヤ装着時制御を行なうことで、走行性能を確保する。
【0053】
尚、上述した前左右車輪速比F_LRVHは、F_LRVH←F_LVw(前左車輪)/F_RVw(前右車輪速)であるが、この前左右車輪速比F_LRVHが、F_LRVH←F_RVw(前右車輪)/F_LVw(前左車輪速)の場合、条件1)は、
1)1/VHLo(車輪速比下位値)≧F_LRVH≧1/VHHi(車輪速比上位値)
となる。
【0054】
一方、条件2)は、後左右車輪11L,11R間に車輪速差が発生しているか否かを調べるもので、車輪速差が発生していない場合は、1に近似した値を示すため、その領域を本実施の形態では、約1.1〜0.9に設定したが、この領域は適宜変更することが可能である。
【0055】
尚、本実施の形態では、異径タイヤの検出対象を前左車輪10Lとしているが、検出対象は、前右車輪10R、後左車輪11L、後右車輪11Rであっても同様であり、更に、本実施の形態では、前左右車輪10L,10R、後左右車輪11L,11R、前左後右車輪10L,11R、前右後左車輪10R,11Lの2輪に異径タイヤが装着されているか否かをも検出することができる。この場合の異径タイヤ装着判定条件は、表1の通りとなる。
【0056】
【表1】
【0057】
そして、この異径タイヤ装着判定条件の何れか一方が満足されなかった場合、条件不成立と判断して、ステップS9へ分岐し、前左車輪異径タイヤ装着判定タイマF_LTIMEをクリアして(F_LTIME←0)、ルーチンを抜ける。
【0058】
一方、この異径タイヤ装着判定条件が全て満足された場合、異径タイヤ装着判定条件成立と判断して、ステップS10へ進み、前左車輪異径タイヤ装着判定タイマF_LTIMEをインクリメントし(F_LTIME←F_LTIME+1)、ステップS11へ進み、前左車輪異径タイヤ装着判定タイマF_LTIMEの値と、設定時間TIMEとを比較する。この設定時間TIMEは、誤判定を防止するためのもので、予め実験などから求められている。
【0059】
そして、F_LTIME≧TIMEに達すると、ステップS12へ分岐し、今回の対象車輪である前左車輪10Lには、異径タイヤが装着されていると判断し、ステップS13へ進む。又、F_LTIME<TIMEのときは、そのままステップS13へ進む。
【0060】
ステップS13では、車速Vsと設定車速Vsoとを比較する。この設定車速Vsoは、異径タイヤ装着状態であっても、トランスミッション2、トランスファ3、リヤデファレンシャル7等の駆動系に悪影響を及ぼさない場合には、通常タイヤ装着時と同等の制御を行なうことで走行性能を確保することのできる車速の許容値であり、予め実験などから求めて設定されている。
【0061】
そして、Vs≦Vsoのときは、ステップS14へ分岐し、通常タイヤ装着時制御を実行して、ルーチンを抜ける。又、Vs>Vsoのときは、ステップS15へ進み、異径タイヤ装着時制御を実行して、ルーチンを抜ける。
【0062】
尚、ステップS13において判定する駆動系に悪影響を及ぼさない条件としては、車速以外に、
1)トランスミッション入力エンジントルクが所定以下であること
2)スロットル開度が所定以下であること
3)トランスファ3から前後車輪側へ伝達されるトルクが所定以下であること等の条件を加えるようにしても良い。
【0063】
ステップS15で処理される異径タイヤ装着時制御が、例えば4輪駆動車の駆動力配分制御の場合、トランスファ3に設けられているトランスファクラッチ5を開放動作させて、前輪或いは後輪側へ過剰なトルクが伝達されることを防止する制御が行なわれる。
【0064】
尚、インストルメントパネルに4輪のタイヤ表示ランプを配設し、異径タイヤを装着する車輪が検出された場合、当該車輪に対応するタイヤ表示ランプを点灯させて異径タイヤが装着されていることを運転者に報知するようにしても良い。又、タイヤ表示ランプを点灯させることで、空気圧不足を運転者に知らせることも可能となる。
【0065】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、異径タイヤが1つの車輪のみ成らず、2つの車輪に装着されている場合であっても、異径タイヤを特定することができるため、異径タイヤ装着の有無をより正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4輪駆動車の動力伝達系の概略構成図
【図2】シグナルロータと車輪速センサとの概略構成図
【図3】異径タイヤ検出ルーチンを示すフローチャート(その1)
【図4】異径タイヤ検出ルーチンを示すフローチャート(その2)
【符号の説明】
10L 前左車輪
10R 前右車輪
11L 後左車輪
11R 後右車輪
27L,27R,28L,28R 車輪速センサ(車輪速検出手段)
AFRVH 前後車輪速比
ALRVH 左右車輪速比
F_LRVw,FR_LVw,FR_RVw,R_LRVw 平均車輪速
F_RVw,F_LVw,R_RVw,R_LVw 車輪速
F_LRVH 前左右車輪速比
R_LRVH 後左右車輪速比
TIME 設定時間
VHHi 車輪速比上位値
VHLo 車輪速比下位値[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a different diameter tire detection device that identifies a wheel on which a different diameter tire is mounted based on a wheel speed detected by a wheel speed sensor.
[0002]
[Prior art]
The tires are punctured and fitted with temporary (tempered) tires (emergency tires), tires with different diameters from the designated tires, or the tire diameter is apparently small due to insufficient tire air pressure. If a tire with a smaller diameter than a normal standard tire (hereinafter referred to as “different diameter tire”) is installed, the wheel is smaller than a wheel with a normal standard tire. The wheel speed detected by the speed sensor is detected at a speed higher than the actual speed.
[0003]
The wheel speed of each wheel detected by the wheel speed sensor is a driving force distribution control device that distributes the driving force of the four-wheel drive vehicle to the front and rear wheels, and a VDC (Vehicle Dynamic Control) device that controls the braking force for the traveling vehicle (“VSC (It is also referred to as “Vehicle Stability Control” device). However, in the driving force distribution control of a four-wheel drive vehicle, the drive wheel on which the tires of different diameter are mounted always slips. Therefore, the control for unnecessarily increasing the fastening force of the transfer clutch that sets the distribution of the driving force to the front and rear wheels is performed. Further, in the VDC control, control for applying a braking force to a wheel on which a tire having a different diameter is mounted is performed in order to ensure stable running.
[0004]
Therefore, when mounting of different diameter tires is detected, the driving force distribution control device of the four-wheel drive vehicle releases the fastening force of the transfer clutch, and the VDC device stops the brake control. .
[0005]
By the way, generally, the presence or absence of different diameter tires is determined based on the wheel speed detected by the wheel speed sensor provided corresponding to each wheel.
[0006]
For example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-79843, a relative calculation value indicating a relative relationship between wheel speeds of front wheels and rear wheels is calculated from a speed difference between an average wheel speed of front left and right wheels and an average wheel speed of rear left and right wheels. A description is disclosed in which a diameter difference ratio is calculated from the average of the relative calculation values, and whether or not different diameter tires are mounted is determined based on the diameter difference ratio.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2002-79843 A
[Problems to be solved by the invention]
However, in the technology disclosed in the above-mentioned publication, only the presence / absence of tires of different diameters is detected based on the average wheel speed of the front left and right wheels and the average wheel speed of the rear left and right wheels. Since it is not specified whether or not different diameter tires are mounted on the wheels, for example, even when the tires are recognized as different diameter tires due to insufficient air pressure, the driver can be notified of the tires with insufficient air pressure. Can't do it, causing inconvenience.
[0009]
Furthermore, for example, when different diameter tires are mounted on one of the front wheels and one of the rear wheels, the difference in speed between the front and rear wheels is eliminated, so that the mounting state of the different diameter tires cannot be detected. There is.
[0010]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a different diameter tire detection device that can be specified even when a different diameter tire is not only one wheel but is mounted on two wheels. And
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
The first tire detecting device for different diameters is provided on each wheel of the vehicle and detects the wheel speed of each wheel, and the wheel speed detected by each wheel speed detecting means. The left and right wheel speed ratio based on the average value of the front and rear left wheel speeds and the average value of the front and rear right wheel speeds, and the front and rear left and right wheel speed average values and the rear left and right wheel speed average values A wheel speed ratio calculating means for calculating a wheel speed ratio, and one of the two wheel speed ratios is within a preset wheel speed ratio region when different diameter tires are mounted, and the other wheel speed ratio is 1 or 1 And a different diameter tire detecting means for identifying two wheels on which different diameter tires are mounted based on the wheel speed for calculating the one wheel speed ratio.
[0014]
In such a configuration, the left and right wheels based on the average value of the wheel speeds of the front and rear left wheels and the average value of the wheel speeds of the front and rear right wheels based on the wheel speeds detected by the wheel speed detection means provided on each wheel of the vehicle. Calculate the front / rear wheel speed ratio based on the speed ratio and the average wheel speed of the front left and right wheels and the average wheel speed of the rear left and right wheels. When one wheel speed ratio is within the wheel speed ratio region when different diameter tires are mounted and the other wheel speed ratio shows a value close to 1 or 1, Based on the four wheel speeds used when calculating one wheel speed ratio, two wheels on which different diameter tires are mounted are identified from the wheels that have detected the respective wheel speeds.
[0015]
Further, the second different diameter tire detecting device is provided on each wheel of the vehicle and detects the wheel speed of each wheel, and the wheel speed detected by each wheel speed detecting means. Based on the front left and right wheel speed ratio of the front left and right wheels, the rear left and right wheel speed ratio of the rear left and right wheels, the average wheel speed of the front left and right wheels and the average wheel speed of the rear left and right wheels Both the front left / right wheel speed ratio and the rear left / right wheel speed ratio are within a preset wheel speed ratio region when a different diameter tire is mounted and the front / rear wheel speed is calculated. When the ratio indicates 1 or a value close to 1, the front left rear right wheel or the front right rear left wheel on which different diameter tires are mounted based on the front left / right wheel speed ratio and the rear left / right wheel speed ratio. It is provided with the different diameter tire detection means which specifies two wheels.
[0016]
In such a configuration, based on the wheel speed detected by the wheel speed detecting means provided on each wheel of the vehicle, the front left and right wheel speed ratio of the front left and right wheels, the rear left and right wheel speed ratio of the rear left and right wheels, Calculate the front / rear wheel speed ratio based on the average wheel speed of the front left / right wheels and the average wheel speed of the rear left / right wheels, and both the front left / right wheel speed ratio and the rear left / right wheel speed ratio are different tires. The wheel speed ratio of both wheels is within the wheel speed ratio area when different diameter tires are mounted, and the front and rear wheel speed ratio is 1 or close to 1. The front left / right wheel speed ratio and the rear left / right wheel speed ratio are calculated based on the four wheel speeds used to calculate the respective wheel speeds before the tires with different diameters are mounted. Two wheels, the left rear right wheel or the front right rear left wheel, are specified.
[0017]
In this case, preferably, 1) the different diameter tire detecting means determines that the different diameter tire is mounted when the wheel on which the different diameter tire is mounted is specified and the state continues for a set time. And
[0018]
In the 2) above different-diameter tire detecting means checks whether or not the different-diameter tire determination permission condition can be detected correctly mounting the different-diameter tire based on the driving state of the vehicle, the different-diameter tire determination permission condition is not satisfied If not, the different diameter tire detection process is stopped.
[0019]
3) In the above different-diameter tire detection means, after determining that different diameter tires, examine the release condition of the different-diameter tire mounted state, when said cancellation condition is satisfied cancels the determination result of the different-diameter tires It is characterized by that.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows a schematic configuration diagram of a power transmission system of a four-wheel drive vehicle. In the following, transfer control for controlling the distribution of driving force to the front and rear wheels is taken as an example, and tires of different diameters are mounted based on the wheel speed detected by a wheel speed sensor which is an example of a wheel speed detection means. A case where a wheel is detected will be described.
[0021]
[0022]
In the present embodiment, the output side of the
[0023]
The carrier of the planetary gear mechanism 4 is connected to the clutch drum of the
[0024]
The
[0025]
The driving force input from the
[0026]
The fastening torque of the
[0027]
As shown in FIG. 1, a signal input to the
[0028]
[0029]
As shown in FIG. 2, a plurality of teeth are formed on the outer periphery of each
[0030]
The
[0031]
Further, the
[0032]
This different diameter tire detection process is performed according to the different diameter tire detection routine shown in FIGS. In the following description, for the sake of convenience, the front
[0033]
This routine is executed every predetermined time. First, in step S1, each
[0034]
In step S4, based on the wheel speeds calculated in steps S2 and S3, the front left / right wheel speed ratio F_LRVH, the rear left / right wheel speed ratio R_LRVH, the left / right wheel speed ratio ALRVH, and the front / rear wheel speed ratio AFRVH are calculate.
[0035]
F_LRVH ← F_LVw / F_RVw
R_LRVH ← R_LVw / R_RVw
ALRVH ← FR_LVw / FR_RVw
AFRVH ← F_LRVw / R_LRVw
[0036]
Next, in step S5, it is checked whether or not it is determined that the front
[0037]
1) No acceleration driving 2) No deceleration driving or no stopping 3) ABS or other traction control system is inactive 4) No turning 5) Sensors / switches to detect these 6) Each wheel speed F_RVw, F_LVw, R_RVw, R_LVw shows almost the same value 7) The vehicle speed is equal to or higher than the vehicle speed at which no slip occurs when starting,
[0038]
1) Whether the vehicle is accelerating or not is determined based on the throttle opening detected by the
[0039]
2) Whether or not the vehicle is decelerating is determined based on the state of the
[0040]
3) Whether or not ABS and other traction control systems are inactive is determined based on the operation signal of each control system.
[0041]
4) Whether or not the vehicle is turning is determined based on, for example, the lateral acceleration detected by the lateral acceleration sensor 25 or the yaw rate detected by the yaw rate sensor (not shown) when the inner ring is likely to slip. .
[0042]
5) Whether the operation of the sensors / switches is normal is determined based on a signal from another failure diagnosis control unit.
[0043]
6) Whether or not the wheel speeds F_RVw, F_LVw, R_RVw, and R_LVw indicate substantially the same value is determined based on the wheel speed ratios F_LRVH, R_LRVH, ALRVH, and AFRVH calculated in step S4. , It is determined that the wheel speeds F_RVw, F_LVw, R_RVw, and R_LVw indicate substantially the same value.
[0044]
7) Whether or not a start-time slip has occurred is determined based on the wheel speeds of the
[0045]
If at least one of the release conditions described above is not satisfied, the process jumps to step S15 and the control at the time of mounting the different-diameter tire is continued. On the other hand, if all of the cancellation conditions are satisfied, the process jumps to step S14, the control at the time of mounting the different diameter tire is canceled, and the control at the time of normal tire mounting is executed.
[0046]
As described above, in the present embodiment, even after it is determined that the tire is in a different diameter tire mounting state, when the release condition is satisfied during the subsequent routine execution, the control for different diameter tire mounting is canceled, Since the control is shifted to the normal tire mounting control, the running performance when the different diameter tire is mounted can be improved and the erroneous determination of the “different diameter tire mounting state” can be prevented.
[0047]
Even if the release condition is satisfied, if the state has not continued for a predetermined time, it may be determined that the different diameter tire release condition is not satisfied, and the process may jump to step S15. By providing a delay time, it is possible to detect the mounted state of the different-diameter tire with higher accuracy.
[0048]
On the other hand, in step S5, when the “different tire mounting state” of the front
[0049]
On the other hand, if it progresses to step S8, it will be investigated whether the different diameter tire is mounted | worn with the front
[0050]
1) VHHi (Wheel speed ratio determination upper value) ≧ F_LRVH ≧ VHLo (Wheel speed ratio determination lower value)
2) About 1.1 ≧ R_LRVH ≧ about 0.9
[0051]
Condition 1) is that the front left / right wheel speed ratio F_LRVH is a wheel speed ratio (differential rotation) detected when a normal tire is mounted because the wheel speed of the target front left
[0052]
Therefore, even when a different diameter tire is mounted on the front
[0053]
The front left / right wheel speed ratio F_LRVH is F_LRVH ← F_LVw (front left wheel) / F_RVw (front right wheel speed). The front left / right wheel speed ratio F_LRVH is F_LRVH ← F_RVw (front right wheel) / In the case of F_LVw (front left wheel speed), condition 1) is
1) 1 / VHLo (wheel speed ratio lower value) ≧ F_LRVH ≧ 1 / VHHi (wheel speed ratio upper value)
It becomes.
[0054]
On the other hand, the condition 2) is to check whether or not a wheel speed difference has occurred between the rear left and
[0055]
In the present embodiment, the detection target of the different-diameter tire is the front
[0056]
[Table 1]
[0057]
If any one of the different diameter tire mounting determination conditions is not satisfied, it is determined that the condition is not satisfied, and the process branches to step S9 to clear the front left wheel different diameter tire mounting determination timer F_LTIME (F_LTIME ← 0) Exit the routine.
[0058]
On the other hand, if all the different diameter tire mounting determination conditions are satisfied, it is determined that the different diameter tire mounting determination conditions are satisfied, the process proceeds to step S10, and the front left wheel different diameter tire mounting determination timer F_LTIME is incremented (F_LTIME ← F_LTIME + 1). ), The process proceeds to step S11, and the value of the front left wheel different diameter tire wearing determination timer F_LTIME is compared with the set time TIME. The set time TIME is for preventing erroneous determination, and is obtained in advance from experiments or the like.
[0059]
When F_LTIME ≧ TIME is reached, the process branches to step S12, where it is determined that a different diameter tire is attached to the front
[0060]
In step S13, the vehicle speed Vs is compared with the set vehicle speed Vso. This set vehicle speed Vso can be controlled by performing the same control as that for normal tires when the drive system such as the
[0061]
Then, when Vs ≦ Vso, the process branches to step S14, the normal tire wearing control is executed, and the routine is exited. Further, when Vs> Vso, the process proceeds to step S15 to execute the control at the time of mounting the different-diameter tire, and the routine is exited.
[0062]
As a condition that does not adversely affect the drive system determined in step S13, in addition to the vehicle speed,
1) The transmission input engine torque must be less than the predetermined value 2) The throttle opening must be less than the predetermined value 3) The torque transmitted from the
[0063]
If the control at the time of mounting the different-diameter tire processed in step S15 is, for example, driving force distribution control of a four-wheel drive vehicle, the
[0064]
When four wheels are indicated on the instrument panel and a wheel to which a different diameter tire is attached is detected, the tire indication lamp corresponding to the wheel is turned on and the different diameter tire is attached. You may make it alert | report to a driver | operator. In addition, it is possible to notify the driver of insufficient air pressure by turning on the tire display lamp.
[0065]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the different-diameter tire can be specified even if the different-diameter tire is not only one wheel but is attached to two wheels, the different-diameter tire can be specified. The presence / absence of tire wearing can be detected more accurately.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a power transmission system of a four-wheel drive vehicle. FIG. 2 is a schematic configuration diagram of a signal rotor and a wheel speed sensor. FIG. 3 is a flowchart showing a different diameter tire detection routine (part 1).
FIG. 4 is a flowchart showing a different diameter tire detection routine (part 2).
[Explanation of symbols]
10L Front left
AFRVH Front / Rear Wheel Speed Ratio ALRVH Left / Right Wheel Speed Ratio F_LRVw, FR_LVV, FR_RVw, R_LRVw Average Wheel Speed F_RVw, F_LVw, R_RVw, R_LVw Wheel Speed F_LRVH Front Left / Right Wheel Speed Ratio R_LRVH Rear Left / Right Wheel Speed Ratio TIME VHLo Wheel speed ratio lower value
Claims (5)
上記各車輪速検出手段にて検出した車輪速に基づき、前後左輪の車輪速の平均値と前後右輪の車輪速の平均値とによる左右車輪速比と、前左右輪の車輪速の平均値と後左右輪の車輪速の平均値とによる前後車輪速比とを算出する車輪速比算出手段と、
上記両車輪速比の一方が予め設定した異径タイヤ装着時車輪速比領域内に収っており且つ他方の車輪速比が1或いは1に近い値を示しているとき、上記一方の車輪速比を算出する車輪速に基づき異径タイヤの装着されている2つの車輪を特定する異径タイヤ検出手段と、
を備えることを特徴とする異径タイヤ検出装置。Wheel speed detecting means provided on each wheel of the vehicle for detecting the wheel speed of each wheel;
Based on the wheel speed detected by each wheel speed detecting means, the left and right wheel speed ratio between the average wheel speed of the front and rear left wheels and the average wheel speed of the front and rear right wheels and the average value of the wheel speeds of the front left and right wheels And a wheel speed ratio calculating means for calculating a front and rear wheel speed ratio based on an average value of wheel speeds of the rear left and right wheels,
When one of the two wheel speed ratios is within a preset wheel speed ratio region when different diameter tires are mounted and the other wheel speed ratio indicates 1 or a value close to 1, the one wheel speed Different diameter tire detection means for identifying two wheels on which different diameter tires are mounted based on the wheel speed for calculating the ratio;
A different diameter tire detection apparatus comprising:
上記各車輪速検出手段にて検出した車輪速に基づき、前左右輪の前左右車輪速比と、後左右輪の後左右車輪速比と、前左右輪の車輪速の平均値と後左右輪の車輪速の平均値とによる前後車輪速比とを算出する車輪速比算出手段と、
上記前左右車輪速比と上記後左右車輪速比との双方が予め設定した異径タイヤ装着時車輪速比領域内に収っており且つ上記前後車輪速比が1或いは1に近い値を示しているとき、 上記前左右車輪速比と上記後左右車輪速比とに基づき異径タイヤの装着されている前左後右車輪或いは前右後左車輪の2つの車輪を特定する異径タイヤ検出手段と、
を備えることを特徴とする異径タイヤ検出装置。Wheel speed detecting means provided on each wheel of the vehicle for detecting the wheel speed of each wheel;
Based on the wheel speed detected by each wheel speed detecting means, the front left / right wheel speed ratio of the front left / right wheels, the rear left / right wheel speed ratio of the rear left / right wheels, the average wheel speed of the front left / right wheels, and the rear left / right wheels Wheel speed ratio calculating means for calculating a front and rear wheel speed ratio based on an average value of wheel speeds of
Both the front left / right wheel speed ratio and the rear left / right wheel speed ratio are within a preset wheel speed ratio region when different diameter tires are mounted, and the front / rear wheel speed ratio is 1 or a value close to 1. Different diameter tire detection that identifies two wheels, a front left rear right wheel or a front right rear left wheel on which a different diameter tire is mounted based on the front left / right wheel speed ratio and the rear left / right wheel speed ratio Means,
A different diameter tire detection apparatus comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002299315A JP4237464B2 (en) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | Different diameter tire detector |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002299315A JP4237464B2 (en) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | Different diameter tire detector |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004131010A JP2004131010A (en) | 2004-04-30 |
JP4237464B2 true JP4237464B2 (en) | 2009-03-11 |
Family
ID=32288488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002299315A Expired - Fee Related JP4237464B2 (en) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | Different diameter tire detector |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4237464B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4580301B2 (en) * | 2005-07-28 | 2010-11-10 | 日信工業株式会社 | Estimated lateral acceleration calculation method and estimated lateral acceleration calculation device |
KR100783960B1 (en) * | 2006-07-28 | 2007-12-10 | 현대자동차주식회사 | A sensor position finding apparatus of tpms and the method thereof |
JP4769179B2 (en) * | 2006-12-06 | 2011-09-07 | 日信工業株式会社 | Judging method and judging device of different diameter wheel |
US8170755B2 (en) | 2008-09-16 | 2012-05-01 | Robert Bosch Gmbh | Methods and systems for improved detection of minispare tires |
-
2002
- 2002-10-11 JP JP2002299315A patent/JP4237464B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004131010A (en) | 2004-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5130928A (en) | Anti-lock and/or anti-slip apparatus for commercial-type vehicles | |
JPS61193961A (en) | Trouble detector for engine speed sensor | |
JP4237464B2 (en) | Different diameter tire detector | |
US20050027427A1 (en) | Traction control device | |
JPH1137901A (en) | Inspection method of turning control mechanism of vehicle | |
JP4456804B2 (en) | Vehicle driving force distribution control device | |
JP3653192B2 (en) | Vehicle traction control device | |
JPH01295167A (en) | Abnormality detecting device for wheel speed | |
JP4049464B2 (en) | Vehicle braking device | |
JP4305039B2 (en) | Wheel speed sensor abnormality determination device | |
JP2004132895A (en) | Detector for chipped tooth in rotor for wheel speed sensor | |
JP4625718B2 (en) | Vehicle sensor monitor device | |
JP2004359213A (en) | Driving force control device of four-wheel drive vehicle | |
JP2008089092A (en) | Torque transmission control device | |
KR20010093335A (en) | Method and Device for Adjusting the Braking and/or Driving Effect on the Wheels of a Motor Vehicle | |
JP4949280B2 (en) | Abnormality detection device for four-wheel drive vehicles | |
JP2917491B2 (en) | Anti-skid brake control method | |
JPH0740040B2 (en) | Lateral acceleration sensor abnormality detection device | |
JP2001260855A (en) | Different-diameter wheel judging device and brake hydraulic pressure control device using the same | |
JP3451695B2 (en) | Driving force distribution control system for front and rear wheels and left and right wheels | |
JP4443103B2 (en) | Center differential unit | |
JPH07251730A (en) | Traction control device | |
JPH0740042B2 (en) | Longitudinal acceleration sensor abnormality detection device | |
KR100342549B1 (en) | Anti-blocking system with limited slip differential | |
JPS58128948A (en) | Control for engine brake |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050930 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080527 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080724 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081216 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081218 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4237464 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |