JP4233499B2 - カロリー計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食品のカロリー量を取得するカロリー計測装置に関する。
従来、食品のカロリー計算を行う装置が種々提案されている。例えば、食品の種類と重さとを入力することで、食品のカロリー計算を行う装置が知られている。
以下の特許文献1には、食品のうち、食肉に限定されるが、肉の赤身と白身(脂身)を画像処理により認識し、これらの量を特定することにより、食肉に非接触でカロリー計算を行う装置が開示されている。
特開2001−208747号公報
食品の種類と重さとを入力してカロリー計算を行う装置では、予定している食品以外のカロリー計算を行うことができず、汎用性に欠けるだけでなく、正確さにも欠ける。
特許文献1に開示されている装置は、カロリー計算を行える食品が食肉に限定され、汎用性に欠ける。
本発明は、非接触な状態で、様々な食品の正確なカロリー量を取得できるカロリー計測装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載のカロリー計測装置は、対象食品のカロリーを計算するカロリー計測装置であって、第1データ取得手段と、第1データベースと、コンピュータ読み取り可能なプログラムを実行することによって演算手段(301a)によって実現される第1相互相関値の連立方程式特定手段と、重量特定手段(ステップS7)と、カロリー算出手段(ステップS16)と、を含んでおり、上記第1データ取得手段が、対象食品の第1元素αに対するNMRに関するデータを取得し、該データを、NMRスペクトルデータを表す関数データに変換した第1食品データを、非接触の状態で取得するものであり、上記第1データベースが、n種類(但し、nは1以上の整数)の栄養素毎の第1元素αに対するNMRスペクトルデータを表す関数データである第1栄養素データで構成されており、第1相互相関値の連立方程式特定手段が、第1食品データと、n種類の第1栄養素データとの類似度を示す第1相互相関値gαi=m1×αij+…+mn×αnn(但し、i、jは1〜nの整数、miは番号iの栄養素の構成重量、αijは番号iの第1栄養素データと番号jの第1栄養素データとの類似度である第1相互相関値を表す)の連立一次方程式を特定するものであり、上記重量特定手段が、特定された第1相互相関値gαiの連立一次方程式を解いて、対象食品に対するn種類の栄養素の各構成重量を特定するものであり、上記カロリー算出手段が、n種類の栄養素の各構成重量に基づいて、対象食品のカロリーを算出するものである、ことを特徴とする。
請求項2に記載のカロリー計測装置は、対象食品のカロリーを計算するカロリー計測装置であって、データ取得手段と、第1、2データベースと、コンピュータ読み取り可能なプログラムを実行することによって演算手段(301a)によって実現される相互相関値の連立方程式特定手段と、重量特定手段(ステップS15)と、カロリー算出手段(ステップS16)と、を含んでおり、上記データ取得手段が、対象食品の第1元素αに対するNMRに関するデータを取得し、該データを、NMRスペクトルデータを表す関数データに変換した第1食品データと、対象食品の第2元素βに対するNMRに関するデータを取得し、該データを、NMRスペクトルデータを表す関数データに変換した第2食品データと、を非接触の状態で取得するものであり、上記第1データベースが、n種類(但し、nは1以上の整数)の栄養素毎の第1元素αに対するNMRスペクトルデータを表す関数データである第1栄養素データで構成されており、上記第2データベースが、n種類(但し、nは1以上の整数)の栄養素毎の第2元素βに対するNMRスペクトルデータを表す関数データである第2栄養素データで構成されており、上記相互相関値の連立方程式特定手段が、第1相互相関値の連立方程式特定手段(ステップS4)と、第2相互相関値の連立方程式特定手段(ステップS9)と、最終連立方程式特定手段と、を含んでおり、上記第1相互相関値の連立方程式特定手段が、第1食品データと、n種類の第1栄養素データと、の類似度を示す第1相互相関値gαi=m1×αij+…+mn×αnn+eαn(但し、i、jは1〜nの整数、miは番号iの栄養素の構成重量であり、αijは番号iの第1栄養素データと、番号jの第1栄養素データとの類似度である第1相互相関値、eαnは第1データベースに含まれていないn+1番目以降の第1栄養素データの誤差成分)の連立一次方程式を特定するものであり、上記第2相互相関値の連立方程式特定手段が、第2食品データと、n種類の第2栄養素データと、の類似度を示す第2相互相関値gβi=m1×βij+…+mn×βnn+eβn(但し、i、jは1〜nの整数、miは番号iの栄養素の構成重量であり、n個の構成重量の合計が上記対象食品の重量であり、βijは番号iの第2栄養素データと、番号jの第2栄養素データとの類似度である第2相互相関値、eβnは第2データベースに含まれていないn+1番目以降の第2栄養素データの誤差成分)の連立一次方程式を特定するものであり、上記最終連立方程式特定手段が、誤差成分eαi、eβiが0であるとして第1、第2相互相関値の連立一次方程式を解いて各栄養素の構成重量mαi、mβiを求める手段(ステップS10)と、各栄養素の小さな方の構成重量値を用いて、第1、第2相互相関値の誤差成分eαi、eβiを求める手段と、n種類の栄養素の全部又は一部の内、第1相互相関値の連立一次方程式に含まれる誤差成分よりも第2相互相関値の連立一次方程式に含まれる誤差成分の方が小さな値の栄養素に関して、第1相互相関値gαiの式の代わりに、第2相互相関値gβiの式を用いて、最終連立一次方程式を特定する手段(ステップS14)と、を含んでおり、上記重量特定手段が、特定された最終連立一次方程式を解いて対象食品に対するn種類の栄養素の各構成重量を特定するものであり、上記カロリー算出手段が、特定されたn種類の栄養素の各構成重量に基づいて、対象食品のカロリーを算出するものである、ことを特徴とする。
請求項3に記載のカロリー計測装置は、対象食品のカロリーを計算するカロリー計測装置であって、第1データ取得手段と、第1データベースと、コンピュータ読み取り可能なプログラムを実行することによって演算手段(301a)によって実現される第1相互相関値の連立方程式特定手段と、重量特定手段(ステップS7)と、カロリー算出手段(ステップS16)と、を含んでおり、上記第1データ取得手段が、対象食品の第1元素αに対するFTIRに関するデータを取得し、該データを、FTIRスペクトルデータを表す関数データに変換した第1食品データを、非接触の状態で取得するものであり、上記第1データベースが、n種類(但し、nは1以上の整数)の栄養素毎の第1元素αに対するFTIRスペクトルデータを表す関数データである第1栄養素データで構成されており、第1相互相関値の連立方程式特定手段が、第1食品データと、n種類の第1栄養素データとの類似度を示す第1相互相関値gαi=m1×αij+…+mn×αnn(但し、i、jは1〜nの整数、miは番号iの栄養素の構成重量、αijは番号iの第1栄養素データと、番号jの第1栄養素データとの類似度である第1相互相関値を表す)の連立一次方程式を特定するものであり、上記重量特定手段が、特定された第1相互相関値gαiの連立一次方程式を解いて対象食品に対するn種類の栄養素の各構成重量を特定するものであり、上記カロリー算出手段が、n種類の栄養素の各構成重量に基づいて、対象食品のカロリーを算出するものである、ことを特徴とする。
請求項4に記載のカロリー計測装置は、対象食品のカロリーを計算するカロリー計測装置であって、データ取得手段と、第1、2データベースと、コンピュータ読み取り可能なプログラムを実行することによって演算手段(301a)によって実現される相互相関値の連立方程式特定手段と、重量特定手段(ステップS15)と、カロリー算出手段(ステップS16)と、を含んでおり、上記データ取得手段が、対象食品の第1元素αに対するFTIRに関するデータを取得し、該データを、FTIRスペクトルデータを表す関数データに変換した第1食品データと、対象食品の第2元素βに対するFTIRに関するデータを取得し、該データを、FTIRスペクトルデータを表す関数データに変換した第2食品データと、を非接触の状態で取得するものであり、上記第1データベースが、n種類(但し、nは1以上の整数)の栄養素毎の第1元素αに対するFTIRスペクトルデータを表す関数データである第1栄養素データで構成されており、上記第2データベースが、n種類(但し、nは1以上の整数)の栄養素毎の第2元素βに対するFTIRスペクトルデータを表す関数データである第2栄養素データで構成されており、上記相互相関値の連立方程式特定手段が、第1相互相関値の連立方程式特定手段(ステップS4)と、第2相互相関値の連立方程式特定手段(ステップS9)と、最終連立方程式特定手段と、を含んでおり、上記第1相互相関値の連立方程式特定手段が、第1食品データと、n種類の第1栄養素データと、の類似度を示す第1相互相関値gαi=m1×αij+…+mn×αnn+eαn(但し、i、jは1〜nの整数、miは番号iの栄養素の構成重量、αijは番号iの第1栄養素データと、番号jの第1栄養素データとの類似度である第1相互相関値、eαnは第1データベースに含まれていないn+1番目以降の第1栄養素データの誤差成分)の連立一次方程式を特定するものであり、上記第2相互相関値の連立方程式特定手段が、第2食品データと、n種類の第2栄養素データと、の類似度を示す第2相互相関値gβi=m1×βij+…+mn×βnn+eβn(但し、i、jは1〜nの整数、miは番号iの栄養素の構成重量、βijは番号iの第2栄養素データと、番号jの第2栄養素データとの類似度である第2相互相関値、eβnは第2データベースに含まれていないn+1番目以降の第2栄養素データの誤差成分)の連立一次方程式を特定するものであり、上記最終連立方程式特定手段が、誤差成分eαi、eβiが0であるとして第1、第2相互相関値の連立一次方程式を解いて各栄養素の構成重量mαi、mβiを求める手段(ステップS10)と、各栄養素の小さな方の構成重量値を用いて、第1、第2相互相関値の誤差成分eαi、eβiを求める手段と、n種類の栄養素の全部又は一部の内、第1相互相関値の連立一次方程式に含まれる誤差成分よりも第2相互相関値の連立一次方程式に含まれる誤差成分の方が小さな値の栄養素に関して、第1相互相関値gαiの式の代わりに、第2相互相関値gβiの式を用いて、最終連立一次方程式を特定する手段(ステップS14)と、を含んでおり、上記重量特定手段が、特定された最終連立一次方程式を解いて対象食品に対するn種類の栄養素の各構成重量を特定するものであり、上記カロリー算出手段が、特定されたn種類の栄養素の各構成重量に基づいて、対象食品のカロリーを算出するものである、ことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、様々な対象食品の正確なカロリー計算を行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、実際には含まれていない栄養素について第1相互相関値が偶然に高くなった場合でも、当該実際には含まれていない栄養素の構成重量を実際よりも多く算出することなく、正確に特定することができる。従って、対象食品に対して非接触な状態であるにもかかわらず、誤判断の少ない、正確なカロリー計算を行うことができる。
請求項3、4に記載の発明によれば、周知のFTIR技術を利用すればよいので、容易に実施することができる。また、FTIRスペクトルデータは、対象物に非接触な状態で取得できる。従って、非接触な状態で、対象食品の正確なカロリー計算を行うことができる。
以下、添付の図面を参照しつつ実施の形態に係るカロリー計測装置の構成と動作とについて以下の順に説明する。
(1)全体構成
(1-1)カロリー計測装置の構成
(1-2)NMRスペクトルデータ
(1-3)各機能ブロック図の説明
(2)カロリー計算処理の説明
(2-1)カロリー計算の概要
(2-2)メインルーチンの説明
(2-3)サブルーチンの説明
(2-3-1)相互相関値ghiの特定
(2-3-2)相互相関値gciの特定
(3)カロリー計算処理の実施例
(3-1)実施例1
(3-2)実施例2
(4)まとめ
(5)カロリー計測装置の変形例
(1)全体構成
(1-1)カロリー計測装置の構成
図1は、カロリー計測装置1の構成を示す図である。カロリー計測装置1は、大きく分けて、センサ部100と、データ出力部200と、コンピュータ300とで構成されている。センサ部100の構成の理解の容易のため、図1には、センサ部100を正面から見た図(図中、矢印Aで示す図)だけでなく、センサ部100を上から見た図(図中、矢印Bで示す図)も示してある。
センサ部100は、NMRスペクトルデータ取得用センサ110と、重量計150とで構成される。上記NMRスペクトルデータは、対象物の化学構造を解析するのに広く利用されているデータであり、核磁気共鳴現象を利用して得られた周波数スペクトラムデータのことをいう。対象物、例えば、対象食品の水素や炭素に対するNMRスペクトルデータを取得するために用いる上記センサ110は、周知である。従って、カロリー計測装置1は、従来技術を利用して容易に実施することができる。
センサ110は、1対の磁極102,103と、コイル155とで構成されている。センサ110は、動作モードの設定内容に応じて、対象食品160の水素、又は、水素と炭素とに対するNMRスペクトルデータを計算するための基になる信号(アナログデータ)を取得し、取得したデータをデータ出力部200に出力する。
以下、センサ110により取得される、対象食品160の水素に対するNMRスペクトルデータの基になるアナログデータを、第1食品データと表し、対象食品160の炭素に対するNMRスペクトルデータの基になるアナログデータを、第2食品データと表す。
重量計150は、対象食品160を載置する台150aを有している。重量計150は、台150aの上に置かれた対象食品160の重量(単位はg、以下重量に関して同じ)を測定し、測定値をデータ出力部200に出力する。なお、台150aは、上に乗せた対象食品160を回転することができる構成を採用しても良い。
データ出力部200は、センサ部100のセンサ110から出力される第1又は第2食品データを、波長λ(予め定める基準周波数の波長に対する百万分率で表し、単位はppm、以下波長に関して同じ)を変数とする関数式に変換し、当該関数式を表すデータをコンピュータ300に出力する。また、データ出力部200は、センサ部100の重量計150から出力される対象食品の重量のデータを、そのままコンピュータ300に出力する。
コンピュータ300は、演算処理手段のコンピュータ本体301と、表示手段のディスプレイ302と、入力手段であるキーボード303と、ポインティングデバイスのマウス304とで構成される。カロリー計算処理の実行時、ユーザは、キーボード303を操作して、「簡易モード」又は「精密モード」の動作モードの設定を行う。コンピュータ300は、データ出力部200から出力される第1,第2食品データの関数式を表すデータと対象食品160の重量と、当該コンピュータ本体301に記録してあるデータベースのデータとに基づいて、ユーザにより設定された動作モードのカロリー計算処理を実行する。当該カロリー計算処理については、後にフローチャートを参照しつつ説明する。
(1-2)NMRスペクトルデータ
図2は、第1食品データ、即ち、対象食品160の水素に対する固有の特性データであるNMRスペクトルデータを示す図である。第1食品データは、波長λを変数とする関数で表される。後述する「簡易モード」によるカロリー計算処理では、上記第1食品データと、n種類の栄養素の水素に対するNMRスペクトルデータそれぞれとの類似度を求め、求めた各栄養素の類似度に基づいて各栄養素の対象食品160に対する構成重量を特定する。n種類の栄養素の構成重量の合計は、対象食品160の重量になる。
以下、各栄養素の水素に対するNMRスペクトルデータのことを、第1栄養素データと表し、n種類の栄養素の水素に対するNMRスペクトルデータのことを、n種類の第1栄養素データと表す。
上記類似度は、第1食品データと、第1栄養素データとのいわゆる相互相関値により表される。当該相互相関値は、第1食品データを表す関数式に、第1栄養素データの関数式を掛け合わせて特定される式に関して、波長λを0〜∞の範囲で変化させることにより求められる積分値のことである(以下に説明する「数9」,「数11」,「数12」等を参照)。
以下、第1食品データと、第1栄養素データとの相互相関値のことを、第1相互相関値と表す。
なお、カロリー計測装置1は、後述する「精密モード」によるカロリー計算処理では、第1相互相関値だけでなく、対象食品160の炭素に対するNMRスペクトルデータ(以下、第2食品データと表す)と、n種類の栄養素の炭素についてのNMRスペクトルデータ(以下、第2栄養素データと表す)との類似度である相互相関値(以下、第2相互相関値と表す)も使用することにより、各栄養素の構成重量を特定する。
なお、上述した「簡易モード」、「精密モード」によるカロリー計算処理の詳しい内容の説明については、「(2)カロリー計算処理の説明」の欄で行う。
(1-3)各機能ブロック図の説明
図3は、図1に示したカロリー計測装置1の機能ブロック図である。カロリー計測装置1は、センサ部100と、データ出力部200と、コンピュータ300とで構成される。
センサ部100が有する1対の磁極板102,103は、磁芯101に接続されている。当該磁芯101には、電線104がコイル状に巻き付けられている。当該電線104には、第1又は第2食品データ取得用に、磁場電源105から所定の電流が流される。コイル155は、対象食品160に対して高周波信号を射出すると共に、当該対象食品160から放射されてくる高周波信号を、第1又は第2食品データとして受信し、受信した第1又は第2食品データをデータ出力部200に出力する。
重量計150は、台150aに載せられた対象食品160の重量を測定し、測定値をデータ出力部200に出力する。
データ出力部200は、高周波発信器201と、高周波増幅器202と、A/D変換器203と、FFT回路204とで構成されている。高周波発信器201は、センサ部100が有するコイル155から対象食品160に対して高周波信号を射出させる。高周波増幅器202は、コイル155が受信する信号、即ち、対象食品から放射されてくる高周波信号である第1又は第2食品データを増幅して次段のA/D変換器203に出力する。A/D変換器203は、増幅された第1又は第2食品データをディジタル信号に変換し、ディジタル化された第1又は第2食品データを次段のFFT回路204に出力する。FFT回路204は、ディジタル化された第1又は第2食品データをフーリエ変換して波長λを変数とするNMRスペクトルデータの関数式(以下に説明するGh(λ),Gc(λ)がこれに相当する)に変換し、当該第1又は第2食品データの関数式を表すデータを、コンピュータ300に出力する。
なお、データ出力部200は、センサ部100の重量計150から受け取った対象食品160の重量のデータを、そのままコンピュータ300に出力する。
上述するように、カロリー計測装置1では、FFT回路204において、NMRスペクトルデータをフーリエ変換して波長λを変数とする関数式に変換する。しかし、NMRスペクトルデータを、例えば、波長λを変数とする関数式に変換する変換方法であって、得られる関数式を用いて算出できるNMRスペクトルデータの相互相関値が類似度を表す情報として利用できるものであれば、フーリエ変換以外の変換方法を採用することも考えられる。
コンピュータ300を構成する本体301は、CPU301aと、ROM301bと、RAM301cと、ハードディスク301dとで構成される。
CPU301aは、データ出力部200から出力されるデータを用いて、カロリー算出処理を実行する。ROM301bには、コンピュータ300のオペレーション用の基本プログラムの他に、カロリー計算処理プログラムが記録されている。RAM301cは、カロリー計算処理の実行時、データ処理用の作業領域として用いられる。ハードディスク301dは、n種類の第1栄養素データで構成される第1データベースと、2種類の第2栄養素データで構成される第2データベースとで、n種類の栄養素のそれぞれの構成重量に対するエネルギー変換係数Ki(但し、iは1〜nの整数)とを記録している。
CPU301aは、カロリー計測装置1の起動時、ROM301bに格納しているオペレーションシステム用の基本プログラムの実行に引き続き、カロリー計算処理のプログラムをRAM301cに展開し、当該プログラムを実行する。上述したように、対象食品160のカロリー計算処理自体は、ユーザのキーボード303の操作による「精密モード」又は「簡易モード」の動作モードの設定に応じて実行する。
次に示す「表1」は、上記ハードディスク301dに記録してある第1,第2データベースにおいて、第1,第2栄養素データのレコードに割り当てられている番号i(但し、iは1〜nの整数)と、対応する栄養素の名前を示す。
Figure 0004233499
(2)カロリー計算処理の説明
(2-1)カロリー計算の概要
カロリー計測装置1は、対象食品160のカロリーを算出する動作モードとして、簡単かつ高速にカロリー計算を実行する「簡易モード」、又は、より正確なカロリー計算を実行する「精密モード」の設定を行うことができる。
「簡易モード」の設定時、カロリー計測装置1は、第1食品データと、n種類の第1栄養素データとのそれぞれの類似度を表す計n個の第1相互相関値に基づいて、対象食品160の重量に対する上記多種類の栄養素の構成重量を特定し、特定した構成重量に基づいて対象食品160の総カロリー(単位はkcal、以下カロリーについて同じ)を算出する。従って、カロリー計測装置1は、対象食品160に非接触な状態で、当該対象食品160のカロリーを正確かつ高速に算出することができる。
「精密モード」の設定時、カロリー計測装置1は、水素に加え、炭素に対するNMRスペクトルデータ、即ち、第2食品データと、n種類の第2栄養素データとのそれぞれの類似度を表す計n個の第2相互相関値を求める。その後、カロリー計測装置1は、n種類の栄養素の全部、又は、予め定めた一部の栄養素に関し、第1相互相関値に含まれる誤差成分よりも第2相互相関値に含まれる誤差成分の方が小さい場合に、当該栄養素について第1相互相関値の代わりに、第2相互相関値を用いて、即ち、当該栄養素については第2相互相関値に関する関係式を用いて、対象食品160の重量に対する各栄養素の構成重量を特定する。当該処理を実行することにより、カロリー計測装置1は、ある栄養素の第1栄養素データの一部分が、実際には含まれていない栄養素の第1栄養素データ(誤差成分)に類似しているため、当該実際には含まれていない栄養素の第1相互相関値が偶然に高くなった場合であっても、対象食品160に上記実際には含まれていない栄養素が含まれていると誤判断することを防止し、n種類の栄養素のより正確な構成重量の特定、即ち、正確なカロリー計算を実現することができる。
(2-2)メインルーチンの説明
図4は、上記コンピュータ300のCPU301aが実行するカロリー計算処理のメインルーチンのフローチャートである。以下、当該フローチャートに従い、CPU301aの実行するカロリー計算処理の手順について説明する。以下の説明において、連立方程式の解法手順や、各栄養素のカロリーの合計を求める処理等、既に種々のコンピュータにより実現されている内容は、簡単に説明し、本発明のカロリー計算処理において実行する特徴的な処理の内容について詳しく説明する。なお、ステップS4とステップSとの処理はサブルーチンになっており、当該処理の詳しい内容については後述する。
まず、ユーザによるキーボード303の操作を受け付け、誤差成分を考慮して正確なカロリー計算を行う「精密モード」、又は、誤差成分を考慮せずに簡単なカロリー計算を行う「簡易モード」の選択を受け付ける(ステップS1)。CPU301aは、ユーザにより設定された動作モードに応じて、以下に説明するステップS2以降のカロリー計算処理を実行する。
次に、対象食品160の重量のデータを、センサ部100が有する重量計150の出力から取得する(ステップS2)。
第1食品データを表す関数式Gh(λ)のデータを取得し、取得したデータをRAM301cに書き込むと共に、ハードディスク301dに記録する(ステップS3)。当該処理は、上述したセンサ部100とデータ出力部200とで行う。
上記ステップS3の処理を実行している間、センサ部100は、第1食品データ、即ち、対象食品160について、水素(第1元素)に対する固有の特性データであるNMRスペクトルデータを、取得する第1データ取得手段として機能する。
第1食品データを表す関数式Gh(λ)と、n個の第1栄養素データを表す関数式Fhi(λ)(但し、iは1〜nの整数)とから、これらNMRスペクトルデータの類似度であるn個の第1相互相関値ghi(但し、iは1〜nの整数)を求める連立方程式(以下に示す「数1」)の特定を行う(ステップS4)。
Figure 0004233499
上記「数1」において、hij(但し、i,jはそれぞれ1〜nの整数)は、番号iの第1栄養素データと、番号jの第1栄養素データとの類似度である第1相互相関値を表すものである。m1,m2,…,mnは、対象食品160の重量に対する各栄養素の構成重量を表し、その合計は、上記ステップS2において測定した対象食品160の重量になる。また、eh1,eh2,…,ehnは、誤差成分のNMRスペクトルデータを表す関数式Eh(λ)と、n種類の第1栄養素データを表す関数式Fhi(λ)との類似度であるn個の第1相互相関値を表すものである。ここで、誤差成分のNMRスペクトルデータとは、準備した第1データベースに含まれていないn+1番目以降の第1栄養素データのことを意味する。
なお、上記「数1」を導出するまでの工程については、後述する「(2-3-1)相互相関値ghiの特定」の説明の欄で詳しく説明する。
ここで、上記ステップS1において、「精密モード」が設定されているか、又は、「簡易モード」が設定されているか否かの判断を行う(ステップS5)。ステップS1において「精密モード」が設定されていない場合、即ち、「簡易モード」が設定されている場合(ステップS5でNO)、上記ステップS4において特定した連立方程式「数1」を修正して、誤差成分に関する第1相互相関値eh1,eh2,…,ehnの項を消去する(ステップS6)。修正後の連立方程式を解いて、各栄養素の構成重量を算出した後に(ステップS7)、ステップS16に進む。
CPU301aは、上記ステップS7において、第1相互相関値に基づいて、対象食品160に対するn種類の栄養素の各構成重量を特定する「簡易モード」用の重量特定手段として機能する。
上記ステップS7において算出したn種類の栄養素の構成重量mi(但し、iは1〜nの整数)に、それぞれ対応するエネルギー換算係数Ki(但し、iは1〜nの整数)を掛け合わせ、対象食品160の総カロリーを算出する(ステップS16)。ディスプレイ302に算出した総カロリーを表示し(ステップS17)、処理を終了する。
一方、正確なカロリー計算を行う「精密モード」が設定されている場合(ステップS5でYES)、第2食品データを表す関数式Gc(λ)のデータを取得し、取得したデータをRAM301cに書き込むと共に、ハードディスク301dに記録する(ステップS)。当該処理は、上記ステップSにおける処理と同様に、センサ部100とデータ出力部200とで行う。
第2食品データの関数式Gc(λ)と、n種類の第2栄養素データの関数式Fci(λ)(但し、iは1〜nの整数)とから、これらデータの類似度である第2相互相関値gci(但し、iは1〜nの整数)を求める連立方程式(以下に示す「数2」)の特定を行う(ステップS9)。
Figure 0004233499
上記「数2」において、cij(i,jは、それぞれ1〜nの整数)は、番号iの第2栄養素データと、番号jの第2栄養素データとの第2相互相関値を表すものである。m1,m2,…,mnは、対象食品160の重量に対する各栄養素の構成重量を表し、その合計は、上記ステップS2において測定した対象食品160の重量になる。また、ec1,ec2,…,ecnは、誤差成分のNMRスペクトルデータを表す関数式Ec(λ)と、n種類の第2栄養素データを表す関数式Fci(λ)との類似度であるn個の第2相互相関値を表すものである。ここで、誤差成分のNMRスペクトルデータとは、準備した第2データベースに含まれていないn+1番目以降の第2栄養素データのことを意味する。
なお、上記「数2」を導出するまでの工程については、後述する「(2-3-2)相互相関値gciの特定」の説明の欄で詳しく説明する。
上記ステップS9の処理を実行している間、センサ部100は、第2食品データ、即ち、対象食品160について、炭素(第2元素)に対する固有の特性データであるNMRスペクトルデータを、取得する第2データ取得手段として機能する。
ステップS4とステップS9とで特定される「数1」と「数2」の連立方程式は、Eh(λ),Ec(λ)で表す誤差成分のNMRスペクトルデータと、n種類の第1,第2栄養素データとの各n個の第1,第2相互相関値ehi(但し、iは1〜nの整数),eci(但し、iは1〜nの整数)を含むため、方程式の数よりも未知数の方が多く、このままの状態で解くことはできない。カロリー計測装置1は、以下の手順(アルゴリズム)により、「数1」,「数2」に表した連立方程式を解く。
まず、誤差成分Eh(λ),Ec(λ)について、第1相互相関値ehi,第2相互相関値eciの値を、ゼロと仮定して、「数1」と「数2」との連立方程式を解き、合計n種類の各栄養素の構成重量mhi(但し、iは1〜nの整数)と、mci(但し、iは1〜nの整数)とを求める(ステップS10)。
ステップS10の処理により求めた各栄養素の構成重量mhi,mciを、「数1」と「数2」との連立方程式に代入すると、次の「数3」と「数4」とが求まる。
Figure 0004233499
Figure 0004233499
通常、誤差成分、即ち、準備した第1,第2データベースに含まれていないn+1番目以降の構成物質の水素,炭素についてのNMRスペクトルデータと、n種類の第1,第2栄養素データとの相互相関値ehi、eciは、小さな値であることが予測される。準備した第1,第2データベースに含まれていないn+1番目以降の構成物質に対する第1相互相関値ehiが、偶然に比較的大きな値となっても、第2相互相関値eciは小さな値となることが予測される。
上記ステップS10の処理、誤差成分をゼロであると仮定して、「数1」と「数2」との連立方程式を解いた場合、誤差成分の値が大きい方が、真の構成重量よりも大きな値の構成重量が求められる。そこで、n種類の栄養素の全部又は一部について、上記ステップS10において求めた構成重量mhiとmciとを比較し、小さい方の値が、元々誤差成分の少ない方程式を解いて求められた解、即ち、より正確な値であると判断して、これを選択し、各栄養素の構成重量msi(但し、iは1〜nの整数)と定義する(ステップS11)。
ステップS11において求めた各栄養素の構成重量msiの値を用いて、誤差成分に対する第1相互相関値の予測値ehi(但し、iは1〜nの整数)を特定する関係式を、以下の「数5」に示す通り特定する。当該関係式を用いて、誤差成分に対する第1相互相関値の予測値ehi(但し、iは1〜nの整数)の値を求める(ステップS12)。
Figure 0004233499
ステップS11において求めた各栄養素の構成重量msi(但し、i=1…n)の値を用いて誤差成分に対する第2相互相関値の予測値eci(但し、iは1〜nの整数)を特定する関係式を、以下の「数6」に示す通り特定する。当該関係式を解いて、誤差成分に対する第2相互相関値の予測値eci(但し、iは1〜nの整数)の値を求める(ステップS13)。
Figure 0004233499
CPU301aは、上記ステップS10乃至ステップS13までの処理を実行している間、第1食品データと、n種類の第1栄養素データとの類似度を表すn個の第1相互相関値を求める第1相互相関値算出手段として機能すると共に、第2食品データと、n種類の第2栄養素データとの類似度を表す第2相互相関値を求めるn個の第2相互相関値算出手段として機能する。
誤差成分に対する第1相互相関値の予測値ehi,第2相互相関値の予測値eciの内、値の小さい方がn種類の栄養素について正確な構成重量を特定することができる。そこで、n種類全て、又は、一部の栄養素について、第1相互相関値の予測値ehi,第2相互相関値の予測値eciの内、小さな値が求められた関係式を「数5」又は「数6」から逐次選択して、各栄養素の構成重量mi(但し、iは1〜nの整数)を求めるための最終の連立方程式を特定する(ステップS14)。
例えば、上記ステップS12,ステップS13により求めた誤差成分に対する第1相互相関値の予測値ehiと第2相互相関値の予測値eciとの比較を行った結果、eh1>ec1,ch2<ec2,…,ehn<ecnであった場合、各栄養素の構成重量miを求めるための最終の連立方程式は、以下の「数7」のように特定される。
Figure 0004233499
上記ステップS14において特定された最終の連立方程式「数7」を解き、対象食品160に含まれている各栄養素の構成重量miの特定を行う(ステップS15)。
CPU301aは、上記ステップS14とステップS15との処理を実行している間、n種類の栄養素の全部、又は、予め、例えば、優先順位又は誤認識し易い順に従い定めた一部の栄養素(上記の例では、準備した第1,第2データベースに含まれていないn+1番目以降の構成物質)について、第1相互相関値ghiに含まれる誤差成分よりも第2相互相関値gciに含まれる誤差成分の方が小さな値の場合に、当該栄養素について、第1相互相関値ghiの代わりに第2相互相関値gciを用いて、即ち、第2相互相関値gciを特定する関係式を用いて(上記ステップS14における処理)、n種類の栄養素の対象食品に対する構成重量を特定する(上記ステップS15における処理)「精密モード」用の重量特定手段として機能する。
ハードディスク301dに格納している各栄養素についてのエネルギー変換係数Ki(但し、iは1〜nの整数)を読み出し、ステップS15において求めた重量mi(但し、iは1〜nの整数)に掛け合わせた値の合計(累計値)を求めることにより、対象食品160の総カロリーを特定する(ステップS16)。
CPU301aは、上記ステップS16の処理を実行している間、上記重量特定手段により特定された対象食品160に含まれる各栄養素の構成重量mi(但し、iは1〜nの整数)にエネルギー換算係数を掛け合わせて総カロリーを算出するカロリー算出手段として機能する。
上記ステップS16において求めた対象食品160の総カロリーの値を、ディスプレイ302に表示し(ステップS17)、処理を終了する。
(2-3)サブルーチンの説明
(2-3-1)相互相関値ghiの特定
以下、図4のステップS4のサブルーチンで実行する処理内容を、アルゴリズムの説明と共に詳しく説明する。
図5は、図4に示すフローチャートのステップS4において実行する処理の内容を順に説明するフローチャートである。まず、上記n種類の第1栄養素データを表す関数式Fhi(λ)を、次の「数8」を満足するように正規化する(ステップS20)。ここで正規化とは、関数式Fhi(λ)同士を掛け合わせて求められる相関値が1になるように、当該関数式Fhi(λ)を設定することである。
Figure 0004233499
n種類の栄養素から選ぶ、2個の同一又は異なる栄養素の組み合わせ全てについて、次の「数9」に示す相互相関値hij(但し、i,jは1〜nの整数)を求める(ステップS21)。
Figure 0004233499
第1食品データの関数式Gh(λ)を、誤差成分Eh(λ)を考慮して表すと、次の「数10」で表される(ステップS22)。
Figure 0004233499
誤差成分Eh(λ)のn種類の栄養素のそれぞれに対する第1相互相関値ehi(但し、iは1〜nの整数)を、「数11」に示す通り特定する(ステップS23)。Eh(λ)は未知数であるため、ehiも未知数になる。
Figure 0004233499
第1食品データの関数式Gh(λ)と、n種類の第1栄養素データの関数式Fhi(λ)(但し、iは1〜nの整数)のそれぞれについて計n個求められる第1相互相関値ghi(但し、iは1〜nの整数)を、「数12」に示す通り特定する(ステップS24)。
Figure 0004233499
n種類全ての栄養素に対する第1相互相関値ghiを特定することにより、図4のステップS4の説明の欄で示した連立方程式「数1」を特定することができる(ステップS25)。
以上の処理により、ステップS4のサブルーチンの処理が終了する。この後、図4に示すメインルーチンにリターンする(ステップS26)。
(2-3-2)相互相関値gciの特定
以下、図4のステップS9において実行する実際の演算処理内容を、アルゴリズムの説明と共に詳しく説明する。図6は、ステップS9において実行する処理の内容を順に説明するフローチャートである。まず、n種類の第2食品データの関数式Fci(λ)を正規化する(ステップS30:「数8」を参照)。ここで正規化とは、関数式Fci(λ)同士を掛け合わせて求められる相関値が1になるように当該関数式Fci(λ)を設定することである。
n種類の栄養素から選ぶ、2個の同一又は異なる栄養素の組み合わせ全てについての相互相関値cij(但し、i,jは、それぞれ1〜nの整数)を求める(ステップS31:「数9」を参照)。
第2食品データの関数式Gc(λ)は、誤差成分Ec(λ)を考慮して表すと、次の「数13」で表される(ステップS32)。
Figure 0004233499
誤差成分Ec(λ)のn種類の栄養素に対する第2相互相関値eci(但し、iは1〜nの整数)を、「数14」により示す通り特定する。Ec(λ)は未知数であるため、eciも未知数になる。
Figure 0004233499
水素の場合と同様に、第2食品データの関数式Gc(λ)と、n個の第2栄養素データの関数式Fci(λ) (但し、iは1〜nの整数)との相互相関値gci(但し、iは1〜nの整数)を、「数15」に示す通り特定する(ステップS34)。
Figure 0004233499
即ち、n種類の栄養素全てに対する第2相互相関値gciを特定することにより、上記図4のステップS9の説明の欄で示した連立方程式「数2」を特定することができる(ステップS35)。
以上の処理により、ステップS9のサブルーチンの処理が終了する。この後、図4に示すメインルーチンにリターンする(ステップS36)。
(3)カロリー計算処理の実施例
(3-1)実施例1
上述した構成のカロリー計測装置1を用いて、実際に100gの牛肉のカロリー計算を行った。次の「表2」は、CPU301aが上述したフローチャートに従い「精密モード」でカロリー計算処理を行った結果、図4のステップS15において特定された各栄養素の構成重量mi(但し、iは1〜nの整数)を示す。
Figure 0004233499
図4に示すステップS16では、上記特定された各栄養素の構成重量mi(但し、iはi〜nの整数)に、アトウォータのエネルギー換算係数を用いてエネルギー量を計算する。蛋白質(栄養素の番号i=1〜20)のエネルギー換算係数として4kcal/gを使用し、脂質(栄養素の番号i=21〜38)のエネルギー換算係数として9kcal/gを使用し、炭水化物(栄養素の番号i=39〜46)のエネルギー換算係数として4kcal/gを使用する。この場合、図4のステップS16では、100gの牛肉の総カロリー(単位はkcal)として、(16.08+4.02)×4+(0.57+5.13)×9+0.3×4=132.9が算出される。図4に示すステップS17の処理により、上記算出した100gの牛肉の総カロリーの値(=132.9kcal)がディスプレイ302に表示される。
(3-2)実施例2
図7(a)は、アスパルテーム水溶液の水素に対するNMRスペクトルデータを示し、図7(b)は、ショ糖の水素に対するNMRスペクトルデータを示し、図7(c)は、アスパルテームの炭素に対するNMRスペクトルデータを示し、図7(d)は、ショ糖の炭素に対するNMRスペクトルデータを示す。アスパルテームは、ダイエット飲料などに用いられている人工甘味料の一種であり、甘味度が砂糖の200倍、カロリーは略ゼロである。通常の人の味覚では、アスパルテームの水溶液と砂糖水との区別をすることはできない。
図7(a)と図7(b)に示すように、アスパルテームとショ糖の水素に対するNMRスペクトルデータは、P1,P2点で類似する。従って、アスパルテームの水素に対するNMRスペクトルデータと、ショ糖の水素に対するNMRスペクトルデータとの第1相互相関値は比較的大きな値になる。この場合、アスパルテームの水溶液に対して、「簡易モード」によるカロリー計算を行うと、カロリー計測装置1は、実際には含まれていないショ糖が含まれていると誤判断し、実際よりも高い値のカロリーが算出されることになる。
一方、「精密モード」によるカロリー計算を行う場合、アスパルテームの炭素に対するNMRスペクトルデータと、ショ糖の炭素に対するNMRスペクトルデータとの第2相互相関値を求める(図4のステップS8,S9における処理)。図7(c)と図7(d)に示すように、アスパルテームとショ糖の炭素に対するNMRスペクトルデータには、類似する箇所が無く、第2相互相関値は第1相互相関値よりも小さな値(略ゼロ)に成る。上述した通り、「精密モード」の設定時、カロリー計測装置1は、アスパルテームについては、第2相互相関値を用いて、各栄養素の構成重量の特定と(図4のステップS10〜S15における処理)、カロリー計算を行う(図4のステップS16)。従って、カロリー計測装置1では、「精密モード」によるカロリー計算を行うことにより、アスパルテームの水溶液に、ショ糖が含まれていると誤判断することなく、正確なカロリー計算を行うことができる。
(4)まとめ
以上、説明したように、「簡易モード」の設定時、カロリー計測装置1は、第1食品データと、n種類の第1栄養素データについて求める第1相互相関値に基づいて、対象食品160に非接触な状態で、正確かつ迅速に、当該対象食品160のカロリーを算出することができる。
更に、「精密モード」の設定時、カロリー計測装置1は、誤差成分、即ち、実際には含まれていない栄養素について第1相互相関値が偶然に高くなった場合でも、当該実際には含まれていない栄養素の構成重量を実際よりも多く算出することなく、各栄養素の構成重量を正確に特定することができる。これにより、対象食品160に非接触な状態で、より正確かつ迅速に、当該対象食品160のカロリーを算出することができる。
(5)カロリー計測装置の変形例
カロリー計測装置1では、対象食品160の固有の特性データと、n種類の栄養素の水素及び炭素に対する固有の特性データとして、NMR技術により取得されるNMRスペクトルデータを用いたが、これ以外に、赤外線を用いて取得したFTIRスペクトルデータを利用することも考えられる。この場合、対象食品160の水素又は炭素に対するNMRスペクトルデータを取得する機器(センサ部100、データ出力部200)の代わりに、以下の機器を用意すればよい。即ち、対象食品160の水素又は炭素に対するFTIRスペクトルデータを取得し、取得したデータを、例えば、波長λを変数とする関数式に変換し、当該関数式のデータをコンピュータ300に出力する機器を用意する。そして、カロリー算出処理として、図4〜図6に示すフローチャートに示す処理アルゴリズムに従い、NMRスペクトルデータの関数式の代わりに、FTIRスペクトルデータの関数式を用いて相互相関値を求める処理を実行すればよい。この場合、コンピュータ300が備えるハードディスク301dには、n種類の栄養素の水素と炭素とに対するFTIRスペクトルデータの第1データベースと第2データベースとを用意しておく。
例えば、蛋白質には、水素や炭素以外に、窒素も含まれている。従って、対象食品160の窒素に対するNMRスペクトルデータと、n種類の栄養素の窒素に対するNMRスペクトルデータとを、第1,第2食品データと第1,第2栄養素データとの代わりに使用すること、又は、第1食品データと第1栄養素データ、若しくは、第2食品データと第2栄養素データとの代わりに用いることも考えられる。さらに、第1,第2食品データと第1,第2栄養素データに、第3の食品データと、第3の栄養素データとして追加すること共に、計算アルゴリズムを3種類用に変換することでより正確なカロリー計算を行うこともできる。
センサ部100により第1,第2食品データを取得する際に生じる微妙な測定誤差を修正する目的で、取得した第1,第2食品データを表す関数式Gh(λ),Gc(λ)と、n種類の第1,第2栄養素データを表す関数式Fhi(λ),Fci(λ)との相互相関値ghi,gciを求める際、Gh(λ),Gc(λ)の波長λをわずかに変化させ、即ち、(λ±Δλ)の範囲で変化して得られる最大値を、それぞれの相互相関値ghi,gciとして使用することも考えられる。
実施の形態にかかるカロリー計測装置の構成を示す図である。 ある対象食品について求めたNMRスペクトルデータの一例を示す図である。 カロリー計測装置の機能ブロックを示す図である。 カロリー計算処理のフローチャートである。 カロリー計算処理のサブルーチンを示す図である。 カロリー計算処理のサブルーチンを示す図である。 (a)〜(d)は、アスパルテームとショ糖の水素及び炭素に対するNMRスペクトルデータを示す図である。
符号の説明
1 カロリー計測装置、100 センサ部、104 線、105 磁場電源、151 重量計、155 コイル、160 対象食品、200 データ出力部、201 高周波発信器、202 高周波増幅器、203 A/D変換器、204 FFT、300 コンピュータ、301a CPU、301 本体、302 ディスプレイ、303 キーボード、304 マウス。

Claims (4)

  1. 対象食品のカロリーを計算するカロリー計測装置であって、
    第1データ取得手段と、第1データベースと、コンピュータ読み取り可能なプログラムを実行することによって演算手段(301a)によって実現される第1相互相関値の連立方程式特定手段と、重量特定手段(ステップS7)と、カロリー算出手段(ステップS16)と、を含んでおり、
    上記第1データ取得手段が、対象食品の第1元素αに対するNMRに関するデータを取得し、該データを、NMRスペクトルデータを表す関数データに変換した第1食品データを、非接触の状態で取得するものであり、
    上記第1データベースが、n種類(但し、nは1以上の整数)の栄養素毎の第1元素αに対するNMRスペクトルデータを表す関数データである第1栄養素データで構成されており、
    第1相互相関値の連立方程式特定手段が、第1食品データと、n種類の第1栄養素データとの類似度を示す第1相互相関値gαi=m1×αij+…+mn×αnn(但し、i、jは1〜nの整数、miは番号iの栄養素の構成重量、αijは番号iの第1栄養素データと番号jの第1栄養素データとの類似度である第1相互相関値を表す)の連立一次方程式を特定するものであり、
    上記重量特定手段が、特定された第1相互相関値gαiの連立一次方程式を解いて、対象食品に対するn種類の栄養素の各構成重量を特定するものであり、
    上記カロリー算出手段が、n種類の栄養素の各構成重量に基づいて、対象食品のカロリーを算出するものである、
    ことを特徴とするカロリー計測装置。
  2. 対象食品のカロリーを計算するカロリー計測装置であって、
    データ取得手段と、第1、2データベースと、コンピュータ読み取り可能なプログラムを実行することによって演算手段(301a)によって実現される相互相関値の連立方程式特定手段と、重量特定手段(ステップS15)と、カロリー算出手段(ステップS16)と、を含んでおり、
    上記データ取得手段が、対象食品の第1元素αに対するNMRに関するデータを取得し、該データを、NMRスペクトルデータを表す関数データに変換した第1食品データと、対象食品の第2元素βに対するNMRに関するデータを取得し、該データを、NMRスペクトルデータを表す関数データに変換した第2食品データと、を非接触の状態で取得するものであり、
    上記第1データベースが、n種類(但し、nは1以上の整数)の栄養素毎の第1元素αに対するNMRスペクトルデータを表す関数データである第1栄養素データで構成されており、
    上記第2データベースが、n種類(但し、nは1以上の整数)の栄養素毎の第2元素βに対するNMRスペクトルデータを表す関数データである第2栄養素データで構成されており、
    上記相互相関値の連立方程式特定手段が、第1相互相関値の連立方程式特定手段(ステップS4)と、第2相互相関値の連立方程式特定手段(ステップS9)と、最終連立方程式特定手段と、を含んでおり、
    上記第1相互相関値の連立方程式特定手段が、第1食品データと、n種類の第1栄養素データと、の類似度を示す第1相互相関値gαi=m1×αij+…+mn×αnn+eαn(但し、i、jは1〜nの整数、miは番号iの栄養素の構成重量であり、αijは番号iの第1栄養素データと、番号jの第1栄養素データとの類似度である第1相互相関値、eαnは第1データベースに含まれていないn+1番目以降の第1栄養素データの誤差成分)の連立一次方程式を特定するものであり、
    上記第2相互相関値の連立方程式特定手段が、第2食品データと、n種類の第2栄養素データと、の類似度を示す第2相互相関値gβi=m1×βij+…+mn×βnn+eβn(但し、i、jは1〜nの整数、miは番号iの栄養素の構成重量であり、n個の構成重量の合計が上記対象食品の重量であり、βijは番号iの第2栄養素データと、番号jの第2栄養素データとの類似度である第2相互相関値、eβnは第2データベースに含まれていないn+1番目以降の第2栄養素データの誤差成分)の連立一次方程式を特定するものであり、
    上記最終連立方程式特定手段が、誤差成分eαi、eβiが0であるとして第1、第2相互相関値の連立一次方程式を解いて各栄養素の構成重量mαi、mβiを求める手段(ステップS10)と、各栄養素の小さな方の構成重量値を用いて、第1、第2相互相関値の誤差成分eαi、eβiを求める手段と、n種類の栄養素の全部又は一部の内、第1相互相関値の連立一次方程式に含まれる誤差成分よりも第2相互相関値の連立一次方程式に含まれる誤差成分の方が小さな値の栄養素に関して、第1相互相関値gαiの式の代わりに、第2相互相関値gβiの式を用いて、最終連立一次方程式を特定する手段(ステップS14)と、を含んでおり、
    上記重量特定手段が、特定された最終連立一次方程式を解いて対象食品に対するn種類の栄養素の各構成重量を特定するものであり、
    上記カロリー算出手段が、特定されたn種類の栄養素の各構成重量に基づいて、対象食品のカロリーを算出するものである、
    ことを特徴とするカロリー計測装置。
  3. 対象食品のカロリーを計算するカロリー計測装置であって、
    第1データ取得手段と、第1データベースと、コンピュータ読み取り可能なプログラムを実行することによって演算手段(301a)によって実現される第1相互相関値の連立方程式特定手段と、重量特定手段(ステップS7)と、カロリー算出手段(ステップS16)と、を含んでおり、
    上記第1データ取得手段が、対象食品の第1元素αに対するFTIRに関するデータを取得し、該データを、FTIRスペクトルデータを表す関数データに変換した第1食品データを、非接触の状態で取得するものであり、
    上記第1データベースが、n種類(但し、nは1以上の整数)の栄養素毎の第1元素αに対するFTIRスペクトルデータを表す関数データである第1栄養素データで構成されており、
    第1相互相関値の連立方程式特定手段が、第1食品データと、n種類の第1栄養素データとの類似度を示す第1相互相関値gαi=m1×αij+…+mn×αnn(但し、i、jは1〜nの整数、miは番号iの栄養素の構成重量、αijは番号iの第1栄養素データと、番号jの第1栄養素データとの類似度である第1相互相関値を表す)の連立一次方程式を特定するものであり、
    上記重量特定手段が、特定された第1相互相関値gαiの連立一次方程式を解いて対象食品に対するn種類の栄養素の各構成重量を特定するものであり、
    上記カロリー算出手段が、n種類の栄養素の各構成重量に基づいて、対象食品のカロリーを算出するものである、
    ことを特徴とするカロリー計測装置。
  4. 対象食品のカロリーを計算するカロリー計測装置であって、
    データ取得手段と、第1、2データベースと、コンピュータ読み取り可能なプログラムを実行することによって演算手段(301a)によって実現される相互相関値の連立方程式特定手段と、重量特定手段(ステップS15)と、カロリー算出手段(ステップS16)と、を含んでおり、
    上記データ取得手段が、対象食品の第1元素αに対するFTIRに関するデータを取得し、該データを、FTIRスペクトルデータを表す関数データに変換した第1食品データと、対象食品の第2元素βに対するFTIRに関するデータを取得し、該データをFTIRスペクトルデータを表す関数データに変換した第2食品データと、を非接触の状態で取得するものであり、
    上記第1データベースが、n種類(但し、nは1以上の整数)の栄養素毎の第1元素αに対するFTIRスペクトルデータを表す関数データである第1栄養素データで構成されており、
    上記第2データベースが、n種類(但し、nは1以上の整数)の栄養素毎の第2元素βに対するFTIRスペクトルデータを表す関数データである第2栄養素データで構成されており、
    上記相互相関値の連立方程式特定手段が、第1相互相関値の連立方程式特定手段(ステップS4)と、第2相互相関値の連立方程式特定手段(ステップS9)と、最終連立方程式特定手段と、を含んでおり、
    上記第1相互相関値の連立方程式特定手段が、第1食品データと、n種類の第1栄養素データと、の類似度を示す第1相互相関値gαi=m1×αij+…+mn×αnn+eαn(但し、i、jは1〜nの整数、miは番号iの栄養素の構成重量、αijは番号iの第1栄養素データと、番号jの第1栄養素データとの類似度である第1相互相関値、eαnは第1データベースに含まれていないn+1番目以降の第1栄養素データの誤差成分)の連立一次方程式を特定するものであり、
    上記第2相互相関値の連立方程式特定手段が、第2食品データと、n種類の第2栄養素データと、の類似度を示す第2相互相関値gβi=m1×βij+…+mn×βnn+eβn(但し、i、jは1〜nの整数、miは番号iの栄養素の構成重量、βijは番号iの第2栄養素データと、番号jの第2栄養素データとの類似度である第2相互相関値、eβnは第2データベースに含まれていないn+1番目以降の第2栄養素データの誤差成分)の連立一次方程式を特定するものであり、
    上記最終連立方程式特定手段が、誤差成分eαi、eβiが0であるとして第1、第2相互相関値の連立一次方程式を解いて各栄養素の構成重量mαi、mβiを求める手段(ステップS10)と、各栄養素の小さな方の構成重量値を用いて、第1、第2相互相関値の誤差成分eαi、eβiを求める手段と、n種類の栄養素の全部又は一部の内、第1相互相関値の連立一次方程式に含まれる誤差成分よりも第2相互相関値の連立一次方程式に含まれる誤差成分の方が小さな値の栄養素に関して、第1相互相関値gαiの式の代わりに、第2相互相関値gβiの式を用いて、最終連立一次方程式を特定する手段(ステップS14)と、を含んでおり、
    上記重量特定手段が、特定された最終連立一次方程式を解いて対象食品に対するn種類の栄養素の各構成重量を特定するものであり、
    上記カロリー算出手段が、特定されたn種類の栄養素の各構成重量に基づいて、対象食品のカロリーを算出するものである、
    ことを特徴とするカロリー計測装置。
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