JP4233075B2 - Artificial nipple - Google Patents

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JP4233075B2
JP4233075B2 JP2000132907A JP2000132907A JP4233075B2 JP 4233075 B2 JP4233075 B2 JP 4233075B2 JP 2000132907 A JP2000132907 A JP 2000132907A JP 2000132907 A JP2000132907 A JP 2000132907A JP 4233075 B2 JP4233075 B2 JP 4233075B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば乳幼児等が授乳等に際し、利用する人工乳首に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の人工乳首は、例えば哺乳瓶等に取り付けられ、乳幼児等がこの哺乳瓶等に収容されたミルク等を飲むために用いられている。
このような人工乳首は、図9に示すように構成されている。図9は人工乳首10の断面図である。すなわち、人工乳首10は、シリコンゴムで形成され、その内部にミルク等が哺乳瓶等から流入する部分である中空部Aを有している。そして、このシリコンゴムの部分は、乳首胴部11と、乳頭部12等から形成されている。
この乳首胴部11は、上記哺乳瓶等に取り付けられるためのベース部11aと母親の乳房の一部に相当する乳首胴部本体11bとを有している。この乳頭部12には、ミルク等が噴出する開口12aが備えられている。このような人工乳首10が、図示しない哺乳瓶等に取り付けられ、この哺乳瓶に収容されたミルク等をこの人工乳首10を介して飲むことになる。
【0003】
図10は、乳幼児20が上記人工乳首10を使用して、図示しない哺乳瓶中のミルク等を飲んでいる状態を示す図である。図示するように、乳幼児20は、自己の舌23の蠕動運動によって、人工乳首10の乳頭部12を、自己の上口蓋21にある哺乳窩22に対して押しつけることになる。
このとき、これら軟口蓋24、舌23及び乳頭部12によって形成される密閉空間Bの圧力は、0(ゼロ)に近い状態となっている。その後、舌23が蠕動運動によって、口腔の奥側(空間C側)に密閉を保ちながら移動することで、密閉空間Bの陰圧による吸引力が強まる。このとき、密閉空間Bを形成していた舌23を上口蓋21から離すことで、空間Cと連通され、これによって、上記人工乳首10内のミルク等が乳頭部12の開口12aより噴出し、喉頭蓋26方向に導かれることになる。
このように口腔内に圧力を発生させることにより、乳幼児20は人工乳首10に接続されている哺乳瓶中のミルク等を飲むことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、近年、乳幼児20がミルク等を飲む際に、乳幼児20の口腔内でどのような動作(哺乳運動)がなされているかについて、研究が行われた結果、以下のような事実が初めて明らかになった。
すなわち、乳幼児20が、人工乳首10付き哺乳瓶中のミルク又は母親の母乳を飲む際に、これら人工乳首10又は母親の乳首が如何なる変形をするかについて、エコーで観察した。その結果、乳幼児20が、人工乳首10をくわえた際、その舌23を蠕動運動させることで、母親の乳首のうち、人工乳首20の乳頭部12に相当する乳頭部及び乳輪部が伸長することがわかった。
この伸長は、人工乳首20のうち、特に舌23が当接して蠕動運動を行う部分である図9の下側が伸長する傾向が見られた。
これは、乳幼児20に人工乳首10付きのミルク入りの哺乳瓶と母親の母乳を与え、その哺乳運動中の人工乳首10と母親の乳首の伸長状態を計測することにより、判明したものである。
ところで、人工乳首10は、ミルク等入りの哺乳瓶等に取り付けて用いられ、母親の母乳の代わりに乳幼児に与えられるものであるため、人工乳首10は、母親の乳首に出来るだけ近似していることが望ましいが、上記の研究結果からは、従来の人工乳首10は、母親の乳首の乳頭部や乳輪部に相当する部分、特に舌23が当接する部分が伸長せず、近似していないという問題があった。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、母親の乳首により近似している人工乳首を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的は、請求項1の発明によれば、乳首胴部と、この乳首胴部から突出して形成されている乳頭部とを有する人工乳首であって、前記乳頭部及び/又は前記乳首胴部のうち、この人工乳首を使用者がくわえた際に、使用者の舌と当接する部分には、他の部分より伸長し易い肉薄部が設けられ、この肉薄部は、人工乳首の長手方向に沿って、この肉薄部より肉厚が厚い剛性部を介して、所定の間隔を空けて形成され、前記乳頭部及び/又は前記乳首胴部のうち、この人工乳首を使用者がくわえた際に、使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面の肉厚が、前記使用者の舌と当接する部分の壁面の肉厚より厚く形成されている人工乳首により、達成される。
前記構成によれば、前記乳頭部及び/又は前記乳首胴部のうち、この人工乳首を使用者がくわえた際に、使用者の舌と当接する部分には、他の部分より伸長し易い肉薄部が設けられているので、より伸長することが好ましい部分に形成されている肉薄部が舌により伸ばされることになる。また、この肉薄部は、人工乳首の長手方向に沿って、この肉薄部より肉厚が厚い剛性部を介して、所定の間隔を空けて形成されているので、舌が人工乳首に対して圧力を加えても、この剛性部によって人工乳首が潰れることを未然に防止することができる。
また、前記構成によれば、前記乳頭部及び/又は前記乳首胴部のうち、この人工乳首を使用者がくわえた際に、使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面の肉厚が、前記使用者の舌と当接する部分の壁面の肉厚より厚く形成されているので、使用者の哺乳窩の形状にフィットするように変形した後に、使用者の舌による蠕動運動が行われても、この使用者の哺乳窩が当接する側の部分の壁面はあまり変形せず、使用者の哺乳窩等にしっかりと配置され、乳頭部が哺乳窩から外れることが未然に防止される。
【0013】
また、好ましくは、請求項の発明によれば、請求項の構成において、人工乳首の長手方向に関する前記肉薄部の幅が、前記使用者の哺乳窩に当接する側である上部の部分の壁面に向かうにつれて狭くなるように形成されている人工乳首である。
【0014】
前記構成によれば、人工乳首の長手方向に関する前記肉薄部の幅が、前記使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面に向かうにつれて狭くなるように形成されているので、剛性の弱い肉薄部は、前記使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面に向かうにつれて、徐々にその面積が小さくなるようになっている。したがって、剛性の弱い部分から徐々に剛性の高い部分へと移行するようになっている。
【0015】
また、好ましくは、請求項の発明によれば、請求項又は請求項の構成において、前記使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面には、人工乳首が哺乳窩に向かって屈曲するための屈曲部が設けられている人工乳首である。
【0016】
前記構成によれば、前記使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面には、人工乳首が哺乳窩に向かって屈曲するための屈曲部が設けられているので、哺乳窩に当接する側の部分の肉厚が厚くされて、変形しずらくなっても、この屈曲部が屈曲されることにより、人工乳首の乳頭部が哺乳窩の方向に向かい、より正確に哺乳窩に当接されることになる。
【0017】
また、好ましくは、請求項の発明によれば、請求項の構成において、前記屈曲部が、前記使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面の内側に形成された溝部である人工乳首となる。
【0018】
前記構成によれば、前記屈曲部が、前記使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面の内側に形成された溝部であるので、この溝部の部分が屈曲することで、人工乳首の乳頭部が哺乳窩の方向に向かい、より正確に哺乳窩に当接されることになる。
【0019】
また、好ましくは、請求項の発明によれば、請求項の構成において、前記屈曲部が、前記使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面の外側に形成された溝部である人工乳首となる。
【0020】
前記構成によれば、前記屈曲部が、前記使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面の外側に形成された溝部であるので、この溝部の部分が屈曲することで、人工乳首の乳頭部が哺乳窩の方向に向かい、より正確に哺乳窩に当接されることになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図1乃至図10を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態にかかる人工乳首100を示す概略断面図である。図示するように、人工乳首100は、母親の乳房に相当する略お碗状の乳首胴部110と、それに連なって設けられている、母親の乳首に相当する乳頭部120とを有している。
また、この乳首胴部110の図において下側には、図示しない例えば哺乳瓶本体と接続するための鍔部であるベース部112が設けられている。このベース部112には、哺乳瓶の中身が減っても瓶内の圧力が外気と変わらないように通気孔112aが設けられている。
また、前記乳頭部120の先端には乳頭用開口部121が設けられている。この乳頭用開口部121は、人工乳首100の乳首胴部110と乳頭部120とで形成されている飲料用空間Dと連通するようになっている。
【0023】
この飲料用空間Dを形成している人工乳首100の斜線部分である壁面は、例えばシリコーンで形成されている。このシリコーンで形成されている乳頭部120と乳首胴部110は、使用者の哺乳窩に当接する側である上部111と、使用者の舌が当接する側である下部113とを有する。
この上部111は、図1の左半分であり、下部113は図1に右半分である。
この下部113の内面には、溝である肉薄部122が例えば6箇所、形成されている。そして、この肉薄部122の厚みは最も薄い部分で例えば約1.2mm程度となっている。また、この肉薄部122の幅(図において縦方向)は、上部111に向かうにつれて徐々に狭くなるように形成されている。
一方、6箇所、形成されている各肉薄部122は、最も薄い部分から徐々に肉厚になるように形成され、剛性部123に達するようになっている。ここで、剛性部123の肉厚は、例えば約1.9mm程度と成っている。したがって、各肉薄部122と各剛性部123との境界部がなだらかになるように構成されており、全体が図1に示すように波形を形成するように配置されている。
【0024】
このように肉薄部122が波型に形成されることにより、肉薄部122と剛性部123との厚さがなだらかに徐々に変化する。したがって、人工乳首100の下部113の壁面の剛性が徐々に変化するようになっている。
このため、後述する乳幼児の哺乳運動の際、人口乳首100の一部が、図1の横方向の圧力によって容易に潰れてしまうのを防ぐことができる。
以上のように肉薄部122が形成されている人工乳首の下部113に対して、上部111には、極めて異なる構成を有している。
すなわち、上部111の壁面の厚みは、下部113の壁面の厚みより厚く形成されている。その厚みは例えば約2.2mmである。
したがって、後述する乳幼児の哺乳運動の際、下部111に設けられている剛性部123より、より高い剛性が確保されることになる。
また、上部111の壁面の内側で乳頭部120と乳首胴部110の境界近傍には、屈曲部111aが1箇所設けられている。この屈曲部111aは、周囲の壁面より肉薄となっており、その形状は下部113に設けられている肉薄部122と略同様の構成となっている。
この屈曲部111aで、人工乳首100は、図において左方向に屈曲し、後述するように、乳頭部120が使用者の哺乳窩にしっかりと当接するようになる。
【0025】
以上のように構成されている人工乳首100は、ベース部112を介して飲料である例えばミルクを収容している哺乳瓶(図示せず)に装着され、哺乳瓶内のミルクが哺乳瓶の瓶口を経て人工乳首100の飲料用空間Dに導かれるように構成されている。
そして、飲料用空間Dに導かれたミルクは、乳頭部120の乳頭用開口部121より人工乳首100の外部に吐出されることになる。
このような人工乳首100は、母親が自己の母乳の代わりに、哺乳瓶等を用いて人工乳を乳幼児等に与える際に用いられるため、図1に示すように母親の乳房及び乳首に近似した形状となっている。
【0026】
本実施の形態にかかる人工乳首100は、以上のように構成されているが、以下のように使用等される。
先ず、人工乳首100は、例えばミルク等が収容された例えば哺乳瓶に取り付けられる。この哺乳瓶を母親が保持し、乳幼児の口腔内に人工乳首100を挿入することで、乳幼児にミルクを与えることになる。
図2は、母親等がこのように人工乳首100を乳幼児200の口腔内に挿入し、乳幼児200が人工乳首100をくわえた状態を示す図である。図2において哺乳瓶等は省略され、人工乳首100のみが表されている。
このとき、人工乳首100の下部113が乳幼児200の舌230側に配置されるように、母親等は人工乳首100を乳幼児200の口腔内に挿入する。すなわち、人工乳首100の下部113に配置されている肉薄部122の部分に対して乳幼児200の舌230が後述する蠕動運動をできる位置に置かれる。
一方、人工乳首100の上部111は、乳幼児200の哺乳窩220から上口蓋210及び歯槽堤280から口唇270までに相当する位置に配置される。
【0027】
このように、乳幼児200が人工乳首100をくわえた状態で、人工乳首100の上部111の乳頭部120の先端部は、乳幼児200の哺乳窩220の先端に当接される。このとき、乳幼児200の舌230によって人工乳首100は図において上方へ押しつけられることになる。
すなわち、人工乳首100の図2において上部111は、乳幼児200の哺乳窩220から上口蓋210及び歯槽堤280から口唇270までの部分に固定されることになる。
このとき、人工乳首100の上部111は、上述のようにその壁面の肉厚が厚く、剛性がある程度、高くなるように形成されているため、哺乳窩220の形状にフィットするよう変形し、その上で、しっかりと哺乳窩220から口唇270までの間に配置されることになる。
ところで、乳幼児200が、人工乳首100を介してミルク等を飲む際には、図3から図4に示されているような舌230の蠕動運動により哺乳運動を行うことになる。
この図3及び図4は、乳幼児200が哺乳運動を行っている口腔内の状態を超音波断層撮影装置用いて撮影した連続画像を図示したものである。
図3(a)において、哺乳運動を行う乳幼児200には、哺乳窩220という窪みが存在する。この哺乳窩220は、乳幼児200が授乳のため哺乳運動をする期間だけ持っており、その後、成長すると無くなるものである。
【0028】
母親の乳首は、乳幼児200の口腔内でこの哺乳窩220に入り込む。この状態で口腔内では乳幼児200の舌230が下から乳首に当たり、さらに舌230の側面がせりあがって、乳首を包むように密着することになる。
そして、図3(b)(c)に示すように、舌230の前方が盛り上がって、乳首を下から押し、この動きは図4(a)乃至(c)に示すように、次第に舌230の後方へ波うつように移動していくことになる。
この過程で、舌230は前方から後方にかけて波うつように蠕動運動を行い、乳首は根元から先端に向けて絞られると共に、乳首が伸びて哺乳窩220の先端部分に突き当たる。そして、乳首と舌230と上顎との間に閉空間Eが形成されることになる。
この図4(b)で示す、閉空間Eは、乳首等が伸びることにより、小さくなり、好ましくは、その閉空間Eが消滅するまで乳首等が伸びることになる。これにより、この閉空間Eは、圧力が0(ゼロ)に近づき、その後、舌230の蠕動運動により、この閉空間Eが密閉されたまま、舌230だけが奥に移動することで、この閉空間Eの体積が大きくなり、陰圧による吸引力が高まる。そして、高まった吸引力により、この閉空間Eが開放されると、母乳は、勢い良く乳幼児200の喉頭蓋260(図2参照)の方向へ噴出され、この噴出した母乳を飲み込むことで、哺乳運動が終了することになる。
【0029】
このように乳幼児200は、舌230の蠕動運動を行い、母親の乳首を伸ばし、上記閉空間Eを密閉し、体積を狭め、密閉させたまま蠕動運動で、さらに舌230を奥に動かすことで、陰圧を効果的に発生させるようにしている。このように陰圧を効果的に発生させることで、母乳の噴出をより促し、より効果的に母乳を飲もうとするものである。
【0030】
本実施の形態に係る人工乳首100においても、図1に示すように、その乳頭部120及び乳首胴部110の下部113に肉薄部122が7箇所設けられ、この肉薄部122に対して乳幼児200の舌230が蠕動運動するため、これら6箇所の薄肉部122が伸び、乳頭部120及び乳首胴部110の下部113が乳幼児200の口腔内で伸びることになる。
このとき、肉薄部122が乳頭部120から乳首胴部110にかけて複数個、所定の間隔で設けられているため、乳頭部120及び乳首胴部110にかけて、より均等に伸びることになる。
一方、人工乳首100の乳頭部120及び乳首胴部110の上部111は、上述のようにその壁面の肉厚が厚く、剛性がある程度、高くなるように形成されているため、哺乳窩220にフィットするよう変形して、その上で、しっかりと哺乳窩220から口唇270までの間に配置され、舌230の蠕動運動よっても、乳頭部120が哺乳窩220から外れてしまうことがない。
この状態を示すのが図5である。図5は、哺乳運動を行っている人工乳首100の状態を哺乳瓶側から見た図である。
図5に示すように、人工乳首100の上部111は、哺乳窩220等にしっかりと当接している状態となっており、乳幼児200の舌230による蠕動運動によっても潰れることなく、且つ哺乳窩220から外れることなく安定している。
【0031】
一方、人口乳首100の下部113は、上部111より肉薄の壁面で形成され、且つ肉薄部122が、所定の間隔で6箇所設けられているため、図で示すように変形して、且つ口腔の奥の方に伸長することになる。
また、人工乳首100の上部111には屈曲部111aが設けられているため、上述のような乳幼児200の舌230による蠕動運動で、人工乳首部100が下から押されたとき、この屈曲部111aで人工乳首100は、図2の上方向に屈曲し、より乳頭部110が哺乳窩220にしっかりと当接されることになる。
この状態を示したのが、図6である。図6に示すように、哺乳運動開始前である破線部分の人工乳首100は、乳幼児100の舌230による蠕動運動で下から押され、屈曲部111aで屈曲することで上方に変形している(実線部分)。
ところで、上述のこの肉薄部122は、波型に形成され、肉薄部122と剛性部123との厚みがなだらかに徐々に変化しているので、図5に示すように、乳幼児200の蠕動運動で、人口乳首100の一部が、図の縦方向の圧力によって容易に潰れてしまうのを防いでいる。
【0032】
このように人工乳首100が潰れることなく、且つより伸びることで、図7に示すように、人工乳首100、舌230及び上口蓋210等により形成される閉空間Eは、図2と比べ小さくなることになる。
これによって、より体積が小さくなった閉空間E(好ましくは、閉空間Eが消滅した状態となる)は、図7に示すように舌230の蠕動運動によって、閉状態となる。この後、舌230を更に奥に動かすことで、陰圧が生じ図8の矢印方向に人工乳首100内のミルクが噴出することになる。そして、このミルクの噴出量は、図7の閉空間Eの初期の体積が小さければ、その分、大きくなる。
このとき人工乳首100の上部111は、上述のように哺乳窩220にフィットした上で、しっかりと当接されており、乳頭部120の先端は、哺乳窩220の最深部にしっかりと保持されている。したがって、乳幼児200の舌230の蠕動運動で人工乳首100の下部113が伸長し、上述の閉空間Eをより小さくすることができる。
【0033】
したがって、本実施の形態の人工乳首100は、人工乳首100の下部113がより伸長し、上部111は、哺乳窩220等に対してしっかりと保持されているため、より実際の母親の乳首に近い動作をすることになる。
このため、上述の閉空間Eをより小さくでき、その開放により、より大量のミルクを人工乳首100から噴出させることができることになる。
そして、これにより、乳幼児200は、より円滑に、且つより適切にミルクを飲むことができることになる。
さらに、本実施の形態においては、図1に示すように、肉薄部122と人工乳首内面123の境界部がなだらかに、波形を形成しているため、シリコンゴムにより形成されている人工乳首100の製造に当たり金型から抜き易く、製造しやすくなっている。
なお、本実施の形態では、人工乳首100をミルクを収容した哺乳瓶に適用した例を示したが、本発明にかかる人工乳首100は、これに限らず乳幼児200がジュース等の液状の飲料を哺乳瓶以外の容器で飲む際にも適用できることは、明らかである。
【0034】
また、本実施の形態では、人工乳首100に肉薄部122を6ヵ所設けているが、これに限らず、何箇所設けても構わないことは、明らかである。
【0035】
なお、上述の各実施の形態では、伸長部として複数の肉薄部122等を形成したが、これに限らず螺旋状に薄肉部を形成しても構わない。また、薄肉部としてより柔らかい素材を用いても構わない。
さらに、前記各実施の形態の各構成は、その一部を省略したり、上述していない他の任意の組み合わせに変更することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、母親の乳首により近似している人工乳首を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる人工乳首を示す概略断面図である。
【図2】図1の人工乳首の乳幼児の口腔内における状態を示す概略図である。
【図3】乳幼児が哺乳運動を行っている口腔内の状態を超音波断層撮影装置用いて撮影した連続画像を図示したものである。
【図4】乳幼児が哺乳運動を行っている口腔内の状態を超音波断層撮影装置用いて撮影した他の連続画像を図示したものである。
【図5】哺乳運動を行っているときの人工乳首の状態を哺乳瓶側から見た概略図である。
【図6】哺乳運動を行っているときの人工乳首の屈曲部の状態を示す概略図である。
【図7】図1の人工乳首の乳幼児の口腔内において伸長した状態を示す概略図である。
【図8】図1の人工乳首が乳幼児の口腔内でミルクを噴出した状態を示す概略図である。
【図9】従来の人工乳首の断面図を表した図である。
【図10】乳幼児が従来の人工乳首を使用している状態を示す図である。
【符号の説明】
100・・・人工乳首
110・・・乳首胴部
111・・・上部
111a・・・屈曲部
112・・・ベース部
112a・・・通気孔
113・・・下部
120・・・乳頭部
121・・・乳頭用開口部
122・・・肉薄部
200・・・乳幼児
210・・・上口蓋
220・・・哺乳窩
230・・・舌
260・・・喉頭蓋
270・・・口唇
280・・・歯槽堤
D・・・飲料用空間
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an artificial nipple used by, for example, infants when breastfeeding.
[0002]
[Prior art]
A conventional artificial nipple is attached to, for example, a baby bottle, and is used for an infant or the like to drink milk stored in the baby bottle.
Such an artificial nipple is configured as shown in FIG. FIG. 9 is a cross-sectional view of the artificial nipple 10. That is, the artificial nipple 10 is formed of silicon rubber, and has a hollow portion A in which milk or the like flows from a baby bottle or the like. The silicon rubber portion is formed of a nipple body 11 and a nipple 12.
The nipple trunk portion 11 includes a base portion 11a to be attached to the baby bottle or the like and a nipple trunk portion main body 11b corresponding to a part of the mother's breast. The teat 12 is provided with an opening 12a from which milk or the like is ejected. Such an artificial nipple 10 is attached to a baby bottle or the like (not shown), and the milk or the like contained in the baby bottle is drunk through the artificial nipple 10.
[0003]
FIG. 10 is a diagram showing a state where the infant 20 is drinking milk or the like in a baby bottle (not shown) using the artificial nipple 10. As shown in the drawing, the infant 20 presses the nipple 12 of the artificial nipple 10 against the sucking cavity 22 in the upper palate 21 by the peristaltic movement of the tongue 23 of the infant.
At this time, the pressure in the sealed space B formed by the soft palate 24, the tongue 23, and the papilla 12 is close to 0 (zero). Thereafter, the tongue 23 moves while keeping hermetically sealed on the back side (space C side) of the oral cavity by the peristaltic motion, whereby the suction force due to the negative pressure in the sealed space B is strengthened. At this time, the tongue 23 forming the sealed space B is separated from the upper palate 21 so as to communicate with the space C, whereby milk or the like in the artificial nipple 10 is ejected from the opening 12a of the teat 12; It will be guided in the direction of the epiglottis 26.
By generating pressure in the oral cavity in this manner, the infant 20 drinks milk or the like in a baby bottle connected to the artificial nipple 10.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in recent years, as a result of research on what kind of movement (feeding exercise) is performed in the oral cavity of the infant 20 when the infant 20 drinks milk or the like, the following facts are revealed for the first time. became.
That is, when the infant 20 drinks the milk in the baby bottle with the artificial nipple 10 or the mother's breast milk, it was observed by echo how the artificial nipple 10 or the mother's nipple deformed. As a result, when the infant 20 holds the artificial nipple 10, the nipple and the areola corresponding to the nipple 12 of the artificial nipple 20 of the mother's nipple are extended by peristally moving the tongue 23. I understood it.
In this extension, there was a tendency that the lower side of FIG.
This has been found by feeding the infant 20 a baby bottle containing milk with an artificial nipple 10 and mother's breast milk, and measuring the stretched state of the artificial nipple 10 and the mother's nipple during the feeding exercise.
By the way, since the artificial nipple 10 is used by being attached to a baby bottle containing milk or the like and given to an infant instead of the mother's breast milk, the artificial nipple 10 is as close as possible to the mother's nipple. However, from the above research results, the conventional artificial nipple 10 is not approximated because the portion corresponding to the nipple or areola of the mother's nipple, particularly the portion where the tongue 23 abuts, does not extend. There was a problem.
[0005]
In view of the above points, an object of the present invention is to provide an artificial nipple that is more similar to a mother's nipple.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the invention of claim 1, the object is an artificial nipple having a nipple torso and a nipple that protrudes from the nipple torso, wherein the nipple and / or the nipple torso Of these, when the user holds the artificial nipple, the portion that comes into contact with the user's tongue is provided with a thin portion that is easier to extend than other portions, and this thin portion is arranged in the longitudinal direction of the artificial nipple. Along the rigid portion that is thicker than the thin portion, and is formed at a predetermined interval, and when the user holds the artificial nipple among the nipple and / or the nipple trunk, The thickness of the wall surface of the portion that comes into contact with the user's baby socket is achieved by an artificial nipple that is thicker than the thickness of the wall surface of the portion that comes into contact with the user's tongue .
According to the above-described configuration, the portion of the nipple and / or the nipple trunk that comes into contact with the user's tongue when the user holds the artificial nipple is thinner than the other portions. Since the portion is provided, the thin portion formed in the portion that is preferably extended is extended by the tongue. Further, since the thin portion is formed at a predetermined interval along the longitudinal direction of the artificial nipple through a rigid portion having a thickness greater than that of the thin portion, the tongue is pressed against the artificial nipple. Even if it adds, it can prevent beforehand that an artificial nipple is crushed by this rigid part.
Moreover, according to the said structure, when the user adds this artificial nipple among the said nipple and / or the said nipple trunk | drum, the thickness of the wall surface of the part of the side contact | abutted to a user's suckling cavity is increased. Since the wall thickness of the wall portion of the portion that comes into contact with the user's tongue is formed so as to fit the shape of the user's sucking cavity, the peristaltic motion by the user's tongue is performed. However, the wall surface of the portion on the side where the user's baby swab abuts does not deform so much and is securely placed in the user's baby swallow or the like, so that the nipple is prevented from coming off the baby swallow.
[0013]
Preferably, according to the invention of claim 2 , in the configuration of claim 1 , the width of the thin portion in the longitudinal direction of the artificial nipple is that of the upper portion that is on the side in contact with the sucking cavity of the user. It is an artificial nipple that is formed to become narrower toward the wall surface.
[0014]
According to the above configuration, since the width of the thin portion with respect to the longitudinal direction of the artificial nipple is formed so as to become narrower toward the wall surface of the portion that comes into contact with the sucking cavity of the user, the thin wall with low rigidity is formed. The area of the portion gradually decreases as it goes toward the wall surface of the portion that comes into contact with the sucker socket of the user. Therefore, the portion having a low rigidity is gradually shifted to a portion having a high rigidity.
[0015]
Preferably, according to the invention of claim 3 , in the configuration of claim 1 or claim 2 , the artificial nipple faces the sucking cavity on the wall surface of the portion in contact with the sucking cavity of the user. It is an artificial nipple provided with a bent portion for bending.
[0016]
According to the above-described configuration, since the artificial nipple is bent toward the sucking cavity on the wall surface of the part that comes into contact with the sucking cavity of the user, Even if the thickness of this part is increased and it becomes difficult to deform, the bent part is bent, so that the teat of the artificial nipple is directed toward the sucking cavity and more accurately abuts on the sucking cavity. Will be.
[0017]
Preferably, according to a fourth aspect of the present invention, in the configuration of the third aspect , the bent portion is an artificial portion formed on the inner side of the wall surface of the portion that comes into contact with the user's suckling cavity. Become a nipple.
[0018]
According to the above configuration, since the bent portion is a groove portion formed inside the wall surface of the portion that comes into contact with the user's suckling cavity, the portion of the groove portion is bent, so that the teat of the artificial nipple The portion is directed toward the sucking cavity and is more accurately abutted against the sucking cavity.
[0019]
Preferably, according to the invention of claim 5 , in the configuration of claim 3 , the bent portion is an artificial portion formed on the outside of the wall surface of the portion that comes into contact with the user's suckling cavity. Become a nipple.
[0020]
According to the above configuration, the bent portion is a groove portion formed on the outside of the wall surface of the portion that comes into contact with the user's suckling cavity. The portion is directed toward the sucking cavity and is more accurately abutted against the sucking cavity.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. 1 to 10.
The embodiments described below are preferable specific examples of the present invention, and thus various technically preferable limitations are given. However, the scope of the present invention is particularly limited in the following description. As long as there is no description of the effect, it is not restricted to these aspects.
[0022]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing an artificial nipple 100 according to an embodiment of the present invention. As shown in the figure, the artificial nipple 100 has a substantially bowl-shaped nipple trunk portion 110 corresponding to the mother's breast, and a nipple 120 corresponding to the mother's nipple provided continuously therewith. .
Further, a base portion 112 that is a collar portion for connecting to a baby bottle body (not shown) is provided on the lower side of the nipple trunk portion 110 in the figure. The base portion 112 is provided with a vent 112a so that the pressure in the bottle does not change from the outside air even if the contents of the baby bottle are reduced.
A nipple opening 121 is provided at the tip of the nipple 120. The teat opening 121 communicates with the beverage space D formed by the teat body 110 and the teat 120 of the artificial teat 100.
[0023]
The wall surface that is the hatched portion of the artificial nipple 100 forming the beverage space D is made of, for example, silicone. The nipple 120 and the nipple torso 110 formed of silicone have an upper part 111 that is a side that comes into contact with the user's suckling cavity and a lower part 113 that is a side that comes into contact with the user's tongue.
The upper portion 111 is the left half of FIG. 1, and the lower portion 113 is the right half of FIG.
For example, six thin portions 122 that are grooves are formed on the inner surface of the lower portion 113. And the thickness of this thin part 122 is the thinnest part, for example, is about 1.2 mm. Further, the width of the thin portion 122 (vertical direction in the figure) is formed so as to gradually become narrower toward the upper portion 111.
On the other hand, the thin portions 122 formed at six places are formed so as to gradually become thicker from the thinnest portion, and reach the rigid portion 123. Here, the thickness of the rigid portion 123 is, for example, about 1.9 mm. Accordingly, the boundary portions between the thin portions 122 and the rigid portions 123 are configured to be gentle, and are arranged so as to form a waveform as shown in FIG.
[0024]
By forming the thin portion 122 into a wave shape in this way, the thickness of the thin portion 122 and the rigid portion 123 gradually changes gradually. Therefore, the rigidity of the wall surface of the lower portion 113 of the artificial nipple 100 is gradually changed.
For this reason, it is possible to prevent a part of the artificial nipple 100 from being easily crushed by the lateral pressure in FIG.
The upper portion 111 has a very different configuration from the lower portion 113 of the artificial nipple in which the thin portion 122 is formed as described above.
That is, the wall surface of the upper portion 111 is formed thicker than the wall surface of the lower portion 113. The thickness is about 2.2 mm, for example.
Therefore, higher rigidity is ensured than the rigid portion 123 provided in the lower part 111 during the infant feeding movement described later.
One bent portion 111 a is provided in the vicinity of the boundary between the nipple 120 and the nipple trunk 110 inside the wall surface of the upper portion 111. The bent portion 111 a is thinner than the surrounding wall surface, and the shape thereof is substantially the same as the thin portion 122 provided in the lower portion 113.
With this bent portion 111a, the artificial nipple 100 bends in the left direction in the figure, and the nipple 120 comes into firm contact with the user's suckling cavity, as will be described later.
[0025]
The artificial nipple 100 configured as described above is attached to a baby bottle (not shown) containing, for example, milk, which is a beverage, via the base portion 112, and the milk in the baby bottle is bottled in the baby bottle. It is configured to be guided to the beverage space D of the artificial nipple 100 through the mouth.
Then, the milk guided to the beverage space D is discharged from the teat opening 121 of the teat 120 to the outside of the artificial teat 100.
Such an artificial nipple 100 is used when a mother uses a baby bottle or the like to supply artificial milk to an infant or the like instead of own breast milk, and thus approximates to the mother's breast and nipple as shown in FIG. It has a shape.
[0026]
The artificial nipple 100 according to the present embodiment is configured as described above, but is used as follows.
First, the artificial nipple 100 is attached to, for example, a baby bottle that contains milk or the like. The mother holds the baby bottle, and the artificial nipple 100 is inserted into the oral cavity of the infant, whereby milk is given to the infant.
FIG. 2 is a view showing a state in which the mother or the like has inserted the artificial nipple 100 into the oral cavity of the infant 200 and the infant 200 holds the artificial nipple 100 in this manner. In FIG. 2, the baby bottle and the like are omitted, and only the artificial nipple 100 is shown.
At this time, the mother or the like inserts the artificial nipple 100 into the oral cavity of the infant 200 so that the lower portion 113 of the artificial nipple 100 is disposed on the tongue 230 side of the infant 200. In other words, the tongue 230 of the infant 200 is placed at a position where the later-described peristaltic motion of the infant 200 can be performed with respect to the thin portion 122 disposed on the lower portion 113 of the artificial nipple 100.
On the other hand, the upper portion 111 of the artificial nipple 100 is disposed at a position corresponding to the baby mouth 200 from the sucking cavity 220 to the upper palate 210 and from the alveolar ridge 280 to the lip 270.
[0027]
In this manner, with the infant 200 holding the artificial nipple 100, the distal end portion of the nipple 120 of the upper portion 111 of the artificial nipple 100 is brought into contact with the distal end of the sucking cavity 220 of the infant 200. At this time, the artificial nipple 100 is pressed upward in the figure by the tongue 230 of the infant 200.
That is, the upper part 111 of the artificial nipple 100 in FIG. 2 is fixed to the part from the baby socket 220 to the upper palate 210 and the alveolar ridge 280 to the lip 270 of the infant 200.
At this time, since the upper portion 111 of the artificial nipple 100 is formed so that the wall thickness is thick and the rigidity is increased to some extent as described above, the upper portion 111 is deformed to fit the shape of the sucking cavity 220, Above, it will be securely placed between the breast cavity 220 and the lips 270.
By the way, when the infant 200 drinks milk or the like through the artificial nipple 100, the infant 200 performs a sucking movement by the peristaltic movement of the tongue 230 as shown in FIGS.
FIG. 3 and FIG. 4 illustrate continuous images taken by using an ultrasonic tomography apparatus in the oral cavity where the infant 200 is performing a nursing exercise.
In FIG. 3 (a), the infant 200 performing a feeding exercise has a depression called a feeding cavity 220. The sucking cavity 220 has only a period during which the infant 200 feeds for breastfeeding, and disappears after growing.
[0028]
The mother's nipple enters this cavity 220 in the oral cavity of the infant 200. In this state, the tongue 230 of the infant 200 hits the nipple from below in the oral cavity, and the side surface of the tongue 230 rises and comes into close contact so as to wrap the nipple.
Then, as shown in FIGS. 3B and 3C, the front of the tongue 230 rises and pushes the nipple from the bottom, and this movement gradually moves as shown in FIGS. 4A to 4C. It will move like a wave backwards.
In this process, the tongue 230 performs a peristaltic motion from the front to the back, and the nipple is squeezed from the root toward the tip, and the nipple extends to hit the tip of the sucking cavity 220. A closed space E is formed between the nipple, the tongue 230 and the upper jaw.
The closed space E shown in FIG. 4B becomes smaller as the nipple etc. extends, and preferably the nipple etc. extends until the closed space E disappears. As a result, the pressure of the closed space E approaches 0 (zero), and then, by the peristaltic movement of the tongue 230, only the tongue 230 moves to the back while the closed space E is sealed, so that the closed space E is closed. The volume of the space E increases and the suction force due to the negative pressure increases. When this closed space E is opened by the increased suction force, the breast milk is vigorously ejected in the direction of the epiglottis 260 (see FIG. 2) of the infant 200, and by swallowing the ejected breast milk, the breast feeding exercise Will end.
[0029]
In this way, the infant 200 performs the peristaltic motion of the tongue 230, extends the mother's nipple, seals the closed space E, reduces the volume, and continues the peristaltic motion while keeping the volume closed. The negative pressure is effectively generated. By effectively generating negative pressure in this way, it is intended to further encourage the ejection of breast milk and to drink breast milk more effectively.
[0030]
Also in the artificial nipple 100 according to the present embodiment, as shown in FIG. 1, seven thin portions 122 are provided in the nipple 120 and the lower portion 113 of the nipple trunk portion 110, and the infant 200 is provided for the thin portion 122. Since the tongue 230 of the child is peristaltic, the thin-walled portions 122 at these six locations extend, and the nipple 120 and the lower portion 113 of the nipple trunk 110 extend within the oral cavity of the infant 200.
At this time, since a plurality of thin portions 122 are provided from the nipple 120 to the nipple trunk 110 at predetermined intervals, they extend more evenly over the nipple 120 and the nipple trunk 110.
On the other hand, the nipple 120 of the artificial nipple 100 and the upper part 111 of the nipple trunk 110 are formed so that the wall thickness is thick and the rigidity is increased to some extent, so that it fits into the sucking cavity 220. In this way, it is firmly disposed between the breast cavity 220 and the lip 270, and the papillary 120 is not detached from the breast cavity 220 even by the peristaltic movement of the tongue 230.
FIG. 5 shows this state. FIG. 5 is a view of the state of the artificial nipple 100 performing a feeding exercise as seen from the feeding bottle side.
As shown in FIG. 5, the upper portion 111 of the artificial nipple 100 is in a state of being in firm contact with the baby socket 220 or the like, and is not crushed by the peristaltic movement by the tongue 230 of the infant 200, and the baby socket 220. It is stable without coming off.
[0031]
On the other hand, the lower portion 113 of the artificial nipple 100 is formed with a wall surface thinner than the upper portion 111, and the thin portion 122 is provided at six positions at a predetermined interval. It will extend toward the back.
Further, since the bent portion 111a is provided in the upper portion 111 of the artificial nipple 100, when the artificial nipple portion 100 is pushed from below by the peristaltic movement of the infant 200 by the tongue 230 as described above, the bent portion 111a. Thus, the artificial nipple 100 is bent upward in FIG. 2, and the teat 110 is more firmly brought into contact with the sucking cavity 220.
FIG. 6 shows this state. As shown in FIG. 6, the artificial nipple 100 in the broken line portion before the start of the sucking exercise is pushed from below by the peristaltic motion by the tongue 230 of the infant 100 and is deformed upward by bending at the bending portion 111a ( Solid line part).
By the way, the thin portion 122 described above is formed in a corrugated shape, and the thickness of the thin portion 122 and the rigid portion 123 is gradually changed gradually. Therefore, as shown in FIG. A part of the artificial nipple 100 is prevented from being easily crushed by the vertical pressure in the figure.
[0032]
As shown in FIG. 7, the closed space E formed by the artificial nipple 100, the tongue 230, the upper palate 210, and the like becomes smaller than that in FIG. It will be.
As a result, the closed space E having a smaller volume (preferably, the closed space E is extinguished) is closed by the peristaltic motion of the tongue 230 as shown in FIG. Thereafter, by moving the tongue 230 further back, negative pressure is generated, and the milk in the artificial nipple 100 is ejected in the direction of the arrow in FIG. And if the initial volume of the closed space E of FIG. 7 is small, this amount of milk ejection will increase accordingly.
At this time, the upper portion 111 of the artificial nipple 100 is fitted into the sucking cavity 220 as described above and is firmly in contact therewith, and the tip of the teat 120 is firmly held at the deepest part of the sucking cavity 220. Yes. Therefore, the lower part 113 of the artificial nipple 100 is extended by the peristaltic movement of the tongue 230 of the infant 200, and the above-described closed space E can be further reduced.
[0033]
Accordingly, in the artificial nipple 100 of the present embodiment, the lower portion 113 of the artificial nipple 100 is further extended, and the upper portion 111 is firmly held against the breast cavity 220 or the like, so that it is closer to the actual mother's nipple. Will work.
For this reason, the above-mentioned closed space E can be made smaller, and a larger amount of milk can be ejected from the artificial nipple 100 by the opening.
Thereby, the infant 200 can drink milk more smoothly and more appropriately.
Furthermore, in the present embodiment, as shown in FIG. 1, the boundary between the thin portion 122 and the inner surface 123 of the artificial nipple gently forms a waveform, so that the artificial nipple 100 formed of silicon rubber In manufacturing, it is easy to remove from the mold and it is easy to manufacture.
In this embodiment, an example in which the artificial nipple 100 is applied to a baby bottle containing milk has been shown. However, the artificial nipple 100 according to the present invention is not limited to this, and the infant 200 is a liquid beverage such as juice. It is clear that the present invention can also be applied when drinking in a container other than a baby bottle.
[0034]
Moreover, in this Embodiment, although the thin part 122 is provided in the artificial nipple 100 in six places, it is clear that it may provide not only this but how many places.
[0035]
In each of the above-described embodiments, the plurality of thin portions 122 and the like are formed as the extending portions. However, the present invention is not limited to this, and the thin portions may be formed in a spiral shape. Moreover, you may use a softer material as a thin part.
Furthermore, each configuration of each of the embodiments can be omitted, or can be changed to any other combination not described above.
[0036]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, an artificial nipple that is more similar to a mother's nipple can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing an artificial nipple according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic view showing a state of the artificial nipple of FIG. 1 in the oral cavity of an infant.
FIG. 3 is a diagram illustrating a continuous image obtained by imaging an intraoral state in which an infant is performing a nursing exercise using an ultrasonic tomography apparatus.
FIG. 4 is a diagram illustrating another continuous image obtained by imaging an intraoral state where an infant is performing a nursing exercise using an ultrasonic tomography apparatus.
FIG. 5 is a schematic view of the state of an artificial nipple viewed from the side of a baby bottle during a feeding exercise.
FIG. 6 is a schematic view showing a state of a bent portion of an artificial nipple during a feeding exercise.
7 is a schematic view showing a state in which the artificial nipple of FIG. 1 is extended in the oral cavity of an infant.
FIG. 8 is a schematic view showing a state in which the artificial nipple of FIG. 1 spouts milk in the oral cavity of an infant.
FIG. 9 is a cross-sectional view of a conventional artificial nipple.
FIG. 10 is a view showing a state where an infant is using a conventional artificial nipple.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 100 ... Artificial teat 110 ... Nipple trunk | drum 111 ... Upper part 111a ... Bending part 112 ... Base part 112a ... Vent 113 ... Lower part 120 ... Nipple 121 ... Nipple opening 122 ... Thin part 200 ... Infant 210 ... Upper palate 220 ... Mammalian fossa 230 ... Tongue 260 ... Epiglottis 270 ... Lip 280 ... Alveolar ridge D ... Beverage space

Claims (5)

乳首胴部と、この乳首胴部から突出して形成されている乳頭部とを有する人工乳首であって、前記乳頭部及び/又は前記乳首胴部のうち、この人工乳首を使用者がくわえた際に、使用者の舌と当接する部分には、他の部分より伸長し易い肉薄部が設けられ、この肉薄部は、人工乳首の長手方向に沿って、この肉薄部より肉厚が厚い剛性部を介して、所定の間隔を空けて形成され
前記乳頭部及び/又は前記乳首胴部のうち、この人工乳首を使用者がくわえた際に、使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面の肉厚が、前記使用者の舌と当接する部分の壁面の肉厚より厚く形成されていることを特徴とする人工乳首。
An artificial nipple having a nipple torso and a nipple that protrudes from the nipple torso, and when the user holds the artificial nipple out of the nipple and / or the nipple torso In addition, a thin portion that is easier to extend than other portions is provided in the portion that comes into contact with the user's tongue, and this thin portion is a rigid portion that is thicker than the thin portion along the longitudinal direction of the artificial nipple. Is formed at a predetermined interval ,
When the user holds the artificial nipple among the nipple and / or the nipple torso, the wall thickness of the portion of the nipple that comes into contact with the sucking cavity of the user is in contact with the tongue of the user. An artificial nipple characterized in that the artificial nipple is formed thicker than the wall thickness of the contacting portion .
人工乳首の長手方向に関する前記肉薄部の幅が、前記使用者の哺乳窩に当接する側である上部の部分の壁面に向かうにつれて狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項に記載の人工乳首。 The width of the thin portion in the longitudinal direction of the artificial nipple, to claim 1, characterized in that it is formed to be narrower toward the wall surface of the upper portion of the side that contacts the mammal fossa of the user The described artificial nipple. 前記使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面には、人工乳首が哺乳窩に向かって屈曲するための屈曲部が設けられていることを特徴とする請求項又は請求項に記載の人工乳首。 Wherein the wall abutting the side portions mammal fossa of the user, according to claim 1 or claim 2, characterized in that the bent portion for artificial nipple is bent toward the baby fossa is provided Artificial nipples. 前記屈曲部が、前記使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面の内側に形成された溝部であることを特徴とする請求項に記載の人工乳首。The artificial nipple according to claim 3 , wherein the bent portion is a groove portion formed inside a wall surface of a portion on the side that comes into contact with the sucking cavity of the user . 前記屈曲部が、前記使用者の哺乳窩に当接する側の部分の壁面の外側に形成された溝部であることを特徴とする請求項に記載の人工乳首。The artificial nipple according to claim 3 , wherein the bent portion is a groove portion formed on the outer side of a wall surface of a portion that comes into contact with the user's suckling cavity .
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