JP4229247B2

JP4229247B2 - Roof molding and coating method thereof

Info

Publication number: JP4229247B2
Application number: JP31629698A
Authority: JP
Inventors: 聡川端
Original assignee: Inoac Corp
Current assignee: Inoac Corp
Priority date: 1998-11-06
Filing date: 1998-11-06
Publication date: 2009-02-25
Anticipated expiration: 2018-11-06
Also published as: JP2000142262A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車体のルーフの溝部に嵌着されるルーフモールとその塗装方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図８及びその９−９断面を示す図９のように、乗用車の車両６０のルーフ６１においては、ルーフの中央パネル６２と側部パネル６３との継ぎ目６４に溝部６５が形成されて、その溝部６５にルーフモール７０を装着する事によって前記継ぎ目６４を隠蔽している。
【０００３】
前記溝部６５では、中央パネル６２と側部パネル６３の端部が重ねられてスポット溶接されており、その継ぎ目６４から雨漏りするのを防止するためシール材Ｓが塗布されている。なお、溝部６５の車両前後方向両端は、急激な形状変化が有るとプレス成形時にその部分で破れを生じるため、ルーフの前端及び後端に向けて徐々に浅くされている。
【０００４】
前記ルーフモール７０は、塩化ビニル樹脂等からなる樹脂の押出成形品からなり、意匠部７１と、その意匠部７１の裏面から下方へ伸びる脚部７２とを備え、脚部７２の下部の側面にリップ７３が形成されている。また、脚部７２には適宜金属製芯材７４が埋設される。
【０００５】
ところで、従来における前記ルーフモール７０は、通常、次のような手順でルーフに取り付けられている。すなわち、前記ルーフ６１の継ぎ目６４をスポット溶接し、ルーフ６１の静電塗装及び溝部６５内へのシール材Ｓの塗布を行った後、予め前記意匠部７１表面に塗装を施したルーフモール７０の脚部７２を溝部６５に嵌着し、リップ７３の先端を溝部６５の内部側面に密着させることによりルーフモール７０を溝部６５に固定し、溝部６５の開口を意匠部７１で塞いでいる。
【０００６】
なお、前記溝部６５の車両前後方向両端付近では、溝部６５の深さが浅くなっているため、溝部６５の深さに応じて脚部７２の下部を切除する必要があり、その切除の際にリップ７３も除去されるので、リップ７３を利用してルーフモール７０を溝部６５に固定することができなくなる。そこで、従来では、溝部の両端については、接着剤や両面接着テープ又はクリップ等を用いてルーフモールを固定していた。
【０００７】
ところが、前記のようなルーフモール７０にあっては、その取付けに先立って、前記溝部６５内に対しシール剤を塗布する作業が必要なため、その作業が煩雑である。しかも、前記ルーフモール７０は、車体ルーフ６１と違って合成樹脂製であることから、通常の金属製車体の塗装に用いられる静電塗装を適用できず、車体のルーフ６１とは別に予めルーフ６１の色に合わせて塗装等で着色しなければならなかった。そのため、通常、ルーフモールとルーフとは同一色にされるにもかかわらず、ルーフとは別個にルーフモールの塗装作業を行わねばならず、その塗装作業が面倒であった。さらに、ルーフモールとルーフを同一の塗料で同時に塗装できないため、ルーフモールの色と車体のルーフの色が微妙に異なり、ルーフの外観を損なうことがある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は前記の点に鑑みなされたもので、車体のルーフとルーフモールの意匠部の色が一致し、しかもルーフの塗装時にルーフモールの意匠部を塗装でき、さらにはルーフ溝部の処理が簡単になるルーフモールとその塗装方法を提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項１の発明は、意匠部の裏面に脚部が形成され、前記脚部を介して車体ルーフの溝部に嵌着されて車体ルーフと共に塗装されるルーフモールであって、前記意匠部の少なくとも表面を前記ルーフと接触する意匠部縁まで導電性樹脂で構成し、前記脚部は、下端に溝部幅方向へ突出した突出部を有し、少なくとも前記脚部の突出部を含む下面に感熱型メルトシール材を設けたことを特徴とするルーフモールに係る。
【００１０】
請求項２の発明は、請求項１記載のルーフモールを車体ルーフの溝部に嵌着した後、前記車体ルーフと共にルーフモールの表面を塗装することを特徴とするルーフモールの塗装方法に係る。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図１はこの発明の一実施例に係るルーフモール及びルーフの溝部を示す断面図、図２はルーフモールの脚部を溝部に嵌着した際を示す断面図、図３はルーフモールを取り付けた状態を示す断面図、図４は他の例のルーフモールを示す断面図、図５は焼き付け後のルーフモールを示す断面図、図６はさらに他の例のルーフモールを示す斜視図、図７は参考例のルーフモールを示す斜視図である。
【００１２】
図１に示すルーフモール１０は、車体ルーフＲの溝部３１に嵌着されるものであって、公知の押出成形により形成され、溝部３１の長さに応じて所定長とされている。この例のルーフモール１０は、意匠部１１とその裏面に形成された脚部１５とを備え、内部に金属製芯材１６が埋設されている。なお、図示の溝部３１は、上部が階段状に開いた形状からなっていて、その段部３１ａにルーフモール１０の意匠部１１を配置した際に意匠部１１がルーフＲ表面からそれ程突出しないようになっている。
【００１３】
前記意匠部１１は、意匠部本体１１ａとその表面に積層された導電樹脂層１１ｂとで構成され、このルーフモール１０が溝部３１に取り付けられた際に前記溝部３１に蓋をするよう、意匠部１１の幅が溝部３１の幅より大とされ、意匠部１１の縁が前記段部３１ａ上に載置される大きさからなる。
【００１４】
前記意匠部本体１１ａは脚部１５と同一樹脂で一体に形成されており、ルーフＲの塗料焼き付け温度、通常１４０〜１６０℃の温度で形状の崩れや溶融を生じない耐熱性樹脂で構成されている。この耐熱性樹脂としては、後記感熱型メルトシール２１と接着性の良好なポリエステル系樹脂、あるいはウレタン系樹脂が好ましい。
【００１５】
前記導電樹脂層１１ｂは、意匠部１１表面に静電塗装を可能とする導電性を賦与するためのもので、少なくとも意匠部１１表面に設けられ、さらにはこのルーフモール１０を溝部３１に嵌着した際に導電樹脂層１１ｂがルーフＲと接触してルーフＲから意匠部１１表面まで一連の導電性を賦与できるように、意匠部縁１３まで設けられている。なお、導電性樹脂層１１ｂは、ルーフＲとの接触を良好とするため、意匠部縁１３を巻き込むようにして意匠部１１裏側まで設けてもよい。さらに、意匠部１１全体を導電性樹脂としてもよいが、材料費が嵩むため、この例のように意匠部本体１１ａの表面（適宜裏面を含む）に設けるのが好ましい。導電性樹脂層１１ｂを構成する導電性樹脂としては、静電塗装が可能な導電性（体積抵抗１．２×１０^６Ω−ｃｍ以下）を有するもので、実施例においては、ポリエステルや熱可塑性ウレタン等の耐熱性樹脂に、カーボンブラックを５０ｗｔ％添加したものである。
【００１６】
それに対し、前記脚部１５は、ルーフＲの溝部３１内に挿入される部分で、ルーフの溝部幅ｗより小さな幅とされ、高さについては溝部の深さｈよりも小さくされている。この例の脚部１５は下端１５ａが幅方向に突出した拡大形状となっている。この脚部１５の上部には熱によるルーフモール１０の伸縮をおさえるために、ステンレスや鉄あるいはアルミニウム等からなる金属芯材１６が埋設されている。また、浅くなったルーフ前後の溝部３１両端付近に対応するルーフモール１０の両端付近においては、溝部３１の深さに応じて脚部１５の下部が傾斜して切断される。
【００１７】
さらに、前記脚部１５の下面には、この例のように、感熱型メルトシール材２１を設けるのが好ましい。この感熱型メルトシール材２１は、感温型メルトシール材とも称され、車体ルーフＲの塗料焼き付け温度（１４０〜１６０℃）で溶融して溶着性（接着性）を発揮するものからなり、変性エポキシ樹脂等を使用できる。この感熱型メルトシール材２１は、ルーフモール１０が取り付けられるルーフＲの溝部３１の幅ｗと略等しい幅、好ましくは僅かに小さな幅とされ、また、ルーフモール１０の全長に渡って設けてもよいが、この例では３０ｃｍ〜５０ｃｍ間隔で設けられている。この感熱型メルトシール材２１の厚みについては、ルーフモール１０をルーフＲの溝３１に挿入した際における感熱型メルトシール材２１の未溶融状態時に、前記導電性樹脂層１５ｂで覆われた意匠部１１の両縁がルーフＲの溝部３１の開口縁に接触するように設定され、その厚みは溝部３１の深さｈ等によっても異なるが、通常、０．５ｍｍ以上、好ましくは１ｍｍ〜４ｍｍ程度とされる。
【００１８】
次に、前記ルーフモール１０の塗装方法の発明に関する実施例について説明する。まず、図２に示すように、前記ルーフモール１０の脚部１５を、静電塗装前の車体ルーフＲの溝部３１に挿入嵌着し、意匠部１１の縁を溝部３１の段部３１ａ，３１ａに載置し、意匠部１１表面の導電性樹脂層１１ｂを意匠部１１の両縁でルーフＲの溝部３１の段部３１ａに接触させる。前記溝部３１は、ルーフＲの中央パネル３２と側部パネル３２がスポット溶接によって接合された継ぎ目３４に形成されている。符号３７は溝部底面を示す。
【００１９】
このとき、前記ルーフモール１０の脚部１５下面の感熱型メルトシール材２１は、前記したように感熱型メルトシール材２１の厚み設定により、溝部３１の底面３７と接し、あるいは溝部底面３７から僅かに離れた状態となる。
【００２０】
そして、前記ルーフＲと共にルーフモール１０の意匠部１１表面の塗装を行う。この塗装は、従来行われているルーフＲの塗装工程で行われるもので、公知の静電塗装が利用される。この静電塗装は、塗装粉体に電荷を与えて静電場内に飛散させ、静電気の吸引力によって被塗装物に付着させて塗装する方法である。この発明では、被塗布物はルーフＲ及びルーフモール１０の意匠１１部表面であり、前記のように樹脂製ルーフモール１０の意匠部１１表面が導電性樹脂層１１ｂからなって、その導電性樹脂層１１ｂがルーフＲに接触していることから、ルーフモールの意匠部１１表面とルーフＲが連続した導電性物質となり、ルーフＲのみならずルーフモール１０の意匠部１１表面も静電塗装可能となる。しかも、前記車体ルーフＲとルーフモール１０の意匠部１１表面とを、同一の塗料でかつ同一条件で同時に塗装できるために、工数が余分にかからないと共に、ルーフＲとルーフモール１０の意匠部１１表面間に微妙な色の差違を生じることがない。
【００２１】
その後、ルーフの塗料の焼き付けを、通常１４０℃〜１６０℃で行う。その際の熱によって、図３に示すように、前記ルーフモール１０の脚部１５下面の感熱型メルトシール材２１が溶融し、溝部底面３７に広がって溝部底面３７の継ぎ目３４をシールし、その後の冷却硬化によって、ルーフモール１０の脚部１５が溝部底面３７に感熱型メルトシール材２１で接着（溶着）固定される。さらに、前記感熱型メルトシール材２１の溶融時の流動性によって、該メルトシール材２１が溝部底面３７のスポット溶接部の凹凸上で平滑となるため、その感熱型メルトシール材２１により溝部３１に接着固定されているルーフモール１０の脚部１５及び脚部１５上の意匠部１１が波打たず、良好なルーフモール意匠面が得られる。
【００２２】
また、図４に示したように、脚部１５の下面と共に脚部１５下端側面の突出部１５ｃの上面両側部にもメルトシール材２１ａを設けておけば、塗料の焼き付けの際に、図５のように、メルトシール材２１，２１ａが溶融結合して脚部下端の突出部１５ｃを包み込むようにして溝部底面３７と接着するため、ルーフモール１０をより確実に溝部３１に固定することができる。
【００２３】
図６には他の実施例のルーフモール４０を示す。このルーフモール４０は、モール本体部４１と、係合脚部４５とよりなる。モール本体部４１は、意匠部４２とその意匠部４２と一体に形成された脚本体部４３とよりなる。前記意匠部４２及び脚本体部４３は、前記図１ないし図５の実施例における意匠部１１及び脚部１５と同様の構成及び樹脂からなり、符号４１ａは導電性樹脂層、４４は芯材である。
【００２４】
前記係合脚部４５は、前記脚本体部４３と係合してルーフモール４０の脚部４６を構成するもので、前記感熱型メルトシール材２１と接着良好な耐熱性樹脂からなる。この係合脚部４５は、前記ルーフＲの溝部３１に挿入可能な大きさの底板４７とその上面に立設された平行な２つの係止片４８，４８とで構成されている。前記係止片４８の上端は内向きの係合突部４８ａとなっていて、この係止片４８，４８間に上方から脚本体部４３が挿入された際に、脚本体部４３下端の側面突出部４３ａ，４３ａと係止片４８，４８の係合突部４８ａ，４８ａが係合して脚本体部４３と係合脚部４５が一体となった脚部４６を形成するようになっている。また、前記係合脚部４５の底板４７下面、すなわち脚部４６下面には感熱型メルトシール材２１が設けられている。なお、この例では、係合脚部４５の底板４７には金属製芯材４９が埋設されている。
【００２５】
この例のルーフモールディング４０においても、図１ないし図５の例と同様、前記ルーフＲの溝部３１に脚部４６を嵌着し、ルーフＲと共に静電塗装を行い、その後焼き付けを行うことによって、意匠部４２表面の塗装とルーフモール４０の溝部３１への固定を行うことができる。さらに、この例によれば、経時劣化等によりルーフモール４０の意匠部４２の外観が低下等した場合には、モール本体部４１をやや強引に上方へ引っ張り上げれば、モール本体部４１の脚本体部４３と係合脚部４５との係合を解除できるので、前記ルーフＲの溝部３１に溶着した感熱型メルトシール材２１を裂傷させることなく、モール本体部４１のみをルーフＲから外すことができ、その後、新たなモール本体部を再び係合脚部４５の係止片４８，４８間に挿入係合させればモール本体部を交換することができる。
【００２６】
図７に示す参考例のルーフモール５０も、モール本体部５１と、そのモール本体部５１の脚本体部５３と係合して脚部５６を構成する係合脚部５５とよりなり、その係合脚部５５の下面に感熱型メルトシール材２１が貼着されており、前記ルーフＲの溝部３１に脚部５６が挿入嵌着された後、ルーフＲと共に意匠部５２表面の静電塗装が行われ、その後の焼き付けによって感熱型メルトシール材２１が溶融し、係合脚部５５が前記溝部底面３７に接着固定される。また、モール本体部５１を引っ張り上げれば、モール本体部５１のみをルーフＲから外すことができ、図６の例と同様にモール本体部を交換することができる。なお、この例においては、係合脚部５５は、断面凹形状をしたもので、所定間隔で所要数設けられる。また、モール本体部５１の導電性樹脂層５１ａを除く部分の樹脂、特に脚本体部５３の樹脂は、感熱型メルトシール材２１と接着しにくい耐熱性樹脂、例えば熱可塑性ポリオレフィンエラストマー（ＴＰＯ）とし、係合脚部５５については感熱型メルトシール材２１との接着性が良好な樹脂、例えばポリエステル系樹脂、あるいはウレタン系樹脂とするのが好ましい。符号５４は脚本体部側面の係合突条、５７は係合脚部５５の係合突起、５８は金属製芯材である。
【００２７】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、請求項１の発明のルーフモールによれば、意匠部の表面を車体ルーフと接触する意匠部縁まで導電性樹脂で構成したものであるため、車体ルーフにルーフモールを取り付けた後、車体ルーフの塗装時にルーフモールの意匠部表面の塗装を行うことができ、ルーフモールの意匠部表面と車体ルーフとを同一塗料によって着色できるので、作業が簡略になると共に色合わせに苦労することなくルーフの美観を良好にできる。
【００２８】
また、請求項１の発明によれば、前記効果に加えて次の効果が得られる。すなわち、ルーフモール脚部の下面に感熱型メルトシール材を設けた構造であるため、ルーフの溝部内の継ぎ目に対して、別個のシール作業を行うことなく、ルーフモールの取り付けと同時にシールを行うことができ、ルーフの溝部の継ぎ目処理が簡単になる効果がある。車両前後方向両端の端末部においても、特別な接着加工を行う必要がない。しかも、ルーフの溝部における継ぎ目のスポット溶接部によるルーフモールの波打ちを生じ難いので、ルーフモールの意匠部（意匠面）及びルーフの外観を良好にすることができる。
【００２９】
さらに、請求項２の発明に係るルーフモールの塗装方法によれば、車体ルーフと共にルーフモールの表面を塗装できるため、別個に塗装していた手間を省くことができるのみならず、車体ルーフとルーフモールの色あわせに苦労することなく、美麗に塗装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施例に係るルーフモールを示す断面図である。
【図２】ルーフモールの脚部を溝部に嵌着した際を示す断面図である。
【図３】ルーフモールを取り付けた状態を示す断面図である。
【図４】この発明のルーフモールの他の例を示す断面図である。
【図５】焼き付け後を示す断面図である。
【図６】さらに他の実施例に係るルーフモールを示す斜視図である。
【図７】参考例に係るルーフモールを示す斜視図である。
【図８】従来のルーフモールが取り付けられた車両の斜視図である。
【図９】図８の９−９線で切断した断面図である。
【符号の説明】
１０ルーフモール
１１意匠部
１５脚部
２１感熱型メルトシール
３１溝部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a roof molding fitted in a groove portion of a roof of a vehicle body and a coating method thereof.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 8 and FIG. 9 showing the section 9-9, in the roof 61 of the vehicle 60 of the passenger car, a groove 65 is formed at the joint 64 between the center panel 62 and the side panel 63 of the roof. The seam 64 is concealed by attaching the roof molding 70 to 65.
[0003]
In the groove portion 65, the end portions of the center panel 62 and the side panel 63 are overlapped and spot welded, and a sealing material S is applied to prevent rain leakage from the joint 64. Note that both ends of the groove 65 in the vehicle front-rear direction are gradually shallower toward the front end and the rear end of the roof because there is a break in the portion during press molding if there is a sudden change in shape.
[0004]
The roof molding 70 is made of an extruded product of a resin made of vinyl chloride resin or the like, and includes a design portion 71 and a leg portion 72 extending downward from the back surface of the design portion 71, and is provided on a lower side surface of the leg portion 72. A lip 73 is formed. Further, a metal core material 74 is appropriately embedded in the leg portion 72.
[0005]
By the way, the conventional roof molding 70 is usually attached to the roof in the following procedure. That is, the seam 64 of the roof 61 is spot welded, the roof 61 is electrostatically coated and the sealing material S is applied to the groove 65, and then the surface of the design portion 71 is coated in advance. The leg portion 72 is fitted into the groove portion 65, and the roof molding 70 is fixed to the groove portion 65 by bringing the tip of the lip 73 into close contact with the inner side surface of the groove portion 65, and the opening of the groove portion 65 is closed with the design portion 71.
[0006]
In addition, since the depth of the groove part 65 is shallow near the vehicle longitudinal direction both ends of the groove part 65, it is necessary to excise the lower part of the leg part 72 according to the depth of the groove part 65. Since the lip 73 is also removed, the roof molding 70 cannot be fixed to the groove portion 65 using the lip 73. Therefore, conventionally, the roof molding is fixed to both ends of the groove using an adhesive, a double-sided adhesive tape, a clip, or the like.
[0007]
However, in the case of the roof molding 70 as described above, it is necessary to apply a sealing agent to the inside of the groove portion 65 before the attachment thereof, and thus the operation is complicated. Moreover, since the roof molding 70 is made of a synthetic resin unlike the vehicle body roof 61, the electrostatic coating used for coating a normal metal vehicle body cannot be applied. It had to be colored by painting to match the color. For this reason, normally, although the roof molding and the roof have the same color, the roof molding must be painted separately from the roof, which is troublesome. Further, since the roof molding and the roof cannot be applied simultaneously with the same paint, the color of the roof molding and the color of the roof of the vehicle body are slightly different, which may impair the appearance of the roof.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the foregoing points, and the colors of the design part of the roof of the vehicle body and the design part of the roof molding match, and the design part of the roof molding can be painted at the time of painting the roof, and further the processing of the roof groove part is easy. To provide a roof molding and its painting method.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
That is, the invention of claim 1 is a roof molding in which a leg portion is formed on the back surface of the design portion, and is fitted into a groove portion of the vehicle body roof via the leg portion and is painted together with the vehicle body roof, and the design portion At least the surface of the design portion is made of a conductive resin up to the edge of the design portion in contact with the roof, and the leg portion has a projecting portion projecting in the width direction of the groove at the lower end, The present invention relates to a roof molding provided with a heat-sensitive melt seal material .
[0010]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a method for coating a roof molding, wherein after the roof molding according to the first aspect is fitted into a groove portion of the vehicle body roof, the surface of the roof molding is painted together with the vehicle body roof.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a roof molding and a groove of the roof according to one embodiment of the present invention, FIG. 2 is a cross-sectional view showing a case where the legs of the roof molding are fitted into the groove, and FIG. 4 is a sectional view showing another example of a roof molding, FIG. 5 is a sectional view showing the roof molding after baking, FIG. 6 is a perspective view showing another example of the roof molding, FIG. FIG. 4 is a perspective view showing a roof molding of a reference example .
[0012]
The roof molding 10 shown in FIG. 1 is fitted into the groove 31 of the vehicle body roof R, is formed by known extrusion molding, and has a predetermined length according to the length of the groove 31. The roof molding 10 of this example includes a design portion 11 and leg portions 15 formed on the back surface thereof, and a metal core 16 is embedded therein. The illustrated groove portion 31 has a shape in which the upper portion is opened stepwise, and when the design portion 11 of the roof molding 10 is arranged on the step portion 31a, the design portion 11 does not protrude so much from the surface of the roof R. It has become.
[0013]
The design portion 11 includes a design portion main body 11a and a conductive resin layer 11b laminated on the surface thereof, and the design portion is configured to cover the groove portion 31 when the roof molding 10 is attached to the groove portion 31. 11 has a width larger than the width of the groove 31 and the size of the edge of the design portion 11 placed on the step portion 31a.
[0014]
The design part main body 11a is integrally formed of the same resin as the leg part 15, and is made of a heat-resistant resin that does not cause shape deformation or melting at the paint baking temperature of the roof R, usually 140 to 160 ° C. Yes. As the heat resistant resin, a polyester resin or a urethane resin having good adhesion to the heat-sensitive melt seal 21 described later is preferable.
[0015]
The conductive resin layer 11b is for imparting electroconductivity to the surface of the design portion 11 so as to enable electrostatic coating. The conductive resin layer 11b is provided at least on the surface of the design portion 11, and the roof molding 10 is fitted into the groove portion 31. In this case, the design resin layer 11b is provided up to the design portion edge 13 so that a series of conductivity can be imparted from the roof R to the surface of the design portion 11 by contacting the roof R. In addition, in order to make the contact with the roof R favorable, the conductive resin layer 11b may be provided up to the back side of the design portion 11 so as to involve the design portion edge 13. Furthermore, although the design part 11 whole is good also as conductive resin, since material cost increases, it is preferable to provide in the surface (including a back surface suitably) like this example. As the conductive resin constituting the conductive resin layer 11b, it has conductivity capable of electrostatic coating (volume resistance of 1.2 × 10 ⁶ Ω-cm or less). In the examples, polyester and thermoplastic are used. This is a product obtained by adding 50 wt% of carbon black to a heat resistant resin such as urethane.
[0016]
On the other hand, the leg portion 15 is a portion inserted into the groove portion 31 of the roof R and has a width smaller than the groove width w of the roof, and the height is smaller than the depth h of the groove portion. The leg portion 15 in this example has an enlarged shape with a lower end 15a protruding in the width direction. A metal core 16 made of stainless steel, iron, aluminum, or the like is embedded in the upper portion of the leg portion 15 in order to suppress the expansion and contraction of the roof molding 10 due to heat. In addition, in the vicinity of both ends of the roof molding 10 corresponding to the vicinity of both ends of the groove 31 before and after the shallow roof, the lower portion of the leg portion 15 is inclined and cut according to the depth of the groove 31.
[0017]
Further, it is preferable to provide a heat-sensitive melt seal material 21 on the lower surface of the leg portion 15 as in this example. The heat-sensitive melt seal material 21 is also referred to as a temperature-sensitive melt seal material, and is made of a material that melts at the paint baking temperature (140 to 160 ° C.) of the vehicle body roof R and exhibits weldability (adhesiveness). Epoxy resin or the like can be used. The heat-sensitive melt seal material 21 has a width substantially equal to the width w of the groove portion 31 of the roof R to which the roof molding 10 is attached, preferably a slightly smaller width, and may be provided over the entire length of the roof molding 10. In this example, it is provided at intervals of 30 cm to 50 cm. With respect to the thickness of the heat-sensitive melt seal material 21, the design portion covered with the conductive resin layer 15b when the heat-sensitive melt seal material 21 is not melted when the roof molding 10 is inserted into the groove 31 of the roof R. 11 is set so as to contact the opening edge of the groove portion 31 of the roof R, and the thickness varies depending on the depth h of the groove portion 31 and the like, but is usually 0.5 mm or more, preferably about 1 mm to 4 mm. Is done.
[0018]
Next, the Example regarding the invention of the coating method of the said roof molding 10 is described. First, as shown in FIG. 2, the leg portion 15 of the roof molding 10 is inserted and fitted into the groove portion 31 of the vehicle body roof R before electrostatic coating, and the edge of the design portion 11 is connected to the step portions 31 a and 31 a of the groove portion 31. The conductive resin layer 11 b on the surface of the design part 11 is brought into contact with the step part 31 a of the groove part 31 of the roof R at both edges of the design part 11. The groove 31 is formed in a joint 34 where the center panel 32 and the side panel 32 of the roof R are joined by spot welding. The code | symbol 37 shows a groove part bottom face.
[0019]
At this time, the heat-sensitive melt seal material 21 on the lower surface of the leg portion 15 of the roof molding 10 is in contact with the bottom surface 37 of the groove 31 or slightly from the groove bottom surface 37 depending on the thickness setting of the heat-sensitive melt seal material 21 as described above. It will be in a state away from.
[0020]
Then, the surface of the design part 11 of the roof molding 10 is painted together with the roof R. This coating is performed in a conventional roof R coating process, and a known electrostatic coating is used. This electrostatic coating is a method in which a coating powder is charged and scattered in an electrostatic field, and is applied to an object to be coated by electrostatic attraction. In the present invention, the object to be coated is the surface of the design 11 part of the roof R and the roof molding 10, and the surface of the design part 11 of the resin roof molding 10 is composed of the conductive resin layer 11b as described above, and the conductive resin. Since the layer 11b is in contact with the roof R, the surface of the design part 11 of the roof molding and the roof R become a continuous conductive material, and not only the roof R but also the surface of the design part 11 of the roof molding 10 can be electrostatically coated. Become. In addition, since the vehicle roof R and the surface of the design part 11 of the roof molding 10 can be simultaneously applied with the same paint and under the same conditions, it does not take extra man-hours and the surface of the design part 11 of the roof R and the roof molding 10. There are no subtle color differences between them.
[0021]
Thereafter, the roof paint is usually baked at 140 ° C to 160 ° C. As shown in FIG. 3, the heat-sensitive melt seal material 21 on the lower surface of the leg portion 15 of the roof molding 10 is melted by the heat at that time, spreads to the groove bottom surface 37, and seals the joint 34 of the groove bottom surface 37. As a result of this cooling and hardening, the leg portions 15 of the roof molding 10 are bonded (welded) to the groove bottom surface 37 with the heat-sensitive melt seal material 21. Further, due to the fluidity at the time of melting of the heat-sensitive melt seal material 21, the melt seal material 21 becomes smooth on the unevenness of the spot welded portion of the groove bottom surface 37, so that the heat-sensitive melt seal material 21 forms the groove portion 31. The leg part 15 of the roof molding 10 that is bonded and fixed and the design part 11 on the leg part 15 do not wave, and a good roof molding design surface is obtained.
[0022]
As shown in FIG. 4, if the melt seal material 21a is provided on both sides of the upper surface of the projecting portion 15c on the lower side surface of the leg portion 15 together with the lower surface of the leg portion 15, when the paint is baked, FIG. As described above, the melt seal materials 21 and 21a are melt-bonded and bonded to the groove bottom surface 37 so as to wrap around the protruding portion 15c at the lower end of the leg portion, so that the roof molding 10 can be more securely fixed to the groove portion 31. .
[0023]
FIG. 6 shows a roof molding 40 according to another embodiment. The roof molding 40 includes a molding body 41 and an engagement leg 45. The molding main body 41 includes a design part 42 and a leg main body 43 formed integrally with the design part 42. The design part 42 and the leg main body part 43 are made of the same structure and resin as the design part 11 and the leg part 15 in the embodiment shown in FIGS. 1 to 5, wherein reference numeral 41a is a conductive resin layer, and 44 is a core material. is there.
[0024]
The engagement leg portion 45 is engaged with the leg main body portion 43 to form the leg portion 46 of the roof molding 40, and is made of a heat-resistant resin having good adhesion to the heat-sensitive melt seal material 21. The engaging leg portion 45 is composed of a bottom plate 47 having a size that can be inserted into the groove portion 31 of the roof R and two parallel locking pieces 48, 48 erected on the upper surface thereof. The upper end of the locking piece 48 is an inward engagement protrusion 48a. When the leg main body 43 is inserted between the locking pieces 48 and 48 from above, the side surface of the lower end of the leg main body 43 is provided. The protrusions 43a, 43a and the engaging protrusions 48a, 48a of the locking pieces 48, 48 are engaged to form a leg 46 in which the leg main body 43 and the engaging leg 45 are integrated. . Further, a heat-sensitive melt seal material 21 is provided on the bottom surface of the bottom plate 47 of the engagement leg portion 45, that is, on the bottom surface of the leg portion 46. In this example, a metal core 49 is embedded in the bottom plate 47 of the engaging leg 45.
[0025]
Also in the roof molding 40 of this example, as in the example of FIGS. 1 to 5, the leg portion 46 is fitted into the groove portion 31 of the roof R, electrostatic coating is performed together with the roof R, and then baking is performed. The surface of the design part 42 can be painted and fixed to the groove part 31 of the roof molding 40. Further, according to this example, when the appearance of the design part 42 of the roof molding 40 is deteriorated due to deterioration with time or the like, the leg body of the molding main body 41 can be obtained by pulling the molding main body 41 slightly upward. Since the engagement between the portion 43 and the engagement leg portion 45 can be released, only the molding body 41 can be removed from the roof R without tearing the heat-sensitive melt seal material 21 welded to the groove 31 of the roof R. Thereafter, the molding body can be exchanged by inserting and engaging a new molding body again between the locking pieces 48 of the engaging leg 45.
[0026]
The roof molding 50 of the reference example shown in FIG. 7 also includes a molding body 51 and an engagement leg 55 that forms a leg 56 by engaging with the leg body 53 of the molding body 51. The heat-sensitive melt seal material 21 is adhered to the lower surface of the portion 55, and after the leg portion 56 is inserted and fitted into the groove portion 31 of the roof R, the surface of the design portion 52 is electrostatically coated together with the roof R. Then, the heat-sensitive melt seal material 21 is melted by subsequent baking, and the engaging leg 55 is bonded and fixed to the groove bottom surface 37. Further, if the molding body 51 is pulled up, only the molding body 51 can be removed from the roof R, and the molding body can be replaced in the same manner as in the example of FIG. In this example, the engagement legs 55 have a concave cross-sectional shape, and a required number is provided at predetermined intervals. Further, the resin of the molding body 51 excluding the conductive resin layer 51a, particularly the resin of the leg body 53, is a heat resistant resin that is difficult to adhere to the heat-sensitive melt seal material 21, such as a thermoplastic polyolefin elastomer (TPO). The engaging legs 55 are preferably made of a resin having good adhesion to the heat-sensitive melt seal material 21, such as a polyester resin or a urethane resin. Reference numeral 54 is an engaging protrusion on the side surface of the leg main body, 57 is an engaging protrusion of the engaging leg 55, and 58 is a metal core.
[0027]
【The invention's effect】
As described above, according to the roof molding of the first aspect of the present invention, since the surface of the design portion is composed of the conductive resin up to the design portion edge contacting the vehicle roof, the roof molding is attached to the vehicle roof. After mounting, the surface of the design part of the roof molding can be painted when painting the car roof, and the design part surface of the roof molding and the car roof can be colored with the same paint, simplifying the work and matching the colors This makes it possible to improve the aesthetics of the roof without struggling.
[0028]
According to the invention of claim 1 , the following effect is obtained in addition to the above effect. In other words, since the heat-sensitive melt seal material is provided on the lower surface of the roof molding leg, sealing is performed simultaneously with the installation of the roof molding without performing a separate sealing operation for the seam in the groove of the roof. This is effective in simplifying the seam processing of the groove portion of the roof. It is not necessary to perform a special bonding process at the terminal portions at both ends in the vehicle longitudinal direction. In addition, since the roof molding undulation is difficult to occur due to the spot welded portion of the seam in the groove portion of the roof, the appearance of the design portion (design surface) of the roof molding and the roof can be improved.
[0029]
Further, according to the method for painting a roof molding according to the invention of claim 2 , since the surface of the roof molding can be painted together with the vehicle body roof, it is possible not only to save the trouble of separately painting, but also to the vehicle roof and the roof. You can paint beautifully without struggling to match the colors of the mall.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a roof molding according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a case where a leg portion of a roof molding is fitted into a groove portion.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a state where a roof molding is attached.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing another example of the roof molding of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view after baking.
FIG. 6 is a perspective view showing a roof molding according to still another embodiment.
FIG. 7 is a perspective view showing a roof molding according to a reference example .
FIG. 8 is a perspective view of a vehicle to which a conventional roof molding is attached.
9 is a cross-sectional view taken along line 9-9 in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Roof molding 11 Design part 15 Leg part 21 Heat-sensitive melt seal 31 Groove part

Claims

A leg part is formed on the back surface of the design part, and is fitted into the groove part of the vehicle body roof via the leg part and is painted together with the car body roof, and at least the surface of the design part is in contact with the roof Consists of conductive resin up to the design edge ,
The leg part (15) has a projecting part (15c) projecting in the groove width (w) direction at the lower end, and a heat-sensitive melt seal material on the lower surface including at least the projecting part (15c) of the leg part (15). A roof molding characterized by providing (21) .

A roof molding coating method comprising: coating the roof molding according to claim 1 into a groove of the vehicle roof, and then coating the surface of the roof molding together with the vehicle roof.