JP4228782B2 - Thermal transfer receiving sheet - Google Patents
Thermal transfer receiving sheet Download PDFInfo
- Publication number
- JP4228782B2 JP4228782B2 JP2003146940A JP2003146940A JP4228782B2 JP 4228782 B2 JP4228782 B2 JP 4228782B2 JP 2003146940 A JP2003146940 A JP 2003146940A JP 2003146940 A JP2003146940 A JP 2003146940A JP 4228782 B2 JP4228782 B2 JP 4228782B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intermediate layer
- layer
- hollow particles
- receiving sheet
- receiving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱転写染料シートの染料を熱により画像受容層に転写し、画像を形成するプリンターに使用する熱転写受容シート(以下、単に受容シートと称する。)に関するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は、サーマルプリンター、特に染料熱転写プリンターに適し、銀塩写真類似の高濃度で、均一性の優れた画像が得られる受容シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年サーマルプリンターの中でも特に、鮮明なフルカラー画像のプリントが可能な染料熱転写プリンターが注目されている。染料熱転写プリンターは、熱転写染料シート(以下、単にインクリボンと称する。)の染料を含む染料層と、受容シートの染料染着性樹脂を含む画像受容層(以下、単に受容層と称する。)とを重ね合わせ、サーマルヘッドなどから供給される熱により、染料層の所要箇所の染料を所定濃度だけ、受容層上に転写して画像を形成するものである。インクリボンは、イエロー、マゼンタおよびシアンの3色、あるいはこれにブラックを加えた4色の染料層を有する。フルカラー画像は、インクリボンの各色の染料を受容シートに順に繰り返し転写することによって得られる。このような染料熱転写方式のプリンターでは、受容シートが枚葉の状態で供給されるのが一般的である。
【0003】
コンピューターによるデジタル画像処理技術の発達により、記録画像の画質等は格段に向上し、熱転写方式はその市場を拡大している。またサーマルヘッドの温度制御技術の向上にともない、プリントシステムの高速、高感度化への要求が高まっている。そのためサーマルヘッド等の加熱デバイスの発熱量を、如何に効率よく画像形成に利用するかが重要な技術課題となっている。またプリンターの低価格化、構造の簡略化等が要望されており、サーマルヘッドによる印画圧の低下や、ヘッド高寿命化等も技術課題となっている。現在、A6サイズ1枚を30秒以内で印画可能なプリンターも発売されており、今後も更に印画の高速化への要求が高まることが予想される。
【0004】
一般に、高画質、高濃度の画像を効率良く形成するために、支持体上に染料染着性樹脂を主成分とする受容層を設けた受容シートが用いられるが、支持体基材として、通常のフィルムを使用すると、平滑性に優れるものの、サーマルヘッドからの熱が基材に逃げて記録感度の不足を生じたり、またフィルムでは十分なクッション性がないことから、インクリボンと受容シートとの密着性が不足して、濃度ムラ等が発生する。
この様な問題を解決するために、支持体として発泡フィルムを紙類等の芯材層と貼り合わせた支持体(例えば、特許文献1参照。)、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂を主成分とし、ボイド(空隙)構造を含む2軸延伸フィルム(合成紙)を紙類等の芯材層と貼り合わせた支持体等が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。これらの支持体を使用した受容シートは断熱性、平滑性に優れるが、紙の質感が無いことやコスト高になる等の欠点がある。
【0005】
また、紙類を受容シートの支持体基材として使用すると、フィルム同様に記録感度が不足し、フィルムよりクッション性は若干よいものの、紙の繊維の疎密ムラに起因するインクリボンと受容層の密着ムラによって印画の濃淡ムラが発生する傾向がある。そこで、転写濃度等の改善のために、紙支持体と受容層の間に中空粒子を含有する中間層を設けた受容シートが開示されている(例えば、特許文献3、4参照。)。この受容シートは、中空粒子含有層の断熱性及びクッション性向上効果により、感度は改善される。しかし、中空粒子が中間層表面に露出するために受容シート表面に凹凸が存在し、表面平滑性が劣る。そのため、現在のような高速、低印画圧力のプリンターによる印画では、十分な画像品質が得られ難い。
【0006】
また、各々の層の密度を規定した複数の層からなる多孔性層と、前記多孔性層上に熱可塑性樹脂の押出し法で形成されたラミネート層を設けた受容シートが提案されている(例えば、特許文献5参照)。しかし、芯材層側の多孔性層形成には、攪拌法による気泡含有樹脂や、過大な中空を形成する熱膨張性樹脂が使用されており、十分な平滑性が得難いことや、さらにラミネート層の形成の際に多孔性層の多孔質構造が熱により変形して潰れること等が考えられ、感度及び画質向上効果は必ずしも満足されるレベルではなかった。
【0007】
【特許文献1】
特開昭61−197282号公報(第1頁)
【特許文献2】
特開昭62−198497号公報(第1頁)
【特許文献3】
特開昭63−87286号公報(第1〜2頁)
【特許文献4】
特開平1−27996号公報(第1〜3頁)
【特許文献5】
特開2000−272259号公報(第1〜6頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、従来の受容シートが有する前述の問題点を解消し、特に染料熱転写プリンターに適し、中空粒子を含有する中間層を設けた受容シートにおいて、濃淡ムラや白抜けなどの画像欠陥がなく、低コストで、高感度、高画質の受容シートを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)シート状支持体の少なくとも一面に、中空粒子を含有する中間層、画像受容層が順次形成された熱転写受容シートにおいて、前記中間層が、下層の第1中間層と、上層の第2中間層とで構成され、第1中間層に含有される中空粒子の平均粒子径L1(μm)と、第2中間層に含有される中空粒子の平均粒子径L2(μm)とが、下記関係式(1)〜(3)を同時に満たし、且つ該第1中間層に含有される該中空粒子が既発泡中空粒子であり、更に前記第2中間層と画像受容層との間に、水溶性樹脂及び/又は水分散性樹脂を主成分とするバリア層を有し、前記バリア層が、粒子平均長径0.1〜100μm、かつ、アスペクト比(層状化合物の粒子平均長径/厚さの比)100〜5000である膨潤性無機層状化合物を含有することを特徴とする熱転写受容シート。
L1=2〜35μm (1)
L2=0.4〜5μm (2)
L1>L2 (3)
【0010】
(2)前記第1中間層の厚さが20〜90μmであり、かつ前記第2中間層の厚さが1〜20μmである(1)項に記載の熱転写受容シート。
【0011】
(3)前記第1中間層に含有される中空粒子の体積中空率が55〜95%であり、かつ前記第2中間層に含有される中空粒子の体積中空率が30〜95%である(1)項又は(2)項に記載の熱転写受容シート。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の受容シートは、シート状支持体上に、中空粒子を含有する中間層、及び受容層が順次形成された構成を有し、中空粒子を含有する中間層が、下層の第1中間層と、上層の第2中間層とを有するものであり、中間層として、さらに他の層を設けて3層以上の多層構造とすることも勿論可能である。以下これらの層について詳細に説明する。
【0015】
(シート状支持体)
本発明における受容シート用のシート状支持体としては、セルロースパルプを主成分とする紙や合成樹脂フィルム等が使用される。例えば、上質紙(酸性紙、中性紙)、中質紙、コート紙、アート紙、グラシン紙、樹脂ラミネート紙等、または、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンなどを主成分とした延伸フィルムや、ポリオレフィンやポリエステル樹脂を主成分とし、更にこれらの樹脂に非相溶性の樹脂や無機顔料を配合した溶融混合物を押出し機から押出し、更に延伸して空隙を発生させた単層構造または多層構造を有する多孔質延伸フィルム(例えば合成紙、多孔質ポリエステルフィルム)等、およびこれらのフィルム同士、又はこれらのフィルムと他のフィルム又は紙等とを積層貼着させた複合フィルム等が適宜用いられる。特に限定はしないが、セルロースパルプを主成分とするシート状支持体の場合には、コスト的にも有利であり、より優れた本発明の効果が得られる。
【0016】
本発明のシート状支持体としては、受容層が形成される第1の基材層、粘着剤層、離型剤層、第2の基材層を順次積層した構成でもよく、いわゆるステッカー、シールタイプの構造を有する支持体も勿論使用可能である。
【0017】
本発明で使用されるシート状支持体は50〜250μmの厚さを有することが好ましい。因みに、厚さが50μm未満であると、その機械的強度が不十分となり、且つそれから得られる受容シートの剛度が小さく、変形に対する反発力が不十分となり、印画の際に生じる受容シートのカールを十分に防止できない場合がある。また厚さが250μmを超えると、得られる受容シートの厚さが過大となるため、プリンターにおける受容シートの収容枚数の低下を招いたり、或いは所定の収容枚数を収容しようとするとプリンターの容積増大を招きプリンターのコンパクト化を困難にする等の問題を生ずる。
【0018】
(第1中間層)
本発明においては、シート状支持体の少なくとも片面上に、直接あるいは下塗層を介して第1中間層(下層側中間層)を形成し、さらに前記第1中間層上に第2中間層(上層側中間層)を形成する。
第1中間層は、比較的粒子径の大きい中空粒子を分散分布させた多孔質構造を有するため、特にクッション性が優れ、例えば、基材として紙を使用した場合にも高感度の受容シートが得られる。第1中間層の形成により、受容シートに適度の変形自由度を与え、プリンターヘッドやインクリボンの形状に対する受容シートの形状追従性及び密着性が向上するので、低エネルギー状態でも受容層に対するプリンターヘッドの熱効率が向上し、かつ印画される画像の印画濃度を高め、画質を改善することができる。また高速プリンターの高エネルギー印加操作において、インクリボンに発生するリボンしわに起因する印画不良も同時に防止することができる。
【0019】
また、第1中間層を有することにより、受容シートの断熱性が向上し、受容層に対するサーマルヘッドの熱効率が向上するので、印画濃度が上昇して画質も改善される。さらに、受容シートがプリンターのサーマルヘッド及び搬送ロールによる高い圧力を受けても、受容シート内部でこの応力を吸収することが可能となるため、受容シートの搬送ロールによる印画面のスパイク痕や凹みの形成に対する抵抗性が改善される。
【0020】
第1中間層に含有される中空粒子の平均粒子径L1は2〜35μmであることが必要で、好ましくは3〜30μmであり、より好ましくは3〜25μmである。中空粒子の平均粒子径が2μm未満の場合には、得られる中空粒子の体積中空率が低いため、断熱性、クッション性が概して低くなり、感度及び画質向上効果が十分に得られないことがある。また平均粒子径が35μmを超えると、得られる第1中間層面の平滑性が低下し、受容シート表面の凹凸が過大となるため、熱転写画像の均一性が不十分で、画質が劣ることがある。
【0021】
第1中間層に含有される中空粒子は、熱可塑性重合体材料により形成されたシェル(殻)と、それにより包囲されている1個以上の中空部とからなるものであり、第1中間層形成用としては、下記(A)、(B)のような中空粒子(又は発泡性粒子)が使用される。
(A)熱膨張性物質を含む熱可塑性重合体材料からなる未発泡粒子を予め加熱発泡させて製造された発泡中空粒子(既発泡中空粒子)。
(B)熱膨張性物質を含む熱可塑性重合体材料からなる未発泡状態の粒子(発泡性粒子)。この場合には、発泡性粒子をシート状支持体に塗工した後、乾燥工程での熱により加熱発泡させたり、或いは後工程で例えば熱板と接触させて加熱発泡させたりすることで、中空粒子層が形成される。
【0022】
しかし、上記(B)のように、受容シートの製造工程中の加熱により、未発泡の発泡性粒子を発泡させる方法では、均一な粒子径に発泡させることが難しく、熱膨張後の粒子径を厳密に管理できないため、第1中間層の表面は凹凸の大きい表面となり平滑性が劣る傾向にある。従って、本発明においては、上記(A)のような既発泡中空粒子がより好ましく用いられる。
【0023】
既発泡中空粒子は、例えば熱膨張性芯物質として、n−ブタン、i−ブタン、ペンタン、及び/又はネオペンタンのような揮発性低沸点炭化水素を熱可塑性材料中に内包し、熱可塑性材料として塩化ビニリデン、アクリロニトリル、スチレン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル等の単独重合体或いは共重合体等をカプセルシェル(壁)材として用いて得られた粒子に予め加熱等の処理を施す事により製造されたものである。
【0024】
また上記のような既発泡中空粒子は、一般に比重が小さいため、その取扱い作業性及び分散性を更に向上させることを目的として、炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン等の無機粉体を、熱融着により発泡中空粒子表面に付着させ、表面が無機粉体により被覆されている発泡複合中空粒子も本発明に使用できる。
【0025】
第1中間層に含有される中空粒子の体積中空率は55〜95%が好ましく、さらに好ましくは60〜90%である。体積中空率が55%未満では、中間層の塗膜強度と、感度および画質向上とのバランスが得られないことがある。また体積中空率が95%を超えると、塗工液の安定性が劣ることがあり、得られる第1中間層の塗膜強度が劣ることがある。
【0026】
第1中間層が所望の断熱性、クッション性等の性能を発揮するためには、第1中間層厚さは20〜90μmが好ましく、更に好ましくは25〜85μmである。第1中間層の厚さが20μm未満では、断熱性やクッション性が不足して感度及び画質向上効果が不十分なことがある。また厚さが90μmを超えると、断熱性やクッション性の効果が飽和し、それ以上の性能が得られないばかりか、経済的にも不利となることがある。
【0027】
第1中間層における中空粒子の配合量は、第1中間層全固形分質量に対する中空粒子質量の比率で30〜75%の範囲であることが好ましく、35〜70%の範囲内であることがより好ましい。第1中間層全固形分質量に対する中空粒子の質量比率が30%未満では、第1中間層の断熱性、クッション性が不十分で、感度及び画質向上効果が十分に得られないことがある。また中空粒子の質量比率が75%を超えると、中間層用塗工液の塗工性が不良となり、中間層の塗膜強度が低下して、所望の効果が得られないことがある。
【0028】
(第2中間層)
第2中間層は、比較的粒子径の小さい中空粒子を分散分布させた多孔質構造を有するため、特に表面の平滑性が優れ、かつ、適度の断熱性、クッション性を有していることから、高感度、高画質の受容シートが得られる。特に第2中間層における中空粒子の分散分布は、第1中間層表面に生じた凹凸を第2中間層の中空粒子によって埋めることによって高平滑な表面を形成することができる。
【0029】
第2中間層に含有される中空粒子の平均粒子径L2は0.4〜5μmであり、より好ましくは0.5〜4μmである。中空粒子の平均粒子径が0.4μm未満の場合には、得られる中空粒子の体積中空率が低くなり、断熱性、クッション性が劣り、感度及び画質向上効果が十分に得られないことがある。また平均粒子径が5μmを超えると、得られる第2中間層面の平滑性が低下し、受容シート表面の凹凸に起因して、得られる熱転写画像の均一性や、画質が不十分となることがある。
【0030】
本発明において、第2中間層に含有される中空粒子の平均粒子径L2は、第1中間層に含有される中空粒子の平均粒子径L1よりも小さいことが重要である。L2がL1以上の場合には、第2中間層の中空粒子の粒子径が大きいため、第1中間層表面の凹凸を埋めることができなくなり、第2中間層表面の平滑性が低下し、その結果、得られる受容シートの画質及び感度が低下することがある。さらに、第2中間層と第1中間層における中空粒子の粒子径比率(L2/L1)は1/30〜1/2であることが好ましく、より好ましくは粒子径比率(L2/L1)は1/25〜1/3である。
【0031】
第2中間層に含有される中空粒子は、熱可塑性重合体材料により形成されたシェル(殻)と、それにより包囲されている1個以上の中空部とからなるものであり、中空粒子の種類としては、下記(A)、(C)のような中空粒子から選ぶことができる。
(A)熱膨張性物質を含む熱可塑性重合体材料からなる粒子を予め加熱発泡させて製造された発泡中空粒子(既発泡中空粒子)。
(C)重合体形成性材料をシェル形成用材料として用い、かつ揮発性液体を気孔形成用材料として用いて、マイクロカプセル重合方法により製造されたマイクロカプセルから、前記気孔形成用材料を揮発逃散させて得られたマイクロカプセル状中空粒子。
【0032】
第2中間層に含有される(C)のようなタイプのマイクロカプセル状の中空粒子は、重合体材料、例えばスチレン−アクリル系共重合体あるいはメラミン樹脂等の硬い樹脂をシェル(殻)として、芯部に揮発性液体、例えば水を含有するマイクロカプセルを乾燥して、水を揮発逃散させて中空芯部を形成させたものである。このマイクロカプセルは、重合体形成性材料(シェル形成用材料)、及び揮発性液体(気孔形成用材料)からマイクロカプセル形成重合法により得られる。また(A)のタイプの発泡中空粒子は前述の第1中間層において述べられている方法で製造されたものである。
【0033】
第2中間層に含有される中空粒子の体積中空率は30〜95%が好ましく、さらに好ましくは40〜90%である。中空粒子の体積中空率が30%未満では、第2中間層の塗膜強度と、感度および画質向上等とのバランスが得られないことがある。また体積中空率が95%を超えると塗工液の安定性が劣り、得られる第2中間層の塗膜強度が劣ることがある。
【0034】
第2中間層が所望の平滑性、断熱性、クッション性等の性能を発揮するためには、第2中間層の厚さは1〜20μmが好ましく、更に好ましくは2〜18μmである。第2中間層の厚さが1μm未満では、平滑性、断熱性、クッション性が不足し、平滑性、感度及び画質向上効果が十分に得られないことがある。また厚さが20μmを超えると、断熱性やクッション性の効果が飽和し、それ以上の性能が得られないばかりか、経済的にも不利となることがある。
【0035】
第2中間層に含有される中空粒子の配合量は、第2中間層全固形分質量に対する中空粒子質量の比率で30〜95%の範囲であることが好ましく、35〜90%の範囲内であることがより好ましい。第2中間層全固形分質量に対する中空粒子の質量比率が30%未満では、第2中間層の断熱性、クッション性が不十分で感度及び画質向上効果が十分に得られないことがある。また中空粒子の質量比率が95%を超えると、得られる第2中間層用塗工液の塗工性が悪化して、塗膜強度が低下し、所望の効果が得られないことがある。
【0036】
本発明の中間層(第1及び第2中間層)は中空粒子と接着剤樹脂を含有する。本発明の中間層用塗工液は、中空粒子の耐溶剤性を考慮すると水性系塗工液であることが好ましい。従って接着剤樹脂は水性、有機溶剤性の両者が使用可能であるが、水性系樹脂であることがより好ましい。使用される接着剤樹脂としては特に限定されず、例えばポリビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂及びその誘導体、カゼイン、デンプン誘導体等の親水性高分子樹脂が成膜性、耐熱性、可撓性の観点から好ましく使用される。また(メタ)アクリル酸エステル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等の各種樹脂のエマルジョンが低粘度高固形分の水系樹脂として使用される。なお中間層の塗膜強度、接着性、塗工性の面から中間層に使用される接着剤樹脂は上記の親水性高分子樹脂と各種樹脂のエマルジョンを併用することがより好ましい。
【0037】
中間層には必要に応じて、各種の添加剤、例えば帯電防止剤、無機顔料、有機顔料、樹脂の架橋剤、消泡剤、分散剤、有色染料、離型剤、滑剤等の1種或いは2種以上を適宜選択して使用してもよい。
【0038】
本発明において、第1中間層、第2中間層、あるいは受容層等を塗工後、カレンダー処理を施してもよく、受容シート表面の凹凸を更に減少させ、平滑化することが可能である。カレンダー処理に使用されるカレンダー装置やニップ圧、ニップ数、金属ロールの表面温度等については特に限定されるものではないが、カレンダー処理を施す際の圧力条件としては、好ましくは0.5〜150MPaであり、より好ましくは1〜100MPaである。温度条件としては室温から中空粒子が破壊されず、中間層用接着剤樹脂のTg温度以上が好ましく、例えば20〜150℃が好ましく、更に好ましくは30〜120℃である。カレンダー装置としては、例えばスーパーカレンダー、ソフトカレンダー、グロスカレンダー等の一般に製紙業界で使用されているカレンダー装置を適宜使用できる。
【0039】
(バリア層)
本発明において、好ましくは第2中間層と受容層の間にバリア層が設けられる。一般に、受容層用塗工液の溶剤としては、トルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤が使用されるため、バリア層は、有機溶剤浸透による中間層の中空粒子の膨潤、溶解による、変形、破壊を防ぐための障壁として有効である。
【0040】
バリア層に使用される樹脂としては、フィルム形成能に優れ、有機溶剤の浸透を防止し、弾力性、柔軟性のある樹脂が使用される。具体的には、デンプン、変性デンプン、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアガム、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体塩、スチレン−無水マレイン酸共重合体塩、スチレン−アクリル酸共重合体塩、エチレン−アクリル酸共重合体塩、尿素樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アミド樹脂等の水溶性高分子樹脂が水溶液として使用される。またスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステル樹脂系ラテックス、メタアクリル酸エステル系共重合樹脂ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス、ポリエステルポリウレタンアイオノマー、ポリエーテルポリウレタンアイオノマーなどの水分散性樹脂も使用することができる。
上記の樹脂の中でも、水溶性高分子樹脂が好ましく使用される。また上記の樹脂は単独で使用しても、あるいは2種以上を併用して使用してもよい。
【0041】
さらに、バリア層には各種の顔料を併用することも可能であり、好ましくは膨潤性無機層状化合物が使用され、塗工用溶剤の浸透防止ばかりでなく、熱転写染着画像のニジミ防止等においても優れた効果が得られる。膨潤性無機層状化合物の具体例としては、グラファイト、リン酸塩系誘導体型化合物(リン酸ジルコニウム系化合物等)、カルコゲン化物、ハイドロタルサイト類化合物、リチウムアルミニウム複合水酸化物、粘土系鉱物(例えば合成マイカ、合成スメクタイト)等を挙げることができる。
【0042】
本発明の膨潤性無機層状化合物としては、粘土系鉱物の中でも、好ましくはスメクタイト族、バーミキュライト族、マイカ族等が使用される。スメクタイト族としては、例えば、モンモリロナイト、ハイデライト、ノントロナイト、サポナイト、鉄サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチブンサイト等がより好ましく使用される。
【0043】
これら膨潤性無機層状化合物は天然品(粘土系鉱物)以外にも、合成品、加工処理品(例えばシランカップリング剤の表面処理品)のいずれであってもよく、合成膨潤性無機層状化合物としては、例えば、フッ素金雲母(KMg3AlSi3O10F、熔融法又は固相反応法)、カリウム四珪素雲母(KMg2.5Si4O10F2、熔融法)、ナトリウム四珪素雲母(NaMg2.5Si4O10F2、熔融法)、ナトリウムテニオライト(NaMg2LiSi4O10F2、熔融法)、リチウムテニオライト(LiMg2LiSi4O10F2、熔融法)などの合成マイカ、或はナトリウムヘクトライト(Na0.33Mg2.67Li0.33Si4.0O10(OH又はF)2、水熱反応法又は熔融法)、リチウムヘクトライト(Na0.33Mg2.67Li0.33Si4.0O10(OH又はF)2、水熱反応法又は熔融法)、サポナイト(Na0.33Mg2.67AlSi4.0O10(OH)2、水熱反応法)などの合成スメクタイトが挙げられる。
【0044】
前記の膨潤性無機層状化合物の中でも、ナトリウム四珪素雲母、ナトリウムテニオライト、リチウムテニオライト等の合成マイカ、ナトリウムヘクトライト、リチウムヘクトライト、サポナイト等の合成スメクタイト、及びモンモリロナイト等の天然スメクタイトがより好ましく使用される。これらの中でもナトリウム四珪素雲母が特に好ましく、熔融合成法により、所望の粒子径、アスペクト比、結晶性のものが得られる。
【0045】
粘土鉱物の市販品としては、例えば、一般にナトリウムベンナイトと呼ばれる天然のベントナイトや、クニピア(:商品名、天然モンモリロナイト、クニミネ工業製)、スメクトン(:商品名、水熱反応法合成スメクタイト、クニミネ工業社製)、ビーガム(:商品名、バンダービルト社製)、ラポナイト(:商品名、ラポルテ社製)、DMクリーンA、DMA−350、Na−Ts(:商品名、3種類とも熔融法合成マイカ、ナトリウム四珪素雲母、トピー工業製)、ベンゲル(:商品名、豊順洋行社製)等を挙げることができ、これらは単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
【0046】
膨潤性無機層状化合物としては、そのアスペクト比が5〜5,000のものが好ましく用いられ、より好ましくはアスペクト比は100〜5,000の範囲であり、特に好ましくは500〜5,000の範囲である。アスペクト比が5未満では、画像のニジミが生じることがあり、一方アスペクト比が5,000を超えると、画像の均一性が劣ることがある。アスペクト比(Z)とはZ=L/aなる関係で示されるものであり、Lは膨潤性無機層状化合物の水中での粒子平均長径(レーザー回折法で測定。堀場製作所製粒度分布計LA−910を使用、体積分布50%のメジアン径)であり、aは膨潤性無機層状化合物の厚みである。
【0047】
膨潤性無機層状化合物の厚みaは、バリア層の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)による写真観察によって求めた値である。膨潤性無機層状化合物の粒子平均長径は0.1〜100μmであり、0.3〜50μmが好ましく、0.5〜20μmがより好ましい。粒子平均長径が0.1μm未満になると、アスペクト比が小さくなると共に、中間層上に平行に敷き詰めることが困難になり、画像のニジミを完全には防止できない。粒子平均長径が100μmを超えて大きくなると、バリア層から膨潤性無機層状化合物が突出てしまい、バリア層の表面に凹凸が発生し、受容層表面の平滑度が低下して画質が悪化する。
【0048】
また前記の第1及び第2中間層、バリア層中には隠蔽性や白色性の付与、受容シートの質感を改良するために、無機顔料として、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、二酸化珪素、酸化アルミニウム、タルク、カオリン、珪藻土、サチンホワイト等の白色無機顔料や蛍光染料等を含有させてもよい。
【0049】
本発明のバリア層は、好ましくは水系塗工液を用いて形成される。この水系塗工液は水溶性樹脂の水溶液あるいは各種樹脂のエマルジョンあるいはディスパージョンを示す。水系塗工液は中空粒子の膨潤及び溶解を防ぐために、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エチル等のエステル系溶剤、メチルアルコール、エチルアルコール等の低級アルコール系溶剤、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤、DMF、セロソルブ等の高沸点高極性系溶剤等の有機溶剤を含有しないことが好ましい。
【0050】
バリア層の固形分塗工量は0.5〜8g/m2の範囲が好ましく、より好ましくは1〜7g/m2であり、特に好ましくは1〜6g/m2である。因みにバリア層固形分塗工量が0.5g/m2未満では、バリア層が中間層表面を完全に覆えないことがあり、有機溶剤の浸透防止効果が不十分となることがある。一方バリア層固形分塗工量が8g/m2を超えると、塗工効果が飽和して不経済であるばかりでなく、バリア層の厚さが過大となることによって中間層の断熱効果やクッション性が十分に発揮されず、画像濃度の低下を招くことがある。
【0051】
(受容層)
本発明の受容シートにおいて、前記バリア層上に受容層が設けられる。受容層それ自体は既知の染料熱転写受容層であってもよい。受容層を形成する樹脂としては、インクリボンから移行する染料に対する親和性が高く、従って染料染着性の良好な樹脂が使用される。このような染料染着性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、セルロースアセテートブチレート等のセルロース誘導体系樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂、活性エネルギー線硬化樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は使用する架橋剤に対して反応性を有する官能基(例えば水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基等の官能基)を有していることが好ましい。
【0052】
またプリントの際にサーマルヘッドでの加熱によって、受容層とインクリボンとが融着することを防止するために、受容層中に、架橋剤、離型剤、滑り剤等の1種以上が添加剤として配合されていることが好ましい。さらに必要に応じて、上記の受容層中に蛍光染料、可塑剤、酸化防止剤、顔料、充填剤、紫外線吸収剤等、光安定剤、帯電防止剤等の1種以上を添加してもよい。これらの添加剤は塗工前に受容層の形成成分と混合されてもよいし、また受容層とは別の塗被層として受容層の上及び/又は下に塗工されていてもよい。
【0053】
受容層の形成は、染料染着性樹脂及び離型剤等の必要な添加剤等を、適宜、有機溶剤に溶解あるいは分散して受容層用塗工液を調製し、公知のコーターを使用して、中間層(若しくはバリア層)を設けたシート状支持体上に、塗工、乾燥後、必要に応じて加熱キュアーして形成することができる。
受容層の固形分塗工量は1〜12g/m2、より好ましくは3〜10g/m2の範囲である。因みに受容層の固形分塗工量が1g/m2未満では、受容層が中間層(若しくはバリア層)表面を完全に覆うことができないことがあり、画質の低下を招いたり、サーマルヘッドの加熱により、受容層とインクリボンとが接着してしまう融着トラブルが発生することがある。一方、固形分塗工量が12g/m2を超えると、塗工効果が飽和して不経済であるばかりでなく、受容層の塗膜強度が不足したり、塗膜厚さが過大になることにより中間層の断熱効果が十分に発揮されず、画像濃度の低下を招くことがある。
【0054】
本発明の受容シートの印画において、特に低濃度階調部においても濃淡ムラや白抜けのない良好な画像均一性を得るためには、受容シートの表面凹凸が小さく平坦であり、印画時にサーマルヘッドとの良好な密着性を得られることが好ましい。そのためには、JIS P 8119に基づく受容シートの受容層側のベック平滑度が、2,500秒以上であることが好ましく、より好ましくは3,000秒以上である。またベック平滑度の上限は140,000秒程度である。受容シートの受容層側のベック平滑度が2,500秒未満では、受容層面の凹凸が大きくなり、良好な画像均一性が得られない。
【0055】
(裏面層)
本発明の受容シートはシート状支持体の裏面(受容層が設けられる側とは反対側の面)に高分子樹脂を主成分とする裏面層が設けられていてもよい。裏面層には、接着剤として有効な裏面層形成用樹脂が用いられる。この樹脂は裏面層と支持体との接着強度向上、受容シートのプリント搬送性、受容層面の傷付き防止、受容層面と接触する裏面層への染料の移行防止に有効なものである。このような樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂等、及びこれらの樹脂の反応硬化物を用いることができる。また裏面層には、シート状支持体と裏面層との接着性を向上させるため、適宜ポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物等の架橋剤を裏面層塗工液中へ配合してもよい。
【0056】
裏面層には、プリント搬送性の向上、静電気防止のために導電性高分子や導電性無機顔料等の導電剤が添加されていてもよい。導電性高分子としてはカチオン型、アニオン型、ノニオン型の導電性高分子化合物があるが、カチオン型導電性高分子化合物(例えばポリエチレンイミン、カチオン性モノマーを含むアクリル系重合体、カチオン変性アクリルアミド重合体、及びカチオン澱粉等)が特に好ましく用いられる。
【0057】
裏面層には必要に応じて、有機または無機フィラーを摩擦係数調整剤として配合することができる。有機フィラーとしては、ナイロンフィラー、セルロースフィラー、尿素樹脂フィラー、スチレン樹脂フィラー、アクリル樹脂フィラー等を使用することができる。無機フィラーとしては、シリカ、硫酸バリウム、カオリン、クレー、タルク、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等を用いることができる。
【0058】
裏面層には必要に応じて、滑剤、離型剤等の融着防止剤含有することも可能である。例えば、融着防止剤としては、非変性及び変性シリコーンオイル、シリコーンブロック共重合体及びシリコーンゴム等のシリコーン系化合物、リン酸エステル化合物、脂肪酸エステル化合物、フッ素化合物等が挙げられる。また従来公知の消泡剤、分散剤、有色顔料、蛍光染料、蛍光顔料、紫外線吸収剤等を適宜選択して使用してもよい。
【0059】
裏面層の固形分塗工量は0.3〜10g/m2の範囲内にあることが望ましい。更に好ましくは1〜8g/m2である。裏面層固形分塗工量が0.3g/m2未満であると受容シートが擦れた時の傷付き防止性が十分に発揮されず、また塗工欠陥が発生し表面電気抵抗値が上がる場合がある。一方固形分塗工量が10g/m2を超えると効果が飽和して不経済である。
【0060】
(下塗層)
本発明の受容シートにおいては、支持体と第1中間層との間に、高分子樹脂を主成分とする下塗層を設けてもよい。この下塗層により、第1中間層用塗工液を支持体上に塗工しても、塗工液が支持体中に浸透することがなく、第1中間層を所望の厚さに形成することができる。この下塗層に使用される高分子樹脂としては、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂及びその変性樹脂等が挙げられる。
【0061】
本発明で支持体として、例えば紙基材を使用した場合には、水系の塗工液からなる下塗層を塗工すると、紙基材表面の吸水性のムラにより、紙基材にしわやうねりが発生して、質感や印画適性に悪影響が出る事がある。従って下塗層用塗工液は水系でなく、有機溶剤に溶解或いは分散させた塗工液を使用するのが好ましい。使用可能な有機溶剤としては、トルエン、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコール、酢酸エチル等の一般的な有機溶剤を挙げることができる。
また下塗層には下塗層用塗工液自体の塗工性改善、支持体及び中間層との密着性向上、受容シートの白色度向上のため、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料を添加してもよい。
【0062】
下塗層の固形分塗工量は1〜20g/m2の範囲が好ましい。固形分塗工量が1g/m2未満では、下塗層の効果が得られないことがあり、固形分塗工量が20g/m2を超えると効果が飽和して不経済となり、また受容シートの紙としての質感が失われる場合があり、好ましくない。
【0063】
本発明において、第1中間層、第2中間層、受容層、及びその他の塗工層は、常法に従って形成され、各々、所要成分を含む塗工液を調製し、バーコーター、グラビアコーター、コンマコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ゲートロールコーター、ダイコーター、カーテンコーター、リップコータ−、及びスライドビードコーターなど公知のコーターを使用して、シート状支持体上に塗工し、乾燥して形成することができる。
【0064】
【実施例】
下記実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の「%」及び「部」は、溶剤に関するものを除き、固形分の「質量%」及び「質量部」を示す。
【0065】
実施例1
「中間層の形成」
シート状支持体として、厚さ150μmのアート紙(商品名:OK金藤N、174.4g/m2、王子製紙製)を使用し、その片面に下記組成の第1中間層用塗工液−1を乾燥後の厚さが40μmになるように塗工、乾燥して第1中間層を形成した。更に前記第1中間層上に、下記組成の第2中間層用塗工液−1を乾燥後の厚さが7μmになるように塗工、乾燥して第2中間層を形成した。
【0066】
第1中間層用塗工液−1
アクリロニトリル及びアクリル酸を主成分とする共重合体発泡中空粒子
(体積中空率75%、平均粒子径4.2μm) 60部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、旭化成製)30部
水 200部
【0067】
第2中間層用塗工液−1
マイクロカプセル型中空粒子(商品名:ローペークHP−91、ロームアンド
ハース社製、体積中空率50%、平均粒子径1.0μm) 70部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、旭化成製)20部
水 200部
【0068】
「受容シートの形成」
更に上記第2中間層上に下記組成のバリア層用塗工液−1を固形分塗工量が2g/m2になるように塗工、乾燥してバリア層を形成し、更に上記バリア層上に下記組成の受容層用塗工液−1を固形分塗工量が5g/m2になるように塗工、乾燥し、その後50℃で72時間キュアーして受容層を形成した。更に上記シート状支持体の受容層塗工面の反対面に下記組成の裏面層用塗工液−1を固形分塗工量が3g/m2になるように塗工、乾燥して裏面層を形成して受容シートを得た。
【0069】
バリア層用塗工液−1
膨潤性無機層状化合物(ナトリウム4珪素雲母、
粒子平均長径6.3μm、アスペクト比2700) 30部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA105、クラレ製) 50部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:L−1537、旭化成製)20部
水 1100部
受容層用塗工液−1
ポリエステル樹脂(商品名:バイロン200、東洋紡製) 100部
シリコーンオイル(商品名:KF393,信越化学工業製) 3部
ポリイソシアネート
(商品名:タケネートD−140N、武田薬品工業製) 5部
トルエン/メチルエチルケトン=1/1(質量比)混合液 400部
【0070】
裏面層用塗工液−1
ポリビニルアセタール樹脂
(商品名:エスレックKX−1、積水化学工業製) 45部
ポリアクリル酸エステル樹脂
(商品名:ジュリマーAT613、日本純薬製) 25部
ナイロン樹脂粒子(商品名:MW330、シントーファイン製) 10部
ステアリン酸亜鉛(商品名:Z−7−30、中京油脂製) 10部
カチオン系導電剤(商品名:ケミスタット9800、三洋化成製) 10部
水/イソプロピルアルコール=2/3(質量比)混合液 400部
【0071】
実施例2
実施例1の「中間層の形成」において、第2中間層用塗工液−1を下記の第2中間層用塗工液−2に変更し、更に乾燥後の第2中間層の厚さを4μmに変更した以外は、実施例1と同様にして受容シートを得た。
第2中間層用塗工液−2
マイクロカプセル型中空粒子(商品名:ローペークOP−62、ロームアンド
ハース社製、体積中空率50%、平均粒子径0.4μm) 80部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、旭化成製)10部
水 200部
【0072】
実施例3
実施例1において「中間層の形成」を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして受容シートを得た。
「中間層の形成」
シート状支持体として、厚さ105μmのアート紙(商品名:OK金藤N、127.9g/m2、王子製紙製)を使用し、その片面に下記組成の第1中間層用塗工液−2を乾燥後の厚さが80μmになるように塗工、乾燥して第1中間層を形成した。更に前記第1中間層上に、下記組成の第2中間層用塗工液−3を乾燥後の厚さが15μmになるように塗工、乾燥して第2中間層を形成した。
【0073】
第1中間層用塗工液−2
発泡中空粒子(商品名:エクスパンセル461DE20、
日本フェライト社製、体積中空率93%、平均粒子径20μm) 50部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、旭化成製)40部
水 200部
【0074】
第2中間層用塗工液−3
アクリロニトリル、アクリル酸を主成分とする共重合体発泡中空粒子
(体積中空率80%、平均粒子径3.2μm) 60部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、旭化成製)30部
水 200部
【0075】
実施例4
実施例1において「中間層の形成」を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして受容シートを得た。
「中間層の形成」
シート状支持体として、厚さ105μmのアート紙(商品名:OK金藤N、127.9g/m2、王子製紙製)を使用し、その片面に前記の第1中間層用塗工液−2を乾燥後の厚さが80μmになるように塗工、乾燥して第1中間層を形成した。更に前記第1中間層上に、下記組成の第2中間層用塗工液−4を乾燥後の厚さが10μmになるように塗工、乾燥して第2中間層を形成した。
【0076】
第2中間層用塗工液−4
マイクロカプセル型中空粒子(商品名:ローペークHP1055、ロームアンド
ハース社製、体積中空率55%、平均粒子径1.0μm) 65部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、旭化成製)25部
水 200部
【0077】
実施例5
実施例1の「受容シートの形成」において、バリア層用塗工液−1を下記のバリア層用塗工液−2に変更し、更にバリア層の固形分塗工量を6g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして受容シートを得た。
バリア層用塗工液−2
膨潤性無機層状化合物(ナトリウム4珪素雲母、
粒子平均長径2.0μm、アスペクト比300) 30部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA105、クラレ製) 50部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:L−1537、旭化成製)20部
水 1100部
【0078】
実施例6
実施例1においてバリア層の固形分塗工量を0.8g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして受容シートを得た。
【0079】
実施例7
実施例1においてバリア層の固形分塗工量を7.5g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして受容シートを得た。
【0080】
比較例1
実施例1において「中間層の形成」を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして受容シートを得た。
「中間層の形成」
シート状支持体として、厚さ105μmのアート紙(商品名:OK金藤N、127.9g/m2、王子製紙製)を使用し、その片面に下記組成の第1中間層用塗工液−3を乾燥後の厚さが80μmになるように塗工、乾燥して第1中間層を形成した。更に前記第1中間層上に、前記の第2中間層用塗工液−1を乾燥後の厚さが10μmになるように塗工、乾燥して第2中間層を形成した。
【0081】
第1中間層用塗工液−3
塩化ビニリデン−アクリロニトリル系発泡中空粒子(商品名:エクスパンセル551DE、体積中空率95%、平均粒子径40μm、日本フェライト社製)40部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、旭化成製)50部
水 200部
【0082】
比較例2
実施例1において「中間層の形成」を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして受容シートを得た。
「中間層の形成」
シート状支持体として、厚さ150μmのアート紙(商品名:OK金藤N、174.4g/m2、王子製紙製)を使用し、その片面に下記組成の第1中間層用塗工液−4を乾燥後の厚さが30μmになるように塗工、乾燥して第1中間層を形成した。更に前記第1中間層上に、前記の第2中間層用塗工液−2を乾燥後の厚さが10μmになるように塗工、乾燥して第2中間層を形成した。
【0083】
第1中間層用塗工液−4
マイクロカプセル型中空粒子(商品名:ローペークHP−91、ロームアンドハース社製、体積中空率50%、平均粒子径1.0μm) 75部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、旭化成製)15部
水 200部
【0084】
比較例3
実施例1の「中間層の形成」において、第2中間層用塗工液−1を下記の第2中間層用塗工液−5に変更した以外は、実施例1と同様にして受容シートを得た。
第2中間層用塗工液−5
マイクロカプセル型中空粒子(商品名:SX863P、日本合成ゴム社製)
(体積中空率30%、平均粒子径0.35μm) 60部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、旭化成製)30部
水 200部
【0085】
比較例4
実施例1において「中間層の形成」を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして受容シートを得た。
「中間層の形成」
シート状支持体として、厚さ105μmのアート紙(商品名:OK金藤N、127.9g/m2、王子製紙製)を使用し、その片面に前記の第1中間層用塗工液−2を乾燥後の厚さが80μmになるように塗工、乾燥して第1中間層を形成した。更に前記第1中間層上に、下記組成の第2中間層用塗工液−6を乾燥後の厚さが10μmになるように塗工、乾燥して第2中間層を形成した。
【0086】
第2中間層用塗工液−6
アクリロニトリル、アクリル酸を主成分とする共重合体発泡中空粒子
(体積中空率80%、平均粒子径6.2μm) 80部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、旭化成製)10部
水 200部
【0087】
比較例5
実施例1の「中間層の形成」において、第1中間層の厚さを60μmに変更し、更に第2中間層を設けなかった以外は、実施例1と同様にして受容シートを得た。
【0088】
評価
上記の各実施例、及び比較例で得られた受容シートについて、それぞれ下記の方法により評価を行い、得られた結果を表1に示す。
【0089】
「印画品質」(印画濃度、画像均一性)
市販の熱転写ビデオプリンター(商品名:DPP−SV55、ソニー社製)を用いて、厚さ6μmのポリエステルフィルムの上にイエロー、マゼンタ、シアン3色それぞれの昇華性染料をバインダーと共に含むインク層を設けたインクシートを順次受容シートに接触させ、サーマルヘッドで段階的にコントロールされた加熱を施す事により、所定の画像を受容シートに熱転写させ、各色の中間調の単色及び色重ねの画像をプリントした。
受容シート上に転写された印加エネルギー別の記録画像について、マクベス反射濃度計(商品名:RD−914、Kollmorgen社製)を用いて、その反射濃度を測定した。印加エネルギーの低い方から15ステップ目に相当する高階調部の濃度を印画濃度として表1に表示した。印画濃度が2.0以上であれば、実用に十分適する。
更に光学濃度(黒)が0.3に相当する階調部分の記録画像の均一性を、濃淡むら及び白抜けの有無について目視評価した。評価結果の優秀なものを◎、良好なものを○、濃淡ムラ及び白抜けの若干あるものを△、濃淡むら及び白抜けの欠陥の著しいものを×と表示した。
【0090】
「ベック平滑度」
受容シートの受容層面のベック平滑度は、JIS P 8119に準拠して測定した。
【0091】
「印画後保存性」(画像のニジミ)
市販の熱転写ビデオプリンター(商品名:DPP−SV55、ソニー社製)を用いて、厚さ6μmのポリエステルフィルムの上にイエロー、マゼンタ、シアン3色それぞれの昇華性染料をバインダーと共に含むインク層を設けたインクリボンシートを順次に受容シートに接触させ、サーマルヘッドで段階的にコントロールされた加熱を施すことにより、所定の画像を受容シートに熱転写させ、黒色及び、青色の細線の画像をプリントした。次いで、印画後保存性の促進試験として、温度50℃、相対湿度95%の環境下で、画像をプリントしたシートを2週間放置した。画像のニジミ率は下記の(4)式に従って算出した。
ニジミ率=(放置後の細線の太さ/放置前の細線の太さ)×100 (4)
ニジミ率が110%未満を○、110%以上130%未満を△、130%以上を×として評価した。
【0092】
【表1】
【0093】
【発明の効果】
本発明の受容シートは、染料熱転写プリンターに適し、受容層表面の平滑性が良好で、印画濃度が高く、画像均一性に優れ、かつ、低コストで、高感度、高画質の受容シートであり、実用的に極めて価値の高いものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a thermal transfer receiving sheet (hereinafter simply referred to as a receiving sheet) used in a printer for transferring an image of a thermal transfer dye sheet to an image receiving layer by heat to form an image. More specifically, the present invention relates to a receiving sheet that is suitable for thermal printers, particularly dye thermal transfer printers, and can obtain images with high density and excellent uniformity similar to silver salt photographs.
[0002]
[Prior art]
In recent years, among thermal printers, dye thermal transfer printers capable of printing clear full-color images have attracted attention. The dye thermal transfer printer includes a dye layer containing a dye of a thermal transfer dye sheet (hereinafter simply referred to as an ink ribbon), and an image receiving layer (hereinafter simply referred to as a receiving layer) containing a dye dyeable resin of the receiving sheet. And a dye at a predetermined position of the dye layer is transferred onto the receiving layer by a predetermined concentration by heat supplied from a thermal head or the like to form an image. The ink ribbon has a dye layer of three colors of yellow, magenta, and cyan, or four colors obtained by adding black to this. A full-color image is obtained by repeatedly transferring each color dye on the ink ribbon to the receiving sheet in order. In such a dye thermal transfer type printer, the receiving sheet is generally supplied in a sheet state.
[0003]
With the development of computerized digital image processing technology, the image quality of recorded images has improved dramatically, and the thermal transfer system is expanding its market. In addition, with the improvement of the thermal head temperature control technology, there is an increasing demand for high speed and high sensitivity of the printing system. Therefore, how to efficiently use the amount of heat generated by a heating device such as a thermal head for image formation is an important technical issue. In addition, there is a demand for printer price reduction and structure simplification, and lowering of the printing pressure by a thermal head and extending the life of the head are also technical issues. Currently, printers that can print one A6 size within 30 seconds are also on sale, and it is expected that there will be further demands for higher printing speeds in the future.
[0004]
In general, in order to efficiently form a high-quality, high-density image, a receiving sheet provided with a receiving layer mainly composed of a dye-dyeable resin on a support is used. If the film is excellent in smoothness, the heat from the thermal head escapes to the base material, resulting in insufficient recording sensitivity, and the film does not have sufficient cushioning properties. Adhesion is insufficient and density unevenness occurs.
In order to solve such a problem, a support body (for example, refer to Patent Document 1) in which a foam film is bonded to a core material layer such as paper as a support body, and a thermoplastic resin such as a polyolefin resin as a main component. A support or the like in which a biaxially stretched film (synthetic paper) including a void (void) structure is bonded to a core material layer such as paper has been proposed (for example, see Patent Document 2). Receptor sheets using these supports are excellent in heat insulation and smoothness, but have drawbacks such as no paper texture and high cost.
[0005]
In addition, when paper is used as the support substrate of the receiving sheet, the recording sensitivity is insufficient as in the case of the film, and the cushioning property is slightly better than the film, but the ink ribbon and the receiving layer are closely adhered due to uneven density of paper fibers. There is a tendency that shading unevenness of a print occurs due to unevenness. Therefore, a receiving sheet is disclosed in which an intermediate layer containing hollow particles is provided between a paper support and a receiving layer in order to improve transfer density and the like (see, for example, Patent Documents 3 and 4). The sensitivity of the receiving sheet is improved due to the effect of improving the heat insulating property and cushioning property of the hollow particle-containing layer. However, since the hollow particles are exposed on the surface of the intermediate layer, there are irregularities on the surface of the receiving sheet, and the surface smoothness is poor. For this reason, it is difficult to obtain sufficient image quality by printing with a high-speed, low-printing pressure printer as at present.
[0006]
In addition, a receiving sheet has been proposed in which a porous layer composed of a plurality of layers defining the density of each layer and a laminate layer formed by extrusion of a thermoplastic resin on the porous layer are provided (for example, , See Patent Document 5). However, for the porous layer formation on the core layer side, a bubble-containing resin by a stirring method or a thermally expandable resin that forms an excessive hollow is used, and it is difficult to obtain sufficient smoothness. It is considered that the porous structure of the porous layer is deformed and crushed by heat during the formation of the film, and the sensitivity and image quality improvement effects are not always satisfactory.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 61-197282 A (first page)
[Patent Document 2]
JP-A-62-198497 (first page)
[Patent Document 3]
JP-A-63-87286 (pages 1 and 2)
[Patent Document 4]
JP-A-1-27996 (pages 1 to 3)
[Patent Document 5]
JP 2000-272259 A (pages 1 to 6)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the circumstances as described above, and solves the above-mentioned problems of conventional receiving sheets, and is particularly suitable for dye thermal transfer printers, and is provided with an intermediate layer containing hollow particles. Therefore, it is intended to provide a high-sensitivity, high-quality receiving sheet that is free from image defects such as light and shade unevenness and white spots and is low in cost.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
(1) In a thermal transfer receiving sheet in which an intermediate layer containing hollow particles and an image receiving layer are sequentially formed on at least one surface of a sheet-like support, the intermediate layer includes a lower first intermediate layer and an upper second layer. The average particle diameter L1 (μm) of the hollow particles comprised in the first intermediate layer and contained in the first intermediate layer and the average particle diameter L2 (μm) of the hollow particles contained in the second intermediate layer have the following relationship: The hollow particles satisfying the formulas (1) to (3) and contained in the first intermediate layer are already foamed hollow particles.And a barrier layer mainly composed of a water-soluble resin and / or a water-dispersible resin between the second intermediate layer and the image receiving layer, wherein the barrier layer has a particle average major axis of 0.1 to 100 μm and a swellable inorganic layered compound having an aspect ratio (ratio of average particle diameter / thickness of layered compound) of 100 to 5,000.Thermal transfer receiving sheet.
L1 = 2 to 35 μm (1)
L2 = 0.4-5 μm (2)
L1> L2 (3)
[0010]
(2) The thermal transfer receiving sheet according to item (1), wherein the thickness of the first intermediate layer is 20 to 90 μm, and the thickness of the second intermediate layer is 1 to 20 μm.
[0011]
(3) The volume hollowness of the hollow particles contained in the first intermediate layer is 55 to 95%, and the volume hollowness of the hollow particles contained in the second intermediate layer is 30 to 95% ( The thermal transfer receiving sheet according to item 1) or (2).
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The receiving sheet of the present invention has a structure in which an intermediate layer containing hollow particles and a receiving layer are sequentially formed on a sheet-like support, and the intermediate layer containing hollow particles is a lower first intermediate layer. Of course, it is possible to provide a multilayer structure of three or more layers by providing another layer as the intermediate layer. These layers will be described in detail below.
[0015]
(Sheet support)
As the sheet-like support for the receiving sheet in the present invention, paper mainly composed of cellulose pulp, a synthetic resin film, or the like is used. For example, high-quality paper (acidic paper, neutral paper), medium-quality paper, coated paper, art paper, glassine paper, resin-laminated paper, etc., polyolefin such as polyethylene and polypropylene, polyester such as polyethylene terephthalate, polyamide, polychlorinated A stretched film composed mainly of vinyl, polystyrene, etc., a polyolefin or polyester resin as the main component, and a molten mixture containing these resins and incompatible resins and inorganic pigments are extruded from an extruder and further stretched. Laminate and paste a porous stretched film (for example, synthetic paper, porous polyester film) having a single layer structure or a multilayer structure in which voids are generated, and these films, or these films and other films or papers. An attached composite film or the like is appropriately used. Although there is no particular limitation, in the case of a sheet-like support mainly composed of cellulose pulp, it is advantageous in terms of cost, and more excellent effects of the present invention can be obtained.
[0016]
The sheet-like support of the present invention may have a structure in which a first base material layer on which a receiving layer is formed, an adhesive layer, a release agent layer, and a second base material layer may be sequentially laminated. Of course, supports having a type of structure can also be used.
[0017]
The sheet-like support used in the present invention preferably has a thickness of 50 to 250 μm. Incidentally, if the thickness is less than 50 μm, the mechanical strength is insufficient, the rigidity of the receiving sheet obtained therefrom is small, the repulsive force against deformation is insufficient, and the curling of the receiving sheet that occurs during printing is reduced. There are cases where it cannot be sufficiently prevented. Also, if the thickness exceeds 250 μm, the thickness of the receiving sheet obtained becomes excessive, so that the number of receiving sheets stored in the printer is reduced or the capacity of the printer is increased when trying to store a predetermined number of receiving sheets. This causes problems such as making it difficult to make the printer compact.
[0018]
(First intermediate layer)
In the present invention, a first intermediate layer (lower intermediate layer) is formed directly or via an undercoat layer on at least one surface of the sheet-like support, and further a second intermediate layer (on the first intermediate layer) Upper layer side intermediate layer).
Since the first intermediate layer has a porous structure in which hollow particles having a relatively large particle diameter are dispersed and distributed, the cushioning property is particularly excellent. For example, even when paper is used as a base material, a highly sensitive receiving sheet is provided. can get. By forming the first intermediate layer, the receiving sheet is given an appropriate degree of freedom of deformation, and the shape followability and adhesion of the receiving sheet with respect to the shape of the printer head and ink ribbon are improved. The thermal efficiency of the image can be improved, the print density of the printed image can be increased, and the image quality can be improved. Further, in the high energy application operation of the high-speed printer, it is possible to prevent printing defects due to ribbon wrinkles generated on the ink ribbon at the same time.
[0019]
In addition, by having the first intermediate layer, the heat insulating property of the receiving sheet is improved and the thermal efficiency of the thermal head with respect to the receiving layer is improved, so that the print density is increased and the image quality is also improved. Furthermore, even if the receiving sheet is subjected to high pressure by the printer thermal head and the conveying roll, this stress can be absorbed inside the receiving sheet. Resistance to formation is improved.
[0020]
Average particle diameter L of hollow particles contained in the first intermediate layer1Needs to be 2 to 35 μm, preferably 3 to 30 μm, more preferably 3 to 25 μm. When the average particle diameter of the hollow particles is less than 2 μm, the volume hollowness of the obtained hollow particles is low, so that the heat insulation and cushioning properties are generally low, and the sensitivity and image quality improvement effect may not be sufficiently obtained. . On the other hand, when the average particle diameter exceeds 35 μm, the smoothness of the obtained first intermediate layer surface is lowered and the unevenness of the surface of the receiving sheet becomes excessive, so that the uniformity of the thermal transfer image is insufficient and the image quality may be inferior. .
[0021]
The hollow particles contained in the first intermediate layer are composed of a shell formed of a thermoplastic polymer material and one or more hollow portions surrounded by the shell, and the first intermediate layer For formation, hollow particles (or expandable particles) such as the following (A) and (B) are used.
(A) Expanded hollow particles (pre-expanded hollow particles) produced by heating and foaming unexpanded particles made of a thermoplastic polymer material containing a thermally expandable substance.
(B) Unexpanded particles (expandable particles) made of a thermoplastic polymer material containing a thermally expandable substance. In this case, after the foamable particles are applied to the sheet-like support, the foamed particles are heated and foamed by heat in the drying process, or are heated and foamed in contact with a hot plate in the subsequent process, for example. A particle layer is formed.
[0022]
However, as in (B) above, in the method of foaming unfoamed expandable particles by heating during the manufacturing process of the receiving sheet, it is difficult to foam to a uniform particle diameter, and the particle diameter after thermal expansion is reduced. Since it cannot be strictly managed, the surface of the first intermediate layer has a large unevenness and tends to have poor smoothness. Therefore, in the present invention, the foamed hollow particles as described in the above (A) are more preferably used.
[0023]
The foamed hollow particles include, for example, a volatile low-boiling hydrocarbon such as n-butane, i-butane, pentane, and / or neopentane in a thermoplastic material as a thermally expandable core substance. Particles obtained by using a homopolymer or copolymer such as vinylidene chloride, acrylonitrile, styrene, (meth) acrylic acid, (meth) acrylic acid ester, etc. as a capsule shell (wall) material are subjected to treatment such as heating in advance. It is manufactured by applying.
[0024]
In addition, the foamed hollow particles as described above generally have a small specific gravity, so that inorganic powders such as calcium carbonate, talc, and titanium dioxide are thermally fused for the purpose of further improving the handling workability and dispersibility. Foamed composite hollow particles that are attached to the surface of the foamed hollow particles by the above and are coated with an inorganic powder can also be used in the present invention.
[0025]
The volume hollow ratio of the hollow particles contained in the first intermediate layer is preferably 55 to 95%, more preferably 60 to 90%. If the volumetric hollow ratio is less than 55%, a balance between the coating strength of the intermediate layer, sensitivity and image quality improvement may not be obtained. On the other hand, when the volume hollowness exceeds 95%, the stability of the coating liquid may be inferior, and the coating strength of the obtained first intermediate layer may be inferior.
[0026]
In order for the first intermediate layer to exhibit desired performances such as heat insulation and cushioning, the thickness of the first intermediate layer is preferably 20 to 90 μm, more preferably 25 to 85 μm. If the thickness of the first intermediate layer is less than 20 μm, the heat insulation and cushioning properties may be insufficient, and the sensitivity and image quality improvement effects may be insufficient. On the other hand, if the thickness exceeds 90 μm, the effects of heat insulation and cushioning are saturated, and not only higher performance can be obtained, but also it may be economically disadvantageous.
[0027]
The blending amount of the hollow particles in the first intermediate layer is preferably in the range of 30 to 75%, preferably in the range of 35 to 70% in terms of the ratio of the hollow particle mass to the total mass of the first intermediate layer. More preferred. If the mass ratio of the hollow particles to the total mass of the first intermediate layer is less than 30%, the heat insulation and cushioning properties of the first intermediate layer may be insufficient, and the sensitivity and image quality improvement effect may not be sufficiently obtained. On the other hand, if the mass ratio of the hollow particles exceeds 75%, the coatability of the intermediate layer coating solution becomes poor, the coating strength of the intermediate layer is lowered, and the desired effect may not be obtained.
[0028]
(Second intermediate layer)
Since the second intermediate layer has a porous structure in which hollow particles having a relatively small particle diameter are dispersed and distributed, the surface smoothness is particularly excellent, and it has appropriate heat insulation and cushioning properties. , A high-sensitivity, high-quality receiving sheet is obtained. In particular, the dispersion distribution of the hollow particles in the second intermediate layer can form a highly smooth surface by filling the irregularities generated on the surface of the first intermediate layer with the hollow particles of the second intermediate layer.
[0029]
Average particle diameter L of hollow particles contained in the second intermediate layer2Is 0.4-5 μm, more preferably 0.5-4 μm. When the average particle size of the hollow particles is less than 0.4 μm, the volume hollowness of the resulting hollow particles is low, the heat insulation and cushioning properties are inferior, and the sensitivity and image quality improvement effect may not be sufficiently obtained. . On the other hand, when the average particle diameter exceeds 5 μm, the smoothness of the obtained second intermediate layer surface is lowered, and the uniformity and image quality of the obtained thermal transfer image may be insufficient due to the unevenness of the receiving sheet surface. is there.
[0030]
In the present invention, the average particle diameter L of the hollow particles contained in the second intermediate layer2Is the average particle diameter L of the hollow particles contained in the first intermediate layer1It is important to be smaller than. L2Is L1In the above case, since the particle diameter of the hollow particles of the second intermediate layer is large, the irregularities on the surface of the first intermediate layer cannot be filled, and the smoothness of the surface of the second intermediate layer is reduced. The image quality and sensitivity of the receiving sheet may be reduced. Furthermore, the particle diameter ratio (L of hollow particles in the second intermediate layer and the first intermediate layer)2/ L1) Is preferably 1/30 to 1/2, more preferably the particle size ratio (L2/ L1) Is 1/25 to 1/3.
[0031]
The hollow particles contained in the second intermediate layer are composed of a shell formed of a thermoplastic polymer material and one or more hollow portions surrounded by the shell, and the kind of the hollow particles Can be selected from hollow particles such as (A) and (C) below.
(A) Expanded hollow particles (pre-expanded hollow particles) produced by previously heating and foaming particles made of a thermoplastic polymer material containing a thermally expandable substance.
(C) The pore-forming material is volatilized and escaped from the microcapsule produced by the microcapsule polymerization method using the polymer-forming material as the shell-forming material and the volatile liquid as the pore-forming material. Microcapsule-like hollow particles obtained.
[0032]
The microcapsule-like hollow particles of the type (C) contained in the second intermediate layer are made of a polymer material, for example, a hard resin such as a styrene-acrylic copolymer or a melamine resin, as a shell. A microcapsule containing a volatile liquid, for example, water, is dried on the core, and water is volatilized and escaped to form a hollow core. This microcapsule is obtained from a polymer-forming material (shell-forming material) and a volatile liquid (pore-forming material) by a microcapsule-forming polymerization method. The foamed hollow particles of the type (A) are produced by the method described in the first intermediate layer.
[0033]
The volume hollow ratio of the hollow particles contained in the second intermediate layer is preferably 30 to 95%, more preferably 40 to 90%. When the volumetric hollow ratio of the hollow particles is less than 30%, a balance between the coating strength of the second intermediate layer, sensitivity and image quality improvement may not be obtained. On the other hand, when the volumetric hollow ratio exceeds 95%, the stability of the coating solution is inferior, and the coating strength of the obtained second intermediate layer may be inferior.
[0034]
In order for the second intermediate layer to exhibit desired properties such as smoothness, heat insulation and cushioning, the thickness of the second intermediate layer is preferably 1 to 20 μm, more preferably 2 to 18 μm. If the thickness of the second intermediate layer is less than 1 μm, smoothness, heat insulation and cushioning properties are insufficient, and smoothness, sensitivity and image quality improvement effects may not be sufficiently obtained. On the other hand, if the thickness exceeds 20 μm, the effects of heat insulation and cushioning are saturated, and not only higher performance can be obtained, but also it may be economically disadvantageous.
[0035]
The blending amount of the hollow particles contained in the second intermediate layer is preferably in the range of 30 to 95% by the ratio of the hollow particle mass to the total solid content mass of the second intermediate layer, and in the range of 35 to 90%. More preferably. If the mass ratio of the hollow particles to the total mass of the second intermediate layer is less than 30%, the heat insulating property and cushioning property of the second intermediate layer may be insufficient, and the sensitivity and image quality improvement effect may not be sufficiently obtained. On the other hand, if the mass ratio of the hollow particles exceeds 95%, the coating property of the obtained second intermediate layer coating liquid deteriorates, the coating film strength decreases, and the desired effect may not be obtained.
[0036]
The intermediate layer (first and second intermediate layers) of the present invention contains hollow particles and an adhesive resin. The intermediate layer coating solution of the present invention is preferably an aqueous coating solution in view of the solvent resistance of the hollow particles. Accordingly, the adhesive resin can be either water-based or organic solvent-based, but is more preferably an aqueous resin. The adhesive resin used is not particularly limited. For example, hydrophilic polymer resins such as polyvinyl alcohol resins, cellulose resins and derivatives thereof, casein, and starch derivatives are film forming properties, heat resistance, and flexibility. Are preferably used. Also, emulsions of various resins such as (meth) acrylic acid ester resins, styrene-butadiene copolymer resins, urethane resins, polyester resins, ethylene-vinyl acetate copolymer resins are used as water-based resins with low viscosity and high solid content. . The adhesive resin used for the intermediate layer is more preferably a combination of the hydrophilic polymer resin and an emulsion of various resins from the viewpoints of the coating strength, adhesiveness, and coatability of the intermediate layer.
[0037]
If necessary, the intermediate layer may contain various additives such as antistatic agents, inorganic pigments, organic pigments, resin crosslinking agents, antifoaming agents, dispersing agents, colored dyes, release agents, lubricants, etc. Two or more kinds may be appropriately selected and used.
[0038]
In the present invention, after the first intermediate layer, the second intermediate layer, the receiving layer or the like is applied, a calender treatment may be performed, and the unevenness on the surface of the receiving sheet can be further reduced and smoothed. There are no particular restrictions on the calender device used for calendering, the nip pressure, the number of nips, the surface temperature of the metal roll, etc. The pressure conditions for calendering are preferably 0.5 to 150 MPa. And more preferably 1 to 100 MPa. As the temperature condition, the hollow particles are not destroyed from room temperature, and the Tg temperature or higher of the adhesive resin for the intermediate layer is preferable, for example, preferably 20 to 150 ° C, more preferably 30 to 120 ° C. As the calendar device, for example, a calendar device generally used in the paper industry such as a super calendar, a soft calendar, and a gloss calendar can be appropriately used.
[0039]
(Barrier layer)
In the present invention, a barrier layer is preferably provided between the second intermediate layer and the receiving layer. Generally, organic solvents such as toluene and methyl ethyl ketone are used as the solvent for the coating solution for the receiving layer, so that the barrier layer prevents deformation and destruction due to swelling and dissolution of the hollow particles in the intermediate layer due to penetration of the organic solvent. It is effective as a barrier.
[0040]
As the resin used for the barrier layer, a resin having excellent film forming ability, preventing permeation of an organic solvent, and having elasticity and flexibility is used. Specifically, starch, modified starch, hydroxyethyl cellulose, methyl cellulose, carboxymethyl cellulose, gelatin, casein, gum arabic, fully saponified polyvinyl alcohol, partially saponified polyvinyl alcohol, carboxy modified polyvinyl alcohol, acetoacetyl group-modified polyvinyl alcohol, diester Isobutylene-maleic anhydride copolymer salt, styrene-maleic anhydride copolymer salt, styrene-acrylic acid copolymer salt, ethylene-acrylic acid copolymer salt, urea resin, urethane resin, melamine resin, amide resin, etc. The water-soluble polymer resin is used as an aqueous solution. Also, water-dispersible resins such as styrene-butadiene copolymer latex, acrylic ester resin latex, methacrylic ester copolymer latex, ethylene-vinyl acetate copolymer latex, polyester polyurethane ionomer, polyether polyurethane ionomer, etc. Can also be used.
Among the above resins, water-soluble polymer resins are preferably used. Moreover, said resin may be used individually or may be used in combination of 2 or more type.
[0041]
Furthermore, various pigments can be used in combination in the barrier layer, and preferably a swellable inorganic layered compound is used, not only for preventing penetration of the coating solvent, but also for preventing blurring of the thermal transfer dyed image. Excellent effect is obtained. Specific examples of the swellable inorganic layered compound include graphite, phosphate derivative compounds (such as zirconium phosphate compounds), chalcogenides, hydrotalcite compounds, lithium aluminum composite hydroxides, clay minerals (for example, Synthetic mica, synthetic smectite) and the like.
[0042]
As the swellable inorganic layered compound of the present invention, among clay minerals, a smectite group, a vermiculite group, a mica group and the like are preferably used. As the smectite group, for example, montmorillonite, hydelite, nontronite, saponite, iron saponite, hectorite, soconite, stevensite and the like are more preferably used.
[0043]
In addition to natural products (clay minerals), these swellable inorganic layered compounds may be either synthetic products or processed products (for example, surface treatment products of silane coupling agents). For example, fluorine phlogopite (KMg)ThreeAlSiThreeOTenF, melting method or solid phase reaction method), potassium tetrasilicon mica (KMg)2.5SiFourOTenF2, Melting method), sodium tetrasilicon mica (NaMg)2.5SiFourOTenF2, Melting method), sodium teniolite (NaMg)2LiSiFourOTenF2, Melting method), lithium teniolite (LiMg)2LiSiFourOTenF2Synthetic mica such as melting method) or sodium hectorite (Na0.33Mg2.67Li0.33Si4.0OTen(OH or F)2, Hydrothermal reaction method or melting method), lithium hectorite (Na0.33Mg2.67Li0.33Si4.0OTen(OH or F)2, Hydrothermal reaction method or melting method), saponite (Na0.33Mg2.67AlSi4.0OTen(OH)2Synthetic smectite such as hydrothermal reaction method).
[0044]
Among the swellable inorganic layered compounds, synthetic mica such as sodium tetrasilicon mica, sodium teniolite, lithium teniolite, synthetic smectite such as sodium hectorite, lithium hectorite, saponite, and natural smectite such as montmorillonite are more preferable. used. Among these, sodium tetrasilicon mica is particularly preferable, and a desired particle size, aspect ratio, and crystallinity can be obtained by a fusion synthesis method.
[0045]
Examples of commercially available clay minerals include natural bentonite commonly called sodium bennite, kunipia (: trade name, natural montmorillonite, manufactured by Kunimine Industries), smecton (: trade name, hydrothermal reaction synthetic smectite, kunimine industry). Co., Ltd.), Bee Gum (: trade name, manufactured by Vanderbilt), Laponite (: trade name, manufactured by Laporte), DM Clean A, DMA-350, Na-Ts (: Trade name, all three types are fused synthetic mica) , Sodium tetrasilicon mica, manufactured by Topy Industries, Ltd.), Bengel (: trade name, manufactured by Toyoshun Yoko Co., Ltd.) and the like. These may be used alone or in combination of two or more.
[0046]
As the swellable inorganic layered compound, those having an aspect ratio of 5 to 5,000 are preferably used, more preferably the aspect ratio is in the range of 100 to 5,000, and particularly preferably in the range of 500 to 5,000. It is. If the aspect ratio is less than 5, blurring of the image may occur. On the other hand, if the aspect ratio exceeds 5,000, the uniformity of the image may be inferior. The aspect ratio (Z) is indicated by the relationship Z = L / a, and L is the average particle diameter in water of the swellable inorganic layered compound (measured by laser diffraction method. Particle size distribution meter LA- manufactured by HORIBA, Ltd. 910, volume distribution 50% median diameter), and a is the thickness of the swellable inorganic layered compound.
[0047]
The thickness a of the swellable inorganic layered compound is a value obtained by observing a cross section of the barrier layer with a scanning electron microscope (SEM) or a transmission electron microscope (TEM). The particle average major axis of the swellable inorganic layered compound is 0.1 to 100 μm, preferably 0.3 to 50 μm, and more preferably 0.5 to 20 μm. When the average particle major axis is less than 0.1 μm, the aspect ratio becomes small, and it becomes difficult to spread in parallel on the intermediate layer, so that the image blur cannot be completely prevented. If the average particle major axis exceeds 100 μm, the swellable inorganic layered compound protrudes from the barrier layer, and irregularities are generated on the surface of the barrier layer, the smoothness of the surface of the receiving layer is lowered, and the image quality is deteriorated.
[0048]
In addition, in the first and second intermediate layers and the barrier layer, calcium carbonate, titanium dioxide, zinc oxide, aluminum hydroxide are used as inorganic pigments in order to provide concealability and whiteness and improve the texture of the receiving sheet. , White inorganic pigments such as barium sulfate, silicon dioxide, aluminum oxide, talc, kaolin, diatomaceous earth, and satin white, fluorescent dyes, and the like may be included.
[0049]
The barrier layer of the present invention is preferably formed using an aqueous coating solution. This aqueous coating solution shows an aqueous solution of a water-soluble resin or an emulsion or dispersion of various resins. In order to prevent the swelling and dissolution of hollow particles, the aqueous coating solution is a ketone solvent such as methyl ethyl ketone, an ester solvent such as ethyl acetate, a lower alcohol solvent such as methyl alcohol or ethyl alcohol, or a hydrocarbon solvent such as toluene or xylene. It is preferable not to contain an organic solvent such as a high boiling point and high polarity solvent such as a solvent, DMF or cellosolve.
[0050]
The solid coating amount of the barrier layer is 0.5 to 8 g / m.2Is preferable, and more preferably 1 to 7 g / m.2And particularly preferably 1 to 6 g / m2It is. Incidentally, the barrier layer solid content coating amount is 0.5 g / m.2If the ratio is less than 1, the barrier layer may not completely cover the surface of the intermediate layer, and the organic solvent penetration preventing effect may be insufficient. On the other hand, the barrier layer solid content coating amount is 8 g / m.2If it exceeds, the coating effect is saturated and uneconomical, and the barrier layer becomes too thick, so that the heat insulation effect and cushioning properties of the intermediate layer are not fully exhibited, resulting in a decrease in image density. You may be invited.
[0051]
(Receptive layer)
In the receiving sheet of the present invention, a receiving layer is provided on the barrier layer. The receiving layer itself may be a known dye thermal transfer receiving layer. As the resin for forming the receiving layer, a resin having a high affinity for the dye that migrates from the ink ribbon and therefore having a good dyeing property is used. Examples of such dye-dyeable resins include polyester resins, polycarbonate resins, polyvinyl chloride resins, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resins, polyvinyl acetal resins, polyvinyl butyral resins, polystyrene resins, polyacrylate resins, and cellulose. Examples thereof include cellulose derivative resins such as acetate butyrate, thermoplastic resins such as polyamide resin, and active energy ray curable resins. These resins preferably have a functional group reactive with the crosslinking agent used (for example, a functional group such as a hydroxyl group, an amino group, a carboxyl group, or an epoxy group).
[0052]
In order to prevent the receiving layer and the ink ribbon from being fused by heating with a thermal head during printing, one or more of a crosslinking agent, a release agent, a slipping agent, etc. are added to the receiving layer. It is preferable that it is mix | blended as an agent. Furthermore, if necessary, one or more of fluorescent dyes, plasticizers, antioxidants, pigments, fillers, ultraviolet absorbers, light stabilizers, antistatic agents, and the like may be added to the receiving layer. . These additives may be mixed with the forming component of the receiving layer before coating, or may be coated on and / or under the receiving layer as a coating layer different from the receiving layer.
[0053]
The receiving layer is formed by preparing a coating solution for the receiving layer by appropriately dissolving or dispersing necessary additives such as a dye dyeing resin and a release agent in an organic solvent, and using a known coater. Then, on a sheet-like support provided with an intermediate layer (or barrier layer), after coating and drying, it can be heated and cured as necessary.
The solid coating amount of the receiving layer is 1 to 12 g / m.2, More preferably 3 to 10 g / m2Range. Incidentally, the solid coating amount of the receiving layer is 1 g / m.2If it is less than the range, the receiving layer may not completely cover the surface of the intermediate layer (or barrier layer), resulting in a deterioration in image quality, or the heat that heats the thermal head causes the receiving layer and the ink ribbon to adhere to each other. There may be problems with wearing. On the other hand, the solid content coating amount is 12 g / m.2Exceeding the coating layer is not economical because the coating effect is saturated, and the heat insulating effect of the intermediate layer is sufficiently exerted by insufficient coating strength of the receiving layer or excessive coating thickness. Therefore, the image density may be reduced.
[0054]
In the printing of the receiving sheet of the present invention, in order to obtain good image uniformity without uneven density or white spots even in the low density gradation part, the surface of the receiving sheet is small and flat. It is preferable to obtain good adhesion with. For this purpose, the Beck smoothness on the receiving layer side of the receiving sheet based on JIS P 8119 is preferably 2,500 seconds or more, more preferably 3,000 seconds or more. The upper limit of Beck smoothness is about 140,000 seconds. When the Beck smoothness on the receiving layer side of the receiving sheet is less than 2,500 seconds, the unevenness of the receiving layer surface becomes large, and good image uniformity cannot be obtained.
[0055]
(Back layer)
In the receiving sheet of the present invention, a back surface layer containing a polymer resin as a main component may be provided on the back surface (the surface opposite to the side on which the receiving layer is provided) of the sheet-like support. For the back layer, a back layer forming resin effective as an adhesive is used. This resin is effective in improving the adhesive strength between the back surface layer and the support, print transportability of the receiving sheet, preventing scratches on the receiving layer surface, and preventing dye transfer to the back layer contacting the receiving layer surface. As such a resin, an acrylic resin, an epoxy resin, a polyester resin, a phenol resin, an alkyd resin, a urethane resin, a melamine resin, a polyvinyl acetal resin, and a reaction cured product of these resins can be used. Moreover, in order to improve the adhesiveness of a sheet-like support body and a back surface layer, you may mix | blend a crosslinking agent, such as a polyisocyanate compound and an epoxy compound, into a back surface layer coating liquid in a back surface layer suitably.
[0056]
A conductive agent such as a conductive polymer or a conductive inorganic pigment may be added to the back layer in order to improve print transportability and prevent static electricity. There are cationic, anionic, and nonionic conductive polymer compounds as conductive polymers, but cationic conductive polymer compounds (for example, polyethyleneimine, acrylic polymers containing cationic monomers, cationic modified acrylamide polymers) Combined, cationic starch, etc.) are particularly preferably used.
[0057]
An organic or inorganic filler can be mix | blended with a back surface layer as a friction coefficient modifier as needed. As the organic filler, nylon filler, cellulose filler, urea resin filler, styrene resin filler, acrylic resin filler, and the like can be used. As the inorganic filler, silica, barium sulfate, kaolin, clay, talc, heavy calcium carbonate, light calcium carbonate, titanium oxide, zinc oxide and the like can be used.
[0058]
If necessary, the back surface layer can contain an anti-fusing agent such as a lubricant and a release agent. Examples of the anti-fusing agent include non-modified and modified silicone oils, silicone block copolymers, silicone compounds such as silicone rubber, phosphate ester compounds, fatty acid ester compounds, fluorine compounds, and the like. Conventionally known antifoaming agents, dispersants, colored pigments, fluorescent dyes, fluorescent pigments, ultraviolet absorbers and the like may be appropriately selected and used.
[0059]
The solid content coating amount of the back layer is 0.3 to 10 g / m.2It is desirable to be within the range. More preferably 1-8 g / m2It is. The back layer solid content coating amount is 0.3 g / m2If it is less than the range, the scratch resistance when the receiving sheet is rubbed may not be sufficiently exerted, and a coating defect may occur to increase the surface electrical resistance value. On the other hand, the solid content coating amount is 10 g / m.2Exceeding this is uneconomical because the effect is saturated.
[0060]
(Undercoat layer)
In the receiving sheet of the present invention, an undercoat layer mainly composed of a polymer resin may be provided between the support and the first intermediate layer. With this undercoat layer, even if the first intermediate layer coating liquid is applied onto the support, the first intermediate layer is formed to a desired thickness without the coating liquid penetrating into the support. can do. Examples of the polymer resin used for the undercoat layer include acrylic resins, polyurethane resins, polyester resins, polyolefin resins, and modified resins thereof.
[0061]
For example, when a paper base material is used as a support in the present invention, when an undercoat layer made of an aqueous coating solution is applied, the paper base material is wrinkled due to uneven water absorption on the paper base material surface. Swelling may occur, adversely affecting the texture and printability. Accordingly, it is preferable to use a coating solution for the undercoat layer that is not aqueous but is dissolved or dispersed in an organic solvent. Usable organic solvents include common organic solvents such as toluene, methyl ethyl ketone, isopropyl alcohol, and ethyl acetate.
For the undercoat layer, titanium dioxide, calcium carbonate, barium sulfate, etc. are used to improve the coatability of the undercoat layer coating solution itself, improve the adhesion to the support and the intermediate layer, and improve the whiteness of the receiving sheet. A white inorganic pigment may be added.
[0062]
The solid coating amount of the undercoat layer is 1 to 20 g / m2The range of is preferable. Solid content coating amount is 1g / m2If it is less than 1, the effect of the undercoat layer may not be obtained, and the solid content coating amount is 20 g / m.2If it exceeds 1, the effect is saturated and uneconomical, and the texture of the receiving sheet as paper may be lost.
[0063]
In the present invention, the first intermediate layer, the second intermediate layer, the receiving layer, and the other coating layers are formed according to a conventional method, and each of them prepares a coating solution containing necessary components, a bar coater, a gravure coater, Using a known coater such as a comma coater, blade coater, air knife coater, gate roll coater, die coater, curtain coater, lip coater, or slide bead coater, it is coated on a sheet-like support and dried. can do.
[0064]
【Example】
The present invention will be described in detail by the following examples, but the scope of the present invention is not limited thereto. In the examples, “%” and “parts” indicate “mass%” and “parts by mass” of solids, except for those relating to solvents.
[0065]
Example 1
"Formation of an intermediate layer"
As a sheet-like support, art paper with a thickness of 150 μm (trade name: OK Kanto N, 174.4 g / m2The first intermediate layer was formed by coating and drying the first intermediate layer coating liquid-1 having the following composition on one side so that the thickness after drying was 40 μm. . Further, a second intermediate layer was formed on the first intermediate layer by coating and drying a second intermediate layer coating solution-1 having the following composition so that the thickness after drying was 7 μm.
[0066]
First intermediate layer coating solution-1
Copolymer foamed hollow particles based on acrylonitrile and acrylic acid
(Volume hollow ratio 75%, average particle diameter 4.2 μm) 60 parts
Polyvinyl alcohol (trade name: PVA205, manufactured by Kuraray) 10 parts
30 parts of styrene-butadiene latex (trade name: PT1004, manufactured by Asahi Kasei)
200 parts of water
[0067]
Second intermediate layer coating solution-1
Microcapsule type hollow particles (trade name: Ropeke HP-91, Rohm and
70 parts manufactured by Haas Co., Ltd., volume hollow ratio 50%, average particle diameter 1.0 μm)
Polyvinyl alcohol (trade name: PVA205, manufactured by Kuraray) 10 parts
20 parts of styrene-butadiene latex (trade name: PT1004, manufactured by Asahi Kasei)
200 parts of water
[0068]
"Formation of receiving sheet"
Furthermore, the coating amount of barrier layer coating liquid-1 having the following composition on the second intermediate layer is 2 g / m in the solid content coating amount.2The coating layer is dried to form a barrier layer, and the receiving layer coating solution-1 having the following composition is further coated on the barrier layer with a solid content coating amount of 5 g / m.2The coated layer was dried and then cured at 50 ° C. for 72 hours to form a receiving layer. Further, on the surface opposite to the receiving layer coating surface of the sheet-like support, the back layer coating liquid-1 having the following composition was applied in a solid content amount of 3 g / m.2The receiving sheet was obtained by coating and drying to form a back layer.
[0069]
Coating liquid for barrier layer-1
Swellable inorganic layered compound (sodium 4 silicon mica,
Particle average major axis 6.3 μm, aspect ratio 2700) 30 parts
50 parts of polyvinyl alcohol (trade name: PVA105, manufactured by Kuraray)
20 parts of styrene-butadiene latex (trade name: L-1537, manufactured by Asahi Kasei)
1100 parts of water
Receiving layer coating solution-1
100 parts of polyester resin (trade name: Byron 200, manufactured by Toyobo)
Silicone oil (trade name: KF393, manufactured by Shin-Etsu Chemical) 3 parts
Polyisocyanate
(Product name: Takenate D-140N, manufactured by Takeda Pharmaceutical Co., Ltd.) 5 parts
400 parts of toluene / methyl ethyl ketone = 1/1 (mass ratio) mixture
[0070]
Back layer coating solution-1
Polyvinyl acetal resin
(Product name: ESREC KX-1, manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd.) 45 parts
Polyacrylate resin
(Product name: Jurimar AT613, manufactured by Nippon Pure Chemical) 25 parts
Nylon resin particles (trade name: MW330, manufactured by Shinto Fine) 10 parts
Zinc stearate (trade name: Z-7-30, manufactured by Chukyo Yushi) 10 parts
Cationic conductive agent (trade name: Chemistat 9800, manufactured by Sanyo Chemical) 10 parts
400 parts of water / isopropyl alcohol = 2/3 (mass ratio) mixture
[0071]
Example 2
In the “intermediate layer formation” of Example 1, the second intermediate layer coating solution-1 was changed to the following second intermediate layer coating solution-2, and the thickness of the second intermediate layer after drying was further changed. A receiving sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that was changed to 4 μm.
Second intermediate layer coating solution-2
Microcapsule type hollow particles (trade name: Ropeke OP-62, Rohm and
80 parts manufactured by Haas Co., Ltd., volume hollow ratio 50%, average particle size 0.4 μm)
Polyvinyl alcohol (trade name: PVA205, manufactured by Kuraray) 10 parts
10 parts of styrene-butadiene latex (trade name: PT1004, manufactured by Asahi Kasei)
200 parts of water
[0072]
Example 3
A receiving sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that “Formation of intermediate layer” in Example 1 was changed as follows.
"Formation of an intermediate layer"
Art paper with a thickness of 105 μm (trade name: OK Kanto N, 127.9 g / m as a sheet-like support)2The first intermediate layer was formed by coating and drying the first intermediate layer coating liquid-2 having the following composition on one side so that the thickness after drying was 80 μm. . Further, a second intermediate layer was formed on the first intermediate layer by coating and drying a second intermediate layer coating solution-3 having the following composition so that the thickness after drying was 15 μm.
[0073]
First intermediate layer coating solution-2
Expanded hollow particles (trade name: EXPANCEL 461DE20,
50 parts by Nippon Ferrite Co., Ltd., volume hollow ratio 93%, average particle size 20 μm)
Polyvinyl alcohol (trade name: PVA205, manufactured by Kuraray) 10 parts
40 parts of styrene-butadiene latex (trade name: PT1004, manufactured by Asahi Kasei)
200 parts of water
[0074]
Second intermediate layer coating solution-3
Copolymer foamed hollow particles based on acrylonitrile and acrylic acid
(Volume hollow ratio 80%, average particle diameter 3.2 μm) 60 parts
Polyvinyl alcohol (trade name: PVA205, manufactured by Kuraray) 10 parts
30 parts of styrene-butadiene latex (trade name: PT1004, manufactured by Asahi Kasei)
200 parts of water
[0075]
Example 4
A receiving sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that “Formation of intermediate layer” in Example 1 was changed as follows.
"Formation of an intermediate layer"
Art paper with a thickness of 105 μm (trade name: OK Kanto N, 127.9 g / m as a sheet-like support)2The first intermediate layer was formed by coating and drying the first intermediate layer coating solution-2 on one side so that the thickness after drying was 80 μm. Further, a second intermediate layer was formed on the first intermediate layer by coating and drying a second intermediate layer coating solution-4 having the following composition so that the thickness after drying was 10 μm.
[0076]
Second intermediate layer coating solution-4
Microcapsule type hollow particles (trade name: Ropeke HP1055, Rohm and
Made by Haas, volumetric hollowness 55%, average particle size 1.0 μm) 65 parts
Polyvinyl alcohol (trade name: PVA205, manufactured by Kuraray) 10 parts
25 parts of styrene-butadiene latex (trade name: PT1004, manufactured by Asahi Kasei)
200 parts of water
[0077]
Example 5
In “Formation of Receiving Sheet” in Example 1, the barrier layer coating solution-1 was changed to the following barrier layer coating solution-2, and the solid content coating amount of the barrier layer was 6 g / m.2A receiving sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that the above was changed.
Coating liquid for barrier layer-2
Swellable inorganic layered compound (sodium 4 silicon mica,
Particle average major axis 2.0 μm, aspect ratio 300) 30 parts
50 parts of polyvinyl alcohol (trade name: PVA105, manufactured by Kuraray)
20 parts of styrene-butadiene latex (trade name: L-1537, manufactured by Asahi Kasei)
1100 parts of water
[0078]
Example 6
In Example 1, the coating amount of the solid content of the barrier layer was 0.8 g / m.2A receiving sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that the above was changed.
[0079]
Example 7
In Example 1, the coating amount of the solid content of the barrier layer is 7.5 g / m.2A receiving sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that the above was changed.
[0080]
Comparative Example 1
A receiving sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that “Formation of intermediate layer” in Example 1 was changed as follows.
"Formation of an intermediate layer"
Art paper with a thickness of 105 μm (trade name: OK Kanto N, 127.9 g / m as a sheet-like support)2The first intermediate layer was formed by coating and drying the first intermediate layer coating liquid-3 having the following composition on one side so that the thickness after drying was 80 μm. . Further, the second intermediate layer was formed on the first intermediate layer by coating and drying the second intermediate layer coating solution-1 so that the thickness after drying was 10 μm.
[0081]
First intermediate layer coating solution-3
40 parts vinylidene chloride-acrylonitrile-based foamed hollow particles (trade name: EXPANCEL 551DE, volumetric hollowness 95%, average particle size 40 μm, manufactured by Nippon Ferrite Co., Ltd.)
Polyvinyl alcohol (trade name: PVA205, manufactured by Kuraray) 10 parts
50 parts of styrene-butadiene latex (trade name: PT1004, manufactured by Asahi Kasei)
200 parts of water
[0082]
Comparative Example 2
A receiving sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that “Formation of intermediate layer” in Example 1 was changed as follows.
"Formation of an intermediate layer"
As a sheet-like support, art paper with a thickness of 150 μm (trade name: OK Kanto N, 174.4 g / m2The first intermediate layer was formed by coating and drying the first intermediate layer coating solution-4 having the following composition on one side so that the thickness after drying was 30 μm. . Further, the second intermediate layer was formed on the first intermediate layer by coating and drying the second intermediate layer coating solution-2 so that the thickness after drying was 10 μm.
[0083]
First intermediate layer coating solution-4
Microcapsule type hollow particles (trade name: Ropeke HP-91, manufactured by Rohm and Haas, volume hollow ratio 50%, average particle size 1.0 μm) 75 parts
Polyvinyl alcohol (trade name: PVA205, manufactured by Kuraray) 10 parts
15 parts of styrene-butadiene latex (trade name: PT1004, manufactured by Asahi Kasei)
200 parts of water
[0084]
Comparative Example 3
Receiving sheet in the same manner as in Example 1 except that the second intermediate layer coating solution-1 was changed to the following second intermediate layer coating solution-5 in “Formation of intermediate layer” in Example 1. Got.
Second intermediate layer coating solution-5
Microcapsule type hollow particles (trade name: SX863P, manufactured by Nippon Synthetic Rubber)
(Volume hollow ratio 30%, average particle size 0.35 μm) 60 parts
Polyvinyl alcohol (trade name: PVA205, manufactured by Kuraray) 10 parts
30 parts of styrene-butadiene latex (trade name: PT1004, manufactured by Asahi Kasei)
200 parts of water
[0085]
Comparative Example 4
A receiving sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that “Formation of intermediate layer” in Example 1 was changed as follows.
"Formation of an intermediate layer"
Art paper with a thickness of 105 μm (trade name: OK Kanto N, 127.9 g / m as a sheet-like support)2The first intermediate layer was formed by coating and drying the first intermediate layer coating solution-2 on one side so that the thickness after drying was 80 μm. Further, on the first intermediate layer, a second intermediate layer coating solution-6 having the following composition was applied and dried so that the thickness after drying was 10 μm, thereby forming a second intermediate layer.
[0086]
Second intermediate layer coating solution-6
Copolymer foamed hollow particles based on acrylonitrile and acrylic acid
(Volume hollow ratio 80%, average particle diameter 6.2 μm) 80 parts
Polyvinyl alcohol (trade name: PVA205, manufactured by Kuraray) 10 parts
10 parts of styrene-butadiene latex (trade name: PT1004, manufactured by Asahi Kasei)
200 parts of water
[0087]
Comparative Example 5
A receiving sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that the thickness of the first intermediate layer was changed to 60 μm and no second intermediate layer was provided in “Formation of the intermediate layer” in Example 1.
[0088]
Evaluation
The receiving sheets obtained in each of the above examples and comparative examples were evaluated by the following methods, and the results obtained are shown in Table 1.
[0089]
"Print quality" (print density, image uniformity)
Using a commercially available thermal transfer video printer (trade name: DPP-SV55, manufactured by Sony Corporation), an ink layer containing yellow, magenta, and cyan sublimation dyes with binders on a 6 μm thick polyester film is provided. The contacted ink sheets are sequentially brought into contact with the receiving sheet, and heat is controlled in stages by a thermal head, whereby a predetermined image is thermally transferred to the receiving sheet, and a halftone single color and a color superposition image of each color are printed. .
About the recording image according to the applied energy transcribe | transferred on the receiving sheet, the reflection density was measured using the Macbeth reflection densitometer (brand name: RD-914, Kollmorgen company make). The density of the high gradation portion corresponding to the 15th step from the lowest applied energy is displayed in Table 1 as the print density. If the print density is 2.0 or more, it is sufficiently suitable for practical use.
Furthermore, the uniformity of the recorded image of the gradation portion corresponding to an optical density (black) of 0.3 was visually evaluated for the presence or absence of shading unevenness and white spots. Excellent evaluation results were indicated by ◎, good ones by ◯, light unevenness and some white spots were indicated by Δ, and white spots and white defects were marked by x.
[0090]
"Beck smoothness"
The Beck smoothness of the receiving layer surface of the receiving sheet was measured according to JIS P 8119.
[0091]
“Preservation after printing” (Blending of images)
Using a commercially available thermal transfer video printer (trade name: DPP-SV55, manufactured by Sony Corporation), an ink layer containing yellow, magenta, and cyan sublimation dyes with binders on a 6 μm thick polyester film is provided. The ink ribbon sheets were sequentially brought into contact with the receiving sheet, and heat controlled in stages with a thermal head was applied to thermally transfer a predetermined image onto the receiving sheet, thereby printing black and blue thin line images. Next, as an accelerated test for storage stability after printing, a sheet on which an image was printed was left for 2 weeks in an environment of a temperature of 50 ° C. and a relative humidity of 95%. The blurring rate of the image was calculated according to the following equation (4).
Bleeding rate = (thickness of fine lines after leaving / thickness of thin lines before leaving) × 100 (4)
The smear rate was evaluated as ○ when less than 110%, Δ when 110% or more and less than 130%, and × when 130% or more.
[0092]
[Table 1]
[0093]
【The invention's effect】
The receiving sheet of the present invention is suitable for dye thermal transfer printers, has a smooth surface on the receiving layer, high printing density, excellent image uniformity, low cost, high sensitivity and high image quality. It is extremely valuable for practical use.
Claims (3)
L1=2〜35μm (1)
L2=0.4〜5μm (2)
L1>L2 (3)In a thermal transfer receiving sheet in which an intermediate layer containing hollow particles and an image receiving layer are sequentially formed on at least one surface of a sheet-like support, the intermediate layer includes a lower first intermediate layer and an upper second intermediate layer. The average particle diameter L1 (μm) of the hollow particles contained in the first intermediate layer and the average particle diameter L2 (μm) of the hollow particles contained in the second intermediate layer are expressed by the following relational expression (1 ) filled to (3) simultaneously, and the hollow particles contained in the first intermediate layer is Ri Ah with foamed hollow particles, further between the second intermediate layer and the image-receiving layer, water-soluble resin and And / or a barrier layer mainly composed of a water-dispersible resin, wherein the barrier layer has a particle average major axis of 0.1 to 100 μm and an aspect ratio (ratio of particle average major axis / thickness of layered compound) of 100 to 5,000. characterized in that it contains a swellable inorganic layered compound is Transfer receiver sheet.
L1 = 2 to 35 μm (1)
L2 = 0.4-5 μm (2)
L1> L2 (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003146940A JP4228782B2 (en) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | Thermal transfer receiving sheet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003146940A JP4228782B2 (en) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | Thermal transfer receiving sheet |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004345289A JP2004345289A (en) | 2004-12-09 |
JP4228782B2 true JP4228782B2 (en) | 2009-02-25 |
Family
ID=33533651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003146940A Expired - Fee Related JP4228782B2 (en) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | Thermal transfer receiving sheet |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4228782B2 (en) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101160209B (en) * | 2005-05-13 | 2010-12-01 | 东赛璐株式会社 | Biaxially stretched multilayer polypropylene film and use thereof |
JP2007098693A (en) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Dainippon Printing Co Ltd | Thermal transfer image receiving sheet |
JP4882739B2 (en) * | 2006-09-29 | 2012-02-22 | 大日本印刷株式会社 | Method for producing thermal transfer image-receiving sheet |
JP2008162155A (en) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Dainippon Printing Co Ltd | Manufacturing method of thermal transfer image receiving sheet |
JP5229469B2 (en) * | 2008-09-30 | 2013-07-03 | 大日本印刷株式会社 | Thermal transfer image receiving sheet |
JP5549916B2 (en) * | 2009-09-30 | 2014-07-16 | 大日本印刷株式会社 | Thermal transfer image-receiving sheet and method for producing the same |
JP2013082219A (en) * | 2011-09-27 | 2013-05-09 | Dainippon Printing Co Ltd | Thermally transferring image receiving sheet and method for manufacturing the same |
JP6090645B2 (en) * | 2011-09-30 | 2017-03-08 | 大日本印刷株式会社 | Thermal transfer image receiving sheet |
US20220371351A1 (en) * | 2019-11-20 | 2022-11-24 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Thermal transfer image-receiving sheet, method for producing printed material, and printed material |
CN114759156A (en) * | 2022-03-22 | 2022-07-15 | 蜂巢能源科技股份有限公司 | Flame-retardant material for battery pole group and preparation method and application thereof |
-
2003
- 2003-05-23 JP JP2003146940A patent/JP4228782B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004345289A (en) | 2004-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2000319B1 (en) | Thermal Transfer Receiving Sheet | |
US8043994B2 (en) | Thermal transfer receiving sheet and its manufacturing method | |
US20080103043A1 (en) | Thermal Transfer Receiving Sheet | |
US7745374B2 (en) | Thermal transfer receiving sheet, production method thereof and image forming method using the sheet | |
JP4228782B2 (en) | Thermal transfer receiving sheet | |
JP4345717B2 (en) | Thermal transfer receiving sheet and method for producing the same | |
JP5556318B2 (en) | Method for producing thermal transfer receiving sheet | |
JP4225191B2 (en) | Thermal transfer receiving sheet | |
JP4345602B2 (en) | Thermal transfer receiving sheet, method for producing the same, and image forming method using the same | |
JP2006088396A (en) | Thermal transfer accepting sheet | |
JP2007326324A (en) | Heat transfer receptive sheet | |
JP2006159812A (en) | Thermal transfer accepting sheet | |
JP2006341588A (en) | Method for manufacture of thermal transfer receiving sheet | |
JP2007136902A (en) | Thermal transfer image acceptance sheet | |
JP4341575B2 (en) | Thermal transfer receiving sheet | |
JP2007296745A (en) | Thermal transfer receiving sheet and manufacturing method thereof | |
JP2006082382A (en) | Thermal transfer accepting sheet and its manufacturing method | |
JP4321398B2 (en) | Printing method of thermal transfer receiving sheet | |
JP2005335174A (en) | Thermal transfer receiving sheet and its manufacturing method | |
JP2000272259A (en) | Heat transfer receiving sheet | |
JP2006248212A (en) | Thermal transfer accepting sheet, and its manufacturing method | |
JP2007152697A (en) | Thermal transfer acceptance sheet | |
JP2008200916A (en) | Thermal transfer acceptive sheet | |
JP2005169945A (en) | Thermal transfer receiving sheet | |
JP2009137168A (en) | Thermal transfer sheet |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050801 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080219 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080414 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080527 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080725 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081111 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081124 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141212 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |