JP4226951B2

JP4226951B2 - Cosmetics

Info

Publication number: JP4226951B2
Application number: JP2003153943A
Authority: JP
Inventors: 隆松井
Original assignee: Shiseido Co Ltd
Current assignee: Shiseido Co Ltd
Priority date: 2003-05-30
Filing date: 2003-05-30
Publication date: 2009-02-18
Anticipated expiration: 2023-05-30
Also published as: JP2004352678A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トリアジン骨格を有する紫外線吸収剤が安定に配合された化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
皮膚の光保護を意図して紫外線吸収剤を配合した化粧品組成物が現在までに多く提供されている。紫外線吸収剤の一つとして、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、２，４，６−トリアニリノ−ｐ−（カルボ−２’−エチルヘキシル−１’−オキシ）−１，３，５−トリアジン等のトリアジン骨格を有する紫外線吸収剤が知られており、その優れた紫外線吸収効果から化粧品の原料として汎用されている。しかしながら、前記トリアジン骨格を有する紫外線吸収剤は溶解溶媒の選択性が狭く、良好な溶解性を示すオイルとして極性の高いエステル油があるのみである。したがって、それらを安定に溶解せしめて化粧品用組成物を提供しようとする場合、組成物はかなり多くの場合極性の高い油分を多くの場合大量に含んでいる。これらの化粧品用組成物はエステル油独特の使用性を有するのみでなく、またその組成物の組成適用範囲が狭くなることも難点として挙げられる。このような状況下でトリアジン骨格を有する紫外線吸収剤が安定に配合される水系の組成物の開発が望まれている。
【０００３】
現在までに、トリアジン骨格を有する紫外線吸収剤を安定に配合した透明な水系の組成物に関する技術の研究は見ることはできないが、油性系での溶解性を高める研究として、例えば、トリアジン骨格を有する紫外線吸収剤をカンファー誘導体とともに配合する技術（特許文献１参照）等がある。
【０００４】
【特許文献１】
特開平１０−８７４７０号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、難溶性のトリアジン骨格を有する紫外線吸収剤が安定に配合された化粧料を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、トリアジン骨格を有する紫外線吸収剤を特定の界面活性剤、エタノール及び水からなる組成物に含有させることにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００７】
すなわち、本発明は、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン及び／又は２，４，６−トリアニリノ−ｐ−（カルボ−２’−エチルヘキシル−１’−オキシ）−１，３，５−トリアジンからなるトリアジン骨格を有する紫外線吸収剤０．１〜１１質量％、平均ポリオキシエチレン付加モル数が２０〜５０モルであるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油１０〜４０質量％、エタノール５〜１５質量％及び水を含有し、前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とエタノールの質量比（ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油／エタノール）が１．５〜４である透明水系組成物を含有することを特徴とする化粧料である。
【０００８】
なお、本発明において、透明とは白濁していない状態であるが、若干のくもりがある状態をも含むものである。透明性は一般的には、例えば、直径１ｃｍの円筒状の透明プラスチックビンに透明性を測定する試料を入れ、明るい場所で該試料の入ったビンをとおしてものを見て測定され、そのときものが見える状態のことを透明という。また、水系とは、オイルが含まれない、または実質的に含まれない、水及びエタノール等の低級アルコールを溶媒とする系をいう。
【００１１】
本発明の前記化粧料は透明化粧料であることができる。さらに、本発明は、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン及び／又は２，４，６−トリアニリノ−ｐ−（カルボ−２’−エチルヘキシル−１’−オキシ）−１，３，５−トリアジンからなるトリアジン骨格を有する紫外線吸収剤０．１〜１１質量％、平均ポリオキシエチレン付加モル数が２０〜５０モルであるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油１０〜４０質量％、エタノール５〜１５質量％及び水を含有し、前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とエタノールの質量比（ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油／エタノール）が１．５〜４であることを特徴とする透明水系化粧料である。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳述する。
【００１３】
本発明においては、トリアジン骨格を有し、難溶性であり、水に不溶の紫外線吸収剤（以下、トリアジン系紫外線吸収剤という。）が用いられる。トリアジン系紫外線吸収剤であると後述する水系基剤中に透明に存在させることができる。トリアジン系紫外線吸収剤としては、特に限定されないが、トリアジン系紫外線吸収剤を含有した透明水系組成物の好適な応用分野である化粧料に用いられるビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン（以下、ＢＥＨＯＰＭＰＴという。）、２，４，６−トリアニリノ−ｐ−（カルボ−２’−エチルヘキシル−１’−オキシ）−１，３，５−トリアジン（以下、ＴＡＣＥＨＯＴという。）等のトリアジン系紫外線吸収剤が挙げられる。本発明においては、前記ＢＥＨＯＰＭＰＴ及び／又はＴＡＣＥＨＯＴを用いることが優れた効果を発揮する点からも好ましい。
【００１４】
本発明のトリアジン系紫外線吸収剤は、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば、チノソーブＳ（チバスペシャルティケミカルズ製のＢＥＨＯＰＭＰＴ）、ユビナールＴ１５０（ＢＡＳＦ社製のＴＡＣＥＨＯＴ）等が挙げられる。
【００１５】
トリアジン系紫外線吸収剤の含有量については、特に限定されるものではなく、紫外線吸収効果を発揮するために必要な一般的な量を含有させることができるが、透明な組成物が安定して製造できる点からは、透明水系組成物全量中１１質量％以下の含有が好ましい。なお、下限は紫外線吸収効果が発揮される量であれば限定されないが好ましくは０．１質量％である。したがって、好ましい含有量は透明水系組成物全量中０．１〜１１質量％である。さらに好ましい含有量は透明水系組成物全量中０．５〜９質量％であり、特に１〜７質量％が好ましい。
【００１６】
本発明において、トリアジン系紫外線吸収剤が含有される水系基剤は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、エタノール及び水を含有する。この系においてトリアジン系紫外線吸収剤は透明に存在する。
【００１７】
本発明において用いられる、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油（以下、ＰＯＥ硬化ヒマシ油という。）は、化粧品等の分野で公知になっているものである。
【００１８】
本発明において、前記ＰＯＥ硬化ヒマシ油中に付加されているポリオキシエチレン（以下、ＰＯＥという。）は平均で２０〜５０モルであることが好ましい。なお、本発明における「平均付加モル数」なる用語は、単一のＰＯＥ硬化ヒマシ油中に付加されているＰＯＥの平均付加モル数のみでなく、混合された２種以上のＰＯＥ硬化ヒマシ油の各ＰＯＥ硬化ヒマシ油中に付加されているＰＯＥの平均付加モル数の質量平均の平均付加モル数をも意味する。例えば、ＰＯＥの平均付加モル数が１０であるＰＯＥ硬化ヒマシ油と同６０であるＰＯＥ硬化ヒマシ油を１：１（質量比）で混合したＰＯＥ硬化ヒマシ油の平均付加モル数は（１０＋６０）／２＝３５となる。
【００１９】
本発明のＰＯＥ硬化ヒマシ油は、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば、エマレックスＨＣ−１０、エマレックスＨＣ−２０、エマレックスＨＣ−３０、エマレックスＨＣ−４０、エマレックスＨＣ−５０、エマレックスＨＣ−６０（以上、日本エマルジョン社製）等が挙げられる。
【００２０】
本発明のＰＯＥ硬化ヒマシ油は１種または２種以上が任意に選択されて配合される。
【００２１】
ＰＯＥ硬化ヒマシ油の含有量は、透明水系組成物全量中１０〜４０質量％が好ましい。含有量が１０質量％未満では本発明の効果を充分発揮することができず、また、４０質量％を越えてもそれ以上の効果の増強が認められない。特に好ましい含有量は透明組成物全量中１５〜３５質量％である。なお、後述するエタノールの含有量に対して質量で２〜４倍のＰＯＥ硬化ヒマシ油を用いることが好ましい。
【００２２】
本発明透明水系組成物には、さらにエタノール及び水が配合される。エタノール、水はトリアジン系紫外線吸収剤等の溶媒として機能する。本発明においては油分等のその他の溶媒の配合は必要とされない。本発明においては、溶媒としてエタノール及び水のみから構成されることが好ましい。エタノール、水以外の他の溶媒が配合された場合でも実質的にエタノール、水からなることが好ましく、また、前記他の溶媒の配合を増やすとしても本発明の効果を損なわない範囲で配合される。
【００２３】
本発明において、エタノールは透明水系組成物全量中５〜１５質量％含有されることが好ましい。この範囲において特にトリアジン系紫外線吸収剤を安定に透明化することができる。さらに好ましいエタノールの含有量は透明水系組成物全量中７〜１０質量％である。
【００２４】
以上のように、本発明における一つの実施態様は、トリアジン系紫外線吸収剤、ＰＯＥ硬化ヒマシ油、エタノール及び水からなる透明水系組成物である。したがって、本発明における「を含有する」なる用語には、「からなる」、さらには「から実質的になる」等の概念が含まれたものである。本発明透明水系組成物は前記成分を混合して調製される。本発明透明水系組成物には、他の成分を配合する必要はないが、本発明の効果を損なわない範囲で他の成分を配合することを妨げるものではない。
【００２５】
本発明の透明水系組成物は外観透明であり、その溶質であるトリアジン系紫外線吸収剤の粒径は２０〜１００ｎｍである。
【００２６】
本発明の透明水系組成物によれば、トリアジン系紫外線吸収剤の剤形拡大が可能となり、特に化粧水等の水ベースの製剤にトリアジン系紫外線吸収剤を溶解させることにより、新たなるサンスクリーン剤形の探索を目指すことが可能となる。
【００２７】
本発明の透明水系組成物は、そのまま、あるいは通常化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる他の成分を適宜配合することによって、化粧料、皮膚外用剤等（以下、化粧料等という。）、特に化粧料に応用することができる。また、本発明の透明水系組成物の化粧料等への応用に当たっては、種々の形態に調製することができ、例えば透明なローション状、クリーム状、乳液状、ゲル状等にすることができる。本発明においては、特に透明な化粧料等が得られることが一つの特徴である。
【００２８】
本発明における透明水系組成物、化粧料等に配合し得る他の成分としては、以下成分中に含まれる物質が複数の成分に該当する場合がある記載であるが、例えば、多価アルコール、保湿剤、前記以外の界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜形成剤、粉末、顔料、染料、レーキ、糖類、前記以外の紫外線吸収剤、アミノ酸類、ビタミン類、皮膚賦活剤，血行促進剤，抗脂漏剤，抗炎症剤等の薬剤、植物抽出物、有機酸、有機アミン、金属イオン封鎖剤、ｐＨ調整剤、酸化防止剤、抗菌剤、防腐剤、収斂剤、清涼剤、香料等を挙げることができる。
【００２９】
（調製法）
本発明に係る化粧料等は前記成分を配合して常法にしたがって調製することができる。
【００３０】
【実施例】
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は質量％である。実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
【００３１】
［透明性テスト］
試料を調製した直後の透明性を目視で観察した。さらに、試料を室温に１カ月放置後の透明性を目視で観察した。
【００３２】
（評価基準）
Ａ：透明である。
Ｂ：若干のくもりはあるが透明である。
Ｃ：白濁状態である。
【００３３】
（実施例１〜８）
表１に示す成分、配合量の処方（配合合計１００質量％）の組成物を以下の方法で調製した。
【００３４】
（調製法）
ＰＯＥ硬化ヒマシ油にＢＥＨＯＰＭＰＴまたはＴＡＣＥＨＯＴを溶解し後、エタノール及びイオン交換水を加えて組成物を調製した。
【００３５】
【表１】

【００３６】
表１中、
（注１）日本エマルジョン社製のエマレックスシリーズを使用
（注２）チノソーブＳ（チバスペシャリティケミカルズ製）
（注３）ユビナールＴ１５０（ＢＡＳＦ社製）
【００３７】
上記実施例１〜８の組成物につき効果試験を行い、評価結果を表２に示した。
【００３８】
【表２】

【００３９】
表２から分かるように、ＰＯＥ硬化ヒマシ油、トリアジン系紫外線吸収剤、エタノール及び水からなる実施例１〜８の組成物は、いずれも透明性に優れた組成物であった。
【００４０】
（実施例９〜１５）
表３に示す成分、配合量の処方（配合合計１００質量％）の組成物を実施例１〜８の方法に準じて調製した。また、これらについて効果試験を行い、評価結果を同じ表３に示した。
【００４１】
【表３】

【００４２】
表３中、
（注１）日本エマルジョン社製のエマレックスシリーズを使用
（注２）チノソーブＳ（チバスペシャリティケミカルズ製）
【００４３】
表３から分かるように、ＰＯＥ硬化ヒマシ油、トリアジン系紫外線吸収剤、エタノール及び水からなる実施例９〜１５の組成物は、いずれも透明性に優れた組成物であった。
【００４４】
（実施例１６〜２２）
表４に示す成分、配合量の処方（配合合計１００質量％）の組成物を実施例１〜８の方法に準じて調製した。また、これらについて効果試験を行い、評価結果を同じ表４に示した。
【００４５】
【表４】

【００４６】
表４中、
（注１）日本エマルジョン社製のエマレックスシリーズを使用
（注２）ユビナールＴ１５０（ＢＡＳＦ社製）
【００４７】
表４から分かるように、ＰＯＥ硬化ヒマシ油、トリアジン系紫外線吸収剤、エタノール及び水からなる実施例１６〜２２の組成物は、いずれも透明性に優れた組成物であった。
【００４８】
（実施例２３〜２９）
表５に示す成分、配合量の処方（配合合計１００質量％）の組成物を実施例１〜８の方法に準じて調製した。また、これらについて効果試験を行い、評価結果を同じ表５に示した。
【００４９】
【表５】

【００５０】
表５中、
（注１）エマレックスＨＣ−３０（日本エマルジョン社製）
（注２）チノソーブＳ（チバスペシャリティケミカルズ製）
（注３）ユビナールＴ１５０（ＢＡＳＦ社製）
【００５１】
表５から分かるように、ＰＯＥ硬化ヒマシ油、トリアジン系紫外線吸収剤、エタノール及び水からなる実施例２３〜２９の組成物は、いずれも透明性に優れた組成物であった。
【００５２】
（実施例３０〜３３）
表６に示す成分、配合量の処方（配合合計１００質量％）の組成物を実施例１〜８の方法に準じて調製した。また、これらについて効果試験を行い、評価結果を同じ表６に示した。
【００５３】
【表６】

【００５４】
表６中、
（注１）日本エマルジョン社製のエマレックスシリーズを使用
（注２）チノソーブＳ（チバスペシャリティケミカルズ製）
（注３）ユビナールＴ１５０（ＢＡＳＦ社製）
【００５５】
表６から分かるように、ＰＯＥ硬化ヒマシ油、トリアジン系紫外線吸収剤、エタノール及び水を含有した実施例３０〜３３の組成物は、いずれも透明性に優れた組成物であった。
【００５６】
以下に、本発明組成物を化粧料等に応用したときの処方例を実施例として示す。
【００５７】

【００５８】

【００５９】

【００６０】

【００６１】

【００６２】

【００６３】

【００６４】

【００６５】

【００６６】

【００６７】

【００６８】
（注１）エマレックスＨＣ−３０（日本エマルジョン社製）
（注２）チノソーブＳ（チバスペシャリティケミカルズ製）
【００６９】

【００７０】
（注１）エマレックスＨＣ−３０（日本エマルジョン社製）
（注２）チノソーブＳ（チバスペシャリティケミカルズ製）
【００７１】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、トリアジン系紫外線吸収剤、ＰＯＥ硬化ヒマシ油、エタノール及び水を含有した水系組成物を調製することにより、トリアジン系紫外線吸収剤を水系に透明に混合でき、新しい基剤として化粧料等に広く応用することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cosmetic in which an ultraviolet absorber having a triazine skeleton is stably blended.
[0002]
[Prior art]
To date, many cosmetic compositions containing a UV absorber for the purpose of protecting the skin have been provided. Triazines such as bisethylhexyloxyphenol methoxyphenyl triazine, 2,4,6-trianilino-p- (carbo-2′-ethylhexyl-1′-oxy) -1,3,5-triazine as one of the ultraviolet absorbers An ultraviolet absorber having a skeleton is known, and is widely used as a raw material for cosmetics because of its excellent ultraviolet absorption effect. However, the ultraviolet absorber having a triazine skeleton has a narrow selectivity for a solvent, and there is only a highly polar ester oil as an oil exhibiting good solubility. Thus, if they are to be dissolved in a stable manner to provide a cosmetic composition, the composition often contains a significant amount of highly polar oils. These cosmetic compositions not only have the unique usability of ester oil, but also have a difficulty in narrowing the composition application range of the composition. Under such circumstances, it is desired to develop an aqueous composition in which an ultraviolet absorber having a triazine skeleton is stably blended.
[0003]
To date, no research has been conducted on technology related to transparent aqueous compositions stably blended with UV absorbers having a triazine skeleton, but as a study to improve solubility in oily systems, for example, having a triazine skeleton There exists a technique (refer patent document 1) etc. which mix | blend a ultraviolet absorber with a camphor derivative.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-87470
[Problems to be solved by the invention]
This invention is made | formed in view of the said situation, The objective is to provide the cosmetics by which the ultraviolet absorber which has a slightly soluble triazine frame | skeleton was mix | blended stably.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of diligent research to solve the above-mentioned problems, the present inventor can solve the above-mentioned problems by including a UV absorber having a triazine skeleton in a composition comprising a specific surfactant, ethanol and water. As a result, the present invention has been completed.
[0007]
That is, the present invention is a triazine comprising bisethylhexyloxyphenol methoxyphenyl triazine and / or 2,4,6-trianilino-p- (carbo-2′-ethylhexyl-1′-oxy) -1,3,5- triazine. Contains 0.1 to 11% by mass of an ultraviolet absorber having a skeleton, 10 to 40% by mass of polyoxyethylene hydrogenated castor oil having an average polyoxyethylene addition mole number of 20 to 50 mol, 5 to 15 % by mass of ethanol and water and a cosmetic in which the polyoxyethylene hydrogenated castor oil and the mass ratio of ethanol (polyoxyethylene hydrogenated castor oil / ethanol) is characterized by containing a transparent aqueous composition is 1.5 to 4.
[0008]
In addition, in this invention, although transparent is a state which is not clouded, it includes the state with some cloudiness. Transparency is generally measured, for example, by placing a sample to be measured in a cylindrical transparent plastic bottle with a diameter of 1 cm and looking through the bin containing the sample in a bright place. The state of being visible is called transparent. The aqueous system refers to a system using water and a lower alcohol such as ethanol as a solvent that does not contain or substantially does not contain oil.
[0011]
The cosmetic according to the present invention may be a transparent cosmetic. Furthermore, the present invention relates to a triazine comprising bisethylhexyloxyphenol methoxyphenyl triazine and / or 2,4,6-trianilino-p- (carbo-2′-ethylhexyl-1′-oxy) -1,3,5-triazine. Contains 0.1 to 11% by mass of an ultraviolet absorber having a skeleton, 10 to 40% by mass of polyoxyethylene hydrogenated castor oil having an average polyoxyethylene addition mole number of 20 to 50 mol, 5 to 15% by mass of ethanol and water And the mass ratio (polyoxyethylene hydrogenated castor oil / ethanol) of said polyoxyethylene hydrogenated castor oil and ethanol is 1.5-4, It is transparent water type cosmetics characterized by the above-mentioned.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0013]
In the present invention, an ultraviolet absorber having a triazine skeleton, hardly soluble, and insoluble in water (hereinafter referred to as a triazine ultraviolet absorber) is used. The triazine-based ultraviolet absorber can be present transparently in an aqueous base described later. Although it does not specifically limit as a triazine type ultraviolet absorber, Bisethylhexyl oxyphenol methoxyphenyl triazine (henceforth BEHOMPPT) used for the cosmetics which is the suitable application field | area of the transparent aqueous composition containing a triazine type ultraviolet absorber. ), 2,4,6-trianilino-p- (carbo-2′-ethylhexyl-1′-oxy) -1,3,5-triazine (hereinafter referred to as TACEHOT) and the like. . In the present invention, the use of the BEHOMPPT and / or TACEHOT is preferable from the viewpoint of exhibiting an excellent effect.
[0014]
Commercially available products can be used as the triazine-based ultraviolet absorber of the present invention. Examples of commercially available products include Tinosorb S (BEHOMPPT manufactured by Ciba Specialty Chemicals), Ubinal T150 (TACEHOT manufactured by BASF), and the like. Is mentioned.
[0015]
The content of the triazine-based ultraviolet absorber is not particularly limited, and a general amount necessary for exhibiting the ultraviolet absorbing effect can be contained, but a transparent composition is stably produced. From the point which can be performed, content of 11 mass% or less is preferable in the total amount of the transparent aqueous composition. The lower limit is not limited as long as the ultraviolet absorption effect is exhibited, but is preferably 0.1% by mass. Therefore, a preferable content is 0.1 to 11% by mass in the total amount of the transparent aqueous composition. A more preferable content is 0.5 to 9% by mass in the total amount of the transparent aqueous composition, and 1 to 7% by mass is particularly preferable.
[0016]
In the present invention, the aqueous base containing the triazine ultraviolet absorber contains polyoxyethylene hydrogenated castor oil, ethanol and water. In this system, the triazine ultraviolet absorber exists transparently.
[0017]
The polyoxyethylene hydrogenated castor oil (hereinafter referred to as POE hydrogenated castor oil) used in the present invention is known in the field of cosmetics and the like.
[0018]
In this invention, it is preferable that the polyoxyethylene (henceforth POE) added to the said POE hydrogenated castor oil is 20-50 mol on an average. The term “average number of moles added” in the present invention is not limited to the average number of moles of POE added to a single POE hydrogenated castor oil, but also includes two or more types of POE hydrogenated castor oil mixed. It also means the average added mole number of the average added mole number of POE added to each POE hydrogenated castor oil. For example, the average added mole number of POE hydrogenated castor oil in which POE hydrogenated castor oil having an average added mole number of POE of 10 and POE hydrogenated castor oil having the same 60 is mixed at 1: 1 (mass ratio) is (10 + 60) / 2 = 35.
[0019]
Commercially available products can be used as the POE hydrogenated castor oil of the present invention. Examples of commercially available products include Emarex HC-10, Emarex HC-20, Emarex HC-30, and Emarex HC- 40, Emalex HC-50, Emarex HC-60 (manufactured by Nippon Emulsion Co., Ltd.) and the like.
[0020]
One or more kinds of POE hydrogenated castor oil of the present invention are arbitrarily selected and blended.
[0021]
The content of the POE hydrogenated castor oil is preferably 10 to 40% by mass in the total amount of the transparent aqueous composition. If the content is less than 10% by mass, the effect of the present invention cannot be sufficiently exhibited, and if the content exceeds 40% by mass, no further enhancement of the effect is observed. A particularly preferable content is 15 to 35% by mass in the total amount of the transparent composition. In addition, it is preferable to use 2-4 times as much POE hydrogenated castor oil by mass with respect to ethanol content mentioned later.
[0022]
Ethanol and water are further blended with the transparent aqueous composition of the present invention. Ethanol and water function as a solvent such as a triazine ultraviolet absorber. In the present invention, blending of other solvents such as oil is not required. In the present invention, the solvent is preferably composed only of ethanol and water. Even when other solvents other than ethanol and water are blended, it is preferably substantially composed of ethanol and water, and even if the blending of the other solvent is increased, it is blended within a range that does not impair the effects of the present invention. .
[0023]
In the present invention, ethanol is preferably contained in an amount of 5 to 15% by mass based on the total amount of the transparent aqueous composition. In this range, in particular, the triazine-based ultraviolet absorber can be stably made transparent. Further preferable ethanol content is 7 to 10% by mass in the total amount of the transparent aqueous composition.
[0024]
As described above, one embodiment of the present invention is a transparent aqueous composition comprising a triazine ultraviolet absorber, POE hydrogenated castor oil, ethanol and water. Therefore, the term “comprising” in the present invention includes concepts such as “consisting of” and “consisting essentially of”. The transparent aqueous composition of the present invention is prepared by mixing the above components. Although it is not necessary to mix | blend another component with this invention clear water type composition, mix | blending another component in the range which does not impair the effect of this invention is not prevented.
[0025]
The transparent aqueous composition of the present invention is transparent in appearance, and the particle size of the triazine-based ultraviolet absorber that is a solute thereof is 20 to 100 nm.
[0026]
According to the transparent aqueous composition of the present invention, it is possible to expand the dosage form of a triazine-based ultraviolet absorber. In particular, a new sunscreen agent can be obtained by dissolving the triazine-based ultraviolet absorber in a water-based preparation such as lotion. It is possible to aim for the search for shapes.
[0027]
The transparent water-based composition of the present invention is used as it is, or by appropriately blending other components usually used in cosmetics, quasi-drugs, pharmaceuticals and the like, and is used as cosmetics, skin external preparations and the like (hereinafter referred to as cosmetics, etc.). ), Especially for cosmetics. In addition, when the transparent aqueous composition of the present invention is applied to cosmetics and the like, it can be prepared in various forms, for example, a transparent lotion, cream, emulsion, gel and the like. In the present invention, one characteristic is that a transparent cosmetic or the like can be obtained.
[0028]
As other components that can be blended in the transparent water composition, cosmetics and the like in the present invention, there are cases where substances contained in the following components may correspond to a plurality of components, for example, polyhydric alcohol, moisturizing Agents, surfactants other than those mentioned above, water-soluble polymers, thickeners, film forming agents, powders, pigments, dyes, lakes, saccharides, UV absorbers other than those mentioned above, amino acids, vitamins, skin activators, blood circulation Agents such as accelerators, antiseborrheic agents, anti-inflammatory agents, plant extracts, organic acids, organic amines, sequestering agents, pH adjusters, antioxidants, antibacterial agents, antiseptics, astringents, refreshing agents, A fragrance | flavor etc. can be mentioned.
[0029]
(Preparation method)
The cosmetics and the like according to the present invention can be prepared according to a conventional method by blending the above components.
[0030]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples. A compounding quantity is the mass%. Prior to the description of the examples, the effect test method used in the present invention will be described.
[0031]
[Transparency test]
The transparency immediately after preparing the sample was visually observed. Furthermore, the transparency of the sample after standing at room temperature for 1 month was visually observed.
[0032]
(Evaluation criteria)
A: Transparent.
B: It is transparent although there is some cloudiness.
C: It is a cloudy state.
[0033]
(Examples 1-8)
The composition of the components and blending amounts shown in Table 1 (total blending of 100% by mass) was prepared by the following method.
[0034]
(Preparation method)
After dissolving BEHOPMPT or TACEHOT in POE hydrogenated castor oil, ethanol and ion-exchanged water were added to prepare a composition.
[0035]
[Table 1]

[0036]
In Table 1,
(Note 1) Uses Emulex series manufactured by Nippon Emulsion Co., Ltd. (Note 2) Chinosorb S (manufactured by Ciba Specialty Chemicals)
(Note 3) Yubinar T150 (manufactured by BASF)
[0037]
An effect test was conducted on the compositions of Examples 1 to 8 and the evaluation results are shown in Table 2.
[0038]
[Table 2]

[0039]
As can be seen from Table 2, the compositions of Examples 1 to 8 comprising POE hydrogenated castor oil, triazine-based ultraviolet absorber, ethanol and water were all excellent in transparency.
[0040]
(Examples 9 to 15)
The composition of the components and blending amounts shown in Table 3 (blending total 100% by mass) was prepared according to the methods of Examples 1-8. Moreover, the effect test was done about these and the evaluation result was shown in the same Table 3.
[0041]
[Table 3]

[0042]
In Table 3,
(Note 1) Uses Emulex series manufactured by Nippon Emulsion Co., Ltd. (Note 2) Chinosorb S (manufactured by Ciba Specialty Chemicals)
[0043]
As can be seen from Table 3, the compositions of Examples 9 to 15 consisting of POE hydrogenated castor oil, triazine ultraviolet absorber, ethanol and water were all excellent in transparency.
[0044]
(Examples 16 to 22)
The composition of the components and blending amounts shown in Table 4 (blending total 100% by mass) was prepared according to the methods of Examples 1-8. Moreover, the effect test was done about these and the evaluation result was shown in the same Table 4.
[0045]
[Table 4]

[0046]
In Table 4,
(Note 1) Emulex series manufactured by Nippon Emulsion Co., Ltd. (Note 2) Yubinar T150 (manufactured by BASF)
[0047]
As can be seen from Table 4, the compositions of Examples 16 to 22 consisting of POE hydrogenated castor oil, triazine UV absorber, ethanol and water were all excellent in transparency.
[0048]
(Examples 23 to 29)
The composition of the components and blending amounts shown in Table 5 (preparation total 100 mass%) was prepared according to the methods of Examples 1-8. Moreover, the effect test was done about these and the evaluation result was shown in the same Table 5.
[0049]
[Table 5]

[0050]
In Table 5,
(Note 1) Emarex HC-30 (Nippon Emulsion)
(Note 2) Chinosorb S (manufactured by Ciba Specialty Chemicals)
(Note 3) Yubinar T150 (manufactured by BASF)
[0051]
As can be seen from Table 5, all of the compositions of Examples 23 to 29 composed of POE hydrogenated castor oil, triazine-based ultraviolet absorber, ethanol and water were excellent in transparency.
[0052]
(Examples 30 to 33)
Compositions having the components and blending amounts shown in Table 6 (total blending of 100% by mass) were prepared according to the methods of Examples 1-8. Moreover, the effect test was done about these and the evaluation result was shown in the same Table 6.
[0053]
[Table 6]

[0054]
In Table 6,
(Note 1) Uses Emulex series manufactured by Nippon Emulsion Co., Ltd. (Note 2) Chinosorb S (manufactured by Ciba Specialty Chemicals)
(Note 3) Yubinar T150 (manufactured by BASF)
[0055]
As can be seen from Table 6, the compositions of Examples 30 to 33 containing POE hydrogenated castor oil, triazine-based ultraviolet absorber, ethanol and water were all excellent in transparency.
[0056]
Below, the formulation example when this invention composition is applied to cosmetics etc. is shown as an Example.
[0057]

[0058]

[0059]

[0060]

[0061]

[0062]

[0063]

[0064]

[0065]

[0066]

[0067]

[0068]
(Note 1) Emarex HC-30 (Nippon Emulsion)
(Note 2) Chinosorb S (manufactured by Ciba Specialty Chemicals)
[0069]

[0070]
(Note 1) Emarex HC-30 (Nippon Emulsion)
(Note 2) Chinosorb S (manufactured by Ciba Specialty Chemicals)
[0071]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, a triazine-based ultraviolet absorber is transparently mixed into an aqueous system by preparing an aqueous composition containing a triazine-based ultraviolet absorber, POE hydrogenated castor oil, ethanol and water. It can be widely applied to cosmetics as a new base.

Claims

UV absorber having a triazine skeleton composed of bisethylhexyloxyphenol methoxyphenyl triazine and / or 2,4,6-trianilino-p- (carbo-2'-ethylhexyl-1'-oxy) -1,3,5-triazine 0.1 to 11% by mass, polyoxyethylene hydrogenated castor oil having an average polyoxyethylene addition mole number of 20 to 50 mol, 10 to 40% by mass, ethanol 5 to 15% by mass and water, A transparent water-based cosmetic, wherein the mass ratio of hardened castor oil to ethanol (polyoxyethylene hardened castor oil / ethanol) is 1.5 to 4.