JP4226393B2 - Sheet pallet - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は物流輸送に用いられるシートパレットに関し、特に剛性を損なうことなく摩擦係数を大きくしたシートパレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の省資源化に伴って、従来から貨物の流通分野において種々のシートパレットが提案されているが、物流輸送に用いられるシートパレットとしては、剛性および耐低温衝撃性のバランスの点ですぐれた耐寒性シートパレットを提供するものとして、プロピレン系重合体、特定のエチレン(共)重合体および所望によりエチレン重合体からなる組成物を用いて形成したシートパレットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、これらの成分を含む組成物で形成されたシートパレットは、ある程度、剛性および耐低温衝撃性のバランスの点ですぐれた耐寒性シートパレットを提供できるものの、製造コストが高くなるという欠点がある。
【0003】
また、例えば、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂の厚さ0.5ないし3.2mmのシートパレットの少なくとも上面に粗面が形成され、かつ上面は下面よりも荒い面に形成されており、それにより包装貨物の運搬、移送を行う際に、上面と貨物との間の静的摩擦係数を下面とプラテンとの間の滑り摩擦係数よりも高くして荷役作業を円滑ならしめている「荷運び用の台」が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
さらに、合成樹脂製袋を貨物として運搬等するポリオレフィン系樹脂からなるシートパレットにおいて、該樹脂袋と接触する該シートパレットの上面をエンボス加工してなる特定範囲にある平滑な平面部を有するタイル状の凸部を形成し、下面を実質的に平面部を持たないエンボス加工してなるシートパレットが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
これらの従来技術で開示されているシートパレットの素材としてはポリオレフィン系樹脂が用いられているが、剛性の面ではポリプロピレン系樹脂を用いることが好ましい。
【0005】
しかし、ポリプロピレン系樹脂を単独の層で形成したシートパレットの場合には摩擦係数を大きくすることはできない。
したがって、物流輸送に用いられるシートパレットの剛性を損なうことなく摩擦係数を大きくしたシートパレットの開発が強く求められていた。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−337246公報
【特許文献2】
実公昭55−16821号公報
【特許文献3】
特公平7−37259公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来技術の有する上記の問題を解決することにあり、物流輸送に用いられるシートパレットの剛性を損なうことなく摩擦係数を大きくしたシートパレットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的に沿って鋭意検討した結果、プロピレン系重合体からなる主層と、該主層の片面または両面に積層された特定の組成物からなる表層とを具備することにより、剛性を損なうことなく摩擦係数を向上させたシートパレットが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、プロピレン系重合体からなる主層と、該主層の片面または両面に積層された表層とを具備し、該表層は、
(A)プロピレン系重合体0〜95重量%、
(B)(イ)シクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物を必須成分として含む触媒の存在下に、エチレンまたはエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンを(共)重合させることにより得られる、(ロ)密度が0.86〜0.97g/cm3、(ハ)メルトフローレートが0.01〜50g/10分、(ニ)分子量分布パラメーターMw/Mn1.8〜3.5の範囲であり、(ホ)組成分布パラメーターCb1.2以下であるエチレン(共)重合体5〜100重量%、および
(C)エチレン系重合体0〜45重量%
からなる組成物(ただし(A),(B)および(C)成分の合計量を100重量%とする)によって構成されたことを特徴とするシートパレットである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について詳述する。
図1には本発明に係るシートパレット1の斜視図が示されており、1aはタブである。図2には本発明に係るシートパレットの断面図が示されており、シート本体(主層)2の両面には表層3,4が設けられている。本発明のシートパレット1では、プロピレン系重合体からなる主層2と、該主層の片面または両面に積層された特定の組成物からなる表層3,4とを設けたものであり、この主層2として用いられるプロピレン系重合体は、後述する該シートパレット1の表層3,4に使用するプロピレン系重合体(A)と同じ成分である。
【0010】
本発明のシートパレット1における表層3,4に使用するプロピレン系重合体(A)としては、プロピレンの単独重合体、プロピレンを主成分とする他のα−オレフィンとの共重合体およびそれらの混合物などが使用されるが、耐熱性の点から結晶性のプロピレン単独重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体などが好ましい。上記プロピレン・α−オレフィン共重合体中のα−オレフィン含量はそれぞれ1〜20重量%が好ましい。α−オレフィンの含量が1重量%未満の場合は衝撃強度が十分ではない。また、α−オレフィンの含量が20重量%を超える場合は剛性が低くシート等として適さなくなる虞が生じる。上記プロピレン系重合体のメルトフローレート(以下MFRという)は0.1〜20g/10minの範囲が好ましく、特に0.3〜10g/10minが好ましい。MFRが0.1g/10min未満では溶融樹脂の流動性が悪く、押出機のスクリュー動力が高くなり過ぎ、良好なシートの生産が困難となる虞が生じる。一方、MFRが20g/10minを超える場合は、溶融樹脂のウエブが垂れ下がり、良好な成形ができず、またシートの強度その他の物性が低下する懸念が生ずる。
【0011】
本発明のシートパレット1における表層3,4に使用するエチレン(共)重合体(B)の製造は、前記シクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物と、必要により助触媒、有機アルミニウム化合物および/または担体とを含む触媒の存在下にエチレンまたはエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンを共重合させることにより得られる。また、上記触媒に予めエチレンおよび/または前記α−オレフィンを予備重合させて得られるものを触媒に供してもよい。
【0012】
上記α−オレフィンとしては、炭素数3〜20、好ましくは3〜12のものであり、具体的にはプロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1などが挙げられる。また、これらのα−オレフィンの含有量は、通常30モル%以下、好ましくは3〜20モル%の範囲で選択されることが望ましい。
【0013】
本発明に使用する上記エチレン(共)重合体(B)を製造する触媒である(イ)シクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物のシクロペンタジエニル骨格とは、シクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエニル基等である。置換シクロペンタジエニル基としては、炭素数1〜10の炭化水素基、シリル基、シリル置換アルキル基、シリル置換アリール基、シアノ基、シアノアルキル基、シアノアリール基、ハロゲン基、ハロアルキル基、ハロシリル基等から選ばれた少なくとも1種の置換基を有する置換シクロペンタジエニル基等である。該置換シクロペンタジエニル基の置換基は2個以上有していてもよく、また係る置換基同志が互いに結合して環を形成してもよい。
【0014】
上記炭素数1〜10の炭化水素基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基等が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロアルキル基等のシクロアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ベンジル基、ネオフィル基等のアラルキル基等が例示される。これらの中でもアルキル基が好ましい。
【0015】
置換シクロペンタジエニル基の好適なものとしては、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシクロペンタジエニル基、n−ヘキシルシクロペンタジエニル基、1,3−ジメチルシクロペンタジエニル基、1,3−n−ブチルメチルシクロペンタジエニル基、1,3−n−プロピルメチルエチルシクロペンタジエニル基などが具体的に挙げられる。本発明の置換シクロペンタジエニル基としては、これらの中でも炭素数3以上のアルキル基が置換したシクロペンタジエニル基が好ましく、特に1,3−置換シクロペンタジエニル基が好ましい。
【0016】
置換基同志すなわち炭化水素同志が互いに結合して1または2以上の環を形成する場合の置換シクロペンタジエニル基としては、インデニル基、炭素数1〜8の炭化水素基(アルキル基等)等の置換基により置換された置換インデニル基、ナフチル基、炭素数1〜8の炭化水素基(アルキル基等)等の置換基により置換された置換ナフチル基、炭素数1〜8の炭化水素基(アルキル基等)等の置換基により置換された置換フルオレニル基等が好適なものとして挙げられる。
【0017】
シクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物の遷移金属として、ジルコニウム、チタン、ハフニウム等が挙げられ、特にジルコニウムが好ましい。
【0018】
該遷移金属化合物は、シクロペンタジエニル骨格を有する配位子としては通常1〜3個を有し、また2個以上有する場合は架橋基により互いに結合していてもよい。なお、係る架橋基としては炭素数1〜4のアルキレン基、アルキルシランジイル基、シランジイル基などが挙げられる。
【0019】
周期律表第IV族の遷移金属化合物においてシクロペンタジエニル骨格を有する配位子以外の配位子としては、代表的なものとして、水素、炭素数1〜20の炭化水素基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基、ポリエニル基等)、ハロゲン、メタアルキル基、メタアリール基などが挙げられる。
【0020】
上記シクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物の具体例としては以下のものがある。すなわちモノアルキルメタロセンとして、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウムメチルクロライド、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウムフェニルクロライド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムメチルクロライド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムフェニルクロライドなどがある。ジアルキルメタロセンとして、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジメチル、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジフェニル、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、ビス(シクロペンタジエニル)ハフニウムジメチル、ビス(シクロペンタジエニル)ハフニウムジフェニルなどがある。トリアルキルメタロセンとしては、シクロペンタジエニルチタニウムトリメチル、シクロペンタジエニルジルコニウムトリフェニル、シクロペンタジエニルジルコニウムトリネオペンチル、シクロペンタジエニルジルコニウムトリメチル、シクロペンタジエニルハフニウムトリフェニル、シクロペンタジエニルハフニウムトリネオペンチル、シクロペンタジエニルハフニウムトリメチルなどがある。
【0021】
またモノシクロペンタジエニルチタノセンであるペンタメチルシクロペンタジエニルチタニウムトリクロライド、ペンタエチルシクロペンタジエニルチタニウムトリクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジフェニルなどが挙げられる。
【0022】
置換ビス(シクロペンタジエニル)チタニウム化合物としては、ビス(インデニル)チタニウムジフェニルまたはジクロライド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジフェニルまたはハライド;ジアルキル、トリアルキル、テトラアルキルまたはペンタアルキルシクロペンタジエニルチタニウム化合物としては、ビス(1,2−ジメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジフェニルまたはジクロライド、ビス(1,2−ジエチルシクロペンタジエニル)チタニウムジフェニルまたはジクロライドまたは他のジハライド錯体、シリコン、アミンまたは炭素連結シクロペンタジエン錯体としてはジメチルシリルジシクロペンタジエニルチタニウムジフェニルまたはジクロライド、メチレンジシクロペンタジエニルチタニウムジフェニルまたはジクロライド、他のジハライド錯体が挙げられる。
【0023】
ジルコノセン化合物としては、ペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、ペンタエチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル;アルキル置換シクロペンタジエンとしては、ビス(エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、それらのハロアルキルまたはジハライド錯体;ジアルキル、トリアルキル、テトラアルキルまたはペンタアルキルシクロペンタジエンとしてはビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(1,2−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、およびそれらのジハライド錯体、シリコン、炭素連結シクロペンタジエン錯体としては、ジメチルシリルジシクロペンタジエニルジルコニウムジメチルまたはジハライド、メチレンジシクロペンタジエニルジルコニウムジメチルまたはジハライド、メチレンジシクロペンタジエニルジルコニウムジメチルまたはジハライドなどが挙げられる。
【0024】
本発明に使用する他の周期律表第IV族の遷移金属化合物の例として、下記一般式で示されるシクロペンタジエニル骨格を有する配位子とそれ以外の配位子および遷移金属原子が環を形成するものも挙げられる。
【0025】
【式1】
【0026】
式中、Cpは前記シクロペンタジエニル骨格を有する配位子、Xは水素、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、アリールシリル基、アリールオキシ基、アルコキシ基、アミド基、シリルオキシ基等を表し、Yは−O−、−S−、−NR−、−PR−またはOR、SR、NR2、PR2からなる群から選ばれる2価中性リガンド、ZはSiR2、CR2、SiR2SiR2、CR2CR2、CR=CR、SiR2CR2、BR2、BRからなる群から選ばれる2価基を示す。ただし、Rは水素または炭素数1〜20のアルキル基、アリール基、シリル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アリール基、またはY、ZまたはYとZの双方からの2個またはそれ以上のR基は縮合環系を形成するものである。Mは周期律表第IV族の遷移金属原子を表す。
【0027】
式1で表される他の周期律表第R族の遷移金属化合物の例としては、(t−ブチルアミド)(テトラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタンジイルジルコニウムジクロライド、(t−ブチルアミド)(テトラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(メチルアミド)(テトラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタンジイルジルコニウムジクロライド、(メチルアミド)(テトラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(エチルアミド)(テトラメチルシクロペンタジエニル)メチレンタンジクロライド、(t−ブチルアミド)ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエニル)シランチタンジクロライド、(t−ブチルアミド)ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエニル)シランジルコニウムジベンジル、(ベンジルアミド)ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエニル)シランチタンジクロライド、(フェニルホスフイド)ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエニル)シランチタンジクロライドなどが挙げられる。
【0028】
本発明でいう助触媒としては、前記周期律表第IV族の遷移金属化合物を重合触媒として有効になしうる、または触媒的に活性化された状態のイオン性電荷を均衡させうるものをいい、具体的な助触媒としては、有機アルミニウムオキシ化合物のベンゼン可溶のアルミノキサンやベンゼン不溶の有機アルミニウムオキシ化合物、ホウ素化合物、酸化ランタンなどのランタノイド塩、酸化スズ等が挙げられる。これらの中でもアルミノキサンが最も好ましい。
【0029】
上記触媒は無機または有機の担体に担持して使用されてもよい。該担体としては無機化合物または有機化合物の多孔質酸化物が好ましく、具体的にはSiO2、Al2O3、MgO、ZrO2、TiO2、B2O3、CaO、ZnO、BaO、ThO2等またはこれらの混合物か挙げられ、SiO2−Al2O3、SiO2−V2O5、SiO2−TiO2、SiO2−V2O5、SiO2−MgO、SiO2−Cr2O3等が挙げられる。これらの中でもSiO2およびAl2O3からなる群から選択された少なくとも1種の成分を主成分とするものが好ましい。また、有機担体としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれも使用でき、具体的には、粒子状のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリノルボルネン、各種天然高分子およびこれらの混合物等が挙げられる。
【0030】
本発明で使用する有機アルミニウム化合物として、トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム;ジアルキルアルミニウムハライド;アルキルアルミニウムセスキハライド;アルキルアルミニウムジハライド;アルキルアルミニウムハイドライド、有機アルミニウムアルコキサイド等が挙げられる。
【0031】
本発明で使用するエチレン(共)重合体(B)は、前記触媒の存在下、実質的に溶媒の存在しない気相重合法、スラリー重合法、溶液重合法等で製造され、実質的に酸素、水等を断った状態で、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素等に例示される不活性炭化水素溶媒の存在下で製造される。重合条件は特に限定されないが、重合温度は通常15〜350℃、好ましくは20〜200℃、さらに好ましくは50〜110℃であり、重合圧力は低中圧法の場合通常常圧〜70kg/cm2G、好ましくは常圧〜20kg/cm2Gであり、高圧法の場合通常1500kg/cm2G以下が望ましい。重合時間は低中圧法の場合通常3分〜10時間、好ましくは5分〜5時間程度が望ましい。高圧法の場合、通常1分〜30分、好ましくは2分〜20分程度が望ましい。また、重合は一段重合法はもちろん、水素濃度、モノマー濃度、重合圧力、重合温度、触媒等の重合条件が互いに異なる2段階以上の多段重合法など特に限定されるものではない。
【0032】
上記触媒で得られる本発明で使用する特定のエチレン(共)重合体(B)は、(ロ)密度が0.86〜0.97g/cm3、好ましくは0.89〜0.95g/cm3、より好ましくは0.90〜0.94g/cm3の範囲である。密度が0.86g/cm3未満では剛性、耐熱性が劣り、0.97g/cm3以上では耐衝撃性(低温脆化温度)が十分でない。特に、0.90〜0.94g/cm3の範囲であれば、剛性、耐熱性と耐衝撃性とがバランスされるシートパレットが得られる。また、エチレン(共)重合体(B)の(ハ)メルトフローレートは0.01〜50g/分、好ましくは0.03〜30g/分、さらに好ましくは0.1〜15g/10分の範囲である。MFRが0.01未満では成形加工性が劣り、50以上では強度が低下する。
【0033】
さらに、エチレン(共)重合体(B)の(ニ)分子量分布パラメーター(Mw/Mn)は1.8〜3.5、好ましくは2.0〜3.0さらに好ましくは2.2〜2.8の範囲であることが望ましい。Mw/Mnが1.8未満では成形加工性が劣り、3.5以上では耐衝撃性が劣る。Mw/Mnが上記範囲にあることにより、従来のエチレン系重合体(C)と比較して、衝撃強度などの機械的強度が格段に優れるものである。本発明で使用するエチレン(共)重合体(B)の分子量分布(Mw/Mn)の算出方法は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)により重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)を求め、このMw/Mnを求めるものである。
【0034】
本発明で使用する(B)成分で用いられるエチレン(共)重合体の(ホ)組成分布パラメーターCbは1.2以下であり、好ましくは1.15以下、さらに好ましくは1.1以下にあることが望ましい。1.2以上では、(B)成分のエチレン(共)重合体の機械的強度の格段なる向上効果が望めない虞を生じる。
【0035】
本発明で使用する(B)成分で用いられるエチレン(共)重合体の組成分布パラメーターの測定法は下記の通りである。試料に耐熱安定剤を加え、ODCBに濃度0.2重量%となるように135℃で加熱溶解する。溶液を、けい藻土(セライト545)を充填したカラムに移送し、0.1℃/minで25℃まで冷却し、試料をセライト表面に沈着する。次に、ODCBを一定流量で流しながら、カラム温度を5℃きざみに120℃まで段階的に昇温し、試料を溶出させ試料を分別する。溶液をメタノールで再沈後、ろ過、乾燥し、各溶出温度の試料を得る。各試料の重量分率および分岐度(炭素数1000個あたりの分岐数)を測定する。分岐度(測定値)は13C−NMRにより測定し求める。
【0036】
30℃から90℃で採取した各フラクションについては次のような、分岐度の補正を行う。すなわち、溶出温度に対して測定した分岐度をプロットし、相関関係を最小自乗法で直線に近似し、検量線を作成する。この近似の相関係数は十分大きい。この検量線により求めた値を各フラクションの分岐度とする。なお、溶出温度95℃以上では溶出温度と分岐度に必ずしも直線関係が成立しないのでこの補正は行わない。
【0037】
次にそれぞれのフラクションの重量分率wiを、溶出温度5℃当たりの分岐度biの変化量(bi−bi-1)で割って相対濃度ciを求め、分岐度に対して相対濃度をプロットし、組成分布曲線を得る。この組成分布曲線を一定の幅で分割し、次式により組成分布パラメーターCbを算出する。
【0038】
【式2】
【0039】
ここで、Cjとbjはそれぞれj番目の区分の相対濃度と分岐度である。組成分布パラメーターCbは試料の組成が均一である場合に1となり、組成分布が広がるに従って値が大きくなる。
【0040】
ポリマーの組成分布を測定する方法は多くの提案がなされている。例えば特開昭60−88016号では、試料を溶剤分別して得た各分別試料の分岐数に対して、累積重量分率が特定の分布(対数正規分布)をすると仮定して数値処理を行い、重量平均分岐度(Cw)と数平均分岐度(Cn)の比を求めている。この近似計算は、試料の分岐数と累積重量分率が対数正規分布からずれると精度が下がり、市販のLLDPEについて測定を行うと相関係数R2はかなり低く、値の精度は充分でない。また、このCw/Cnの測定法および数値処理法は、本発明のCbのそれと異なるが、あえて数値の比較を行えば、Cw/Cnの値は、Cbよりかなり大きくなる。
【0041】
本発明で使用する特定のエチレン(共)重合体(B)は、触媒の活性点が均一であるため分子量分布と組成分布が狭くなり、衝撃強度が優れるものとなる。これらの重合体は、従来のチーグラー型触媒やフィリップス型触媒(以下総称してチーグラー型触媒という)で得られるこれら(C)成分のエチレン・α−オレフィン共重合体とは性状が異なるものである。
【0042】
本発明で使用する組成物を形成するエチレン系重合体(C)成分は、従来のイオン重合法によるチーグラー型触媒またはフィリップス型触媒(以下総称してチーグラー型触媒という)で得られる密度0.86〜0.97g/cm3のエチレン重合体またはエチレン・α−オレフィン共重合体であって、具体的には高密度ポリエチレン(HDPE)、線状中密度ポリエチレン(MDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)等が挙げられる。
【0043】
上記チーグラー型触媒による高密度・線状中・低密度ポリエチレン(HDPE、MDPE、LLDPE)は、密度が0.91〜0.97g/cm3、好ましくは0.91〜0.96g/cm3の範囲であり、MFRが0.05〜20g/10min、好ましくは0.1〜10g/10min、さらに好ましくは0.3〜10g/5minの範囲で選択される。Mw/Mnは特に限定はないが、3.0〜13、好ましくは3.5〜8の範囲であるのが一般的である。組成分布は特に限定はないが、1.5以上好ましくは2.0以上であるのが一般的である。
【0044】
また、上記チーグラー型触媒による超低密度ポリエチレン(VLDPE)は、密度が0.86〜0.91g/cm3未満、好ましくは0.88〜0.905g/cm3、MFRは0.01〜20g/10min、好ましくは0.1〜10g/10minの範囲で選択される。該超低密度ポリエチレン(VLDPE)は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)とエチレン・α−オレフィン共重合体ゴム(EPR、EPDM)との中間の性状を示し、示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピーク温度(Tm)が60℃以上、好ましくは100℃以上、かつ沸騰n−ヘキサン不溶分が10重量%以上の性状を有する特定のエチレン・α−オレフィン共重合体であり、少なくともチタンおよび/またはバナジウムを含有する固体触媒成分と有機アルミニウム化合物とからなる触媒を用いて重合され、直鎖状低密度ポリエチレンが示す高結晶部分とエチレン・α−オレフィン共重合体ゴムが示す非晶部分とを合わせ持つ樹脂であって、前者の特徴である機械的強度、耐熱性などと、後者の特徴であるゴム状弾性、耐低温衝撃性などがバランスよく共存している。
【0045】
上記チーグラー型触媒によるエチレン・α−オレフィン共重合体のα−オレフィンとしては、炭素数3〜12、好ましくは3〜10の範囲であって、具体的にはプロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1等を挙げることができる。これらα−オレフィンの含有量は3〜40モル%の範囲で選択されることが好ましい。
【0046】
本発明のシートパレットの表層の組成は(A)成分0〜95重量%、好ましくは50重量%以下、さらに好ましくは30重量%以下、(B)成分5〜100重量%、好ましくは50重量%以上、さらに好ましくは70重量%以上、(C)成分45重量%まで、好ましくは35重量%以下、さらに好ましくは30重量%以下で構成される。耐熱性等を重視する場合には、(A)成分と(B)成分の2成分で構成されることが好ましいが、耐寒性、加工性、経済性を考慮した場合には(C)成分を45重量%までを配合することが望ましい。
【0047】
上記三成分(A)、(B)および(C)の配合方法としては任意の公知技術が使用でき、代表的な例としてはヘンシェルミキサー、押出機、タンブラーなどの通常の混練機を用いて、ドライブレンド、溶融混合などの方法によって行われる。本発明は上記のように(A)、(B)および(C)成分を所望の割合で混合した後、共押出し成形法(たとえばTダイ法)またはカレンダー法などの通常の方法でシート成形される。
【0048】
本発明のシートパレット1の主層2の厚さは、0.3〜5mm、好ましくは0.5〜3.5mmの範囲において適宜選択する。シートパレットの主層の厚さが0.3mm未満においては、シートの剛性などの機械的強度が劣り、また厚さが5mmを超える場合には、本発明において要求される特性は充足されるが、重量が大となり、荷役の自動化や取扱いに支障をきたす懸念がある。また、シートパレット1の表層3,4の厚さは、0.07〜1.0mm、好ましくは0.1〜0.6mmの範囲において適宜選択する。表層の厚さが0.07mm未満においては、所望の摩擦係数が得られず、また表層の厚さが1.0mmを超えても、それ以上の摩擦係数増大効果は得られない。本発明のシートパレットの形状は、矩形、正方形、楕円形、円形など適宜の形状でよい。
【0049】
本発明はまた溶融混合時にシート材料中に、カーボンブラック、炭酸カルシウム、シリカ、金属繊維などの各種充てん材または酸化防止剤、難燃化剤、着色剤、帯電防止剤、滑剤、紫外線吸収剤、分散剤など通常の添加剤を必要に応じて配合してもよい。
【0050】
【実施例】
以下、本発明を実施例および比較例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0051】
(実施例1〜5)
シートパレット1の主層2として、該シートパレットの表層3,4に使用するプロピレン系重合体(A)と同じ成分であるポリプロピレンブロック共重合体(エチレン含有量11重量%、MFR1.5g/10min)を用いた。
次に、シートパレット1の表層3,4の組成物にはA)、B)およびC)成分として次のものを使用した。
A)成分:(A)ポリプロピレンブロック共重合体(エチレン含有量11重量%、MFR1.5g/10min)
【0052】
B)成分:
<エチレン・α−オレフィン共重合体の重合>
エチレン・ブテン−1共重合体の重合
攪拌機を付した容量3Lのステンレス製オートクレーブを窒素置換し1.5Lの精製トルエンを入れた。次いで、ブテン−1を10g添加し、更にビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド(Zrとして0.02mモル)メチルアルモキサン〔MAO〕(MAO/Zr=500〔モル比〕)の混合溶液を加えた後、80℃に昇温した。次にエチレンを供給して、連続的に重合しつつ圧力を一定に維持して重合を行った。なお、得られたエチレン・ブテン−1共重合体の物性は以下の通りであった。
MFR :1.9g/10分
密度 :0.9238g/cm3
融点 :116℃
分子量分布(Mw/Mn) :2.1
組成分布 :1.03
【0053】
C:チーグラー触媒による線状低密度ポリエチレン(密度=0.925g/cm3、MFR=2.0g/10分、Mw/Mn=4.3、組成分布=1.6、商品名:日石リニレックス、日本石油化学(株)製)
【0054】
ダイス幅1600mmの3種3層のT−ダイ成形装置(三菱重工社製)を使用し、主層2に上記ポリプロピレンブロック共重合体(エチレン含有量11重量%、MFR1.5g/10min)、その両側には上記A)、B)及びC)成分を表1に示される所定の割合となるようにドライブレンドした後、樹脂温度235℃、冷却ロール温度100℃、引取り速度2mm/minのシート成形条件で、主層2の厚さ0.9mm、表層3,4の厚さ0.3mmで幅1600mmのシートを共押出し成形してシートパレット材料を製造した。上記の各種シートパレット材料の配合組成および静止摩擦係数を表1に示した。
静止摩擦係数は傾斜板法(ダンボール紙/シート面)により測定した。
【0055】
(比較例1)
実施例1〜5のシートパレット1の主層2として用いたものと同じポリプロピレンブロック共重合体(エチレン含有量11重量%、MFR1.5g/10min)を用いて、表層3,4を設けずに厚さ0.9mmの単層からなるシートパレット1を形成した。得られたシートパレットについて実施例1〜5と同一条件下で静止摩擦係数を測定し表1に示した。
【0056】
表1から明らかなように、本発明の実施例においてはいずれもシートパレット1のプロピレン系重合体の主層2に上記A)、B)およびC)成分からなる組成物の表層3,4を設けることにより、プロピレン系重合体の単層からなるシートパレットの比較例に比べて摩擦係数が向上していることが分かる。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】
上記のように、本発明のシートパレットはプロピレン系重合体の主層に、プロピレン系重合体、特定のエチレン(共)重合体およびエチレン系重合体の配合組成物を用いた表層を設けることにより、シートのエンボス加工等の粗面化処理を施すことなく、剛性を損なわずに摩擦係数を向上させることができる。すなわち、シートパレットに要求される剛性は、主としてプロピレン系重合体の主層に持たせ、表層のみをプロピレン系重合体、特定のエチレン(共)重合体およびエチレン系重合体の配合組成物で形成することにより、摩擦係数を向上させると共に、従来技術のプロピレン系重合体、特定のエチレン(共)重合体およびエチレン系重合体の単層からなるシートパレットに比べて製造コストが格段に安くなるという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシートパレットの斜視図である。
【図2】 本発明に係るシートパレットの断面図である。
【符号の説明】
1:シートパレット、1a:タブ、2:シート本体(主層)、3,4:表層。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sheet pallet used for logistics transportation, and more particularly to a sheet pallet having a large friction coefficient without impairing rigidity.
[0002]
[Prior art]
Along with resource saving in recent years, various sheet pallets have been proposed in the freight distribution field, but as a sheet pallet used for logistics transportation, it was excellent in terms of the balance between rigidity and low temperature impact resistance. As a material for providing a cold-resistant sheet pallet, a sheet pallet formed using a propylene-based polymer, a specific ethylene (co) polymer, and, if desired, a composition comprising an ethylene polymer has been proposed (for example, Patent Documents). 1).
However, a sheet pallet formed of a composition containing these components can provide a cold-resistant sheet pallet that is excellent in the balance between rigidity and low-temperature impact resistance to some extent, but has a drawback of high manufacturing cost. .
[0003]
In addition, for example, a polyolefin-based thermoplastic resin sheet having a thickness of 0.5 to 3.2 mm is formed with a rough surface on at least the upper surface, and the upper surface is formed with a surface rougher than the lower surface, whereby the package cargo When carrying and transporting cargo, the "loading platform" has smoothed cargo handling work by making the static friction coefficient between the upper surface and the cargo higher than the sliding friction coefficient between the lower surface and the platen. Is disclosed (for example, see Patent Document 2).
[0004]
Further, in a sheet pallet made of a polyolefin-based resin that carries a synthetic resin bag as cargo, a tile shape having a smooth flat portion in a specific range formed by embossing the upper surface of the sheet pallet that comes into contact with the resin bag A sheet pallet is disclosed which is formed by embossing with a convex portion and an undersurface having substantially no flat portion (see, for example, Patent Document 3).
Polyolefin resin is used as the material of the sheet pallet disclosed in these conventional techniques, but it is preferable to use polypropylene resin in terms of rigidity.
[0005]
However, the coefficient of friction cannot be increased in the case of a sheet pallet made of a single layer of polypropylene resin.
Therefore, development of a sheet pallet having a large friction coefficient without impairing the rigidity of the sheet pallet used for logistics transportation has been strongly demanded.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-8-337246
[Patent Document 2]
Japanese Utility Model Publication No. 55-16821
[Patent Document 3]
Japanese Patent Publication No. 7-37259
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of the prior art, and to provide a sheet pallet having a large friction coefficient without impairing the rigidity of the sheet pallet used for physical transportation.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies along the above-mentioned purpose, the present inventors have a main layer composed of a propylene-based polymer and a surface layer composed of a specific composition laminated on one or both sides of the main layer. The present inventors have found that a sheet pallet having an improved friction coefficient can be obtained without impairing rigidity, and the present invention has been completed.
That is, the present invention comprises a main layer made of a propylene-based polymer, and a surface layer laminated on one or both sides of the main layer,
(A) 0 to 95% by weight of a propylene polymer,
(B) (i) In the presence of a catalyst containing a transition metal compound of Group IV of the periodic table containing a ligand having a cyclopentadienyl skeleton as an essential component, ethylene or ethylene and α having 3 to 20 carbon atoms -Obtained by (co) polymerizing olefins; (b) Density of 0.86-0.97 g / cmThree(C) ethylene having a melt flow rate of 0.01 to 50 g / 10 min, (d) a molecular weight distribution parameter Mw / Mn 1.8 to 3.5, and (e) a composition distribution parameter Cb of 1.2 or less. (Co) polymer 5-100% by weight, and
(C) Ethylene polymer 0 to 45% by weight
A sheet pallet characterized by comprising a composition comprising: (wherein the total amount of components (A), (B) and (C) is 100% by weight).
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is described in detail below.
FIG. 1 is a perspective view of a
[0010]
Examples of the propylene polymer (A) used for the
[0011]
The production of the ethylene (co) polymer (B) used for the
[0012]
The α-olefin has 3 to 20 carbon atoms, preferably 3 to 12 carbon atoms. Specifically, propylene, butene-1, 4-methylpentene-1, hexene-1, octene-1, decene- 1, dodecene-1, and the like. The content of these α-olefins is usually 30 mol% or less, preferably 3 to 20 mol%.
[0013]
(I) Cyclopentadi of a transition metal compound of Group IV of the periodic table containing a ligand having a cyclopentadienyl skeleton, which is a catalyst for producing the ethylene (co) polymer (B) used in the present invention An enyl skeleton includes a cyclopentadienyl group, a substituted cyclopentadienyl group, and the like. Examples of substituted cyclopentadienyl groups include hydrocarbon groups having 1 to 10 carbon atoms, silyl groups, silyl substituted alkyl groups, silyl substituted aryl groups, cyano groups, cyanoalkyl groups, cyanoaryl groups, halogen groups, haloalkyl groups, halosilyl groups. A substituted cyclopentadienyl group having at least one substituent selected from the group and the like. The substituted cyclopentadienyl group may have two or more substituents, and the substituents may be bonded to each other to form a ring.
[0014]
As said C1-C10 hydrocarbon group, an alkyl group, a cycloalkyl group, an aryl group, an aralkyl group etc. are mentioned, Specifically, a methyl group, an ethyl group, n-propyl group, isopropyl group, n -Alkyl groups such as butyl group, isobutyl group, sec-butyl group, t-butyl group, pentyl group, hexyl group, octyl group, 2-ethylhexyl group and decyl group; cycloalkyl groups such as cyclopentyl group and cycloalkyl group; Examples include aryl groups such as phenyl group and tolyl group; aralkyl groups such as benzyl group and neophyll group. Among these, an alkyl group is preferable.
[0015]
Preferred examples of the substituted cyclopentadienyl group include methylcyclopentadienyl group, ethylcyclopentadienyl group, n-hexylcyclopentadienyl group, 1,3-dimethylcyclopentadienyl group, 1,3 Specific examples include -n-butylmethylcyclopentadienyl group and 1,3-n-propylmethylethylcyclopentadienyl group. Among these, the substituted cyclopentadienyl group of the present invention is preferably a cyclopentadienyl group substituted with an alkyl group having 3 or more carbon atoms, and particularly preferably a 1,3-substituted cyclopentadienyl group.
[0016]
The substituted cyclopentadienyl group in the case where substituents, that is, hydrocarbons are bonded to each other to form one or more rings, includes an indenyl group, a hydrocarbon group having 1 to 8 carbon atoms (such as an alkyl group), etc. A substituted indenyl group, a naphthyl group, a substituted naphthyl group substituted by a substituent such as a hydrocarbon group having 1 to 8 carbon atoms (such as an alkyl group), a hydrocarbon group having 1 to 8 carbon atoms ( Preferred examples include a substituted fluorenyl group substituted with a substituent such as an alkyl group).
[0017]
Examples of the transition metal of the group IV transition metal compound containing a ligand having a cyclopentadienyl skeleton include zirconium, titanium, hafnium and the like, and zirconium is particularly preferable.
[0018]
The transition metal compound usually has 1 to 3 ligands having a cyclopentadienyl skeleton, and may have two or more ligands bonded to each other via a crosslinking group. Examples of the crosslinking group include an alkylene group having 1 to 4 carbon atoms, an alkylsilanediyl group, and a silanediyl group.
[0019]
As a ligand other than a ligand having a cyclopentadienyl skeleton in the group IV transition metal compound of the periodic table, hydrogen, a hydrocarbon group having 1 to 20 carbon atoms (an alkyl group, Alkenyl group, aryl group, alkylaryl group, aralkyl group, polyenyl group, etc.), halogen, metaalkyl group, metaaryl group and the like.
[0020]
Specific examples of the transition metal compounds of Group IV of the Periodic Table containing a ligand having the cyclopentadienyl skeleton include the following. That is, as monoalkyl metallocenes, bis (cyclopentadienyl) titanium methyl chloride, bis (cyclopentadienyl) titanium phenyl chloride, bis (cyclopentadienyl) zirconium methyl chloride, bis (cyclopentadienyl) zirconium phenyl chloride, etc. There is. Dialkylmetallocenes include bis (cyclopentadienyl) titanium dimethyl, bis (cyclopentadienyl) titanium diphenyl, bis (cyclopentadienyl) zirconium dimethyl, bis (cyclopentadienyl) zirconium diphenyl, bis (cyclopentadienyl) ) Hafnium dimethyl, bis (cyclopentadienyl) hafnium diphenyl, and the like. Trialkylmetallocenes include cyclopentadienyl titanium trimethyl, cyclopentadienyl zirconium triphenyl, cyclopentadienyl zirconium trineopentyl, cyclopentadienyl zirconium trimethyl, cyclopentadienyl hafnium triphenyl, cyclopentadienyl hafnium Examples include trineopentyl and cyclopentadienyl hafnium trimethyl.
[0021]
Examples thereof include pentamethylcyclopentadienyl titanium trichloride, pentaethylcyclopentadienyl titanium trichloride, and bis (pentamethylcyclopentadienyl) titanium diphenyl, which are monocyclopentadienyl titanocenes.
[0022]
Substituted bis (cyclopentadienyl) titanium compounds include bis (indenyl) titanium diphenyl or dichloride, bis (methylcyclopentadienyl) titanium diphenyl or halide; dialkyl, trialkyl, tetraalkyl or pentaalkylcyclopentadienyl titanium Compounds include bis (1,2-dimethylcyclopentadienyl) titanium diphenyl or dichloride, bis (1,2-diethylcyclopentadienyl) titanium diphenyl or dichloride or other dihalide complexes, silicon, amine or carbon-linked cyclohexane. Pentadiene complexes include dimethylsilyl dicyclopentadienyl titanium diphenyl or dichloride, methylene dicyclopentadienyl titanium diphenyl. Le or dichloride, and other dihalide complexes.
[0023]
Examples of zirconocene compounds include pentamethylcyclopentadienyl zirconium trichloride, pentaethylcyclopentadienyl zirconium trichloride, bis (pentamethylcyclopentadienyl) zirconium diphenyl; and examples of alkyl-substituted cyclopentadiene include bis (ethylcyclopentadiene). Enyl) zirconium dimethyl, bis (methylcyclopentadienyl) zirconium dimethyl, bis (n-butylcyclopentadienyl) zirconium dimethyl, their haloalkyl or dihalide complexes; dialkyl, trialkyl, tetraalkyl or pentaalkylcyclopentadiene Bis (pentamethylcyclopentadienyl) zirconium dimethyl, bis (1,2-dimethylcyclopentadienyl) zirconi Dimethyl, and their dihalide complexes, silicon, carbon-linked cyclopentadiene complexes include dimethylsilyl dicyclopentadienyl zirconium dimethyl or dihalide, methylene dicyclopentadienyl zirconium dimethyl or dihalide, methylene dicyclopentadienyl zirconium dimethyl or Examples include dihalides.
[0024]
Examples of other group IV transition metal compounds used in the present invention include a ligand having a cyclopentadienyl skeleton represented by the following general formula and other ligands and transition metal atoms in a ring. Can also be formed.
[0025]
[Formula 1]
[0026]
In the formula, Cp is a ligand having the cyclopentadienyl skeleton, X is hydrogen, halogen, an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, an arylsilyl group, an aryloxy group, an alkoxy group, an amide group, a silyloxy group, or the like. Y represents -O-, -S-, -NR-, -PR- or OR, SR, NR2, PR2A divalent neutral ligand selected from the group consisting of: Z is SiR2, CR2, SiR2SiR2, CR2CR2, CR = CR, SiR2CR2, BR2And a divalent group selected from the group consisting of BR. Where R is hydrogen or an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, an aryl group, a silyl group, a halogenated alkyl group, a halogenated aryl group, or two or more Rs from Y, Z or Y and Z. Groups form a condensed ring system. M represents a transition metal atom of Group IV of the periodic table.
[0027]
Examples of other transition metal compounds of Group R of the periodic table represented by
[0028]
The co-catalyst as used in the present invention refers to a catalyst that can effectively make the transition metal compound of group IV of the periodic table as a polymerization catalyst, or can balance the ionic charge in a catalytically activated state, Specific examples of the co-catalyst include benzene-soluble aluminoxanes of organoaluminum oxy compounds, benzene-insoluble organoaluminum oxy compounds, boron compounds, lanthanoid salts such as lanthanum oxide, tin oxide, and the like. Of these, aluminoxane is most preferred.
[0029]
The catalyst may be used by being supported on an inorganic or organic carrier. The carrier is preferably a porous oxide of an inorganic compound or an organic compound, specifically, SiO.2, Al2OThree, MgO, ZrO2TiO2, B2OThree, CaO, ZnO, BaO, ThO2Or a mixture thereof, SiO 22-Al2OThree, SiO2-V2OFive, SiO2-TiO2, SiO2-V2OFive, SiO2-MgO, SiO2-Cr2OThreeEtc. Among these, SiO2And Al2OThreeThe main component is at least one component selected from the group consisting of: As the organic carrier, any of thermoplastic resins and thermosetting resins can be used. Specifically, particulate polyolefin, polyester, polyamide, polyvinyl chloride, poly (meth) acrylate, polystyrene, Examples include norbornene, various natural polymers, and mixtures thereof.
[0030]
Examples of the organoaluminum compound used in the present invention include trialkylaluminums such as triethylaluminum and triisopropylaluminum; dialkylaluminum halides; alkylaluminum sesquihalides; alkylaluminum dihalides; alkylaluminum hydrides and organoaluminum alkoxides.
[0031]
The ethylene (co) polymer (B) used in the present invention is produced by a gas phase polymerization method, a slurry polymerization method, a solution polymerization method or the like substantially free of a solvent in the presence of the catalyst, and is substantially oxygenated. Examples are aliphatic hydrocarbons such as butane, pentane, hexane, and heptane, aromatic hydrocarbons such as benzene, toluene, and xylene, and alicyclic hydrocarbons such as cyclohexane and methylcyclohexane. Produced in the presence of an inert hydrocarbon solvent. The polymerization conditions are not particularly limited, but the polymerization temperature is usually 15 to 350 ° C., preferably 20 to 200 ° C., more preferably 50 to 110 ° C., and the polymerization pressure is usually normal pressure to 70 kg / cm in the case of the low-medium pressure method.2G, preferably normal pressure to 20 kg / cm2G, usually 1500 kg / cm for high pressure method2G or less is desirable. The polymerization time is usually from 3 minutes to 10 hours, preferably from about 5 minutes to 5 hours in the case of the low and medium pressure method. In the case of the high pressure method, it is usually 1 minute to 30 minutes, preferably about 2 minutes to 20 minutes. In addition, the polymerization is not particularly limited to a one-stage polymerization method, but also a two-stage or more multi-stage polymerization method in which polymerization conditions such as hydrogen concentration, monomer concentration, polymerization pressure, polymerization temperature, and catalyst are different from each other.
[0032]
The specific ethylene (co) polymer (B) used in the present invention obtained with the above catalyst has a (b) density of 0.86 to 0.97 g / cm.Three, Preferably 0.89-0.95 g / cmThree, More preferably 0.90 to 0.94 g / cmThreeRange. Density is 0.86 g / cmThreeIf less, rigidity and heat resistance are inferior, 0.97 g / cmThreeAbove, the impact resistance (low temperature embrittlement temperature) is not sufficient. In particular, 0.90 to 0.94 g / cmThreeIf it is in the range, a sheet pallet in which rigidity, heat resistance and impact resistance are balanced can be obtained. In addition, the (ha) melt flow rate of the ethylene (co) polymer (B) is 0.01 to 50 g / min, preferably 0.03 to 30 g / min, more preferably 0.1 to 15 g / 10 min. It is. When the MFR is less than 0.01, the moldability is inferior, and when the MFR is 50 or more, the strength decreases.
[0033]
Further, the (d) molecular weight distribution parameter (Mw / Mn) of the ethylene (co) polymer (B) is 1.8 to 3.5, preferably 2.0 to 3.0, more preferably 2.2 to 2. A range of 8 is desirable. When Mw / Mn is less than 1.8, the moldability is inferior, and when it is 3.5 or more, the impact resistance is inferior. When Mw / Mn is in the above range, mechanical strength such as impact strength is remarkably superior to that of the conventional ethylene polymer (C). The molecular weight distribution (Mw / Mn) of the ethylene (co) polymer (B) used in the present invention is calculated by gel permeation chromatography (GPC) by weight average molecular weight (Mw) and number average molecular weight (Mn). This Mw / Mn is obtained.
[0034]
The (e) composition distribution parameter Cb of the ethylene (co) polymer used in the component (B) used in the present invention is 1.2 or less, preferably 1.15 or less, more preferably 1.1 or less. It is desirable. If the ratio is 1.2 or more, there is a possibility that a remarkable improvement effect of the mechanical strength of the ethylene (co) polymer of the component (B) cannot be expected.
[0035]
The measuring method of the composition distribution parameter of the ethylene (co) polymer used in the component (B) used in the present invention is as follows. A heat-resistant stabilizer is added to the sample, and it is dissolved by heating at 135 ° C. to a concentration of 0.2% by weight in ODCB. The solution is transferred to a column packed with diatomaceous earth (Celite 545), cooled to 25 ° C. at 0.1 ° C./min, and the sample is deposited on the celite surface. Next, while flowing ODCB at a constant flow rate, the column temperature is raised stepwise to 120 ° C. in steps of 5 ° C. to elute the sample and separate the sample. The solution is reprecipitated with methanol, filtered and dried to obtain samples at each elution temperature. The weight fraction and the degree of branching (number of branches per 1000 carbon atoms) of each sample are measured. The degree of branching (measured value) is determined by 13C-NMR.
[0036]
For each fraction collected at 30 ° C. to 90 ° C., the degree of branching is corrected as follows. That is, the degree of branching measured against the elution temperature is plotted, the correlation is approximated to a straight line by the method of least squares, and a calibration curve is created. This approximate correlation coefficient is sufficiently large. The value obtained from this calibration curve is taken as the degree of branching of each fraction. If the elution temperature is 95 ° C. or higher, the linear relationship is not necessarily established between the elution temperature and the degree of branching, so this correction is not performed.
[0037]
Next, the weight fraction w of each fractioniThe degree of branching per elution temperature of 5 ° C.iChange amount (bi-Bi-1) Divided by relative concentration ciAnd plot the relative concentration against the degree of branching to obtain a composition distribution curve. This composition distribution curve is divided by a certain width, and the composition distribution parameter Cb is calculated by the following equation.
[0038]
[Formula 2]
[0039]
Where CjAnd bjAre the relative concentration and the degree of branching of the jth segment, respectively. The composition distribution parameter Cb is 1 when the composition of the sample is uniform, and increases as the composition distribution increases.
[0040]
Many proposals have been made for methods for measuring the composition distribution of polymers. For example, in JP-A-60-88016, numerical processing is performed on the assumption that the cumulative weight fraction has a specific distribution (logarithmic normal distribution) with respect to the number of branches of each fractionated sample obtained by solvent fractionation of the sample. The ratio of the weight average branching degree (Cw) and the number average branching degree (Cn) is obtained. This approximate calculation is less accurate when the number of sample branches and the cumulative weight fraction deviate from the lognormal distribution.2Is quite low and the accuracy of the value is not sufficient. Further, the Cw / Cn measurement method and the numerical processing method are different from those of Cb of the present invention. However, if the numerical values are compared, the value of Cw / Cn becomes considerably larger than Cb.
[0041]
The specific ethylene (co) polymer (B) used in the present invention has a uniform active site of the catalyst, so that the molecular weight distribution and the composition distribution are narrow, and the impact strength is excellent. These polymers have different properties from the ethylene / α-olefin copolymers of these (C) components obtained with conventional Ziegler type catalysts and Philips type catalysts (hereinafter collectively referred to as Ziegler type catalysts). .
[0042]
The ethylene polymer (C) component forming the composition used in the present invention has a density of 0.86 obtained by a conventional Ziegler type catalyst or a Phillips type catalyst (hereinafter collectively referred to as a Ziegler type catalyst) by an ionic polymerization method. ~ 0.97g / cmThreeEthylene polymer or ethylene / α-olefin copolymer, specifically, high density polyethylene (HDPE), linear medium density polyethylene (MDPE), linear low density polyethylene (LLDPE), ultra low density polyethylene (VLDPE).
[0043]
High density / linear medium / low density polyethylene (HDPE, MDPE, LLDPE) using the Ziegler-type catalyst has a density of 0.91 to 0.97 g / cm.Three, Preferably 0.91 to 0.96 g / cmThreeThe MFR is selected in the range of 0.05 to 20 g / 10 min, preferably 0.1 to 10 g / 10 min, more preferably 0.3 to 10 g / 5 min. Mw / Mn is not particularly limited, but is generally in the range of 3.0 to 13, preferably 3.5 to 8. The composition distribution is not particularly limited but is generally 1.5 or more, preferably 2.0 or more.
[0044]
The ultra-low density polyethylene (VLDPE) using the Ziegler-type catalyst has a density of 0.86 to 0.91 g / cm.ThreeLess, preferably 0.88-0.905 g / cmThree, MFR is selected in the range of 0.01 to 20 g / 10 min, preferably 0.1 to 10 g / 10 min. The very low density polyethylene (VLDPE) exhibits intermediate properties between linear low density polyethylene (LLDPE) and ethylene / α-olefin copolymer rubber (EPR, EPDM), and differential scanning calorimetry (DSC). Is a specific ethylene / α-olefin copolymer having a maximum peak temperature (Tm) of 60 ° C. or higher, preferably 100 ° C. or higher, and a boiling n-hexane insoluble content of 10% by weight or higher, at least titanium and And / or polymerized using a catalyst comprising a solid catalyst component containing vanadium and an organoaluminum compound, and a high crystalline portion represented by linear low density polyethylene and an amorphous portion represented by ethylene / α-olefin copolymer rubber The mechanical properties, heat resistance, etc. that are the features of the former, and rubbery elasticity, low temperature resistance, which are the features of the latter Coexist in a well-balanced, such as 撃性.
[0045]
The α-olefin of the ethylene / α-olefin copolymer by the Ziegler-type catalyst has 3 to 12 carbon atoms, preferably 3 to 10 carbon atoms, specifically, propylene, butene-1, 4-methyl. Examples include pentene-1, hexene-1, octene-1, decene-1, dodecene-1. The content of these α-olefins is preferably selected in the range of 3 to 40 mol%.
[0046]
The composition of the surface layer of the sheet pallet of the present invention is (A) component 0 to 95% by weight, preferably 50% by weight or less, more preferably 30% by weight or less, and (B) component 5 to 100% by weight, preferably 50% by weight. More preferably, it is composed of 70% by weight or more, up to 45% by weight of component (C), preferably 35% by weight or less, more preferably 30% by weight or less. When considering heat resistance and the like, it is preferably composed of two components (A) and (B). However, when considering cold resistance, workability, and economy, the component (C) is selected. It is desirable to add up to 45% by weight.
[0047]
Any known technique can be used as a blending method of the above three components (A), (B), and (C). As a typical example, a normal kneader such as a Henschel mixer, an extruder, or a tumbler is used. It is performed by a method such as dry blending or melt mixing. In the present invention, the components (A), (B) and (C) are mixed at a desired ratio as described above, and then formed into a sheet by a usual method such as a coextrusion molding method (for example, a T-die method) or a calendar method. The
[0048]
The thickness of the main layer 2 of the
[0049]
The present invention also includes various fillers such as carbon black, calcium carbonate, silica, metal fibers, or antioxidants, flame retardants, colorants, antistatic agents, lubricants, ultraviolet absorbers, in the sheet material during melt mixing. You may mix | blend normal additives, such as a dispersing agent, as needed.
[0050]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated concretely based on an Example and a comparative example, this invention is not limited by these.
[0051]
(Examples 1-5)
As the main layer 2 of the
Next, as the compositions of the surface layers 3 and 4 of the
A) Component: (A) Polypropylene block copolymer (ethylene content 11% by weight, MFR 1.5 g / 10 min)
[0052]
B) Component:
<Polymerization of ethylene / α-olefin copolymer>
Polymerization of ethylene butene-1 copolymer
A stainless steel autoclave with a capacity of 3 L equipped with a stirrer was purged with nitrogen, and 1.5 L of purified toluene was added. Next, 10 g of butene-1 was added, and further mixed with bis (n-butylcyclopentadienyl) zirconium dichloride (0.02 mmol as Zr) methylalumoxane [MAO] (MAO / Zr = 500 [molar ratio]). After adding the solution, the temperature was raised to 80 ° C. Next, ethylene was supplied to perform polymerization while maintaining the pressure constant while continuously polymerizing. The physical properties of the obtained ethylene / butene-1 copolymer were as follows.
MFR: 1.9 g / 10 min
Density: 0.9238 g / cmThree
Melting point: 116 ° C
Molecular weight distribution (Mw / Mn): 2.1
Composition distribution: 1.03
[0053]
C: Linear low density polyethylene (density = 0.925 g / cm) by Ziegler catalystThreeMFR = 2.0 g / 10 min, Mw / Mn = 4.3, composition distribution = 1.6, trade name: Nisseki Linilex, manufactured by Nippon Petrochemical Co., Ltd.)
[0054]
A three-type three-layer T-die molding apparatus (manufactured by Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.) with a die width of 1600 mm was used, and the polypropylene block copolymer (ethylene content 11% by weight, MFR 1.5 g / 10 min) was used as the main layer 2. On both sides, the above components A), B) and C) are dry blended so as to have a predetermined ratio shown in Table 1, and then a sheet having a resin temperature of 235 ° C., a cooling roll temperature of 100 ° C., and a take-up speed of 2 mm / min. Under the molding conditions, a sheet pallet material was manufactured by co-extrusion of a sheet having a thickness of 0.9 mm for the main layer 2, a thickness of 0.3 mm for the surface layers 3 and 4 and a width of 1600 mm. Table 1 shows the composition of the various sheet pallet materials and the coefficient of static friction.
The coefficient of static friction was measured by the inclined plate method (cardboard paper / sheet surface).
[0055]
(Comparative Example 1)
Using the same polypropylene block copolymer (ethylene content 11 wt%, MFR 1.5 g / 10 min) as that used as the main layer 2 of the
[0056]
As apparent from Table 1, in the examples of the present invention, the surface layers 3 and 4 of the composition comprising the above components A), B) and C) were added to the main layer 2 of the propylene polymer of the
[0057]
[Table 1]
[0058]
【The invention's effect】
As described above, the sheet pallet of the present invention is provided by providing a main layer of a propylene polymer with a surface layer using a blended composition of a propylene polymer, a specific ethylene (co) polymer and an ethylene polymer. The coefficient of friction can be improved without impairing the rigidity without applying a roughening treatment such as embossing of the sheet. That is, the rigidity required for the sheet pallet is mainly given to the main layer of the propylene polymer, and only the surface layer is formed of a blended composition of the propylene polymer, a specific ethylene (co) polymer and an ethylene polymer. By doing so, the friction coefficient is improved, and the manufacturing cost is remarkably reduced as compared with a sheet pallet made of a single layer of a propylene polymer of the prior art, a specific ethylene (co) polymer and an ethylene polymer. There is an effect.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a sheet pallet according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a sheet pallet according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1: Sheet pallet, 1a: Tab, 2: Sheet body (main layer), 3, 4: Surface layer.
Claims (2)
(A)プロピレン系重合体0〜95重量%、
(B)(イ)シクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物を必須成分として含む触媒の存在下に、エチレンまたはエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンを(共)重合させることにより得られる、(ロ)密度が0.86〜0.97g/cm3、(ハ)メルトフローレートが0.01〜50g/10分、(ニ)分子量分布パラメーターMw/Mn1.8〜3.5の範囲であり、(ホ)組成分布パラメーターCb1.2以下であるエチレン(共)重合体5〜100重量%、および
(C)エチレン系重合体0〜45重量%
からなる組成物(ただし(A),(B)および(C)成分の合計量を100重量%とする)によって構成されたことを特徴とするシートパレット。Comprising a main layer made of a propylene-based polymer, and a surface layer laminated on one or both surfaces of the main layer,
(A) 0 to 95% by weight of a propylene polymer,
(B) (i) In the presence of a catalyst containing a transition metal compound of Group IV of the periodic table containing a ligand having a cyclopentadienyl skeleton as an essential component, ethylene or ethylene and α having 3 to 20 carbon atoms -Obtained by (co) polymerizing olefins, (b) Density of 0.86-0.97 g / cm 3 , (C) Melt flow rate of 0.01-50 g / 10 min, (d) Molecular weight distribution The parameter Mw / Mn is in the range of 1.8 to 3.5, and (e) an ethylene (co) polymer 5 to 100% by weight having a composition distribution parameter Cb of 1.2 or less, and (C) an ethylene-based polymer 0 to 45. weight%
A sheet pallet comprising: a composition comprising: (wherein the total amount of components (A), (B) and (C) is 100% by weight).
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