JP4224901B2 - Release paper manufacturing method and apparatus - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は粘着用の剥離紙の製造方法およびその装置に関し、特に剥離紙を効率よく製造する製造方法およびその装置に関するものである。
【従来の技術】
剥離紙は剥離紙用原紙に各種の剥離性能を持つ剥離処理剤を塗工したものである。粘着用剥離紙はシール、ラベル、粘着テープ等の感圧接着剤を使用している粘着製品の構成品として不可欠のものとなっている。また、工程用剥離紙はフィルム、シート、合成皮革、化粧板等の製造工程中のキャリアー紙として用いられている。
【０００２】
剥離紙用原紙としてはグラシン紙、クレーコート紙、スーパーカレンダー紙、ポリラミ紙等の紙が使用され、また、紙以外に、プラスチックフィルム、金属ホイル等も使用されることもある。通常、剥離紙用原紙には剥離剤を塗布する際に剥離剤が紙中に染み込まないように、ポリオレフィン樹脂を溶融ラミネートしたり、ポリビニルアルコール等の水系塗布組成物を塗工もしくは含浸させたりしている。剥離剤としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリエステル樹脂等があり、エマルジョンや溶剤型または無溶剤型が使用されている。一般的には シリコーン樹脂が最も多く使用され、例えば溶剤型シリコーン、無溶剤型シリコーンが使用されている。近年、安全面や公害面に対する配慮が強く求められ、特に作業者の健康保持の面からも、溶剤の使用を止めることが強く望まれてきており、無溶剤型シリコーンが増加しつつある。
【０００３】
この剥離紙を用いたものには、粘着シートがあるが、粘着シートはふつう表面基材、粘着剤層及び剥離紙から構成されている。表面基材には紙、フィルム、金属ホイル等が用いられ、また粘着剤は、ゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系等のエマルジョン型や溶剤型または無溶剤型の粘着剤が用いられている。
【０００４】
剥離紙の中でもグラシン剥離紙は印刷加工の工程やプリンターラベリングの工程で、その透明性を利用して、光電管装置によって位置検出を行うことに有効に使用されている。また、比較的紙厚の薄い剥離紙が得られるため、巻取径やケースの大きさに対して多面積にできる特徴を生かして、粘着用の剥離紙として重要な位置を占めている。
【０００５】
グラシン剥離紙は、高度な叩解処理をした化学パルプを原料として抄造し、剥離剤の浸透を防ぐため、原紙に水溶性高分子等を主成分とする水系塗布組成物を塗布している。塗布工程は抄紙工程中もしくは抄紙後におこなわれている。塗工方式としては、ブレード塗工のようなかきとり方式と、サイズプレスやゲートロールのようなロールコーター方式の方法によって製造される。その後スーパーカレンダー工程を経て、剥離剤を塗布されたものがグラシン剥離紙である。グラシン剥離紙は叩解を進めているため濾水性が悪く、抄紙速度が上がらない。また、スーパーカレンダー処理工程を効果的におこなうために抄紙後の紙中水分を８〜１３％と高い状態で巻き取る必要がある。紙中水分を高い状態で巻き取ると、バリアー剤等の影響で紙同士が密着して離れなくなるようなブロッキングという現象を起こし易い。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、剥離紙を効率よく製造する方法を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも一つのニップ部を備えたカレンダー装置に剥離紙用原紙を通紙して加圧処理する工程とその加圧処理した後、オンラインで剥離剤を含む塗液を塗工する工程の間に、加圧処理後の剥離紙用原紙を冷却する冷却工程を設けたことを特徴とする剥離紙の製造方法である。本発明は、前記カレンダー装置が、少なくとも１対の金属ロールと金属ロールからなるニップ部を備えたカレンダー装置を用いた剥離紙の製造方法に係る。本発明は、前記ニップ部の加圧条件が１００〜３５００ｋｇ／ｃｍである剥離紙の製造方法に係る。本発明は、前記ニップ部の加圧条件が２００〜１２００ｋｇ／ｃｍである剥離紙の製造方法に係る。本発明は、前記カレンダー装置の、少なくとも片方の金属ロールの温度が１００〜３００℃である剥離紙の製造方法に係る。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明は、少なくとも一つのニップ部を備えたカレンダー装置に剥離紙用原紙を通紙して加圧処理した直後に、その処理した剥離紙用原紙を巻き取らずにオンラインで剥離剤を含む塗液を塗工することで、従来にない高い効率で剥離紙を生産することが可能となったものである。本発明で言うオンラインは、カレンダー装置に剥離紙用原紙を通紙して加圧処理した直後に、その処理した剥離紙用原紙を巻き取らずにそのまま連続して剥離剤を含む塗液を前記カレンダー装置と直結した塗工装置で塗工すること、即ち、カレンダー工程が終わった後、紙を巻き取らずにそのまま連続して次の工程に進むことを意味するものである。また、本発明で言う直結とは、実質的に前記カレンダー装置と塗工装置の間に介在するものがない状態を指すが、例えば、塗工機で一般的に用いられているテンションロール、ガイドロール等が介在しても良い。また、本発明の冷却工程は、前記カレンダー装置と塗工装置の間で行われるものである。
本発明の剥離剤を塗工する工程の前に備える、少なくとも１つのニップ部を有するカレンダー装置のニップ部は、弾性ロールと弾性ロール、金属ロールと弾性ロール、金属ロールと金属ロールの組合わせが可能である。その中でも、金属ロールと金属ロールからなるニップ部がより効果的で好ましい。
本発明に使用される剥離紙用原紙としては、パルプを主成分とするものであれば特に限定されない。ＤＩＰ等のパルプ等を含む中質紙あるいは中性抄紙された剥離紙用原紙も使用できる。使用されるパルプとしては、通常用いられる針葉樹晒クラフトパルプ（以下ＮＢＫＰ）等や広葉樹晒クラフトパルプ（以下ＬＢＫＰ）等の化学パルプ、ＧＰ、ＢＣＴＭＰ、ＭＰ等の機械パルプ、ケナフ等の非木材原料から得られるパルプがあげられる。さらに、顔料を含む塗工層を有する塗被紙も剥離紙用原紙として使用できる。また、剥離剤の浸透を抑えるため、塗布組成物を抄紙後の紙の表面に塗布したものも剥離紙用原紙として用いることができる。
パルプの叩解度はカナダ標準濾水度で１００〜６００ｍｌの範囲のものが可能である。本発明の金属ロールと金属ロールからなるニップ部を持つカレンダー装置であると、特に従来のグラシン紙のようなレベルまで叩解度を進めなくてもグラシン紙並みの透明度を得ることができる。
本発明に使用する剥離紙用原紙の抄紙方法は、特に限定されないが、長網多筒抄紙機、長網ヤンキー抄紙機、丸網抄紙機等を用いることが出来る。
本発明に使用される剥離剤の浸透を抑えるために使用される水系塗布組成物としては、水溶性樹脂及び／又は水分散性樹脂、及び必要に応じ顔料を主成分とする物が挙げられる。ここで水溶性樹脂及び水分散性樹脂としては下記の物質が例示される。
【０００９】
水溶性樹脂としては、例えば、完全ケン化または部分ケン化ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールとジケテンを反応させる等によってアセトアセチル基を導入したアセトアセチル化ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールとフマル酸、無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水イタコン酸等の多価カルボン酸との反応物あるいはこれらの反応物のエステル化物、さらには酢酸ビニルとマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、アクリル酸、メタアクリル酸等のエチレン性不飽和カルボン酸との共重合体のケン化物として得られるカルボキシ変性ポリビニルアルコール、酢酸ビニルとエチレンスルホン酸、アリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩との共重合体のケン化物として得られるスルホン酸変性ポリビニルアルコール、酢酸ビニルとエチレン、プロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドテセン、α−オクタドデセン等のオレフィン類との共重合体をケン化して得られるオレフィン変性ポリビニルアルコール、酢酸ビニルとアクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類との共重合体のケン化物として得られるニトリル変性ポリビニルアルコール、酢酸ビニルとアクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類との共重合体をケン化して得られるアミド変性ポリビニルアルコール、酢酸ビニルとＮ−ビニルピロリドンとの共重合体をケン化して得られるピロリドン変性ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、アラビアゴム、酸化澱粉、エーテル化澱粉、ジアルデヒド澱粉、エステル化澱粉等の澱粉類等が挙げられる。
【００１０】
水分散性樹脂としては、例えばスチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン、酢酸ビニル−塩化ビニル−エチレン共重合体エマルジョン、アクリル酸エステル共重合体エマルジョン等が挙げられる。
【００１１】
本発明の効果を阻害しない限りにおいて有機及び無機の填料が使用可能である。例えば、カオリン、タルク、クレー、炭酸カルシウム、焼成クレー、酸化チタン、二酸化チタン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、活性白土、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸亜鉛、硫酸バリウム、二酸化珪素、コロイダルシリカ等の無機顔料、スチレンマイクロボール、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、生澱粉粒等の有機顔料等が例示される。
【００１２】
さらに剥離剤が浸透するのを防ぐ層を形成する塗液中には必要に応じてグリオキザール、メチロールメラミン、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ソーダ、塩化第二鉄、塩化マグネシウム、硼酸、塩化アンモニウム等の硬化剤を添加してもよく、必要に応じてステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アミド、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エステルワックス等の滑剤、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、アルギン酸塩、脂肪酸金属塩等の界面活性剤、ベンゾフェノン系、トリアゾール系等の紫外線吸収剤、消泡剤、螢光染料、着色染料等の各種助剤を適宜添加することもできる。
【００１３】
本発明の加圧条件のニップ線圧が１００ｋｇ／ｃｍ未満の場合は本発明の所望する効果は得られ難く、３５００ｋｇ／ｃｍを越えると、効果が飽和し、効率的でない。因みに２００ｋｇ／ｃｍ以上であると、より所望する効果が得られやすく、１２００ｋｇ／ｃｍを超えると設置するロール径やロール自重によって多少変動はあるが、相対的にそれだけの線圧に耐える構造をとらねばならないので、設備費用がかかる。このような点でニップ線圧が２００〜１２００ｋｇ／ｃｍであるとより好ましい。さらに同様の理由で２００〜５００ｋｇ／ｃｍであると最も好ましい。特に、使用する剥離紙用原紙とカレンダー処理条件によって上質タイプの剥離紙からグラシン紙並みの透明性を有する剥離紙まで製造可能である。
【００１４】
本発明のカレンダーが金属ロールと金属ロールとからなるニップ部で形成されていると、剥離剤の浸透を抑えるために使用されている水系塗布組成物塗布面がカレンダー処理時に金属ロール表面形状を転写され、高い平滑性を持った剥離紙用原紙が得られる。特に無溶剤シリコーンは薄膜を転写させる方法で塗工するので、本発明の高平滑の原紙が得られる金属ロールと金属ロールからなるニップ部を有するカレンダーを使用してできた剥離紙用原紙は、無溶剤シリコーン塗工に適している。
【００１５】
本発明で処理される金属ロール温度は、１００℃〜３００℃が好ましい。ロール温度が１００℃未満であると、剥離紙としてのバリアー性、グラシン紙並みの透明性が得るのが困難である。また、ロール温度の最適温度域は通紙速度により、基紙へ伝えられる熱量が変化するので、３００℃以下の温度でも、加圧速度が遅ければ、ブリスターが発生することもある。しかしながら、概して３００℃を越えると、基紙の水分が一気に気体となり、基紙中で急激に体積が膨れることにより基紙の一部が部分的に剥離し、表面が膨れるブリスター現象を起こすことがある。また、通紙作業などで剥離紙用原紙の同じ部分が３００℃を超える温度のロール表面に続けて接した場合、極短い時間接していただけでも、接していた部分の紙が焦げる現象が起きるので、安全上好ましくない。
【００１６】
本発明における通紙速度は、１〜５００ｍ／分が望ましい。ちなみに５００ｍ／分を超えると紙に伝わる温度と圧力が十分でなく、所望する効果が得られにくい。
【００１７】
加圧時の基紙の水分は２〜１５％が好ましく、より好ましくは３〜１０％、さらに好ましくは４〜７％の範囲のときに効果的である。ちなみに、２％未満であると繊維と繊維の絡まりが悪く、効果が得られず、１５％を超えると繊維が膨潤し過ぎ、一部分が伸ばされるような現象がおき、均一な剥離紙用原紙が得られない。カレンダーのニップ部の少なくとも１本が弾性ロールの場合、紙水分は７〜１５％の範囲でないとグラシン紙並みの透明性を得ることは困難である。しかし、特に金属ロールと金属ロールからなるニップ部を有するカレンダーであると基紙の水分が４〜７％の範囲でも効果的に透明性が得られる。
【００１８】
カレンダー処理後は剥離紙用原紙が高温になっており、続いて、熱硬化性シリコーンを塗工する際には、均一な皮膜ができる前にシリコーンが熱で硬化する恐れがあるため、カレンダー装置後にクーリングロール、冷風吹き出し装置等の冷却装置で紙を冷却することがより好ましい。
【００１９】
本発明は、少なくとも一つのニップ部を備えたカレンダー装置に剥離紙用原紙を通紙して加圧処理した後、オンラインで剥離剤を含む塗液を塗工し剥離紙を得るものであるが、続いてこの得られた剥離紙をオンラインで粘着シートまで仕上げることも勿論可能である。
【００２０】
図１は本発明の製造方法の１例を示す。巻き出しロール１が２本のロール２からなるニップ部を通過し、クーリングロール３を通過することによって剥離紙用原紙面温度を下げ、その後、剥離剤塗工装置４へと進み、剥離剤が塗工される。その後乾燥工程を経て巻き取られ、剥離紙が製造される。５は紙を所定の位置に導くガイドロールである。
【００２１】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。なお特に断らない限り、例中の部及び％はそれぞれ「重量部」及び「重量％」を示し、塗布量、部数、混合割合等は全て固形分で示した。
【００２２】
実施例
それぞれフリーネス４２０ｍｌのＬＢＫＰ７５部とＮＢＫＰ２５部のパルプスラリーにサイズ剤としてロジンサイズ（商品名「サイズパインＥ」，荒川化学工業社製）を絶乾パルプに対して０．４％添加した。このパルプスラリーに硫酸バンドを添加し定着させた後、長網抄紙機で抄紙し、ゲートロールでポリビニルアルコール（商品名「Ｐｘ−ＣＶＧ」，ユニチカ社製）を８％の濃度で片面に１．０ｇ/ｍ2塗工して、坪量６４ｇ/ｍ2の剥離紙用原紙を得た。得られた剥離紙用原紙の紙中水分は５．５％であった。
【００２３】
実施例１〜２
剥離剤塗工装置前に金属ロールと金属ロールからなる一つのニップ部を有するカレンダーに、（実施例１）金属ロール温度２００℃、線圧２５０ｋｇ／ｃｍ、通紙速度２００ｍ/分、（実施例２）金属ロール温度２５０℃、線圧２５０ｋｇ／ｃｍ、通紙速度３００ｍ/分の条件下で通紙したのち、クーリングロールで紙面温度が３０℃程度まで下がった状態で、巻き取られること無く続いて剥離剤塗工装置へ進み、ポリビニルアルコール塗工面に剥離剤（商品名「ＳＤ７３３３」，東レ・ダウコーニング・シリコーン社製）５％トルエン溶液をバーコーターで１．０ｇ/ｍ2となるように塗工して剥離紙を得た。
【００２４】
実施例３
それぞれフリーネス４５０ｍｌのＬＢＫＰ７５部とＮＢＫＰ２５部のパルプスラリーにサイズ剤としてロジンサイズ（商品名「サイズパインＥ」，荒川化学工業社製）を絶乾パルプに対して０．４％添加した。このパルプスラリーに硫酸バンドを添加し定着させた後、長網抄紙機で抄紙し、バーコーターでポリビニルアルコール（商品名「ＰＶＡ１１７」，ユニチカ社製）を６％の濃度で片面に１．０ｇ/ｍ2塗工して、坪量８０ｇ/ｍ2の剥離紙用原紙を得た。得られた剥離紙用原紙の紙中水分は６．１％であった。
【００２５】
剥離剤塗工装置前に金属ロールと金属ロールからなる一つのニップ部を有するカレンダーに、金属ロール温度５５℃、線圧１０００ｋｇ／ｃｍ、通紙速度２００ｍ/分の条件下で通紙したのち、クーリングロールで紙面温度が２０〜２５℃程度まで下がった状態で、巻き取られること無く続いて剥離剤塗工装置へ進み、ポリビニルアルコール塗工面に剥離剤（商品名「ＳＤ７３３３」，東レ・ダウコーニング・シリコーン社製）５％トルエン溶液をバーコーターで１．０ｇ/ｍ2となるように塗工して剥離紙を得た。
【００２６】
実施例４
それぞれフリーネス２４０ｍｌのＬＢＫＰ７５部と１４０ｍｌのＮＢＫＰ２５部のパルプスラリーにサイズ剤としてロジンサイズ（商品名「サイズパインＥ」，荒川化学工業社製）を絶乾パルプに対して０．４％添加した。このパルプスラリーに硫酸バンドを添加し定着させた後、長網抄紙機で抄紙し、ゲートロールでポリビニルアルコール（商品名「Ｐｘ−ＣＶＧ」，ユニチカ社製）を５．４％の濃度で片面に０．５ｇ/ｍ2塗工して、坪量６０ｇ/ｍ2の剥離紙用原紙を得た。得られた剥離紙用原紙の紙中水分は８．２％であった。
【００２７】
剥離剤塗工装置前に金属ロールと弾性ロールからなる二つのニップ部を有するカレンダーに、第１番目の金属ロール温度１８０℃、第２番目の金属ロール温度２００℃、線圧２５０ｋｇ／ｃｍ、通紙速度３００ｍ/分、の条件下で通紙したのち、クーリングロールで紙面温度を３０℃程度まで下がった状態で、巻き取られること無く続いて剥離剤塗工装置へ進み、ポリビニルアルコール塗工面に剥離剤（商品名「ＳＤ７３３３」，東レ・ダウコーニング・シリコーン社製）５％トルエン溶液をバーコーターで１．０ｇ/ｍ2となるように塗工して剥離紙を得た。
【００２８】
比較例１
フリーネス２００ｍｌのしてＮＢＫＰ１００％のパルプスラリーにサイズ剤としてロジンサイズ（商品名「サイズパインＥ」，荒川化学工業社製）を絶乾パルプに対して０．４％添加した。このパルプスラリーに硫酸バンドを添加し定着させた後、長網抄紙機で抄紙し、サイズプレスでポリビニルアルコール（商品名「ＰＣ２０００」，電気化学工業社製）５％の濃度で両面あわせて１．５ｇ/ｍ2塗工して、紙中水分を１２％として６４ｇ/ｍ2の剥離紙用原紙を得た。その巻き取りを金属ロールと弾性ロールとからなるスーパーカレンダー装置で線圧２００ｋｇ／ｃｍ、金属ロール温度１３０℃、速度３５０ｍ/分の条件でカレンダー処理をおこない巻き取った。その後、この巻き取った剥離紙用原紙に原紙剥離剤（商品名「ＳＤ７３３３」，東レ・ダウコーニング・シリコーン社製）５％トルエン溶液をバーコーターで１．０ｇ/ｍ2となるように塗工して剥離紙を得た。
【００２９】
それぞれの剥離紙にアクリルエマルション型粘着剤（商品名「サイビノールＳＶＰ−１０１」 サイデン化学社製）をリバースロールコーターで２２ｇ／ｍ2となるように塗工し、乾燥させた後、坪量８４．９ｇ／ｍ2のキャスト紙を貼り合わせて粘着紙を得た。得られた粘着紙について以下の項目について評価した結果を表１に示した。
【００３０】
（剥離力）
粘着紙の流れ方向を長辺とする５ｃｍ×１０ｃｍのサンプルを調整し、ＩＮＴＥＳＣＯ ＭＯＤＥＬ２０１で剥離速度０．３ｍ／分の試験条件で流れ方向に１８０度の引っ張り角度で剥離させたときの剥離力を測定した。
（光電管適性）
ラベルに仕上げた粘着ラベルをオートラベラーで紙送り検出器の光電管が光を通し、検出可能か確認した。
○：光電管での検出が可能である。
×：光電管での検出が不可能である。
（生産効率）
剥離紙を製造したときの歩留まりについてしらべた。
○：歩留まりが高い。
×：歩留まりが低い。
【００３１】
【表１】
【発明の効果】
実施例１〜４と比較例１より、従来のグラシン紙の製造方法と比較して剥離剤塗布前にカレンダー工程を連続して行うことによって、従来の剥離紙と遜色無い剥離紙を効率よく製造することができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の製造装置の一部を示したものである。
【符号の説明】
１…巻き出しロール
２…ニップを形成するロール
３…クーリングロール
４…剥離剤塗工装置
５…ガイドロール[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method and apparatus for producing an adhesive release paper, and more particularly to a production method and apparatus for efficiently producing a release paper.
[Prior art]
The release paper is obtained by coating a release treatment agent having various release performances on a base paper for release paper. Adhesive release paper has become indispensable as a component of adhesive products using pressure sensitive adhesives such as seals, labels, and adhesive tapes. Moreover, the release paper for process is used as carrier paper in the manufacturing process of films, sheets, synthetic leather, decorative boards and the like.
[0002]
As the base paper for release paper, paper such as glassine paper, clay coat paper, super calender paper, polylamination paper, etc. is used. In addition to paper, plastic film, metal foil, etc. may be used. Usually, when a release agent is applied to the base paper for release paper, a polyolefin resin is melt-laminated or an aqueous coating composition such as polyvinyl alcohol is applied or impregnated so that the release agent does not penetrate into the paper. ing. Examples of the release agent include a silicone resin, a fluororesin, an aminoalkyd resin, and a polyester resin, and an emulsion, a solvent type, or a solventless type is used. In general, silicone resins are most frequently used, for example, solvent type silicone and solventless type silicone. In recent years, consideration for safety and pollution has been strongly demanded. In particular, it has been strongly desired to stop the use of solvents from the viewpoint of maintaining the health of workers, and solvent-free silicone is increasing.
[0003]
There is an adhesive sheet in the one using this release paper, but the adhesive sheet is usually composed of a surface base material, an adhesive layer and release paper. Paper, film, metal foil or the like is used for the surface substrate, and the adhesive is a rubber-based, acrylic-based, vinyl ether-based, emulsion type, or solvent type or solventless type adhesive.
[0004]
Among release papers, glassine release paper is effectively used for detecting a position by a phototube device using its transparency in a printing process and a printer labeling process. Further, since a release paper having a relatively thin paper thickness can be obtained, taking advantage of the feature that a large area can be obtained with respect to the winding diameter and the size of the case, it occupies an important position as an adhesive release paper.
[0005]
Glassine release paper is made from chemical pulp that has been subjected to a high level of beating treatment, and an aqueous coating composition mainly composed of a water-soluble polymer is applied to the base paper in order to prevent penetration of the release agent. The coating process is performed during or after the paper making process. As a coating method, it is manufactured by a scraping method such as blade coating and a roll coater method such as a size press or a gate roll. The glassine release paper is then coated with a release agent through a super calendar process. Since glassine release paper is being beaten, drainage is poor and papermaking speed does not increase. Moreover, in order to perform a super calendar process process effectively, it is necessary to wind in the state whose moisture in paper after papermaking is as high as 8 to 13%. When the moisture in the paper is taken up in a high state, a phenomenon called blocking is likely to occur in which the papers are brought into close contact with each other due to the influence of a barrier agent or the like.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of this invention is to provide the method of manufacturing a release paper efficiently.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention includes a step of passing a release paper base paper through a calender device having at least one nip portion and pressurizing the same, and a step of applying a coating liquid containing a release agent online after the pressurization treatment A release paper manufacturing method characterized by providing a cooling step for cooling the release paper base paper after pressure treatment . The present invention relates to a release paper manufacturing method using a calendar device in which the calendar device includes a nip portion composed of at least a pair of metal rolls and metal rolls. The present invention relates to a method for producing a release paper in which the pressing condition of the nip portion is 100 to 3500 kg / cm. The present invention relates to a method for producing a release paper in which the pressing condition of the nip portion is 200 to 1200 kg / cm. The present invention relates to a method for producing a release paper in which the temperature of at least one metal roll of the calendar device is 100 to 300 ° C.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention provides a coating containing a release agent on-line without taking up the treated release paper base immediately after passing the release paper base paper through a calender device having at least one nip and pressurizing it. By applying the liquid, it has become possible to produce a release paper with an unprecedented high efficiency. The on-line referred to in the present invention refers to the coating liquid containing a release agent continuously as it is without winding the treated release paper base sheet immediately after the release paper base paper is passed through the calendar device and subjected to pressure treatment. It means that coating is performed by a coating apparatus directly connected to the calendar apparatus, that is, after the calendar process is finished, the process proceeds to the next process continuously without winding the paper. In addition, the direct connection in the present invention refers to a state in which there is substantially no interposition between the calendar device and the coating device. For example, a tension roll or a guide generally used in a coating machine. A roll or the like may be interposed. The cooling process of the present invention is performed between the calendar device and the coating device.
The nip portion of the calender device having at least one nip portion provided before the step of applying the release agent of the present invention is composed of an elastic roll and an elastic roll, a metal roll and an elastic roll, and a combination of a metal roll and a metal roll. Is possible. Among them, a nip portion composed of a metal roll and a metal roll is more effective and preferable.
The base paper for release paper used in the present invention is not particularly limited as long as it has pulp as a main component. A medium quality paper containing pulp such as DIP or a base paper for release paper that has been made into neutral paper can also be used. Pulp used includes chemical pulp such as commonly used softwood bleached kraft pulp (hereinafter NBKP) and hardwood bleached kraft pulp (hereinafter LBKP), mechanical pulp such as GP, BCTMP and MP, and non-wood raw materials such as kenaf. Examples of the pulp that can be obtained. Furthermore, a coated paper having a coating layer containing a pigment can also be used as a base paper for release paper. Moreover, in order to suppress permeation of the release agent, those obtained by applying the coating composition to the surface of the paper after papermaking can be used as the base paper for release paper.
The pulp can be beaten in Canadian standard freeness in the range of 100-600 ml. With the calender device having a nip portion composed of a metal roll and a metal roll according to the present invention, transparency as high as that of glassine paper can be obtained even if the degree of beating is not advanced to a level similar to that of conventional glassine paper.
The paper making method of the base paper for release paper used in the present invention is not particularly limited, and a long net multi-cylinder paper machine, a long net Yankee paper machine, a round net paper machine and the like can be used.
Examples of the aqueous coating composition used for suppressing the penetration of the release agent used in the present invention include a water-soluble resin and / or a water-dispersible resin, and, if necessary, a pigment as a main component. Here, examples of the water-soluble resin and the water-dispersible resin include the following substances.
[0009]
Examples of the water-soluble resin include fully saponified or partially saponified polyvinyl alcohol, acetoacetylated polyvinyl alcohol having an acetoacetyl group introduced by reacting polyvinyl alcohol and diketene, etc., polyvinyl alcohol and fumaric acid, phthalic anhydride, anhydrous Reaction products with polyvalent carboxylic acids such as trimellitic acid and itaconic anhydride, or esterification products of these reactions, as well as vinyl acetate and maleic acid, fumaric acid, itaconic acid, crotonic acid, acrylic acid, methacrylic acid, etc. As a saponified product of a copolymer of carboxy-modified polyvinyl alcohol, vinyl acetate and olefin sulphonic acid such as ethylene sulphonic acid, allyl sulphonic acid or a salt thereof obtained as a saponified product of a copolymer with ethylenically unsaturated carboxylic acid The resulting sulfonic acid modification Polyvinyl alcohol, olefin-modified polyvinyl alcohol obtained by saponifying a copolymer of olefins such as vinyl acetate and ethylene, propylene, isobutylene, α-octene, α-dotecene, α-octadodecene, vinyl acetate and acrylonitrile, methacrylo Nitrile-modified polyvinyl alcohol obtained as a saponified product of a copolymer with nitriles such as nitrile, amide-modified polyvinyl alcohol obtained by saponifying a copolymer of vinyl acetate with amides such as acrylamide and methacrylamide, vinyl acetate Pyrrolidone-modified polyvinyl alcohol obtained by saponifying a copolymer of N-vinylpyrrolidone, cellulose derivatives such as methylcellulose, ethylcellulose, hydroxyethylcellulose, carboxymethylcellulose, Inn, gum arabic, oxidized starch, etherified starch, dialdehyde starch, starch such as esterified starch.
[0010]
Examples of the water-dispersible resin include styrene-butadiene copolymer emulsion, vinyl acetate-vinyl chloride-ethylene copolymer emulsion, and acrylate copolymer emulsion.
[0011]
Organic and inorganic fillers can be used as long as the effects of the present invention are not impaired. For example, kaolin, talc, clay, calcium carbonate, calcined clay, titanium oxide, titanium dioxide, diatomaceous earth, particulate anhydrous silica, activated clay, zinc oxide, aluminum oxide, aluminum hydroxide, zinc sulfate, barium sulfate, silicon dioxide, colloidal Examples include inorganic pigments such as silica, organic pigments such as styrene microballs, urea / formalin resin filler, nylon powder, polyethylene powder, and raw starch granules.
[0012]
In addition, glyoxal, methylol melamine, potassium persulfate, ammonium persulfate, sodium persulfate, ferric chloride, magnesium chloride, boric acid, ammonium chloride are included in the coating solution that forms a layer that prevents the release agent from penetrating. Hardeners such as zinc stearate, calcium stearate, stearamide, polyethylene wax, carnauba wax, paraffin wax, ester wax, etc., lubricants such as sodium dioctylsulfosuccinate, sodium dodecylbenzenesulfonate , Surfactants such as lauryl alcohol sulfate / sodium salt, alginate and fatty acid metal salt, UV absorbers such as benzophenone and triazole, antifoaming agents, fluorescent dyes, coloring dyes, and various auxiliary agents as appropriate You can also
[0013]
When the nip line pressure under the pressurizing condition of the present invention is less than 100 kg / cm, the desired effect of the present invention is difficult to obtain, and when it exceeds 3500 kg / cm, the effect is saturated and is not efficient. Incidentally, if it is 200 kg / cm or more, it is easy to obtain a desired effect. If it exceeds 1200 kg / cm, there is a slight variation depending on the roll diameter and roll weight, but a structure that can withstand relatively that linear pressure is taken. Because it has to be, it costs equipment costs. In this respect, the nip linear pressure is more preferably 200 to 1200 kg / cm. Furthermore, it is most preferable that it is 200-500 kg / cm for the same reason. In particular, it can be manufactured from a high-quality release paper to a release paper having transparency similar to glassine paper depending on the base paper for release paper and the calendering conditions.
[0014]
When the calender of the present invention is formed at the nip part composed of a metal roll and a metal roll, the surface of the metal roll used to suppress the penetration of the release agent is transferred to the surface of the metal roll during the calendering process. Thus, a base paper for release paper having high smoothness can be obtained. In particular, solvent-free silicone is applied by a method of transferring a thin film. Therefore, a base paper for release paper made by using a calender having a nip portion composed of a metal roll and a metal roll from which the highly smooth base paper of the present invention is obtained, Suitable for solvent-free silicone coating.
[0015]
As for the metal roll temperature processed by this invention, 100 to 300 degreeC is preferable. When the roll temperature is less than 100 ° C., it is difficult to obtain barrier properties as release paper and transparency as glassine paper. In the optimum temperature range of the roll temperature, the amount of heat transferred to the base paper changes depending on the sheet passing speed. Therefore, even at a temperature of 300 ° C. or lower, blistering may occur if the pressing speed is slow. However, generally, when the temperature exceeds 300 ° C., the moisture of the base paper becomes a gas at once, and the volume suddenly expands in the base paper. is there. Also, when the same part of the base paper for release paper is in contact with the roll surface at a temperature exceeding 300 ° C. during the paper passing operation, even if it is in contact with the roll for a very short time, the paper in the contacted part may be burnt. It is not preferable for safety.
[0016]
The sheet passing speed in the present invention is preferably 1 to 500 m / min. Incidentally, if it exceeds 500 m / min, the temperature and pressure transmitted to the paper are not sufficient, and it is difficult to obtain the desired effect.
[0017]
The moisture content of the base paper during pressurization is preferably 2 to 15%, more preferably 3 to 10%, and even more preferably 4 to 7%. By the way, if it is less than 2%, the fiber-to-fiber entanglement is poor and no effect is obtained, and if it exceeds 15%, the fiber swells too much and a part of the fiber is stretched. I can't get it. When at least one of the nip portions of the calendar is an elastic roll, it is difficult to obtain transparency similar to glassine paper unless the paper moisture is in the range of 7 to 15%. However, in particular, in the case of a calendar having a nip portion composed of a metal roll and a metal roll, transparency can be obtained effectively even when the moisture content of the base paper is in the range of 4 to 7%.
[0018]
After calendering, the base paper for release paper is at a high temperature, and when applying thermosetting silicone, the silicone may be cured by heat before a uniform film is formed. More preferably, the paper is cooled later by a cooling device such as a cooling roll or a cold air blowing device.
[0019]
In the present invention, after a release paper base paper is passed through a calender device having at least one nip portion and subjected to pressure treatment, a coating liquid containing a release agent is applied online to obtain a release paper. Subsequently, it is of course possible to finish the obtained release paper to an adhesive sheet online.
[0020]
FIG. 1 shows an example of the production method of the present invention. The unwinding roll 1 passes through the nip portion composed of the two rolls 2 and passes through the cooling roll 3 to lower the base paper surface temperature for the release paper, and then proceeds to the release agent coating apparatus 4 where the release agent Coated. Then, it is wound up through a drying process to produce a release paper. A guide roll 5 guides the paper to a predetermined position.
[0021]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. However, the present invention is not limited to these examples. Unless otherwise specified, “parts” and “%” in the examples represent “parts by weight” and “% by weight”, respectively, and the coating amount, the number of parts, the mixing ratio, and the like are all represented by solid contents.
[0022]
In each example, rosin size (trade name “Size Pine E”, manufactured by Arakawa Chemical Industries, Ltd.) as a sizing agent was added to a pulp slurry of LBKP 75 parts and NBKP 25 parts of 420 ml freeness to 0.4% of the absolute dry pulp. A sulfuric acid band was added and fixed to this pulp slurry, and papermaking was carried out with a long paper machine. Polyvinyl alcohol (trade name “Px-CVG”, manufactured by Unitika Co., Ltd.) with a gate roll at a concentration of 8% on one side. The base paper for release paper having a basis weight of 64 g / m 2 was obtained by applying 0 g / m 2 . The moisture in the obtained base paper for release paper was 5.5%.
[0023]
Examples 1-2
(Example 1) Metal roll temperature of 200 ° C., linear pressure of 250 kg / cm, paper feed speed of 200 m / min, on a calendar having a nip portion composed of a metal roll and a metal roll in front of the release agent coating device (Example) 2) After passing the paper under the conditions of a metal roll temperature of 250 ° C., a linear pressure of 250 kg / cm, and a paper passing speed of 300 m / min, the paper surface temperature was lowered to about 30 ° C. by the cooling roll and continued without being wound. Then, proceed to the release agent coating device, and apply a 5% toluene solution of the release agent (trade name “SD7333”, manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd.) to 1.0 g / m 2 with a bar coater. A release paper was obtained by coating.
[0024]
Example 3
A rosin size (trade name “Size Pine E”, manufactured by Arakawa Chemical Industries, Ltd.) as a sizing agent was added to the pulp slurry of 75 parts of LBKP having a freeness of 450 ml and 25 parts of NBKP, respectively. A sulfuric acid band was added to the pulp slurry and fixed, and then paper was made with a long paper machine. Polyvinyl alcohol (trade name “PVA117”, manufactured by Unitika Co., Ltd.) with a bar coater at a concentration of 6% on one side was 1.0 g / The base paper for release paper having a basis weight of 80 g / m 2 was obtained by coating m 2 . The moisture in the obtained base paper for release paper was 6.1%.
[0025]
After passing through a calender having a nip part composed of a metal roll and a metal roll in front of the release agent coating apparatus under conditions of a metal roll temperature of 55 ° C., a linear pressure of 1000 kg / cm, and a paper feeding speed of 200 m / min, In the state where the paper surface temperature is lowered to about 20 to 25 ° C. by the cooling roll, it proceeds to the release agent coating apparatus without being wound up, and the release agent (trade name “SD7333”, Toray Dow Corning on the polyvinyl alcohol application surface) (Manufactured by Silicone) A 5% toluene solution was coated with a bar coater so as to be 1.0 g / m 2 to obtain a release paper.
[0026]
Example 4
A rosin size (trade name “Size Pine E”, manufactured by Arakawa Chemical Industries, Ltd.) as a sizing agent was added to a pulp slurry of 75 parts of LBKP having a freeness of 240 ml and 25 parts of 140 ml of NBKP, respectively, to 0.4% of the absolute dry pulp. A sulfuric acid band was added to the pulp slurry and fixed, and then paper was made with a long paper machine. Polyvinyl alcohol (trade name “Px-CVG”, manufactured by Unitika Co., Ltd.) with a gate roll at a concentration of 5.4% on one side. 0.5 g / m 2 was applied to obtain a release paper base paper having a basis weight of 60 g / m 2 . The moisture content of the obtained base paper for release paper was 8.2%.
[0027]
A calender having two nip portions consisting of a metal roll and an elastic roll in front of the release agent coating apparatus is connected to a first metal roll temperature of 180 ° C., a second metal roll temperature of 200 ° C., a linear pressure of 250 kg / cm, After passing through the paper at a speed of 300 m / min, the paper surface temperature was lowered to about 30 ° C. with a cooling roll, and then proceeded to the release agent coating device without being wound up. A release agent (trade name “SD7333”, manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd.) was coated with a 5% toluene solution with a bar coater so as to be 1.0 g / m 2 to obtain a release paper.
[0028]
Comparative Example 1
Rosin size (trade name “Size Pine E”, manufactured by Arakawa Chemical Industries, Ltd.) as a sizing agent was added to a pulp slurry of 200 ml of freeness and NBKP 100%, and 0.4% was added to the absolutely dry pulp. A sulfuric acid band was added to the pulp slurry and fixed, and then the paper was made with a long paper machine and both sides were combined with a size press at a concentration of 5% polyvinyl alcohol (trade name “PC2000”, manufactured by Denki Kagaku Kogyo Co., Ltd.). The base paper for release paper of 64 g / m 2 was obtained by applying 5 g / m 2 and setting the moisture in the paper to 12%. The winding was carried out by a calender treatment with a super calender device comprising a metal roll and an elastic roll under the conditions of a linear pressure of 200 kg / cm, a metal roll temperature of 130 ° C., and a speed of 350 m / min. Thereafter, a 5% toluene solution of the base paper release agent (trade name “SD7333”, manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd.) is applied to the wound base paper for release paper with a bar coater so as to be 1.0 g / m 2. A release paper was obtained.
[0029]
An acrylic emulsion type pressure-sensitive adhesive (trade name “Cybinol SVP-101” manufactured by Seiden Chemical Co., Ltd.) was applied to each release paper with a reverse roll coater so as to be 22 g / m 2, and dried. Adhesive paper was obtained by laminating 9 g / m 2 of cast paper. Table 1 shows the results of evaluating the following items for the obtained adhesive paper.
[0030]
(Peeling power)
Adjust the sample of 5cm x 10cm with the long side of the flow direction of the adhesive paper, and peel strength when peeled at 180 degree pulling angle in the flow direction under the test condition of peel speed 0.3m / min with INTESCO MODE201 It was measured.
(Phototube suitability)
The adhesive label finished on the label was checked with an auto labeler whether the photon tube of the paper feed detector could detect light.
○: Detection with a phototube is possible.
X: Detection with a phototube is impossible.
(Production efficiency)
The yield when the release paper was manufactured was examined.
○: Yield is high.
X: The yield is low.
[0031]
[Table 1]
【The invention's effect】
From Examples 1 to 4 and Comparative Example 1, compared to the conventional glassine paper manufacturing method, a continuous calendar process is performed before applying the release agent, thereby efficiently producing a release paper that is comparable to the conventional release paper. We were able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a part of a manufacturing apparatus according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Unwinding roll 2 ... Roll 3 which forms nip ... Cooling roll 4 ... Release agent coating apparatus 5 ... Guide roll
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