JP4222842B2 - カットオフ圧可変構造を備えたカットオフ弁 - Google Patents

カットオフ圧可変構造を備えたカットオフ弁 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可変容量ポンプの容量を可変とするパイロット圧に対してカットオフを行うカットオフ弁において、カットオフ弁のカットオフセット圧を可変としたカットオフ圧可変化構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来からカットオフ弁を用いて、可変容量ポンプから吐出される流量のカットオフを行う流量制御装置が知られており、設定圧力において可変容量ポンプからの吐出流量を同設定圧力の保持に必要なだけの最小吐出量に減少させる吐出流量制御装置(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。
【0003】
特許文献1に記載された吐出流量制御装置について、図5を用いて説明する。
この吐出流量制御装置では、バネ室70c内の圧力を外部に設けた高圧リリーフ弁としての圧力調整弁84を絞り込むことにより順次バネ室70c内の圧力を上昇させ、カットオフ弁圧力を可変化させる構造となっている。そのために、ケース70内に摺動可能に嵌装され2つのランド部71a、71bを有するスプール71を設け、ケース70の穴70aと対抗する側においてねじ穴70bに螺合した圧力調整ねじ72を調整することにより、バネ室70c内のカットオフ圧調整用のバネ74のバネ力を調整している。
【0004】
また、スプール71内にはバネ受73との当接端部に形成した絞り71cと連通する絞り穴71dが形成され、同絞り穴71dの端部側には連通穴71eを形成している。バネ室70cと連通する通路70g及び管路82により、バネ室70cは圧力構成弁84と連通している。
【0005】
この構成により、圧力調整弁84が開放されていると、可変吐出ポンプ76から吐出された圧油は管路79から図示せぬアクチュエータに供給されるとともに、管路80、流路70dを経て圧力室75に流入し、スプール71をバネ74のバネ力と釣り合う位置まで図5において右方向に移動させる。可変吐出ポンプ76からの吐出圧力がカットオフ圧以下の間は、管路81は流路70f、流路70e及び管路83を経てタンク78に連通している。このため可変吐出ポンプ76の容量を変更するストローク調整装置77の油室77a内の圧力は大気圧となり、ストローク調整装置77最大ストローク位置にあって、可変吐出ポンプ76は最大流量を吐出する。
【0006】
可変吐出ポンプ76からの吐出圧力がカットオフ圧に達すると、スプール71は圧力室75と流路70fとが連通する位置まで右方向に移動し、可変吐出ポンプ76から吐出した圧油を流路70f、管路81を経てストローク調整装置77に供給する。油室77aに流入した圧油でストローク調整装置77のバネ77bを圧縮し、可変吐出ポンプ76の吐出流量は最小流量となる。
【0007】
圧力調整弁84を絞り込んだときには、圧力室75に流入した可変吐出ポンプ76からの圧油は、連通穴71e、絞り穴71dを経て絞り71cによって圧力が降下させられた後、バネ室70cに流入し、最終的には圧力調整弁84によって設定された圧力となる。
【0008】
これにより、スプール71にはバネ74のバネ力と圧力調整弁84によって設定された圧力との和に等しい力が、カットオフ圧として作用することになる。即ち、圧力調整弁84を調整することにより、カットオフ圧を可変にすることができる。
【0009】
特許文献1の吐出制御装置においては、カットオフ圧をバネ74のバネ力で1段目の調整を行うとともに、同バネ室70c内の圧力をカットオフ弁の外部に設置した圧力調整弁84でのリリーフ圧を設定することによって2段目の調整が行えるようになっている。
【0010】
しかし、可変吐出ポンプ76からの吐出圧力が設定されたカットオフ圧に達する前に、オペレータからの操作によってカットオフを実行させたい場合がある。例えば、可変吐出ポンプ76からの吐出圧によって作業車両を走行させる油圧モータを駆動している場合で、作業車両が軽作業を行っているときに可変吐出ポンプからの吐出圧が高まり前記油圧モータから高牽引力が発生すると、タイヤスリップ等が容易に発生し、作業効率が悪化する。
【0011】
このような事態が発生したときに、圧力調整弁84の設定圧をバネ力調整により任意の設定圧に設定することができるが、操縦席からの遠隔制御により設定圧を調整することができないため、設定圧を調整する度毎に圧力調整弁84のバネ力を調整しなければならず、迅速な対応を取ることができなかった。一般には、このような事態が発生すると熟練したオペレータが必要となり、トラクション制御をオペレータの技術によってカバーせざるを得なかった。
このため、熟練したオペレータ不足を解消するとともに熟練オペレータでなくてもカットオフ圧の変更を迅速に行うことができるカットオフ弁の開発が望まれていた。
【0012】
【特許文献1】
実開昭60−57794号公報(実用新案登録請求の範囲、明細書6頁3行〜9頁16行、図3、4参照)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、熟練したオペレータ以外でも迅速にカットオフ弁におけるカットオフ圧の変更が行えるとともに、カットオフ弁の組立性、メンテナンス性、サービス性等に優れたカットオフ弁のカットオフ圧可変化構造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の事項を備えた本願各請求項に係わる発明により効果的に達成される。
即ち、請求項1に係わる発明は、可変容量ポンプの容量を可変とする第1パイロット圧をカットオフするカットオフ弁において、
前記カットオフ弁が、バネ付勢され前記第1パイロット圧のカットオフを行うカットオフ機構部と、前記カットオフ機構部に対する前記バネ付勢のバネ力を少なくとも2段階のバネ力としてセット可能とし、同セットしたバネ力と圧力可変調整部から出力された第2パイロット圧との合力によって前記カットオフ圧を調整する調整手段と、を備え、
前記カットオフ機構部が、スリーブ 40 と、前記スリーブ 40 内を摺動し、面積段差部 41a を有するスプール 41 と、前記スリーブ 40 内での前記スプール 41 の摺動により、前記スリーブ 40 との間で断接される前記第1パイロット圧の断接路 62 と、前記スプール 41 に付勢力を与えるカットオフ圧調整用のバネ 44 と、を備え、
前記調整手段が、前記スリーブ 40 と、前記スリーブ 40 内での前記スプール摺動方向に対して移動位置固定可能な高圧セット用スリーブ 45 と、同高圧セット用スリーブ 45 内を摺動し、面積段差部を有するピストン 46 と、前記ピストン 46 の面積段差部と当接する、前記高圧セット用スリーブ 45 内に形成した段差部 45a と、前記スリーブ 40 内で、前記スプール 41 と前記ピストン 46 との間に配した前記カットオフ圧調整用のバネ 44 と、前記高圧セット用スリーブ 45 内で、移動位置固定可能に配された低圧セット用規制部材 47 と、前記バネ 44 を配設したバネ室 57 に、前記第2パイロット圧を導くスプール内通路 50 と、前記バネ室 57 とは反対側における、前記ピストン 46 のピストン端と前記低圧セット用規制部材 47 との間に形成されたピストン室 58 と、前記バネ室 57 に導かれた前記第2パイロット圧を、前記ピストン室 58 に導くピストン内通路 53 と、を備え、
前記バネ 44 のバネ力が、前記バネ室 57 に導かれた第2パイロット圧、及び前記ピストン室 58 に導かれた前記第2パイロット圧による、前記ピストン 46 の摺動によって調整され、前記スプール 41 の面積段差に導入した前記可変容量ポンプから吐出された圧油の高圧力により、前記スプール 41 を前記バネ 44 のバネ力に抗して移動させることで、前記断接路 62 を遮断状態から連通状態に切替えてなることを特徴とするカットオフ圧可変構造を備えたカットオフ弁にある。
【0015】
この発明では、調整手段によりカットオフ機構部を押圧するバネ力を少なくとも2段階のバネ力として調整することができ、各段階に調整されたバネ力と第2パイロット圧との合力によって少なくとも2つのカットオフ圧として設定することができる。しかも、設定したカットオフ圧に基づいてカットオフ機構部を作動させることで可変容量ポンプの容量を可変とする第1パイロット圧のカットオフを行うことができる。これにより、可変容量ポンプの吐出圧油をカットオフ圧で設定した所望の吐出圧油とすることができる。
【0016】
少なくとも2段階に調整されたバネ力と、圧力可変調整部から出力される第2パイロット圧の圧力とで少なくとも2種類のカットオフ圧を選択することができるので、予めバネ力を2段階に調整しておけば、圧力可変調整部を外部操作で制御することによりカットオフ圧の調整を迅速に行わせることができる。しかも、圧力可変調整部から出力された第2パイロット圧は、カットオフ圧の設定圧力の一部として使用されるため、カットオフ弁に第2パイロット圧が入力されるだけで直ぐに所望とするカットオフ圧にセットすることができる。
【0017】
これにより、オペレータからの外部操作により圧力可変調整部から圧力調整した第2パイロット圧をカットオフ弁に入力することで、少なくとも2段階のカットオフ圧、即ち、高圧のカットオフ圧と低圧のカットオフ圧の2種類のカットオフ圧、を選択して設定することができるようになる。このため、オペレータとしては熟練したオペレータでなくても、カットオフ圧の変更を例えば、操縦席の操作パネルを操作するだけで簡単に、しかも迅速に行うことができるようになる。
【0018】
しかも、可変容量ポンプで作業車両の走行用油圧モータを駆動している場合には、牽引力が必要な稼動現場作業の状況に応じて、カットオフ圧の選択を操縦席から簡単に行うことが可能となり、タイヤのスリップ等を防止することができるようになる。このため、本願発明のカットオフ弁を用いることによって、熟練オペレータでなくても作業の効率化を図ることができるようになる。
【0019】
調整手段としては、カットオフ機構部に対するバネ力を少なくとも高圧状態と低圧状態との2段階において調整するとともに、前記ばね力と前記第2パイロット圧との合力によってカットオフ圧を調整することができる。調整手段でのバネ力の調整は、初期状態におけるバネの伸縮量を調整することにより行うことができる。
【0020】
第2パイロット圧を出力する圧力可変調整部は、オン・オフ電磁弁、電磁比例弁、EPC弁、PPC弁等をパイロット圧の切替えやパイロット圧を変更することのできる弁等を使用することができる。また、第2パイロット圧としては、パイロットポンプから吐出した圧油や第1パイロット圧が作用する可変容量ポンプの吐出圧等を利用することができる。
【0022】
この発明では、可変容量ポンプから吐出した高圧力によりスプールを摺動させるため、スプールには面積段差を形成している。スプールに対するカットオフ圧調整用のバネのバネ力を高圧状態及び低圧状態の2段階のバネ力として調整するのは次のようにして行うことができる。
【0023】
高圧状態としてのバネ力は、高圧セット用スリーブの摺動位置を調整し、高圧セット用スリーブ内に形成した段差部の位置を調整することにより、同段差部に当接するピストンの面積段差部の位置を変更することができる。これにより、前記バネを押圧するピストンと前記バネとの当接位置をカットオフ機構部でのスリーブ側に変位させることができる。
【0024】
また、ピストン室内のピストン受圧面積をバネ室内での受圧面積より大きくすることで、ピストン室に第2パイロット圧が加圧されているときには常にピストンの面積段差部を高圧セット用スリーブの段差部に当接させた状態を維持することができる。これによってバネを圧縮した状態に維持することができ、前記バネを圧縮させる量を高圧セット用スリーブの移動によって調整することで高圧状態としてのバネ力を設定することができる。
このときのカットオフ圧としては、高圧状態に設定したバネ力と第2パイロット圧との合力によって設定することができる。
【0025】
低圧状態としてのバネ力は、第2パイロット圧をカットオフ弁に供給するのを止めるか、圧力調整部を制御してピストンがピストン室内で摺動自在となる圧力に第2パイロット圧を減圧することで、ピストンが低圧セット用規制部材に当接した状態を得ることによってバネ力を低圧状態とすることができる。
即ち、ピストンが低圧セット用規制部材に当接するまで移動可能とすることにより、バネに対するピストンからの押圧力を減少させ、バネを伸張状態とすることができる。
【0026】
この発明の構成によって、カットオフ機構及び調整手段とを一体化して構成することができ、カットオフ圧可変構造を備えたカットオフ弁をコンパクトに構成することができる。また、カットオフ機構及び調整手段とを一体化して構成することにより、配管本数を低減させることができる。
また、コンパクト化したカットオフ弁をポンプ等のケーシング内に格納することもできる。
【0031】
請求項2に係わる発明は、請求項1に記載の事項に加えて、カットオフ弁が、HST回路における油圧モータを駆動する可変容量ポンプの容量を可変とする前記第1パイロット圧をカットオフするカットオフ弁として用いられ、前記高圧力としてHST回路内を流れる圧油の圧力が用いられる事項を限定したカットオフ弁にある。
【0032】
この発明では、カットオフ弁が使用される用途としてHST回路を限定し、カットオフ圧と比較対照とされる高圧力がHST回路内を流れる圧油の圧力としたものであって、HST回路で使用される可変容量ポンプの吐出流量制御を第2パイロット圧や第3パイロット圧を制御することに簡単に、しかも迅速に行うことができる。
【0033】
このため、HST回路として作業車両の走行用HST回路とした場合には、軽作業時には高牽引力が発生しないようにカットオフ弁のカットオフ圧を調整することができ、タイヤスリップ等の発生を未然に防止することができる。また、牽引力が必要な稼動現場の状況に応じて、カットオフ弁のカットオフ圧を調整することができ、しかも、カットオフ圧の調整に熟練した技術を用いなくても簡単にかつ確実に、しかも迅速に行うことができる。
【0034】
【発明の実施形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。本発明は、例えば、油圧ショベル等の建設機械、ブルドーザー、ホイルローダー等の作業車両などにおいて用いられているHST回路における可変容量ポンプの容量変更用のパイロット圧に対するカットオフ弁として効果的に適用できる。特に、HST回路が作業車両の走行用HST回路として使用されているものにおける可変容量ポンプの容量変更用のパイロット圧に対するカットオフ弁として効果的に適用できる。
【0035】
尚、以下における本発明の好適な実施例の説明において、カットオフ弁が配されているパイロット圧によって容量を可変とされる可変容量ポンプとしては、可変容量ポンプを用いている作業車両における走行用HST回路を用いて説明する。
【0036】
しかし、可変容量ポンプは、建設機械や土木機械における作業車両の走行用HST回路における可変容量ポンプに限定されるものではなく、例えば、油圧制御装置において使用される運搬装置やコンクリートミキサーのドラムを駆動する油圧モータに圧油を供給する可変容量ポンプ等であれば、本願発明のカットオフ弁をこれらの可変容量ポンプの容量を可変とするパイロット圧に対するカットオフ弁として適用できるものである。
【0037】
図1には、本発明の実施例におけるHST回路及びカットオフ弁等の油圧回路図を示している。また、図2は、本発明の第1実施例であるカットオフ圧可変構造を備えたカットオフ弁の断面側面図を示している。図4は、本発明の第2実施例であるカットオフ圧可変構造を備えたカットオフ弁の断面側面図を示している。
【0038】
図1において、エンジン2により駆動される可変容量ポンプ3から吐出する圧油は、可変容量ポンプ3の回転方向によって油路20又は油路21に吐出される。油圧モータ4は、可変容量ポンプ3からの吐出圧油によって回転し、同油圧モータ4の回転を変速機5を介して図示せぬ走行輪を備えた作業車両の車軸等を回転する。
【0039】
以下において説明のため、可変容量ポンプ3から油路20に吐出圧油が吐出され、油路20から油圧モータ4に圧油が供給されたときに、作業車両は前進走行するものとする。即ち、可変容量ポンプ3から油路21に圧油が吐出され油圧モータ4に油路21から圧油が供給されたときには、油圧ポンプ4が逆転して作業車両は後進走行するものとする。
【0040】
エンジン2によって可変容量ポンプ3とともに駆動されるチャージ・PPC制御ポンプ8から吐出する圧油は、油路25を通ってエンジンセンシング弁10に供給されるとともにHSTポンプのチャージ回路14に供給される。また、エンジン2によって駆動される作業機用ポンプ9の吐出圧油は、図示せぬ作業機アクチュエータに供給されている。
【0041】
エンジンセンシング弁10に供給されたチャージ・PPC制御ポンプ8からの圧油は、エンジンセンシング弁10により圧力制御されて油路26を通ってポンプ容量制御装置17に第1パイロット圧として供給され、可変容量ポンプ3の容量を同第1パイロット圧に応じて変更とする。
【0042】
またエンジンセンシング弁10から油路26に出力された第1パイロット圧としての圧油は、カットオフ弁11に導入される。油路20、21間は、チェック弁15及びチェック弁16を介して連結され、油路20又は油路21を流れる圧油の内で高圧である圧油が油路24内を流れ、同圧油をカットオフ弁11に入力する。
【0043】
油路24における圧油の圧力がカットオフ弁で設定したカット圧以上となったときには、油路26における第1パイロット圧の圧油をタンク30に戻して第1パイロット圧を減圧する。これにより、油路24内における圧油の圧力、即ち、可変容量ポンプ3からの吐出圧油の圧力を、カットオフ圧で規定される圧力を保持する圧力となるように第1パイロット圧の圧力を制御することができる。
【0044】
カットオフ弁で制御された第1パイロット圧によって、ポンプ容量制御装置17による斜板18の傾斜角が所望の一定角度に維持され、可変容量ポンプ3からの吐出圧油の圧力をカットオフ圧で設定した一定の圧力状態に保持することができる。
【0045】
上記記載において、第1パイロット圧として、チャージ・PPC制御ポンプ8からの吐出圧力を用いた例を説明したが、第1パイロット圧としては上記例に限定されるものではなく、可変容量ポンプ3からの吐出圧力を第1パイロット圧として用いることもできる。
【0046】
HSTポンプのチャージ回路14から油路28を介して圧力可変調整部13に入力され、同圧力可変調整部13から出力される第2パイロット圧がカットオフ弁11に導入される。圧力変換部13における流路の切替は、操縦席側に配した切替スイッチ等を操作することにより行うことができる。圧力可変調整部の構成によっては、第2パイロット圧の圧力を可変にして出力することもできる。図1において、圧力可変調整部13としてオン・オフ電磁切替弁を用いた例を示しているが、圧力可変調整部としてはこれに限定されるものではなく、EPC弁、PPC弁、電磁比例弁等を用いることができる。
【0047】
圧力可変調整部13から出力された第2パイロット圧を用いて、カットオフ弁11におけるカットオフ圧を可変とする構造については、以下、図2を用いて説明する。
【0048】
図2においてカットオフ弁11を、可変容量ポンプ3等のケーシング内に格納した状態を示しているが、カットオフ弁11をケーシング等に格納せずに単独で設置することもできる。カットオフ弁としては、カットオフ機構部とカットオフ圧の調整手段とから構成されている。
【0049】
カットオフ機構部としてはスリーブ40内に配したスプール41とバネ44及びバネ受42、43とから構成されている。スリーブ40内の環状油路61が図1における油路24と接続し、スリーブ40内の環状油路62が図1における油路26と接続している。また、スリーブ40内の環状油路63がタンク30に連通するドレイン通路31に繋がっている。
【0050】
環状油路61においてスプール41は、図2におけるA部の部分拡大図である図3に示すように面積段差部41aが形成され、油路24から供給された圧油によって、スプール41を図2における右方向へ摺動するように押圧する。また、スプール41の図2における右方向への摺動によりスプール41に形成した環状溝部64が環状油路62と環状油路63間を連通することで、環状油路62に導入した油路26からの第1パイロット圧の圧油を環状溝部64、環状油路63、ドレイン通路31を介してタンク30に流出させることができる。
【0051】
尚、環状油路62と環状油路63間の連通は、環状溝部64に限定されるものではなく、周知の連通手段を採用することもできる。
スプール41の図2における左右方向への摺動により、油路26から第1パイロット圧の圧油が入力された環状油路62とタンク30との連通状態を断接制御することができる。
【0052】
スプール41の図2における右方向への摺動は、以下で説明する調整手段により設定されるカットオフ圧に抗してスプール41を同右方向に摺動させることにより行われ、スプール41の左右方向への摺動は、押圧力を有する圧油が油路24から環状油路61に供給されたときに行われる。尚、図2において環状油路61に連通する通路がスプール41の下側にも形成されているが、同通路は図示せぬ封止部材によって環状油路61に導入された圧油が流出しないように構成されている。
【0053】
調整手段としては、スリーブ40に前記のスプール41の摺動方向に摺動し、同摺動方向での移動位置固定可能な高圧セット用スリーブ45、同高圧セット用スリーブ45内に摺動自在に配したピストン46、高圧セット用スリーブ45に螺合しピストン46との間に容量可変のピストン室58を形成する高圧セット用スリーブに対して移動位置固定可能な低圧セット用規制部材47、バネ44とピストン46間に配したバネ受43及びスプール41の一端からピストン室まで圧油を流すことのできるスプール41内通路50、バネ受42内通路51、ピストン46内通路53とから構成されている。
【0054】
スプール41内の通路50、バネ受42内の通路51を通ってバネ室57に第2パイロット圧が供給されると、第2パイロット圧はピストン46内の通路53を通ってピストン室58にも導入される。
ピストン46の形状としては、ピストン46内を貫通する通路53が形成されているとともに、ピストン室58内で摺動する拡径部46bにおける断面積46a、バネ受43に当接する部分における断面積46c及びバネ受43内を貫通した部分における断面積46dがそれぞれ異なっており、ピストン46全体として面積段差部が形成されている。そして、これらの断面積が圧油の受圧面積となっている。しかも、ピストン室58内における部分の断面積46aが、バネ受43に当接する部分の断面積46cとバネ受43内を貫通した部分の断面積46dとの和より大きな面積となるように構成されている。
【0055】
これにより、面積段差部における各断面積の面積差によりピストン46は油圧により図2において左方向に付勢された状態となり、ピストン46の左方向への摺動は高圧セット用スリーブ45内に形成した段差部45aにより規制されることになる。
【0056】
第2パイロット圧がピストン室58に導入されているときには、スプール41がカットオフ圧に抗してバネ44を圧縮する方向に摺動しても、常に第2パイロット圧によってピストン46の拡径部46bが段差部45aに押圧された状態を維持するように、前記ピストン46の面積段差部における各断面積の面積が予め設定されている。
【0057】
圧力可変調整部13が外部操作されて第2パイロット圧の出力が停止したときに、スプール41が油路24からの圧油により図2において右方向に摺動すると、バネ室57及びピストン室58内にあった圧油は、ピストン46の拡径部46b側に開口したドレイン通路66等を通って流出し、ピストン46が低圧セット用規制部材47に当接するまで図2において右方向に摺動することになる。このときのカットオフ圧としては、バネ44がピストン46の後退分だけ弱まったバネ力とすることができる。
【0058】
バネ44のバネ力の高圧用の調整は、高圧セット用スリーブ45をスリーブ40に対して図2において左右方向に摺動させることにより、ピストン46の拡径部46bと当接する段差部45aの位置を調整してバネ力を調整することができる。また、バネ力の低圧用の調整は、低圧セット用規制部材47を高圧セット用スリーブに対して左右方向に摺動させて、ピストン46が低圧セット用規制部材47に当接したときのバネ44の伸張量によりバネ力を調整することができる。
【0059】
高圧セット用スリーブ45を摺動させてバネ44のバネ力を調整した後は、ナット59を閉めることにより高圧セット用スリーブ45をスリーブ40に対して位置固定することが望ましい。また、低圧セット用規制部材47を高圧セット用スリーブ45に対して移動させた後は、同じくナット60により低圧セット用規制部材47を高圧セット用スリーブ45に対して位置固定することが望ましい。高圧セット用スリーブ45のスリーブ40に対する移動及び低圧セット用規制部材47の高圧セット用スリーブ45に対する移動は、螺合構成等により行うこともできる。
【0060】
次に、図4を用いて本願発明の第2実施例について説明する。第1実施例と第2実施例との構成上の相違点は、第1実施例ではピストン室58へのパイロット圧の導入をピストン46内の通路53を通ってバネ室57に導入された第2パイロット圧を用いているのに対して、第2実施例では、ピストン46内には通路53を設けずに、低圧セット用規制部材47に外部信号としての第3パイロット圧を流通する通路55を形成した点である。他の構成に関しては、第1実施例の構成と同じ構成であり、以下の説明において、第1実施例と同じ構成部材については、同一の符号を用いることにより、同一の構成部材についての説明は省略する。
【0061】
図4において、ピストン室58には図示せぬ圧力可変調整部から出力される外部信号としての第3パイロット圧が通路55を介して導入され、図示せぬ圧力可変調整部を制御して第3パイロット圧の圧力を可変とすることにより、第1実施例におけるバネ44の低圧状態におけるバネ力の調整を無段階に設定することができる。即ち、バネ44のバネ力を高圧状態とするときには、ピストン室58に導入する第3パイロット圧をピストン46が図4において右方向に摺動しない圧力に設定することにより設定することができる。
【0062】
また、バネ力を低圧状態とするときには、高圧状態としたときの第3パイロット圧の圧力より低圧状態の任意の状態とすることにより、ピストン46を低圧セット用規制部材47と当接するまで間で任意の位置で停止させることができる。ピストン46の低圧セット用規制部材47に当接するまでの距離は、低圧セット用規制部材47を高圧セット用スリーブ45に対して移動させることにより調整することができる。これにより、バネ44のバネ力の調整を行うことができる。
更に、バネ室57に対して第2パイロット圧を導入したり、導入を停止したりすることによりカットオフ圧を調整することもできる。
【0063】
第1実施例に示すカットオフ弁11では、カットオフ弁11に第2パイロット圧を導入することによりカットオフ圧を高圧の状態とすることができ、第2パイロット圧の導入を停止すると、カットオフ圧を低圧の状態とすることができる。しかも、カットオフ圧の高圧から低圧への切替は、操縦席等からオペレータが圧力可変調整部13を操作するだけで簡単にかつ迅速に切替を行うことができる。また、第2実施例に示すカットオフ弁11では、第3パイロット圧を制御することによりカットオフ圧の低圧用の設定を無段階に構成することができる。
【0064】
第1、第2実施例とも、カットオフ弁内にカットオフ圧の調整手段を配したので、配管を少なくすることができ、配管を少なくした分、油漏れが発生する部位が減るとともに、配管コストを削減することができる。更に、調整手段とともにカットオフ弁を一体構成で構成することができるので、ケーシング内等に簡単に格納設置することができる。
【0065】
これにより、例えば、牽引力が必要な稼動現場作業の有無により、走行用の油圧モータに圧油を供給する可変容量ポンプの吐出流量を簡単にカットオフ圧を切替えるだけで行うことができる。また、余分なタイヤのスリップ等が簡単に防止することができ、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願カットオフ弁をHST回路に配した油圧回路図である。
【図2】第1実施例におけるカットオフ弁の断面側面図である。
【図3】図2におけるA部の部分拡大図である。
【図4】第2実施例におけるカットオフ弁の断面側面図である。
【図5】従来例におけるカットオフ弁の断面側面図及び油圧回路図である。
【符号の説明】
1 HST回路
2 エンジン
3 可変容量ポンプ
4 油圧モータ
5 変速機
8 チャージ/PPC制御ポンプ
9 作業機用ポンプ
10 エンジンセンシング弁
11 カットオフ弁
12 調整手段
13 圧力可変調整部
14 HSTポンプのチャージ回路
15、16 チェック弁
17 ポンプ容量制御装置
18 斜板
20〜25 油路
26〜29 パイロット管路
30 タンク
31 ドレイン通路
40 スリーブ
41 スプール
41a 段差部
42、43 バネ受
43a 受圧面
44 バネ
45 高圧セット用スリーブ
45a 段差部
46 ピストン
46a 受圧面
47 低圧セット用規制部材
50〜53 通路
55 通路
57 バネ室
58 ピストン室
59、60 ナット
61 環状油路
62、63 環状油路
64 環状溝部
66 ドレイン通路
70 ケース
70a 穴
70b ねじ穴
70c バネ室
70d〜f 流路
70g 通路
71 スプール
71a、b ランド部
71c 絞り
71d 絞り穴
71e 連通穴
72 圧力調整ねじ
73 バネ受
74 バネ
75 圧力室
76 可変吐出ポンプ
77 ストローク調整装置
77a 油室
77b バネ
78 タンク
79〜83 管路
84 圧力調整弁

Claims (2)

  1. 可変容量ポンプの容量を可変とする第1パイロット圧をカットオフするカットオフ弁において、
    前記カットオフ弁が、バネ付勢され前記第1パイロット圧のカットオフを行うカットオフ機構部と、
    前記カットオフ機構部に対する前記バネ付勢のバネ力を少なくとも2段階のバネ力としてセット可能とし、同セットしたバネ力と圧力可変調整部から出力された第2パイロット圧との合力によって前記カットオフ圧を調整する調整手段と、
    を備え、
    前記カットオフ機構部が、
    スリーブ 40 と、
    前記スリーブ 40 内を摺動し、面積段差部 41a を有するスプール 41 と、
    前記スリーブ 40 内での前記スプール 41 の摺動により、前記スリーブ 40 との間で断接される前記第1パイロット圧の断接路 62 と、
    前記スプール 41 に付勢力を与えるカットオフ圧調整用のバネ 44 と、
    を備え、
    前記調整手段が、
    前記スリーブ 40 と、
    前記スリーブ 40 内での前記スプール 41 摺動方向に対して移動位置固定可能な高圧セット用スリーブ 45 と、
    同高圧セット用スリーブ 45 内を摺動し、面積段差部を有するピストン 46 と、
    前記ピストン 46 の面積段差部と当接する、前記高圧セット用スリーブ 45 内に形成した段差部 45a と、
    前記スリーブ 40 内で、前記スプール 41 と前記ピストン 46 との間に配した前記カットオフ圧調整用のバネ 44 と、
    前記高圧セット用スリーブ 45 内で、移動位置固定可能に配された低圧セット用規制部材 47 と、
    前記バネ 44 を配設したバネ室 57 に、前記第2パイロット圧を導くスプール内通路 50 と、
    前記バネ室 57 とは反対側における、前記ピストン 46 のピストン端と前記低圧セット用規制部材 47 との間に形成されたピストン室 58 と、
    前記バネ室 57 に導かれた前記第2パイロット圧を、前記ピストン室 58 に導くピストン内通路 53 と、
    を備え、
    前記バネ 44 のバネ力が、前記バネ室 57 に導かれた第2パイロット圧、及び前記ピストン室 58 に導かれた前記第2パイロット圧による、前記ピストン 46 の摺動によって調整され、
    前記スプール 41 の面積段差に導入した前記可変容量ポンプから吐出された圧油の高圧力により、前記スプール 41 を前記バネ 44 のバネ力に抗して移動させることで、前記断接路 62 を遮断状態から連通状態に切替えてなることを特徴とするカットオフ圧可変構造を備えたカットオフ弁。
  2. 前記カットオフ弁が、HST回路における油圧モータを駆動する可変容量ポンプの容量を可変とする前記第1パイロット圧をカットオフするカットオフ弁として用いられ、
    前記高圧力としてHST回路内を流れる圧油の圧力が用いられることを特徴とする請求項1に記載のカットオフ弁。
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