JP4218288B2 - Imaging device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、証明写真を撮ることができる撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図16に示すように、証明写真を撮る撮影装置100は、略矩形の筐体101を有し、この筐体101には、内部に撮影室102が設けられている。この筐体101には、撮影室102に入った被写体となる人物の顔を撮影する撮影部103と、撮影部103が撮影した画像を印刷するプリンタ104とが内蔵されている。また、筐体101には、撮影室102に入るための入り口105が設けられており、入り口105には、遮光カーテン106が取り付けられている。また、撮影室102には、被写体となる人物が着座する椅子107が設けられている。更に、撮影装置100には、被写体を照射する照明器具109が設けられている他、図示しないコイン投入口や金庫等が設けられている。
【0003】
このような撮影装置100では、入り口105より被写体となる人物が撮影室102に入って椅子106に着座すると、撮影準備が完了した状態となる。そして、撮影装置100では、椅子107に座っている被写体をフラッシュ撮影し、この撮像データをプリンタ104で出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、医療の分野において、医師や看護婦等の医療関係者は、カルテ、診察券等で患者を特定する必要がある。そこで、患者の顔写真をカルテ、診察券等に貼着して、医療関係者が患者を間違えて処方等をしないようにしている。カルテ、診察券等に貼着する顔写真の撮影は、上述した撮影装置100が用いられている。
【0005】
また、患者の中には、移動に車椅子や松葉杖が必要な者もいる。上述した撮影装置100は、椅子107が床に固定されているため、車椅子に乗った者は、車椅子に乗ったまま撮影室102に入ることはできない。車椅子に乗った者が撮影装置100で撮影するには、車椅子から椅子107に座り換える必要があり、身体が不自由な者にとって、極めて大変である。
【0006】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、椅子を撮影室から待避可能とすることで、車椅子に乗ったままで撮影室に入ることができる撮影装置を提供することにある。
【0007】
また、本発明の目的は、可動式の椅子を撮影位置にロックすることで、椅子に安全に座ることができる撮影装置を提供することにある。
【0008】
更に、本発明は、椅子の移動操作を容易に行うことができ、また、安全に行うことができる撮影装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る撮影装置は、上述した課題を解決すべく、被写体の撮影を行う撮影室と、撮影室内に設けられ、被写体が着座する椅子と、撮影室の椅子に着座した被写体を撮影する撮影手段と、椅子を、撮影室内の撮影位置と撮影室より待避した待避位置とに亘って水平方向に回動可能に支持する回動支持機構とを備える。そして、回動支持機構は、撮影室を構成する側壁に回動可能に設けられる回動支持体と、一端が回動支持体に一体的に接続され、他端に椅子が取り付けられるリンクアームとを有し、回動支持体を中心にリンクアームに取り付けられた椅子を水平方向に回動支持する。
【0010】
この回動支持機構は、例えば、椅子を撮影位置に保持するように回動支持体の回動を規制する第1の回動規制部と、椅子を待避位置に保持するように回動支持体の回動を規制する第2の回動規制部と、側壁側の固定部と回動支持体とを接続し回動支持体を第1の回動規制部の方向と第2の回動規制部の方向の何れかの方向に付勢するトグル機構とを有する。
この回動支持体は、全体が略円筒状をなすように形成されるとともに、この回動支持体の一部を外部に臨ませる開口部のこの回動支持体の回動方向の側縁部は、内方側に折り曲げられ、折曲部が略円弧状をなすように形成されている。
【0011】
更に、回動支持機構は、椅子を撮影位置にロックするロック機構を有し、ロック機構は、椅子に設けられ、ロック位置とロック解除位置とに亘って回動可能な操作部材と、側壁側に設けられ、撮影位置にある回動支持体の待避位置の方向への回動を規制するストッパと、操作部材がロック解除位置の方向に回動されたことを検出する検出部とストッパに対して係脱するロック片とを有するラッチ部材とを有し、ラッチ部材は、操作部材がロック解除位置の方向に回動されたことを検出部で検出したとき、ロック片のストッパとの係合状態を解除し、回動支持体が記待避位置の方向へ回動可能な状態にする。
【0012】
椅子の下面には、被写体が着座したとき、更に、椅子を支持する支持機構が設けられ、支持機構は、リンクアームに取り付けられたスリーブと、一端が椅子に取り付けられ、他端に椅子を支持する支持部が設けられ、スリーブに略垂直方向に移動可能に取り付けられた支持部材と、支持部材のスリーブと椅子との間に配設され、椅子が取り付けられた支持部材を、支持部が設置面と離間する方向に付勢する付勢部材とを有し、支持部材は、被写体が椅子に着座したとき、この人物の重さにより付勢部材の付勢力に抗して支持部が設置面に接触する方向に移動する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る撮影装置が適用された撮影装置について、図面を参照して説明する。
【0014】
図1乃至図3に示すように、本発明を適用した撮影装置1は、病院等に設置されて患者等の顔写真を撮影するために用いられる写真ブースを構成するものであり、本体部を構成する筐体11を有する。この筐体11は、背面部12に相対向して設けられる側壁13,14と、側壁13,14間を閉塞し天井を構成する天板15とを有し、背面部12と一対の側壁13,14と天板15とで構成される空間部に撮影室16が設けられている。
【0015】
被写体となる人物が撮影室16に入ったときに対向する背面部12には、その内部に、被写体を撮影するための撮像部17、撮像部17が撮影した画像を印刷するプリンタ18,19、撮像部17の出力である画像信号をアナログ信号からディジタル信号に変換する等の画像処理を行う画像処理回路、全体の動作を制御する制御回路等の様々な電気回路が組み込まれたメイン基板21等が内蔵されている。撮像部17は、CCD(Charge-Coupled Device)等の撮像素子を有する撮像装置17aと、撮影室16の被写体となる人物と向き合う面に設けられるハーフミラー17bと、ハーフミラー17bを透過した光を反射する反射板17cとを有する。ハーフミラー17bは、被写体を撮影するとき、ハーフミラー17bで被写体からの光を所定量反射させることで被写体となる人物が自分の顔を見ることができるようにするとともに、残りの光を透過し、撮像装置17aが被写体を取り込むことができるようにする。ハーフミラー17bを透過した光は、反射板17cで反射されて撮像装置17aへと導かれ、これによって、撮像装置17aは、被写体を撮影する。撮像装置17aからの出力は、メイン基板21の画像処理回路に出力され、ディジタル処理がなされ、これをプリンタ18若しくは19に出力する。
【0016】
第1のプリンタ18は、通常使用するメインプリンタであり、第2のプリンタ19は、第1のプリンタ18が故障したとき等に使用される補助プリンタである。ディジタル信号に変換された画像データは、第1のプリンタ18若しくは第2のプリンタ19に出力され、プリンタ18,19で印画紙に印刷される。その他に、筐体11を構成する背面部12には、電源スイッチ20a、金庫20b等が内蔵されている。
【0017】
側壁13,14は、このような背面部12と一体的に、互いに略平行となすように設けられている。背面部12を構成する外壁とともに側壁13,14は、鉄板等比較的比重の重い材料で形成することで、筐体11の下側を重くし、安定して設置面2に設置できるように形成されている。一方の側壁13は、他方の側壁14より短くなるように形成されている。筐体11は、長い側の他方の側壁14が、壁に沿うように設置される。短い側となる一方の側壁13には、設置面2と接続する転倒防止部材22が取り付けられる。転倒防止部材22は、設置面2、一方の側壁13のそれぞれをねじ止め等することで、筐体11が一方の側壁13側から押されたときにも倒れないようにしている。そして、他方の側壁14は、一方の側壁13より長く形成することで、一方の側壁13側から力が加えられたときにも、筐体11を十分支持できるように形成されている。
【0018】
側壁13,14間に取り付けられる天板15は、撮影室16の天井を構成するものであり、長手方向の長さが長い側となる他方の側壁14と略同じ若しくは他方の側壁14よりやや長く形成されている。ここで、天板15は、ポリプロピレン等の樹脂材料で形成されている。すなわち、天板15は、側壁13,14に比べて比重の軽い材料で形成されている。筐体11は、側壁13,14を含む周面を鉄板等の比較的比重の重い材料で形成し、上方に位置する天板15を比重の比較的軽い材料で形成し、下側が重くなるように形成することで、安定して設置面2に設置できるようにしている。
【0019】
撮影室16は、以上のような背面部12と一体的に形成される一対の側壁13,14と天板15とで構成され、一方の側壁13の端部と他方の側壁14の端部との間が撮影室16の入り口23とされている。すなわち、被写体となる人物は、筐体11の前面側からと一方の側壁13側から撮影室16に入ることができる。筐体11は、底板が設けられておらず、従って、撮影室16の床は、設置面2となっており、撮影室16の床は、設置面2と面一になっている。したがって、撮影室16の入り口23には、段差がなく、車椅子等に乗った患者も、車椅子等に乗ったまま撮影室16に入ることができる。
【0020】
ここで撮影室16の詳細を説明すると、撮影室16には、長い側の他方の側壁14に回動支持された椅子24が設けられている。この椅子24には、被写体となる人物が座る。この撮影室16には、車椅子等に乗った患者も入り口23より入ることがあり、この場合は、椅子24が邪魔となる。そこで、この椅子24は、長い側の他方の側壁14側に待避させ、車椅子の患者が撮影室16に入ることができるようにしている。また、この椅子24の高さは、車椅子の座る部分と略同じ高さとなっている。撮像部17は、機構を簡素化するため、位置を変えることはできず固定となっている。被写体となる人物には、車椅子に乗った者と乗っていない者とがおり、それによって、顔の高さは異なる。そこで、椅子24は、車椅子の高さと略同じとすることで、車椅子に乗っていない者が椅子24に座ったときの顔の高さと車椅子に乗った者の顔の高さとが略同じになるようにし、撮像部17が固定であっても確実に被写体となる人物の顔を確実に撮影することができるようにしている。なお、椅子24の長い方の側壁14側の隣には、物置台25が設けられおり、物置台25には、撮影時被写体となる人物が鞄等を置くことができる。
【0021】
椅子24に座った若しくは撮影室16に入った車椅子に乗った患者と対向する面は、撮影面16aとなり、この撮影面16aは、撮像部17を構成する撮像装置17aの光軸と垂直となるように形成され、この面の被写体となる人物の顔と対向する位置に、撮像部17を構成する略矩形のハーフミラー17bが設けられている。このハーフミラー17bは、椅子24に座った若しくは車椅子に座っている患者がハーフミラー17bで自分の顔を見ながら撮影を行うことができるようにする。
【0022】
このハーフミラー17bが設けられた撮影面16aと左右に隣り合う面は、被写体を照射する照射面16b,16cとなり、互いに向き合う方向に、撮影面16aに対して傾斜するように設けられている。これら第1及び第2の照射面16b,16cには、被写体となる人物を照らす照明器具26,27が設けられている。照明器具26,27は、発光体が内蔵されており、撮影時に点灯されることで、フラッシュ撮影を行うことができるようになっている。照明器具26,27は、従来、被写体の正面上方から光を照射していたのに対して、被写体の左右斜め前方から光を被写体に光を照射するようにし、被写体の顔の額と顎との間、すなわち顔の上下で照明差が発生しないようにし、また、しわに影が発生することを防止してしわが目立たないようにしている。
【0023】
ところで、図4に示すように、第1の照射面16bに設けられた照明器具26と第2の照射面16cに設けられた照明器具27とは、撮像装置17aの光軸Lと椅子のセンタO1とを結ぶ線と照明器具26,27のセンタO2,O3と椅子24のセンタO1とを結ぶ線とがなす角θ1,θ2を有するように設けられている。θ1,θ2は、撮影時に、顔に滑らかな影ができ、眼鏡に照明の写り込みがなく、背景に影が出にくい角度に設定され、例えば30°〜70°、好ましくは50°とされる。
【0024】
また、写真に写し出された顔は、一般に左右で照明差があった方が看者によく見えるものである。そこで、照明装置26,27は、照明差が発生するように被写体を照射するようにしている。例えば、照明器具26,27は、照明差が例えば1:1.5〜1:3、好ましくは1:2となるように被写体を照射する。なお、光を強くする方の照明器具は、何れであってもよい。これによって、写真は、柔らかな影が形成され、平面的でなく立体的に被写体を写し出すことができる。なお、この撮影装置1では、撮像部17の撮像装置17aにCCDを用いている。CCDは、銀塩フィルムを用いるカメラ(銀塩カメラ)に比べてラティチュード(latitude)が狭い。そこで、この照明差は、銀塩カメラに比べて比が小さくなるように設定される。
【0025】
なお、効果確認として、図5に被写体に対して光を、被写体の正面上方から照射して撮影した図を示し、図6に、照明器具26,27を用いて被写体の左右斜め前方から光を照射して撮影した図を示す。これらを比較すると、図6の方が被写体の額のしわは目立っていない。これは、上述したように、被写体の左右斜め前方から光を照射することで、顔の上下で照明差がなくなり、また、しわに影が発生しなくなるためである。
【0026】
なお、更に、この撮影室16には、照明器具26,27他に、被写体を下側から照射する照明器具28が設けられている。この照明器具28は、撮影面16aであってハーフミラー17bの下側に撮影室16側に突出して形成された突出部28aの上側の面28bに設けられ、照射方向が斜め上方となるように設けられている。
【0027】
また、撮影室16には、図1乃至図3に示すように、被写体の正面側であって、一方の側壁13側に操作部を構成する料金投入部29が設けられている。料金投入部29は、コインを投球するコイン投入部と紙幣を投入する紙幣投入部とからなり、これら投入部は、人が椅子24座ったとき、手で料金を投入し易い高さに設けられている。椅子24は、上述したように車椅子の高さに合わせて設けられていることから、車椅子に乗った人も、容易に料金投入部29に料金を投入することができる。また、料金投入部29は、短い一方の側壁13側に設けられていることから、被写体となる人物の補助者も入り口23側から容易に料金を投入することができる。
【0028】
なお、本例では、操作部として、料金投入部29が設けられているのみであるが、その他に、撮影を開始する撮影開始ボタン、撮影した画像をプリンタ18,19で印刷する前に確認する確認ボタン等を設けるようにしてもよく、この場合、これらのボタンも、被写体の正面側であって、一方の側壁13側に設けられる。これによって、入り口23に立った補助者も操作部の操作を容易に行うことができる。
【0029】
突出部28aの下側には、被写体となる人の撮影位置を位置決めするための位置決め凹部31が設けられている。この位置決め凹部31が設けられる位置は、椅子24又は車椅子に座った人の膝を収めることができる高さに設けられている。撮影をするとき、被写体となる人は、椅子24に座り、又は、撮影室16に車椅子で入り口23より入り、膝を位置決め凹部31に係合させることによって、容易に撮影位置を位置決めすることができる。すなわち、被写体となる人は、膝を位置決め凹部31に係合させることによって、ハーフミラー17bに対して正面を向くようになる。
【0030】
また、撮影室16には、撮影室16に被写体が入ったかどうかを検出する被写体検出部32が設けられている。被写体検出部32は、天板15の椅子24の上に設けられ、被写体が撮影位置に居ることを検出することができるようになっている。被写体検出部33は、被写体を検出すると、この検出信号を、メイン基板21の制御回路に出力し、待機モードから写真撮影モードに切り換える。
【0031】
なお、この被写体検出部32は、上述した位置決め凹部31内に設けるようにしてもよい。天板15に被写体検出部32を設けたときには、例えば被写体となる人が撮影室16内で立っているとき等実際には撮影位置に居ないときも被写体を検出してしまうが、被写体検出部32を位置決め凹部31内に設けたときには、膝が位置決め凹部31に係合していない限り被写体を検出することができないことから、確実に撮影位置にある被写体を検出することができる。被写体検出部32は、天板15、位置決め凹部31の何れか一方に設けてもよく、また、より正確な検出を行うため両方に設けてもよい。
【0032】
天板15の入り口23となる領域には、図示しないカーテンレールやフックが設けられており、このカーテンレールに移動可能に係合されたフックには、遮光部材となるカーテン33が垂下されており、入り口23を開閉できるようになっている。このカーテン33は、遮光性のものであり、撮影時に外光が撮影室16内に入らないようにしている。このカーテン33は、図7に示すように、撮影室16へ出入りするときには簡単に移動させて容易に入ることができる。カーテン33をフックに固定したときには、正面入り口のカーテン33にスリット33aを設けることにより入り易くなる。カーテン33の撮影室16側の面であって、被写体の背後となる領域は、写真の背景となる領域である。このため、スリット33aは、写真の背景となる領域を除く領域に設けられている。なお、遮光部材として、カーテン33の他にプレート等を用いるようにしてもよい。
【0033】
入り口23を構成する短い側の側壁13の端部の略中央領域には、垂直方向に第1の手摺り34が設けられており、松葉杖をついた患者、車椅子に乗った患者等の身体障害者が入り口23より撮影室16内に入り易いようになっている。また、入り口23を構成する長い側の他方の側壁14の端部上方には、垂直方向に第2の手摺り35が設けられ、例えば松葉杖をついた患者が入り口23より撮影室16内へ入り易いようになっている。更に、他方の側壁14であって、操作部を構成する料金投入部29と略同じ高さには、水平方向に第3の手摺り36が設けられ、例えば椅子に座った被写体となる人や車椅子に乗った人が撮影位置の調整を容易に行うことができるようになっている。
【0034】
なお、短い側の一方の側壁13には、外面側に、プリンタ18,19で印刷された写真が排出される写真排出口38が設けられている。
【0035】
ところで、椅子24は、回動支持機構40を介して長い側の他方の側壁14に取り付けられている。この回動支持機構40は、椅子24を、被写体となる人物が撮影時に着座する撮影位置と、車椅子等に座った者が撮影室16に進入できるようにするため椅子24を撮影室16外に待避させる待避位置とに亘って水平方向に回動させるものであり、図8に示すように、物置台25の位置に設けられる回動支持体41と、この回動支持体41と椅子24とを接続するリンクアーム42とを備える。
【0036】
図9及び図10に示すように、回動支持体41は、物置台25の下側に設けられたケース43に回動可能に収納されている。回動支持体41は、略円筒状に形成されており、各端面の中心には、支軸44,44が立設されている。支軸44,44は、図示しないがケース43内に設けられた軸孔に係合され、回動支持体41は、ケース43内で、図9及び図10中矢印A1方向及び矢印A2方向に回動可能に支持される。
【0037】
ケース43内に配設された回動支持体41は、ケース43に設けられた開口部45より一部が外部に臨まされる。開口部45に外部に臨まされた部分は、椅子24と回動支持体41とを接続するリンクアーム42が一体的に取り付けられる。また、回動支持体41の回動方向となる開口部45の開口端は、内部がケース43の内側に折り曲げられ、折り曲げ部45aの外面が略円弧状をなすように形成されている。回動支持体41が略円筒状に形成され、開口部45の折り曲げ部45aが略円弧状に形成されることで、回動支持体41と折り曲げ部45aとの境界部から、利用者の指等が挟まれにくくしている。
【0038】
この回動支持体41は、ケース43の固定板46とトグル部材47によって接続されている。トグル部材47は、引張コイルバネ、ゴム等の付勢部材であり、一端が、回動支持体41の一方の端面に突設された係止突起47aに係止され、他端が、固定板46に設けられた係止突起47bに係止されている。トグル部材47は、選択的に、回動支持体41を図9及び図10中矢印A1方向又は図9及び図10中反矢印A1方向に回動付勢する。すなわち、トグル部材47は、回動支持体41が何れか一方に回動すると、伸長し、最大に伸長する中立点を過ぎると、回動支持体41を他方の方向に回動付勢する。トグル部材47は、回動支持体41を二つのポジションに回動付勢する。
【0039】
回動支持体41の一方の端面に設けられたトグル部材47の一端が係止される係止突起47aは、回動支持体41の回動範囲を規制するための回動制御部としても機能する。ケース43側には、図9及び図10中矢印A1方向の回動を規制する第1の回動規制片48と、図9及び図10中反矢印A1方向の回動を規制する回動回動規制片49とが設けられている。回動支持体41は、第1の回動規制片48と第2の回動規制片49との間を回動し、トグル部材47により図9及び図10中矢印A1方向又は図9及び図10中反矢印A1方向に回動付勢されている回動支持体41は、係止突起47aが第1の回動規制片48又は第2の回動規制片49に押さえつけられることで、各位置に保持される。
【0040】
以上のように回動する回動支持体41には、開口部45より外部に臨まされる領域に、リンクアーム42が溶接等により一体的に設けられる。リンクアーム42は、その先端部が、椅子24の下面略中央に取り付けられる。なお、リンクアーム42は、強度補強のため、複数本設けるようにしてもよい。
【0041】
以上のような回動支持機構40には、更に、椅子24を、被写体となる人物が撮影時に着座する撮影位置にロックするロック機構51が設けられている。このロック機構51は、図9に示すように、利用者が操作する操作部材52と、回動支持体41の図9中矢印A1方向への回動を規制するストッパ53と、操作部材52が利用者によって操作されたことを検出するラッチ54とを有する。
【0042】
操作部材52は、椅子24の下面側に取り付けられる長尺状の部材であり、一端に、利用者は操作をし易くするためのグリップ55が操作部材52に対して略垂直に設けられている。操作部材52は、その中程が椅子24の下面に設けられた支軸56によって回動可能に支持されている。操作部材52は、この支軸56を中心にして、椅子24を撮影位置にロックするロック位置と待避位置への回動を可能とするロック解除位置とに亘って、すなわち図9中矢印B1方向及び反矢印B2方向に回動する。この操作部材52は、引張コイルバネ、ゴム等の付勢部材57によって、ロック位置である図9中矢印B1方向に支軸56を中心にして回動付勢されている。この付勢部材57は、一端が操作部材52の他端側に係止され、他端が椅子24の下面に係止されることで、上述のようにロック位置である図9中矢印B1方向に支軸56を中心にして操作部材52を回動付勢する。
【0043】
ロック機構51には、椅子24の下面に設けられた操作部材52の動作をケース43に設けられたラッチ54に伝達する伝達機構61が設けられている。この伝 達機構61は、外観が悪くならないように、リンクアーム42に沿って設けられている。この伝達機構61は、操作部材52の他端に回動可能に取り付けられ回動動作を直線動作に変換する変換レバー62と、変換レバー62に回動可能に取り付けられるスライド操作レバー63と、スライド操作レバー63によってスライド操作されるスライドレバー64と、スライドレバー64の直線動作を回動動作に変換し、ラッチ54を押圧する押圧レバー65とを備える。
【0044】
図9に示すように、変換レバー62は、椅子24の下面に設けられ、一端が、操作部材52の付勢部材57が係止された他端に回動可能に取り付けられ、他端が、スライド操作レバー63の一端に回動可能に取り付けられる。
【0045】
スライド操作レバー63は、図11に示すように、その中ほどに長孔の接続孔63aが設けられ、この接続孔63aには、スライドレバー64の一端に設けられた接続突起64aが係合される。このスライド操作レバー63は、一端に、支軸63cを介して、変換レバー62の他端が回動可能に取り付けられる。また、スライド操作レバー63は、他端が、椅子24の下面に設けられた支軸63bによって回動可能に取り付けられている。
【0046】
スライドレバー64は、長尺状の部材であって、リンクアーム42に沿って、リンクアーム42の下側に配設される。スライドレバー64は、図9に示すように、複数のガイド孔66が設けられており、これらガイド孔66には、椅子24の下面及びリンクアーム42に設けられた複数のガイド突起67が係合され、図9中矢印C1方向及び矢印C2方向にスライド可能に取り付けられている。このスライドレバー64は、一端に接続突起64aが設けられている。この接続突起64aは、スライド操作レバー63の接続孔63aに係合される。また、スライドレバー64の他端には、図10に示すように、押圧レバー65に接続するための接続突起64bが設けられている。この接続突起64bは、押圧レバー65の接続孔65aに係合される。すなわち、スライドレバー64は、操作部材52が回動操作されると、変換レバー62とスライド操作レバー63を介して図9及び図10中矢印C1方向及び矢印C2方向にスライドする。
【0047】
押圧レバー65は、図10に 示すように、中程で、ケース43に設けられた支軸68に回動可能に取り付けられている。押圧レバー65は、他端に、長孔の接続孔65aが設けられ、この接続孔65aにスライドレバー64の他端に設けられた接続突起64bが係合されることによって接続されている。押圧レバー65の一端は、ラッチ54を押圧する押圧部69となる。この押圧レバー65は、スライドレバー64が図10中矢印C2方向に移動しているとき、ラッチ54を押圧しない図10中矢印D2方向に回動した状態にあり、スライドレバー64が図10中矢印C1方向に移動すると、支軸68を中心にラッチ54を押圧する図10中矢印D2方向に回動する。
【0048】
ラッチ54は、回動支持体41の一方の端面に設けられている。ラッチ54は、本体部71と、回動支持体41の一方の端面に取り付けられる本体部71に設けられ、押圧レバー65の押圧部69と対向して位置され押圧部69に押圧される被押圧部72と、本体部71に設けられ、本体部71から出没する規制部73とを有する。規制部73は、本体部71より出没することで、ケース43に設けられたストッパ53に対して係脱する。すなわち、規制部73は、被押圧部72が押圧レバー65の押圧部69により押圧されていないとき、本体部71より突出し、ストッパ53に係合し、回動支持体41の図9中矢印A1方向の回動を禁止する。また、規制部73は、被押圧部72を押圧レバー65の押圧部69が押圧したとき、本体部71に引っ込み、回動支持体41が図9中矢印A1方向の回動を許可する。
【0049】
以上のように構成された回動支持機構40が椅子24を撮影室16内の撮影位置にあるときを説明すると、ケース43に支軸44,44を中心に図9及び図10中矢印A1方向及び矢印A2方向に回動可能に支持されている回動支持体41は、トグル部材47の付勢力によって、図9及び図10中矢印A2方向に回動付勢され、ケース43に設けられた第2の回動規制片49に突き当てられた状態に保持されている。したがって、回動支持体41に一体的に取り付けられている椅子24は、図8に示すように、リンクアーム42を介して撮影室16内の撮影位置にある。
【0050】
このとき、ロック機構51を構成する操作部材52は、図9に示すように、付勢部材57の付勢力によって、椅子24の下面に設けられた支軸56を中心にして、ロック位置である図9中矢印B1方向に回動された状態にある。したがって、操作部材52と接続されている変換レバー62は、図9中矢印C2方向に移動しており、支軸63bに回動可能に取り付けられているスライド操作レバー63は、変換レバー62と接続された他端が図9中矢印C2方向に移動し、接続孔63aに接続突起64aが係合されることにより中程で接続されたスライドレバー64も、変換レバー62と同方向の図9中矢印C2方向にスライドする。したがって、スライドレバー64の他端に設けられた接続突起64bが接続孔65aに係合されることにより接続された押圧レバー65は、押圧部69が図10中矢印D1方向に回動し、ラッチ54の被押圧部72を押圧していない状態にある。したがって、ラッチ54は、規制部73が本体部71より突出し、ケース43に設けられたストッパ53に係合し、回動支持体41の図10中矢印A1方向への回動を禁止している。以上のように撮影位置にロックされている椅子24は、図10中矢印A1方向への回動が禁止されていることで、利用者は、安全に椅子24に座ることができる。
【0051】
次に、椅子24を待避位置に回動操作する場合を説明する。利用者が、操作部材52を図9中矢印B2方向に回動操作すると、操作部材52に接続された変換レバー62は、図9に示すように、図9中矢印C1方向に移動し、支軸63bに回動可能に取り付けられているスライド操作レバー63は、変換レバー62と接続された他端が図9中矢印C1方向に移動し、接続孔63aに接続突起64aが係合されることにより中程で接続されたスライドレバー64も、変換レバー62と同方向の図9中矢印C1方向にスライドする。したがって、スライドレバー64の他端に設けられた接続突起64bが接続孔65aに係合されることにより接続された押圧レバー65は、押圧部69が図10中矢印D2方向に回動し、ラッチ54の被押圧部72を押圧する。すると、ラッチ54の規制部73は、本体部71内に引っ込み、ケース43に設けられたストッパ53と係合した状態が解除され、撮影位置にロックされている椅子24は、図10中矢印A1方向への回動可能な状態となる。
【0052】
利用者は、椅子24を図9中矢印A1方向に回動操作すると、椅子24が取り付けられたリンクアーム42に一体的に取り付けられている回動支持体41は、図9及び図10中矢印A1方向に回動する。すると、トグル部材47は、付勢力に抗して伸長し、最大に伸長する中立点を過ぎると、回動支持体41を図9及び図10中矢印A1方向に回動付勢し、回動支持体41は、ケース43に設けられた第2の回動規制片49に突き当てられた状態に保持される。したがって、回動支持体41に一体的に取り付けられている椅子24は、図12に示すように、待避位置に保持されることになる。
【0053】
なお、椅子24を待避位置から撮影位置に戻すときには、ラッチ54の被押圧部72は、ラッチ54の押圧部69を押圧した状態にあり、ロックされていない。したがって、利用者は、椅子24を図9及び図10中矢印A2方向に回動するだけで、回動支持体41を同方向に回動し、椅子24を撮影位置に戻すことができる。
【0054】
なお、ラッチ54には、図10に示すように、被押圧部72が押圧レバー65の押圧部69によって押圧されたことを検出する検出部74が設けられている。この検出部74は、被押圧部72が押圧された否かを検出することで、椅子24が撮影位置にあるか待避位置にあるかを検出することができる。椅子24が撮影位置にあるときは、操作部材52のロック解除操作がされない限り、被押圧部72は押圧レバー65の押圧部69によって押圧されないからである。
【0055】
ところで、椅子24には、被写体となる人物が着座したとき、椅子24を下側から支持する支持機構81が設けられている。この支持機構81は、図13に示すように、リンクアーム42に一体的に取り付けられるスリーブ82と、椅子24の下面に取り付けられ椅子24を支持する支持部材83とを備える。支持部材83は、スリーブ82に、図13中矢印E1方向及びE2方向に移動可能に挿通され、基端部側が椅子24の下面に固定される。また、支持部材82には、先端部に、椅子24を支持するための支持部84が設けられている。また、支持部材83には、スリーブ82の下側の端面に当接するフランジ状の規制部86が設けられている。規制部86は、スリーブ82の下側の端面に当接することで、支持部材83が上側となる図13中矢印E1方向に移動し過ぎることを防止する。
【0056】
支持部材83の基端部側には、スリーブ82の上側の端面と椅子24の下面との間に、コイルバネ等からなる付勢部材85が巻装される。この付勢部材85は、リンクアーム42に固定されているスリーブ82の上側の端面と支持部材83の基端部に固定された椅子24の下面との間に配設されることで、椅子24が固定されている支持部材83を設置面2と離間する方向となる図13中矢印E1方向に付勢する。
【0057】
すなわち、椅子24は、人が着座していないとき、スリーブ82の上側の端面と椅子24の下面との間に配設された付勢部材85によって、図13中矢印E1方向に付勢され、例えば、5mm程度上側に持ち上がった状態となっている。したがって、椅子24の下面に固定されている支持部材83も同方向に移動し、先端部の支持部84は、設置面2と離間した状態にある。通常、椅子24の撮影位置から待避位置への移動は、人が着座していない状態で行われる。したがって、椅子24の回動操作は、支持部84が設置面2に接触していない状態、すなわち支持部84と設置面2との間に摩擦がない状態で行うことができる。すなわち、利用者は、円滑に弱い力で椅子24の回動操作を行うことができる。したがって、上述した椅子24の回動支持機構40により回動速度は、トグル部材47の付勢力の調整のみで行うことができる。
【0058】
一方、撮影位置にある椅子24に被写体となる人物が着座すると、その人物の体重によって、付勢部材85は、収縮する。すなわち、椅子24は、設置面2の方向に沈む。すると、椅子24の下面に固定されている支持部材83も図13中矢印E2方向に移動し、支持部84は、設置面2に接触し、椅子24を支持する。したがって、椅子24は、利用者が着座する撮影位置にあるとき、支持部84によって設置面2に支持されることになり、椅子24に被写体となる人物が座ったときの椅子24のがたつきを防止することができる。
【0059】
次に、背面部12に内蔵されたメイン基板21等に組み込まれた制御回路について図14を参照して説明すると、この制御回路90は、装置の動作に必要なプログラムが記憶されるROM(Read-Only Memory)91と、装置の動作に必要なアプリケーションプログラム等が記憶されるハードディスク等からなるプログラム記憶部92と、ROM91やプログラム記憶部92に保存されているプログラムがロードされるRAM(Random-Access Memory)93と、料金投入部29より投入された金額等を判断し課金処理を行う課金処理部94と、音声を出力する音声出力部95と、音声データを可聴音として出力するスピーカ96と、外部記憶装置が装着されるドライブ97と、全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)等の制御部98とを備え、これらは、バス99を介して接続されている。また、このバス99には、撮像部17を構成する撮像装置17a、照明器具26,27,28、撮影室16に被写体が入ったかどうかを検出する被写体検出部32、椅子24が待機位置にあることを検出する検出部74等が接続されている。
【0060】
次に、図15を参照して、撮影装置1の動作を説明する。ステップS1において、制御部98は、椅子24が待避位置にあるかどうか、すなわち車椅子が撮影室16に進入可能な状態にあるかどうかを判断する。具体的に、図10に示すように、制御部98は、回動支持機構40を構成する検出部74がラッチ54の被押圧部72が押圧部69によって押圧された否かを検出するを検出する。そして、押圧部69によってラッチ54の被押圧部72が押圧レバー65の押圧部69によって押圧されたとき、椅子24が待避位置にあることを検出する。制御部98は、椅子24が撮影位置にあるとき、被写体となる人物が椅子24に座る人であると判断し、ステップS2に進み、通常モード、すなわち被写体となる人が椅子24に座って撮影するモードに移る。また、制御部98は、検出部74がラッチ54の被押圧部72が押圧部69によって押圧されていることを検出したとき、椅子24が待避位置にあると判断し、ステップS9に進み、車椅子専用のモードに移る。車椅子専用のモードは、車椅子に乗った人は車椅子に乗っていない人に比べて撮影位置の位置決め等に時間がかかることから、撮影までの時間が長くなるようになっている。
【0061】
通常のモードのとき、ステップS2において、制御部98は、ユーザが撮影位置についたかどうかを判断する。すなわち、被写体検出部32は、赤外線センサ等で構成されており、被写体のなる人が椅子24に座って膝を位置決め凹部31に係合された撮影位置についているかを検出する。制御部98は、被写体検出部32が撮影位置についていることを検出したとき、ステップS3に進み、検出していないときステップS2を繰り返す。
【0062】
ステップS3において、制御部98は、音声出力部95を介して料金を料金投入部29に投入するようにアナウンスする。すなわち、音声出力部95は、「料金をお入れください。」等のメッセージをスピーカ96より可聴音で出力する。
【0063】
これを受けて、被写体となる人は、料金投入部29より必要な料金を投入する。このとき、料金投入部29は、比較的手に届き易い位置に設けられていることから、被写体となる人は、椅子若しくは車椅子に座ったままの状態で、容易に料金を料金投入部29に投入することができる。また、料金投入部29は、一方の側壁13側に設けられていることから、介護者も入り口23より手を伸ばして容易に料金投入部29より料金を投入することができる。
【0064】
ステップS4において、制御部98は、料金投入部29より所定金額が投入されたかどうかを判断する。具体的に、課金処理部94は、料金投入部29より投入された金額を判断し、不足しているときは金額の追加を求め、多いときには、おつりを算出し返金する。そして、課金処理部94は、課金が完了したことを制御部98に出力し、これによって、制御部98は、課金処理が終了したかを判断する。制御部98は、課金処理が終了していないとき、ステップS3に戻り、再度、料金を投入するように再アナウンスする。
【0065】
ステップS6において、制御部98は、音声出力部95を介して写真撮影を開始する旨をアナウンスする。例えば、音声出力部95は、「これより写真撮影を開始します。」等のメッセージをスピーカ96より可聴音で出力する。
【0066】
所定時間が経過すると、制御部98は、ステップS6において、被写体の撮影を行う。制御部98は、撮像装置17aを駆動すると、この撮像装置17aは、取り込んだ光を光電変換し出力する。このとき、照明器具26,27,28は、発光体2を発光する。照明器具26,27は、被写体の左右斜め前方から光を被写体に光を照射するようにすることで、被写体の顔の額と顎との間、すなわち顔の上下で照明差が発生しないようにし、また、しわに影が発生しないように写真を撮ることができるようにする。また、照明器具26,27は、左右で照明差を設けて発光することから、柔らかな影を有する立体的な写真を撮ることができるようにする。
【0067】
ステップS7において、制御部98は、音声出力部95を介して写真撮影が終了した旨をアナウンスする。例えば、音声出力部95は、「写真撮影を終了しました。」等のメッセージをスピーカ96より可聴音で出力する。
【0068】
ステップS8において、制御部98は、撮像装置17aのデータを第1のプリンタ18若しくは第2のプリンタ19に出力し、第1のプリンタ18若しくは第2のプリンタ19は、入力されたデータに基づいて印画紙に印刷をする。そして、第1のプリンタ18若しくは第2のプリンタ19は、画像を印刷した印画紙を写真排出口38に排出する。
【0069】
なお、制御部98は、ステップS1において、椅子24が待避位置にあると判断したとき、車椅子の専用のモードとなり、ステップS9からステップS14までの処理を行う。ステップS9からステップS14までの処理は、上述したステップS2からステップS6までの処理と略同じであるため省略する。但し、ステップS13は、ステップS12の撮影開始のアナウンスから写真撮影を開始するまでの時間がステップS6の場合より長くなる。これは、車椅子に乗った者は、車椅子に乗っていない者と比べて写真撮影の準備に時間を要するためである。
【0070】
また、ドライブ97には、記録可能な追記型若しくは書換え型の光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、ICカード等のリムーバル記録媒体79を装着することができる。これらリムーバル記録媒体79には、例えば撮像部17で撮影した被写体の画像データが保存される。リムーバル記録媒体79に保存された画像データは、例えば他の情報処理装置を用いて読み出し、電子カルテ等の患者の顔写真として用いることができる。この患者の画像データは、リムーバル記録媒体79を用いるほか、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続された送受信部を介して上記他の情報処理装置に送信するようにしてもよい。更に、このドライブ70は、ROM型の光ディスク等のリムーバル記録媒体79を装着し、本装置1を動作させるのに必要なアプリケーションプログラムをプログラム記憶部92にインストールするのに用いるようにしてもよい。勿論、プログラム記憶部92等にインストールするプログラムは、上記送受信部を介してダウンロードしてインストールするようにしてもよい。
【0071】
以上のように構成された撮影装置1では、撮影室の床が設置面2と面一になっていることから、段差がなく、車椅子等に乗った患者も、車椅子等に乗ったまま撮影室16に入ることができる。また、この撮影装置1は、病院等に設置されるものであり、健常者だけでなく車椅子に乗った者や松葉杖をついた者の利用することから、例えば入り口23より撮影室16に入るときに、一方の側壁13等に当たってしまうことがあるが、この撮影装置1は、他方の側壁14を一方の側壁13より長く形成し、また、一方の側壁13を転倒防止部材22で設置面2に固定し、更には、天板15を側壁13,14より比重の軽い材料で形成し、重心が下方に来るように組み立てられていることから、利用者が撮影室16に入るときにぶつかって衝撃が加わったときにも、設置位置がずれたり転倒することを確実に防止することができる。更に、撮影室16に入るときには、第1乃至第3の手摺り34〜36を使うことができることから、撮影室16に入る作業を容易に行うことができるとともに撮影位置の位置決めも容易に行うことができる。
【0072】
また、この撮影装置1では、回動支持機構40により、椅子24を撮影室16より待避させることができる。したがって、車椅子に乗った患者は、椅子24を待避位置に移動させることで、車椅子に乗ったまま撮影室16に入ることができる。この椅子24は、撮影室16に設置されているとき、支持機構81で確実に支持され、患者等の被写体は、安定した状態で椅子24に座ることができる。また、料金を支払うときおいて、料金投入部29は、一方の側壁13側、すなわち入り口23の近くに設けられていることから、介護者が手を伸ばすだけで容易に料金を料金投入部29に投入することができる。
【0073】
また、この椅子24の回動支持機構40は、長い方の他方の側壁14側に設けられ、撮影室16への入り口23側には設けられていないことから、車椅子に乗った人も、容易に撮影室16への出入りを行うことができる。この回動操作機構40は、トグル部材47を用いることで、椅子24の位置を撮影位置と待避位置の2ポジションのみにすることができ、また、トグル部材47を用いることで、利用者の回動操作力を小さくすることができる。また、この回動操作機構40では、撮影位置を椅子24の基準位置とし、ロック機構51によって、撮影位置にロックするようにしている。したがって、利用者は、安全に椅子24に座ったり、また、椅子24から立ったりすることができる。また、利用者が椅子24に着座したときには、支持機構81の支持部84が設置面2に接触することで、椅子24のがたつきを防止することでき、撮影時に、椅子24のがたつきによって体がぶれてしまうことを防止することができる。
【0074】
椅子24を撮影位置から待避位置に回動する際には、操作部材52を回動操作することで、椅子24のロックを解除することができ、更にトグル部材47の付勢力を用いて椅子24を回動しているため、椅子24の回動操作に必要な力を小さくすることができる。椅子24を撮影位置から待避位置に回動操作をするとき、支持部84には、付勢部材85の付勢力により設置面2から離間する方向に移動し、支持部84が設置面2から離間することから、円滑に椅子24の回動操作を行うことができる。また、椅子24の回動操作時において、支持部84が設置面2から離間することから、椅子24の回動速度等の調整は、トグル部材47の付勢力の調整のみによって行うことができる。更に、回動支持機構40において、図10に示すように、回動支持体41が略円筒状に形成され、開口部45の折り曲げ部45aが略円弧状に形成されることで、回動支持体41と折り曲げ部45aとの境界部から、利用者の指等が挟まれないようにすることができる。
【0075】
以上、病院等に設置される撮影装置1を例にとり説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば街角等に設置される証明写真装置やゲームセンタ等に設置される装置に適用することもできる。これによって、街角やゲームセンタ等に設置された装置も、身体障害者にとって使いやすいものとなる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、椅子を撮影室内の撮影位置と撮影室外の待避位置に回動操作することができる。例えば、車椅子に乗った人は、椅子を待避位置に移動させて、車椅子のまま撮影室に入ることができる。また、松葉杖をついた人は、椅子を撮影位置に移動して着座して撮影を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した撮影装置を正面側から見た斜視図である。
【図2】上記撮影装置を背面側から見た斜視図である。
【図3】上記撮影装置の透視平面図である。
【図4】撮影室に設けられた左右一対の照明器具を説明する平面図である。
【図5】従来の方法、すなわち被写体を正面斜め上方から照射して撮影した写真を説明する図である。
【図6】図4に説明する照明器具を用いて被写体を左右斜め前方から照射して撮影した写真を説明する図である。
【図7】上記撮影装置を正面側から見た図であって、カーテンを閉めた状態を説明する図である。
【図8】撮影室内の撮影位置にある椅子の状態を示す斜視図である。
【図9】椅子の回動支持機構を説明する平面図である。
【図10】上記回動支持機構の回動支持体近傍を説明する要部平面図である。
【図11】回動支持機構を構成するスライドレバーを説明する要部平面図である。
【図12】撮影室外の待避位置にある椅子の状態を示す斜視図である。
【図13】椅子の支持機構を説明する正面図である。
【図14】制御回路の説明をするブロック図である。
【図15】上記制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図16】従来の撮影装置を説明する側面図である。
【符号の説明】
1 撮影装置、2 設置面、11 筐体、12 背面部、13 一方の側壁、14 他方の側壁、15 天板、16a 撮影面、16b 第1の照射面、16c第2の照射面、17 撮像部、17a 撮像器具、17b ハーフミラー、17c 反射板、18,19 プリンタ、40 回動支持機構、41 回動支持体、42 リンクアーム、43 ケース、44 支軸、45 開口部、47 トグル無罪、48 第1の回動規制部、49 第2の回動規制部、51 ロック機構、52 操作部材、53 ストッパ、54 ラッチ、55 グリップ、56 支軸、57 付勢部材、61 伝達機構、62 変換レバー、63 スライド操作レバー、64 スライドレバー、65 押圧レバー、69 押圧部、72 被押圧部、73 規制部、90 制御回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a photographing apparatus capable of taking an ID photo.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as shown in FIG. 16, a photographing
[0003]
In such a photographing
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the medical field, medical personnel such as doctors and nurses need to specify a patient with a medical record, a medical examination ticket, and the like. Therefore, the patient's face photo is attached to a medical record, a medical examination ticket, etc., so that medical personnel do not mistake the patient for prescription. The above-described photographing
[0005]
Some patients also require wheelchairs and crutches to move. In the photographing
[0006]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a photographing apparatus that can enter a photographing room while being on a wheelchair by allowing a chair to be retracted from the photographing room. There is to do.
[0007]
Another object of the present invention is to provide an imaging apparatus that can be safely seated on a chair by locking the movable chair at the imaging position.
[0008]
It is another object of the present invention to provide a photographing apparatus that can easily move a chair and can be safely performed.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, an imaging device according to the present invention provides an imaging room for imaging an object, a chair provided in the imaging room, on which the object is seated, and an imaging for imaging the object seated on the chair in the imaging room. And a rotation support mechanism for supporting the chair so as to be rotatable in a horizontal direction over a shooting position in the shooting room and a retracted position retracted from the shooting room. The rotation support mechanism includes a rotation support body rotatably provided on a side wall constituting the photographing room, a link arm having one end integrally connected to the rotation support body, and a chair attached to the other end. The chair attached to the link arm around the pivot support is pivotally supported in the horizontal direction.
[0010]
The rotation support mechanism includes, for example, a first rotation restriction unit that restricts the rotation of the rotation support so as to hold the chair in the photographing position, and the rotation support so as to hold the chair in the retracted position. A second rotation restricting portion for restricting the rotation of the second member, a fixing portion on the side wall side, and a rotation support member, and connecting the rotation support member to the direction of the first rotation restricting portion and the second rotation restriction member. And a toggle mechanism that biases in any direction of the direction of the part.
The rotation support body is formed so as to have a substantially cylindrical shape as a whole, and a side edge portion of the rotation support body in the rotation direction of an opening portion that exposes a part of the rotation support body to the outside. Is bent inward, and the bent portion is formed in a substantially arc shape.
[0011]
Further, the rotation support mechanism has a lock mechanism that locks the chair in the photographing position, and the lock mechanism is provided on the chair, and can be rotated between the lock position and the lock release position, and the side wall side. A stopper that restricts rotation of the rotation support body in the photographing position in the direction of the retracted position, and a detection unit that detects that the operation member has been rotated in the direction of the lock release position and the stopper. And a latch member having a lock piece to be engaged and disengaged, and the latch member is engaged with the stopper of the lock piece when the detection unit detects that the operation member is rotated in the direction of the unlocking position. The state is released so that the rotation support body can rotate in the direction of the storage position.
[0012]
When the subject is seated on the lower surface of the chair, a support mechanism is further provided to support the chair. The support mechanism includes a sleeve attached to the link arm, one end attached to the chair, and the other end supporting the chair. Support part toProvidedA support member attached to the sleeve so as to be movable in a substantially vertical direction, and disposed between the sleeve of the support member and the chair, and the support member to which the chair is attached is arranged in a direction in which the support portion is separated from the installation surface. When the subject is seated on the chair, the support member moves in a direction in which the support portion comes into contact with the installation surface against the biasing force of the biasing member due to the weight of the person. To do.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an imaging apparatus to which an imaging apparatus according to the present invention is applied will be described with reference to the drawings.
[0014]
As shown in FIGS. 1 to 3, a photographing
[0015]
The
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The details of the photographing
[0021]
The surface facing the patient sitting on the
[0022]
The
[0023]
By the way, as shown in FIG. 4, the
[0024]
In addition, the face shown in the photograph is generally more visible to the viewer if there is a difference in illumination between the left and right. Therefore, the
[0025]
As a confirmation of the effect, FIG. 5 shows a photograph of the subject irradiated with light from the upper front of the subject, and FIG. 6 shows the light from diagonally forward and left of the subject using the
[0026]
Furthermore, in this photographing
[0027]
Further, as shown in FIGS. 1 to 3, the photographing
[0028]
In this example, only the
[0029]
A
[0030]
In addition, the
[0031]
The
[0032]
A curtain rail or hook (not shown) is provided in an area to be the
[0033]
A
[0034]
Note that one
[0035]
By the way, the
[0036]
As shown in FIGS. 9 and 10, the
[0037]
A part of the
[0038]
The
[0039]
The locking protrusion 47 a that is engaged with one end of the
[0040]
In the
[0041]
The above-described
[0042]
The
[0043]
In the
[0044]
As shown in FIG. 9, the
[0045]
As shown in FIG. 11, the
[0046]
The
[0047]
As shown in FIG. 10, the pressing
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
At this time, as shown in FIG. 9, the
[0051]
Next, a case where the
[0052]
The user moves the
[0053]
When the
[0054]
As shown in FIG. 10, the
[0055]
By the way, the
[0056]
A biasing
[0057]
That is, when the
[0058]
On the other hand, when a person as a subject sits on the
[0059]
Next, the control circuit incorporated in the
[0060]
Next, the operation of the
[0061]
In the normal mode, in step S2, the control unit 98 determines whether or not the user has reached the shooting position. That is, the
[0062]
In step S <b> 3, the control unit 98 announces that the fee is input to the
[0063]
In response to this, the person who becomes the subject inputs a necessary fee from the
[0064]
In step S <b> 4, the control unit 98 determines whether or not a predetermined amount has been input from the
[0065]
In step S <b> 6, the control unit 98 announces that photography is to be started via the audio output unit 95. For example, the audio output unit 95 outputs a message such as “Starting photography” from the
[0066]
When the predetermined time has elapsed, the control unit 98 captures the subject in step S6. When the control unit 98 drives the
[0067]
In step S <b> 7, the control unit 98 announces through the audio output unit 95 that photography has been completed. For example, the audio output unit 95 outputs a message such as “photographing has been completed” from the
[0068]
In step S8, the control unit 98 outputs the data of the
[0069]
When the control unit 98 determines in step S1 that the
[0070]
The
[0071]
In the
[0072]
In the photographing
[0073]
Further, since the
[0074]
When the
[0075]
As described above, the photographing
[0076]
【The invention's effect】
According to the present invention, the chair can be rotated to the photographing position in the photographing room and the retracted position outside the photographing room. For example, a person in a wheelchair can move the chair to the retracted position and enter the photography room with the wheelchair. A person wearing a crutch can take a picture by moving the chair to the photographing position and sitting down.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a photographing apparatus to which the present invention is applied as seen from the front side.
FIG. 2 is a perspective view of the photographing apparatus viewed from the back side.
FIG. 3 is a perspective plan view of the photographing apparatus.
FIG. 4 is a plan view for explaining a pair of left and right lighting fixtures provided in a photographing room.
FIG. 5 is a diagram for explaining a conventional method, that is, a photograph taken by irradiating a subject from obliquely upward on the front side.
6 is a diagram illustrating a photograph taken by irradiating a subject from diagonally front left and right using the lighting apparatus illustrated in FIG. 4. FIG.
FIG. 7 is a diagram of the photographing apparatus viewed from the front side, and is a diagram illustrating a state where a curtain is closed.
FIG. 8 is a perspective view showing a state of a chair at a photographing position in a photographing room.
FIG. 9 is a plan view for explaining a pivot support mechanism of the chair.
FIG. 10 is a plan view of a main part for explaining the vicinity of a rotation support body of the rotation support mechanism.
FIG. 11 is a plan view of a main part for explaining a slide lever constituting the rotation support mechanism.
FIG. 12 is a perspective view showing a state of the chair in the retracted position outside the photographing room.
FIG. 13 is a front view illustrating a chair support mechanism.
FIG. 14 is a block diagram illustrating a control circuit.
FIG. 15 is a flowchart illustrating the operation of the control circuit.
FIG. 16 is a side view illustrating a conventional photographing apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (7)
上記撮影室内に設けられ、被写体が着座する椅子と、
上記撮影室の上記椅子に着座した被写体を撮影する撮影手段と、
上記椅子を、上記撮影室内の撮影位置と上記撮影室より待避した待避位置とに亘って水平方向に回動可能に支持する回動支持機構とを備え、
上記回動支持機構は、上記撮影室を構成する側壁に回動可能に設けられる回動支持体と、一端が回動支持体に一体的に接続され、他端に上記椅子が取り付けられ、上記回動支持体を中心に上記椅子を水平方向に回動可能に支持するリンクアームと、上記椅子を上記撮影位置に保持するように上記回動支持体の回動を規制する第1の回動規制部と、上記椅子を上記待避位置に保持するように上記回動支持体の回動を規制する第2の回動規制部と、上記側壁側の固定部と上記回動支持体とを接続し上記回動支持体を上記第1の回動規制部の方向と上記第2の回動規制部の方向の何れかの方向に付勢するトグル機構とを有し、
上記回動支持体は、全体が略円筒状をなすように形成されるとともに、この回動支持体の一部を外部に臨ませる開口部の上記回動支持体の回動方向の側縁部は、内方側に折り曲げられ、折曲部が略円弧状をなすように形成されている撮影装置。 A shooting room for shooting subjects,
A chair provided in the shooting room, on which a subject sits,
Photographing means for photographing a subject seated on the chair in the photographing room;
A rotation support mechanism for supporting the chair so as to be rotatable in a horizontal direction between a shooting position in the shooting room and a retracted position retracted from the shooting room;
The rotation support mechanism includes a rotation support body rotatably provided on a side wall constituting the photographing room, one end integrally connected to the rotation support body, and the other end to which the chair is attached. A link arm that supports the chair so as to be rotatable in a horizontal direction around the rotation support, and a first rotation that restricts the rotation of the rotation support so as to hold the chair in the photographing position. Connecting the restricting portion, the second turning restricting portion for restricting the turning of the turning support so as to hold the chair in the retracted position, and the fixing portion on the side wall side and the turning support. And a toggle mechanism that urges the rotation support body in one of the direction of the first rotation restriction portion and the direction of the second rotation restriction portion,
The rotating support is formed so as to have a substantially cylindrical shape as a whole, and a side edge portion in the rotating direction of the rotating support of an opening that exposes a part of the rotating support to the outside. Is a photographing device that is bent inward and has a bent portion having a substantially arc shape.
上記支持機構は、上記リンクアームに取り付けられたスリーブと、一端が上記椅子に取り付けられ、他端に上記椅子を支持する支持部が設けられ、上記スリーブに略垂直方向に移動可能に取り付けられた支持部材と、上記支持部材の上記スリーブと上記椅子との間に配設され、上記椅子が取り付けられた支持部材を、上記支持部が設置面と離間する方向に付勢する付勢部材とを有し、上記支持部材は、上記被写体が上記椅子に着座したとき、この人物の重さにより上記付勢部材の付勢力に抗して支持部が設置面に接触する方向に移動する請求項1記載の撮像装置。When the subject is seated on the lower surface of the chair, a support mechanism for supporting the chair is further provided.
The support mechanism is provided with a sleeve attached to the link arm, one end attached to the chair, and a support portion supporting the chair at the other end, and attached to the sleeve so as to be movable in a substantially vertical direction. A support member, and a biasing member disposed between the sleeve of the support member and the chair, and biasing the support member to which the chair is attached in a direction in which the support portion is separated from the installation surface. The support member moves in a direction in which the support portion comes into contact with the installation surface against the urging force of the urging member by the weight of the person when the subject is seated on the chair. The imaging device described.
上記回動支持機構は、上記長い方の側壁に設けられ、上記椅子を上記長い方の側壁側に待避可能に回動支持する請求項1記載の撮影装置。The photographing room has a pair of side walls that are substantially perpendicular to a photographing surface facing the subject front of the photographing room, and the pair of side walls have different lengths toward the back side facing the photographing surface. The area extending from the end of the shorter side wall on the back side to the end of the longer side wall is the entrance of the subject,
The photographing apparatus according to claim 1, wherein the rotation support mechanism is provided on the longer side wall and rotatably supports the chair on the longer side wall side so as to be retractable.
上記撮影室内に設けられ、被写体が着座する椅子と、
上記撮影室の上記椅子に着座した被写体を撮影する撮影手段と、
上記椅子を、上記撮影室内の撮影位置と上記撮影室より待避した待避位置とに亘って水平方向に回動可能に支持する回動支持機構とを備え、
上記回動支持機構は、上記撮影室を構成する側壁に回動可能に設けられる回動支持体と、一端が回動支持体に一体的に接続され、他端に上記椅子が取り付けられ、上記回動支持体を中心に上記椅子を水平方向に回動可能に支持するリンクアームと、上記椅子を上記撮影位置に保持するように上記回動支持体の回動を規制する第1の回動規制部と、上記椅子を上記待避位置に保持するように上記回動支持体の回動を規制する第2の回動規制部と、上記側壁側の固定部と上記回動支持体とを接続し上記回動支持体を上記第1の回動規制部の方向と上記第2の回動規制部の方向の何れかの方向に付勢するトグル機構と、上記椅子を上記撮影位置にロックするロック機構とを有し、
上記ロック機構は、上記椅子に設けられ、ロック位置とロック解除位置とに亘って回動可能な操作部材と、上記側壁側に設けられ、上記撮影位置にある回動支持体の上記待避位置の方向への回動を規制するストッパと、上記操作部材がロック解除位置の方向に回動されたことを検出する検出部と、上記ストッパに対して係脱するロック片とを有するラッチ部材とを有し、上記ラッチ部材は、上記操作部材がロック解除位置の方向に回動されたことを検出部で検出したとき、上記ロック片の上記ストッパとの係合状態を解除し、上記回動支持体が上記待避位置の方向へ回動可能な状態にする撮影装置。 A shooting room for shooting subjects,
A chair provided in the shooting room, on which a subject sits,
Photographing means for photographing a subject seated on the chair in the photographing room;
A rotation support mechanism for supporting the chair so as to be rotatable in a horizontal direction between a shooting position in the shooting room and a retracted position retracted from the shooting room;
The rotation support mechanism includes a rotation support body rotatably provided on a side wall constituting the photographing room, one end integrally connected to the rotation support body, and the other end to which the chair is attached. A link arm that supports the chair so as to be rotatable in a horizontal direction around the rotation support, and a first rotation that restricts the rotation of the rotation support so as to hold the chair in the photographing position. Connecting the restricting portion, the second turning restricting portion for restricting the turning of the turning support so as to hold the chair in the retracted position, and the fixing portion on the side wall side and the turning support. And a toggle mechanism that urges the rotation support body in one of the direction of the first rotation restriction portion and the direction of the second rotation restriction portion, and the chair is locked at the photographing position. A locking mechanism,
The lock mechanism is provided on the chair, and can be rotated between a lock position and an unlock position. The lock mechanism is provided on the side wall side, and is provided at the retracted position of the rotation support body at the photographing position. A stopper that restricts rotation in the direction, a detection unit that detects that the operation member has been rotated in the direction of the unlocking position, and a latch member that includes a lock piece that engages and disengages with respect to the stopper. And the latch member releases the engagement state of the lock piece with the stopper when the detection unit detects that the operation member is rotated in the direction of the unlocking position, and supports the rotation. An imaging device that allows the body to rotate in the direction of the retracted position.
上記支持機構は、上記リンクアームに取り付けられたスリーブと、一端が上記椅子に取り付けられ、他端に上記椅子を支持する支持部が設けられ、上記スリーブに略垂直方向に移動可能に取り付けられた支持部材と、上記支持部材の上記スリーブと上記椅子との間に配設され、上記椅子が取り付けられた支持部材を、上記支持部が設置面と離間する方向に付勢する付勢部材とを有し、上記支持部材は、上記被写体が上記椅子に着座したとき、この人物の重さにより上記付勢部材の付勢力に抗して支持部が設置面に接触する方向に移動する請求項5記載の撮像装置。When the subject is seated on the lower surface of the chair, a support mechanism for supporting the chair is further provided.
The support mechanism is provided with a sleeve attached to the link arm, one end attached to the chair, and a support portion supporting the chair at the other end, and attached to the sleeve so as to be movable in a substantially vertical direction. A support member, and a biasing member disposed between the sleeve of the support member and the chair, and biasing the support member to which the chair is attached in a direction in which the support portion is separated from the installation surface. The support member moves in a direction in which the support portion comes into contact with the installation surface against the urging force of the urging member by the weight of the person when the subject is seated on the chair. The imaging device described.
上記回動支持機構は、上記長い方の側壁に設けられ、上記椅子を上記長い方の側壁側に待避可能に回動支持する請求項5記載の撮影装置。The photographing room has a pair of side walls that are substantially perpendicular to a photographing surface facing the subject front of the photographing room, and the pair of side walls have different lengths toward the back side facing the photographing surface. The area extending from the end of the shorter side wall on the back side to the end of the longer side wall is the entrance of the subject,
6. The photographing apparatus according to claim 5, wherein the rotation support mechanism is provided on the longer side wall and rotatably supports the chair on the longer side wall side so as to be retractable.
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