JP4216520B2 - Optically active isosorbide derivative and production method thereof, photoreactive chiral agent, liquid crystal composition, liquid crystal color filter, optical film and recording medium, method for changing liquid crystal helical structure, method for fixing liquid crystal helical structure - Google Patents

Optically active isosorbide derivative and production method thereof, photoreactive chiral agent, liquid crystal composition, liquid crystal color filter, optical film and recording medium, method for changing liquid crystal helical structure, method for fixing liquid crystal helical structure Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光性を有する光学活性イソソルビド誘導体、その製造方法、液晶構造に変化を起こさせる光反応型キラル剤、これを含む液晶組成物、液晶カラーフィルター、光学フィルム及び記録媒体、並びに液晶の螺旋構造を変化若しくは固定化させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶材料が注目され、例えば、螺旋構造を有し、該螺旋の捻れ力(捻れ角)により多彩な選択反射色を示すコレステリック液晶化合物等は、その選択反射性や選択反射光の色純度に優れることから、光学フィルム、液晶カラーフィルター、あるいは記録媒体等に広く使用されている。
その具体例として、カラーフィルターを例にとってその現状を以下に述べる。
【0003】
例えば、カラー液晶ディスプレー等に用いられるカラーフィルターは、一般に、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各画素と、その間隙に表示コントラストの向上を目的とするブラックマトリクスとが形成されて構成される。このようなカラーフィルターは、従来、樹脂中に顔料を分散させたものや染料を染着させたものが主流であり、その製造方法も、着色樹脂液をスピンコート等によりガラス基板上に塗布して着色レジスト層を形成し、フォトリソグラフィ法によるパターニングを行ってカラーフィルター画素を形成したり、着色画素を基板に直接印刷したりする方法が一般的であった。
【0004】
しかし、例えば、印刷法による製造方法では、画素の解像度が低く高精細な画像パターンの形成には対応が難しいという欠点があり、スピンコート法による製造方法では材料ロスが大きく、また大面積の基板に塗布する場合の塗布ムラが大きいといった欠点があった。また電着法による製造方法によると、比較的解像度が高く、着色層のムラも少ないカラーフィルターを得ることができる反面、製造工程が煩雑であり液管理も難しいといった難点を有していた。
以上より、カラーフィルターの製造工程としては、材料ロスが少なく高効率に且つ簡便に、高品質なカラーフィルターを製造しうる製造方法が要望されていた。
【0005】
一方、カラーフィルターの性能としては、透過率、色純度が高いことが求められ、近年、染料を用いた方法では染料の種類や染着樹脂を最適化したり、顔料を用いる方法ではより微細分散した顔料を用いることにより上記要求に対する向上が図られてきた。しかしながら、最近の液晶ディスプレイ(LCD)パネルにおける、カラーフィルターの透過率、色純度に対する要求は極めて高く、特に反射型LCD用カラーフィルターにおいては、ペーパーホワイトの白表示とコントラスト、及び色再現性の両立が難しい一方、従来の製造方法における、樹脂中に染料を染着させ、或いは顔料を分散させて製造されるカラーフィルターは、いずれも光吸収型のカラーフィルターであるため、透過率の更なる向上による色純度の改善は略限界に達していた。
【0006】
以上のような状況に対して、コレステリック液晶を主成分とする偏光利用型カラーフィルターが最近注目されている。この偏光利用型カラーフィルターは、一定の光量を反射しそれ以外を透過して画像表示を行うため、光の利用効率が本来高く、透過率及び色純度の点でも光吸収型のカラーフィルターよりも卓越した性能を有する。他方、その製造方法には、均一厚が得られる観点から、スピンコート法等を用いて基板上に成膜する方法が一般に行われてきたが、材料ロスが大きいといった問題がありコストの点で不利であった。
【0007】
上記問題を解決し、カラーフィルター膜の色純度等の均一性を確保することができ、しかも製造工程数の低減をも実現しうる手段として、光反応型のキラル化合物(カイラル化合物)を用いる方法が有効である。この方法は、光反応型のキラル化合物を含む液晶組成物に該キラル化合物の反応波長の光をパターン状に照射すると、その照射エネルギーの強度に応じてキラル化合物の反応が進行し、液晶化合物の螺旋ピッチ(螺旋の捻れ角)が変化するので、光量差のあるパターン露光のみにより画素ごとに選択反射色が形成されるという原理を用いている。つまり、カラーフィルター形成時におけるパターニングの回数は透過光量の異なるマスクを用いた1回のマスク露光で完了し得るというメリットがある。
従って、画像様に光照射してパターニングした後、パターニングされたコレステリック液晶化合物を固定化することにより、カラーフィルターとして機能する膜を形成できる。この手法は、光学用のフィルムや画像の記録等にも応用できる。
【0008】
特に、1回のマスク露光によってカラーフィルターを作製する場合などは、B(青色)、G(緑色)、R(赤色)の3原色を一回の露光で色純度良く形成できることが望まれる。しかし、液晶の捻れの変化率が小さい場合には十分な色純度が得られない。従って、1回の露光で色純度の高い3原色を表示させる観点では、実用的には、用いる光反応型のキラル化合物として、液晶化合物の螺旋構造の捻れ力を大きく変化させ得る、捻れ変化率の大きいキラル化合物(キラル剤)を用いる必要がある。即ち、捻れ変化率の大きいキラル化合物を用いることにより、その光量変化により選択反射する色相の幅を拡げることができる。
【0009】
このようなキラル剤として、先に本出願人により、桂皮酸誘導体によってエステル化されたイソソルビド骨格を持つ光反応型キラル剤の出願(特願2001−5740、特願2000−382515、特願2000−382516、特願2001−146120)がなされている。また、WO00/34808には、ベンジリデンメントン型の光反応型キラル剤が開示されている。
一方、マスク露光に用いる光源は、一般的には365nmに輝線を有する超高圧水銀ランプであり、マスク露光の際に高感度で、即ちキラル化合物の反応を速くするためには、この波長領域におけるキラル剤のモル吸光係数が大きいことが望ましい。
しかしながら、上記に記載のキラル剤は、365nmにおけるモル吸光係数が小さくマスク露光の際に感度が低い、或いは光異性化後のシス体の熱安定性に欠けるという問題を有していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、照射する光量により液晶の螺旋ピッチ(捻れ力、螺旋の捻れ角)等の配向構造を変化させ得る光反応性を備え、しかも、例えばネマチック液晶化合物を含むコレステリック液晶相の場合に、選択反射可能な波長領域の幅が広く多彩な選択反射を示し、特に3原色(B、G、R)を色純度高く表示させることができるなど、その螺旋ピッチ(捻れ力)を大きく変化させることの可能な光反応型キラル剤は、未だ提供されていないのが現状である。
【0011】
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、
本発明は、第一に、感光性を有し、光により異性化して構造変化し得る、且つ光異性化後のシス体の熱安定性に優れた新規な光学活性化合物を提供することを目的とする。
第二に、液晶性化合物の配向を制御し得、かつ光による液晶の螺旋ピッチ(捻れ力)の変化率(以下、「捻れ変化率」ということがある。)が大きく、例えばコレステリック液晶相の場合には、3原色(B、G、R)を含む広範な選択反射が可能で、色純度の高い3原色を表示させ得る光反応型キラル剤を提供することを目的とする。
第三に、光により液晶の螺旋ピッチ(捻れ力)を変化でき、且つその捻れ変化率の大きい光反応型キラル剤を含み、光により液晶分子の配向状態を大きく立体的に制御して光学特性を変化しうる液晶組成物、例えばコレステリック液晶の場合には、光照射により3原色を含む広範な選択反射色を示し、しかも色純度に優れた3原色の表示が可能な液晶組成物を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、第四に、捻れ変化率の大きい光反応型キラル剤を含む液晶組成物に光照射して液晶の螺旋ピッチ(捻れ力)を大きく変化させうる、液晶の螺旋構造を変化させる方法を提供することを目的とする。
第五に、捻れ変化率の大きい光反応型キラル剤を含む液晶組成物に対し、画像様に露光した後、パターン化された螺旋ピッチを損なわず維持された状態で固定化でき、特に液晶相がコレステリック液晶相の場合には、所望の選択反射色に液晶の螺旋構造を固定化し、色純度の高い色相を得ることのできる、液晶の螺旋構造を固定化する方法を提供することを目的とする。
【0013】
更に本発明は、第六に、光照射により液晶の螺旋ピッチ(捻れ力)を大きく変化させ得る光反応型キラル剤を含み、色純度の高い液晶カラーフィルターを提供することを目的とする。
第七に、光照射により液晶の捻れ力を大きく変化させ得る光反応型キラル剤を含む非光吸収型の光学フィルム、例えばコレステリック液晶相の場合には、選択反射域が広範で色純度の高い光学フィルムを提供することを目的とする。
第八に、光照射により液晶の捻れ力を大きく変化させ得る光反応型キラル剤を含み、画像様に光量を変化させることにより鮮明な画像を形成し得る記録媒体、例えば液晶相がコレステリック液晶相の場合には、色相が広範で色純度の高い選択反射色よりなる画像を形成し得る記録媒体を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の手段は、以下の通りである。
<1> 下記一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体。
【化3】

Figure 0004216520
〔一般式(I)中、R1とR9はそれぞれ独立に、無置換又は置換してもよいアルキル基、無置換又は置換してもよいアルケニル基、無置換又は置換してもよいアリール基、無置換又は置換してもよい複素環基、無置換又は置換してもよいアルコキシ基、無置換又は置換してもよいアリールオキシ基、−NR1718、(該R17とR18はそれぞれ独立に水素原子、無置換又は置換してもよいアルキル基、無置換又は置換してもよいアリール基を示す。)を表す。R2とR10はそれぞれ独立に水素原子、無置換又は置換してもよいアルキル基、無置換又は置換してもよいアリール基を表す。R3〜R6とR11〜R14はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、無置換又は置換してもよいアルキル基、無置換又は置換してもよいアルコキシ基を表す。R7とR15及びR8とR16はそれぞれ独立に水素原子、無置換又は置換してもよいアルキル基を表す。R2とR4及びR10とR12は互いに結合して5員環又は6員環を形成してもよい。〕
<2> 下記一般式(II)及び一般式(III)で表されるアリールハライドと下記一般式(IV)で表されるイソソルビド誘導体とを反応させることを特徴とする上記<1>に記載の光学活性イソソルビド誘導体の製造方法。
【化4】
Figure 0004216520
〔一般式(II)〜(IV)中のR1〜R16は、上記一般式(I)中のR1〜R16とそれぞれ同義である。X1とX2はそれぞれ独立にハロゲン原子を表す。〕
<3> 上記<1>に記載の光学活性イソソルビド誘導体からなる光反応型キラル剤。
<4> 少なくとも液晶性化合物と、上記<1>に記載の光学活性イソソルビド誘導体の少なくとも一種とを含む液晶組成物。
<5> 重合性基を少なくとも1個有する液晶性化合物と、上記<1>に記載の光学活性イソソルビド誘導体の少なくとも一種と、光重合開始剤とを含む液晶組成物。
<6> 上記<1>に記載の光学活性イソソルビド誘導体と前記光重合開始剤とが、それぞれ異なる感光波長領域を持つ上記<5>に記載の液晶組成物。
<7> 上記<4>から<6>のいずれかに記載の液晶組成物に光を照射して、一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体の構造を変化させる、液晶の螺旋構造を変化させる方法。
<8> 上記<4>から<6>のいずれかに記載の液晶組成物に対して、一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体の感光波長領域の光を画像様に照射した後、光重合開始剤の感光波長領域の光を照射して光重合を行う工程を有する、液晶の螺旋構造を固定化する方法。
<9> 少なくとも液晶性化合物と、上記<1>に記載の光学活性イソソルビド誘導体の少なくとも一種とを含む液晶カラーフィルター。
<10> 少なくとも液晶性化合物と、上記<1>に記載の光学活性イソソルビド誘導体の少なくとも一種とを含む光学フィルム。
<11> 少なくとも液晶性化合物と、上記<1>に記載の光学活性イソソルビド誘導体の少なくとも一種とを含む記録媒体。
【0015】
【発明の実施の形態】
(光学活性イソソルビド誘導体)
以下に、本発明の光学活性イソソルビド誘導体について、詳細に説明する。
本発明の光学活性イソソルビド誘導体は、下記に示す一般式(I)で表される光学活性化合物であり、それ自身光によってシス−トランス異性化し、構造変化するものであり、特に365nm付近の波長領域に感光性を有する。
【0016】
【化5】
Figure 0004216520
上式(I)中、R1とR9はそれぞれ独立に無置換又は置換してもよいアルキル基、無置換又は置換してもよいアルケニル基、無置換又は置換してもよいアリール基、無置換又は置換してもよい複素環基、無置換又は置換してもよいアルコキシ基、無置換又は置換してもよいアリールオキシ基、−NR1718、(該R17とR18はそれぞれ独立に水素原子、無置換又は置換してもよいアルキル基、無置換又は置換してもよいアリール基を示す。)を表す。R2とR10はそれぞれ独立に水素原子、無置換又は置換してもよいアルキル基、無置換又は置換してもよいアリール基を表す。R3〜R6とR11〜R14はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、無置換又は置換してもよいアルキル基、無置換又は置換してもよいアルコキシ基を表す。R7とR15及びR8とR16はそれぞれ独立に水素原子、無置換又は置換してもよいアルキル基を表す。R2とR4及びR10とR12は互いに結合して5員環又は6員環を形成してもよい。
【0017】
1とR9で表されるアルキル基としては、無置換でも置換基で置換されていてもよく、総炭素数1〜30のアルキル基が好ましく、総炭素数1〜20のアルキル基が特に好ましい。
置換されている場合の置換基としては、例えば、ハロゲン原子、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、シアノ基、ヒドロキシル基が好ましく、中でも、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基が特に好ましい。
上記アルキル基の具体例としては、メチル基、ペンチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、ベンジル基、アリル基、メトキシエチル基、アセチルオキシメチル基等が挙げられる。
【0018】
1とR9で表されるアルケニル基としては、無置換でも置換基で置換されていてもよく、総炭素数2〜30のアルケニル基が好ましく、総炭素数2〜20のアルケニル基が特に好ましい。
置換されている場合の置換基としては、例えば、ハロゲン原子、アリール基、アルキニル基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、シアノ基、ヒドロキシル基が好ましく、特にアリール基、アルコキシ基、アシルオキシ基が好ましい。
上記アルケニル基の具体例としては、ビニル基、フェニルエテニル基、4−ペンチルオキシフェニルエテニル基、メトキシビニル基等が挙げられる。
【0019】
1とR9で表されるアリール基、複素環基としては、無置換でも置換基で置換されていてもよく、総炭素数4〜40のアリール基、複素環基が好ましく、総炭素数4〜30のアリール基、複素環基が特に好ましい。
置換されている場合の置換基としては、例えば、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、シアノ基、ヒドロキシル基が好ましく、中でも、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、ヒドロキシル基が特に好ましい。
上記アリール基の具体例としては、フェニル基、β−ナフチル基、4−メチルフェニル基、4−ビニルフェニル基、4−ブチルオキシフェニル基、4−ベンゾイルオキシフェニル基、ピリミジン−2−イル基等が挙げられる。
また、上記複素環基の具体例としては、例えば、ピリジン環、ピリミジン環、フラン環、ベンゾフラン環等が好ましく、中でもピリジン環、ピリミジン環が好ましい。
【0020】
1とR9で表されるアルコキシ基としては、無置換でも置換基で置換されていてもよく、総炭素数1〜30のアルコキシ基が好ましく、総炭素数1〜20のアルコキシ基が特に好ましい。
置換されている場合の置換基としては、例えば、ハロゲン原子、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基が好ましく、中でも、ハロゲン原子、アリール基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基が好ましい。
上記アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、ブチルオキシ基、ベンジルオキシ基、メトキシエトキシエトキシ基、アセチルオキシヘキシルオキシ基、ベンゾイルオキシドデシルオキシ基等が挙げられる。
【0021】
1とR9で表されるアリールオキシ基としては、無置換でも置換基で置換されていてもよく、総炭素数4〜40のアリールオキシ基が好ましく、総炭素数4〜30のアリールオキシ基が特に好ましく、また、アリール部は複素環であってもよい。
置換されている場合の置換基としては、例えば、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、シアノ基が好ましく、中でも、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基が特に好ましい。
上記アリールオキシ基の具体例としては、フェノキシ基、ビフェニルオキシ基、β−ナフチルオキシ基、4−フェノキシカルボニルフェノキシ基、メトキシフェノキシ基等が挙げられる。
【0022】
1とR9で表される−NR1718基内のR17とR18は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基、アリール基を示す。
【0023】
17とR18で表されるアルキル基としては、無置換でも置換基で置換されていてもよく、総炭素数1〜20のアルキル基が好ましく、総炭素数1〜12のアルキル基が特に好ましい。置換されている場合の置換基としては、例えば、ハロゲン原子、アルコキシ基アリール基が好ましい。
上記アルキル基の具体例としては、メチル基、ブチル基、トリフルオロメチル基、メトキシエチル基、ベンジル基等が挙げられる。
【0024】
17とR18で表されるアリール基としては、無置換でも置換基で置換されていてもよく、総炭素数6〜30のアリール基が好ましく、総炭素数6〜20のアリール基が特に好ましい。置換されている場合の置換基としては、例えばハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、シアノ基が好ましく、特にハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基が好ましい。
上記アリール基の具体例としては、フェニル基、β−ナフチル基、4−メチルフェニル基、4−ブチルオキシフェニル基、4−フルオロフェニル基が挙げられる。
上記した−NR1718で表される基の中でも、特に−NHR17が好ましい。
【0025】
また、R1とR9で表される上述のアルキル基、アリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、−NR1718は、下記に示す基で置換されていてもよい。
【0026】
【化6】
Figure 0004216520
【0027】
以上、上述したR1とR9で表される基の中でも、R1とR9がアルキル基又はアリール基を表す場合が好ましく、特にR1とR9が同一のアルキル基又はアリール基を表す場合が好ましい。
【0028】
2とR10で表されるアルキル基としては、無置換でも置換基で置換されていてもよく、総炭素数1〜20のアルキル基が好ましく、特に総炭素数1〜8のアルキル基が好ましい。置換基の例としては、ハロゲン原子、アルコキシ基が好ましい。
上記アルキル基の具体例としては、メチル基、ブチル基、トリフルオロメチル基、メトキシエチル基等が挙げられる。
【0029】
2とR10で表されるアリール基としては、無置換でも置換基で置換されていてもよく、総炭素数6〜30のアリール基が好ましく、特に総炭素数6〜20のアリール基が好ましい。置換基の例としては、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基が好ましい。
上記アリール基の具体例としては、フェニル基、β−ナフチル基、4−メチルフェニル基、4−クロロフェニル基、4−メトキシフェニル基等が挙げられる。
上述したR2とR10で表される基の中でも、R2とR10が水素原子又は後述するR2とR4及びR10とR12が互いに結合して5員環又は6員環を形成する場合が好ましい。また、R2とR10が同一の基を示す場合が好ましい。
【0030】
3〜R6とR11〜R14で表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子が好ましく、特にフッ素原子が好ましい。
3〜R6とR11〜R14で表されるアルキル基は、前述のR2とR10で表されるアルキル基と同義であり、好ましい基も同様である。
3〜R6とR11〜R14で表されるアルキコキシ基は、無置換でも置換されていてもよく、総炭素数1〜20のアルコキシ基が好ましく、特に総炭素数1〜8のアルコキシ基が好ましい。置換基の例としては、ハロゲン原子が好ましい。具体例としては、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられる。
【0031】
上述したR3〜R6とR11〜R14で表される基の中でも、R3〜R6及びR11〜R14が水素原子、アルキル基、アルコキシ基を示すものが好ましく、特にR3〜R6の全てが水素原子又は何れか1つの置換基がアルキル基又はアルコキシ基を示す場合、且つR11〜R14の全てが水素原子又は何れか1つの置換基がアルキル基又はアルコキシ基を示す場合が好ましい。またR3とR11、R4とR12、R5とR13、R6とR14が同一の基を示す場合が好ましい。
【0032】
7とR15で表されるアルキル基は、前述のR2とR10で表されるアルキル基と同義であり、好ましい基も同様である。特に、R7及びR15として水素原子が好ましく、またR7とR15が同一の基を示す場合が好ましい。
【0033】
8とR16で表されるアルキル基は、前述のR2とR10で表されるアルキル基と同義であり、好ましい基も同様である。特に、R8及びR16でとして水素原子が好ましく、またR8とR16が同一の基を示す場合が好ましい。
【0034】
2とR4が互いに結合して5員環又は6員環を形成する場合、該環を構成する原子が炭素原子及び窒素原子であるもの、又は炭素原子、窒素原子及び酸素原子であるものが好ましい。
特に下記式で示される5員環又は6員環が好ましい。
【0035】
【化7】
Figure 0004216520
【0036】
10とR12が互いに結合して5員環又は6員環を形成する場合も、該環を構成する原子が炭素原子及び窒素原子であるもの、又は炭素原子、窒素原子及び酸素原子であるものが好ましい。
特に好ましい5員環又は6員環も同様で、上記式中のR1、R3、R5、R6をそれぞれR9、R11、R13、R14に変えたものが好ましい。
【0037】
本発明の一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体には、イソソルビド核とベンゼン環の間に二重結合が存在するので、両者の配置の違いによる幾何異性体(シス体とトランス体)が存在する。本発明の光学活性イソソルビド誘導体としては、シス体もトランス体も又その混合物も含むが、捻り力の変化率が大きく且つ合成容易性の観点より、照射前はトランス体で光の照射によりシス体に構造変化するものの方が好ましい。
【0038】
以下に、本発明の一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体の具体例(例示化合物1−1〜49、2−1〜27、3−1〜7、4−1〜4、5−1〜5)を示す。但し、本発明においては、これらに制限されるものではなく、幾何異性体であるシス体も含むものとする。
【0039】
【化8】
Figure 0004216520
【0040】
【化9】
Figure 0004216520
【0041】
【化10】
Figure 0004216520
【0042】
【化11】
Figure 0004216520
【0043】
【化12】
Figure 0004216520
【0044】
【化13】
Figure 0004216520
【0045】
【化14】
Figure 0004216520
【0046】
【化15】
Figure 0004216520
【0047】
【化16】
Figure 0004216520
【0048】
【化17】
Figure 0004216520
【0049】
【化18】
Figure 0004216520
【0050】
【化19】
Figure 0004216520
【0051】
【化20】
Figure 0004216520
【0052】
【化21】
Figure 0004216520
【0053】
【化22】
Figure 0004216520
【0054】
【化23】
Figure 0004216520
【0055】
【化24】
Figure 0004216520
【0056】
【化25】
Figure 0004216520
【0057】
【化26】
Figure 0004216520
【0058】
(イソソルビド誘導体の合成)
次に、本発明の前記一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体の合成方法について詳細に説明する。
前記一般式(I)で表されるイソソルビド誘導体の合成は、(1)イソソルビドと対応するカルボン酸クロリドを塩基性条件下でエステル化する方法、(2)イソソルビドと対応するカルボン酸をDCC等の脱水剤を用いて縮合する方法、(3)イソソルビドと対応するカルボン酸との光延反応等によって行うことができる。
上記対応するカルボン酸クロリドは、カルボン酸と塩化オキザリル又は塩化チオニル等との反応により得ることができる。また、上記対応するカルボン酸は、対応するアリールアルデヒドとマロン酸とのクネーフェナーゲル反応、又はカルボメトキシメチレントリフェニルホスホラン等とのウィッティヒ反応の後に加水分解する方法、又は対応するアリールブロミド等のアリールハライドとアクリル酸等若しくはアクリル酸エステル等とのヘック反応による方法等により得ることができる。
【0059】
また、下記の反応式によっても合成することができる。
【化27】
Figure 0004216520
【0060】
上記で、一般式(II)中のX1及び一般式(III)中のX2は、それぞれ独立にハロゲン原子を表し、中でも臭素原子又は沃素原子が好ましく、特に沃素原子が好ましい。
【0061】
即ち、一般式(I)で表されるイソソルビド誘導体は、ハロゲン化アリールとオレフィンとのカップリング反応で合成することができる。
上記カップリング反応は、反応を加速するために、遷移金属触媒、塩基、溶媒、必要に応じてその他の添加剤を共存させて行うことが好ましい。尚、上記カップリング反応の詳細は、「Organic Reactions」 <27>、345(1982)に記載の方法等を用いることが出来る。
【0062】
また上記で、一般式(II)及び一般式(III)の化合物は、一般式(IV)の化合物に対して、それぞれ1.0〜5.0モル当量を用いるのが好ましく、特に1.0〜2.0モル当量を用いるのが好ましい。
【0063】
前記遷移金属触媒としては、パラジウム触媒、ニッケル触媒が好ましく、特にパラジウム触媒が好ましい。
上記パラジウム触媒としては、いわゆる0価パラジウム触媒、2価パラジウム触媒の何れでもよく、具体的には、Pd(PPh34、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)、Pd(OAc)2、PdCl2、PdCl2(PPh32等が挙げられる。
前記遷移金属触媒としてパラジウム触媒を用いた場合の添加量は、一般式(IV)の化合物に対して、0.005〜0.3モル当量を添加するのが好ましく、特に0.01〜0.2モル当量を添加するのが好ましい。
【0064】
前記塩基としては、無機塩基及び有機塩基の何れでもよく、具体的には、炭酸カルシウム、トリエチルアミン、トリブチルアミン、酢酸カリウム等が挙げられる。また、塩基の添加量は、一般式(IV)の化合物に対して、2.0〜10.0モル当量を添加するのが好ましく、特に2.0〜5.0モル当量を添加するのが好ましい。
【0065】
前記溶媒としては、DMF(ジメチルホルムアミド)、DMAc(ジメチルアセトアミド)、アセトニトリル、トルエンが好ましく、特にDMF、トルエンが好ましい。また、溶媒の添加量は、一般式(IV)の化合物1モルに対して、1.0〜10Lを添加するのが好ましく、特に1.0〜5.0Lを添加するのが好ましい。
【0066】
前記その他の添加剤としては、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル等のホスフィン系の配位子;テトラブチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムクロリド等の4級アンモニウム塩;硝酸銀等の金属塩を用いることが出来る。
【0067】
前記その他の添加剤の添加量は、それぞれの役割に応じて適宜調整することが好ましい。例えば、ホスフィン系の配位子の場合は、一般式(IV)の化合物に対して、0.01〜0.4モル当量を添加するのが好ましく、特に0.05〜0.3モル当量を添加するのが好ましい。
また、4級アンモニウム塩の場合は、一般式(IV)の化合物に対して、1.0〜5.0モル当量を添加するのが好ましく、特に2.0〜4.0モル当量を添加するのが好ましい。
【0068】
金属塩の場合は、一般式(IV)の化合物に対して、1.0〜5.0モル当量を添加するのが好ましく、特に2.0〜4.0モル当量を添加するのが好ましい。
また、反応温度としては、20℃〜200℃が好ましく、特に50℃〜120℃が好ましい。
【0069】
また、一般式(I)中のR2及びR10が水素原子を示す場合には、下記反応式により合成することもできる。
【化28】
Figure 0004216520
【0070】
即ち、前述の方法により化合物(A)を得た後、ニトロ基の還元によりアミノ体(B)を得る。この還元反応は、鉄粉や亜鉛等による公知の還元方法を使用することができる。一般式(I)の化合物は、(1)化合物(B)と対応する酸クロリドを塩素性条件下で反応させる方法、(2)化合物(B)と対応するカルボン酸をDCC等の脱水剤を用いて縮合する方法、(3)化合物(B)と対応するイソシアナートを反応させる方法等で合成することができる。
また、上記の方法により合成した一般式(I)の化合物に、更にアシル化、エステル化等の官能基変更により他の一般式(I)の化合物に導くことも可能である。
【0071】
(光反応型キラル剤)
本発明の光反応型キラル剤は、前記の光学活性イソソルビド誘導体よりなり、液晶性化合物の配向構造を制御し得ると共に、光の照射により構造異性化して液晶の螺旋ピッチ、即ち螺旋構造の捻れ力HTP(ヘリカルツイスティングパワー)を変化させることができる特質を有する。即ち、液晶性化合物、好ましくはネマチック液晶化合物に誘起する螺旋構造の捻れ力の変化を光照射(紫外線〜可視光線〜赤外線)によって起こさせる化合物であり、必要な部位(分子構造単位)として、キラル部位(カイラル部位)と光の照射によって構造変化を生じる部位とを有する。
【0072】
しかも、前記イソソルビド誘導体からなる光反応型キラル剤は、特に液晶分子のHTPを大きく変化させることができる。従って、例えば、液晶性化合物にネマチック液晶化合物を用いたコレステリック液晶(液晶相)の場合には、B(青色)、G(緑色)、R(赤色)の3原色を含む広範囲の波長領域にわたる選択反射が可能となる。即ち、光の波長の選択反射特性は、液晶分子の螺旋構造の捻れ角により決まり、その角度が大きく変化するほど選択反射する色幅が広範となり有用となる。
【0073】
また、前記イソソルビド誘導体からなる光反応型キラル剤が、その同一分子内に重合性の結合基が1個以上導入された構造である場合には、該光反応型キラル剤を含む液晶組成物や、例えば液晶カラーフィルター、光学フィルム等の耐熱性を向上させることができる。
【0074】
前記イソソルビド誘導体からなる光反応型キラル剤の分子量としては、500以上が好ましい。また、後述する液晶性化合物との溶解性の高いものが好ましく、その溶解度パラメーター(SP)値が、液晶性化合物に近似するものがより好ましい。
【0075】
尚、前記HTPは、液晶の螺旋構造の捻れ力、即ち、HTP=1/(ピッチ×キラル剤濃度〔質量分率〕)を表し、例えば、ある温度での液晶分子の螺旋ピッチ(螺旋構造の一周期;μm)を測定し、この値をキラル剤の濃度から換算〔μm-1〕して求めることができる。
光反応型キラル剤により光の照度により選択反射色を形成する場合、前記HTPの変化率(=照射前のHTP/照射後のHTP)としては、照射後にHTPがより小さくなる場合には1.5以上が好ましく、更に2.5以上がより好ましく、照射後にHTPがより大きくなる場合には0.7以下が好ましく、更に0.4以下がより好ましい。
【0076】
また、本発明の光反応型キラル剤は、捻れ力の温度依存性が大きいキラル化合物など、光反応性のない公知のキラル剤と併用することもできる。
上記光反応性のない公知のキラル剤としては、例えば、特開2000−44451号、特表平10−509726号、WO98/00428、特表2000−506873号、特表平9−506088号、「Liquid Crystals」(<21>、327、1996)、「Liquid Crystals」(<24>、219、1998)等に記載のキラル剤が挙げられる。
【0077】
(液晶組成物)
本発明の液晶組成物は、少なくとも1種の液晶性化合物(好ましくはネマチック液晶化合物)と、前記本発明の光学活性イソソルビド誘導体(即ち、光反応型キラル剤)より選択される少なくとも1種とを含んでなり、前記液晶性化合物は、重合性基を有していても有していなくてもよい。
また必要に応じて、重合性モノマー、重合開始剤や、バインダー樹脂、溶媒、界面活性剤、重合禁止剤、増粘剤、色素、顔料、紫外線吸収剤、ゲル化剤等の他の成分を含んでいてもよい。本発明の液晶組成物は、特に界面活性剤を併用することが好ましい。例えば、塗布液状の液晶組成物を塗布して層を形成する場合など、層表面の空気界面における液晶分子の配向状態を立体的に制御でき、特にコレステリック液晶相の場合には、より色純度の高い選択反射波長を得ることができる。
【0078】
(光学活性イソソルビド誘導体)
前記光学活性イソソルビド誘導体としては、光反応型キラル剤として、前述の一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体を含有し、液晶分子の配向構造を立体的に制御すると共に、所望のパターン及び光量で光照射することによって、共存する液晶性化合物、好ましくはネマチック液晶化合物の螺旋構造を変化させる。
前記光学活性イソソルビド誘導体(光反応型キラル剤)の含有量としては、特に制限はなく適宜選択できるが、液晶組成物の全固形分(質量)の0.1〜30質量%程度が好ましい。
【0079】
(液晶性化合物)
液晶性化合物としては、その屈折率異方性Δnが、0.10〜0.40の液晶化合物、高分子液晶化合物、重合性液晶化合物の中から適宜選択することができる。例えば、スメクティック液晶化合物、ネマチック液晶化合物などを挙げることができ、中でも、ネマチック液晶化合物が好ましい。例えば、液晶性化合物にネマチック液晶化合物を用い、これに前記一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体を併用することによって、コレステリック液晶組成物(コレステリック液晶相)とすることができる。
前記液晶性化合物は、溶融時の液晶状態にある間に、例えばラビング処理等の配向処理を施した配向基板を用いる等により配向させることができる。また、液晶状態を固相にして固定化する場合には、冷却或いは重合等の手段を用いることができる。
【0080】
前記液晶性化合物の具体例としては、WO95/22586、特願2000−51089、特願2000−68479、特願平11−91162に記載の化合物を挙げることができる。但し、本発明においては、これらに制限されるものではない。このような液晶性化合物の一例を下記に示す。
【0081】
【化29】
Figure 0004216520
【0082】
【化30】
Figure 0004216520
【0083】
【化31】
Figure 0004216520
【0084】
上式中、nは1〜1000の整数を表す。
上記各例示化合物においては、芳香環の連結基が以下の構造に変わったものも同様に好適なものとして挙げることができる。
【0085】
【化32】
Figure 0004216520
【0086】
上記の中でも、十分な硬化性を確保し、層の耐熱性を向上させる観点からは、分子内に重合性基あるいは架橋性基を有する液晶性化合物が好ましい。
【0087】
液晶性化合物の含有量としては、液晶組成物の全固形分(質量)の30〜99.9質量%が好ましく、50〜95質量%がより好ましい。該含有量が30質量%未満であると、配向が不十分となることがあり、特にコレステリック液晶の場合には所望の選択反射色が得られないことがある。
【0088】
(光重合開始剤)
本発明の液晶組成物は光重合開始剤を含有させることもでき、該光重合開始剤の併用により重合性基の重合反応を促進し、光照射により液晶の螺旋ピッチ(捻れ力)を変化させた後の螺旋構造を固定化して、固定化後の液晶組成物の強度をより向上させることができる。液晶の螺旋構造の固定化に、重合性の液晶性化合物による重合反応を利用した場合には光重合開始剤を添加することが好ましい。例えば、液晶相がコレステリック液晶相である場合には、所望の螺旋ピッチが安定的に得られ、色純度の高い選択反射色を確保することができる。
【0089】
上記光重合開始剤としては、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、p−メトキシフェニル−2,4−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−ブトキシスチリル)−5−トリクロロメチル−1,3,4−オキサジアゾール、9−フェニルアクリジン、9,10−ジメチルベンズフェナジン、ベンゾフェノン/ミヒラーズケトン、ヘキサアリールビイミダゾール/メルカプトベンズイミダゾール、ベンジルジメチルケタール、チオキサントン/アミン、トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート等、更にビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド等の特開平10−29997号公報に記載のビスアシルホスフィンオキシド類、LucirinTPO等のDE4230555等に記載のアシルホスフィンオキシド類等が挙げられる。
【0090】
上記光重合開始剤の添加量としては、液晶組成物の全固形分(質量)に対して、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。該添加量が0.1質量%未満であると、光照射時の硬化効率が低いため長時間を要することがあり、20質量%を越えると、紫外線領域から可視光領域での光透過率が劣ることがある。
【0091】
既述の通り、本発明の液晶組成物においては、前記一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体と光重合開始剤とを併含し、前記光学活性イソソルビド誘導体は光により異性化(トランス−シス)して液晶の螺旋ピッチを変化させ得るものであり、前記光重合開始剤は光により重合性基の重合反応を促進させ得るものであるので、光学活性イソソルビド誘導体と光重合開始剤とが、光源波長に対して、それぞれ異なる感光波長領域を持つことが好ましい。ここで、異なる感光波長を持つとは、両者の感光中心波長が重ならず、例えば、画像の表示特性や選択反射による色相純度の低下等を起こさない程度に、画像様露光時又は重合硬化時に互いに液晶配向を変化させないことを意味する。感光中心波長が重ならないようにするには、両者の分子構造によることの他、バンドパスフィルター等を通して照射光の波長を制御することでも行うことができる。
【0092】
両者が互いに異なる波長の光に感光(感応)することによって、画像様に照射して液晶分子をパターン状に配向させた後、パターン状に配向してなる液晶の螺旋ピッチに影響を与えることなく固定化し、所望の螺旋ピッチよりなる画像を得ることができる。例えば、液晶相がコレステリック液晶相である場合には、所望の螺旋ピッチよりなる選択反射色を示し、色純度に優れた色相を得ることができる。
【0093】
(重合性モノマー)
本発明の液晶組成物には、例えば膜強度等の硬化の程度を向上させる目的で、重合性モノマーを併用してもよい。該重合性モノマーを併用すると、光照射による液晶の捻れ力を変化(パターニング)させた後(例えば、選択反射波長の分布を形成した後)、その螺旋構造(選択反射性)を固定化し、固定化後の液晶組成物の強度をより向上させることができる。但し、前記液晶性化合物が同一分子内に重合性基を有する場合には、必ずしも添加する必要はない。
【0094】
前記重合性モノマーとしては、例えば、エチレン性不飽和結合を持つモノマー等が挙げられ、具体的には、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能モノマーが挙げられる。
前記エチレン性不飽和結合を持つモノマーの具体例としては、以下に示す化合物を挙げることができる、但し、本発明においては、これらに限定されるものではない。
【0095】
【化33】
Figure 0004216520
【0096】
上記重合性モノマーの添加量としては、液晶組成物の全固形分(質量)に対して、0.5〜50質量%が好ましい。該添加量が、0.5質量%未満であると、十分な硬化性を得ることができないことがあり、50質量%を越えると、液晶分子の配向を阻害し十分な発色が得られないことがある。
【0097】
(他の成分)
更に他の成分として、バインダー樹脂、溶媒、界面活性剤、重合禁止剤、増粘剤、色素、顔料、紫外線吸収剤、ゲル化剤等を添加することもできる。
上記バインダー樹脂としては、例えば、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン等のポリスチレン化合物、メチルセルロース、エチルセルロース、アセチルセルロース等のセルロース樹脂、側鎖にカルボキシル基を有する酸性セルロース誘導体、ポリビニルフォルマール、ポリビニルブチラール等のアセタール樹脂、特開昭59−44615号、特公昭54−34327号、特公昭58−12577号、特公昭54−25957号、特開昭59−53836号、特開昭59−71048号に記載のメタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体等が挙げられる。
【0098】
また、アクリル酸アルキルエステルのホモポリマー及びメタアクリル酸アルキルエステルのホモポリマーも挙げられ、これらについては、アルキル基がメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基等のものを挙げることができる。
その他、水酸基を有するポリマーに酸無水物を添加させたもの、ベンジル(メタ)アクリレート/(メタアクリル酸のホモポリマータ)アクリル酸共重合体やベンジル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸/他のモノマーの多元共重合体等が挙げられる。
【0099】
前記液晶組成物中における上記バインダー樹脂の含有量としては、0〜50重量%が好ましく、0〜30重量%がより好ましい。該含有量が50重量%を超えると、液晶性化合物の配向が不十分となることがある。
【0100】
本発明の液晶組成物においては、光反応性キラル剤及び液晶性化合物と共に界面活性剤を併用することが好ましい。該界面活性剤としては、排除体積効果を及ぼす界面活性剤が好ましい。ここで、排除体積効果を及ぼすとは、例えば塗布により液晶組成物を含む層を形成した際の、この層表面の空気界面での空間的な配向状態を立体的に制御することをいう。具体的には、ノニオン系の界面活性剤が好ましく、公知のノニオン系界面活性剤の中から適宜選択して使用することができる。
【0101】
前記重合禁止剤は、保存性の向上の目的で添加することができる。例えば、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、フェノチアジン、ベンゾキノン、及びこれらの誘導体等が挙げられる。該重合禁止剤の添加量としては、前記重合性モノマーに対して0〜10重量%が好ましく、0〜5重量%がより好ましい。
【0102】
本発明の液晶組成物は、前記各成分を適当な溶媒に溶解ないし分散して調製でき、これを任意の形状に成形し、あるいは支持体等の上に形成して用いることができる。ここで、上記溶媒としては、例えば、2−ブタノン、シクロヘキサノン、塩化メチレン、クロロホルム等が挙げられる。
【0103】
(液晶の螺旋構造を変化させる方法)
前述の通り、本発明の液晶組成物は光反応型キラル剤(本発明の光学活性イソソルビド誘導体)を含んでなり、本発明の液晶の螺旋構造を変化させる方法においては、前述の本発明の液晶組成物に対して所望の光量で所望のパターン状に光照射することにより、液晶の螺旋ピッチ(捻れ力)を変化させ、液晶の螺旋構造、即ち、螺旋の捻れの程度(捻れ力;HTP)の異なる領域を形成することができる。
【0104】
また、特に液晶相をコレステリック液晶相とする場合には、その捻れ力に応じ液晶の示す選択反射色を任意に変化させることができる。この捻れ力の変化率(捻れ変化率)が大きい場合は、液晶が選択反射し得る選択反射色の色幅が拡く、3原色(B,G,R)を含む広範な波長域の選択反射を得ることが可能であり、このことは、特にBGRの3原色を色純度高く表示させることができる点で重要となる。この点において、特に既述の一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体は、液晶の螺旋構造の捻れ力を大きく変化させることができるので、該化合物(キラル剤)を含む液晶組成物を用いることにより、青(B)、緑(G)、赤(R)の3原色を含む広範な色相を表示することができ、しかも色純度に優れた3原色を得ることができる。
【0105】
具体的には、以下のようにして行うことができる。即ち、
まず、前述の「液晶の螺旋構造を変化させる方法」において説明したパターニングと同様に、液晶組成物中の光学活性イソソルビド誘導体の感光波長領域にある光を画像様に照射する。この光照射により、光学活性イソソルビド誘導体が感光して液晶の螺旋構造を変化させ、画像様のパターンが形成される(パターニング)。このパターニングの後に、液晶組成物中の光重合開始剤の感光波長領域にある光を照射する。すると、光重合開始剤によって液晶性化合物が重合し、変化後の螺旋構造を保持した状態で固定化される。この工程の前に、例えば、窒素置換等の工程を設けてもよい。
【0106】
光学活性イソソルビド誘導体の感光波長領域と光重合開始剤の感光波長領域とが異なる場合は、HTPを変化させるための光照射と光重合のための光照射が、互いに影響を及ぼすことがない。したがって、HTPを変化させるために画像様に露光する際、光重合が進行しないため、設定どおりのHTP変化率を有するパターニングが可能となる一方、螺旋構造を固定化するために光重合させる際には、光学活性イソソルビド誘導体が光に反応せず、形成されたHTP変化パターンを確実に固定化することができる。
【0107】
後述の液晶カラーフィルター、光学フィルム等を形成する場合には、前述のようにして光学活性イソソルビド誘導体が感光する波長の光を画像様に露光してパターニングした後、更に光重合開始剤が感光する波長の光を照射して液晶組成物中の重合性基を光重合させて硬化し、所望の選択反射色に液晶の螺旋構造を固定化する。これらの形成方法の詳細は後述する。
【0108】
光照射に用いる光源としては、前述の「液晶の螺旋構造を変化させる方法」
の説明において例示した光源と同様である。
【0109】
(液晶カラーフィルター)
以下、液晶カラーフィルター、光学フィルム、記録媒体について詳述する。
本発明の液晶カラーフィルターは、液晶性化合物と少なくとも一種の前記本発明の光学活性イソソルビド誘導体とを少なくとも含んでなり、前記液晶性化合物としてはネマチック液晶化合物が最も好適である。また、必要に応じて、重合性モノマー、光重合開始剤、前記本発明の液晶組成物において列挙した他の成分、及び排除体積効果を及ぼす界面活性剤等を含んでなる。
例えば、前述の「液晶の螺旋構造を変化させる方法」並びに「液晶の螺旋構造を固定化する方法」に基づいて適宜選択された所望のパターン及び光量で光照射することにより作製できる。
【0110】
以下、液晶カラーフィルターの製造方法の説明を通じて、本発明の液晶カラーフィルターについて詳述する。
本発明の液晶カラーフィルターは、前述の本発明の液晶組成物、及び公知の組成物に前記一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体を含んでなるものの中から適宜選択して作製することができる。
この場合、前記液晶組成物のみから構成されたシート形態のものであってもよいし、所望の支持体や仮支持体上に液晶組成物含む層(液晶層)が設けられた態様のものであってもよく、更に配向膜や保護膜等の他の層(膜)が設けられていてもよい。後者の場合、液晶層を2層以上積層することもでき、この場合には後述する前記露光工程は複数回設けられる。
【0111】
前記ネマチック液晶化合物、重合性モノマー、光重合開始剤及び他の成分としては、前記本発明の液晶組成物で使用可能なものと同様のものが使用でき、その含有量、好ましい範囲等も該液晶組成物の場合と同様である。排除体積効果を及ぼす界面活性剤を併用することが好ましい。
また、液晶カラーフィルターを構成する液晶組成物中における、前記一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体の含有量も、既述の本発明の液晶組成物と同様である。
【0112】
本発明の液晶カラーフィルターは、例えば、前記本発明の液晶組成物により好適に作製することができる。
また、液晶カラーフィルターを製造する方法としては、特に制限はなく、例えば、第1の光により画像様に露光してパターニングした後、第2の光により光重合させて硬化する工程(以下、「露光工程」ということがある。)を少なくとも1工程含んでなる製造方法であってもよい。即ち、前記本発明の「液晶の螺旋構造を固定化する方法」を適用してもよい。また、選択する製造態様に応じて、適宜液晶組成物との接触面に配向処理を施す工程(配向処理工程)、密着・剥離により液晶層を転写形成する工程(転写工程)、コレステリック液晶組成物を塗布して液晶層を形成する工程(塗布工程)などを経て形成されてもよい。
【0113】
以下に、前記露光工程を含む製造方法の例として、コレステリック液晶組成物を用いた具体的な一態様を示す。
<露光工程>
露光工程では、液晶化合物のパターニング及び固定化(重合硬化)のいずれをも光の照射によって行う。
即ち、光学活性イソソルビド誘導体(以下、「光反応型キラル剤」ということがある。)が高感度に感光しうる波長の第1の光により画像様に露光してパターニングした後、重合開始剤が高感度に感光しうる第2の光により光重合させて硬化し、所望の選択反射色に液晶化合物の螺旋構造を固定化する。
【0114】
前記第1の光が液晶組成物に照射されると、その照度に応じて、共存する光反応型キラル剤が感光して液晶化合物の螺旋構造が変化し、この構造変化により異なる選択反射色を示し画像様のパターンが形成される。従って、所望の領域ごとに照射強度を変えて光照射すれば、照射強度に対応して複数色を呈し、例えば、画像様に光透過率を変えて作成された露光用マスクを介して露光することにより、1回の光照射によって画像を、即ち異なる選択反射をする有色領域を同時形成することができる。これに更に、第2の光を照射して硬化(固定化)させることにより液晶カラーフィルターを作製できる。
【0115】
前記第1の光の波長としては、光反応型キラル剤の感光波長域、特に感光ピーク波長に近接する波長に設定することが、十分なパターニング感度が得られる点で好ましい。また、第2の光の波長としては、重合開始剤の感光波長域、特に感光ピーク波長に近接する波長に設定することが、十分な光重合感度が得られる点で好ましい。
また、第1及び第2の光の照度(照射強度)には特に制限はなく、パターニング時及び重合硬化時の光感度が十分得られるように、使用する材料に応じて適宜選択できる。前記第1及び第2の光の照射に用いる光源としては、前記液晶組成物の光照射に使用可能なものと同様の光源が使用できる。
【0116】
更に具体的には、下記第1、第2の態様の製造方法であってもよく、これら2態様によって、より好適に作製することができる。
[第1の態様]
(1)仮支持体上に塗布液状の液晶組成物を設け、液晶層を少なくとも有する転写材料を形成する工程。
前記塗布液状の液晶組成物は、各成分を適当な溶媒に溶解、分散して調製できる。ここで、前記溶媒としては、例えば、2−ブタノン、シクロヘキサノン、塩化メチレン、クロロホルム等が挙げられる。液晶カラーフィルターの作製においては、コレステリック液晶組成物が好ましい。
前記液晶層と仮支持体との間には、被転写体上に異物等がある場合など、転写時における密着性を確保する観点から、熱可塑性樹脂等を含んでなるクッション層を設けることもでき、該クッション層等の表面には、ラビング処理等の配向処理(配向処理工程)を施すことも好ましい。
(2)前記転写材料を光透過性の基板上にラミネートする工程。
前記光透過性の基板のほか、基体上に受像層を有する受像材料を用いてもよい。また、前記転写材料を用いずに、基板上に直接液晶組成物を塗布形成してもよい(塗布工程)。塗布は、バーコーターやスピンコーター等を用いた公知の塗布方法の中から適宜選択して行える。但し、材料ロス及びコストの点で転写による方法が好ましい。
【0117】
(3)光透過性の基板から転写材料を剥離して、前記基板上にコレステリック液晶層を形成する工程(転写工程)。
該液晶層は、下記(4)を経た後、更に積層して複数層より構成することもできる。
(4)コレステリック液晶層に露光マスクを介して画像様に照度ν1の紫外線を照射し選択反射色を示す画素パターンを形成し、これに更に照度ν2の紫外線を照射して層を硬化させる工程(露光工程)。
【0118】
[第2の態様]
(1)カラーフィルターを構成する支持体上に直接液晶組成物を設けて液晶層を形成する工程。
ここで、液晶層は、上記同様に塗布液状に調製した液晶組成物をバーコーターやスピンコーター等を用いた公知の塗布方法により塗布形成することができる。
また、前記コレステリック液晶層と仮支持体との間には、上記同様の配向膜が形成されていてもよい。該配向膜等の表面には、ラビング処理等の配向処理(配向処理工程)を施すことも好ましい。
(2)前記第1の態様の工程(4)と同様の露光工程。
【0119】
液晶カラーフィルターとして機能する液晶層(シート状の液晶組成物)の厚みとしては、1.5〜4μmが好ましい。
【0120】
更に、図1から図3を用いて以下に一例を説明する。図1〜3は、本発明の液晶カラーフィルターを製造する工程の1形態を示す概略図である。
まず、既述の各成分を適当な溶媒に溶解し、塗布液状コレステリック液晶組成物を調製する。ここで、各成分及び溶媒は既述の通りである。
【0121】
図1−(A)のように、支持体10(以下、「仮支持体」ともいう)を準備し、該支持体10上に、例えばアクリル樹脂、ポリエステル、ポリウレタン等を塗布形成してクッション層(熱可塑性樹脂層)12を設け、更にポリビニルアルコール等よりなる配向膜14を積層する。この配向膜には、図1−(B)に示すようにしてラビング処理が施される。このラビング処理は、必ずしも必要ではないが、ラビング処理した方がより配向性を向上させることができる。
次に、図1−(C)に示すように、前記配向膜14上に、塗布液状のコレステリック液晶組成物を塗布、乾燥しコレステリック液晶層16を形成した後、このコレステリック液晶層16上にカバーフィルム18を設けて、転写材料を作製する。以下、該転写材料を転写シート20と称する。
【0122】
一方、図1−(D)に示すように、別の支持体22を準備し、該支持体上に上記と同様にして配向膜24を形成し、その表面にラビング処理を施す。以下、これをカラーフィルター用基板26と称する。
【0123】
次いで、転写シート20のカバーフィルム18を剥がした後、図2−(E)に示すように、該転写シート20のコレステリック液晶層16の表面と、カラーフィルター用基板26の配向膜24の表面とが接触するように重ね合わせ、図中の矢印方向に回転するロールを通してラミネートされる。その後、図1−(F)に示すように、転写シート20の配向膜14とクッション層12との間で剥離され、カラーフィルター用基板上に、コレステリック液晶層が配向膜14と共に転写される。この場合、クッション層12は、必ずしも仮支持体10と共に剥離されなくてもよい。
【0124】
転写後、図3−(G)に示すように、配向膜14の上方には、光の透過率の異なる領域を複数有する露光マスク28が配置され、このマスク28を介して第一の光をコレステリック液晶層16にパターン状に照射される。コレステリック液晶層16には、光照射量によって螺旋ピッチが異なるように液晶化合物、キラル化合物等が含まれており、螺旋ピッチが異なる構造が各パターン毎に、例えば、緑色(G)を反射し、青色(B)及び赤色(R)を透過させる領域、青色(B)を反射し、緑色(G)及び赤色(R)を透過させる領域、赤色(R)を反射し、緑色(G)及び青色(B)を透過させる領域を形成するように形成される。
【0125】
次に、図3−(H)に示すように、コレステリック液晶層16に対して、上記工程(G)における光照射と異なる照射強度で更に紫外線照射して、パターンを固定化する。その後、2−ブタノン、クロロホルム等を用いて、コレステリック液晶層16上の不要部分(例えば、クッション層、中間層等の残存部、未露光部)を除去することにより、図3−(I)に示すように、BGRの反射領域を有するコレステリック液晶層を形成できる。
【0126】
図1〜3に示す方法は、ラミネート方式によるカラーフィルターの製造方法の一形態であるが、カラーフィルター用基板上に直接液晶層を塗布形成する塗布方式による製造方法であってもよい。この場合、上記態様に当てはめると、図1−(D)に示すカラーフィルター用基板26の配向膜24上にコレステリック液晶層を塗布、乾燥した後、上記同様の図3−(G)〜(I)に示す工程が順次実施される。
【0127】
これらの工程及び使用する転写材料、支持体等の材料については、本発明者らが先に提出した特願平11−342896号及び特願平11−343665号の各明細書に詳細に記載されている。
【0128】
上記のように、前記の光学活性イソソルビド誘導体を含む液晶組成物を用いると、光量に対する液晶の螺旋構造の捻れ力の変化率が大きいので、液晶が呈し得る選択反射色の色幅が拡がり、色純度に優れた青(B)、緑(G)、赤(R)の3原色よりなる液晶カラーフィルターを得ることができる。
【0129】
(光学フィルム)
本発明の光学フィルムは、液晶性化合物と少なくとも一種の前記本発明の光学活性イソソルビド誘導体とを少なくとも含んでなり、広範な波長域から光学波長を任意に設定してなる。必要に応じて、重合性モノマー、光重合開始剤、及び排除体積効果を及ぼす界面活性剤等の前記本発明の液晶組成物において列挙した他の成分等を含んでなり、適宜選択された所望のパターン及び光量で光照射することにより作製できる。例えば、前述の「液晶の螺旋構造を変化させる方法」並びに「液晶の螺旋構造を固定化する方法」に基づいて作製できる。
【0130】
本発明の光学フィルムは、前述した本発明の液晶組成物、及び公知の組成物に前記一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体を含んでなるものの中から適宜選択して作製することができる。ここで、光学フィルムの形態としては、特に制限はなく、前記液晶組成物のみから構成されたシート形態、所望の支持体や仮支持体上に液晶組成物含む層(液晶層)を設けた形態等のいずれであってもよく、更に配向膜や保護膜等の他の層(膜)が設けられていてもよい。
【0131】
前記液晶性化合物、重合性モノマー及び光重合開始剤及び他の成分としては、前記本発明の液晶組成物で使用可能なものと同様のものが使用でき、その含有量、好ましい範囲等も該液晶組成物の場合と同様である。また、光学フィルムを構成する液晶組成物中における、前記一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体の含有量も、既述の本発明の液晶組成物と同様である。
【0132】
本発明の光学フィルムは、例えば、前記本発明の液晶組成物を用いて好適に作製することができる。
また、光学フィルムを製造する方法としては、前記液晶カラーフィルターとほぼ同様の方法により作製でき、前記露光工程を少なくとも一工程含んでなる方法であってもよい。即ち、前述の「液晶の螺旋構造を固定化する方法」を適用してもよい。また、選択する製造態様に応じて、前記配向処理工程、転写工程、塗布工程などの工程を経て形成されてもよい。
より具体的には、前記第1の態様、第2の態様の製造方法とほぼ同様にして作製することもできる。
【0133】
上記のように、前記の光学活性イソソルビド誘導体を含む液晶組成物を用いると、光量に対する液晶の螺旋ピッチを大きく変化させることができる非光吸収型の光学フィルムを得ることができる。例えば、液晶相をコレステリック液晶相とした場合には、液晶の選択反射する色幅が拡く、多彩な選択反射色よりなる光学フィルム、色純度に優れた原色(B,G,R)の光学フィルムなどを得ることができる。
【0134】
(記録媒体)
本発明の記録媒体は、液晶性化合物と少なくとも1種の前記本発明の光学活性イソソルビド誘導体とを含んでなり、必要に応じて、重合性モノマー、光重合開始剤、及び排除体積効果を及ぼす界面活性剤等の、前記本発明の液晶組成物において列挙した他の成分等を含んでなる。
【0135】
本発明の記録媒体は、その形態に制限はなく、液晶組成物のみからなるシート形態のものであってもよいし、所望の支持体や仮支持体(以下、「支持体等」という)上に光反応型キラル剤を含有する液晶組成物を含む層(液晶層)が設けられた形態のものであってもよい。ここで、液晶組成物としては、前述した本発明の液晶組成物、及び公知の組成物に前記一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体を含んでなるものの中から適宜選択できる。また更に、配向膜や保護膜等の他の層(膜)が設けられていてもよい。
【0136】
前記液晶性化合物、重合性モノマー及び光重合開始剤、及び他の成分としては、前記液晶組成物で使用可能なものと同様のものが使用でき、その含有量、好ましい範囲等も液晶組成物の場合と同様である。また、記録媒体を構成する液晶組成物中における、前記一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体の含有量も、既述の本発明の液晶組成物と同様である。
【0137】
本発明の記録媒体は、例えば、前述した本発明の液晶組成物を支持体等上に設けることにより、好適に作製することができる。
液晶組成物を支持体等上に設ける方法としては、(1)仮支持体上に本発明の液晶組成物を含む液晶層が設けられた転写材料を用いて、支持体上に該液晶層を転写する方法、(2)支持体上に、塗布液状に調製した液晶組成物を直接塗布等する方法、等が挙げられる。
前記方法(1)及び(2)において、転写材料や塗布の方法などについては、前記本発明の液晶組成物において例示した態様(第1及び第2の態様)及び図1〜3の説明に準じて適応できる。
【0138】
上記のようにして作製された本発明の記録媒体は、適宜選択された所望のパターン及び光量で光照射することにより、液晶の捻れ力の変化率に応じて画像を、特にコレステリック液晶の場合には螺旋ピッチの変化率で決まる選択反射色から構成される有色画像を、形成することができる。画像の形成は、例えば、前述の「液晶の螺旋構造を変化させる方法」並びに「液晶の螺旋構造を固定化する方法」に基づいて行ってもよい。
しかも、液晶構造を変化させるキラル剤として前記一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体を用いると、光量に対する液晶の螺旋構造の捻れ力の変化率が大きいので、色再現範囲の広い画像を形成することができ、特にコレステリック液晶の場合には、液晶が選択反射する色相幅を拡げることができ、多彩で色純度の高い多色画像を形成することができる。また、捻れ力の変化率の大きいことは、画像形成の際の高感度化(高速化)にも大きく寄与する。
また、例えば、重合性の液晶化合物や重合性モノマーを用いることにより、パターニング後の液晶を固定化することができ、十分な画像安定性に優れた画像を形成することができる。
【0139】
光照射する光源としては、前記本発明の液晶組成物において使用可能なものと同様の光源を用いて、好適に光記録を行うことができる。また、液晶の固定化のための光照射の場合も同様である。
【0140】
以上説明したように、液晶分子の螺旋構造を変化させるキラル剤として、特に前記の光学活性イソソルビド誘導体を用いることにより、液晶の捻れ力(捻れ角)を大きく変化させることができる。特にネマチック液晶化合物を用いたコレステリック液晶の場合には、光照射により得られる選択反射波長域が拡がり、その結果、BGRの3原色の色純度をもより高めることができる。したがって、液晶の色相の選択性、鮮やかさが向上し、特に液晶カラーフィルターや光学フィルム等においては、クリアで鮮やかなカラー像の表示が可能となり、記録媒体においては、形成する画像の色相を多彩化することができる。
【0141】
【実施例】
以下に、本発明の光学活性イソソルビド誘導体の合成例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、実施例中の「部」及び「%」は、全て「質量部」及び「質量%」を表す。
【0142】
[実施例1](例示化合物1−2の合成)
下記化合物(A−1)2mmol(0.87g)、トリエチルアミン4.4mmol(0.45g)及びアセトニトリル10mlの混合物へ、氷冷下に2−メチルベンゾイルクロリド4mmol(0.52ml)を滴下した。室温で2時間攪拌した後に、反応混合物を水に投下して生じた固体物を濾取した。この固体物をエタノールに溶解させ再結晶して、薄黄色固体である例示化合物(1−2)を0.83g得た。収率は62%であった。
【0143】
[α]D 25−183°(c0.10,CHCl3
上記で得られた結晶を1H−NMR(CDCl3)解析により同定した結果を下記に示す。δ(in ppm from TMS);
7.89−7.20(m,20H)、6.52−6.28(m,2H)、5.40−5.23(m,2H)、5.00−4.90(m,1H)、4.66−4.58(m,1H)、4.18−3.83(m,4H)、2.51(s,6H)
【0144】
【化34】
Figure 0004216520
【0145】
[実施例2](例示化合物1−7の合成)
下記化合物(A−2)1mmol(0.50g)、トリエチルアミン2.1mmol(0.21g)、アセトニトリル5ml及びTHF5mlの混合物へ、氷冷下にベンゾイルクロリド2mmol(0.23mol)を滴下した。室温で2時間攪拌した後に、反応混合物を水に投下して、酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチル層を濃縮後、残査物をアセトン/メタノールにより再結晶して例示化合物(1−7)を0.54g得た。収率77%。
【0146】
[α]D 25−213°(c0.10,CHCl3
上記で得られた結晶を1H−NMR(CDCl3)解析により同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.68(s,2H)、8.60(H,2H)、7.97−7.85(m,4H)、7.73(d,1H)、7.69(d,1H)、7.62−7.44(m,6H)、7.27−7.03(m,4H)、6.48(d,1H)、6.39(d,1H)、5.43−5.27(m,2H)、5.01−4.92(m,1H)、4.67−4.59(m,1H)、4.20−3.82(m,10H)
【0147】
【化35】
Figure 0004216520
【0148】
[実施例3](例示化合物1−8の合成)
実施例2と同様の方法で例示化合物(1−8)を得た。収率68%。
[α]D 25−187°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
9.39(s,1H)、9.33(s,1H)、9.33(s,1H)、8.62(d,2H)、8.23−8.12(m,2H)、7.74(d,1H)、7.70(d,1H)、7.60−7.14(m,8H)、7.09(d,2H)、6.47(d,1H)、6.39(d,1H)、5.42−5.28(m,2H)、5.02−4.92(m,1H)、4.68−4.60(m,1H)、4.20−3.82(m,10H)
【0149】
[実施例4](例示化合物1−9の合成)
実施例2と同様の方法で例示化合物(1−9)を得た。収率79%。
[α]D 25−180°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.60(d,2H)、8.21(s,2H)、7.74(d,1H)、7.69(d,1H)、7.59−7.17(m,10H)、7.07(d,2H)、6.47(d,1H)、6.39(d,1H)、5.42−5.27(m.2H)、5.00−4.92(m,1H)、4.68−4.60(m,1H)、4.20−3.81(m,10H)、2.53(s,6H)
【0150】
[実施例5](例示化合物1−10の合成)
実施例2と同様の方法で例示化合物(1−10)を得た。収率73%。
[α]D 25−216°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.68(s,2H)、8.59(d,2H)、8.18(d,4H)、7.96(d,4H)、7.73(d,1H)、7.69(d,1H)、7.25(s,1H)、7.22(s,1H)、7.08(d,2H)、6.49(d,1H)、6.40(d,1H)、5.42−5.27(m,2H)、5.01−4.92(m,1H)、4.68−4.60(m,1H)、4.20−3.82(m,16H)
【0151】
[実施例6](例示化合物1−20の合成)
下記化合物(A−3)5.5mmol(1.4g)、下記化合物(A−4)12.1mmol(3.9g)、酢酸パラジウム0.02g、トリ(o−トリル)ホスフィン0.13g、トリエチルアミン12.1mmol(1.2g)及びDMF20mlの混合物を、外温100℃で30分間加熱攪拌した。冷却後、反応化合物を希塩酸に投下して、生じた固体を濾取した。カラムクロマトグラフィーにて精製した後にメタノールで洗浄し、薄黄色固体である例示化合物(1−20)を1.4g得た。収率38%。
【0152】
[α]D 25−177°(c0.10,CHCl3
上記で得られた結晶を1H−NMR(CDCl3)解析により同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
9.90(6s,1H)、8.00−7.50(m,18H)、6.70(d,1H)、6.65(d,1H)、5.30−5.20(m,2H)、4.90(t,1H)、4.35(d,1H)、4.00−3.80(m,4H)、2.30(s,6H)
【0153】
【化36】
Figure 0004216520
【0154】
[実施例7](例示化合物1−21の合成)
実施例6において、前記化合物(A−4)を下記化合物(A−5)に変えたこと以外は、実施例6と同様の方法により例示化合物(1−21)を得た。収率36%。[α]D 25−158°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.25−7.35(m,28H)、6.45(d,1H)、6.40(d,1H)、5.40−5.30(m,2H)、4.95(t,1H)、4.60(d,1H)、4.15−3.90(m,4H)、2.35(s,6H)
【0155】
【化37】
Figure 0004216520
【0156】
[実施例8](例示化合物1−26の合成)
前記化合物(A−4)を下記化合物(A−6)に変更したこと以外は、実施例6と同様な方法により、例示化合物(1−26)を得た。収率50%。
[α]D 25−169°(c0.10,CHCl3
上記で得られた結晶を1H−NMR(DMSO−d6)解析により同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.05−7.45(m,18H)、6.60(d,1H)、6.55(d,1H)、5.30−5.20(m,2H)、4.90(t,1H)、4.52(d,1H)、3.96−3.80(m,10H)、3.32(s,6H)
【0157】
【化38】
Figure 0004216520
【0158】
[実施例9](例示化合物1−32の合成)
前記化合物(A−4)を下記化合物(A−7)に変更したこと以外は、実施例6と同様の方法で例示化合物(1−32)を得た。収率67%。
[α]D 25−139°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.14(d,4H)、8.05(s,2H)、7.95−7.90(m,6H)、7.70(s,2H)、7.60−7.45(m,6H)、7.30(d,4H)、7.0(d,2H)、6.55(d,1H)、6.50(d,1H)、5.40−5.25(m.2H)、4.95(t,1H)、4.60(d,1H)、4.20−3.90(m,4H)、3.90(s,6H)
【0159】
【化39】
Figure 0004216520
【0160】
[実施例10](例示化合物1−33の合成)
前記化合物(A−4)を下記化合物(A−8)に変更したこと以外は、実施例6と同様の方法で例示化合物(1−33)を得た。収率21%。
[α]D 25−152°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.30(d,4H)、8.13−7.35(m,30H)、7.00(d,2H)、6.55(d,1H)、6.50(d,1H)、5.40−5.25(m,2H)、4.95(t,1H)、4.64(d,1H)、4.20−3.86(m,4H)、3.92(s,6H)
【0161】
【化40】
Figure 0004216520
【0162】
[実施例11]:(例示化合物1−25の合成)
前記化合物(A−4)を下記化合物(A−9)に変更したこと以外は、実施例6と同様の方法で例示化合物(1−25)を得た。収率80%。
上記で得られた結晶を1H−NMR(DMSO−d6)解析により同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
7.93−7.61(m,10H)、7.52−7.41(m,2H)、6.94−6.82(m,4H)、6.64−6.50(m,2H)、5.30−5.18(m,2H)、4.92−4.82(m,1H)、4.56−4.49(m−1H)、4.00−3.64(m,10H)
【0163】
【化41】
Figure 0004216520
【0164】
[実施例12](例示化合物1−27の合成)
前記例示化合物(1−25)0.81mmol(0.60g)、トリエチルアミン1.78mmol(0.18g)及びテトラヒドロフラン5mlの混合物に、氷冷下にベンゾイルクロリド1.66mmol(0.23g)を滴下した。室温で2時間攪拌した後に反応混合物を水に投下して、生じた固体物を濾取した。この固体物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、薄黄色固体である化合物(1−27)を0.36g得た。収率47%。
【0165】
[α]D 25−161°(c0.10,CHCl3
上記で得られた結晶を1H−NMR(CDCl3)解析により同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.23(d,4H)、8.05−7.90(m,8H)、7.80−7.45(m,10H)、7.40(d,4H)、7.00−6.90(m,2H)、6.62−6.48(m,2H)、5.40−5.30(m,2H)、5.01−4.91(m,1H)、4.64−4.60(m,1H)、4.20−3.80(m,10H)
【0166】
[実施例13](例示化合物1−28の合成)
実施例11において、ベンゾイルクロリドを4−メチルベンゾイルクロリドに変更したこと以外は、実施例11と同様の方法で例示化合物(1−28)を得た。収率20%。
[α]D 25−148°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.20−7.90(m,8H)、7.75(s,2H)、7.55−7.45(m,2H)、7.40−7.28(m,2H)、7.00(d,2H)、6.65−6.45(m,2H)、5.40−5.30(m,2H)、4.97(t,1H)、4.64(d,1H)、4.20−3.75(m,8H)、2.45(s,6H)
【0167】
[実施例14](例示化合物1−29の合成)
実施例11において、ベンゾイルクロリドを4−フルオロベンゾイルクロリドに変更したこと以外は、実施例11と同様の方法で例示化合物(1−29)を得た。収率40%。
[α]D 25−137°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.30−8.20(m,4H)、8.05(s,2H)、8.00−7.90(m,6H)、7.74(s,2H)、7.50(d,1H)、7.46(d,1H)、7.40−7.15(m,8H)、6.98(d.2H)、6.62−6.42(m,2H)、5.40−5.26(m,2H)、4.97(t,1H)、4.62(d,1H)、4.20−3.88(m,10H)
【0168】
[実施例15](例示化合物1−30の合成)
実施例11において、ベンゾイルクロリドを4−メトキシベンゾイルクロリドに変更したこと以外は、実施例11と同様の方法で例示化合物(1−30)を得た。収率40%。
[α]D 25−130°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.15(d,4H)、8.05−7.90(m,8H)、7.72(s,2H)、7.55−7.46(m,2H)、7.38(d,4H)、7.03−6.95(m,6H)、6.62−6.55(m,2H)、5.40−5.30(m,2H)、4.97(t,1H)、4.62(d,1H)、4.20−4.00(m,4H)、3.95(s,6H)、3.90(s,6H)
【0169】
[実施例16](例示化合物2−1の合成)
前記化合物(A−4)を下記化合物(A−10)に変更したこと以外は、実施例6と同様の方法で例示化合物(2−1)を得た。収率60%。
[α]D 25−182°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
7.72(d,1H)、7.65(d,1H)、7.60−7.25(m,16H)、6.42(d,1H)、6.35(d,1H)、5.40−5.26(m,2H)、4.95(t,1H)、4.63(d,1H)、4.20−4.00(m,8H)、3.20−3.05(m,4H)
【0170】
【化42】
Figure 0004216520
【0171】
[実施例17](例示化合物2−2の合成)
前記化合物(A−4)を下記化合物(A−11)に変更したこと以外は、実施例6と同様の方法で例示化合物(2−2)を得た。収率50%。
[α]D 25−181°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
7.70(d,1H)、7.65(d,1H)、7.46−7.25(m,14H)、6.40(d,1H)、6.34(d,1H)、5.35−5.25(m,2H)、4.95(t,1H)、4.60(d,1H)、4.15−3.85(m,8H)、3.20−3.05(m,4H)、2.40(s,6H)
【0172】
【化43】
Figure 0004216520
【0173】
[実施例18](例示化合物2−4の合成)
前記化合物(A−4)を下記化合物(A−12)に変更したこと以外は、実施例6と同様の方法で例示化合物(2−4)を得た。収率82%。
[α]D 25−166°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
7.70(d,1H)、7.65(d,1H)、7.55(d,4H)、7.40−7.25(m,6H)、6.95(d,4H)、6.41(d,1H)、6.32(d,1H)、5.35−5.25(m,2H)、4.95(t,1H)、4.60(d,1H)、4.20−3.65(m,14H)、3.20−3.05(m,4H)
【0174】
【化44】
Figure 0004216520
【0175】
[実施例19](例示化合物2−5の合成)
前記化合物(A−4)を下記化合物(A−13)に変更したこと以外は、実施例6と同様の方法で例示化合物(2−5)を得た。収率80%。
[α]D 25−160°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.25(d,2H)、7.70(d,1H)、7.65(d,1H)、7.42−7.30(m,4H)、6.40(d,1H)、6.32(d,1H)、5.40−5.30(m,2H)、4.95(t,1H)、4.60(d,1H)、4.20−3.80(m,8H)、3.25−3.10(m,4H)、2.48−2.35(m,4H)、1.80−1.65(m,4H)、1.40−1.30(m,8H)、1.00−0.85(m,6H)
【0176】
【化45】
Figure 0004216520
【0177】
[実施例20](例示化合物2−6の合成)
前記化合物(A−4)を下記化合物(A−14)に変更したこと以外は、実施例6と同様の方法で例示化合物(2−6)を得た。収率67%。
[α]D 25−121°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.32(d,2H)、7.70(d,1H)、7.65(d,1H)、7.50−7.30(m,4H)、6.42(d,1H)、6.35(d,1H)、5.40−5.30(m,2H)、4.96(t,1H)、4.62(d,1H)、4.30−3.80(m,8H)、3.25−3.05(m,4H)、2.60−2.48(m,2H)、1.90−1.20(m,16H)、1.00−0.80(m,12H)
【0178】
【化46】
Figure 0004216520
【0179】
[実施例21](例示化合物2−7の合成)
前記化合物(A−4)を下記化合物(A−15)に変更したこと以外は、実施例6と同様の方法で例示化合物(2−7)を得た。収率67%。
[α]D 25−167°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
7.70(d,1H)、7.64(d,1H)、7.55(d,4H)、7.42−7.20(m,6H)、6.95(d,4H)、6.42(d,1H)、6.34(d,1H)、5.40−5.25(m,2H)、4.95(t,1H)、4.60(d,1H)、4.20−4.00(m,12H)、3.20−3.05(m,4H)、1.90−1.76(m,4H)、1.60−1.44(m,4H)、1.05−0.94(m,6H)
【0180】
【化47】
Figure 0004216520
【0181】
[実施例22](例示化合物2−8の合成)
前記化合物(A−4)を下記化合物(A−16)に変更したこと以外は、実施例6と同様の方法で例示化合物(2−8)を得た。収率68%。
[α]D 25−166°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
8.40−8.20(m,2H)、7.68(d,1H)、7.63(d,1H)、7.50−7.25(m,4H)、6.41(d,1H)、6.34(d,1H)、5.40−5.25(m,2H)、4.95(t,1H)、4.60(d,1H)、4.30−3.90(m,8H)、3.25−3.10(m,4H)、2.58−2.40(m,2H)、2.00−1.20(m,20H)
【0182】
【化48】
Figure 0004216520
【0183】
[実施例23](例示化合物2−20の合成)
前記化合物(A−4)を下記化合物(A−17)に変更したこと以外は、実施例6と同様の方法で例示化合物(2−20)を得た。収率20%。
[α]D 25−260°(c0.10,CHCl3
1H−NMR(CDCl3)で同定した結果を下記に示す。δ(TMS);
7.70−7.34(m,12H)、7.19−6.80(m,6H)、6.45−6.25(m,2H)、5.40−5.21(m,2H)、4.99−4.89(m,1H)、4.62−4.55(m,1H)、4.45−4.30(m,4H)、4.18−3.79(m,8H)
【0184】
【化49】
Figure 0004216520
【0185】
次に実施例により、本発明の光学活性イソソルビド誘導体の用途を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0186】
[実施例24〜42](光照射による螺旋ピッチの変化の測定)
一般式(I)の光学活性イソソルビド誘導体(光反応型キラル剤)の前記例示化合物の中から、下記表1に示した19種類につき、ネマチック液晶組成物(メルク社製の「ZLI−1132」)に表記した添加量で混合して、ポリイミド配向膜で一軸配向処理を施したクサビ型セル(ガラス厚み1.1mm、青色板)に注入した。ここで、偏光顕微鏡を用いて室温での螺旋ピッチを測定し、これをヘリカルツイスティングパワー(HTP)に換算して、初期のHTPのデータを求め表1に記入した。
【0187】
次いで、上記クサビ型セルに対して高圧水銀ランプから300mW/cm2の照射強度で3分間紫外線を照射した。該照射の後、上記と同様にして室温での螺旋ピッチを測定して、これをHTPに換算し、初期値との差よりHTPの変化率を求めて、表1に示した。
表1より明らかなように、紫外線の照射により螺旋の捻れ力(HTP)を大きく変化させることができた。尚、コンタクト法により、紫外線照射前後における捻れの向きを確認したところ、照射の前後とも右捻れであった。
【0188】
【表1】
Figure 0004216520
【0189】
[実施例43〜50、比較例1〜2](光照射による螺旋ピッチの変化)
光照射の方法を、370nm付近に光源中心波長を有するトランスイルミネーター(Upland社製、4.8mW/cm2)の10秒間照射に変更して、光学活性イソソルビド誘導体の例示化合物の7種類と下記に示す比較例の2種化合物につき、上記実施例と同様にして光照射による螺旋ピッチの変化を測定し、表2にその結果を示した。本発明の光学活性イソソルビド誘導体は、370nm付近の光に対しても感度が高いことが分かった。
また、この様に螺旋ピッチを変化させたサンプルを、140℃のホットプレート上で5分間保持した後、同様に螺旋ピッチを測定し、その結果を表2に示した。本発明の光学活性イソソルビド誘導体は、熱安定性が高いことが分かった。
【0190】
【化50】
Figure 0004216520
【0191】
【表2】
Figure 0004216520
【0192】
[実施例51](広帯域円偏光反射板の作製)
(1)基板の準備
ガラス基板上に、ポリイミド配向膜(日立化成デュポン(株)製の「LX−1400」)塗布液をスピンコーターにより塗布し、100℃のオーブンで5分間乾燥した後、250℃のオーブンで1時間焼成して配向膜を形成した。更に、該膜の表面をラビング処理により配向処理して配向膜付ガラス基板を作製した。
【0193】
(2)作製
上記で得た配向膜付ガラス基板の該配向膜上に、下記処方にて調製した塗布液をバーコーターにより塗布し、110℃のホットプレート上にて5分間保持した後、該温度下で365nmに光源中心波長を持つバンドパスフィルターを介して、超高圧水銀灯により1分間光照射を行った。
次いで、110℃に維持した状態で暗所に5分間保持し、その後バンドパスフィルターを取り除き、窒素ガスを吹き付けながら上記と同様の超高圧水銀灯により照射エネルギー500mJ/cm2で更に全面を露光し、重合硬化させた。以上のようにして、円偏光反射板を作製した。
【0194】
【化51】
Figure 0004216520
【0195】
上記より得られた円偏光反射板は、450〜650nmに亙る広範な波長領域の選択反射を示し、広帯域円偏光反射板として十分な帯域特性を有していた。しかも、550nmの選択反射波長での右円偏光反射率は98%であった。
【0196】
[実施例52](液晶カラーフィルターの作製)
(1)フィルター基板の準備
ガラス基板上にポリイミド配向膜(日立化成デュポン(株)製の「LX−1400」)塗布液をスピンコーターにより塗布し、100℃のオーブンで5分間乾燥した後、250℃のオーブンで1時間焼成して配向膜を形成した。更に、該膜の表面をラビング処理により配向処理して配向膜付ガラス基板を作製した。
【0197】
(2)フィルター層の形成
上記より得た配向膜付ガラス基板の該配向膜上に、下記処方にて調製した感光性樹脂層用塗布液をスピンコーターにより塗布し、これを110℃のオーブンで2分間乾燥して感光性樹脂層を形成した。
【0198】
【化52】
Figure 0004216520
【0199】
次いで、ガラス基板の表面で接触するように110℃のホットプレート上に5分間保持し、感光性樹脂層を発色させた。更に、該感光性樹脂層上に、透過率が3段階に異なり(0%、46%、92%)、それぞれの領域が青色画素用、緑色画素用、赤色画素用に対応して配列されたフォトマスクと365nmに中心波長を持つバンドパスフィルターとを介して超高圧水銀灯を配置し、このフォトマスク及びバンドパスフィルターを通して超高圧水銀灯により照射しパターニングした。このときの照射エネルギーは赤色画素用に対して120mJ/cm2であり、照射強度は30mW/cm2であった。
【0200】
次に、フォトマスクとバンドパスフィルターとを取り除き、代わりに400nm以上の光を透過する(400nmで50%透過)シャープカットフィルターを付け、窒素ガスを吹き付けながら上記と同様の超高圧水銀灯により照射エネルギー500mJ/cm2で更に全面を露光し、重合硬化した。更に、フィルター部(感光性樹脂層)の硬化度を促進するために、220℃のオーブンで20分間焼成し、赤色画素、緑色画素、青色画素パターンが形成されたカラーフィルターを得た。
上記パターニング時において、照射によって液晶の螺旋ピッチ(液晶の捻れ力)を大きく変化させることができ、色純度の高い赤色、緑色、青色よりなる画素パターンを形成することができた。
【0201】
[実施例53](液晶カラーフィルターの作製)
(1)フィルター基板の準備
ガラス基板上にポリイミド配向膜(日立化成デュポン(株)製の「LX−1400」)塗布液をスピンコーターにより塗布し、100℃のオーブンで5分間乾燥した後、250℃のオーブンで1時間焼成して配向膜を形成した。更に、該膜の表面をラビング処理により配向処理して配向膜付ガラス基板を作製した。
【0202】
(2)フィルター層の形成
上記より得た配向膜付ガラス基板の該配向膜上に、下記処方にて調製した感光性樹脂層用塗布液をスピンコーターにより塗布し、これを110℃のオーブンで2分間乾燥して感光性樹脂層を形成した。
【0203】
【化53】
Figure 0004216520
【0204】
次いで、ガラス基板の表面で接触するように110℃のホットプレート上に5分間保持し、感光性樹脂層を発色させた。更に、該感光性樹脂層上に、透過率が3段階に異なり(0%、46%、92%)、それぞれの領域が青色画素用、緑色画素用、赤色画素用に対応して配列されたフォトマスクと365nmに中心を持つバンドパスフィルターとを介して超高圧水銀灯を配置し、このフォトマスク及びバンドパスフィルターを通して超高圧水銀灯により照射しパターニングした。このときの照射エネルギーは赤色画素用に対して120mJ/cm2であり、照射強度は30mW/cm2であった。
【0205】
次に、フォトマスクとバンドパスフィルターとを取り除き、窒素ガスを吹き付けながら上記と同様の超高圧水銀灯により照射エネルギー500mJ/cm2で更に全面を露光し、重合硬化した。更に、フィルター部(感光性樹脂層)の硬化度を促進するために、220℃のオーブンで20分間焼成し、赤色画素、緑色画素、青色画素パターンが形成されたカラーフィルターを得た。
上記パターニング時において、照射によって液晶の螺旋ピッチ(液晶の捻れ力)を大きく変化させることができ、色純度の高い赤色、緑色、青色よりなる画素パターンを形成することができた。
【0206】
[実施例54](液晶カラーフィルターの作製)
(1)フィルター基板の準備
ガラス基板上にポリイミド配向膜(日立化成デュポン(株)製の「LX−1400」)塗布液をスピンコーターにより塗布し、100℃のオーブンで5分間乾燥した後、250℃のオーブンで1時間焼成して配向膜を形成した。更に、該膜の表面をラビング処理により配向処理して配向膜付ガラス基板を作製した。
【0207】
(2)フィルター層の形成
上記より得た配向膜付ガラス基板の該配向膜上に、下記処方にて調製した感光性樹脂層用塗布液をスピンコーターにより塗布し、これを110℃のオーブンで2分間乾燥して感光性樹脂層を形成した。
【0208】
【化54】
Figure 0004216520
【0209】
次いで、ガラス基板の表面で接触するように110℃のホットプレート上に5分間保持し、感光性樹脂層を発色させた。更に、該感光性樹脂層上に、透過率が3段階に異なり(0%、46%、92%)、それぞれの領域が青色画素用、緑色画素用、赤色画素用に対応して配列されたフォトマスクと365nmに中心を持つバンドパスフィルターとを介して超高圧水銀灯を配置し、このフォトマスク及びバンドパスフィルターを通して超高圧水銀灯により照射しパターニングした。このときの照射エネルギーは赤色画素用に対して110mJ/cm2であり、照射強度は30mW/cm2であった。
【0210】
次に、フォトマスクとバンドパスフィルターとを取り除き、窒素ガスを吹き付けながら上記と同様の超高圧水銀灯により照射エネルギー500mJ/cm2で更に全面を露光し、重合硬化した。更に、フィルター部(感光性樹脂層)の硬化度を促進するために、220℃のオーブンで20分間焼成し、赤色画素、緑色画素、青色画素パターンが形成されたカラーフィルターを得た。
上記パターニング時において、照射によって液晶の螺旋ピッチ(液晶の捻れ力)を大きく変化させることができ、色純度の高い赤色、緑色、青色よりなる画素パターンを形成することができた。
【0211】
[実施例55](STN素子用光学補償膜の作製)
厚み80μmのトリアセチルセルロース(TAC)上に、ケン化度99.5%のポリビニルアルコール(PVA)膜をバーコート法により形成し、110℃下で3分間加熱した。該PVA膜上にラビング処理を施し、更に下記処方にて調製した塗布液をバーコーターにより加温塗布し、これを120℃のオーブンで3分間乾燥して成膜した。
【0212】
【化55】
Figure 0004216520
【0213】
次いで、温度100℃の下、前記膜上から高圧水銀ランプを用いて紫外線照射(照射エネルギー1000mJ/cm2)を行って膜を重合硬化させ、STN素子用光学補償膜(以下、「STN補償膜」と称する。)を作製した。この時のSTN補償膜の膜厚を測定したところ5.0μmであった。また、該STN補償膜の偏光透過スペクトルプロファイルから、液晶分子の配向(螺旋構造)が240度で膜厚方向に捻れ、その螺旋の捻れ角(回転角)が240度であることが判った。
また、この膜を該膜とは逆向きの捻れ角(−240度)を持つSTN補償膜を用意し、これらを合致した部分の液晶分子が直交するように重ね合わせ、互いに吸収軸が直交する2枚の偏光板の間に挿入して、目視により観察したところ良好な黒色を示した。したがって、上記より形成された膜(STN補償膜)は、STN素子用光学補償膜として作用していることが確認できた。
【0214】
[実施例56](TN素子用のリバースツイストドメインの発生防止)
ITO膜付きのガラス基板の該ITO膜上に、ポリイミド配向膜(日立化成デュポン(株)製の「LX−1400」)塗布液をスピンコーターにより塗布し、100℃のオーブンで5分間乾燥した後、250℃のオーブンで1時間焼成して配向膜を形成した。更に、該膜の表面にラビング処理を施してラビング角度が90度になるように配向処理し、配向膜付ガラス基板を2枚作製した。
上記配向膜付ガラス基板の配向膜が互いに対向するように配置し、直径6μmのスペーサービーズを混合した2液性エポキシ樹脂接着剤により貼り合わせ、駆動用セルを形成した。該セルの厚みを光干渉法により測定したところ5.4μmであった。
【0215】
前記セル中に、下記組成よりなる組成物を注入した。
<組成物>
・ネマチック液晶組成物(メルク社製「ZLI−1132」)……99.9%
・本発明の光反応型キラル剤(前記例示化合物2−20)……………0.1%
【0216】
次に、互いに吸収軸が直交する二枚の偏光板の間に、注入後の駆動用セルを挿入して目視により観察したところ、リバースツイストドメインの発生は認められなかった。従って、リバースツイストの発生によるコントラストの低下がなく、コントラストと色純度に優れた画像表示が期待できる。
【0217】
【発明の効果】
本発明によれば、365nm付近の光に対して感光性を有し、光により異性化して構造変化し得る、且つ光異性化後のシス体の熱安定性に優れた新規な光学活性化合物を提供することができる。
本発明によれば、液晶性化合物の配向を制御し得る、且つ光による液晶の螺旋ピッチ(捻れ力)の変化率(捻れ変化率)が大きく、例えば、ネマチック液晶化合物を用いた場合には、3原色(B、G、R)を含む広範な選択反射が可能で、色純度の高い3原色を表示させ得る光反応型キラル剤を提供することができる。
本発明によれば、光により液晶の螺旋ピッチ(捻れ力)を変化でき、且つその捻れ変化率の大きい光反応型キラル剤を含み、光により液晶分子の配向状態を大きく立体的に制御して光学特性を変化し得る液晶組成物を提供することができる。例えば、コレステリック液晶の場合には、光照射により3原色を含む広範な選択反射色を示し、しかも色純度に優れた3原色の表示が可能な液晶組成物を提供することができる。
【0218】
本発明によれば、捻れ変化率の大きい光反応型キラル剤を含む液晶組成物に光照射して液晶の螺旋ピッチ(捻れ力)を大きく変化させ得る、液晶の螺旋構造を変化させる方法を提供することができる。
本発明によれば、捻れ変化率の大きい光反応型キラル剤を含む液晶組成物に対し、画像様に露光した後、パターン化された螺旋ピッチを損なわず維持された状態で固定化でき、特に液晶相がコレステリック液晶相の場合には、所望の選択反射色に液晶の螺旋構造を固定化し、色純度の高い色相を得ることのできる、液晶の螺旋構造を固定化する方法を提供することができる。
【0219】
本発明によれば、光照射により液晶の螺旋ピッチ(捻れ力)を大きく変化させ得る光反応型キラル剤を含み、色純度の高い液晶カラーフィルターを提供することができる。
本発明によれば、光照射により液晶の捻れ力を大きく変化させ得る光反応型キラル剤を含む非光吸収型の光学フィルムを提供することができる。例えば、コレステリック液晶相とした場合には、選択反射域が広範で色純度の高い光学フィルムを提供することができる。
本発明によれば、光照射により液晶の捻れ力を大きく変化させ得る光反応型キラル剤を含み、画像様に光量を変化させることにより鮮明な画像を形成し得る記録媒体を提供することができる。例えば、コレステリック液晶相とした場合には、色相が広範で色純度の高い選択反射色よりなる画像を形成し得る記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液晶カラーフィルターを製造する工程の一部を示す概略図である。
【図2】 本発明の液晶カラーフィルターを製造する工程の一部を示す概略図である。
【図3】 本発明の液晶カラーフィルターを製造する工程の一部を示す概略図である。
【符号の説明】
10 支持体(仮支持体)
12 クッション層(熱可塑性樹脂層)
14,24 配向膜
16 液晶層(液晶組成物)
18 カバーフィルム
20 転写シート
22 基板
26 カラーフィルター用基板
28 露光マスク[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an optically active isosorbide derivative having photosensitivity, a production method thereof, a photoreactive chiral agent that causes a change in liquid crystal structure, a liquid crystal composition containing the same, a liquid crystal color filter, an optical film and a recording medium, and a liquid crystal The present invention relates to a method for changing or fixing a helical structure.
[0002]
[Prior art]
In recent years, liquid crystal materials have attracted attention. For example, cholesteric liquid crystal compounds having a spiral structure and exhibiting various selective reflection colors due to the twisting force (twist angle) of the spiral have a selective reflectivity and a color purity of the selectively reflected light. Therefore, it is widely used for optical films, liquid crystal color filters, recording media, and the like.
As a specific example, the current state of the color filter will be described below.
[0003]
For example, a color filter used for a color liquid crystal display or the like generally includes red (R), green (G), and blue (B) pixels, and a black matrix for the purpose of improving display contrast in the gap. Configured. Conventionally, color filters such as those in which a pigment is dispersed in a resin or dyes are dyed are mainly used, and the manufacturing method is also such that a colored resin solution is applied onto a glass substrate by spin coating or the like. In general, a colored resist layer is formed, and patterning by photolithography is performed to form a color filter pixel, or a colored pixel is directly printed on a substrate.
[0004]
However, for example, a manufacturing method using a printing method has a disadvantage that it is difficult to form a high-definition image pattern with a low pixel resolution. A manufacturing method using a spin coating method has a large material loss and a large-area substrate. There has been a drawback that the coating unevenness when applied to is large. In addition, according to the electrodeposition method, a color filter having a relatively high resolution and little unevenness in the colored layer can be obtained, but it has the disadvantage that the manufacturing process is complicated and the liquid management is difficult.
From the above, as a manufacturing process of the color filter, there has been a demand for a manufacturing method capable of manufacturing a high-quality color filter with low material loss and high efficiency and in a simple manner.
[0005]
On the other hand, the performance of the color filter is required to have high transmittance and color purity. In recent years, the method using a dye optimizes the type of dye and the dyeing resin, or the method using a pigment is more finely dispersed. Improvements to the above requirements have been achieved by using pigments. However, the demand for the transmittance and color purity of the color filter in the recent liquid crystal display (LCD) panel is extremely high. Especially in the color filter for the reflective LCD, both the white display of paper white, contrast and color reproducibility are compatible. On the other hand, the color filters manufactured by dyeing the resin in the resin or dispersing the pigment in the conventional manufacturing method are all light-absorbing color filters, so the transmittance is further improved. The improvement of the color purity by almost reached the limit.
[0006]
In the above situation, a polarization-use color filter mainly composed of cholesteric liquid crystal has recently attracted attention. Since this polarization-use color filter displays an image by reflecting a certain amount of light and transmitting the other, the light use efficiency is inherently high, and also in terms of transmittance and color purity, compared to a light absorption type color filter. Excellent performance. On the other hand, from the viewpoint of obtaining a uniform thickness, a method of forming a film on a substrate using a spin coating method or the like has been generally performed as the manufacturing method, but there is a problem that material loss is large, and in terms of cost. It was disadvantageous.
[0007]
A method of using a photoreactive chiral compound (chiral compound) as a means for solving the above problems, ensuring the uniformity of the color purity of the color filter film and reducing the number of manufacturing steps. Is effective. In this method, when a liquid crystal composition containing a photoreactive chiral compound is irradiated in a pattern with light having a reaction wavelength of the chiral compound, the reaction of the chiral compound proceeds in accordance with the intensity of the irradiation energy. Since the spiral pitch (helical twist angle) changes, the principle that a selective reflection color is formed for each pixel only by pattern exposure with a light amount difference is used. That is, there is an advantage that the number of times of patterning at the time of forming the color filter can be completed by one mask exposure using masks having different amounts of transmitted light.
Therefore, after patterning by irradiating light like an image, a film functioning as a color filter can be formed by fixing the patterned cholesteric liquid crystal compound. This technique can also be applied to optical films and image recording.
[0008]
In particular, when a color filter is produced by one-time mask exposure, it is desired that the three primary colors B (blue), G (green), and R (red) can be formed with high color purity by one exposure. However, when the rate of change in the twist of the liquid crystal is small, sufficient color purity cannot be obtained. Therefore, from the viewpoint of displaying three primary colors with high color purity in one exposure, practically, as a photoreactive chiral compound to be used, the twist change rate that can greatly change the twisting force of the helical structure of the liquid crystal compound. Large chiral compounds (chiral agents) must be used. That is, by using a chiral compound having a large twist change rate, the range of hues that are selectively reflected by the change in the amount of light can be expanded.
[0009]
As such a chiral agent, the present applicant previously filed an application of a photoreactive chiral agent having an isosorbide skeleton esterified with a cinnamic acid derivative (Japanese Patent Application Nos. 2001-5740, 2000-382515, 2000- 382516, Japanese Patent Application No. 2001-146120). WO 00/34808 discloses a benzylidene type photoreactive chiral agent.
On the other hand, the light source used for mask exposure is generally an ultra-high pressure mercury lamp having an emission line at 365 nm. In order to increase the sensitivity during mask exposure, that is, to speed up the reaction of the chiral compound, It is desirable that the chiral agent has a large molar extinction coefficient.
However, the chiral agent described above has a problem that the molar extinction coefficient at 365 nm is small and the sensitivity is low during mask exposure, or the thermal stability of the cis isomer after photoisomerization is lacking.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the case of a cholesteric liquid crystal phase including a nematic liquid crystal compound, for example, it has photoreactivity capable of changing the alignment structure such as the helical pitch (twisting force, helical twist angle) of the liquid crystal depending on the amount of light to be irradiated. The wavelength range that can be selectively reflected is wide and shows a wide variety of selective reflections. In particular, the three primary colors (B, G, R) can be displayed with high color purity, and the helical pitch (twisting force) is greatly changed. At present, no photoreactive chiral agent that can be used has been provided.
[0011]
An object of the present invention is to solve the conventional problems and achieve the following objects. That is,
The first object of the present invention is to provide a novel optically active compound that has photosensitivity, can be isomerized by light and can change its structure, and has excellent thermal stability of the cis-isomer after photoisomerization. And
Second, the orientation of the liquid crystal compound can be controlled and the rate of change of the helical pitch (twisting force) of the liquid crystal due to light (hereinafter sometimes referred to as “twisting rate of change”) is large. In some cases, it is an object to provide a photoreactive chiral agent that can display a wide range of selective reflections including the three primary colors (B, G, R) and can display the three primary colors with high color purity.
Thirdly, it contains a photoreactive chiral agent that can change the helical pitch (twisting force) of the liquid crystal by light and has a high rate of change in twist. In the case of a liquid crystal composition capable of changing the color, for example, a cholesteric liquid crystal, it provides a liquid crystal composition that exhibits a wide range of selective reflection colors including three primary colors by light irradiation and can display three primary colors with excellent color purity. For the purpose.
[0012]
In addition, the present invention fourthly changes the helical structure of the liquid crystal, which can change the helical pitch (twisting force) of the liquid crystal by irradiating light to the liquid crystal composition containing the photoreactive chiral agent having a large twist change rate. It is an object of the present invention to provide a method.
Fifth, a liquid crystal composition containing a photoreactive chiral agent having a high rate of change in twist can be fixed in a state where the patterned helical pitch is maintained without loss after imagewise exposure, particularly in the liquid crystal phase. In the case where is a cholesteric liquid crystal phase, the object is to provide a method for fixing the liquid crystal helical structure, which can fix the liquid crystal helical structure to a desired selective reflection color and obtain a hue with high color purity. To do.
[0013]
A sixth object of the present invention is to provide a liquid crystal color filter having a high color purity, including a photoreactive chiral agent that can greatly change the helical pitch (twisting force) of liquid crystal by light irradiation.
Seventh, in the case of a non-light-absorbing optical film containing a photoreactive chiral agent that can greatly change the twisting power of the liquid crystal by light irradiation, such as a cholesteric liquid crystal phase, the selective reflection range is wide and the color purity is high. An object is to provide an optical film.
Eighth, a recording medium that contains a photoreactive chiral agent that can greatly change the twisting power of the liquid crystal by light irradiation, and that can form a clear image by changing the amount of light in an image-like manner, for example, the liquid crystal phase is a cholesteric liquid crystal phase. In this case, an object of the present invention is to provide a recording medium capable of forming an image having a selective reflection color with a wide hue and high color purity.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
  Means of the present invention for solving the above-mentioned problems are as follows.
<1> An optically active isosorbide derivative represented by the following general formula (I).
[Chemical 3]
Figure 0004216520
[In general formula (I), R1And R9Are independent of each otherMay be unsubstituted or substitutedAn alkyl group,May be unsubstituted or substitutedAn alkenyl group,May be unsubstituted or substitutedAn aryl group,May be unsubstituted or substitutedA heterocyclic group,May be unsubstituted or substitutedAn alkoxy group,May be unsubstituted or substitutedAryloxy group, -NR17R18, (The R17And R18Are each independently a hydrogen atom,May be unsubstituted or substitutedAn alkyl group,May be unsubstituted or substitutedAn aryl group is shown. ). R2And RTenAre each independently a hydrogen atom,May be unsubstituted or substitutedAn alkyl group,May be unsubstituted or substitutedRepresents an aryl group. RThree~ R6And R11~ R14Are independently a hydrogen atom, a halogen atom,May be unsubstituted or substitutedAn alkyl group,May be unsubstituted or substitutedRepresents an alkoxy group. R7And R15And R8And R16Are each independently a hydrogen atom,May be unsubstituted or substitutedRepresents an alkyl group. R2And RFourAnd RTenAnd R12May be bonded to each other to form a 5-membered ring or a 6-membered ring. ]
<2> The aryl halide represented by the following general formula (II) and general formula (III) and an isosorbide derivative represented by the following general formula (IV) are reacted: A method for producing an optically active isosorbide derivative.
[Formula 4]
Figure 0004216520
[R in the general formulas (II) to (IV)1~ R16Is R in the above general formula (I)1~ R16Are synonymous with each other. X1And X2Each independently represents a halogen atom. ]
<3> A photoreactive chiral agent comprising the optically active isosorbide derivative according to <1>.
<4> A liquid crystal composition comprising at least a liquid crystalline compound and at least one of the optically active isosorbide derivatives according to <1>.
<5> A liquid crystal composition comprising a liquid crystal compound having at least one polymerizable group, at least one optically active isosorbide derivative according to the above <1>, and a photopolymerization initiator.
<6> The liquid crystal composition according to <5>, wherein the optically active isosorbide derivative according to <1> and the photopolymerization initiator each have different photosensitive wavelength regions.
<7> Spiral structure of liquid crystal that changes the structure of the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I) by irradiating the liquid crystal composition according to any one of <4> to <6> with light. How to change.
<8> After imagewise irradiating light in the photosensitive wavelength region of the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I) to the liquid crystal composition according to any one of <4> to <6> above A method for fixing a helical structure of a liquid crystal, comprising a step of performing photopolymerization by irradiating light in a photosensitive wavelength region of a photopolymerization initiator.
<9> A liquid crystal color filter comprising at least a liquid crystal compound and at least one of the optically active isosorbide derivatives according to <1>.
<10> An optical film comprising at least a liquid crystal compound and at least one of the optically active isosorbide derivatives according to <1>.
<11> A recording medium comprising at least a liquid crystal compound and at least one of the optically active isosorbide derivatives according to <1>.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Optically active isosorbide derivative)
The optically active isosorbide derivative of the present invention will be described in detail below.
The optically active isosorbide derivative of the present invention is an optically active compound represented by the following general formula (I), which itself undergoes cis-trans isomerization by light and changes its structure, particularly in the wavelength region around 365 nm. It has photosensitivity.
[0016]
[Chemical formula 5]
Figure 0004216520
  In the above formula (I), R1And R9Each independentlyMay be unsubstituted or substitutedAn alkyl group,May be unsubstituted or substitutedAn alkenyl group,May be unsubstituted or substitutedAn aryl group,May be unsubstituted or substitutedA heterocyclic group,May be unsubstituted or substitutedAn alkoxy group,May be unsubstituted or substitutedAryloxy group, -NR17R18, (The R17And R18Are each independently a hydrogen atom,May be unsubstituted or substitutedAn alkyl group,May be unsubstituted or substitutedAn aryl group is shown. ). R2And RTenAre each independently a hydrogen atom,May be unsubstituted or substitutedAn alkyl group,May be unsubstituted or substitutedRepresents an aryl group. RThree~ R6And R11~ R14Are independently a hydrogen atom, a halogen atom,May be unsubstituted or substitutedAn alkyl group,May be unsubstituted or substitutedRepresents an alkoxy group. R7And R15And R8And R16Are each independently a hydrogen atom,May be unsubstituted or substitutedRepresents an alkyl group. R2And RFourAnd RTenAnd R12May be bonded to each other to form a 5-membered ring or a 6-membered ring.
[0017]
R1And R9The alkyl group represented by may be unsubstituted or substituted with a substituent, preferably an alkyl group having 1 to 30 carbon atoms, and particularly preferably an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms.
As the substituent when substituted, for example, a halogen atom, an aryl group, an alkenyl group, an alkynyl group, an alkoxy group, an acyl group, an alkoxycarbonyl group, an aryloxycarbonyl group, an acyloxy group, a cyano group, and a hydroxyl group are preferable. Of these, a halogen atom, an alkoxy group, and an acyloxy group are particularly preferable.
Specific examples of the alkyl group include a methyl group, a pentyl group, a cyclohexyl group, a trifluoromethyl group, a benzyl group, an allyl group, a methoxyethyl group, and an acetyloxymethyl group.
[0018]
R1And R9The alkenyl group represented by may be unsubstituted or substituted with a substituent, is preferably an alkenyl group having 2 to 30 carbon atoms, and particularly preferably an alkenyl group having 2 to 20 carbon atoms.
As the substituent when it is substituted, for example, a halogen atom, an aryl group, an alkynyl group, an alkoxy group, an acyl group, an alkoxycarbonyl group, an aryloxycarbonyl group, an acyloxy group, a cyano group, and a hydroxyl group are preferable. Group, alkoxy group and acyloxy group are preferred.
Specific examples of the alkenyl group include a vinyl group, a phenylethenyl group, a 4-pentyloxyphenylethenyl group, and a methoxyvinyl group.
[0019]
R1And R9As the aryl group and heterocyclic group represented by the above, they may be unsubstituted or substituted with a substituent, and are preferably an aryl group or heterocyclic group having 4 to 40 carbon atoms in total, and an aryl having 4 to 30 carbon atoms in total. A group and a heterocyclic group are particularly preferred.
As the substituent in the case of being substituted, for example, a halogen atom, an alkyl group, an alkenyl group, an alkynyl group, an alkoxy group, an acyl group, an alkoxycarbonyl group, an aryloxycarbonyl group, an acyloxy group, a cyano group, and a hydroxyl group are preferable. Among these, a halogen atom, an alkyl group, an alkenyl group, an alkoxy group, an alkoxycarbonyl group, an acyloxy group, and a hydroxyl group are particularly preferable.
Specific examples of the aryl group include a phenyl group, a β-naphthyl group, a 4-methylphenyl group, a 4-vinylphenyl group, a 4-butyloxyphenyl group, a 4-benzoyloxyphenyl group, and a pyrimidin-2-yl group. Is mentioned.
Specific examples of the heterocyclic group include a pyridine ring, a pyrimidine ring, a furan ring, a benzofuran ring, and the like, and among them, a pyridine ring and a pyrimidine ring are preferable.
[0020]
R1And R9The alkoxy group represented by may be unsubstituted or substituted with a substituent, is preferably an alkoxy group having 1 to 30 carbon atoms, and particularly preferably an alkoxy group having 1 to 20 carbon atoms.
Examples of the substituent when substituted include a halogen atom, aryl group, alkenyl group, alkynyl group, alkoxy group, acyl group, alkoxycarbonyl group, aryloxycarbonyl group, acyloxy group, cyano group, hydroxyl group, carboxyl A group is preferable, and among them, a halogen atom, an aryl group, an alkoxy group, an acyloxy group, and an alkoxycarbonyl group are preferable.
Specific examples of the alkoxy group include a methoxy group, a butyloxy group, a benzyloxy group, a methoxyethoxyethoxy group, an acetyloxyhexyloxy group, and a benzoyloxide decyloxy group.
[0021]
R1And R9As the aryloxy group represented by the formula, an unsubstituted or substituted aryloxy group is preferable, an aryloxy group having 4 to 40 carbon atoms is preferable, and an aryloxy group having 4 to 30 carbon atoms is particularly preferable. The aryl moiety may be a heterocyclic ring.
As the substituent in the case of being substituted, for example, a halogen atom, an alkyl group, an alkenyl group, an alkynyl group, an alkoxy group, an acyl group, an alkoxycarbonyl group, an aryloxycarbonyl group, an acyloxy group, and a cyano group are preferable. Particularly preferred are a halogen atom, an alkyl group, an alkoxy group, an aryloxycarbonyl group, and a cyano group.
Specific examples of the aryloxy group include phenoxy group, biphenyloxy group, β-naphthyloxy group, 4-phenoxycarbonylphenoxy group, methoxyphenoxy group and the like.
[0022]
R1And R9-NR represented by17R18R in the group17And R18Each independently represents a hydrogen atom, an alkyl group, or an aryl group.
[0023]
R17And R18The alkyl group represented by may be unsubstituted or substituted with a substituent, preferably an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, and particularly preferably an alkyl group having 1 to 12 carbon atoms. As the substituent in the case of substitution, for example, a halogen atom or an alkoxy group aryl group is preferable.
Specific examples of the alkyl group include a methyl group, a butyl group, a trifluoromethyl group, a methoxyethyl group, and a benzyl group.
[0024]
R17And R18The aryl group represented by the formula (1) may be unsubstituted or substituted by a substituent, is preferably an aryl group having 6 to 30 carbon atoms, and particularly preferably an aryl group having 6 to 20 carbon atoms. As the substituent in the case of being substituted, for example, a halogen atom, an alkyl group, an alkenyl group, an alkoxy group, and a cyano group are preferable, and a halogen atom, an alkyl group, and an alkoxy group are particularly preferable.
Specific examples of the aryl group include a phenyl group, a β-naphthyl group, a 4-methylphenyl group, a 4-butyloxyphenyl group, and a 4-fluorophenyl group.
-NR above17R18Among the groups represented by17Is preferred.
[0025]
R1And R9Represented by the above-mentioned alkyl group, aryl group, alkenyl group, alkoxy group, aryloxy group, -NR17R18May be substituted with a group shown below.
[0026]
[Chemical 6]
Figure 0004216520
[0027]
Above, R mentioned above1And R9Among the groups represented by R1And R9Is preferably an alkyl group or an aryl group, particularly R1And R9Are preferably the same alkyl group or aryl group.
[0028]
R2And RTenThe alkyl group represented by may be unsubstituted or substituted with a substituent, and is preferably an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, and particularly preferably an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms. As examples of the substituent, a halogen atom and an alkoxy group are preferable.
Specific examples of the alkyl group include a methyl group, a butyl group, a trifluoromethyl group, and a methoxyethyl group.
[0029]
R2And RTenThe aryl group represented by the formula (1) may be unsubstituted or substituted with a substituent, and is preferably an aryl group having 6 to 30 carbon atoms, particularly preferably an aryl group having 6 to 20 carbon atoms. As examples of the substituent, a halogen atom, an alkyl group, and an alkoxy group are preferable.
Specific examples of the aryl group include a phenyl group, a β-naphthyl group, a 4-methylphenyl group, a 4-chlorophenyl group, and a 4-methoxyphenyl group.
R mentioned above2And RTenAmong the groups represented by R2And RTenIs a hydrogen atom or R described later2And RFourAnd RTenAnd R12Are preferably bonded to each other to form a 5-membered or 6-membered ring. R2And RTenAre preferably the same group.
[0030]
RThree~ R6And R11~ R14As the halogen atom represented by the formula, a fluorine atom and a chlorine atom are preferable, and a fluorine atom is particularly preferable.
RThree~ R6And R11~ R14The alkyl group represented by2And RTenAnd a preferable group is the same.
RThree~ R6And R11~ R14The alkoxy group represented by may be unsubstituted or substituted, and is preferably an alkoxy group having 1 to 20 carbon atoms, particularly preferably an alkoxy group having 1 to 8 carbon atoms. As an example of the substituent, a halogen atom is preferable. Specific examples include a methoxy group and a trifluoromethoxy group.
[0031]
R mentioned aboveThree~ R6And R11~ R14Among the groups represented by RThree~ R6And R11~ R14In which R represents a hydrogen atom, an alkyl group, or an alkoxy group is preferred, particularly RThree~ R6Are all hydrogen atoms or any one substituent represents an alkyl group or an alkoxy group, and R11~ R14Is preferably a hydrogen atom or any one substituent represents an alkyl group or an alkoxy group. Also RThreeAnd R11, RFourAnd R12, RFiveAnd R13, R6And R14Are preferably the same group.
[0032]
R7And R15The alkyl group represented by2And RTenAnd a preferable group is the same. In particular, R7And R15Is preferably a hydrogen atom, and R7And R15Are preferably the same group.
[0033]
R8And R16The alkyl group represented by2And RTenAnd a preferable group is the same. In particular, R8And R16Is preferably a hydrogen atom and R8And R16Are preferably the same group.
[0034]
R2And RFourAre bonded to each other to form a 5-membered or 6-membered ring, it is preferable that the atoms constituting the ring are a carbon atom and a nitrogen atom, or a carbon atom, a nitrogen atom and an oxygen atom.
In particular, a 5-membered ring or a 6-membered ring represented by the following formula is preferable.
[0035]
[Chemical 7]
Figure 0004216520
[0036]
RTenAnd R12When are bonded to each other to form a 5-membered ring or a 6-membered ring, those in which the atoms constituting the ring are a carbon atom and a nitrogen atom, or those in which a carbon atom, a nitrogen atom and an oxygen atom are included are preferable.
The same applies to particularly preferable 5-membered or 6-membered rings.1, RThree, RFive, R6Each R9, R11, R13, R14Those changed to are preferable.
[0037]
In the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I) of the present invention, since a double bond exists between the isosorbide nucleus and the benzene ring, geometric isomers (cis isomer and trans isomer) due to the difference in the arrangement of the two. ) Exists. The optically active isosorbide derivative of the present invention includes a cis isomer, a trans isomer, and a mixture thereof. However, from the viewpoint of a high rate of change in torsional force and ease of synthesis, the cis isomer is irradiated with light in a trans isomer before irradiation. Those that undergo structural changes are preferred.
[0038]
Specific examples of the optically active isosorbide derivatives represented by the general formula (I) of the present invention (Exemplary compounds 1-1 to 49, 2-1 to 27, 3-1 to 7, 4-1 to 4, 5 -1 to 5). However, in the present invention, it is not limited to these and includes cis isomers which are geometric isomers.
[0039]
[Chemical 8]
Figure 0004216520
[0040]
[Chemical 9]
Figure 0004216520
[0041]
[Chemical Formula 10]
Figure 0004216520
[0042]
Embedded image
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[0043]
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[0044]
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[0045]
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[0047]
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[0049]
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[0050]
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[0051]
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[0052]
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[0053]
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[0054]
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[0055]
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[0056]
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Figure 0004216520
[0057]
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Figure 0004216520
[0058]
(Synthesis of isosorbide derivatives)
Next, a method for synthesizing the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I) of the present invention will be described in detail.
The synthesis of the isosorbide derivative represented by the general formula (I) includes (1) a method of esterifying a carboxylic acid chloride corresponding to isosorbide under basic conditions, and (2) a carboxylic acid corresponding to isosorbide corresponding to DCC or the like. A condensation method using a dehydrating agent, (3) Mitsunobu reaction between isosorbide and the corresponding carboxylic acid, and the like can be performed.
The corresponding carboxylic acid chloride can be obtained by reaction of carboxylic acid with oxalyl chloride or thionyl chloride. In addition, the corresponding carboxylic acid is a method of hydrolyzing after the Kunefenergel reaction of the corresponding aryl aldehyde and malonic acid, or the Wittig reaction with carbomethoxymethylenetriphenylphosphorane, or the corresponding aryl bromide, etc. This method can be obtained by a method of Heck reaction between an aryl halide and acrylic acid or an acrylic ester.
[0059]
It can also be synthesized by the following reaction formula.
Embedded image
Figure 0004216520
[0060]
In the above, X in the general formula (II)1And X in the general formula (III)2Each independently represents a halogen atom, preferably a bromine atom or an iodine atom, and particularly preferably an iodine atom.
[0061]
That is, the isosorbide derivative represented by the general formula (I) can be synthesized by a coupling reaction between an aryl halide and an olefin.
In order to accelerate the reaction, the coupling reaction is preferably performed in the presence of a transition metal catalyst, a base, a solvent, and, if necessary, other additives. For details of the coupling reaction, the method described in “Organic Reactions” <27>, 345 (1982) can be used.
[0062]
In the above, the compounds of the general formula (II) and the general formula (III) are preferably used in an amount of 1.0 to 5.0 molar equivalents relative to the compound of the general formula (IV). It is preferred to use ~ 2.0 molar equivalents.
[0063]
As the transition metal catalyst, a palladium catalyst and a nickel catalyst are preferable, and a palladium catalyst is particularly preferable.
The palladium catalyst may be either a so-called zero-valent palladium catalyst or a divalent palladium catalyst. Specifically, Pd (PPhThree)FourBis (dibenzylideneacetone) palladium (0), Pd (OAc)2, PdCl2, PdCl2(PPhThree)2Etc.
When the palladium catalyst is used as the transition metal catalyst, it is preferable to add 0.005 to 0.3 molar equivalent with respect to the compound of the general formula (IV), particularly 0.01 to 0.00. Two molar equivalents are preferably added.
[0064]
The base may be either an inorganic base or an organic base, and specific examples include calcium carbonate, triethylamine, tributylamine, and potassium acetate. Moreover, it is preferable to add 2.0-10.0 molar equivalent with respect to the compound of general formula (IV), and, as for the addition amount of a base, it is especially preferable to add 2.0-5.0 molar equivalent. preferable.
[0065]
As the solvent, DMF (dimethylformamide), DMAc (dimethylacetamide), acetonitrile, and toluene are preferable, and DMF and toluene are particularly preferable. Moreover, as for the addition amount of a solvent, it is preferable to add 1.0-10L with respect to 1 mol of compounds of general formula (IV), and it is especially preferable to add 1.0-5.0L.
[0066]
Examples of the other additives include triphenylphosphine, tributylphosphine, 1,2-bis (diphenylphosphino) ethane, 1,3-bis (diphenylphosphino) propane, 1,4-bis (diphenylphosphino) butane. Phosphine-based ligands such as 1,1′-bis (diphenylphosphino) ferrocene and 2,2′-bis (diphenylphosphino) -1,1′-binaphthyl; tetrabutylammonium bromide, tetrabutylammonium chloride Quaternary ammonium salts such as silver salts such as silver nitrate can be used.
[0067]
The addition amount of the other additives is preferably adjusted as appropriate according to each role. For example, in the case of a phosphine-based ligand, it is preferable to add 0.01 to 0.4 molar equivalent, particularly 0.05 to 0.3 molar equivalent relative to the compound of general formula (IV). It is preferable to add.
Moreover, in the case of a quaternary ammonium salt, it is preferable to add 1.0-5.0 molar equivalent with respect to the compound of general formula (IV), and especially 2.0-4.0 molar equivalent is added. Is preferred.
[0068]
In the case of a metal salt, it is preferable to add 1.0 to 5.0 molar equivalents relative to the compound of general formula (IV), and it is particularly preferable to add 2.0 to 4.0 molar equivalents.
Moreover, as reaction temperature, 20 to 200 degreeC is preferable, and 50 to 120 degreeC is especially preferable.
[0069]
Further, R in the general formula (I)2And RTenWhen represents a hydrogen atom, it can also be synthesized by the following reaction formula.
Embedded image
Figure 0004216520
[0070]
That is, after obtaining the compound (A) by the above-described method, the amino form (B) is obtained by reduction of the nitro group. For this reduction reaction, a known reduction method using iron powder or zinc can be used. The compound of the general formula (I) is obtained by (1) a method of reacting a compound (B) with a corresponding acid chloride under chlorinated conditions, and (2) a compound (B) and a corresponding carboxylic acid with a dehydrating agent such as DCC. It can be synthesized by a method of condensation using (3) a method of reacting the compound (B) with a corresponding isocyanate.
Further, the compound of the general formula (I) synthesized by the above method can be further led to other compounds of the general formula (I) by changing functional groups such as acylation and esterification.
[0071]
(Photoreactive chiral agent)
The photoreactive chiral agent of the present invention comprises the above-mentioned optically active isosorbide derivative, and can control the alignment structure of the liquid crystal compound, and also undergoes structural isomerization upon irradiation with light, resulting in the helical pitch of the liquid crystal, that is, the twisting force of the helical structure. It has the characteristic that HTP (helical twisting power) can be changed. That is, a compound that causes a change in the twisting force of a helical structure induced in a liquid crystal compound, preferably a nematic liquid crystal compound, by light irradiation (ultraviolet light to visible light to infrared light), and chiral as a necessary site (molecular structural unit). It has a part (chiral part) and a part that causes a structural change by light irradiation.
[0072]
Moreover, the photoreactive chiral agent composed of the isosorbide derivative can change the HTP of liquid crystal molecules greatly. Therefore, for example, in the case of a cholesteric liquid crystal (liquid crystal phase) using a nematic liquid crystal compound as a liquid crystal compound, selection over a wide wavelength range including three primary colors of B (blue), G (green), and R (red) Reflection is possible. That is, the selective reflection characteristic of the wavelength of light is determined by the twist angle of the helical structure of the liquid crystal molecules, and the color width for selective reflection becomes wider and useful as the angle changes greatly.
[0073]
Further, when the photoreactive chiral agent comprising the isosorbide derivative has a structure in which one or more polymerizable bonding groups are introduced in the same molecule, a liquid crystal composition containing the photoreactive chiral agent, For example, the heat resistance of a liquid crystal color filter, an optical film or the like can be improved.
[0074]
The molecular weight of the photoreactive chiral agent comprising the isosorbide derivative is preferably 500 or more. Moreover, a thing with high solubility with the liquid crystalline compound mentioned later is preferable, and the thing whose solubility parameter (SP) value approximates to a liquid crystalline compound is more preferable.
[0075]
The HTP represents the twisting force of the helical structure of the liquid crystal, that is, HTP = 1 / (pitch × chiral agent concentration [mass fraction]). For example, the helical pitch of the liquid crystal molecules at a certain temperature (the helical structure One period; μm) is measured, and this value is converted from the concentration of the chiral agent [μm-1] Can be obtained.
When the selective reflection color is formed by the illuminance of light by the photoreactive chiral agent, the change rate of HTP (= HTP before irradiation / HTP after irradiation) is as follows. 5 or more is preferable, and 2.5 or more is more preferable. When HTP becomes larger after irradiation, 0.7 or less is preferable, and 0.4 or less is more preferable.
[0076]
In addition, the photoreactive chiral agent of the present invention can be used in combination with a known chiral agent having no photoreactivity such as a chiral compound having a large temperature dependency of torsional force.
Examples of the known chiral agent having no photoreactivity include, for example, JP-A No. 2000-44451, JP-T-10-509726, WO98 / 00428, JP-T 2000-506873, JP-T-9-506088, “ Examples include chiral agents described in “Liquid Crystals” (<21>, 327, 1996), “Liquid Crystals” (<24>, 219, 1998).
[0077]
(Liquid crystal composition)
The liquid crystal composition of the present invention comprises at least one liquid crystal compound (preferably a nematic liquid crystal compound) and at least one selected from the optically active isosorbide derivative (that is, photoreactive chiral agent) of the present invention. In addition, the liquid crystalline compound may or may not have a polymerizable group.
If necessary, it contains other components such as polymerizable monomers, polymerization initiators, binder resins, solvents, surfactants, polymerization inhibitors, thickeners, dyes, pigments, ultraviolet absorbers, gelling agents, etc. You may go out. In the liquid crystal composition of the present invention, it is particularly preferable to use a surfactant in combination. For example, the orientation of liquid crystal molecules at the air interface on the surface of the layer can be controlled sterically, such as when a layer is formed by applying a coating liquid crystal composition, and in the case of a cholesteric liquid crystal phase, more color purity can be achieved. A high selective reflection wavelength can be obtained.
[0078]
(Optically active isosorbide derivative)
The optically active isosorbide derivative contains the optically active isosorbide derivative represented by the aforementioned general formula (I) as a photoreactive chiral agent, and controls the alignment structure of the liquid crystal molecules in a three-dimensional manner and has a desired pattern. In addition, the helical structure of the coexisting liquid crystalline compound, preferably the nematic liquid crystal compound, is changed by irradiating with light.
There is no restriction | limiting in particular as content of the said optically active isosorbide derivative (photoreaction type chiral agent), Although it can select suitably, About 0.1-30 mass% of the total solid (mass) of a liquid-crystal composition is preferable.
[0079]
(Liquid crystal compound)
The liquid crystal compound can be appropriately selected from liquid crystal compounds, polymer liquid crystal compounds, and polymerizable liquid crystal compounds having a refractive index anisotropy Δn of 0.10 to 0.40. For example, a smectic liquid crystal compound, a nematic liquid crystal compound, and the like can be given, and among them, a nematic liquid crystal compound is preferable. For example, a cholesteric liquid crystal composition (cholesteric liquid crystal phase) can be obtained by using a nematic liquid crystal compound as the liquid crystal compound and using the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I) in combination.
While the liquid crystalline compound is in a liquid crystal state at the time of melting, it can be aligned, for example, by using an alignment substrate that has been subjected to an alignment treatment such as a rubbing treatment. In the case where the liquid crystal state is fixed in a solid phase, means such as cooling or polymerization can be used.
[0080]
Specific examples of the liquid crystal compound include compounds described in WO95 / 22586, Japanese Patent Application No. 2000-51089, Japanese Patent Application No. 2000-68479, and Japanese Patent Application No. 11-91162. However, the present invention is not limited to these. An example of such a liquid crystal compound is shown below.
[0081]
Embedded image
Figure 0004216520
[0082]
Embedded image
Figure 0004216520
[0083]
Embedded image
Figure 0004216520
[0084]
In the above formula, n represents an integer of 1 to 1000.
In each of the above exemplary compounds, those in which the linking group of the aromatic ring is changed to the following structure can be cited as suitable as well.
[0085]
Embedded image
Figure 0004216520
[0086]
Among these, from the viewpoint of ensuring sufficient curability and improving the heat resistance of the layer, a liquid crystalline compound having a polymerizable group or a crosslinkable group in the molecule is preferable.
[0087]
As content of a liquid crystalline compound, 30-99.9 mass% of the total solid (mass) of a liquid crystal composition is preferable, and 50-95 mass% is more preferable. When the content is less than 30% by mass, the alignment may be insufficient. In particular, in the case of a cholesteric liquid crystal, a desired selective reflection color may not be obtained.
[0088]
(Photopolymerization initiator)
The liquid crystal composition of the present invention can also contain a photopolymerization initiator. The photopolymerization initiator is used in combination to promote the polymerization reaction of the polymerizable group, and the light irradiation changes the helical pitch (twisting force) of the liquid crystal. The strength of the liquid crystal composition after fixing can be further improved by fixing the spiral structure after the fixing. When a polymerization reaction by a polymerizable liquid crystalline compound is used for fixing the helical structure of the liquid crystal, it is preferable to add a photopolymerization initiator. For example, when the liquid crystal phase is a cholesteric liquid crystal phase, a desired helical pitch can be stably obtained, and a selective reflection color with high color purity can be ensured.
[0089]
The photopolymerization initiator can be appropriately selected from known ones such as p-methoxyphenyl-2,4-bis (trichloromethyl) -s-triazine, 2- (p-butoxystyryl)- 5-trichloromethyl-1,3,4-oxadiazole, 9-phenylacridine, 9,10-dimethylbenzphenazine, benzophenone / Michler's ketone, hexaarylbiimidazole / mercaptobenzimidazole, benzyldimethyl ketal, thioxanthone / amine, tria Bisacylphosphine oxides described in JP-A-10-29997, such as reelsulfonium hexafluorophosphate, and bis (2,4,6-trimethylbenzoyl) -phenylphosphine oxide, and DE423 such as Lucirin TPO Such acyl phosphine oxides according to 555, and the like.
[0090]
As addition amount of the said photoinitiator, 0.1-20 mass% is preferable with respect to the total solid (mass) of a liquid crystal composition, and 0.5-5 mass% is more preferable. When the addition amount is less than 0.1% by mass, the curing efficiency at the time of light irradiation may be low, so it may take a long time. When the addition amount exceeds 20% by mass, the light transmittance from the ultraviolet region to the visible light region may be increased. May be inferior.
[0091]
As described above, the liquid crystal composition of the present invention includes the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I) and a photopolymerization initiator, and the optically active isosorbide derivative is isomerized by light ( And the photopolymerization initiator can accelerate the polymerization reaction of the polymerizable group by light, so that the optically active isosorbide derivative and the photopolymerization initiator can be changed. It is preferable that each has a different photosensitive wavelength region with respect to the light source wavelength. Here, having different photosensitivity wavelengths means that the photosensitivity center wavelengths of the two do not overlap, for example, at the time of imagewise exposure or polymerization curing to such an extent that deterioration of hue purity due to image display characteristics or selective reflection does not occur. This means that the liquid crystal alignment is not changed. In order to prevent the photosensitive center wavelengths from overlapping, it can be performed by controlling the wavelength of the irradiation light through a bandpass filter or the like in addition to the molecular structure of both.
[0092]
Both of them are exposed (sensitized) to light of different wavelengths so that the liquid crystal molecules are aligned in a pattern by irradiating the image without affecting the helical pitch of the liquid crystal that is aligned in the pattern. It is possible to fix and obtain an image having a desired spiral pitch. For example, when the liquid crystal phase is a cholesteric liquid crystal phase, a selective reflection color having a desired spiral pitch is exhibited, and a hue with excellent color purity can be obtained.
[0093]
(Polymerizable monomer)
In the liquid crystal composition of the present invention, a polymerizable monomer may be used in combination for the purpose of improving the degree of curing such as film strength. When the polymerizable monomer is used in combination, the helical structure (selective reflectivity) is fixed and fixed after changing (patterning) the twisting force of the liquid crystal by light irradiation (for example, after forming the distribution of selective reflection wavelength). The strength of the liquid crystal composition after conversion can be further improved. However, when the liquid crystalline compound has a polymerizable group in the same molecule, it is not necessarily added.
[0094]
Examples of the polymerizable monomer include monomers having an ethylenically unsaturated bond, and specific examples include polyfunctional monomers such as pentaerythritol tetraacrylate and dipentaerythritol hexaacrylate.
Specific examples of the monomer having an ethylenically unsaturated bond include the compounds shown below, but the invention is not limited to these.
[0095]
Embedded image
Figure 0004216520
[0096]
As addition amount of the said polymerizable monomer, 0.5-50 mass% is preferable with respect to the total solid (mass) of a liquid crystal composition. If the addition amount is less than 0.5% by mass, sufficient curability may not be obtained, and if it exceeds 50% by mass, the alignment of liquid crystal molecules is inhibited and sufficient color development cannot be obtained. There is.
[0097]
(Other ingredients)
Furthermore, as other components, a binder resin, a solvent, a surfactant, a polymerization inhibitor, a thickener, a dye, a pigment, an ultraviolet absorber, a gelling agent, and the like can be added.
Examples of the binder resin include polystyrene compounds such as polystyrene and poly-α-methylstyrene, cellulose resins such as methyl cellulose, ethyl cellulose, and acetyl cellulose, acidic cellulose derivatives having a carboxyl group in the side chain, polyvinyl formal, polyvinyl butyral, and the like. Acetal resins of JP-A-59-44615, JP-B-54-34327, JP-B-58-12577, JP-B-54-25957, JP-A-59-53836, JP-A-59-71048 Methacrylic acid copolymers, acrylic acid copolymers, itaconic acid copolymers, crotonic acid copolymers, maleic acid copolymers, partially esterified maleic acid copolymers, and the like.
[0098]
Also included are homopolymers of acrylic acid alkyl esters and homopolymers of methacrylic acid alkyl esters, in which the alkyl group is methyl, ethyl, n-propyl, n-butyl, iso-butyl, Examples include n-hexyl group, cyclohexyl group, 2-ethylhexyl group and the like.
In addition, a polymer having a hydroxyl group with an acid anhydride added, benzyl (meth) acrylate / (homopolymer of methacrylic acid) acrylic acid copolymer, benzyl (meth) acrylate / (meth) acrylic acid / other monomers And a multi-component copolymer.
[0099]
As content of the said binder resin in the said liquid-crystal composition, 0 to 50 weight% is preferable and 0 to 30 weight% is more preferable. When the content exceeds 50% by weight, the alignment of the liquid crystal compound may be insufficient.
[0100]
In the liquid crystal composition of the present invention, it is preferable to use a surfactant together with the photoreactive chiral agent and the liquid crystal compound. As the surfactant, a surfactant having an excluded volume effect is preferable. Here, the effect of the excluded volume effect means that the spatial alignment state at the air interface on the surface of this layer is controlled sterically, for example, when a layer containing a liquid crystal composition is formed by coating. Specifically, a nonionic surfactant is preferable, and it can be appropriately selected from known nonionic surfactants.
[0101]
The polymerization inhibitor can be added for the purpose of improving storage stability. Examples thereof include hydroquinone, hydroquinone monomethyl ether, phenothiazine, benzoquinone, and derivatives thereof. The addition amount of the polymerization inhibitor is preferably 0 to 10% by weight, more preferably 0 to 5% by weight with respect to the polymerizable monomer.
[0102]
The liquid crystal composition of the present invention can be prepared by dissolving or dispersing each of the above components in a suitable solvent, and can be used by forming it into an arbitrary shape or forming it on a support or the like. Here, examples of the solvent include 2-butanone, cyclohexanone, methylene chloride, chloroform, and the like.
[0103]
(Method of changing the spiral structure of the liquid crystal)
As described above, the liquid crystal composition of the present invention comprises a photoreactive chiral agent (the optically active isosorbide derivative of the present invention). In the method for changing the helical structure of the liquid crystal of the present invention, the liquid crystal composition of the present invention described above is used. By irradiating the composition with a desired amount of light in a desired pattern, the spiral pitch (twisting force) of the liquid crystal is changed, and the spiral structure of the liquid crystal, that is, the degree of twisting of the spiral (twisting force; HTP) Different regions can be formed.
[0104]
In particular, when the liquid crystal phase is a cholesteric liquid crystal phase, the selective reflection color indicated by the liquid crystal can be arbitrarily changed according to the twisting force. When the rate of change of the twisting force (twisting rate of change) is large, the color width of the selective reflection color that the liquid crystal can selectively reflect widens, and the selective reflection in a wide wavelength range including the three primary colors (B, G, R). This is particularly important in that the three primary colors of BGR can be displayed with high color purity. In this respect, since the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I) described above can greatly change the twisting force of the helical structure of the liquid crystal, the liquid crystal composition containing the compound (chiral agent) Can be used to display a wide range of hues including the three primary colors of blue (B), green (G), and red (R), and three primary colors excellent in color purity can be obtained.
[0105]
Specifically, it can be performed as follows. That is,
First, similarly to the patterning described in the above-mentioned “method for changing the helical structure of the liquid crystal”, light in the photosensitive wavelength region of the optically active isosorbide derivative in the liquid crystal composition is irradiated like an image. By this light irradiation, the optically active isosorbide derivative is exposed to change the helical structure of the liquid crystal, and an image-like pattern is formed (patterning). After this patterning, light in the photosensitive wavelength region of the photopolymerization initiator in the liquid crystal composition is irradiated. Then, the liquid crystalline compound is polymerized by the photopolymerization initiator, and is fixed in a state where the changed helical structure is maintained. Prior to this step, for example, a step such as nitrogen substitution may be provided.
[0106]
When the photosensitive wavelength region of the optically active isosorbide derivative is different from the photosensitive wavelength region of the photopolymerization initiator, the light irradiation for changing HTP and the light irradiation for photopolymerization do not affect each other. Therefore, when imagewise exposure is performed to change HTP, photopolymerization does not proceed, so that patterning with the HTP change rate as set is possible, while photopolymerization is performed to fix the helical structure. The optically active isosorbide derivative does not react to light, and the formed HTP change pattern can be reliably immobilized.
[0107]
In the case of forming a liquid crystal color filter, an optical film, etc., which will be described later, after patterning by exposing light having a wavelength to which the optically active isosorbide derivative is sensitive as described above, a photopolymerization initiator is further exposed. The polymerizable group in the liquid crystal composition is irradiated with light of a wavelength to be photopolymerized and cured, and the spiral structure of the liquid crystal is fixed to a desired selective reflection color. Details of these forming methods will be described later.
[0108]
As a light source used for light irradiation, the above-mentioned “method of changing the spiral structure of liquid crystal”
This is the same as the light source exemplified in the description.
[0109]
(LCD color filter)
Hereinafter, the liquid crystal color filter, the optical film, and the recording medium will be described in detail.
The liquid crystal color filter of the present invention comprises at least a liquid crystal compound and at least one optically active isosorbide derivative of the present invention, and a nematic liquid crystal compound is most preferable as the liquid crystal compound. If necessary, it contains a polymerizable monomer, a photopolymerization initiator, other components listed in the liquid crystal composition of the present invention, a surfactant having an excluded volume effect, and the like.
For example, it can be produced by irradiating light with a desired pattern and light amount appropriately selected based on the above-mentioned “method of changing the helical structure of the liquid crystal” and “method of fixing the helical structure of the liquid crystal”.
[0110]
Hereinafter, the liquid crystal color filter of the present invention will be described in detail through the description of the method for producing the liquid crystal color filter.
The liquid crystal color filter of the present invention is prepared by appropriately selecting from the liquid crystal composition of the present invention described above and a known composition containing the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I). be able to.
In this case, it may be in the form of a sheet composed only of the liquid crystal composition, or in a mode in which a layer (liquid crystal layer) containing the liquid crystal composition is provided on a desired support or temporary support. In addition, other layers (films) such as an alignment film and a protective film may be provided. In the latter case, two or more liquid crystal layers can be laminated. In this case, the exposure step described later is provided a plurality of times.
[0111]
As the nematic liquid crystal compound, polymerizable monomer, photopolymerization initiator, and other components, the same ones that can be used in the liquid crystal composition of the present invention can be used, and the content, preferred range, and the like of the liquid crystal composition can also be used. The same as in the case of the composition. It is preferable to use a surfactant having an excluded volume effect.
The content of the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I) in the liquid crystal composition constituting the liquid crystal color filter is the same as that of the liquid crystal composition of the present invention described above.
[0112]
The liquid crystal color filter of the present invention can be suitably produced, for example, with the liquid crystal composition of the present invention.
Further, the method for producing the liquid crystal color filter is not particularly limited. For example, the liquid crystal color filter is exposed and patterned imagewise with first light and then photopolymerized with second light to be cured (hereinafter, “ It may also be referred to as an “exposure step”). That is, the “method for fixing the helical structure of the liquid crystal” of the present invention may be applied. Further, depending on the production mode to be selected, a step of appropriately aligning the contact surface with the liquid crystal composition (alignment processing step), a step of transferring and forming a liquid crystal layer by adhesion / peeling (transfer step), a cholesteric liquid crystal composition It may be formed through a step (coating step) for forming a liquid crystal layer by applying a liquid crystal.
[0113]
Below, the specific one aspect | mode using a cholesteric liquid crystal composition is shown as an example of the manufacturing method including the said exposure process.
<Exposure process>
In the exposure step, both patterning and immobilization (polymerization curing) of the liquid crystal compound are performed by light irradiation.
That is, after an optically active isosorbide derivative (hereinafter sometimes referred to as “photoreactive chiral agent”) is exposed and patterned imagewise with a first light having a wavelength that can be sensitively exposed, a polymerization initiator is used. It is cured by photopolymerization with a second light that can be exposed to high sensitivity, and the helical structure of the liquid crystal compound is fixed to a desired selective reflection color.
[0114]
When the liquid crystal composition is irradiated with the first light, the photoreactive chiral agent coexists in response to the illuminance, and the helical structure of the liquid crystal compound is changed. An image-like pattern is formed. Therefore, if the irradiation intensity is changed for each desired region and light is irradiated, a plurality of colors are displayed corresponding to the irradiation intensity. For example, exposure is performed through an exposure mask created by changing the light transmittance like an image. Thus, an image, that is, a colored region having different selective reflections can be simultaneously formed by one light irradiation. Furthermore, a liquid crystal color filter can be produced by irradiating (fixing) the second light.
[0115]
The wavelength of the first light is preferably set to a photosensitive wavelength region of the photoreactive chiral agent, particularly a wavelength close to the photosensitive peak wavelength, from the viewpoint of obtaining sufficient patterning sensitivity. Further, the wavelength of the second light is preferably set to a photosensitive wavelength region of the polymerization initiator, particularly a wavelength close to the photosensitive peak wavelength, from the viewpoint of obtaining sufficient photopolymerization sensitivity.
Moreover, there is no restriction | limiting in particular in the illumination intensity (irradiation intensity) of 1st and 2nd light, According to the material to be used, it can select suitably so that the photosensitivity at the time of patterning and polymerization hardening may be acquired sufficiently. As the light source used for the first and second light irradiation, the same light source that can be used for the light irradiation of the liquid crystal composition can be used.
[0116]
More specifically, the production methods of the following first and second aspects may be used, and the production methods can be more suitably produced by these two aspects.
[First aspect]
(1) A step of providing a coating liquid crystal composition on a temporary support and forming a transfer material having at least a liquid crystal layer.
The coating liquid crystal composition can be prepared by dissolving and dispersing each component in a suitable solvent. Here, examples of the solvent include 2-butanone, cyclohexanone, methylene chloride, chloroform, and the like. In the production of the liquid crystal color filter, a cholesteric liquid crystal composition is preferable.
A cushion layer containing a thermoplastic resin or the like may be provided between the liquid crystal layer and the temporary support from the viewpoint of ensuring adhesion during transfer, such as when there is a foreign matter on the transfer target. It is also possible to subject the surface of the cushion layer and the like to orientation treatment (orientation treatment step) such as rubbing treatment.
(2) A step of laminating the transfer material on a light-transmitting substrate.
In addition to the light-transmitting substrate, an image receiving material having an image receiving layer on a substrate may be used. In addition, the liquid crystal composition may be directly formed on the substrate without using the transfer material (application step). Coating can be performed by appropriately selecting from known coating methods using a bar coater, a spin coater, or the like. However, the transfer method is preferable in terms of material loss and cost.
[0117]
(3) A step of peeling the transfer material from the light transmissive substrate to form a cholesteric liquid crystal layer on the substrate (transfer step).
The liquid crystal layer may be composed of a plurality of layers by further laminating after the following (4).
(4) Illuminance ν in an image-like manner through an exposure mask on the cholesteric liquid crystal layer1The pixel pattern showing the selective reflection color is formed by irradiating the ultraviolet ray with illuminance ν.2A step of exposing the ultraviolet ray to cure the layer (exposure step).
[0118]
[Second embodiment]
(1) The process of forming a liquid-crystal layer by providing a liquid-crystal composition directly on the support body which comprises a color filter.
Here, the liquid crystal layer can be formed by coating a liquid crystal composition prepared in a coating liquid as described above by a known coating method using a bar coater or a spin coater.
Further, an alignment film similar to the above may be formed between the cholesteric liquid crystal layer and the temporary support. It is also preferable to subject the surface of the alignment film or the like to an alignment treatment (orientation treatment step) such as a rubbing treatment.
(2) An exposure step similar to step (4) of the first aspect.
[0119]
The thickness of the liquid crystal layer (sheet-like liquid crystal composition) that functions as a liquid crystal color filter is preferably 1.5 to 4 μm.
[0120]
Further, an example will be described below with reference to FIGS. 1 to 3 are schematic views showing one embodiment of a process for producing a liquid crystal color filter of the present invention.
First, each component described above is dissolved in a suitable solvent to prepare a coating liquid cholesteric liquid crystal composition. Here, each component and solvent are as described above.
[0121]
As shown in FIG. 1- (A), a support 10 (hereinafter also referred to as a “temporary support”) is prepared, and an acrylic resin, polyester, polyurethane, or the like is applied and formed on the support 10, for example. (Thermoplastic resin layer) 12 is provided, and an alignment film 14 made of polyvinyl alcohol or the like is further laminated. This alignment film is rubbed as shown in FIG. This rubbing treatment is not always necessary, but the orientation can be improved more by the rubbing treatment.
Next, as shown in FIG. 1- (C), a coating liquid cholesteric liquid crystal composition is applied on the alignment film 14 and dried to form a cholesteric liquid crystal layer 16, and then the cholesteric liquid crystal layer 16 is covered. A film 18 is provided to produce a transfer material. Hereinafter, the transfer material is referred to as a transfer sheet 20.
[0122]
On the other hand, as shown in FIG. 1- (D), another support 22 is prepared, an alignment film 24 is formed on the support in the same manner as described above, and a rubbing process is performed on the surface thereof. Hereinafter, this is referred to as a color filter substrate 26.
[0123]
Next, after the cover film 18 of the transfer sheet 20 is peeled off, as shown in FIG. 2- (E), the surface of the cholesteric liquid crystal layer 16 of the transfer sheet 20 and the surface of the alignment film 24 of the color filter substrate 26 Are laminated so that they come into contact with each other and laminated through a roll rotating in the direction of the arrow in the figure. Thereafter, as shown in FIG. 1- (F), the film is peeled between the alignment film 14 of the transfer sheet 20 and the cushion layer 12, and the cholesteric liquid crystal layer is transferred together with the alignment film 14 onto the color filter substrate. In this case, the cushion layer 12 does not necessarily have to be peeled off together with the temporary support 10.
[0124]
After the transfer, as shown in FIG. 3G, an exposure mask 28 having a plurality of regions having different light transmittances is arranged above the alignment film 14, and the first light is transmitted through the mask 28. The cholesteric liquid crystal layer 16 is irradiated in a pattern. The cholesteric liquid crystal layer 16 includes a liquid crystal compound, a chiral compound, or the like so that the spiral pitch varies depending on the amount of light irradiation. A structure with a different spiral pitch reflects, for example, green (G) for each pattern, An area that transmits blue (B) and red (R), an area that reflects blue (B), an area that transmits green (G) and red (R), an area that reflects red (R), and the green (G) and blue It forms so that the area | region which permeate | transmits (B) may be formed.
[0125]
Next, as shown in FIG. 3- (H), the pattern is fixed by further irradiating the cholesteric liquid crystal layer 16 with ultraviolet rays at an irradiation intensity different from the light irradiation in the step (G). Thereafter, using 2-butanone, chloroform, or the like, unnecessary portions on the cholesteric liquid crystal layer 16 (for example, remaining portions such as a cushion layer and an intermediate layer, and unexposed portions) are removed, thereby obtaining FIG. As shown, a cholesteric liquid crystal layer having a BGR reflective region can be formed.
[0126]
The method shown in FIGS. 1 to 3 is one form of a color filter manufacturing method using a laminate method, but may be a coating method manufacturing method in which a liquid crystal layer is directly formed on a color filter substrate. In this case, when applied to the above embodiment, a cholesteric liquid crystal layer is applied on the alignment film 24 of the color filter substrate 26 shown in FIG. 1- (D) and dried, and then the same as in FIGS. ) Are sequentially performed.
[0127]
These steps and materials such as a transfer material and a support to be used are described in detail in each specification of Japanese Patent Application Nos. 11-342896 and 11-343665 previously filed by the present inventors. ing.
[0128]
As described above, when the liquid crystal composition containing the optically active isosorbide derivative is used, the change rate of the twisting force of the spiral structure of the liquid crystal with respect to the amount of light is large. A liquid crystal color filter composed of three primary colors of blue (B), green (G), and red (R) excellent in purity can be obtained.
[0129]
(Optical film)
The optical film of the present invention comprises at least a liquid crystalline compound and at least one optically active isosorbide derivative of the present invention, and an optical wavelength is arbitrarily set from a wide wavelength range. If necessary, it comprises other components listed in the liquid crystal composition of the present invention such as a polymerizable monomer, a photopolymerization initiator, and a surfactant having an excluded volume effect, etc. It can be produced by irradiating light with a pattern and light quantity. For example, it can be produced based on the aforementioned “method for changing the helical structure of the liquid crystal” and “the method for fixing the helical structure of the liquid crystal”.
[0130]
The optical film of the present invention is prepared by appropriately selecting from the liquid crystal composition of the present invention described above and a known composition containing the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I). Can do. Here, there is no restriction | limiting in particular as a form of an optical film, The form which provided the layer (liquid crystal layer) which contains a liquid crystal composition on the sheet | seat form comprised only from the said liquid crystal composition, the desired support body, or a temporary support body. And other layers (films) such as an alignment film and a protective film may be further provided.
[0131]
As the liquid crystal compound, the polymerizable monomer, the photopolymerization initiator, and other components, the same ones that can be used in the liquid crystal composition of the present invention can be used, and the content, preferable range, and the like of the liquid crystal are also included. The same as in the case of the composition. The content of the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I) in the liquid crystal composition constituting the optical film is the same as that of the liquid crystal composition of the present invention described above.
[0132]
The optical film of the present invention can be suitably produced using, for example, the liquid crystal composition of the present invention.
Moreover, as a method for producing an optical film, it may be produced by a method substantially the same as that of the liquid crystal color filter, and may be a method comprising at least one exposure step. That is, the above-described “method for fixing the helical structure of the liquid crystal” may be applied. Moreover, according to the manufacturing aspect to select, you may form through processes, such as the said alignment process process, a transfer process, and an application | coating process.
More specifically, it can be produced in substantially the same manner as in the manufacturing methods of the first and second aspects.
[0133]
As described above, when a liquid crystal composition containing the optically active isosorbide derivative is used, a non-light absorption optical film capable of greatly changing the helical pitch of the liquid crystal with respect to the amount of light can be obtained. For example, when the liquid crystal phase is a cholesteric liquid crystal phase, the color width of the selective reflection of the liquid crystal is widened, an optical film composed of various selective reflection colors, and optical colors of primary colors (B, G, R) excellent in color purity. A film or the like can be obtained.
[0134]
(recoding media)
The recording medium of the present invention comprises a liquid crystalline compound and at least one optically active isosorbide derivative of the present invention, and if necessary, a polymerizable monomer, a photopolymerization initiator, and an interface having an excluded volume effect. It comprises other components listed in the liquid crystal composition of the present invention, such as an activator.
[0135]
The recording medium of the present invention is not limited in its form, and may be in the form of a sheet composed only of a liquid crystal composition, or on a desired support or temporary support (hereinafter referred to as “support or the like”). The liquid crystal composition containing a liquid crystal composition containing a photoreactive chiral agent may be provided in a layer (liquid crystal layer). Here, the liquid crystal composition can be appropriately selected from the liquid crystal composition of the present invention described above and a known composition containing the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I). Furthermore, other layers (films) such as an alignment film and a protective film may be provided.
[0136]
As the liquid crystal compound, the polymerizable monomer, the photopolymerization initiator, and other components, the same ones that can be used in the liquid crystal composition can be used, and the content, preferable range, and the like of the liquid crystal composition can also be used. Same as the case. The content of the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I) in the liquid crystal composition constituting the recording medium is also the same as that of the liquid crystal composition of the present invention described above.
[0137]
The recording medium of the present invention can be suitably produced, for example, by providing the above-described liquid crystal composition of the present invention on a support or the like.
As a method for providing a liquid crystal composition on a support or the like, (1) using a transfer material in which a liquid crystal layer containing the liquid crystal composition of the present invention is provided on a temporary support, the liquid crystal layer is formed on the support. Examples thereof include a transfer method, and (2) a method in which a liquid crystal composition prepared in a coating liquid is directly applied onto a support.
In the methods (1) and (2), the transfer material, the coating method, and the like are the same as in the embodiments (first and second embodiments) exemplified in the liquid crystal composition of the invention and the description of FIGS. Can adapt.
[0138]
The recording medium of the present invention produced as described above is irradiated with light with a desired pattern and light amount selected as appropriate, so that an image can be displayed according to the rate of change in the twisting force of the liquid crystal, particularly in the case of a cholesteric liquid crystal. Can form a colored image composed of selectively reflected colors determined by the rate of change of the helical pitch. The image formation may be performed based on, for example, the above-described “method for changing the helical structure of the liquid crystal” and “the method for fixing the helical structure of the liquid crystal”.
In addition, when the optically active isosorbide derivative represented by the above general formula (I) is used as a chiral agent for changing the liquid crystal structure, the rate of change in the twisting force of the helical structure of the liquid crystal with respect to the amount of light is large. In particular, in the case of a cholesteric liquid crystal, the hue width selectively reflected by the liquid crystal can be expanded, and a multicolor image with high color purity can be formed. Further, the large change rate of the twisting force greatly contributes to high sensitivity (high speed) at the time of image formation.
Further, for example, by using a polymerizable liquid crystal compound or a polymerizable monomer, the liquid crystal after patterning can be fixed, and an image excellent in sufficient image stability can be formed.
[0139]
As the light source for irradiating light, the same light source as that which can be used in the liquid crystal composition of the present invention is used, and optical recording can be suitably performed. The same applies to light irradiation for fixing the liquid crystal.
[0140]
As described above, the twisting force (twisting angle) of the liquid crystal can be greatly changed by using the optically active isosorbide derivative as the chiral agent that changes the helical structure of the liquid crystal molecules. In particular, in the case of a cholesteric liquid crystal using a nematic liquid crystal compound, the selective reflection wavelength range obtained by light irradiation is expanded, and as a result, the color purity of the three primary colors of BGR can be further increased. Therefore, the selectivity and vividness of the hue of the liquid crystal are improved. In particular, in a liquid crystal color filter or an optical film, a clear and vivid color image can be displayed, and in the recording medium, the hue of the image to be formed is various. Can be
[0141]
【Example】
Hereinafter, synthesis examples of the optically active isosorbide derivative of the present invention will be described, but the present invention is not limited to these. In the examples, “parts” and “%” all represent “parts by mass” and “% by mass”.
[0142]
[Example 1] (Synthesis of Exemplified Compound 1-2)
To a mixture of 2 mmol (0.87 g) of the following compound (A-1), 4.4 mmol (0.45 g) of triethylamine and 10 ml of acetonitrile, 4 mmol (0.52 ml) of 2-methylbenzoyl chloride was added dropwise under ice cooling. After stirring at room temperature for 2 hours, the reaction mixture was dropped into water and the resulting solid was collected by filtration. This solid was dissolved in ethanol and recrystallized to obtain 0.83 g of Exemplified Compound (1-2) as a pale yellow solid. The yield was 62%.
[0143]
[Α]D twenty five-183 ° (c0.10, CHClThree)
The crystals obtained above1H-NMR (CDClThree) The results identified by analysis are shown below. δ (in ppm from TMS);
7.89-7.20 (m, 20H), 6.52-6.28 (m, 2H), 5.40-5.23 (m, 2H), 5.00-4.90 (m, 1H) ), 4.66-4.58 (m, 1H), 4.18-3.83 (m, 4H), 2.51 (s, 6H)
[0144]
Embedded image
Figure 0004216520
[0145]
[Example 2] (Synthesis of Exemplified Compound 1-7)
To a mixture of 1 mmol (0.50 g) of the following compound (A-2), 2.1 mmol (0.21 g) of triethylamine, 5 ml of acetonitrile and 5 ml of THF, 2 mmol (0.23 mol) of benzoyl chloride was added dropwise under ice cooling. After stirring at room temperature for 2 hours, the reaction mixture was poured into water and extracted with ethyl acetate. After concentrating the ethyl acetate layer, the residue was recrystallized from acetone / methanol to obtain 0.54 g of Exemplified Compound (1-7). Yield 77%.
[0146]
[Α]D twenty five-213 ° (c0.10, CHClThree)
The crystals obtained above1H-NMR (CDClThree) The results identified by analysis are shown below. δ (TMS);
8.68 (s, 2H), 8.60 (H, 2H), 7.97-7.85 (m, 4H), 7.73 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 7 .62-7.44 (m, 6H), 7.27-7.03 (m, 4H), 6.48 (d, 1H), 6.39 (d, 1H), 5.43-5.27 (M, 2H), 5.01-4.92 (m, 1H), 4.67-4.59 (m, 1H), 4.20-3.82 (m, 10H)
[0147]
Embedded image
Figure 0004216520
[0148]
[Example 3] (Synthesis of Exemplified Compound 1-8)
Exemplified compound (1-8) was obtained in the same manner as in Example 2. Yield 68%.
[Α]D twenty five-187 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
9.39 (s, 1H), 9.33 (s, 1H), 9.33 (s, 1H), 8.62 (d, 2H), 8.23-8.12 (m, 2H), 7 .74 (d, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.60-7.14 (m, 8H), 7.09 (d, 2H), 6.47 (d, 1H), 6. 39 (d, 1H), 5.42-5.28 (m, 2H), 5.02-4.92 (m, 1H), 4.68-4.60 (m, 1H), 4.20- 3.82 (m, 10H)
[0149]
[Example 4] (Synthesis of Exemplified Compound 1-9)
Exemplified compound (1-9) was obtained in the same manner as in Example 2. Yield 79%.
[Α]D twenty five-180 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
8.60 (d, 2H), 8.21 (s, 2H), 7.74 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.59-7.17 (m, 10H), 7 .07 (d, 2H), 6.47 (d, 1H), 6.39 (d, 1H), 5.42-5.27 (m.2H), 5.00-4.92 (m, 1H) ), 4.68-4.60 (m, 1H), 4.20-3.81 (m, 10H), 2.53 (s, 6H)
[0150]
[Example 5] (Synthesis of Exemplified Compound 1-10)
Exemplified compound (1-10) was obtained in the same manner as in Example 2. Yield 73%.
[Α]D twenty five-216 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
8.68 (s, 2H), 8.59 (d, 2H), 8.18 (d, 4H), 7.96 (d, 4H), 7.73 (d, 1H), 7.69 (d , 1H), 7.25 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.08 (d, 2H), 6.49 (d, 1H), 6.40 (d, 1H), 5 .42-5.27 (m, 2H), 5.01-4.92 (m, 1H), 4.68-4.60 (m, 1H), 4.20-3.82 (m, 16H)
[0151]
[Example 6] (Synthesis of Exemplified Compound 1-20)
The following compound (A-3) 5.5 mmol (1.4 g), the following compound (A-4) 12.1 mmol (3.9 g), palladium acetate 0.02 g, tri (o-tolyl) phosphine 0.13 g, triethylamine A mixture of 12.1 mmol (1.2 g) and 20 ml of DMF was heated and stirred at an external temperature of 100 ° C. for 30 minutes. After cooling, the reaction compound was dropped into dilute hydrochloric acid, and the resulting solid was collected by filtration. After purification by column chromatography, it was washed with methanol to obtain 1.4 g of Exemplified Compound (1-20) as a pale yellow solid. Yield 38%.
[0152]
[Α]D twenty five-177 ° (c0.10, CHClThree)
The crystals obtained above1H-NMR (CDClThree) The results identified by analysis are shown below. δ (TMS);
9.90 (6s, 1H), 8.00-7.50 (m, 18H), 6.70 (d, 1H), 6.65 (d, 1H), 5.30-5.20 (m, 2H), 4.90 (t, 1H), 4.35 (d, 1H), 4.00-3.80 (m, 4H), 2.30 (s, 6H)
[0153]
Embedded image
Figure 0004216520
[0154]
[Example 7] (Synthesis of Exemplified Compound 1-21)
In Example 6, Exemplified compound (1-21) was obtained in the same manner as in Example 6, except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-5). Yield 36%. [Α]D twenty five-158 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
8.25-7.35 (m, 28H), 6.45 (d, 1H), 6.40 (d, 1H), 5.40-5.30 (m, 2H), 4.95 (t, 1H), 4.60 (d, 1H), 4.15-3.90 (m, 4H), 2.35 (s, 6H)
[0155]
Embedded image
Figure 0004216520
[0156]
[Example 8] (Synthesis of Exemplified Compound 1-26)
Exemplified compound (1-26) was obtained in the same manner as in Example 6, except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-6). Yield 50%.
[Α]D twenty five-169 ° (c0.10, CHClThree)
The crystals obtained above1H-NMR (DMSO-d6) The results identified by analysis are shown below. δ (TMS);
8.0-5.45 (m, 18H), 6.60 (d, 1H), 6.55 (d, 1H), 5.30-5.20 (m, 2H), 4.90 (t, 1H), 4.52 (d, 1H), 3.96-3.80 (m, 10H), 3.32 (s, 6H)
[0157]
Embedded image
Figure 0004216520
[0158]
[Example 9] (Synthesis of Exemplified Compound 1-32)
Exemplified compound (1-32) was obtained in the same manner as in Example 6, except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-7). Yield 67%.
[Α]D twenty five-139 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
8.14 (d, 4H), 8.05 (s, 2H), 7.95-7.90 (m, 6H), 7.70 (s, 2H), 7.60-7.45 (m, 6H), 7.30 (d, 4H), 7.0 (d, 2H), 6.55 (d, 1H), 6.50 (d, 1H), 5.40-5.25 (m.2H) ), 4.95 (t, 1H), 4.60 (d, 1H), 4.20-3.90 (m, 4H), 3.90 (s, 6H)
[0159]
Embedded image
Figure 0004216520
[0160]
[Example 10] (Synthesis of Exemplified Compound 1-33)
Exemplified compound (1-33) was obtained in the same manner as in Example 6 except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-8). Yield 21%.
[Α]D twenty five-152 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
8.30 (d, 4H), 8.13-7.35 (m, 30H), 7.00 (d, 2H), 6.55 (d, 1H), 6.50 (d, 1H), 5 .40-5.25 (m, 2H), 4.95 (t, 1H), 4.64 (d, 1H), 4.20-3.86 (m, 4H), 3.92 (s, 6H) )
[0161]
Embedded image
Figure 0004216520
[0162]
[Example 11]: (Synthesis of Exemplified Compound 1-25)
Exemplified compound (1-25) was obtained in the same manner as in Example 6, except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-9). Yield 80%.
The crystals obtained above1H-NMR (DMSO-d6) The results identified by analysis are shown below. δ (TMS);
7.93-7.61 (m, 10H), 7.52-7.41 (m, 2H), 6.94-6.82 (m, 4H), 6.64-6.50 (m, 2H) ), 5.30-5.18 (m, 2H), 4.92-4.82 (m, 1H), 4.56-4.49 (m-1H), 4.00-3.64 (m) , 10H)
[0163]
Embedded image
Figure 0004216520
[0164]
[Example 12] (Synthesis of Exemplified Compound 1-27)
To a mixture of 0.81 mmol (0.60 g) of the exemplary compound (1-25), 1.78 mmol (0.18 g) of triethylamine and 5 ml of tetrahydrofuran, 1.66 mmol (0.23 g) of benzoyl chloride was added dropwise under ice cooling. . After stirring at room temperature for 2 hours, the reaction mixture was dropped into water, and the resulting solid was collected by filtration. The solid was purified by column chromatography to obtain 0.36 g of compound (1-27) as a pale yellow solid. Yield 47%.
[0165]
[Α]D twenty five-161 ° (c0.10, CHClThree)
The crystals obtained above1H-NMR (CDClThree) The results identified by analysis are shown below. δ (TMS);
8.23 (d, 4H), 8.05-7.90 (m, 8H), 7.80-7.45 (m, 10H), 7.40 (d, 4H), 7.00-6. 90 (m, 2H), 6.62-6.48 (m, 2H), 5.40-5.30 (m, 2H), 5.01-4.91 (m, 1H), 4.64- 4.60 (m, 1H), 4.20-3.80 (m, 10H)
[0166]
[Example 13] (Synthesis of Exemplified Compound 1-28)
Exemplified compound (1-28) was obtained in the same manner as in Example 11, except that benzoyl chloride was changed to 4-methylbenzoyl chloride in Example 11. Yield 20%.
[Α]D twenty five-148 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
8.20-7.90 (m, 8H), 7.75 (s, 2H), 7.55-7.45 (m, 2H), 7.40-7.28 (m, 2H), 7. 00 (d, 2H), 6.65-6.45 (m, 2H), 5.40-5.30 (m, 2H), 4.97 (t, 1H), 4.64 (d, 1H) 4.20-3.75 (m, 8H), 2.45 (s, 6H)
[0167]
[Example 14] (Synthesis of Exemplified Compound 1-29)
In Example 11, Exemplified compound (1-29) was obtained in the same manner as in Example 11, except that benzoyl chloride was changed to 4-fluorobenzoyl chloride. Yield 40%.
[Α]D twenty five-137 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
8.30-8.20 (m, 4H), 8.05 (s, 2H), 8.00-7.90 (m, 6H), 7.74 (s, 2H), 7.50 (d, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.40-7.15 (m, 8H), 6.98 (d.2H), 6.62-6.42 (m, 2H), 5.40 -5.26 (m, 2H), 4.97 (t, 1H), 4.62 (d, 1H), 4.20-3.88 (m, 10H)
[0168]
[Example 15] (Synthesis of Exemplified Compound 1-30)
In Example 11, Exemplified compound (1-30) was obtained in the same manner as in Example 11 except that benzoyl chloride was changed to 4-methoxybenzoyl chloride. Yield 40%.
[Α]D twenty five-130 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
8.15 (d, 4H), 8.05-7.90 (m, 8H), 7.72 (s, 2H), 7.55-7.46 (m, 2H), 7.38 (d, 4H), 7.03-6.95 (m, 6H), 6.62-6.55 (m, 2H), 5.40-5.30 (m, 2H), 4.97 (t, 1H) 4.62 (d, 1H), 4.20-4.00 (m, 4H), 3.95 (s, 6H), 3.90 (s, 6H)
[0169]
[Example 16] (Synthesis of Exemplified Compound 2-1)
Exemplified compound (2-1) was obtained in the same manner as in Example 6 except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-10). Yield 60%.
[Α]D twenty five-182 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
7.72 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.60-7.25 (m, 16H), 6.42 (d, 1H), 6.35 (d, 1H), 5 .40-5.26 (m, 2H), 4.95 (t, 1H), 4.63 (d, 1H), 4.20-4.00 (m, 8H), 3.20-3.05 (M, 4H)
[0170]
Embedded image
Figure 0004216520
[0171]
[Example 17] (Synthesis of Exemplified Compound 2-2)
Exemplified compound (2-2) was obtained in the same manner as in Example 6 except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-11). Yield 50%.
[Α]D twenty five-181 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
7.70 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.46-7.25 (m, 14H), 6.40 (d, 1H), 6.34 (d, 1H), 5 .35-5.25 (m, 2H), 4.95 (t, 1H), 4.60 (d, 1H), 4.15-3.85 (m, 8H), 3.20-3.05 (M, 4H), 2.40 (s, 6H)
[0172]
Embedded image
Figure 0004216520
[0173]
[Example 18] (Synthesis of Exemplified Compound 2-4)
Exemplified compound (2-4) was obtained in the same manner as in Example 6 except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-12). Yield 82%.
[Α]D twenty five-166 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
7.70 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.55 (d, 4H), 7.40-7.25 (m, 6H), 6.95 (d, 4H), 6 .41 (d, 1H), 6.32 (d, 1H), 5.35-5.25 (m, 2H), 4.95 (t, 1H), 4.60 (d, 1H), 4. 20-3.65 (m, 14H), 3.20-3.05 (m, 4H)
[0174]
Embedded image
Figure 0004216520
[0175]
[Example 19] (Synthesis of Exemplified Compound 2-5)
Exemplified compound (2-5) was obtained in the same manner as in Example 6, except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-13). Yield 80%.
[Α]D twenty five-160 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
8.25 (d, 2H), 7.70 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.42-7.30 (m, 4H), 6.40 (d, 1H), 6 .32 (d, 1H), 5.40-5.30 (m, 2H), 4.95 (t, 1H), 4.60 (d, 1H), 4.20-3.80 (m, 8H) ), 3.25-3.10 (m, 4H), 2.48-2.35 (m, 4H), 1.80-1.65 (m, 4H), 1.40-1.30 (m) , 8H), 1.00-0.85 (m, 6H)
[0176]
Embedded image
Figure 0004216520
[0177]
[Example 20] (Synthesis of Exemplified Compound 2-6)
Exemplified compound (2-6) was obtained in the same manner as in Example 6, except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-14). Yield 67%.
[Α]D twenty five-121 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
8.32 (d, 2H), 7.70 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.50-7.30 (m, 4H), 6.42 (d, 1H), 6 .35 (d, 1H), 5.40-5.30 (m, 2H), 4.96 (t, 1H), 4.62 (d, 1H), 4.30-3.80 (m, 8H) ), 3.25-3.05 (m, 4H), 2.60-2.48 (m, 2H), 1.90-1.20 (m, 16H), 1.00-0.80 (m , 12H)
[0178]
Embedded image
Figure 0004216520
[0179]
[Example 21] (Synthesis of Exemplified Compound 2-7)
Exemplified compound (2-7) was obtained in the same manner as in Example 6, except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-15). Yield 67%.
[Α]D twenty five-167 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
7.70 (d, 1H), 7.64 (d, 1H), 7.55 (d, 4H), 7.42-7.20 (m, 6H), 6.95 (d, 4H), 6 .42 (d, 1H), 6.34 (d, 1H), 5.40-5.25 (m, 2H), 4.95 (t, 1H), 4.60 (d, 1H), 4. 20-4.00 (m, 12H), 3.20-3.05 (m, 4H), 1.90-1.76 (m, 4H), 1.60-1.44 (m, 4H), 1.05-0.94 (m, 6H)
[0180]
Embedded image
Figure 0004216520
[0181]
[Example 22] (Synthesis of Exemplified Compound 2-8)
Exemplified compound (2-8) was obtained in the same manner as in Example 6, except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-16). Yield 68%.
[Α]D twenty five-166 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
8.40-8.20 (m, 2H), 7.68 (d, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.50-7.25 (m, 4H), 6.41 (d, 1H), 6.34 (d, 1H), 5.40-5.25 (m, 2H), 4.95 (t, 1H), 4.60 (d, 1H), 4.30-3.90 (M, 8H), 3.25-3.10 (m, 4H), 2.58-2.40 (m, 2H), 2.00-1.20 (m, 20H)
[0182]
Embedded image
Figure 0004216520
[0183]
[Example 23] (Synthesis of Exemplified Compound 2-20)
Exemplified compound (2-20) was obtained in the same manner as in Example 6, except that the compound (A-4) was changed to the following compound (A-17). Yield 20%.
[Α]D twenty five-260 ° (c0.10, CHClThree)
1H-NMR (CDClThreeThe results identified in) are shown below. δ (TMS);
7.70-7.34 (m, 12H), 7.19-6.80 (m, 6H), 6.45-6.25 (m, 2H), 5.40-5.21 (m, 2H) ), 4.99-4.89 (m, 1H), 4.62-4.55 (m, 1H), 4.45-4.30 (m, 4H), 4.18-3.79 (m) , 8H)
[0184]
Embedded image
Figure 0004216520
[0185]
Next, the use of the optically active isosorbide derivative of the present invention will be described by way of examples, but the present invention is not limited thereto.
[0186]
[Examples 24-42] (Measurement of change in helical pitch by light irradiation)
Among the above exemplified compounds of the optically active isosorbide derivative (photoreactive chiral agent) of the general formula (I), nematic liquid crystal compositions ("ZLI-1132" manufactured by Merck & Co., Inc.) for 19 types shown in Table 1 below. The mixture was added in the amount shown in the above and injected into a wedge-shaped cell (glass thickness 1.1 mm, blue plate) subjected to uniaxial alignment treatment with a polyimide alignment film. Here, the helical pitch at room temperature was measured using a polarizing microscope, converted into helical twisting power (HTP), and initial HTP data was obtained and entered in Table 1.
[0187]
Next, 300 mW / cm from the high pressure mercury lamp for the wedge type cell.2Ultraviolet rays were irradiated for 3 minutes at an irradiation intensity of. After the irradiation, the helical pitch at room temperature was measured in the same manner as described above, converted into HTP, and the rate of change in HTP was determined from the difference from the initial value.
As is clear from Table 1, the helical twisting force (HTP) could be greatly changed by irradiation with ultraviolet rays. In addition, when the direction of twisting before and after the ultraviolet irradiation was confirmed by the contact method, it was a right twisting both before and after the irradiation.
[0188]
[Table 1]
Figure 0004216520
[0189]
[Examples 43 to 50, Comparative Examples 1 and 2] (Change in spiral pitch by light irradiation)
Transilluminator having a light source center wavelength near 370 nm (manufactured by Upland, 4.8 mW / cm)2) For 10 seconds, the change in the helical pitch due to light irradiation was measured in the same manner as in the above example for 7 types of exemplary compounds of optically active isosorbide derivatives and 2 types of comparative compounds shown below. Table 2 shows the results. The optically active isosorbide derivative of the present invention was found to be highly sensitive to light near 370 nm.
Further, after the sample with the helical pitch changed in this way was held on a hot plate at 140 ° C. for 5 minutes, the helical pitch was measured in the same manner, and the results are shown in Table 2. The optically active isosorbide derivative of the present invention was found to have high thermal stability.
[0190]
Embedded image
Figure 0004216520
[0191]
[Table 2]
Figure 0004216520
[0192]
[Example 51] (Preparation of broadband circularly polarizing reflector)
(1) Preparation of substrate
A polyimide alignment film (“LX-1400” manufactured by Hitachi Chemical DuPont Co., Ltd.) coating solution is applied onto a glass substrate with a spin coater, dried in a 100 ° C. oven for 5 minutes, and then in a 250 ° C. oven for 1 hour. The alignment film was formed by baking. Further, the surface of the film was subjected to orientation treatment by rubbing treatment to produce a glass substrate with an orientation film.
[0193]
(2) Production
On the alignment film of the glass substrate with an alignment film obtained above, a coating solution prepared according to the following formulation was applied with a bar coater, held on a hot plate at 110 ° C. for 5 minutes, and then 365 nm at the temperature. Then, light was irradiated for 1 minute with an ultra-high pressure mercury lamp through a band pass filter having a light source center wavelength.
Next, it is kept at 110 ° C. in a dark place for 5 minutes, after which the bandpass filter is removed, and the irradiation energy is 500 mJ / cm with an ultrahigh pressure mercury lamp similar to the above while blowing nitrogen gas.2Then, the entire surface was exposed and polymerized and cured. As described above, a circularly polarized light reflector was produced.
[0194]
Embedded image
Figure 0004216520
[0195]
The circularly polarized light reflector obtained as described above exhibited selective reflection in a wide wavelength range over 450 to 650 nm, and had sufficient band characteristics as a broadband circularly polarized light reflector. Moreover, the right circularly polarized light reflectance at a selective reflection wavelength of 550 nm was 98%.
[0196]
[Example 52] (Production of liquid crystal color filter)
(1) Preparation of filter substrate
A polyimide alignment film (“LX-1400” manufactured by Hitachi Chemical DuPont Co., Ltd.) coating solution is applied onto a glass substrate with a spin coater, dried in an oven at 100 ° C. for 5 minutes, and then baked in an oven at 250 ° C. for 1 hour. Thus, an alignment film was formed. Further, the surface of the film was subjected to orientation treatment by rubbing treatment to produce a glass substrate with an orientation film.
[0197]
(2) Formation of filter layer
On the alignment film of the glass substrate with an alignment film obtained as described above, a photosensitive resin layer coating solution prepared by the following formulation was applied by a spin coater, and this was dried in an oven at 110 ° C. for 2 minutes to be photosensitive. A resin layer was formed.
[0198]
Embedded image
Figure 0004216520
[0199]
Next, the photosensitive resin layer was colored by being held on a hot plate at 110 ° C. for 5 minutes so as to be in contact with the surface of the glass substrate. Further, on the photosensitive resin layer, the transmittance varies in three stages (0%, 46%, and 92%), and the respective regions are arranged correspondingly for blue pixels, green pixels, and red pixels. An ultra-high pressure mercury lamp was disposed through a photomask and a bandpass filter having a center wavelength at 365 nm, and patterning was performed by irradiating with the ultrahigh-pressure mercury lamp through the photomask and the bandpass filter. The irradiation energy at this time is 120 mJ / cm for a red pixel.2The irradiation intensity is 30 mW / cm2Met.
[0200]
Next, remove the photomask and bandpass filter, and instead attach a sharp cut filter that transmits light of 400 nm or more (50% transmission at 400 nm), and irradiate with an ultrahigh pressure mercury lamp similar to the above while blowing nitrogen gas. 500 mJ / cm2Then, the entire surface was exposed and polymerized and cured. Further, in order to promote the degree of curing of the filter part (photosensitive resin layer), it was baked in an oven at 220 ° C. for 20 minutes to obtain a color filter in which red pixel, green pixel and blue pixel patterns were formed.
At the time of patterning, the helical pitch of the liquid crystal (twisting force of the liquid crystal) can be greatly changed by irradiation, and a pixel pattern composed of red, green, and blue with high color purity can be formed.
[0201]
[Example 53] (Production of liquid crystal color filter)
(1) Preparation of filter substrate
A polyimide alignment film (“LX-1400” manufactured by Hitachi Chemical DuPont Co., Ltd.) coating solution is applied onto a glass substrate with a spin coater, dried in an oven at 100 ° C. for 5 minutes, and then baked in an oven at 250 ° C. for 1 hour. Thus, an alignment film was formed. Further, the surface of the film was subjected to orientation treatment by rubbing treatment to produce a glass substrate with an orientation film.
[0202]
(2) Formation of filter layer
On the alignment film of the glass substrate with an alignment film obtained as described above, a photosensitive resin layer coating solution prepared by the following formulation was applied by a spin coater, and this was dried in an oven at 110 ° C. for 2 minutes to be photosensitive. A resin layer was formed.
[0203]
Embedded image
Figure 0004216520
[0204]
Next, the photosensitive resin layer was colored by being held on a hot plate at 110 ° C. for 5 minutes so as to be in contact with the surface of the glass substrate. Further, on the photosensitive resin layer, the transmittance varies in three stages (0%, 46%, and 92%), and the respective regions are arranged correspondingly for blue pixels, green pixels, and red pixels. An ultra-high pressure mercury lamp was arranged through a photomask and a bandpass filter having a center at 365 nm, and patterning was performed by irradiating with the ultrahigh-pressure mercury lamp through the photomask and the bandpass filter. The irradiation energy at this time is 120 mJ / cm for a red pixel.2The irradiation intensity is 30 mW / cm2Met.
[0205]
Next, the photomask and the bandpass filter are removed, and the irradiation energy is 500 mJ / cm with an ultrahigh pressure mercury lamp similar to the above while blowing nitrogen gas.2Then, the entire surface was exposed and polymerized and cured. Further, in order to promote the degree of curing of the filter part (photosensitive resin layer), it was baked in an oven at 220 ° C. for 20 minutes to obtain a color filter in which red pixel, green pixel and blue pixel patterns were formed.
At the time of patterning, the helical pitch of the liquid crystal (twisting force of the liquid crystal) can be greatly changed by irradiation, and a pixel pattern composed of red, green, and blue with high color purity can be formed.
[0206]
[Example 54] (Production of liquid crystal color filter)
(1) Preparation of filter substrate
A polyimide alignment film (“LX-1400” manufactured by Hitachi Chemical DuPont Co., Ltd.) coating solution is applied onto a glass substrate with a spin coater, dried in an oven at 100 ° C. for 5 minutes, and then baked in an oven at 250 ° C. for 1 hour. Thus, an alignment film was formed. Further, the surface of the film was subjected to orientation treatment by rubbing treatment to produce a glass substrate with an orientation film.
[0207]
(2) Formation of filter layer
On the alignment film of the glass substrate with an alignment film obtained as described above, a photosensitive resin layer coating solution prepared by the following formulation was applied by a spin coater, and this was dried in an oven at 110 ° C. for 2 minutes to be photosensitive. A resin layer was formed.
[0208]
Embedded image
Figure 0004216520
[0209]
Next, the photosensitive resin layer was colored by being held on a hot plate at 110 ° C. for 5 minutes so as to be in contact with the surface of the glass substrate. Further, on the photosensitive resin layer, the transmittance varies in three stages (0%, 46%, and 92%), and the respective regions are arranged correspondingly for blue pixels, green pixels, and red pixels. An ultra-high pressure mercury lamp was arranged through a photomask and a bandpass filter having a center at 365 nm, and patterning was performed by irradiating with the ultrahigh-pressure mercury lamp through the photomask and the bandpass filter. The irradiation energy at this time is 110 mJ / cm for the red pixel.2The irradiation intensity is 30 mW / cm2Met.
[0210]
Next, the photomask and the bandpass filter are removed, and the irradiation energy is 500 mJ / cm with an ultrahigh pressure mercury lamp similar to the above while blowing nitrogen gas.2Then, the entire surface was exposed and polymerized and cured. Further, in order to promote the degree of curing of the filter part (photosensitive resin layer), it was baked in an oven at 220 ° C. for 20 minutes to obtain a color filter in which red pixel, green pixel and blue pixel patterns were formed.
At the time of patterning, the helical pitch of the liquid crystal (twisting force of the liquid crystal) can be greatly changed by irradiation, and a pixel pattern composed of red, green, and blue with high color purity can be formed.
[0211]
[Example 55] (Preparation of optical compensation film for STN element)
A polyvinyl alcohol (PVA) film having a saponification degree of 99.5% was formed on a triacetyl cellulose (TAC) having a thickness of 80 μm by a bar coating method and heated at 110 ° C. for 3 minutes. The PVA film was subjected to a rubbing treatment, and a coating solution prepared according to the following formulation was heated and applied with a bar coater, and this was dried in an oven at 120 ° C. for 3 minutes to form a film.
[0212]
Embedded image
Figure 0004216520
[0213]
Next, ultraviolet irradiation (irradiation energy: 1000 mJ / cm 2) using a high-pressure mercury lamp from above the film at a temperature of 100 ° C.2The film was polymerized and cured to prepare an optical compensation film for STN elements (hereinafter referred to as “STN compensation film”). The thickness of the STN compensation film at this time was measured and found to be 5.0 μm. Further, from the polarization transmission spectrum profile of the STN compensation film, it was found that the orientation (helical structure) of the liquid crystal molecules was twisted in the film thickness direction at 240 degrees, and the twist angle (rotation angle) of the spiral was 240 degrees.
In addition, an STN compensation film having a twist angle (-240 degrees) opposite to that of the film is prepared, and the liquid crystal molecules of the matched portions are overlapped so that the absorption axes are orthogonal to each other. When inserted between two polarizing plates and visually observed, a good black color was shown. Therefore, it was confirmed that the film formed as described above (STN compensation film) acts as an optical compensation film for STN elements.
[0214]
[Embodiment 56] (Preventing occurrence of reverse twist domain for TN device)
After applying a polyimide alignment film (“LX-1400” manufactured by Hitachi Chemical DuPont Co., Ltd.) coating solution on a glass substrate with an ITO film with a spin coater and drying in an oven at 100 ° C. for 5 minutes. The alignment film was formed by baking in an oven at 250 ° C. for 1 hour. Further, the surface of the film was subjected to a rubbing treatment so that the rubbing angle was 90 degrees, and two glass substrates with an alignment film were produced.
The alignment films of the glass substrate with an alignment film were arranged so as to face each other, and bonded together with a two-component epoxy resin adhesive mixed with spacer beads having a diameter of 6 μm to form a driving cell. The thickness of the cell was measured by an optical interference method and found to be 5.4 μm.
[0215]
A composition having the following composition was injected into the cell.
<Composition>
-Nematic liquid crystal composition ("ZLI-1132" manufactured by Merck & Co., Ltd.) ... 99.9%
-Photoreactive chiral agent of the present invention (Exemplified Compound 2-20) ... 0.1%
[0216]
Next, when the driving cell after injection was inserted between two polarizing plates whose absorption axes were orthogonal to each other and observed visually, the occurrence of a reverse twist domain was not observed. Accordingly, there is no reduction in contrast due to the occurrence of reverse twist, and an image display excellent in contrast and color purity can be expected.
[0217]
【The invention's effect】
According to the present invention, a novel optically active compound having photosensitivity to light near 365 nm, capable of undergoing a structural change by isomerization by light, and excellent in the thermal stability of a cis isomer after photoisomerization. Can be provided.
According to the present invention, the change rate (twisting change rate) of the liquid crystal helical pitch (twisting force) that can control the orientation of the liquid crystalline compound and is large, for example, when a nematic liquid crystal compound is used, A photoreactive chiral agent capable of displaying a wide range of selective reflections including the three primary colors (B, G, R) and displaying the three primary colors with high color purity can be provided.
According to the present invention, a photoreactive chiral agent that can change the helical pitch (twisting force) of the liquid crystal by light and has a large rate of change in twist is obtained, and the alignment state of the liquid crystal molecules is controlled three-dimensionally by light. A liquid crystal composition capable of changing optical characteristics can be provided. For example, in the case of a cholesteric liquid crystal, it is possible to provide a liquid crystal composition that exhibits a wide range of selective reflection colors including three primary colors when irradiated with light and that can display three primary colors with excellent color purity.
[0218]
According to the present invention, there is provided a method for changing the helical structure of a liquid crystal that can change the helical pitch (twisting force) of the liquid crystal by irradiating a liquid crystal composition containing a photoreactive chiral agent having a high twist change rate with light. can do.
According to the present invention, for a liquid crystal composition containing a photoreactive chiral agent having a high rate of change in twist, it can be fixed in a state where the patterned helical pitch is maintained without being impaired after imagewise exposure. When the liquid crystal phase is a cholesteric liquid crystal phase, it is possible to provide a method of fixing the liquid crystal helical structure, in which the liquid crystal helical structure is fixed to a desired selective reflection color, and a hue with high color purity can be obtained. it can.
[0219]
According to the present invention, it is possible to provide a liquid crystal color filter having a high color purity, including a photoreactive chiral agent that can greatly change the helical pitch (twisting force) of liquid crystal by light irradiation.
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the non-light absorption optical film containing the photoreactive chiral agent which can change the twisting force of a liquid crystal greatly by light irradiation can be provided. For example, when a cholesteric liquid crystal phase is used, an optical film having a wide selective reflection range and high color purity can be provided.
According to the present invention, it is possible to provide a recording medium that includes a photoreactive chiral agent that can greatly change the twisting force of liquid crystal by light irradiation and that can form a clear image by changing the amount of light in an image-like manner. . For example, when a cholesteric liquid crystal phase is used, a recording medium capable of forming an image having a selective reflection color with a wide hue and high color purity can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing a part of a process for producing a liquid crystal color filter of the present invention.
FIG. 2 is a schematic view showing a part of a process for producing a liquid crystal color filter of the present invention.
FIG. 3 is a schematic view showing a part of a process for producing a liquid crystal color filter of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Support (temporary support)
12 Cushion layer (thermoplastic resin layer)
14,24 Alignment film
16 Liquid crystal layer (Liquid crystal composition)
18 Cover film
20 Transfer sheet
22 Substrate
26 Color filter substrate
28 Exposure mask

Claims (11)

下記一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体。
Figure 0004216520
〔一般式(I)中、R1とR9はそれぞれ独立に、無置換又は置換してもよいアルキル基、無置換又は置換してもよいアルケニル基、無置換又は置換してもよいアリール基、無置換又は置換してもよい複素環基、無置換又は置換してもよいアルコキシ基、無置換又は置換してもよいアリールオキシ基、−NR1718(該R17とR18はそれぞれ独立に水素原子、無置換又は置換してもよいアルキル基、無置換又は置換してもよいアリール基を示す。)を表す。R2とR10はそれぞれ独立に水素原子、無置換又は置換してもよいアルキル基、無置換又は置換してもよいアリール基を表す。R3〜R6とR11〜R14はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、無置換又は置換してもよいアルキル基、無置換又は置換してもよいアルコキシ基を表す。R7とR15及びR8とR16はそれぞれ独立に水素原子、無置換又は置換してもよいアルキル基を表す。R2とR4及びR10とR12は互いに結合して5員環又は6員環を形成してもよい。〕
An optically active isosorbide derivative represented by the following general formula (I).
Figure 0004216520
[In general formula (I), R 1 and R 9 are each independently an unsubstituted or substituted alkyl group, an unsubstituted or substituted alkenyl group, an unsubstituted or substituted aryl group. , An unsubstituted or substituted heterocyclic group, an unsubstituted or substituted alkoxy group, an unsubstituted or substituted aryloxy group, —NR 17 R 18 (wherein R 17 and R 18 are each Independently represents a hydrogen atom, an unsubstituted or substituted alkyl group, or an unsubstituted or substituted aryl group. R 2 and R 10 each independently represent a hydrogen atom, an unsubstituted or substituted alkyl group, or an unsubstituted or substituted aryl group. R 3 to R 6 and R 11 to R 14 each independently represent a hydrogen atom, a halogen atom, an unsubstituted or substituted alkyl group, or an unsubstituted or substituted alkoxy group. R 7 and R 15 and R 8 and R 16 each independently represent a hydrogen atom, an unsubstituted or substituted alkyl group. R 2 and R 4 and R 10 and R 12 may be bonded to each other to form a 5-membered ring or a 6-membered ring. ]
下記一般式(II)及び一般式(III)で表されるアリールハライドと下記一般式(IV)で表されるイソソルビド誘導体とを反応させることを特徴とする請求項1に記載の光学活性イソソルビド誘導体の製造方法。
Figure 0004216520
〔一般式(II)〜(IV)中のR1〜R16は、上記一般式(I)中のR1〜R16とそれぞれ同義である。X1とX2はそれぞれ独立にハロゲン原子を表す。〕
The optically active isosorbide derivative according to claim 1, wherein an aryl halide represented by the following general formula (II) and general formula (III) is reacted with an isosorbide derivative represented by the following general formula (IV): Manufacturing method.
Figure 0004216520
[Formula (II) in ~ (IV) R 1 ~R 16 are respectively synonymous with R 1 to R 16 in the general formula (I). X 1 and X 2 each independently represent a halogen atom. ]
請求項1に記載の光学活性イソソルビド誘導体からなる光反応型キラル剤。  A photoreactive chiral agent comprising the optically active isosorbide derivative according to claim 1. 少なくとも液晶性化合物と、請求項1に記載の光学活性イソソルビド誘導体の少なくとも一種とを含む液晶組成物。  A liquid crystal composition comprising at least a liquid crystal compound and at least one of the optically active isosorbide derivatives according to claim 1. 重合性基を少なくとも1個有する液晶性化合物と、請求項1に記載の光学活性イソソルビド誘導体の少なくとも一種と、光重合開始剤とを含む液晶組成物。  A liquid crystal composition comprising a liquid crystalline compound having at least one polymerizable group, at least one of the optically active isosorbide derivatives according to claim 1 and a photopolymerization initiator. 請求項1に記載の光学活性イソソルビド誘導体と前記光重合開始剤とが、それぞれ異なる感光波長領域を持つ請求項5に記載の液晶組成物。  The liquid crystal composition according to claim 5, wherein the optically active isosorbide derivative according to claim 1 and the photopolymerization initiator have different photosensitive wavelength regions. 請求項4から6のいずれかに記載の液晶組成物に光を照射して、一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体の構造を変化させる、液晶の螺旋構造を変化させる方法。  A method for changing the helical structure of a liquid crystal, wherein the liquid crystal composition according to claim 4 is irradiated with light to change the structure of the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I). 請求項4から6のいずれかに記載の液晶組成物に対して、一般式(I)で表される光学活性イソソルビド誘導体の感光波長領域の光を画像様に照射した後、光重合開始剤の感光波長領域の光を照射して光重合を行う工程を有する、液晶の螺旋構造を固定化する方法。  The liquid crystal composition according to claim 4 is imagewise irradiated with light in the photosensitive wavelength region of the optically active isosorbide derivative represented by the general formula (I). A method for fixing a helical structure of a liquid crystal, comprising a step of irradiating light in a photosensitive wavelength region to perform photopolymerization. 少なくとも液晶性化合物と、請求項1に記載の光学活性イソソルビド誘導体の少なくとも一種とを含む液晶カラーフィルター。  A liquid crystal color filter comprising at least a liquid crystal compound and at least one of the optically active isosorbide derivatives according to claim 1. 少なくとも液晶性化合物と、請求項1に記載の光学活性イソソルビド誘導体の少なくとも一種とを含む光学フィルム。  An optical film comprising at least a liquid crystal compound and at least one of the optically active isosorbide derivatives according to claim 1. 少なくとも液晶性化合物と、請求項1に記載の光学活性イソソルビド誘導体の少なくとも一種とを含む記録媒体。  A recording medium comprising at least a liquid crystal compound and at least one of the optically active isosorbide derivatives according to claim 1.
JP2002116295A 2002-04-18 2002-04-18 Optically active isosorbide derivative and production method thereof, photoreactive chiral agent, liquid crystal composition, liquid crystal color filter, optical film and recording medium, method for changing liquid crystal helical structure, method for fixing liquid crystal helical structure Expired - Fee Related JP4216520B2 (en)

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