JP4213622B2 - Locking device - Google Patents
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Description
本発明は、例えばメカニカルキーと電子キーのように2種類の解錠・施錠パターンを備えた錠装置に関する。 The present invention relates to a locking device having two types of unlocking / locking patterns such as a mechanical key and an electronic key.
例えばメカニカルキーと電子キーとを併用できる錠装置が従来より知られている。この種の錠装置をステアリングロック装置に適用した従来例が図6に示されている(特許文献1参照)。 For example, a lock device that can use both a mechanical key and an electronic key has been conventionally known. A conventional example in which this type of locking device is applied to a steering lock device is shown in FIG. 6 (see Patent Document 1).
図6において、ステアリングロック装置100はケーシング本体101を有し、このケーシング本体101には部品収容室101aが形成されている。この部品収容室101aにはシリンダ錠102とこのシリンダ錠102に連結されたローテータ103とローテータ103の回転によって操作されるイグニッションスイッチ104とが収容されている。シリンダ錠102の一端側には操作ノブ105が固定され、この操作ノブ105によってシリンダ錠102を押下操作できる。又、シリンダ錠102は、下記するソレノイドユニット110のロックレバー112が回転許容位置にある場合に回転可能に設けられている。ローテータ103にはカム部103aが設けられ、このカム部103aにカムシャフト106が係合されている。そして、カム部103aが回転すると、カムシャフト106がローテータ103の軸方向に変移してステアリングロック(図示せず)を解除したり、回転阻止したりするようになっている。
In FIG. 6, the
ケーシング本体101の外面にはソレノイドユニット110が取り付けられ、このソレノイドユニット110はソレノイド111とこれによって変移されるロックレバー112とを有する。ロックレバー112はシリンダ錠102の後端に係合してシリンダ錠102の回転を阻止する回転阻止位置(図6の位置)と、シリンダ錠102の回転を許容する回転許容位置との間で変移される。
A
又、キー挿入検知スイッチSW1は、シリンダ錠102の近傍位置に配置され、適正なメカニカルキー(不図示)が挿入された状態でシリンダ錠102が押下されるとオンする。このキー挿入検知スイッチSW1の出力情報は制御部120に出力される。ノブ操作検知スイッチSW2は、ローテータ103の先端面の近傍位置に配置され、操作ノブ105が押下されるとオンする。このノブ操作検知スイッチSW2の出力情報は制御部120に出力される。
The key insertion detection switch SW1 is disposed in the vicinity of the
制御部120は、電子キー121との間で認証確認の交信を行うことができると共にソレノイドユニット110のソレノイド111の駆動を制御する。
The
上記構成において、操作者がメカニカルキー(不図示)をシリンダ錠102に挿入せずに操作ノブ105を押圧すると、シリンダ錠102、ローテータ103が軸方向に移動してノブ操作検知スイッチSW2がオンする。ノブ操作検知スイッチSW2がオンすると、制御部120は電子キー121と交信して認証確認を行う。認証確認できれば、制御部120によってソレノイド111がオンされ、ロックレバー112が回転許容位置に変移される。次に、操作者が操作ノブ105を回転操作すると、シリンダ錠102及びローテータ103が回転してイグニッションスイッチ104が操作されると共にカムシャフト106が変移される。これにより、ステアリングシャフト(不図示)がロック解除されて自由に回転できるようになる。
In the above configuration, when the operator presses the
また、操作者がシリンダキー(不図示)をシリンダ錠102に挿入して操作ノブ105を押圧すると、キー挿入検知スイッチSW1がオンする。キー挿入検知スイッチSW1がオンすると、制御部120によってソレノイド111がオンされ、ロックレバー112が回転許容位置に変移される。次に、操作者が操作ノブ105を回転操作すると、シリンダ錠102及びローテータ103が回転してイグニッションスイッチ104が操作されると共にカムシャフト106が変移される。これにより、ステアリングシャフト(不図示)がロック解除され、自由に回転できるようになる。
ところで、このような錠装置であるステアリングロック装置100では、シリンダ錠102自体を破壊等する他に、ソレノイドユニット110の破壊による不正キー解錠の可能性も考えられる。ここで、前記従来例のソレノイドユニット110は、ケーシング本体101にボルト等の締結部品で固定されているのが一般的であるため、ボルト等の締結部品を破壊したり、ケーシング本体101とソレノイドユニット110の隙間に工具を挿入してこじ開けることによってソレノイドユニット110をケーシング本体101より取り外す。そして、ソレノイドユニット110をケーシング本体101より引き離すことによりロックレバー112を回転規制位置以外とすることができるため、ローテータ103を回転して解錠できる。
By the way, in the
そこで、本発明は、ケーシング本体の外面に第2操作規制ユニットを取り付けるものにあって、防盗性能に優れた錠装置を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a locking device that has a second operation restriction unit attached to the outer surface of a casing body and has excellent anti-theft performance.
上記目的を達成する請求項1の発明は、ケーシング本体の部品収容室内に錠本体とこの錠本体に連結された運動伝達部材とを収容し、前記ケーシング本体の外面に第2操作規制ユニットを取り付け、この第2操作規制ユニットは、前記錠本体及び前記運動伝達部材の移動を阻止する移動阻止位置と前記錠本体及び前記運動伝達部材の移動を許容する移動許容位置との間で変移する係合部を有し、第1操作が適正な条件で行われた場合にのみ前記第2操作規制ユニットが前記係合部を阻止位置から許容位置に変移させて前記錠本体及び前記運動伝達部材の移動が許容される錠装置であって、前記第2操作規制ユニットのユニットハウジングには前記部品収容室内に突出し、且つ、貫通孔を有する引き離し防止ブロック部を設け、前記運動伝達部材が前記貫通孔に貫通した状態で前記部品収容室内に収容されたことを特徴とする。 According to a first aspect of the present invention for achieving the above object, a lock body and a motion transmitting member connected to the lock body are housed in a component housing chamber of the casing body, and a second operation restriction unit is attached to the outer surface of the casing body. The second operation restricting unit is engaged between a movement preventing position for preventing movement of the lock body and the motion transmitting member and a movement allowing position for allowing movement of the lock body and the motion transmitting member. Only when the first operation is performed under proper conditions, the second operation restricting unit moves the engagement portion from the blocking position to the allowable position to move the lock body and the motion transmitting member. Is provided, and the unit housing of the second operation restricting unit is provided with a separation preventing block portion protruding into the component housing chamber and having a through hole, and the motion transmitting portion. There is characterized in that housed in the component housing chamber in a state of penetrating into the through hole.
請求項2の発明は、請求項1記載の錠装置であって、前記錠本体が挿入される前記部品収容室の開口位置と前記係合部との間には、前記部品収容室内に突出し、不正解錠工具類の侵入を阻止する侵入防止ブロック部を設けたことを特徴とする。
Invention of
請求項3の発明は、請求項2記載の錠装置であって、前記侵入防止ブロック部は、前記第2操作規制ユニットと前記運動伝達部材の少なくともいずれか一方に設けられたことを特徴とする。
The invention of
請求項4の発明は、請求項2記載の錠装置であって、前記侵入防止ブロック部は、前記第2操作規制ユニットの前記引き離し防止ブロック部であることを特徴とする。 A fourth aspect of the present invention is the locking device according to the second aspect, wherein the intrusion prevention block portion is the separation prevention block portion of the second operation restriction unit.
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4記載の錠装置であって、前記錠本体は、略円筒形状を有し、第1操作による移動は前記錠本体の軸線方向の移動で、第2操作による移動は前記錠本体の円周方向の回転であることを特徴とする。 The invention of claim 5 is the lock device according to claims 1 to 4, wherein the lock body has a substantially cylindrical shape, and the movement by the first operation is movement of the lock body in the axial direction. The movement by the second operation is a rotation of the lock body in the circumferential direction.
請求項1の発明によれば、ボルト等の締結部品を破壊したり、ケーシング本体と第2操作規制ユニットの隙間に工具を挿入してこじ開けることによって第2操作規制ユニットをケーシング本体より取り外し、取り外した第2操作規制ユニットをケーシング本体より引き離そうとしてもユニットハウジングの引き離し防止ブロック部の貫通孔に運動伝達部材が貫通している。そのため、第2操作規制ユニットをケーシング本体より引き離せずに係合部を移動阻止位置以外とすることができない。以上より、ケーシング本体の外面に第2操作規制ユニットを取り付けるものにあって、防盗性能に優れている。 According to the first aspect of the present invention, the second operation restriction unit is removed from the casing body by removing the fastening parts such as bolts or by prying open the tool by inserting the tool into the gap between the casing body and the second operation restriction unit. Even if the second operation restricting unit is to be separated from the casing body, the motion transmitting member passes through the through hole of the separation preventing block portion of the unit housing. For this reason, the engaging portion cannot be moved to a position other than the movement preventing position without separating the second operation restricting unit from the casing body. As described above, the second operation restriction unit is attached to the outer surface of the casing body, and is excellent in the anti-theft performance.
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、部品収容室の開口側から細長い不正解錠工具類を挿入しても侵入防止ブロック部の位置より奥に侵入させることができないため、侵入防止ブロック部より奥に位置する係合部を操作することができない。従って、部品収容室の隙間を利用した不正解錠を防止できる。
According to the invention of
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果と同様の効果が得られる。
According to the invention of
請求項4の発明によれば、請求項2の発明の効果に加え、シンプルな構成によって第2操作規制ユニットの破壊による不正キー解除と、部品収容室内の隙間を利用した不正キー解除とを防止できる。
According to the invention of
請求項5の発明によれば、請求項1〜請求項4の発明の効果に加え、錠本体は、略円筒形状を有し、第1操作の移動方向が錠本体の軸線方向で、第2操作の移動方向が錠本体の円周方向であることから、錠装置全体を小型化しつつ、操作性を改善することができる。 According to the invention of claim 5, in addition to the effects of the inventions of claims 1 to 4, the lock body has a substantially cylindrical shape, the moving direction of the first operation is the axial direction of the lock body, and the second Since the movement direction of the operation is the circumferential direction of the lock body, it is possible to improve the operability while reducing the size of the entire lock device.
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1〜図3は本発明の錠装置をステアリングロック装置に適用した第1実施形態を示し、図1はステアリングロック装置の分解斜視図、図2はステアリングロック装置の全体断面図、図3は図2のA−A線断面図である。 1 to 3 show a first embodiment in which the locking device of the present invention is applied to a steering lock device, FIG. 1 is an exploded perspective view of the steering lock device, FIG. 2 is an overall sectional view of the steering lock device, and FIG. It is the sectional view on the AA line of FIG.
ステアリングロック装置1Aは、図1及び図2に示すように、車両に設けられるステアリングシャフト(不図示)の周辺に組み付けられたケーシング本体2を有し、このケーシング本体2内に軸方向に沿って部品収容室2aが形成されている。この部品収容室2a内には、キャップ3、ハウジングケース4、錠本体であるシリンダ錠5、運動伝達部材であるローテータ7、ハンガーロッド8、係合ロッド9の一端側、イグニッションスイッチ10等が収容されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the steering lock device 1 </ b> A has a casing
キャップ3は、ケーシング本体2の部品収容室2aの開口位置の周辺位置で、ケーシング本体2の内周面とハウジングケース4の外周面の間にできるスペースに介在されている。
The
ハウジングケース4は、ケーシング本体2にピン11等によって固定され、内部には錠本体収容室であるシリンダ収容室12が設けられている。
The
シリンダ錠5は、ほぼ円筒形状を有し、シリンダ収容室12に収容されている。シリンダ錠5の軸中心位置には軸方向に沿って鍵穴14が形成されている。シリンダ錠5の一端側はケーシング本体2より外側に突出し、この突出箇所に操作ノブ15が固定されている。この操作ノブ15には鍵穴14に連通する鍵穴入口16が形成されている。操作ノブ15の鍵穴入口16を介して鍵穴14にメカニカルキーであるシリンダキー(不図示)を挿入できる。シリンダ錠5は、第1操作である押圧操作によってハウジングケース4に対して軸方向に移動自在で、且つ、下記するロックレバー20aがロック解除位置に位置することを条件として第2操作である回転操作によってハウジングケース4に対し軸中心に回転自在に設けられている。
The cylinder lock 5 has a substantially cylindrical shape and is accommodated in the
ローテータ7は、ケーシング本体2に対して回転自在に支持され、その一端側がシリンダ錠5に、他端側がハンガーロッド8にそれぞれ連結されている。ローテータ7とシリンダ錠5間の連結は、シリンダ錠5の軸方向Aの移動が伝達されず、回転のみ伝達されるようになっている。ローテータ7とシリンダ錠5との間には復帰バネ17が介在され、この復帰バネ17のバネ力によってシリンダ錠5が初期位置側に付勢されている。ローテータ7とハンガーロッド8間の連結は、ローテータ7の回転によってハンガーロッド8が上下方向に変移するよう構成されている。ハンガーロッド8に係合ロッド9の一端が連結されており、この係合ロッド9の他端側がステアリングシャフト(不図示)に係合・離脱可能に設けられている。つまり、係合ロッド9は、ローテータ7の回転位置によってステアリングシャフト(不図示)に係合する係合位置と係合解除位置との間を移動する。ハンガーロッド8とリッド18との間にはバネ19が介在されており、このバネ19のバネ力によって係合ロッド9が係合位置側に付勢されている。
The
ローテータ7には、半円板状の回転規制板7aが突設されていると共に、この回転規制板7aよりシリンダ錠5側の2箇所には外周方向に突出する侵入防止ブロック部20が突設されている。侵入防止ブロック20部の外周端面は、ケーシング本体2の部品収容室2aの内周面に近接する位置に位置されている。
The
また、ケーシング本体2の外周面にはスイッチユニット21と第2操作規制ユニットであるソレノイドユニット22がそれぞれ固定されている。
Further, a
スイッチユニット21は、キー挿入検知スイッチSW1とノブ操作検知スイッチSW2とを備えている。キー挿入検知スイッチSW1は、シリンダ錠5の鍵穴14にシリンダキー(不図示)が完全に挿入された場合にオンするよう構成されている。ノブ操作検知スイッチSW2は、操作ノブ15の押圧操作によってシリンダ錠5が軸方向に変移された場合にオンするよう構成されている。キー挿入検知スイッチSW1とノブ操作検知スイッチSW2の検知情報は、制御部(不図示)に出力される。
The
ソレノイドユニット22は、ユニットハウジング23とこのユニットハウジング23内に収容されたソレノイド24とこのソレノイド24への電流のオン・オフによって変移する係合部であるロックレバー25とを備えている。ユニットハウジング23はボルト26によってケーシング本体2に取り付けられている。ロックレバー25はケーシング本体2の開口部27より部品収容室2a内に突出し、ソレノイド24のオン時には回転規制板7aの回転軌跡外の移動許容位置である回転許容位置(図2の実線位置)に、オフ時には回転規制板7aの回転軌跡内の移動阻止位置である回転阻止位置(図2の仮想線位置)にそれぞれ変移される。ソレノイド24は、制御部(不図示)の制御信号に基づいて駆動される。制御部(不図示)は、キー挿入検知スイッチSW1及びノブ操作検知スイッチSW2が共にオンになったとき、及び、キー挿入検知スイッチSW1がオフ、ノブ操作検知スイッチSW2がオンで、且つ、電子キー(不図示)との交信によりIDの認証確認がされた時にソレノイド24を所定時間だけオンするよう制御する。
The
又、図2及び図3に示すように、ユニットハウジング23には引き離し防止ブロック部30が一体に設けられている。この引き離し防止ブロック部30は、ケーシング本体2の開口部27より部品収容室2a内に突出されている。そして、引き離し防止ブロック部30には貫通孔30aが形成され、この貫通孔30a内に貫通した状態で前記ローテータ7が部品収容室2a内に収容されている。又、引き離し防止ブロック部30は、シリンダ錠5が挿入される部品収容室2aの開口位置とロックレバー25との間の位置で部品収容室2a内に突出されており、部品収容室2aの開口側より挿入される不正解錠工具類(不図示)の奥への侵入を阻止する侵入防止ブロック部を兼用している。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
上記したステアリングロック装置1Aの作用を説明する。
The operation of the
図2の初期状態では、キー挿入検知スイッチSW1及びノブ操作検知スイッチSW2が共にオフであり、ソレノイド24のロックレバー25が回転阻止位置(図2の仮想線位置)に位置する。そして、係合ロッド9はステアリングシャフト(不図示)の係合位置に位置し、ステアリング(不図示)がロックされている。この初期状態にあって、操作者がシリンダ錠5を回転させるべく操作ノブ15に回転力を作用してもシリンダ錠5を回転させることはできない。
In the initial state of FIG. 2, both the key insertion detection switch SW1 and the knob operation detection switch SW2 are off, and the
初期状態にあって、操作者が鍵穴14にシリンダキー(不図示)を挿入せずに操作ノブ15を押圧操作(第1操作)すると、シリンダ錠5がハウジングケース4内を軸方向Aに移動して操作ノブ15が押下される。この移動において、キー挿入検知スイッチSW1はオフ位置を維持するが、ノブ操作検知スイッチSW2がオフ位置からオン位置になる。ノブ操作検知スイッチSW2がオンすると、制御部(不図示)は電子キー(不図示)と交信してID認証を行い、IDの一致を確認(第1操作が適正な条件を具備)すると、電子キー操作モードに移行する。そして、制御部(不図示)がソレノイド24をオン状態に制御し、ロックレバー25が回転許容位置(図2の実線位置)に変移される。
In the initial state, when the operator presses the
操作者が上記した押圧操作(第1操作)に引き続き、操作ノブ15を回転操作(第2操作)すると、その回転力によってシリンダ錠5が円周方向に回転する。このシリンダ錠5の回転によってローテータ7が回転し、係合ロッド9がロック解除位置に変移される。これによりステアリングシャフト(不図示)が自由に回転できるようになる。
When the operator rotates the operation knob 15 (second operation) following the pressing operation (first operation) described above, the cylinder lock 5 is rotated in the circumferential direction by the rotational force. The rotation of the cylinder lock 5 rotates the
また、初期状態にあって、操作者が鍵穴14にシリンダキー(不図示)を挿入して操作ノブ15を押圧操作(第1操作)すると、シリンダ錠5がハウジングケース4内を軸方向Aに移動して操作ノブ15が押下される。シリンダキー(不図示)の鍵穴14への挿入によって、キー挿入検知スイッチSW1がオフ位置からオン位置になる。シリンダ錠5の軸方向Aへの移動によって、ノブ操作検知スイッチSW2がオフ位置からオン位置になる。キー挿入検知スイッチSW1及びノブ操作検知スイッチSW2が共にオン(第1操作が適正な条件を具備)すると、補助操作モードに移行する。そして、制御部(不図示)がソレノイド24をオン状態に制御し、ロックレバー25が回転許容位置(図2の実線位置)に変移される。
In the initial state, when the operator inserts a cylinder key (not shown) into the key hole 14 and presses the operation knob 15 (first operation), the cylinder lock 5 moves in the
操作者が上記した押圧操作(第1操作)に引き続き、操作ノブ15を回転操作(第2操作)すると、その回転力によってシリンダ錠5が円周方向に回転する。このシリンダ錠5の回転によってローテータ7が回転し、係合ロッド9がロック解除位置に変移される。これによりステアリングシャフト(不図示)が自由に回転できるようになる。
When the operator rotates the operation knob 15 (second operation) following the pressing operation (first operation) described above, the cylinder lock 5 is rotated in the circumferential direction by the rotational force. The rotation of the cylinder lock 5 rotates the
ところで、ソレノイドユニット22をケーシング本体2より取り外して不正に解除する場合には、ボルト26を破壊したり、ケーシング本体2とソレノイドユニット22のユニットハウジング23の隙間に工具を挿入してこじ開けることによってソレノイドユニット22をケーシング本体2より取り外す。取り外したソレノイドユニット22をケーシング本体2より引き離そうとしてもユニットハウジング23の引き離し防止ブロック部30の貫通孔30aにローテータ7が貫通しているため、ソレノイドユニット22をケーシング本体2より引き離すことができない。従って、ロックレバー25が回転阻止位置を維持し、ローテータ7を回転させることができない。以上より、ケーシング本体2の外面にソレノイドユニット22を取り付けるものにあって、防盗性能に優れている。
By the way, when the
この第1実施形態では、シリンダ錠5が挿入される部品収容室2aの開口位置とロックレバー25との間には、部品収容室2a内に突出する侵入防止ブロック部20が設けられているので、キャップ3を取り外し、部品収容室2aの開口側から細長い不正解除工具類を挿入してもローテータ7の侵入防止ブロック部20の位置より奥に侵入させることができない。又、この第1実施形態では、ローテータ7の侵入防止ブロック部20が仮に破壊されても引き離し防止ブロック部30の位置より奥に侵入させることができない。以上より、侵入防止ブロック部20及び引き離し防止ブロック部30より奥に位置するロックレバー25を操作することができない。以上より、前記第1実施形態では、ソレノイドユニット22の破壊による不正キー解除と、部品収容室2aの隙間を利用した不正キー解除とを共に防止できる。又、引き離し防止ブロック部30が侵入防止ブロック部を兼用しているため、シンプルな構成によってソレノイドユニット22の破壊による不正キー解除と、部品収容室2a内の隙間を利用した不正キー解除とを防止できる。
In the first embodiment, an
この第1実施形態では、シリンダ錠5は、略円筒形状を有し、第1操作による移動はシリンダ錠5の軸線方向Aの移動で、第2操作による移動はシリンダ錠5の円周方向の回転であるので、錠装置全体を小型化しつつ、操作性を改善することができる。 In the first embodiment, the cylinder lock 5 has a substantially cylindrical shape, the movement by the first operation is movement in the axial direction A of the cylinder lock 5, and the movement by the second operation is in the circumferential direction of the cylinder lock 5. Since it is rotation, the operability can be improved while downsizing the entire locking device.
図4及び図5は本発明の錠装置をステアリングロック装置に適用した第2実施形態を示し、図4はステアリングロック装置の全体断面図、図5(a)は図4のB−B線断面図、図5(b)は図4のC−C線断面図である。 4 and 5 show a second embodiment in which the locking device of the present invention is applied to a steering lock device, FIG. 4 is an overall cross-sectional view of the steering lock device, and FIG. 5 (a) is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. FIG. 5B is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG.
この第2実施形態のステアリングロック装置1Bは、前記第1実施形態のステアリングロック装置1Aと比較するに、ソレノイドユニット22のユニットハウジング23の構成のみが相違する。
The
つまり、図4及び図5(a)、(b)に示すように、ユニットハウジング23の引き離し防止ブロック部30は、部品収容室2aの開口位置に対しロックレバー25より更に奥位置に配置されている。引き離し防止ブロック部30の構成は前記第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
That is, as shown in FIG. 4 and FIGS. 5A and 5B, the
ユニットハウジング23には、引き離し防止ブロック部30とは別に侵入防止ブロック部31が一体に設けられている。侵入防止ブロック部31は、シリンダ錠5が挿入される部品収容室2aの開口位置とロックレバー25との間の位置で、ケーシング本体2の開口部27より部品収容室2a内に突出されている。そして、侵入防止ブロック部31の先端面は円弧面として形成され、この円弧面がローテータ7の外周面に近接配置されている。
In the
他の構成は、前記第1実施形態と同一であるため、重複説明を回避するべく説明を省略する。図4及び図5(a)、(b)において、同一構成箇所には同一符号を付して明確化を図る。 Since other configurations are the same as those of the first embodiment, the description thereof is omitted to avoid redundant description. 4 and 5A and 5B, the same reference numerals are given to the same components for clarification.
この第2実施形態においても、前記第1実施形態と同様に、ボルト26を破壊したり、ケーシング本体2とソレノイドユニット22のユニットハウジング23の隙間に工具を挿入してこじ開けることによってソレノイドユニット22をケーシング本体2より取り外し、取り外したソレノイドユニット22をケーシング本体2より引き離そうとしてもユニットハウジング23の引き離し防止ブロック部30の貫通孔30aにローテータ7が貫通しているため、ソレノイドユニット22をケーシング本体2より引き離すことができない。従って、ロックレバー25が回転阻止位置を維持し、ローテータ7を回転させることができない。以上より、ケーシング本体2の外面にソレノイドユニット22を取り付けるものにあって、防盗性能に優れている。
Also in the second embodiment, similarly to the first embodiment, the
又、この第2実施形態では、ソレノイドユニット22のユニットハウジング23に引き離し防止ブロック部30が設けられていると共に、ローテータ7及びソレノイドユニット22の双方に侵入防止ブロック部20,31が設けられているので、前記第1実施形態と同様に、ソレノイドユニット22の破壊による不正キー解除と、部品収容室2aの隙間を利用した不正キー解除とを共に防止できる。
In the second embodiment, the
前記各実施形態では、第2操作規制ユニットはソレノイドユニット22にて構成されているが、ソレノイド24以外を駆動源とするユニットにて構成しても良いことはもちろんである。
In each of the embodiments described above, the second operation restriction unit is configured by the
前記各実施形態では、ローテータ7とソレノイドユニット22の双方に侵入防止ブロック部20,30,31を設けたが、いずれか一方にだけ設けるようにしても良い。但し、前記各実施形態のように双方の部材にオーバーラップ配置で侵入防止ブロック部20,30,31を設ければ、高い防盗性能を発揮できる。
In each of the above embodiments, the intrusion
前記各実施形態では、第2操作の移動方向がシリンダ錠5の円周方向であったが、移動方向が第1操作の移動方向と同一平面上で直交するようにシリンダ錠5がスライドする方向でも同様の効果を得ることができる。 In each of the above embodiments, the moving direction of the second operation is the circumferential direction of the cylinder lock 5, but the direction in which the cylinder lock 5 slides so that the moving direction is orthogonal to the moving direction of the first operation on the same plane. However, the same effect can be obtained.
前記各実施形態では、補助錠部としてシリンダ錠5を用いたが、イモビライザシステムの錠を使用しても同様の効果を得ることができる。 In each of the above-described embodiments, the cylinder lock 5 is used as the auxiliary lock portion. However, the same effect can be obtained even when the immobilizer system lock is used.
前記実施形態は、本発明の錠装置を車両用のステアリングロック装置に適用したが、住宅の扉用錠装置等の用途にも適用できる。 In the above embodiment, the locking device of the present invention is applied to a steering lock device for a vehicle. However, the locking device can also be applied to a door locking device for a house.
1A,1B ステアリングロック装置(錠装置)
2 ケーシング本体
2a 部品収容室
5 シリンダ錠(錠本体)
7 ローテータ(運動伝達部材)
20 侵入防止ブロック部
22 ソレノイドユニット(第2操作規制ユニット)
23 ユニットハウジング
25 ロックレバー(係合部)
30 引き離し防止ブロック部(侵入防止ブロック部)
30a 貫通孔
31 侵入防止ブロック部
1A, 1B Steering lock device (lock device)
2
7 Rotator (motion transmission member)
20
23
30 Pull-off prevention block (intrusion prevention block)
30a Through
Claims (5)
前記第2操作規制ユニットのユニットハウジングには前記部品収容室内に突出し、且つ、貫通孔を有する引き離し防止ブロック部を設け、前記運動伝達部材が前記貫通孔に貫通した状態で前記部品収容室内に収容されたことを特徴とする錠装置。 A lock body and a motion transmission member connected to the lock body are accommodated in a component housing chamber of the casing body, and a second operation restriction unit is attached to the outer surface of the casing body. And an engaging portion that shifts between a movement preventing position that prevents movement of the motion transmitting member by a second operation and a movement allowable position that allows movement of the lock body and the motion transmitting member by a second operation. Only when the first operation is performed under proper conditions, the second operation restricting unit shifts the engagement portion from the blocking position to the allowable position, and the lock body and the movement transmitting member are moved by the second operation. Is an acceptable locking device,
The unit housing of the second operation restricting unit is provided with a separation preventing block portion that protrudes into the component accommodating chamber and has a through hole, and is accommodated in the component accommodating chamber in a state in which the motion transmission member penetrates the through hole. A locking device characterized by that.
前記錠本体が挿入される前記部品収容室の開口位置と前記係合部との間には、前記部品収容室内に突出し、不正解錠工具類の侵入を阻止する侵入防止ブロック部を設けたことを特徴とする錠装置。 The locking device according to claim 1,
Between the opening position of the component storage chamber into which the lock body is inserted and the engaging portion, an intrusion prevention block portion that protrudes into the component storage chamber and prevents entry of unauthorized unlocking tools is provided. A locking device characterized by.
前記侵入防止ブロック部は、前記第2操作規制ユニットと前記運動伝達部材の少なくともいずれか一方に設けられたことを特徴とする錠装置。 The locking device according to claim 2,
The lock device according to claim 1, wherein the intrusion prevention block portion is provided in at least one of the second operation restriction unit and the motion transmission member.
前記侵入防止ブロック部は、前記第2操作規制ユニットの前記引き離し防止ブロック部であることを特徴とする錠装置。 The locking device according to claim 2,
The lock device according to claim 1, wherein the intrusion prevention block portion is the separation prevention block portion of the second operation restriction unit.
前記錠本体は、略円筒形状を有し、第1操作による移動は前記錠本体の軸線方向の移動で、第2操作による移動は前記錠本体の円周方向の回転であることを特徴とする錠装置。
A locking device according to claims 1 to 4,
The lock body has a substantially cylindrical shape, and the movement by the first operation is an axial movement of the lock body, and the movement by the second operation is a rotation of the lock body in the circumferential direction. Locking device.
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