JP4211627B2 - ファイル記録方法およびファイルシステム - Google Patents

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本発明はファイル記録方法およびファイルシステムに関し、特に書き換え回数に制限のある記録媒体にファイルを記録する方法とシステムに関する。
ファイル割り当てテーブル(File Allocation Table:以下、FATと称す)を用いて記録媒体上のファイルを管理するファイルシステムにおいては、図9に示すように、記録媒体900の固定的な位置にFAT901を配置し、ボリュームの初期化時やファイルの作成、更新、削除時に、FAT901を更新している。FAT901には、記録媒体900の記憶域904の空き状況やファイル本体903の連鎖状況が記録されている。記憶域の基本単位はブロックあるいはクラスタと呼ばれ、1つ以上のセクタから構成される。記憶域904の空き状況はクラスタ単位で管理される。また、ファイル本体903の連鎖状況は、ファイルに対するクラスタチェーン902によって管理される。
このようなFATを用いたファイルシステムにおいて、記録媒体900として、フラッシュメモリやCD−RWなどのように書き換え回数に制限のある記録媒体を使用した場合、ファイル本体903に比べてFAT901に対する書き換え頻度が格段に高くなり、その結果としてFAT901部分の寿命が他の領域より早く尽き、記録媒体900を長期間使用することができなくなる問題がある。そこで、このような記録媒体の寿命を延ばす方法が特許文献1に提案されている。
特許文献1に記載される方法では、現在使用しているFATが書き換え制限回数に達したかどうかを、FATブロックを再生してエラー訂正検出符号から生成したエラーシンドロームによって検出したエラー情報が所定の基準値以上かどうか、すなわちFATブロックが不良かどうかによって判定し、FATブロックが不良であれば、未使用領域に新たにFATを作成して利用するようにしている。また、最新のFATがどれであるかは、データ領域の前端から順にサーチする、或いは古いFATには特定パターンを記録しておいて特定パターンの検出されないFATをサーチするといった方法を採用している。
特開昭63−304465号公報
特許文献1に記載される従来技術では、現在使用しているFATが書き換え制限回数に達したかどうかを、FATブロックを再生してエラー訂正検出符号から生成したエラーシンドロームによって検出したエラー情報が所定の基準値以上に達するほどにFATブロックが不良になっているかどうかによって判定している。これは、できるだけ長い時間にわたり同じFATを使い続けようとするものであるが、処理が複雑になり、通常のファイル更新処理の速度が低下する。また不良を検出してからでは手遅れになる危険性が高く、最悪の場合にはシステムダウンを招いてしまう。さらに、最新のFATがどれであるかを、データ領域の前端から順にサーチする、或いは古いFATには特定パターンを記録しておいて特定パターンの検出されないFATをサーチするといった方法で検出するため、最新のFATにたどり着くまでに時間がかかり、これもファイル更新の処理速度を低下させる要因となる。
そこで本発明の目的は、書き換え回数に制限のある記録媒体に記録されたFAT部分の書き換え回数が制限回数に達したことを簡便に検出して別の領域にFATを移動することで記録媒体の長寿命化を図り、かつ、移動後のFATの位置を即検出できるようにすることにある。
本発明のファイル記録方法は、書き換え回数に制限のある記録媒体にファイルを記録する方法において、
FATが置かれている場所を指し示すポインタを前記記録媒体の所定の位置に記録すると共に、前記FAT内の所定の箇所に前記FATの書き換え回数を記録し、
前記FATを更新する毎に前記書き換え回数を更新し、前記記録媒体の特性により決定される書き換え回数の上限値に応じて予め定められた回数に達したときに、前記FATを移動させる場所を前記FATで管理されている空き領域から検索し、前記FATを前記検索した場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記FAT内の前記書き換え回数を初期化することを特徴とする。
本発明の第1のファイルシステムは、書き換え回数に制限のある記録媒体にファイルを記録するファイルシステムにおいて、
前記記録媒体は、FATが置かれている場所を指し示すポインタが所定の位置に記録されていると共に、前記ポインタが指し示す場所に置かれた前記FAT内の所定の箇所に前記FATの書き換え回数が記録されており、かつ、
前記FATを更新する毎に前記書き換え回数を更新し、前記記録媒体の特性により決定される書き換え回数の上限値に応じて予め定められた回数に達したときに、前記FATを移動させる場所を前記FATで管理されている空き領域から検索し、前記FATを前記検索した場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記FAT内の前記書き換え回数を初期化するデバイスドライバを備えることを特徴とする。
本発明の第2のファイルシステムは、書き換え回数に制限のある記録媒体にファイルを記録するファイルシステムにおいて、
ボリューム初期化手段とファイル更新手段とを有するデバイスドライバを備え、
前記ボリューム初期化手段は、前記記録媒体の所定の位置に記録されているポインタが指し示す場所に置かれたFAT内の所定の箇所に記録されている前記FATの書き換え回数が、予め定められた回数に達しているかどうかを判定し、前記書き換え回数が前記予め定められた回数に達しているときに、前記FATを別の場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記FAT内の前記書き換え回数を初期化し且つファイルに対するクラスタチェーンが無い状態に初期設定するものであり、
前記ファイル更新手段は、要求されたファイルに対する処理でFATの更新が必要になる場合、前記記録媒体の所定の位置に記録されているポインタが指し示す場所に置かれた前記FAT内の所定の箇所に記録されている前記FATの書き換え回数が、前記記録媒体の特性により決定される書き換え回数の上限値に応じて予め定められた回数に達しているかどうかを判定し、前記書き換え回数が前記予め定められた回数に達しているときに、前記FATを移動させる場所を前記FATで管理されている空き領域から検索し、前記FATを前記検索した場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記FAT内の前記書き換え回数を1回書き換えられた値に設定するものであることを特徴とする。
本発明のファイル更新方法は、書き換え回数に制限のある記録媒体の記憶域に記録されたファイルを更新するファイル更新方法において、
要求されたファイルに対する処理でFATの更新が必要になる場合、前記記録媒体の所定の位置に記録されているポインタが指し示す場所に置かれた前記FAT内の所定の箇所に記録されている前記FATの書き換え回数が、前記記録媒体の特性により決定される書き換え回数の上限値に応じて予め定められた回数に達しているかどうかを判定し、
前記書き換え回数が前記予め定められた回数に達しているときに、前記FATを移動させる場所を前記FATで管理されている空き領域から検索し、前記FATを前記検索した場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記FAT内の前記書き換え回数を1回書き換えられた値に設定することを特徴とする。
本発明のプログラムは、書き換え回数に制限のある記録媒体にファイルを記録するコンピュータを、ボリューム初期化手段とファイル更新手段とを有するデバイスドライバとして機能させるプログラムであり、
前記ボリューム初期化手段は、前記記録媒体の所定の位置に記録されているポインタが指し示す場所に置かれたFAT内の所定の箇所に記録されている前記FATの書き換え回数が、予め定められた回数に達しているかどうかを判定し、前記書き換え回数が前記予め定められた回数に達しているときに、前記FATを別の場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記FAT内の前記書き換え回数を初期化し且つファイルに対するクラスタチェーンが無い状態に初期設定するものであり、
前記ファイル更新手段は、要求されたファイルに対する処理でFATの更新が必要になる場合、前記記録媒体の所定の位置に記録されているポインタが指し示す場所に置かれた前記FAT内の所定の箇所に記録されている前記FATの書き換え回数が前記記録媒体の特性により決定される書き換え回数の上限値に応じて予め定められた回数に達しているかどうかを判定し、前記書き換え回数が前記予め定められた回数に達しているときに、前記FATを移動させる場所を前記FATで管理されている空き領域から検索し、前記FATを前記検索した場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記FAT内の前記書き換え回数を1回書き換えられた値に設定するものであることを特徴とする。
本発明によれば、書き換え回数に制限のある記録媒体に記録されたFAT部分の書き換え回数が制限回数に達したことを簡便に検出して、記録媒体の長寿命化を図るために別の場所に移動することが可能である。その理由は、FATの書き換え毎に更新される書き換え回数がFAT内に記録されているため、その書き換え回数を制限回数と比較するだけで、書き換え回数が制限回数に達しているかどうか検出できるからである。
また本発明によれば、FATを移動させても最新のFATの位置を即検出することができ、FATをアクセスする際の処理速度の低下を防止できる。その理由は、最新のFATが置かれている場所を指し示すポインタが、記録媒体の所定の位置に記録されており、そのポインタを辿れば良いからである。
図1を参照すると、本実施の形態のファイルシステムで使用する記録媒体100は、フラッシュメモリやCD−RW等に代表されるような書き換え回数に制限のある記録媒体であり、記憶領域102の先頭にFAT先頭ポインタ101を持つ。FAT先頭ポインタ101は、FAT104を指す。FAT104の先頭には、書き換え回数103が記録されている。
本実施の形態のファイルシステムは、FAT104を更新する毎に書き換え回数103をインクリメントする。そして書き換え回数103が、記録媒体100の特性により決定される書き換え回数の上限値に応じて予め定められた閾値に達すると、FAT104を記憶領域102の別の領域に移動させ、移動後のFAT104の先頭に記録される書き換え回数103を初期化すると共に、移動後のFATの位置を示すようにFAT先頭ポインタ101を更新する。
このようにして、更新の集中するFATを書き換え回数に応じて動的に移動することにより、書き換え回数が高々数千回といった特性を持つ記録媒体100であっても、その寿命を実質的に延ばすことが可能となる。また、現在のFAT104の書き換え回数が制限を越えたかどうかは、FATを更新する毎に書き換え回数103を更新して閾値と比較する単純な処理であるため、通常のファイルアクセスの処理にほとんど影響がなく、処理速度の低下を防止できる。また、ファイル104が別の場所に移動しても、FAT先頭ポインタ101によってその位置を即認識できる。
図2を参照すると、本発明を適用したコンピュータシステムの一例は、少なくともCPUを有するコンピュータ201と、これに信号線203により接続された記憶装置202とを含んで構成され、記憶装置202には、書き換え回数に制限のある可搬型の記録媒体205が装填されており、コンピュータ201には、記憶装置202用のデバイスドライバ210が設けられている。
記録媒体205の記憶域220には、記憶域220全体の空き状況及びファイルの配置を示すFAT223、最新のFAT223の位置を示すFAT先頭ポインタ221、FAT223により管理されるファイル本体225が記録されている。FAT223には、その先頭部分に当該FAT223の更新回数を示す書き換え回数222が記録される。また、FAT223は、ファイルに対するクラスタチェーン224によって、ファイルのクラスタの連鎖を管理している。
デバイスドライバ210は、ボリューム初期化手段211とファイル更新手段212とを含んでいる。ボリューム初期化手段211は、記録媒体205の記憶域220全体を、本発明のファイルシステムに適合した形式に初期化する機能を有する。ファイル更新手段212は、図示しないオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等からの要求に従って、記録媒体205の記憶域220上にファイルを作成したり、作成したファイルを削除あるいは更新する機能に加えて、FAT223を更新する毎に、書き換え回数222を1だけインクリメントし、書き換え回数222が予め定められた一定数に達した場合、FAT223を記憶域220の別の場所へ移動し、FAT先頭ポインタ221を更新する機能を有する。
プログラム記録媒体206は、磁気ディスクなどのコンピュータ可読記録媒体であり、制御プログラムが記録されている。プログラム記録媒体206に記録された制御プログラムは、コンピュータ201の起動時などにコンピュータ201に読み取られ、コンピュータ201の動作を制御することにより、コンピュータ201上にデバイスドライバ210を実現する。
次に、各図を参照して本実施例の動作について詳細に説明する。
記録媒体205の記憶域220全体をフォーマットする際には、デバイスドライバ210のボリューム初期化手段211が実行される。ボリューム初期化手段211の処理の詳細を図3のフローチャートに示す。
図3を参照すると、ボリューム初期化手段211は、まず記録媒体205の記憶域220の状態が本ファイルシステムのボリューム初期化手段211で初期化されているかどうかを判定する(ステップA1)。この判定は、例えば、状態を識別するシグネチャ等を記録媒体205の記憶域220のどこかに格納しておくことによって実現することができる。
記録媒体205の記憶域220が、ボリューム初期化手段211で初期化されたものでない場合、FAT223を記憶域220における利用可能な最初のクラスタに設定する(ステップA10)。次に、FAT先頭ポインタ221にFAT223が設定された前記クラスタの番号を設定する(ステップA7)。次にFAT223の先頭にある書き換え回数222を0に初期化する(ステップA8)。最後に、FAT223の残りの領域を未使用状態(ファイルに対するクラスタチェーン224がない状態)に初期化する(ステップA9)。この場合に作成される記録媒体の状態を図5に示す。この例では、FAT223はFAT先頭ポインタ221の直後に設けられている。
また、ステップA1にて、記憶域220がボリューム初期化手段211で初期化されたものであると判定された場合、ボリューム初期化手段211は、FAT先頭ポインタ221が指し示す先に位置するFAT223の先頭に記録された書き換え回数222を読み取り、規定回数に達しているかどうかを判定する(ステップA2)。事前に判定しておく理由は、以降のステップA9においてFAT223の書き換えが発生するためである。
書き換え回数222が規定回数に達していない場合、ボリューム初期化手段211は、書き換え回数222を1だけカウントアップし(ステップA5)、FAT223の残りの領域を未使用状態(ファイルに対するクラスタチェーン224がない状態)に設定する(ステップA9)。この場合に作成される記録媒体の状態を図6に示す。図5との違いは、書き換え回数222の値が1になっている事のみである。
他方、書き換え回数222が規定回数に達していた場合、ボリューム初期化手段211は、FAT223の移動先の空き領域(空きクラスタ)を、FAT223自身で管理する未使用領域から検索する(ステップA3)。移動可能な未使用領域が存在しない場合、ボリューム初期化手段211は、今回のFAT223の移動を断念し、書き換え回数222をカウントアップし(ステップA5)、FAT223の残りの領域を未使用状態(ファイルに対するクラスタチェーン224がない状態)に初期化する(ステップA9)。この結果、図6と同様、書き換え回数222の値がカウントアップされたFAT223が作成される。
移動可能な空き領域が存在する場合、ボリューム初期化手段211は、FAT223を空き領域のクラスタに移動し(ステップA6)、移動先のクラスタ番号をFAT先頭ポインタ221に設定する(ステップA7)。次に、移動先のFAT223の先頭に記録されている書き換え回数222を0に初期化し(ステップA8)、FAT223の残りの領域を未使用状態(ファイルに対するクラスタチェーン224がない状態)に設定する(ステップA9)。この結果作成される記録媒体の状態を図7に示す。
次に、デバイスドライバ210のファイル更新手段212の処理の詳細を図4のフローチャートを参照して説明する。
ファイル更新手段212は、記録媒体205の記憶域220上に、ファイルを作成する要求があった際、及び作成したファイルを更新あるいは削除する要求があった際に利用される。これらの要求が発生すると、まずファイル更新手段212は、その要求を処理することによってファイル223の内容に影響を与えるか否かを判断する(ステップB1)。影響を与えるかどうかの判断とは、その要求を処理するとFAT223の更新が必要になるかどうかを判断することであり、次のように判断される。ファイルの作成と削除は、FAT223の更新が必ず必要である。ファイルの更新では、更新した結果のファイルが現在使用しているクラスタに収まらず、新たなクラスタを必要とする場合にFAT223の更新が必要となる。
判定の結果、FAT223に影響を与えない場合、ファイル更新手段212は、通常のファイルの作成、更新、削除にかかる更新処理を実行し(ステップB9)、処理を終了する。ステップB1においてFATに影響を与えると判断された場合、このステップB9においてFAT223が更新されることになる。
ステップB1の判定の結果、FAT223に影響を与えると判断した場合、ファイル更新手段212は、FAT先頭ポインタ221が指し示す先に位置するFAT223の先頭に記録された書き換え回数222を読み取り、規定回数に達しているかどうかを判定する(ステップB2)。判定の結果、規定の回数に達していない場合、書き換え回数222を1だけカウントアップし(ステップB5)、通常のファイルの更新処理を実行し(ステップB9)、処理を終了する。
ステップB2の判定の結果、規定の回数に達していれば、ファイル更新手段212は、FAT223の移動先の空き領域(空きクラスタ)を、FAT223自身が管理する未使用領域から検索する(ステップB3)。そして、移動可能な空き領域(空きクラスタ)が存在しない場合、ファイル更新手段212は、今回のFAT223の移動を断念し、書き換え回数222を1だけカウントアップし(ステップB5)、通常のファイルの更新処理を実行し(ステップB9)、処理を終了する。
他方、移動可能な空き領域が存在する場合、ファイル更新手段212は、FAT223を空き領域のクラスタに移動し(ステップB6)、移動先のクラスタ番号をFAT先頭ポインタ221に設定する(ステップB7)。次にファイル更新手段212は、移動先のFAT223の先頭に記録されている書き換え回数222を1に設定し(ステップB8)、通常のファイルの更新処理を実行し(ステップB9)、処理を終了する。
ファイルの更新において、FAT223の移動が発生した場合の記録媒体205の記憶域220の状態の変化を図8に示す。同図(a)がFAT移動前の状態、同図(b)がFAT移動後の状態である。ボリューム初期化時における図3のステップA9のようなファイルに対するクラスタチェーンの初期化処理は実行されないため、作成済のファイル本体225へのクラスタチェーンはFAT223移動前後にわたって維持される。
このように本実施例によれば、フラッシュメモリやCD−RWなどのように書き換え回数に制限のある可搬型記録媒体の寿命を延長することができる。その理由は、更新の集中するFATを更新回数に応じて動的に移動するためである。
また本実施例によれば、FATの移動先となる空き領域をFAT自身で管理している空き領域から検索するため、FAT移動用に特別な空き領域を確保しておく必要がない。但し、FAT移動用に特別な空き領域を確保せず、FAT自身で管理される空き領域からFATの移動先となる空き領域を確保すると、確保した空き領域が過去にファイル本体などに割り当てられて何度か書き換えられている可能性がある。しかし、一般にファイル本体の書き換え頻度はFATに比べて格段に少ないので、影響は小さいと考えられる。また、2度目以降のFATの移動時、過去にFAT領域として使用された領域が空いていると、その領域がFATの移動先に確保される可能性があるため、FAT領域として使い終えたクラスタは不良クラスタとして割り当て対象から除外するか、FATの移動先となる空き領域を現在のFATの後端以降から検索するなどの対策が講じることが望ましい。
本発明の実施の形態で使用する記録媒体の状態を示す図である。 本発明を適用したコンピュータシステムの一例のブロック図である。 本発明を適用したコンピュータシステムが備えるデバイスドライバのボリューム初期化手段の処理例を示すフローチャートである。 本発明を適用したコンピュータシステムが備えるデバイスドライバのファイル更新手段の処理例を示すフローチャートである。 本発明によって最初にボリューム初期化したときの記録媒体の状態を示す図である。 本発明によって2度目にボリューム初期化したときの記録媒体の状態を示す図である。 ボリューム初期化時にFATの移動が発生したときの記録媒体の状態を示す図である。 ファイル更新時にFATの移動が発生したときのFAT移動前後の記録媒体の状態を示す図である。 FATを有する従来の記録媒体の状態を示す図である。
符号の説明
100…記録媒体
101…FAT先頭ポインタ
102…記憶域
103…書き換え回数
104…FAT
201…コンピュータ
202…記憶装置
203…信号線
205…記録媒体
206…プログラム記録媒体
210…デバイスドライバ
211…ボリューム初期化手段
212…ファイル更新手段
220…記憶域
221…FAT先頭ポインタ
222…書き換え回数
223…FAT
224…ファイルに対するクラスタチェーン
225…ファイル本体

Claims (5)

  1. 書き換え回数に制限のある記録媒体にファイルを記録する方法において、
    ファイル割り当てテーブルが置かれている場所を指し示すポインタを前記記録媒体の所定の位置に記録すると共に、前記ファイル割り当てテーブル内の所定の箇所に前記ファイル割り当てテーブルの書き換え回数を記録し、
    前記ファイル割り当てテーブルを更新する毎に前記書き換え回数を更新し、前記記録媒体の特性により決定される書き換え回数の上限値に応じて予め定められた回数に達したときに、前記ファイル割り当てテーブルを移動させる場所を前記ファイル割り当てテーブルで管理されている空き領域から検索し、前記ファイル割り当てテーブルを前記検索した場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記ファイル割り当てテーブル内の前記書き換え回数を初期化することを特徴とするファイル記録方法。
  2. 書き換え回数に制限のある記録媒体にファイルを記録するファイルシステムにおいて、
    前記記録媒体は、ファイル割り当てテーブルが置かれている場所を指し示すポインタが所定の位置に記録されていると共に、前記ポインタが指し示す場所に置かれた前記ファイル割り当てテーブル内の所定の箇所に前記ファイル割り当てテーブルの書き換え回数が記録されており、かつ、
    前記ファイル割り当てテーブルを更新する毎に前記書き換え回数を更新し、前記記録媒体の特性により決定される書き換え回数の上限値に応じて予め定められた回数に達したときに、前記ファイル割り当てテーブルを移動させる場所を前記ファイル割り当てテーブルで管理されている空き領域から検索し、前記ファイル割り当てテーブルを前記検索した場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記ファイル割り当てテーブル内の前記書き換え回数を初期化するデバイスドライバを備えることを特徴とするファイルシステム。
  3. 書き換え回数に制限のある記録媒体にファイルを記録するファイルシステムにおいて、
    ボリューム初期化手段とファイル更新手段とを有するデバイスドライバを備え、
    前記ボリューム初期化手段は、前記記録媒体の所定の位置に記録されているポインタが指し示す場所に置かれたファイル割り当てテーブル内の所定の箇所に記録されている前記ファイル割り当てテーブルの書き換え回数が、予め定められた回数に達しているかどうかを判定し、前記書き換え回数が前記予め定められた回数に達しているときに、前記ファイル割り当てテーブルを別の場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記ファイル割り当てテーブル内の前記書き換え回数を初期化し且つファイルに対するクラスタチェーンが無い状態に初期設定するものであり、
    前記ファイル更新手段は、要求されたファイルに対する処理でファイル割り当てテーブルの更新が必要になる場合、前記記録媒体の所定の位置に記録されているポインタが指し示す場所に置かれた前記ファイル割り当てテーブル内の所定の箇所に記録されている前記ファイル割り当てテーブルの書き換え回数が、前記記録媒体の特性により決定される書き換え回数の上限値に応じて予め定められた回数に達しているかどうかを判定し、前記書き換え回数が前記予め定められた回数に達しているときに、前記ファイル割り当てテーブルを移動させる場所を前記ファイル割り当てテーブルで管理されている空き領域から検索し、前記ファイル割り当てテーブルを前記検索した場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記ファイル割り当てテーブル内の前記書き換え回数を1回書き換えられた値に設定するものであることを特徴とするファイルシステム。
  4. 書き換え回数に制限のある記録媒体の記憶域に記録されたファイルを更新するファイル更新方法において、
    要求されたファイルに対する処理でファイル割り当てテーブルの更新が必要になる場合、前記記録媒体の所定の位置に記録されているポインタが指し示す場所に置かれた前記ファイル割り当てテーブル内の所定の箇所に記録されている前記ファイル割り当てテーブルの書き換え回数が、前記記録媒体の特性により決定される書き換え回数の上限値に応じて予め定められた回数に達しているかどうかを判定し、
    前記書き換え回数が前記予め定められた回数に達しているときに、前記ファイル割り当てテーブルを移動させる場所を前記ファイル割り当てテーブルで管理されている空き領域から検索し、前記ファイル割り当てテーブルを前記検索した場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記ファイル割り当てテーブル内の前記書き換え回数を1回書き換えられた値に設定することを特徴とするファイル更新方法。
  5. 書き換え回数に制限のある記録媒体にファイルを記録するコンピュータを、ボリューム初期化手段とファイル更新手段とを有するデバイスドライバとして機能させるプログラムであり、
    前記ボリューム初期化手段は、前記記録媒体の所定の位置に記録されているポインタが指し示す場所に置かれたファイル割り当てテーブル内の所定の箇所に記録されている前記ファイル割り当てテーブルの書き換え回数が、予め定められた回数に達しているかどうかを判定し、前記書き換え回数が前記予め定められた回数に達しているときに、前記ファイル割り当てテーブルを別の場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記ファイル割り当てテーブル内の前記書き換え回数を初期化し且つファイルに対するクラスタチェーンが無い状態に初期設定するものであり、
    前記ファイル更新手段は、要求されたファイルに対する処理でファイル割り当てテーブルの更新が必要になる場合、前記記録媒体の所定の位置に記録されているポインタが指し示す場所に置かれた前記ファイル割り当てテーブル内の所定の箇所に記録されている前記ファイル割り当てテーブルの書き換え回数が前記記録媒体の特性により決定される書き換え回数の上限値に応じて予め定められた回数に達しているかどうかを判定し、前記書き換え回数が前記予め定められた回数に達しているときに、前記ファイル割り当てテーブルを移動させる場所を前記ファイル割り当てテーブルで管理されている空き領域から検索し、前記ファイル割り当てテーブルを前記検索した場所に移動し、前記ポインタを更新すると共に移動後の前記ファイル割り当てテーブル内の前記書き換え回数を1回書き換えられた値に設定するものであることを特徴とするプログラム。
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