JP4205839B2 - Color conversion method and color conversion apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を入力して画像データを得る入力デバイスにより得られた画像データを、画像データに基づいて画像を出力する(プリント出力のみでなく表示、印刷等の出力形態を含む)出力デバイスで画像出力した場合に好適な色調子が得られるように色変換を行なう色変換方法および色変換装置、並びに、好適な色調子が得られる色変換定義を記憶した色変換定義記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
リバーサルフィルムやDSC(ディジタルスチールカメラ)で原稿をコンピュータに取り込み色調の修正を行った上で印刷や写真などの反射プリント出力用データを作る系において、好ましい仕上がりを得るためには熟練者の技能が必要である。この技能には、デジタルデータと仕上がりとの対応を熟知している事の他に、「どの様な色調に仕上げるべきか」あるいは「どの様にしたら所望の印象表現を持った画像が得られるか」を知っている事などが含まれる。
【0003】
従来は、製版色分解スキャナにおいて、熟練した操作者が、その読み取りスキャナ系と出力系(網点レコーダ/刷版/印刷)の特性、および、内蔵された色処理系の調整ダイアル操作量とデータの動きとの対応やそれによる仕上がり色の変化を熟知した上で、所望の仕上がり色調が得られている。こうした製版スキャナの一般的な使用形態では、導入の際に納入業者の熟練者あるいは購入側の熟練者がそこでの用途に対し最適な色変換が得られるように色処理系調整パラメータ(このパラメータは数十〜百数十も存在する)のプリセット値(基本条件)を作成する。数週間の調整作業の後、仕事内容別に区分されたプリセット値の組がいくつか作成される。実際の色分解作業では、そのプリセット値を基に原稿毎の微調整を施して所望の仕上がりが得られるプリント用データを作成する。
【0004】
製版スキャナで扱われるデータは、入力側としては、読み取りセンサのRGB値を読み取り濃度に変換したCMY濃度データ、ないしはグレーバランスを整えた等価中性CMY濃度データとして扱われる。このCMY濃度データに対し、グレーレンジ設定(ハイライト、シャドウバランス)、グレー階調変換、色補正(カラーコレクション)、UCR、K版生成が行われた後に、濃度値が網点%に変換され、出力用データとなる。これらの全ての設定値は何れも再現色に関係しており、単独のパラメータを最適化する事は出来ない。最もパラメータの多いのはカラーコレクションである。代表的な例ではCMY信号から擬似的な明度信号、彩度信号、色相信号を抽出し、それぞれの信号強度に応じてCMYKに対応する補正係数を決定する関数が規定されている。カラーコレクションは更に、影響を及ぼす色相範囲に応じて、メインカラーコレクションとセレクティブカラーコレクションに分けて行われる。メインカラーコレクションは、色を形成するCMY3原色のそれぞれが必要か不要か、すなわち色の鮮やかさと濁りを独立にコントロールするとの意味合いから、必要色CMYとしてそれぞれ180度の色相範囲をカバーし、不要色としてはRGBそれぞれを中心に各180度の色相範囲をカバーする。セレクティブカラーコレクションは同一系統色をコントロールする意味合いから約120度の色相範囲に効く様に6色相について関数が用意されている。明度、色相、彩度信号はカラーコレクション部に入力されるCMY信号から形成されるため、そのカラーコレクション部の前段における階調変換が変わればカラーコレクション特性も変化する。またメインとセレクティブの2種のコレクション間、さらにメイン内の色相チャンネル間でも相互に修正量が影響し合うため、この条件セットを作り出す作業は熟練を要するものとなっている。しかしこれらを最適調整する事により、プリント色材で表現できる色範囲を有効に利用し、立体感や奥行き感を出し、また鮮やかさやクリアさを表現し、適度な明るさと記憶色の好ましい色再現を可能にしており、こうした作業が所謂‘絵づくり’と称される所以となっている。
【0005】
一方でパーソナルコンピュータと入出力端末装置とで構成される系では入力・出力デバイスの任意の組み合わせが可能であるが、各々の制御用カラー信号(RGB、CMYK)で表現される色はデバイスに依存する。これに対し米国特許第4500919号公報ではCRTモニタに表示した状態で対話的に色修正を行いながら目的とする画像表現を作り、その信号と‘見え’が同じになるように出力信号に変換する方式が提案された。更に入出力表示デバイス信号を人間の視覚特性(CIEXYZやCIEL*a*b*などで表現される)に対応付けた共通色空間(CCS;Common Color Space)で表現する事(デバイスプロファイル)により、どの様な入出力機でも同じ色再現を得る方法が提案され、パーソナルコンピュータのOSレベルでこの変換がサポートされるようになり、カラーマネージメントシステムとして定着している。ここではデバイスデータをその再現色に基いて共通色空間(CCS)における色表現に変換し、その共通色空間(CCS)における色表現から別のデバイスデータへと変換を行う。両者の変換ではそのデバイスが再現できる色範囲(ガマット;Gamut)へのマッピングの方式として、色を正確に表現するマッピングの他、調子再現を重視したマッピングや彩度を維持したマッピングなど、様々な手法が可能である。共通色空間はCIE表色系に対応しているため、異なるデバイス間での色の一致は基本的にサポートされ、また明度の強調、彩度の強調など人間の視覚に対応した調整もし易い。
【0006】
さらに観察環境による再現特性差を吸収して見えの一致性を向上させる方法(米国特許第5754184号公報)や、共通色空間で画像を審美修正した結果を3次元テーブルとして保存し他に適用する方法(米国特許第5583665号公報)も試みられている。こうした方法ではモニタ上で対話的に色をコントロールし、所望の画像が得られれば期待される方向のプリント色が得られる。しかし製版スキャナで得られているような色材で表現できる色範囲を有効に利用し、立体感や奥行き感を出し、また鮮やかさやクリアさを表現し、適度な明るさと記憶色の好ましい色再現をこうした方法で実現するのは至難である。こうした方法での実施を至難にしているのは、好ましいプリント仕上がりを得るために必要な色材量の最小から最大までの微妙なコントロールがLCHのパラメータでは実現し難い事が大きな要因である。また、プリントで再現可能な彩度範囲が色相・明度に対して等方的でない事もLCHやRGBの処理が適さない要因である。例えば彩度を高める処理には色相変更と明度変更の両方を併用しなければならないため、LCH処理では3次元同時操作が必要となり、極めて困難である。更に共通色空間での処理系では処理後に実デバイスデータへのガマット変換が行われるが、この際に特に色域境界に近い領域で圧縮処理が行われる。この領域においての調整は特に彩度と階調再現に有効であるが、LCHでの色調整後に色再現域圧縮処理を行うと、この調整結果がプリント色に正確には反映されない。
【0007】
この様に、従来の色変換系においては、様々なデバイスの組み合わせに対する適用性(オープン性)と仕上がり品質を両立させることはできなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑み、多様な入出力デバイスの組合せにおいても色品質の良好なカラー出力画像を得ることが可能な色変換を行なう色変換方法および色変換装置、並びに、多様な入出力デバイスの組合せにおいても色品質の良好なカラー出力画像を得るのに好適に使用することのできる色変換定義を記憶した色変換定義記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の色変換方法は、
画像を入力して画像データを得る入力デバイスに依存した入力デバイス色空間内の座標値で定義される入力色データを取得するデータ取得過程と、
データ取得部で取得した入力色データを、
入力デバイス色空間内の座標値と、入力デバイスにも出力デバイスにも非依存の共通色空間の座標値との対応を定義した第1の色変換定義と、
共通色空間のうちの少なくとも一部の部分空間内の入力座標値を、その共通色空間の白色領域内に定めた基準白色の座標点を始点とし、その共通色空間の、シアン色領域内、マゼンタ色領域内、およびイエロー色領域内それぞれに定めた各基本色のうちの、入力座標値が基本色の色相に対し色相角で±90°の外側に存在する基本色の座標点を終点とするベクトルの向きとは逆向きに移動した出力座標値に変換する第2の色変換定義と、
共通色空間内の座標値と出力デバイス色空間内の座標値との対応を定義した第3の色変換定義とを用いて、
画像データに基づく画像を出力する出力デバイスに依存した出力デバイス色空間内の座標値で定義される出力色データに変換するデータ変換過程とを有することを特徴とする。
【0010】
上記の第2の色変換定義を採用すると、色相は必ずしも保存されず、入力色の色相とは異なる色相の出力色に変換されることが生じるが、色相を忠実に保存することが必ずしも色品質の向上と結びつくものではなく、本発明の色変換方法によれば、色相を忠実に保存した場合よりも色品質の高いカラー出力画像を生成するための出力色データを得ることができる。
【0011】
また、本発明によれば、上記の第2の色変換定義は、共通色空間上で色変換を行なうものであるため、多様な入力・出力デバイスに共通的に適用することができる。
【0012】
ここで、上記本発明の色変換方法において、上記共通色空間がL*a*b*色空間である場合、あるいはL*a*b*色空間に換算した場合において、
上記各基本色のうちの、シアン領域内に定めたシアン基本色、マゼンタ領域内に定めたマゼンタ基本色、およびイエロー領域内に定めたイエロー基本色それぞれの座標点(Lc,ac,bc),(Lm,am,bm),(Ly,ay,by)が、
40<Lc<65、−25<ac<−55、−35<bc<−60
30<Lm<60、40<am<90、−20<bm<20
70<Ly<90、−20<ay<20、50<by<130
を満足するとともに、上記基準白色の座標点(Lw,aw,bw)が、
80<Lw≦100、|aw|<10、|bw|<10
を満足するものであることが好ましい。
【0013】
以上の各色領域内に各基本色の座標点および基本白色の座標点を定めることによって、第2の色変換定義を採用しなかった場合と比べ、色品質の十分な向上が図られる。
【0014】
また、本発明の色変換方法において、上記第2の色変換定義として、共通色空間のうちの少なくとも一部の部分空間内の入力座標値を、基準白色の座標点を始点とし、各基本色のうちの、入力座標値が基本色の色相に対し色相角で±90°の内側に存在する基本色の座標点を終点とするベクトルの方向には静止したままの出力座標値に変換する色変換定義を採用してもよく、あるいは、上記第2の色変換定義として、共通色空間のうちの少なくとも一部の部分空間内の入力座標値を、基準白色の座標点を始点とし、各基本色のうちの、入力座標値が基本色の色相に対し色相角で±90°の内側に存在する基本色の座標点を終点とするベクトルの向きと同一の向きに移動した出力座標値に変換する色変換定義を採用してもよい。
【0015】
入力座標値が基本色の色相に対して色相角で±90°の内側に存在する場合は、補正しなくてもよく、あるいは、この場合であっても積極的に補正してもよく、いずれの場合も高い色品質のカラー出力画像を生成することのできる出力色データを得ることができる。
【0016】
さらに、上記本発明の色変換方法において、上記データ変換過程は、上記第1の色変換定義と、上記第2の色変換定義と、上記第3の色変換定義とを合体させた1つの色変換定義を作成し、その1つの色変換定義に基づいて、入力色データを出力色データに変換する過程であることが好ましい。
【0017】
上記のように1つに合体させた色変換定義を作成し、実際の色データの変換にあたっては、その1つに合体させた色変換定義に基づいて色データの変換を行なうことにより、高速変換が可能となる。
【0018】
尚、上記本発明の色変換方法において、上記データ変換過程は、上記第1〜第2の色変換定義に加え、さらに、画像の明るさのレンジを共通色空間において調整する色変換定義をも用いて色変換を行なうものであることが好ましい。
【0019】
また、上記目的を達成する本発明の色変換装置は、
画像を入力して画像データを得る入力デバイスに依存した入力デバイス色空間内の座標値で定義される入力色データを取得するデータ取得部と、
データ取得部で取得した入力色データを、画像データに基づく画像を出力する出力デバイスに依存した出力デバイス色空間内の座標値で定義される出力色データに変換するデータ変換部と、
データ変換部で変換された後の出力色データを出力するデータ出力部とを備え、
上記データ変換部が、
入力デバイス色空間内の座標値と、入力デバイスにも出力デバイスにも非依存の共通色空間の座標値との対応を定義した第1の色変換定義と、
共通色空間のうちの少なくとも一部の部分空間内の入力座標値を、その共通色空間の白色領域内に定めた基準白色の座標点を始点とし、その共通色空間の、シアン色領域内、マゼンタ色領域内、およびイエロー色領域内それぞれに定めた各基本色のうちの、入力座標値が基本色の色相に対し色相角で±90°の外側に存在する基本色の座標点を終点とするベクトルの向きとは逆向きに移動した出力座標値に変換する第2の色変換定義と、
共通色空間内の座標値と出力デバイス色空間内の座標値との対応を定義した第3の色変換定義とを用いて、
入力色データを出力色データに変換するものであることを特徴とする。
【0020】
上記の第2の色変換定義を採用すると、色相は必ずしも保存されず、入力色の色相とは異なる色相の出力色に変換されることが生じるが、色相を忠実に保存することが必ずしも色品質の向上とは結びつかず、本発明の色変換装置によれば色相を保存した場合よりも色品質の高いカラー出力画像を得ることができる。
【0021】
また、本発明によれば、上記の第2の色変換定義は、共通色空間上で色変換を行なうものであるため、多様な入力・出力デバイスに共通的に適用することができる。
【0022】
ここで、上記本発明の色変換装置において、上記共通色空間がL*a*b*色空間である場合、あるいはL*a*b*色空間に換算した場合において、
上記各基本色のうちの、シアン領域内に定めたシアン基本色、マゼンタ領域内に定めたマゼンタ基本色、およびイエロー領域内に定めたイエロー基本色それぞれの座標点(Lc,ac,bc),(Lm,am,bm),(Ly,ay,by)が、
40<Lc<65、−25<ac<−55、−35<bc<−60
30<Lm<60、40<am<90、−20<bm<20
70<Ly<90、−20<ay<20、50<by<130
を満足するとともに、上記基準白色の座標点(Lw,aw,bw)が、
80<Lw≦100、|aw|<10、|bw|<10
を満足するものであることが好ましい。
【0023】
以上の各色領域内に各基本色の座標点および基本白色の座標点を定めることによって、第2の色変換定義を採用しなかった場合と比べ、カラー出力画像の色品質の十分な向上が図られる。
【0024】
ここで、上記本発明の色変換装置において、データ変換部では、上記第2の色変換定義として、共通色空間のうちの少なくとも一部の部分空間内の入力座標値を、基準白色の座標点を始点とし、各基本色のうちの、入力座標値が基本色の色相に対し色相角で±90°の内側に存在する基本色の座標点を終点とするベクトルの方向には静止したままの出力座標値に変換する色変換定義を用いてもよく、あるいは上記第2の色変換定義として、共通色空間のうちの少なくとも一部の部分空間内の入力座標値を、基準白色の座標点を始点とし、各基本色のうちの、入力座標値が基本色の色相に対し色相角で±90°の内側に存在する基本色の座標点を終点とするベクトルの向きと同一の向きに移動した出力座標値に変換する色変換定義を用いてもよい。
【0025】
入力座標値が基本色の色相に対して色相角で±90°の内側に存在する場合は、補正しなくてもよく、あるいは、この場合であっても積極的に補正してもよく、いずれの場合も高い色品質のカラー出力画像を得ることができる。
【0026】
さらに、上記本発明の色変換装置において、上記データ変換部が、上記第1の色変換定義と、上記第2の色変換定義と、上記第3の色変換定義とを合体させた1つの色変換定義を作成し、その1つの色変換定義に基づいて、入力色データを出力色データに変換するものであることが好ましい。
【0027】
実際のデータの変換にあたっては、上記のように1つに合体させた色変換定義に基づいて色データの変換を行なうことにより、高速変換が可能となる。
【0028】
また、上記本発明の色変換装置において、一種類以上の入力デバイスそれぞれに対応する一種類以上の第1の色変換定義と、
複数種類の第2の色変換定義と、
一種類以上の出力デバイスそれぞれに対応する一種類以上の第2の色変換定義とを記憶するとともに、
入力デバイス及び/又は出力デバイスに対応して、複数種類の第2の色変換定義の中から1つ第2の色変換定義を指定する定義指定情報を記憶する定義記憶部を備えることが好ましい。
【0029】
この場合に、入力デバイスおよび出力デバイスを指定する指定部を備え、上記データ変換部は、上記定義記憶部に記憶された第1、第2、および第3の色変換定義の中から、上記指定部により指定された入力デバイス及び出力デバイスと、その指定部により指定された入力デバイス及び/又は出力デバイスに対応する定義指定情報とに基づいてそれぞれ1つずつ選択された第1、第2及び第3の色変換定義を用いて、入力色データを出力色データに変換するものであることが好ましい。
【0030】
第1、第2および第3の色変換定義、特に第2の色変換定義に関しては複数種類を記憶しておき、さらに、入力デバイス及び/又は出力デバイスに対して対応する定義指定情報を記憶しておくことにより、入力デバイスや出力デバイスが指定されたときにデフォルトとしての第2の色変換定義も指定されることになる。すなわち、入力デバイス(第1の色変換定義)や出力デバイス(第2の色変換定義)の指定を行なうことにより第2の色変換定義も指定され、入力デバイスや出力デバイスの指定とは別に、さらに第2の色変換定義を指定する煩わしさや手間が省かれる。
【0031】
尚、上記本発明の色変換装置において、上記データ変換部は、上記第1〜第3の色変換定義に加え、さらに、画像毎に明るさのレンジを共通色空間において調整する色変換定義をも用いて色変換を行なうものであることが好ましい。
【0032】
また、本発明の色変換定義記憶媒体は、画像を入力して画像データを得る入力デバイスにも画像データに基づく画像を出力する出力デバイスにも非依存の共通色空間のうちの少なくとも一部の部分空間内の入力座標値を、共通色空間の白色領域内に定めた基準白色の座標点を始点とし、共通色空間の、シアン色領域内、マゼンタ色領域内、およびイエロー色領域内それぞれに定めた各基本色のうちの、入力座標値が基本色の色相に対し色相角で±90°の外側に存在する基本色の座標点を終点とするベクトルの向きとは逆向きに移動した出力座標値に変換する色変換定義が記憶されてなることを特徴とする。
【0033】
本発明の色変換定義記憶媒体に記憶された色変換定義(本発明の色変換装置にいう第2の色変換定義)を用いて色データを変換することによって色品質の良好なカラー出力画像を得ることができる。また、この変換定義は、共通色空間上で色変換を行なうものであるため、多様な入力・出力デバイスに適合する。
【0034】
ここで、上記本発明の色変換定義記憶媒体は、上記色変換定義(本発明の色変換装置にいう第2の色変換定義)に加え、さらに、画像を入力して画像データを得る入力デバイスに依存した入力デバイス色空間内の座標値を共通色空間内の座標値に変換する色変換定義(本発明の色変換装置にいう第1の色変換定義)と、共通色空間内の座標値を、画像データに基づく画像を出力する出力デバイスに依存した出力デバイス色空間内の座標値に変換する色変換定義(本発明の色変換装置にいう第3の色変換定義)が記憶されてなるものであってもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態が適用された画像入力−色変換−画像出力システムの全体構成図である。
【0037】
ここには、カラースキャナ10が示されており、そのカラースキャナ10では原稿画像11が読み取られてRGB3色の画像データが生成される。このRGBの画像データはパーソナルコンピュータ20に入力される。このパーソナルコンピュータ20では、カラースキャナ10で得られた画像データが、後述する印刷系30に適した画像出力用のCMYK4色の画像データに変換される。この画像出力用の画像データは、さらに画像の網点面積率を表わす網点データに変換されて、印刷系30に入力される。印刷系30では、入力された網点データに基づいてCMYK各版に対応した印刷用フィルム原版が作成され、その原版から刷版が作成され、その作成された刷版が印刷機に装着され、その印刷機で、CMYK4色のプロセスインクによる印刷が行なわれて、網点画像31が形成される。
【0038】
この図1に示すシステムでは、画像を入力して画像データを得る入力デバイスの一例として、原稿画像を読み取って画像データを生成するカラースキャナが示されているが、入力デバイスとしては、カラースキャナのほか、例えばDSC(ディジタルスチールカメラ)や、リバーサルフィルムを用いた写真撮影によりそのリバーサルフィルム上に画像を記録しその記録された画像をカラースキャナ等で読み取って画像データを得るシステムや、その他画像を入力して画像データを得るものであればよい。
【0039】
また、この図1に示すシステムでは画像データに基づく画像を出力する出力デバイスの一例として印刷機等を含む印刷系30を示したが、カラー画像をプリント出力するカラープリンタや、カラー画像を表示するカラーディスプレイ装置等であってもよく、カラー画像を出力(ハード出力あるいは表示)するものであればよい。
【0040】
ただし、ここでは、入力デバイス、出力デバイスの各一例としてカラースキャナ10、印刷系30を備えたシステムを前提として説明する。
【0041】
ここで、この図1に示すシステムにおける、本発明の一実施形態としての特徴は、パーソナルコンピュータ20の内部で実行される処理内容にあり、以下、このパーソナルコンピュータ20について説明する。
【0042】
図2は、図1に1つのブロックで示すパーソナルコンピュータ20の外観斜視図、図3は、そのパーソナルコンピュータ20のハードウェア構成図である。
【0043】
このパーソナルコンピュータ20は、外観構成上、本体装置21、その本体装置21からの指示に応じて表示画面22a上に画像を表示する画像表示装置22、本体装置21に、キー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード23、および、表示画面22a上の任意の位置を指定することにより、その位置に表示された、例えばアイコン等に応じた指示を入力するマウス24を備えている。この本体装置21は、外観上、フロッピィディスクを装填するためのフロッピィディスク装填口21a、およびCD−ROMを装填するためのCD−ROM装填口21bを有する。
【0044】
本体装置21の内部には、図3に示すように、各種プログラムを実行するCPU211、ハードディスク装置213に格納されたプログラムが読み出されCPU211での実行のために展開される主メモリ212、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置213、フロッピィディスク100が装填されその装填されたフロッピィディスク100をアクセスするFDドライブ214、CD−ROM110が装填され、その装填されたCD−ROM110をアクセスするCD−ROMドライブ215、カラースキャナ10(図1参照)と接続され、カラースキャナ10から画像データを受け取る入力インタフェース216、印刷系30に画像データを送る出力インタフェース217が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図2にも示す画像表示装置22、キーボード23、マウス24は、バス25を介して相互に接続されている。
【0045】
ここで、CD−ROM110には、このパーソナルコンピュータ20を色変換装置として動作させるための色変換プログラムや色変換定義が記憶されており、そのCD−ROM110はCD−ROMドライブ515に装填され、そのCD−ROM110に記憶された色変換プログラムや色変換定義がこのパーソナルコンピュータ20にアップロードされてハードディスク装置213に記憶される。
【0046】
次に、このパーソナルコンピュータ20内に格納される、色変換定義の作成方法について説明する。
【0047】
図4は、色変換定義の1つを成す入力プロファイルの概念図である。
【0048】
入力プロファイルがカラースキャナ10のメーカ等から入手できる時は、入力プロファイルを新たに作成することは不要であるが、ここではその入力プロファイルの基本的な作成方法について説明する。
【0049】
図1に示す原稿画像として多数の色パッチからなるカラーパッチ画像を用意し、そのカラーパッチ画像をカラースキャナ10で読み取って各色パッチごとのRGB空間(本発明にいう入力デバイス色空間の一例)上の色データを得るとともに、その原稿画像を測色計で測色して、各色パッチについて、例えば、共通色空間の一例であるL*a*b*色空間上の座標点を表わす色データを得る。尚、共通色空間に関する詳細説明は後に譲る。
【0050】
このようにしてRGB色空間上の座標点とL*a*b*色空間上の座標点との対応が定義された入力プロファイルが得られる。この入力プロファイルは、カラースキャナ10の種類や、さらに一般的には入力デバイスの種類によってそれぞれ異なる、入力デバイスに依存したプロファイルである。
【0051】
図5は、もう1つの色変換定義である出力プロファイルの概念図である。
【0052】
典型的な印刷条件に対応する出力プロファイル(印刷プロファイル)は印刷業者から提供されることが多く、所望の印刷条件に対応する出力プロファイルを入手することが出来れば出力プロファイルの作成は不要であるが、ここでは、その出力プロファイルを新たに作成するとした場合の基本的な作成方法について説明する。
【0053】
図1に示すパーソナルコンピュータ20から、CMYK4色の網点データとして、網%を例えば0%,10%,……,100%と順次変化させた網点データを生成し、前述の印刷手順に従って、そのようにして発生させた網点データに基づくカラーパッチ画像を作成する。図1に示す画像31は、カラーパッチ画像を表わしている画像ではないが、この画像31に代えてカラーパッチ画像を印刷したものとし、そのカラーパッチ画像を構成する各カラーパッチを測色計で測定する。こうすることにより、CMYK4色の色空間(本発明にいう出力デバイス色空間の一例)上の座標値と共通色空間(ここではL*a*b*色空間)上の座標値との対応関係をあらわす出力プロファイルが構築される。
【0054】
この出力プロファイルは、印刷系30を構成する印刷機やインキの種類等に応じて異なり、さらには、印刷に限らず他の出力デバイスも含めその出力デバイスに応じてそれぞれ異なる、出力デバイスに依存したプロファイルである。
【0055】
図6は、入力プロファイルと出力プロファイルとの双方からなる色変換処理を示す概念図である。
【0056】
図4,図5を参照して説明した入力プロファイルと出力プロファイルを図1に示すパーソナルコンピュータ20に記憶しておき、カラースキャナ10で得られたRGBの画像データを、図6に示すように、入力プロファイルにより一旦L*a*b*色空間上の画像データに変換し、そのL*a*b*色空間上の画像データを、出力プロファイルによりCMYKの画像データに変換し、さらに網点データに変換して図1に示す印刷系30に伝える。こうすることにより、印刷系30では、原稿画像11の色表現をできる限りそのまま忠実に再現した印刷画像31を得ることができる。ただし、この場合、色表現は可能な限り忠実に行なわれても、それが即ち色品質の良い印刷画像であるということにはならず、彩度が不足し見栄えのしない画像となってしまうおそれがある。以下ではこれを改善し色品質をさらに向上させる色変換方法について説明する。
【0057】
図7は、図1〜図3に示すパーソナルコンピュータ20の内部で実行される、本実施形態に特徴的な色変換処理を示す概念図である。
【0058】
ここでは、カラースキャナ10(図1参照)で得られたRGBの画像データを図4を参照して説明した入力プロファイルにより、共通色空間(ここではL*a*b*色空間)上の画像データに変換し、そのL*a*b*色空間上で、先ず、入力画像毎に明るさのレンジを調整する「レンジ調整」を行なう。このレンジ調整は、例えばDSC(ディジタルスチールカメラ)で画像データを得た場合を考えると、露光アンダにより全体として暗い画像になってしまったり露光オーバにより全体として明る過ぎる画像になってしまったりしたときに、それを適正露光に相当する明るさの画像に変換する処理である。
【0059】
この共通色空間(L*a*b*色空間)上では、次に色変換テーブルが参照されて、色変換が行なわれる。この色変換は、共通色空間(L*a*b*色空間)上で行なわれる色変換であり、したがって入力デバイスの種類や、出力デバイスの種類に依らず行なうことができる色変換である。ここでは、詳細は後述するが、共通色空間(L*a*b*色空間)上の少なくとも一部領域について色相の変化を伴ってでも色の鮮やかさを重視した色変換が行なわれる。この色変換により生成された画像データは、図5を参照して説明した出力プロファイルにより、CMYKの画像データに変換される。このCMYKの画像データはさらに網点データに変換されて図1に示す印刷系30に伝えられる。こうすることにより、印刷系30では、元々の原稿画像11とは多少色味が変化しても図6を参照して説明した、可能な限り忠実に色再現を行なった場合よりも鮮やかな、色品質が向上した印刷画像31が得られる。
【0060】
ここで、入力プロファイルでは、入力デバイスの色空間(上述の例ではRGB色空間)から共通色空間(L*a*b*色空間)への変換が行なわれ、出力プロファイルでは共通色空間(L*a*b*色空間)から出力デバイスの色空間(上述の例ではCMYK色空間)への変換が行なわれるが、これらの入力プロファイルおよび出力プロファイルでは、それぞれ、出力デバイス色空間と共通色空間との色再現域差、共通色空間と出力デバイス色空間との色再現域差を補正する処理(ガマットマッピング)が含まれる。これらの入力プロファイル、出力プロファイルでは、色再現域差が補正されると共に、さらに、必要な色域においてはその色アピアランスが保存されるような色変換を行なうことが好ましい。
【0061】
次に、共通色空間における色変換テーブルの作成方法について説明する。
【0062】
ここでは先ず共通色空間について説明する。この共通色空間については、L*a*b*色空間がその1つの例である旨説明したが、L*a*b*色空間である必要はなく、特定の入力デバイスあるいは特定の出力デバイスに依存しないように定義された色空間であればよい。例えばL*a*b*色空間のほか、XYZ色空間であってもよく、あるいはそれらの色空間に対し、色空間上の各座標点が1対1で対応づけられるように明確に定義された座標系であってもよい。そのような座標系の例としては、以下の様に定義された標準RGB信号などがある。
【0063】
【数1】
【0064】
ここで、例えばRSRGBを8ビットで表現したものをR8bitで表記すると、
R8bit=255×12.92RSRGB (0<RSRGB<0.00304)
R8bit=255×1.055RSRGB (1.0/2.4) −0.055
(0.00304≦RSRGB≦1)
となる。GSRGB,BSRGBを8ビットで表現したG8bit,B8bitも同様に、それぞれGSRGB,BSRGBから変換することができる。
【0065】
もしくは、リバーサルフィルムのcmy濃度で定義される色空間を共通色空間として採用してもよい。これにより共通色空間における色再現範囲が明確に定義される。
【0066】
ここで共通色空間における色変換テーブルは、例えば3次元の参照テーブル(LUT;Look Up Table)で記述されており,その色変換テーブルによる色変換特性は以下の様にして求められる。尚、以下では、共通色空間として、その共通色空間の一例であるL*a*b*色空間を取り上げて説明する。L*a*b*色空間以外の共通色空間を採用したときも、その採用した共通色空間をL*a*b*色空間に変換したときに以下の説明がそのまま成立する。
【0067】
まず共通色空間のC,M,Yの領域内に各基本色(Lc,ac,bc)、(Lm,am,bm)、(Ly,ay,by)を定める。
【0068】
ここでは、これらの基本色はそれぞれ赤、緑、青領域に主たる吸収が存在する色材に相当する色が望ましく、基本色の座標を様々に変化させてテストした結果、以下の色範囲で顕著な効果が確認された。
【0069】
すなわち、C,M,Yの各基本色は、これらの各色領域内の各一点として定義される。
【0070】
ここで、入力の色(Li,ai,bi)に対し以下の様に修正を施す。
【0071】
L’=Li+ΔL
a’=ai+Δa
b’=bi+Δb ……(2)
ここで、(ΔL,Δa,Δb)は色補正ベクトルであり、更に以下の式で求められる。
【0072】
ΔL=gcccΔLc+gmcmΔLm+gycyΔLy
Δa=gcccΔac+gmcmΔam+gycyΔay
Δb=gcccΔbc+gmcmΔbm+gycyΔby ……(3)
上式で(ΔLc,Δac,Δbc)、(ΔLm,Δam,Δbm)、(ΔLy,Δay,Δby)は、以下で定義される基準白色を始点とし、それぞれ、C基本色、M基本色、Y基本色の色座標点を終点とする色ベクトル(基本色ベクトルと称する)である。ここで基準白色(Lw,aw,bw)は、
80<Lw≦100,|aw|<10,|bw|<10
で定義される。
【0073】
図8は、L*a*b*色空間における、L*a*平面に投影した基本色ベクトルを示す図、図9は、L*a*b*色空間におけるa*b*平面に投影した基本色ベクトルを示す図である。
【0074】
また、(3)式におけるcc,cm,cyは、それぞれ、C基本色ベクトルの方向、M基本色ベクトルの方向、Y基本色ベクトルの方向に対する各補正係数であり、入力色の色相に応じてそれぞれ次のように設定される。
【0075】
Hi=tan-1(bi/ai)を入力色(Li,ai,bi)の色相角、Hc=tan-1(bc/ac)、Hm=tan(bm/am)、Hy=tan(by/ay)をそれぞれC基本色(Lc,ac,bc)、M基本色(Lm,am,bm)、Y基本色(Ly,ay,by)の各色相角としたとき、
cc<0(但し、H>Hc+90°、およびH<Hc−90°)
cc≧0(但し、Hc−90°≦Hi≦Hc+90°)
cm<0(但し、H>Hm+90°、およびH<Hm−90°)
cm≧0(但し、Hm−90°≦Hi≦Hm+90°)
cy<0(但し、H>Hy+90°、およびH<Hy−90°)
cy≧0(但し、Hy−90°≦Hi≦Hy+90°)
図10は、補正係数の概念図である。この図には、各補正係数cc,cm,cyを代表させて補正係数ccが示されている。
【0076】
上記(6)式および図10の実線に示すように、補正係数ccは、H>Hc+90°の領域およびH<Hc−90°の領域ではcc<0、Hc−90°≦Hi≦Hc+90°の領域ではcc>0の関数である。但し、図10に破線で示すように、Hc−90°≦Hi≦Hc+90°の領域では、cc=0であってもよい。
【0077】
図8,図9に座標を示す入力色の位相角HiはC基本色ベクトルの位相角Hcとの関係では、
Hc−90°≦Hi≦Hc+90°
を満足している。ここではこの領域ではcc=0が採用されており、したがってC基本色ベクトルの方向の色補正は行なわれない。図8,図9にはC基本色ベクトルの方向の色補正ベクトルは示されておらず、これはC基本色ベクトルの方向には入力色の色補正を行なわない(静止したままである)ことを意味している。
【0078】
また、図8,図9に座標を示す入力色の位相角Hiは、M基本色ベクトルの位相角HmおよびY基本色ベクトルの位相角Hyの関係では、いずれも、
Hm−90°≦Hi≦Hm+90°
Hy−90°≦Hi≦Hy+90°
の領域から外れており、したがってM基本色ベクトルの方向、およびY基本ベクトルの方向に関する各補正係数cm,cyは、いずれもcm<0,cy<0であり、入力色の座標が、M基本色ベクトルの方向、Y基本色ベクトルの方向とはそれぞれ反対側の方向に移動される。
【0079】
尚、ここでは、Hc−90°≦Hi≦Hc+90°のときはcc=0であってC基本色ベクトルの方向には入力座標の移動を行なわない(その方向には静止させたままとする)旨説明したが、Hc−90°≦Hi≦Hc+90°の場合にcc>0とし、そのC基本色ベクトルの方向と同方向に積極的に移動(補正)してもよい。cm,cyについても同様である。本発明者による多くの実験結果によれば基本色に対し位相角で±90°の内側にあるときはその基本色に関しては入力色の座標移動は必ずしも行なわなくても本発明で狙っている効果を得ることができるが、±90°の内側にある場合であっても入力色の座標をその基本色ベクトルの方向と同じ方向に移動することにより、より強い効果を得ることができることが多くの例で確認されている。
【0080】
ここでは、理解の容易のため、(3)式に含まれている各ゲイン係数gc,gm,gyは無視して説明したが、(3)式の各ゲイン係数gc,gm,gyは、各補正係数cc,cm,cyをどの程度強調するか、すなわち、C,M,Yの各基本色ベクトルの方向にどの程度強く補正するかを決める、0≦gc,gm,gy≦1であって、かつ入力色に依存して変化する係数である。各ゲイン係数gc,gm,gyは、例えば以下のように定義することが好ましい。
【0081】
gc=gcorcosθ
gm=gmorcosθ
gy=gyorcosθ ……(5)
ここで、rは、基準白点から入力色の座標点までを結んだ入力色ベクトルの絶対値であり、θは、その入力色ベクトルとCMY3つの基本色ベクトルそれぞれとの成す角度のうちの最小の角度である。またgco,gmo,gyoは各基本色ごとの定数である。ここで、最小の角度θはC,M,Yの各基本色によらず各ゲイン係数gc,gm,gyについて共通であり、したがって、cosθは、いずれかの基本色ベクトルに近いほど大きな値をとり(これはゲインを上げることを意味する)、いずれの基本色ベクトルからも離れている場合、例えばグレーに近い色の場合には小さな値となる(これはゲインを下げることを意味する)。また、rは、上述のように基本白色から入力色の座標点までを結ぶ入力色ベクトルの絶対値であり、その絶対値が小さいほど、すなわち白色に近い(色が薄い)いほどゲインを下げ、その入力色ベクトルの絶対値が大きいほど、すなわち色が濃いほどゲインを上げることを意味する。
【0082】
ここでは、上述の入力色変換アルゴリズムに基づいて入力色の濃度と出力色の座標との対応関係があらかじめ定められて、色変換テーブルが作成され、実際の色変換にあたってはその色変換テーブルが参照されて、画像データを構成する各入力色データが各出力色データに変換される。
【0083】
つぎにこの色変換テーブルを使って実際に色変換を行なった結果について説明する。
【0084】
ここでは、CMYの各基本色をC(54,−37,−49)、M(44,71,−8)、Y(85,−8,88)にとり、基準白点を(92,−1,−2)とした。また、入力色として、カラー画像の中から以下の赤色、黄色、紫、緑のサンプル点を抽出し、その色に対する色変換テーブルの応答を調べた。入力色のL*a*b値を表1に示す。
【0085】
【表1】
【0086】
表1に示す入力色に対する色変換テーブルの応答、すなわち出力色は表2のようになっていた。
【0087】
【表2】
【0088】
表1,表2からわかるように、例えば赤色(表1,表2の最上段)に関しては、C基本色ベクトル(−36,−36,−47)の方向とは逆の方向に移動し、かつM基本色ベクトル(−48,72,−6)の方向と同じ方向に移動している。また緑色(表1,表2の最下段)に関してはM基本色ベクトルの方向とは逆の方向に大きく移動している。
【0089】
この色変換テーブルによる色変換処理を通した後の画像データと、この色変換テーブルによる色変換処理を通さない画像データとのそれぞれをCMYKの網点データへ変換し、実際にオフセットカラー印刷を行なった。上記の色変換テーブルによる色変換処理を行なった場合は表1と表2との比較から分かるように色相の忠実性は保たれていないが、非常に鮮やかで色濁りの少ないプリントとなっており、印刷物としてははるかに好ましい色再現が得られていた。
【0090】
更に、色変換テーブルを通した画像データと色変換テーブルを通さなかった画像データとの両者について変換後の網点データを調べてみた。その結果は表3のようになっていた。
【0091】
【表3】
【0092】
この表3において、C,M,Y,Kは色変換テーブルを通さなかったときの網点データ、C’,M’,Y’,K’は色変換テーブルを通したときの網点データである。
【0093】
この表3において、例えば赤に関しては、C=45に対し、C’=37となっており、緑に関してはM=56に対しM’=30となっている。このように、上述の色変換テーブルにより、インク網点量において反対色、つまり濁り色となる成分を減らす効果が得られており、その結果として、先に述べたような鮮やかなプリントが得られたものと考えられる。
【0094】
また、上述の色変換テーブルを通した場合と通さなかった場合を、別の印刷プロセス(ケミカルプルーフや昇華型プリンタ、インクジェットプリンタ、電子写真方式のプリンタ)でも行なってみた結果、いずれの印刷プロセスの場合も、上述の色変換テーブルを通した場合の方が、濁りの少ない鮮やかなプリントが得られた。
【0095】
ここで、上述のアルゴリズムにより作成された色変換テーブルを用いた色変換処理と、従来から知られている色変換処理との比較結果を説明する。
【0096】
ここでは、上記の色変換テーブルを用いた色変換処理従来良く知られている共通色空間での処理である色相を保存して彩度を上げる彩度強調処理も行ない、そそれらの結果を比較した。彩度強調処理を行なった結果、赤色は(35,50,37)へと変換された。この変換では色相は保存され彩度も増加した。しかしながら、上記と同じ印刷プロセスで印刷を行ないプリントを見たところ、期待された結果とは異なり、鮮やかな色は得られなかった。インク網点量を確認したところ(4、96、92、40)となっておりKが多く入れられている事がわかった。さらにこれを改善すべくKインクを使う工程を省いた印刷を行なったが、その結果、赤色の彩度は向上したものの色相がずれ、全体の調子再現やカラーバランスが大きく崩れ、品質の悪いプリントとなった。
【0097】
次に、図7に示す色変換テーブルの、もう1つの作成方法について説明する。
【0098】
図11は、その色変換テーブルのもう1つの作成方法の説明図である。
【0099】
先ず、共通色空間、例えばL*a*b*色空間の色データを上記のCMY3色の基本色に対する割合で表現される色データCMYに変換する。
【0100】
そのCMYから以下の式で定義される関係にある変換後の色データC’M’Y’を得る。
【0101】
C= C’+mr/mgM’+yr/ybY’
M=cg/crC’+ M’+yg/ybY’
Y=cb/crC’+mb/mgM’+ Y’ ……(6)
ここで、cr,cg,cb,mr,mg,mb,yr,yg,ybは、それぞれ、シアン(C)色材の赤(R)領域の光吸収率、シアン(C)色材の緑(G)領域の光吸収率、シアン(C)色材の青(B)領域の光吸収率、マゼンタ(M)色材の赤(R)領域の光吸収率、マゼンタ(M)色材の緑(G)領域の光吸収率、マゼンタ(M)色材の青(B)領域の光吸収率、イエロー(Y)色材の赤(R)領域の光吸収率、イエロー(Y)色材の緑(G)領域の光吸収率、イエロー(Y)色材の青(B)領域の光吸収率である。
【0102】
上記の(6)式により得られたC’M’Y’を、再び共通色空間、例えばL*a*b*色空間の色データに変換する。
【0103】
以上の経路を経る前の共通色空間(L*a*b*色空間)の色データと、以上の経路を経た後の共通色空間(L*a*b*色空間)の色データを対応づけることにより色変換テーブルを作成する。
【0104】
以上のアルゴリズムにより作成された色変換テーブルは、作成された結果としての色変換テーブルどうしを比較したとき、図8〜図10を参照して説明した方法により作成された色変換テーブルと同様な色変換テーブルとなる。
【0105】
図12は、本発明の色変換装置の一実施形態の機能ブロック図である。
【0106】
この図12に示す色変換装置は、図2,図3に示すパーソナルコンピュータ20と、そのパーソナルコンピュータで実行されるプログラムとの結合により実現される。
【0107】
この図12に示す色変換装置は、データ取得部310と、データ変換部320と、データ出力部330と、定義記憶部340と、指定部350とから構成されている。
【0108】
定義記憶部340には、複数種類の入力デバイスそれぞれに対応した複数種類の入力プロファイル341a,341b,…,341nと、色変換テーブル342と、複数種類の出力デバイスそれぞれに対応した複数種類の出力プロファイル343a,343b,…,343mが記憶されている。
【0109】
入力プロファイル341a,341b,…,341nのそれぞれは、各種の入力デバイスについて、基本的には図4を参照した作成方法により作成されたものである。尚、図1には、入力デバイスはカラースキャナ10の一種類のみ示されているが、図12の色変換装置には、汎用性を持たせるため、複数種類の入力デバイスそれぞれに対応する複数種類の入力プロファイルが用意されている。
【0110】
図12に示す色変換装置の定義記憶部340に記憶された色変換テーブル342は、図7を参照して説明した、共通色空間(本実施形態ではL*a*b*色空間)における、本発明に特有の色変換を行なうための色変換テーブルである。この色変換テーブルは、例えば図8〜図10を参照しながら説明した作成方法により、あるいは、図11を参照しながら説明した作成方法により作成されたものである。
【0111】
また、定義記憶部340に記憶された出力プロファイル343a,343b,…,343mは、各種の出力デバイスについて、基本的には図5を参照して説明した作成方法により作成されるものである。
【0112】
尚、入力プロファイルの場合と同様、図1には、出力デバイスとして一種類の印刷系30のみ示されているが、図12の色変換装置は、出力デバイスに関しても汎用性を持たせるため、複数種類の出力デバイスそれぞれに対応する複数種類の出力プロファイルが用意されている。
【0113】
なお、この定義記憶部340は、ハードウェア上は、図3に示すハードディスク装置213の内部に設定されており、この定義記憶部340(図3に示すハードディスク装置)は、本発明の色変換定義記憶媒体の一実施形態にも相当する。
【0114】
指定部350では、入力デバイスの指定、および出力デバイスの指定が行なわれる。この指定部350は、ハードウェア上は、図2,図3に示すキーボード23あるいはマウス24がその役割りを担っている。
【0115】
指定部350で入力デバイス、出力デバイスが指定されると、定義記憶部340に記憶された複数の入力プロファイルのうちの指定された入力デバイスに対応する入力プロファイル(ここでは入力プロファイル341aとする)が読み出されてデータ変換部320に入力されるとともに、定義記憶部340に記憶された複数の出力プロファイル343a,343b,…,343mのうちの指定された出力デバイスに対応する出力プロファイル(ここでは出力プロファイル343aとする)が読み出されてデータ変換部320に入力される。さらに、定義変換部340からは色変換テーブル342も読み出されてデータ変換部320に入力される。
【0116】
データ変換部320では、それら入力プロファイル341a,色変換テーブル342、出力プロファイル342aが入力されると、それらを合体して1つの色変換用のLUT(ルックアップテーブル)が作成される。
【0117】
データ取得部310は、入力デバイスで得られた色データを受け取る役割りをなすものであり、ハードウェア上は、図3に示す入力インタフェース216がこれに相当する。
【0118】
また、データ出力部330は、データ変換部320で色変換された後の色データの出力を担うものであり、ハードウェア上は、図3に示す出力インタフェース217がこれに相当する。
【0119】
入力デバイス、例えば図1に示すカラースキャナ10で得られた色データがデータ取得部310を経由してデータ変換部320に入力されると、データ変換部320では、入力プロファイル341a、色変換テーブル342、および出力プロファイル343aの合体により作成された色変換用LUTによる色データの変換が行なわれる。この変換後の色データはデータ出力部330を経由して、出力デバイス、例えば図1に示す印刷系30に向けて出力される。
【0120】
このデータ変換部320による色データの変換は、本発明に特有な色変換を行なう色変換テーブルが参照された変換であり、色相は必ずも保存されないものの、濁りの少ない鮮やかな、色品質の高い出力画像を得ることができる。
【0121】
ここで、図12に示す色変換装置において、定義記憶部340に記憶された複数の出力プロファイル343a,343b,…,343mのうちの1つとして、図2,図3に示す画像表示装置22に対応する出力プロファイルを用意しておき、データ変換部320で変換された後の色データに基づく画像をその画像表示装置22の表示画面22a(図2参照)上に表示し、かつ、指定部350(キーボード23やマウス24)に色変換テーブル342を補正する機能を持たせ、表示画面上に表示された画像を見ながら、その画像がより好ましい色品質の画像となるように色変換テーブル342を補正できるように構成することが好ましい。
【0122】
図13は、本発明の色変換装置のもう1つの実施形態の機能ブロック図である。この図13に示す色変換装置において、図12に示す色変換装置の各要素に対応する要素には、図12に付した符号と同一の符号を付して示し、図12に示す色変換装置との相違点についてのみ説明する。
【0123】
この図13に示す色変換装置は、図12に示す色変換装置の場合と同様、図2,図3に示すパーソナルコンピュータ20と、そのパーソナルコンピュータで実行されるプログラムとの組合せにより実現される。
【0124】
この図13に示す色変換装置の、図12に示す色変換装置との主な相違点は、定義記憶部340の記憶内容にある。その定義記憶部340には、図12に示す色変換装置の定義記憶部に記憶されたものと同様の複数種類の入力プロファイル341a,341b,…,341nや複数種類の出力プロファイル343a,343b,…,343mのほか、図12に示す色変換装置の定義記憶部には色変換テーブルが一種類のみ記憶されていたことに代わり、複数種類の色変換テーブル342a,342b,…,342pが記憶されている。これら複数種類の色変換テーブル342a,342b,…,342pは、いずれも、図7を参照して説明した、共通色空間(本実施形態ではL*a*b*色空間)における、本発明に特有の色変換を行なうための色変換テーブルである。これらの色変換テーブル342a,342b,…,342pは、いずれも、例えば図8〜図10を参照しながら説明した作成方法により、あるいは図11を参照しながら説明した作成方法により作成されたものであるが、例えば(3)式の各補正係数Ce,Cm,Cyや(5)式の各定数gco,gmo,gyoが異なるなど、相互に異なる色変換テーブルである。
【0125】
また、図13に示す色変換装置の定義記憶部340に記憶された複数種類の入力プロファイル341a,341b,…,341nのそれぞれ、および複数種類の出力プロファイル343a,343b,…,343mのそれぞれには定義指定情報が添付されている。これらの定義指定情報は、定義記憶部340に記憶された複数種類の色変換テーブル343a,342b,…,342pの中からその入力プロファイルあるいは出力プロファイルに最も適合した色変換テーブルを指定するための情報である。
【0126】
指定部350で入力デバイス、出力デバイスが指定されると、定義記憶部340に記憶された複数の入力プロファイルのうちの、指定された入力デバイスに対応する入力プロファイル(例えば入力プロファイル341a)が読み出されてデータ変換部320に入力されるとともに、定義記憶部340に記憶された複数の出力プロファイルのうちの、指定された出力デバイスに対応する出力プロファイル(例えば出力プロファイル343a)が読み出されてデータ変換部320に入力され、さらに指定された入力デバイスに対応する入力プロファイルに添付されてた定義指定情報と指定された出力デバイスに対応する出力プロファイルに添付された定義指定情報により指定された色変換テーブル(例えば色変換テーブル342a)が読み出されてデータ変換部320に入力される。
【0127】
ここで、指定部350により指定された入力デバイスに対応する入力プロファイルに添付されていた定義指定情報と指定部350により指定された出力デバイスに対応する出力プロファイルに添付されていた定義指定情報との双方は、いずれも同一の色変換テーブルを指定する定義指定情報であることが原則であるが、それら双方の定義指定情報により指定される色変換テーブルが相互に異なるときは、本実施形態では、入力プロファイルに添付されていた定義指定情報の方が優先されるとともに、オペレータに向けて、双方の定義指定情報により指定される色変換テーブルが相互に異なるものであった旨警告が出される。
【0128】
上記のようにして定義指定情報により指定された色変換テーブルは、デフォルトとして指定されたものであり、特に必要があるときは、オペレータによる指定部350からの操作により、別の色変換テーブルを指定し直すことができる。
【0129】
上記のようにして、入力デバイスや出力デバイスを指定したときにデフォルトとしての色変換テーブルを指定することにより、デバイスの指定の度に色変換テーブルを指定し直す必要から解放され、使い勝手の良い装置が構成される。
【0130】
尚、図13に示すブロック図では、入力プロファイルと出力プロファイルとの全てに定義指定情報が添付されているが、入力プロファイルにのみ、あるいは出力プロファイルにのみ定義指定情報を添付してもよい。あるいは入力プロファイルや出力プロファイルの一部にのみ定義指定情報を添付し、定義指定情報が添付された入力プロファイルあるいは出力プロファイルが指定されたときにのみ、そこに添付された定義指定情報に基づいて色変換テーブルを自動指定するようにしてもよい。
【0131】
図14は、本発明の色変換方法の一実施形態のフローチャートである。
【0132】
ここでは、先ず、ステップ(a)のデータ取得過程において、例えば図1のカラースキャナ10を用いてそのカラースキャナ10(入力デバイス)に依存した入力デバイス色空間内の座標値で定義される入力色データを取得する。
【0133】
次に、ステップ(b)のデータ変換過程において、本発明に特有のデータ変換が行なわれる。
【0134】
ここでは、これまでにも説明してきた、入力プロファイルと、色変換テーブルと、出力プロファイルとを用いて、ステップ(a)のデータ取得過程で得られた入力色データが、画像を出力する出力デバイスに依存した出力デバイス色空間内の座標値で定義される出力色データに変換される。このデータ変換過程では、入力プロファイル、色変換テーブル、および出力プロファイルを順次作用させてデータ変換を行なってもよいが、好ましくは、それら入力プロファイル、色変換テーブル、出力プロファイルを合体させて1つの色変換定義を作成し、その合体させた1つの色変換定義を用いてデータ変換を行なうことが、データ変換処理の高速化のために好ましい。
【0135】
ここで、ステップ(b)のデータ変換過程で採用される入力プロファイルは、本発明にいう第1の色変換定義の一例であって、ステップ(a)のデータ取得過程での画像データの取得に用いた入力デバイス(例えば図1のカラースキャナ10)に依存した入力デバイス色空間内の座標値と、入力デバイスにも出力デバイスにも非依存の共通色空間(本実施形態ではL*a*b*色空間)の座標値との対応を定義したものである。また、色変換テーブルは、本発明にいう第2の色変換定義の一例であって、図7を参照して説明した、共通色空間(本実施形態ではL*a*b*色空間)における、本発明に特有の色変換を行なうためのものである。この色変換テーブルは、例えば図8〜図10を参照しながら説明した作成方法により作成され、あるいは図11を参照して説明した作成方法により作成されたものである。また、ステップ(b)のデータ変換過程で採用される出力プロファイルは、本発明にいう第3の色変換定義の一例であって、共通色空間(本実施形態ではL*a*b*色空間)内の座標値と、画像を出力しようとしている出力デバイスに依存した、出力デバイス色空間内の座標値との対応を定義したものである。
【0136】
図15は、本発明の色変換定義記憶媒体のもう1つの実施形態を示す図である。
【0137】
図12を参照して、図12の色変換装置の定義記憶部340が本発明の色変換定義記憶媒体の一実施形態に相当する旨説明したが、この図15には、本発明の色変換定義記憶媒体のもう1つの例として、CD−ROM110に色変換テーブル342が記憶された例が示されている。
【0138】
前述したように、この色変換テーブル342は共通色空間で色変換を行なうためのものであり、入力プロファイルや出力プロファイルとは独立に、好ましい色変換を行なう色変換テーブル342のみを、例えばCD−ROM110等の可搬型記憶媒体に記憶させて流通させることも可能である。
【0139】
このような色変換テーブルを入手したユーザは、例えば図12に示すような機能を持つ自分の色変換装置にその入手した色変換テーブルをアップロードし、その色変換テーブルを使ってより鮮やかな色品質の高い色変換を行なうことができる。
【0140】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば多様な入力・出力デバイスの組合せにおいても色品質の高いカラー画像を得るための色変換を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用された画像入力−色変換−画像出力システムの全体構成図である。
【図2】図1に1つのブロックで示すパーソナルコンピュータの外観斜視図である。
【図3】パーソナルコンピュータのハードウェア構成図である。
【図4】色変換定義の1つをなす入力プロファイルの概念図である。
【図5】もう1つの色変換定義である出力プロファイルの概念図である。
【図6】入力プロファイルと出力プロファイルとの双方からなる色変換定義を示す概念図である。
【図7】図1〜図3に示すパーソナルコンピュータの内部で実行される、本実施形態に特徴的な色変換処理を示す概念図である。
【図8】L*a*b*色空間における、L*a*平面に投影した基本色ベクトルを示す図である。
【図9】L*a*b*色空間におけるa*b*平面に投影した基本色ベクトルを示す図である。
【図10】補正係数の概念図である。
【図11】色変換テーブルのもう1つの作成方法の説明図である。
【図12】本発明の色変換装置の一実施形態の機能ブロック図である。
【図13】本発明の色変換装置のもう1つの実施形態の機能ブロック図である。
【図14】本発明の色変換方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【図15】本発明の色変換定義記憶媒体の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
10 カラースキャナ
11 原稿画像
20 パーソナルコンピュータ
21 本体装置
22 画像表示装置
22a 表示画面
23 キーボード
24 マウス
25 バス
30 印刷系
100 フロッピィディスク
110 CD−ROM
211 CPU
212 主メモリ
213 ハードディスク装置
214 FDドライバ
215 CD−ROMドライバ
216 入力インタフェース
217 出力インタフェース
310 データ取得部
320 データ変換部
330 データ出力部
340 定義記憶部
341a,341b,…,341n 入力プロファイル
342,342a,342b,…,342p 色変換テーブル
343a,343b,…,343m 出力プロファイル
350 指定部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention outputs an image based on image data obtained by an input device that inputs an image and obtains image data (including not only print output but also output forms such as display and printing). The present invention relates to a color conversion method and a color conversion device that perform color conversion so that a suitable color tone can be obtained when an image is output, and a color conversion definition storage medium that stores a color conversion definition that provides a suitable color tone.
[0002]
[Prior art]
In order to obtain a favorable finish in a system that takes a manuscript with reversal film or DSC (digital still camera) and corrects the color tone and then creates reflection print output data such as printing or photography, the skill of an expert is required. is necessary. In addition to being familiar with the correspondence between digital data and the finish, this skill includes “what color tone should be finished” or “how can an image with the desired impression be obtained?” "Knowing" is included.
[0003]
Conventionally, in a plate-making color separation scanner, a skilled operator has the characteristics of a scanning scanner system and an output system (halftone recorder / press plate / printing), and an adjustment dial operation amount and data of a built-in color processing system. A desired finished color tone is obtained after fully knowing the correspondence with the movement of the image and the resulting change in the finished color. In the general usage of such plate making scanners, the color processing system adjustment parameter (this parameter is used so that the expert of the supplier or the expert of the purchase side can obtain the optimum color conversion for the application at the time of introduction. Preset values (basic conditions) of tens to hundreds are created. After several weeks of adjustment work, several sets of preset values are created that are divided by work content. In actual color separation work, fine adjustment for each original is performed based on the preset value, and print data for obtaining a desired finish is created.
[0004]
On the input side, data handled by the plate making scanner is handled as CMY density data obtained by converting the RGB values of the reading sensor into reading density, or equivalent neutral CMY density data in which gray balance is adjusted. This CMY density data is subjected to gray range setting (highlight, shadow balance), gray tone conversion, color correction (color correction), UCR and K plate generation, and then the density value is converted to halftone dot%. This is output data. All these set values are related to the reproduction color, and it is not possible to optimize a single parameter. Color correction has the most parameters. In a typical example, a function for extracting a pseudo lightness signal, a saturation signal, and a hue signal from a CMY signal and determining a correction coefficient corresponding to CMYK according to each signal intensity is defined. The color correction is further divided into a main color collection and a selective color correction according to the hue range to be influenced. The main color collection covers the hue range of 180 degrees as the necessary colors CMY from the meaning that each of the CMY three primary colors forming the color is necessary or unnecessary, that is, the vividness and turbidity of the colors are controlled independently. Covers a hue range of 180 degrees centering on each of RGB. In the selective color correction, functions for six hues are prepared so as to be effective in a hue range of about 120 degrees from the meaning of controlling the same system color. Since the brightness, hue, and saturation signals are formed from the CMY signals input to the color correction unit, the color correction characteristics change if the tone conversion at the previous stage of the color correction unit changes. In addition, the amount of correction affects each other between the two main and selective collections, and also between the hue channels in the main, so the work of creating this condition set requires skill. However, by optimally adjusting these, the color range that can be expressed by the print color material is effectively used to give a three-dimensional effect and depth, and to express vividness and clearness. This is the reason why such work is called “picture making”.
[0005]
On the other hand, in a system composed of a personal computer and an input / output terminal device, any combination of input / output devices is possible, but the color expressed by each control color signal (RGB, CMYK) depends on the device. To do. On the other hand, in US Pat. No. 4,500,909, a desired image expression is created while interactively correcting colors while displayed on a CRT monitor, and converted to an output signal so that the “look” is the same as that signal. A scheme was proposed. Furthermore, I / O display device signals are converted to human visual characteristics (CIEXYZ and CIE L*a*b*A method for obtaining the same color reproduction in any input / output device by expressing it in a common color space (CCS) (device profile) associated with the same color space is proposed. This conversion is now supported at the OS level and has become established as a color management system. Here, the device data is converted into a color representation in the common color space (CCS) based on the reproduced color, and the color representation in the common color space (CCS) is converted into another device data. In both conversions, there are various mapping methods to the color range (Gamut) that the device can reproduce, such as mapping that accurately represents colors, mapping that emphasizes tone reproduction, and mapping that maintains saturation. A technique is possible. Since the common color space corresponds to the CIE color system, color matching between different devices is basically supported, and adjustments corresponding to human vision such as brightness enhancement and saturation enhancement are easy.
[0006]
Furthermore, a method for improving the consistency of appearance by absorbing the reproduction characteristic difference depending on the observation environment (US Pat. No. 5,754,184) and the result of aesthetic correction of the image in the common color space are stored as a three-dimensional table and applied to others. A method (US Pat. No. 5,583,665) has also been attempted. In such a method, the color is interactively controlled on the monitor, and if a desired image is obtained, a print color in an expected direction can be obtained. However, it effectively uses the color range that can be expressed by color materials such as those obtained by plate-making scanners, provides a sense of depth and depth, expresses vividness and clearness, and reproduces favorable colors with appropriate brightness and memory colors. It is very difficult to realize this method. The reason why it is difficult to implement this method is that it is difficult to achieve subtle control from the minimum to the maximum amount of color material necessary to obtain a preferable print finish with the LCH parameters. Further, the fact that the saturation range that can be reproduced by printing is not isotropic with respect to hue and lightness is also a factor that makes LCH and RGB processing unsuitable. For example, since both hue change and lightness change must be used together in a process for increasing saturation, the LCH process requires a three-dimensional simultaneous operation and is extremely difficult. Furthermore, in the processing system in the common color space, gamut conversion to actual device data is performed after processing, and at this time, compression processing is performed particularly in an area close to the color gamut boundary. Adjustment in this region is particularly effective for saturation and gradation reproduction. However, if color reproduction region compression processing is performed after color adjustment with LCH, the adjustment result is not accurately reflected in the print color.
[0007]
Thus, in the conventional color conversion system, it has been impossible to achieve both applicability (openness) and finished quality for various device combinations.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above circumstances, the present invention provides a color conversion method and color conversion apparatus for performing color conversion capable of obtaining a color output image with good color quality even in various combinations of input and output devices, and various input and output An object of the present invention is to provide a color conversion definition storage medium that stores color conversion definitions that can be suitably used to obtain a color output image with good color quality even in a combination of devices.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The color conversion method of the present invention that achieves the above object provides:
A data acquisition process for acquiring input color data defined by coordinate values in an input device color space depending on an input device that inputs an image and obtains image data;
The input color data acquired by the data acquisition unit
A first color conversion definition defining a correspondence between coordinate values in the input device color space and coordinate values in a common color space independent of the input device and the output device;
An input coordinate value in at least a partial space of the common color space, and a reference white coordinate point defined in the white area of the common color space as a starting point, in the cyan color area of the common color space, Of the basic colors defined in the magenta color area and the yellow color area, the coordinate point of the basic color whose input coordinate value is outside the ± 90 ° hue angle with respect to the hue of the basic color is the end point. A second color conversion definition for converting to an output coordinate value moved in the direction opposite to the direction of the vector to be
Using the third color conversion definition that defines the correspondence between the coordinate values in the common color space and the coordinate values in the output device color space,
And a data conversion process for converting into output color data defined by coordinate values in an output device color space depending on an output device that outputs an image based on the image data.
[0010]
When the above second color conversion definition is adopted, the hue is not necessarily stored and may be converted into an output color having a hue different from the hue of the input color, but it is not always necessary to faithfully store the hue. According to the color conversion method of the present invention, it is possible to obtain output color data for generating a color output image with higher color quality than when the hue is faithfully stored.
[0011]
In addition, according to the present invention, the second color conversion definition described above performs color conversion in a common color space, and therefore can be commonly applied to various input / output devices.
[0012]
Here, in the color conversion method of the present invention, the common color space is L.*a*b*If the color space, or L*a*b*When converted to color space,
Of the above basic colors, the coordinate points (L) of the cyan basic color defined in the cyan area, the magenta basic color defined in the magenta area, and the yellow basic color defined in the yellow area, respectively.c, Ac, Bc), (Lm, Am, Bm), (Ly, Ay, By)But,
40 <Lc<65, −25 <ac<-55, -35 <bc<-60
30 <Lm<60, 40 <am<90, −20 <bm<20
70 <Ly<90, −20 <ay<20, 50 <by<130
And the reference white coordinate point (Lw, Aw, Bw)But,
80 <Lw≦ 100, | aw| <10, | bw| <10
Is preferably satisfied.
[0013]
By defining the coordinate point of each basic color and the coordinate point of the basic white in each color region, the color quality can be sufficiently improved as compared with the case where the second color conversion definition is not adopted.
[0014]
In the color conversion method of the present invention, as the second color conversion definition, the input coordinate values in at least a partial space of the common color space are used, the reference white coordinate point is the starting point, and each basic color Of which the input coordinate value is converted to the output coordinate value that remains stationary in the direction of the vector whose end point is the coordinate point of the basic color existing within ± 90 ° in hue angle with respect to the hue of the basic color A conversion definition may be adopted, or, as the second color conversion definition, an input coordinate value in at least a partial space of the common color space, a reference white coordinate point as a starting point, and each basic color Of the colors, the input coordinate value is converted to the output coordinate value moved in the same direction as the direction of the vector with the coordinate point of the basic color existing within ± 90 ° in hue angle with respect to the hue of the basic color. A color conversion definition may be adopted.
[0015]
If the input coordinate value is within ± 90 ° in hue angle with respect to the hue of the basic color, it may not be corrected, or even in this case, it may be positively corrected. In this case, output color data that can generate a color output image with high color quality can be obtained.
[0016]
Furthermore, in the color conversion method of the present invention, the data conversion process includes one color obtained by combining the first color conversion definition, the second color conversion definition, and the third color conversion definition. It is preferable that the conversion definition is created and input color data is converted to output color data based on the one color conversion definition.
[0017]
Create a color conversion definition combined into one as described above, and convert the actual color data by converting the color data based on the color conversion definition combined into one Is possible.
[0018]
In the color conversion method of the present invention, the data conversion process includes a color conversion definition for adjusting the brightness range of the image in a common color space in addition to the first and second color conversion definitions. It is preferable that the color conversion is performed using them.
[0019]
In addition, the color conversion device of the present invention that achieves the above object provides:
A data acquisition unit that acquires input color data defined by coordinate values in an input device color space depending on an input device that inputs an image and obtains image data;
A data conversion unit that converts input color data acquired by the data acquisition unit into output color data defined by coordinate values in an output device color space depending on an output device that outputs an image based on the image data;
A data output unit for outputting the output color data after being converted by the data conversion unit,
The data converter is
A first color conversion definition defining a correspondence between coordinate values in the input device color space and coordinate values in a common color space independent of the input device and the output device;
An input coordinate value in at least a partial space of the common color space, and a reference white coordinate point defined in the white area of the common color space as a starting point, in the cyan color area of the common color space, Of the basic colors defined in the magenta color area and the yellow color area, the coordinate point of the basic color whose input coordinate value is outside the ± 90 ° hue angle with respect to the hue of the basic color is the end point. A second color conversion definition for converting to an output coordinate value moved in the direction opposite to the direction of the vector to be
Using the third color conversion definition that defines the correspondence between the coordinate values in the common color space and the coordinate values in the output device color space,
The input color data is converted into output color data.
[0020]
When the above second color conversion definition is adopted, the hue is not necessarily stored and may be converted into an output color having a hue different from the hue of the input color, but it is not always necessary to faithfully store the hue. However, according to the color conversion apparatus of the present invention, it is possible to obtain a color output image with higher color quality than when the hue is stored.
[0021]
In addition, according to the present invention, the second color conversion definition described above performs color conversion in a common color space, and therefore can be commonly applied to various input / output devices.
[0022]
Here, in the color conversion apparatus of the present invention, the common color space is L.*a*b*If the color space, or L*a*b*When converted to color space,
Of the above basic colors, the coordinate points (L) of the cyan basic color defined in the cyan area, the magenta basic color defined in the magenta area, and the yellow basic color defined in the yellow area, respectively.c, Ac, Bc), (Lm, Am, Bm), (Ly, Ay, By)But,
40 <Lc<65, −25 <ac<-55, -35 <bc<-60
30 <Lm<60, 40 <am<90, −20 <bm<20
70 <Ly<90, −20 <ay<20, 50 <by<130
And the reference white coordinate point (Lw, Aw, Bw)But,
80 <Lw≦ 100, | aw| <10, | bw| <10
Is preferably satisfied.
[0023]
By defining the coordinate point of each basic color and the coordinate point of the basic white in each color area as described above, the color quality of the color output image can be sufficiently improved as compared with the case where the second color conversion definition is not adopted. It is done.
[0024]
Here, in the color conversion device of the present invention, the data conversion unit uses the input coordinate values in at least a partial space of the common color space as the second color conversion definition, as a reference white coordinate point. Of the basic color, and the input coordinate value remains stationary in the direction of the vector whose basic coordinate point is within ± 90 ° of the hue angle of the basic color. A color conversion definition for converting to an output coordinate value may be used. Alternatively, as the second color conversion definition, an input coordinate value in at least a partial space of the common color space may be used as a reference white coordinate point. The input coordinate value of each basic color is moved to the same direction as the direction of the vector with the coordinate point of the basic color existing within ± 90 ° in hue angle with respect to the hue of the basic color as the start point. You may use a color conversion definition that converts to output coordinate values
[0025]
If the input coordinate value is within ± 90 ° in hue angle with respect to the hue of the basic color, it may not be corrected, or even in this case, it may be positively corrected. In this case, a color output image with high color quality can be obtained.
[0026]
Furthermore, in the color conversion device according to the present invention, the data conversion unit combines one color of the first color conversion definition, the second color conversion definition, and the third color conversion definition. It is preferable to create a conversion definition and convert input color data to output color data based on the one color conversion definition.
[0027]
In actual data conversion, high-speed conversion is possible by converting color data based on the color conversion definition combined into one as described above.
[0028]
In the color conversion apparatus of the present invention, one or more types of first color conversion definitions corresponding to one or more types of input devices,
A plurality of types of second color conversion definitions;
Storing one or more types of second color conversion definitions corresponding to each of the one or more types of output devices;
It is preferable to provide a definition storage unit that stores definition designation information for designating one second color conversion definition from a plurality of types of second color conversion definitions corresponding to the input device and / or the output device.
[0029]
In this case, a designation unit for designating an input device and an output device is provided, and the data conversion unit selects the designation from the first, second, and third color conversion definitions stored in the definition storage unit. First, second and second selected one by one based on the input device and output device specified by the unit and the definition specifying information corresponding to the input device and / or output device specified by the specification unit Preferably, the input color data is converted to output color data using the color conversion definition of No. 3.
[0030]
A plurality of types are stored for the first, second, and third color conversion definitions, particularly the second color conversion definition, and further, definition designation information corresponding to the input device and / or the output device is stored. Thus, when an input device or an output device is specified, the second color conversion definition as a default is also specified. That is, by specifying the input device (first color conversion definition) and the output device (second color conversion definition), the second color conversion definition is also specified, and separately from the input device and output device specification, Furthermore, the troublesome and troublesome of specifying the second color conversion definition is saved.
[0031]
In the color conversion apparatus of the present invention, the data conversion unit further includes a color conversion definition for adjusting a brightness range in a common color space for each image in addition to the first to third color conversion definitions. It is preferable that color conversion is also performed using the above.
[0032]
The color conversion definition storage medium of the present invention also includes at least a part of a common color space independent of an input device that inputs an image and obtains image data and an output device that outputs an image based on the image data. The input coordinate value in the subspace is set to the reference white coordinate point defined in the white area of the common color space as the starting point, and in the cyan area, magenta area, and yellow area of the common color space. Out of the defined basic colors, the input coordinate value is moved in the direction opposite to the direction of the vector whose end point is the coordinate point of the basic color that exists outside the hue angle of ± 90 ° with respect to the hue of the basic color. A color conversion definition to be converted into coordinate values is stored.
[0033]
By converting color data using the color conversion definition (second color conversion definition referred to in the color conversion device of the present invention) stored in the color conversion definition storage medium of the present invention, a color output image with good color quality is obtained. Obtainable. In addition, since this conversion definition performs color conversion in a common color space, it is suitable for various input / output devices.
[0034]
Here, the color conversion definition storage medium of the present invention is an input device for obtaining image data by inputting an image in addition to the color conversion definition (second color conversion definition referred to in the color conversion apparatus of the present invention). Conversion definition (first color conversion definition referred to in the color conversion apparatus of the present invention) for converting coordinate values in the input device color space depending on the color to coordinate values in the common color space, and coordinate values in the common color space Is stored as a color conversion definition (third color conversion definition referred to in the color conversion apparatus of the present invention) for converting the image data into coordinate values in the output device color space depending on the output device that outputs the image based on the image data. It may be a thing.
[0035]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
[0036]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of an image input-color conversion-image output system to which an embodiment of the present invention is applied.
[0037]
Here, a
[0038]
In the system shown in FIG. 1, a color scanner that reads a document image and generates image data is shown as an example of an input device that inputs an image and obtains image data. In addition, for example, DSC (digital still camera), a system that records images on the reversal film by photography using a reversal film, reads the recorded image with a color scanner or the like, and obtains other image data. Any device may be used as long as it can input and obtain image data.
[0039]
In the system shown in FIG. 1, the
[0040]
However, here, description will be made on the premise of a system including the
[0041]
Here, the feature of the system shown in FIG. 1 as an embodiment of the present invention resides in the processing contents executed inside the
[0042]
2 is an external perspective view of the
[0043]
The
[0044]
As shown in FIG. 3, the
[0045]
Here, the CD-
[0046]
Next, a method for creating a color conversion definition stored in the
[0047]
FIG. 4 is a conceptual diagram of an input profile forming one of the color conversion definitions.
[0048]
When the input profile can be obtained from the manufacturer of the
[0049]
A color patch image made up of a large number of color patches is prepared as the original image shown in FIG. 1, and the color patch image is read by the
[0050]
In this way, the coordinate points on the RGB color space and L*a*b*An input profile in which the correspondence with the coordinate points on the color space is defined is obtained. This input profile is a profile depending on the input device, which differs depending on the type of
[0051]
FIG. 5 is a conceptual diagram of an output profile which is another color conversion definition.
[0052]
An output profile (printing profile) corresponding to typical printing conditions is often provided by a printer, and if an output profile corresponding to desired printing conditions can be obtained, it is not necessary to create an output profile. Here, a basic creation method when the output profile is newly created will be described.
[0053]
From the
[0054]
This output profile differs depending on the printing machine constituting the
[0055]
FIG. 6 is a conceptual diagram illustrating a color conversion process including both an input profile and an output profile.
[0056]
The input profile and output profile described with reference to FIGS. 4 and 5 are stored in the
[0057]
FIG. 7 is a conceptual diagram showing color conversion processing characteristic of the present embodiment, which is executed inside the
[0058]
Here, the RGB image data obtained by the color scanner 10 (see FIG. 1) is converted into a common color space (here, L) by the input profile described with reference to FIG.*a*b*The image data in the (color space)*a*b*In the color space, first, “range adjustment” for adjusting the brightness range for each input image is performed. This range adjustment is performed when the image data is obtained with a DSC (digital still camera), for example, when the image becomes dark as a whole due to underexposure or when the image becomes too bright as a whole due to overexposure. In addition, it is a process of converting it into an image having a brightness equivalent to appropriate exposure.
[0059]
This common color space (L*a*b*On the color space), the color conversion table is then referred to and color conversion is performed. This color conversion is performed using a common color space (L*a*b*Color conversion performed on the color space), and thus color conversion that can be performed regardless of the type of input device or the type of output device. Here, although details will be described later, a common color space (L*a*b*Color conversion is performed with emphasis on color vividness even with a change in hue in at least a part of the area on the color space. The image data generated by this color conversion is converted into CMYK image data by the output profile described with reference to FIG. The CMYK image data is further converted into halftone dot data and transmitted to the
[0060]
Here, in the input profile, the color space of the input device (RGB color space in the above example) to the common color space (L*a*b*Color space) and a common color space (L*a*b*Conversion from the color space) to the output device color space (CMYK color space in the above example). In these input profiles and output profiles, the color gamuts of the output device color space and the common color space, respectively. A process (gamut mapping) for correcting a difference and a color gamut difference between the common color space and the output device color space is included. In these input profiles and output profiles, it is preferable to perform color conversion that corrects the color gamut difference and preserves the color appearance in the necessary color gamut.
[0061]
Next, a method for creating a color conversion table in the common color space will be described.
[0062]
Here, the common color space will be described first. For this common color space, L*a*b*We explained that color space is one example, but L*a*b*The color space does not need to be a color space, and may be a color space defined so as not to depend on a specific input device or a specific output device. For example L*a*b*In addition to the color space, it may be an XYZ color space, or a coordinate system clearly defined so that each coordinate point on the color space is associated with the color space on a one-to-one basis. Good. An example of such a coordinate system is a standard RGB signal defined as follows.
[0063]
[Expression 1]
[0064]
Here, for example, RSRGBIs expressed in 8-bit as R8bitIs written as
R8bit= 255 x 12.92RSRGB (0 <RSRGB<0.00304)
R8bit= 255 x 1.055RSRGB (1.0 / 2.4) -0.055
(0.00304 ≦ RSRGB≦ 1)
It becomes. GSRGB, BSRGBG expressed in 8 bits8bit, B8bitSimilarly, each GSRGB, BSRGBCan be converted from
[0065]
Alternatively, a color space defined by the cmy density of the reversal film may be adopted as the common color space. This clearly defines the color reproduction range in the common color space.
[0066]
Here, the color conversion table in the common color space is described by, for example, a three-dimensional reference table (LUT; Look Up Table), and the color conversion characteristics based on the color conversion table are obtained as follows. In the following, the common color space is an example of the common color space L*a*b*The color space will be described. L*a*b*Even when a common color space other than the color space is adopted, the adopted common color space is L*a*b*The following description is valid as it is when converted to the color space.
[0067]
First, each basic color (L in the C, M, Y area of the common color space)c, Ac, Bc), (Lm, Am, Bm), (Ly, Ay, By).
[0068]
Here, these basic colors are desirably colors corresponding to color materials having main absorption in the red, green, and blue regions, respectively. As a result of testing by changing the coordinates of the basic colors, the following color ranges are prominent. The effect was confirmed.
[0069]
That is, each basic color of C, M, and Y is defined as one point in each of these color regions.
[0070]
Here, the input color (Li, Ai, Bi) Is modified as follows.
[0071]
L ′ = Li+ ΔL
a ’= ai+ Δa
b '= bi+ Δb (2)
Here, (ΔL, Δa, Δb) is a color correction vector and is further obtained by the following equation.
[0072]
ΔL = gcccΔLc+ GmcmΔLm+ GycyΔLy
Δa = gcccΔac+ GmcmΔam+ GycyΔay
Δb = gcccΔbc+ GmcmΔbm+ GycyΔby ...... (3)
(ΔLc, Δac, Δbc), (ΔLm, Δam, Δbm), (ΔLy, Δay, Δby) Is a color vector (referred to as a basic color vector) having a reference white color defined below as a start point and having color coordinate points of the C basic color, M basic color, and Y basic color as end points, respectively. Where reference white (Lw, Aw, Bw)
80 <Lw≦ 100, | aw| <10, | bw| <10
Defined by
[0073]
FIG.*a*b*L in color space*a*FIG. 9 is a diagram showing basic color vectors projected onto a plane.*a*b*A in color space*b*It is a figure which shows the basic color vector projected on the plane.
[0074]
In addition, c in equation (3)c, Cm, CyAre correction coefficients for the direction of the C basic color vector, the direction of the M basic color vector, and the direction of the Y basic color vector, respectively, and are set as follows according to the hue of the input color.
[0075]
Hi= Tan-1(Bi/ Ai) For the input color (Li, Ai, Bi) Hue angle, Hc= Tan-1(Bc/ Ac), Hm= Tan (bm/ Am), Hy= Tan (by/ Ay) For each C basic color (Lc, Ac, Bc), M basic color (Lm, Am, Bm), Y basic color (Ly, Ay, By) For each hue angle,
cc<0 (however, H> Hc+ 90 ° and H <Hc-90 °)
cc≧ 0 (however, Hc-90 ° ≦ Hi≦ Hc+ 90 °)
cm<0 (however, H> Hm+ 90 ° and H <Hm-90 °)
cm≧ 0 (however, Hm-90 ° ≦ Hi≦ Hm+ 90 °)
cy<0 (however, H> Hy+ 90 ° and H <Hy-90 °)
cy≧ 0 (however, Hy-90 ° ≦ Hi≦ Hy+ 90 °)
FIG. 10 is a conceptual diagram of the correction coefficient. This figure shows each correction coefficient cc, Cm, CyThe correction coefficient ccIt is shown.
[0076]
As shown in the above equation (6) and the solid line in FIG.cH> Hc+ 90 ° region and H <HcC in the -90 ° regionc<0, Hc-90 ° ≦ Hi≦ HcC in the + 90 ° regioncA function of> 0. However, as shown by the broken line in FIG.c-90 ° ≦ Hi≦ HcIn the + 90 ° region, cc= 0.
[0077]
The phase angle H of the input color whose coordinates are shown in FIGS.iIs the phase angle H of the C basic color vectorcIn relation to
Hc-90 ° ≦ Hi≦ Hc+ 90 °
Is satisfied. Here in this region cc= 0 is adopted, and therefore color correction in the direction of the C basic color vector is not performed. 8 and 9 do not show the color correction vector in the direction of the C basic color vector, and this does not perform color correction of the input color in the direction of the C basic color vector (still remains stationary). Means.
[0078]
Also, the phase angle H of the input color whose coordinates are shown in FIGS.iIs the phase angle H of the M basic color vectormAnd phase angle H of Y basic color vectoryIn any relationship,
Hm-90 ° ≦ Hi≦ Hm+ 90 °
Hy-90 ° ≦ Hi≦ Hy+ 90 °
Therefore, each correction coefficient c relating to the direction of the M basic color vector and the direction of the Y basic vector ism, CyAre all cm<0, cy<0, and the coordinates of the input color are moved in directions opposite to the directions of the M basic color vector and the Y basic color vector, respectively.
[0079]
Here, Hc-90 ° ≦ Hi≦ HcC for + 90 °c= 0 and the input coordinate is not moved in the direction of the C basic color vector (it remains stationary in that direction).c-90 ° ≦ Hi≦ HcC for + 90 °cIt may be set to> 0 and may be positively moved (corrected) in the same direction as the direction of the C basic color vector. cm, CyThe same applies to. According to many experimental results by the inventor, when the phase angle is within ± 90 ° with respect to the basic color, the effect of the present invention is aimed at even if the coordinate of the input color is not necessarily moved for the basic color. However, it is often possible to obtain a stronger effect by moving the coordinates of the input color in the same direction as the direction of the basic color vector even when it is within ± 90 °. Confirmed with examples.
[0080]
Here, for easy understanding, each gain coefficient g included in the equation (3)c, Gm, GyWas ignored, but each gain coefficient g in equation (3)c, Gm, GyIs the correction coefficient cc, Cm, Cy, I.e., how strongly the correction is made in the direction of the basic color vectors of C, M, and Y, 0 ≦ gc, Gm, Gy≦ 1 and a coefficient that varies depending on the input color. Each gain coefficient gc, Gm, GyIs preferably defined as follows, for example.
[0081]
gc= Gcor cos θ
gm= Gmor cos θ
gy= Gyorcos θ (5)
Here, r is the absolute value of the input color vector connecting from the reference white point to the coordinate point of the input color, and θ is the smallest of the angles formed by the input color vector and each of the three CMY basic color vectors. Is the angle. Gco, Gmo, GyoIs a constant for each basic color. Here, the minimum angle θ is independent of each basic color of C, M, and Y, and each gain coefficient gc, Gm, GyTherefore, cos θ takes a larger value as it is closer to one of the basic color vectors (this means increasing the gain), and if it is far from any of the basic color vectors, for example, gray For close colors, the value is small (this means lowering the gain). Also, r is the absolute value of the input color vector connecting from the basic white color to the coordinate point of the input color as described above, and the gain decreases as the absolute value is smaller, that is, closer to white (the color is lighter). The larger the absolute value of the input color vector, that is, the darker the color, the higher the gain.
[0082]
Here, the correspondence between the density of the input color and the coordinates of the output color is determined in advance based on the input color conversion algorithm described above, a color conversion table is created, and the color conversion table is referred to for actual color conversion. Thus, each input color data constituting the image data is converted into each output color data.
[0083]
Next, the result of actual color conversion using this color conversion table will be described.
[0084]
Here, the basic colors of CMY are C (54, -37, -49), M (44, 71, -8), Y (85, -8, 88), and the reference white point is (92, -1). , -2). Further, the following red, yellow, purple, and green sample points were extracted from the color image as input colors, and the response of the color conversion table for the colors was examined. Input color L*a*The b value is shown in Table 1.
[0085]
[Table 1]
[0086]
Table 2 shows the response of the color conversion table to the input colors shown in Table 1, that is, the output colors.
[0087]
[Table 2]
[0088]
As can be seen from Tables 1 and 2, for example, for red (the top row of Tables 1 and 2), the direction of the C basic color vector (−36, −36, −47) moves in the opposite direction, And it is moving in the same direction as the direction of the M basic color vector (−48, 72, −6). Further, with respect to the green color (the lowermost stage in Tables 1 and 2), it has moved greatly in the direction opposite to the direction of the M basic color vector.
[0089]
Each of the image data after passing through the color conversion process using this color conversion table and the image data not passing through the color conversion process using this color conversion table are converted into CMYK halftone dot data, and actual offset color printing is performed. It was. When color conversion processing using the above color conversion table is performed, as shown in the comparison between Table 1 and Table 2, hue fidelity is not maintained, but the prints are very vivid and have less color turbidity. As a printed matter, a color reproduction much more preferable was obtained.
[0090]
Further, the halftone data after conversion was examined for both the image data that passed the color conversion table and the image data that did not pass the color conversion table. The result was as shown in Table 3.
[0091]
[Table 3]
[0092]
In Table 3, C, M, Y, and K are halftone dot data when not passing through the color conversion table, and C ′, M ′, Y ′, and K ′ are halftone dot data when passing through the color conversion table. is there.
[0093]
In Table 3, for example, for red, C ′ = 37 for C = 45, and for green, M ′ = 30 for M = 56. As described above, the above-described color conversion table has an effect of reducing the opposite color in the ink halftone dot amount, that is, the component that becomes turbid color, and as a result, a vivid print as described above can be obtained. It is thought that.
[0094]
In addition, as a result of performing the case where the color conversion table is passed through and the case where it is not passed through another printing process (chemical proof, sublimation printer, ink jet printer, electrophotographic printer) Even in this case, a vivid print with less turbidity was obtained when the above color conversion table was passed.
[0095]
Here, a comparison result between a color conversion process using the color conversion table created by the above-described algorithm and a conventionally known color conversion process will be described.
[0096]
Here, color conversion processing using the above color conversion table The saturation enhancement processing that saves the hue and saves the hue, which is a well-known processing in a common color space, is also performed, and the results are compared. did. As a result of the saturation enhancement processing, red color was converted to (35, 50, 37). This conversion preserved the hue and increased saturation. However, when printing was performed using the same printing process as described above, a bright color could not be obtained unlike the expected result. When the amount of ink halftone dots was confirmed, it was (4, 96, 92, 40) and it was found that a large amount of K was added. In order to improve this, printing without the process of using K ink was performed. As a result, although the saturation of red was improved, the hue shifted, and the overall tone reproduction and color balance were greatly lost, resulting in poor quality printing. It became.
[0097]
Next, another method for creating the color conversion table shown in FIG. 7 will be described.
[0098]
FIG. 11 is an explanatory diagram of another method for creating the color conversion table.
[0099]
First, a common color space, for example L*a*b*Color data in the color space is converted into color data CMY expressed as a ratio of the above three CMY basic colors.
[0100]
The converted color data C′M′Y ′ having the relationship defined by the following formula is obtained from the CMY.
[0101]
C = C '+ mr/ MgM ’+ yr/ YbY ’
M = cg/ CrC '+ M' + yg/ YbY ’
Y = cb/ CrC '+ mb/ MgM '+ Y' (6)
Where cr, Cg, Cb, Mr, Mg, Mb, Yr, Yg, YbAre the light absorption rate of the red (R) region of the cyan (C) color material, the light absorption rate of the green (G) region of the cyan (C) color material, and the blue (B) region of the cyan (C) color material, respectively. Light absorption rate, light absorption rate of magenta (M) color material in red (R) region, light absorption rate of magenta (M) color material in green (G) region, magenta (M) color material in blue (B) The light absorption rate of the region, the light absorption rate of the red (R) region of the yellow (Y) color material, the light absorption rate of the green (G) region of the yellow (Y) color material, and the blue (B of the yellow (Y) color material ) The light absorption rate of the region.
[0102]
C′M′Y ′ obtained by the above equation (6) is again converted into a common color space, for example, L*a*b*Convert to color space color data.
[0103]
Common color space (L*a*b*Color data) and the common color space (L*a*b*A color conversion table is created by associating color data in the color space.
[0104]
The color conversion table created by the above algorithm has the same color as the color conversion table created by the method described with reference to FIGS. 8 to 10 when the created color conversion tables are compared with each other. It becomes a conversion table.
[0105]
FIG. 12 is a functional block diagram of an embodiment of the color conversion apparatus of the present invention.
[0106]
The color conversion apparatus shown in FIG. 12 is realized by combining the
[0107]
The color conversion apparatus shown in FIG. 12 includes a
[0108]
The
[0109]
Each of the
[0110]
The color conversion table 342 stored in the
[0111]
The
[0112]
As in the case of the input profile, FIG. 1 shows only one type of
[0113]
The
[0114]
The
[0115]
When an input device and an output device are specified by the specifying
[0116]
In the
[0117]
The
[0118]
The
[0119]
When the color data obtained by the input device, for example, the
[0120]
The conversion of the color data by the
[0121]
Here, in the color conversion apparatus shown in FIG. 12, one of the plurality of
[0122]
FIG. 13 is a functional block diagram of another embodiment of the color conversion apparatus of the present invention. In the color conversion apparatus shown in FIG. 13, the elements corresponding to the elements of the color conversion apparatus shown in FIG. 12 are given the same reference numerals as those shown in FIG. 12, and the color conversion apparatus shown in FIG. Only the differences will be described.
[0123]
The color conversion apparatus shown in FIG. 13 is realized by a combination of the
[0124]
The main difference between the color conversion apparatus shown in FIG. 13 and the color conversion apparatus shown in FIG. 12 is the content stored in the
[0125]
Further, each of the plurality of types of
[0126]
When an input device and an output device are designated by the
[0127]
Here, the definition designation information attached to the input profile corresponding to the input device designated by the
[0128]
The color conversion table specified by the definition specifying information as described above is specified as a default, and when necessary, a different color conversion table is specified by an operation from the specifying
[0129]
By specifying the default color conversion table when an input device or output device is specified as described above, it is freed from the need to respecify the color conversion table each time the device is specified, and is a user-friendly device Is configured.
[0130]
In the block diagram shown in FIG. 13, the definition designation information is attached to all of the input profile and the output profile. However, the definition designation information may be attached only to the input profile or only to the output profile. Alternatively, the definition specification information is attached only to a part of the input profile or output profile, and only when the input profile or output profile to which the definition specification information is attached is specified, the color is based on the definition specification information attached thereto. The conversion table may be automatically specified.
[0131]
FIG. 14 is a flowchart of one embodiment of the color conversion method of the present invention.
[0132]
Here, first, in the data acquisition process of step (a), for example, using the
[0133]
Next, in the data conversion process of step (b), data conversion unique to the present invention is performed.
[0134]
Here, using the input profile, the color conversion table, and the output profile that have been described so far, the input color data obtained in the data acquisition process of step (a) outputs an image. Is converted into output color data defined by coordinate values in the output device color space depending on the. In this data conversion process, the input profile, the color conversion table, and the output profile may be sequentially operated to perform data conversion. However, preferably, the input profile, the color conversion table, and the output profile are combined into one color. Creating a conversion definition and performing data conversion using the combined color conversion definition is preferable for speeding up the data conversion process.
[0135]
Here, the input profile employed in the data conversion process of step (b) is an example of the first color conversion definition referred to in the present invention, and is used to acquire image data in the data acquisition process of step (a). Coordinate values in the input device color space depending on the input device used (for example, the
[0136]
FIG. 15 is a diagram showing another embodiment of the color conversion definition storage medium of the present invention.
[0137]
With reference to FIG. 12, it has been explained that the
[0138]
As described above, this color conversion table 342 is for performing color conversion in a common color space, and only the color conversion table 342 for performing preferable color conversion, for example, CD-, is independent of the input profile and output profile. It can also be stored in a portable storage medium such as the
[0139]
A user who obtains such a color conversion table uploads the obtained color conversion table to his / her own color conversion apparatus having the function shown in FIG. 12, for example, and uses the color conversion table to obtain more vivid color quality. High color conversion can be performed.
[0140]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, color conversion for obtaining a color image with high color quality can be performed even in various combinations of input / output devices.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of an image input-color conversion-image output system to which an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is an external perspective view of a personal computer shown by one block in FIG.
FIG. 3 is a hardware configuration diagram of a personal computer.
FIG. 4 is a conceptual diagram of an input profile forming one of color conversion definitions.
FIG. 5 is a conceptual diagram of an output profile which is another color conversion definition.
FIG. 6 is a conceptual diagram illustrating a color conversion definition including both an input profile and an output profile.
7 is a conceptual diagram showing color conversion processing characteristic of the present embodiment, which is executed in the personal computer shown in FIGS. 1 to 3; FIG.
FIG. 8 L*a*b*L in color space*a*It is a figure which shows the basic color vector projected on the plane.
FIG. 9 L*a*b*A in color space*b*It is a figure which shows the basic color vector projected on the plane.
FIG. 10 is a conceptual diagram of correction coefficients.
FIG. 11 is an explanatory diagram of another method of creating a color conversion table.
FIG. 12 is a functional block diagram of an embodiment of a color conversion apparatus of the present invention.
FIG. 13 is a functional block diagram of another embodiment of the color conversion apparatus of the present invention.
FIG. 14 is a flowchart illustrating an embodiment of a color conversion method according to the present invention.
FIG. 15 is a diagram showing an embodiment of a color conversion definition storage medium of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Color scanner
11 Document image
20 Personal computer
21 Main unit
22 Image display device
22a Display screen
23 keyboard
24 mice
25 bus
30 Printing system
100 floppy disks
110 CD-ROM
211 CPU
212 Main memory
213 Hard disk device
214 FD driver
215 CD-ROM driver
216 input interface
217 Output interface
310 Data acquisition unit
320 Data converter
330 Data output section
340 definition storage unit
341a, 341b, ..., 341n Input profile
342, 342a, 342b, ..., 342p color conversion table
343a, 343b, ..., 343m Output profile
350 Designated part
Claims (10)
前記データ取得過程で取得した入力色データを、
前記入力デバイス色空間内の座標値と、
入力デバイスにも出力デバイスにも非依存のL * a * b * 色空間のシアン領域内に定めたシアン基本色、マゼンタ領域内に定めたマゼンタ基本色、およびイエロー領域内に定めたイエロー基本色それぞれの座標点(L c ,a c ,b c ),(L m ,a m ,b m ),(L y ,a y ,b y )が、
40<L c <65、−25<a c <−55、−35<b c <−60
30<L m <60、40<a m <90、−20<b m <20
70<L y <90、−20<a y <20、50<b y <130
を満足するとともに、該L * a * b * 色空間の白色領域内に定めた基準白色の座標点(L w ,a w ,b w )が、
80<L w ≦100、|a w |<10、|b w |<10を満足する座標値との対応を定義した第1の色変換定義と、
前記L * a * b * 色空間のうちの少なくとも一部の、色の鮮やかさを上げようとする部分空間内の入力座標値を、該L * a * b * 色空間の白色領域内に定めた基準白色の座標点を始点とし、該L * a * b * 色空間の、シアン色領域内、マゼンタ色領域内、およびイエロー色領域内それぞれに定めた各基本色のうちの、該入力座標値が基本色の色相に対し色相角で±90°の外側に存在する基本色の座標点を終点とするベクトルの向きとは逆向きに移動した出力座標値に変換する第2の色変換定義と、
前記L * a * b * 色空間内の座標値と前記出力デバイス色空間内の座標値との対応を定義した第3の色変換定義とを用いて、
画像データに基づく画像を出力する出力デバイスに依存した出力デバイス色空間内の座標値で定義される出力色データに変換するデータ変換過程を有することを特徴とする色変換方法。Data acquisition step acquires the input color data to input image is defined by coordinate values in the input device color space dependent on an input device to obtain image data, and the input color data acquired by the data acquisition process,
Coordinate values in the input device color space;
Cyan basic color defined in the cyan area of the L * a * b * color space, magenta basic color defined in the magenta area, and yellow basic color defined in the yellow area, which are independent of the input device and the output device The respective coordinate points (L c , a c , b c ), (L m , a m , b m ), (L y , a y , b y ) are
40 <L c <65, −25 <a c <−55, −35 <b c <−60
30 <L m <60, 40 <a m <90, −20 <b m <20
70 <L y <90, −20 <a y <20, 50 <b y <130
And the reference white coordinate points (L w , a w , b w ) defined in the white region of the L * a * b * color space are
A first color conversion definition defining a correspondence with coordinate values satisfying 80 <L w ≦ 100, | a w | <10, | b w | <10 ;
At least a portion of said L * a * b * color space, the input coordinate values in the subspace that try the vividness of colors, defined white region of the L * a * b * color space The input coordinates of the basic colors determined in the cyan, magenta, and yellow areas of the L * a * b * color space , starting from the reference white coordinate point. A second color conversion definition that converts the value to an output coordinate value that is moved in the direction opposite to the direction of the vector whose end point is the coordinate point of the basic color existing outside the ± 90 ° hue angle with respect to the hue of the basic color When,
Using a third color conversion definition that defines the correspondence between the coordinate values in the L * a * b * color space and the coordinate values in the output device color space,
A color conversion method comprising a data conversion step of converting to output color data defined by coordinate values in an output device color space depending on an output device that outputs an image based on image data.
前記データ取得部で取得した入力色データを、画像データに基づく画像を出力する出力デバイスに依存した出力デバイス色空間内の座標値で定義される出力色データに変換するデータ変換部、および A data conversion unit that converts the input color data acquired by the data acquisition unit into output color data defined by coordinate values in an output device color space depending on an output device that outputs an image based on the image data; and
前記データ変換部で変換された後の出力色データを出力するデータ出力部を備え、 A data output unit that outputs the output color data after being converted by the data conversion unit;
前記データ変換部が、 The data converter is
前記入力デバイス色空間内の座標値と、 Coordinate values in the input device color space;
入力デバイスにも出力デバイスにも非依存のL L independent of both input and output devices ** aa ** bb ** 色空間のシアン領域内に定めたDefined within the cyan area of the color space シアン基本色、マゼンタ領域内に定めたマゼンタ基本色、およびイエロー領域内に定めたイエロー基本色それぞれの座標点(LCoordinate points (L) for the cyan basic color, the magenta basic color defined in the magenta area, and the yellow basic color defined in the yellow area cc ,a, A cc ,b, B cc ),(L), (L mm ,a, A mm ,b, B mm ),(L), (L yy ,a, A yy ,b, B yy )が、)But,
40<L 40 <L cc <65、−25<a<65, −25 <a cc <−55、−35<b<-55, -35 <b cc <−60<-60
30<L 30 <L mm <60、40<a<60, 40 <a mm <90、−20<b<90, −20 <b mm <20<20
70<L 70 <L yy <90、−20<a<90, −20 <a yy <20、50<b<20, 50 <b yy <130<130
を満足するとともに、該LAnd satisfying the L ** aa ** bb ** 色空間の白色領域内に定めた基準白色の座標点(LReference white coordinate point (L ww ,a, A ww ,b, B ww )が、)But,
80<L 80 <L ww ≦100、|a≦ 100, | a ww |<10、|b| <10, | b ww |<10を満足する座標値との対応を定義した第1の色変換定義と、A first color conversion definition defining a correspondence with coordinate values satisfying | <10;
前記L L ** aa ** bb ** 色空間のうちの少なくとも一部の、色の鮮やかさを上げようとする部分空間内の入力座標値を、該LThe input coordinate value in the partial space to increase the vividness of the color of at least a part of the color space is expressed as L ** aa ** bb ** 色空間の白色領域内に定めた基準白色の座標点を始点とし、該LThe reference white coordinate point defined in the white area of the color space is used as the starting point, and the L ** aa ** bb ** 色空間の、シアン色領域内、マゼンタ色領域内、およびイエロー色領域内それぞれに定めた各基本色のうちの、該入力座標値が基本色の色相に対し色相角で±90°の外側に存在する基本色の座標点を終点とするベクトルの向きとは逆向きに移動した出力座標値に変換する第2の色変換定義と、Of the basic colors defined in the cyan color area, magenta color area, and yellow color area of the color space, the input coordinate value is outside the ± 90 ° hue angle with respect to the hue of the basic color. A second color conversion definition for converting to an output coordinate value moved in the direction opposite to the direction of the vector whose end point is a coordinate point of an existing basic color;
前記L L ** aa ** bb ** 色空間内の座標値と前記出力デバイス色空間内の座標値との対応を定義した第3の色変換定義とを用いて、前記入力色データを前記出力色データに変換するものであることを特徴とする色変換装置。The input color data is converted to the output color data using a third color conversion definition that defines the correspondence between the coordinate values in the color space and the coordinate values in the output device color space. Characteristic color conversion device.
複数種類の前記第2の色変換定義と、
一種類以上の出力デバイスそれぞれに対応する一種類以上の前記第2の色変換定義とを記憶するとともに、
前記入力デバイス及び/又は前記出力デバイスに対応して、複数種類の前記第2の色変換定義の中から1つの第2の色変換定義を指定する定義指定情報を記憶する定義記憶部を備えたことを特徴とする請求項5記載の色変換装置。 One or more first color conversion definitions corresponding to each of one or more input devices;
A plurality of types of the second color conversion definitions;
Storing one or more types of the second color conversion definitions corresponding to each of the one or more types of output devices;
Corresponding to the input device and / or the output device, a definition storage unit is provided for storing definition designation information for designating one second color conversion definition from a plurality of types of the second color conversion definitions. The color conversion apparatus according to claim 5, wherein:
前記データ変換部は、前記定義記憶部に記憶された第1、第2、および第3の色変換定義の中から、前記指定部により指定された入力デバイス及び出力デバイスと、該指定部により指定された入力デバイス及び/又は出力デバイスに対応する前記定義指定情報とに基づいてそれぞれ1つずつ選択された第1、第2及び第3の色変換定義を用いて、前記入力色データを前記出力色データに変換するものであることを特徴とする請求項9記載の色変換装置。 It has a specification part that specifies the input device and output device,
The data conversion unit specifies the input device and output device specified by the specification unit from the first, second, and third color conversion definitions stored in the definition storage unit, and specified by the specification unit The input color data is output using the first, second, and third color conversion definitions selected one by one based on the definition designation information corresponding to the input device and / or the output device. The color conversion apparatus according to claim 9 , wherein the color conversion apparatus converts the color data.
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