JP4204085B2

JP4204085B2 - Macrophage activator

Info

Publication number: JP4204085B2
Application number: JP27559897A
Authority: JP
Inventors: 哲吉田; 寿統小松
Original assignee: オリジナル・イメージ株式会社
Priority date: 1997-10-08
Filing date: 1997-10-08
Publication date: 2009-01-07
Anticipated expiration: 2017-10-08
Also published as: JPH11116498A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、新規なマクロファージ活性化剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
マクロファージに関する研究は最近とみに活発となり、種々の分野において新知見が急速に集積しつつあって、それに伴いマクロファージの生物学的概念も幅広く多様化してきた。マクロファージは元来貪食能旺盛な細胞と定義されているが、単なる原始的食細胞にとどまらず、Ｔ細胞への抗原提示、炎症性サイトカインの産生、抗腫瘍免疫のエフェクター、免疫応答の調節など、極めて多岐にわたる生体防御の多くの局面に重要な役割を担う細胞であることが明らかになってきた。さらに古くから知られていた細胞内殺菌の分子機構の多くの局面に重要な役割をになう機能変化が解明され、近年では活性化マクロファージに見られる細胞内殺菌の亢進や抗腫瘍活性の発現機構として、一酸化窒素（ＮＯ）の生成とその機構が脚光を浴びている。
【０００３】
マクロファージは大別して３つの大きな役割をもっている。
その第一は体に生じた廃棄物の処理である。古くなった細胞や死滅した細胞の処理を行い、組織の新陳代謝や創傷の修復過程でも大切な役割を担っている。また胎児形成の過程で、種々組織の再構成にも関与していると考えられている。
第２は、微生物や腫瘍細胞に対する防御機能である。単球、マクロファージは、血液中の顆粒球や好中球とともに第一線の生体防御を営んでいる。また、リンパ球の産生する抗体やリンホカインの作用を介して、免疫応答におけるエフェクター機能の重要な一翼を担っている。
第３はリンパ球、ことにＴ細胞への抗原の提示とインターロイキン１の産生を介し、免疫応答のaccessory cellとしての働きである。
その他、マクロファージは造血機能や、補体成分の産生等に関与している。
即ち、その機能は以下のように極めて多彩である。
【０００４】
▲１▼食作用
マクロファージの第１の仕事は、老廃化した細胞や異物を取り込み、消化して処理する。
また、好中球の貪食殺菌作用に対して抵抗性の細菌や真菌の防御はマクロファージによる貪食殺菌作用に委ねられている他、活性化マクロファージはウイルスを不活化する作用があることからウイルスの防御にも１役買っている。
▲２▼炎症と組織の修復
マクロファージはプラスミノーゲンアクチベーター、コラゲナーゼ、エラスターゼなどのプロテアーゼや、カテプシンＢ，Ｃ，Ｄ等酸性加水分解酵素、β−グルクロニダーゼ、ヒアルロニダーゼ、リゾチーム、α−グルコシダーゼ等の多糖体分解酵素、Ｃ１〜Ｃ５の古典的経路やファクターＢ、Ｄ、β_１Ｈ、Ｃ３ｂＩＮＡ等の副経路の補体成分、プロスタグランジンＥ１、ロイコトリエンＢ４などアラキドン酸代謝物、活性酵素、インターロイキン１、インターフェロンα、ＴＮＦα、ＴＧＦβ、ＦＧＦ、血小板活性化因子等のメディエーターなど必要に応じて様々な分泌物を産生放出している。これら分泌物は炎症と組織の修復、再生に大きく関与している。
急性炎症においては在住のマクロファージが貪食や分泌機能によって原因の除去にあたり、次いで単球由来の滲出マクロファージが集積する。このマクロファージは様々な分解酵素、補体成分、メディエーター等を産生し炎症を増幅拡大させる。慢性炎症においてはマクロファージは類上皮細胞或いは多核性巨細胞になり、残存した異物を包囲し肉芽組織を形成する。類上皮細胞はライソゾーム酵素やサイトカインの分泌が活発で、ｂ−ＦＧＦやＴＧＦ−β等を介して繊維芽細胞や血管新生を促して障害組織の修復を行う。
【０００５】
▲３▼抗腫瘍作用
マクロファージはライソソーム酵素や活性化酸素、サイトトキシン等の分泌物により腫瘍細胞を破壊する作用もある。これにはマクロファージが直接に、或いは腫瘍細胞に結合した抗体を介して腫瘍に接着し攻撃することや、ＴＮＦを放出することなどがある。
▲４▼リンパ球機能の補助
食細胞としての機能の他にも、マクロファージは抗原物質を取り込み、消化して、完全に消化されない場合には適当な大きさになった残存抗原を抗原提示細胞に受け渡す働きがある。
また、マクロファージ自身が抗原提示細胞として働くことも多い。
さらに、マクロファージはリンパ球に抗原を提示するということ以外でもリンパの反応を支持する。マクロファージの産生するインターロイキン１（ＩＬ−１）は抗原と反応したＴ細胞やＢ細胞の増殖を助け、リンホカインの産生やキラー細胞への分化、抗体産生細胞への分化を補助する。胸腺リンパ球の増殖も増強する作用を有している。
マクロファージはインターフェロンも産生し、それによってキラーＴ細胞やＮＫ細胞の活性化を強化する。
【０００６】
▲５▼免疫抑制
マクロファージはこのようにリンパ球の反応を補助する一方、抑制する機能も有している。その産生するプロスタグランジンＥ２はリンパ球の増殖と機能発現を抑えている。
▲６▼補体の産生
マクロファージは免疫反応に重要な物質である補体成分（Ｃ１〜Ｃ５、Ｂ因子、Ｄ因子など）の主要な産生細胞でもある。
▲７▼フィブロネクチン産生
また、オプソニンとして働くフィブロネクチンもマクロファージから生成される。マクロファージの産生するＩＬ−１はＩＬ−６を介して肝からのＣＲＰ（Ｃ反応性蛋白）、α_１アンチトリプシンなどの急性期反応物質の産生、放出を増強するが、これらの物質は感染防御に役立っている。
【０００７】
以上のような機能発現の為にはマクロファージの活性化が必要である。
マクロファージを活性化させる物質としては、Ｔ細胞の産生するリンホカイン、いわゆるマクロファージ活性化因子（ＭＡＦ）の他、結核菌、ＢＣＧ、コリネバクテリア、ノカルジア、プロピオネバクテリアなどの細菌成分や細菌のリポ多糖体、ムラミル−ジペプチドが知られている。
【０００８】
生薬のマクロファージ活性化作用に関しては、一酸化窒素産生刺激作用を指標としたスクリーニングにより、２００種の生薬の内で虎杖根、黄ろう、蛇床子、麦芽、桑白皮、梗米、山椒、浮ひょう、姜黄、延胡索、牡蠣、益母草、人参の１３種に活性を認めた旨の報告がある（福田、日本薬学会第１１７年会、１９９７年）。
【０００９】
国際公開第９５／３４２１８号には、南瓜子、オオバコ、スイカズラの１種以上（とりわけ３種の生薬）を飼料に添加することにより、寄生虫、細菌及びウイルス病の特に自然感染を防ぎ、生体防御力の強化と共に肉質、卵質を改善する旨が開示されている。更には、南瓜子、オオバコ、スイカズラ、紅花の４種の生薬を配合した飼料について採卵鶏の健康状態、生存率、卵質の向上、抗ロイコチトゾーン病効果が開示されている。
【００１０】
特開昭５６−９２８２０号にはニホンカボチャ等のウリ科植物からインターフェロン誘起剤が抽出される旨が、特開昭５６−７９６２３号及び特開昭５６−９７２３２号には金銀花、車前子等からインターフェロン誘起剤が抽出され、ヒト及び動物のウイルス感染症の予防及び治療に有用である旨が各々記載されている。また、特開昭５７−３２２２２号にはベニバナから抽出したインターフェロン誘起剤の抗ウイルス活性及び抗腫瘍活性が開示され、抗腫瘍剤や生理作用改良、健康増進剤として有用である旨が記載されている。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、動物飼料成分として優れた効果を有する、南瓜子、オオバコ、スイカズラ等の生薬の生理機能の解明及び更なる用途を見出すことを目的として、鋭意検討を重ねてきた。その結果、南瓜子及び紅花の２種の生薬を必須成分とし、更に任意添加成分としてオオバコ、スイカズラのいずれか或いは双方の配合により、強力且つ持続的なマクロファージ活性化作用が得られることを見出した。
【００１２】
【課題を解決する為の手段】
本発明は新規なマクロファージ活性化剤に関し、貪食能を指標とした場合に貪食数、貪食率の双方を増強し、且つ、従来のマクロファージ活性化剤には見られない持続作用を特徴とする。
本発明は、南瓜及び紅花の２種の生薬を配合することからなるマクロファージ活性化剤である。また、本発明は南瓜及び紅花の２種の生薬と、オオバコ、スイカズラのいずれか或いは双方を配合することからなるマクロファージ活性化剤である。好ましくは、南瓜子、紅花、オオバコ、スイカズラの４種の生薬を配合することからなるマクロファージ活性化剤である。更には、本発明は当該３種又は４種の生薬を配合することからなる持続性マクロファージ活性化剤である。
本発明は、また、これらのマクロファージ活性化剤が機能性食品、健康食品に添加されるマクロファージ活性化剤であり、南瓜及び紅花の２種の生薬を配合することからなるマクロファージ活性作用を有する飲食品である。
【００１３】
前述の各公開公報においては本発明の有効成分である各生薬についてインターフェロン誘起作用が開示されているが、マクロファージ活性化作用については何ら開示も示唆もない。また、前述の国際公開第９５／３４２１８号には、本発明の４種の生薬を配合した飼料について動物の寄生虫、細菌及びウイルスに対する感染防御剤としての効果は開示されているものの、マクロファージ活性化作用については開示も示唆もない。
本発明においては、マクロファージ活性化作用に基づき、寄生虫、真菌、細菌及びウイルスに対する感染防御剤、抗腫瘍剤のみならず皮膚炎、関節炎、乳房炎、子宮蓄膿症等に対する抗炎症剤、或いは、リンパ球機能の不全や補体やフィブロネクチン産生の低調に関連する様々な疾病の予防剤、治療剤として有用であることが期待される。
【００１４】
更には、本発明のマクロファージ活性化剤は従来にはない持続的な作用を示すことから、間欠投与や、周期的な服用形態の可能性が期待できる。
しかも、古来から民間療法に使用されてその安全性は確認されている生薬の組合せであることから、ヒト又は動物の治療用医薬としてのみならず、予防薬或いは機能性食品、健康食品として長期に渡って常用するにはふさわしい。本発明において、機能性食品、健康食品或いは飲食品とはヒトが摂取する食品に限られる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
まず、本発明において使用される生薬について説明する。
南瓜子はウリ科の植物南瓜（和名：ニホンカボチャCucurbita moschata Duch.）の種子であるが、本発明においては本発明の目的を達成するその類縁植物の種子も含む。南瓜子は、生のまま使用してもよいが、乾燥品の方が医薬、健康食品として保存上好ましく、また、種皮のみを用いてもよい。成分としてククルビチン、タンパク質、ビタミンＡ、Ｂ_１、Ｂ_２，Ｃを含み、またカロチン等も含まれている。
紅花（Carthamus tinctorius L.）はキク科の植物の管状花の乾燥したものである。成分としてはカルサミン、サフラーイエロー、リグナン、ステロールを含む。婦人病、冷え症、更年期障害などの血行障害の治療に用いる。
【００１６】
オオバコ（Plantago asiatica L.）はオオバコ科の植物で成熟した種子（車前子）または全草（車前）が用いられる。成分としては多糖類、Plantenolic acid.、コハク酸、アデニン、Aucubin、PlantagininやビタミンＡ、Ｂ_１等を含む。生薬としてヒトにおいては消炎、利尿、止しゃ薬として用いられている。
スイカズラ（Lonicera japonica Thunb.）はスイカズラ科の花若しくは蕾（金銀花）、葉、茎或いは全草（忍冬）が用いられる。成分としては蝋様物質、イノシトール、タンニン、サポニン、ロニセリン等を含む。生薬としては、解熱、解毒、利尿、消炎薬として用いられている。
【００１７】
本発明のマクロファージ活性化剤には配合生薬総量の内、南瓜子と紅花を各々５〜９５％の範囲で含み、オオバコ、スイカズラを各々０〜８０％の範囲で含む。
本発明ではこれらの生薬を原末或いは水又は有機溶媒抽出エキスとして用いることができる。即ち、原末、溶媒製剤、粉剤、成型剤、浸出剤等として用いる。有機溶媒としてはエタノール、アセトン等が用いられ、これらは水或いは２種以上の有機溶媒と混合して用いてもよい。抽出は生薬に対し数倍量の溶媒を加え常温乃至加温下に抽出或いは浸出を行う。また、生薬を原末として使用するときは、その生鮮、陰干し、或いは乾燥したものを用い細断或いは粉末として用いる。
【００１８】
本発明のマクロファージ活性化剤、即ち上記生薬の組合せは、各種食品用素材として広く使用でき、その用途は食品素材として使用できるものであれば、いずれの食品でも良い。本発明の生薬の原末或いは水又は有機溶媒抽出エキスは、そのまま又は自体公知の方法で各種の形態にして健康食品、機能性食品（サプリメント）、医薬として利用できる。
【００１９】
例えば、医薬或いは機能性食品（サプリメント）は通常の製剤化方法により経口用の錠剤、散剤、細粒剤、カプセル剤、丸剤、シロップ剤として提供される。
製剤化の為に、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、緩衝剤、矯味剤、安定剤等を必要に応じて添加することもできる。少なくとも一つの不活性な希釈剤、例えば乳糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物は常法に従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステアリン酸マグネシウム、スターチ、タルクのような潤滑剤や繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、ラクトースのような安定化剤、グルタミン酸又はアスパラギン酸のような溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤又は丸剤は必要によりショ糖、ゼラチン、寒天、ペクチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどの糖衣又は胃溶性若しくは腸溶性物質のフィルムで被膜してもよい。
【００２０】
また、本発明の有効成分である生薬に影響を与えない程度でカフェイン、ビタミンＢ_１、ビタミンＢ_２、ビタミンＢ_６、ビタミンＢ_１２、ビタミンＣ、ビオチン、カルニチン、パントテン酸、及びニコチン酸とその誘導体などの水溶性ビタミン、ビタミンＡ、ビタミンＥとその誘導体などの脂溶性ビタミン、タウリン、アルギニンなどのアミノ酸、生薬（甘草、蒲公英、魚腥草、菊花、人参、桂皮など）を配合することができる。
経口投与の為の液体組成物は、製薬学的に許容される乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性な希釈剤、例えば精製水、エタノールを含む。この組成物は不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤を含有していてもよい。
【００２１】
また、健康食品としては、飲料、或いはゼリー、ビスケット、クッキー、キャンディー等菓子の形態で提供することができる。
本発明の生薬は、投与対象の年齢、性別等を考慮して個々の場合に応じて適宜決定されるが、通常、成人１日当たり生薬総量として１０ｍｇ〜５ｇ、好ましくは５０ｍｇ〜３ｇを経口摂取することにより、重篤な副作用の恐れもなく、所望のマクロファージ活性化作用が発揮できる。
【００２２】
【実施例】
以下の実施例は本発明を説明するものである。
実施例１鶏腹腔内マクロファージ活性化試験
ブロイラー専用種（チャンキー）を１群１０羽として、試験投与群には飼料中に０．０５％の添加量で各組成の生薬混合物を添加し、不断給餌により自由摂取させた。試験開始後２８日目に腹腔内マクロファージの貪食率及び貪食数を測定し、対照群の値に対する百分率を求めた。
その結果、表１に示す通り、試験群１：南瓜子、スイカズラ、オオバコ、紅花添加群は貪食数、貪食率共に顕著に増大した。また、試験群２：南瓜子、スイカズラ、紅花添加群、試験群３：南瓜子、オオバコ、紅花添加群も貪食数、貪食率共に有意に増大した。一方、試験群４：南瓜子単独添加群は貪食率は増大したが、貪食数に変化は見られなかった。
以上より、マクロファージの貪食数及び貪食率双方の増大には南瓜子と紅花が必須添加成分であることがわかった。更にオオバコとスイカズラを任意添加成分として添加しても所望のマクロファージ活性化が果たされることがわかった。
【００２３】

実施例２成牛マクロファージの貪食率に対する効果試験
ホルスタイン種の体重５９６〜６５０ｋｇの健康な泌乳牛４頭を対照群と試験群に各２頭に振り分け、試験群には１日１回南瓜子５０％、紅花１０％、オオバコ２５％、スイカズラ１５％の成分組成の混合生薬２０ｇを朝の給餌時に飼料に混合して２８日間連続投与し、経時的に採血して血中マクロファージ貪食能を測定した。
その結果、図１に示す通り、試験群の血中マクロファージ貪食率は試験開始後増大し、４週間の投与の後、驚くべきことに投与中止後４週までその効果は持続した。
【００２４】
実施例３顆粒剤
南瓜子５．０ｇ、紅花３．０ｇ、オオバコ１．０ｇ、スイカズラ３．０ｇと乳糖６７ｇ及びデンプン１６ｇを堅形混合機にて均一に混合し、先にハイドロキシプロピルセルロース２ｇ、カプリン酸トリグリセライド５ｇを８５％エタノール４０ｇに溶解したもの練合溶媒とし、練合したのちバスケット型製粒機（スクリーン径１ｍｍ）にて造粒後、１４メッシュ篩を通過させ乾燥後円柱状顆粒とする。
上記成分とマンニット、ヒドロキシプロピルセルロース、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、アスパルテーム及び香料を均一に混合し、顆粒剤１２包を得た。
【００２５】
【発明の効果】
本発明によれば、強力且つ持続的なマクロファージ活性化剤が提供される。本発明のマクロファージ活性化作用に基づき、寄生虫、真菌、細菌及びウイルスに対する感染防御剤、抗腫瘍剤のみならず関節炎、皮膚炎、乳房炎、子宮蓄膿症等の抗炎症剤、或いはリンパ球機能の補助や補体の産生、フィブロネクチン産生に関連する様々な疾病の予防剤、治療剤として有用であることが期待される。また、生薬を有効成分とするため、副作用の恐れがなく、ヒト及び動物の医薬としてのみならず、機能性食品、健康食品として長期間常用することができる。
【図面の簡単な説明】
図１は成牛マクロファージの貪食率に対する本発明のマクロファージ活性化剤の効果を示す。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a novel macrophage activator.
[0002]
[Prior art]
Research on macrophages has recently become active, and new knowledge is rapidly gathering in various fields, and the biological concepts of macrophages have also diversified widely. Macrophages are originally defined as phagocytic cells, but they are not just primitive phagocytic cells, but also antigen presentation to T cells, production of inflammatory cytokines, effectors of antitumor immunity, regulation of immune responses, etc. It has become clear that cells play an important role in many aspects of host defense. Furthermore, functional changes that play an important role in many aspects of the molecular mechanism of intracellular sterilization that has been known for a long time have been elucidated, and in recent years, the enhancement of intracellular sterilization and the expression of antitumor activity seen in activated macrophages has been elucidated. As a mechanism, the production of nitric oxide (NO) and its mechanism are in the spotlight.
[0003]
Macrophages have three major roles.
The first is the treatment of waste generated in the body. It processes old and dead cells and plays an important role in tissue metabolism and wound repair. It is also thought that it is involved in the reconstruction of various tissues in the process of fetal formation.
The second is a protective function against microorganisms and tumor cells. Monocytes and macrophages, together with granulocytes and neutrophils in the blood, perform first-line biological defense. It also plays an important role in effector functions in immune responses through the action of antibodies and lymphokines produced by lymphocytes.
The third function is an accessory cell for immune response through presentation of antigen to lymphocytes, particularly T cells, and production of interleukin-1.
In addition, macrophages are involved in hematopoietic function and production of complement components.
That is, its functions are extremely diverse as follows.
[0004]
(1) The first work of phagocytic macrophages is to take in and digest digested cells and foreign substances.
In addition, the defense of bacteria and fungi that are resistant to the phagocytic bactericidal action of neutrophils is entrusted to the phagocytic bactericidal action of macrophages, and activated macrophages have the effect of inactivating viruses, thus protecting against viruses. Also has a role.
(2) Inflammation and tissue repair Macrophages are polysaccharides such as proteases such as plasminogen activator, collagenase and elastase, acidic hydrolases such as cathepsins B, C and D, β-glucuronidase, hyaluronidase, lysozyme and α-glucosidase. Endolytic enzymes, C1-C5 classical pathway and complement components of alternative pathways such as Factor B, D, β ₁ H, C3bINA, arachidonic acid metabolites such as prostaglandin E1, leukotriene B4, active enzyme, interleukin 1 In addition, mediators such as interferon α, TNFα, TGFβ, FGF, and platelet activating factor produce and release various secretions as required. These secretions are greatly involved in inflammation and tissue repair and regeneration.
In acute inflammation, the resident macrophages remove the cause by phagocytosis and secretory function, and then monocyte-derived exudate macrophages accumulate. These macrophages produce various degrading enzymes, complement components, mediators, etc., and amplify and expand inflammation. In chronic inflammation, macrophages become epithelioid cells or multinucleated giant cells that surround the remaining foreign bodies and form granulation tissue. Epithelioid cells are actively secreting lysosomal enzymes and cytokines, and promote fibroblasts and angiogenesis through b-FGF, TGF-β, and the like to repair damaged tissues.
[0005]
(3) Antitumor action Macrophages also have the effect of destroying tumor cells by secretions such as lysosomal enzymes, activated oxygen, and cytotoxins. This includes macrophages adhering to and attacking tumors directly or through antibodies bound to tumor cells, and releasing TNF.
(4) In addition to functioning as a phagocytic cell for lymphocyte function, macrophages take up and digest antigen substances, and if they are not completely digested, residual antigens of appropriate size are used as antigen-presenting cells. There is work to hand over.
Macrophages themselves often function as antigen-presenting cells.
In addition, macrophages support lymphatic responses other than presenting antigens to lymphocytes. Interleukin 1 (IL-1) produced by macrophages helps the proliferation of T cells and B cells that have reacted with the antigen, and assists in the production of lymphokines, differentiation into killer cells, and differentiation into antibody-producing cells. It also has the effect of enhancing the proliferation of thymic lymphocytes.
Macrophages also produce interferon, thereby enhancing the activation of killer T cells and NK cells.
[0006]
(5) Immunosuppressive macrophages thus assist the lymphocyte reaction, but also have a function of suppressing it. The prostaglandin E2 produced suppresses proliferation and functional expression of lymphocytes.
(6) Complement production Macrophages are also main production cells of complement components (C1 to C5, factor B, factor D, etc.) which are important substances for immune responses.
(7) Fibronectin production Fibronectin acting as an opsonin is also produced from macrophages. IL-1 produced by macrophages enhances the production and release of acute phase reactive substances such as CRP (C-reactive protein) and α ₁ antitrypsin from the liver via IL-6. It is useful for.
[0007]
Macrophage activation is necessary for the functional expression as described above.
Substances that activate macrophages include lymphokines produced by T cells, so-called macrophage activating factor (MAF), bacterial components such as Mycobacterium tuberculosis, BCG, corynebacteria, nocardia, propionobacteria, and bacterial lipopolysaccharides. Muramyl-dipeptide is known.
[0008]
Regarding the macrophage activation action of herbal medicine, screening using nitric oxide production stimulating action as an index, among 200 kinds of herbal medicine, tiger cane, yellow wax, serpentine, malt, white mulberry skin, rice bran, yam, floating There is a report that activity was recognized in 13 species of hyo, 姜黄, ryoko, oyster, maize, and carrot (Fukuda, 117th Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan, 1997).
[0009]
In WO 95/34218, one or more kinds (especially three kinds of herbal medicines) of Nanko, Psyllium and Honeysuckle are added to the feed to prevent natural infection of parasites, bacteria and viral diseases. It is disclosed that the meat quality and egg quality are improved together with the strengthening of the defense power. Furthermore, the health condition, survival rate, improvement of egg quality, and anti-leuco chitozone disease effect of egg-laying hens are disclosed for feeds containing four kinds of herbal medicines such as southern lion, plantain, honeysuckle and safflower.
[0010]
JP-A-56-92820 discloses that an interferon-inducing agent is extracted from cucurbitaceae plants such as Japanese pumpkins, and JP-A-56-79623 and JP-A-56-97232 disclose gold-silver flowers and car-cures. It is described that an interferon-inducing agent is extracted from the above and is useful for the prevention and treatment of viral infections in humans and animals. JP-A-57-32222 discloses the antiviral activity and antitumor activity of an interferon-inducing agent extracted from safflower, and describes that it is useful as an antitumor agent, a physiological effect improving agent, and a health promoting agent. Yes.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
The present inventor has intensively studied for the purpose of elucidating physiological functions of herbal medicines such as southern lion, psyllium, honeysuckle and the like, which have excellent effects as animal feed ingredients, and finding further uses. As a result, it has been found that a powerful and sustained macrophage activation effect can be obtained by using two kinds of herbal medicines, Nanko and Safflower, as essential ingredients, and also by adding either or both of psyllium and honeysuckle as optional additional ingredients. .
[0012]
[Means for solving the problems]
The present invention relates to a novel macrophage activator, which enhances both the number of phagocytosis and the phagocytosis rate when phagocytic ability is used as an index, and is characterized by a sustained action not found in conventional macrophage activators.
The present invention is a macrophage activator comprising a combination of two herbal medicines, Nanban and Safflower. In addition, the present invention is a macrophage activator comprising two kinds of herbal medicines, Nanban and Safflower, and either or both of psyllium and honeysuckle. Preferably, it is a macrophage activator comprising blending four kinds of herbal medicines such as southern lion, safflower, plantain and honeysuckle. Furthermore, the present invention is a long-lasting macrophage activator comprising blending the three or four kinds of herbal medicines.
The present invention is also a macrophage activator in which these macrophage activators are added to functional foods and health foods, and has a macrophage active action comprising blending two kinds of herbal medicines, Nanban and Safflower It is a product.
[0013]
In each of the aforementioned publications, an interferon-inducing action is disclosed for each herbal medicine that is an active ingredient of the present invention, but there is no disclosure or suggestion of a macrophage activating action. In addition, in the above-mentioned International Publication No. 95/34218, although the effect as an anti-infection agent against animal parasites, bacteria and viruses is disclosed for a feed containing the four crude drugs of the present invention, macrophage activity is disclosed. There is no disclosure or suggestion regarding the chemical action.
In the present invention, based on the macrophage activating action, not only anti-inflammatory agents against parasites, fungi, bacteria and viruses, anti-tumor agents, but also anti-inflammatory agents against dermatitis, arthritis, mastitis, uterine abscess, etc. It is expected to be useful as a prophylactic or therapeutic agent for various diseases related to deficiency in the function of the globules and low levels of complement and fibronectin production.
[0014]
Furthermore, since the macrophage activator of the present invention exhibits an unprecedented sustained action, the possibility of intermittent administration and periodic dosage forms can be expected.
Moreover, since it is a combination of herbal medicines that have been used in folk remedies since ancient times and their safety has been confirmed, they are not only used as therapeutic drugs for humans or animals, but also as preventive drugs, functional foods, and health foods over the long term. Suitable for regular use across. In the present invention, functional foods, health foods or foods and drinks are limited to foods taken by humans.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
First, the crude drug used in the present invention will be described.
The southern lion is the seed of the cucurbitaceae plant Nanban (Japanese name: Cucurbita moschata Duch.), But in the present invention, it also includes the seeds of related plants that achieve the object of the present invention. The southern eggplant may be used as it is, but a dried product is preferable for preservation as a medicine or health food, and only the seed coat may be used. Ingredients include cucurbitine, protein, vitamins A, B ₁ , B ₂ , and C, and carotene and the like.
Safflower (Carthamus tinctorius L.) is a dried tubular flower of the Asteraceae plant. Ingredients include calsamine, safflower yellow, lignan, sterol. Used for the treatment of blood circulation disorders such as gynecological diseases, coldness, and menopause.
[0016]
Psyllium (Plantago asiatica L.) uses mature seeds (carrots) or whole plants (cars) in the plant family of plantains. Polysaccharides as a component, Plantenolic acid., Succinic acid, adenine, Aucubin, Plantaginin and vitamins A, the B ₁ and the like. As a crude drug, it is used in humans as an anti-inflammatory, diuretic, and antidiarrheal agent.
Honeysuckle (Lonicera japonica Thunb.) Uses flowers or buds (gold and silver flowers), leaves, stems, or whole plants (Nintofu). Ingredients include waxy substances, inositol, tannins, saponins, loniserine and the like. As a crude drug, it is used as an antipyretic, detoxifying, diuretic, anti-inflammatory drug.
[0017]
The macrophage activator of the present invention contains 5 to 95% of each of the blended herbal medicines in a range of 5 to 95%, and each of psyllium and honeysuckle in a range of 0 to 80%.
In the present invention, these herbal medicines can be used as bulk powder or water or organic solvent extract. That is, they are used as bulk powder, solvent preparations, powders, molding agents, leachants and the like. As the organic solvent, ethanol, acetone or the like is used, and these may be used by mixing with water or two or more organic solvents. Extraction is performed by adding several times the amount of solvent to the crude drug and extracting or leaching at room temperature or under warming. Moreover, when using a crude drug as a bulk powder, the fresh, shade-dried or dried product is used as a shred or powder.
[0018]
The macrophage activator of the present invention, that is, the combination of the above herbal medicines can be widely used as various food materials, and any food can be used as long as it can be used as a food material. The crude drug powder or water or organic solvent extract of the present invention can be used as a health food, functional food (supplement), or medicine as it is or in various forms by a method known per se.
[0019]
For example, pharmaceuticals or functional foods (supplements) are provided as oral tablets, powders, fine granules, capsules, pills, and syrups by a conventional formulation method.
For formulation, excipients, binders, disintegrants, lubricants, buffers, flavoring agents, stabilizers and the like can be added as necessary. Mixed with at least one inert diluent such as lactose, mannitol, glucose, hydroxypropylcellulose, microcrystalline cellulose, starch, polyvinylpyrrolidone, magnesium aluminate metasilicate. The composition is prepared according to a conventional method with additives other than inert diluents, such as lubricants such as magnesium stearate, starch and talc, disintegrants such as calcium calcium glycolate, stabilizers such as lactose, It may contain a solubilizing agent such as glutamic acid or aspartic acid. If necessary, tablets or pills may be coated with a sugar coating such as sucrose, gelatin, agar, pectin, hydroxypropylcellulose, hydroxypropylmethylcellulose phthalate, or a film of a gastric or enteric substance.
[0020]
In addition, caffeine, vitamin B ₁ , vitamin B ₂ , vitamin B ₆ , vitamin B ₁₂ , vitamin C, biotin, carnitine, pantothenic acid, and nicotinic acid to the extent that they do not affect the herbal medicine that is the active ingredient of the present invention. Formulated with water-soluble vitamins such as derivatives, fat-soluble vitamins such as vitamin A and vitamin E and their derivatives, amino acids such as taurine and arginine, and herbal medicines (licorice, 蒲公英, 腥腥草, chrysanthemum, carrot, cinnamon, etc.) Can do.
Liquid compositions for oral administration include pharmaceutically acceptable emulsions, solutions, suspensions, syrups, elixirs, etc., commonly used inert diluents such as purified Contains water and ethanol. In addition to the inert diluent, the composition may contain adjuvants such as wetting agents and suspending agents, sweetening agents, flavoring agents, and fragrances.
[0021]
Moreover, as health food, it can provide with the form of confectionery, such as a drink or jelly, a biscuit, a cookie, and a candy.
The herbal medicine of the present invention is appropriately determined according to individual cases in consideration of the age, sex, etc. of the subject of administration, but usually 10 mg to 5 g, preferably 50 mg to 3 g as a crude drug per day for adults is orally ingested. Thus, a desired macrophage activating effect can be exhibited without fear of serious side effects.
[0022]
【Example】
The following examples illustrate the invention.
Example 1 Intraperitoneal Macrophage Activation Test Broiler Dedicated Species (Chunky) Each Group has 10 Chickens, and the Test Administration Group is added with a herbal medicine mixture of each composition at an addition amount of 0.05% in the feed. Ad libitum by feeding. On day 28 after the start of the test, the phagocytosis rate and the number of phagocytosis of intraperitoneal macrophages were measured, and the percentage relative to the value of the control group was determined.
As a result, as shown in Table 1, in the test group 1: southern eggplant, honeysuckle, psyllium, safflower added group, both the number of phagocytosis and the phagocytosis rate increased significantly. In addition, both the number of phagocytosis and the phagocytosis rate were significantly increased in the test group 2: the southern eggplant, honeysuckle, safflower addition group, and the test group 3: the southern eggplant, plantain, safflower addition group. On the other hand, in the test group 4: Namiko alone added group, the phagocytosis rate increased, but the number of phagocytosis was not changed.
From the above, it was found that southern eggplant and safflower are essential components for increasing both the number of phagocytosis and the phagocytosis rate of macrophages. Furthermore, it was found that desired macrophage activation was achieved even when psyllium and honeysuckle were added as optional additional components.
[0023]

Example 2 Effect test on phagocytosis rate of adult cattle macrophages Four healthy lactating cows of holstein weight 596-650 kg were divided into a control group and a test group, and each test group was divided into 50 %, Safflower 10%, psyllium 25%, honeysuckle 15% mixed herbal medicine 20g mixed with feed during morning feeding, continuously administered for 28 days, blood was collected over time, and blood macrophage phagocytosis was measured .
As a result, as shown in FIG. 1, the blood macrophage phagocytosis rate in the test group increased after the start of the test, and after 4 weeks of administration, the effect was surprisingly maintained until 4 weeks after the administration was discontinued.
[0024]
Example 3 Granules Nanko 5.0 g, safflower 3.0 g, psyllium 1.0 g, honeysuckle 3.0 g, lactose 67 g and starch 16 g were uniformly mixed in a solid mixer, and previously hydroxypropylcellulose 2 g, A solution obtained by dissolving 5 g of capric acid triglyceride in 40 g of 85% ethanol is used as a kneading solvent, kneaded, granulated with a basket-type granulator (screen diameter 1 mm), passed through a 14-mesh sieve and dried to form cylindrical granules. To do.
The above ingredients and mannit, hydroxypropylcellulose, magnesium aluminate metasilicate, aspartame and fragrance were mixed uniformly to obtain 12 granules.
[0025]
【The invention's effect】
According to the present invention, a powerful and long-lasting macrophage activator is provided. Based on the macrophage activating action of the present invention, anti-inflammatory agents such as arthritis, dermatitis, mastitis, uterine abscesses, or lymphocyte function, as well as anti-tumor agents, antitumor agents against parasites, fungi, bacteria and viruses It is expected to be useful as a preventive agent or a therapeutic agent for various diseases related to auxiliary and complement production and fibronectin production. Moreover, since the crude drug is an active ingredient, there is no fear of side effects, and it can be used for a long period of time as a functional food and a health food as well as a human and animal medicine.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows the effect of the macrophage activator of the present invention on the phagocytosis rate of adult beef macrophages.

Claims

A macrophage activator comprising two kinds of herbal medicines , Nanko and Safflower, and either or both of psyllium and honeysuckle .

The macrophage activator according to claim 1 , comprising four kinds of herbal medicines such as southern lion, safflower, plantain and honeysuckle.

The persistent macrophage activator according to claim 1 or 2 .