JP4202092B2

JP4202092B2 - Joint structure

Info

Publication number: JP4202092B2
Application number: JP2002322220A
Authority: JP
Inventors: 伸一近藤; 昌夫岸; 安郎和泉; 浩倫駒井
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 2002-11-06
Filing date: 2002-11-06
Publication date: 2008-12-24
Anticipated expiration: 2022-11-06
Also published as: JP2004156689A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両のプロペラシャフトのジョイント構造、とりわけ等速ジョイントを潤滑する潤滑油を内部に封入するブーツを備えたジョイント構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の従来のジョイント構造としては、車両のプロペラシャフトの軸部材と等速ジョイントとの間に設けられて内部にグリースなどの潤滑油を封止するブーツを備えた、以下の特許文献に記載されたものが知られている。
【０００３】
概略を説明すれば、このジョイント構造は、外輪の内径面に設けたトラック溝と内輪の外径面に形成したトラック溝間にトルク伝達用のボールを組み込み、前記外輪の開口部を、その外輪に一端が取り付けられる筒状のブーツアダプタと、そのブーツアダプタの他端に大径端部が連結され、小径端部がブーツバンドの締め付けによって内輪に接続されたシャフトの外径面に固定される断面Ｕ字形状のブーツとによって密閉するようになっている。
【０００４】
そして、前記シャフトのブーツ締め付け部の外径面に切欠部が形成され、この切欠部にブーツの内部と外部とを連通するエア抜きパイプが配設され、このエア抜きパイプがシャフトのブーツ締め付け部の外径円内にほどよく収まる大きさに形成され、このエア抜きパイプによってブーツの内部発熱による膨張した空気を外部に排出することにより、内圧上昇によるブーツの反転現象などを効果的に防止するようになっている。
【０００５】
【特許文献１】
特開平９−１５１９５９号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のジョイント構造にあっては、前述のように、シャフトの外径面に形成された切欠部に該シャフトやブーツやとは別体のエア抜きパイプを配設するようになっていることから、部品点数の増加が余儀なくされ、製造作業能率が低下すると共に、組付作業が煩雑になる。この結果、コストの高騰が余儀なくされている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来のジョイント構造の技術的課題に鑑みて案出されたもので、請求項１に記載の発明は、とりわけ、前記筒部の内周面に、少なくとも１つの屈曲部を有し、かつ、前記軸部材の軸線方向に対して傾斜状となる通気溝を形成したことを特徴としている。
【０００８】
したがって、この発明によれば、従来技術のようにブーツや軸部材とは別体のエア抜きパイプなどを用いることなく、部品点数を削減でき、これによって製造作業や組立作業能率の向上が図れる。そして、通気溝に屈曲部を設けたことから、該屈曲部によって外部から侵入しようとした泥水などを効果的に遮断することが可能になる。
【０００９】
請求項２に記載の発明は、前記通気溝を平面ほぼく字形状に折曲形成したことを特徴としている。
【００１１】
請求項３に記載の発明は、前記通気溝を前記筒部の幅方向に沿ってほぼクランク状に折曲形成した形成したことを特徴としている。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるジョイント構造を車両のプロペラシャフトに適用した各実施形態を図面に基づいて詳述する。
【００１４】
図１〜図４は本発明にかかるジョイント構造が適用される車両のプロペラシャフトの基本構成を示す代表的な参考例を示し、このプロペラシャフト１は、トランスミッションに接続されたトランスミッション側の駆動側シャフト２と、該駆動側シャフト２にスライドベアリングである等速ジョイント３を介して軸方向から連結された駆動輪側の軸部材である従動側シャフト４と、前記駆動側シャフト２の従動側シャフト４側の端部を車体に回転自在支持するセンターベアリング５とから主として構成されている。また、前記等速ジョイント３とセンターベアリング５とは、プロペラシャフト１の回転駆動に伴う車両の音振を十分に低減されるように、互いに短い距離で近接して配置されている。
【００１５】
前記従動側シャフト４は、駆動輪側の管状本体６と、該管状本体６の一端部に軸方向から溶接によって結合された段差径状の小径なスタブ軸６ａとから構成されており、スタブ軸６ａの先端側の小径部が前記駆動側シャフト２の内部に挿通して等速ジョイント３の一部を構成している。
【００１６】
前記駆動側シャフト２は、等速ジョイント３のアウターレースを構成する円筒状の保持部７と、該保持部７に軸方向から溶接などによって結合された管軸部８とから構成されている。
【００１７】
前記保持部７の他端部７ｂとスタブ軸６ａの先端部側との間には、保持部７内に充填されたグリースなどの潤滑油を封止するブーツ１１が取り付けられている。
【００１８】
このブーツ１１は、一端部が前記保持部７の外面に固定されたほぼ円筒状のブーツアダプタ１２と、該ブーツアダプタ１２の他端部に固定されたゴム製のブーツ本体１３とから構成されている。
【００１９】
このブーツ本体１３は、ほぼ段差円筒状に形成され、駆動軸２側の大径筒部１３ａと、従動軸６側の筒部である小径筒部１３ｂとから構成され、前記大径筒部１３ａは、ブーツアダプタ１２の他端部に巻き締め固定されている一方、前記小径筒部１３ｂは、図２に示すように、前記スタブ軸６ａの外周面にブーツバンド１４によって締着されている。
【００２０】
前記等速ジョイント３は、図４に示すように、前記保持部７によって構成されたアウターレースと、前記スタブ軸６ａの小径部の外周に設けられた円環状のインナーレース１５と、該インナーレース１５と保持部７との間に転動自在に設けられた複数のボール１６と、該各ボール１６を保持するケージ１７とから構成されている。
【００２１】
そして、前記ブーツ本体１３の小径筒部１３ｂの内周面には、図１〜図３に示すように２本の通気溝１８、１９が傾斜状にかつ平行に形成されている。
【００２２】
具体的に説明すれば、この両通気溝１８，１９は、横断面ほぼ半円弧状に形成され、スタブ軸６ａの軸線方向Ｘに対して所定の角度をもって長手方向へ傾斜状に形成されていると共に、所定の間隔をもって平行に形成されている。
【００２３】
したがって、小径筒部１３ｂがスタブ軸６ａの外周面に嵌着された状態で、各通気溝１８，１９とスタブ軸６ａの外周面によってブーツ１１の内部と外部とを連通する通気孔として構成されていると共に、この各通気溝１８，１９を隔成する左右の隔壁２０，２１，２２が潰れ防止手段として構成されるようになっている。
【００２４】
すなわち、この参考例によれば、各構成部品の組立時において、スタブ軸６ａに小径筒部１３ｂの外周面をブーツバンド１４で締め付けると、その締め付け力はスタブ軸６ａの軸心方向（Ｘ方向）へ作用して小径筒部１３ｂを縮径方向へ変形させようとするが、各通気溝１８，１９が傾斜状に形成されていることから、その傾斜状の隔壁２０〜２２の反力によって前記締め付け力に抗して通気溝１８，１９の内方への変形、つまり潰れを効果的に抑制することができる。
【００２５】
この結果、通気溝１８，１９の通路断面積が十分に確保されて内外連通する通路孔として機能する。
【００２６】
このように、本参考例によれば、従来技術のようにブーツやシャフトとは別体のエア抜きパイプなどを用いることなく、潰れ防止手段を小径筒部１３ｂの一部である隔壁２０〜２２によって構成できるため、部品点数を削減でき、これによって製造作業や組立作業能率の向上が図れる。また、ブーツを成形する際に成形型を変更するだけで成形することができるので、組立工数の増加がない。
【００２７】
図５は本発明の第１の実施形態を示し、各通気溝１８，１９を平面ほぼく字形状に折曲形成したものである。すなわち、各通気溝１８，１９は、長手方向のほぼ中央位置で屈曲形成されて、ここに屈曲部１８ｃ、１９ｃがそれぞれ形成されている。
【００２８】
したがって、この実施形態によれば、前記参考例と同じ作用効果が得られることは勿論のこと、各屈曲部１８ｃ，１９ｃの存在によって、外部から各通気溝１８，１９の一端開口１８ａ、１９ａ内に侵入した泥水などは屈曲部１８ｃ、１９ｃの内周面でそれ以上の侵入が遮断される。よって、ブーツ１１内部への侵入を効果的に防止することができる。
【００２９】
図６〜図８は第２の実施形態を示し、各通気溝１８，１９を前記参考例と同じく傾斜状かつ平行に形成されると共に、小径筒部１３ｂの内部で幅方向に沿ってクランク状に折曲形成したものである。つまり、各通気溝１８，１９は、内端側開口１８ｂ、１９ｂからほぼ中央位置までは小径筒部１３ｂの内周面に形成されているが、ほぼ中央位置から上方へ垂直に立ち上がり、この立ち上がり屈曲部１８ｄ、１９ｄから外側開口１８ａ、１９ａまで小径筒部１３ｂの外周面に形成されている。
【００３０】
したがって、この実施形態によれば、前記参考例と同様な作用効果が得られると共に、通気溝１８，１９をほぼ中央位置から上方へクランク状に屈曲状に形成したため、該屈曲部１８ｄ、１９ｄによって第２実施形態と同様に外部からの泥水の浸入を効果的に遮断することができる。
【００３１】
図９は第３の実施形態を示し、第２の実施形態をさらに変更したもので、各通気溝１８，１９を立ち上がった屈曲部１８ｄ、１９ｄからく字形状に折曲形成したものである。
【００３２】
したがって、各通気溝１８，１９はクランク状及びく字形状の複雑な形状に形成されていることから、外側開口１８ａ、１９ａから内部への泥水などの侵入をさらに効果的に遮断することが可能になる。
【００３３】
図１０は第２の参考例を示し、各通気溝１８，１９の内周面の横断面ほぼ中央位置に突起部２３，２４を設け、該突起部２３，２４を潰れ防止手段としたものである。すなわち、前記各通気溝１８，１９は、スタブ軸６ａの軸方向に対して傾斜状ではなく同方向に沿って形成されている一方、前記前記各突起部２３，２４は、横断面ほぼ三角形状に形成され、先端部が組み付けられたスタブ軸６ａの軸心方向Ｘに指向している。
【００３４】
したがって、各構成部品の組み付け時にスタブ軸６ａの外周に嵌着された小径筒部１３ｂの外周面をブーツバンド１４で締め付けると、該小径筒部１３ｂが縮径方向へ変形して各通気溝１８，１９が潰れ始めると、同図の一点鎖線で示すように、各突起部２３，２４がスタブ軸６ａの外周面に軸心方向へ弾接する。これによって、各通気溝１８，１９のそれ以上の潰れが防止され、所定の通路断面積を確保することができる。
【００３５】
よって、第１参考例と同様な効果が得られると共に、単に突起部２３，２４を設けるだけであるから、構造が簡単であり、コストの低廉化が図れる。
【００３６】
図１１は第３の参考例を示し、第２参考例を変形したもので、各通気溝１８，１９の横断面積を比較的大きく設定し、その内周面のほぼ中央位置にそれぞれ２つの波形状突起部２３ａ、２３ｂ、２４ａ、２４ｂを設けた。
【００３７】
したがって、この実施形態も第２参考例と同様な作用効果が得られる。
【００３８】
図１２は第４の参考例を示し、小径筒部１３ｂの内周面に、スタブ軸６ａの軸線方向に沿って２つの通気溝１８，１９を形成すると共に、外周面の両通気溝１８，１９の間に対応する位置に溝部２５を前記各通気溝１８，１９と平行に形成し、前記ブーツバンド１４を締めつけた際に、前記溝部２５を中心として小径筒部１３ｂの外周側を溝部２５側へ撓み変形可能に形成し、該溝部２５を潰れ防止手段とした。
【００３９】
したがって、この参考例も小径筒部１３ｂに一体に形成された溝部２５によって各通気溝１８，１９の十分な通路断面積を確保できることから、第１参考例と同様な効果が得られる。
【００４０】
図１３は第５の参考例を示し、第４参考例の変形例であって、小径筒部１３ｂの外周面に、溝部２５ａ、２５ｂ、２５ｃを各通気溝１８，１９を挟んだ形で３つ設けたものである。したがって、小径筒部１３ｂの各通気溝１８，１９付近外周側が縮径方向へさらに撓み易くなるため、通路断面積をより確実に確保することが可能になる。
【００４１】
なお、前記溝部２５は、図１４に示すように横断面Ｖ字形状に形成することも可能である。
【００４２】
図１５〜図１７は通気溝の形成位置を変更した他例を示し、前記２本の通気溝２８，２９を、小径筒部１３ｂの内周面ではなく、スタブ軸６ａの端部外周面に直接形成したものである。すなわち、この各通気溝２８，２９は、横断面ほぼ矩形状に形成され、スタブ軸６ａの軸線方向に対して所定角度で傾斜状に形成されている。したがって、各通気溝２８，２９の隔壁の剛性が高くなっていることから小径筒部１３ｂが縮径変形しても通路面積には何ら影響がなく、十分な断面積が常時確保される。
【００４３】
したがって、従来技術のようにブーツや軸部材とは別体のエア抜きパイプなどを用いることなくなるので、部品点数を削減でき、これによって製造作業や組立作業能率の向上が図れる。
【００４４】
図１８はスタブ軸６ａの外周面に形成される通気溝３０を２つではなく円周方向の約３０°の位置に１２本形成したものである。これによって、さらに大きな通路断面積が確保できる。
【００４５】
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、プロペラシャフト以外に適用することも可能である。
【００４６】
また、前記各通気溝１８，１９の内周面に、硬化剤を塗布して通気溝１８，１９の内周面を含む隔壁を硬化させて、この硬化部位を潰れ防止手段とすることも可能である。
【００４７】
さらに、前記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下にその効果とと共に、記載する。
【００５０】
（イ）軸部材と該軸部材の端部に設けられた連結機構との間に介装されたブーツの一端側の筒部を、前記軸部材の端部外周面にブーツバンドによって締着してなるジョイント構造において、
前記筒部の内周面に、ブーツ内部と外部とを連通する通気溝を形成すると共に、前記通気溝を構成する前記筒部の内周面を硬化処理し、該硬化された部位によって潰れ防止手段を構成したことを特徴とするジョイント構造。
【００５１】
（ロ）軸部材と該軸部材の端部に設けられた連結機構との間に介装されたブーツの一端側の筒部を、前記軸部材の端部外周面にブーツバンドによって締着してなるジョイント構造において、
前記軸部材の端部外周面に、ブーツ内部と外部とを連通する通気溝を形成したことを特徴とするジョイント構造。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の参考例を示す要部平面図である。
【図２】図４のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図である。
【図４】本参考例のジョイント構造が適用されるプロペラシャフトの要部縦断面である。
【図５】本発明の第１の実施形態を示す要部平面図である。
【図６】第２の実施形態を示す要部平面図である。
【図７】図６のＣ−Ｃ線断面図である。
【図８】本実施形態の要部横断面図である。
【図９】第３の実施形態を示す要部平面図である。
【図１０】第２の参考例を示す要部横断面図である。
【図１１】第３の参考例を示す要部横断面図である。
【図１２】第４の参考例を示す要部横断面図である。
【図１３】第５の参考例を示す要部横断面図である。
【図１４】通気溝の他例を示す要部横断面図である。
【図１５】スタブ軸に形成された通気溝のさらに異なる参考例を示す要部横断面図である。
【図１６】同参考例の要部横断面図である。
【図１７】図１５のＤ−Ｄ線断面図である。
【図１８】通気溝の数を増加した参考例を示す要部横断面図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a joint structure of a propeller shaft of a vehicle, for example, and more particularly to a joint structure including a boot that encloses lubricating oil for lubricating a constant velocity joint.
[0002]
[Prior art]
As this type of conventional joint structure, it is described in the following patent document, which is provided between a shaft member of a propeller shaft of a vehicle and a constant velocity joint and includes a boot for sealing lubricating oil such as grease inside. Is known.
[0003]
Briefly, this joint structure is constructed by incorporating a ball for torque transmission between a track groove provided on the inner diameter surface of the outer ring and a track groove formed on the outer diameter surface of the inner ring, and an opening of the outer ring is formed on the outer ring. One end is attached to the cylindrical boot adapter, the other end of the boot adapter is connected to the large diameter end, and the small diameter end is fixed to the outer diameter surface of the shaft connected to the inner ring by tightening the boot band. The boot is sealed with a U-shaped boot.
[0004]
A cutout portion is formed on the outer diameter surface of the boot tightening portion of the shaft, and an air vent pipe that communicates the inside and the outside of the boot is disposed in the notch portion, and the air vent pipe is connected to the boot tightening portion of the shaft. It is formed in a size that fits well within the outer diameter circle of the boot, and this air vent pipe effectively discharges the expanded air due to the internal heat generation of the boot to the outside, effectively preventing the boot reversal phenomenon due to an increase in internal pressure. It is like that.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-9-151959 gazette
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional joint structure, as described above, an air bleeding pipe separate from the shaft and boots is disposed in the notch formed in the outer diameter surface of the shaft. Therefore, the number of parts is inevitably increased, the manufacturing work efficiency is lowered, and the assembly work is complicated. As a result, the cost is inevitably increased.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention, wherein was devised in view of the technical problems of the conventional joint structure, the invention according to claim 1, inter alia, on the inner peripheral surface of the tubular portion, have at least one bend In addition, a ventilation groove that is inclined with respect to the axial direction of the shaft member is formed .
[0008]
Therefore, according to the present invention, the boot and the shaft member as in the prior art without the use of an air vent pipe separate, it can reduce the number of parts, thereby can be improved manufacturing operations and assembling work efficiency . And since the bent part was provided in the ventilation groove, it becomes possible to block effectively the muddy water etc. which were going to enter from the outside by this bent part.
[0009]
The invention described in claim 2 is characterized in that the ventilation groove is bent in a substantially square shape in a plane .
[0011]
The invention described in claim 3 is characterized in that the ventilation groove is formed to be bent in a substantially crank shape along the width direction of the cylindrical portion .
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, each embodiment in which a joint structure according to the present invention is applied to a propeller shaft of a vehicle will be described in detail with reference to the drawings.
[0014]
1 to 4 show typical reference examples showing a basic configuration of a propeller shaft of a vehicle to which a joint structure according to the present invention is applied. The propeller shaft 1 is a drive-side shaft on a transmission side connected to a transmission. 2, a driven side shaft 4 which is a shaft member on the side of the driving wheel connected to the driving side shaft 2 through a constant velocity joint 3 which is a slide bearing, and a driven side shaft 4 of the driving side shaft 2. It is mainly composed of a center bearing 5 that rotatably supports the side end portion on the vehicle body. The constant velocity joint 3 and the center bearing 5 are arranged close to each other at a short distance so that the vibration of the vehicle accompanying the rotational drive of the propeller shaft 1 can be sufficiently reduced.
[0015]
The driven shaft 4 is composed of a tubular body 6 on the drive wheel side, and a small-diameter stub shaft 6a having a step diameter and joined to one end of the tubular body 6 from the axial direction by welding. small-diameter portion of the distal end side of 6a constitutes a part of the constant velocity joint 3 is inserted inside the drive moving side shaft 2.
[0016]
The drive-side shaft 2 includes a cylindrical holding portion 7 that constitutes an outer race of the constant velocity joint 3 and a tube shaft portion 8 that is coupled to the holding portion 7 by welding or the like from the axial direction.
[0017]
A boot 11 for sealing lubricating oil such as grease filled in the holding portion 7 is attached between the other end portion 7b of the holding portion 7 and the tip end side of the stub shaft 6a.
[0018]
The boot 11 includes a substantially cylindrical boot adapter 12 having one end fixed to the outer surface of the holding unit 7 and a rubber boot main body 13 fixed to the other end of the boot adapter 12. Yes.
[0019]
The boot body 13 is formed in a substantially stepped cylindrical shape, and includes a large-diameter cylindrical portion 13a on the drive shaft 2 side and a small-diameter cylindrical portion 13b that is a cylindrical portion on the driven shaft 6 side, and the large-diameter cylindrical portion 13a. Is fastened to the other end of the boot adapter 12 while the small-diameter cylindrical portion 13b is fastened to the outer peripheral surface of the stub shaft 6a by a boot band 14 as shown in FIG.
[0020]
As shown in FIG. 4, the constant velocity joint 3 includes an outer race formed by the holding portion 7, an annular inner race 15 provided on the outer periphery of the small diameter portion of the stub shaft 6 a, and the inner race 15 and a holding portion 7, and a plurality of balls 16 provided so as to be freely rollable, and a cage 17 for holding the balls 16.
[0021]
As shown in FIGS. 1 to 3, two ventilation grooves 18 and 19 are formed on the inner peripheral surface of the small-diameter cylindrical portion 13b of the boot main body 13 so as to be inclined and parallel to each other.
[0022]
More specifically, both the ventilation grooves 18 and 19 are formed in a substantially semicircular shape in cross section, and are inclined in the longitudinal direction at a predetermined angle with respect to the axial direction X of the stub shaft 6a. In addition, they are formed in parallel at a predetermined interval.
[0023]
Therefore, in the state where the small diameter cylindrical portion 13b is fitted to the outer peripheral surface of the stub shaft 6a, it is configured as a vent hole that communicates the inside and the outside of the boot 11 with the respective vent grooves 18, 19 and the outer peripheral surface of the stub shaft 6a. In addition, the left and right partition walls 20, 21, 22 that define the ventilation grooves 18, 19 are configured as a crushing prevention means.
[0024]
That is, according to this reference example , when assembling each component, when the outer peripheral surface of the small-diameter cylindrical portion 13b is fastened to the stub shaft 6a by the boot band 14, the tightening force is the axial direction (X direction) of the stub shaft 6a. ) To deform the small-diameter cylindrical portion 13b in the direction of reduction in diameter, but since the ventilation grooves 18 and 19 are formed in an inclined shape, due to the reaction force of the inclined partition walls 20 to 22 Inward deformation, that is, crushing of the ventilation grooves 18 and 19 can be effectively suppressed against the tightening force.
[0025]
As a result, the passage cross-sectional areas of the ventilation grooves 18 and 19 are sufficiently secured to function as passage holes that communicate with the inside and outside.
[0026]
Thus, according to the present reference example , the collapse preventing means is a part of the small-diameter cylindrical portion 13b, without using an air bleeding pipe or the like separate from the boot and the shaft as in the prior art. Therefore, it is possible to reduce the number of parts, thereby improving the manufacturing work and the assembly work efficiency. In addition, since the boot can be formed simply by changing the mold, there is no increase in assembly man-hours.
[0027]
FIG. 5 shows a first embodiment of the present invention, in which the ventilation grooves 18 and 19 are bent in a substantially square shape. That is, the ventilation grooves 18 and 19 are bent at substantially the center position in the longitudinal direction, and the bent portions 18c and 19c are formed here, respectively.
[0028]
Therefore, according to this embodiment, the same operational effects as those of the reference example can be obtained, and the presence of the bent portions 18c and 19c allows the inside of the one end openings 18a and 19a of the ventilation grooves 18 and 19 from the outside. Muddy water or the like that has entered the inside is blocked from further intrusion on the inner peripheral surfaces of the bent portions 18c and 19c. Therefore, entry into the boot 11 can be effectively prevented.
[0029]
6 to 8 show a second embodiment in which the ventilation grooves 18 and 19 are formed in an inclined and parallel manner as in the above-described reference example, and are crank-shaped along the width direction inside the small-diameter cylindrical portion 13b. It is formed by bending. That is, each of the ventilation grooves 18 and 19 is formed on the inner peripheral surface of the small-diameter cylindrical portion 13b from the inner end side openings 18b and 19b to almost the center position, but rises vertically from the center position to the upper side. It is formed in the outer peripheral surface of the small diameter cylindrical part 13b from the bending parts 18d and 19d to the outer openings 18a and 19a.
[0030]
Therefore, according to this embodiment, the same effect as the reference example can be obtained, and the ventilation grooves 18 and 19 are formed in a bent shape in a crank shape upward from the substantially central position, so that the bent portions 18d and 19d As in the second embodiment, the intrusion of muddy water from the outside can be effectively blocked.
[0031]
FIG. 9 shows the third embodiment, which is a further modification of the second embodiment, in which the ventilation grooves 18 and 19 are bent and formed into bent shapes from the bent portions 18d and 19d.
[0032]
Therefore, since each ventilation groove 18 and 19 is formed in a complicated shape such as a crank shape and a square shape, it is possible to more effectively block intrusion of muddy water and the like from the outer openings 18a and 19a. become.
[0033]
FIG. 10 shows a second reference example , in which protrusions 23 and 24 are provided at substantially the center position of the cross section of the inner peripheral surface of each of the ventilation grooves 18 and 19, and the protrusions 23 and 24 are used as a means for preventing crushing. is there. That is, each of the ventilation grooves 18 and 19 is not inclined with respect to the axial direction of the stub shaft 6a but is formed along the same direction, while each of the protrusions 23 and 24 has a substantially triangular cross section. The stub shaft 6a is formed in the direction of the axis X of the stub shaft 6a.
[0034]
Therefore, when the outer peripheral surface of the small-diameter cylindrical portion 13b fitted to the outer periphery of the stub shaft 6a is fastened with the boot band 14 when each component is assembled, the small-diameter cylindrical portion 13b is deformed in the reduced diameter direction, and each ventilation groove 18 is provided. , 19 begin to collapse, the projections 23, 24 elastically contact the outer peripheral surface of the stub shaft 6a in the axial direction, as indicated by the one-dot chain line in FIG. Thereby, further crushing of each ventilation groove 18 and 19 is prevented, and a predetermined passage sectional area can be secured.
[0035]
Therefore, the same effects as those of the first reference example can be obtained, and the protrusions 23 and 24 are simply provided. Therefore, the structure is simple and the cost can be reduced.
[0036]
Figure 11 shows a third reference example, a variation of the second reference example, a relatively large set of cross-sectional area of each ventilation groove 18 and 19, each of the two waves in a substantially central position of the inner circumferential surface thereof Shape protrusions 23a, 23b, 24a, and 24b were provided.
[0037]
Therefore, this embodiment can obtain the same effects as those of the second reference example .
[0038]
FIG. 12 shows a fourth reference example, in which two ventilation grooves 18 and 19 are formed on the inner peripheral surface of the small diameter cylindrical portion 13b along the axial direction of the stub shaft 6a. A groove portion 25 is formed in a position corresponding to between the air grooves 18 and 19 at a position corresponding to between the groove portions 25, and when the boot band 14 is tightened, the outer peripheral side of the small-diameter cylindrical portion 13 b centering on the groove portion 25 is the groove portion 25. The groove portion 25 is used as a crush prevention means.
[0039]
Therefore, this reference example can secure sufficient passage cross-sectional areas of the ventilation grooves 18 and 19 by the groove portion 25 formed integrally with the small-diameter cylindrical portion 13b, so that the same effect as the first reference example can be obtained.
[0040]
Figure 13 shows a fifth reference example, a modification of the fourth reference example, the outer peripheral surface of the small diameter cylinder portion 13b, the grooves 25a, 25b, 3 and 25c in the form sandwiching the ventilation groove 18, 19 Provided. Accordingly, the outer peripheral side of each small-diameter cylindrical portion 13b in the vicinity of the ventilation grooves 18 and 19 is more easily bent in the direction of diameter reduction, so that the passage cross-sectional area can be more reliably ensured.
[0041]
The groove portion 25 can be formed in a V-shaped cross section as shown in FIG.
[0042]
15 to 17 show other examples in which the formation position of the ventilation groove is changed, and the two ventilation grooves 28 and 29 are arranged not on the inner peripheral surface of the small diameter cylindrical portion 13b but on the outer peripheral surface of the end portion of the stub shaft 6a. Directly formed. That is, each of the ventilation grooves 28 and 29 is formed in a substantially rectangular shape in cross section, and is inclined at a predetermined angle with respect to the axial direction of the stub shaft 6a. Therefore, since the rigidity of the partition walls of the ventilation grooves 28 and 29 is high, there is no influence on the passage area even if the small-diameter cylindrical portion 13b is deformed and a sufficient cross-sectional area is always secured.
[0043]
Therefore, unlike the prior art, there is no need to use an air bleeding pipe or the like that is separate from the boot and the shaft member, so that the number of parts can be reduced, thereby improving the manufacturing work and the assembly work efficiency.
[0044]
In FIG. 18, 12 ventilation grooves 30 formed on the outer peripheral surface of the stub shaft 6 a are formed at 12 positions in the circumferential direction instead of two. Thereby, a larger passage cross-sectional area can be secured.
[0045]
The present invention is not limited to the configuration of each of the embodiments described above, and can be applied to other than the propeller shaft.
[0046]
It is also possible to apply a curing agent to the inner peripheral surface of each of the ventilation grooves 18 and 19 to cure the partition including the inner peripheral surface of the ventilation grooves 18 and 19 and to use the cured portion as a means for preventing collapse. It is.
[0047]
Further, technical ideas other than the claims that can be grasped from the embodiment will be described together with the effects thereof.
[0050]
A cylindrical portion at one end of the boot interposed between the connection mechanism provided on the end of (b) the shaft member and the shaft member, clamping and applied by the boot band to an end outer peripheral surface of the shaft member In the joint structure
A ventilation groove that communicates the inside and outside of the boot is formed on the inner circumferential surface of the cylindrical portion, and the inner circumferential surface of the cylindrical portion that constitutes the ventilation groove is hardened, and is prevented from being crushed by the cured portion. A joint structure characterized by comprising means.
[0051]
( B ) A cylindrical portion on one end side of the boot interposed between the shaft member and a coupling mechanism provided at the end portion of the shaft member is fastened to the outer peripheral surface of the end portion of the shaft member by a boot band. In the joint structure
A joint structure characterized in that a ventilation groove that communicates the inside and the outside of the boot is formed on the outer peripheral surface of the end portion of the shaft member.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of an essential part showing a reference example of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a main part of a propeller shaft to which the joint structure of this reference example is applied.
FIG. 5 is a main part plan view showing the first embodiment of the present invention .
FIG. 6 is a plan view of an essential part showing a second embodiment.
7 is a cross-sectional view taken along line CC in FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view of the main part of the present embodiment.
FIG. 9 is a plan view of an essential part showing a third embodiment.
FIG. 10 is a cross-sectional view of a main part showing a second reference example .
FIG. 11 is a cross-sectional view of an essential part showing a third reference example .
FIG. 12 is a cross-sectional view of a main part showing a fourth reference example .
FIG. 13 is a cross-sectional view of an essential part showing a fifth reference example .
FIG. 14 is a cross-sectional view of the main part showing another example of a ventilation groove.
FIG. 15 is a cross-sectional view of an essential part showing still another reference example of a ventilation groove formed on a stub shaft.
FIG. 16 is a cross-sectional view of a main part of the reference example .
17 is a cross-sectional view taken along the line DD of FIG.
FIG. 18 is a cross-sectional view of an essential part showing a reference example in which the number of ventilation grooves is increased.

Claims

A joint formed by fastening a tubular portion on one end side of a boot interposed between a shaft member and a coupling mechanism provided at an end portion of the shaft member to an outer peripheral surface of the end portion of the shaft member by a boot band. In structure
On the inner peripheral surface of the cylindrical portion, a ventilation groove that communicates the inside and outside of the boot is formed, and
The vent structure has at least one bent portion , and is formed to be inclined with respect to the axial direction of the shaft member .

The joint structure according to claim 1, wherein the ventilation groove is bent in a substantially rectangular shape on a plane.

The joint structure according to claim 1 or 2, wherein the ventilation groove is bent in a substantially crank shape along a width direction of the cylindrical portion.