JP4200839B2

JP4200839B2 - Housing structure in vehicle

Info

Publication number: JP4200839B2
Application number: JP2003199305A
Authority: JP
Inventors: 康夫秦
Original assignee: Suzuki Motor Co Ltd
Current assignee: Suzuki Motor Co Ltd
Priority date: 2003-07-18
Filing date: 2003-07-18
Publication date: 2008-12-24
Anticipated expiration: 2023-07-18
Also published as: JP2005035371A

Description

【０００１】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、車体前部を覆うカウリングを有し、ハンドルバーの回動操作により前輪が操舵されるようにされた自動二輪車等に適用される、車両における収容部構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車体前部がカウリングで覆われた自動二輪車等の車両において、ハンドルバーの下方のフロントパネル（カウリングの後部上部）に、物入れ用等のための箱状の収容部が設けられた収容部構造が知られている。この収容部構造では、例えば、収容部の上部に開口する開口部に開閉式の開閉蓋（リッド）が回動自在に取り付けられ、この開閉蓋を開閉して使用するように構成されるのが一般的である。
【０００３】
ところが、開閉蓋を開閉するとき、ハンドルバー、ハンドルカバー、スロットルケーブル等との干渉を避けるべく、収容部の開口部の高さ方向の位置、すなわち通常はフロントパネルの上面位置を、ハンドルバーからある程度離間させる必要がある。特に、ハンドルバーは略水平方向に回動するものであり、その回動軌跡を考慮して、ハンドルバーに開閉蓋が干渉しないように設計する必要がある。そのため、開口部の高さに制約が生じる結果、収容部の容積が圧迫されることとなる。
【０００４】
一方、収容部の容積を確保するために、仮に、開閉蓋の開蓋角度を小さく設定して、開口部をハンドルバーに極力近づけて構成すると、物の出し入れがしにくくなる。
【０００５】
そこで、下記特許文献１では、開口部を車両幅方向外側にいくにつれて下降するように傾斜させ、傾斜面の下部において、前後方向に沿って設けたヒンジ機構の支軸廻りに、開閉蓋が車体幅方向外側に回動するように構成し、使い勝手を向上させている。
【０００６】
【特許文献１】
特許３１６０９９４号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献１では、ライダーから視認される、開口部の開放された部分の面積（開放面積）が大きくないため、使い勝手向上の点で改善の余地があった。
【０００８】
また、収容部の容積を確保しつつ、開口部のライダーからみた開放面積を大きくするには、開口部の位置を高くすると共に、開閉蓋をスライド式に構成することも考えられる。しかし、そのようにすると、雨等の侵入防止のためのシール機構の設計が困難になるという問題がある。
【０００９】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、収容部の大きな容積を確保しつつ開口部を広く開放して使いやすくすると共に、閉蓋時のシール機構の採用が容易な構造を得ることができる車両における収容部構造を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項１の車両における収容部構造は、車体前部を覆うカウリングを有し、前記車体幅方向両側に延設されたハンドルバーの回動操作により前輪が操舵されるようにされた車両における収容部構造であって、前記ハンドルバーの下方において前記カウリングの後部上部に設けられ、前記ハンドルバーの回動軌跡と略平行な開口部を有する収容部と、前記収容部の前記開口部を覆うための開閉蓋とを有し、前記開口部に対して略平行に設けられた第１回動軸を中心に前記開閉蓋が前記ハンドルバーの回動軌跡に干渉しない範囲で上下方向に回動可能にされると共に、前記第１回動軸に略直交して設けられた第２回動軸を中心に前記開閉蓋が略水平方向に回動可能に構成されたことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【００１２】
（第１の実施の形態）
図１は、本発明の第１の実施の形態の車両における収容部構造が適用される自動二輪車の前頭部を示す左側面図である。図２（ａ）は、図１のＡ１部の概略拡大断面図、図２（ｂ）は、同図（ａ）のＡ２部の拡大図である。以降、前後左右の方向は、ライダーからみた方向を基準として用いる。
【００１３】
本自動二輪車１００は、例えばスクーター型に構成され、図示しない車体フレームにフロントフォーク４０が回動自在に支持される。フロントフォーク４０の下端部には前輪４１が支持され、フロントフォーク４０の図示しない上端部にはハンドルバー３９が固定される。ハンドルバー３９はハンドルカバー３８に被包され、前輪４１はフロントフェンダー４２に覆われている。ハンドルバー３９は、同図に示すＴＲ−ＴＲ線を含んだ面（以下、「回動軌跡ＴＲ」と称する）に沿って回動するようにされており、ハンドルバー３９を回動操作することで、前輪４１が操舵される。ハンドルバー３９の回動中心はやや後傾しており、従って、回動軌跡ＴＲを含む面は、水平面に対しやや前方が高くなっている。
【００１４】
自動二輪車１００の車体前頭部１００ａ（車体前部）はカウリング３０でほぼ覆われている。カウリング３０には、フロントパネル３３、フロントカウリング３１、ロアカウリング３２及びレッグシールド３４が含まれる。車体前頭部１００ａの最前部付近は前方からフロントカウリング３１に覆われ、後方からフロントパネル３３に覆われる。さらに、フロントカウリング３１の下方にはロアカウリング３２が繋がり、レッグシールド３４の下方に左右一対のステップボード４４が設けられる。レッグシールド３４の後方には、着座シート４３が設置される。ライダーは、着座シート３４に跨がって両手でハンドルバー３９を握り、両足を左右のステップボード４４に載せて自動二輪車１００を運転することができる。
【００１５】
フロントカウリング３１の先端部付近にはヘッドランプアッセンブリ３５が設けられ、フロントカウリング３１の上方には、小型のフロントカバー３６を介して、透明なウィンドシールド３７が備えられる。
【００１６】
フロントパネル３３の上面部３３ａ（図２参照）は、カウリング３０の後部上部に相当し、ここに、物入れとして用いられるフロントパネルボックスＦＰＢＯＸが設けられる。
【００１７】
図３（ａ）は、車体前頭部１００ａの左側部の部分外観図、図３（ｂ）は、フロントパネルボックスＦＰＢＯＸの近傍の拡大図である。
【００１８】
フロントパネルボックスＦＰＢＯＸは、フロントパネル３３の車体幅方向における左右両側に対称に配置される。２つのフロントパネルボックスＦＰＢＯＸの構成は、左右対称である点以外は同様であるので、以降、左側のフロントパネルボックスＦＰＢＯＸについて説明する。
【００１９】
フロントパネルボックスＦＰＢＯＸは、小物等が収容されるボックス部（以下、「収容部１」と称する）と、収容部１の開口部１ａを塞ぐための開閉蓋（以下、「リッド６」と称する）を含んで構成される。開口部１ａをほぼ含む面（収容部１の上端縁に平行な面）は、ハンドルバー３９の回動軌跡ＴＲ（図１参照）に対して略平行になっており、開口部１ａと回動軌跡ＴＲとの距離が短くなっている。
【００２０】
詳細は後述するように、本実施の形態では、図３（ｂ）に示すように、まず、「第１開蓋行程」で、フロントパネルボックスＦＰＢＯＸのリッド６の閉蓋状態から、後述する第１回動軸１３を中心として、リッド６を第１回動位置Ｐ１まで上方に回動させて開口部１ａを少しだけ開放させた後、次に「第２開蓋行程」で、後述する第２回動軸２３を中心として、リッド６を第２回動位置Ｐ２まで略水平に回動させて、開口部１ａを大きく開放させるようにしている。
【００２１】
次に、フロントパネルボックスＦＰＢＯＸの構造を説明する。図４及び図５は、左側のフロントパネルボックスＦＰＢＯＸの分解図である。図４は、フロントパネルボックスＦＰＢＯＸの主に固定側となる部品群を示し、図５はフロントパネルボックスＦＰＢＯＸの主に可動側となる部品群を示す。
【００２２】
フロントパネルボックスＦＰＢＯＸの固定側部品群には、図４に示すように、パネルボックス本体２２、ロック２及びロックスプリング１１が含まれ、可動側部品群には、図５に示すように、リッド６、リッドスプリング３（第１付勢手段）、アーム部５、ストッパ部材７（第２回動規制手段の一部、係合部材）、クッション部材１７（押圧手段）、ワッシャ１８及びスクリュー１９が含まれる。
【００２３】
図４に示すように、上記収容部１は、パネルボックス本体２２の後部１ｃに形成される。パネルボックス本体２２は、樹脂等で一体に形成され、収容部１の開口部１ａがフロントパネル３３の上面部３３ａとほぼ面一になるように、フロントパネル３３に埋め込まれるように設置される（図２（ａ）、（ｂ）参照）。また、パネルボックス本体２２には、収容部１の前部１ｂ側に、アーム収容室２５が収容部１に隣接して形成される（図４、図２（ｂ）参照）。アーム収容室２５内には、一対の回動軸取り付け用穴９と、スプリング端取り付け用穴２４とが設けられる。パネルボックス本体２２の後部１ｃには、スライドガイド部８が設けられる。
【００２４】
ロック２には、後述するリッド６のツメ部１４と係合する係止部１５が形成される。ロック２にはまた、スライドガイド部８と係合する図示しない被ガイド部が形成されており、この被ガイド部とスライドガイド部８とが摺接することで、ロック２が前後方向にスライド自在になっている。パネルボックス本体２２とロック２との間には、ロック２を常に後方に付勢するロックスプリング１１が介装される。図示はしないが、ロック２がロックスプリング１１により付勢されても、ロック２がパネルボックス本体２２と所定量以上離間しないように、ロック２とパネルボックス本体２２との間に、当接部及び被当接部等で成るストッパ機構が設けられている。
【００２５】
リッド６は、平面視（上方からみて）略菱形に形成され、図５に示すように、リッド６の下面６ｅにおいて、前部６ａの左側の角部６ｃには、第２回動軸２３が設けられる。リッド６の後部６ｂには、鉤状のツメ部１４が設けられる。また、リッド６の下面６ｅには、シール部６ｄが、収容部１の開口部１ａに対して嵌合的な形状に形成される。シール部６ｄには、図示しないシールクッション等のシール部材が取り付けられ、閉蓋時には開口部１ａが液密に密閉される。なお、開口部１ａのシール機構は、扉式に開閉するリッド６に適した機構であればよく、例示したものに限られない。
【００２６】
アーム部５には、リッド６の第２回動軸２３を回動自在に軸支するための穴５ａが形成される。第２回動軸２３を、後述するストッパ部材７を介して穴５ａに貫通させると、リッド６が、アーム部５に対して第２回動軸２３を中心として略水平方向（第２回動軸２３に直交する面に平行な回動方向）に回動自在になる。
【００２７】
アーム部５には、第１回動軸１３が両方向に突出して設けられる。第１回動軸１３は、穴５ａの軸方向に直交する方向に延設され、第２回動軸２３とも直交することになる。アーム部５は、図２（ｂ）に示すように、第１回動軸１３が車体幅方向に対して略平行となるように配置される。図５において第１回動軸１３の図示されていない側の端部（右端部）には、リッドスプリング３が嵌合されると共に、リッドスプリング３の一端部３ａがアーム部５の図示しない穴に挿通される。そして、図４に示すパネルボックス本体２２の１対の回動軸取り付け用穴９に第１回動軸１３の両端部が挿通され、さらに、リッドスプリング３の他端部３ｂがパネルボックス本体２２のスプリング端取り付け用穴２４に挿通される。このようにされると、アーム部５がパネルボックス本体２２に対して、第１回動軸１３を中心として回動自在となると共に、リッドスプリング３により、アーム部５が、上方、すなわち、図２（ｂ）の反時計方向に付勢される。
【００２８】
また、アーム部５の反リッド側面５ｂには、第２回動軸２３を中心としたリッド６の回動角度を規制するためのストッパ２０（２０Ａ、２０Ｂ）（第２回動規制手段の一部、第１、第２当接部）が設けられると共に、リッド６を所定の位置で安定させるための突起部２１（２１Ａ、２１Ｂ）（第１、第２突起部）がストッパ２０Ａ、２０Ｂにそれぞれ隣接して突設される。
【００２９】
図５に示すように、ストッパ部材７には、外周部に突部７ａが延設されると共に、アーム部５側の面に嵌入部７ｂが突設されている。クッション部材１７はゴム等の弾性部材で構成されるが、バネ等で構成してもよい。
【００３０】
また、図２（ｂ）に示すように、アーム部５の内側面５ｃには、アーム部５の上方への回動終了位置（リッド６の第１回動位置Ｐ１に相当する）を規制するためのストッパ１６（第１回動規制手段の一部）が取り付けられる。
【００３１】
アーム部５の反リッド側面５ｂ方向から、アーム部５の穴５ａに、ストッパ部材７の嵌入部７ｂを嵌入し、その反対方向から嵌入部７ｂ内にリッド６の第２回動軸２３を挿通嵌合する。そして、再び反リッド側面５ｂ方向から、クッション部材１７を第２回動軸２３に対して挿通状態にし、さらに、ワッシャ１８を介装させてスクリュー１９を螺合する。すると、第２回動軸２３を中心として、アーム部５に対して、リッド６と共にストッパ部材７、クッション部材１７、ワッシャ１８及びスクリュー１９が回動自在になる。
【００３２】
フロントパネルボックスＦＰＢＯＸをフロントパネル３３に取り付けるには、まず、図４に示す固定側部品群及び図５に示す可動側部品群をそれぞれ組み付け、両者を組み付ける。その際、上述した通り、パネルボックス本体２２の１対の回動軸取り付け用穴９に第１回動軸１３の両端部を挿通すると共に、リッドスプリング３の他端部３ｂをパネルボックス本体２２のスプリング端取り付け用穴２４に挿通する。そして、パネルボックス本体２２のアーム収容室２５にアーム部５が収容されるように、固定側部品群と可動側部品群とのアセンブリをフロントパネル３３に固定する。
【００３３】
そして、リッド６を下方に回動させてリッド６のツメ部１４をロック２の係止部１５に係合させると、閉蓋状態となる。リッド６を閉じる際、ツメ部１４と係止部１５の関係によって、ロック２が前方に一旦移動した後、再び後方に移動して、ツメ部１４と係止部１５との係合状態が安定する。これらツメ部１４及び係止部１５で、リッド６の閉蓋状態を維持する「閉蓋状態維持手段」が構成される。
【００３４】
このようにしてフロントパネルボックスＦＰＢＯＸの取り付けがなされる。このとき、第１回動軸１３は、車体幅方向にほぼ沿っており、収容部１の開口部１ａとは略平行になっている。フロントパネルボックスＦＰＢＯＸは、次のような操作で使用される。
【００３５】
まず、ロック２を前方に押すことで、ツメ部１４と係止部１５との係合を解くと、リッドスプリング３による付勢力によって、第１回動軸１３を中心として、リッド６がアーム部５等と共に、閉蓋状態（リッド６の回動開始位置）から上方に自動的に回動する。そして、ストッパ１６がフロントパネル３３のストッパ当接部３３ｂ（図２（ｂ）参照）（第１回動規制手段の一部）に当接することで、リッド６がアーム部５等と共に図３（ａ）、（ｂ）に示す第１回動位置Ｐ１に達して止まる（第１開蓋行程）。
【００３６】
第１開蓋行程における回動角度は、リッド６の後部６ｂが回動軌跡ＴＲと干渉せず、且つ第２開蓋行程においてリッド６が略水平方向へ回動するのに支障がない程度で足り、僅かな隙間ができる程度の角度でよい。このように最小限の角度とすることで、ハンドルバー３９の操作に支障がない範囲で、開口部１ａの高さ方向の位置をハンドルバー３９に極力近付ける設計が容易になっている。
【００３７】
次に、リッド６を、略水平方向に、車体幅方向左側に向かって（平面視時計方向に）回動させる。ここで、ストッパ部材７がリッド６に連動して回動し、その突部７ａがストッパ２０Ａに当接することで、リッド６の第２開蓋行程における回動開始位置が規制される。リッド６は、第１開蓋行程の全行程に亘って、第２開蓋行程における回動開始位置を維持するので、リッド６の第２開蓋行程における回動開始位置は、リッド６の第１回動位置Ｐ１にも相当する。また、ストッパ部材７の突部７ａがストッパ２０Ｂに当接することで、リッド６の第２開蓋行程における回動終了位置、すなわち上記第２回動位置Ｐ２が規制される。
【００３８】
ところで、クッション部材１７は、ストッパ部材７をアーム部５の反リッド側面５ｂの方向に常に押圧している。このことに加えて、ストッパ部材７の直径が比較的大きく形成されており、広い面で反リッド側面５ｂと摺接することから、リッド６がアーム部５に対してがたつくことなく、円滑に回動する。
【００３９】
また、反リッド側面５ｂにおいて、突起部２１Ａ、２１Ｂは、ストッパ２０Ａ、２０Ｂよりも高さが低くなっており、第２開蓋行程において、リッド６を適当な力で回動させれば、ストッパ部材７の突部７ａが、クッション部材１７による押圧力に抗して突起部２１Ａ、２１Ｂを乗り越えるようになっている。例えば、リッド６を適当な力で平面視時計方向（第２開蓋行程における往方向）に回動させると、突部７ａが、突起部２１Ｂを乗り越えてストッパ２０Ｂに当接する。このとき、軽微な力では、突部７ａが逆方向（第２開蓋行程における復方向）に向かって突起部２１Ｂを乗り越えないため、突部７ａが突起部２１Ｂとストッパ２０Ｂとの間に挟まれた状態となる。これにより、リッド６が、第２回動位置Ｐ２で、略固定されたのと同様に安定的に静止する。第１回動位置Ｐ１についても同様で、突部７ａが突起部２１Ａとストッパ２０Ａとの間に挟まれ、リッド６が安定静止する。
【００４０】
第１回動位置Ｐ１では、リッド６がわずかに開いているだけであるが、リッド６が第２回動位置Ｐ２に位置すると、図３（ｂ）に示すように、収容部１の開口部１ａは大きく開放され、ライダーからみても十分な開口面積が生じる。従って、物の出し入れ作業が行いやすい。ところで、第２開蓋行程におけるリッド６の回動範囲は、開口部１ａが十分に開放される程度であればよく、例えば、９０°（所定角度）に設定される。
【００４１】
リッド６を閉める場合は、逆の行程を辿る。まず、リッド６を平面視反時計方向に回動させて第１回動位置Ｐ１に位置させ、下方に手等で押下してツメ部１４と係止部１５とを係合させると、フロントパネルボックスＦＰＢＯＸが閉蓋状態に復帰する。また、上述したように、右側のフロントパネルボックスＦＰＢＯＸについては、左右方向への動作が異なるだけで、構成、作用は同様である。
【００４２】
本実施の形態によれば、カウリング３０の後部上部であるフロントパネル３３の上面部３３ａに収容部１の開口部１ａを配置し、第１開蓋行程で、リッド６が、第１回動軸１３を中心としてハンドルバー３９の回動軌跡ＴＲと干渉しない範囲で上下方向に必要最低限回動するので、開口部１ａの高さを高く設定でき、その結果、収容部１の深さを深く設定できることから、収容部１の大きな容積を確保することができる。また、第２開蓋行程で、リッド６が、第１回動軸１３と直交する第２回動軸２３を中心として略水平方向に回動するので、開口部１ａを大きく開放して物の出し入れを容易にすることができる。しかも、第１開蓋行程ではリッド６が扉式に開閉されるので、シール部６ｄにシールクッションを設ける等によってシール機構を容易に実現でき、スライド式に比し、シール機構の採用が容易である。よって、収容部の大きな容積を確保しつつ開口部を広く開放して使いやすくすると共に、閉蓋時のシール機構の採用が容易な構造を得ることができる。
【００４３】
本実施の形態によればまた、リッド６が略菱形を呈し、第２回動軸２３はリッド６の外側である角部６ｃに配置されたので、例えば、第２回動軸２３がリッド６の平面視中央近傍に配置される場合や、リッド６が円形である場合等に比し、第２回動軸２３を中心に９０°程度回動させた場合における開口部１ａの開放面積を大きくするのに有利である。また、例えば、第２回動軸２３を、リッド６の前部６ａにおける中央や車体中心側寄りに配置した場合に比し、リッド６の前方に配置される他の部品との干渉回避が容易であるので、開口部１ａの前方への奥行きを長くとる設計が行いやすい点でも有利である。これらの観点からは、リッド６は、略菱形でなくても、略矩形であればよく、その前部外側の角部に第２回動軸２３を配すればよい。
【００４４】
また、リッドスプリング３を設けると共に、ストッパ１６及びストッパ当接部３３ｂで第１開蓋行程における回動終了位置を規制するようにしたので、ロック２を押すだけで、リッド６が上方に自動的に少し開いて止まり、操作が容易で、且つリッド６の施錠状態の判別も容易である。
【００４５】
また、ストッパ部材７の突部７ａとストッパ２０との当接により、第２開蓋行程におけるリッド６の回動角度を規制したので、リッド６の回動に節度を設けて使いやすい。さらに、クッション部材１７を設け、ストッパ部材７を常に押圧し、第２回動軸２３を中心にリッド６を回動させたとき、ストッパ部材７の突部７ａが突起部２１とストッパ２０との間に挟まれ、リッド６が第１回動位置Ｐ１または第２回動位置Ｐ２で安定静止するように構成したので、リッド６の開閉操作及び物の出し入れ作業が行いやすい。
【００４６】
（第２の実施の形態）
本発明の第２の実施の形態では、第２開蓋行程においてリッドの外側への回動方向にリッドを付勢する付勢手段を追加した点が第１の実施の形態と異なり、その他は第１の実施の形態と同様である。
【００４７】
図６は、本発明の第２の実施の形態における左側のフロントパネルボックスの可動側部品群の一部を示す分解図である。本実施の形態においても、フロントパネルボックスは、フロントパネル３３の車体幅方向における左右両側に対称に配置され、それらの構成は、左右対称である点以外は同様であるので、以降、左側のフロントパネルボックスについて説明する。
【００４８】
同図に示すように、本実施の形態では、第１の実施の形態に対し、リッド６に代えてリッド５１、アーム部５に代えてアーム部５３を設け、さらに付勢手段としてリッドスプリング５２（第２付勢手段）を追加している。リッド５１には、リッド６に比しやや長い円筒部５４と、穴５４とが設けられる。アーム部５３には、穴５３ａが設けられる。その他の構成はリッド６、アーム部５３と同様である。
【００４９】
リッドスプリング５２をリッド５１の円筒部５４に嵌合すると共に、リッドスプリング５２の一端部５２ａをアーム部５３の穴５３ａに挿通する。さらに、リッド５１を平面視時計方向に９０°回転させた状態で、リッドスプリング５２の他端部５２ｂをリッド５１の穴５４に挿通する。すなわち、第２開蓋行程においてリッドスプリング５２によるリッド５１への車体幅方向外側への付勢力が常にかかるように、予めリッド５１をひねってリッドスプリング５２を組み付ける。
【００５０】
かかる構成において、ロック２を前方に押してツメ部１４と係止部１５との係合を解くと、リッドスプリング５２による付勢力によって、第１回動軸１３を中心として、リッド５１がアーム部５等と共に上方に自動的に回動する。それと同時に、リッド５１は、第２回動軸２３を中心として、略水平方向に、車体幅方向左側に向かって（平面視時計方向に）自動的に回動する。
【００５１】
本実施の形態によれば、第１の実施の形態と同様の押下を奏するだけでなく、ロック２による閉蓋状態を解除すれば、リッド５１が自動的に上方に少し開くと共に、外側にも自動的に回動し、開口部１ａが速やかに開放状態となるので、１回の操作で開蓋を行え、開蓋操作が容易になる。
【００５２】
なお、本実施の形態では、リッドスプリング５２による付勢力によりリッド５１が第２回動位置Ｐ２で安定するので、アーム部５３に突起部２１を設ける必要はない。
【００５３】
なお、第１、第２の実施の形態では、本発明の収容部構造が自動二輪車に適用される場合を例示したが、これに限るものでなく、例えば、バギー等のように、車体幅方向両側に延設されたハンドルバーの回動操作により前輪が操舵されるような３輪以上の車両にも適用可能である。
【００５４】
なお、第１、第２の実施の形態では、フロントパネルボックスは物入れであるとしたが、これに限るものでなく、例えば、フューエルタンクやヒューズ等、開閉機構を必要とする部分に本発明の収容部構造を適用してもよい。
【００５５】
なお、フロントパネルボックスは、フロントパネル３３の車体幅方向における左右両側に設けたが、いずれか一方、または中央部に設けてもよい。
【００５６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、収容部の大きな容積を確保しつつ開口部を広く開放して使いやすくすると共に、閉蓋時のシール機構の採用が容易な構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態の車両における収容部構造が適用される自動二輪車の前頭部を示す左側面図である。
【図２】図１のＡ１部の概略拡大断面図（図（ａ））及び同図（ａ）のＡ２部の拡大図（図（ｂ））である。
【図３】車体前頭部の左側部の部分外観図（図（ａ））及びフロントパネルボックスの近傍の拡大図（図（ｂ））である。
【図４】フロントパネルボックスの主に固定側となる部品群を示す分解図である。
【図５】フロントパネルボックスの主に可動側となる部品群を示す分解図である。
【図６】本発明の第２の実施の形態における左側のフロントパネルボックスの可動側部品群の一部を示す分解図である。
【符号の説明】
１収容部
１ａ開口部
２ロック
３リッドスプリング（第１付勢手段）
５、５３アーム部
６、５１リッド（開閉蓋）
６ａ前部
６ｃ角部
７ストッパ部材（第２回動規制手段の一部、係合部材）
１３第１回動軸
１４ツメ部（閉蓋状態維持手段の一部）
１５係止部（閉蓋状態維持手段の一部）
１６ストッパ（第１回動規制手段の一部）
１７クッション部材（押圧手段）
２０ストッパ（第２回動規制手段の一部、第１、第２当接部）
２１突起部（第１、第２突起部）
２３第２回動軸
３０カウリング
３３フロントパネル
３３ａ上面部（カウリングの後部上部）
３３ｂストッパ当接部（第１回動規制手段の一部）
３９ハンドルバー
４１前輪
５２リッドスプリング（第２付勢手段）
１００自動二輪車
１００ａ車体前頭部（車体前部）
ＦＰＢＯＸフロントパネルボックス
Ｐ１第１回動位置
Ｐ２第２回動位置
ＴＲ回動軌跡[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to a housing structure in a vehicle that has a cowling that covers a front portion of a vehicle body and is applied to a motorcycle or the like in which a front wheel is steered by a turning operation of a handlebar.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a motorcycle such as a motorcycle whose front part of the vehicle body is covered with a cowling, a storage part in which a box-shaped storage part for storing a container is provided on the front panel below the handlebar (upper rear part of the cowling) The structure is known. In this housing portion structure, for example, an openable / closable opening / closing lid (lid) is rotatably attached to an opening portion opened at the upper portion of the housing portion, and the opening / closing lid is opened and closed for use. It is common.
[0003]
However, when opening and closing the open / close lid, to avoid interference with the handlebar, handlebar cover, throttle cable, etc., the position in the height direction of the opening of the housing, that is, usually the top surface position of the front panel, is separated from the handlebar. It needs to be separated to some extent. In particular, the handlebar rotates in a substantially horizontal direction, and it is necessary to design the handlebar so that the opening / closing lid does not interfere with the handlebar in consideration of the rotation trajectory. For this reason, as a result of the restriction on the height of the opening, the volume of the accommodating portion is compressed.
[0004]
On the other hand, if the opening angle of the opening / closing lid is set to be small and the opening is made as close as possible to the handlebar in order to secure the capacity of the accommodating portion, it becomes difficult to put in and out things.
[0005]
Therefore, in Patent Document 1 below, the opening is inclined so as to descend toward the outside in the vehicle width direction, and an opening / closing lid is provided around the support shaft of the hinge mechanism provided along the front-rear direction at the lower part of the inclined surface. It is configured to rotate outward in the width direction, improving usability.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3160994
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-mentioned Patent Document 1, since the area (open area) of the opened portion that is visually recognized by the rider is not large, there is room for improvement in terms of improvement in usability.
[0008]
In order to increase the open area of the opening as viewed from the rider while securing the capacity of the housing, it is conceivable that the position of the opening is increased and the open / close lid is configured to be slidable. However, when doing so, there is a problem that it becomes difficult to design a seal mechanism for preventing rain and the like from entering.
[0009]
The present invention has been made to solve the above-described problems of the prior art, and its object is to make the opening portion wide open and easy to use while securing a large volume of the accommodating portion, and to provide a sealing mechanism at the time of closing the lid. It is in providing the accommodating part structure in the vehicle which can obtain the structure where adoption of this is easy.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the housing structure in the vehicle according to claim 1 of the present invention has a cowling that covers the front portion of the vehicle body, and the front wheels are turned by rotating the handlebars extending on both sides in the vehicle body width direction. A housing portion structure in a vehicle to be steered, the housing portion being provided at an upper rear portion of the cowling below the handlebar and having an opening portion substantially parallel to a turning locus of the handlebar; An opening / closing lid for covering the opening of the housing portion, and the opening / closing lid follows a rotation locus of the handlebar about a first rotation shaft provided substantially parallel to the opening. The upper and lower lids can be rotated in the vertical direction within a range that does not interfere with each other, and the opening / closing lid can be rotated in a substantially horizontal direction around a second rotation shaft provided substantially orthogonal to the first rotation shaft. It is characterized by that.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0012]
(First embodiment)
FIG. 1 is a left side view showing a front part of a motorcycle to which a housing structure in a vehicle according to a first embodiment of the present invention is applied. 2A is a schematic enlarged cross-sectional view of the A1 portion of FIG. 1, and FIG. 2B is an enlarged view of the A2 portion of FIG. Hereinafter, the front, rear, left, and right directions are based on the direction seen from the rider.
[0013]
The motorcycle 100 is configured, for example, as a scooter type, and a front fork 40 is rotatably supported by a body frame (not shown). A front wheel 41 is supported on the lower end portion of the front fork 40, and a handle bar 39 is fixed to an upper end portion (not shown) of the front fork 40. The handle bar 39 is encased in a handle cover 38, and the front wheel 41 is covered with a front fender 42. The handle bar 39 is configured to rotate along a surface including the TR-TR line (hereinafter referred to as “rotation locus TR”) shown in FIG. Thus, the front wheel 41 is steered. The rotation center of the handle bar 39 is slightly inclined backward, and therefore, the surface including the rotation locus TR is slightly higher in front of the horizontal plane.
[0014]
A front body 100a (a front part of the vehicle body) of the motorcycle 100 is substantially covered with a cowling 30. The cowling 30 includes a front panel 33, a front cowling 31, a lower cowling 32, and a leg shield 34. A front cowling 31 is covered from the front by the front cowling 31 and a front panel 33 from the rear. Further, a lower cowling 32 is connected below the front cowling 31, and a pair of left and right step boards 44 is provided below the leg shield 34. A seating seat 43 is installed behind the leg shield 34. The rider can drive the motorcycle 100 by straddling the seating seat 34 and holding the handlebar 39 with both hands and placing both feet on the left and right step boards 44.
[0015]
A headlamp assembly 35 is provided near the front end of the front cowling 31, and a transparent windshield 37 is provided above the front cowling 31 via a small front cover 36.
[0016]
The upper surface portion 33a (see FIG. 2) of the front panel 33 corresponds to the upper rear portion of the cowling 30, and a front panel box FPBOX used as a container is provided here.
[0017]
3A is a partial external view of the left side portion of the vehicle frontal head 100a, and FIG. 3B is an enlarged view of the vicinity of the front panel box FPBOX.
[0018]
The front panel box FPBOX is disposed symmetrically on both the left and right sides of the front panel 33 in the vehicle body width direction. The configurations of the two front panel boxes FPBOX are the same except that they are bilaterally symmetric. Therefore, the left front panel box FPBOX will be described below.
[0019]
The front panel box FPBOX has a box portion (hereinafter referred to as “accommodating portion 1”) in which small items are accommodated, and an opening / closing lid (hereinafter referred to as “lid 6”) for closing the opening 1a of the accommodating portion 1. It is comprised including. A surface substantially including the opening 1a (a surface parallel to the upper end edge of the accommodating portion 1) is substantially parallel to the rotation trajectory TR (see FIG. 1) of the handle bar 39, and rotates with the opening 1a. The distance from the trajectory TR is shortened.
[0020]
As will be described later in detail, in the present embodiment, as shown in FIG. 3B, first, in the “first opening process”, the lid 6 of the front panel box FPBOX is closed from the closed state described later. The lid 6 is pivoted upward about the first pivot shaft 13 to the first pivot position P1 to slightly open the opening 1a, and then a “second opening process” described later. The lid 6 is pivoted substantially horizontally around the second pivot shaft 23 to the second pivot position P2, so that the opening 1a is largely opened.
[0021]
Next, the structure of the front panel box FPBOX will be described. 4 and 5 are exploded views of the left front panel box FPBOX. 4 shows a part group mainly on the fixed side of the front panel box FPBOX, and FIG. 5 shows a part group mainly on the movable side of the front panel box FPBOX.
[0022]
As shown in FIG. 4, the fixed side parts group of the front panel box FPBOX includes a panel box body 22, a lock 2 and a lock spring 11. The movable side parts group includes a lid 6 as shown in FIG. , A lid spring 3 (first biasing means), an arm portion 5, a stopper member 7 (a part of the second rotation restricting means, an engaging member), a cushion member 17 (pressing means), a washer 18 and a screw 19. It is.
[0023]
As shown in FIG. 4, the housing portion 1 is formed in the rear portion 1 c of the panel box body 22. The panel box main body 22 is integrally formed of resin or the like, and is installed so as to be embedded in the front panel 33 so that the opening 1a of the housing portion 1 is substantially flush with the upper surface portion 33a of the front panel 33 ( (Refer FIG. 2 (a), (b)). In the panel box body 22, an arm storage chamber 25 is formed adjacent to the storage portion 1 on the front portion 1b side of the storage portion 1 (see FIGS. 4 and 2B). In the arm accommodating chamber 25, a pair of rotation shaft mounting holes 9 and a spring end mounting hole 24 are provided. A slide guide portion 8 is provided at the rear portion 1c of the panel box main body 22.
[0024]
The lock 2 is formed with a locking portion 15 that engages with a claw portion 14 of the lid 6 described later. The lock 2 is also formed with a guided portion (not shown) that engages with the slide guide portion 8, and the guided portion and the slide guide portion 8 are in sliding contact so that the lock 2 is slidable in the front-rear direction. It has become. Between the panel box main body 22 and the lock 2, a lock spring 11 that constantly biases the lock 2 backward is interposed. Although not shown, even if the lock 2 is urged by the lock spring 11, the abutment portion and the panel box body 22 are arranged between the lock 2 and the panel box body 22 so that the lock 2 is not separated from the panel box body 22 by a predetermined amount or more. A stopper mechanism including a contacted portion or the like is provided.
[0025]
The lid 6 is formed in a substantially diamond shape in plan view (as viewed from above), and as shown in FIG. 5, a second rotating shaft 23 is provided at the left corner 6c of the front portion 6a on the lower surface 6e of the lid 6. Provided. On the rear portion 6b of the lid 6, a hook-shaped claw portion 14 is provided. Further, a seal portion 6 d is formed on the lower surface 6 e of the lid 6 so as to be fitted to the opening portion 1 a of the housing portion 1. A seal member such as a seal cushion (not shown) is attached to the seal portion 6d, and the opening 1a is liquid-tightly sealed when the lid is closed. In addition, the sealing mechanism of the opening part 1a should just be a mechanism suitable for the lid 6 opened and closed like a door type, and is not restricted to what was illustrated.
[0026]
The arm portion 5 is formed with a hole 5a for pivotally supporting the second rotation shaft 23 of the lid 6. When the second rotation shaft 23 is passed through the hole 5a through a stopper member 7 described later, the lid 6 is substantially horizontal (second rotation) with respect to the arm portion 5 about the second rotation shaft 23. It is possible to rotate in a direction that is parallel to a plane orthogonal to the shaft 23.
[0027]
The arm portion 5 is provided with a first rotation shaft 13 protruding in both directions. The first rotation shaft 13 extends in a direction orthogonal to the axial direction of the hole 5 a and is also orthogonal to the second rotation shaft 23. As shown in FIG. 2B, the arm portion 5 is disposed such that the first rotation shaft 13 is substantially parallel to the vehicle body width direction. In FIG. 5, the lid spring 3 is fitted to the end portion (right end portion) of the first rotation shaft 13 which is not shown, and one end portion 3 a of the lid spring 3 is a hole (not shown) of the arm portion 5. Is inserted. Then, both ends of the first rotation shaft 13 are inserted into the pair of rotation shaft attachment holes 9 of the panel box main body 22 shown in FIG. 4, and the other end 3b of the lid spring 3 is connected to the panel box main body 22. The spring end mounting hole 24 is inserted into the hole. If it does in this way, while the arm part 5 will be rotatable with respect to the panel box main body 22 centering on the 1st rotation axis | shaft 13, the arm part 5 will be upward, ie, FIG. 2 (b) is urged counterclockwise.
[0028]
Further, a stopper 20 (20A, 20B) for restricting the rotation angle of the lid 6 around the second rotation shaft 23 (one of the second rotation restriction means) is provided on the anti-lid side surface 5b of the arm portion 5. , First and second contact portions), and protrusions 21 (21A and 21B) (first and second protrusions) for stabilizing the lid 6 at predetermined positions are provided on the stoppers 20A and 20B. Each projecting adjacent.
[0029]
As shown in FIG. 5, the stopper member 7 has a protruding portion 7 a extending on the outer peripheral portion and a fitting portion 7 b protruding on the surface on the arm portion 5 side. The cushion member 17 is made of an elastic member such as rubber, but may be made of a spring or the like.
[0030]
Further, as shown in FIG. 2 (b), on the inner side surface 5c of the arm portion 5, the upward end position of the arm portion 5 (corresponding to the first rotational position P1 of the lid 6) is restricted. A stopper 16 (a part of the first rotation restricting means) is attached.
[0031]
The insertion part 7b of the stopper member 7 is inserted into the hole 5a of the arm part 5 from the direction opposite to the lid side surface 5b of the arm part 5, and the second rotation shaft 23 of the lid 6 is inserted into the insertion part 7b from the opposite direction. Mating. Then, the cushion member 17 is again inserted into the second rotating shaft 23 from the opposite lid side surface 5b direction, and the screw 19 is screwed with the washer 18 interposed. Then, the stopper member 7, the cushion member 17, the washer 18, and the screw 19 are rotatable with respect to the arm portion 5 with respect to the arm portion 5 around the second rotation shaft 23.
[0032]
In order to attach the front panel box FPBOX to the front panel 33, first, the fixed side component group shown in FIG. 4 and the movable side component group shown in FIG. 5 are respectively assembled, and both are assembled. At that time, as described above, both ends of the first rotation shaft 13 are inserted into the pair of rotation shaft mounting holes 9 of the panel box main body 22, and the other end 3 b of the lid spring 3 is connected to the panel box main body 22. Is inserted into the spring end mounting hole 24. Then, the assembly of the fixed side component group and the movable side component group is fixed to the front panel 33 so that the arm portion 5 is accommodated in the arm accommodating chamber 25 of the panel box body 22.
[0033]
Then, when the lid 6 is rotated downward and the claw portion 14 of the lid 6 is engaged with the engaging portion 15 of the lock 2, the lid is closed. When the lid 6 is closed, due to the relationship between the claw portion 14 and the locking portion 15, the lock 2 once moves forward and then moves back again, so that the engagement state between the claw portion 14 and the locking portion 15 is stable. To do. The claw portion 14 and the locking portion 15 constitute “closed state maintaining means” for maintaining the closed state of the lid 6.
[0034]
In this way, the front panel box FPBOX is attached. At this time, the first rotation shaft 13 is substantially along the vehicle body width direction and is substantially parallel to the opening 1 a of the housing portion 1. The front panel box FPBOX is used in the following operation.
[0035]
First, when the engagement between the claw portion 14 and the locking portion 15 is released by pushing the lock 2 forward, the lid 6 is moved around the first rotation shaft 13 by the urging force of the lid spring 3. Together with 5 etc., it automatically rotates upward from the closed state (the rotation start position of the lid 6). The stopper 16 abuts against a stopper abutting portion 33b (see FIG. 2B) (a part of the first rotation restricting means) of the front panel 33, so that the lid 6 together with the arm portion 5 and the like is shown in FIG. The first rotation position P1 shown in a) and (b) is reached and stopped (first opening process).
[0036]
The rotation angle in the first opening stroke is such that the rear portion 6b of the lid 6 does not interfere with the rotation trajectory TR and does not hinder the lid 6 from rotating in a substantially horizontal direction in the second opening stroke. An angle that is sufficient and allows a slight gap is sufficient. With such a minimum angle, it is easy to design the position of the opening 1a in the height direction as close as possible to the handle bar 39 within a range that does not hinder the operation of the handle bar 39.
[0037]
Next, the lid 6 is rotated in the substantially horizontal direction toward the left in the vehicle body width direction (clockwise in plan view). Here, the stopper member 7 is rotated in conjunction with the lid 6, and the protrusion 7 a abuts against the stopper 20 </ b> A, whereby the rotation start position of the lid 6 in the second lid opening process is regulated. Since the lid 6 maintains the rotation start position in the second opening stroke over the entire stroke of the first opening stroke, the rotation starting position in the second opening stroke of the lid 6 is the first position of the lid 6. It corresponds also to 1 rotation position P1. Further, when the protrusion 7a of the stopper member 7 abuts against the stopper 20B, the rotation end position in the second opening process of the lid 6, that is, the second rotation position P2 is restricted.
[0038]
By the way, the cushion member 17 always presses the stopper member 7 in the direction of the anti-lid side surface 5 b of the arm portion 5. In addition to this, the stopper member 7 has a relatively large diameter, and slides smoothly against the anti-lid side surface 5b on a wide surface, so that the lid 6 rotates smoothly without rattling against the arm portion 5. To do.
[0039]
On the anti-lid side surface 5b, the protrusions 21A and 21B are lower in height than the stoppers 20A and 20B. If the lid 6 is rotated with an appropriate force in the second opening process, the stoppers 21A and 21B The protrusion 7a of the member 7 gets over the protrusions 21A and 21B against the pressing force by the cushion member 17. For example, when the lid 6 is rotated in a clockwise direction in plan view (forward direction in the second lid opening stroke) with an appropriate force, the protrusion 7a gets over the protrusion 21B and comes into contact with the stopper 20B. At this time, since the projection 7a does not get over the projection 21B in the reverse direction (the backward direction in the second opening process) with a slight force, the projection 7a is sandwiched between the projection 21B and the stopper 20B. It will be in the state. Thereby, the lid 6 is stably stopped at the second rotation position P <b> 2 similarly to being substantially fixed. The same applies to the first rotation position P1, and the protrusion 7a is sandwiched between the protrusion 21A and the stopper 20A, and the lid 6 is stably stationary.
[0040]
At the first rotation position P1, the lid 6 is only slightly opened, but when the lid 6 is positioned at the second rotation position P2, as shown in FIG. 1a is greatly opened, and a sufficient opening area is generated from the viewpoint of the rider. Therefore, it is easy to take in and out things. By the way, the rotation range of the lid 6 in the second opening process is only required to allow the opening 1a to be sufficiently opened, and is set to 90 ° (predetermined angle), for example.
[0041]
When the lid 6 is closed, the reverse process is followed. First, when the lid 6 is rotated counterclockwise in plan view to be positioned at the first rotation position P1 and pressed downward with a hand or the like to engage the claw portion 14 and the locking portion 15, the front panel The box FPBOX returns to the closed state. Further, as described above, the right-side front panel box FPBOX has the same configuration and operation except that the operation in the left-right direction is different.
[0042]
According to the present embodiment, the opening portion 1a of the housing portion 1 is disposed on the upper surface portion 33a of the front panel 33, which is the rear upper portion of the cowling 30, and the lid 6 is moved to the first rotation shaft in the first opening process. 13, the opening 1 a can be set to a high height, and as a result, the depth of the housing 1 can be increased. Since it can set, the big volume of the accommodating part 1 is securable. Further, in the second opening process, the lid 6 rotates in a substantially horizontal direction around the second rotation shaft 23 orthogonal to the first rotation shaft 13, so that the opening 1 a is largely opened to It is possible to easily take in and out. In addition, since the lid 6 is opened and closed in the first opening process, the seal mechanism can be easily realized by providing a seal cushion on the seal portion 6d, and the seal mechanism is easier to adopt than the slide type. is there. Therefore, it is possible to obtain a structure in which the opening portion is wide open for easy use while ensuring a large volume of the accommodating portion, and the seal mechanism at the time of closing is easily adopted.
[0043]
Further, according to the present embodiment, the lid 6 has a substantially rhombus shape, and the second rotation shaft 23 is disposed at the corner portion 6c that is the outside of the lid 6. For example, the second rotation shaft 23 is the lid 6 The opening area of the opening 1a when the lid 6 is rotated about 90 ° around the second rotation shaft 23 is larger than the case where it is arranged near the center of the plane view of FIG. It is advantageous to do. Further, for example, compared with the case where the second rotation shaft 23 is arranged near the center of the front portion 6a of the lid 6 or the vehicle body center side, it is easy to avoid interference with other parts arranged in front of the lid 6. Therefore, it is advantageous in that it is easy to perform a design in which the depth toward the front of the opening 1a is increased. From these viewpoints, the lid 6 does not have to be approximately diamond-shaped, but may be approximately rectangular, and the second rotation shaft 23 may be disposed at the corner portion outside the front portion.
[0044]
In addition, since the lid spring 3 is provided and the rotation end position in the first opening process is regulated by the stopper 16 and the stopper abutting portion 33b, the lid 6 is automatically moved upward only by pressing the lock 2. The lid 6 is slightly opened and stopped, the operation is easy, and the lid 6 is easily discriminated.
[0045]
Further, since the rotation angle of the lid 6 in the second opening process is regulated by the contact between the protrusion 7a of the stopper member 7 and the stopper 20, the rotation of the lid 6 is moderate and easy to use. Furthermore, when the cushion member 17 is provided, the stopper member 7 is always pressed, and the lid 6 is rotated around the second rotation shaft 23, the protrusion 7 a of the stopper member 7 is formed between the protrusion 21 and the stopper 20. Since the lid 6 is sandwiched between the first rotation position P1 and the second rotation position P2, the lid 6 can be easily opened and closed and the object can be taken in and out.
[0046]
(Second Embodiment)
The second embodiment of the present invention is different from the first embodiment in that a biasing means for biasing the lid in the direction of rotation outward of the lid is added in the second opening process. This is the same as in the first embodiment.
[0047]
FIG. 6 is an exploded view showing a part of the movable part group of the left front panel box according to the second embodiment of the present invention. Also in the present embodiment, the front panel box is symmetrically disposed on both the left and right sides of the front panel 33 in the vehicle body width direction, and their configurations are the same except that they are bilaterally symmetric. The panel box will be described.
[0048]
As shown in the figure, in the present embodiment, a lid 51 is provided in place of the lid 6 and an arm portion 53 is provided in place of the arm portion 5 with respect to the first embodiment, and a lid spring 52 is further provided as an urging means. (Second urging means) is added. The lid 51 is provided with a cylindrical portion 54 and a hole 54 that are slightly longer than the lid 6. The arm portion 53 is provided with a hole 53a. Other configurations are the same as those of the lid 6 and the arm portion 53.
[0049]
The lid spring 52 is fitted into the cylindrical portion 54 of the lid 51, and one end portion 52 a of the lid spring 52 is inserted into the hole 53 a of the arm portion 53. Further, the other end portion 52 b of the lid spring 52 is inserted into the hole 54 of the lid 51 in a state where the lid 51 is rotated 90 ° in the clockwise direction in plan view. That is, the lid spring 52 is assembled in advance by twisting the lid 51 so that the urging force of the lid spring 52 toward the outer side in the vehicle width direction is always applied to the lid 51 in the second opening process.
[0050]
In this configuration, when the lock 2 is pushed forward to disengage the claw portion 14 and the locking portion 15, the lid 51 is moved around the first rotation shaft 13 by the urging force of the lid spring 52. Etc. automatically rotate upwards. At the same time, the lid 51 automatically rotates about the second rotation shaft 23 in the substantially horizontal direction toward the left in the vehicle width direction (clockwise in plan view).
[0051]
According to the present embodiment, not only the same pressing as in the first embodiment is performed, but also when the lid closed state by the lock 2 is released, the lid 51 automatically opens slightly upward and also on the outside. Since it automatically rotates and the opening 1a is quickly opened, the lid can be opened by a single operation, and the opening operation is facilitated.
[0052]
In the present embodiment, since the lid 51 is stabilized at the second rotation position P2 by the urging force of the lid spring 52, it is not necessary to provide the protruding portion 21 on the arm portion 53.
[0053]
In the first and second embodiments, the case where the housing structure of the present invention is applied to a motorcycle has been exemplified. However, the present invention is not limited to this. For example, a vehicle body width direction such as a buggy is used. The present invention can also be applied to a vehicle having three or more wheels in which the front wheels are steered by rotating the handlebars extending on both sides.
[0054]
In the first and second embodiments, the front panel box is a container. However, the present invention is not limited to this. For example, the present invention is applied to a portion that requires an opening / closing mechanism such as a fuel tank or a fuse. A housing structure may be applied.
[0055]
The front panel boxes are provided on the left and right sides of the front panel 33 in the vehicle body width direction, but may be provided on either one or the center.
[0056]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to obtain a structure that facilitates the use of the seal mechanism when closing the lid while making the opening wide open and easy to use while securing a large volume of the accommodating portion. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a left side view showing a front portion of a motorcycle to which a housing structure in a vehicle according to a first embodiment of the present invention is applied.
2 is a schematic enlarged cross-sectional view (part (a)) of A1 part in FIG. 1 and an enlarged view (part (b)) of part A2 in FIG. 2 (a).
FIG. 3 is a partial external view (FIG. (A)) of the left side portion of the front of the vehicle body and an enlarged view of the vicinity of the front panel box (FIG. (B)).
FIG. 4 is an exploded view showing a group of components mainly on the fixed side of the front panel box.
FIG. 5 is an exploded view showing a group of components mainly on the movable side of the front panel box.
FIG. 6 is an exploded view showing a part of a movable part group of a left front panel box according to a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 accommodation section
1a opening
2 lock
3 Lid spring (first biasing means)
5, 53 Arm
6, 51 lid (opening and closing lid)
6a front
6c corner
7 Stopper member (part of second rotation restricting means, engaging member)
13 First pivot
14 Claw part (a part of the closed state maintaining means)
15 Locking part (a part of the closed state maintaining means)
16 Stopper (part of the first rotation restricting means)
17 Cushion member (pressing means)
20 Stopper (a part of the second rotation restricting means, first and second contact portions)
21 Protrusion (first and second protrusions)
23 Second pivot
30 Cowling
33 Front panel
33a Upper surface (upper rear part of cowling)
33b Stopper contact part (part of the first rotation restricting means)
39 Handlebar
41 front wheels
52 Lid spring (second biasing means)
100 motorcycle
100a Vehicle frontal (vehicle front)
FPBOX front panel box
P1 First rotation position
P2 Second rotation position
TR rotation trajectory

Claims

A housing structure in a vehicle having a cowling (30) covering a front portion of a vehicle body, and a front wheel being steered by a turning operation of a handlebar extending on both sides of the vehicle body width direction,
A receiving portion (1) provided at a rear upper portion (33a) of the cowling below the handlebar, and having an opening substantially parallel to a rotation trajectory of the handlebar;
An open / close lid (6) for covering the opening of the housing portion;
The opening / closing lid is pivotable in the vertical direction within a range that does not interfere with the pivot trajectory of the handle bar around the first pivot shaft (13) provided substantially parallel to the opening. A housing structure in a vehicle, wherein the opening / closing lid is configured to be rotatable in a substantially horizontal direction around a second rotation shaft (23) provided substantially orthogonal to the first rotation shaft. .

The housing portion is provided on at least one of the left and right sides in the vehicle body width direction, and the opening / closing lid corresponding to each housing portion has a substantially rectangular shape in plan view, and the first rotation shaft is disposed in front of the corresponding opening / closing lid. The second rotation shaft is disposed in the vicinity of the front portion of the corresponding opening / closing lid and in the vicinity of the corner (6c) on the outer side in the vehicle body width direction. The housing structure in the vehicle according to claim 1.

Closed state maintaining means (14, 15) for maintaining the open / close lid in a closed state that closes the opening of the housing portion, and urging the open / close lid upward about the first rotation axis When the maintenance of the closed state by the first urging means (3) and the closed state maintaining means is released, the second rotation shaft of the opening / closing lid is provided between the opening and the accommodating portion. First rotation restricting means (16, 33b) for restricting upward rotation about the first rotation axis of the opening / closing lid at a position where a gap that allows rotation about the first rotation axis is generated. The housing part structure in a vehicle according to claim 1, wherein the housing part structure is provided.

The housing portion is provided on at least one of the left and right sides in the vehicle body width direction, and urges the opening / closing lid outward in the vehicle body width direction in the rotation direction around the corresponding second rotation shaft. The housing structure in a vehicle according to claim 3, further comprising urging means (52).

A first rotation position (P1) corresponding to a closed state in which the opening of the housing portion is closed by the opening / closing lid, the rotation range of the opening / closing lid about the second rotation axis; Second rotation restricting means (7, 20) for restricting between the second rotation position (P2) rotated about a predetermined angle from the first rotation position about the second rotation axis. The accommodating part structure in the vehicle of any one of Claims 1-4 characterized by the above-mentioned.

The arm portion (5) that rotates about the first rotation axis with respect to the housing portion, and the opening / closing lid rotates about the second rotation axis with respect to the arm portion. The second rotation restricting means is provided on an engagement member (7) that rotates together with the opening / closing lid and the arm portion, and rotates the opening / closing lid by contacting the engagement member. The first and second abutting portions (20) for restricting movement at the first and second rotating positions, respectively, and further, the arm portions adjacent to the first and second abutting portions, respectively. And a pressing means (17) for pressing the engaging member in the axial direction of the second rotating shaft, and manually opening and closing the lid. When rotating about the second rotation axis, the engaging member moves the first and second protrusions against the pressing force of the pressing means. The engagement member is sandwiched between the first contact portion and the first projection portion or between the second contact portion and the second projection portion, so that the opening / closing lid is The housing structure for a vehicle according to claim 5, wherein the housing portion structure is configured to be stably stationary at the first rotation position or the second rotation position.