JP4195584B2 - Nuclear fuel storage container - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用済み核燃料などの発熱体を保存する核燃料保存容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子炉で所定の核反応を終えた核燃料集合体、いわゆる使用済み核燃料集合体は、原子力発電所の冷却ピットで所定期間冷却された後、貯蔵用の容器に収容されて、所定以下の放射線発生量となる迄長期貯蔵される。
【0003】
前記使用済み核燃料は、貯蔵中にあっても種々の放射性同位体から崩壊熱が発生するため、発生する熱を適切に分散して、局所的な温度上昇を防止し、使用済み核燃料貯蔵システムの健全性を維持することが求められている。
【0004】
このような核燃料集合体の貯蔵容器の冷却システムとして、容器内に封入した気体の対流を利用する方式が提案されている。即ち、棒状の使用済み核燃料を貯蔵容器内に縦に収容するとともに、容器内に対流が容易なヘリウムガスを封入する方式である。この方式によれば、前記核燃料の局所的な発熱に対し、該燃料棒やこれを支持するバスケットと呼ばれる温度検出体を通じた熱伝導のみならず、前記ヘリウムガスを容器内で対流させることにより、容器全体への分散を図ることが企画されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ヘリウムガスの対流を利用する冷却方式では、貯蔵容器の密閉性が確保されて初めて所定の冷却能力が発揮されるから、万一のヘリウムガスの漏洩を確実に検出して貯蔵システムの健全性を確保することが求められている。
【0006】
本発明はこのような問題を解決するものであって、使用済み核燃料を貯蔵する容器からのヘリウムガスの漏洩及びこれを伴う局所的な温度上昇を確実に検出可能な核燃料保存容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明の核燃料保存容器は、核燃料を気体とともに収容するキャニスタと、該キャニスタを収容するキャスクとから構成された核燃料保存容器において、前記キャスクを貫通する検査孔を経由した電磁波を前記キャスクの外部で検出して前記キャニスタの表面温度を検出する温度検出手段を設け、前記温度検出手段によって検出した前記キャニスタの表面温度と、前記キャニスタの高さ方向の位置に対して予め設定された表面温度との温度差に基づいて前記気体の漏洩を判断する核燃料保存容器であって、前記温度検出手段は、前記キャニスタの表面から放射されるわずかに波長の異なる二種の赤外線を測定する二色温度計であり、前記検査孔の途中に屈曲部を設け、該屈曲部に設けられた反射鏡を介して前記赤外線を前記二色温度計へ導くことを特徴とするものである。
請求項2の発明の核燃料保存容器では、核燃料を気体とともに収容するキャニスタと、該キャニスタを収容するキャスクとから構成された核燃料保存容器において、前記キャスクを貫通する検査孔を経由した電磁波を前記キャスクの外部で検出して前記キャニスタの表面温度を検出する温度検出手段を設け、前記温度検出手段によって検出した前記キャニスタの表面温度と、前記キャニスタの高さ方向の位置に対して予め設定された表面温度との温度差に基づいて前記気体の漏洩を判断する核燃料保存容器において、前記温度検出手段は、前記キャニスタの表面から放射される赤外線を測定する放射温度計であり、前記検査孔の途中に屈曲部を設け、該屈曲部に設けられた反射鏡を介して前記赤外線を前記放射温度計へ導くことを特徴としている。
【0008】
請求項3の発明の核燃料保存容器では、前記温度検出手段により、高さの異なる複数個所でそれぞれ前記キャニスタの温度を測定することを特徴としている。
【0018】
請求項4の発明の核燃料保存容器では、前記赤外線を検出すべき個所のキャニスタ表面に黒体を設けたことを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0027】
図1に本発明の第1実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成、図2に加圧水型原子炉の使用済み燃料棒を収容したキャスクの温度分布を表すグラフを示す。
【0028】
第1実施形態の核燃料保存容器において、図1に示すように、符号1は筒状に形成された金属製のキャニスタであって、このキャニスタ1内には、燃料集合体2がセル3に各々挿入された状態で収容されている。そして、キャニスタ1の上部には一次蓋4及び二次蓋5が設けられ、二重に密閉されている。また、キャニスタ1は、コンクリート製のキャスク10に収容されており、このキャスク10は、支持体11と側壁12と蓋体13とから構成されている。側壁12には空気流通孔14が形成されており、この空気流通孔14によって、キャスク10内とキャスク10の保管施設の建屋の内部空間とが連通されている。
【0029】
側壁12及び蓋体13には、これらを厚さ方向へ貫通する検査孔15が形成されており、これらの検査孔15には、それぞれ熱量対を利用した棒状の温度検出体16が挿入されている。この温度検出体16は全体として棒状をなし、先端に設けられた温度検出素子(図示略)の電気的特性が温度に依存して変化する性質を利用して、キャニスタ1表面の温度を測定している。なお、温度検出素子として、ペルチェ効果を利用した熱電対や、温度に依存して電気抵抗が変化する測温抵抗体(RTD)などの温度により電気的特性が変化する素子が用いられる。
【0030】
温度検出体16は、作動方向が上下方向へ向けられたアクチュエータ17に支持されている。実施形態では、アクチュエータ17としてニューマチックシリンダが用いられており、切替弁18の操作によって、温度検出体16を往復動させるとともに、所定圧力でキャニスタ1の表面に接触させるようになっている。即ち、上部に設けられたアクチュエータ17は温度検出体16を上下動させ、側部に設けられたアクチュエータ17は温度検出体16をキャスクの半径方向へ移動させるようになっている。
【0031】
上記構成の核燃料貯蔵容器にあっては、内部に封入されたヘリウム等のガスが図中矢印で示すように対流することにより、内部の局所的な発熱を吸収して貯蔵容器内で全体を循環する。2つの温度検出体16によって、キャニスタ1の上面と側面との2個所(高さの異なる2個所)の温度を測定することができる。この測定にあっては、上記温度検出体16の接触圧力を任意に設定することができるから、この接触圧力を所定値に管理することにより、より正確にキャニスタ1の温度を検出することができる。
【0032】
次いで、キャスクの上部と側部の温度測定によってキャスク内部に密閉されたヘリウムガス等の漏洩を検知する原理を説明する。図2に示すように、グラフ中、□のプロットは内部に板を設けて対流を抑止した状態であって、内部圧力を2kg/cm2 とした場合、○のプロットは、同じく対流を抑止し、圧力を1kg/cm2 とした場合、△のプロットは同じく対流を抑止し、圧力を0kg/cm2 とした場合、黒の△のプロットは、対流を抑止せず、内部圧力を0kg/cm2 とした場合、黒の□のプロットは、対流を抑止せず、内部圧力を1kg/cm2 とした場合の容器上下方向への温度を示す。
【0033】
このグラフから明らかなように、容器の内部圧力を高くするほど、対流により移動するエネルギが大きくなるため、温度のピークが上方へ変位し、また、同じ圧力ならば、対流抑止板を設けない方が対流が促進されて温度のピークが上方へ変位する。即ち、上記実施形態において高さの異なる2個所(上面と側面)で温度を測定し、その差を判断することにより、容器内部のヘリウムガスの漏洩を知ることができる。図示の場合、本来黒の□のプロットのような温度分布となるべきところが、黒の△のような温度分布となることによりヘリウムガスの漏洩を判断することができる。このような温度分布の特性には、一般に、ヘリウムガスの漏洩によって対流が不十分となることにより、温度分布における最高温度の個所が下方へ移動する傾向があるものと推定される。
なお、図中鎖線で示すように、キャニスタ1の表面を所定厚さにわたって断熱材19で覆い、温度検出体16の接触個所近くを保温することにより、その周囲の空気流の影響による温度変化を防止して、より正確な温度測定を行うことができる。
【0034】
なお、上記熱電対に代えて測温抵抗体を用いる場合にあっては、アクチュエータによって被測定面に所定の接触圧で接触させる方式に代え、測温抵抗体をキャスクの表面に接着等の手段により直接固定するようにしてもよい。
【0035】
図3に本発明の第2実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成、図4に本発明の第3実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成、図5に第3実施形態の受信用レーザ光の信号波形、図6に第3実施形態の温度測定点の説明、図7に第4実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成、図8に第4実施形態の核燃料保存容器の平面視、図9にスリーブの概略、図10に第5実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成、図11に第5実施形態の核燃料保存容器の平面視、図12に検査孔の概略、図13に第6実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成、図14にスライド板の概略、図15に第7実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成、図16に第6実施形態の核燃料保存容器の平面視、図17に図16のXVI部の拡大及び温度測定値表を表すグラフ、図18に第8実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成、図19に検査ヘッドの概略、図20に検査ヘッドの送り量に対する温度を表すグラフ、図21に第9実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成を示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0036】
第2実施形態の核燃料保存容器は、図3に示すように、キャスク10の上部及び側部にそれぞれ二色温度計20を設け、検査孔15を介して、キャニスタ1の表面から放射される波長の異なる2種の赤外線を検出し、この2種の赤外線の強度比によってキャニスタ1の表面の温度を測定するようにしている。このように2種の赤外線を測定することにより、キャニスタ1の表面状態による誤差を相殺し、より正確にキャニスタ1の表面温度を測定することができる。
【0037】
即ち、被測定物表面から輻射される赤外線量の絶対値は、表面の赤外線輻射率の影響を受けるから、長期間に亘る貯蔵によってキャスク表面の輻射率が変化すると、温度測定に誤差を生じるおそれがある。このように、二色温度計を用いることによって、波長の異なる複数の赤外線を用いることによって、キャスク表面の輻射率の変化による誤差を補正して、より正確な温度測定を行うことができる。
【0038】
第3実施形態の核燃料保存容器では、図4に示すように、キャスクの表面にパルス状のレーザを照射することにより超音波を発生させ、この超音波による振動が別のレーザ光の反射に与える影響に基づいてキャスク表面の温度を測定している。符号21は超音波発生用レーザ発振器であって、この超音波発生用レーザ発振器21は、YAGレーザなどによる赤外領域あるいは可視領域のパルス状のレーザ光を発信する。このレーザ光は、レンズ22を介して光ファイバ23へ集光され、更に、この光ファイバ23及びレンズ24を経由して被測定物25(具体的にはキャスク)の表面に照射される。このようなパルス状のレーザの照射により、被測定物25に熱伸縮による振動が生じ、この結果、被測定物25内に超音波が発生する。
【0039】
この超音波は、厚さlを有する被測定物25中を伝播し、反対側で反射する。一方、符号26は超音波受信用レーザ発振器であって、この超音波受信用レーザ発振器26は、YAGレーザ、Arレーザ、He−Neレーザなどによる赤外領域あるいは可視領域の連続的なレーザ光を発信する。このレーザ光は、超音波発生用レーザの場合と同様に、レンズ22、光ファイバ23、及びレンズ24を経由して被測定物25の表面に照射され、その表面で反射した後、レンズ24、光ファイバ23を経由して干渉計27へ導かれ、超音波受信用レーザ発振器26との間の干渉が測定され、これに基づいて、発信されたレーザ光との位相差が測定される。さらに、測定された位相差に基づき、信号処理制御装置28が被測定物25の温度を演算する。なお干渉計27には、ファブリペロー式、マイケルソン式、フォトリフラクティブ式など、公知の干渉計が用いられる。
【0040】
被測定物25の表面で反射した受信用レーザ光は、被測定部25が前述の超音波によって振動していることにより、反射に際して照射光との間に位相差を生じ、この位相差が干渉計27により検出される。ここに、超音波発生用のパルスレーザのトリガのタイミングと、受信された超音波信号との間には、図5に示すように、位相差に対応して遅延時間Tが生じる。また、この遅延時間Tとキャニスタ厚lと超音波の音速vとの間には、
v=2l/T
なる関係が存在しているから、測定された遅延時間Tを信号処理制御装置28において演算処理することにより、音速vを求めることができる。
【0041】
一方、音速vは、被測定物25の温度によって変化するから、音速vの温度特性を予め求めておき、この特性と音速vとの関係から、信号処理制御装置28が被測定物25の温度を求めることができる。なお、超音波発生用レーザの送信及び超音波受信用レーザの送受信は、キャスク10に設けられた検査孔15を介して、大気中を伝播させて、あるいは、光ファイバーを用いて被測定物たるキャニスタへ導くことにより行われる。
【0042】
なお、上記レーザを用いた超音波伝播特性変化による温度の測定は、図6に示すような被測定物表面の面方向への温度分布の測定にも利用することができる。即ち、図6(a)に示すように、レーザパルスを照射点30に照射すると、発生
した超音波が半径方向外方へ伝播し、この超音波を受信用レーザの検出点31において各々測定すれば良い。被測定物の面方向への温度分布が一定なら、超音波の伝播速度も一定になるため、検出点31から同一の速度が検出される。一方、温度分布が不均一であると、図6(b)に示すように、照射点30から検出点3
2までの伝播速度も不均一となる。即ち、照射点30の周囲の複数の検出点からのレーザ光の反射の位相差に基づいて温度分布を測定することができる。
【0043】
第4実施形態の核燃料保存容器において、図7及び図8に示すように、符号40は放射温度計であって、この放射温度計は、被測定物(図におけるキャニスタ1)の表面から放射される赤外線を検知し、その強度に応じたレベルの電気信号を出力する。図示の場合、キャニスタ1の上部と中間部分との温度をそれぞれ側方から測定すべく、キャスクの側壁部12の2個所に検査孔15が設けられている。検査孔15は、例えば、図9に示すような筒状のスリーブ41を側壁部12に埋め込むことによって、その内側に形成されるもので、その内面は、鏡面状に仕上げられている。
【0044】
このように、赤外線等の通過経路となる検査孔15の内面を鏡面状とすることにより、検査孔15の内面における電磁波の放射係数をできるだけ小さくし、これにより、検査孔15から放射される赤外線等による誤差の発生が防止されている。
【0045】
放射温度計40の出力は、マルチプレクサ42を介して、パーソナルコンピュータ等からなる監視装置43へ入力されている。
【0046】
従って、キャニスタ1の上部及び中間部から放射される赤外線の強度が放射温度計40によりそれぞれ測定される。このようにして検出された赤外線強度に基づいて監視装置43が各部の温度を演算し、さらに、温度差や温度比などに基づいて、キャニスタ1の健全性を判断することができる。具体的には、キャニスタ1内のヘリウムガスの圧力が設定値である場合には、内部で正常に対流が行われるために、使用済み核燃料の局部的な温度上昇が抑制されてキャニスタ1の上部近くが高温となり、ヘリウムガスの圧力が設定値より低い場合には、使用済み核燃料の局部的な温度上昇によってキャニスタ1の高温部分が下方へ移動することとなる。
【0047】
第5実施形態の核燃料保存容器において、図10乃至図12に示すように、検査孔15を屈曲した形状としている。即ち、この実施形態の検査孔15は、L字状に屈曲することにより、外側の開口と内側の開口とが直線的に結ばれない位置に配置されている。また、検査孔15の屈曲部分には、図12に示すように、検査孔15の方向に対して45度に傾斜した反射鏡44が設けられていて、キャニスタ1の表面から図12の上方へ放射された赤外線を図12の右方向へ反射させて、検査孔15の外方の放射温度計40へ導くようになっている。このように、検査孔15を屈曲させることにより、内部の核燃料からキャニスタ1を貫通して放射される放射線のキャスク10外への漏洩を防止することができる。なお、屈曲角度は90度に限定されるものではなく、また、屈曲回数についてもさらに多くの回数屈曲させて、放射線の漏洩をさらに確実に防止するようにしても良い。この場合において、屈曲角度、屈曲回数に応じて反射鏡の角度、数を適宜に設定するのはもちろんである。
【0048】
キャニスタ1における被測定個所(放射温度計40によって測定すべき個所)には、例えば炭素等の黒体45が取り付けられている。この黒体45は、赤外線の放射係数を高めるために設けられるもので、この被測定個所の放射係数を他の部分より高くすることにより、被測定個所の周囲から放射される赤外線の影響を小さくすることができる。
【0049】
第6実施形態の核燃料保存容器は、図13及び図14に示すように、被測定物であるキャニスタ1の表面にスライド板50を設け、このスライド板50を上下に移動させるアクチュエータ51をコントローラ52によって制御するようにした構成となっている。スライド板50は、貫通孔53と、鏡面部54とを有している。これら貫通孔53と鏡面部54は、アクチュエータ51により駆動されて上下動することにより、被測定部から放射された赤外線等を外部に導くための上下の検査孔15をそれぞれ臨む位置に貫通孔53または鏡面部54を択一的に配置するよう構成されている。
【0050】
このように構成された温度測定器にあっては、鏡面部54を検査孔15に臨ませ、放射量が最少となる状態で第1回目の測定を行い、その後、貫通孔53を検査孔15に臨ませ、第2回目の測定として、キャニスタ1の表面からの放射を直接測定する。そして、1回目の測定値と2回目の測定値との差、あるいは比などの相対的な測定値を演算する。このような処理を行うことにより、容器内のノイズ成分を除去して、より正確に温度を測定することができる。
【0051】
なお、上記各実施形態では、赤外線を検出する撮像素子等のカメラをキャスク10の外に置き、監視孔15を通して(大気を媒質として)伝播される赤外線を検出したが、光ファイバを介して導いた赤外線を検出するようにしても良い。
【0052】
第7実施形態の核燃料保存容器では、図15及び図16に示すように、検査孔15内に挿入された光ファイバからなる導波路23を介して光電変換部60に赤外線を導き、この光電変換部60から出力された信号から放射温度計61が赤外線の強度を算出し、この赤外線の強度に基づいて温度を測定するようにしたものである。
【0053】
この実施形態において、導波路23は、二つの光ファイバ62,63からなり、これらの先端には、プローブ部64が設けられている。このプローブ部64には、集光レンズ65が設けられていて、キャニスタ1の表面からの放射された赤外線を一方の光ファイバ63へ集光させるようになっている。また他方の光ファイバ62の先端面(図17における破線A部)には、金属を蒸着することにより鏡面化されていて、光ファイバ62の端面への外部からの赤外線の導入が遮断されるようになっている。
【0054】
上記構成によれば、一方の光ファイバ62の端部では、キャニスタからの放射光を除く、周囲の雰囲気の温度に基づく赤外線が検出され、他方の光ファイバ63の端部では、キャニスタから放射された赤外線と、周囲の雰囲気の温度に基づく赤外線との和に相当する赤外線が検出される。
【0055】
したがって、放射温度計61において、上記両光ファイバ62,63の出力の差を測定することにより、図17に示すように、キャニスタ表面温度を正確に検出することができる。
【0056】
第8実施形態の核燃料保存容器において、図18及び図19に示すように、キャスク10の上部に貫通孔71を形成すると共に送り機構72を装着し、送り機構72の移動ロッド73を貫通孔71を介してキャスク10内に延設し、先端部に検査ヘッド74を装着し、キャニスタ1の側方に位置するようにしている。従って、送り機構72により移動ロッド73を介して検査ヘッド74を上昇あるいは下降することで、キャニスタ1の表面温度を上下方向に沿って連続的に測定することができる。
【0057】
そして、この検査ヘッド74は、ケース75内にアンプ76、温度センサ(放射温度計)77、反射鏡78、集光レンズ79が収納されて構成されている。従って、キャニスタ1の表面から放射される赤外線が集光レンズ79及び反射鏡78を介して温度センサ77が検知し、その強度に応じたレベルの電気信号をアンプ76が出力するようになっている。
【0058】
また、送り機構72にはパーソナルコンピュータ等からなる監視装置43が接続されている。従って、送り機構72により検査ヘッド74を上昇あるいは下降したまま、検査ヘッド74を作動して検出値を監視装置43に出力すると、この監視装置43は、図20に示すように、キャニスタ1の表面温度を上下方向に沿って連続的に表示することができる。監視装置43は、このように検出されたキャニスタ1の表面温度と予め設定された正常表面温度との温度差に基づいて、キャニスタ1の健全性を判断している。具体的には、キャニスタ1の中間部の表面温度が高くなるような温度分布となり、その表面温度が正常温度領域にあると、キャニスタ1内のヘリウムガスの圧力が設定値であり、漏洩がないと判断している。
【0059】
更に、送り機構72はキャスク10に着脱自在に装着されると共に、貫通孔71は検査ヘッド74よりも大径に形成されている。従って、検査ヘッド74内のアンプ76、温度センサ77、反射鏡78、集光レンズ79等が故障や破損した場合には、送り機構72をキャスク10から取り外し、貫通孔71から検査ヘッド74を抜き取ることにより、検査ヘッド74の交換が可能となる。
【0060】
第9実施形態の核燃料保存容器において、図21に示すように、キャスク10の上部に送り機構72が装着され、移動ロッド73を介して検査ヘッド74がキャニスタ1の側方で上昇あるいは下降となっている。そして、送り機構72に送受信器81が接続されると共に、キャスク10の設置場所から離れた会社の監視装置43に送受信器82が接続されている。従って、送り機構72により検査ヘッド74を上昇あるいは下降して、検査ヘッド74がキャニスタ1の表面温度を連続的に検出すると、送受信器81はこの検出結果を送受信器82を介して監視装置43に送信し、監視装置43がキャニスタ1の健全性を判断することができる。
【0061】
なお、本発明の核燃料保存容器及びその温度測定方法の構成は上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、キャニスタにおける被測定面の位置、数を変更してもよいのはもちろんである。また、実施形態では赤外線放射量に基づいて温度を測定したが、物体の温度に依存して放射量が変化する他の電磁波を用いて温度を検出しても良いのはもちろんである。
【0062】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の核燃料保存容器によれば、キャスクを貫通する検査孔を経由した電磁波を前記キャスクの外部で検出してキャニスタの表面温度を検出する温度検出手段を設け、前記温度検出手段によって検出した前記キャニスタの表面温度と、前記キャニスタの高さ方向の位置に対して予め設定された表面温度との温度差に基づいて前記気体の漏洩を判断する核燃料保存容器であって、前記温度検出手段は、前記キャニスタの表面から放射されるわずかに波長の異なる二種の赤外線を測定する二色温度計であり、前記検査孔の途中に屈曲部を設け、該屈曲部に設けられた反射鏡を介して前記赤外線を前記二色温度計へ導くようにしたので、非接触でキャニスタの温度を測定すること、キャニスタの表面状態等の影響を受けることなく温度を測定すること、キャニスタに収容されたヘリウムガス等が漏洩して対流によるエネルギーの分散が損なわれたことを検出して使用済み核燃料貯蔵施設の健全性を確保することに加えて、検査孔を介した放射線の漏洩を防止することができる。
請求項2の発明の核燃料保存容器によれば、キャスクを貫通する検査孔を経由した電磁波を前記キャスクの外部で検出してキャニスタの表面温度を検出する温度検出手段を設け、前記温度検出手段によって検出した前記キャニスタの表面温度と、前記キャニスタの高さ方向の位置に対して予め設定された表面温度との温度差に基づいて前記気体の漏洩を判断する核燃料保存容器であって、前記温度検出手段は、前記キャニスタの表面から放射される赤外線を測定する放射温度計であり、前記検査孔の途中に屈曲部を設け、該屈曲部に設けられた反射鏡を介して前記赤外線を前記放射温度計へ導くようにしたので、非接触でキャニスタの温度を測定すること、装置の簡素化を図ること、キャニスタに収容されたヘリウムガス等が漏洩して対流によるエネルギーの分散が損なわれたことを検出して使用済み核燃料貯蔵施設の健全性を確保することに加えて、検査孔を介した放射線の漏洩を防止することができる。
【0063】
請求項3の発明の核燃料保存容器によれば、温度検出手段により高さの異なる複数個所でそれぞれキャニスタの温度を測定するので、容器内の正常な対流現象の存在をさらに確実に判定することができる。
【0073】
請求項4の発明の核燃料保存容器によれば、赤外線を検出すべき個所のキャスク表面に黒体を設けたので、被測定面の放射効率を高くして、放射された赤外線をより確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成図である。
【図2】加圧水型原子炉の使用済み燃料棒を収容したキャスクの温度分布を表すグラフである。
【図3】本発明の第2実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成図である。
【図5】第3実施形態の受信用レーザ光の信号波形図である。
【図6】第3実施形態の温度測定点の説明図である
【図7】第4実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成図である。
【図8】第4実施形態の核燃料保存容器の平面図である。
【図9】スリーブの概略図である。
【図10】第5実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成図である。
【図11】第5実施形態の核燃料保存容器の平面図である。
【図12】検査孔の概略図である。
【図13】第6実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成図である。
【図14】スライド板の概略図である。
【図15】第7実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成図である。
【図16】第6実施形態の核燃料保存容器の平面図である。
【図17】図16のXVI部の拡大及び温度測定値表を表すグラフである。
【図18】第8実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成図である。
【図19】検査ヘッドの概略図である。
【図20】検査ヘッドの送り量に対する温度を表すグラフである。
【図21】第9実施形態に係る核燃料保存容器の概略構成図である。
【符号の説明】
1 キャニスタ
2 燃料集合体
10 キャスク
15 検査孔
16 温度検出体(温度検出手段)
17 ニューマチックシリンダ
20 二色温度計(温度検出手段)
21,26 超音波発生用レーザ発信器
22 レンズ
23,62,63 光ファイバ(導波路)
24 レンズ
25 被検出物
40,61 放射温度計(温度検出手段)
41 スリーブ
44 反射鏡
45 黒体
50 スライド板
54 鏡面部
60 光電変換部
64 プローブ部
65 集光レンズ
72 貫通孔
72 送り機構
73 検査ヘッド
77 温度センサ(温度検出手段)
81,82 送受信機[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a nuclear fuel storage capacity for storing a heating element such as spent nuclear fuel.In a vesselRelated.
[0002]
[Prior art]
Nuclear fuel assemblies that have undergone a predetermined nuclear reaction in a nuclear reactor, so-called spent nuclear fuel assemblies, are cooled in a cooling pit of a nuclear power plant for a predetermined period, and then stored in a storage container to generate radiation below a predetermined level. It is stored for a long time until the amount is reached.
[0003]
Since the spent nuclear fuel generates decay heat from various radioisotopes even during storage, the generated heat is appropriately dispersed to prevent local temperature rise, and the spent nuclear fuel storage system There is a need to maintain soundness.
[0004]
As a cooling system for such a nuclear fuel assembly storage container, a system utilizing convection of a gas sealed in the container has been proposed. That is, a rod-shaped spent nuclear fuel is vertically stored in a storage container, and helium gas that is easy to convection is sealed in the container. According to this method, not only heat conduction through the temperature detector called a fuel rod and a basket supporting the fuel rod, but also convection of the helium gas in the container against local heat generation of the nuclear fuel, Planning to disperse throughout the container.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the cooling method using the convection of the helium gas, the predetermined cooling capacity is exhibited only after the storage container is sealed, so that the leakage of the helium gas should be reliably detected and the storage system There is a need to ensure soundness.
[0006]
The present invention solves such problems, and is a nuclear fuel storage capacity capable of reliably detecting leakage of helium gas from a container for storing spent nuclear fuel and a local temperature increase associated therewith.VesselThe purpose is to provide.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a nuclear fuel storage container according to the first aspect of the present invention is a nuclear fuel storage container comprising a canister that stores nuclear fuel together with a gas, and a cask that stores the canister.Detecting electromagnetic waves that pass through the inspection hole penetrating the cask outside the caskA temperature detecting means for detecting the surface temperature of the canister is provided, and a temperature difference between the surface temperature of the canister detected by the temperature detecting means and a surface temperature preset with respect to a position in the height direction of the canister is set. Judging the leakage of the gas based onA nuclear fuel storage container, wherein the temperature detecting means is a two-color thermometer that measures two kinds of infrared rays having slightly different wavelengths emitted from the surface of the canister, and a bent portion is provided in the middle of the inspection hole. The infrared rays are guided to the two-color thermometer through a reflecting mirror provided at the bent portion.It is characterized by this.
In the nuclear fuel storage container of the invention of
[0008]
Claim3The nuclear fuel storage container according to the present invention is characterized in that the temperature of the canister is measured at a plurality of locations having different heights by the temperature detecting means.
[0018]
Claim4The nuclear fuel storage container according to the invention is characterized in that a black body is provided on the surface of the canister where the infrared rays are to be detected.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0027]
FIG. 1 shows a schematic configuration of a nuclear fuel storage container according to the first embodiment of the present invention, and FIG. 2 shows a graph showing a temperature distribution of a cask containing spent fuel rods of a pressurized water reactor.
[0028]
In the nuclear fuel storage container according to the first embodiment, as shown in FIG. 1,
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
In the nuclear fuel storage container having the above-described configuration, helium or the like gas enclosed inside convects as indicated by an arrow in the figure to absorb internal heat generation and circulate in the storage container. To do. The two
[0032]
Next, the principle of detecting leakage of helium gas or the like sealed inside the cask by measuring the temperature of the upper and side portions of the cask will be described. As shown in FIG. 2, in the graph, a plot of □ is a state in which a plate is provided inside to suppress convection, and the internal pressure is 2 kg / cm.2In the case of ◯, the ◯ plot shows the same suppression of convection and the pressure of 1 kg / cm.2, The △ plot also suppresses convection and the pressure is 0 kg / cm.2The black triangle plot does not inhibit convection and the internal pressure is 0 kg / cm.2The black square plot does not inhibit convection and the internal pressure is 1 kg / cm.2The temperature in the vertical direction of the container is shown.
[0033]
As is clear from this graph, the higher the internal pressure of the container, the greater the energy moved by convection. Therefore, the temperature peak is displaced upward, and if the pressure is the same, the convection suppression plate is not provided. However, convection is promoted and the temperature peak is displaced upward. That is, the leakage of helium gas inside the container can be known by measuring the temperature at two places (upper surface and side surface) having different heights in the above embodiment and judging the difference. In the case shown in the figure, the leakage of helium gas can be determined by the fact that the temperature distribution that should originally be like the black square plot becomes the temperature distribution like the black triangle. In general, it is presumed that the temperature distribution characteristic tends to move downward at the highest temperature in the temperature distribution due to insufficient convection due to leakage of helium gas.
In addition, as shown by a chain line in the figure, the surface of the
[0034]
In the case where a resistance temperature detector is used instead of the thermocouple, means such as bonding the resistance temperature detector to the surface of the cask instead of a method of contacting the measurement surface with a predetermined contact pressure by an actuator. You may make it fix directly by.
[0035]
3 is a schematic configuration of a nuclear fuel storage container according to the second embodiment of the present invention, FIG. 4 is a schematic configuration of a nuclear fuel storage container according to the third embodiment of the present invention, and FIG. 5 is a receiving laser beam according to the third embodiment. 6 shows the temperature measurement points of the third embodiment, FIG. 7 shows a schematic configuration of the nuclear fuel storage container according to the fourth embodiment, FIG. 8 shows a plan view of the nuclear fuel storage container of the fourth embodiment, and FIG. 9 is an outline of the sleeve, FIG. 10 is a schematic configuration of the nuclear fuel storage container according to the fifth embodiment, FIG. 11 is a plan view of the nuclear fuel storage container of the fifth embodiment, FIG. 12 is an outline of the inspection hole, and FIG. 14 is a schematic configuration of the nuclear fuel storage container according to the embodiment, FIG. 14 is an outline of the slide plate, FIG. 15 is a schematic configuration of the nuclear fuel storage container according to the seventh embodiment, FIG. 16 is a plan view of the nuclear fuel storage container of the sixth embodiment, FIG. 17 is a graph showing an enlarged view of the XVI portion of FIG. FIG. 18 shows a schematic configuration of the nuclear fuel storage container according to the eighth embodiment, FIG. 19 shows an outline of the inspection head, FIG. 20 shows a graph representing the temperature with respect to the feed amount of the inspection head, and FIG. 21 shows a nuclear fuel storage container according to the ninth embodiment. The schematic structure of is shown. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the member which has the same function as what was demonstrated in embodiment mentioned above, and the overlapping description is abbreviate | omitted.
[0036]
As shown in FIG. 3, the nuclear fuel storage container according to the second embodiment is provided with a two-
[0037]
In other words, the absolute value of the amount of infrared radiation radiated from the surface of the object to be measured is affected by the infrared radiation rate of the surface, so if the radiation rate of the cask surface changes due to long-term storage, an error may occur in temperature measurement. There is. As described above, by using a two-color thermometer, by using a plurality of infrared rays having different wavelengths, an error due to a change in the radiation rate of the cask surface can be corrected, and more accurate temperature measurement can be performed.
[0038]
In the nuclear fuel storage container of the third embodiment, as shown in FIG. 4, an ultrasonic wave is generated by irradiating the surface of the cask with a pulsed laser, and the vibration caused by this ultrasonic wave gives another laser beam reflection. The temperature of the cask surface is measured based on the influence.
[0039]
This ultrasonic wave propagates through the object to be measured 25 having a thickness l and is reflected on the opposite side. On the other hand,
[0040]
The receiving laser beam reflected from the surface of the object to be measured 25 causes a phase difference between the measured light and the irradiated light when the measured
v = 2l / T
Therefore, the sound speed v can be obtained by calculating the measured delay time T in the
[0041]
On the other hand, since the sound speed v changes depending on the temperature of the
[0042]
Note that the temperature measurement by the ultrasonic propagation characteristic change using the laser can also be used for the measurement of the temperature distribution in the surface direction of the surface of the object to be measured as shown in FIG. In other words, as shown in FIG.
The ultrasonic waves propagated outward in the radial direction, and the ultrasonic waves may be measured at the detection points 31 of the receiving laser. If the temperature distribution in the surface direction of the object to be measured is constant, the propagation speed of the ultrasonic wave is also constant, so that the same speed is detected from the
The propagation speed up to 2 is also non-uniform. That is, the temperature distribution can be measured based on the phase difference of the reflection of the laser light from the plurality of detection points around the
[0043]
In the nuclear fuel storage container of the fourth embodiment, as shown in FIGS. 7 and 8,
[0044]
In this way, by making the inner surface of the
[0045]
The output of the
[0046]
Accordingly, the intensity of the infrared rays emitted from the upper part and the middle part of the
[0047]
In the nuclear fuel storage container according to the fifth embodiment, the
[0048]
A black body 45 made of, for example, carbon is attached to a portion to be measured in the canister 1 (a portion to be measured by the radiation thermometer 40). This black body 45 is provided in order to increase the radiation coefficient of infrared rays. By making the radiation coefficient of the portion to be measured higher than other portions, the influence of infrared rays radiated from around the portion to be measured is reduced. can do.
[0049]
In the nuclear fuel storage container of the sixth embodiment, as shown in FIGS. 13 and 14, a
[0050]
In the temperature measuring device configured in this way, the mirror surface portion 54 faces the
[0051]
In each of the above embodiments, a camera such as an image sensor that detects infrared rays is placed outside the
[0052]
In the nuclear fuel storage container of the seventh embodiment, as shown in FIGS. 15 and 16, infrared rays are guided to the
[0053]
In this embodiment, the
[0054]
According to the above configuration, infrared light based on the temperature of the surrounding atmosphere is detected at the end of one
[0055]
Therefore, by measuring the output difference between the two
[0056]
In the nuclear fuel storage container of the eighth embodiment, as shown in FIG. 18 and FIG.Hole71 and a
[0057]
The inspection head 74 includes a
[0058]
The
[0059]
Further, the
[0060]
In the nuclear fuel storage container of the ninth embodiment, as shown in FIG. 21, a
[0061]
Note that the configuration of the nuclear fuel storage container and the temperature measurement method of the present invention is not limited to the above-described embodiments. For example, the position and number of surfaces to be measured in the canister may be changed. is there. Further, in the embodiment, the temperature is measured based on the infrared radiation amount, but it is needless to say that the temperature may be detected using other electromagnetic waves whose radiation amount varies depending on the temperature of the object.
[0062]
【The invention's effect】
As described above in detail in the embodiment, according to the nuclear fuel storage container of the invention of
According to the nuclear fuel storage container of the second aspect of the present invention, there is provided temperature detecting means for detecting the electromagnetic wave passing through the inspection hole penetrating the cask outside the cask to detect the surface temperature of the canister, and the temperature detecting means A nuclear fuel storage container for determining leakage of the gas based on a temperature difference between the detected surface temperature of the canister and a surface temperature preset with respect to a position in the height direction of the canister, wherein the temperature detection The means is a radiation thermometer for measuring infrared radiation radiated from the surface of the canister, wherein a bending portion is provided in the middle of the inspection hole, and the infrared radiation is transmitted through the reflecting mirror provided in the bending portion. The temperature of the canister can be measured in a non-contact manner, the device can be simplified, and helium gas etc. contained in the canister can leak and be convected. That energy in addition to the dispersion to ensure the integrity of the detected and spent fuel storage facilities that are impaired, it is possible to prevent leakage of radiation through the inspection hole.
[0063]
Claim3According to the nuclear fuel storage container of the present invention, the temperature of the canister is measured at each of a plurality of locations having different heights by the temperature detection means, so that the presence of a normal convection phenomenon in the container can be more reliably determined.
[0073]
Claim4According to the nuclear fuel storage container of the invention, since the black body is provided on the cask surface where infrared rays should be detected, the radiation efficiency of the surface to be measured can be increased and the emitted infrared rays can be detected more reliably. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a nuclear fuel storage container according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a graph showing the temperature distribution of a cask containing spent fuel rods of a pressurized water reactor.
FIG. 3 is a schematic configuration diagram of a nuclear fuel storage container according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of a nuclear fuel storage container according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a signal waveform diagram of a receiving laser beam according to a third embodiment.
FIG. 6 is an explanatory diagram of temperature measurement points according to a third embodiment.
FIG. 7 is a schematic configuration diagram of a nuclear fuel storage container according to a fourth embodiment.
FIG. 8 is a plan view of a nuclear fuel storage container according to a fourth embodiment.
FIG. 9 is a schematic view of a sleeve.
FIG. 10 is a schematic configuration diagram of a nuclear fuel storage container according to a fifth embodiment.
FIG. 11 is a plan view of a nuclear fuel storage container according to a fifth embodiment.
FIG. 12 is a schematic view of an inspection hole.
FIG. 13 is a schematic configuration diagram of a nuclear fuel storage container according to a sixth embodiment.
FIG. 14 is a schematic view of a slide plate.
FIG. 15 is a schematic configuration diagram of a nuclear fuel storage container according to a seventh embodiment.
FIG. 16 is a plan view of a nuclear fuel storage container according to a sixth embodiment.
17 is a graph showing an enlarged XVI portion and temperature measurement value table in FIG. 16;
FIG. 18 is a schematic configuration diagram of a nuclear fuel storage container according to an eighth embodiment.
FIG. 19 is a schematic view of an inspection head.
FIG. 20 is a graph showing temperature with respect to the feeding amount of the inspection head.
FIG. 21 is a schematic configuration diagram of a nuclear fuel storage container according to a ninth embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Canister
2 Fuel assembly
10 cask
15 Inspection hole
16 Temperature detector (temperature detection means)
17 Pneumatic cylinder
20 Two-color thermometer (temperature detection means)
21,26 Laser transmitter for ultrasonic generation
22 lenses
23, 62, 63 Optical fiber (waveguide)
24 lenses
25 Objects to be detected
40, 61 Radiation thermometer (temperature detection means)
41 sleeve
44 Reflector
45 black body
50 slide plate
54 Mirror surface
60 photoelectric conversion part
64 Probe unit
65 condenser lens
72 Through hole
72 Feed mechanism
73 Inspection head
77 Temperature sensor (temperature detection means)
81,82 transceiver
Claims (4)
前記キャスクを貫通する検査孔を経由した電磁波を前記キャスクの外部で検出して前記キャニスタの表面温度を検出する温度検出手段を設け、
前記温度検出手段によって検出した前記キャニスタの表面温度と、前記キャニスタの高さ方向の位置に対して予め設定された表面温度との温度差に基づいて前記気体の漏洩を判断する核燃料保存容器であって、
前記温度検出手段は、前記キャニスタの表面から放射されるわずかに波長の異なる二種の赤外線を測定する二色温度計であり、
前記検査孔の途中に屈曲部を設け、該屈曲部に設けられた反射鏡を介して前記赤外線を前記二色温度計へ導く
ことを特徴とする核燃料保存容器。 In a nuclear fuel storage container composed of a canister that contains nuclear fuel together with gas, and a cask that contains the canister,
Provided with a temperature detection means for detecting the surface temperature of the canister by detecting electromagnetic waves that pass through the inspection hole penetrating the cask outside the cask;
A nuclear fuel storage container for judging leakage of the gas based on a temperature difference between a surface temperature of the canister detected by the temperature detecting means and a surface temperature preset with respect to a position in the height direction of the canister. And
The temperature detection means is a two-color thermometer that measures two kinds of infrared rays having slightly different wavelengths emitted from the surface of the canister,
A nuclear fuel storage container, wherein a bent portion is provided in the middle of the inspection hole, and the infrared light is guided to the two- color thermometer through a reflecting mirror provided in the bent portion.
前記キャスクを貫通する検査孔を経由した電磁波を前記キャスクの外部で検出して前記キャニスタの表面温度を検出する温度検出手段を設け、
前記温度検出手段によって検出した前記キャニスタの表面温度と、前記キャニスタの高さ方向の位置に対して予め設定された表面温度との温度差に基づいて前記気体の漏洩を判断する核燃料保存容器であって、
前記温度検出手段は、前記キャニスタの表面から放射される赤外線を測定する放射温度計であり、
前記検査孔の途中に屈曲部を設け、該屈曲部に設けられた反射鏡を介して前記赤外線を前記放射温度計へ導く
ことを特徴とする核燃料保存容器。 In a nuclear fuel storage container composed of a canister that contains nuclear fuel together with gas, and a cask that contains the canister,
Provided with a temperature detection means for detecting the surface temperature of the canister by detecting electromagnetic waves that pass through the inspection hole penetrating the cask outside the cask;
A nuclear fuel storage container for judging leakage of the gas based on a temperature difference between a surface temperature of the canister detected by the temperature detecting means and a surface temperature preset with respect to a position in the height direction of the canister. And
The temperature detection means is a radiation thermometer that measures infrared rays emitted from the surface of the canister,
A nuclear fuel storage container, wherein a bent portion is provided in the middle of the inspection hole, and the infrared ray is guided to the radiation thermometer through a reflecting mirror provided in the bent portion.
ことを特徴とする核燃料保存容器。The nuclear fuel storage container according to claim 1 or 2 , wherein the temperature of the canister is measured at each of a plurality of places having different heights by the temperature detecting means.
ことを特徴とする核燃料保存容器。The nuclear fuel storage container according to any one of claims 1 to 3 , wherein a black body is provided on a canister surface where the electromagnetic wave is to be detected.
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