JP4195167B2 - Ground structure estimation method and system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤の地下の構造を推定する方法及びシステムに係り、特に、計測されたデータから正確に、効率よく地盤の地下構造を推定できる方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に振動計測による地盤調査は、複数の振動センサを地表面に配置し、地表面に伝わるレイリー波等の表面波を計測して行っている。そして、個々の振動センサで収録された波の時間的変化あるいは振動センサ間の周波数相関により位相速度の分散特性を得たあと、それを用いて逆解析により地盤の地下構造を推定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記の従来技術に記載した推定方法では、微動探査法で得られる分散特性は、その値及び形状が地盤構造に大きく反映しているため非常に重要であり、物理探査学会第49巻第1号pp26−41に記載されているように、その算出には分散特性の周波数域で最適なアレイサイズを選ぶ必要があるなど多くのノウハウがあり、研究されてきた。しかし、微動探査の観測中に混入する非定常振動が解析後の分散特性に誤差を含むことが多く、その結果、最終的な地盤の地下構造の推定にも誤差が生じていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、微動観測で得られた計測データから位相速度の分散特性を正確に導き、地盤の地下構造を正確に、短時間で推定することができる地盤構造の推定方法及び推定システムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく、本発明に係る地盤構造の推定方法は、複数の振動センサで構成され複数のサイズアレイを有するセンサアレイを地表面に設置して地盤の微動を計測する第1のステップと、前記センサアレイの複数のサイズアレイの微動データから複数の位相速度の分散特性を算出する第2のステップと、前記センサアレイの内、複数の同サイズのサイズアレイの微動データから算出される分散特性を平均する第3のステップと、前記第2のステップで得られた分散特性と前記第3のステップで得られた平均された分散特性とを統合する第4のステップと、前記第4のステップで統合された分散特性を用いて地盤の地下構造を推定する。
【0005】
また、本発明に係る地盤構造の他の推定方法は、複数の振動センサで構成され複数のサイズアレイを有するセンサアレイを地表面に設置して地盤の微動を計測する第1のステップと、前記センサアレイの複数のサイズアレイの微動データを用いて空間自己相関法より複数の空間自己相関係数を算出する第2のステップと、前記センサアレイの内、複数の同サイズのサイズアレイの微動データから算出される空間自己相関係数を平均する第3のステップと、前記第2のステップで得られた空間自己相関係数と前記第3のステップで得られた平均された空間自己相関係数を統合する第4のステップと、前記第4のステップで統合された空間自己相関係数から分散特性を導き、この分散特性を用いて地盤の地下構造を推定する。
【0006】
本発明に係る地盤構造の推定システムは、複数の振動センサから構成され複数のサイズアレイを有し微動を計測するセンサアレイと、前記複数のサイズアレイで計測した複数の微動データを収録するデータ収録装置と、該データ収録装置からの微動データを解析する解析装置とを備え、前記解析装置は、サイズアレイごとに前記センサアレイの周波数解析より複数の分散特性を算出すると共に、複数の同サイズのサイズアレイの前記分散特性を平均する算出手段と、複数のサイズアレイで計測した微動データから算出された分散特性、及び平均された分散特性を統合する統合手段とを有し、統合された分散特性から地盤の地下構造を推定することを特徴とする。
【0007】
さらに、本発明に係る他の地盤の推定システムは、複数の振動センサから構成され複数のサイズアレイを有し微動を計測するセンサアレイと、前記複数のサイズアレイで計測した複数の微動データを収録するデータ収録装置と、該データ収録装置からの微動データを解析する解析装置とを備え、前記解析装置は、サイズアレイごとに前記センサアレイの周波数解析より複数の空間自己相関係数を算出すると共に、複数の同サイズのサイズアレイの前記空間自己相関係数を平均する算出手段と、前記複数のサイズアレイで計測した微動データから算出された空間自己相関係数、及び平均された空間自己相関係数を統合する統合手段とを有し、統合された空間自己相関係数から分散特性を導き、地盤の地下構造を推定することを特徴とする。
【0008】
このように構成された本発明の地盤構造の推定方法及び推定システムは、地盤の微動を計測し、複数の同サイズのセンサアレイにより算出される位相速度の分散特性あるいは空間自己相関係数より求めた分散特性を平均することにより、地表部分に点在する判別不能なノイズ分を効果的に除去することができ、微動観測を改めて行うことなく、複数の計測データから正確な地盤の地下構造を推定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る地盤構造の推定システムの一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明に係る推定システムの一実施形態を示すブロック図、図2は、図1のセンサアレイの配置図である。図1、2において、微動探査により地盤の地下構造を推定するシステムについて説明する。調査目的地地表面には複数の振動センサが設置されている。振動センサ1〜6は、図2に示すように大きい正三角形上に振動センサ1、2、3が設置されると共に、振動センサ4、5、6は大きい正三角形の3辺の略中間位置に設置され、センサアレイ7を構成している。この構成により、センサアレイ7は振動センサ1、2、3で構成される大きい三角形の1つのサイズアレイと、4つの小さい同サイズの三角形のサイズアレイ、すなわち、振動センサ1、4、6で構成されるサイズアレイと、振動センサ2、4、5で構成されるサイズアレイと、振動センサ4、5、6で構成されるサイズアレイと、振動センサ3、5、6で構成されるサイズアレイとから構成される。
【0010】
センサアレイ7のサイズは、対象とする地盤あるいは、求めたい地盤構造の深さで決定され、目標深度が深いほどセンサアレイのサイズは大きくなるため、目標深度までの地下の構造を推定するために大小複数のアレイサイズが必要となる。また、センサアレイのサイズは、センサアレイを構成する振動センサの間隔で定義される。振動センサ1〜6は常時微動を検出して計測するものであり、常時微動とは、海洋の振動、風や地殻の変動等の自然現象に起因する地球固有の振動の他、交通や工場等の人間活動に起因する人工の振動であり、周波数帯域は1〜30Hz程度である。
【0011】
振動センサ1〜6により計測された複数箇所の常時微動データはデータ収録装置8に入力され、その後、解析装置10に入力される。解析装置10にはデータ等を入力する入力装置11が接続され、解析装置10からの解析結果を出力する出力装置12が接続されている。出力装置12はプリンターや表示装置等が用いられる。推定システムは、複数の振動センサ1〜6から構成されるセンサアレイ7、その出力を解析する解析装置10、入力装置11及び出力装置12から構成される。
【0012】
解析装置10は、複数のサイズアレイを有するセンサアレイ7を構成する振動センサ1〜6からの微動観測による微動データよりレイリー波の複数のサイズアレイの分散特性を算出すると共に、複数の同サイズのサイズアレイの分散特性を平均する算出手段16と、複数の分散特性、及び平均された分散特性を統合する統合手段17とを備え、統合した分散特性から地盤の地下構造を推定するものである。統合手段17は、例えば小さいサイズアレイの低周波数帯の特性と、大きいサイズアレイの高周波数帯の特性とを連続させて、
広い周波数帯の特性を短時間で正確に得ることができるものである。地盤の地下構造の推定は、遺伝アルゴリズム法あるいは最小二乗法といった手法により逆解析を行う。
【0013】
前記の如く構成された本実施形態の地盤構造の推定システムの動作について、図1、2及び図3のフローチャートを参照して以下に説明する。第1のステップとして、センサアレイ7の複数の振動センサ1〜6で地盤の微動を計測する。計測により得られた微動観測の微動データはデータ収録装置8で収録され、解析装置10に入力される。図2に示すように、センサアレイ7の各サイズアレイごとに、すなわち同サイズの小さい三角形を構成する振動センサ1、4、6からなるサイズアレイと、同様に振動センサ2、4、5からなるサイズアレイと、振動センサ4、5、6からなるサイズアレイと、振動センサ3、5、6からなるサイズアレイとについて、また大きい三角形を構成する振動センサ1、2、3からなるサイズアレイについて、微動データをステップS1にて分類する。このように、センサアレイは計測時間短縮のために大小のサイズアレイを組み合わせたものを用いると好都合である。
【0014】
第2のステップとして、解析装置10では、ステップS1にて分類された微動データは、サイズアレイごとに周波数変換される。そして、ステップS2にて、各サイズアレイの微動データを選択し、ステップS3にて周波数−波数スペクトル法(F−K法)あるいは空間自己相関法(SPAC法)といった解析手法で、調査地盤固有の周波数と位相速度との関係、つまり分散特性を得ることができる。特に、空間自己相関法で分散特性を算出するときに、その算出途中において周波数と空間自己相関係数(ρ特性)を導き算出することができる。
【0015】
第3のステップとして、複数のサイズアレイから算出される個々の周波数毎の分散特性あるいは分散特性までの算出途中であるρ特性を、同サイズのサイズアレイが複数ある場合には、ステップS4にて算出手段16で平均する。これにより正確な分散特性あるいはρ特性を導くことができる。ρ特性を平均した場合は、これを用いて分散特性を導く。特に、表層付近を反映した小サイズのアレイで得られる特性は、地表に点在する何らかの要因によりノイズ部分を多く含んでいるため、平均することによりノイズ分の影響を少なくでき、正確な分散特性を得ることができる。このようにして4つの同サイズの小さいサイズアレイの微動データを平均して、図4(c)、(d)に示すρ特性図及び分散特性図が得られる。一方、大きいサイズアレイからは平均していない図4(a)、(b)に示すρ特性図及び分散特性図が得られる。
【0016】
第4のステップとして、大小の様々なサイズアレイについて、個々のサイズアレイから求めた分散特性を、ステップS5にて統合手段17により統合し、図4(b)と(d)を統合して、図5に示すような連続した1本の分散特性図を得ることができる。このようにして得られた分散特性から、ステップS6にて遺伝アルゴリズム法あるいは最小二乗法といった手法により逆解析を行い、すなわち、ある深さにおけるS波速度と層厚の少なくとも一方をパラメータとして、逆解析を行う(インバージョン法)ことで調査地点の地盤の地下構造を推定することができる。このようにして求めた地盤のS波速度の地下構造は、地表部分のノイズの影響を小さくできるため極めて精度がよく、建築時の地下部分の設計を効率よく行うことができる。
【0017】
次に、本発明の他の実施形態を図6に基づき詳細に説明する。図6は本発明に係る推定システムのセンサアレイの他の実施形態を示す配置図である。図6において、センサアレイ20は正六角形の各頂点に設置した振動センサ21〜26と、中心に設置した振動センサ27とから構成される例を示している。この例では、小さい三角形の同サイズのサイズアレイ(21−22−27、22−23−27、23−24−27、24−25−27、25−26−27、26−21−27)と、大きい三角形の同サイズのサイズアレイ(21−23−25、22−24−26)からの振動データが得られる。
【0018】
この実施形態においては、第3のステップで6つの小さい三角形の同サイズのサイズアレイの微動データから求めた分散特性を平均し、2つの大きい三角形の同サイズのサイズアレイの微動データから求めた分散特性を平均し、これらの平均された分散特性を第4のステップで統合する。図7(a)は6つの小さい三角形のサイズアレイを用いて計測したρ特性を示しており、このρ特性を平均すると図7(b)のようになる。また、図7(a)の各ρ特性から位相速度の分散特性を算出すると図7(c)となる。そして、図7(d)に示すように、図7(b)の平均したρ特性から算出した分散特性B1(実線で示す)と、図7(c)の個々の分散特性B2(破線で示す)を平均した分散特性は略同一になり、どちらの手法でも分散特性の精度が高いことが判明した。すなわち、このように低周波帯においては、地表のノイズの影響を受けやすいため、複数の同サイズのサイズアレイからの微動データを平均して分散特性を算出することにより、より精度の高い分散特性を得ることができることが判明した。
【0019】
同様にして、2つの大きい三角形の同サイズのサイズアレイの微動データからρ特性を算出し、ρ特性を平均して求めた分散特性(図示せず)も精度の高いものとなる。この図示していない精度の高い分散特性と、図7(d)の分散特性B1とを統合して、広い周波数帯において精度の高い分散特性を得ることができる。そして、統合された精度の高い分散特性から、逆解析により地盤の地下構造を正確に推定することができる。その結果、得られた地盤の地下構造は、地表部分のノイズの影響を少なくできるため、精度の高いデータとなり、建築設計時の地下部分の設計を効率よく行うことができる。
なお、前記した実施の形態では、センサアレイを構成するサイズアレイとして正三角形の配置をした例を示したが、正多角形状や円形状に配置したものでもよいことは勿論である。また、空間自己相関係数より分散特性を算出する例を示したが、周波数−波数法より分散特性を求めるようにしてもよいことは勿論である。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、本発明の地盤構造の推定方法及び推定システムは、微動観測を改めて行うことなく、1度の観測で複数の微動データから正確に、しかも短時間で位相速度の分散特性を導くことができ、その結果、より正確な地盤の地下構造を推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地盤構造の推定システムの一実施形態を示すブロック図。
【図2】図1の推定システムのセンサアレイの配置図。
【図3】図1の推定システムのフローチャート。
【図4】(a)は小サイズのセンサアレイのρ特性図、(b)は(a)の分散特性図、(c)は大サイズのセンサアレイのρ特性図、(d)は(c)の分散特性図。
【図5】図4の(b)と(d)を統合した分散特性図。
【図6】センサアレイの他の実施形態を示す配置図。
【図7】(a)は図6のセンサアレイの複数のρ特性図、(b)は(a)を平均したρ特性図、(c)は(a)から求めた複数の分散特性図、(d)は(b)から求めた分散特性と(c)から求めた分散特性を示す分散特性図。
【符号の説明】
1〜6 振動センサ
7 センサアレイ
8 データ収録装置
10 解析装置
16 算出手段
17 統合手段
20 センサアレイ
21〜27 振動センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method and system for estimating the underground structure of a ground, and more particularly, to a method and system that can accurately and efficiently estimate the underground structure of the ground from measured data.
[0002]
[Prior art]
In general, ground survey by vibration measurement is performed by arranging a plurality of vibration sensors on the ground surface and measuring surface waves such as Rayleigh waves transmitted to the ground surface. Then, after obtaining the dispersion characteristics of the phase velocity by the temporal change of the waves recorded by each vibration sensor or the frequency correlation between the vibration sensors, the underground structure of the ground is estimated by using the inverse analysis.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the estimation method described in the prior art, the dispersion characteristic obtained by the microtremor exploration method is very important because the value and shape largely reflect the ground structure. As described in pp 26-41, there are many know-hows, such as the need to select an optimal array size in the frequency range of dispersion characteristics, and research has been conducted. However, unsteady vibrations mixed during microtremor exploration observations often contain errors in the dispersion characteristics after analysis, and as a result, errors also occur in the estimation of the final underground structure.
The present invention has been made in view of such problems, and the object of the present invention is to accurately derive the dispersion characteristic of the phase velocity from the measurement data obtained by microtremor observation, and to accurately determine the underground structure of the ground. Furthermore, it is providing the estimation method and estimation system of the ground structure which can be estimated in a short time.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a ground structure estimation method according to the present invention is a first step of measuring a ground tremor by installing a sensor array having a plurality of size arrays on a ground surface and comprising a plurality of size arrays. When, a second step of calculating a plurality of dispersion characteristics of phase velocity from fine movement data of a plurality of sizes array of the sensor array, of the sensor array, is calculated from the fine movement data of a plurality of sizes arrays of the same size A third step of averaging dispersion characteristics; a fourth step of integrating the dispersion characteristics obtained in the second step and the averaged dispersion characteristics obtained in the third step; The subsurface structure of the ground is estimated using the dispersion characteristics integrated in the above steps.
[0005]
Further, another method of estimating the ground structure according to the present invention includes a first step of measuring a ground tremor by installing a sensor array having a plurality of size arrays on a ground surface and including a plurality of size arrays , a second step of calculating a plurality of spatial autocorrelation coefficients than the spatial autocorrelation method using fine movement data of a plurality of sizes array of the sensor array, of the sensor array, the fine motion data of a plurality of the same size size array third step and said second average spatial autocorrelation coefficients obtained in the third step the obtained spatial autocorrelation coefficient in the step of averaging the spatial autocorrelation coefficients calculated from The dispersion characteristic is derived from the fourth step of integrating the above and the spatial autocorrelation coefficient integrated in the fourth step, and the underground structure of the ground is estimated using this dispersion characteristic.
[0006]
A ground structure estimation system according to the present invention includes a sensor array that includes a plurality of vibration sensors and has a plurality of size arrays to measure fine movement, and a data recording that records a plurality of fine movement data measured by the plurality of size arrays. An analysis device for analyzing fine movement data from the data recording device, the analysis device calculates a plurality of dispersion characteristics by frequency analysis of the sensor array for each size array , and a plurality of the same size a calculating means for averaging the dispersion characteristics of size array, dispersion characteristics calculated from fine movement data measured by a plurality of sizes arrays, and the integration means for integrating the averaged dispersion characteristics, integrated dispersion characteristics It is characterized by estimating the underground structure from the ground.
[0007]
Furthermore, another ground estimation system according to the present invention includes a sensor array configured by a plurality of vibration sensors and having a plurality of size arrays to measure fine movements, and a plurality of fine movement data measured by the plurality of size arrays. A data recording device for analyzing the microtremor data from the data recording device, and the analysis device calculates a plurality of spatial autocorrelation coefficients by frequency analysis of the sensor array for each size array Calculating means for averaging the spatial autocorrelation coefficients of a plurality of size arrays of the same size, a spatial autocorrelation coefficient calculated from microtremor data measured by the plurality of size arrays , and an averaged spatial autocorrelation And a means for integrating the numbers , deriving dispersion characteristics from the integrated spatial autocorrelation coefficient, and estimating the underground structure of the ground.
[0008]
The ground structure estimation method and estimation system according to the present invention configured as described above measure the ground microtremor and obtain it from the dispersion characteristics of the phase velocity or the spatial autocorrelation coefficient calculated by a plurality of sensor arrays of the same size. By averaging the dispersion characteristics, it is possible to effectively remove the indistinguishable noise scattered on the ground surface part, and the accurate underground structure of the ground can be obtained from multiple measurement data without performing another microtremor observation. Can be estimated.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a ground structure estimation system according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a block diagram showing an embodiment of an estimation system according to the present invention, and FIG. 2 is a layout diagram of the sensor array of FIG. 1 and 2, a system for estimating the underground structure of the ground by microtremor survey will be described. A plurality of vibration sensors are installed on the surface of the survey destination. As shown in FIG. 2, the
[0010]
The size of the sensor array 7 is determined by the depth of the target ground or the desired ground structure. The deeper the target depth, the larger the sensor array size. In order to estimate the underground structure up to the target depth Large and small array sizes are required. In addition, the size of the sensor array is defined by the interval between vibration sensors constituting the sensor array. The
[0011]
Microtremor data at a plurality of locations measured by the
[0012]
The
A wide frequency band characteristic can be obtained accurately in a short time. In order to estimate the underground structure of the ground, inverse analysis is performed by a method such as a genetic algorithm method or a least square method.
[0013]
The operation of the ground structure estimation system of the present embodiment configured as described above will be described below with reference to the flowcharts of FIGS. As a first step, the ground tremor is measured by the plurality of
[0014]
As a second step, in the analyzing
[0015]
As a third step, the dispersion characteristic for each frequency calculated from a plurality of size arrays or the ρ characteristic in the middle of calculation up to the dispersion characteristic is obtained. If there are a plurality of size arrays of the same size, in step S4 The calculation means 16 averages. Thus, accurate dispersion characteristics or ρ characteristics can be derived. When the ρ characteristics are averaged, this is used to derive the dispersion characteristics. In particular, the characteristics obtained with a small-sized array that reflects the vicinity of the surface layer contain a lot of noise due to some factors scattered on the ground surface, so the effect of noise can be reduced by averaging and accurate dispersion characteristics Can be obtained. In this way, the fine movement data of the four small- sized arrays of the same size are averaged, and the ρ characteristic diagram and the dispersion characteristic diagram shown in FIGS. 4C and 4D are obtained. On the other hand, the ρ characteristic diagram and the dispersion characteristic diagram shown in FIGS. 4A and 4B that are not averaged are obtained from a large size array.
[0016]
As a fourth step, for various sizes array of large and small, the dispersion characteristics obtained from the individual size array, integrated by integrating
[0017]
Next, another embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIG. FIG. 6 is a layout view showing another embodiment of the sensor array of the estimation system according to the present invention. In FIG. 6, the
[0018]
In this embodiment, the dispersion characteristics obtained from the fine movement data size array in the size of the six small triangles in the third step average, determined from the fine movement data of the two large-size array in the size of the triangle dispersion The characteristics are averaged and these averaged dispersion characteristics are combined in a fourth step. FIG. 7A shows the ρ characteristics measured using six small triangular size arrays. FIG. 7B shows an average of these ρ characteristics. Further, when the dispersion characteristic of the phase velocity is calculated from each ρ characteristic of FIG. 7A, FIG. 7C is obtained. Then, as shown in FIG. 7 (d), the dispersion characteristic B1 (shown by a solid line) calculated from the averaged ρ characteristic of FIG. 7 (b) and the individual dispersion characteristic B2 (shown by a broken line) of FIG. 7 (c). ) Are approximately the same, and it has been found that the accuracy of the dispersion characteristic is high in both methods. In other words, in this way, in the low frequency band, it is easily affected by the noise of the ground surface, so by calculating the dispersion characteristics by averaging the fine movement data from multiple size arrays of the same size , more accurate dispersion characteristics It turns out that can be obtained.
[0019]
Similarly, a ρ characteristic is calculated from fine movement data of two large triangles of the same size, and a dispersion characteristic (not shown) obtained by averaging the ρ characteristics is also highly accurate. By integrating the dispersion characteristic with high accuracy (not shown) and the dispersion characteristic B1 of FIG. 7D, a dispersion characteristic with high precision can be obtained in a wide frequency band. And the underground structure of the ground can be accurately estimated by inverse analysis from the integrated dispersion characteristics with high accuracy. As a result, the obtained underground structure of the ground can reduce the influence of noise on the ground surface, so that it becomes highly accurate data and can efficiently design the underground part at the time of building design.
In the above-described embodiment, an example in which equilateral triangles are arranged as a size array constituting the sensor array has been described. However, it is a matter of course that the sensor array may be arranged in a regular polygonal shape or a circular shape. Moreover, although the example which calculates a dispersion | distribution characteristic from a spatial autocorrelation coefficient was shown, it is needless to say that a dispersion | distribution characteristic may be calculated | required by the frequency-wave number method.
[0020]
【The invention's effect】
As can be understood from the above description, the ground structure estimation method and estimation system of the present invention can accurately detect phase velocity in a short time from a plurality of microtremor data without performing microtremor observation again. Dispersion characteristics can be derived, and as a result, more accurate underground structure of the ground can be estimated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an embodiment of a ground structure estimation system according to the present invention.
FIG. 2 is a layout diagram of a sensor array of the estimation system of FIG. 1;
FIG. 3 is a flowchart of the estimation system of FIG. 1;
4A is a ρ characteristic diagram of a small size sensor array, FIG. 4B is a dispersion characteristic diagram of FIG. 4A, FIG. 4C is a ρ characteristic diagram of a large size sensor array, and FIG. ) Dispersion characteristic diagram.
5 is a dispersion characteristic diagram obtained by integrating (b) and (d) of FIG.
FIG. 6 is a layout view showing another embodiment of a sensor array.
7A is a plurality of ρ characteristic diagrams of the sensor array of FIG. 6, FIG. 7B is a ρ characteristic diagram obtained by averaging (a), and FIG. 7C is a plurality of dispersion characteristic diagrams obtained from FIG. (D) is a dispersion characteristic diagram showing the dispersion characteristic obtained from (b) and the dispersion characteristic obtained from (c).
[Explanation of symbols]
1 to 6 Vibration sensor 7
Claims (4)
前記解析装置は、サイズアレイごとに前記センサアレイの周波数解析より複数の分散特性を算出すると共に、複数の同サイズのサイズアレイの前記分散特性を平均する算出手段と、複数のサイズアレイで計測した微動データから算出された分散特性、及び平均された分散特性を統合する統合手段とを有し、統合された分散特性から地盤の地下構造を推定することを特徴とする地盤構造の推定システム。A sensor array composed of a plurality of vibration sensors and having a plurality of size arrays to measure fine movement, a data recording apparatus for recording a plurality of fine movement data measured by the plurality of size arrays, and fine movement data from the data recording apparatus a estimation system of the ground structure Ru and an analyzer for analyzing,
The analyzer is configured to calculate a plurality of dispersion characteristic than a frequency analysis of the sensor array by size array, and calculating means for averaging the dispersion characteristics of a plurality of sizes arrays of the same size, measured at multiple sizes arrays A ground structure estimation system comprising: a dispersion characteristic calculated from fine movement data ; and an integration means for integrating the averaged dispersion characteristic , and estimating the underground structure of the ground from the integrated dispersion characteristic.
前記解析装置は、サイズアレイごとに前記センサアレイの周波数解析より複数の空間自
己相関係数を算出すると共に、複数の同サイズのサイズアレイの前記空間自己相関係数を平均する算出手段と、前記複数のサイズアレイで計測した微動データから算出された空間自己相関係数、及び平均された空間自己相関係数を統合する統合手段とを有し、統合された空間自己相関係数から分散特性を導き、地盤の地下構造を推定することを特徴とする地盤構造の推定システム。A sensor array composed of a plurality of vibration sensors and having a plurality of size arrays to measure fine movement, a data recording apparatus for recording a plurality of fine movement data measured by the plurality of size arrays, and fine movement data from the data recording apparatus a estimation system of the ground structure Ru and a analyzer for analyzing,
The analysis device calculates a plurality of spatial autocorrelation coefficients by frequency analysis of the sensor array for each size array , and also calculates a calculation means for averaging the spatial autocorrelation coefficients of a plurality of size arrays of the same size, It has an integration means that integrates the spatial autocorrelation coefficient calculated from microtremor data measured by multiple size arrays and the averaged spatial autocorrelation coefficient , and the dispersion characteristics are obtained from the integrated spatial autocorrelation coefficient. A ground structure estimation system that guides and estimates the underground structure of the ground.
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