JP4194703B2 - Decomposition of gallium phosphide scrap - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リン化ガリウムスクラップの分解法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リン化ガリウムスクラップから有価金属であるガリウムを回収するには、まずリン化ガリウムスクラップの分解を行わなければならない。リン化ガリウムスクラップを分解する方法としては、湿式法と乾式法が知られている。
湿式法では、一般にリン化ガリウムスクラップを王水で溶解する方法が実施されている。この方法は、リン化ガリウムスクラップを1:1に希釈した王水で加熱溶解し、その溶液にカルシウム塩を添加した後、水酸化ナトリウム溶液またはアンモニア水でpHを11〜12に調整することでリン酸イオンをリン酸カルシウムとして沈殿分離し、その後希塩酸を少量ずつ添加し、pH7前後でガリウムイオンを水酸化ガリウムとして沈殿分離する。
【0003】
ガリウムイオンを水酸化ガリウムとして沈殿分離するのは、リン化ガリウムスクラップの分解液中には大量の塩素イオンが含まれるので、そのまま電解液として使用したときには陽極から塩素ガスの発生を伴い作業環境を悪化させるからである。
分離、回収した水酸化ガリウムは15%以上の水酸化ナトリウム溶液に溶解して電解液とし、電解採取によりガリウムを回収する。
【0004】
湿式法は、比較的低温で安全にリン化ガリウムスクラップを分解できるという利点があるが、処理工程数が多く、また産業廃棄物として処分すべきリン酸カルシウムなどの副生成物が大量に発生することからコストが高く、さらに電解採取では高純度のガリウムが得にくいという欠点から次第に利用されなくなりつつある。
【0005】
一方乾式法では、真空加熱分解法が通常用いられるが、これはリン化ガリウムスクラップを真空中で加熱して、それが分解するときのガリウムとリンとの蒸気圧の差を利用してガリウムよりも蒸気圧の高いリン及び不純物を優先的に蒸発、分離させる方法である。
真空加熱分解法は、処理工程が少ないため処理中の汚染が比較的少なく、スクラップの分解と同時に高純度のガリウムが回収できるという利点があるが、分解生成するリンが凝集して黄リンとなり、黄リンが酸素に対して活性であるので処理が難しいという欠点がある。
【0006】
そこで、真空加熱分解法において、真空加熱分解によって分離した黄リンを装置内で赤リンに転化してスクレーパで掻き集める方法がある(特開昭63−270430号、特開昭64−73029号参照)。この方法では、黄リンを装置内で赤リンに転化させることにより、大気中で安定に取り扱うことが可能となる。
また、黄リンを処理する方法として、乾燥空気の流量を制御しながら黄リンと酸素を緩速に反応させることで、空気中で安定な五酸化リンとして回収する方法も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年、危険物や毒劇物等の取り扱いに関連する環境問題が取り沙汰される中で、乾式法は、危険物である黄リンを取り扱うことと、リンの酸化によって生成する五酸化リンが劇物であることから、安全性の高い湿式法を低コスト化する技術の確立が要望されている。
【0008】
本発明は、リン化ガリウムスクラップを比較的低温でかつ安全に分解することができ、電解採取用の電解液がpH調整、沈殿物の分離除去、洗浄工程を通さずに調製でき、産業廃棄物の排出量が少なくコストの安いリン化ガリウムスクラップの分解法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、リン化ガリウムスクラップに水酸化ナトリウムと水酸化カリウムの共晶塩並びにアルカリ金属酸化物を添加し、加熱溶融してリン化ガリウムスクラップを分解することにより上記課題を解決している。
リン化ガリウムスクラップを、耐酸化性、耐アルカリ性でガリウム、リンと反応し難い材質の容器に入れ、そこに水酸化ナトリウムと水酸化カリウムの共晶塩(以下において、「共晶塩」、「アルカリ金属水酸化物からなる共晶塩」、「アルカリ金属水酸化物の共晶塩」は、これを意味する。)並びにアルカリ金属酸化物を添加する。リン化ガリウムスクラップとアルカリ金属水酸化物の共晶塩並びにアルカリ金属酸化物とを入れた容器は180℃以上に加熱したマッフル炉に入れ、アルカリ金属水酸化物の共晶塩を溶解する。リン化ガリウムスクラップは、アルカリ金属水酸化物の共晶塩の溶解と同時に分解を開始し半透明の黄褐色の融液を形成する。分解終了後冷却し、容器の内容物を水で溶出した液は電解液としてそのまま使用し、電解採取でガリウムを回収する。
【0010】
リン化ガリウムスクラップは、細粒ほど分解が進行し易いので、1mm以下の粒子径に粉砕しておくことが好ましい。粉砕方法はとくに限定されないが、湿気が高い大気中で粉砕する場合には、不純物として鉄が存在するとホスフィンを発生するので、粉砕機のリン化ガリウムスクラップに接触する部分の材質としては、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムなどセラミックスを使用したほうが良い。
【0011】
容器の材質は、ニッケル、ジルコニウムが好ましいが、耐酸化性、耐アルカリ性でガリウム、リンと反応し難い材質ならこれ以外でも差し支えない。
リン化ガリウムスクラップに添加するアルカリ金属水酸化物からなる共晶塩としては、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムのモル比1:1の共晶塩が低融点で、融点付近でもリン化ガリウムスクラップの分解速度が大きいので最適である。
【0012】
共晶塩を作るアルカリ源としては、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物以外に炭酸塩、酸化物が考えられるが、リン化ガリウムスクラップの分解速度が小さいだけでなく、融点が高く、高価であるので適当ではない。
水酸化ナトリウム(融点328℃)と水酸化カリウム(融点360℃)の共晶塩は、予めニッケルやジルコニウム等の耐酸化性、耐アルカリ性容器中で水酸化ナトリウムと水酸化カリウムを328〜450℃で加熱溶解し調製する。モル比1:1の共晶塩になると融点は170℃となる。水酸化ナトリウムと水酸化カリウムのモル比は正確に1:1に合わせる必要はないが、その場合には融点が上昇するので加熱温度を上げなければならない。
【0013】
共晶塩ではなく水酸化ナトリウムと水酸化カリウムの混合物をリン化ガリウムスクラップと共に直接容器に入れてもリン化ガリウムスクラップの分解は可能である。しかし、リン化ガリウムスクラップの分解を開始させるには、最初に水酸化ナトリウムの融点以上の温度即ち328℃以上に加熱しなければならないが、分解反応が激しいため突沸を起こす。また、360℃以上になると水酸化カリウムも溶融し、リン化ガリウムスクラップの分解は急速に進行するが、温度が高くなるほど容器の酸化が進行するため分解後の容器の内容物にニッケル等容器材質の混入量が多くなる。ニッケルの混入量が多くなると、電解採取時に陰極からホスフィンの発生を引き起こすため危険である。
【0014】
リン化ガリウムスクラップとアルカリ金属水酸化物からなる共晶塩との重量比は、一般的な電解採取の電解液組成であるガリウムイオン濃度70g/L、アルカリ金属イオン濃度100g/Lに近くなるように、1:1〜1:2.5が適当であが、リン化ガリウムスクラップ中のリン化ガリウム含有量およびアルカリ金属酸化物の添加量を考慮して任意に変更しなければならない。
【0015】
アルカリ金属酸化物としては、比較的安価で入手し易い酸化ナトリウムが適している。アルカリ金属酸化物は、スクラップが分解されるときに生成するリンを速やかに酸化させ五酸化リンもしくはアルカリ金属リン酸塩とする作用がある。酸化物を添加しない場合は、リンが黄リンとして残り、分解後の容器内容物を水で溶出する際に大気中の酸素と反応し発火を誘発する。
【0016】
アルカリ金属酸化物には、一酸化物の他に過酸化物と呼ばれる二酸化物も存在するがいずれも使用可能である。ただし過酸化物は酸化力が強いので、スクラップが急激な酸化反応を起こさないように安全に配慮した加熱分解条件を決定する必要がある。
アルカリ金属酸化物の添加方法は、アルカリ金属水酸化物からなる共晶塩と同時に添加する方法が適当であるが、この方法にとらわれない。
【0017】
アルカリ金属水酸化物からなる共晶塩が溶融し始めると次第にリン化ガリウムスクラップは分解を開始する。分解温度は180℃より高ければ分解速度も加速するが、内容物の突沸と容器の酸化を防ぐために加熱温度は200℃以下とするのが好ましい。容器の酸化を防ぐためにはマッフル炉内を窒素雰囲気にすることも可能である。
【0018】
分解の終了は、リン化ガリウムスクラップの仕込み量を考慮し決定する。目視での判断では気泡の発生がなければ終了とみなされる。分解が終了し、冷却後の容器の内容物は半透明の黄褐色固体となる。容器に水を流し込み内容物を溶出させた液は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リン酸イオン、ガリウムイオンが溶解したアルカリ水溶液であり、ナトリウム、ガリウム濃度を電解採取に適した濃度に調整しそのまま電解液にすることが可能である。
【0019】
この方法は、リン化ガリウムスクラップ以外に砒化ガリウムスクラップの分解にも応用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
リン化ガリウムスクラップをアルミナ製ボールミルと部分安定化ジルコニアボールを使用して湿式粉砕する。粉砕後のリン化ガリウムスクラップは、篩分けにより−200meshの粉末を回収し、それを分解に使用する。篩上は、再度粉砕する。
【0021】
ニッケルるつぼに水酸化ナトリウムと水酸化カリウムをモル比1:1で入れ、窒素気流中328〜450℃で加熱し水酸化ナトリウムと水酸化カリウムの共晶塩を調製する。加熱時間は、30min〜3hで可能であるがこの範囲に限定されない。共晶塩ができれば融点が170℃まで低下するので、170〜190℃の加温状態で溶融していることを確認した後、ステンレスバット内に流し入れる。共晶塩は急速に凝固し、打撃式粉砕機等の粉砕機で解砕し5mm以下の粒子とする。
【0022】
ニッケルるつぼに−200meshのリン化ガリウムスクラップと共晶塩とを1:1〜1:2.5の重量比で入れ、次にアルカリ金属酸化物をリン化ガリウムスクラップに対する重量比で1:0.1〜1:1添加し、温度180〜200℃のマッフル炉で1〜3h加熱溶融する。
リン化ガリウムスクラップに対する共晶塩の重量比が1:1より小さい場合には、分解が完了しない。1:2.5より大きい場合にはリン化ガリウムスクラップを分解後、水で溶出し調製した電解液中のガリウムイオンに対するナトリウムイオン、カリウムイオンの比率が大きすぎるため、電解採取時に陰極表面がガリウム酸ナトリウムもしくはガリウム酸カリウムで覆われることが原因でガリウムの析出が阻害され電解操業が停止する。
【0023】
一方、アルカリ金属酸化物の添加量は、リン化ガリウムスクラップに対し重量比で1:0.1〜1:1がよい。酸化物の過剰な添加は、過剰の共晶塩を使用した場合と同様に、電解液中のアルカリ金属イオン濃度を上昇させ、電解採取時にガリウム酸ナトリウム等の酸化物結晶の晶出を引き起こす原因となるので避けなければならない。
【0024】
加熱時間は上記範囲に限定されるものではなく、仮に加熱時間が短くて未分解リン化ガリウムスクラップが残留しても、ろ過分離により未分解リン化ガリウムスクラップを回収して再度溶融することができる。
分解後のニッケルるつぼの内容物は、冷却後適量の水で溶出し電解液とする。電解液を50〜60℃に加温し、電流密度3〜7A/dm2 で電解採取し、ガリウムを回収する。電解採取が進むと電解液のガリウムイオン濃度が減少し、逆にナトリウムイオン濃度、リン酸イオン濃度が上昇するのでリン酸ナトリウムの結晶が析出する。リン酸ナトリウムは、分離回収、精製し清缶剤、染料分散剤などに利用することが可能である。
【0025】
【実施例】
〔実施例1〕
リン化ガリウムスクラップ200gを容積2Lのアルミナ製ボールミルポットとφ15の部分安定化ジルコニアボール1kgを使用して粉砕した。リン化ガリウムスクラップの組成は70wt%GaP、30wt%SiC研磨剤である。粉砕後のリン化ガリウムスクラップは、篩によって分級し、−200meshの粉末を分解に使用した。篩上は、再度粉砕した。
【0026】
ニッケルるつぼに−200meshのリン化ガリウムスクラップと、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムをモル比で1:1に調整した共晶塩を1:1の重量比で入れ、次に酸化ナトリウムをリン化ガリウムスクラップに対し重量比で1:0.1添加する。このニッケルるつぼを内部温度180℃のマッフル炉に入れ、3h加熱溶融した。冷却後、るつぼの内容物を1.3Lの水で溶出し電解液とした。電解液中のガリウムイオン濃度は74g/L、アルカリ金属イオン濃度は108g/L、ニッケルイオン濃度は80ppmであった。
【0027】
ポリプロピレン製の電解槽に電解液を入れた後50℃に加温し、ガラス状カーボンで作製した陽極と陰極を入れ、電流密度5A/dm2 で電解採取を行った。陰極にはガリウムが析出し、電解開始時の電流効率は95%であった。
【0028】
【発明の効果】
本発明のリン化ガリウムスクラップの分解法によれば、リン化ガリウムスクラップを比較的低温でかつ安全に分解することができる。また、電解採取用の電解液がpH調整、沈殿物の分離除去、洗浄工程を通さずに調製できるので、コストが安く、産業廃棄物の排出量を少なくすることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for decomposing gallium phosphide scrap.
[0002]
[Prior art]
To recover the gallium is valuable metal phosphide gallium Mus Clapp must first disassemble the gallium phosphide scrap. As a method for decomposing gallium phosphide scrap, a wet method and a dry method are known.
In the wet method, generally, a method of dissolving gallium phosphide scrap with aqua regia is carried out. In this method , gallium phosphide scrap is heated and dissolved with aqua regia diluted 1: 1, and calcium salt is added to the solution, and then the pH is adjusted to 11 to 12 with sodium hydroxide solution or aqueous ammonia. The phosphate ions are precipitated and separated as calcium phosphate, and then dilute hydrochloric acid is added little by little, and the gallium ions are precipitated and separated as gallium hydroxide at about pH 7.
[0003]
The reason why gallium ions are precipitated and separated as gallium hydroxide is that the decomposition solution of gallium phosphide scrap contains a large amount of chlorine ions, so when used as an electrolyte, the working environment is accompanied by generation of chlorine gas from the anode. Because it makes it worse.
The separated and recovered gallium hydroxide is dissolved in a 15% or more sodium hydroxide solution to form an electrolytic solution, and gallium is recovered by electrowinning.
[0004]
The wet method has the advantage that gallium phosphide scrap can be safely decomposed at a relatively low temperature, but the number of processing steps is large, and a large amount of by-products such as calcium phosphate to be disposed of as industrial waste is generated. Due to the high cost and the difficulty of obtaining high-purity gallium by electrowinning, it is gradually becoming unavailable.
[0005]
On the other hand, in the dry method, the vacuum thermolysis method is usually used. This is because gallium phosphide scrap is heated in vacuum and the difference in vapor pressure between gallium and phosphorus when it is decomposed is utilized. In this method, phosphorus and impurities with high vapor pressure are preferentially evaporated and separated.
The vacuum heat decomposition method has relatively few contamination during processing because there are few processing steps, and has the advantage that high-purity gallium can be recovered at the same time as scrap decomposition, but the decomposition-generated phosphorus aggregates into yellow phosphorus, Since yellow phosphorus is active against oxygen, it has the disadvantage of being difficult to process.
[0006]
Therefore, in the vacuum pyrolysis method, there is a method in which yellow phosphorus separated by vacuum pyrolysis is converted into red phosphorus in the apparatus and scraped with a scraper (see JP-A-63-270430 and JP-A-64-73029). ). In this method, yellow phosphorus is converted into red phosphorus in the apparatus, so that it can be stably handled in the atmosphere.
In addition, as a method for treating yellow phosphorus, a method is proposed in which yellow phosphorus and oxygen are reacted slowly while controlling the flow rate of dry air, thereby recovering phosphorus pentoxide which is stable in the air.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, environmental problems related to the handling of dangerous goods and poisonous and deleterious substances are being addressed, and the dry method handles dangerously yellow yellow phosphorus and phosphorus pentoxide produced by oxidation of phosphorus is a deleterious substance. Therefore, establishment of a technique for reducing the cost of a highly safe wet process is desired.
[0008]
The present invention may be decomposed phosphide gallium Mus Clapp relatively low and safe, electrolyte pH adjustment for electrowinning can be prepared separated off precipitate without passing through the cleaning process, industrial waste An object of the present invention is to provide a method for decomposing gallium phosphide scrap with low waste output and low cost.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, the addition of eutectic and alkali metal oxides potassium hydroxide and sodium hydroxide phosphide gallium Mus Clapp, solves the above problems by decomposing gallium phosphide scrap heating and melting by .
Phosphide gallium Mus Clapp, oxidation resistance, alkali resistance gallium, placed in a container of hard material which reacts with phosphorus, in which the eutectic of sodium hydroxide and potassium hydroxide (hereinafter, "eutectic""Eutectic salt composed of alkali metal hydroxide" and "eutectic salt of alkali metal hydroxide" mean this.) And an alkali metal oxide are added. The container containing the gallium phosphide scrap, the alkali metal hydroxide eutectic salt and the alkali metal oxide is placed in a muffle furnace heated to 180 ° C. or more to dissolve the alkali metal hydroxide eutectic salt. The gallium phosphide scrap begins to decompose simultaneously with the dissolution of the eutectic salt of the alkali metal hydroxide to form a translucent tan brown melt. After the decomposition, the solution is cooled, and the solution in which the contents of the container are eluted with water is used as an electrolytic solution, and gallium is recovered by electrolytic collection.
[0010]
Since gallium phosphide scrap tends to decompose more finely, it is preferable to grind to a particle diameter of 1 mm or less. The pulverization method is not particularly limited, but when pulverizing in an atmosphere with high humidity, phosphine is generated when iron is present as an impurity. Therefore, as the material of the portion in contact with the gallium phosphide scrap of the pulverizer, aluminum oxide It is better to use ceramics such as zirconium oxide.
[0011]
The material of the container is preferably nickel or zirconium, but other materials may be used as long as they are oxidation resistant and alkali resistant and hardly react with gallium and phosphorus.
The eutectic salt consisting luer alkali metal hydroxide be added to the gallium phosphide scrap, the molar ratio of sodium hydroxide and potassium hydroxide in a 1: 1 eutectic salt has a low melting point, gallium phosphide in the vicinity of the melting point It is optimal because of the high scrap decomposition rate.
[0012]
The alkali source to make the eutectic salt, alkali metal carbonates other than hydroxides such as sodium hydroxide and potassium hydroxide, oxide is considered, not only the decomposition rate of the gallium phosphide scrap is small, Since the melting point is high and expensive, it is not suitable.
The eutectic salt of sodium hydroxide (melting point: 328 ° C.) and potassium hydroxide (melting point: 360 ° C.) is prepared by previously adding sodium hydroxide and potassium hydroxide to 328 to 450 ° C. in an oxidation resistance and alkali resistance container such as nickel and zirconium. Dissolve by heating to prepare. When the eutectic salt has a molar ratio of 1: 1, the melting point is 170 ° C. The molar ratio of sodium hydroxide and potassium hydroxide does not need to be exactly 1: 1, but in that case the melting temperature increases and the heating temperature must be increased.
[0013]
Possible decomposition of gallium phosphide scrap placed in direct vessel a mixture of sodium hydroxide and potassium hydroxide with gallium phosphide scrap rather than eutectic. However, in order to start decomposition of gallium phosphide scrap, it must first be heated to a temperature higher than the melting point of sodium hydroxide, that is, 328 ° C. or higher. However, since the decomposition reaction is intense, bumping occurs. In addition, when the temperature exceeds 360 ° C., potassium hydroxide also melts, and the decomposition of gallium phosphide scrap proceeds rapidly, but the oxidation of the container proceeds as the temperature rises. The amount of contamination increases. When the amount of nickel mixed in increases, it is dangerous because phosphine is generated from the cathode during electrowinning.
[0014]
The weight ratio between the gallium phosphide scrap and the eutectic salt made of alkali metal hydroxide is close to the gallium ion concentration of 70 g / L and the alkali metal ion concentration of 100 g / L, which are the electrolyte composition of general electrowinning. In addition, 1: 1 to 1: 2.5 is suitable, but it must be arbitrarily changed in consideration of the content of gallium phosphide in the gallium phosphide scrap and the amount of alkali metal oxide added.
[0015]
As the alkali metal oxide, sodium oxide which is relatively inexpensive and easily available is suitable. The alkali metal oxide has an effect of quickly oxidizing phosphorus generated when scrap is decomposed to form phosphorus pentoxide or an alkali metal phosphate. When no oxide is added, phosphorus remains as yellow phosphorus and reacts with oxygen in the atmosphere when the decomposed container contents are eluted with water to induce ignition.
[0016]
Alkali metal oxides include dioxides called peroxides in addition to monoxides, but any of them can be used. However, since peroxide has strong oxidizing power, it is necessary to determine the thermal decomposition conditions in consideration of safety so that the scrap does not undergo a rapid oxidation reaction.
As a method for adding the alkali metal oxide, a method of adding simultaneously with the eutectic salt composed of the alkali metal hydroxide is appropriate, but the method is not limited to this method.
[0017]
As the eutectic salt of the alkali metal hydroxide begins to melt , the gallium phosphide scrap gradually begins to decompose. If the decomposition temperature is higher than 180 ° C., the decomposition rate is also accelerated. However, the heating temperature is preferably 200 ° C. or lower in order to prevent bumping of the contents and oxidation of the container. In order to prevent the oxidation of the container, the inside of the muffle furnace can be made a nitrogen atmosphere.
[0018]
The end of the decomposition is determined in consideration of the charged amount of gallium phosphide scrap. According to the visual judgment, it is regarded as the end if no bubbles are generated. Decomposition is complete and the contents of the cooled container become a translucent tan solid. The solution in which water is poured into the container to elute the contents is an alkaline aqueous solution in which sodium ions, potassium ions, phosphate ions, and gallium ions are dissolved. The sodium and gallium concentrations are adjusted to concentrations suitable for electrowinning and electrolysis is performed as is. It can be made into a liquid.
[0019]
This method can be applied to the decomposition of gallium arsenide scrap in addition to gallium phosphide scrap .
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Phosphide gallium Mus Clapp wet grinding using a ball mill made of alumina and partially stabilized zirconia balls. The gallium phosphide scrap after grinding collects -200 mesh powder by sieving and uses it for decomposition. The sieve top is ground again.
[0021]
Sodium hydroxide and potassium hydroxide are put in a nickel crucible in a molar ratio of 1: 1 and heated in a nitrogen stream at 328 to 450 ° C. to prepare a eutectic salt of sodium hydroxide and potassium hydroxide. The heating time can be 30 min to 3 h, but is not limited to this range. If the eutectic salt is formed, the melting point is lowered to 170 ° C. Therefore, after confirming that the eutectic salt is melted in a heated state of 170 to 190 ° C., it is poured into a stainless bat. The eutectic salt rapidly solidifies and is pulverized by a pulverizer such as a striking pulverizer into particles of 5 mm or less.
[0022]
And gallium phosphide scrap and eutectic salt of -200mesh nickel crucible 1: 1 to 1: Put in a weight ratio of 2.5, then the alkali metal Shokusan compound by weight relative to the gallium phosphide Scrap 1: 0 Add 1 to 1: 1 and heat and melt in a muffle furnace at a temperature of 180 to 200 ° C. for 1 to 3 hours.
Decomposition is not complete when the weight ratio of eutectic salt to gallium phosphide scrap is less than 1: 1. If the ratio is larger than 1: 2.5, the ratio of sodium ions and potassium ions to gallium ions in the electrolyte prepared by decomposing gallium phosphide scrap and eluting with water is too large. Due to being covered with sodium or potassium gallate, the deposition of gallium is hindered and the electrolytic operation is stopped.
[0023]
On the other hand, the addition amount of the alkali metal oxide is preferably 1: 0.1 to 1: 1 by weight with respect to the gallium phosphide scrap. Excessive addition of oxide causes the crystallization of oxide crystals such as sodium gallate at the time of electrowinning by increasing the concentration of alkali metal ions in the electrolyte as in the case of using an excessive eutectic salt. It must be avoided.
[0024]
The heating time is not limited to the above range. Even if the heating time is short and undecomposed gallium phosphide scrap remains, the undecomposed gallium phosphide scrap can be recovered by filtration separation and melted again. .
The contents of the nickel crucible after decomposition are eluted with an appropriate amount of water after cooling to obtain an electrolytic solution. The electrolytic solution is heated to 50 to 60 ° C., and electrolytically collected at a current density of 3 to 7 A / dm 2 to recover gallium. As the electrowinning progresses, the gallium ion concentration of the electrolytic solution decreases and, conversely, the sodium ion concentration and the phosphate ion concentration increase, so that sodium phosphate crystals are deposited. Sodium phosphate can be separated and recovered, purified, and used as a cleaning agent, a dye dispersant and the like.
[0025]
【Example】
[Example 1]
Phosphide gallium Mus Clapp 200g were milled using a partially-stabilized zirconia balls 1kg of alumina balls mill pot and φ15 volume 2L. The composition of the gallium phosphide scrap is 70 wt% GaP, 30 wt% SiC abrasive. The gallium phosphide scrap after pulverization was classified with a sieve, and -200 mesh powder was used for decomposition. The sieve top was ground again.
[0026]
And gallium phosphide scrap -200mesh nickel crucible 1 of sodium hydroxide and potassium hydroxide in a molar ratio: 1 eutectic salts adjusted to 1: Put 1 weight ratio, then gallium phosphide sodium oxide Add 1: 0.1 by weight to the scrap. This nickel crucible was placed in a muffle furnace having an internal temperature of 180 ° C. and melted by heating for 3 hours. After cooling, the contents of the crucible were eluted with 1.3 L of water to obtain an electrolytic solution. The gallium ion concentration in the electrolytic solution was 74 g / L, the alkali metal ion concentration was 108 g / L, and the nickel ion concentration was 80 ppm.
[0027]
The electrolytic solution was put in a polypropylene electrolytic cell, heated to 50 ° C., an anode and a cathode made of glassy carbon were placed, and electrowinning was performed at a current density of 5 A / dm 2 . Gallium was deposited on the cathode, and the current efficiency at the start of electrolysis was 95%.
[0028]
【The invention's effect】
According to decomposition of gallium phosphide scrap of the present invention, it is possible to decompose the phosphide gallium Mus Clapp relatively low and safe. Moreover, since the electrolytic solution for electrowinning can be prepared without passing through pH adjustment, separation and removal of precipitates, and washing steps, the cost is low and the amount of industrial waste discharged can be reduced.
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