JP4191323B2

JP4191323B2 - Wrap film adhesion part forming paint and wrap film carton

Info

Publication number: JP4191323B2
Application number: JP18741399A
Authority: JP
Inventors: 洋片山; 康博川取
Original assignee: Kyodo Printing Co Ltd
Current assignee: Kyodo Printing Co Ltd
Priority date: 1999-07-01
Filing date: 1999-07-01
Publication date: 2008-12-03
Anticipated expiration: 2019-07-01
Also published as: JP2001011370A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状のラップフィルムを収納するカートンのラップフィルム引き出し側外面に設けられ、引き出されたラップフィルムの巻き戻り防止用の密着部を形成するためのラップフィルム密着部形成塗料と、このラップフィルム密着部形成塗料の硬化塗膜として形成したラップフィルム密着部を有するラップフィルムカートンに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ラップフィルム密着部形成塗料としては、エポキシ系アクリレートやポリエステル系アクリレート等のアクリル変性樹脂をベースとし、紫外線等によって架橋硬化される架橋性硬化ニス（特許第２５９８６４２号公報）、ポリオールの分子量及び伸び率の異なる２種類以上のポリウレタン系プレポリマー（好ましくは湿気硬化型ポリウレタン樹脂のプレポリマー）を含有する塗布液（特開平１０−３５６５６号公報）、ポリウレタン系プレポリマーからなる硬化性粘着成分と、非反応性のアクリル樹脂からなる粘着成分とを含有する組成物の塗布液（特開平１０−３５６５７号公報）が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のラップフィルム密着部形成塗料の硬化塗膜として得られるラップフィルム密着部は、いずれの場合も、ポリメチルペンテン（ＰＭＰ）のラップフィルムに対する十分な密着力が得にくい問題がある。また、ポリエチレン（ＰＥ）やポリプロピレン（ＰＰ）のラップフィルムに対する密着力も十分とはいえない問題もある。
【０００４】
一方、配合成分の性質や量を調整することでこれらに対する密着力を高めることも考えられるが、ラップフィルムやカートンとのブロッキングを防止しつつ適度な密着力を得るのは容易なことではない。適度な密着力が得られても、ラップフィルムとのブロッキングを生じると、ブロッキングしたラップフィルムを引き剥がすときに、ラップフィルムが破れたり、ラップフィルムと共にラップフィルム密着部が引き剥がされてしまうことになる。また、カートンとのブロッキングを生じると、ブロッキングしたカートンを引き剥がす時にカートン表面が剥離して商品価値が失われると共に、ラップフィルム密着部の機能が失われることになる。
【０００５】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、ＰＭＰ、ＰＥ、ＰＰの各ラップフィルムに対しても適度な密着力を奏すると共に、ラップフィルムやカートンとのブロッキングを生じないラップフィルム密着部が容易に得られるようにすると共に、ＰＭＰ、ＰＥ、ＰＰの各ラップフィルムに対しても使いやすいラップフィルムカートンを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、ロール状のラップフィルムを収納するカートンのラップフィルム引き出し側外面に、引き出されたラップフィルムの巻き戻り防止用のラップフィルム密着部を形成するためのラップフィルム密着部形成塗料において、含有される樹脂成分が、数平均分子量が３００００〜４００００のポリエステルウレタン樹脂で、かつこのポリエステルウレタン樹脂の少なくとも６０重量％が、ガラス転移点が−２０℃未満のポリエステルウレタン樹脂であることを特徴とするラップフィルム密着部形成塗料を提供するものである。
【０００７】
また、本発明は、ロール状のラップフィルムを収納するカートンのラップフィルム引き出し側外面に、引き出されたラップフィルムの巻き戻り防止用のラップフィルム密着部が設けられており、このラップフィルム密着部を形成する硬化塗膜中の樹脂成分が、数平均分子量が３００００〜４００００のポリエステルウレタン樹脂で、かつこのポリエステルウレタン樹脂の少なくとも６０重量％が、ガラス転移点が−２０℃未満のポリエステルウレタン樹脂であることを特徴とするラップフィルムカートンを提供するものでもある。
【０００８】
上記本発明に係るラップフィルム密着部形成塗料とラップフィルムカートンは、それぞれ、樹脂成分の総てが、ガラス転移点が−２０℃未満、数平均分子量が３００００〜４００００のポリエステルウレタン樹脂であることをその好ましい態様として含むものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
まず、本発明に係るラップフィルム密着部形成塗料（以下「塗料」という）について説明する。
【００１０】
本発明に係る塗料は、含有される樹脂成分が、数平均分子量が３００００〜４００００のポリエステルウレタン樹脂となっている。数平均分子量が小さすぎると、得られるラップフィルム密着部がラップフィルムやカートンへのブロッキングを生じやすく、数平均分子量が大きすぎると、得られるラップフィルム密着部のラップフィルムに対する密着力が不十分となりやすい。
【００１１】
上記ポリエステルウレタン樹脂は、ポリイソシアネートと、ポリエステルのポリオールとの重合体で、本発明においては、上記ポリエステルウレタン樹脂の少なくとも６０重量％が、ガラス転移点が−２０℃未満であることが必要である。即ち、本発明の塗料は、ガラス転移点が−２０℃未満のポリエステルウレタン樹脂を主成分とするもので、このガラス転移点が−２０℃未満のポリエステルウレタン樹脂が６０重量％未満であると、得られるラップフィルム密着部が、ラップフィルムへの密着力が不十分なものとなったり、ラップフィルムやカートンへのブロッキングを生じやすいものとなる。
【００１２】
本発明の塗料で主成分として用いるポリエステルウレタン樹脂のガラス転移点の下限は製造可能な範囲内のものに限られ、現状では−３０℃程度である。
【００１３】
本発明の塗料においては、数平均分子量が３００００〜４００００のポリエステルウレタン樹脂であれば、含有される樹脂成分の４０重量％未満の範囲で、ガラス転移点が−２０℃以上のものを添加することができる。ガラス転移点の高いポリエステルウレタン樹脂を添加することにより、得られるラップフィルム密着部のラップフィルムに対する密着力を弱める方向への調整や、耐摩耗性を高める方向への調整を行うことがことができる。
【００１４】
本発明の塗料は、ガラス転移点が−２０℃以上のものを添加することで上記調整を行うことも可能であるが、含有される樹脂成分の総てを、数平均分子量が３００００〜４００００でガラス転移点が−２０℃未満のポリエステルウレタン樹脂とすることが好ましい。樹脂成分として、数平均分子量が３００００〜４００００でガラス転移点が−２０℃未満のポリエステルウレタン樹脂のみにて、ＰＭＰ、ＰＥ、ＰＰの各ラップフィルムに対する適度な密着力を発揮し、かつラップフィルム及びカートンへのブロッキングの心配のないラップフィルム密着部を得ることができ、面倒な配合管理を省略することができる。
【００１５】
本発明の塗料は、得られるラップフィルム密着部の耐摩耗性の向上等のために、固形分中０．１〜０．５重量％程度の無機粉体を添加することができる。無機粉体としては、例えばシリカやクレー粉を挙げることができる。また、例えば着色剤等を必要に応じて少量加えることもできる。
【００１６】
本発明の塗料は、上記ポリエステルウレタン樹脂の溶液として調製されるもので、溶剤としては、例えばトルエン、メチルエチルケトン等を用いることができる。
【００１７】
次に、本発明に係るラップフィルムカートンについて図１に基づいて説明する。
【００１８】
図１において、１は本体、２は蓋体、３はラップフィルム、４はカッター、５はラップフィルム密着部である。
【００１９】
図示されるラップフィルムカートンは、蓋体前面部６の下端から下向きにカッター４の刃先が露出したもので、ラップフィルム密着部５は、本体前面部７の外側中央部で、しかも蓋体２を閉じたときに蓋体前面部６で覆われる位置に設けられている。
【００２０】
上記ラップフィルム密着部５は、前述した本発明の塗料の硬化塗膜として設けられているもので、前述の通り、含有される樹脂成分が、数平均分子量が３００００〜４００００のポリエステルウレタン樹脂で、かつこのポリエステルウレタン樹脂の少なくとも６０重量％が、ガラス転移点が−２０℃未満のポリエステルウレタン樹脂となったものである。
【００２１】
ラップフィルム密着部５の付設は、前述の塗料をグラビアコーター等で所定の位置に塗布し、乾燥硬化させることで行われる。塗料の塗布は、固形分濃度が１０〜３０重量％となるように調整して行うことが好ましい。特にこのラップフィルム密着部５は、特別なアンカー処理を施すことなく、直接ラップフィルムカートンの所定の位置に前述の塗料を塗布乾燥するだけで、ラップフィルムカートンに強固に付着した状態で形成できる利点がある。
【００２２】
ラップフィルム３は、ロール状に巻かれて本体１内に収容されており、必要長さだけ本体１の前面方向に引き出され、カッター４で切断されて使用されるものである。このラップフィルム３の切断は、必要長さだけラップフィルム３を引き出した後、蓋体２を閉じ、蓋体前面部６と本体前面部７との間にラップフィルム３を挟み付けた状態でカッター４にラップフィルム３を押し当てることで行われる。この時、本体１側に残るラップフィルム３の先端部は、ラップフィルム密着部５に密着し、本体１内に巻き戻されることが防止される。従って、次の使用時に、簡単にラップフィルム３の先端部をつかんで引き出すことができる。
【００２３】
尚、上記ラップフィルム密着部５において、数平均分子量が３００００〜４００００のポリエステルウレタン樹脂であれば、樹脂成分の４０重量％未満の範囲で、ガラス転移点が−２０℃以上のものを含有できるが、樹脂成分が、数平均分子量が３００００〜４００００でガラス転移点が−２０℃未満のポリエステルウレタン樹脂のみであることが好ましいことは塗料の説明で述べた通りである。また、無機粉体や着色剤等を含有するものとすることができることも塗料の説明で述べた通りである。
【００２４】
【実施例】
以下に述べる実施例及び比較例における使用状態の評価基準は次の通りである。
【００２５】
○：ラップフィルム切断後にラップフィルムの端部がラップフィルム密着部に密着性よく留まっており、かつ、次の引き出し時に大きな抵抗感なくラップフィルムを剥離できたもの。
【００２６】
△：切断後のラップフィルム端部が、巻き戻されるほどではないが、やや密着力が弱く不安定感のあったもの。
【００２７】
×：切断後のラップフィルム端部に対する密着力が弱く、切断後に端部の巻き戻りが発生したもの。
【００２８】
実施例１
ガラス転移点（Ｔｇ）が−２２℃、数平均分子量（Ｍｎ）が３２０００のポリエステルウレタン樹脂（東洋紡株式会社製「バイロンＵＲ８７００」）をメチルエチルケトンとトルエンとアノンの１：１：１の混合溶剤に溶解させた２０重量％濃度溶液を塗料とし、グラビアコーターで塗布し、乾燥することで、図１で説明したようなラップフィルムカートンを作製した。
【００２９】
作製したラップフィルムカートンにＰＭＰ、ＰＥ、ＰＰのロール状の各ラップフィルムを収納し、２５℃又は１５℃の雰囲気下でそれぞれ引き出しと切断を繰り返して使用状態を評価した。
【００３０】
結果を表１に示す。
【００３１】
また、作製したラップフィルムカートンのラップフィルム密着部上に各ラップフィルムを、間に空気が入らないように重ねて密着させた状態で、２５℃又は１５℃の雰囲気下に２４時間放置した後、ラップフィルムを引き剥がすことでブロッキングの発生状態を評価した。
【００３２】
いずれのラップフィルムについても、使用状態の評価時と同様の密着状態が保たれ、ブロッキングの発生は認めらなかった。
【００３３】
実施例２〜５、比較例１、２
実施例１で用いたポリエステルウレタン樹脂と、Ｔｇ＝−３℃、Ｍｎ＝４００００のポリエステルウレタン樹脂（東洋紡株式会社製「バイロンＵＲ３２００」）とを表１に記載の割合で使用した以外は実施例１と同様にして使用状態の評価を行った。
【００３４】
結果を表１に示す。また、実施例１と同様のブロッキングの発生状態の評価を行ったところ、同様の結果が得られた。
【００３５】
比較例３〜７
以下に示すＴｇとＭｎのポリエステルウレタン樹脂をメチルエチルケトンとトルエンの１：１の混合溶剤に溶解させた２０重量％濃度溶液を塗料とした以外は実施例１と同様にして使用状態の評価を行った。
【００３６】
結果を表２に示す。また、実施例１と同様のブロッキングの発生状態の評価を行ったところ、いずれのラップフィルムもブロッキングは生じなかったが、反面、密着力も認められなかった。
【００３７】
比較例３：Ｔｇ＝８３℃、Ｍｎ＝４００００（東洋紡株式会社製「バイロンＵＲ１４００」）。
【００３８】
比較例４：Ｔｇ＝１８℃、Ｍｎ＝３２０００（東洋紡株式会社製「バイロンＵＲ２３００」）。
【００３９】
比較例５：Ｔｇ＝−３℃、Ｍｎ＝４００００（東洋紡株式会社製「バイロンＵＲ３２００」）。
【００４０】
比較例６：Ｔｇ＝７３℃、Ｍｎ＝２５０００（東洋紡株式会社製「バイロンＵＲ８２００」）。
【００４１】
比較例７：Ｔｇ＝２３℃、Ｍｎ＝３２０００（東洋紡株式会社製「バイロンＵＲ１４００」）。
【００４２】
比較例８〜１０
以下に示す塗料を用いた以外は実施例１と同様にして使用状態の評価を行った。
【００４３】
結果を表２に示す。また、実施例１と同様のブロッキングの発生状態の評価を行ったところ、いずれのラップフィルムもブロッキングは生じなかったが、反面、密着力も認められなかった。
【００４４】
比較例８：アクリル系紫外線硬化型樹脂塗料。
【００４５】
比較例９：ポリオール分子量が１０００〜１５００で伸び率が２２％のポリウレタン樹脂溶液（固形分３０重量％）５０重量部と、ポリオール分子量が２０００〜２５００で伸び率が１４５％のポリウレタン樹脂（固形分３０重量％）５０重量部との混合希釈液。
【００４６】
比較例１０：ポリオール分子量が１５００〜２０００で伸び率が１６０％のポリウレタン系プレポリマー溶液（固形分５０重量％）５０重量部と、非反応性アクリル樹脂溶液（固形分５０重量％）５０重量部との混合希釈液。
【００４７】
【表１】

【００４８】
【表２】

【００４９】
【発明の効果】
本発明のラップフィルム密着部形成塗料は、表１から明らかなように、ＰＭＰ、ＰＥ、ＰＰの各ラップフィルムに対して適度な密着性を有し、しかも各ラップフィルムに対するブロッキングを生じないラップフィルム密着部を形成することができる。また、本発明のラップフィルム密着部を有するラップフィルムカートンは、上記各ラップフィルムに対し、確実な巻き戻り防止を図ることができると共にブロッキングを生じないことから、使用しやすい実用性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るラップフィルムカートンの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
１本体
２蓋体
３ラップフィルム
４カッター
５ラップフィルム密着部
６蓋体前面部
７本体前面部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a coating film for forming a lap film adhesion portion provided on the outer surface of the wrap film drawer side of a carton for storing a roll-shaped wrap film, and for forming an adhesion portion for preventing unwinding of the drawn wrap film, The present invention relates to a wrap film carton having a wrap film contact portion formed as a cured coating film of a wrap film contact portion forming paint.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a wrap film adhesion part forming paint, based on an acrylic modified resin such as epoxy acrylate or polyester acrylate, a crosslinkable curing varnish (Japanese Patent No. 2598642), a molecular weight of polyol and A coating liquid (Japanese Patent Laid-Open No. 10-35656) containing two or more types of polyurethane-based prepolymers (preferably moisture-curable polyurethane resin prepolymers) having different elongation rates, and a curable adhesive component comprising a polyurethane-based prepolymer; A coating solution of a composition containing an adhesive component made of a non-reactive acrylic resin (Japanese Patent Laid-Open No. 10-35657) is known.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the wrap film adhesion part obtained as a cured coating film of the conventional wrap film adhesion part forming paint has a problem that it is difficult to obtain sufficient adhesion force of polymethylpentene (PMP) to the wrap film in any case. In addition, there is a problem that the adhesion to polyethylene (PE) or polypropylene (PP) wrap film is not sufficient.
[0004]
On the other hand, it is conceivable to increase the adhesion to these by adjusting the properties and amounts of the ingredients, but it is not easy to obtain an appropriate adhesion while preventing blocking with a wrap film or carton. Even if an appropriate adhesion is obtained, if blocking with the wrap film occurs, the wrap film may be torn or the wrap film adhesion portion may be peeled off together with the wrap film when the blocked wrap film is peeled off. Become. Further, when blocking with a carton occurs, the carton surface is peeled off when the blocked carton is peeled off, and the commercial value is lost, and the function of the lap film contact portion is lost.
[0005]
The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and provides a suitable adhesion force to each wrap film of PMP, PE, PP, and wrap film that does not cause blocking with a wrap film or a carton. An object of the present invention is to provide a wrap film carton that is easy to use for each of PMP, PE, and PP wrap films, as well as to easily obtain a close contact portion.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the present invention provides a wrap for forming a wrap film adhesion portion for preventing unwinding of a drawn wrap film on the outer surface of the wrap film on the wrap film drawing side of a carton that houses a roll-shaped wrap film. In the film adhesion part forming paint, the resin component contained is a polyester urethane resin having a number average molecular weight of 30,000 to 40,000, and at least 60% by weight of the polyester urethane resin has a glass transition point of less than −20 ° C. The present invention provides a paint for forming a lap film contact portion, which is a resin.
[0007]
Further, the present invention is provided with a wrap film adhesion portion for preventing unwinding of the drawn wrap film on the outer surface of the wrap film drawer side of the carton for storing the roll-shaped wrap film. The resin component in the cured coating film to be formed is a polyester urethane resin having a number average molecular weight of 30,000 to 40,000, and at least 60% by weight of the polyester urethane resin is a polyester urethane resin having a glass transition point of less than −20 ° C. A wrap film carton characterized by the above is also provided.
[0008]
In the lap film adhesion part forming paint and wrap film carton according to the present invention, all of the resin components are polyester urethane resins having a glass transition point of less than −20 ° C. and a number average molecular weight of 30,000 to 40,000. The preferred embodiment is included.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
First, the wrap film adhesion part formation coating material (henceforth "paint") based on this invention is demonstrated.
[0010]
The resin component contained in the coating material according to the present invention is a polyester urethane resin having a number average molecular weight of 30,000 to 40,000. If the number average molecular weight is too small, the resulting wrap film adhesion part is likely to block wrap film or carton, and if the number average molecular weight is too large, the adhesion of the resulting wrap film adhesion part to the wrap film becomes insufficient. Cheap.
[0011]
The polyester urethane resin is a polymer of a polyisocyanate and a polyester polyol. In the present invention, at least 60% by weight of the polyester urethane resin needs to have a glass transition point of less than −20 ° C. . That is, the paint of the present invention is mainly composed of a polyester urethane resin having a glass transition point of less than -20 ° C, and the polyester urethane resin having a glass transition point of less than -20 ° C is less than 60% by weight. The resulting wrap film adhesion portion has insufficient adhesion to the wrap film or is likely to cause blocking to the wrap film or carton.
[0012]
The lower limit of the glass transition point of the polyester urethane resin used as the main component in the coating material of the present invention is limited to a range within which it can be produced, and is currently about -30 ° C.
[0013]
In the paint of the present invention, if the polyester urethane resin has a number average molecular weight of 30,000 to 40,000, a resin having a glass transition point of −20 ° C. or more should be added within a range of less than 40% by weight of the resin component contained. Can do. By adding a polyester urethane resin having a high glass transition point, it is possible to make adjustments in the direction of weakening the adhesion of the resulting wrap film adhesion part to the wrap film and in the direction of increasing wear resistance. .
[0014]
The coating material of the present invention can be adjusted by adding a glass transition point of −20 ° C. or higher. However, all of the resin components contained have a number average molecular weight of 30,000 to 40,000. It is preferable to use a polyester urethane resin having a glass transition point of less than -20 ° C. As a resin component, only a polyester urethane resin having a number average molecular weight of 30,000 to 40,000 and a glass transition point of less than −20 ° C. exhibits an appropriate adhesion to each wrap film of PMP, PE, PP, and a wrap film and A wrap film adhesion part without worrying about blocking to the carton can be obtained, and troublesome blending management can be omitted.
[0015]
In order to improve the abrasion resistance of the obtained lap film adhesion portion, etc., the coating material of the present invention can contain an inorganic powder having a solid content of about 0.1 to 0.5% by weight. Examples of the inorganic powder include silica and clay powder. Further, for example, a small amount of a colorant or the like can be added as necessary.
[0016]
The paint of the present invention is prepared as a solution of the polyester urethane resin, and as the solvent, for example, toluene, methyl ethyl ketone, or the like can be used.
[0017]
Next, the wrap film carton according to the present invention will be described with reference to FIG.
[0018]
In FIG. 1, 1 is a main body, 2 is a lid, 3 is a wrap film, 4 is a cutter, and 5 is a wrap film adhesion portion.
[0019]
In the illustrated wrap film carton, the cutting edge of the cutter 4 is exposed downward from the lower end of the lid front portion 6, and the wrap film adhesion portion 5 is the outer central portion of the main body front portion 7, and the lid 2 is It is provided at a position that is covered with the front surface portion 6 of the lid when closed.
[0020]
The wrap film adhesion part 5 is provided as a cured coating film of the paint of the present invention described above. As described above, the resin component contained is a polyester urethane resin having a number average molecular weight of 30,000 to 40,000. And at least 60% by weight of the polyester urethane resin is a polyester urethane resin having a glass transition point of less than −20 ° C.
[0021]
The wrap film contact portion 5 is attached by applying the above-described coating material at a predetermined position with a gravure coater or the like and drying and curing it. The coating is preferably performed by adjusting the solid content concentration to be 10 to 30% by weight. In particular, the wrap film adhesion portion 5 can be formed in a state in which it is firmly attached to the wrap film carton only by applying and drying the above-mentioned paint directly on a predetermined position of the wrap film carton without performing a special anchor process. There is.
[0022]
The wrap film 3 is wound in a roll shape and accommodated in the main body 1, is pulled out in the front direction of the main body 1 by a required length, and is cut and used by the cutter 4. The wrap film 3 is cut by cutting the wrap film 3 by a necessary length, then closing the lid 2 and holding the wrap film 3 between the lid front surface portion 6 and the main body front surface portion 7. This is done by pressing the wrap film 3 against 4. At this time, the front end portion of the wrap film 3 remaining on the main body 1 side is in close contact with the wrap film contact portion 5 and is prevented from being rewound into the main body 1. Therefore, at the time of the next use, the front-end | tip part of the wrap film 3 can be easily grasped and pulled out.
[0023]
In addition, in the said wrap film contact | adherence part 5, if it is a polyester urethane resin whose number average molecular weight is 30000-40000, in the range below 40 weight% of a resin component, a thing with a glass transition point of -20 degreeC or more can be contained. As described in the description of the paint, the resin component is preferably only a polyester urethane resin having a number average molecular weight of 30,000 to 40,000 and a glass transition point of less than −20 ° C. In addition, as described in the description of the paint, it can contain inorganic powder, a colorant, and the like.
[0024]
【Example】
The evaluation criteria of the use condition in the examples and comparative examples described below are as follows.
[0025]
○: The end of the wrap film remained in the wrap film adhesion portion with good adhesion after the wrap film was cut, and the wrap film could be peeled off without great resistance at the next drawing.
[0026]
(Triangle | delta): Although the wrap film edge part after a cutting | disconnection is not so rewound, the thing with a slightly weak adhesive force and the feeling of instability.
[0027]
X: The adhesive force with respect to the edge part of the wrap film after a cutting | disconnection is weak, and the rewinding of an edge part generate | occur | produced after a cutting | disconnection.
[0028]
Example 1
A polyester urethane resin (“Byron UR8700” manufactured by Toyobo Co., Ltd.) having a glass transition point (Tg) of −22 ° C. and a number average molecular weight (Mn) of 32000 is dissolved in a 1: 1: 1 mixed solvent of methyl ethyl ketone, toluene and anone. The wrap film carton as described with reference to FIG. 1 was prepared by using the 20 wt% concentration solution thus prepared as a paint, applying with a gravure coater, and drying.
[0029]
Each wrap film of rolls of PMP, PE, and PP was accommodated in the produced wrap film carton, and the state of use was evaluated by repeating drawing and cutting in an atmosphere of 25 ° C. or 15 ° C., respectively.
[0030]
The results are shown in Table 1.
[0031]
Moreover, after leaving each wrap film on the lap film adhesion part of the produced wrap film carton in a state of being overlapped and closely adhered so that air does not enter between them, it was left in an atmosphere of 25 ° C. or 15 ° C. for 24 hours, The state of occurrence of blocking was evaluated by peeling off the wrap film.
[0032]
For any of the wrap films, the same adhesion state as that during the evaluation of the use state was maintained, and no occurrence of blocking was observed.
[0033]
Examples 2 to 5, Comparative Examples 1 and 2
Example 1 except that the polyester urethane resin used in Example 1 and the polyester urethane resin of Tg = -3 ° C. and Mn = 40000 (“Byron UR3200” manufactured by Toyobo Co., Ltd.) were used in the proportions shown in Table 1. The use state was evaluated in the same manner as described above.
[0034]
The results are shown in Table 1. Moreover, when the same blocking occurrence state as in Example 1 was evaluated, the same result was obtained.
[0035]
Comparative Examples 3-7
The use state was evaluated in the same manner as in Example 1 except that a 20% by weight concentration solution in which the following polyester urethane resin of Tg and Mn was dissolved in a 1: 1 mixed solvent of methyl ethyl ketone and toluene was used as a coating material. .
[0036]
The results are shown in Table 2. Moreover, when the generation | occurrence | production state of the blocking similar to Example 1 was evaluated, although neither wrap film produced blocking, the contact | adhesion power was not recognized on the other hand.
[0037]
Comparative Example 3 Tg = 83 ° C., Mn = 40000 (“Byron UR1400” manufactured by Toyobo Co., Ltd.).
[0038]
Comparative Example 4 : Tg = 18 ° C., Mn = 32000 (“Byron UR2300” manufactured by Toyobo Co., Ltd.).
[0039]
Comparative Example 5 : Tg = −3 ° C., Mn = 40000 (“Byron UR3200” manufactured by Toyobo Co., Ltd.).
[0040]
Comparative Example 6 : Tg = 73 ° C., Mn = 25000 (“Byron UR8200” manufactured by Toyobo Co., Ltd.).
[0041]
Comparative Example 7 : Tg = 23 ° C., Mn = 32000 (“Byron UR1400” manufactured by Toyobo Co., Ltd.).
[0042]
Comparative Examples 8-10
The use state was evaluated in the same manner as in Example 1 except that the paint shown below was used.
[0043]
The results are shown in Table 2. Moreover, when the generation | occurrence | production state of the blocking similar to Example 1 was evaluated, although neither wrap film produced blocking, the contact | adhesion power was not recognized on the other hand.
[0044]
Comparative Example 8 : Acrylic ultraviolet curable resin paint.
[0045]
Comparative Example 9 : 50 parts by weight of a polyurethane resin solution having a polyol molecular weight of 1000-1500 and an elongation of 22% (solid content of 30% by weight), and a polyurethane resin having a polyol molecular weight of 2000-2500 and an elongation of 145% (solid content) 30% by weight) mixed dilution with 50 parts by weight.
[0046]
Comparative Example 10 : 50 parts by weight of a polyurethane prepolymer solution (solid content 50% by weight) having a polyol molecular weight of 1500 to 2000 and an elongation rate of 160%, and a non-reactive acrylic resin solution (solid content 50% by weight) Diluted solution with.
[0047]
[Table 1]

[0048]
[Table 2]

[0049]
【The invention's effect】
As is apparent from Table 1, the wrap film adhesion portion-forming coating material of the present invention has an appropriate adhesion to each wrap film of PMP, PE, and PP, and does not cause blocking to each wrap film. An adhesion part can be formed. In addition, the wrap film carton having the lap film contact portion of the present invention is highly practical and easy to use because it can surely prevent rewinding and does not block each wrap film. is there.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an example of a wrap film carton according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Main body 2 Cover body 3 Wrap film 4 Cutter 5 Wrap film adhesion | attachment part 6 Cover body front part 7 Main body front part

Claims

Resin component contained in a wrap film adhesion portion forming coating for forming a wrap film adhesion portion for preventing unwinding of the drawn wrap film on the outer surface of the wrap film drawer side of the carton containing the roll-shaped wrap film Is a polyester urethane resin having a number average molecular weight of 30,000 to 40,000, and at least 60% by weight of the polyester urethane resin is a polyester urethane resin having a glass transition point of less than −20 ° C. Forming paint.

The lap film adhesion part forming paint according to claim 1, wherein all of the resin components are polyester urethane resins having a number average molecular weight of 30,000 to 40,000 and a glass transition point of less than -20 ° C.

In the cured coating film forming the wrap film adhesion portion, a wrap film adhesion portion for preventing the wrap film from being unwound is provided on the outer surface of the wrap film drawer side of the carton for storing the roll-shaped wrap film. The resin component is a polyester urethane resin having a number average molecular weight of 30,000 to 40,000, and at least 60% by weight of the polyester urethane resin is a polyester urethane resin having a glass transition point of less than −20 ° C. Film carton.

The wrap film carton according to claim 3, wherein all of the resin components are polyester urethane resins having a number average molecular weight of 30,000 to 40,000 and a glass transition point of less than -20 ° C.