JP4187765B2 - 哺乳動物細胞株のための低温保存袋アセンブリー - Google Patents

哺乳動物細胞株のための低温保存袋アセンブリー Download PDF

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Description

関連出願との関係
本出願は2001年、5月9日出願の仮出願第60/289924号および2001年、7月13日出願の仮出願第60/305460号に対する優先権を請求する。
本発明は哺乳動物細胞の凍結、保存および輸送のための柔軟な低温保存袋アセンブリー(cryopreservation bag assembly)およびその方法に関する。これらの哺乳動物細胞はバイオリアクターを接種するために使用される。
バイオテクノロジーの製品は具体的には、ある遺伝的改変(genetic modification)を哺乳動物細胞中に導入し、次にこれらの細胞をバイオリアクター中で培養することを伴なう。これらのバイオリアクターは特に哺乳動物細胞の培養および保持を許すようになっている。
遺伝的に修飾された哺乳動物細胞の特定の株(specific line)からの薬物の生産のためには、バイオリアクターが接種されるたびに、均一な細胞源が必要とされる。これがManufacturer’s Working Cell Bank(MWCB)(製造業者の作業用細胞バンク)の存在理由である。MWCBは各々が同種の細胞およびほぼ同数の細胞を含有する、細胞懸濁物の多数のアリコート(部分)から成る。これらのアリコートは同日に調製され、同時に凍結される。次にアリコートは非常に低温で保存される(低温保存)。各実験に対しては、細胞のこれらのアリコートの1つを解凍して、同一細胞によるあらゆる他の実験と同一の出発点を提供する。
哺乳動物細胞によるバイオリアクターの有効な接種は、適切な細胞の成長を達成するための最小の細胞密度が必要である。細胞密度が最小レベル未満である場合は、市販の細胞成長レベルを達成するためにより長い時間が必要とされ、それは、工程に余分な経費を加え、そして汚染物が細胞環境内に侵入する機会を増加する。細胞密度が高すぎる場合は、媒質中の栄養物が消耗される可能性があり、それは細胞成長の低下および、恐らくは、細胞培養物の死滅をもたらす。
近年の実施においては、MWCB中の各アリコートは1〜2mLの容量のみを有する。この限定された容量は急速で均一な方法ですべての細胞を凍結する必要のために要求される。既存の技術を使用して大量を凍結する場合は、懸濁物の直径が細胞の凍結および解凍速度に影響を与えるであろうし、それは細胞を損傷し、バイオリアクターの接種に有害な影響を与える可能性をもつ。各アリコート中の細胞濃度は通常、細胞1〜20百万個/mLの範囲内にある。生産用バイオリアクター(production bioreactors)は具体的には、数十リットル、数百リットル、またはそれを越す容量を含有する。この著しい容量差のために、生産用バイオリアクター中に導入するのに十分になるまで細胞数を増加させるために「種系列増殖(seed train expansion)」が使用される。前記のすべての理由のために、生産キャンペーンのための種系列増殖が重要な処理段階である。
具体的な生産プロトコールにおいては、MWCBからの細胞のアリコートを解凍し、細胞を小瓶(例えば、T−フラスコ)中で培養する。細胞が増殖すると、それらを増加した数の小瓶に移す。これにより、高すぎたり、低すぎる細胞密度をもたずに、細胞総数を増加させる。十分な細胞が蓄積されたら、それらをより大きいびん(例えば、ローラーボト
ルまたは震盪フラスコ)中に移す。もう1つの閾値に到達したら、細胞を接種バイオリアクターに移す。最後に、十分な細胞が接種バイオリアクター中に蓄積されたら、生産用バイオリアクターに移す。前記の種系列はいくつかの哺乳動物細胞株のための一般的方法であり、営業的生産および学究的世界で広く使用されている(非特許文献1および2参照)。T−フラスコおよびスピナーフラスコを使用する市販の種系列増殖の概要はまた、Whitaker外により与えられる(非特許文献3参照)。
具体的には、MWCBにはネジ蓋付きバイアルが使用される。ネジ蓋付きバイアルの使用は充填前にバイアルの蓋を緩めることを必要とし、充填後にそれらをねじで締めることは面倒な手作業である。更に問題であるのは、バイアルが開放されている間に、内容物が汚染にさらされることである。バイアルに汚染物が導入されないことは極めて重要である。
種系列増殖は、具体的には最適な条件下で完了するのに約4〜6週間を要する。多数の移動段階のために、種系列は労力を要し、汚染を受け易い。更に、小瓶および大瓶中の環境は十分な器具を備えておらず、十分に調節されていない。pHおよび酸素濃度の変化は生産バイオリアクターに移される細胞に異質性をもたらす可能性がある。これは順次、1つのバイオリアクターの実験から他のバイオリアクターの実験にばらつきをもたらし、最終的に、生産される薬物の品質に影響を与える可能性がある。
均質で均一の有効な細胞懸濁物の調製に対する前記の危険性はそれぞれ、本技術の改善の必要を説明している。
Lindl and Bauer,1989 Morgan and Darling,1993 Whitaker et al.1998
本発明は新規の細胞凍結および保存袋アセンブリー並びに哺乳動物細胞の種系列増殖におけるそのアセンブリーの使用法である。袋は主としてポリテトラフルオロエチレン生地から構成される。袋はバイオリアクターに直接接種することができるように十分な細胞を保持するようになっている。袋は細胞懸濁物が非常に薄い断面を有するようにその最大容積の一部に充填されるようになっている。袋のデザイン物は哺乳動物細胞源に無菌溶接することができる移動セットを含む。この無菌溶接可能な移動セットは最少の汚染の危険を伴なって急速に袋を充填させる。本方法においては、各袋が一旦充填されると、移動セットとの接合部の下方でシールされ、袋は新規のシール部の「上方で」切断される(シール部の移動セットとの同側上)。バイオリアクターに接種される時に、袋の内容物は無菌溶接可能な接種ラインをとおして排出される。凍結および保存中は、接種ラインは機械的損傷から保護されている。
明細書中に取り入れられ、その一部を形成している付記の図面は本発明の幾つかのアスペクトを具体的に示し、その説明と一緒に本発明の原理を説明する役割を果たす。図面の構成部品は必ずしも実測値に基づかず、その代わりに、本発明の原理を明瞭に示すことが強調されている。
本明細書中に使用される用語は下記である:
バイオリアクター − 細胞を成長させるための調節された環境を含む容器。バイオリアクターはまた発酵装置とも呼ばれる。
ポリテトラフルオロエチレン生地または布地 − ポリテトラフルオロエチレンからあらゆる方法で製造された膜または布地に類似の柔軟な物質。ポリテトラフルオロエチレン
生地の一般的な例にはTeflon(R)フィルムが含まれる。
移動セット − 場合によっては1本以上の分枝(本明細書では「足」と呼ばれる)をもち、保存袋の内室を袋の外部および/または細胞懸濁物源と接続するために使用され、そして袋の内容物の充填または排出を許す、1本の柔軟なチューブ。
薄い横断面 − 本発明の細胞凍結袋が使用される時に、それらは金属カセット(箱またはカニスターとも呼ばれる)中に実質的に水平な配置で横たえるであろう。袋内のあらゆる地点の細胞懸濁物の厚さはほぼ10ミリメーターを越えてはならない。細胞懸濁物の厚さが実質的に10ミリメーターを越える場合は、袋表面に隣接する細胞は懸濁物の内部の細胞と異なる凍結、解凍条件を経験し、凍結および解凍の経過中並びにその後にバイオリアクター中で使用される時に異なる反応を起こす可能性がある。
細胞凍結および保存袋アセンブリー − 当該アセンブリーは細胞凍結袋および関連したチューブ、スパイクポートおよび相互連結体を含む。
本発明は哺乳動物細胞の種系列増殖のための新規の方法を支持する細胞凍結および保存袋アセンブリーである。袋は主としてポリテトラフルオロエチレンから構成される。袋はバイオリアクターがその内容物から直接接種されることができる十分な細胞を保持するようになっている。袋は横たえて配置された時に、細胞懸濁物が非常に薄い横断面を有するようにその最大容積の一部まで充填されるようになっている。袋のデザイン物は哺乳動物細胞源に無菌溶接することができる移動セットを含む。この無菌溶接可能な移動セットは、最少の汚染の危険性を伴なって、袋を早急に充填させる。一旦各袋が充填されると、移動セットとの接続部の下方でシールされ、袋は新規のシールの「上方で」(シールの、移動セットとの同側上で)切断される。バイオリアクターに接種する時には、袋の内容物は無菌溶接可能な接種ラインをとおして排出される。凍結、保存中は接種ラインは機械的損傷から保護されている。
本発明の細胞凍結袋はEVA(従来の当該技術分野の袋)の代わりに、ポリテトラフルオロエチレン生地から製造される。ポリテトラフルオロエチレン生地は−180℃以下で柔軟である(−180℃は液体窒素の温度である。これがMWCB保存の実際的最低温度である)。低温におけるその柔軟性およびそれによる低温破損の可能性の減少のために、この生地の特徴物が凍結、長期保存および解凍時の細胞凍結袋の内容物に更なる保護を与える。
細胞凍結袋は具体的にはネジ蓋付きバイアル中で凍結される容量の100倍の、約100mLの細胞懸濁物を入れるようになっている。細胞密度は新規の細胞凍結袋と、近年使用されているバイアルに対して同等である。この容量の差のために、袋はバイアルの約100倍の細胞を入れることができる。1個の細胞凍結袋は1個のバイオリアクターの直接的接種を許すほど十分な細胞を含有する。
凍結される細胞懸濁物の容量は細胞凍結袋の可能容積の一部である。これが細胞懸濁物の厚さを制限する。細胞懸濁物が薄いため、熱伝導が急速で、細胞を最適な速度で均等に凍結することができる。均等な凍結は細胞の均等性を確保する補助になる。
細胞凍結袋は一体の移動セットを伴なって製造することができる。この一体の移動セットは幾つかの適用物においては1本以上の分枝をもつかも知れない、1本の柔軟なチューブから成る。これらの分枝は時々、1本もしくは複数の足と呼ばれる。袋を充填する時に、移動セットの開放端を細胞懸濁物源に接続されている1本のチューブに無菌溶接する。この方法は、袋を充填する時の汚染の機会を実質的に排除する。
移動セットの各足は細胞凍結袋に接続されている。各足は、付属の細胞凍結袋への細胞の流れを制御するための、ピンチクランプまたは類似の装置を有する。移動セットおよび付属の袋はユニットとして滅菌され、配達される。各袋に対する充填順序は:
a)付属の移動セットの足上のピンチクランプを開放する、
b)細胞懸濁物を袋中にポンプで入れる、
c)ピンチクランプを閉鎖する、
d)袋中のあらゆる空気を「シールライン」(移動セットとの接続部より下のライン)より上に押し出す、
e)「シールライン」に沿って袋をシールする、そして
f)e)で製造されたシールの上方で袋を切断して、袋と移動セット間の接続を切断する、
である。
細胞懸濁物が一定速度で拍出される場合は、袋は一定の時間間隔に基づいて充填することができる。一旦袋をシールし、シールラインの上方で切断すると、移動セットはもやは袋に付いていない。これが保存中の脆弱点の1つを除去する。
本発明は内容物を排出するために、付属の1本の無菌溶接可能なチューブを使用する。このチューブは接種ラインと呼ばれる。接種ラインの片方の端は細胞凍結袋の本体に取り付けられている。この取り付けられた末端は細胞懸濁物を含有する室と自由に連絡している。保存中、接種ラインはそれ自身の室内に堅く密封されることにより機械的損傷から保護される。袋の内容物を使用する時に、接種ラインの開放端を、接種バイオリアクターに接続されている1本のチューブに無菌溶接する。
本発明は哺乳動物細胞の種系列増殖の新規の方法に基づく。この新規の方法に従うと、MWCBの各アリコート中の細胞数が増加される。これは細胞が種系列増殖において増殖しなければならない程度を減少させる。それらを濃縮することにより、1アリコート当たりの細胞数を幾らか増加させることができる。しかし、各アリコートの容量を増加することがより直接的である。
哺乳動物細胞の種系列増殖の新規の方法に対しては、アリコートの容量は100mLまで増加される。専用の接種バイオリアクターはバイオリアクターに細胞凍結袋の内容物を無菌移動することにより直接接種することができる。この接種はどんな介在する組織培養フラスコ、ローラーボトル、震盪フラスコまたは匹敵する容器をも伴なわずに実施される。専用の接種用バイオリアクター中の培養物の最初の容量は2Lであり、細胞が増殖するに従い15Lに増加する(Heidemann et al,2001)。
近年の実施法において使用されるものと同様な幾何学的構造をもつより大きいバイアルを使用することは十分ではない。この幾何学的構造物を規模拡大すると、より大きくなる横断面がより長い凍結時間および、バイアルの外側から中心への著しい温度勾配をもたらす。これはバイオリアクター接種に対する均等な細胞アリコートの要求と相容れない。袋に基づいたデザインを使用すると、厚さが、近年の実施に使用される細胞凍結バイアルに匹敵する横断面を提供する。より具体的には、非常に薄い横断面を与えるために、袋はその最大容積の一部に充填される。薄い横断面は非常に小さい温度勾配を伴ない、アリコート全体の急速な冷却をもたらす。
前記の容量を収納する細胞凍結袋は市販されているが(Vijayaraghhavan et al,1998およびRegidor et al,1999)、しかし、これらの袋は幾つかの制約を有する。現在入手できる細胞凍結袋は主としてエチレンビニル
アセテート(EVA)から構成されている。EVAは細胞懸濁物が具体的に保存される温度では脆弱である。これは、袋の内容物が保存温度に冷却される時から袋内容物が解凍開始される時まで脆弱である細胞凍結袋をもたらす。脆弱なこの期間は、具体的には数十年を数える長期の貯蔵を含む。脆弱なこの期間中の細胞凍結袋のどんな亀裂も内容物の汚染をもたらしそうである。
現在利用可能な細胞凍結袋の第2の制約は袋の充填および排出のための塩化ポリビニル(PVC)チューブの広範囲の使用である。PVCチューブは典型的な細胞懸濁物保存温度で脆弱であり、PVC材料製造時に使用される可塑化剤がプラスチックから周囲の媒質中に漏出することが知られている。これら双方の制約はPVCをこれらの細胞凍結袋に対して望ましくない選択物にさせる。
現在使用可能な細胞凍結袋の第3の制約はそれらがルアー−ロック(Luer−Lock)または膜におおわれたポートをとおして排出されることである。再度これは汚染の可能な源である。
図1 図1は無菌溶接可能な移動セットの好ましい態様を示す。移動セットの開放端は滅菌され、溶接可能である。好ましい態様においては、移動セット中のすべてのチューブは無菌チューブ溶接機と相容性である。幾つかの態様においては、開放端を除く幾つかまたはすべてのチューブは無菌チューブ溶接機と相容性ではない。
好ましい態様において、移動セットに10個の袋が連結されている。他の態様においては、移動セットに2個と100個の間の袋が連結されている。
本態様においては、すべての足が連結されている同一のチューブ上に開放端が存在する。他の態様においては、開放端と足の間に介在する接合部または接合装置が存在するかも知れない。
好ましい態様においては、移動セットの開放端は汚染を回避するために堅くシールされている。他の態様においては、移動セットの開放端は堅くはシールされず、その代わりに:
1.クランプにより閉鎖される、または
2.弁により閉鎖される、または
3.急速遮断装置により閉鎖される、または
4.二次的包装により無菌状態に維持される。
好ましい態様において、各細胞凍結袋への流れを1個の閉じ込めピンチ弁により制御する。他の態様においては、移動セットの足上のピンチクランプは閉じ込めではないかも知れないが、その代わりに使用時にチューブに適用することができる。更に、幾つかの態様においては、ピンチクランプの代わりに、移動セット足上にボール弁、ゲート弁、バタフライ弁または匹敵するインライン流制御装置を使用することができる。
好ましい態様においては、開放端から第1の足の開始部までの長さは10〜15センチメーターである。他の態様においては、この長さは1センチメーターから1000センチメーターの範囲であることができる。
好ましい態様においては、各足の長さは10〜15センチメーターである。他の態様においては、この長さは同様であるかまたは1センチメーターから200センチメーターの範囲内で足から足に異なることができる。
図2. 図2は細胞凍結袋中の室の好ましい態様を示す。細胞凍結袋が細胞懸濁物で充填される時は、具体的には、それは充填されている細胞懸濁物室である。この室は移動セットを介して充填される。凍結、保存および解凍時には、細胞懸濁物はこの室中に留まる。解凍後に、細胞懸濁物は接種ラインを介してこの室から排出される。
好ましい態様において、細胞懸濁物室の容積は、適当に薄い横断面を維持するように過小充填される時には100ミリリッターである。他の態様においては、細胞懸濁物室の容積は2ミリリッターから5リッターの範囲にあることができる。
好ましい態様においては、接種ライン室は細胞懸濁物室とラベル室双方に隣接するように示される。他の態様においては、接種ライン室は:
1.細胞懸濁物室に隣接するが、ラベル室に隣接しない、そして/または
2.部分的に細胞懸濁物室内にある、または
3.全体が細胞懸濁物室内に存在する、
かも知れない。
接種ライン室は更に図5に関連して説明されるであろう。
ラベル室は狭いスリットを介してアクセスされる。ラベル挿入後に、細胞懸濁物室を充填する。充填後の細胞懸濁物室の増加した厚さがラベル室中への開口部を塞ぐ。これがラベルが滑り出すことを起りにくくさせる。
幾つかの態様においては、分離されたラベル室が存在せず、袋は:
1.インクまたは他の顔料移動により直接に(プレス、スタンプ、ペン、マーカーまたは印刷機を使用して)、または
2.接着性ラベルにより、または
3.袋の縁の一連のノッチにより、または
4.袋材料のエンボス加工により、
5.袋材料の一連の穿孔により、または
6.細胞懸濁物中に含まれる材料により、または
7.接種ライン上のマーキングにより、
ラベルされる。
図3. 図3は移動セットの袋の末端と細胞懸濁物室の間の連結部の好ましい態様を示す。この態様においては、移動セットの末端は細胞懸濁物室の継ぎ目を貫通している。更に、幾つかの態様においては、細胞懸濁物室の継ぎ目を貫通する結合金具が存在するかも知れず、移動セットはこの結合金具に取り付けられる。
細胞懸濁物室内部にある移動セットの末端は開放されている。
図4. 図4は充填前の袋(a)、充填され、シールされた袋(b)および充填、シール、そして切断された袋(c)の好ましい態様を表わす。一番上の図(a)は、それが充填される前の袋を示す。移動セットが既に、細胞源に取り付けられたと仮定すると、一番上の図と中間の図の間には以下の段階:
a)取り付けられた移動セットの足上のピンチクランプを開放し、
b)細胞懸濁物を袋中にポンプで入れ、
c)ピンチクランプを閉鎖し、
d)袋中のあらゆる空気を「シールライン」より上まで押し出し、そして
e)袋を「シールライン」に沿ってシールすること、
が実施される。
中間の図(4(b))と下の図(4(c))の間では、袋は段階(e)で作成されたシールの上方で切断される。これは凍結、保存される袋の部分から移動セットを外す。更に保存される部分はほとんどもしくは全く空気を含まない。
好ましい態様においては、シールラインはインキまたは他の顔料移動(プレス、スタンプ、ペン、マーカーまたは印刷機を使用して)により直接、細胞凍結袋上に印刷される。他の態様においては、シールラインは、
1.袋材料のエンボス加工により、または
2.接着性ラベルにより、または
3.袋に糊付けもしくは溶接されている材料により、または
4.袋の縁の1個以上のノッチにより、または
5.袋の縁の、袋材料の一連の穿孔により、
マークされる。
図5. 図5はスパイクポート室、接種ライン室、接種ラインおよび、細胞懸濁物室へのその接合部の好ましい態様を示す。好ましい態様においては、接種ライン室は接種ラインに密接に適合するようなサイズであり、それにより損傷に対する保護を与える。接種ラインに室を密接に適合させることにより、接種ラインに何か損傷が存在する場合にも、ごく限定された容量の細胞懸濁物が喪失されるだけである。更に、他の態様においては、接種ラインを、接種ライン室中にパッキング材料を含むこと、接種ライン室の継ぎ目または表面に硬化材料を含むこと、あるいは細胞懸濁物室中への接種ライン室の埋め込み、により保護することができる。
好ましい態様においては、接種の全長が滅菌チューブ溶接機と相容性である。幾つかの態様においては、開放端以外のあるチューブは滅菌チューブ溶接機と相容性ではない。
この態様においては、接種チューブは1本のチューブである。他の態様においては、接種チューブ中に、介在する接合体、エルボーまたは他の管継手が存在するかも知れない。
好ましい態様において、接種チューブ室内の接種チューブの長さは10〜20センチメーターである。他の態様においては、チューブの長さは3センチメーターから3メーターの範囲にあることができる。
細胞懸濁物室の内側にある接種ラインの末端は開放されている。この態様においては、接種ラインの末端は懸濁物室と接種ライン室の間の継ぎ目を貫通している。更に、幾つかの態様においては、細胞懸濁物室と接種ライン室の間の継ぎ目を貫通する結合器具が存在するかも知れず、移動セットがこの結合器具に取り付けられている。
好ましい態様において、接種ラインは接種ライン室内で1個の90°の湾曲部を有する。更に他の態様においては、接種ラインは
1.湾曲部をもたない、または
2.1を除く、しかし1と20の間の多数の90°湾曲部をもつ、または
3.90°を越えるもしくはそれ未満の角度の1〜20個の湾曲部をもつ、または
4.角度を組み合わせた1〜20個の湾曲部をもつ、または
5.らせんを形成する(らせんラインは滅菌チューブ溶接機と一緒に使用することがより困難であることに注目されたい)、
かも知れない。
好ましい態様において、接種ラインの開放末端は汚染を回避し、袋を空にする前に、細
胞懸濁物が接種ライン中に移動する可能性を減少させるために、堅くシールされる。更に、幾つかの態様においては、接種ラインの開放末端は堅くシールはされないで、その代わりに
1.製造業者により取り入れられたボール弁、ゲート弁、バタフライ弁もしくは匹敵するインライン流量制御装置、または
2.使用者により付け加えて取り込まれたボール弁、ゲート弁、バタフライ弁もしくは匹敵するインライン流量制御装置、または
3.製造業者により適用されるクランプ、または
4.使用者により適用されるクランプ、または
5.内蔵された弁装置を伴なう急速遮断装置、または
6.製造業者により蓋をされる急速遮断装置、または
7.使用者により蓋をされる急速遮断装置、
により閉鎖される。
図5はまた、スパイクポート室を具体的に示す。接種ラインが損傷を受ける事象には、スパイクポートにより袋を排出することができるであろう。スパイクポートはそれ自体の室内にあるので、接種ラインから更なる細胞懸濁物を喪失することなく、アクセスすることができる。
付属の袋を伴なう無菌溶接可能な移動セットの好ましい態様の図である。 様々な室を示す、細胞凍結袋の好ましい態様の図である。 移動セットと袋間の接続部の好ましい態様を表わす、細胞凍結袋の詳細である。 充填前の袋、充填されてシールされた袋および充填、シール、切断された袋の好ましい態様を表わす。 スパイクポート室、接種ライン室、接種ラインおよび、細胞懸濁物室へのその接続部の好ましい態様を示す、細胞凍結袋の詳細である。 細胞懸濁物室が充填される前および後のラベル室の好ましい態様の断面を示す細胞凍結袋の詳細である。

Claims (5)

  1. 細胞懸濁物室、スパイクポート室、接種ライン室およびラベル室を含んで成る分離され且つシールされた4つの室を含んでなるポリテトラフルオロエチレンの袋、低温保存の前の無菌ドッキングのために使用することができ、細胞懸濁物室に結合され、それと連絡している第1の非−PVCチューブ、低温保存後の無菌ドッキングのために使用することができ、当該シールされた室の一つに結合され、それと連絡している第2の非−PVCチューブ(ここで前記第2のチューブは摂氏−180度の温度に耐久性である)並びに当該室の一つから細胞を運び出す手段を有するスパイクポート、を含んで成る、製造業者の作業用細胞バンクの低温保存袋アセンブリーであって、
    当該細胞懸濁物室が、当該第1の非−PVCチューブとの結合でシールされ、そして更に、当該細胞懸濁物室が、2ミリリッターから5リットルの容量を有する、
    上記低温保存袋アセンブリー。
  2. 細胞懸濁物室が前記第1のチューブを前記細胞懸濁物室に接合し、それをとおって細胞を前記の室中に移送することができる漏洩防止の付属手段を含んで成る、請求項1の低温保存袋アセンブリー。
  3. 接種ライン室が前記第2のチューブを前記細胞懸濁物室に接合し、それをとおって細胞を前記の室から運び出すことができる漏洩防止の摂氏−180度の温度に耐久性の付属手段を含んで成る、請求項1の低温保存袋アセンブリー。
  4. 第2のチューブが接種ライン室内に含まれている、請求項3の低温保存袋アセンブリー。
  5. スパイクポートがスパイクポート室内に密閉されている、請求項1の低温保存袋アセンブリー。
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