JP4187655B2 - 内部クーポンを備えたラッピング - Google Patents

Description

発明の詳細な説明

本発明はクーポンをラッピングの内面の少なくとも一つに備えたラッピングに関する。

ラッピング、特に限定されないが紙巻きたばこ包装体のラッピングは、読まれるために開かれることができるクーポンを一つの面上に備えているものが見出されており、前記クーポンは広告表示、使用指針、内容のための表示、または他の適当な表示を持つ。

特許ＵＳ−Ａ−５０３５９３５は紙巻きたばこの包装体を覆う外側の透明なフィルムの下に配置されたかかるクーポンを備えた紙巻きたばこの包装体を記載する。提案された手段の欠点は紙巻きたばこの包装体とクーポンを同時に開くことができないことである。

出願ＥＰ−Ａ−０８０３４５０もまた外側の透明なフィルムの下に課税クーポンを備えた紙巻きたばこの包装体を記載する。このクーポンは紙巻きたばこの包装体に対置されるであろうフィルムのウェブの表面に付着されている。開封帯は透明なフィルムの開封と課税クーポンの引き裂きを同時に可能とする。この場合課税クーポンは包装体を開いた後に読まれることを意図していないことに注目されたい。

出願ＥＰ−Ａ−０９６０８３１は紙巻きたばこの包装体に関し、それは透明な外部フィルムで覆われ、前記外部フィルムを開封すると開かれることのできるクーポンを備えている。この最近の解決策はクーポンを完全に保護することまたはフィルムの開封前にこのクーポンに接近するのを防ぐことを望むときに欠点を持つ。

この解決策はまた、別の欠点を持つ。クーポンはフィルムにより覆われる包装体の外側に位置しているので、クーポンは包装体が変位されることを仮定したとき及びクーポンを備えたその面が案内表面に対してスライドせねばならないとき前記包装体の変位を妨げまたは邪魔することができる多くの接点となる縁を持つ。

事実、特にこれらの包装体のロットを包装する観点で包装体をロットに再編成するための設備内で包装体は変位されねばならないことが多い。

紙巻きたばこの製造者は既知の欠点を伴う前記の古い解決策に戻ることなしにクーポンがフィルムの内側に置かれている古い解決策に戻ることを希望する。

従って、この発明の主目的はラッピングから容易に抜き取ることができるクーポンをラッピングの内面の少なくとも一つの上に備えた、一つまたは複数の包装体または対象物のラッピングを提案することである。

この発明の別の目的はラッピングの開封帯による開封が同時にこのラッピング内に置かれたクーポンを開放させるラッピングを提案することである。

この目的を達成するために、この発明はその主題としてラッピングフィルムにより少なくとも一つの包装体の周りに形成されたラッピングを持ち、前記包装体が受け面と呼ばれる少なくとも一つの面を持ち、この面に対してクーポンが二つの対向外面を持って置かれ、これらの外面が：
− 包装体の受け面に対して置かれる第一外面、及び
− 内面と呼ばれるフィルムの表面に対して付着される第二外面
であり、このフィルムはそれ自身包装体に向けて折り返されており、
ラッピングフィルムの開封がフィルムを二つの部分、すなわち第一部分と第二部分、に分離し、かつ引き裂き前にはクーポンとフィルムとの間に配置されて位置する開封帯により達成され、
このラッピングは前記フィルムの開封帯による開封後に、前記クーポンがフィルムの前記第一部分、フィルムの第二部分及び前記フィルムの開封帯のどれか一つに少なくとも部分的に付着されたまま残るような方式でクーポンがフィルムの内面に対して局所的に固定されていることにより特徴付けられる。

添付図面に関して非限定例として与えられた以下の説明を読めばこの発明はより良く理解されるであろう。

図１は包装体の表面の一つにクーポンを備えた包装体の周りのフィルムから作られたラッピングの透視図であり、ラッピングフィルムは覆われた包装体とクーポンを見せるために部分的に破られて示されている、

図２は包装体の表面の一つにクーポンを備えた包装体の周りのフィルムから作られたラッピングの透視図であり、ラッピングフィルムは開封帯により切断されており、二つの部分に分離されている、そして

図３はクーポン並びに包装体を示す横断的に拡大した側面図であり、前記包装体とクーポンを覆うラッピングフィルムにより包装体はこのクーポンを保持する。

図面と以下の説明は紙巻きたばこの包装体に関するが、包装体及びラッピングの概念は、説明される一つまたは他の方式によりクーポンが配置されることができるどのような製品のどのような形式のラッピングにも拡大されるに相違ない。

ラッピングの形状もまた、図示された平行六面体のそれである必要もなく、異なる形状、例えば円筒状のものであることもできる。

図１から３において、ラッピングフィルム２により覆われた例えば硬質形式の紙巻きたばこの包装体１があり、前記フィルム２は例えばセロハン、ポリプロピレンのような透明な材料、またはこの目的のために習慣的に用いられる他の如何なる材料からも作られる。硬質包装体が示されているが、この発明は周知の軟質包装体を用いても実施されることができることは容易に認められるであろう。包装体の性質はこの発明の実施に重要ではない。

ラッピングフィルム２はまた、不透明な材料、例えば印刷された不透明な材料から作られることもできる。

図面で見ることができるように、包装体１は受け面１０と呼ばれる少なくとも一つの面１０を持ち、この面に対してクーポン３が置かれ、フィルム２が前記包装体１と前記クーポン３を覆う。

クーポン３は平坦な要素、特に制限されないが紙の平坦な要素であり、それはフィルム２と包装体１の前記受け面１０との間に置かれることを意図している。

クーポン３がフィルム２と包装体１の受け面１０との間に置かれるとき、それは第一及び第二外面３０，３１と呼ばれる二つの対向外面３０，３１を示す。

第一外面３０は包装体１の受け面１０に対して置かれ、第二外面３１はフィルム２の内面２０と呼ばれる表面に対して付着され、この表面はそれ自身包装体１に向けて折り返されている。

クーポン３は単一シートから作られることができ、この単一シートは折りたたまれるかまたは折りたたまれないことができる。

クーポン３はまた、二つまたはそれ以上のシートから作られることができ、それらは折りたたまれるかまたは折りたたまれないことができる。

フィルム２が透明材料から作られるとき、クーポン３の前記第二外面３１はフィルム２を通して見える（図１及び２）。

クーポン３の前記第二外面３１は外から見え、有利にはロゴ、広告表示、または他のどのような表示（図示せず）も持つことができる。

包装体１を開けるために、フィルム２は慣例的にここに開封テープまたは開封帯２１を備えており、それはフィルム２の前記内面２０上に置かれ、包装体１の側面のまわりに延び、開封帯２１の一端は有利には開封つまみ（図示せず）を備えている。

開封帯２１はフィルム２を二つの部分、第一部分２００と第二部分２０１、に分離する。

包装体１が販売されるとき、包装体１の受け面１０に対して置かれているこのクーポン３の第一外面３０上に設けられた情報（図示せず）のような、クーポン３により保持された情報は近づきにくい。

フィルム２を開封することによってのみ、前記クーポン３により保持された情報に近づくことが可能となる。

示されるように、クーポン３はフィルム２の内面２０と呼ばれる面に対して固定され、フィルム２の内面２０は開封帯２１が前記クーポン３とフィルム２との間に位置するような方式で前記開封帯２１を備えている。

これらの技術的特徴がクーポンがラッピングフィルム２により保護されることを可能とし、クーポン３は包装体１が変位されねばならないとき及びクーポン３を備えたその面２０が設備（図示せず）の案内表面に対してスライドせねばならないとき包装体１の変位を妨げまたは邪魔することができる多くの接点となる縁を持たない。

開封帯２１を引張ることによりフィルム２を開封することがクーポン３への接近を可能とする。

注目すべき方式では、前記フィルム２の開封帯２１による開封後に、前記クーポン３がフィルム２の前記第一部分２００、フィルム２の第二部分２０１及び前記フィルム２の開封帯２１の一つに少なくとも部分的に付着したまま残るような方式でクーポン３はフィルム２の内面２０に対して局所的に固定されている。

注目すべき方式では、クーポン３は接着剤の点、接着剤の線、溶接点、溶接線、クリンプ加工を含む手段の群から選ばれた局所的付着２２の少なくとも一つの第一手段によりフィルム２の内面２０に対して局所的に固定され、局所的付着２２のこの手段の機械的抵抗はクーポン３をラッピングフィルム２から前記クーポン３を破壊することなく分離することができるように調整されている。

当業者は局所的付着２２の前記第一手段の機械的抵抗をどのように調整するか及び／または更なる発明的独創力なしにある数のこれらの手段をどのように設けるかを知っているであろう。

これらの技術的特徴が、クーポン３がフィルム２の開封により完全に外れないこと、しかしクーポン３及びそれを支持するラッピングフィルム２の部分のありうる分離を妨げることなしにかくして包装体を保持する人から逸出しないことを確実とさせる。

表面上はささいなこれらの特徴は事実は特別な重要性を持つ。なぜなら一般的に包装体１の受け面１０より小さいクーポン３は包装体１及び開封帯２１を保持する人（図示せず）から容易に逸出するからである。

開封帯２１はフィルム２を二つの部分、すなわちフィルム２の開封後に包装体１の第一部分１００から分離される第一部分２００と前記フィルム２の開封後に包装体１の第二部分１０１上に残る第二部分２０１、に分離する。

第一の注目すべき方式では、前記フィルム２の開封帯２１による開封後に、前記クーポン３が前記フィルム２の前記第一及び第二部分２００，２０１の一つに付着したまま残るような方式でクーポン３がフィルム２の内面２０に対して局所的に固定されている。

この技術的特徴はクーポン３が前記包装体１を保持する人から逸出しないことを確実とすることによりクーポン３への接近を容易とする。

第二の注目すべき方式では、前記フィルム２の開封帯２１による開封後に、前記包装体１が備えている蓋１０２の変位により包装体１の内容物（図示せず）への接近を可能とするように包装体１から分離されねばならない前記フィルム２の第一部分２００に前記クーポン３が付着したまま残るような方式でクーポン３がフィルム２の内面２０に対して局所的に固定されている。

フィルム２を持たない包装体１の第一部分１００はかくして開かれることができ、クーポン３自身は人、例えばフィルム２を開封した人、により調べられることができる。

第三の注目すべき方式では、前記フィルム２の開封帯２１による開封後に前記クーポン３が前記開封帯２１に付着したまま残るような方式でクーポン３がフィルム２の内面に対して局所的に固定されている。

説明されたように、クーポン３を例えば、第一外面３０及び第二外面３１と呼ばれる二つの対向外面３０，３１を持つシートとして構成することができるが、それを折りたたんで閉じたシート、すなわちそれが含む情報への接近を可能とするために局所的に切断される必要があるリーフ、から構成することもできる。

図３において、ラッピングの開封前にクーポンを閉じた状態に保つように、クーポン３は折りたたみ帯域３２、前記折りたたみ帯域３２に対向して、例えば閉鎖手段３３０、例えば接着剤の点または線により、またはクリンプ加工により閉じられている、閉鎖帯域３３と呼ばれる、クーポン３の帯域３３を形成する折りたたみ線の周りに折りたたまれたリーフにより形成されている。

折りたたみリーフの代わりに、折りたたみ線３２に沿って、並びに前記閉鎖帯域３３に沿って組み立てられた二つのリーフを持つことも可能である。

どの場合であれ、クーポン３は第一区分３４及び第二区分３５と呼ばれる二つの対向した区分３４，３５を含み、これらのうち第一区分３４はフィルム２の内面２０に対して位置されることを意図しており、第二区分３５は包装体１の受け面１０に対して位置されることを意図している。

注目すべき方式では、
− クーポン３の前記第一区分３４は第一区分３４を第一帯域３４０及び第二帯域３４１と呼ばれる二つの帯域３４０，３４１に分離するように位置された少なくとも一つの弱化抵抗部３６を備えており、
− フィルム２の開封帯２１による開封がクーポン３の開放を起こし、クーポン３のこの第一区分３４の第一と第二帯域３４０，３４１の少なくとも一つが包装体１の受け面１０と前記フィルム２の前記第一と第二部分２００，２０１の一つとの間に挟まれたまま残るような方式でクーポン３の前記第一区分３４はフィルム２の内面２０に対して固定されている。

フィルム２の開封帯２１による開封がクーポン３を開放させ、クーポン３のこの第一区分３４の前記第一帯域３４０が前記フィルム２の前記第一部分２００に付着したまま残るような方式でクーポン３の前記第一区分３４は好ましくはフィルム２の内面２０に対して固定されている。

これらの技術的特徴は包装体１を覆うフィルム２の開封と大体同時にクーポンの開放が達成させられる一方、クーポンの一部がフィルム２の一部に付着したまま残ることを確実とする。

注目すべき方式では、クーポン３の弱化抵抗部３６の線はフィルム２の開封帯２１に実質的に平行に配向され、フィルム２及びクーポン３の同時開封及び開放を確実とするような方式でこの開封帯２１から予め決められた距離に位置させられる。

当業者は更なる発明的独創力なしに前述の距離をどのように決定すべきかを知っているであろう。

好適実施例によれば、開封帯２１がクーポン３の弱化抵抗部３６の線上に実質的に重なるような方式でクーポン３がフィルム２の内面２０に対して配置され、前記クーポン３はフィルム２の前記内面２０に
− 一方では少なくとも前記開封帯２１と前記弱化抵抗部３６の線とが重なる場所で、及び
− 他方では少なくとも一つの他の離れた場所内で、
固定され、この固定がフィルム２の開封帯２１による開封がクーポン３の開放を起こし、前記フィルム２の開封後に、クーポン３の前記第一及び第二帯域３４０，３４１の少なくとも一つが包装体１の受け面１０と前記フィルム２の前記第一及び第二部分２００，２０１の一つとの間に挟まれたまま残るような方式である。

これらの技術的特徴はかくしてラッピングフィルム２の開封と同時にクーポン３の開放を確実とすることを可能とする。

包装体の表面の一つにクーポンを備えた包装体の周りのフィルムから作られたラッピングの透視図である。 包装体の表面の一つにクーポンを備えた包装体の周りのフィルムから作られたラッピングの透視図である。 クーポン並びに包装体を示す横断的に拡大した側面図である。

Claims (4)

1. ラッピングフィルム（２）により少なくとも一つの包装体（１）の周りに形成されたラッピングであって、この包装体（１）が、受け面と呼ばれる少なくとも一つの面（１０）を持ち、この面に対してクーポン（３）が二つの対向外面（３０，３１）を持って置かれ、これらの外面が：
   − 包装体（１）の受け面（１０）に対して置かれる第一外面（３０）、及び
   − 内面（２０）と呼ばれるフィルム（２）の表面に対して付着される第二外面（３１）、
   であり、このフィルム（２）はそれ自身包装体（１）に向けて折り返されており、
   ラッピングフィルム（２）の開封が、フィルム（２）を二つの部分、すなわち第一部分（２００）と第二部分（２０１）、に分離し、かつ引き裂き前にはクーポン（３）とフィルム（２）との間に配置されて位置する開封帯（２１）により達成されるものにおいて、
   前記ラッピングが、第一区分（３４）及び第二区分（３５）と呼ばれる二つの対向した区分（３４，３５）を含むクーポン（３）を持ち、これらのうち第一区分（３４）はフィルム（２）の内面（２０）に対して位置されることを意図しており、第二区分（３５）は包装体（１）の受け面（１０）に対して位置されることを意図しており、
   クーポン（３）の前記第一区分（３４）が、第一区分（３４）を第一帯域(３４０)及び第二帯域（３４１）と呼ばれる二つの帯域（３４０，３４１）に分離するように位置された少なくとも一つの弱化抵抗部（３６）の線を備えており、
   クーポン（３）の前記第一区分（３４）が、フィルム（２）の開封帯（２１）による開封がクーポン（３）の開放を起こし、クーポン（３）のこの第一区分（３４）の第一と第二帯域（３４０，３４１）の少なくとも一つ（３４０）が包装体（１）の受け面（１０）と前記フィルム（２）の前記第一と第二部分（２００，２０１）の一つとの間に挟まれたまま残るような方式でフィルム（２）の内面（２０）に対して固定されている、
   ことを特徴とするラッピング。
2. クーポン（３）の弱化抵抗部（３６）の線がフィルム（２）の開封帯（２１）に実質的に平行に配向され、フィルム（２）及びクーポン（３）の同時開封及び開放を確実とするような方式でこの開封帯（２１）から予め決められた距離に位置させられていることを特徴とする請求項１に記載のラッピング。
3. 開封帯（２１）が前記クーポン（３）の弱化抵抗部（３６）の線上に実質的に重なるような方式でクーポン（３）がフィルム（２）の内面（２０）に対して配置され、前記クーポン（３）がフィルム（２）の前記内面（２０）に
   − 一方では少なくとも前記開封帯（２１）と前記弱化抵抗部（３６）の線とが重なる場所で、及び
   − 他方では少なくとも一つの他の離れた場所で、
   固定され、この固定がフィルム（２）の開封帯（２１）による開封がクーポン（３）の開放を起こし、前記フィルム（２）の開封後に、クーポン（３）の前記第一及び第二帯域（３４０，３４１）の少なくとも一つが包装体（１）の受け面（１０）と前記フィルム（２）の前記第一及び第二部分（２００，２０１）の一つとの間に挟まれたまま残るような方式であることを特徴とする請求項１に記載のラッピング。
4. 請求項１から３のいずれか一つに記載のラッピングにより覆われた紙巻きたばこ包装体。

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