JP4184418B1 - 白色金合金の製造方法、及びこの白色金合金を使用した宝飾品 - Google Patents
白色金合金の製造方法、及びこの白色金合金を使用した宝飾品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4184418B1 JP4184418B1 JP2007314116A JP2007314116A JP4184418B1 JP 4184418 B1 JP4184418 B1 JP 4184418B1 JP 2007314116 A JP2007314116 A JP 2007314116A JP 2007314116 A JP2007314116 A JP 2007314116A JP 4184418 B1 JP4184418 B1 JP 4184418B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- white gold
- melting
- weight
- gold alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Adornments (AREA)
Abstract
【解決手段】Auに対し、Pt,Pd,Ag,及びCuを一定の割合に配合して溶融した後冷却する白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)の製造方法において、下記の(A)工程及び(B)工程を先に行い、更に(C)工程及び(D)工程を順次経ることを特徴とする白色金合金の製造方法。
(A)工程:PtとPdを溶融して、Pt−Pd合金を得る工程
(B)工程:AgとCuを溶融して、Ag−Cu合金を得る工程
(C)工程:Auに前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、Au−Pt−Pd合金を得る工程
(D)工程:前記(C)で得られるAu−Pt−Pd合金に、更に前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
【選択図】 図1
Description
そして、指輪、ブローチ等の宝飾品用の原料(地金)に使用される金合金としては、金の含有率が約75%(実際には75%を下回ることなく、75.0〜75.5%)のK18(18金)の白色金合金(ホワイトゴールド)がよく知られている。
この白色金合金は、比重が大きく軟質、かつ高価なプラチナ(白金)と比べて、白金と銀との中間的位置を占める素材であり、さらに、色彩が白色であるため、宝飾品材料として適しているものである。
白色金合金においては、金の色調を白色に導くために、白金(Pt)と共に(に代えて)、通常パラジウム(Pd)、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、錫(Sn),マンガン(Mn)等の元素が使用されるが、ニッケル(Ni)を配合した白色金合金には、金属アレルギーの問題がある。
(イ)主成分であるAuと、Au除く従成分である金属(Pt,Pd,Ag,及びCu)の全てを同時に溶融して鋳造する方法
(ロ)従成分である金属(Pt,Pd,Ag,及びCu)のみを同時に溶融して鋳造し、得られる合金(割金)を、主成分であるAuと再度合金加工(鋳造)して、目的とする白色金合金を得る方法
そこで、発明者は、以上の欠点を解消するために鋭意研究したところ、(a)従成分である金属を、その融点を考慮して、PtとPd,及びAgとCuとに分けてそれぞれ鋳造(合金)してPt−Pd合金及びAg−Cu合金を得た後、(b)最初にAuとPt−Pdを鋳造してAu−Pt−Pd合金とし、(c)続いて、Ag−Cu合金を加えて鋳造(合金)して、Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金(白色金合金)とするか、叉は(b)と(c)の順序を逆にして、Au−Ag−Cu合金を得た後、Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金とすれば、前記欠点を解消することができることを知り本発明が完成した。
更に、前記白色金合金の原料であるAu、Pt、Pd、Ag、Cuは、鋳造する前に、それぞれを単独で溶融し、金属(間)結合中に包摂されている微量の窒素ガス等を放出させた(ガス抜きし)ものを使用すると、前記欠点をほぼ完全に解消することを知り本発明が完成した。
<請求項1> Auに対し、Pt,Pd,Ag,及びCuを、下記の(イ)〜(ヘ)に示す割合で配合して溶融した後冷却する白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)の製造方法において、下記の(A)工程及び(B)工程を先に行い、更に(C)工程、又は(D)工程を順次経ることを特徴とする白色金合金の製造方法。
(イ)Auが70〜78.0重量%
(ロ)Ptが4.5重量%以上
(ハ)Pdが8.0重量%以上
(ニ)PtとPdの和が19.0重量%以下
(ホ)Agが0,5〜3.0重量%
(ヘ)Cuが2.0〜8.0重量%
(A)工程:PtとPdを溶融して、Pt−Pd合金を得る工程
(B)工程:AgとCuを溶融して、Ag−Cu合金を得る工程
(C)工程:Auに前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、Au−Pt−Pd合金を得た後、更に前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
(D)工程:Auに前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、Au−Ag−Cu合金を得た後、更に前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
<請求項2> Auに対し、Pt,Pd,Ag,及びCuを、下記の(イ)〜(ホ)に示す割合で、かつ残部が実質的にAgとなるように配合して溶融した後冷却する白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)の製造方法において、下記の(A)工程及び(B)工程を先に行い、更に(C)工程、又は(D)工程を順次経ることを特徴とする白色金合金の製造方法。
(イ)Auが75.0重量%
(ロ)Ptが4.5重量%以上
(ハ)Pdが8.0重量%以上
(ニ)PtとPdの和が19.0重量%以下
(ホ)Cuが2.0〜8.0重量%
(A)工程:PtとPdを溶融して、Pt−Pd合金を得る工程
(B)工程:AgとCuを溶融して、Ag−Cu合金を得る工程
(C)工程:Auに前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、Au−Pt−Pd合金を得た後、更に前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
(D)工程:Auに前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、Au−Ag−Cu合金を得た後、更に前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
<請求項3> Auに対し、Pt,Pd,Ag,及びCuを、下記の(イ)〜(ホ)に示す割合で配合して溶融した後冷却する白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)の製造方法において、下記の(A)工程及び(B)工程を先に行い、更に(C)工程、又は(D)工程を順次経ることを特徴とする白色金合金の製造方法。
(イ)Auが75.0重量%
(ロ)Ptが7.0重量%
(ハ)Pdが11.0重量%
(ニ)Agが1.5重量%
(ホ)Cuが5.5重量%
(A)工程:PtとPdを溶融して、Pt−Pd合金を得る工程
(B)工程:AgとCuを溶融して、Ag−Cu合金を得る工程
(C)工程:Auに前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、Au−Pt−Pd合金を得た後、更に前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
(D)工程:Auに前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、Au−Ag−Cu合金を得た後、更に前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
<請求項4> Au,Pt,Pd,Ag,及びCuは,各々の単体を溶融し、金属結合中に包摂されているガス(気体)を放出させて除去したものを使用する請求項1〜請求項3に記載する白色金合金の製造方法。
<請求項5> 請求項1〜請求項4記載の製造方法により得られる白色金合金を使用した宝飾品。
(イ)AuとPt−Pd合金からAu−Pt−Pd合金を鋳造し、更に、Ag−Cu合金を加えて鋳造してAu−Pt−Pd−Ag−Cu合金とした地金を用いて、指輪、ネックレース、イヤリング等の宝飾品を成型(キャスティング)すれば、割れや、筋の発生を防止できること。
(ロ)AuとAg−Cu合金からAu−Ag−Cu合金を鋳造し、更に、Pt−Pd合金を加えて鋳造してAu−Pt−Pd−Ag−Cu合金とした地金を用いて、指輪、ネックレース、イヤリング等の宝飾品を成型(キャスティング)すれば、割れや、筋の発生を防止できること。
(ハ)前記(イ)、(ロ)に加えて、原料であるAu、Pt、Pd、Ag、Cuは、それぞれ単独でガス抜きしたものを使用することにより、ほぼ完全に割れや、筋の発生を防止できること(請求項4)。
(ニ)従来品の白色金合金は、Pdが5%〜7%配合された、地金が主流で、そのΔE(後述)は、10〜14の範囲で、肉眼で見た感じは、薄茶色である。そのため、その白色金合金の上にロジウム(Rh)鍍金(メッキ)をかけて白色にして使用しているのが一般である。
しかしながら、これを指輪、ブローチ等に加工して使用を継続していると、鍍金が剥がれ、茶色く変色した感じになる欠点があった。
これに対し、Au、Pt、Pd、Ag、Cuを、請求項1〜請求項3に記載した一定の割合で配合し、前記(イ)、(ロ)、(ハ)等の方法により鋳造した地金を用いて宝飾品を鋳造すれば、従来品とは異なる明白色で、照り(鏡面性)を有する白色金合金製の宝飾品が、極めて効率よく得られること(請求項1〜請求項5)。
(イ)Auの金色の脱色(白色化)作用がある元素はPdであるが、Pdは含有量が増すと、黒っぽくなるので、それを抑える為に、Ptを一定量配合すれば白さをだすことができること。
(ロ)PdとPtの配合割合が、下記の(a)〜(c)のとき、色バランスが良好となること。
(a)Ptが4.5重量%以上
(b)Pdが8重量%以上
(c)Pt+Pd<19重量%
(ハ)Pt+Pd>19重量%になる(を超える)と、仕上げ工程でのバフ(研磨処理)のノリが非常に悪くなり、その結果、照りが(鏡面性)がなくなること。これは、白金族の特徴である粘りが大きく影響しているからと思われる。
(ニ)バフのノリを良くするために、Cuを一定量加える必要があること。Cuを加えることにより、Cu合金の特徴である、硬さと磨耗性が増し、融点を下げることができる。
(ホ)Cuの添加効果を高めるために、Agの併用が重要であること。
具体的には、市販の色差計(例:紫外−可視分光光度計〔日本分光株式会社V−570〕で測定する。
白色金合金(ホワイトゴールド)の色の範囲は、ΔE0〜ΔE14までとする。
又、この地金を用いて、巣や割れのない種々の宝飾品を効率よく製造することができる。
(b)一般的な、白色金合金(ホワイトゴールド)は、硬く・脆く・照り(鏡面性)がでにくい合金が多く、白さはあっても照り(鏡面性)が無いため明るく見えず、その結果ΔEの値も、K18K(WG)=ΔE7程度である。
これに対し、本願発明に係る白色金合金は、ΔEの値が7以下(好ましくは6.0以下)の白色金合金を容易に得ることができる。
(c)ロジウム鍍金(メッキ)をかけないで、特有の白さを持った地金を得ることができる。
(d)良好な鋳造・加工性、良好な磨き具合・照り(鏡面性)のでき具合等を合わせ持った地金を得ることができる。
(e)従来のPd割(系)、Ni割(系)、Mn割(系)では、出せない白さを出すことができる。
(g)本願発明に係る白色金合金は、加工に適した硬さ(ビッカース硬さ(Hv)で、120〜140HV程度)を有している。
(f)通常金系の地金と同様に磨きを行うことができる。
a)Au−Pt−Pd−Ag−Cu
上昇温度 :1390℃〜1550℃
型に流す温度:1200℃〜1300℃
b)Pt−Pd
上昇温度: 1770℃〜1880℃
型に流す温度:1550℃〜1650℃
c)Ag−Cu
上昇温度: 1100℃〜1200℃
型に流す温度: 950℃〜1080℃
d)Au−Pd−Pt
上昇温度: 1450℃〜1650℃
型に流す温度:1350℃〜1450℃
e)Au−Ag−Cu
上昇温度: 1100℃〜1250℃
型に流す温度:1020℃〜1150℃
(1)地金(合金)の配合
Au:75.0重量%
Pt: 7.0重量%
Pd:11.0重量%
Ag: 1.5重量%
Cu: 5.5重量%
(a)Au、Pt、Pd、Ag、Cuを同時に鋳造してAu−Pt−Pd−Ag−Cu合金とする。
(b)Pt、Pd、Ag、Cuを鋳造して、Pt−Pd−Ag−Cu合金(割金)とした後、Auと鋳造してAu−Pt−Pd−Ag−Cu合金とする。
(c)予めPt−Pd、及びAg−Cu合金とした後、Au−Pd−Pt合金とし、次にAu−Pt−Pd−Ag−Cu合金とする。
(d)予めPt−Pd、及びAg−Cu合金とした後、Au−Ag−Cu合金とし、次にAu−Pt−Pd−Ag−Cu合金とする。
なお、Au、Pt、Pd、Ag、Cuを予め単体で溶融・精錬した元素を使用し、(a)〜(d)の方法で合金した地金を、それぞれ(A)、(B)、(C)、(D)とする。単体の溶融・精錬温度は、単体の融点プラス100〜250℃程度である。
Au−Pt−Pd−Ag−Cu:1400℃まで上昇させ、その後1260℃まで下げ、型に流した
Pt−Pd:1780℃まで上昇させ、その後1600℃まで下げ、型に流した
Ag−Cu:1150℃まで上昇させ、その後1020℃まで下げ、型に流した
Au−Pd−Pt:1580℃まで上昇させ、その後1400℃まで下げ、型に流した
Au−Ag−Cu:1150℃まで上昇させ、その後1060℃まで下げ、型に流した
(イ)検体の作製
検体の寸法:直径1mm×4cmの円線
検体数:各20本
使用合金量:120.00g
使用鋳造機:TR式高周波発振器 型式NTR−0502SHI−S 出力5Kw 周波数50KHz カーボン坩堝使用(株)日精販売 メーカー(株)日電高周波
電気炉:(株)安井インターテック
鋳型温度:各740℃
鋳造温度:各1340℃
鋳型へセットしてから鋳造までの時間:3分30秒
ツリー形状:直径8mm,高さ120mmの円柱に、試験資材を円柱に対して、上方向へ角度25度で上から4本ずつ配置し、20mm下の段から付けて、5段のツリー形状とした。
埋没方法:(株)ノリタケカンパニー社のギフトを使用し、水との混合比38%で、(株)愛工舎製作所の混和器で2分混合し、(株)安井インターテックの脱法器で1分空気を抜き、1時間乾燥の為放置した(室温25℃,湿度60%)。
脱漏方法:(株)カトーの温風ヒーターを使用し、温度設定150℃、1時間タイマーオフで中のワックスを抜いた。
鋳造方法:鋳型温度740℃,鋳造温度1340℃に設定した。その後真空状態にして、ゆっくり温度を上昇させ、設定温度に達したら、窒素ガスを使用し3気圧の圧力で地金を押し込んで鋳造した(鋳型セットから約3分30秒を要した)。
検体の表面を10倍のルーペにより肉眼で観察した。
(イ)検体の作製
検体の寸法:(2.20×20×1)mm板材
検体数:各20枚
使用合金量:140.00g
使用鋳造機:TR式高周波発振器 型式NTR−0502SHI−S 出力5Kw 周波数50KHz カーボン坩堝使用(株)日精販売 メーカー(株)日電高周波
電気炉:(株)安井インターテック
鋳型温度:各740℃
鋳造温度:各1340℃
鋳型へセットしてから鋳造までの時間:3分30秒
なお、前記8種類((a)〜(d)、(A)〜(D))のツリー形状、埋没方法、脱漏方法、電気炉温度、及び鋳造方法は前記全て同一の条件で行った。
ツリー形状:直径8mm,高さ120mmの円柱に、試験資材を円柱に対して、上方向へ角度25度、上から4本ずつ配置し、20mm下の段から付けて、5段のツリー形状とした。
埋没方法:(株)ノリタケカンパニー社のギフト(埋没材)を使用し、水との混合比38%(株)愛工舎製作所の混和器で2分混合し、(株)安井インターテックの脱法器で1分間空気を抜き、その後混合した埋没材をツリーの型に流し込み、再度脱法器で1分間空気を抜き1時間乾燥の為放置した(室温25℃,湿度60%)。
脱漏方法:(株)カトーの温風ヒーターを使用し、温度設定150℃,1時間タイマーオフで脱漏器の中で、ワックスを溶かした。
電気炉温度:(株)安井インターテック社製の電気炉を使用し、10時間かけて、温度を740℃までゆっくり上昇させた。
鋳造方法:鋳型温度を740℃,鋳造温度1340℃に設定した。真空状態にし、ゆっくり温度を上昇させ、設定温度に達したら、窒素ガスを使用し、3気圧の圧力で地金を押し込んで鋳造した(鋳型セットから3分30秒)。
検体の表面を10倍のルーペにより肉眼で観察した。
又、Pt+Pd>19重量%である配合(No.31〜36)は、加工性が悪く、本願発明の範囲(請求項1)には入らないものである。
得られた指輪は、割れや筋等の欠陥、及び鋳巣が全くない良好な鋳造物が得られた。
又、この鋳造物を切削加工、バフ研磨を経て鏡面性(照り、金属光沢)を有する状態まで仕上げたところ、この工程でも割れや、筋等の欠陥、鋳巣は全く生じなかった。
(1)耐酸性
試験体:板材3枚のうち、1枚を保存用とし、2枚に下記の処理をした。
虐待試験:5%希硫酸に10分間浸漬後、水洗し、4週間、紫外線の当たる窓際に放置。
判定方法:10倍のルーペで肉眼により、確認した。
試験結果:変化なし。
(2)耐アルカリ性
試験体:板材3枚のうち、1枚を保存用とし、2枚に下記の処理をした。
虐待試験:28%アンモニア水に10分間浸漬後、水洗し、4週間、紫外線のあたる窓際に放置。
判定方法:10倍のルーペで肉眼により、確認した。
試験結果:変化なし。
(3)変色状況
確認の結果、変色は現われず、極めて、耐酸性・耐アルカリ性に優れた合金であルことが確認された。
Claims (5)
- Auに対し、Pt,Pd,Ag,及びCuを、下記の(イ)〜(ヘ)に示す割合で配合して溶融した後冷却する白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)の製造方法において、下記の(A)工程及び(B)工程を先に行い、更に(C)工程、又は(D)工程を順次経ることを特徴とする白色金合金の製造方法。
(イ)Auが70〜78.0重量%
(ロ)Ptが4.5重量%以上
(ハ)Pdが8.0重量%以上
(ニ)PtとPdの和が19.0重量%以下
(ホ)Agが0,5〜3.0重量%
(ヘ)Cuが2.0〜8.0重量%
(A)工程:PtとPdを溶融して、Pt−Pd合金を得る工程
(B)工程:AgとCuを溶融して、Ag−Cu合金を得る工程
(C)工程:Auに前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、Au−Pt−Pd合金を得た後、更に前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
(D)工程:Auに前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、Au−Ag−Cu合金を得た後、更に前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
- Auに対し、Pt,Pd,Ag,及びCuを、下記の(イ)〜(ホ)に示す割合で、かつ残部が実質的にAgとなるように配合して溶融した後冷却する白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)の製造方法において、下記の(A)工程及び(B)工程を先に行い、更に(C)工程、又は(D)工程を順次経ることを特徴とする白色金合金の製造方法。
(イ)Auが75.0重量%
(ロ)Ptが4.5重量%以上
(ハ)Pdが8.0重量%以上
(ニ)PtとPdの和が19.0重量%以下
(ホ)Cuが2.0〜8.0重量%
(A)工程:PtとPdを溶融して、Pt−Pd合金を得る工程
(B)工程:AgとCuを溶融して、Ag−Cu合金を得る工程
(C)工程:Auに前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、Au−Pt−Pd合金を得た後、更に前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
(D)工程:Auに前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、Au−Ag−Cu合金を得た後、更に前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
- Auに対し、Pt,Pd,Ag,及びCuを、下記の(イ)〜(ホ)に示す割合で配合して溶融した後冷却する白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)の製造方法において、下記の(A)工程及び(B)工程を先に行い、更に(C)工程、又は(D)工程を順次経ることを特徴とする白色金合金の製造方法。
(イ)Auが75.0重量%
(ロ)Ptが7.0重量%
(ハ)Pdが11.0重量%
(ニ)Agが1.5重量%
(ホ)Cuが5.5重量%
(A)工程:PtとPdを溶融して、Pt−Pd合金を得る工程
(B)工程:AgとCuを溶融して、Ag−Cu合金を得る工程
(C)工程:Auに前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、Au−Pt−Pd合金を得た後、更に前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
(D)工程:Auに前記(B)のAg−Cu合金を溶融して、Au−Ag−Cu合金を得た後、更に前記(A)のPt−Pd合金を溶融して、白色金合金(Au−Pt−Pd−Ag−Cu合金)を得る工程
- Au,Pt,Pd,Ag,及びCuは,各々の単体を溶融し、金属結合中に包摂されているガス(気体)を放出させて除去したものを使用する請求項1〜請求項3に記載する白色金合金の製造方法。
- 請求項1〜請求項4記載の製造方法により得られる白色金合金を使用した宝飾品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007314116A JP4184418B1 (ja) | 2007-12-05 | 2007-12-05 | 白色金合金の製造方法、及びこの白色金合金を使用した宝飾品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007314116A JP4184418B1 (ja) | 2007-12-05 | 2007-12-05 | 白色金合金の製造方法、及びこの白色金合金を使用した宝飾品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP4184418B1 true JP4184418B1 (ja) | 2008-11-19 |
JP2009138216A JP2009138216A (ja) | 2009-06-25 |
Family
ID=40148585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007314116A Expired - Fee Related JP4184418B1 (ja) | 2007-12-05 | 2007-12-05 | 白色金合金の製造方法、及びこの白色金合金を使用した宝飾品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4184418B1 (ja) |
-
2007
- 2007-12-05 JP JP2007314116A patent/JP4184418B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009138216A (ja) | 2009-06-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Cretu et al. | Coloured gold alloys | |
JP2019108614A (ja) | 耐変色性金合金 | |
US10471486B2 (en) | Method for fabrication of a gold alloy wire | |
US20200308672A1 (en) | Sterling silver alloy and articles made from same | |
US6841012B2 (en) | Anti-tarnish silver alloy | |
JP4058101B1 (ja) | 装飾用および歯科用金合金 | |
US20240344179A1 (en) | Palladium-based alloy | |
CN110791678A (zh) | 一种铜基补口合金及制备方法 | |
GB2245590A (en) | Gold alloy for black coloring, processed article of black colored gold alloy and method for production of the processed article | |
CN107164651B (zh) | 一种首饰用粉色银合金及其制备方法 | |
RU2561562C1 (ru) | Платиновый сплав для ювелирных изделий и способ изготовления сплава | |
JP4184418B1 (ja) | 白色金合金の製造方法、及びこの白色金合金を使用した宝飾品 | |
JP2009057625A (ja) | 白色金合金、及びその製造方法、並びに白色金合金を使用した宝飾品 | |
CN108624777A (zh) | 一种具有饱和玫瑰色且耐腐蚀的廉价玫瑰铜合金 | |
KR102234078B1 (ko) | 팔라듐이 함유된 화이트골드 합금 제조 방법. | |
JP3389361B2 (ja) | 装飾部材およびその製造方法 | |
CH709923B1 (fr) | Alliage d'or. | |
RU2349660C1 (ru) | Ювелирный сплав на основе палладия | |
CN108728685A (zh) | 首饰用耐摩擦高强度具备玫瑰金色泽14k玫瑰银合金 | |
JP4435984B2 (ja) | ジュエリー組成物 | |
CN108796276A (zh) | 首饰用耐变色耐磨损无镍14k白金及其工艺 | |
CN108796293A (zh) | 耐脆断耐磨损低成本具有玫瑰色的玫瑰铜合金 | |
JP2024039783A (ja) | 装身具用耐汗性Au合金及びその製造方法 | |
RU2575526C2 (ru) | Сплав на основе золота и способ его получения | |
RU2537329C2 (ru) | Сплав на основе палладия и способ упрочнения палладиевых сплавов, применяемых для изготовления ювелирных изделий |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080826 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080903 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4184418 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |