JP4181436B2 - Planographic printing plate precursor - Google Patents

Planographic printing plate precursor Download PDF

Info

Publication number
JP4181436B2
JP4181436B2 JP2003094320A JP2003094320A JP4181436B2 JP 4181436 B2 JP4181436 B2 JP 4181436B2 JP 2003094320 A JP2003094320 A JP 2003094320A JP 2003094320 A JP2003094320 A JP 2003094320A JP 4181436 B2 JP4181436 B2 JP 4181436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
polymer
printing plate
plate precursor
examples
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003094320A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2004302077A (en
Inventor
竜輝 柿野
一人 國田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2003094320A priority Critical patent/JP4181436B2/en
Publication of JP2004302077A publication Critical patent/JP2004302077A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4181436B2 publication Critical patent/JP4181436B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は版印刷版原版に関し、より詳細には、ネガ型平版印刷版原版の感光層として有用な合性組成物を用いた、レーザー光により高感度で書き込み可能なネガ型平版印刷版原版に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、平版印刷版原版としては親水性支持体上に親油性の感光性樹脂層を設けた構成を有するものが広く用いられている。その製版方法として、通常は、リスフイルムを介してマスク露光(面露光)後、非画像部を溶解除去することにより所望の印刷版を得る方法が用いられていた。
近年、画像情報をコンピューターを用いて電子的に処理、蓄積、出力する、デジタル化技術が広く普及してきている。そして、その様なデジタル化技術に対応した新しい画像出力方式が種々実用される様になってきた。その結果、レーザー光のような指向性の高い光をデジタル化された画像情報に従って走査し、リスフイルムを介すること無く、直接印刷版を製造するコンピューター トゥ プレート(CTP)技術が切望されており、これに適応した平版印刷版原版を得ることが重要な技術課題となっている。
【0003】
このような走査露光可能な平版印刷版原版としては、親水性支持体上にレーザー露光によりラジカルやブロンズテッド酸などの活性種を発生しうる感光性化合物を含有した親油性感光性樹脂層(以下、「感光層」ともいう)を設けた構成が提案され、既に上市されている。この平版印刷版原版をデジタル情報に基づきレーザー走査し活性種を発生させ、その作用によって感光層に物理的、或いは化学的な変化を起こし不溶化させ、引き続き現像処理することによってネガ型の平版印刷版を得ることができる。
【0004】
特に、親水性支持体上に感光スピードに優れる光重合開始剤、付加重合可能なエチレン性不飽和化合物、及びアルカリ現像液に可溶なバインダーポリマーとを含有する光重合型の感光層(記録層)、及び必要に応じて酸素遮断性の保護層とを設けた平版印刷版原版は、生産性に優れ、更に現像処理が簡便であり、解像度や着肉性もよいといった利点から、望ましい印刷性能を有する刷版となり得る。
【0005】
また、従来、記録層を構成するバインダーポリマーとしては、メタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体のアルカリ現像可能な有機高分子ポリマーが用いられてきた(例えば、特許文献1〜6参照。)。
【0006】
上記ようなアルカリ可溶性ポリマーバインダーを用いた場合、高耐刷性を付与するために、通常、アルカリ可溶性基を減量させる方法が採られる。しかし、この場合、現像性は劣化する傾向にあり、現像性と耐刷性との両立のために、アルカリ可溶性ユニットの比率を調節しバランスをとっているのが現状である。
【0007】
【特許文献1】
特公昭54−34327号公報
【特許文献2】
特公昭58−12577号公報
【特許文献3】
特公昭54−25957号公報
【特許文献4】
特開昭54−92723号公報
【特許文献5】
特開昭59−53836号公報
【特許文献6】
特開昭59−71048号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、上記従来の課題を克服し、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、本発明は、像性と耐刷性とに優れ、特にレーザー光による描画に適したネガ型平版印刷版原版を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、グラフト構造を有するアルカリ可溶性ポリマーを含有する重合性組成物を、平版印刷版原版の記録層に適用することにより、平版印刷版原版の現像性と耐刷性との両立化が実現することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明の平版印刷版原版は、(A)グラフト構造を有し、側鎖を構成するポリマーが、ポリ(メタ)アクリル系の高分子であるアルカリ可溶性ポリマー、(B)重合性化合物、及び(C)重合開始剤、を含有する重合性組成物を含む記録層を有する。
上記(A)グラフト構造を有し、側鎖を構成するポリマーが、ポリ(メタ)アクリル系の高分子であるアルカリ可溶性ポリマーの主鎖が、ポリ(メタ)アクリル系の高分子で構成されることが好ましい。
上記(A)グラフト構造を有し、側鎖を構成するポリマーが、ポリ(メタ)アクリル系の高分子であるアルカリ可溶性ポリマーは、露光による画像形成性と現像液浸透抑制能向上の観点から、更にラジカル重合性基を含むことが好ましい。
また、前記アルカリ可溶性基としては、下記(1)〜(6)からなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
(1)フェノール性水酸基
(2)スルホンアミド基
(3)置換スルホンアミド系酸基
(4)カルボン酸基
(5)スルホン酸基
(6)リン酸基
また、本発明の平版印刷版原版の記録層に含有される重合性組成物は、(D)増感色素を更に含有することが好ましい。
また、前記(C)重合開始剤が、チタノセン化合物、芳香族スルホニウム塩およびトリハロメチル−S−トリアジン化合物から選択される少なくとも1種であることが好ましく、前記(D)増感色素が、赤外線吸収剤であることが好ましい。
【0011】
本発明の平版印刷版原版は、支持体上に、上記した合性組成物を含む記録層を有することを特徴とする。
【0012】
本発明の作用機構は明確ではないが、以下のように推測される。
本発明に係るグラフト構造を有するアルカリ可溶性ポリマーは、直鎖ポリマーと比べてポリマー中に分岐点が多いため、このようなアルカリ可溶性ポリマーを含有する重合性組成物を平版印刷版原版の記録層に適用した場合には、膜中での重合性組成物の充填密度が高くなり、高耐刷化が実現しうるものと考えられる。
また、本発明に係るグラフト構造を有するアルカリ可溶性ポリマーは、グラフトの分岐構造により分子間架橋率が向上し、このことも耐刷性向上に有利に働いたと考えられる。さらには、分岐構造を有するアルカリ可溶性ポリマーであることで、同一の分子量の直鎖ポリマーと比べた場合に、アルカリ可溶性の低下が効果的に抑制されうるものと考えられる。
以上のような効果により、本発明に係るグラフト構造を有するアルカリ可溶性ポリマーを含有する記録層は、従来のように、高耐刷化のためのアルカリ可溶性基の含有量の減少による現像性の低下を招くことなく、現像性を維持しつつ高耐刷化することが可能になったものと考えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0014】
[重合性組成物]
本発明の平版印刷版原版の記録層に含有される重合性組成物は、(A)グラフト構造を有し、側鎖を構成するポリマーが、ポリ(メタ)アクリル系の高分子であるアルカリ可溶性ポリマー、(B)重合性化合物、及び(C)重合開始剤、を含有することを特徴とする。
重合性組成物は、平版印刷版原版の記録層として好適に用いられる。このような重合性組成物を適用した平版印刷版原版は、レーザー光などを用いた露光によって、コンピュータなどのデジタルデータから直接記録することが可能である。以下、重合性組成物に含有され得る各成分について、順次説明する。
【0015】
〔(A)グラフト共重合体からなるアルカリ可溶性ポリマー〕
本発明の平版印刷版原版の記録層に含有される重合性組成物は、(A)グラフト構造を有し、側鎖を構成するポリマーが、ポリ(メタ)アクリル系の高分子であるアルカリ可溶性ポリマー(以下、適宜「特定グラフトポリマー」と称する。)を含有する。特定グラフトポリマーは、その分子内にアルカリ可溶性基を含むことを要し、画像形成性と現像液浸透抑制能向上の観点からは、ラジカル重合性基を更に含むことが好ましい。以下、特定グラフトポリマーの好ましい主鎖構造、導入し得るアルカリ可溶性基、及びラジカル重合性基、等について順次説明する。
【0016】
本発明に係る特定グラフトポリマーは、その分子内にアルカリ可溶性基を含むグラフト共重合体であり、かつ後述する(B)重合性化合物(光重合可能なエチレン性不飽和化合物)と相溶性を有している限り特に制限はされない。好ましくは、水現像或いは弱アルカリ水現像を可能とする、水又は弱アルカリ水可溶性或いは膨潤性である有機高分子重合体が選択される。
【0017】
特定グラフトポリマーの主鎖構造は、特に限定されないが、効果の観点から好ましいポリマー主鎖としては、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニル、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル系の高分子が挙げられる。より好ましくは、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル系の高分子である。
【0018】
また、特定グラフトポリマーにおけるグラフト側鎖を構成するポリマーは、線状であっても、枝分かれしていても、ブロック構造を有していても構わない。
特定グラフトポリマーの側鎖の構造は、ポリ(メタ)アクリル系の高分子である。
【0019】
さらに、特定グラフトポリマーは、例えば、i)グラフト構造を有する繰り返し単位のみを含む構造であってもよいし、ii)グラフト構造を有する繰り返し単位と他の繰り返し単位とを含む構造であってもよい。
【0020】
特定グラフトポリマーの構造中に含まれるアルカリ可溶性基(酸性基)は、分子内のいずれの部分に含まれていてもよい。即ち、主鎖及び側鎖の一方に含まれていてもよいし、両方に含まれていてもよい。具体的には、主鎖にアルカリ可溶性基が直接結合した態様、主鎖に連結基を介してアルカリ可溶性基が結合した態様、側鎖にアルカリ可溶性基が直接結合した態様、側鎖に連結基を介してアルカリ可溶性基が結合した態様、これらが組み合わされた態様等、いずれの態様も特定グラフトポリマーに包含される。
【0021】
また、特定グラフトポリマーの酸価(meg/g)としては、現像性と耐刷性の観点から、好ましくは0.01〜10.00、より好ましくは0.1〜7.0、もっとも好ましくは、0.2〜5.0である。0.01より低いと現像性が劣化する場合があり、10.00より高いとインキが着き難くなる場合がある。
【0022】
特定グラフトポリマーの重量平均分子量は、画像形成性や耐刷性の観点から適宜決定される。通常、分子量が高くなると耐刷性は優れるが、画像形成性は劣化する傾向にある。逆に、低いと画像形成性は向上するが、耐刷性は低くなる傾向にある。好ましい分子量としては、2,000〜1,000,000、より好ましくは5,000〜500,000、更に好ましくは10,000〜300,000の範囲である。分子量が2000より小さいと皮膜性が低下し、耐刷性の向上効果が不充分になる傾向がある。一方、1,000,000を超えると塗布溶剤に溶解し難くくなり、塗布性などのハンドリング性が低下すると共に、均一な塗膜が得難くなる傾向がある。
【0023】
特定グラフトポリマーのガラス転移点(Tg)は、好ましくは0〜300℃、より好ましくは20〜250℃、最も好ましくは50〜200℃である。0℃より低いと皮膜性が低下し耐刷性の劣化を生じ場合があり、300℃以上では感材中のラジカル移動度が低下し充分に硬化反応が進行しないため、感度低下が懸念される。
【0024】
後述する本発明の平版印刷版原版は、このような特定グラフトポリマーを含有する重合性組成物を記録層に含むことにより、アルカリ性現像液に接触すると溶解する特性を発揮するものである。
【0025】
−アルカリ可溶性基−
特定グラフトポリマーに含まれるアルカリ可溶性基の好適な態様について説明する。
本発明に係る特定グラフトポリマーは、アルカリ性現像液に対する溶解性の点から、下記(1)〜(6)からなる群より選択されるアルカリ可溶性基を少なくとも1種含むことが好ましい。
【0026】
(1)フェノール性水酸基(−Ar−OH)
(2)スルホンアミド基(−SO2NH−R)
(3)置換スルホンアミド系酸基(以下、「活性イミド基」という。)
〔−SO2NHCOR、−SO2NHSO2R、−CONHSO2R〕
(4)カルボン酸基(−CO2H)
(5)スルホン酸基(−SO3H)
(6)リン酸基(−OPO32
【0027】
上記(1)〜(6)中、Arは置換基を有していてもよい2価のアリール連結基を表し、Rは、置換基を有していてもよい炭化水素基を表す。
【0028】
上記(1)〜(6)より選ばれるアルカリ可溶性基の中でも、(1)フェノール性水酸基、(2)スルホンアミド基、及び(4)カルボン酸基を有するものが好ましく、特に(4)カルボン酸基をアルカリ可溶性基として有する特定グラフトポリマーが、溶解性又は膨潤性、耐刷性を充分に確保する点から最も好ましい。
【0029】
(1)フェノール性水酸基を有するアルカリ可溶性ポリマーとしては、側鎖にヒドロキシアリール基を有するポリマー等が挙げられる。
また、側鎖にヒドロキシアリール基を有するポリマーとしては、例えば、下記一般式(a)〜(d)で表される構成単位のうちのいずれか1種を含むポリマーを挙げることができる。
【0030】
【化1】

Figure 0004181436
【0031】
一般式(a)〜(d)中、R11は、水素原子又はメチル基を表す。R12及びR13は、同じでも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭素数10以下の炭化水素基、炭素数10以下のアルコキシ基又は炭素数10以下のアリールオキシ基を表す。また、R12とR13が結合、縮環してベンゼン環やシクロヘキサン環を形成していてもよい。R14は、単結合又は炭素数20以下の2価の炭化水素基を表す。R15は、単結合又は炭素数20以下の2価の炭化水素基を表す。R16は、単結合又は炭素数10以下の2価の炭化水素基を表す。X1は、単結合、エーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を表す。pは、1〜4の整数を表す。q及びrは、それぞれ独立に0〜3の整数を表す。
【0032】
(2)スルホンアミド基を有するアルカリ可溶性ポリマーとしては、例えば、スルホンアミド基を有する化合物に由来する最小構成単位を主要構成成分として構成される重合体を挙げることができる。上記のような化合物としては、窒素原子に少なくとも一つの水素原子が結合したスルホンアミド基と、重合可能な不飽和基と、を分子内にそれぞれ1以上有する化合物が挙げられる。中でも、アクリロイル基、アリル基、又はビニロキシ基と、置換あるいはモノ置換アミノスルホニル基又は置換スルホニルイミノ基と、を分子内に有する低分子化合物が好ましく、例えば、下記一般式(i)〜一般式(v)で表される化合物が挙げられる。
【0033】
【化2】
Figure 0004181436
【0034】
一般式(i)〜一般式(v)中、X1、X2は、それぞれ独立に−O−又は−NR7を表す。R1、R4は、それぞれ独立に水素原子又は−CH3を表す。R2、R5、R9、R12、及び、R16は、それぞれ独立に置換基を有していてもよい炭素数1〜12のアルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基又はアラルキレン基を表す。R3、R7、及び、R13は、それぞれ独立に水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。また、R6、R17は、それぞれ独立に置換基を有していてもよい炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基を表す。R8、R10、R14は、それぞれ独立に水素原子又は−CH3を表す。R11、R15は、それぞれ独立に単結合又は置換基を有していてもよい炭素数1〜12のアルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基又はアラルキレン基を表す。Y1、Y2は、それぞれ独立に単結合又はCOを表す。
【0035】
(3)活性イミド基を有するアルカリ可溶性ポリマーとしては、例えば、活性イミド基を有する化合物に由来する最小構成単位を主要構成成分として構成される重合体を挙げることができる。上記のような化合物としては、下記構造式で表される活性イミド基と、重合可能な不飽和基と、を分子内にそれぞれ1以上有する化合物を挙げることができる。
【0036】
【化3】
Figure 0004181436
【0037】
(4)カルボン酸基を有するアルカリ可溶性ポリマーとしては、例えば、カルボン酸基と、重合可能な不飽和基と、を分子内にそれぞれ1以上有する化合物に由来する最小構成単位を主要構成成分とする重合体を挙げることができる。
(5)スルホン酸基を有するアルカリ可溶性高分子としては、例えば、スルホン酸基と、重合可能な不飽和基と、を分子内にそれぞれ1以上有する化合物に由来する最小構成単位を主要構成単位とする重合体を挙げることができる。
(6)リン酸基を有するアルカリ可溶性ポリマーとしては、例えば、リン酸基と、重合可能な不飽和基と、を分子内にそれぞれ1以上有する化合物に由来する最小構成単位を主要構成成分とする重合体を挙げることができる。
【0038】
本発明に用いるアルカリ可溶性ポリマーを構成する、前記(1)〜(6)より選ばれる酸性基を有する最小構成単位は、特に1種類のみである必要はなく、同一の酸性基を有する最小構成単位を2種以上、又は異なる酸性基を有する最小構成単位を2種以上共重合させたものを用いることもできる。
【0039】
また、ポリマー中の前記アルカリ可溶性基の導入量は、当該アルカリ可溶性基の存在により、ポリマーがpH10〜13のアルカリ現像液に溶解しうるものであれば特に限定はない。
【0040】
特定グラフトポリマーにアルカリ可溶性基を導入する態様としては、ポリマー中に、下記一般式(I)で表される繰り返し単位を含む態様が最も好ましい。
【0041】
【化4】
Figure 0004181436
【0042】
一般式(I)中、R1は、水素原子又はメチル基を表す。、R2は炭素原子、水素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子及びハロゲン原子から構成され、置換基を除いた原子数が2〜30である連結基を表す。Aは、酸素原子又は−NR3−を表し、R3は水素原子又は炭素数1〜10の一価の炭化水素基を表す。nは1〜5の整数を表す。
【0043】
一般式(I)について詳細に説明する。
一般式(I)におけるR1は、水素原子又はメチル基を表し、特にメチル基が好ましい。
【0044】
一般式(I)におけるR2で表される連結基は、水素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子及びハロゲン原子から構成されるもので、その置換基を除いた原子数は2〜30である。具体的には、アルキレン、置換アルキレン、アリーレン、置換アリーレンなどが挙げられ、これらの2価の基がアミド結合やエステル結合で複数連結された構造を有していてもよい。
鎖状構造の連結基としては、エチレン、プロピレン等が挙げられる。また、これらのアルキレンがエステル結合を介して連結されている構造もまた好ましいものとして例示することができる。
【0045】
この中でも、一般式(I)におけるR2で表される連結基としては、炭素原子数3から30までの脂肪族環状構造及び鎖状構造を有する(n+1)価の炭化水素基であることがより好ましい。より具体的には、任意の置換基によって一個以上置換されていてもよいシクロプロパン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、シクロデカン、ジシクロヘキシル、ターシクロヘキシル、ノルボルナン等の脂肪族環状構造を有する化合物や、原子数が5〜20の脂肪族鎖状構造を有する化合物を構成する任意の炭素原子上の水素原子を(n+1)個除き、(n+1)価の炭化水素基としたものを挙げることができる。
【0046】
脂肪族環状構造及び鎖状構造を構成する化合物の任意の炭素原子は、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子から選ばれるヘテロ原子で、一個以上置き換えられていてもよい。
【0047】
2で表される連結基に導入可能な置換基としては、水素を除く1価の非金属原子団を挙げることができ、ハロゲン原子(−F、−Br、−Cl、−I)、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルジチオ基、アリールジチオ基、アミノ基、N−アルキルアミノ基、N,N−ジアルキルアミノ基、N−アリールアミノ基、N,N−ジアリールアミノ基、N−アルキル−N−アリールアミノ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、N−アルキルカルバモイルオキシ基、N−アリールカルバモイルオキシ基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシ基、N,N−ジアリールカルバモイルオキシ基、N−アルキル−N−アリールカルバモイルオキシ基、アルキルスルホキシ基、アリールスルホキシ基、アシルチオ基、アシルアミノ基、N−アルキルアシルアミノ基、N−アリールアシルアミノ基、ウレイド基、
【0048】
N’−アルキルウレイド基、N’,N’−ジアルキルウレイド基、N’−アリールウレイド基、N’,N’−ジアリールウレイド基、N’−アルキル−N’−アリールウレイド基、N−アルキルウレイド基、N−アリールウレイド基、N’−アルキル−N−アルキルウレイド基、N’−アルキル−N−アリールウレイド基、N’,N’−ジアルキル−N−アルキルウレイド基、N’,N’−ジアルキル−N−アリールウレイド基、N’−アリール−N−アルキルウレイド基、N’−アリール−N−アリールウレイド基、N’,N’−ジアリール−N−アルキルウレイド基、N’,N’−ジアリール−N−アリールウレイド基、N’−アルキル−N’−アリール−N−アルキルウレイド基、N’−アルキル−N’−アリール−N−アリールウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリーロキシカルボニルアミノ基、
【0049】
N−アルキル−N−アルコキシカルボニルアミノ基、N−アルキル−N−アリーロキシカルボニルアミノ基、N−アリール−N−アルコキシカルボニルアミノ基、N−アリール−N−アリーロキシカルボニルアミノ基、ホルミル基、アシル基、カルボキシル基及びその共役塩基基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アリールカルバモイル基、N,N−ジアリールカルバモイル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホ基(−SO3H)及びその共役塩基基、アルコキシスルホニル基、アリーロキシスルホニル基、スルフィナモイル基、N−アルキルスルフィナモイル基、N,N−ジアルキルスルフィナモイル基、N−アリールスルフィナモイル基、
【0050】
N,N−ジアリールスルフィナモイル基、N−アルキル−N−アリールスルフィナモイル基、スルファモイル基、N−アルキルスルファモイル基、N,N−ジアルキルスルファモイル基、N−アリールスルファモイル基、N,N−ジアリールスルファモイル基、N−アルキル−N−アリールスルファモイル基、N−アシルスルファモイル基及びその共役塩基基、N−アルキルスルホニルスルファモイル基(−SO2NHSO2(alkyl))及びその共役塩基基、N−アリールスルホニルスルファモイル基(−SO2NHSO2(aryl))及びその共役塩基基、N−アルキルスルホニルカルバモイル基(−CONHSO2(alkyl))及びその共役塩基基、N−アリールスルホニルカルバモイル基(−CONHSO2(aryl))及びその共役塩基基、アルコキシシリル基(−Si(Oalkyl)3)、アリーロキシシリル基(−Si(Oaryl)3)、
【0051】
ヒドロキシシリル基(−Si(OH)3)及びその共役塩基基、ホスホノ基(−PO32)及びその共役塩基基、ジアルキルホスホノ基(−PO3(alkyl)2)、ジアリールホスホノ基(−PO3(aryl)2)、アルキルアリールホスホノ基(−PO3(alkyl)(aryl))、モノアルキルホスホノ基(−PO3H(alkyl))及びその共役塩基基、モノアリールホスホノ基(−PO3H(aryl))及びその共役塩基基、ホスホノオキシ基(−OPO32)及びその共役塩基基、ジアルキルホスホノオキシ基(−OPO3(alkyl)2)、ジアリールホスホノオキシ基(−OPO3(aryl)2)、アルキルアリールホスホノオキシ基(−OPO3(alkyl)(aryl))、モノアルキルホスホノオキシ基(−OPO3H(alkyl))及びその共役塩基基、モノアリールホスホノオキシ基(−OPO3H(aryl))及びその共役塩基基、
【0052】
シアノ基、ニトロ基、ジアルキルボリル基(−B(alkyl)2)、ジアリールボリル基(−B(aryl)2)、アルキルアリールボリル基(−B(alkyl)(aryl))、ジヒドロキシボリル基(−B(OH)2)及びその共役塩基基、アルキルヒドロキシボリル基(−B(alkyl)(OH))及びその共役塩基基、アリールヒドロキシボリル基(−B(aryl)(OH))及びその共役塩基基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基が挙げられる。
【0053】
上記したものの中でも、ハロゲン原子や、炭化水素基(アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基)、アルコキシ基、アリーロキシ基などの疎水性置換基は、耐刷を向上する傾向にあるのでより好ましく、特に、環状構造がシクロペンタンやシクロヘキサン等の6員環以下の単環脂肪族炭化水素である場合には、このような疎水性の置換基を有していることが好ましい。これら置換基は可能であるならば、置換基同士、又は置換している炭化水素基と結合して環を形成してもよく、置換基は更に置換されていてもよい。
【0054】
一般式(I)中、Aは酸素原子又は−NR3−を表し、AがNR3−である場合のR3は、水素原子又は炭素数1〜10の一価の炭化水素基を表す。このR3で表される炭素数1〜10までの一価の炭化水素基としては、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基が挙げられる。
アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、へプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1−メチルブチル基、イソヘキシル基、2−エチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1−アダマンチル基、2−ノルボルニル基等の炭素数1〜10までの直鎖状、分枝状、又は環状のアルキル基が挙げられる。
アリール基の具体例としては、フェニル基、ナフチル基、インデニル基等の炭素数1〜10までのアリール基、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を1個含有する炭素数1〜10までのヘテロアリール基、例えば、フリル基、チエニル基、ピロリル基、ピリジル基、キノリル基等が挙げられる。
アルケニル基の具体例としては、ビニル基、1−プロペニル基、1−ブテニル基、1−メチル−1−プロペニル基、1−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基等の炭素数1〜10までの直鎖状、分枝状、又は環状のアルケニル基が挙げられる。
アルキニル基の具体例としては、エチニル基、1−プロピニル基、1−ブチニル基、1−オクチニル基等の炭素数1〜10までのアルキニル基が挙げられる。R3が有してもよい置換基としては、R2が導入し得る置換基として挙げたものと同様である。但し、R3の炭素数は、置換基の炭素数を含めて1〜10である。一般式(I)におけるAは、合成が容易であることから、酸素原子又は−NH−であることが好ましい。
【0055】
一般式(I)におけるnは、1〜5の整数を表し、耐刷性の点からは1であることが好ましい。
【0056】
−ラジカル重合性基−
次に、特定グラフトポリマーに好適に含まれるラジカル重合性基について詳述する。
ラジカル重合性基はラジカル重合可能な基であれば特に限定はない。ラジカル重合性基の好ましい例としては、α−置換メチルアクリル基[−OC(=O)−C(−CH2Z)=CH2、(Z=ヘテロ原子から始まる炭化水素基)]、アクリル基、メタクリル基、アリル基、スチリル基が挙げられ、これらの中でも特に好ましくは、アクリル基、メタクリル基を挙げることができる。
また、ラジカル重合性基の含有量(ヨウ素滴定によるラジカル重合可能な不飽和2重結合の含有量)は、ポリマー1gあたり、好ましくは0.1〜10.0mmol、より好ましくは1.0〜7.0mmol、最も好ましくは2.0〜6.0mmolである。0.1より低いと硬化性が低く低感度になる傾向にあり、10.0mmolより大きいと不安定化し保存性が低下する傾向にある。
【0057】
特定グラフトポリマーにおいては、前記アルカリ可溶性基、及びラジカル重合性基の他、本発明の効果を損なわない範囲において、膜性向上などの種々の目的で、他の構成単位を共重合させてもよい。
【0058】
ここで併用可能な他の構成単位としては、例えば、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、ビニルエステル類、スチレン類、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、無水マレイン酸、マレイン酸イミド等の公知のモノマーに由来する構成単位が挙げられる。前記アクリル酸エステル類としては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、(n−又はi−)プロピルアクリレート、(n−、i−、sec−又はt−)ブチルアクリレート、アミルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレート、クロロエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、アリルアクリレート、トリメチロールプロパンモノアクリレート、ペンタエリスリトールモノアクリレート、グリシジルアクリレート、ベンジルアクリレート、メトキシベンジルアクリレート、クロロベンジルアクリレート、2−(p−ヒドロキシフェニル)エチルアクリレート、フルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェニルアクリレート、クロロフェニルアクリレート、スルファモイルフェニルアクリレート等が挙げられる。
【0059】
前記メタクリル酸エステル類としては、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、(n−又はi−)プロピルメタクリレート、(n−、i−、sec−又はt−)ブチルメタクリレート、アミルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、クロロエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、5−ヒドロキシペンチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロールプロパンモノメタクリレート、ペンタエリスリトールモノメタクリレート、グリシジルメタクリレート、メトキシベンジルメタクリレート、クロロベンジルメタクリレート、2−(p−ヒドロキシフェニル)エチルメタクリレート、フルフリルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、クロロフェニルメタクリレート、スルファモイルフェニルメタクリレート等が挙げられる。
前記アクリルアミド類としては、例えば、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−プロピルアクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド、N−ベンジルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、N−トリルアクリルアミド、N−(p−ヒドロキシフェニル)アクリルアミド、N−(スルファモイルフェニル)アクリルアミド、N−(フェニルスルホニル)アクリルアミド、N−(トリルスルホニル)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチル−N−フェニルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチル−N−メチルアクリルアミド等が挙げられる。
【0060】
前記メタクリルアミド類としては、例えば、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N−プロピルメタクリルアミド、N−ブチルメタクリルアミド、N−ベンジルメタクリルアミド、N−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N−フェニルメタクリルアミド、N−トリルメタクリルアミド、N−(p−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、N−(スルファモイルフェニル)メタクリルアミド、N−(フェニルスルホニル)メタクリルアミド、N−(トリルスルホニル)メタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−メチル−N−フェニルメタクリルアミド、N−ヒドロキシエチル−N−メチルメタクリルアミド等が挙げられる。
【0061】
前記ビニルエステル類としては、例えば、ビニルアセテート、ビニルブチレート、ビニルベンゾエート等が挙げられる。
前記スチレン類としては、例えば、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、プロピルスチレン、シクロヘキシルスチレン、クロロメチルスチレン、トリフルオロメチルスチレン、エトキシメチルスチレン、アセトキシメチルスチレン、メトキシスチレン、ジメトキシスチレン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモスチレン、ヨードスチレン、フルオロスチレン、カルボキシスチレン等が挙げられる。
これらのモノマーの中でも、炭素数20以下のアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、ビニルエステル類、スチレン類、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリルが好ましい。
【0062】
以下に、本発明において好適な特定グラフトポリマーの構造〔(P−1)〜(P−32)〕を、その重量平均分子量とともに例示するが、本発明はこれらに制限されるものではない。
なお、下記ポリマー(P−1)〜(P−32)は、例示のグラフト構造を有する繰り返し単位のみを含むポリマーであるが、前述したように、本発明に係る特定グラフトポリマーは他の繰り返し単位を含むものであってもよく、かかる場合においても、下記ポリマー(P−1)〜(P−32)を構成する繰り返し単位が、グラフト構造を有する繰り返し単位として好適に用いられる。
【0063】
【表1】
Figure 0004181436
【0064】
【表2】
Figure 0004181436
【0065】
【表3】
Figure 0004181436
【0066】
【表4】
Figure 0004181436
【0067】
特定グラフトポリマーは、一般的なグラフト重合体の合成法として公知の方法を用いて合成することができる。グラフト重合体の具体的な合成については、“グラフト重合とその応用”井手文雄著、昭和52年発行、高分子刊行会、及び“新高分子実験学2、高分子の合成・反応”高分子学会編、共立出版(株)1995、に記載されている。
【0068】
グラフト重合体の合成は、基本的に、1.幹高分子から枝モノマーを重合させる方法、2.幹高分子に枝高分子を結合させる方法、3.幹高分子に枝高分子を共重合させる方法(マクロマー法)の3つの方法に分けられる。
これら3つの方法のうち、いずれを使用しても特定グラフトポリマーを合成することができるが、特に製造適性という観点からは「3.マクロマー法」が優れている。
【0069】
マクロマーを使用したグラフトポリマーの合成については、前記の“新高分子実験学2、高分子の合成・反応”高分子学会編、共立出版(株)1995に記載されている。また山下雄他著“マクロモノマーの化学と工業”アイピーシー、1989にも詳しく記載されている。
【0070】
本発明に係る特定グラフトポリマーは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。また、本発明に係る特定グラフトポリマーは、特定グラフトポリマーを単独で用いてもよいし、他のグラフトポリマー又は他のバインダーポリマーを1種以上併用して、混合物として用いてもよい。併用される他のバインダーポリマーは、バインダーポリマー成分の総質量に対し1〜60質量%、好ましくは1〜40質量%、更に好ましくは1〜20質量%の範囲で用いられる。併用できる他のバインダーポリマーとしては、従来公知のものを制限なく使用でき、具体的には、本業界においてよく使用されるアクリル主鎖バインダーや、ウレタンバインダー等が好ましく用いられる。
【0071】
本発明の平版印刷版原版の記録層に含有される重合性組成物中における特定グラフトポリマー及び必要により併用される他のポリマーの総含有量は、適宜決めることができるが、揮発性成分の総質量に対し、通常10〜90質量%、好ましくは20〜80質量%、更に好ましくは30〜70質量%の範囲である。
【0072】
〔(B)重合性化合物〕
本発明の平版印刷版原版の記録層に含有される重合性組成物は、(B)重合性化合物を含有する。
(B)重合性化合物としては、以下に述べる従来公知の重合性化合物、即ち、付加重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物を用いることができる。
従来公知の付加重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物としては、例えば、不飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸など)と脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、上記不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミド等が挙げられる。
【0073】
脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カルボン酸とのエステルのモノマーの具体例としては、以下のものが挙げられる、
アクリル酸エステルとしては、エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、テトラメチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリメチロールエタントリアクリレート、へキサンジオールジアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールジアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ソルビトールトリアクリレート、ソルビトールテトラアクリレート、ソルビトールペンタアクリレート、ソルビトールヘキサアクリレート、トリ(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ポリエステルアクリレートオリゴマー等がある。
【0074】
メタクリル酸エステルとしては、テトラメチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、へキサンジオールジメタクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールジメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、ソルビトールトリメタクリレート、ソルビトールテトラメタクリレート、ビス〔p−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕ジメチルメタン、ビス−〔p−(アクリルオキシエトキシ)フェニル〕ジメチルメタン等がある。イタコン酸エステルとしては、エチレングリコールジイタコネート、プロピレングリコールジイタコネート、1,3−ブタンジオールジイタコネート、1,4−ブタンジオールジイタコネート、テトラメチレングリコールジイタコネート、ペンタエリスリトールジイタコネート、ソルビトールテトライタコネート等がある。
【0075】
クロトン酸エステルとしては、エチレングリコールジクロトネート、テトラメチレングリコールジクロトネート、ペンタエリスリトールジクロトネート、ソルビトールテトラジクロトネート等がある。イソクロトン酸エステルとしては、エチレングリコールジイソクロトネート、ペンタエリスリトールジイソクロトネート、ソルビトールテトライソクロトネー卜等がある。マレイン酸エステルとしては、エチレングリコールジマレート、トリエチレングリコールジマレート、ペンタエリスリトールジマレート、ソルビトールテトラマレート等がある。さらに、前述のエステルモノマーの混合物もあげることができる。また、脂肪族多価アミン化合物と不飽和カルボン酸とのアミドのモノマーの具体例としては、メチレンビス−アクリルアミド、メチレンビス−メタクリルアミド、1,6−へキサメチレンビス−アクリルアミド、1,6−へキサメチレンビス−メタクリルアミド、ジエチレントリアミントリスアクリルアミド、キシリレンビスアクリルアミド、キシリレンビスメタクリルアミド等がある。
【0076】
その他の例としては、特公昭48−41708号公報中に記載されている1分子に2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物に、下記の一般式(A)で示される水酸基を含有するビニルモノマーを付加した1分子中に2個以上の重合性ビニル基を含有するビニルウレタン化合物等が挙げられる。
CH2=C(R)COOCH2CH(R′)OH (A)
(但し、R及びR′は、H又はCH3を示す。)
【0077】
また、特開昭51−37193号公報に記載されているようなウレタンアクリレー卜類、特開昭48−64183号公報、特公昭49−43191号公報、特公昭52−30490号公報に記載されているようなポリエステルアクリレート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸を反応させたエポキシアクリレート類等の多官能のアクリレートやメタクリレートを挙げることができる。さらに日本接着協会誌vol.20、No.7、300〜308ぺージ(1984年)に光硬化性モノマー及びオリゴマーとして紹介されているものも使用することができる。本発明において、これらのモノマーはプレポリマー、すなわち2量体、3量体及びオリゴマー、又はそれらの混合物ならびにそれらの共重合体などの化学的形態で使用しうる。
【0078】
このような重合性化合物の使用量は、重合性組成物の全成分の質量に対し、90%以下であることが好ましく、より好ましくは70%以下、さらに好ましくは50%以下である。90%を超えて配合すると被膜性が悪化し、保存安定性、耐刷性が劣化する場合がある。
また、用いられる重合性基としては、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、及び不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミドが好ましく、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アルコール化合物とのエステルが、平版印刷版原版の記録層に適用した際の現像性及び耐刷性の観点から最も好ましい。
【0079】
〔(C)重合開始剤〕
本発明の平版印刷版原版の記録層に含有される重合性組成物には、(C)重合開始剤を含有する。
好ましい重合開始剤としては、(a)芳香族ケトン類、(b)芳香族オニウム塩化合物、(c)有機過酸化物、(d)チオ化合物、(e)ヘキサアリールビイミダゾール化合物、(f)ケトオキシムエステル化合物、(g)ボレート化合物、(h)アジニウム化合物、(i)メタロセン化合物、(j)活性エステル化合物、(k)炭素ハロゲン結合を有する化合物等が挙げられる。以下に、上記(a)〜(k)の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0080】
(a)芳香族ケトン類
本発明に用いられる重合開始剤として好ましい(a)芳香族ケトン類としては、「RADIATION CURING IN POLYMER SCIENCE AND TECHNOLOGY」J.P.Fouassier,J.F.Rabek(1993),p77−117記載のベンゾフェノン骨格あるいはチオキサントン骨格を有する化合物が挙げられる。例えば、下記化合物が挙げられる。
【0081】
【化5】
Figure 0004181436
【0082】
中でも、特に好ましい(a)芳香族ケトン類の例としては、特公昭47−6416号公報に記載のα−チオベンゾフェノン化合物、特公昭47−3981号公報に記載のベンゾインエーテル化合物、例えば、下記化合物が挙げられる。
【0083】
【化6】
Figure 0004181436
【0084】
特公昭47−22326記載のα−置換ベンゾイン化合物、例えば、下記化合物が挙げられる。
【0085】
【化7】
Figure 0004181436
【0086】
特公昭47−23664記載のベンゾイン誘導体、特開昭57−30704記載のアロイルホスホン酸エステル、特公昭60−26483記載のジアルコキシベンゾフェノン、例えば、下記化合物が挙げられる。
【0087】
【化8】
Figure 0004181436
【0088】
特公昭60−26403、特開昭62−81345記載のベンゾインエーテル類、例えば、下記化合物が挙げられる。
【0089】
【化9】
Figure 0004181436
【0090】
特公平1−34242、米国特許第4,318,791号、ヨーロッパ特許0284561A1号記載のα−アミノベンゾフェノン類、例えば、下記化合物が挙げられる。
【0091】
【化10】
Figure 0004181436
【0092】
特開平2−211452記載のp−ジ(ジメチルアミノベンゾイル)ベンゼン、例えば、下記化合物が挙げられる。
【0093】
【化11】
Figure 0004181436
【0094】
特開昭61−194062記載のチオ置換芳香族ケトン、例えば、下記化合物が挙げられる。
【0095】
【化12】
Figure 0004181436
【0096】
特公平2−9597記載のアシルホスフィンスルフィド、例えば、下記化合物が挙げられる。
【0097】
【化13】
Figure 0004181436
【0098】
特公平2−9596記載のアシルホスフィン、例えば、下記化合物が挙げられる。
【0099】
【化14】
Figure 0004181436
【0100】
また、特公昭63−61950記載のチオキサントン類、特公昭59−42864記載のクマリン類等を挙げることもできる。
【0101】
(b)オニウム塩化合物
本発明に用いられる重合開始剤として好ましい(b)オニウム塩化合物としては、下記一般式(1)〜(3)で表される化合物が挙げられる。
【0102】
【化15】
Figure 0004181436
【0103】
一般式(1)中、Ar1とAr2は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい炭素原子数20個以下のアリール基を示す。このアリール基が置換基を有する場合の好ましい置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素原子数12個以下のアルキル基、炭素原子数12個以下のアルコキシ基、又は炭素原子数12個以下のアリールオキシ基が挙げられる。(Z2-はハロゲンイオン、過塩素酸イオン、カルボン酸イオン、テトラフルオロボレートイオン、ヘキサフルオロホスフェートイオン、及びスルホン酸イオンからなる群より選択される対イオンを表し、好ましくは、過塩素酸イオン、ヘキサフルオロフォスフェートイオン、及びアリールスルホン酸イオンである。
【0104】
一般式(2)中、Ar3は、置換基を有していてもよい炭素原子数20個以下のアリール基を示す。好ましい置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素原子数12個以下のアルキル基、炭素原子数12個以下のアルコキシ基、炭素原子数12個以下のアリールオキシ基、炭素原子数12個以下のアルキルアミノ基、炭素原子数12個以下のジアルキルアミノ基、炭素原子数12個以下のアリールアミノ基、又は、炭素原子数12個以下のジアリールアミノ基が挙げられる。(Z3-は(Z2-と同義の対イオンを表す。
【0105】
一般式(3)中、R23、R24及びR25は、それぞれ同じでも異なっていてもよく、置換基を有していてもよい炭素原子数20個以下の炭化水素基を示す。好ましい置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素原子数12個以下のアルキル基、炭素原子数12個以下のアルコキシ基、又は炭素原子数12個以下のアリールオキシ基が挙げられる。(Z4-は(Z2-と同義の対イオンを表す。
【0106】
本発明において、好適に用いることのできるオニウム塩の具体例としては、特開2001−133969公報の段落番号[0030]〜[0033]、特開2001−92127公報の段落番号[0096]〜[0101]、及び、特開2001−343742公報の段落番号[0015]〜[0046]に記載されたものなどを挙げることができる。
【0107】
本発明において用いられるオニウム塩は、極大吸収波長が400nm以下であることが好ましく、さらに360nm以下であることが好ましい。このように吸収波長を紫外線領域にすることにより、平版印刷版原版の取り扱いを白灯下で実施することができる。
【0108】
(c)有機過酸化物
本発明に用いられる重合開始剤として好ましい(c)有機過酸化物としては、分子中に酸素−酸素結合を1個以上有する有機化合物のほとんど全てが含まれるが、その例としては、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド、1,1−ビス(ターシャリイブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(ターシャリイブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(ターシャリイブチルパーオキシ)ブタン、ターシャリイブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、パラメタンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、ジターシャリイブチルパーオキサイド、ターシャリイブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ビス(ターシャリイブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ターシャリイブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−キサノイルパーオキサイド、過酸化こはく酸、過酸化ベンゾイル、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、メタ−トルオイルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジメトキシイソプロピルパーオキシカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチル)パーオキシジカーボネート、ターシャリイブチルパーオキシアセテート、ターシャリイブチルパーオキシピバレート、ターシャリイブチルパーオキシネオデカノエート、ターシャリイブチルパーオキシオクタノエート、ターシャリイブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、ターシャリイブチルパーオキシラウレート、ターシャリーカーボネート、3,3′4,4′−テトラ−(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′−テトラ−(t−アミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′−テトラ−(t−ヘキシルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′−テトラ−(t−オクチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′−テトラ−(クミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′−テトラ−(p−イソプロピルクミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、カルボニルジ(t−ブチルパーオキシ二水素二フタレート)、カルボニルジ(t−ヘキシルパーオキシ二水素二フタレート)等がある。
【0109】
中でも、3,3′4,4′−テトラ−(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′−テトラ−(t−アミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′−テトラ−(t−ヘキシルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′−テトラ−(t−オクチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′−テトラ−(クミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′−テトラ−(p−イソプロピルクミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、ジ−t−ブチルジパーオキシイソフタレートなどの過酸化エステル系が好ましい。
【0110】
(d)チオ化合物
本発明で用いられる重合開始剤として好ましい(d)チオ化合物としては、下記一般式(4)で示される構造を有する化合物が挙げられる。
【0111】
【化16】
Figure 0004181436
【0112】
一般式(4)中、R26はアルキル基、アリール基又は置換アリール基を示し、R27は水素原子又はアルキル基を示す。また、R26とR27は、互いに結合して酸素、硫黄及び窒素原子から選ばれたヘテロ原子を含んでもよい5員ないし7員環を形成するのに必要な非金属原子群を示す。
上記一般式(4)におけるアルキル基としては、炭素原子数1〜4個のものが好ましい。また、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基のような炭素原子数6〜10個のものが好ましく、置換アリール基としては、上記のようなアリール基に塩素原子のようなハロゲン原子、メチル基のようなアルキル基、メトシキ基、エトキシ基のようなアルコキシ基で置換されたものが含まれる。R27は、好ましくは炭素原子数1〜4個のアルキル基である。一般式(4)で示されるチオ化合物の具体例としては、下記に示すような化合物が挙げられる。
【0113】
【表5】
Figure 0004181436
【0114】
(e)ヘキサアリールビイミダゾール化合物
本発明に用いられる重合開始剤として好ましい(e)ヘキサアリールビイミダゾール化合物としては、特公昭45−37377号、特公昭44−86516号記載のロフィンダイマー類、例えば2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−ブロモフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o,p−ジクロロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラ(m−メトキシフェニル)ビイミダゾール、2,2′−ビス(o,o′−ジクロロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−ニトロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−メチルフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−トリフルオロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール等が挙げられる。
【0115】
(f)ケトオキシムエステル化合物
本発明に用いられる重合開始剤として好ましい(f)ケトオキシムエステル化合物としては、3−ベンゾイロキシイミノブタン−2−オン、3−アセトキシイミノブタン−2−オン、3−プロピオニルオキシイミノブタン−2−オン、2−アセトキシイミノペンタン−3−オン、2−アセトキシイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン、2−ベンゾイロキシイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン、3−p−トルエンスルホニルオキシイミノブタン−2−オン、2−エトキシカルボニルオキシイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン等が挙げられる。
【0116】
(g)ボレート化合物
本発明に用いられる重合開始剤として好ましい(g)ボレート化合物の例としては、下記一般式(5)で表される化合物を挙げることができる。
【0117】
【化17】
Figure 0004181436
【0118】
一般式(5)中、R28、R29、R30及びR31は互いに同一でも異なっていてもよく、各々置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアルキニル基、又は置換もしくは非置換の複素環基を示し、R28、R29、R30及びR31はその2個以上の基が結合して環状構造を形成してもよい。ただし、R28、R29、R30及びR31のうち、少なくとも1つは置換もしくは非置換のアルキル基である。(Z5+はアルカリ金属カチオン又は第4級アンモニウムカチオンを示す。
上記R28〜R31のアルキル基としては、直鎖、分枝、環状のものが含まれ、炭素原子数1〜18のものが好ましい。具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ステアリル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが含まれる。また置換アルキル基としては、上記のようなアルキル基に、ハロゲン原子(例えば−Cl、−Brなど)、シアノ基、ニトロ基、アリール基(好ましくはフェニル基)、ヒドロキシ基、−COOR32(ここでR32は水素原子、炭素数1〜14のアルキル基、又はアリール基を示す)、−OCOR33又は−OR34(ここでR33、R34は炭素数1〜14のアルキル基、又はアリール基を示す)、及び下記式で表されるものを置換基として有するものが含まれる。
【0119】
【化18】
Figure 0004181436
【0120】
ここでR35、R36は独立して水素原子、炭素数1〜14のアルキル基、又はアリール基を示す。S
上記R28〜R31のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基などの1〜3環のアリール基が含まれ、置換アリール基としては、上記のようなアリール基に前述の置換アルキル基の置換基又は、炭素数1〜14のアルキル基を有するものが含まれる。上記R28〜R31のアルケニル基としては、炭素数2〜18の直鎖、分枝、環状のものが含まれ。置換アルケニル基の置換基としては、前記の置換アルキル基の置換基として挙げたものが含まれる。上記R28〜R31のアルキニル基としては、炭素数2〜28の直鎖又は分枝のものが含まれ、置換アルキニル基の置換基としては、前記置換アルキル基の置換基として挙げたものが含まれる。また、上記R28〜R31の複素環基としてはN、S及びOの少なくとも1つを含む5員環以上、好ましくは5〜7員環の複素環基が挙げられ、この複素環基には縮合環が含まれていてもよい。更に置換基として前述の置換アリール基の置換基として挙げたものを有していてもよい。一般式(5)で示される化合物例としては具体的には米国特許3,567,453号、同4,343,891号、ヨーロッパ特許109,772号、同109,773号に記載されている化合物及び以下に示すものが挙げられる。
【0121】
【化19】
Figure 0004181436
【0122】
(h)アジニウム化合物
本発明に用いられる重合開始剤として好ましい(h)アジニウム塩化合物としては、特開昭63−138345号公報、特開昭63−142345号公報、特開昭63−142346号公報、特開昭63−143537号公報、及び特公昭46−42363号公報記載のN−O結合を有する化合物群を挙げることができる。
【0123】
(i)メタロセン化合物
本発明に用いられる重合開始剤として好ましい(i)メタロセン化合物としては、特開昭59−152396号公報、特開昭61−151197号公報、特開昭63−41484号公報、特開平2−249号公報、特開平2−4705号公報記載のチタノセン化合物、及び、特開平1−304453号公報、特開平1−152109号公報記載の鉄−アレーン錯体を挙げることができる。
【0124】
上記チタノセン化合物の具体例としては、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ジ−クロライド、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−フェニル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4,6−トリフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−2,6−ジフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4−ジフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4−ジフルオロフェニ−1−イル、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(ピリ−1−イル)フェニル)チタニウムビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル〕チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(N−ブチルビアロイル−アミノ)フェニル〕チタン、
【0125】
ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(N−ブチル−(4−クロロベンゾイル)アミノ)フェニル〕チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(N−ベンジル−2,2−ジメチルペンタノイルアミノ)フェニル〕チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(N−(2−エチルヘキシル)−4−トリル−スルホニル)アミノ)フェニル〕チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(N−(3−オキサヘプチル)ベンゾイルアミノ)フェニル〕チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(N−(3,6−ジオキサデシル)ベンゾイルアミノ)フェニル〕チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチルスルホニル)アミノ)フェニル〕チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(トリフルオロアセチルアミノ)フェニル〕チタン、
【0126】
ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(2−クロロベンゾイル)アミノ)フェニル〕チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(4−クロロベンゾイル)アミノ)フェニル〕チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(N−(3,6−ジオキサデシル)−2,2−ジメチルペンタノイルアミノ)フェニル〕チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(N−(3,7−ジメチル−7−メトキシオクチル)ベンゾイルアミノ)フェニル〕チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(N−シクロヘキシルベンゾイルアミノ)フェニル〕チタン、等を挙げることができる。
【0127】
(j)活性エステル化合物
本発明に用いられる重合開始剤として好ましい(j)活性エステル化合物としては、特公昭62−6223号公報記載のイミドスルホネート化合物、特公昭63−14340号公報、特開昭59−174831号公報記載の活性スルホネート類をあげることができる。
【0128】
(k)炭素ハロゲン結合を有する化合物
本発明に用いられる重合開始剤として好ましい(k)炭素ハロゲン結合を有する化合物としては、下記一般式(6)から一般式(12)で表される化合物を挙げることができる。
【0129】
【化20】
Figure 0004181436
【0130】
一般式(6)中、X2はハロゲン原子を表し、Y1は−C(X23、−NH2、−NHR38、−NR38、−OR38を表わす。ここでR38はアルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基を表わす。またR37は−C(X23、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、置換アルケニル基、を表わす。
【0131】
【化21】
Figure 0004181436
【0132】
一般式(7)中、R39は、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アリール基、置換アリール基、ハロゲン原子、アルコキシ基、置換アルコキシル基、ニトロ基又はシアノ基であり、X3はハロゲン原子であり、nは1〜3の整数である。
【0133】
【化22】
Figure 0004181436
【0134】
一般式(8)中、R40は、アリール基又は置換アリール基であり、R41は、以下に示す基又はハロゲンであり、Z6は−C(=O)−、−C(=S)−又は−SO2−である。
【0135】
【化23】
Figure 0004181436
【0136】
(R42、R43はアルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アリール基又は置換アリール基であり、R44は一般式(6)中のR38と同じであり、X3はハロゲン原子であり、mは1又は2である。)
【0137】
【化24】
Figure 0004181436
【0138】
一般式(9)中、R45は置換されていてもよいアリール基又は複素環式基であり、R46は炭素原子1〜3個を有するトリハロアルキル基又はトリハロアルケニル基であり、pは1、2又は3である。
【0139】
【化25】
Figure 0004181436
【0140】
一般式(10)、トリハロゲノメチル基を有するカルボニルメチレン複素環式化合物であり、式中、L7は水素原子又は式:CO−(R47)q(C(X43)rの置換基であり、Q2はイオウ、セレン又は酸素原子、ジアルキルメチレン基、アルケン−1,2−イレン基、1,2−フェニレン基又はN−R基であり、M4は置換又は非置換のアルキレン基又はアルケニレン基であるか、又は1,2−アリーレン基であり、R48はアルキル基、アラルキル基又はアルコキシアルキル基であり、R47は炭素環式又は複素環式の2価の芳香族基であり、X4は塩素、臭素又はヨウ素原子であり、q=0及びr=1であるか又はq=1及びr=1又は2である。)で表わされる。
【0141】
【化26】
Figure 0004181436
【0142】
一般式(11)は、4−ハロゲノ−5−(ハロゲノメチル−フェニル)−オキサゾール誘導体であり、式中、X5はハロゲン原子であり、tは1〜3の整数であり、sは1〜4の整数であり、R49は水素原子又はCH3-t5 t基であり、R50はs価の置換されていてもよい不飽和有機基を表わす。
【0143】
【化27】
Figure 0004181436
【0144】
一般式(12)は、2−(ハロゲノメチル−フェニル)−4−ハロゲノ−オキサゾール誘導体であり、式中、X6はハロゲン原子であり、vは1〜3の整数であり、uは1〜4の整数であり、R51は水素原子又はCH3-v6 v基であり、R52はu価の置換されていてもよい不飽和有機基を表す。
【0145】
このような炭素−ハロゲン結合を有する化合物の具体例としては、たとえば、若林ら著、Bull.Chem.Soc.Japan,42、2924(1969)記載の化合物、たとえば、2−フェニル4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2−(p−クロルフェニル)−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2−(2′,4′−ジクロルフェニル)−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2,4,6−トリス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2−メチル−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2−n−ノニル−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2−(α,α,β−トリクロルエチル)−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン等が挙げられる。その他、英国特許1388492号明細書記載の化合物、たとえば、2−スチリル−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2−(p−メチルスチリル)−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2−(p−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2−(p−メトキシスチリル)−4−アミノ−6−トリクロルメチル−S−トリアジン等、特開昭53−133428号公報記載の化合物、たとえば、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロルメチル−S−トリアジン、2−(4−エトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロルメチル−S−トリアジン、2−〔4−(2−エトキシエチル)−ナフト−1−イル〕−4,6−ビス−トリクロルメチル−S−トリアジン、2−(4,7−ジメトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロルメチル−S−トリアジン)、2−(アセナフト−5−イル)−4,6−ビス−トリクロルメチル−S−トリアジン等、独国特許3337024号明細書記載の化合物、例えば、下記化合物等を挙げることができる。
【0146】
【化28】
Figure 0004181436
【0147】
また、F.C.Schaefer等によるJ.Org.Chem.29、1527(1964)記載の化合物、たとえば2−メチル−4,6−ビス(トリブロムメチル)−S−トリアジン、2,4,6−トリス(トリブロムメチル)−S−トリアジン、2,4,6−トリス(ジブロムメチル)−S−トリアジン、2−アミノ−4−メチル−6−トリブロムメチル−S−トリアジン、2−メトキシ−4−メチル−6−トリクロルメチル−S−トリアジン等を挙げることができる。さらに特開昭62−58241号公報記載の、例えば、下記化合物等を挙げることができる。
【0148】
【化29】
Figure 0004181436
【0149】
更に特開平5−281728号公報記載の、例えば、下記化合物等を挙げることができる。
【0150】
【化30】
Figure 0004181436
【0151】
あるいは、さらにM.P.Hutt、E.F.Elslager及びL.M.Herbel著「Journalof Heterocyclic chemistry」第7巻(No.3)、第511頁以降(1970年)に記載されている合成方法に準じて、当業者が容易に合成することができる次のような化合物群、例えば、下記化合物等を挙げることができる。
【0152】
【化31】
Figure 0004181436
【0153】
また、特開2001−92127号公報、本願出願人が先に提案した特願2000−266797、特願2001−177150、特願2000−184603などの明細書に記載した特定の芳香族スルホニウム塩なども好ましい重合開始剤として挙げることができる。
本発明の平版印刷版原版の記録層に含有される重合性組成物に用いる重合開始剤の最も好ましい例としては、チタノセン化合物、芳香族スルホニウム塩、トリハロメチル−S−トリアジン化合物を挙げることができる。
本発明における(C)重合開始剤は、1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の平版印刷版原版の記録層に含有される重合性組成物における(C)重合開始剤は、固形分中、0.01〜10質量%添加することが好ましく、0.1〜2質量%添加することがより好ましい。
【0154】
〔(D)増感色素〕
本発明の平版印刷版原版の記録層に含有される重合性組成物には、増感色素を添加することが感度向上の観点から好ましい。増感色素としては、分光増感色素、光源の光を吸収して重合開始剤と相互作用する染料あるいは顔料が挙げられる。
【0155】
<分光増感色素又は染料>
本発明に用いられる増感色素として好ましい分光増感色素又は染料は、多核芳香族類(例えば、ピレン、ペリレン、トリフェニレン)、キサンテン類(例えば、フルオレッセイン、エオシン、エリスロシン、ローダミンB、ローズベンガル)、シアニン類(例えば、チアカルボシアニン、オキサカルボシアニン)、メロシアニン類(例えば、メロシアニン、カルボメロシアニン)、チアジン類(例えば、チオニン、メチレンブルー、トルイジンブルー)、アクリジン類(例えば、アクリジンオレンジ、クロロフラビン、アクリフラビン)、フタロシアニン類(例えば、フタロシアニン、メタルフタロシアニン)、ポルフィリン類(例えば、テトラフェニルポルフィリン、中心金属置換ポルフィリン)、クロロフィル類(例えば、クロロフィル、クロロフィリン、中心金属置換クロロフィル)、金属錯体(例えば、下記化合物)、アントラキノン類(例えば、アントラキノン)、スクアリウム類(例えば、スクアリウム)等が挙げられる。
【0156】
【化32】
Figure 0004181436
【0157】
より好ましい分光増感色素又は染料の例を以下に例示する。
特公平37−13034号公報に記載のスチリル系色素。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0158】
【化33】
Figure 0004181436
【0159】
特開昭62−143044号公報に記載の陽イオン染料。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0160】
【化34】
Figure 0004181436
【0161】
特公昭59−24147号公報記載のキノキサリニウム塩。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0162】
【化35】
Figure 0004181436
【0163】
特開昭64−33104号公報記載の新メチレンブルー化合物。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0164】
【化36】
Figure 0004181436
【0165】
特開昭64−56767号公報記載のアントラキノン類。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0166】
【化37】
Figure 0004181436
【0167】
特開平2−1714号公報記載のベンゾキサンテン染料、特開平2−226148号公報及び特開平2−226149号公報記載のアクリジン類。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0168】
【化38】
Figure 0004181436
【0169】
特公昭40−28499号公報記載のピリリウム塩類。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0170】
【化39】
Figure 0004181436
【0171】
特公昭46−42363号公報記載のシアニン類。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0172】
【化40】
Figure 0004181436
【0173】
特開平2−63053号記載のベンゾフラン色素。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0174】
【化41】
Figure 0004181436
【0175】
特開平2−85858号公報、特開平2−216154号公報の共役ケトン色素。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0176】
【化42】
Figure 0004181436
【0177】
特開昭57−10605号公報記載の色素、特公平2−30321号公報記載のアゾシンナミリデン誘導体。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0178】
【化43】
Figure 0004181436
【0179】
特開平1−287105号公報記載のシアニン系色素。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0180】
【化44】
Figure 0004181436
【0181】
特開昭62−31844号公報、特開昭62−31848号公報、特開昭62−143043号公報記載のキサンテン系色素。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0182】
【化45】
Figure 0004181436
【0183】
特公昭59−28325号公報記載のアミノスチリルケトン。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0184】
【化46】
Figure 0004181436
【0185】
特開平2−179643号公報記載の以下の一般式(13)〜(15)で表わされる色素。
【0186】
【化47】
Figure 0004181436
【0187】
一般式(13)〜(15)中、A3は、酸素原子、イオウ原子、セレン原子、テルル原子、アルキル又はアリール置換された窒素原子又はジアルキル置換された炭素原子を表し、Y2は、水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、アシル基、又は置換アルコキシカルボニル基を表し、R53、R54は、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、もしくは置換基として、−OR55、−(CH2CH2O)w−R55、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、及び下記式で表される基を有する炭素数1〜18の置換アルキル基(但し、R55は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、B1は、ジアルキルアミノ基、水酸基、アシルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基を表す。wは0〜4の整数を表す。
【0188】
【化48】
Figure 0004181436
【0189】
特開平2−244050号記載の以下の一般式(16)で表されるメロシアニン色素。
【0190】
【化49】
Figure 0004181436
【0191】
一般式(16)中、R56及びR57は、各々独立して水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、置換アリール基又はアラルキル基を表わす。A4は、酸素原子、イオウ原子、セレン原子、テルル原子、アルキルないしはアリール置換された窒素原子、又はジアルキル置換された炭素原子を表わす。X7は含窒素ヘテロ五員環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。Y3は置換フェニル基、無置換ないし置換された多核芳香環、又は無置換ないしは置換されたヘテロ芳香環を表わす。Z7は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、置換アミノ基、アシル基、又はアルコキシカルボニル基を表しし、Y3と互いに結合して環を形成していてもよい。好ましい具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0192】
【化50】
Figure 0004181436
【0193】
特公昭59−28326号公報記載の以下の一般式(17)で表されるメロシアニン色素。
【0194】
【化51】
Figure 0004181436
【0195】
一般式(17)中、R58及びR59は、それぞれ水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基又はアラルキル基を表わし、それらは互いに等しくても異ってもよい。X8はハメット(Hammett)のシグマ(σ)値が−0.9から+0.5までの範囲内の置換基を表す。
【0196】
特開昭59−89303号公報記載の以下の一般式(18)で表されるメロシアニン色素。
【0197】
【化52】
Figure 0004181436
【0198】
一般式(18)中、R60及びR61は、各々独立して水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基又はアラルキル基を表わす。X9はハメット(Hammett)のシグマ(σ)値が−0.9から+0.5までの範囲内の置換基を表わす。Y4は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、アシル基又はアルコキシカルボニル基を表す。好ましい具体例としては、下記に示す化合物が挙げられる。
【0199】
【化53】
Figure 0004181436
【0200】
特願平6−269047号記載の以下の一般式(19)で表されるメロシアニン色素。
【0201】
【化54】
Figure 0004181436
【0202】
一般式(19)中、R62、R63、R64、R65、R70、R71、R72及びR73は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、ヒドロキシル基、置換オキシ基、メルカプト基、置換チオ基、アミノ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、スルホ基、スルホナト基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、ホスフォノ基、置換ホスフォノ基、ホスフォナト基、置換ホスフォナト基、シアノ基、ニトロ基を表すか、もしくは、R62とR63、R63とR64、R64とR65、R70とR71、R71とR72、R72とR73が互いに結合して脂肪族又は芳香族環を形成していても良く、R66は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、又は置換アリール基を表し、R67は置換、又は無置換のアルケニルアルキル基、又は置換もしくは無置換のアルキニルアルキル基を表し、R68、R69はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、置換カルボニル基を表す。好ましい具体例としては、下記で示す化合物が挙げられる。
【0203】
【化55】
Figure 0004181436
【0204】
特願平7−164583号記載の以下の一般式(20)で表されるベンゾピラン系色素。
【0205】
【化56】
Figure 0004181436
【0206】
一般式(20)中、R74〜R77は互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、水酸基、アルコキシ基又はアミノ基を表す。またR74〜R77はそれらが各々結合できる炭素原子と共に非金属原子から成る環を形成していてもよい。R78は水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ芳香族基、シアノ基、アルコキシ基、カルボキシ基又はアルケニル基を表す。R79はR78で表される基又は−Z7−R78であり、Z7はカルボニル基、スルホニル基、スルフィニル基又はアリーレンジカルボニル基を表す。またR78及びR79は共に非金属原子から成る環を形成してもよい。A5はO原子、S原子、NH又は置換基を有するN原子を表す。B2はO原子、又は=C(G7)(G8)の基を表す。G7、G8は同一でも異なっていても良く、水素原子、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アリールカルボニル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はフルオロスルホニル基を表す。但し、G7、G8は同時に水素原子となることはない。また、G7及びG8は炭素原子と共に非金属原子からなる環を形成していてもよい。
【0207】
また、本発明者らが先に提案した特願2001−6326、特願2001−237840の各明細書に記載の特定のインドレニンシアニン色素等も好ましい例として挙げられる。
【0208】
その他、増感色素として特に以下の赤外線吸収剤(染料或いは顔料)も好適に使用される。好ましい前記染料としては、例えば、特開昭58−125246号公報、特開昭59−84356号公報、特開昭59−202829号公報、特開昭60−78787号公報等に記載されているシアニン染料、英国特許434,875号明細書記載のシアニン染料、及び前記特定のインドレニンシアニン色素等を挙げることができる。
【0209】
また、米国特許第5,156,938号明細書に記載の近赤外吸収増感剤も好適に用いられ、さらに、米国特許第3,881,924号明細書に記載の置換されたアリールベンゾ(チオ)ピリリウム塩、特開昭57−142645号(米国特許第4,327,169号)公報に記載のトリメチンチアピリリウム塩、特開昭58−181051号、同58−220143号、同59−41363号、同59−84248号、同59−84249号、同59−146063号、同59−146061号公報に記載のピリリウム系化合物、特開昭59−216146号公報に記載のシアニン色素、米国特許第4,283,475号明細書に記載のペンタメチンチオピリリウム塩等や、特公平5−13514号、同5−19702号公報に記載されているピリリウム化合物も好ましく用いられる。
【0210】
また、米国特許第4,756,993号明細書中に式(I)、(II)として記載されている近赤外吸収染料、EP916513A2号明細書に記載のフタロシアニン系染料も好ましい染料として挙げることができる。
【0211】
さらに、特願平10−79912号公報に記載のアニオン性赤外線吸収剤も、好適に使用することができる。アニオン性赤外線吸収剤とは、実質的に赤外線を吸収する色素の母核にカチオン構造がなく、アニオン構造を有するものを示す。例えば、例えば、(c1)アニオン性金属錯体、(c2)アニオン性カーボンブラック、(c3)アニオン性フタロシアニン、さらに(c4)下記一般式(21)で表される化合物などが挙げられる。これらのアニオン性赤外線吸収剤の対カチオンは、プロトンを含む一価の陽イオン、あるいは多価の陽イオンである。
【0212】
【化57】
Figure 0004181436
【0213】
ここで、(c1)アニオン性金属錯体とは、実質的に光を吸収する錯体部の中心金属及び配位子全体でアニオンとなるものを示す。
【0214】
(c2)アニオン性カーボンブラックは、置換基としてスルホン酸、カルボン酸、ホスホン酸基等のアニオン基が結合しているカーボンブラックが挙げられる。これらの基をカーボンブラックに導入するには、カーボンブラック便覧第三版(カーボンブラック協会編、1995年4月5日、カーボンブラック協会発行)第12頁に記載されるように、所定の酸でカーボンブラックを酸化する等の手段をとればよい。
【0215】
(c3)アニオン性フタロシアニンは、フタロシアニン骨格に、置換基として、先に(c2)の説明において挙げたアニオン基が結合し、全体としてアニオンとなっているものを示す。
【0216】
次に、前記(c4)一般式(21)で表される化合物、について、詳細に説明する。前記一般式(21)中、G9はアニオン性置換基を表し、G10は中性の置換基を表す。(X10+は、プロトンを含む1〜m価のカチオンを表し、mは1ないし6の整数を表す。M5は共役鎖を表し、この共役鎖M5は置換基や環構造を有していてもよい。共役鎖M5は、下記式で表すことができる。
【0217】
【化58】
Figure 0004181436
【0218】
式中、R80、R81、R82はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、カルボニル基、チオ基、スルホニル基、スルフィニル基、オキシ基、アミノ基を表し、これらは互いに連結して環構造を形成していてもよい。nは、1〜8の整数を表す。
【0219】
前記一般式(21)で表されるアニオン性赤外線吸収剤のうち、以下のIRA−1〜IRA−5のものが、好ましく用いられる。
【0220】
【化59】
Figure 0004181436
【0221】
また、以下のIRC−1〜IRC−44に示すカチオン性赤外線吸収剤も好ましく使用できる。
【0222】
【化60】
Figure 0004181436
【0223】
【化61】
Figure 0004181436
【0224】
【化62】
Figure 0004181436
【0225】
【化63】
Figure 0004181436
【0226】
【化64】
Figure 0004181436
【0227】
【化65】
Figure 0004181436
【0228】
【化66】
Figure 0004181436
【0229】
【化67】
Figure 0004181436
【0230】
【化68】
Figure 0004181436
【0231】
前記構造式中、T-は、1価の対アニオンを表し、好ましくは、ハロゲンアニオン(F-,Cl-、Br-、I-)、ルイス酸アニオン(BF4 -、PF6 -、SbCl6 -、ClO4 -)、アルキルスルホン酸アニオン、アリールスルホン酸アニオンである。
【0232】
前記アルキルスルホン酸のアルキルとは、炭素原子数が1から20までの直鎖状、分岐状、又は環状のアルキル基を意味し、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、イソプロピル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1−メチルブチル基、イソヘキシル基、2−エチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、2−ノルボルニル基を挙げることができる。これらの中では、炭素原子数1から12までの直鎖状、炭素原子数3から12までの分岐状、ならびに炭素原子数5から10までの環状のアルキル基がより好ましい。
【0233】
また前記アリールスルホン酸のアリールとは、1個のベンゼン環からなるもの、2又は3個のベンゼン環が縮合環を形成したもの、ベンゼン環と5員不飽和環が縮合環を形成したものを表し、具体例としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、インデニル基、アセナブテニル基、フルオレニル基、を挙げることができ、これらの中でも、フェニル基、ナフチル基がより好ましい。
【0234】
また、以下のIRN−1〜IRN−9に示す非イオン性赤外線吸収剤も好ましく使用できる。
【0235】
【化69】
Figure 0004181436
【0236】
【化70】
Figure 0004181436
【0237】
【化71】
Figure 0004181436
【0238】
前記例示化合物中、特に好ましいアニオン性赤外線吸収剤としては、IRA−1が、カチオン性赤外線吸収剤としてはIRC−7、IRC−30、IRC−40、及びIRC−42が、非イオン性赤外線吸収剤としてはIRN−9が挙げられる。
【0239】
<顔料>
本発明において使用される顔料としては、市販の顔料及びカラーインデックス(C.I.)便覧、「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977年刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)、「印刷インキ技術」CMC出版、1984年刊)に記載されている顔料が利用できる。
【0240】
顔料の種類としては、黒色顔料、黄色顔料、オレンジ色顔料、褐色顔料、赤色顔料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔料、蛍光顔料、金属粉顔料、その他、ポリマー結合色素が挙げられる。具体的には、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン及びペリノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、染付けレーキ顔料、アジン顔料、ニトロソ顔料、ニトロ顔料、天然顔料、蛍光顔料、無機顔料、カーボンブラック等が使用できる。これらの顔料のうち好ましいものはカーボンブラックである。
【0241】
これら顔料は表面処理をせずに用いてもよく、表面処理を施して用いてもよい。表面処理の方法には、樹脂やワックスを表面コートする方法、界面活性剤を付着させる方法、反応性物質(例えば、シランカップリング剤、エポキシ化合物、ポリイソシアネート等)を顔料表面に結合させる方法等が考えられる。上記の表面処理方法は、「金属石鹸の性質と応用」(幸書房)、「印刷インキ技術」(CMC出版、1984年刊)及び「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)に記載されている。
【0242】
顔料の粒径は0.01μm〜10μmの範囲にあることが好ましく、0.05μm〜1μmの範囲にあることがさらに好ましく、特に0.1μm〜1μmの範囲にあることが好ましい。顔料の粒径が0.01μm未満のときは分散物の画像記録層塗布液中での安定性の点で好ましくなく、また、10μmを越えると画像記録層の均一性の点で好ましくない。
【0243】
顔料を分散する方法としては、インク製造やトナー製造等に用いられる公知の分散技術が使用できる。分散機としては、超音波分散器、サンドミル、アトライター、パールミル、スーパーミル、ボールミル、インペラー、デスパーザー、KDミル、コロイドミル、ダイナトロン、3本ロールミル、加圧ニーダー等が挙げられる。詳細は、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)に記載されている。
【0244】
なお、本発明の平版印刷版原版の記録層に含有される重合性組成物の硬化反応を促進するために添加される増感色素は組成物中に他の成分とともに直接添加してもよいが、これに隣接する別の層を設けて、そこへ添加しても同様の効果を得ることができる。
特に、本発明の重合性組成物を後述する平版印刷版原版のネガ型記録層に使用する場合、該記録層の同一の層に添加してもよいし、別の層を設け、そこへ添加してもよいが、ネガ型平版印刷版原版を作製した際に、記録層の波長300nm〜1200nmの範囲における吸収極大での光学濃度が、0.1〜3.0の間にあることが好ましい。この範囲をはずれた場合、感度が低くなる傾向がある。光学濃度は前記増感色素の添加量と記録層の厚みとにより決定されるため、所定の光学濃度は両者の条件を制御することにより得られる。
記録層の光学濃度は常法により測定することができる。測定方法としては、例えば、透明、或いは白色の支持体上に、乾燥後の塗布量が平版印刷版として必要な範囲において適宜決定された厚みの記録層を形成し、透過型の光学濃度計で測定する方法、アルミニウム等の反射性の支持体上に記録層を形成し、反射濃度を測定する方法等が挙げられる。
【0245】
(D)増感色素を用いる場合、重合性組成物中の(C)重合開始剤と(D)増感色素とのモル比は100:0〜1:99であり、より好ましくは、90:10〜10:90であり、最も好ましくは80:20〜20:80である。
【0246】
さらに本発明の重合性組成物には、感度を一層向上させる、あるいは酸素による重合阻害を抑制する等の作用を有する公知の化合物を共増感剤として加えてもよい。
このような共増感剤の例としては、アミン類、例えばM. R. Sanderら著「Journal of Polymer Society」第10巻3173頁(1972)、特公昭44−20189号、特開昭51−82102号、特開昭52−134692号、特開昭59−138205、特開昭60−84305号、特開昭62−18537号、特開昭64−33104号、Research Disclosure 33825号記載の化合物、等があげられ、具体的には、トリエタノールアミン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、p−ホルミルジメチルアニリン、p−メチルチオジメチルアニリン等があげられる。
【0247】
共増感剤の別の例としてはチオール及びスルフィド類、例えば、特開昭53−702号公報、特公昭55−500806号公報、特開平5−142772号公報記載のチオール化合物、特開昭56−75643号公報のジスルフィド化合物等があげられ、具体的には、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプト−4(3H)−キナゾリン、β−メルカプトナフタレン等が挙げられる。
【0248】
また、別の例としては、アミノ酸化合物(例、N−フェニルグリシン等)、特公昭48−42965号記載の有機金属化合物(例、トリブチル錫アセテート等)、特公昭55−34414号公報記載の水素供与体、特願平5−91089号記載のイオウ化合物(例、トリチアン等)、特願平5−32147号記載のリン化合物(ジエチルホスファイト等)、特願平6−191605号記載のSi−H、Ge−H化合物等が挙げられる。
【0249】
上記共増感剤を使用する場合には重合開始剤1質量部に対して、0.01〜50質量部使用するのが適当であり、より好ましくは0.02〜20質量部、最も好ましくは0.05〜10質量部である。
【0250】
〔その他の成分〕
本発明の重合性組成物には、既述した成分の他、必要に応じて、例えば、レーザー光吸収剤、着色剤、可塑剤、重合禁止剤などの種々の添加剤を加えてもよい。
【0251】
本発明の平版印刷版原版の記録層に含有される重合性組成物に、その製造中あるいは保存中において組成物中に含まれる重合可能なエチレン性不飽和二重結合を有する化合物の不要な熱重合を阻止するために少量の熱重合防止剤を添加することが望ましい。
適当な熱重合防止剤としてはハイドロキノン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、N−ニトロソフェニルヒドロキシアミン第一セリウム塩等が挙げられる。
熱重合防止剤の添加量は、全組成物の質量に対して約0.01質量%〜約5質量%が好ましい。
また必要に応じて、酸素による重合阻害を防止するためにべヘン酸やベヘン酸アミドのような高級脂肪酸誘導体等を添加して、塗布後の乾燥の過程で感光層の表面に偏在させてもよい。高級脂肪酸誘導体の添加量は、全組成物の約0.5質量%〜約10質量%が好ましい。
【0252】
さらに、記録層の着色を目的として染料もしくは顔料を添加してもよい。これにより、本発明の重合性組成物を平版印刷版原版に適用した場合に、製版後の視認性や、画像濃度測定機適性といったいわゆる検版性を向上させることができる。ここで用いる着色剤としては、特に顔料の使用が好ましい。これは、多くの染料が、重合性組成物の露光感度の低下を生じる虞があるためであり、着色剤として染料を使用する場合、この点も考慮すべきである。着色剤としては、具体的には、例えば、フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、カーボンブラック、酸化チタンなどの顔料、エチルバイオレット、クリスタルバイオレット、アゾ系染料、アントラキノン系染料、シアニン系染料などの染料が挙げられる。染料及び顔料の添加量は全組成物の約0.5質量%〜約5質量%が好ましい。
【0253】
前記の各添加剤の他、さらに、硬化皮膜の物性を改良するために無機充填剤や、可塑剤、感光層表面のインク着肉性を向上させうる感脂化剤等の公知の添加剤を加えてもよい。
【0254】
可塑剤としては例えばジオクチルフタレート、ジドデシルフタレート、トリエチレングリコールジカプリレート、ジメチルグリコールフタレート、トリクレジルホスフェート、ジオクチルアジペート、ジブチルセバケート、トリアセチルグリセリン等があり、結合剤を使用した場合、エチレン性不飽和二重結合を有する化合物と結合剤との合計質量に対し10質量%以下添加することができる。
【0255】
また、後述する平版印刷版原版の膜強度(耐刷性)向上を目的とした現像後の加熱・露光処理の効果を強化するための、UV開始剤や、熱架橋剤等の添加剤を使用することもできる。
【0256】
本発明の平版印刷版原版の記録層に含有される重合性組成物は、平版印刷版原版の他、高感度な光造形用材料や、重合にともなう屈折率の変化を利用し、ホログラム材料、フォトレジスト等の電子材料製造などに適用することもできる。
【0257】
[平版印刷版原版]
本発明の平版印刷版原版は、支持体上に、上述した重合性組成物を含む記録層、及び必要によりその他の層を設けて構成される。
【0258】
(記録層)
本発明の平版印刷版原版における記録層(感光層)は、必須成分として、上述した(A)アルカリ可溶性ポリマー(特定グラフトポリマー)、(B)重合性化合物(付加重合性化合物ともいう)、及び(C)重合開始剤を含有する重合性組成物を含んでなる重合性感光層である。このような重合性感光層は、レーザー光により重合開始剤が分解し、ラジカルを発生させ、この発生したラジカルにより重合性化合物が重合反応を起こすという機構を有する。更に、本発明における平版印刷版原版は、300〜1,200nmの波長を有するレーザー光での直接描画での製版に特に好適であり、従来の平版印刷版原版に比べ、高い耐刷性及び画像形成性を発現する。
【0259】
本発明の平版印刷版原版においては、記録層と支持体との密着性向上や、記録層の未露光領域における現像除去性を高めるために、両者の間に中間層を設けることも可能である。
また、記録層中に支持体基板と相互作用を形成し得る化合物を添加することも可能である。そのような化合物としては、例えば、ジアゾニウム構造を有する化合物や、ホスホン化合物等が挙げられ、これらは記録層に添加したり、下塗り層形成用塗布組成物に添加して用いられ、これにより、密着性が向上し、耐刷性を高めることが可能となる。また、非画像部領域の除去性を向上させるためには、ポリアクリル酸や、ポリスルホン酸のような親水性ポリマーを添加したり、これを含有する下塗り層を形成するといった手段をとればよく、これにより、非画像部の現像性が向上し、非画像部領域の汚れを効果的に抑制することが可能となる。
【0260】
上述した重合性組成物を支持体上に塗布して記録層を形成する際には、この重合性組成物を種々の有機溶剤に溶かして使用にすれがよい。
ここで使用する溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、酢酸エチル、エチレンジクロライド、テトラヒドロフラン、トルエン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、アセチルアセトン、シクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、3−メトキシプロパノール、メトキシメトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピルアセテート、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、乳酸メチル、乳酸エチルなどがある。これらの溶媒は、単独あるいは混合して使用することができる。そして、塗布溶液中の固形分の濃度は、2〜50質量%が適当である。
【0261】
記録層の塗布量は、主に、記録層の感度、現像性、露光膜の強度・耐刷性に影響しうるもので、用途に応じ適宜選択することが望ましい。被覆量が少なすぎる場合には、耐刷性が低下する傾向があり、多すぎる場合には、感度が下がり、露光に時間がかかる上、現像処理にもより長い時間を要することになる。
本発明の平版印刷版原版を、走査露光用平版印刷版原版として用いる場合の記録層塗布量は、乾燥後の質量で約0.1〜約10g/m2の範囲が適当であり、より好ましくは0.5〜5g/m2である。
【0262】
(支持体)
本発明の平版印刷版原版に用い得る支持体としては、表面が親水性の支持体が望ましく、従来公知の、平版印刷版に使用される親水性支持体であれば、特に限定無く使用することができる。
支持体基板は、寸度的に安定な板状物であることが好ましく、例えば、紙、プラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等)がラミネートされた紙、金属板(例えば、アルミニウム、亜鉛、銅等)、プラスチックフィルム(例えば、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール等)、上記のような金属がラミネートもしくは蒸着された紙もしくはプラスチックフィルム等が含まれる。支持体としては、これらの基材表面に、必要に応じ親水性の付与や、強度向上等の目的で適切な公知の物理的、化学的処理を施したものを用いることができる。
【0263】
特に、好ましい支持体としては、紙、ポリエステルフィルム又はアルミニウム板が挙げられ、その中でも寸法安定性がよく、比較的安価であり、必要に応じた表面処理により親水性や強度にすぐれた表面を提供できるアルミニウム板は特に好ましい。
また、特公昭48−18327号公報に記載されているようなポリエチレンテレフタレートフィルム上にアルミニウムシートが結合された複合体シートも好ましい。
【0264】
好適なアルミニウム板は、純アルミニウム板及びアルミニウムを主成分とし、微量の異元素を含む合金板であり、更にはアルミニウムがラミネート又は蒸着されたプラスチックフィルムでもよい。アルミニウム合金に含まれる異元素には、ケイ素、鉄、マンガン、銅、マグネシウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケル、チタン等がある。合金中の異元素の含有量は高々10質量%以下である。本発明において特に好適なアルミニウムは、純アルミニウムであるが、完全に純粋なアルミニウムは精錬技術上製造が困難であるので、僅かに異元素を含有するものでもよい。
このように本発明に適用されるアルミニウム板は、その組成が特定されるものではなく、従来より公知公用の素材のアルミニウム板を適宜に利用することができる。本発明で用いられるアルミニウム板の厚みはおよそ0.1mm〜0.6mm程度、好ましくは0.15mm〜0.4mm、特に好ましくは0.2mm〜0.3mmである。
【0265】
また金属、特にアルミニウムの表面を有する支持体の場合には、粗面化(砂目立て)処理、珪酸ソーダ、弗化ジルコニウム酸カリウム、燐酸塩等の水溶液への浸漬処理、あるいは陽極酸化処理などの表面処理がなされていることが好ましい。
【0266】
アルミニウム板の表面の粗面化処理は、種々の方法により行われるが、例えば、機械的に粗面化する方法、電気化学的に表面を溶解粗面化する方法及び化学的に表面を選択溶解させる方法により行われる。機械的方法としては、ボール研磨法、ブラシ研磨法、ブラスト研磨法、バフ、磨法等の公知の方法を用いることができる。また、電気化学的な粗面化法としては塩酸、硝酸等の電解液中で交流又は直流により行う方法がある。また、特開昭54−63902号に開示されているように両者を組み合わせた方法も利用することができる。また、アルミニウム板を粗面化するに先立ち、所望により、表面の圧延油を除去するために、例えば、界面活性剤、有機溶剤又はアルカリ性水溶液等による脱脂処理が行われる。
【0267】
さらに、粗面化したのちに珪酸ナトリウム水溶液に浸漬処理され、表面親水化されたアルミニウム板が好ましく使用でき、例えば、特公昭47−5125号に記載されているようにアルミニウム板を陽極酸化処理したのちに、アルカリ金属珪酸塩の水溶液に浸漬処理したものが好適に使用される。陽極酸化処理は、例えば、燐酸、クロム酸、硫酸、硼酸等の無機酸、もしくは蓚酸、スルファミン酸等の有機酸又はそれらの塩の水溶液又は非水溶液の単独又は二種以上を組み合わせた電解液中でアルミニウム板を陽極として電流を流すことにより実施される。
【0268】
このような、支持体表面の珪酸化合物による親水化処理としては、米国特許第3658662号明細書に記載されているようなシリケート電着が有効である。さらに、特公昭46−27481号公報、特開昭52−58602号公報、特開昭52−30503号公報に開示されているような電解グレインを施した支持体と、上記陽極酸化処理及び珪酸ソーダ処理を組合せた表面処理も有用である。
また、特開昭56−28893号公報に開示されているような機械的粗面化、化学的エッチング、電解グレイン、陽極酸化処理さらに珪酸ソーダ処理を順に行ったものも好適である。
【0269】
さらに、これらの処理を行った後に、水溶性の樹脂、例えばポリビニルホスホン酸、スルホン酸基を側鎖に有する重合体及び共重合体、ポリアクリル酸、水溶性金属塩(例えば硼酸亜鉛)もしくは、黄色染料、アミン塩等を下塗りしたものも好適である。
【0270】
支持体表面の親水化処理の他の例として、特願平5−304358号明細書に開示されているようなラジカルによって付加反応を起こし得る官能基を共有結合させたゾル−ゲル処理基板も好適に挙げられる。
その他好ましい例として、任意の支持体上に表面層として耐水性の親水性層を設けたものも上げることができる。このような表面層としては例えばUS3055295号や、特開昭56−13168号公報記載の無機顔料と結着剤とからなる層、特開平9−80744号公報記載の親水性膨潤層、特表平8−507727号公報記載の酸化チタン、ポリビニルアルコール、珪酸類からなるゾルゲル膜等を挙げることができる。
【0271】
これらの親水化処理は、支持体の表面を親水性とするために施される以外に、その上に設けられる重合性組成物の有害な反応を防ぐため、かつ感光層の密着性の向上等のために施されるものである。
【0272】
(保護層)
本発明の平版印刷版原版を、走査露光用平版印刷版に用いる場合、記録層の上に、必要に応じて保護層を設けることができる。このような平版印刷版原版は、通常、露光を大気中で行うが、保護層は、感光層中で露光により生じる画像形成反応を阻害する大気中に存在する酸素や塩基性物質等の低分子化合物の感光層への混入を防止し、大気中での露光を可能とする。従って、このような保護層に望まれる特性は、酸素等の低分子化合物の透過性が低いことであり、更に、露光に用いる光の透過は実質阻害せず、感光層との密着性に優れ、かつ、露光後の現像工程で容易に除去できることが望ましい。
【0273】
このような、保護層に関する工夫が従来よりなされており、米国特許第3、458、311号明細書、特公昭55−49729号公報に詳しく記載されている。保護層に使用できる材料としては、例えば、比較的結晶性に優れた水溶性高分子化合物を用いることがよく、具体的には、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、酸性セルロース類、ゼラチン、アラビアゴム、ポリアクリル酸などのような水溶性ポリマーが知られているが、これらの内、ポリビニルアルコールを主成分として用いることが、酸素遮断性、現像除去性といった基本特性的にもっとも良好な結果を与える。保護層に使用するポリビニルアルコールは、必要な酸素遮断性と水溶性を有するための、未置換ビニルアルコール単位を含有する限り、一部がエステル、エーテル、及びアセタールで置換されていてもよい。また、同様に一部が他の共重合成分を有していてもよい。
【0274】
ポリビニルアルコールの具体例としては、71〜100%加水分解され、分子量が300から2400の範囲のものを挙げることができる。具体的には、株式会社クラレ製のPVA−105、PVA−110、PVA−117、PVA−117H、PVA−120、PVA−124、PVA−124H、PVA一CS、PVA―CST、PVA−HC、PVA−203、PVA−204、PVA−205、PVA−210、PVA−217、PVA−220、PVA−224、PVA−217EE、PVA−217E、PVA−220E、PVA−224E、PVA−405、PVA−420、PVA−613、L−8等が挙げられる。
【0275】
保護層の成分(PVAの選択、添加剤の使用)、塗布量等は、酸素遮断性・現像除去性の他、カブリ性や密着性・耐傷性を考慮して選択される。一般には使用するPVAの加水分解率が高い程(保護層中の未置換ビニルアルコール単位含率が高い程)、膜厚が厚い程酸素遮断性が高くなり、感度の点で有利である。しかしながら、極端に酸素遮断性を高めると、製造時・生保存時に不要な重合反応が生じたり、また画像露光時に、不要なカブリ、画線の太りが生じたりという問題を生じる。また、画像部との密着性や、耐傷性も版の取り扱い上極めて重要である。即ち、水溶性ポリマーからなる親水性の層を新油性の重合層に積層すると、接着力不足による膜剥離が発生しやすく、剥離部分が酸素の重合阻害により膜硬化不良などの欠陥を引き起こす。
【0276】
これに対し、これら2層間の接着性を改すべく種々の提案がなされている。たとえば米国特許出願第292、501号、米国特許出願第44、563号には、主にポリビニルアルコールからなる親水性ポリマー中に、アクリル系エマルジヨン又は水不溶性ビニルピロリドン−ビニルアセテート共重合体などを20〜60質量%混合し、重合層の上に積層することにより、充分な接着性が得られることが記載されている。本発明における保護層に対しては、これらの公知の技術をいずれも適用することができる。このような保護層の塗布方法については、例えば米国特許第3,458,311号明細書、特開昭55−49729号公報に詳しく記載されている。
【0277】
さらに、保護層に他の機能を付与することもできる。例えば、露光に使う光(例えば、赤外線レーザならば波長760〜1200nm)の透過性に優れ、かつ露光に係わらない波長の光を効率良く吸収しうる、着色剤(水溶性染料等)の添加により、感度低下を起こすことなく、セーフライト適性をさらに高めることができる。
【0278】
さらに、保護層には他の機能を付与することもできる。例えば、光源としてレーザー光を使用する場合、感光性組成物としてはその光源波長での感光性には優れるが、他の波長では感光してほしくない場合がある。例えば、光源が750nm以上の赤外領域のものであれば、実質上、明室で使用することができるが、実際には蛍光灯の光など短波の光でも感光する場合がある。その場合には、光源の光透過性に優れ、かつ700nm未満の波長光を効率良く吸収しうる着色剤(水溶性染料等)の添加が好ましい。また、別の例として光源が450nm以下の紫外領域のものであれば、実質上セーフライト下で使用することができる。しかし実際には、500nm以上の可視光により感光する場合がある。その場合には、光源の光透過性に優れ、かつ500nm以上の光を効率良く吸収しうる、着色剤(水溶性染料等)の添加により、感度低下を起こすことなく、セーフライト適性をさらに高めることができる。
【0279】
本発明の平版印刷版原版の露光方法は、公知の方法を制限なく用いることができる。光源としてはレーザが好ましく。例えば、350〜450nmの波長の入手可能なレーザー光源としては以下のものを利用することができる。
ガスレーザーとしては、Arイオンレーザー(364nm、351nm、10mW〜1W)、Krイオンレーザー(356nm,351nm,10mW〜1W)、He−Cdレーザー(441nm,325nm,1mW〜100mW)、固体レーザーとして、Nd:YAG(YVO4)とSHG結晶×2回の組み合わせ(355mm、5mW〜1W)、Cr:LiSAFとSHG結晶の組み合わせ(430nm,10mW)が挙げられる。半導体レーザー系としては、KNbO3、リング共振器(430nm,30mW)、導波型波長変換素子とAlGaAs、InGaAs半導体の組み合わせ(380nm〜450nm、5mW〜100mW)、導波型波長変換素子とAlGaInP、AlGaAs半導体の組み合わせ(300nm〜350nm、5mW〜100mW)、AlGaInN(350nm〜450nm、5mW〜30mW)、その他、パルスレーザーとしてN2レーザー(337nm、パルス0.1〜10mJ)、XeF(351nm、パルス10〜250mJ)が挙げられる。
特に、この中でAlGaInN半導体レーザー(市販InGaN系半導体レーザー400〜410nm、5〜30mW)が波長特性、コストの面で好適である。
【0280】
その他、450nm〜700nmの入手可能な光源としてはAr+レーザ−(488nm)、YAG−SHGレーザー(532nm)、He−Neレーザー(633nm)、He―Cdレーザー、赤色半導体レーザー(650〜690nm)が挙げられる。また、700nm〜1200nmの入手可能な光源としては半導体レーザ(800〜850nm)、Nd−YAGレーザ(1064nm)が好適に利用できる。
【0281】
その他、超高圧、高圧、中圧、低圧の各水銀灯、ケミカルランプ、カーボンアーク灯、キセノン灯、メタルハライド灯、紫外のレーザランプ(ArFエキシマレーザー、KrFエキシマレーザーなど)、放射線としては電子線、X線、イオンビーム、遠赤外線なども利用できる。
上記の中でも、本発明にの平版印刷版原版の像露光に用いられる光線の光源としては、近赤外から赤外領域に発光波長を持つ光源が好ましく、固体レーザ、半導体レーザが特に好ましい。
【0282】
また、露光機構は内面ドラム方式、外面ドラム方式、フラットベッド方式等のいずれでもよい。また本発明に係る記録層成分として高い水溶性のものを使用することで、中性の水や弱アルカリ水に可溶とすることもできるが、このような構成の平版印刷版は印刷機上に装填後、機上で露光−現像処理を行ない、特段の液浴による現像処理を必要としない、所謂、機上現像といった方式を行うこともできる。
【0283】
本発明の平版印刷版原版においては、通常、画像露光したのち、現像液で記録層の未露光部を除去し、画像を得る。本発明に用いられる好ましい現像液としては、特公昭57−7427号公報に記載されているような現像液が挙げられ、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウム、メタケイ酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アンモニア水などのような無機アルカリ剤やモノエタノールアミン又はジエタノールアミンなどのような有機アルカリ剤の水溶液が適当である。このようなアルカリ溶液の濃度が0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%になるように添加される。
【0284】
また、このようなアルカリ性水溶液には、必要に応じて界面活性剤やべンジルアルコール、2−フェノキシエタノール、2−ブトキシエタノールのような有機溶媒を少量含むことができる。例えば、米国特許第3375171号明細書及び同第3615480号明細書に記載されているものを挙げることができる。
さらに、特開昭50−26601号公報、同58−54341号公報、特公昭56−39464号公報、同56−42860号に記載されている現像液も優れている。
また、現像液として、特願2001−62270明細書に記載の特定の芳香族ノニオン界面活性剤含有現像液を用いることが、ポリマーを主体とする重合性組成物を用いた本系に対し、現像性の点でより好ましい。
【0285】
上記現像液及び補充液を用いて現像処理された印刷版は水洗水、界面活性剤等を含有するリンス液、アラビアガムや澱粉誘導体を含む不感脂化液で後処理される。本発明の画像記録材料を印刷版として使用する場合の後処理としては、これらの処理を種々組み合わせて用いることができる。
その他、本発明の平版印刷版原版の製版プロセスとしては、必要に応じ、露光前、露光中、露光から現像までの間に、全面を加熱してもよい。このような加熱により、記録層中の画像形成反応が促進され、感度や耐刷性の向上や、感度の安定化といった利点が生じ得る。さらに、画像強度・耐刷性の向上を目的として、現像後の画像に対し、全面後加熱もしくは、全面露光を行うことも有効である。通常現像前の加熱は150℃以下の穏和な条件で行うことが好ましい。温度が高すぎると、非画像部までがかぶってしまう等の問題を生じる。現像後の加熱には非常に強い条件を利用する。通常は200〜500℃の範囲である。この温度範囲においては、充分な画像強化作用が発揮され、支持体の劣化や画像部の熱分解といった問題を生じることもない。本発明による走査露光平版印刷版の露光方法は、公知の方法を制限なく用いることができる。
【0286】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0287】
[特定グラフトポリマーの合成]
前記した既知の合成法に基づき、以下のように特定グラフトポリマーを合成した。
〔マクロモノマー(MA−1)の合成〕
フラスコ内に2−ブロモ−2−メチルプロピオニルオキシエチルメタクリレート(0.5mol)、メタクリルアミド(0.4mol)、メタクリル酸−t−ブチル(0.1mol)、3−メルカプトプロピオン酸(0.1mol)及びトルエン(200g)の混合溶液を窒素気流下攪拌しながら、温度70℃に加温した。2,2'−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)(1.0g)を加え4時間反応し、さらにAIBNを0.5g加え3時間反応した。次にこの反応溶液にグリシジルメタクリレート(0.2mol)、N,N−ジメチルドデシルアミン1.0g及びt−ブチルハイドロキノン0.5gを加え、温度80℃にて10時間攪拌した。冷却後、この反応溶液に80%のギ酸を加え酸性条件とし、室温で3時間反応した後、反応溶液をメタノール2リットル中に再沈し、白色粉末を得た。このポリマーを、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により測定したところ、重量平均分子量8,000のポリマーであった。さらに、得られたマクロモノマー(MA−1)の同定はNMR及びIRにて行った。
上記と同様にして、マクロモノマー(MA−2)〜(MA−32)を得た。
マクロモノマー(MA−1)〜(MA−32)の詳細を、下記表6〜表9に示す。
【0288】
【表6】
Figure 0004181436
【0289】
【表7】
Figure 0004181436
【0290】
【表8】
Figure 0004181436
【0291】
【表9】
Figure 0004181436
【0292】
〔グラフトポリマー(P−1)の合成〕
得られたマクロモノマー(MA−1)50gをトルエン200gに溶解し、窒素気流下、温度70℃にて加温した。開始剤として2,2'−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)(1.0g)を加え4時間反応し、さらにAIBNを0.5g加え4時間反応した。この反応溶液を25℃に冷却し、反応溶液を水2リットル中に再沈し、沈殿物を捕集し、乾燥して特定グラフトポリマー(P−1)の前駆体を得た。
続いて、この特定グラフトポリマー(P−1)前駆体と、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(フリーラジカル)(0.2g)と、tert−ブタノール(5g)とをジメチルアセトアミド(120g)に溶解させ、0℃で1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(0.6mol)を2時間かけて滴下後、24時間室温で攪拌した。その後、0℃で塩酸により溶液を酸性とし、30分間0℃で攪拌した。そして、この溶液を激しく攪拌している水(4L)中に投入し、1時間攪拌した。析出した白色固体を、ろ別、乾燥することにより、特定グラフトポリマー(P−1)を得た。このバインダーポリマーを、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により測定したところ、重量平均分子量11万のポリマーであった。さらに、得られた特定グラフトポリマー(P−1)の同定はNMR及びIRにて行った。
上記と同様にして、特定グラフトポリマー(P−2)〜(P−32)を得た。
なお、特定グラフトポリマー(P−1)〜(P−32)は、例示化合物として前記表1〜表4に挙げたものと同様である。
【0293】
〔ランダムポリマー(Q−1)の合成〕
フラスコ内に2−ブロモ−2−メチルプロピオニルオキシエチルメタクリレート(0.5mol)、メタクリルアミド(0.4mol)、メタクリル酸(0.1mol)及びトルエン(200g)の混合溶液を窒素気流下攪拌しながら、温度70℃に加温した。2,2'−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)(1.0g)を加え4時間反応し、さらにAIBNを0.5g加え3時間反応した。この化合物をメタノール2リットル中に再沈し、沈殿物を捕集し、乾燥してランダムポリマー(Q−1)の前駆体を得た。
続いて、この前駆体と、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(フリーラジカル)(0.2g)と、tert−ブタノール(5g)とをジメチルアセトアミド(120g)に溶解させ、0℃で1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(0.6mol)を2時間かけて滴下後、24時間室温で攪拌した。その後、0℃で塩酸により溶液を酸性とし、30分間0℃で攪拌した。そして、この溶液を激しく攪拌している水(4L)中に投入し、1時間攪拌した。析出した白色固体を、ろ別、乾燥することにより、ランダムポリマー(Q−1)を得た。このバインダーポリマーを、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により測定したところ、重量平均分子量10.0万のポリマーであった。さらに、得られたランダムポリマー(Q−1)の同定はNMR及びIRにて行った。
上記と同様にして、ランダムポリマー(Q−2)〜(Q−9)を得た。
ランダムポリマー(Q−1)〜(Q−9)の詳細を下記表10に示す。
【0294】
【表10】
Figure 0004181436
【0295】
〔実施例1〜20〕
(支持体の作製)
厚さ0.3mmのアルミニウム板を10質量%水酸化ナトリウムに60℃で25秒間浸漬してエッチングした後、流水で水洗後20質量%硝酸で中和洗浄し、次いで水洗した。これを正弦波の交番波形電流を用いて1質量%硝酸水溶液中で300クーロン/dm2の陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。引き続いて1質量%水酸化ナトリウム水溶液中に40℃で5秒間浸漬後30質量%の硫酸水溶液中に浸漬し、60℃で40秒間デスマット処理した後、20質量%硫酸水溶液中、電流密度2A/dm2において、陽極酸化皮膜の厚さが2.7g/m2になるように、2分間陽極酸化処理した。その表面粗さを測定したところ、0.3μm(JIS B0601によるRa表示)であった。
【0296】
このように処理された基板の裏面に下記のバックコート塗布液をバーコーターで塗布し100℃で1分間乾燥し、乾燥後の塗布量が70mg/m2のバックコート層を設けた支持体を作製した。
【0297】
<ゾル−ゲル反応液>
・テトラエチルシリケート 50質量部
・水 20質量部
・メタノール 15質量部
・リン酸 0.05質量部
【0298】
上記成分を混合、撹拌すると約5分で発熱が開始した。60分間反応させた後、以下に示す液を加えることによりバックコート塗布液を調製した。
【0299】
ピロガロールホルムアルデヒド縮合樹脂(分子量2000) 4質量部
ジメチルフタレート 5質量部
フッ素系界面活性剤 0.7質量部
(N−ブチルペルフルオロオクタン
スルホンアミドエチルアクリレート/ポリオキシエチレン
アクリレート共重合体:分子量2万)
メタノールシリカゾル 50質量部
(日産化学工業(株)製、メタノール30質量%)
メタノール 800質量部
【0300】
(感光層の形成)
上記のように処理されたアルミニウム板(支持体)上に、下記組成の光重合性組成物(感光層塗布液)を乾燥塗布量が1.5g/m2となるように塗布し、100℃で1分乾燥させ感光層を形成させた。
【0301】
<感光層塗布液>
・重合性化合物((B)成分、表11〜13に記載の種類) 2.0g
・バインダーポリマー 2.0g
〔(A)成分の特定グラフトポリマー、表11〜13に記載の種類〕
・増感色素((D)成分、表11〜13に記載の種類) 0.08g
・重合開始剤((C)成分、表11〜13に記載の種類) 0.3g
・フッ素系ノニオン界面活性剤 0.01g
(大日本インキ化学工業(株)製、メガファックF−176)
・ビクトリアピュアブルーのナフタレンスルホン酸塩 0.04g
・メチルエチルケトン 9.0g
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 8.0g
・メタノール 10.0g
【0302】
(保護層の形成)
上述の感光層の一部(表11〜表13に各々示す)には、その感光層上にポリビニルアルコール(ケン化度98モル%、重合度550)の3質量%の水溶液を乾燥塗布質量が2g/m2となるように塗布し、100℃で2分間乾燥した。
【0303】
以上のようにして、実施例1〜20の平版印刷版原版を作製した。
【0304】
(平版印刷版原版の露光)
上記のように得られた平版印刷版原版に対して、各感材に応じたレーザーで走査露光を行った。露光条件の詳細は以下の通りである。
(1)実施例1〜6の平版印刷版原版
得られた平版印刷版原版に対し、発振波長400nmのInGaN系半導体レーザを用い、版面でのビーム系25μm、露光エネルギー密度0.15mJ/cm2となる条件で、走査露光を行った。
(2)実施例7〜12の平版印刷版原版
得られた平版印刷版原版を、FD−YAG(532nm)レーザ露光機(ハイデンベルク社製プレートセッター:グーテンベルグ)を用い、版面露光エネルギー密度200μJ/cm2となるように露光した。
(3)実施例13〜20の平版印刷版原版
得られた各平版印刷版原版に、水冷式40W赤外線半導体レーザー(830nm)を搭載したCreo社製Trendsetter3244VFSにて、出力9W、外面ドラム回転数210rpm、版面エネルギー100mJ/cm2、解像度2400dpiの条件で露光した。
【0305】
(現像/製版)
露光後、富士写真フイルム(株)製自動現像機スタブロン900Nに、下記の現像液とフィニッシャー富士写真フイルム(株)製FN−6の1:1水希釈液現像をそれぞれ仕込み、30℃で現像/製版し、平版印刷版を得た。
【0306】
<現像液>
・水 800g
・DV−2(富士写真フイルム(株)製) 200g
【0307】
[評価]
1.耐刷性の評価
(1)画像部耐刷性試験
印刷機として小森コーポレーション(株)製リスロンを使用し、インキとして大日本インキ(株)社製グラフG(N)を使用した。ベタ画像部の印刷物を観察し、画像がかすれはじめた枚数によって画像部耐刷性を相対比較した。そして、露光波長に応じ、実施例1、7、13をそれぞれ各露光系での基準(200)とした耐刷指数で表した。この耐刷指数は数字が大きいほど高耐刷であり好ましい。
評価結果は、実施例1〜6については表11に、実施例7〜12については表12に、実施例13〜20については表13に示す。
【0308】
(2)網点耐刷性強制試験
印刷機として小森コーポレーション(株)製リスロンを使用し、インキとして大日本インキ社製グラフG(N)を使用した。印刷開始から5,000枚目に富士写真フイルム(株)製PSプレートクリーナーCL−2を印刷用スポンジにしみこませ、網点部を拭き、版面のインキを洗浄した。その後、10,000枚印刷を行い、印刷物における網点の版飛びの有無を目視で観察した。
評価結果は、実施例1〜6については表11に、実施例7〜12については表12に、実施例13〜20については表13に示す。
【0309】
2.現像速度の評価
得られた平版印刷版原版を上記の現像液に12秒間浸漬し、その後現像液を拭き取った後に水洗を行い、得られた印刷版の画像濃度をグレタグマクベス(RD918)にて測定し、現像可否を判定した。
評価結果は、実施例1〜6については表11に、実施例7〜12については表12に、実施例13〜20については表13に示す。
【0310】
【表11】
Figure 0004181436
【0311】
【表12】
Figure 0004181436
【0312】
【表13】
Figure 0004181436
【0313】
ここで、表11〜13中の重合性化合物(R−1〜R−2)、重合開始剤(X−1〜X−4)、増感色素(Y−1〜Y−6)の構造式を以下に示す。
【0314】
【化72】
Figure 0004181436
【0315】
【化73】
Figure 0004181436
【0316】
表11〜表13から明らかなように、特定グラフトポリマーを含有する感光層を設けた実施例の平版印刷版原版からは、非常に優れた現像性及び耐刷性を有する印刷版が得られることが判った。
【0317】
〔比較例1〜12〕
実施例1で用いたものと同じアルミニウム板(支持体)上に、下記感光層塗布液をワイヤバーで塗布し、温風式乾燥装置にて125℃で27秒間乾燥して感光層を形成した以外は、実施例1と同様の方法で比較例1〜12の平版印刷版原版を作製した。感光層の乾燥後の塗布量は1.2g/m2であった。
【0318】
<感光層塗布液>
・重合性化合物〔表11〜13に記載の種類〕 2.0g
・バインダーポリマー 2.0g
〔ランダムポリマー、表11〜13に記載の種類〕
・増感色素〔表11〜13に記載の種類〕 0.08g
・重合開始剤〔表11〜13に記載の種類〕 0.3g
・フッ素系ノニオン界面活性剤 0.03g
(大日本インキ化学工業(株)製、メガファックF−177)
・熱重合禁止剤 0.01g
(N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩)
・下記組成の着色顔料分散物 2.0g
・メチルエチルケトン 20.0g
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 20.0g
【0319】
−着色顔料分散物組成−
・Pigment Blue 15:6 15質量部
・アリルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 10質量部
(共重合モル比80/20、重量平均分子量4万)
・シクロヘキサノン 15質量部
・メトキシプロピルアセテート 20質量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40質量部
【0320】
得られた各平版印刷版原版に対し、比較例1〜4については実施例1〜6と同様の方法で、比較例5〜8については実施例7〜12と同様の方法で、比較例9〜12については実施例13〜20と同様の方法で、露光、現像及び製版し、評価した。その結果を表11〜表13に併記する。
【0321】
表11〜表13に明らかなように、ランダムポリマー含有する感光層を設けた比較例の平版印刷版原版は、現像液に対する現像速度が低く、更に、耐刷性が低いことが判る。また、網点の版飛びも見られた。
【0322】
【発明の効果】
本発明によれば、像性と耐刷性とに優れ、特にレーザー光による描画に適したネガ型平版印刷版原版を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present inventionflatMore particularly, it is useful as a photosensitive layer for negative planographic printing plate precursors.HeavyThe present invention relates to a negative lithographic printing plate precursor that can be written with high sensitivity by laser light using a compatible composition.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a lithographic printing plate precursor, one having a constitution in which a lipophilic photosensitive resin layer is provided on a hydrophilic support is widely used. As the plate making method, usually, a method of obtaining a desired printing plate by dissolving and removing a non-image portion after mask exposure (surface exposure) through a lithographic film has been used.
In recent years, digitization techniques that electronically process, store, and output image information using a computer have become widespread. Various new image output methods corresponding to such digitization techniques have come into practical use. As a result, computer-to-plate (CTP) technology that scans highly directional light such as laser light according to digitized image information and directly produces a printing plate without going through a lithographic film is eagerly desired. Obtaining a lithographic printing plate precursor adapted to this is an important technical issue.
[0003]
As such a lithographic printing plate precursor capable of scanning exposure, an oleophilic photosensitive resin layer containing a photosensitive compound capable of generating active species such as radicals and bronzed acids by laser exposure on a hydrophilic support (hereinafter referred to as “lithographic printing plate precursor”) , Also referred to as “photosensitive layer”) has been proposed and is already on the market. This lithographic printing plate precursor is laser-scanned based on digital information to generate active species, which causes physical or chemical changes in the photosensitive layer to insolubilize it, followed by development processing, thereby developing a negative lithographic printing plate Can be obtained.
[0004]
In particular, a photopolymerization type photosensitive layer (recording layer) containing a photopolymerization initiator excellent in photosensitive speed, an addition-polymerizable ethylenically unsaturated compound, and a binder polymer soluble in an alkali developer on a hydrophilic support. ) And, if necessary, a lithographic printing plate precursor provided with an oxygen-blocking protective layer is excellent in productivity, is easy to develop, and has good printing performance and desirable printing performance. A printing plate having
[0005]
Conventionally, as the binder polymer constituting the recording layer, methacrylic acid copolymer, acrylic acid copolymer, itaconic acid copolymer, crotonic acid copolymer, maleic acid copolymer, partially esterified maleic acid copolymer are used. An organic polymer capable of alkali development of a polymer has been used (for example, see Patent Documents 1 to 6).
[0006]
When such an alkali-soluble polymer binder is used, a method of reducing the amount of alkali-soluble groups is usually employed in order to impart high printing durability. However, in this case, the developability tends to deteriorate, and in order to achieve both the developability and the printing durability, the balance is obtained by adjusting the ratio of alkali-soluble units.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No.54-34327
[Patent Document 2]
Japanese Examined Patent Publication No. 58-12777
[Patent Document 3]
Japanese Patent Publication No.54-25957
[Patent Document 4]
JP 54-92723 A
[Patent Document 5]
JP 59-53836 A
[Patent Document 6]
JP 59-71048 A
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
  Accordingly, an object of the present invention is to overcome the above-described conventional problems and achieve the following objects.
  That is, the present inventionPresentAn object of the present invention is to provide a negative lithographic printing plate precursor which is excellent in image quality and printing durability and is particularly suitable for drawing with a laser beam.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive investigations to achieve the above object, the present inventors have applied a polymerizable composition containing an alkali-soluble polymer having a graft structure to the recording layer of a lithographic printing plate precursor, thereby providing a planographic printing plate precursor. As a result, the present invention has been completed.
[0010]
  The lithographic printing plate precursor according to the invention comprises (A) an alkali-soluble polymer having a graft structure, and a polymer constituting a side chain being a poly (meth) acrylic polymer, (B) a polymerizable compound, and ( C) A recording layer containing a polymerizable composition containing a polymerization initiator.
(A) The main chain of the alkali-soluble polymer having a graft structure and constituting the side chain is a poly (meth) acrylic polymer, and is composed of a poly (meth) acrylic polymer. It is preferable.
  Above (A)The polymer having a graft structure and constituting the side chain is a poly (meth) acrylic polymer.It is preferable that the alkali-soluble polymer further contains a radical polymerizable group from the viewpoint of improving the image forming property by exposure and the ability to suppress developer penetration.
  The alkali-soluble group preferably includes at least one selected from the group consisting of the following (1) to (6).
  (1) Phenolic hydroxyl group
  (2) Sulfonamide group
  (3) Substituted sulfonamide acid groups
  (4) Carboxylic acid group
  (5) Sulfonic acid group
  (6) Phosphate group
  In addition, the present inventionContained in the recording layer of planographic printing plate precursorThe polymerizable composition preferably further contains (D) a sensitizing dye.
The (C) polymerization initiator is preferably at least one selected from a titanocene compound, an aromatic sulfonium salt, and a trihalomethyl-S-triazine compound, and the (D) sensitizing dye is an infrared absorbing dye. It is preferable that it is an agent.
[0011]
  The lithographic printing plate precursor according to the invention is formed on the support as described above.HeavyIt has a recording layer containing a compatible composition.
[0012]
Although the mechanism of action of the present invention is not clear, it is presumed as follows.
Since the alkali-soluble polymer having a graft structure according to the present invention has many branch points in the polymer as compared with the linear polymer, a polymerizable composition containing such an alkali-soluble polymer is added to the recording layer of the lithographic printing plate precursor. When applied, it is considered that the packing density of the polymerizable composition in the film becomes high and high printing durability can be realized.
In addition, the alkali-soluble polymer having a graft structure according to the present invention has an improved intermolecular crosslinking rate due to the branched structure of the graft, which is considered to have advantageously worked to improve printing durability. Furthermore, it is considered that the alkali-soluble polymer having a branched structure can effectively suppress the decrease in alkali-solubility when compared with a linear polymer having the same molecular weight.
Due to the effects as described above, the recording layer containing the alkali-soluble polymer having a graft structure according to the present invention has a decrease in developability due to a decrease in the content of alkali-soluble groups for high printing durability as in the past. It is considered that it is possible to achieve high printing durability while maintaining developability without incurring.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0014]
[Polymerizable composition]
  Of the present inventionContained in the recording layer of planographic printing plate precursorThe polymerizable composition is(A) An alkali-soluble polymer having a graft structure and constituting a side chain is a poly (meth) acrylic polymer,(B) A polymerizable compound and (C) a polymerization initiator are contained.
  TheThe polymerizable composition is suitably used as a recording layer for a lithographic printing plate precursor. A lithographic printing plate precursor to which such a polymerizable composition is applied can be directly recorded from digital data such as a computer by exposure using a laser beam or the like. Less than,TheEach component that can be contained in the polymerizable composition will be described sequentially.
[0015]
[(A) Alkali-soluble polymer comprising graft copolymer]
  The present inventionContained in the recording layer of the lithographic printing plate precursorThe polymerizable composition is (A)Alkali-soluble polymer having a graft structure and constituting a side chain is a poly (meth) acrylic polymer(Hereinafter referred to as “specific graft polymer” as appropriate). The specific graft polymer needs to contain an alkali-soluble group in its molecule, and it is preferable that the specific graft polymer further contains a radical polymerizable group from the viewpoint of improving image forming property and developer penetration inhibiting ability. Hereinafter, a preferable main chain structure of the specific graft polymer, an alkali-soluble group that can be introduced, a radical polymerizable group, and the like will be sequentially described.
[0016]
The specific graft polymer according to the present invention is a graft copolymer containing an alkali-soluble group in the molecule, and has compatibility with the polymerizable compound (photopolymerizable ethylenically unsaturated compound) described later. As long as it is, there is no particular limitation. Preferably, an organic high molecular weight polymer that is soluble or swellable in water or weak alkaline water and that enables water development or weak alkaline water development is selected.
[0017]
The main chain structure of the specific graft polymer is not particularly limited, but preferred polymer main chains from the viewpoint of effects include polyurethane, polyamide, polyester, polyvinyl, polystyrene, and poly (meth) acrylic polymers. More preferred are polystyrene and poly (meth) acrylic polymers.
[0018]
  The polymer constituting the graft side chain in the specific graft polymer may be linear, branched or have a block structure.
  The side chain structure of the specific graft polymer is a poly (meth) acrylic polymerIt is.
[0019]
Further, the specific graft polymer may be, for example, i) a structure including only a repeating unit having a graft structure, or ii) a structure including a repeating unit having a graft structure and another repeating unit. .
[0020]
The alkali-soluble group (acidic group) contained in the structure of the specific graft polymer may be contained in any part of the molecule. That is, it may be contained in one of the main chain and the side chain, or may be contained in both. Specifically, an embodiment in which an alkali-soluble group is directly bonded to the main chain, an embodiment in which an alkali-soluble group is bonded to the main chain via a linking group, an embodiment in which an alkali-soluble group is directly bonded to the side chain, and a linking group to the side chain Any embodiment such as an embodiment in which an alkali-soluble group is bonded via a salt, an embodiment in which these are combined, and the like are included in the specific graft polymer.
[0021]
The acid value (mega / g) of the specific graft polymer is preferably 0.01 to 10.00, more preferably 0.1 to 7.0, and most preferably from the viewpoints of developability and printing durability. 0.2 to 5.0. If it is lower than 0.01, the developability may be deteriorated, and if it is higher than 10.00, it may be difficult to deposit ink.
[0022]
The weight average molecular weight of the specific graft polymer is appropriately determined from the viewpoint of image formability and printing durability. Usually, when the molecular weight is high, the printing durability is excellent, but the image forming property tends to deteriorate. On the other hand, if it is low, the image formability is improved, but the printing durability tends to be low. The molecular weight is preferably in the range of 2,000 to 1,000,000, more preferably 5,000 to 500,000, and still more preferably 10,000 to 300,000. When the molecular weight is less than 2000, the film property is lowered and the effect of improving the printing durability tends to be insufficient. On the other hand, when it exceeds 1,000,000, it becomes difficult to dissolve in a coating solvent, and handling properties such as coating properties tend to deteriorate, and a uniform coating film tends to be difficult to obtain.
[0023]
The glass transition point (Tg) of the specific graft polymer is preferably 0 to 300 ° C, more preferably 20 to 250 ° C, and most preferably 50 to 200 ° C. If the temperature is lower than 0 ° C., the film properties may be deteriorated and the printing durability may be deteriorated. If the temperature is 300 ° C. or higher, the radical mobility in the light-sensitive material is lowered and the curing reaction does not proceed sufficiently. .
[0024]
The lithographic printing plate precursor according to the present invention, which will be described later, exhibits such a characteristic that it dissolves when it comes into contact with an alkaline developer by containing a polymerizable composition containing such a specific graft polymer in the recording layer.
[0025]
-Alkali-soluble group-
A preferred embodiment of the alkali-soluble group contained in the specific graft polymer will be described.
The specific graft polymer according to the present invention preferably contains at least one alkali-soluble group selected from the group consisting of the following (1) to (6) from the viewpoint of solubility in an alkaline developer.
[0026]
(1) Phenolic hydroxyl group (-Ar-OH)
(2) Sulfonamide group (—SO2NH-R)
(3) Substituted sulfonamide acid group (hereinafter referred to as “active imide group”)
[-SO2NHCOR, -SO2NHSO2R, -CONHSO2R]
(4) Carboxylic acid group (—CO2H)
(5) Sulfonic acid group (-SOThreeH)
(6) Phosphate group (-OPOThreeH2)
[0027]
In the above (1) to (6), Ar represents a divalent aryl linking group which may have a substituent, and R represents a hydrocarbon group which may have a substituent.
[0028]
Among the alkali-soluble groups selected from the above (1) to (6), those having (1) a phenolic hydroxyl group, (2) a sulfonamide group, and (4) a carboxylic acid group are preferred, and in particular (4) a carboxylic acid A specific graft polymer having a group as an alkali-soluble group is most preferable from the viewpoint of sufficiently ensuring solubility, swelling property and printing durability.
[0029]
(1) Examples of the alkali-soluble polymer having a phenolic hydroxyl group include polymers having a hydroxyaryl group in the side chain.
Moreover, as a polymer which has a hydroxyaryl group in a side chain, the polymer containing any one of the structural units represented by the following general formula (a)-(d) can be mentioned, for example.
[0030]
[Chemical 1]
Figure 0004181436
[0031]
In general formulas (a) to (d), R11Represents a hydrogen atom or a methyl group. R12And R13May be the same or different and each represents a hydrogen atom, a halogen atom, a hydrocarbon group having 10 or less carbon atoms, an alkoxy group having 10 or less carbon atoms, or an aryloxy group having 10 or less carbon atoms. R12And R13May be bonded and condensed to form a benzene ring or a cyclohexane ring. R14Represents a single bond or a divalent hydrocarbon group having 20 or less carbon atoms. R15Represents a single bond or a divalent hydrocarbon group having 20 or less carbon atoms. R16Represents a single bond or a divalent hydrocarbon group having 10 or less carbon atoms. X1 represents a single bond, an ether bond, a thioether bond, an ester bond or an amide bond. p represents an integer of 1 to 4. q and r each independently represents an integer of 0 to 3.
[0032]
(2) Examples of the alkali-soluble polymer having a sulfonamide group include a polymer composed of a minimum structural unit derived from a compound having a sulfonamide group as a main constituent component. Examples of the compound as described above include compounds having at least one sulfonamide group in which at least one hydrogen atom is bonded to a nitrogen atom and one or more polymerizable unsaturated groups in the molecule. Among them, a low molecular compound having an acryloyl group, an allyl group, or a vinyloxy group and a substituted or monosubstituted aminosulfonyl group or a substituted sulfonylimino group in the molecule is preferable. For example, the following general formula (i) to general formula ( and a compound represented by v).
[0033]
[Chemical 2]
Figure 0004181436
[0034]
In general formula (i) to general formula (v), X1, X2Are each independently -O- or -NR7Represents. R1, RFourEach independently represents a hydrogen atom or —CHThreeRepresents. R2, RFive, R9, R12And R16Each independently represents a C 1-12 alkylene group, cycloalkylene group, arylene group or aralkylene group which may have a substituent. RThree, R7And R13Each independently represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 12 carbon atoms which may have a substituent, a cycloalkyl group, an aryl group or an aralkyl group. R6, R17Represents an alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, a cycloalkyl group, an aryl group, or an aralkyl group that may each independently have a substituent. R8, RTen, R14Each independently represents a hydrogen atom or —CHThreeRepresents. R11, R15Each independently represents a C1-C12 alkylene group, cycloalkylene group, arylene group or aralkylene group which may have a single bond or a substituent. Y1, Y2Each independently represents a single bond or CO.
[0035]
(3) As an alkali-soluble polymer having an active imide group, for example, a polymer composed of a minimum constituent unit derived from a compound having an active imide group as a main constituent can be mentioned. Examples of the compound as described above include compounds each having one or more active imide groups represented by the following structural formula and polymerizable unsaturated groups in the molecule.
[0036]
[Chemical 3]
Figure 0004181436
[0037]
(4) As an alkali-soluble polymer having a carboxylic acid group, for example, a minimum structural unit derived from a compound having one or more carboxylic acid groups and polymerizable unsaturated groups in the molecule is used as a main constituent component. A polymer can be mentioned.
(5) As the alkali-soluble polymer having a sulfonic acid group, for example, a minimum structural unit derived from a compound having at least one sulfonic acid group and a polymerizable unsaturated group in the molecule is a main structural unit. Can be mentioned.
(6) As an alkali-soluble polymer having a phosphate group, for example, a minimum constituent unit derived from a compound having at least one phosphate group and a polymerizable unsaturated group in the molecule is used as a main constituent component. A polymer can be mentioned.
[0038]
The minimum structural unit having an acidic group selected from the above (1) to (6) constituting the alkali-soluble polymer used in the present invention is not particularly limited to one kind, and is the minimum structural unit having the same acidic group. Two or more of these may be used, or two or more of the minimum structural units having different acidic groups may be copolymerized.
[0039]
The amount of the alkali-soluble group introduced into the polymer is not particularly limited as long as the polymer can be dissolved in an alkali developer having a pH of 10 to 13 due to the presence of the alkali-soluble group.
[0040]
As an aspect which introduce | transduces an alkali-soluble group into a specific graft polymer, the aspect containing the repeating unit represented by the following general formula (I) in a polymer is the most preferable.
[0041]
[Formula 4]
Figure 0004181436
[0042]
In general formula (I), R1Represents a hydrogen atom or a methyl group. , R2Represents a linking group composed of a carbon atom, a hydrogen atom, an oxygen atom, a nitrogen atom, a sulfur atom and a halogen atom and having 2 to 30 atoms excluding substituents. A is an oxygen atom or -NRThree-Represents RThreeRepresents a hydrogen atom or a monovalent hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms. n represents an integer of 1 to 5.
[0043]
The general formula (I) will be described in detail.
R in general formula (I)1Represents a hydrogen atom or a methyl group, and a methyl group is particularly preferred.
[0044]
R in general formula (I)2Is composed of a hydrogen atom, an oxygen atom, a nitrogen atom, a sulfur atom and a halogen atom, and the number of atoms excluding the substituent is 2 to 30. Specific examples include alkylene, substituted alkylene, arylene, substituted arylene, and the like, and a structure in which a plurality of these divalent groups are linked by an amide bond or an ester bond may be used.
Examples of the linking group having a chain structure include ethylene and propylene. A structure in which these alkylenes are linked via an ester bond can also be exemplified as a preferable example.
[0045]
Among these, R in the general formula (I)2The linking group represented by is more preferably an (n + 1) -valent hydrocarbon group having an aliphatic cyclic structure and a chain structure having 3 to 30 carbon atoms. More specifically, a compound having an aliphatic cyclic structure such as cyclopropane, cyclopentane, cyclohexane, cycloheptane, cyclooctane, cyclodecane, dicyclohexyl, tercyclohexyl, norbornane and the like, which may be substituted by one or more arbitrary substituents Or (n + 1) -valent hydrocarbon groups by removing (n + 1) hydrogen atoms on any carbon atom constituting a compound having an aliphatic chain structure having 5 to 20 atoms. it can.
[0046]
One or more carbon atoms of the compound constituting the aliphatic cyclic structure and the chain structure may be substituted with one or more heteroatoms selected from a nitrogen atom, an oxygen atom, and a sulfur atom.
[0047]
R2As examples of the substituent that can be introduced into the linking group represented by formula (1), a monovalent non-metallic atomic group other than hydrogen can be given, and a halogen atom (-F, -Br, -Cl, -I), a hydroxyl group, Alkoxy group, aryloxy group, mercapto group, alkylthio group, arylthio group, alkyldithio group, aryldithio group, amino group, N-alkylamino group, N, N-dialkylamino group, N-arylamino group, N, N- Diarylamino group, N-alkyl-N-arylamino group, acyloxy group, carbamoyloxy group, N-alkylcarbamoyloxy group, N-arylcarbamoyloxy group, N, N-dialkylcarbamoyloxy group, N, N-diarylcarbamoyl An oxy group, an N-alkyl-N-arylcarbamoyloxy group, an alkylsulfoxy group, Reel sulphoxide group, an acylthio group, an acylamino group, N- alkylacylamino group, N- arylacylamino group, a ureido group,
[0048]
N'-alkylureido group, N ', N'-dialkylureido group, N'-arylureido group, N', N'-diarylureido group, N'-alkyl-N'-arylureido group, N-alkylureido Group, N-arylureido group, N'-alkyl-N-alkylureido group, N'-alkyl-N-arylureido group, N ', N'-dialkyl-N-alkylureido group, N', N'- Dialkyl-N-arylureido group, N′-aryl-N-alkylureido group, N′-aryl-N-arylureido group, N ′, N′-diaryl-N-alkylureido group, N ′, N′- Diaryl-N-arylureido group, N′-alkyl-N′-aryl-N-alkylureido group, N′-alkyl-N′-aryl-N-aryluree De group, an alkoxycarbonylamino group, aryloxycarbonylamino group,
[0049]
N-alkyl-N-alkoxycarbonylamino group, N-alkyl-N-aryloxycarbonylamino group, N-aryl-N-alkoxycarbonylamino group, N-aryl-N-aryloxycarbonylamino group, formyl group, acyl Group, carboxyl group and its conjugate base group, alkoxycarbonyl group, aryloxycarbonyl group, carbamoyl group, N-alkylcarbamoyl group, N, N-dialkylcarbamoyl group, N-arylcarbamoyl group, N, N-diarylcarbamoyl group, N-alkyl-N-arylcarbamoyl group, alkylsulfinyl group, arylsulfinyl group, alkylsulfonyl group, arylsulfonyl group, sulfo group (-SOThreeH) and its conjugate base group, alkoxysulfonyl group, aryloxysulfonyl group, sulfinamoyl group, N-alkylsulfinamoyl group, N, N-dialkylsulfinamoyl group, N-arylsulfinamoyl group,
[0050]
N, N-diarylsulfinamoyl group, N-alkyl-N-arylsulfinamoyl group, sulfamoyl group, N-alkylsulfamoyl group, N, N-dialkylsulfamoyl group, N-arylsulfamoyl group N, N-diarylsulfamoyl group, N-alkyl-N-arylsulfamoyl group, N-acylsulfamoyl group and its conjugate base group, N-alkylsulfonylsulfamoyl group (—SO2NHSO2(Alkyl)) and its conjugate base group, N-arylsulfonylsulfamoyl group (-SO2NHSO2(Aryl)) and its conjugate base group, N-alkylsulfonylcarbamoyl group (—CONHSO2(Alkyl)) and its conjugate base group, N-arylsulfonylcarbamoyl group (—CONHSO)2(Aryl)) and its conjugate base group, alkoxysilyl group (-Si (Oalkyl))Three), Aryloxysilyl group (-Si (Oaryl))Three),
[0051]
Hydroxysilyl group (-Si (OH)Three) And its conjugate base group, phosphono group (—POThreeH2) And conjugated base groups thereof, dialkylphosphono groups (—POThree(Alkyl)2), Diarylphosphono group (—POThree(Aryl)2), An alkylarylphosphono group (—POThree(Alkyl) (aryl)), monoalkylphosphono group (—POThreeH (alkyl)) and its conjugate base group, monoarylphosphono group (—POThreeH (aryl)) and its conjugate base group, phosphonooxy group (-OPOThreeH2) And its conjugate base group, dialkylphosphonooxy group (-OPO)Three(Alkyl)2), Diarylphosphonooxy group (-OPOThree(Aryl)2), An alkylarylphosphonooxy group (—OPOThree(Alkyl) (aryl)), monoalkylphosphonooxy group (—OPOThreeH (alkyl)) and its conjugate base group, monoarylphosphonooxy group (—OPOThreeH (aryl)) and its conjugated base group,
[0052]
Cyano group, nitro group, dialkylboryl group (-B (alkyl)2), Diarylboryl group (-B (aryl)2), Alkylarylboryl group (-B (alkyl) (aryl)), dihydroxyboryl group (-B (OH))2) And its conjugated base group, alkylhydroxyboryl group (-B (alkyl) (OH)) and its conjugated base group, arylhydroxyboryl group (-B (aryl) (OH)) and its conjugated base group, aryl group, Examples include alkenyl groups and alkynyl groups.
[0053]
Among the above-mentioned substances, hydrophobic substituents such as halogen atoms, hydrocarbon groups (alkyl groups, aryl groups, alkenyl groups, alkynyl groups), alkoxy groups, and aryloxy groups are more preferable because they tend to improve printing durability. In particular, when the cyclic structure is a 6-membered or less monocyclic aliphatic hydrocarbon such as cyclopentane or cyclohexane, it preferably has such a hydrophobic substituent. If possible, these substituents may be bonded to each other or with a substituted hydrocarbon group to form a ring, and the substituent may be further substituted.
[0054]
In general formula (I), A represents an oxygen atom or —NRThree-And A is NRThreeR if-ThreeRepresents a hydrogen atom or a monovalent hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms. This RThreeExamples of the monovalent hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms represented by the formula include an alkyl group, an aryl group, an alkenyl group, and an alkynyl group.
Specific examples of the alkyl group include methyl group, ethyl group, propyl group, butyl group, pentyl group, hexyl group, heptyl group, octyl group, nonyl group, decyl group, isopropyl group, isobutyl group, sec-butyl group, 1 carbon number such as tert-butyl group, isopentyl group, neopentyl group, 1-methylbutyl group, isohexyl group, 2-ethylhexyl group, 2-methylhexyl group, cyclopentyl group, cyclohexyl group, 1-adamantyl group, 2-norbornyl group Up to 10 linear, branched or cyclic alkyl groups.
Specific examples of the aryl group include carbon having one heteroatom selected from the group consisting of an aryl group having 1 to 10 carbon atoms such as a phenyl group, a naphthyl group, and an indenyl group, a nitrogen atom, an oxygen atom, and a sulfur atom. Examples include heteroaryl groups of 1 to 10, such as furyl, thienyl, pyrrolyl, pyridyl, and quinolyl groups.
Specific examples of the alkenyl group include those having 1 to 10 carbon atoms such as vinyl group, 1-propenyl group, 1-butenyl group, 1-methyl-1-propenyl group, 1-cyclopentenyl group, 1-cyclohexenyl group and the like. A linear, branched, or cyclic alkenyl group is mentioned.
Specific examples of the alkynyl group include alkynyl groups having 1 to 10 carbon atoms such as ethynyl group, 1-propynyl group, 1-butynyl group, and 1-octynyl group. RThreeAs the substituent that may have, R2Are the same as those listed as the substituents that can be introduced. However, RThreeThe number of carbon atoms is 1 to 10 including the carbon number of the substituent. A in the general formula (I) is preferably an oxygen atom or —NH— because synthesis is easy.
[0055]
N in the general formula (I) represents an integer of 1 to 5, and is preferably 1 from the viewpoint of printing durability.
[0056]
-Radically polymerizable group-
Next, the radically polymerizable group suitably contained in the specific graft polymer will be described in detail.
The radical polymerizable group is not particularly limited as long as it is a radical polymerizable group. Preferable examples of the radical polymerizable group include an α-substituted methylacryl group [—OC (═O) —C (—CH2Z) = CH2, (Z = hydrocarbon group starting from a hetero atom)], acrylic group, methacryl group, allyl group, and styryl group. Among these, particularly preferred are acrylic group and methacryl group.
The content of the radical polymerizable group (content of unsaturated double bond capable of radical polymerization by iodine titration) is preferably 0.1 to 10.0 mmol, more preferably 1.0 to 7 per gram of polymer. 0.0 mmol, most preferably 2.0-6.0 mmol. If it is lower than 0.1, the curability tends to be low and the sensitivity tends to be low.
[0057]
In the specific graft polymer, in addition to the alkali-soluble group and the radical polymerizable group, other structural units may be copolymerized for various purposes such as improving the film property within a range not impairing the effects of the present invention. .
[0058]
Examples of other structural units that can be used here include acrylic esters, methacrylic esters, acrylamides, methacrylamides, vinyl esters, styrenes, acrylic acid, methacrylic acid, acrylonitrile, maleic anhydride, Examples include structural units derived from known monomers such as maleic imide. Examples of the acrylic esters include methyl acrylate, ethyl acrylate, (n- or i-) propyl acrylate, (n-, i-, sec- or t-) butyl acrylate, amyl acrylate, 2-ethylhexyl acrylate, Dodecyl acrylate, chloroethyl acrylate, 2-hydroxyethyl acrylate, 2-hydroxypropyl acrylate, 5-hydroxypentyl acrylate, cyclohexyl acrylate, allyl acrylate, trimethylolpropane monoacrylate, pentaerythritol monoacrylate, glycidyl acrylate, benzyl acrylate, methoxybenzyl Acrylate, chlorobenzyl acrylate, 2- (p-hydroxyphenyl) ethyl acrylate, full-free Acrylate, tetrahydrofurfuryl acrylate, phenyl acrylate, chlorophenyl acrylate, sulfamoylphenyl acrylate and the like.
[0059]
Examples of the methacrylic acid esters include methyl methacrylate, ethyl methacrylate, (n- or i-) propyl methacrylate, (n-, i-, sec- or t-) butyl methacrylate, amyl methacrylate, 2-ethylhexyl methacrylate, Dodecyl methacrylate, chloroethyl methacrylate, 2-hydroxyethyl methacrylate, 2-hydroxypropyl methacrylate, 5-hydroxypentyl methacrylate, cyclohexyl methacrylate, allyl methacrylate, trimethylolpropane monomethacrylate, pentaerythritol monomethacrylate, glycidyl methacrylate, methoxybenzyl methacrylate, chloro Benzyl methacrylate, 2- (p-hydroxyphenyl) ethyl methacrylate Rate, furfuryl methacrylate, tetrahydrofurfuryl methacrylate, phenyl methacrylate, chlorophenyl methacrylate, sulfamoylphenyl methacrylate and the like.
Examples of the acrylamides include acrylamide, N-methylacrylamide, N-ethylacrylamide, N-propylacrylamide, N-butylacrylamide, N-benzylacrylamide, N-hydroxyethylacrylamide, N-phenylacrylamide, and N-tolylacrylamide. N- (p-hydroxyphenyl) acrylamide, N- (sulfamoylphenyl) acrylamide, N- (phenylsulfonyl) acrylamide, N- (tolylsulfonyl) acrylamide, N, N-dimethylacrylamide, N-methyl-N- Examples include phenylacrylamide, N-hydroxyethyl-N-methylacrylamide, and the like.
[0060]
Examples of the methacrylamides include methacrylamide, N-methylmethacrylamide, N-ethylmethacrylamide, N-propylmethacrylamide, N-butylmethacrylamide, N-benzylmethacrylamide, N-hydroxyethylmethacrylamide, N -Phenylmethacrylamide, N-tolylmethacrylamide, N- (p-hydroxyphenyl) methacrylamide, N- (sulfamoylphenyl) methacrylamide, N- (phenylsulfonyl) methacrylamide, N- (tolylsulfonyl) methacrylamide N, N-dimethylmethacrylamide, N-methyl-N-phenylmethacrylamide, N-hydroxyethyl-N-methylmethacrylamide and the like.
[0061]
Examples of the vinyl esters include vinyl acetate, vinyl butyrate, vinyl benzoate, and the like.
Examples of the styrenes include styrene, methyl styrene, dimethyl styrene, trimethyl styrene, ethyl styrene, propyl styrene, cyclohexyl styrene, chloromethyl styrene, trifluoromethyl styrene, ethoxymethyl styrene, acetoxymethyl styrene, methoxy styrene, and dimethoxy styrene. Chlorostyrene, dichlorostyrene, bromostyrene, iodostyrene, fluorostyrene, carboxystyrene and the like.
Among these monomers, acrylic acid esters having 20 or less carbon atoms, methacrylic acid esters, acrylamides, methacrylamides, vinyl esters, styrenes, acrylic acid, methacrylic acid, and acrylonitrile are preferable.
[0062]
Below, the structure [(P-1)-(P-32)] of the specific graft polymer suitable in the present invention is exemplified together with its weight average molecular weight, but the present invention is not limited thereto.
In addition, although the following polymers (P-1) to (P-32) are polymers containing only the repeating unit having the exemplified graft structure, as described above, the specific graft polymer according to the present invention is another repeating unit. Even in such a case, the repeating units constituting the following polymers (P-1) to (P-32) are preferably used as repeating units having a graft structure.
[0063]
[Table 1]
Figure 0004181436
[0064]
[Table 2]
Figure 0004181436
[0065]
[Table 3]
Figure 0004181436
[0066]
[Table 4]
Figure 0004181436
[0067]
The specific graft polymer can be synthesized using a method known as a general graft polymer synthesis method. For the specific synthesis of graft polymers, see “Graft Polymerization and its Applications” by Fumio Ide, published in 1977, Polymer Publishing Society, and “New Polymer Experiments 2, Polymer Synthesis and Reactions”. Ed., Kyoritsu Publishing Co., Ltd. 1995.
[0068]
The synthesis of the graft polymer is basically as follows: 1. a method of polymerizing a branch monomer from a trunk polymer; 2. a method of bonding a branch polymer to a trunk polymer; The method can be divided into three methods (a macromer method) in which a branched polymer is copolymerized with a trunk polymer.
Although any of these three methods can be used to synthesize a specific graft polymer, “3. Macromer method” is particularly excellent from the viewpoint of production suitability.
[0069]
The synthesis of the graft polymer using the macromer is described in the above-mentioned “New Polymer Experiment 2, Polymer Synthesis / Reaction” edited by Polymer Society, Kyoritsu Shuppan Co., Ltd. 1995. It is also described in detail in Yamashita Yu et al., “Macromonomer Chemistry and Industry”, IPC, 1989.
[0070]
The specific graft polymer which concerns on this invention may be used individually by 1 type, and may use 2 or more types together. In addition, the specific graft polymer according to the present invention may be used as a specific graft polymer alone, or may be used as a mixture by combining one or more other graft polymers or other binder polymers. The other binder polymer used in combination is used in the range of 1 to 60% by mass, preferably 1 to 40% by mass, and more preferably 1 to 20% by mass with respect to the total mass of the binder polymer component. As other binder polymers that can be used in combination, conventionally known ones can be used without limitation, and specifically, acrylic main chain binders, urethane binders, and the like often used in the industry are preferably used.
[0071]
  Of the present inventionContained in the recording layer of planographic printing plate precursorThe total content of the specific graft polymer in the polymerizable composition and other polymers used in combination as necessary can be appropriately determined.BadIt is 10-90 mass% normally with respect to the total mass of a volatile component, Preferably it is 20-80 mass%, More preferably, it is the range of 30-70 mass%.
[0072]
[(B) polymerizable compound]
  Of the present inventionContained in the recording layer of planographic printing plate precursorThe polymerizable composition contains (B) a polymerizable compound.
  As the polymerizable compound (B), a conventionally known polymerizable compound described below, that is, a compound having an ethylenically unsaturated bond capable of addition polymerization can be used.
  Examples of conventionally known addition-polymerizable compounds having an ethylenically unsaturated bond include unsaturated carboxylic acids (for example, acrylic acid, methacrylic acid, itaconic acid, crotonic acid, isocrotonic acid, maleic acid, etc.) and aliphatic polyvalent acids. Examples thereof include esters with polyhydric alcohol compounds, amides of the above unsaturated carboxylic acids and aliphatic polyvalent amine compounds, and the like.
[0073]
Specific examples of the monomer of an ester of an aliphatic polyhydric alcohol compound and an unsaturated carboxylic acid include the following:
Acrylic esters include ethylene glycol diacrylate, triethylene glycol diacrylate, 1,3-butanediol diacrylate, tetramethylene glycol diacrylate, propylene glycol diacrylate, neopentyl glycol diacrylate, trimethylolpropane triacrylate, trimethylol Methylolpropane tri (acryloyloxypropyl) ether, trimethylolethane triacrylate, hexanediol diacrylate, 1,4-cyclohexanediol diacrylate, tetraethylene glycol diacrylate, pentaerythritol diacrylate, pentaerythritol triacrylate, pentaerythritol tetra Acrylate, dipentaerythritol diacrylate, Dipentaerythritol hexaacrylate, sorbitol triacrylate, sorbitol tetraacrylate, sorbitol pentaacrylate, sorbitol hexaacrylate, tri (acryloyloxyethyl) isocyanurate, polyester acrylate oligomer.
[0074]
Methacrylic acid esters include tetramethylene glycol dimethacrylate, triethylene glycol dimethacrylate, neopentyl glycol dimethacrylate, trimethylolpropane trimethacrylate, trimethylolethane trimethacrylate, ethylene glycol dimethacrylate, 1,3-butanediol dimethacrylate, Hexanediol dimethacrylate, pentaerythritol dimethacrylate, pentaerythritol trimethacrylate, pentaerythritol tetramethacrylate, dipentaerythritol dimethacrylate, dipentaerythritol hexamethacrylate, sorbitol trimethacrylate, sorbitol tetramethacrylate, bis [p- (3-methacryloxy 2-hydroxypro ) Phenyl] dimethyl methane, bis - [p- (acryloxyethoxy) phenyl] dimethylmethane. Itaconic acid esters include ethylene glycol diitaconate, propylene glycol diitaconate, 1,3-butanediol diitaconate, 1,4-butanediol diitaconate, tetramethylene glycol diitaconate, pentaerythritol diitaconate Sorbitol tetritaconate, etc.
[0075]
Examples of crotonic acid esters include ethylene glycol dicrotonate, tetramethylene glycol dicrotonate, pentaerythritol dicrotonate, and sorbitol tetradicrotonate. Examples of isocrotonic acid esters include ethylene glycol diisocrotonate, pentaerythritol diisocrotonate, and sorbitol tetraisocrotonate. Examples of maleic acid esters include ethylene glycol dimaleate, triethylene glycol dimaleate, pentaerythritol dimaleate, and sorbitol tetramaleate. Furthermore, the mixture of the above-mentioned ester monomer can be mention | raise | lifted. Specific examples of an amide monomer of an aliphatic polyvalent amine compound and an unsaturated carboxylic acid include methylene bis-acrylamide, methylene bis-methacrylamide, 1,6-hexamethylene bis-acrylamide, 1,6-hexa. Examples include methylene bis-methacrylamide, diethylenetriamine trisacrylamide, xylylene bisacrylamide, and xylylene bismethacrylamide.
[0076]
Other examples include vinyls containing a hydroxyl group represented by the following general formula (A) in a polyisocyanate compound having two or more isocyanate groups per molecule described in JP-B-48-41708. Examples thereof include a vinylurethane compound containing two or more polymerizable vinyl groups in one molecule to which a monomer is added.
CH2= C (R) COOCH2CH (R ′) OH (A)
(However, R and R ′ are H or CH.ThreeIndicates. )
[0077]
Further, urethane acrylates as described in JP-A-51-37193, JP-A-48-64183, JP-B-49-43191, JP-B-52-30490 are disclosed. Polyfunctional acrylates and methacrylates such as polyester acrylates and epoxy acrylates obtained by reacting an epoxy resin with (meth) acrylic acid can be used. Furthermore, Journal of Japan Adhesion Association vol.20, No. 7, pages 300 to 308 (1984) as photocurable monomers and oligomers can also be used. In the present invention, these monomers can be used in a chemical form such as a prepolymer, that is, a dimer, a trimer and an oligomer, or a mixture thereof and a copolymer thereof.
[0078]
The amount of the polymerizable compound used is preferably 90% or less, more preferably 70% or less, and still more preferably 50% or less, based on the mass of all components of the polymerizable composition. If it exceeds 90%, the film property is deteriorated, and the storage stability and printing durability may be deteriorated.
The polymerizable group used is preferably an ester of an unsaturated carboxylic acid and an aliphatic polyhydric alcohol compound, or an amide of an unsaturated carboxylic acid and an aliphatic polyvalent amine compound, and the unsaturated carboxylic acid and aliphatic Esters with polyhydric alcohol compounds are most preferred from the viewpoints of developability and printing durability when applied to the recording layer of a lithographic printing plate precursor.
[0079]
[(C) Polymerization initiator]
  The present inventionContained in the recording layer of the lithographic printing plate precursorThe polymerizable composition contains (C) a polymerization initiator.
  Preferred polymerization initiators include (a) aromatic ketones, (b) aromatic onium salt compounds, (c) organic peroxides, (d) thio compounds, (e) hexaarylbiimidazole compounds, (f) Examples thereof include ketoxime ester compounds, (g) borate compounds, (h) azinium compounds, (i) metallocene compounds, (j) active ester compounds, and (k) compounds having a carbon halogen bond. Specific examples of the above (a) to (k) are given below, but the present invention is not limited to these.
[0080]
(A) Aromatic ketones
(A) Aromatic ketones preferred as the polymerization initiator used in the present invention include “RADIATION CURING IN POLYMER SCIENCE AND TECHNOLOGY” P. Fouassier, J. et al. F. Examples include compounds having a benzophenone skeleton or a thioxanthone skeleton described in Rabek (1993), p77-117. For example, the following compounds are mentioned.
[0081]
[Chemical formula 5]
Figure 0004181436
[0082]
Among them, particularly preferable examples of (a) aromatic ketones include α-thiobenzophenone compounds described in JP-B-47-6416, benzoin ether compounds described in JP-B-47-3981, such as the following compounds: Is mentioned.
[0083]
[Chemical 6]
Figure 0004181436
[0084]
Examples of the α-substituted benzoin compounds described in JP-B-47-22326 include the following compounds.
[0085]
[Chemical 7]
Figure 0004181436
[0086]
Examples thereof include benzoin derivatives described in JP-B-47-23664, aroylphosphonic acid esters described in JP-A-57-30704, dialkoxybenzophenones described in JP-B-60-26483, for example, the following compounds.
[0087]
[Chemical 8]
Figure 0004181436
[0088]
Examples of the benzoin ethers described in JP-B-60-26403 and JP-A-62-181345 include the following compounds.
[0089]
[Chemical 9]
Figure 0004181436
[0090]
Examples of the α-aminobenzophenones described in JP-B-1-34242, US Pat. No. 4,318,791, and European Patent 0284561A1, such as the following compounds.
[0091]
[Chemical Formula 10]
Figure 0004181436
[0092]
P-Di (dimethylaminobenzoyl) benzene described in JP-A-2-211452, for example, the following compounds may be mentioned.
[0093]
Embedded image
Figure 0004181436
[0094]
Examples of the thio-substituted aromatic ketone described in JP-A-61-194062 include the following compounds.
[0095]
Embedded image
Figure 0004181436
[0096]
The acylphosphine sulfide described in JP-B-2-9597, for example, the following compounds may be mentioned.
[0097]
Embedded image
Figure 0004181436
[0098]
Examples of the acylphosphine described in JP-B-2-9596 include the following compounds.
[0099]
Embedded image
Figure 0004181436
[0100]
Further, thioxanthones described in JP-B-63-61950, coumarins described in JP-B-59-42864, and the like can also be mentioned.
[0101]
(B) Onium salt compounds
Preferred examples of the onium salt compound (b) as a polymerization initiator used in the present invention include compounds represented by the following general formulas (1) to (3).
[0102]
Embedded image
Figure 0004181436
[0103]
In general formula (1), Ar1And Ar2Each independently represents an aryl group having 20 or less carbon atoms, which may have a substituent. Preferred substituents when this aryl group has a substituent include a halogen atom, a nitro group, an alkyl group having 12 or less carbon atoms, an alkoxy group having 12 or less carbon atoms, or a carbon atom having 12 or less carbon atoms. An aryloxy group is mentioned. (Z2)-Represents a counter ion selected from the group consisting of halogen ion, perchlorate ion, carboxylate ion, tetrafluoroborate ion, hexafluorophosphate ion, and sulfonate ion, preferably perchlorate ion, hexafluorophosphine Fate ions and aryl sulfonate ions.
[0104]
In general formula (2), ArThreeRepresents an aryl group having 20 or less carbon atoms which may have a substituent. Preferred examples of the substituent include a halogen atom, a nitro group, an alkyl group having 12 or less carbon atoms, an alkoxy group having 12 or less carbon atoms, an aryloxy group having 12 or less carbon atoms, and 12 or less carbon atoms. Examples thereof include an alkylamino group, a dialkylamino group having 12 or less carbon atoms, an arylamino group having 12 or less carbon atoms, or a diarylamino group having 12 or less carbon atoms. (ZThree)-Is (Z2)-Represents a counter ion having the same meaning as.
[0105]
In general formula (3), Rtwenty three, Rtwenty fourAnd Rtwenty fiveThese may be the same or different and each represents a hydrocarbon group having 20 or less carbon atoms which may have a substituent. Preferable substituents include a halogen atom, a nitro group, an alkyl group having 12 or less carbon atoms, an alkoxy group having 12 or less carbon atoms, or an aryloxy group having 12 or less carbon atoms. (ZFour)-Is (Z2)-Represents a counter ion having the same meaning as.
[0106]
Specific examples of onium salts that can be suitably used in the present invention include paragraph numbers [0030] to [0033] of JP-A No. 2001-133969 and paragraph numbers [0096] to [0101 of JP-A No. 2001-92127. And those described in paragraph numbers [0015] to [0046] of JP-A-2001-343742.
[0107]
The onium salt used in the present invention preferably has a maximum absorption wavelength of 400 nm or less, and more preferably 360 nm or less. By making the absorption wavelength in the ultraviolet region in this way, the lithographic printing plate precursor can be handled under white light.
[0108]
(C) Organic peroxide
The organic peroxide (c) that is preferable as the polymerization initiator used in the present invention includes almost all organic compounds having one or more oxygen-oxygen bonds in the molecule. Examples thereof include methyl ethyl ketone peroxide. , Cyclohexanone peroxide, 3,3,5-trimethylcyclohexanone peroxide, methylcyclohexanone peroxide, acetylacetone peroxide, 1,1-bis (tertiarybutylperoxy) -3,3,5-trimethylcyclohexane, 1,1 -Bis (tertiary butyl peroxy) cyclohexane, 2,2-bis (tertiary butyl peroxy) butane, tertiary butyl hydroperoxide, cumene hydroperoxide, diisopropylbenzene hydroperoxide, Ramethane hydroperoxide, 2,5-dimethylhexane-2,5-dihydroperoxide, 1,1,3,3-tetramethylbutyl hydroperoxide, ditertiary butyl peroxide, tertiary butyl cumyl peroxide, Dicumyl peroxide, bis (tertiarybutylperoxyisopropyl) benzene, 2,5-dimethyl-2,5-di (tertiarybutylperoxy) hexane, 2,5-xanoyl peroxide, succinic peroxide, Benzoyl peroxide, 2,4-dichlorobenzoyl peroxide, meta-toluoyl peroxide, diisopropyl peroxydicarbonate, di-2-ethylhexyl peroxydicarbonate, di-2-ethoxyethyl peroxydicarbonate, dimethoxy Isopropyl peroxycarbonate, di (3-methyl-3-methoxybutyl) peroxydicarbonate, tertiary butyl peroxyacetate, tertiary butyl peroxypivalate, tertiary butyl peroxyneodecanoate, tertiary butyl peroxy Oxyoctanoate, tertiary butyl peroxy-3,5,5-trimethylhexanoate, tertiary butyl peroxylaurate, tertiary carbonate, 3,3'4,4'-tetra- (t-butylper Oxycarbonyl) benzophenone, 3,3'4,4'-tetra- (t-amylperoxycarbonyl) benzophenone, 3,3'4,4'-tetra- (t-hexylperoxycarbonyl) benzophenone, 3,3 '4,4'-tetra- (t-o Cutylperoxycarbonyl) benzophenone, 3,3'4,4'-tetra- (cumylperoxycarbonyl) benzophenone, 3,3'4,4'-tetra- (p-isopropylcumylperoxycarbonyl) benzophenone, carbonyldi (T-butylperoxydihydrogen diphthalate), carbonyldi (t-hexylperoxydihydrogen diphthalate), and the like.
[0109]
Among them, 3,3'4,4'-tetra- (t-butylperoxycarbonyl) benzophenone, 3,3'4,4'-tetra- (t-amylperoxycarbonyl) benzophenone, 3,3'4 4'-tetra- (t-hexylperoxycarbonyl) benzophenone, 3,3'4,4'-tetra- (t-octylperoxycarbonyl) benzophenone, 3,3'4,4'-tetra- (cumylper) Peroxyesters such as (oxycarbonyl) benzophenone, 3,3'4,4'-tetra- (p-isopropylcumylperoxycarbonyl) benzophenone, di-t-butyldiperoxyisophthalate are preferred.
[0110]
(D) Thio compound
Preferred examples of the (d) thio compound as a polymerization initiator used in the present invention include compounds having a structure represented by the following general formula (4).
[0111]
Embedded image
Figure 0004181436
[0112]
In general formula (4), R26Represents an alkyl group, an aryl group or a substituted aryl group, and R27Represents a hydrogen atom or an alkyl group. R26And R27Represents a group of nonmetallic atoms necessary to form a 5- to 7-membered ring which may be bonded to each other and may contain a heteroatom selected from oxygen, sulfur and nitrogen atoms.
As an alkyl group in the said General formula (4), a C1-C4 thing is preferable. The aryl group is preferably one having 6 to 10 carbon atoms such as a phenyl group or a naphthyl group, and the substituted aryl group includes a halogen atom such as a chlorine atom, a methyl group as described above. And those substituted with an alkoxy group such as methoxy group and ethoxy group. R27Is preferably an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms. Specific examples of the thio compound represented by the general formula (4) include the following compounds.
[0113]
[Table 5]
Figure 0004181436
[0114]
(E) Hexaarylbiimidazole compound
Preferred (e) hexaarylbiimidazole compounds as polymerization initiators used in the present invention include lophine dimers described in JP-B Nos. 45-37377 and 44-86516, such as 2,2′-bis (o- Chlorophenyl) -4,4 ', 5,5'-tetraphenylbiimidazole, 2,2'-bis (o-bromophenyl) -4,4', 5,5'-tetraphenylbiimidazole, 2,2 ' -Bis (o, p-dichlorophenyl) -4,4 ', 5,5'-tetraphenylbiimidazole, 2,2'-bis (o-chlorophenyl) -4,4', 5,5'-tetra (m -Methoxyphenyl) biimidazole, 2,2'-bis (o, o'-dichlorophenyl) -4,4 ', 5,5'-tetraphenylbiimidazole, 2,2'-bis (o-ni) Rophenyl) -4,4 ', 5,5'-tetraphenylbiimidazole, 2,2'-bis (o-methylphenyl) -4,4', 5,5'-tetraphenylbiimidazole, 2,2 ' -Bis (o-trifluorophenyl) -4,4 ', 5,5'-tetraphenylbiimidazole and the like.
[0115]
(F) Ketoxime ester compounds
Preferred (f) ketoxime ester compounds as polymerization initiators used in the present invention include 3-benzoyloxyiminobutan-2-one, 3-acetoxyiminobutan-2-one, and 3-propionyloxyiminobutane-2. -One, 2-acetoxyiminopentane-3-one, 2-acetoxyimino-1-phenylpropan-1-one, 2-benzoyloxyimino-1-phenylpropan-1-one, 3-p-toluenesulfonyloxy Iminobutan-2-one, 2-ethoxycarbonyloxyimino-1-phenylpropan-1-one, and the like.
[0116]
(G) Borate compound
Examples of the (g) borate compound preferable as the polymerization initiator used in the present invention include compounds represented by the following general formula (5).
[0117]
Embedded image
Figure 0004181436
[0118]
In general formula (5), R28, R29, R30And R31May be the same as or different from each other, and each may be a substituted or unsubstituted alkyl group, a substituted or unsubstituted aryl group, a substituted or unsubstituted alkenyl group, a substituted or unsubstituted alkynyl group, or a substituted or unsubstituted complex. Represents a cyclic group, R28, R29, R30And R31The two or more groups may combine to form a cyclic structure. However, R28, R29, R30And R31Of these, at least one is a substituted or unsubstituted alkyl group. (ZFive)+Represents an alkali metal cation or a quaternary ammonium cation.
R above28~ R31Examples of the alkyl group include linear, branched, and cyclic groups, and those having 1 to 18 carbon atoms are preferable. Specifically, methyl, ethyl, propyl, isopropyl, butyl, pentyl, hexyl, octyl, stearyl, cyclobutyl, cyclopentyl, cyclohexyl and the like are included. The substituted alkyl group includes an alkyl group as described above, a halogen atom (for example, —Cl, —Br, etc.), a cyano group, a nitro group, an aryl group (preferably a phenyl group), a hydroxy group, —COOR.32(Where R32Represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 14 carbon atoms, or an aryl group), -OCOR33Or -OR34(Where R33, R34Represents an alkyl group having 1 to 14 carbon atoms or an aryl group), and those having a substituent represented by the following formula.
[0119]
Embedded image
Figure 0004181436
[0120]
Where R35, R36Independently represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 14 carbon atoms, or an aryl group. S
R above28~ R31Examples of the aryl group include 1 to 3 ring aryl groups such as a phenyl group and a naphthyl group. As the substituted aryl group, the aryl group as described above may be substituted with the above-described substituted alkyl group or with 1 carbon atom. Those having ˜14 alkyl groups are included. R above28~ R31Examples of the alkenyl group include linear, branched, and cyclic groups having 2 to 18 carbon atoms. Examples of the substituent of the substituted alkenyl group include those listed as the substituents of the substituted alkyl group. R above28~ R31Examples of the alkynyl group include linear or branched groups having 2 to 28 carbon atoms, and examples of the substituent of the substituted alkynyl group include those exemplified as the substituent of the substituted alkyl group. In addition, the above R28~ R31Examples of the heterocyclic group include a 5- or more-membered heterocyclic group containing at least one of N, S and O, preferably a 5- to 7-membered heterocyclic group, and this heterocyclic group includes a condensed ring. Also good. Furthermore, you may have what was mentioned as a substituent of the above-mentioned substituted aryl group as a substituent. Specific examples of the compound represented by the general formula (5) are described in US Pat. Nos. 3,567,453 and 4,343,891, European Patents 109,772 and 109,773. Compounds and those shown below are mentioned.
[0121]
Embedded image
Figure 0004181436
[0122]
(H) Azinium compounds
Preferred (h) azinium salt compounds as polymerization initiators used in the present invention include JP-A 63-138345, JP-A 63-142345, JP-A 63-142346, and JP-A 63. Examples include compounds having an N—O bond described in JP-A-143537 and JP-B-46-42363.
[0123]
(I) Metallocene compound
Preferred (i) metallocene compounds as polymerization initiators used in the present invention are disclosed in JP 59-152396, JP 61-151197, JP 63-41484, and JP 2-249. And titanocene compounds described in JP-A-2-4705 and iron-arene complexes described in JP-A-1-304453 and JP-A-1-152109.
[0124]
Specific examples of the titanocene compound include di-cyclopentadienyl-Ti-di-chloride, di-cyclopentadienyl-Ti-bis-phenyl, and di-cyclopentadienyl-Ti-bis-2,3. 4,5,6-pentafluorophen-1-yl, di-cyclopentadienyl-Ti-bis-2,3,5,6-tetrafluorophen-1-yl, di-cyclopentadienyl-Ti- Bis-2,4,6-trifluorophen-1-yl, di-cyclopentadienyl-Ti-2,6-difluorophen-1-yl, di-cyclopentadienyl-Ti-bis-2,4 -Difluorophen-1-yl, di-methylcyclopentadienyl-Ti-bis-2,3,4,5,6-pentafluorophen-1-yl, di-methylcyclopentadienyl-Ti- -2,3,5,6-tetrafluorophen-1-yl, di-methylcyclopentadienyl-Ti-bis-2,4-difluorophen-1-yl, bis (cyclopentadienyl) -bis (2,6-difluoro-3- (pyridin-1-yl) phenyl) titanium bis (cyclopentadienyl) bis [2,6-difluoro-3- (methylsulfonamido) phenyl] titanium, bis (cyclopentadi Enyl) bis [2,6-difluoro-3- (N-butylbialoyl-amino) phenyl] titanium,
[0125]
Bis (cyclopentadienyl) bis [2,6-difluoro-3- (N-butyl- (4-chlorobenzoyl) amino) phenyl] titanium, bis (cyclopentadienyl) bis [2,6-difluoro-3 -(N-benzyl-2,2-dimethylpentanoylamino) phenyl] titanium, bis (cyclopentadienyl) bis [2,6-difluoro-3- (N- (2-ethylhexyl) -4-tolyl-sulfonyl] ) Amino) phenyl] titanium, bis (cyclopentadienyl) bis [2,6-difluoro-3- (N- (3-oxaheptyl) benzoylamino) phenyl] titanium, bis (cyclopentadienyl) bis [2 , 6-Difluoro-3- (N- (3,6-dioxadecyl) benzoylamino) phenyl] titanium, bis (cyclopentadienyl) bi [2,6-difluoro-3- (trifluoromethylsulfonyl) amino) phenyl] titanium, bis (cyclopentadienyl) bis [2,6-difluoro-3- (trifluoroacetyl) phenyl] titanium,
[0126]
Bis (cyclopentadienyl) bis [2,6-difluoro-3- (2-chlorobenzoyl) amino) phenyl] titanium, bis (cyclopentadienyl) bis [2,6-difluoro-3- (4-chloro Benzoyl) amino) phenyl] titanium, bis (cyclopentadienyl) bis [2,6-difluoro-3- (N- (3,6-dioxadecyl) -2,2-dimethylpentanoylamino) phenyl] titanium, bis (Cyclopentadienyl) bis [2,6-difluoro-3- (N- (3,7-dimethyl-7-methoxyoctyl) benzoylamino) phenyl] titanium, bis (cyclopentadienyl) bis [2,6 -Difluoro-3- (N-cyclohexylbenzoylamino) phenyl] titanium and the like.
[0127]
(J) Active ester compound
Preferred (j) active ester compounds as polymerization initiators used in the present invention include imide sulfonate compounds described in JP-B-62-2223, JP-B-63-13401, and JP-A-59-174831. There may be mentioned active sulfonates.
[0128]
(K) Compound having carbon halogen bond
Preferred examples of the compound (k) having a carbon halogen bond as a polymerization initiator used in the present invention include compounds represented by the following general formulas (6) to (12).
[0129]
Embedded image
Figure 0004181436
[0130]
In general formula (6), X2Represents a halogen atom, Y1Is -C (X2)Three, -NH2, -NHR38, -NR38, -OR38Represents. Where R38Represents an alkyl group, a substituted alkyl group, an aryl group, or a substituted aryl group. Also R37Is -C (X2)ThreeRepresents an alkyl group, a substituted alkyl group, an aryl group, a substituted aryl group, or a substituted alkenyl group.
[0131]
Embedded image
Figure 0004181436
[0132]
In general formula (7), R39Is an alkyl group, substituted alkyl group, alkenyl group, substituted alkenyl group, aryl group, substituted aryl group, halogen atom, alkoxy group, substituted alkoxyl group, nitro group or cyano group, and XThreeIs a halogen atom, and n is an integer of 1 to 3.
[0133]
Embedded image
Figure 0004181436
[0134]
In general formula (8), R40Is an aryl group or a substituted aryl group, R41Is a group or halogen shown below, Z6Is —C (═O) —, —C (═S) — or —SO.2-.
[0135]
Embedded image
Figure 0004181436
[0136]
(R42, R43Is an alkyl group, a substituted alkyl group, an alkenyl group, a substituted alkenyl group, an aryl group or a substituted aryl group, and R44Is R in the general formula (6)38Is the same as XThreeIs a halogen atom, and m is 1 or 2. )
[0137]
Embedded image
Figure 0004181436
[0138]
In general formula (9), R45Is an optionally substituted aryl or heterocyclic group, R46Is a trihaloalkyl group or trihaloalkenyl group having 1 to 3 carbon atoms, and p is 1, 2 or 3.
[0139]
Embedded image
Figure 0004181436
[0140]
A carbonylmethylene heterocyclic compound having a general formula (10) and a trihalogenomethyl group, wherein L7Is a hydrogen atom or the formula: CO- (R47) Q (C (XFour)Three) R substituent, Q2Is a sulfur, selenium or oxygen atom, a dialkylmethylene group, an alkene-1,2-ylene group, a 1,2-phenylene group or an N—R group;FourIs a substituted or unsubstituted alkylene group or alkenylene group, or a 1,2-arylene group, R48Is an alkyl group, an aralkyl group or an alkoxyalkyl group, and R47Is a carbocyclic or heterocyclic divalent aromatic group, XFourIs a chlorine, bromine or iodine atom, q = 0 and r = 1 or q = 1 and r = 1 or 2. ).
[0141]
Embedded image
Figure 0004181436
[0142]
General formula (11) is a 4-halogeno-5- (halogenomethyl-phenyl) -oxazole derivative, wherein XFiveIs a halogen atom, t is an integer of 1-3, s is an integer of 1-4, R49Is a hydrogen atom or CH3-tXFive tR and R50Represents an s-valent unsaturated organic group which may be substituted.
[0143]
Embedded image
Figure 0004181436
[0144]
General formula (12) is a 2- (halogenomethyl-phenyl) -4-halogeno-oxazole derivative, wherein X6Is a halogen atom, v is an integer of 1-3, u is an integer of 1-4, R51Is a hydrogen atom or CH3-vX6 vR and R52Represents an u-valent unsaturated organic group which may be substituted.
[0145]
Specific examples of such a compound having a carbon-halogen bond include those described in Wakabayashi et al., Bull. Chem. Soc. Japan, 42, 2924 (1969), such as 2-phenyl 4,6-bis (trichloromethyl) -S-triazine, 2- (p-chlorophenyl) -4,6-bis (trichloromethyl)- S-triazine, 2- (p-tolyl) -4,6-bis (trichloromethyl) -S-triazine, 2- (p-methoxyphenyl) -4,6-bis (trichloromethyl) -S-triazine, 2 -(2 ', 4'-dichlorophenyl) -4,6-bis (trichloromethyl) -S-triazine, 2,4,6-tris (trichloromethyl) -S-triazine, 2-methyl-4,6 -Bis (trichloromethyl) -S-triazine, 2-n-nonyl-4,6-bis (trichloromethyl) -S-triazine, 2- (α, α, β-trichloroethyl) -4,6 Bis (trichloromethyl) -S- triazine. In addition, compounds described in British Patent 1388492, for example, 2-styryl-4,6-bis (trichloromethyl) -S-triazine, 2- (p-methylstyryl) -4,6-bis (trichloromethyl) -S-triazine, 2- (p-methoxystyryl) -4,6-bis (trichloromethyl) -S-triazine, 2- (p-methoxystyryl) -4-amino-6-trichloromethyl-S-triazine, etc. And compounds described in JP-A-53-133428, such as 2- (4-methoxy-naphth-1-yl) -4,6-bis-trichloromethyl-S-triazine, 2- (4-ethoxy-naphtho). -1-yl) -4,6-bis-trichloromethyl-S-triazine, 2- [4- (2-ethoxyethyl) -naphth-1-yl] -4,6-bis-to Chloromethyl-S-triazine, 2- (4,7-dimethoxy-naphth-1-yl) -4,6-bis-trichloromethyl-S-triazine), 2- (acenaphtho-5-yl) -4,6- Examples include compounds described in German Patent 3337024 such as bis-trichloromethyl-S-triazine, such as the following compounds.
[0146]
Embedded image
Figure 0004181436
[0147]
F.F. C. J. Schaefer et al. Org. Chem. 29, 1527 (1964), such as 2-methyl-4,6-bis (tribromomethyl) -S-triazine, 2,4,6-tris (tribromomethyl) -S-triazine, 2,4 , 6-tris (dibromomethyl) -S-triazine, 2-amino-4-methyl-6-tribromomethyl-S-triazine, 2-methoxy-4-methyl-6-trichloromethyl-S-triazine, etc. Can do. Furthermore, for example, the following compounds described in JP-A-62-258241 can be exemplified.
[0148]
Embedded image
Figure 0004181436
[0149]
Furthermore, for example, the following compounds described in JP-A-5-281728 can be exemplified.
[0150]
Embedded image
Figure 0004181436
[0151]
Alternatively, M. P. Hutt, E .; F. Elslager and L. M.M. The following compounds that can be easily synthesized by those skilled in the art according to the synthesis methods described in Herbel, “Journalof Heterocyclic Chemistry”, Volume 7 (No. 3), pages 511 et seq. (1970) Examples of the group include the following compounds.
[0152]
Embedded image
Figure 0004181436
[0153]
  In addition, specific aromatic sulfonium salts described in JP 2001-92127 A, Japanese Patent Application 2000-266797, Japanese Patent Application 2001-177150, Japanese Patent Application 2000-184603 and the like previously proposed by the applicant of the present application are also included. It can be mentioned as a preferred polymerization initiator.
  Of the present inventionContained in the recording layer of planographic printing plate precursorThe most preferred examples of the polymerization initiator used in the polymerizable composition include titanocene compounds, aromatic sulfonium salts, and trihalomethyl-S-triazine compounds.
  In the present invention, (C) the polymerization initiator may be used alone or in combination of two or more.
  Of the present inventionContained in the recording layer of planographic printing plate precursor(C) polymerization initiator in the polymerizable composition isallIt is preferable to add 0.01-10 mass% in solid content, and it is more preferable to add 0.1-2 mass%.
[0154]
[(D) Sensitizing dye]
  The present inventionContained in the recording layer of the lithographic printing plate precursorA sensitizing dye is preferably added to the polymerizable composition from the viewpoint of improving sensitivity. Examples of the sensitizing dye include a spectral sensitizing dye and a dye or pigment that absorbs light from a light source and interacts with a polymerization initiator.
[0155]
<Spectral sensitizing dye or dye>
Spectral sensitizing dyes or dyes preferred as the sensitizing dye used in the present invention are polynuclear aromatics (eg, pyrene, perylene, triphenylene), xanthenes (eg, fluorescein, eosin, erythrosine, rhodamine B, rose bengal). ), Cyanines (eg, thiacarbocyanine, oxacarbocyanine), merocyanines (eg, merocyanine, carbomerocyanine), thiazines (eg, thionine, methylene blue, toluidine blue), acridines (eg, acridine orange, chloroflavin) , Acriflavine), phthalocyanines (eg, phthalocyanine, metal phthalocyanine), porphyrins (eg, tetraphenylporphyrin, central metal-substituted porphyrin), chlorophylls (eg, chlorophyll) Chlorophyllin, center metal-substituted chlorophyll), metal complexes (for example, the following compound), anthraquinones (e.g., anthraquinone), squaryliums (e.g., squarylium), and the like.
[0156]
Embedded image
Figure 0004181436
[0157]
The example of a more preferable spectral sensitizing dye or dye is illustrated below.
A styryl dye described in JP-B-37-13034. Preferable specific examples include the following compounds.
[0158]
Embedded image
Figure 0004181436
[0159]
Cationic dyes described in JP-A-62-143044. Preferable specific examples include the following compounds.
[0160]
Embedded image
Figure 0004181436
[0161]
Quinoxalinium salts described in JP-B-59-24147. Preferable specific examples include the following compounds.
[0162]
Embedded image
Figure 0004181436
[0163]
New methylene blue compounds described in JP-A 64-33104. Preferable specific examples include the following compounds.
[0164]
Embedded image
Figure 0004181436
[0165]
Anthraquinones described in JP-A No. 64-56767. Preferable specific examples include the following compounds.
[0166]
Embedded image
Figure 0004181436
[0167]
Benzoxanthene dyes described in JP-A-2-17714, acridines described in JP-A-2-226148 and JP-A-2-226149. Preferable specific examples include the following compounds.
[0168]
Embedded image
Figure 0004181436
[0169]
The pyrylium salts described in Japanese Patent Publication No. 40-28499. Preferable specific examples include the following compounds.
[0170]
Embedded image
Figure 0004181436
[0171]
Cyanines described in JP-B-46-42363. Preferable specific examples include the following compounds.
[0172]
Embedded image
Figure 0004181436
[0173]
A benzofuran dye described in JP-A-2-63053. Preferable specific examples include the following compounds.
[0174]
Embedded image
Figure 0004181436
[0175]
Conjugated ketone dyes described in JP-A-2-85858 and JP-A-2-216154. Preferable specific examples include the following compounds.
[0176]
Embedded image
Figure 0004181436
[0177]
A dye described in JP-A No. 57-10605 and an azocinnamylidene derivative described in JP-B-2-30321. Preferable specific examples include the following compounds.
[0178]
Embedded image
Figure 0004181436
[0179]
Cyanine dyes described in JP-A-1-287105. Preferable specific examples include the following compounds.
[0180]
Embedded image
Figure 0004181436
[0181]
Xanthene dyes described in JP-A-62-31844, JP-A-62-31848, and JP-A-62-143043. Preferable specific examples include the following compounds.
[0182]
Embedded image
Figure 0004181436
[0183]
Aminostyryl ketone described in JP-B-59-28325. Preferable specific examples include the following compounds.
[0184]
Embedded image
Figure 0004181436
[0185]
A dye represented by the following general formulas (13) to (15) described in JP-A-2-179634.
[0186]
Embedded image
Figure 0004181436
[0187]
In general formulas (13) to (15), AThreeRepresents an oxygen atom, a sulfur atom, a selenium atom, a tellurium atom, an alkyl or aryl-substituted nitrogen atom or a dialkyl-substituted carbon atom;2Represents a hydrogen atom, an alkyl group, a substituted alkyl group, an aryl group, a substituted aryl group, an aralkyl group, an acyl group, or a substituted alkoxycarbonyl group;53, R54Is a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, or —OR as a substituent.55,-(CH2CH2O)w-R55, A halogen atom (F, Cl, Br, I), and a substituted alkyl group having 1 to 18 carbon atoms having a group represented by the following formula (provided that R55Represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms;1Represents a dialkylamino group, a hydroxyl group, an acyloxy group, a halogen atom, or a nitro group. w represents an integer of 0 to 4;
[0188]
Embedded image
Figure 0004181436
[0189]
A merocyanine dye represented by the following general formula (16) described in JP-A-2-244050.
[0190]
Embedded image
Figure 0004181436
[0191]
In general formula (16), R56And R57Each independently represents a hydrogen atom, an alkyl group, a substituted alkyl group, an alkoxycarbonyl group, an aryl group, a substituted aryl group or an aralkyl group. AFourRepresents an oxygen atom, a sulfur atom, a selenium atom, a tellurium atom, an alkyl or aryl-substituted nitrogen atom, or a dialkyl-substituted carbon atom. X7Represents a nonmetallic atom group necessary for forming a nitrogen-containing hetero five-membered ring. YThreeRepresents a substituted phenyl group, an unsubstituted or substituted polynuclear aromatic ring, or an unsubstituted or substituted heteroaromatic ring. Z7Represents a hydrogen atom, an alkyl group, a substituted alkyl group, an aryl group, a substituted aryl group, an aralkyl group, an alkoxy group, an alkylthio group, an arylthio group, a substituted amino group, an acyl group, or an alkoxycarbonyl group;ThreeAnd may be bonded to each other to form a ring. Preferable specific examples include the following compounds.
[0192]
Embedded image
Figure 0004181436
[0193]
A merocyanine dye represented by the following general formula (17) described in JP-B-59-28326.
[0194]
Embedded image
Figure 0004181436
[0195]
In general formula (17), R58And R59Each represents a hydrogen atom, an alkyl group, a substituted alkyl group, an aryl group, a substituted aryl group or an aralkyl group, which may be the same or different from each other. X8Represents a substituent having a Hammett sigma (σ) value in the range of −0.9 to +0.5.
[0196]
A merocyanine dye represented by the following general formula (18) described in JP-A-59-89303.
[0197]
Embedded image
Figure 0004181436
[0198]
In general formula (18), R60And R61Each independently represents a hydrogen atom, an alkyl group, a substituted alkyl group, an aryl group, a substituted aryl group or an aralkyl group. X9Represents a substituent having a Hammett's sigma (σ) value in the range of −0.9 to +0.5. YFourRepresents a hydrogen atom, an alkyl group, a substituted alkyl group, an aryl group, a substituted aryl group, an aralkyl group, an acyl group or an alkoxycarbonyl group. Preferable specific examples include the compounds shown below.
[0199]
Embedded image
Figure 0004181436
[0200]
A merocyanine dye represented by the following general formula (19) described in Japanese Patent Application No. 6-269047.
[0201]
Embedded image
Figure 0004181436
[0202]
In general formula (19), R62, R63, R64, R65, R70, R71, R72And R73Are each independently a hydrogen atom, halogen atom, alkyl group, substituted alkyl group, aryl group, substituted aryl group, hydroxyl group, substituted oxy group, mercapto group, substituted thio group, amino group, substituted amino group, substituted carbonyl Represents a group, sulfo group, sulfonate group, substituted sulfinyl group, substituted sulfonyl group, phosphono group, substituted phosphono group, phosphonate group, substituted phosphonate group, cyano group, nitro group, or R62And R63, R63And R64, R64And R65, R70And R71, R71And R72, R72And R73May be bonded to each other to form an aliphatic or aromatic ring, and R66Represents a hydrogen atom, an alkyl group, a substituted alkyl group, an aryl group, or a substituted aryl group, and R67Represents a substituted or unsubstituted alkenylalkyl group, or a substituted or unsubstituted alkynylalkyl group, R68, R69Each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group, a substituted alkyl group, an aryl group, a substituted aryl group, or a substituted carbonyl group. Preferable specific examples include the compounds shown below.
[0203]
Embedded image
Figure 0004181436
[0204]
A benzopyran dye represented by the following general formula (20) described in Japanese Patent Application No. 7-164583.
[0205]
Embedded image
Figure 0004181436
[0206]
In general formula (20), R74~ R77Independently denote a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group, an aryl group, a hydroxyl group, an alkoxy group or an amino group. Also R74~ R77May form a ring composed of nonmetallic atoms together with carbon atoms to which they can be bonded. R78Represents a hydrogen atom, an alkyl group, an aryl group, a heteroaromatic group, a cyano group, an alkoxy group, a carboxy group or an alkenyl group. R79Is R78Or a group represented by -Z7-R78And Z7Represents a carbonyl group, a sulfonyl group, a sulfinyl group or an arylene carbonyl group. Also R78And R79Both may form a ring composed of nonmetallic atoms. AFiveRepresents an O atom, an S atom, NH or an N atom having a substituent. B2Is an O atom or = C (G7) (G8) Group. G7, G8May be the same or different and each represents a hydrogen atom, a cyano group, an alkoxycarbonyl group, an aryloxycarbonyl group, an acyl group, an arylcarbonyl group, an alkylthio group, an arylthio group, an alkylsulfonyl group, an arylsulfonyl group, or a fluorosulfonyl group. To express. However, G7, G8Do not become hydrogen atoms at the same time. G7And G8May form a ring composed of a nonmetallic atom together with a carbon atom.
[0207]
In addition, specific indolenine cyanine dyes described in the specifications of Japanese Patent Application Nos. 2001-6326 and 2001-237840 previously proposed by the present inventors are also preferable examples.
[0208]
In addition, the following infrared absorbers (dyes or pigments) are also preferably used as sensitizing dyes. Preferred examples of the dye include cyanine described in JP-A-58-125246, JP-A-59-84356, JP-A-59-202829, JP-A-60-78787, and the like. And dyes, cyanine dyes described in British Patent 434,875, and the specific indolenine cyanine dyes.
[0209]
Further, near infrared absorption sensitizers described in US Pat. No. 5,156,938 are also preferably used, and further substituted aryl benzoates described in US Pat. No. 3,881,924 are also used. (Thio) pyrylium salt, trimethine thiapyrylium salt described in JP-A-57-142645 (US Pat. No. 4,327,169), JP-A-58-181051, 58-220143, 59 -41363, 59-84248, 59-84249, 59-146063, 59-146061, pyranyl compounds described in JP-A-59-216146, cyanine dyes described in US The pentamethine thiopyrylium salt described in Japanese Patent No. 4,283,475, and the like described in Japanese Patent Publication Nos. 5-13514 and 5-19702 That pyrylium compounds are also preferably used.
[0210]
In addition, near infrared absorbing dyes described as formulas (I) and (II) in US Pat. No. 4,756,993 and phthalocyanine dyes described in EP 916513A2 are also preferable dyes. Can do.
[0211]
Furthermore, the anionic infrared absorber described in Japanese Patent Application No. 10-79912 can also be suitably used. An anionic infrared absorbing agent refers to an anionic infrared absorbing agent having an anionic structure without a cationic structure in the mother nucleus of a dye that substantially absorbs infrared rays. Examples include (c1) anionic metal complexes, (c2) anionic carbon black, (c3) anionic phthalocyanine, and (c4) a compound represented by the following general formula (21). The counter cation of these anionic infrared absorbers is a monovalent cation containing a proton or a polyvalent cation.
[0212]
Embedded image
Figure 0004181436
[0213]
Here, the (c1) anionic metal complex refers to an anion formed by the central metal and the entire ligand of the complex part that substantially absorbs light.
[0214]
Examples of (c2) anionic carbon black include carbon black to which anionic groups such as sulfonic acid, carboxylic acid, and phosphonic acid groups are bonded as substituents. In order to introduce these groups into carbon black, as described in Carbon Black Handbook 3rd Edition (Edited by Carbon Black Association, April 5, 1995, published by Carbon Black Association), page 12, What is necessary is just to take means, such as oxidizing carbon black.
[0215]
(C3) Anionic phthalocyanine refers to a phthalocyanine skeleton bonded with the anionic group previously mentioned in the description of (c2) as a substituent to form an anion as a whole.
[0216]
Next, the compound (c4) represented by the general formula (21) will be described in detail. In the general formula (21), G9Represents an anionic substituent and GTenRepresents a neutral substituent. (XTen)+Represents a 1 to m-valent cation containing a proton, and m represents an integer of 1 to 6. MFiveRepresents a conjugated chain, and this conjugated chain MFiveMay have a substituent or a ring structure. Conjugated chain MFiveCan be represented by the following formula.
[0217]
Embedded image
Figure 0004181436
[0218]
Where R80, R81, R82Each independently represents a hydrogen atom, halogen atom, cyano group, alkyl group, aryl group, alkenyl group, alkynyl group, carbonyl group, thio group, sulfonyl group, sulfinyl group, oxy group, amino group, which are linked to each other. Thus, a ring structure may be formed. n represents an integer of 1 to 8.
[0219]
Of the anionic infrared absorbers represented by the general formula (21), those of the following IRA-1 to IRA-5 are preferably used.
[0220]
Embedded image
Figure 0004181436
[0221]
Moreover, the cationic infrared absorber shown to the following IRC-1-IRC-44 can also be used preferably.
[0222]
Embedded image
Figure 0004181436
[0223]
Embedded image
Figure 0004181436
[0224]
Embedded image
Figure 0004181436
[0225]
Embedded image
Figure 0004181436
[0226]
Embedded image
Figure 0004181436
[0227]
Embedded image
Figure 0004181436
[0228]
Embedded image
Figure 0004181436
[0229]
Embedded image
Figure 0004181436
[0230]
Embedded image
Figure 0004181436
[0231]
In the structural formula, T-Represents a monovalent counter anion, preferably a halogen anion (F-, Cl-, Br-, I-), Lewis acid anion (BFFour -, PF6 -, SbCl6 -, ClOFour -), An alkyl sulfonate anion and an aryl sulfonate anion.
[0232]
The alkyl of the alkyl sulfonic acid means a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, specifically, a methyl group, an ethyl group, a propyl group, a butyl group. , Pentyl, hexyl, heptyl, octyl, nonyl, decyl, undecyl, dodecyl, tridecyl, hexadecyl, octadecyl, eicosyl, isopropyl, isobutyl, s-butyl, t- A butyl group, isopentyl group, neopentyl group, 1-methylbutyl group, isohexyl group, 2-ethylhexyl group, 2-methylhexyl group, cyclohexyl group, cyclopentyl group, and 2-norbornyl group can be exemplified. Of these, linear alkyl groups having 1 to 12 carbon atoms, branched alkyl groups having 3 to 12 carbon atoms, and cyclic alkyl groups having 5 to 10 carbon atoms are more preferable.
[0233]
The aryl of the aryl sulfonic acid includes one consisting of one benzene ring, two or three benzene rings forming a condensed ring, and one having a benzene ring and a 5-membered unsaturated ring forming a condensed ring. Specific examples thereof include a phenyl group, a naphthyl group, an anthryl group, a phenanthryl group, an indenyl group, an acenabutenyl group, and a fluorenyl group. Among these, a phenyl group and a naphthyl group are more preferable.
[0234]
Moreover, the nonionic infrared absorber shown to the following IRN-1-IRN-9 can also be used preferably.
[0235]
Embedded image
Figure 0004181436
[0236]
Embedded image
Figure 0004181436
[0237]
Embedded image
Figure 0004181436
[0238]
Among the exemplified compounds, IRA-1 is a particularly preferable anionic infrared absorber, and IRC-7, IRC-30, IRC-40, and IRC-42 are nonionic infrared absorbers as cationic infrared absorbers. Examples of the agent include IRN-9.
[0239]
<Pigment>
Examples of the pigment used in the present invention include commercially available pigments and color index (CI) manual, “Latest Pigment Handbook” (edited by Japan Pigment Technology Association, published in 1977), “Latest Pigment Application Technology” (CMC Publishing, 1986), “Printing Ink Technology”, CMC Publishing, 1984) can be used.
[0240]
Examples of the pigment include black pigments, yellow pigments, orange pigments, brown pigments, red pigments, purple pigments, blue pigments, green pigments, fluorescent pigments, metal powder pigments, and other polymer-bonded dyes. Specifically, insoluble azo pigments, azo lake pigments, condensed azo pigments, chelate azo pigments, phthalocyanine pigments, anthraquinone pigments, perylene and perinone pigments, thioindigo pigments, quinacridone pigments, dioxazine pigments, isoindolinone pigments In addition, quinophthalone pigments, dyed lake pigments, azine pigments, nitroso pigments, nitro pigments, natural pigments, fluorescent pigments, inorganic pigments, carbon black, and the like can be used. Among these pigments, carbon black is preferable.
[0241]
These pigments may be used without surface treatment or may be used after surface treatment. The surface treatment method includes a method of surface coating with a resin or wax, a method of attaching a surfactant, a method of bonding a reactive substance (eg, silane coupling agent, epoxy compound, polyisocyanate, etc.) to the pigment surface, etc. Can be considered. The surface treatment methods described above are described in “Characteristics and Applications of Metal Soap” (Sachibo), “Printing Ink Technology” (CMC Publishing, 1984) and “Latest Pigment Application Technology” (CMC Publishing, 1986). Yes.
[0242]
The particle size of the pigment is preferably in the range of 0.01 μm to 10 μm, more preferably in the range of 0.05 μm to 1 μm, and particularly preferably in the range of 0.1 μm to 1 μm. When the particle diameter of the pigment is less than 0.01 μm, it is not preferable from the viewpoint of stability of the dispersion in the image recording layer coating solution, and when it exceeds 10 μm, it is not preferable from the viewpoint of uniformity of the image recording layer.
[0243]
As a method for dispersing the pigment, a known dispersion technique used in ink production, toner production, or the like can be used. Examples of the disperser include an ultrasonic disperser, a sand mill, an attritor, a pearl mill, a super mill, a ball mill, an impeller, a disperser, a KD mill, a colloid mill, a dynatron, a three-roll mill, and a pressure kneader. Details are described in "Latest Pigment Applied Technology" (CMC Publishing, 1986).
[0244]
  In the present invention,Contained in the recording layer of planographic printing plate precursorThe sensitizing dye added to accelerate the curing reaction of the polymerizable composition may be added directly to the composition together with other components, but another layer adjacent to this may be provided and added thereto. However, the same effect can be obtained.
  In particular, when the polymerizable composition of the present invention is used for a negative recording layer of a lithographic printing plate precursor described later, it may be added to the same layer of the recording layer, or another layer may be provided and added thereto. However, when a negative lithographic printing plate precursor is produced, the optical density at the absorption maximum in the wavelength range of 300 nm to 1200 nm of the recording layer is preferably between 0.1 and 3.0. . When this range is deviated, the sensitivity tends to be low. Since the optical density is determined by the addition amount of the sensitizing dye and the thickness of the recording layer, the predetermined optical density can be obtained by controlling both conditions.
  The optical density of the recording layer can be measured by a conventional method. As a measuring method, for example, on a transparent or white support, a recording layer having a thickness appropriately determined in a range where the coating amount after drying is necessary as a lithographic printing plate is formed, and a transmission optical densitometer is used. Examples thereof include a measuring method, a method of forming a recording layer on a reflective support such as aluminum, and measuring a reflection density.
[0245]
When (D) sensitizing dye is used, the molar ratio of (C) polymerization initiator to (D) sensitizing dye in the polymerizable composition is 100: 0 to 1:99, more preferably 90: 10 to 10:90, most preferably 80:20 to 20:80.
[0246]
Furthermore, the polymerizable composition of the present invention may contain a known compound having a function of further improving sensitivity or suppressing polymerization inhibition by oxygen as a co-sensitizer.
Examples of such co-sensitizers include amines such as MR Sander et al., “Journal of Polymer Society”, Vol. 10, p. Compounds described in JP-A-52-134692, JP-A-59-138205, JP-A-60-84305, JP-A-62-18537, JP-A-64-33104, Research Disclosure 33825, etc. Specific examples include triethanolamine, p-dimethylaminobenzoic acid ethyl ester, p-formyldimethylaniline, p-methylthiodimethylaniline, and the like.
[0247]
Other examples of co-sensitizers include thiols and sulfides, for example, thiol compounds described in JP-A-53-702, JP-B-55-500806, JP-A-5-142773, and JP-A-56. And the like, and specific examples include 2-mercaptobenzothiazole, 2-mercaptobenzoxazole, 2-mercaptobenzoimidazole, 2-mercapto-4 (3H) -quinazoline, β-mercaptonaphthalene. Etc.
[0248]
Other examples include amino acid compounds (eg, N-phenylglycine), organometallic compounds described in Japanese Patent Publication No. 48-42965 (eg, tributyltin acetate), and hydrogen described in Japanese Patent Publication No. 55-34414. Donors, sulfur compounds described in Japanese Patent Application No. 5-91089 (eg, trithiane), phosphorus compounds described in Japanese Patent Application No. 5-32147 (diethyl phosphite, etc.), Si— described in Japanese Patent Application No. 6-191605 H, Ge-H compound, etc. are mentioned.
[0249]
When using the above-mentioned co-sensitizer, it is appropriate to use 0.01 to 50 parts by weight, more preferably 0.02 to 20 parts by weight, most preferably, relative to 1 part by weight of the polymerization initiator. 0.05 to 10 parts by mass.
[0250]
[Other ingredients]
In addition to the components described above, various additives such as a laser light absorber, a colorant, a plasticizer, and a polymerization inhibitor may be added to the polymerizable composition of the present invention as necessary.
[0251]
  Of the present inventionContained in the recording layer of planographic printing plate precursorA small amount of a thermal polymerization inhibitor is added to the polymerizable composition to prevent unnecessary thermal polymerization of a compound having a polymerizable ethylenically unsaturated double bond contained in the composition during its production or storage. It is desirable to do.
  Suitable thermal polymerization inhibitors include hydroquinone, p-methoxyphenol, di-t-butyl-p-cresol, pyrogallol, t-butylcatechol, benzoquinone, 4,4'-thiobis (3-methyl-6-t-butylphenol ), 2,2′-methylenebis (4-methyl-6-tert-butylphenol), N-nitrosophenylhydroxyamine primary cerium salt, and the like.
  The addition amount of the thermal polymerization inhibitor is preferably about 0.01% by mass to about 5% by mass with respect to the mass of the whole composition.
  If necessary, higher fatty acid derivatives such as behenic acid and behenic acid amide may be added to prevent polymerization inhibition due to oxygen and unevenly distributed on the surface of the photosensitive layer during the drying process after coating. Good. The addition amount of the higher fatty acid derivative is preferably about 0.5% by mass to about 10% by mass of the total composition.
[0252]
Further, a dye or pigment may be added for the purpose of coloring the recording layer. Thereby, when the polymerizable composition of the present invention is applied to a lithographic printing plate precursor, so-called plate inspection such as visibility after plate making and suitability for an image density measuring instrument can be improved. As the colorant used here, it is particularly preferable to use a pigment. This is because many dyes may cause a reduction in exposure sensitivity of the polymerizable composition, and this point should be taken into consideration when using the dye as a colorant. Specific examples of the colorant include pigments such as phthalocyanine pigments, azo pigments, carbon black, and titanium oxide, and dyes such as ethyl violet, crystal violet, azo dyes, anthraquinone dyes, and cyanine dyes. Can be mentioned. The addition amount of the dye and the pigment is preferably about 0.5% by mass to about 5% by mass of the total composition.
[0253]
In addition to the above-mentioned additives, known additives such as inorganic fillers, plasticizers, and oil-sensitizing agents that can improve the ink inking property on the surface of the photosensitive layer in order to improve the physical properties of the cured film. May be added.
[0254]
Examples of plasticizers include dioctyl phthalate, didodecyl phthalate, triethylene glycol dicaprylate, dimethyl glycol phthalate, tricresyl phosphate, dioctyl adipate, dibutyl sebacate, and triacetyl glycerin. 10 mass% or less can be added with respect to the total mass of the compound which has an ionic unsaturated double bond, and a binder.
[0255]
In addition, additives such as UV initiators and thermal crosslinking agents are used to enhance the effect of post-development heating / exposure treatment for the purpose of improving the film strength (printing durability) of the lithographic printing plate precursor described later You can also
[0256]
  Of the present inventionThe polymerizable composition contained in the recording layer of the lithographic printing plate precursor isIn addition to a lithographic printing plate precursor, it can also be applied to the production of electronic materials such as hologram materials and photoresists by utilizing a highly sensitive optical modeling material and a change in refractive index accompanying polymerization.
[0257]
[Lithographic printing plate precursor]
  The lithographic printing plate precursor of the present invention is provided on a support.Mentioned aboveA recording layer containing a polymerizable composition and, if necessary, other layers are provided.
[0258]
(Recording layer)
The recording layer (photosensitive layer) in the lithographic printing plate precursor according to the invention includes, as essential components, (A) an alkali-soluble polymer (specific graft polymer), (B) a polymerizable compound (also referred to as an addition polymerizable compound), and (C) A polymerizable photosensitive layer comprising a polymerizable composition containing a polymerization initiator. Such a polymerizable photosensitive layer has a mechanism in which a polymerization initiator is decomposed by laser light to generate radicals, and the polymerizable compound causes a polymerization reaction by the generated radicals. Furthermore, the lithographic printing plate precursor according to the present invention is particularly suitable for plate making by direct drawing with a laser beam having a wavelength of 300 to 1,200 nm, and has higher printing durability and image than the conventional lithographic printing plate precursor. Expresses formability.
[0259]
In the lithographic printing plate precursor according to the invention, in order to improve the adhesion between the recording layer and the support and to improve the development removability in the unexposed area of the recording layer, it is also possible to provide an intermediate layer therebetween. .
It is also possible to add a compound capable of forming an interaction with the support substrate in the recording layer. Examples of such a compound include a compound having a diazonium structure, a phosphone compound, and the like, which are added to the recording layer or added to the coating composition for forming the undercoat layer. And the printing durability can be improved. Further, in order to improve the removability of the non-image area, it is sufficient to add a hydrophilic polymer such as polyacrylic acid or polysulfonic acid, or to take a means such as forming an undercoat layer containing this, As a result, the developability of the non-image area is improved, and contamination of the non-image area can be effectively suppressed.
[0260]
  Mentioned aboveWhen a polymerizable composition is applied on a support to form a recording layer, the polymerizable composition can be used by dissolving it in various organic solvents.
  Solvents used here include acetone, methyl ethyl ketone, cyclohexane, ethyl acetate, ethylene dichloride, tetrahydrofuran, toluene, ethylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether, ethylene glycol dimethyl ether, propylene glycol monomethyl ether, propylene glycol monoethyl ether, Acetylacetone, cyclohexanone, diacetone alcohol, ethylene glycol monomethyl ether acetate, ethylene glycol ethyl ether acetate, ethylene glycol monoisopropyl ether, ethylene glycol monobutyl ether acetate, 3-methoxypropanol, methoxymethoxyethanol, diethylene glycol monomethyl ether, Ethylene glycol monoethyl ether, diethylene glycol dimethyl ether, diethylene glycol diethyl ether, propylene glycol monomethyl ether acetate, propylene glycol monoethyl ether acetate, 3-methoxypropyl acetate, N, N-dimethylformamide, dimethyl sulfoxide, γ-butyrolactone, methyl lactate, lactic acid There are ethyl and the like. These solvents can be used alone or in combination. The solid content in the coating solution is suitably 2 to 50% by mass.
[0261]
The coating amount of the recording layer mainly affects the sensitivity of the recording layer, the developability, the strength of the exposed film, and the printing durability, and is preferably selected as appropriate according to the application. When the coating amount is too small, the printing durability tends to be lowered. When the coating amount is too large, the sensitivity is lowered, the exposure takes time, and the development process takes a longer time.
When the lithographic printing plate precursor of the present invention is used as a lithographic printing plate precursor for scanning exposure, the recording layer coating amount is about 0.1 to about 10 g / m by weight after drying.2Is preferably in the range of 0.5 to 5 g / m.2It is.
[0262]
(Support)
As a support that can be used in the lithographic printing plate precursor according to the present invention, a support having a hydrophilic surface is desirable, and any conventionally known hydrophilic support used in a lithographic printing plate can be used without any particular limitation. Can do.
The support substrate is preferably a dimensionally stable plate, for example, paper, paper laminated with plastic (eg, polyethylene, polypropylene, polystyrene, etc.), metal plate (eg, aluminum, zinc, Copper), plastic film (eg, cellulose diacetate, cellulose triacetate, cellulose propionate, cellulose butyrate, cellulose acetate butyrate, cellulose nitrate, polyethylene terephthalate, polyethylene, polystyrene, polypropylene, polycarbonate, polyvinyl acetal, etc.), as described above For example, paper or plastic film laminated or vapor-deposited with a new metal is included. As the support, those obtained by subjecting the surface of these base materials to known physical and chemical treatments appropriate for the purpose of imparting hydrophilicity and improving the strength as required can be used.
[0263]
In particular, preferred supports include paper, polyester film or aluminum plate, among which dimensional stability is good, relatively inexpensive, and a surface with excellent hydrophilicity and strength is provided by surface treatment as required. An aluminum plate which can be used is particularly preferred.
A composite sheet in which an aluminum sheet is bonded to a polyethylene terephthalate film as described in Japanese Patent Publication No. 48-18327 is also preferable.
[0264]
A suitable aluminum plate is a pure aluminum plate or an alloy plate containing aluminum as a main component and containing a trace amount of foreign elements, and may also be a plastic film on which aluminum is laminated or vapor-deposited. Examples of foreign elements contained in the aluminum alloy include silicon, iron, manganese, copper, magnesium, chromium, zinc, bismuth, nickel, and titanium. The content of foreign elements in the alloy is at most 10% by mass. Particularly suitable aluminum in the present invention is pure aluminum, but completely pure aluminum is difficult to produce in the refining technique, and may contain slightly different elements.
Thus, the composition of the aluminum plate applied to the present invention is not specified, and an aluminum plate made of a publicly known material can be appropriately used. The thickness of the aluminum plate used in the present invention is about 0.1 mm to 0.6 mm, preferably 0.15 mm to 0.4 mm, particularly preferably 0.2 mm to 0.3 mm.
[0265]
In the case of a support having a surface of metal, particularly aluminum, roughening (graining) treatment, immersion treatment in an aqueous solution of sodium silicate, potassium fluoride zirconate, phosphate, etc., or anodic oxidation treatment, etc. It is preferable that surface treatment is performed.
[0266]
The surface roughening treatment of the aluminum plate is performed by various methods. For example, a method of mechanically roughening, a method of electrochemically dissolving and roughening a surface, and a method of selectively dissolving a surface chemically. This is done by the method of As the mechanical method, known methods such as a ball polishing method, a brush polishing method, a blast polishing method, a buffing method, and a polishing method can be used. In addition, as an electrochemical surface roughening method, there is a method of performing alternating current or direct current in an electrolytic solution such as hydrochloric acid or nitric acid. Further, as disclosed in JP-A-54-63902, a method in which both are combined can also be used. Further, prior to roughening the aluminum plate, for example, a degreasing treatment with a surfactant, an organic solvent, an alkaline aqueous solution, or the like is performed in order to remove the rolling oil on the surface, if desired.
[0267]
Furthermore, an aluminum plate that has been roughened and then immersed in an aqueous solution of sodium silicate and has been hydrophilized can be used preferably. For example, as described in Japanese Patent Publication No. 47-5125, an aluminum plate was anodized. After that, an immersion treatment in an aqueous solution of an alkali metal silicate is preferably used. Anodizing treatment is carried out in an electrolytic solution in which an inorganic acid such as phosphoric acid, chromic acid, sulfuric acid or boric acid, or an organic acid such as oxalic acid or sulfamic acid, or a salt thereof is used alone or in combination of two or more. This is carried out by passing an electric current with the aluminum plate as the anode.
[0268]
Silicate electrodeposition as described in US Pat. No. 3,658,662 is effective as such a hydrophilic treatment with a silicic acid compound on the surface of the support. Furthermore, a support body provided with electrolytic grains as disclosed in JP-B-46-27481, JP-A-52-58602, and JP-A-52-30503, the above-mentioned anodizing treatment and sodium silicate A surface treatment combining treatments is also useful.
Further, those obtained by sequentially performing mechanical surface roughening, chemical etching, electrolytic graining, anodizing treatment and sodium silicate treatment as disclosed in JP-A-56-28893 are also suitable.
[0269]
Further, after performing these treatments, a water-soluble resin such as polyvinyl phosphonic acid, a polymer and copolymer having a sulfonic acid group in the side chain, polyacrylic acid, a water-soluble metal salt (for example, zinc borate) or Those having a primer such as a yellow dye or an amine salt are also suitable.
[0270]
As another example of the hydrophilic treatment on the surface of the support, a sol-gel treated substrate in which a functional group capable of causing an addition reaction by a radical as disclosed in Japanese Patent Application No. 5-304358 is also suitable. It is mentioned in.
As another preferred example, a substrate provided with a water-resistant hydrophilic layer as a surface layer on an arbitrary support can be raised. Examples of such a surface layer include a layer composed of an inorganic pigment and a binder described in US Pat. No. 3,055,295 and JP-A-56-13168, a hydrophilic swelling layer described in JP-A-9-80744, and a special surface Examples thereof include sol-gel films made of titanium oxide, polyvinyl alcohol, and silicic acids described in JP-A-8-507727.
[0271]
These hydrophilization treatments are performed in order to make the surface of the support hydrophilic, to prevent harmful reactions of the polymerizable composition provided thereon, and to improve the adhesion of the photosensitive layer, etc. It is given for.
[0272]
(Protective layer)
When the lithographic printing plate precursor according to the invention is used for a lithographic printing plate for scanning exposure, a protective layer can be provided on the recording layer as necessary. Such a lithographic printing plate precursor is usually exposed in the air, but the protective layer is a low molecular weight molecule such as oxygen or a basic substance present in the air that inhibits the image forming reaction caused by exposure in the photosensitive layer. Prevents the compound from being mixed into the photosensitive layer and enables exposure in the air. Therefore, the properties desired for such a protective layer are low permeability of low-molecular compounds such as oxygen, and further, transmission of light used for exposure is not substantially inhibited, and adhesion to the photosensitive layer is excellent. And it is desirable that it can be easily removed in the development process after exposure.
[0273]
Such a device for the protective layer has been conventionally devised, which is described in detail in US Pat. No. 3,458,311 and Japanese Patent Publication No. 55-49729. As a material that can be used for the protective layer, for example, a water-soluble polymer compound having relatively excellent crystallinity is preferably used. Specifically, polyvinyl alcohol, polyvinyl pyrrolidone, acidic celluloses, gelatin, gum arabic, Water-soluble polymers such as acrylic acid are known, but among these, the use of polyvinyl alcohol as a main component gives the best results in terms of basic properties such as oxygen barrier properties and development removability. The polyvinyl alcohol used for the protective layer may be partially substituted with an ester, an ether, and an acetal as long as it contains an unsubstituted vinyl alcohol unit for having necessary oxygen barrier properties and water solubility. Similarly, some of them may have other copolymer components.
[0274]
Specific examples of polyvinyl alcohol include those having a hydrolysis rate of 71 to 100% and a molecular weight in the range of 300 to 2400. Specifically, PVA-105, PVA-110, PVA-117, PVA-117H, PVA-120, PVA-124, PVA-124H, PVA-CS, PVA-CST, PVA-HC, manufactured by Kuraray Co., Ltd. PVA-203, PVA-204, PVA-205, PVA-210, PVA-217, PVA-220, PVA-224, PVA-217EE, PVA-217E, PVA-220E, PVA-224E, PVA-405, PVA- 420, PVA-613, L-8 and the like.
[0275]
Components of the protective layer (selection of PVA, use of additives), coating amount, and the like are selected in consideration of fogging, adhesion, and scratch resistance in addition to oxygen barrier properties and development removability. In general, the higher the hydrolysis rate of the PVA used (the higher the content of the unsubstituted vinyl alcohol unit in the protective layer), the thicker the film thickness, the higher the oxygen barrier property, which is advantageous in terms of sensitivity. However, when the oxygen barrier property is extremely increased, there arises a problem that unnecessary polymerization reaction occurs during production and raw storage, and unnecessary fogging and image line thickening occur during image exposure. In addition, adhesion to the image area and scratch resistance are extremely important in handling the plate. That is, when a hydrophilic layer made of a water-soluble polymer is laminated on a new oil-based polymer layer, film peeling due to insufficient adhesion tends to occur, and the peeled part causes defects such as poor film hardening due to inhibition of oxygen polymerization.
[0276]
On the other hand, various proposals have been made to improve the adhesion between these two layers. For example, in U.S. Patent Application No. 292,501 and U.S. Patent Application No. 44,563, an acrylic emulsion or a water-insoluble vinyl pyrrolidone-vinyl acetate copolymer is added to a hydrophilic polymer mainly composed of polyvinyl alcohol. It is described that sufficient adhesion can be obtained by mixing ˜60 mass% and laminating on the polymerized layer. Any of these known techniques can be applied to the protective layer in the present invention. Such a coating method for the protective layer is described in detail, for example, in US Pat. No. 3,458,311 and JP-A-55-49729.
[0277]
Furthermore, other functions can be imparted to the protective layer. For example, by adding a colorant (such as a water-soluble dye) that is excellent in transparency of light used for exposure (for example, a wavelength of 760 to 1200 nm for an infrared laser) and can efficiently absorb light of a wavelength that is not related to exposure. Therefore, the suitability for safelight can be further enhanced without causing a decrease in sensitivity.
[0278]
Furthermore, other functions can be imparted to the protective layer. For example, when laser light is used as the light source, the photosensitive composition is excellent in photosensitivity at the wavelength of the light source, but may not be sensitized at other wavelengths. For example, if the light source is in the infrared region of 750 nm or more, it can be used in a bright room substantially, but in fact, it may be exposed to short-wave light such as light from a fluorescent lamp. In that case, it is preferable to add a colorant (such as a water-soluble dye) that is excellent in light transmittance of the light source and can efficiently absorb light having a wavelength of less than 700 nm. As another example, if the light source is in the ultraviolet region of 450 nm or less, it can be used under a safelight substantially. However, in actuality, there are cases where exposure is made with visible light of 500 nm or more. In that case, the addition of a colorant (such as a water-soluble dye) that excels in light transmittance of the light source and can efficiently absorb light of 500 nm or more can further enhance the suitability for safelight without causing a decrease in sensitivity. be able to.
[0279]
As the exposure method for the lithographic printing plate precursor according to the invention, known methods can be used without limitation. A laser is preferable as the light source. For example, the following can be used as an available laser light source having a wavelength of 350 to 450 nm.
As a gas laser, Ar ion laser (364 nm, 351 nm, 10 mW to 1 W), Kr ion laser (356 nm, 351 nm, 10 mW to 1 W), He—Cd laser (441 nm, 325 nm, 1 mW to 100 mW), Nd as a solid laser : YAG (YVOFour) And SHG crystals × 2 combinations (355 mm, 5 mW to 1 W), Cr: LiSAF and SHG crystals (430 nm, 10 mW). As a semiconductor laser system, KNbOThree, Ring resonator (430 nm, 30 mW), combination of waveguide wavelength conversion element and AlGaAs, InGaAs semiconductor (380 nm to 450 nm, 5 mW to 100 mW), combination of waveguide wavelength conversion element, AlGaInP, AlGaAs semiconductor (300 nm to 350 nm) 5 mW to 100 mW), AlGaInN (350 nm to 450 nm, 5 mW to 30 mW), N as a pulse laser2Laser (337 nm, pulse 0.1 to 10 mJ), XeF (351 nm, pulse 10 to 250 mJ) may be mentioned.
In particular, an AlGaInN semiconductor laser (commercially available InGaN-based semiconductor laser 400 to 410 nm, 5 to 30 mW) is preferable in terms of wavelength characteristics and cost.
[0280]
Other available light sources of 450 nm to 700 nm are Ar+Laser- (488 nm), YAG-SHG laser (532 nm), He-Ne laser (633 nm), He-Cd laser, red semiconductor laser (650-690 nm) can be mentioned. Moreover, as an available light source of 700 nm to 1200 nm, a semiconductor laser (800 to 850 nm) and an Nd-YAG laser (1064 nm) can be suitably used.
[0281]
Other ultra high pressure, high pressure, medium pressure, low pressure mercury lamps, chemical lamps, carbon arc lamps, xenon lamps, metal halide lamps, ultraviolet laser lamps (ArF excimer laser, KrF excimer laser, etc.), radiation as electron beam, X Lines, ion beams, far infrared rays, etc. can also be used.
Among the above, the light source used for image exposure of the lithographic printing plate precursor according to the present invention is preferably a light source having an emission wavelength in the near infrared to infrared region, and a solid laser or a semiconductor laser is particularly preferable.
[0282]
The exposure mechanism may be any of an internal drum system, an external drum system, a flat bed system, and the like. In addition, by using a highly water-soluble recording layer component according to the present invention, it can be made soluble in neutral water or weak alkaline water. After loading, the exposure-development processing is performed on the machine, and a so-called on-machine development method that does not require a special liquid bath development process can be performed.
[0283]
In the lithographic printing plate precursor according to the invention, usually, after image exposure, an unexposed portion of the recording layer is removed with a developer to obtain an image. Preferred developers used in the present invention include developers described in JP-B-57-7427, such as sodium silicate, potassium silicate, sodium hydroxide, potassium hydroxide, lithium hydroxide. , Inorganic alkaline agents such as sodium triphosphate, dibasic sodium phosphate, tribasic ammonium phosphate, dibasic ammonium phosphate, sodium metasilicate, sodium bicarbonate, aqueous ammonia etc. and monoethanolamine or diethanolamine An aqueous solution of such an organic alkali agent is suitable. It is added so that the concentration of such an alkaline solution is 0.1 to 10% by mass, preferably 0.5 to 5% by mass.
[0284]
Such an alkaline aqueous solution can contain a small amount of an organic solvent such as a surfactant, benzyl alcohol, 2-phenoxyethanol, or 2-butoxyethanol as necessary. Examples thereof include those described in US Pat. Nos. 3,375,171 and 3,615,480.
Furthermore, the developers described in JP-A-50-26601, 58-54341, JP-B-56-39464, and 56-42860 are also excellent.
In addition, the use of a specific aromatic nonionic surfactant-containing developer described in the specification of Japanese Patent Application No. 2001-62270 as a developer can be used for developing the system using a polymer-based polymerizable composition. It is more preferable in terms of sex.
[0285]
The printing plate developed using the developer and the replenisher is post-treated with water-washing water, a rinsing solution containing a surfactant and the like, a desensitizing solution containing gum arabic and starch derivatives. As the post-treatment when the image recording material of the present invention is used as a printing plate, these treatments can be used in various combinations.
In addition, as the plate making process of the lithographic printing plate precursor according to the present invention, the entire surface may be heated before exposure, during exposure, and between exposure and development, if necessary. Such heating promotes an image forming reaction in the recording layer, and may have advantages such as improvement of sensitivity and printing durability and stabilization of sensitivity. Further, for the purpose of improving the image strength and printing durability, it is also effective to carry out whole surface post-heating or whole surface exposure on the developed image. Usually, heating before development is preferably performed under mild conditions of 150 ° C. or less. If the temperature is too high, problems such as covering the non-image area occur. Very strong conditions are used for heating after development. Usually, it is the range of 200-500 degreeC. In this temperature range, a sufficient image strengthening effect is exhibited, and problems such as deterioration of the support and thermal decomposition of the image portion do not occur. As a method for exposing a scanning exposure lithographic printing plate according to the present invention, a known method can be used without limitation.
[0286]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention, this invention is not limited to these.
[0287]
[Synthesis of specific graft polymer]
Based on the known synthesis method described above, a specific graft polymer was synthesized as follows.
[Synthesis of Macromonomer (MA-1)]
In the flask, 2-bromo-2-methylpropionyloxyethyl methacrylate (0.5 mol), methacrylamide (0.4 mol), tert-butyl methacrylate (0.1 mol), 3-mercaptopropionic acid (0.1 mol) And the mixed solution of toluene (200 g) was heated to a temperature of 70 ° C. while stirring under a nitrogen stream. 2,2′-Azobis (isobutyronitrile) (AIBN) (1.0 g) was added and reacted for 4 hours, and 0.5 g of AIBN was further added and reacted for 3 hours. Next, glycidyl methacrylate (0.2 mol), N, N-dimethyldodecylamine 1.0 g and t-butylhydroquinone 0.5 g were added to this reaction solution, and the mixture was stirred at a temperature of 80 ° C. for 10 hours. After cooling, 80% formic acid was added to the reaction solution to make it acidic, and after reacting at room temperature for 3 hours, the reaction solution was reprecipitated in 2 liters of methanol to obtain a white powder. When this polymer was measured by gel permeation chromatography, it was a polymer having a weight average molecular weight of 8,000. Furthermore, the obtained macromonomer (MA-1) was identified by NMR and IR.
In the same manner as above, macromonomers (MA-2) to (MA-32) were obtained.
Details of the macromonomers (MA-1) to (MA-32) are shown in Tables 6 to 9 below.
[0288]
[Table 6]
Figure 0004181436
[0289]
[Table 7]
Figure 0004181436
[0290]
[Table 8]
Figure 0004181436
[0291]
[Table 9]
Figure 0004181436
[0292]
[Synthesis of Graft Polymer (P-1)]
50 g of the obtained macromonomer (MA-1) was dissolved in 200 g of toluene and heated at a temperature of 70 ° C. under a nitrogen stream. 2,2′-Azobis (isobutyronitrile) (AIBN) (1.0 g) was added as an initiator and reacted for 4 hours, and 0.5 g of AIBN was further added and reacted for 4 hours. The reaction solution was cooled to 25 ° C., the reaction solution was reprecipitated in 2 liters of water, the precipitate was collected, and dried to obtain a precursor of the specific graft polymer (P-1).
Subsequently, this specific graft polymer (P-1) precursor, 4-hydroxy-2,2,6,6-tetramethylpiperidine-1-oxyl (free radical) (0.2 g), tert-butanol ( 5 g) was dissolved in dimethylacetamide (120 g), and 1,8-diazabicyclo [5.4.0] -7-undecene (0.6 mol) was added dropwise at 0 ° C. over 2 hours, followed by stirring at room temperature for 24 hours. did. The solution was then acidified with hydrochloric acid at 0 ° C. and stirred for 30 minutes at 0 ° C. Then, this solution was put into vigorously stirred water (4 L) and stirred for 1 hour. The precipitated white solid was filtered off and dried to obtain a specific graft polymer (P-1). When this binder polymer was measured by the gel permeation chromatography method, it was a polymer having a weight average molecular weight of 110,000. Further, the specific graft polymer (P-1) obtained was identified by NMR and IR.
In the same manner as above, specific graft polymers (P-2) to (P-32) were obtained.
The specific graft polymers (P-1) to (P-32) are the same as those listed in Tables 1 to 4 as exemplary compounds.
[0293]
[Synthesis of Random Polymer (Q-1)]
While stirring a mixed solution of 2-bromo-2-methylpropionyloxyethyl methacrylate (0.5 mol), methacrylamide (0.4 mol), methacrylic acid (0.1 mol) and toluene (200 g) in a flask under a nitrogen stream. The temperature was raised to 70 ° C. 2,2′-Azobis (isobutyronitrile) (AIBN) (1.0 g) was added and reacted for 4 hours, and 0.5 g of AIBN was further added and reacted for 3 hours. This compound was reprecipitated in 2 liters of methanol, and the precipitate was collected and dried to obtain a precursor of random polymer (Q-1).
Subsequently, this precursor, 4-hydroxy-2,2,6,6-tetramethylpiperidine-1-oxyl (free radical) (0.2 g) and tert-butanol (5 g) were mixed with dimethylacetamide (120 g). ), 1,8-diazabicyclo [5.4.0] -7-undecene (0.6 mol) was added dropwise at 0 ° C. over 2 hours, and the mixture was stirred at room temperature for 24 hours. The solution was then acidified with hydrochloric acid at 0 ° C. and stirred for 30 minutes at 0 ° C. Then, this solution was put into vigorously stirred water (4 L) and stirred for 1 hour. The precipitated white solid was filtered and dried to obtain a random polymer (Q-1). When this binder polymer was measured by the gel permeation chromatography method, it was a polymer having a weight average molecular weight of 10,000,000. Furthermore, the obtained random polymer (Q-1) was identified by NMR and IR.
In the same manner as above, random polymers (Q-2) to (Q-9) were obtained.
Details of the random polymers (Q-1) to (Q-9) are shown in Table 10 below.
[0294]
[Table 10]
Figure 0004181436
[0295]
[Examples 1 to 20]
(Production of support)
An aluminum plate having a thickness of 0.3 mm was etched by being immersed in 10% by mass sodium hydroxide at 60 ° C. for 25 seconds, washed with running water, neutralized with 20% by mass nitric acid, and then washed with water. This is 300 coulomb / dm in a 1% by mass nitric acid aqueous solution using a sinusoidal alternating current.2Electrolytic surface roughening treatment was performed with the amount of electricity at the time of anode. Subsequently, after dipping in a 1% by mass aqueous sodium hydroxide solution at 40 ° C. for 5 seconds and then in a 30% by mass sulfuric acid aqueous solution and desmutting at 60 ° C. for 40 seconds, the current density in a 20% by mass sulfuric acid aqueous solution was 2A / dm2The thickness of the anodized film is 2.7 g / m2Then, it was anodized for 2 minutes. When the surface roughness was measured, it was 0.3 μm (Ra indication according to JIS B0601).
[0296]
The following back coat coating solution was applied to the back surface of the substrate thus treated with a bar coater and dried at 100 ° C. for 1 minute. The coating amount after drying was 70 mg / m.2A support provided with a backcoat layer was prepared.
[0297]
<Sol-gel reaction solution>
・ 50 parts by mass of tetraethyl silicate
・ 20 parts by weight of water
・ Methanol 15 parts by mass
・ 0.05 parts by mass of phosphoric acid
[0298]
When the above components were mixed and stirred, heat generation started in about 5 minutes. After reacting for 60 minutes, a backcoat coating solution was prepared by adding the following solution.
[0299]
Pyrogallol formaldehyde condensation resin (molecular weight 2000) 4 parts by mass
Dimethyl phthalate 5 parts by mass
Fluorosurfactant 0.7 parts by mass
(N-butyl perfluorooctane
Sulfonamidoethyl acrylate / Polyoxyethylene
Acrylate copolymer: molecular weight 20,000)
50 parts by mass of methanol silica sol
(Nissan Chemical Industry Co., Ltd., methanol 30% by mass)
800 parts by mass of methanol
[0300]
(Formation of photosensitive layer)
On the aluminum plate (support) treated as described above, a photopolymerizable composition (photosensitive layer coating solution) having the following composition was applied in a dry coating amount of 1.5 g / m.2And a photosensitive layer was formed by drying at 100 ° C. for 1 minute.
[0301]
<Photosensitive layer coating solution>
・ Polymerizable compound (component (B), types described in Tables 11 to 13) 2.0 g
・ Binder polymer 2.0g
[Specific Graft Polymer of Component (A), Types listed in Tables 11-13]
Sensitizing dye (component (D), types described in Tables 11 to 13) 0.08 g
・ Polymerization initiator (component (C), types described in Tables 11 to 13) 0.3 g
・ Fluorine nonionic surfactant 0.01g
(Dai Nippon Ink Chemical Co., Ltd., MegaFuck F-176)
・ Victoria Pure Blue Naphthalenesulfonate 0.04g
・ Methyl ethyl ketone 9.0g
・ Propylene glycol monomethyl ether 8.0g
・ Methanol 10.0g
[0302]
(Formation of protective layer)
A part of the above-mentioned photosensitive layer (shown in Tables 11 to 13) has a dry coating mass of a 3% by weight aqueous solution of polyvinyl alcohol (saponification degree 98 mol%, polymerization degree 550) on the photosensitive layer. 2g / m2And then dried at 100 ° C. for 2 minutes.
[0303]
As described above, lithographic printing plate precursors of Examples 1 to 20 were produced.
[0304]
(Exposure of planographic printing plate precursor)
The lithographic printing plate precursor obtained as described above was subjected to scanning exposure with a laser corresponding to each photosensitive material. Details of the exposure conditions are as follows.
(1) Planographic printing plate precursors of Examples 1 to 6
For the obtained lithographic printing plate precursor, an InGaN-based semiconductor laser with an oscillation wavelength of 400 nm was used, the beam system on the plate surface was 25 μm, and the exposure energy density was 0.15 mJ / cm.2Scanning exposure was performed under the following conditions.
(2) Planographic printing plate precursors of Examples 7-12
The obtained lithographic printing plate precursor was subjected to a plate surface exposure energy density of 200 μJ / cm using an FD-YAG (532 nm) laser exposure machine (Heidenberg plate setter: Gutenberg).2It exposed so that it might become.
(3) Planographic printing plate precursors of Examples 13 to 20
Each lithographic printing plate precursor obtained was output by a Creo Trendsetter 3244VFS equipped with a water-cooled 40 W infrared semiconductor laser (830 nm), output 9 W, outer drum rotation speed 210 rpm, plate surface energy 100 mJ / cm.2The exposure was performed under the condition of a resolution of 2400 dpi.
[0305]
(Development / plate making)
After the exposure, the following developer and a 1: 1 water dilution solution development of finisher Fuji Photo Film FN-6 were respectively charged into an automatic processor Stablon 900N manufactured by Fuji Photo Film Co., Ltd. and developed at 30 ° C. Plate making was performed to obtain a lithographic printing plate.
[0306]
<Developer>
・ 800g of water
-DV-2 (Fuji Photo Film Co., Ltd.) 200g
[0307]
[Evaluation]
1. Evaluation of printing durability
(1) Image area printing durability test
A Lislon manufactured by Komori Corporation was used as a printing machine, and Graph G (N) manufactured by Dainippon Ink Co., Ltd. was used as an ink. The printed matter in the solid image portion was observed, and the image portion printing durability was relatively compared according to the number of images on which the image began to fade. And according to the exposure wavelength, Examples 1, 7, and 13 were expressed as printing durability indices with reference (200) in each exposure system. The larger the printing durability index is, the higher printing durability is preferable.
The evaluation results are shown in Table 11 for Examples 1 to 6, Table 12 for Examples 7 to 12, and Table 13 for Examples 13 to 20.
[0308]
(2) Halftone printing durability test
A Lithlon manufactured by Komori Corporation was used as a printing machine, and Graph G (N) manufactured by Dainippon Ink was used as an ink. On the 5,000th sheet from the start of printing, PS plate cleaner CL-2 manufactured by Fuji Photo Film Co., Ltd. was soaked in a printing sponge, the halftone dots were wiped off, and the ink on the printing plate was washed. Thereafter, 10,000 sheets were printed, and the presence or absence of halftone dots in the printed matter was visually observed.
The evaluation results are shown in Table 11 for Examples 1 to 6, Table 12 for Examples 7 to 12, and Table 13 for Examples 13 to 20.
[0309]
2. Evaluation of development speed
The obtained lithographic printing plate precursor is immersed in the above developer for 12 seconds, and then the developer is wiped off and washed with water. The image density of the obtained printing plate is measured with Gretag Macbeth (RD918), and whether or not development is possible Was judged.
The evaluation results are shown in Table 11 for Examples 1 to 6, Table 12 for Examples 7 to 12, and Table 13 for Examples 13 to 20.
[0310]
[Table 11]
Figure 0004181436
[0311]
[Table 12]
Figure 0004181436
[0312]
[Table 13]
Figure 0004181436
[0313]
Here, structural formulas of polymerizable compounds (R-1 to R-2), polymerization initiators (X-1 to X-4), and sensitizing dyes (Y-1 to Y-6) in Tables 11 to 13 Is shown below.
[0314]
Embedded image
Figure 0004181436
[0315]
Embedded image
Figure 0004181436
[0316]
As is apparent from Tables 11 to 13, from the planographic printing plate precursors of the examples provided with the photosensitive layer containing the specific graft polymer, a printing plate having very excellent developability and printing durability can be obtained. I understood.
[0317]
[Comparative Examples 1 to 12]
The following photosensitive layer coating solution was coated with a wire bar on the same aluminum plate (support) used in Example 1, and dried at 125 ° C. for 27 seconds with a hot air dryer to form a photosensitive layer. Prepared lithographic printing plate precursors of Comparative Examples 1 to 12 in the same manner as in Example 1. The coating amount after drying of the photosensitive layer is 1.2 g / m.2Met.
[0318]
<Photosensitive layer coating solution>
・ Polymerizable compound [types described in Tables 11 to 13] 2.0 g
・ Binder polymer 2.0g
[Random polymer, types described in Tables 11 to 13]
Sensitizing dye [types listed in Tables 11 to 13] 0.08 g
・ Polymerization initiator [types described in Tables 11 to 13] 0.3 g
・ Fluorine nonionic surfactant 0.03g
(Dai Nippon Ink Chemical Co., Ltd., MegaFuck F-177)
・ Thermal polymerization inhibitor 0.01g
(N-nitrosophenylhydroxylamine aluminum salt)
・ 2.0 g of colored pigment dispersion having the following composition
・ Methyl ethyl ketone 20.0g
・ Propylene glycol monomethyl ether 20.0g
[0319]
-Colored pigment dispersion composition-
・ Pigment Blue 15: 6 15 parts by mass
・ Allyl methacrylate / methacrylic acid copolymer 10 parts by mass
(Copolymerization molar ratio 80/20, weight average molecular weight 40,000)
・ Cyclohexanone 15 parts by mass
・ Methoxypropyl acetate 20 parts by mass
・ Propylene glycol monomethyl ether 40 parts by mass
[0320]
For each of the resulting lithographic printing plate precursors, Comparative Examples 1 to 4 were the same as in Examples 1 to 6, and Comparative Examples 5 to 8 were the same as in Examples 7 to 12, Comparative Example 9 About ~ 12, exposure, image development, and plate-making were performed and evaluated by the same method as Examples 13-20. The results are also shown in Tables 11-13.
[0321]
As is apparent from Tables 11 to 13, it can be seen that the lithographic printing plate precursor of Comparative Example provided with a photosensitive layer containing a random polymer has a low development speed with respect to the developer and low printing durability. Also, halftone dot skipping was observed.
[0322]
【The invention's effect】
  According to the present invention,PresentIt is possible to provide a negative lithographic printing plate precursor which is excellent in imageability and printing durability and is particularly suitable for drawing with a laser beam.

Claims (7)

(A)グラフト構造を有し、側鎖を構成するポリマーが、ポリ(メタ)アクリル系の高分子であるアルカリ可溶性ポリマー、(B)重合性化合物、及び(C)重合開始剤、を含有する重合性組成物を含む記録層を有することを特徴とする平版印刷版原版(A) have a graft structure, the polymer constituting the side chain, poly (meth) alkali-soluble polymer is a polymer of acrylic, (B) a polymerizable compound, and (C) a polymerization initiator, containing A lithographic printing plate precursor comprising a recording layer containing a polymerizable composition. 前記(A)グラフト構造を有し、側鎖を構成するポリマーが、ポリ(メタ)アクリル系の高分子であるアルカリ可溶性ポリマーの、主鎖がポリ(メタ)アクリル系の高分子で構成されることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版原版 (A) The polymer having a graft structure and constituting the side chain is an alkali-soluble polymer that is a poly (meth) acrylic polymer, and the main chain is composed of a poly (meth) acrylic polymer. The lithographic printing plate precursor as claimed in claim 1, wherein: 前記(A)グラフト構造を有し、側鎖を構成するポリマーが、ポリ(メタ)アクリル系の高分子であるアルカリ可溶性ポリマーが、分子内にラジカル重合性基を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の平版印刷版原版。2. The alkali-soluble polymer in which the polymer (A) having a graft structure and constituting a side chain is a poly (meth) acrylic polymer contains a radical polymerizable group in the molecule. The planographic printing plate precursor according to claim 1 or 2. 前記(A)グラフト構造を有し、側鎖を構成するポリマーが、ポリ(メタ)アクリル系の高分子であるアルカリ可溶性ポリマーが、側鎖にラジカル重合性基を含むことを特徴とする請求項3に記載の平版印刷版原版。The (A) polymer having a graft structure and constituting a side chain is a poly (meth) acrylic polymer, and the alkali-soluble polymer contains a radical polymerizable group in the side chain. 3. The lithographic printing plate precursor as described in 3. 前記重合性組成物が(D)増感色素を更に含有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。The lithographic printing plate precursor as claimed in any one of claims 1 to 4, wherein the polymerizable composition further contains (D) a sensitizing dye. 前記(C)重合開始剤が、チタノセン化合物、芳香族スルホニウム塩およびトリハロメチル−S−トリアジン化合物から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか6. The polymerization initiator according to claim 1, wherein the polymerization initiator (C) is at least one selected from a titanocene compound, an aromatic sulfonium salt, and a trihalomethyl-S-triazine compound. 11 項に記載の平版印刷版原版。The lithographic printing plate precursor as described in the paragraph. 前記(D)増感色素が、赤外線吸収剤であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の平版印刷版原版。The lithographic printing plate precursor as claimed in claim 5 or 6, wherein the (D) sensitizing dye is an infrared absorber.
JP2003094320A 2003-03-31 2003-03-31 Planographic printing plate precursor Expired - Lifetime JP4181436B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003094320A JP4181436B2 (en) 2003-03-31 2003-03-31 Planographic printing plate precursor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003094320A JP4181436B2 (en) 2003-03-31 2003-03-31 Planographic printing plate precursor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004302077A JP2004302077A (en) 2004-10-28
JP4181436B2 true JP4181436B2 (en) 2008-11-12

Family

ID=33406909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003094320A Expired - Lifetime JP4181436B2 (en) 2003-03-31 2003-03-31 Planographic printing plate precursor

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4181436B2 (en)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006264333A (en) * 2005-02-28 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd Original film for lithographic printing plate and method for lithographic printing
JP4486904B2 (en) * 2005-03-11 2010-06-23 富士フイルム株式会社 Planographic printing plate precursor and planographic printing method
JP5005216B2 (en) * 2005-12-27 2012-08-22 富士フイルム株式会社 Ink composition
JP4945164B2 (en) * 2006-04-27 2012-06-06 富士フイルム株式会社 Planographic printing plate precursor and planographic printing method
JP4982197B2 (en) * 2007-01-29 2012-07-25 富士フイルム株式会社 Photosensitive resin composition, pattern forming material, image forming method, lithographic printing plate precursor and lithographic printing plate preparation method
KR101622991B1 (en) * 2007-12-28 2016-05-20 후지필름 가부시키가이샤 Photosensitive resin composition, photo spacer and method of forming the same, protective layer, colored pattern, substrate for a display, and display device
CN110235033B (en) 2017-01-30 2021-10-19 富士胶片株式会社 Composition, film, near-infrared cut filter, solid-state imaging element, image display device, and infrared sensor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004302077A (en) 2004-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5089866B2 (en) Planographic printing method
JP3989270B2 (en) Photopolymerizable composition
JP4291638B2 (en) Alkali-soluble polymer and planographic printing plate precursor using the same
JP2004115673A (en) Polymerizable composition
EP1522557B1 (en) Polymerizable composition and image recording material containing the same
US7179582B2 (en) Radical polymerizable composition and lithographic printing plate precursor using the same
JP4544957B2 (en) Planographic printing plate precursor
JP4445790B2 (en) Polymerizable composition
JP4357245B2 (en) Polymerizable composition
JP4181436B2 (en) Planographic printing plate precursor
JP4119772B2 (en) Image recording material
JP2004317543A (en) Polymerizable composition and lithographic printing original plate obtained by using the same
JP4264229B2 (en) Image recording material
JP2005283632A (en) Polymerizable composition and negative image recording material
JP4357244B2 (en) Polymerizable composition for laser exposure
JP4084622B2 (en) Planographic printing plate precursor
JP4317682B2 (en) Image recording material
JP2005060531A (en) Alkali-soluble polymer, method for producing the same, polymerizable composition containing the same and image-recording material using the same
JP2004302184A (en) Polymerizable composition and lithographic printing original plate using the same
JP4408379B2 (en) Polymerizable composition and image recording material
JP4441352B2 (en) Polymerizable composition and planographic printing plate precursor using the same
JP4948751B2 (en) Polymerizable composition
JP4949283B2 (en) Polymerizable composition
JP2004317804A (en) Polymerizable composition and lithographic printing original plate obtained by using the same
JP4235375B2 (en) How to make a printing plate

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050304

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4181436

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term