JP4177622B2

JP4177622B2 - Rotary locking device

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Publication number: JP4177622B2
Application number: JP2002259145A
Authority: JP
Inventors: 信行倉持
Original assignee: Sugatsune Kogyo Co Ltd
Current assignee: Sugatsune Kogyo Co Ltd
Priority date: 2002-09-04
Filing date: 2002-09-04
Publication date: 2008-11-05
Anticipated expiration: 2022-09-04
Also published as: JP2004100152A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トイレ、その他の扉を閉位置にロックするためのロック装置、特に回転型ロック装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、トイレは、枠体とこの枠体に回動可能に設けられた扉を有しており、扉は、閉位置と開位置との間を回動可能になっている。枠体と扉とのいずれか一方には、ロック装置が設けられており、このロック装置によって扉を閉位置にロックするようになっている。
【０００３】
ロック装置は、例えば枠体に取り付けられる装置本体と、この装置本体に回動可能に設けられたロック部材とを有している。ロック部材は、ほぼ水平になったロック位置と、このロック位置から先端部が上方へ９０°以上回動した解除位置との間を回動可能であり、扉を閉位置に回動させた状態でロック部材をロック位置に回動させると、ロック部材の先端が開位置側へ回動しようとする扉に突き当たる。それによって、扉が閉位置に維持される、その一方、ロック部材を解除位置に回動させると、ロック部材が扉の回動軌跡範囲から外れる。したがって、扉が自由に開閉回動することができる（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
【特許文献１】
実開平６−４７５４７号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のロック装置においては、扉をロックした状態で開かないようにするといういたずらが行われる可能性があった。すなわち、ロック部材と装置本体との間の摩擦抵抗等の回動抵抗により、ロック部材を、扉を開閉回動させることができる範囲においてできる限りロック位置に接近した位置、例えばロック位置から上方へ５０°程度解除位置側に離れた位置に停止させておく。その後、扉を高速で閉位置まで回動させる。扉が閉位置に達すると、そのときの衝撃及びロック部材の自重によってロック部材が閉位置まで回動する。これにより、扉がロックされる。すると、ロック装置のロック部材はトイレの外部から回動操作することができないため、扉が閉じたままになり、トイレを使用することができなくなってしまう。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、枠体とこの枠体に閉位置と開位置との間を回動可能に支持された扉とのいずれか一方に取り付けられる装置本体と、この装置本体にロック位置と解除位置との間を回動可能に支持されたロック部材とを備え、上記ロック部材は、上記ロック位置に位置しているときには、上記枠体と上記扉とのいずれか他方に突き当たることによって扉の閉位置から開位置側への回動を阻止し、上記解除位置に位置しているときには、上記扉の開閉回動を許容する回転型ロック装置において、上記装置本体と上記ロック部材との間に、上記ロック部材を上記ロック位置と上記解除位置との間において上記装置本体に所定の大きさの力で回動不能に係止する係止機構が設けられており、上記ロック部材は、上記係止機構によって係止されているときには上記扉の回動を許容し、上記係止機構によって係止された位置から上記ロック位置側へ回動してロック状態が解除されているときには、上記ロック部材の一部が上記扉の回動軌跡の範囲内に位置することを特徴としている。
この場合、上記係止機構が、上記装置本体と上記ロック部材とにそれぞれ回転不能に設けられた第１、第２係止部を有し、上記第１及び第２係止部の一方が位置固定して設けられ、他方が上記ロック部材の回動中心を中心とする円の径方向へ弾性変位可能に設けられ、径方向へ弾性変位した状態で上記一方の係止部材に係合することにより、上記ロック部材を上記装置本体に係止するものであることが望ましい。
上記第１、第２係止部材には、互いに嵌り合う凸部と凹部とが形成され、凸部の外面と凹部の底面とは、互いにほぼ等しい曲率半径を有する円弧面によって形成され、この円弧面の中心が、上記ロック部材の回動軸線と直交し、かつ上記ロック部材の回動中心を中心とする円の周方向における上記凸部又は上記凹部の中央部を通る線上に配置されていることが望ましい。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図１〜図１０を参照して説明する。
図１〜図８にこの発明の第１の実施の形態を示す。この実施の形態は、この発明に係る回転型ロック装置をトイレに用いたものである。図１〜図３に示すように、トイレの枠体１の前壁部の一側部（図示せず）には、扉２の一側部（図示せず）が軸線を上下方向に向けたヒンジ（図示せず）を介して水平方向（図２の矢印Ｘ、Ｙ方向）へ回動可能に支持されている。枠体１の前壁部の他側部には、段部１ａが形成されている。扉２の自由端である他側部には、段部１ａと対向する段部２ａが形成されている。扉２が図２の矢印Ｘ方向へ回動して段部２ａが段部１ａに突き当たると、扉２はそれ以上矢印Ｘ方向へ回動することができなくなる。このときの扉２の位置が閉位置である。閉位置では、扉２が枠体１の前壁部と同一平面上に位置するようになっている。なお、扉２は、閉位置から矢印Ｙ方向へほぼ９０°離れた開位置まで回動可能である。
【０００８】
枠体１の他側部の段部１ａ近傍部分には、この発明に係る回転型ロック装置３が設けられている。ロック装置３は、図１〜図４に示すように、枠体１に固定された装置本体４と、この装置本体４に回動軸線Ｌを中心として回動可能に支持されたロック部材５とを有している。ロック部材５は、ロック位置と解除位置との間を回動可能である。ロック部材５は、ロック位置及び解除位置のいずれの位置に位置したときもほぼ水平になっているが、ロック位置に位置したときにはその先端部が扉２の回動軌跡の範囲内に位置し、扉２が閉位置から開位置側へ開回動しようとすると、扉２に突き当たる。それにより、扉２を閉位置に維持する。勿論、扉２が開位置から閉位置に回動するときも
扉２に突き当たり、扉２が閉位置に回動するのを阻止する。その一方、ロック部材５が解除位置に位置すると、ロック部材５全体が扉２の回動軌跡の範囲から外れる。したがって、扉２は自由に開閉回動することができる。
なお、図１〜図３は、ロック部材５がロック位置に位置したときの状態を示し、図４〜図６はロック部材５がロック位置から解除位置側へ向かって図１の時計方向へ９０°回動したときの状態を示している。
【０００９】
図１〜図４に示すように、装置本体４は、一対の半体４Ａ，４Ｂを有している。一対の半体４Ａ，４Ｂは、いずれも深さが浅い有底円筒状をなしており、同一の外形状及び同一の外寸法を有している。一方の半体４Ａは、トイレの内部に配置されている。そして、その開口側の端面を枠体１の前壁部の段部１ａ近傍の内面に突き当てている。他方の半体４Ｂは、トイレの外側に配置されており、その開口側の端面を枠体１の前壁部の外面に突き当てている。一対の半体４Ａ，４Ｂは、互いの軸線を一致させて配置されている。
【００１０】
図４に示すように、枠体１の前壁部の半体４Ａ，４Ｂと対向する箇所には、貫通孔１ｂが形成されている。貫通孔１ｂは、その軸線を半体４Ａ，４Ｂの軸線を一致させ、かつそれらより小径に形成されている。半体４Ｂの底部の貫通孔１ｂと対向する内面には、一対のボス部（第１係止部）４１，４１が形成されている。ボス部４１は、断面円形状をなし、ロック部材５の回動軸線と平行に延びている。一対のボス部４１，４１は、半体４Ｂの軸線を中心として点対称に配置されている。ボス部４１の先端面には、ねじ孔４１ａが形成されている。このねじ孔４１ａには、半体４Ａを貫通したボルト１０１が螺合されている。そして、ボルト１０１を締め付けることにより、一対の半体４Ａ，４Ｂが枠体１に押圧固定されている。
【００１１】
一対の半体４Ａ，４Ｂの中央部には、ロック部材５の一部をなす軸体６がその軸線を半体４Ａ，４Ｂの軸線（ロック部材５の回動軸線Ｌ）と一致させて回動自在に、かつ軸線方向へ移動不能に設けられている。軸体６は、第１軸部６Ａと第２軸部６Ｂを有している。第１軸部６Ａは、大径部６１と小径部６２とから構成されており、小径部６２は半体４Ａの底部の中央部を回動可能に貫通している。一方、大径部６１は、小径部６２に設けられた後述する回動規制部材７と協働して半体４Ａの底部をほぼ挟持している。これにより、第１軸部６Ａが半体４Ａに移動不能に設けられている。なお、回動規制部材７は、ストッパ１０２により、小径部６２から抜け止めされている。
【００１２】
第２軸部６Ｂは、頭部６３とそれより小径の軸部６４とを有している。軸部６４は、半体４Ｂの底部の中央部を回動可能に貫通している。頭部６３は、軸部６４に設けられた指示板１０３と協働して半体４Ｂの底部を挟持しており、それによって第２軸部６Ｂが半体４Ｂに移動不能に設けられている。なお、指示板１０３は、ストッパ１０４により軸部６４から抜け止めされている。
【００１３】
第１軸部６Ａの小径部６２と第２軸部６Ｂの軸部６４との互いに対向する端面には、係止孔６２ａ，６４ａ（図５、図６参照）がそれぞれ形成されている。各係止孔６２ａ，６４ａには、軸体６の一部をなす連結軸６Ｃの一端部と他端部とがそれぞれ回動不能に嵌合されている。これにより、第１軸部６Ａと第２軸部６Ｂとが相対回動不能に連結され、ひいては軸体６全体が一体に回動するようになっている。
【００１４】
図４に示すように第１軸部６Ａの半体４Ａから外部に突出した大径部６１の中央部には、ロック部材５のアーム部５１の基端部が固定されている。このアーム部５１の先端部は、半体４Ａの外周面より径方向外側に位置しており、そこには比較的硬質のゴム等からなる緩衝材５２が設けられている。この緩衝材５２の一端面は、トイレの内部を向く枠体１の内面に対してほとんど隙間無く対向している。したがって、図２に示すように、扉２を閉位置に位置させた状態でロック部材５をロック位置に位置させると、緩衝材５２が扉２の内側（トイレの内部側）を向く面にほとんど隙間なく対向する。よって、扉２を閉位置から開位置側へ回動させようとすると、扉２が緩衝材５２に突き当たる。これにより、扉２が閉位置に維持される。
【００１５】
図４及び図５に示すように、第１軸部６Ａの小径部６２には、回動規制部材７が回動不能に嵌合されている。この回動規制部材７は、互いに一体に形成された大径半円部７１と小径半円部７２とから構成されている。大径半円部の周方向の両端面には、当接面７１ａ，７１ｂが形成されている。当接面７１ａは、ロック部材５が解除位置に回動すると、半体４Ａの半体４Ｂ側を向く面に形成された突条４２の図５における下面に突き当たる。これにより、ロック部材５の解除位置が規制されている。一方、当接面７１ｂは、ロック部材５がロック位置に回動すると、突条４２の図５における上面に突き当たる。これにより、ロック部材５のロック位置が規制されている。なお、ロック部材５は、それ自体の自重、特に緩衝材５２の重量に基づく回転モーメントにより、ロック位置又は解除位置に維持される。
【００１６】
図３に示すように、半体４Ｂの底部には、これを貫通する窓孔４３が形成されている。この窓孔４３は、指示板１０３の一部と対向するように配置されている。したがって、指示板１０３が窓孔４３と対向する箇所は、指示板１０３の回動（ロック部材５の回動）に伴って変化する。ロック部材５がロック位置に回動したときに指示板１０３が窓孔４３と対向する箇所には、赤色が塗られていたり、「使用中」等の文字が記載されている。これにより、トイレが使用中であることがトイレの外部から分かるようになっている。一方、ロック部材５が解除位置に回動したときに指示板１０３が窓孔４３と対向する箇所には、青色が塗られていたり、「空き」の文字が記載されている。これにより、トイレが空いていることがトイレの外部から分かる。
【００１７】
軸体６の軸部６４には、係止部材（第２係止部）８が設けられている。この係止部材８は、上記ボス部４１とで係止機構９（図７参照）を構成しており、ボス部４１と次のようにしてロック部材５を所定の位置（以下、係止位置という。）に係止するようになっている。
【００１８】
すなわち、係止部材８は、軸部６４に回動不能に嵌合された小径リング部８１と、この小径リング部８１の外周面から径方向外側に向かって延びる一対の連結アーム部８２，８２と、この一対の連結アーム部８２，８２の先端部に設けられた大径リング部８３とから構成されている。一対の連結アーム部８２，８２は、軸部６４の軸線を中心として点対称に配置されている。大径リング部８３は、小径リング部８１と同軸に配置されており、連結アーム部８２との連結箇所以外の箇所は、径方向へ弾性変形可能になっている。大径リング部８３の外径は、一対のボス部４１，４１の間隔より僅かに小径になっている。
【００１９】
大径リング部８３の外周面の連結アーム部８２から周方向に離れた箇所には、一対の小突起８４，８４と他の一対の小突起８５，８５とがそれぞれ形成されている。一対の小突起８４，８４は、軸部６４の軸線（ロック部材５の回動軸線）を中心として点対称に配置されている。小突起８４の高さは、大径リング８３の外周面とボス部４１の外周面との間隔より大きく設定されている。したがって、大径リング部８３を回動させると、大径リング部８３の周方向における小突起８４の一側部又は他側部の先端部がボス部４１の外周面の内側の側部（大径リング部８３の径方向内側を向く側部；凸部）に突き当たる。
【００２０】
小突起８４の先端面には、小突起８４を大径リング部８３の軸線方向へ向かって横断する凹部８６が形成されている。この凹部８６を区画する壁面（底面）は、軸線を大径リング部８３の軸線（ロック部材５の回動軸線Ｌ）と平行にした円弧面によって構成されており、その曲率半径はボス部４１の外周面とほぼ同一の曲率半径に設定されている。しかも、凹部８６の壁面の曲率中心は、小突起８４の幅方向（大径リング部８３の周方向）の中央を通り、かつ軸体６の軸線と直交する線上においてボス部４１の軸線より若干外側に配置されている。凹部８６を区画する壁面のうち、大径リング部８３の周方向における両側部は、小突起８４の両側面とそれぞれ交差しているが、大径リング部８３の周方向における凹部８６の幅を小突起８４の先端の幅より狭くすることにより、凹部８６の壁面の両側部を小突起８４の先端面と交差させるようにしてもよい。
【００２１】
ここで、ロック部材５（係止部材８）を一方向へ回動させることにより、凹部８６の壁面の一側部と小突起８４の一側面との交差部８６ａがボス部４１に突き当たっているものとする。その状態でロック部材５をさらに一方向へ回動させると、交差部８６ａがボス部４１の外周面上を摺動する。このとき、交差部８６ａが大径リング部８３の周方向におけるボス部４１の中央部（ボス部４１の外周面の内の大径リング部８３に最も接近した箇所）に達するまでは、ボス部４１がロック部材５の回動方向へ向かうにしたがって大径リング部８３に接近するように傾斜しているので、大径リング部８３の小突起８３が形成された箇所及びその近傍は、ボス部４１により交差部８６ａの摺動に伴って径方向内側へ向かって凹むように弾性変形させられる。したがって、交差部８６ａがボス部４１に突き当たってからボス部４１の中央部に達するまでは、ロック部材５を大径リング部８３の弾性に抗して回動させることになる。
【００２２】
交差部８６ａがボス部４１の中央からロック部材５の回転方向に向かって外れると、ボス部４１の外周面がロック部材５の回転方向へ向かうにしたがって大径リング部８３から径方向外側へ離れるように傾斜しているから、交差部８６ａは大径リング部８３の弾性力によってボス部４１の外周面上を摺動する。そして、凹部８６にボス部４１の内側の側部が嵌まり込む。この状態では、大径リング部８３の弾性力によって凹部８６の壁面がボス部４１に押し付けられているので、大径リング部８３は、所定の大きさ以上の回転力が加えられない限り回動することがない。よって、大径リング部８３（係止部材８）がボス部４１によって回動不能に係止され、ひいてはロック部材５が半体４Ｂに回動不能に係止される（以下、このときのロック部材５の位置を係止位置という。）。
【００２３】
ロック部材５の係止状態を解除するには、ロック部材５を例えば上記と逆方向回動させればよい。この場合、交差部８６ａがボス部４１の中央部に達するまでは、ロック部材５を大径リング部８３の弾性力に抗して所定の大きさ以上の可動トルクでロック部材５を回動させる。ロック部材５の回動に伴って交差部８６ａがボス部４１の中央部を通過すると、大径リング部８３の弾性力によって交差部８６ａがボス部４１の外周面上をその中央部から離れるように摺動し、ボス部４１が凹部８６から脱出する。これにより、ロック部材５のボス部４１による係止状態が解除される。
【００２４】
なお、ロック部材５を他方向へ回動させて凹部８６にボス部４１を嵌合させる場合には、小突起８４の他側面と凹部８６の壁面との交差部８６ｂがボス部４１に突き当たる点以外、ロック部材５を一方向へ回動させる場合と同様にしてボス部４１を凹部８６に嵌合させることができる。また、ロック部材５を一方向へ回動させてボス部４１を凹部８６から脱出させる場合も同様である。
【００２５】
凹部８６にボス部４１が嵌まり込んだとき（ロック部材５が係止位置に位置したとき）には、図８に示すように、ロック部材５の先端部が閉位置に位置する扉２の自由端の極く近傍ではあるが、扉２から解除位置側に僅かに離れて位置している。したがって、ロック部材５は、係止位置に位置しているときには、扉２の開閉回動を阻止することがなく、扉２の自由な開閉回動を許容する。
【００２６】
図６に示すように、ロック部材５の回動軸線Ｌと直交し、かつ凹部８６の幅方向の中央部を通る線と、ロック部材５の回動軸線Ｌと直交し、かつ交差部８６ａ（８６ｂ）を通る線とのなす角をθ１とし、図８に示すように、ロック部材５の回動軸線Ｌと直交し、かつロック部材５のうちの閉位置に位置する扉２の自由端に最も接近した箇所（以下、接近箇所という。）を通る線と、ロック部材５の回動軸線Ｌと直交し、かつロック部材５を解除位置側からロック位置側へ回動させたときの接近箇所の回動軌跡が扉２の自由端と交差する箇所を通る線とのなす角をθ２とすると、
θ１＞θ２
に設定されている。ここで、角度θ１は、凹部８６にボス部４１が嵌まり込んだ係止位置から係止状態が解除されるまでのロック部材５の回動角度である。したがって、ロック部材５を係止位置からロック位置側へ角度θ１だけ回動させて係止状態を解除すると、ロック部材５の先端部が扉２の自由端部側の回動軌跡の範囲内に位置するようになる。この結果、ロック部材５は、扉２が閉位置に位置しているときには、扉２が閉位置から開位置側へ開回動するのを阻止し、扉２が開位置側に回動しているときには、閉位置に回動するのを阻止する。
【００２７】
上記他方の一対の小突起８５，８５は、係止部材８の向きを逆にして軸部６４に嵌合させたときに、係止部材８を正しく軸部６４に嵌合させたときにおける一対の小突起８４，８４とそれぞれ同一位置に位置するように配置されており、小突起８５の先端面には、凹部８６と同一形状、同一寸法を有する凹部８７が形成されている。これにより、係止部材８を軸部６４に対し正逆いずれの向きに嵌合させた場合であってもロック部材５を係止位置に正しく係止することができるようになっている。
【００２８】
上記構成の回転型ロック装置３においては、ロック部材５が係止位置に位置しているときには、扉２を自由に回動させることができるので、段部１ａ，２ａを高速で衝突させることができる。しかし、ロック部材５が係止位置に位置しているときには、ボス部４１と凹部８６（８７）との嵌合により、所定の大きさ以上の力でロック部材５を回動させない限り、ロック部材５をロック位置側へ回動させることができない。したがって、ロック部材５を係止位置に位置させて扉２を閉位置まで急速に回動させて、段部１ａ，２ａを高速で衝突させたとしても、そのときの衝撃によってロック部材５がロック位置側へ回動することがない。勿論、ロック部材５を係止位置より解除位置側に位置させた状態で段部１ａ，２ａを高速で衝突させたとしても、小突起８４（８５）がボス部４１に突き当たることにより、ロック部材５のロック位置側への回動が阻止される。したがって、トイレが不使用状態であるにも拘わらず、扉２がロック装置３によって閉位置にロックされるのを未然に防止することができる。
【００２９】
しかも、ロック部材５を係止位置からロック位置側へ向かって角度θ１だけ回動させて、ボス部４１と凹部８６（８７）との嵌合が解除した状態、つまりロック部材５の係止が解除した状態では、ロック部材５の先端部が扉２の回動軌跡内に入り込むので、扉２を開位置側から閉位置に回動させることができない。したがって、このときにも、トイレが不使用状態であるにも拘わらず、扉２がロック装置３によって閉位置にロックされるのを確実に防止することができる。
【００３０】
図９及び図１０は、この発明に係る回転型ロック装置の第２の実施の形態において用いられる係止部材を示すものである。これらの図に示す係止部材（第２係止部）８′においては、上記の実施の形態の係止部材８における一対の小突起８４，８４に代えて、一対の係止突起８８，８８が形成されている。勿論、上記の実施の形態における小突起８５，８５に代わる一対の係止突起をも形成してもよい。係止突起８８は、ボス部４１と協働して係止機構９′を構成するものであり、係止部材８′を解除位置からロック位置側へ回動させたときにボス部４１に突き当たる係止斜面８８ａと、係止部材８′をロック位置から解除位置側へ回動させたときにボス部４１に突き当たる緩斜面８８ｂ及び両斜面８８ａ，８８ｂが交差する頂部８８ｃを有している。
【００３１】
係止斜面８８ａは、係止部材８′の径方向内側におけるボス部４１の外周面とほぼ同様な曲面によって構成されており、大径リング部８３の外周面から径方向外側へ向うにしたがって傾斜角度が大きくなっている。したがって、係止斜面８８ａがボス部４１に突き当たった状態においては、係止部材８′のロック位置側への回動、ひいてはロック部材５のロック位置側への回動が大きな力で阻止される。よって、係止斜面８８ａがボス部４１に突き当たった状態において、扉２を閉位置まで急速回動させて衝撃を発生させたとしても、その衝撃によって係止突起８８がボス部４１の内側を通過することがない。したがって、衝撃によってロック部材５をロック位置に回動させるといういたずらを防止することができる。
【００３２】
ここで、係止突起８８がボス部４１と協働して係止部材８′のロック位置側への回動を阻止するのは、頂部８８ｃがボス部４１の外周面のうち係止部材８′の径方向において最も内側に位置する部分をロック位置側へ通過するまでである。当該最も内側に位置する部分より解除位置側の外周面が、解除位置側へ向うにしたがって係止部材８の径方向外側へ向うように傾斜しているので、係止斜面８８ａがボス部４１に突き当たってから頂部８８ｃがボス部４１の最も内側の部分に達するまでの間は、係止部材８′を自由に回動し得る状態にすると、係止部材８′がロック位置側から解除位置側へ回動させられて係止斜面８８ａがボス部４１に突き当たった状態に戻されるからである。このような点を踏まえ、図１０に示すように、係止斜面８８ａがボス部４１に突き当たった状態において係止部材８′の中心と頂部８８ｃとを通る線と、係止部材８′及びボス部４１の中心を通る線とのなす角をθ３としたとき、
θ３＞θ２
に設定されている。したがって、係止突起８８とボス部４１とによるロック部材５の解除位置側からロック位置側への回動を阻止する係止状態が解除されると、ロック部材５が扉２と対向するようになる。よって、この場合にも、ロック部材５をロック位置に回動させるといういたずらを防止することができる。
【００３３】
係止部材８′をロック位置から解除位置側へ回動させると、緩斜面８８ｂがボス部４１に突き当たる。緩斜面８８ｂは、その傾斜角度が小さいので、ボス部４１の内側を容易に越えることができる。したがって、ロック部材５を小さい力でロック位置から解除位置へ回動させることができる。
【００３４】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態は、この発明に係る回転型ロック装置３をトイレの枠体１と扉２との間に用いているが、この発明に係るロック装置は他のものの枠体と扉との間に用いてもよい。
また、上記の実施の形態においては、回転型ロック装置３を枠体１に取り付けているが、扉２に取り付けてもよい。その場合には、ロック部材５が枠体１に突き当たることによって扉２の開閉回動が阻止される。
さらに、第１の実施の形態においては、小突起８４（８５）の先端面に凹部８６（８７）を形成しているが、小突起８４（８５）の先端面に円弧面からなる凸部を形成し、ボス部４１の大径リング部８３と対向する箇所に円弧面からなる凹部を形成してもよい
【００３５】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、例えばトイレ等が不使用状態であるにも拘わらず、扉がロック装置によって閉位置にロックされるのを確実に防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係る回転型ロック装置が用いられたトイレの枠体及び扉をトイレの内部から見た要部の正面図である。
【図２】図１のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。
【図３】同トイレの枠体及び扉をトイレの外側から見た正面図である。
【図４】ロック部材を解除位置に回動させた状態で示す図１のＹ−Ｙ線に沿う拡大断面図である。
【図５】枠体を省略して示す図４のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。
【図６】枠体を省略して示す図４のＹ−Ｙ線に沿う断面図である。
【図７】ロック部材が係止機構によって係止された位置に回動したときの状態を示す図６と同様の図である。
【図８】ロック部材が図７に示す位置に位置したときのロック部材と扉との位置関係を示す図１と同様の図である。
【図９】この発明の他の実施の形態を示す図６と同様の断面図である。
【図１０】同実施の形態の図７と同様の断面図である。
【符号の説明】
１枠体
２扉
３回転型ロック装置
４装置本体
５ロック部材
８係止部材（第２係止部）
８′ 係止部材（第２係止部）
９係止機構
９′ 係止機構
４１ボス部（第１係止部）
８６凹部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lock device for locking a toilet and other doors in a closed position, and more particularly to a rotary lock device.
[0002]
[Prior art]
Generally, a toilet has a frame body and a door that is rotatably provided on the frame body, and the door is rotatable between a closed position and an open position. One of the frame and the door is provided with a locking device, and the locking device locks the door in the closed position.
[0003]
The lock device includes, for example, a device main body attached to a frame body, and a lock member that is rotatably provided on the device main body. The lock member can be rotated between a lock position that is substantially horizontal and a release position in which the tip portion is rotated 90 ° or more upward from the lock position, and the door is rotated to the closed position. When the lock member is rotated to the lock position, the front end of the lock member hits the door to be rotated to the open position side. Thereby, the door is maintained in the closed position. On the other hand, when the lock member is rotated to the release position, the lock member is removed from the rotation trajectory range of the door. Therefore, the door can be freely opened and closed (see, for example, Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 6-47547
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the lock device having the above-described configuration, there is a possibility that a mischief of preventing the door from being opened with the door locked is performed. That is, due to the rotational resistance such as frictional resistance between the lock member and the apparatus main body, the lock member is moved as close as possible to the lock position within the range in which the door can be opened and closed, for example, upward from the lock position. Stop at a position away from the release position by about 50 °. Thereafter, the door is rotated at a high speed to the closed position. When the door reaches the closed position, the lock member rotates to the closed position due to the impact and the weight of the lock member at that time. Thereby, the door is locked. Then, since the lock member of the lock device cannot be rotated from the outside of the toilet, the door remains closed and the toilet cannot be used.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made to solve the above-described problem, and is an apparatus that is attached to either a frame body or a door that is rotatably supported by the frame body between a closed position and an open position. A main body and a lock member rotatably supported between the lock position and the release position on the apparatus main body, and when the lock member is located at the lock position, the frame body and the door In the rotary lock device that prevents the door from rotating from the closed position to the open position by being abutted against the other, and is positioned at the release position, the door is allowed to open and close and rotate. A locking mechanism is provided between the device main body and the lock member to lock the lock member between the lock position and the release position so that the lock member cannot rotate with a predetermined amount of force. The locking member When the door is locked by the locking mechanism, the door is allowed to turn.When the door is turned from the position locked by the locking mechanism to the lock position side and the locked state is released, A part of the lock member is located within the range of the rotation trajectory of the door.
In this case, the locking mechanism has first and second locking portions that are non-rotatably provided on the apparatus main body and the lock member, respectively, and one of the first and second locking portions is positioned. It is provided in a fixed manner, the other is provided so as to be elastically displaceable in the radial direction of a circle centered on the rotation center of the lock member, and is engaged with the one locking member in a state of being elastically displaced in the radial direction. Therefore, it is desirable that the lock member be engaged with the apparatus main body.
The first and second locking members are formed with convex portions and concave portions that fit into each other, and the outer surface of the convex portion and the bottom surface of the concave portion are formed by arc surfaces having substantially the same radius of curvature. The center of the surface is disposed on a line that is orthogonal to the rotation axis of the lock member and passes through the convex portion or the central portion of the concave portion in the circumferential direction of a circle centered on the rotation center of the lock member. It is desirable.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to FIGS.
1 to 8 show a first embodiment of the present invention. In this embodiment, the rotary lock device according to the present invention is used in a toilet. As shown in FIGS. 1 to 3, on one side (not shown) of the front wall of the toilet frame 1, one side (not shown) of the door 2 has its axis directed vertically. It is supported via a hinge (not shown) so as to be rotatable in the horizontal direction (the directions of arrows X and Y in FIG. 2). A step portion 1 a is formed on the other side portion of the front wall portion of the frame body 1. The other side, which is the free end of the door 2, has a step 1a Stepped part facing 2a Is formed. When the door 2 rotates in the arrow X direction in FIG. 2 and the stepped portion 2a hits the stepped portion 1a, the door 2 can no longer rotate in the arrow X direction. The position of the door 2 at this time is a closed position. In the closed position, the door 2 is positioned on the same plane as the front wall portion of the frame 1. The door 2 can be rotated from the closed position to an open position that is approximately 90 ° apart in the arrow Y direction.
[0008]
In the vicinity of the step portion 1a on the other side portion of the frame body 1 according to the present invention Rotating type A locking device 3 is provided. As shown in FIGS. 1 to 4, the lock device 3 includes a device main body 4 fixed to the frame body 1, and a lock member 5 supported by the device main body 4 so as to be rotatable about a rotation axis L. have. The lock member 5 can rotate between a lock position and a release position. The lock member 5 is substantially horizontal when it is located at either the lock position or the release position, but when it is located at the lock position, its tip is located within the range of the rotation trajectory of the door 2, When the door 2 tries to rotate from the closed position to the open position, the door 2 hits the door 2. Thereby, the door 2 is maintained in the closed position. Of course, also when the door 2 rotates from the open position to the closed position.
It strikes against the door 2 and prevents the door 2 from rotating to the closed position. On the other hand, when the lock member 5 is positioned at the release position, the entire lock member 5 is out of the range of the turning locus of the door 2. Therefore, the door 2 can be freely opened and closed.
1 to 3 show a state when the lock member 5 is located at the lock position, and FIGS. 4 to 6 show the lock member 5 from the lock position toward the release position in FIG. Clockwise The state when it is rotated by 90 ° is shown.
[0009]
As shown in FIGS. 1-4, the apparatus main body 4 has a pair of half body 4A, 4B. Each of the pair of halves 4A and 4B has a bottomed cylindrical shape with a shallow depth, and has the same outer shape and the same outer dimensions. One half 4A is disposed inside the toilet. The end surface on the opening side is abutted against the inner surface in the vicinity of the step portion 1 a of the front wall portion of the frame body 1. The other half body 4 B is disposed on the outside of the toilet, and the end surface on the opening side is abutted against the outer surface of the front wall portion of the frame body 1. The pair of halves 4A and 4B are arranged with their axes aligned with each other.
[0010]
As shown in FIG. 4, a through hole 1 b is formed at a location facing the half bodies 4 A and 4 B of the front wall portion of the frame body 1. The through hole 1b is formed so that its axis coincides with the axes of the half bodies 4A and 4B and has a smaller diameter. A pair of boss portions (first locking portions) 41 and 41 are formed on the inner surface of the bottom of the half body 4B facing the through hole 1b. The boss 41 has a circular cross section and extends parallel to the rotation axis of the lock member 5. The pair of boss portions 41, 41 are arranged symmetrically with respect to the axis of the half body 4B. A screw hole 41 a is formed in the tip surface of the boss portion 41. A bolt 101 penetrating through the half body 4A is screwed into the screw hole 41a. The pair of halves 4 A and 4 B are pressed and fixed to the frame body 1 by tightening the bolts 101.
[0011]
At the center of the pair of halves 4A and 4B, a shaft body 6 forming a part of the lock member 5 rotates with its axis line coincident with the axis line of the half bodies 4A and 4B (rotation axis L of the lock member 5). It is provided so as to be movable and not movable in the axial direction. The shaft body 6 has a first shaft portion 6A and a second shaft portion 6B. 6 A of 1st shaft parts are comprised from the large diameter part 61 and the small diameter part 62, and the small diameter part 62 has penetrated the center part of the bottom part of the half body 4A so that rotation is possible. On the other hand, the large diameter portion 61 substantially clamps the bottom of the half body 4A in cooperation with a rotation restricting member 7 provided on the small diameter portion 62, which will be described later. Thus, the first shaft portion 6A is provided in the half body 4A so as not to move. The rotation restricting member 7 is prevented from being detached from the small diameter portion 62 by the stopper 102.
[0012]
The second shaft portion 6B has a head portion 63 and a shaft portion 64 having a smaller diameter. The shaft portion 64 penetrates the central portion of the bottom portion of the half body 4B so as to be rotatable. The head 63 cooperates with the indicator plate 103 provided on the shaft 64 to sandwich the bottom of the half 4B, so that the second shaft 6B is immovably provided on the half 4B. . Note that the indicator plate 103 is prevented from being detached from the shaft portion 64 by a stopper 104.
[0013]
Locking holes 62a and 64a (see FIGS. 5 and 6) are formed in the mutually opposing end surfaces of the small diameter portion 62 of the first shaft portion 6A and the shaft portion 64 of the second shaft portion 6B. One end portion and the other end portion of a connecting shaft 6 C forming a part of the shaft body 6 are fitted in the respective locking holes 62 a and 64 a so as not to rotate. Thereby, the first shaft portion 6A and the second shaft portion 6B are connected so as not to be relatively rotatable, and as a result, the entire shaft body 6 is rotated integrally.
[0014]
As shown in FIG. 4, the base end portion of the arm portion 51 of the lock member 5 is fixed to the central portion of the large diameter portion 61 protruding outside from the half body 4 A of the first shaft portion 6 A. The distal end portion of the arm portion 51 is located on the radially outer side from the outer peripheral surface of the half body 4A, and a cushioning material 52 made of relatively hard rubber or the like is provided there. One end surface of the cushioning material 52 faces the inner surface of the frame 1 facing the inside of the toilet with almost no gap. Therefore, as shown in FIG. 2, the lock member is in a state where the door 2 is located at the closed position. 5 Is positioned at the lock position, the cushioning material 52 faces the surface facing the inside of the door 2 (inside the toilet) with almost no gap. Therefore, when the door 2 is to be rotated from the closed position to the open position, the door 2 abuts against the cushioning material 52. Thereby, the door 2 is maintained in the closed position.
[0015]
As shown in FIGS. 4 and 5, the rotation restricting member 7 is non-rotatably fitted to the small diameter portion 62 of the first shaft portion 6A. The rotation restricting member 7 includes a large-diameter semicircular portion 71 and a small-diameter semicircular portion 72 that are integrally formed with each other. Abutting surfaces 71a and 71b are formed on both end surfaces in the circumferential direction of the large-diameter semicircular portion. When the lock member 5 rotates to the release position, the contact surface 71a abuts against the lower surface in FIG. 5 of the protrusion 42 formed on the surface of the half 4A facing the half 4B side. Thereby, the release position of the lock member 5 is regulated. On the other hand, when the lock member 5 rotates to the lock position, the contact surface 71b comes into contact with the upper surface of the protrusion 42 in FIG. Thereby, the lock position of the lock member 5 is regulated. The lock member 5 is maintained at the lock position or the release position by its own weight, in particular, a rotational moment based on the weight of the cushioning material 52.
[0016]
As shown in FIG. 3, a window hole 43 is formed in the bottom of the half body 4B. The window hole 43 is disposed so as to face a part of the instruction plate 103. Therefore, the location where the indicating plate 103 faces the window hole 43 changes as the indicating plate 103 rotates (the locking member 5 rotates). When the lock member 5 is rotated to the lock position, the point where the indicating plate 103 faces the window hole 43 is painted in red or has characters such as “in use”. As a result, it can be seen from the outside of the toilet that the toilet is in use. On the other hand, where the indicating plate 103 faces the window hole 43 when the lock member 5 is rotated to the release position, blue is painted or “empty” characters are written. Thereby, it can be known from the outside of the toilet that the toilet is empty.
[0017]
The shaft portion 64 of the shaft body 6 is provided with a locking member (second locking portion) 8. The locking member 8 and the boss 41 constitute a locking mechanism 9 (see FIG. 7). The boss 41 and the lock member 5 are moved to a predetermined position (hereinafter referred to as a locking position) as follows. It is designed to be locked.
[0018]
That is, the locking member 8 includes a small-diameter ring portion 81 that is non-rotatably fitted to the shaft portion 64, and a pair of connecting arm portions 82 and 82 that extend radially outward from the outer peripheral surface of the small-diameter ring portion 81. And a large-diameter ring portion 83 provided at the distal ends of the pair of connecting arm portions 82, 82. The pair of connecting arm portions 82 and 82 are arranged point-symmetrically about the axis of the shaft portion 64. The large-diameter ring portion 83 is arranged coaxially with the small-diameter ring portion 81, and portions other than the connection portion with the connection arm portion 82 can be elastically deformed in the radial direction. The outer diameter of the large-diameter ring portion 83 is slightly smaller than the distance between the pair of boss portions 41, 41.
[0019]
A pair of small protrusions 84 and 84 and another pair of small protrusions 85 and 85 are formed at locations on the outer peripheral surface of the large-diameter ring portion 83 away from the connecting arm portion 82 in the circumferential direction. The pair of small protrusions 84 and 84 are arranged symmetrically with respect to the axis of the shaft portion 64 (the rotation axis of the lock member 5). The height of the small protrusion 84 is set to be larger than the distance between the outer peripheral surface of the large-diameter ring 83 and the outer peripheral surface of the boss portion 41. Therefore, when the large-diameter ring portion 83 is rotated, the tip portion of one side or the other side of the small protrusion 84 in the circumferential direction of the large-diameter ring portion 83 is the side portion (large) on the inner peripheral surface of the boss portion 41. It strikes against the radial side of the radial ring portion 83;
[0020]
A recess 86 that crosses the small protrusion 84 in the axial direction of the large-diameter ring portion 83 is formed on the tip surface of the small protrusion 84. The wall surface (bottom surface) that defines the recess 86 is formed by an arc surface whose axis is parallel to the axis of the large-diameter ring portion 83 (the rotation axis L of the lock member 5). The radius of curvature is set to be substantially the same as that of the outer peripheral surface. In addition, the center of curvature of the wall surface of the recess 86 passes through the center of the small protrusion 84 in the width direction (circumferential direction of the large-diameter ring portion 83) and is slightly above the axis of the boss portion 41 on a line orthogonal to the axis of the shaft body 6. Arranged outside. Of the wall surfaces defining the recess 86, both side portions in the circumferential direction of the large-diameter ring portion 83 intersect with both side surfaces of the small protrusion 84, but the width of the recess 86 in the circumferential direction of the large-diameter ring portion 83 is increased. You may make it make the both sides of the wall surface of the recessed part 86 cross | intersect with the front end surface of the small protrusion 84 by making it narrower than the width | variety of the front end of the small protrusion 84. FIG.
[0021]
Here, by rotating the lock member 5 (locking member 8) in one direction, one side of the wall surface of the recess 86 and a small protrusion 84 Assume that an intersection 86a with one side face the boss 41. When the lock member 5 is further rotated in one direction in this state, the intersecting portion 86 a slides on the outer peripheral surface of the boss portion 41. At this time, until the intersecting portion 86a reaches the central portion of the boss portion 41 in the circumferential direction of the large-diameter ring portion 83 (the location closest to the large-diameter ring portion 83 in the outer peripheral surface of the boss portion 41). 41 is inclined so as to approach the large-diameter ring portion 83 as it goes in the rotation direction of the lock member 5, the portion where the small protrusion 83 of the large-diameter ring portion 83 is formed and the vicinity thereof are the boss portion. 41 is elastically deformed so as to be recessed inward in the radial direction as the intersecting portion 86a slides. Therefore, the locking member 5 is rotated against the elasticity of the large-diameter ring portion 83 from when the intersecting portion 86 a hits the boss portion 41 until it reaches the center portion of the boss portion 41.
[0022]
When the intersecting portion 86a is disengaged from the center of the boss portion 41 toward the rotation direction of the lock member 5, the outer peripheral surface of the boss portion 41 moves away from the large-diameter ring portion 83 radially outward as the lock member 5 moves in the rotation direction. Therefore, the intersecting portion 86 a slides on the outer peripheral surface of the boss portion 41 by the elastic force of the large-diameter ring portion 83. And the side part inside the boss | hub part 41 fits into the recessed part 86. FIG. In this state, the wall surface of the recess 86 is pressed against the boss portion 41 by the elastic force of the large-diameter ring portion 83, so the large-diameter ring portion 83 rotates unless a rotational force of a predetermined size or more is applied. There is nothing to do. Therefore, the large-diameter ring portion 83 (locking member 8) is locked by the boss portion 41 so as not to rotate, and as a result, the lock member 5 is locked non-rotatably by the half body 4B (hereinafter, the lock at this time). The position of the member 5 is referred to as a locking position).
[0023]
In order to release the locked state of the lock member 5, the lock member 5 may be rotated in the reverse direction, for example. In this case, until the intersecting portion 86a reaches the central portion of the boss portion 41, the lock member 5 is rotated with a movable torque of a predetermined size or more against the elastic force of the large-diameter ring portion 83. . When the intersecting portion 86a passes through the central portion of the boss portion 41 with the rotation of the lock member 5, the intersecting portion 86a is separated from the central portion on the outer peripheral surface of the boss portion 41 by the elastic force of the large diameter ring portion 83. The boss portion 41 escapes from the recess 86. Thereby, the locked state by the boss | hub part 41 of the lock member 5 is cancelled | released.
[0024]
When the lock member 5 is rotated in the other direction and the boss 41 is fitted into the recess 86, the intersection 86b between the other side surface of the small protrusion 84 and the wall surface of the recess 86 abuts the boss 41. Otherwise, the boss 41 can be fitted into the recess 86 in the same manner as when the lock member 5 is rotated in one direction. The same applies to the case where the lock member 5 is rotated in one direction to cause the boss 41 to escape from the recess 86.
[0025]
When the boss portion 41 is fitted in the recess 86 (when the lock member 5 is positioned at the locking position), as shown in FIG. 8, the front end of the lock member 5 is positioned at the closed position. Although it is very close to the free end, it is located slightly away from the door 2 toward the release position. Accordingly, when the lock member 5 is located at the locking position, the door 2 is not prevented from opening / closing and turning, and the door 2 is allowed to freely open and close.
[0026]
As shown in FIG. 6, a line that is orthogonal to the rotation axis L of the lock member 5 and passes through the central portion in the width direction of the recess 86, and is orthogonal to the rotation axis L of the lock member 5 and intersects 86 a ( 86b), the angle formed by the line passing through 86b) is θ1, and, as shown in FIG. 8, at the free end of the door 2 that is orthogonal to the rotation axis L of the lock member 5 and is located at the closed position of the lock member 5. A line that passes through the closest point (hereinafter referred to as an approach point) and a rotation axis L of the lock member 5 and an approach point when the lock member 5 is rotated from the release position side to the lock position side. If the angle formed by the line passing through the place where the rotation trajectory of the door intersects the free end of the door 2 is θ2,
θ1> θ2
Is set to Here, the angle θ 1 is a rotation angle of the lock member 5 until the locked state is released from the locked position where the boss 41 is fitted in the recess 86. Therefore, when the locking member 5 is rotated from the locking position to the locking position by the angle θ1 to release the locking state, the distal end portion of the locking member 5 is within the range of the rotation locus on the free end side of the door 2. Come to be located. As a result, when the door 2 is located at the closed position, the lock member 5 prevents the door 2 from rotating from the closed position to the open position, and the door 2 is rotated toward the open position. When it is, it is prevented from rotating to the closed position.
[0027]
The other pair of small projections 85, 85 is a pair when the locking member 8 is correctly fitted to the shaft portion 64 when the locking member 8 is fitted in the shaft portion 64 with the orientation of the locking member 8 reversed. The small protrusions 84 are disposed at the same position as the small protrusions 84, and a concave portion 87 having the same shape and the same dimensions as the concave portion 86 is formed on the tip surface of the small protrusion 85. As a result, the locking member 5 can be correctly locked at the locking position even when the locking member 8 is fitted to the shaft portion 64 in either the forward or reverse direction.
[0028]
In the rotary lock device 3 having the above-described configuration, when the lock member 5 is located at the locking position, the door 2 can be freely rotated, so that the stepped portions 1a and 2a can collide at high speed. it can. However, when the lock member 5 is located at the locking position, the lock member 5 is engaged unless the lock member 5 is rotated with a force of a predetermined magnitude or more due to the fitting between the boss portion 41 and the recess 86 (87). 5 cannot be rotated to the lock position side. Therefore, even if the lock member 5 is positioned at the locking position and the door 2 is rapidly rotated to the closed position and the stepped portions 1a and 2a collide at high speed, the lock member 5 is locked by the impact at that time. It does not rotate to the position side. Of course, even if the stepped portions 1a and 2a are collided at a high speed with the lock member 5 positioned on the release position side from the locking position, the small protrusion 84 (85) hits the boss portion 41. 5 is prevented from rotating toward the lock position. Therefore, it is possible to prevent the door 2 from being locked in the closed position by the lock device 3 even though the toilet is not in use.
[0029]
Moreover, the lock member 5 is rotated from the lock position toward the lock position by an angle θ1, and the engagement between the boss 41 and the recess 86 (87) is released, that is, the lock member 5 is locked. In the released state, the distal end portion of the lock member 5 enters the rotation trajectory of the door 2, so that the door 2 cannot be rotated from the open position side to the closed position. Therefore, even at this time, it is possible to reliably prevent the door 2 from being locked in the closed position by the lock device 3 even though the toilet is not in use.
[0030]
9 and 10 show a locking member used in the second embodiment of the rotary lock device according to the present invention. In the locking member (second locking portion) 8 ′ shown in these drawings, a pair of locking protrusions 88, 88 are used instead of the pair of small protrusions 84, 84 in the locking member 8 of the above embodiment. Is formed. Of course, a pair of locking projections may be formed in place of the small projections 85 in the above embodiment. The locking projection 88 constitutes the locking mechanism 9 'in cooperation with the boss portion 41, and abuts against the boss portion 41 when the locking member 8' is rotated from the release position to the lock position side. The engaging slope 88a has a gentle slope 88b that abuts against the boss 41 when the locking member 8 'is rotated from the lock position to the release position, and a top 88c where both slopes 88a and 88b intersect.
[0031]
The locking slope 88a is formed by a curved surface that is substantially the same as the outer peripheral surface of the boss portion 41 on the radially inner side of the locking member 8 ', and is inclined from the outer peripheral surface of the large-diameter ring portion 83 toward the radially outer side. The angle is getting bigger. Therefore, in a state in which the locking slope 88a hits the boss portion 41, the rotation of the locking member 8 'toward the lock position, and hence the rotation of the lock member 5 toward the lock position is prevented with a large force. . Therefore, even when the door 2 is rapidly rotated to the closed position and an impact is generated in a state where the locking slope 88a hits the boss 41, the locking projection 88 passes through the inside of the boss 41 due to the impact. There is nothing to do. Therefore, the mischief that the lock member 5 is rotated to the lock position by an impact can be prevented.
[0032]
Here, the locking protrusion 88 cooperates with the boss portion 41 to prevent the locking member 8 ′ from rotating to the lock position side because the top portion 88 c is the locking member 8 on the outer peripheral surface of the boss portion 41. This is until the portion located on the innermost side in the radial direction of ′ passes to the lock position side. Since the outer peripheral surface on the release position side from the innermost portion is inclined so as to go radially outward of the locking member 8 toward the release position side, the locking slope 88a is formed on the boss portion 41. If the locking member 8 'can be freely rotated until the top portion 88c reaches the innermost part of the boss portion 41 after the contact, the locking member 8' moves from the lock position side to the release position side. This is because the locking inclined surface 88a is returned to the state where it hits the boss portion 41. In consideration of such points, as shown in FIG. 10, the line passing through the center of the locking member 8 ′ and the top portion 88 c in the state where the locking slope 88 a hits the boss 41, the locking member 8 ′ and the boss When the angle formed by the line passing through the center of the portion 41 is θ3,
θ3> θ2
Is set to Accordingly, when the locking state that prevents the locking member 5 from rotating from the unlocked position side to the locked position side by the locking projection 88 and the boss portion 41 is released, the lock member 5 faces the door 2. Become. Therefore, also in this case, it is possible to prevent the mischief of turning the lock member 5 to the lock position.
[0033]
When the locking member 8 ′ is rotated from the lock position to the release position, the gentle slope 88 b hits the boss portion 41. Since the gentle slope 88b has a small inclination angle, the inside of the boss portion 41 can be easily crossed. Therefore, the lock member 5 can be rotated from the lock position to the release position with a small force.
[0034]
In addition, this invention is not limited to said embodiment, It can change suitably.
For example, in the above embodiment, the rotary lock device 3 according to the present invention is used between the toilet frame 1 and the door 2, but the lock device according to the present invention is the other frame and door. You may use between.
In the above embodiment, the rotary lock device 3 is attached to the frame 1, but may be attached to the door 2. In that case, when the lock member 5 abuts against the frame body 1, the opening and closing of the door 2 is prevented.
Furthermore, in the first embodiment, the concave portion 86 (87) is formed on the tip surface of the small protrusion 84 (85), but the convex portion made of an arc surface is formed on the tip surface of the small projection 84 (85). A concave portion formed of an arc surface may be formed at a location facing the large-diameter ring portion 83 of the boss portion 41.
[0035]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, there is an effect that the door can be reliably prevented from being locked in the closed position by the lock device even though the toilet is not in use, for example. It is done.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a main part of a toilet frame and a door in which a rotary lock device according to the present invention is used as viewed from the inside of the toilet.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line XX in FIG.
FIG. 3 is a front view of the toilet frame and door viewed from the outside of the toilet.
4 is an enlarged cross-sectional view taken along the line YY of FIG. 1 in a state in which the lock member is rotated to the release position.
5 is a cross-sectional view taken along line XX in FIG. 4 with the frame omitted.
6 is a cross-sectional view taken along line YY of FIG. 4 with the frame body omitted.
7 is a view similar to FIG. 6 showing a state when the lock member is rotated to the position locked by the locking mechanism. FIG.
8 is a view similar to FIG. 1 showing the positional relationship between the lock member and the door when the lock member is located at the position shown in FIG. 7;
FIG. 9 is a cross-sectional view similar to FIG. 6, showing another embodiment of the present invention.
10 is a cross-sectional view similar to FIG. 7 of the same embodiment. FIG.
[Explanation of symbols]
1 frame
2 doors
3 Rotary locking device
4 Device body
5 Lock member
8 Locking member (second locking part)
8 'Locking member (second locking part)
9 Locking mechanism
9 'Locking mechanism
41 Boss part (first locking part)
86 recess

Claims

An apparatus main body attached to one of a frame and a door supported by the frame so as to be rotatable between a closed position and an open position, and the apparatus main body is rotated between a lock position and a release position. A locking member supported so as to be pivotable about a movement axis, and when the locking member is positioned at the locking position, the locking member abuts against one of the frame and the door, thereby In a rotary lock device that prevents rotation from the closed position to the open position side and allows the door to open and close when it is in the release position,
Between the device main body and the lock member, the lock member is non-rotatably locked to the device main body with a predetermined amount of force at a locking position between the lock position and the release position. A locking mechanism is provided, and when the locking member is locked at the locking position by the locking mechanism, the door is allowed to rotate and is rotated from the locking position to the locking position side. When the locking state by the locking mechanism is released and a part of the locking member always comes into contact with the other of the frame body and the door, the door is closed from the open position side. Positioned so as to prevent rotation to a position, and the locking mechanism has first and second locking portions that are provided in a non-rotatable manner on the apparatus main body and the lock member, respectively. A rotary locking device characterized by the above.

One is provided with a fixed position of the first and second locking portions above SL and the other elastically displaceably arranged in the radial direction of a circle centered on the rotation axis of the locking member, the other of the locking When the portion is elastically deformed in the radial direction, the locking member is locked to the device main body at the locking position, and the locking member is moved from the locking position to the locking position. The locking state of the lock member with respect to the main body is released by rotating to the lock position side and releasing the engagement state of the one and other locking portions. The rotary locking device as described.

The first and second engaging portions are formed with convex portions and concave portions that fit into each other, and the outer surface of the convex portion and the bottom surface of the concave portion are formed by arc surfaces having substantially the same radius of curvature. The center of curvature of the surface is arranged on a line that is perpendicular to the center of the rotation axis of the lock member and passes through the central part in the width direction of the convex part or the concave part, and the convex part fits into the concave part, The lock member is locked to the apparatus main body at the lock position, and the lock member rotates from the lock position to the lock position side so that the convex portion escapes from the concave portion. 3. The rotary lock device according to claim 2, wherein the locked state of the main body is released .