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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、架空されている活線状態の電線を非破壊検査する電線検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
架空されている活線状態の電線を、その使用を中断することなく、電線の外部から非破壊検査できる、電線検査装置として、例えば、実開平3−11314号公報、特公平4−39622号公報、および特公平7−36656号公報などが知られている。これらの電線検査装置は、電線の内部における応力腐食などによる断線の有無、もしくは錆の発生の有無のいずれか一方のみを検知するための単一の検査目的のコイル形センサを、どちらか1つ備えている。これらの電線検査装置は、架空されている活線状態の電線にその外部から取り付けるとともに、電線の長手方向に沿って移動させつつ非破壊検査を行なう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、架空されている活線状態の電線を、その外部から非破壊検査することにより、電線の内部における応力腐食などによる断線の有無、および錆の発生の有無を、迅速かつ円滑に、また電線を構成している素線ごとに検知して、電線全体の断線事故などを未然に防ぐことが要求されつつある。ところが、前述した電線検査装置による非破壊検査では、それらのうちの1つの電線検査装置による1回の検査につき、電線の内部における断線している箇所、もしくは錆が発生している箇所のどちらか一方しか検知できない。このため、異なる検査目的のコイル形センサを有する電線検査装置を、順次使い分けて検査作業をする必要がある。
【0004】
また、前述した特公平7−36656号公報の発明の電線検査装置は、電線検査装置がその進行方向の前方にある電線の表面上の障害物と接触したときには、検査作業を一時中断し、一旦電線から電線検査装置を取り外してその障害物を除け、再び電線に電線検査装置を装着した後、検査作業を開始するという作業を行なわなければならないおそれがある。
【0005】
よって、本発明が解決しようとする課題は、架空されている活線状態の電線に容易に装着できて、電線の断線の有無および錆の発生の有無を、同時に検知できる電線検査装置を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明に係る電線検査装置は、架空されている活線状態の電線にその外側から装着するとともに、前記電線の長手方向に沿って移動させつつ前記電線を非破壊検査により検査する電線検査装置であって、前記電線をその周方向に沿って囲むように前記電線に対して着脱可能に装着される複数の開閉可能な分割本体部を有し、各分割本体部はスプリングにより閉じる方向に付勢され、かつ前記電線に装着された際に、筒形をなす検査装置本体と、前記各分割本体部にその内周面に露出して取り付けられて、前記検査装置本体が前記電線に装着された際に、前記電線をその周方向に沿って囲むように配置されて、前記電線の断線の有無を検知する断線検知装置と、この断線検知装置とは前記電線の長手方向に位置をずらして、前記各分割本体部にその内周面に露出して取り付けられるとともに、前記検査装置本体が前記電線に装着された際に、前記電線をその周方向に沿って囲むように配置されて、前記電線の錆の有無を検知する錆検知装置とを具備し、前記検査装置本体の進行方向前側に位置する各分割本体部の端部にはそれぞれ障害物除き部材を設け、各障害物除き部材には対向する障害物除き部材がV字型の空間を形成するテーパ状面を設けて、この端部が前記電線上の障害物と接触したときに、前記テーパ状面により、前記各分割本体部を前記スプリングの閉じ力に抗して前記検査装置本体を開かせる力を前記各分割本体部に与えて、前記障害物の通過を許すように構成してなることを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明を実施するにあたり、前記断線検知装置が、前記電線の径方向に移動可能であって、前記電線の表面に当接する複数の検知素子と、前記各分割本体部において前記各検知素子を前記電線に向けて押圧する弾性体製の検知素子付勢体とを有している構成とするとよい。
【0009】
さらに、本発明を実施するにあたり、前記各分割本体部の接合縁部に、これら接合縁部が互いに合わさったときに、互いに引き付け合う磁石を取り付けた構成とするとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る電線検査装置1を、図1〜図5に基づいて説明する。
【0011】
本発明の電線検査装置1は、架空されている活線状態の電線2にその外部から着脱可能に装着する検査装置本体3、この検査装置本体3に取り付けられて、電線2の断線の有無を検知する断線検知装置4、および同じく検査装置本体3に取り付けられて、電線2の錆の発生の有無を検知する錆検知装置5などを備えている。
【0012】
検査装置本体3は、図1、図2、および図5に示すように、その内径が電線2の直径よりも僅かに大きく設定されている略円筒形に形成されているとともに、複数、例えば、一対のヒンジ部材9,10を有している。これらのヒンジ部材9,10以外の筒状部分は、図4に示すように、検査装置本体3が装着される電線2の径方向に沿って互いに2つに分割可能な、したがって半割り円筒形の第1分割本体部3aと、第2分割本体部3bとから構成されている。
【0013】
第1分割本体部3aと、第2分割本体部3bとは、図1に示すように、互いに2箇所の分割面6で接合されて略円筒形をなす。第1分割本体部3aの外周面上には、第1ヒンジ部材9が一体に設けられ、第2分割本体部3bの外周面上にも、第2ヒンジ部材10が一体に設けられている。これら両ヒンジ部材9,10は、本体開閉支点用の枢軸8によって、互いに回動可能に連結されている。また、第1ヒンジ部材9には、第1本体開閉用リンク部材11の一端が枢着され、この第1本体開閉用リンク部材11の他端は本体開閉駆動軸12に枢軸12aを介して枢着されている。同様に、第2ヒンジ部材10には、第2本体開閉用リンク部材13の一端が枢着され、この第2本体開閉用リンク部材13の他端は本体開閉駆動軸12に枢軸12aを介して枢着されている。これらの部材を備える本体開閉機構は、図示しないが両リンク部材11,12を閉じ方向に付勢するスプリングを有している。
【0014】
本体開閉駆動軸12を、図1中矢印Xで示すように、検査装置本体3の径方向に沿って検査装置本体3から遠ざける向きに動かすと、本体開閉支点用枢軸8を回動中心として、分割面6が互いに離れるように検査装置本体3は、図1中破線矢印Xaで示す向きに回動して、第1分割本体部3aと第2分割本体部3bとに2分割するように開く。これとは逆に、本体開閉駆動軸12を、図1中矢印Yで示すように、検査装置本体3の径方向に沿って検査装置本体3に近づける向きに動かすと、本体開閉支点用枢軸8を回動中心として、かつ離れている分割面6が互いに接合するように、開いている第1分割本体部3aと第2分割本体部3bとは、図1中破線矢印Yaで示す向きに回動して閉じ、ともに接合して略円筒形状の検査装置本体3をなす。なお、第1分割本体部3aと第2分割本体部3bとが合体した閉じ状態は、本体開閉機構が有する図示しないスプリングの力で保持されるようになっている。
【0015】
検査装置本体3の電線の長手方向に沿った両端部には、図2および図5に示すように、電線2の非破壊検査の作業中に、電線検査装置1が電線2上のスリーブや水抜きなどの障害物14と接触しても、電線2の非破壊検査の作業を続行することができるようにするための第1障害物回避手段としての障害物除き部材15が設けられている。この障害物除き部材15は、検査装置本体3が有している2箇所の分割面6うち、本体開閉支点用枢軸8が設けられている側とは反対側に、その分割面6に連続して設けられている。詳しく説明すると、障害物除き部材15は、図5に示すように、前記分割面6に対して段差を設けることなく、連続して斜めに張り出されている。そして、前記分割面6の両側に位置している障害物除き部材15同士は、電線の長手方向に沿ったそれらの先端から、分割面16に向かって互いの間隔が狭くなるように、相対向して形成されている。したがって、本実施形態においては、対向している障害物除き部材15の対向する面同士でV字形をなすように、それぞれの障害物除き部材15は傾斜が形成されたテーパ状面15aを有している。
【0016】
電線検査装置1がその進行方向の前方にある電線2上の障害物14と接触するのに先だって、障害物14が障害物除き部材15同士が形成するV字形の空間に進入するように、地上からの遠隔操作などにより、電線検査装置1の姿勢を調整する。その後、電線検査装置1を電線2の長手方向に沿って前進させる。障害物14は、これに対向する障害物除き部材15のテーパ状面15aに沿って分割面6に誘導される。この過程で、障害物14と障害物除き部材15とが互いに押し合うことによって、少なくとも一方の分割面6は開く力を受けるので、前記スプリングの閉じ力に抗して開かれる。これによって、第1分割本体部3aおよび第2分割本体部3bのそれぞれの分割面6が開かれて、これら分割面6同士の間を障害物14が通過する。障害物14が両分割面6間を通過すると、互いに離れている第1分割本体部3aと第2分割本体部3bとは、本体開閉駆動軸12の前記スプリングによって押圧されて再び合体するように閉じる。よって、障害物除き部材15を有している電線検査装置1は、電線2上にある障害物14を通過して電線2の非破壊検査の作業を連続して行なうことができる。
【0017】
また、検査装置本体3の内周面17には、図2および図5に示すように、電線2の長手方向に沿った検査装置本体3の両端に設けられているそれぞれの開口部18の付近に、第2障害物回避手段としてのテーパ面19が形成されている。これらのテーパ面19は、検査装置本体3の内側に格納される電線2との間隔が、検査装置本体3の中間部分から、2つの開口部18のそれぞれに向かうにしたがって、次第に広がるように形成されている。
【0018】
このようなテーパ面19が形成されている開口部18を有する検査装置本体3によれば、電線2上の障害物14が、電線2の直径と検査装置本体3の内径との間隔以下の大きさの場合、電線検査装置1の進行方向の前方側の開口部18から検査装置本体3の内部に、障害物14を、容易に、かつ円滑に取り込むことができる。それとともに、検査装置本体3の内部に取り込んだ障害物14を、前記間隔に通過させて電線検査装置1の進行方向の後方側の開口部18から検査装置本体3の外部に、障害物14を容易に、かつ円滑に導き出すことができる。また、この場合、前述したように障害物除き部材15間による障害物回避動作とは異なり、電線検査装置1の姿勢を調整する必要はない。
【0019】
第1分割本体部3aおよび第2分割本体部3bのそれぞれの、前述した障害物除き部材15が設けられている側の分割面6を有する接合縁部7には、互いに引力を及ぼし合う吸着手段としてのピン形の磁石20が取り付けられている。第1分割本体部3aに取り付けられている磁石20aは、分割面6から凹まされて取り付けられている。また、第2分割本体部3bに取り付けられている磁石20bは、磁石20aが分割面6から凹んでいる深さだけ、分割面6から突出して取り付けられている。それとともに、磁石20aおよび磁石20bは、互いに対向する位置に取り付けられている。
【0020】
前述のように両分割面6のそれぞれに磁石20aおよび磁石20bを取り付けることによって、第1分割本体部3aと第2分割本体部3bとが合体しているときには、磁石20aおよび磁石20bの吸着により、第1分割本体部3aおよび第2分割本体部3bの合体(閉じ)状態を積極的に保持できる。また、このとき、磁石20aの取り付け穴に磁石20bが嵌合するので、電線検査装置1の電線2への装着を確実に行なうことができるとともに、第1分割本体部3aと第2分割本体部3bとを、互いに電線2の長手方向にずれることなく、正確に位置合わせをして合体させることができる。ひいては、後述する断線検知装置4および錆検知装置5による電線2の非破壊検査の作業を、円滑に、かつ高い精度で行なうことができる。
【0021】
なお、検査装置本体3および磁石20を除く検査装置本体3の各構成部品は、後述する断線検知装置4および錆検知装置5の検知精度を低下させないように、非磁性材料で作られることが好ましい。また、磁石20は、断線検知装置4および錆検知装置5のそれぞれと互いに干渉し合わない位置に取り付けられることが好ましい。そのために、本実施形態においては、開口部18の端部付近に取り付けている。
【0022】
断線検知装置4は、図1〜図5に示すように、検査装置本体3の両端部に設けられている2つの開口部18のうちの、一方の開口部18の付近に、検査装置本体3の周方向に沿って、かつ検査装置本体3の径方向に沿って分割可能に取り付けられている。この断線検知装置4は、図4および図5に示すように、電線2の表面と互いに当接し合う検知素子21を遇数個、例えば、12個有している。これらの検知素子21には、例えば、電線2に流れる電流が作る磁界の変化を、ホール効果により検知することによって、電線2の内部の断線を検知するホール素子を用いることが好ましい。
【0023】
それとともに、この断線検知装置4は、図4および図5中実線矢印で示すように、検査装置本体3の中心から放射方向に沿って摺動可能な検知素子支持体22を12個有している。これら12個の検知素子支持体22は、6個ずつに分けられて、第1分割本体部3aおよび第2分割本体部3bのそれぞれに分配されて、それらの周方向に沿って互いに略等間隔に取り付けられている。これら12個の検知素子支持体22のそれぞれは、検査装置本体3の外周面7と内周面17と貫通して設けられている12の支持体移動孔26の内部に、外れ止めを施されて、1つずつ保持されている。これによって、12個の検知素子支持体22のそれぞれは、内周面17を通って、検査装置本体3の径方向に沿って、検査装置本体3の内部から突没するように自在に動くことができる。第1分割本体部3aおよび第2分割本体部3bに略等間隔に配置された各断線検知素子21および各検知素子支持体22は、電線2をその直径を含む径方向から2つ一組みで挟み込むように対向して取り付けられている。
【0024】
これら12個の検知素子支持体22のそれぞれに、12個の検知素子21がそれぞれ1つずつ一体に取り付けられる。このとき、図2に示すように、12個の検知素子21のそれぞれの検知側端面21aが、12個の検知素子支持体22それぞれの電線2と対向する側の端面から露出するように12個の検知素子支持体22のそれぞれに、12個の検知素子21をそれぞれ1つずつ一体に取り付ける。12個の検知素子支持体22のそれぞれの外周側の、検査装置本体3の長手方向に沿った中央部には、12個の検知素子21のそれぞれを、図示しない外部電気回路および同じく図示しない制御回路などに接続するための、接続ケーブル格納溝25が、検査装置本体3の周方向に沿って設けられている。
【0025】
また、これらの検知素子支持体22のそれぞれは、図4に示すように、第1分割本体部3aおよび第2分割本体部3bのそれぞれに、それらの周方向に沿って取り付けられている、検知素子付勢体としての半円弧形の弾性部材23と互いに係合し合っている。これら2つの弾性部材23は、第1分割本体部3aおよび第2分割本体部3bのそれぞれの内部で、分割面6の内側に止め金具27によって、それぞれの両端を固定している。検知素子支持体22のそれぞれは、図2および図5に示すように、検査装置本体3の長手方向に沿ったそれらの外周側両端部に、弾性部材23を係合させるための弾性部材係合溝24を検査装置本体3の周方向に沿って有している。これらの弾性部材係合溝24に、検査装置本体の径方向外側から弾性部材を係合させることによって、12個の検知素子支持体22のそれぞれは、検査装置本体3の径方向に沿って、その内側に向けて常時押圧されている。また、12個の検知素子支持体22のそれぞれは、検査装置本体3の長手方向に沿ったそれらの内周側両端部に、支持体テーパ面28を有している。これらの支持体テーパ面28は、検知素子支持体22の検査装置本体3の長手方向に沿った中間部分から、両端部に向かうにしたがって、電線2との間隔が広がるように形成されている。
【0026】
このような構成および形状の検知素子支持体22によれば、前述した検査装置本体3が有する、テーパ面19が形成されている開口部18がその内部に取り込める程度の大きさの障害物14であれば、検知素子支持体22は、電線2の表面と当接しつつ障害物14を乗り越えることができる。なお、検知素子自体22と電線2との間に発生する互いに押し合う力は、前記本体開閉機構のスプリングによる2つの分割面6を合体させようとする力および磁石20同士の吸引力を上回ることがないので、検査装置本体3が不用意に分割してしまうおそれは殆どない。
【0027】
以上説明した電線検知装置4においては、12個の検知素子21を、電線2の周方向に沿って互いに略等間隔に、かつ電線2の径方向に沿って互いに対向させて配置している。また、電線2の表面上の凹凸に拘わらずに、電線2の非破壊検査中は、検知素子21はその検知側端面21aを電線2の表面に当接させていることができる。よって、電線2の周方向に沿って、その全周のわたって、電線2の内部における素線ごとの断線の有無を高い精度で検知することができる。
【0028】
この検出は、例えば、以下のようにして行われる。
【0029】
活線状態では、電線としての絶縁電線2の導体中に電流が流れるため、絶縁電線2の外周に商用周波数で変動する磁界が発生する。絶縁電線2の導体中に断線がある場合、絶縁電線2の外周に発生する磁界が、健全な場合と比較して変化する。この磁界の変化を検出することによって、絶縁電線2の導体に発生した断線を検出する。
【0030】
(第1実施例)
断線検知素子としてホール素子21を採用した場合の、電線2をなす素線の断線の検出性試験を説明する。この第1実施例においては、前記断線を検出するために、ホール素子21を1個使用する。
【0031】
電線2をなす素線の断線の検出性試験には、断線状態を模擬した絶縁電線サンプルに、30Ap−p(60Hz)の電流を通電した。ホール素子21を絶縁電線サンプルの周方向に90°ピッチで回転させて検出電圧を測定した結果を表1に示す。表1に示すようにホール素子21による検出電圧は絶縁電線2の断線部近傍(表1の0°)で小さくなり、それ以外の位置では、検出電圧が大きくなる傾向が認められた。よって、素線の断線を検出できる。絶縁電線2の周方向の検出電圧の最大値―最小値を変動値として表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
(第2実施例)
前述の第1実施例の電線2の断線の検出試験から、断線本数が多くなることによって、検出電圧の変動値が大きくなる傾向が認められる。素線の断線をより明確に判断するために、この変動値をさらに大きくして検出する。すなわち、ホール素子21による素線の断線の検出感度を向上させる。そのために、前述の本実施形態のように配置した12個のホール素子21のうち、電線2の直径方向において互いに対向しているホール素子21同士を組み合わせる。そのような一対のホール素子21を、絶縁電線2の周方向に沿って、順次選択することによって、絶縁電線2をその全周にわたって検査する。それらの各組みのホール素子21が互いに独立に検出する変動値の差を抽出する差動方式を用いる。この差動方式による、差動電圧を用いた検出性の試験結果を図6に示す。
【0034】
図6に示すように、健全なサンプルでは、差動電圧は小さく、いずれの角度でも電圧変化は小さい。1本断線のサンプルでは、健全な場合に比べ、差動電圧は大きくなっていることが分かる。断線が2本以上の場合には、電圧の変動が顕著に現れ、健全な場合と比較して断線を明確に判断できる。
【0035】
本実施形態によれば、電線2の全周にわたって略等間隔に配置した12個のホール素子21を全て同時に作動させることができる。このため、第2実施例のように、電線2の周方向に沿った所定の検査角度ごとの検査結果を1度に収集して、解析することができる。よって、差動電圧の変動をより明確に検出することができる。
【0036】
錆検知装置5は、図2に示すように、検査装置本体3の周方向に沿って、かつ検査装置本体3の径方向に沿って開閉可能に、検査装置本体3が有する2つの開口部18のうちの、断線検知装置4が取り付けられていない側の開口部18の付近に、固定されて一体に取り付けられている。この錆検知装置5は、検査装置本体3の径方向に沿った断面がコ字形をしているとともに、半割りのリング形に形成されているコア部29およびこのコア部29に巻回される錆検出コイル30などから構成されている。この錆検知装置5は、その内径が検査装置本体3の内径と同じ大きさ形成されている。この錆検知装置5には、自己誘導方式を採用した渦電流探傷法を用いることが好ましい。この渦電流探傷法は、電線2の外表面に渦電流を発生させ、この渦電流によって生じた磁束を、錆検知装置としての渦電流探傷センサ(もしくはECTセンサ)5が有する錆検出コイル30によって検出する方法である。また、コア部29は、永久磁石、例えば、フェライト磁石で作ることが好ましい。
【0037】
これにより、電線2の非破壊検査の作業中は、検査装置本体3が一体に合体している状態においては、電線2の表面上の凹凸に拘わらずに、電線2をその周方向に沿って全周にわたって、電線2と非接触状態で、電線2の素線ごとの錆の発生の有無を高い精度で検知することができる。
【0038】
以上説明した本実施形態の電線検査装置1によれば、これが備える検査装置本体3を電線2に、その外部から容易に、かつ殆どずれることなく装着することができる。それとともに、電線2の長手方向に沿って電線検査装置1を移動させつつ電線2の内部における断線の有無および錆の発生の有無を、非破壊検査によって、ともに迅速かつ円滑に、また高い精度で検知することができる。
【0039】
次に、本実施形態の電線検査装置1を用いた、電線2の内部における素線の断線の有無および錆の発生の有無を、非破壊検査によって検知する作業の一例について、その概略を説明する。
【0040】
検査作業に先だって、架空されている活線状態の電線2に電線検査装置1を装着する。まず、例えば、地上において作業員などの人手によって、本体開閉駆動軸12を検査装置本体3から引き離す向きに動かす。これによって、検査装置本体3を、第1分割本体部3aと、第2分割本体部3bとに分割する。この分割状態を保持しつつ、図示しない竿などを用いて電線検査装置1全体を目的の電線2の上方に配置する。このとき、検査装置本体3は自分自身の重量が、本体開閉駆動軸12が前述の分割状態を閉じようとする力に勝っているので、前述の分割状態は保持されたままである。次に、分割した状態の第1分割本体部3aと第2分割本体部3bとの間に電線2が収まるように、電線検査装置1を目的の電線2にその上方から降ろす。電線検査装置1が電線2と当接し、その降下が押し止められると、本体開閉駆動軸12の検査装置本体3の分割を閉じようとする力および磁石20aと磁石20bとの吸引力の両方の作用によって、第1分割本体部3aと第2分割本体部3bとは、互いに合体して一体になる。これで架空されている活線状態の電線2への電線検査装置1の装着は完了する。
【0041】
次に、電線2の内部の非破壊検査を開始する。まず、断線検知装置4および錆検知装置5を、例えば、地上から遠隔操作することによって作動させる。断線検知装置4および錆検知装置5の作動状態を、これらに接続されている図示しないメータおよびモニタなどを用いて、検査するとともに、正常な作動状態で安定するように調整する。断線検知装置4および錆検知装置5がともに正常な作動状態で安定した後、電線検査装置1が備えている図示しない自走用駆動装置を、地上から遠隔操作することによって始動させる。この後、地上の作業員が、電線検査装置1の動きを目視により監視するとともに、メータおよびモニタなどを用いて電気的かつ機械的に監視しつつ、電線検査装置1の移動速度を、地上から遠隔操作することにより、随時、任意の非破壊検査に適した速度に設定する。この後、所望する検査データが得られるまで、地上から遠隔操作することにより、電線2の長手方向に沿って、電線検査装置1を往復移動させて検査データを収集する。このデータを収集している間の電線検査装置1およびその各構成部分の動作、および作用などは、既述したので、ここではその説明を省略する。
【0042】
断線検知装置4および錆検知装置5により、電線2の所定の検査区間を検査して所望するデータを収集し終わった後、地上から遠隔操作することにより、自走用駆動装置の作動を停止させる。その後、同様に地上から遠隔操作することにより、断線検知装置4および錆検知装置5の作動を停止させる。この後、地上から作業員が竿などを用いて本体開閉駆動軸12を引っ掛けて、電線検査装置1を上方に吊り上げる。これによって、本体開閉駆動軸12は検査装置本体3を分割する向きに動き、検査装置本体3は第1分割本体部3aと第2分割本体部3bとに分割する。その分割状態を保持したまま、電線検査装置1をさらに上方に吊上げることによって、電線2から分割状態の第1分割本体部3aと第2分割本体部3bとを取り外す。以上で、本実施形態の電線検査装置1を用いた、非破壊検査による電線2の内部の検査作業は終了とする。収集したデータを解析することによって、電線2の内部における断線の有無および錆の発生の有無を素線ごとに検討することができる。
【0043】
なお、本発明は前記一実施形態には制約されない。例えば、電線検査装置1の移動する向きが、電線2の長手方向に沿って、予め一つの向きに決まっている場合には、障害物除き部材15および開口部18のテーパ面19は、検査装置本体3に、その進行方向の前方の側にだけ設けておけばよい。また、断線検知装置4および錆検知装置5のそれぞれに用いられる検知方法は、それらを同時に併用した場合に、互いに干渉し合うことなく、かつそれぞれが電線2の素線ごとに高い精度で検知結果を得られるものであれば、前述のホール効果および渦電流を利用する方法でなくてもよい。また、第1および第2の前記障害物回避手段は、断線検知装置4および錆検知装置5のうちの少なくとも一方を備えた電線検査装置1にも適用できるのは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
本発明に係る電線検査装置によれば、電線の径方向に沿って開閉可能な筒形の検査装置本体を備えているので、この検査装置本体を開閉することにより、架空されている電線に容易に装着できる。そして、この検査装置本体を構成する各分割本体部のそれぞれに、断線検知装置および錆検知装置を分配して取り付け、検査装置本体を電線に取り付けたときに、断線検知装置および錆検知装置がいずれも電線の全周にわたって配置されるようにしたので、電線の軸方向に本検査装置本体を移動させることによって、電線の断線の有無および錆の発生の有無を、電線の全周にわたってその外部から非破壊検査により、同時に検知することができる。しかも、電線上の障害物を乗り越えるために、スプリングにより閉じる方向に付勢された各分割本体部を障害物との接触によってスプリングによる閉じ力に抗して開かせるテーパ状面が設けられた障害物除き部材を各分割本体部の端部に設けたので、電線検査装置がその進行方向の前方にある電線上の障害物に接触するのに先だって、障害物除き部材のテーパ状面が形成するV字型空間に障害物を侵入させ、障害物と障害物除き部材とが互いに押し合うことでスプリングによる閉じ力に抗して各本体分割部を開いてそれらの間に障害物を通過させることができるため、この電線検査装置は、電線上の障害物を容易に乗り越えて、電線の長手方向に沿って移動しつつ電線の非破壊検査を継続することができる。
【0045】
また、検査装置本体の内周面から突没自在に摺動可能である複数の検知素子を、それぞれ検知素子付勢体によって電線の求心方向に弾性的に押し付けるようにした電線検査装置によれば、電線の非破壊検査中においては、複数の検知素子のそれぞれを、電線の撓み具合、あるいはその表面の凹凸などに追従させて、電線の表面に接触させることができる。これによって、この断線検知装置を有する電線検査装置は、電線の断線の有無を高い精度で検知できる。
【0047】
また、検査装置本体を構成する各本体分割部の接合縁部に磁石を取り付けた電線検査装置によれば、検査装置本体の各本体分割部を閉じた状態に確実に保持できるので、非破壊検査中において、不用意に各本体分割部が開くことがなくなり、非破壊検査の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電線検査装置を示す正面図。
【図2】図1の電線検査装置を、図1中A−A線に沿って示す断面図。
【図3】図1の電線検査装置を、図2中B−B線に沿って示す断面図。
【図4】図1の電線検査装置を、図2中C−C線に沿って示す断面図。
【図5】図1の電線検査装置を、図1中Z方向から見て示す図。
【図6】図1の電線検査装置による断線検知の測定結果を示す図。
【符号の説明】
1…電線検査装置
2…電線
3…検査装置本体
3a…第1分割本体部(分割本体部)
3b…第2分割本体部(分割本体部)
4…断線検知装置
5…渦電流探傷センサ、ECTセンサ(錆検知装置)
7…接合縁部
14…障害物
17…内周面
19…テーパ状面
20,20a,20b…磁石
21…ホール素子(検知素子)
23…検知素子付勢体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electric wire inspection apparatus that performs non-destructive inspection of a live wire in an imaginary state, for example.
[0002]
[Prior art]
For example, Japanese Utility Model Publication No. 3-11314 and Japanese Patent Publication No. 4-39622 can be used as an electric wire inspection apparatus capable of performing non-destructive inspection from the outside of an electric wire without interrupting the use of a live electric wire in an imaginary state. And Japanese Patent Publication No. 7-36656 are known. These electric wire inspection devices include either one single coil-type sensor for inspection purposes for detecting only the presence or absence of disconnection due to stress corrosion inside the electric wire or the occurrence of rust. I have. These electric wire inspection devices are attached to an imaginary live electric wire from the outside and perform nondestructive inspection while moving along the longitudinal direction of the electric wire.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, non-destructive inspection of live electric wires that have been installed over the air from the outside makes it possible to quickly and smoothly check for the presence or absence of disconnection due to stress corrosion inside the wires and the occurrence of rust. It is being demanded to detect for each of the strands constituting the wire to prevent a disconnection accident of the entire electric wire. However, in the non-destructive inspection by the electric wire inspection device described above, either one of the broken wire inside the electric wire or the portion where rust is generated per one inspection by one of the electric wire inspection devices. Only one can be detected. For this reason, it is necessary to carry out the inspection work by sequentially using electric wire inspection apparatuses having coil-type sensors for different inspection purposes.
[0004]
In addition, the wire inspection device according to the invention of the above-mentioned Japanese Patent Publication No. 7-36656 temporarily suspends the inspection work when the wire inspection device contacts an obstacle on the front surface of the wire in the traveling direction. There is a possibility that an operation of removing the electric wire inspection device from the electric wire to remove the obstacle, attaching the electric wire inspection device to the electric wire again, and starting the inspection work may be performed.
[0005]
Therefore, the problem to be solved by the present invention is to obtain an electric wire inspection apparatus that can be easily attached to an aerial live wire and can simultaneously detect the presence or absence of wire breakage and the occurrence of rust. It is in.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, an electric wire inspection apparatus according to the present invention is attached to an aerial live electric wire from the outside, and is moved along the longitudinal direction of the electric wire while the electric wire is not destructed. a wire inspection apparatus for inspecting the inspection, the electric wire removably a plurality of openable split body portion which is attached to the wire so as to surround along the circumferential direction, each of the divided main body Is energized in a closing direction by a spring and is attached to the electric wire , and has a cylindrical inspection device main body, and is attached to each of the divided main body portions so as to be exposed on the inner peripheral surface thereof. When the main body is attached to the electric wire, it is arranged so as to surround the electric wire along its circumferential direction, and a disconnection detecting device for detecting the presence or absence of the disconnection of the electric wire, No position in the longitudinal direction In addition, it is attached to each of the divided main body parts so as to be exposed on the inner peripheral surface thereof, and when the inspection apparatus main body is attached to the electric wire, it is arranged so as to surround the electric wire along its circumferential direction. A rust detecting device for detecting the presence or absence of rust of the electric wire, and provided with an obstacle removing member at each end of each divided main body located on the front side in the traveling direction of the inspection device main body, and removing each obstacle The member is provided with a tapered surface that forms a V-shaped space with the obstacle-excluding member facing the member, and when the end portion comes into contact with the obstacle on the electric wire , each of the divided portions is formed by the tapered surface. The main body is configured to allow each of the divided main bodies to pass through the obstacle by giving a force to open the inspection apparatus main body against the closing force of the spring. is there.
[0007]
Further, in carrying out the present invention, the disconnection detection device is movable in the radial direction of the electric wire, and a plurality of detection elements that come into contact with the surface of the electric wire, and each detection element in each divided main body portion It is good to set it as the structure which has the detection element biasing body made from an elastic body which presses toward the said electric wire.
[0009]
Furthermore , when implementing this invention, it is good to set it as the structure which attached the magnet which attracts | sucks each other to the joining edge part of each said division | segmentation main-body part when these joining edge parts mutually match | combined.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the electric
[0011]
The electric
[0012]
As shown in FIGS. 1, 2, and 5, the
[0013]
As shown in FIG. 1, the 1st division | segmentation main-
[0014]
When the main body opening / closing drive shaft 12 is moved in the direction away from the inspection apparatus
[0015]
As shown in FIGS. 2 and 5, at both ends of the inspection apparatus
[0016]
Before the electric
[0017]
Further, on the inner
[0018]
According to the inspection apparatus
[0019]
Adsorption means that exerts an attractive force on the joining
[0020]
As described above, by attaching the
[0021]
In addition, it is preferable that each component of the inspection apparatus
[0022]
As shown in FIGS. 1 to 5, the
[0023]
At the same time, the
[0024]
Each of the twelve
[0025]
Further, as shown in FIG. 4, each of these sensing element supports 22 is attached to each of the first divided
[0026]
According to the detection
[0027]
In the electric
[0028]
This detection is performed as follows, for example.
[0029]
In a live line state, since a current flows in the conductor of the
[0030]
(First embodiment)
A description will be given of a wire breakage detectability test of the
[0031]
In the detectability test of the breakage of the wire forming the
[0032]
[Table 1]
[0033]
(Second embodiment)
From the above-described disconnection detection test of the
[0034]
As shown in FIG. 6, in the healthy sample, the differential voltage is small, and the voltage change is small at any angle. It can be seen that the differential voltage is larger in the single broken sample than in the healthy case. When the number of disconnections is two or more, voltage fluctuations remarkably appear and the disconnection can be clearly determined as compared with a healthy case.
[0035]
According to this embodiment, it is possible to simultaneously operate all the twelve
[0036]
As shown in FIG. 2, the
[0037]
Thereby, during the operation of the non-destructive inspection of the
[0038]
According to the electric
[0039]
Next, an outline of an example of an operation for detecting the presence or absence of a broken wire inside the
[0040]
Prior to the inspection work, the electric
[0041]
Next, the nondestructive inspection inside the
[0042]
After the
[0043]
The present invention is not limited to the one embodiment. For example, when the moving direction of the electric
[0044]
【The invention's effect】
The electric wire inspection apparatus according to the present invention includes a cylindrical inspection apparatus main body that can be opened and closed along the radial direction of the electric wire. Can be attached to. Then, the disconnection detection device and the rust detection device are distributed and attached to each of the divided main body portions constituting the inspection device main body, and when the inspection device main body is attached to the electric wire, the disconnection detection device and the rust detection device are either Since the inspection device itself is moved in the axial direction of the electric wire, the presence or absence of rupture of the electric wire and the occurrence of rust can be checked from the outside over the entire circumference of the electric wire. Can be detected simultaneously by non-destructive inspection. Moreover, in order to get over the obstacle on the electric wire, the obstacle provided with a tapered surface that opens each divided body portion biased in the closing direction by the spring against the closing force by the spring by contact with the obstacle. since things except member provided on an end portion of each divided main body, the wire inspection apparatus I'm above for contacting the obstacle on the wire in front of the traveling direction, the tapered surface of the obstacle except member The obstacle is invaded into the V-shaped space formed by the obstacle, and the obstacle and the obstacle removing member are pressed against each other, so that the main body divided portions are opened against the closing force by the spring, and the obstacle is placed between them. Since it can be passed, this wire inspection device can easily get over obstacles on the wire and continue non-destructive inspection of the wire while moving along the longitudinal direction of the wire.
[0045]
In addition, according to the wire inspection apparatus, a plurality of detection elements that can slide freely from the inner peripheral surface of the inspection apparatus main body are elastically pressed in the centripetal direction of the electric wires by the detection element biasing bodies, respectively. During the non-destructive inspection of the electric wire, each of the plurality of detection elements can be brought into contact with the surface of the electric wire by following the bending state of the electric wire or the unevenness of the surface thereof. Thereby, the electric wire inspection apparatus which has this disconnection detection apparatus can detect the presence or absence of the disconnection of an electric wire with high precision.
[0047]
In addition, according to the wire inspection device in which the magnet is attached to the joining edge portion of each main body dividing portion constituting the inspection device main body, each main body divided portion of the inspection device main body can be securely held in the closed state, so that the nondestructive inspection is performed. In the middle, the main body dividing portions are not opened carelessly, and the reliability of the nondestructive inspection can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an electric wire inspection apparatus according to an embodiment of the present invention.
2 is a cross-sectional view showing the wire inspection apparatus of FIG. 1 along the line AA in FIG. 1;
3 is a cross-sectional view showing the wire inspection apparatus of FIG. 1 along the line BB in FIG. 2;
4 is a cross-sectional view showing the wire inspection apparatus of FIG. 1 along the line CC in FIG. 2;
5 is a diagram showing the wire inspection apparatus of FIG. 1 as viewed from the Z direction in FIG.
6 is a diagram showing a measurement result of disconnection detection by the electric wire inspection apparatus of FIG. 1;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
3b ... second divided main body (divided main body)
4 ...
7 ... Joining
23 ... Sensing element biasing body
Claims (3)
前記電線をその周方向に沿って囲むように前記電線に対して着脱可能に装着される複数の開閉可能な分割本体部を有し、各分割本体部はスプリングにより閉じる方向に付勢され、かつ前記電線に装着された際に、筒形をなす検査装置本体と、
前記各分割本体部にその内周面に露出して取り付けられて、前記検査装置本体が前記電線に装着された際に、前記電線をその周方向に沿って囲むように配置されて、前記電線の断線の有無を検知する断線検知装置と、
この断線検知装置とは前記電線の長手方向に位置をずらして、前記各分割本体部にその内周面に露出して取り付けられるとともに、前記検査装置本体が前記電線に装着された際に、前記電線をその周方向に沿って囲むように配置されて、前記電線の錆の有無を検知する錆検知装置とを具備し、
前記検査装置本体の進行方向前側に位置する各分割本体部の端部にはそれぞれ障害物除き部材を設け、各障害物除き部材には対向する障害物除き部材がV字型の空間を形成するテーパ状面を設けて、この端部が前記電線上の障害物と接触したときに、前記テーパ状面により、前記各分割本体部を前記スプリングの閉じ力に抗して前記検査装置本体を開かせる力を前記各分割本体部に与えて、前記障害物の通過を許すように構成してなることを特徴とする電線検査装置。An electric wire inspection device that inspects the electric wire by non-destructive inspection while being mounted along the longitudinal direction of the electric wire while being attached to the imaginary live electric wire from the outside,
A plurality of openable and closable divided main body portions that are detachably attached to the electric wires so as to surround the electric wires along a circumferential direction thereof, and each divided main body portion is biased in a closing direction by a spring; and When mounted on the electric wire, a cylindrical inspection device body,
It is attached to each of the divided main body portions so as to be exposed on the inner peripheral surface thereof, and when the inspection apparatus main body is attached to the electric wire, the electric wire is arranged so as to surround the electric wire along a circumferential direction thereof. A disconnection detection device for detecting the presence or absence of disconnection,
The disconnection detection device is shifted in the longitudinal direction of the electric wire, and is attached to each divided main body portion so as to be exposed on the inner peripheral surface thereof, and when the inspection device main body is attached to the electric wire, It is arranged so as to surround the electric wire along its circumferential direction, and comprises a rust detection device that detects the presence or absence of rust of the electric wire,
An obstacle removing member is provided at an end of each divided body portion located on the front side in the traveling direction of the inspection apparatus body, and the obstacle removing member that faces the obstacle forming member forms a V-shaped space. A tapered surface is provided, and when the end portion comes into contact with an obstacle on the electric wire, the inspection device main body is opened against the closing force of the spring by the tapered surface. The electric wire inspection apparatus is configured to apply a force to the divided main body portions to allow the obstacle to pass therethrough.
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