JP4169888B2

JP4169888B2 - Medical heat exchange bag and manufacturing method thereof

Info

Publication number: JP4169888B2
Application number: JP30137499A
Authority: JP
Inventors: 勝美五十右; 澄夫大原
Original assignee: Nikkiso Co Ltd
Current assignee: Nikkiso Co Ltd
Priority date: 1999-10-22
Filing date: 1999-10-22
Publication date: 2008-10-22
Anticipated expiration: 2019-10-22
Also published as: JP2001120658A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液濾過透析等において血液中より取り除かれた水分を補うための補液の加温等に使用される医療用熱交換バッグに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般的な医療用熱交換バッグは、２枚のＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）シートを重ねて、部分的に加熱して圧着することにより袋状の液体流路が形成されたもので、ヒータ等の外部熱源を有する熱交換装置に装着されることにより、ＰＶＣシートを介して液体流路内の補液（補充液）の熱交換を行うものである。
【０００３】
従来の医療用熱交換バッグは、図３に示すように、２枚のＰＶＣシートの所定部位を高周波溶着（圧着）させることにより、補液をバッグ内に供給するための供給口１０１と、患者側に続く回路に接続されるべき吐出口１０２と、これら供給口１０１と吐出口１０２とを屈曲させつつ連通した液体流路１０３とを形成されたものであった。尚、圧着部を図中斜線で示した。
かかる液体流路１０３を屈曲させて形成したのは、医療用熱交換バッグ１００における液体流路１０３を長くして、補液が流れる時間を長くすることにより、熱交換装置の外部熱源からの加温効果を高めるためである。
【０００４】
尚、圧着時にチューブ１０６を供給口１０１及び吐出口１０２にそれぞれ固定しており、このように形成した後、滅菌バッグに入れられた状態で、例えばＥＯＧ（ｅｔｈｙｌｅｎｅｏｘｉｄｅｇａｓ）滅菌や蒸気滅菌等することによって、滅菌済みの医療用熱交換バッグ１００が製造される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この医療用熱交換バッグ１００にあっては、使用時、液体流路１０３の屈曲部Ｙ、特に当該屈曲部Ｙにおける内側部（同図（ｂ）で示すｂ部）に過大な負荷がかかり破袋してしまうおそれがあるため、常に監視する必要があった。
【０００６】
即ち、例えば屈曲部Ｙの３点ａ部、ｂ部、及びｃ部（いずれも液体流路１０３を形成する圧着部）にかかる負荷について考察すると、同図矢印で示すような補液の流れによる内圧Ｐ、ａ部とｂ部との間の液体流路１０３の断面積Ａ１、ｃ部とｂ部との間の液体流路１０３の断面積Ａ２により、ａ部及びｃ部にはそれぞれＰ・Ａ１、Ｐ・Ａ２の力が付与されるのに対し、ｂ部にはＰ・Ａ１＋Ｐ・Ａ２の力が付与され、相対的にｂ部に過大な負荷がかかっていることになる。
【０００７】
上記説明では便宜上３点の比較において考察したが、実際にはｂ部には屈曲部Ｙの他の部位（屈曲部Ｙが成す外周Ｒ部上の点ｄ、ｅ、ｆ、ｇ…）とで成す断面積からも力を受けており、これらの総和がｂ部にかかることになる。従って、絶対的にも明らかにｂ部には過大な負荷がかかっており、破袋が生じやすくなっていることが分かる。
【０００８】
このような過大な負荷によって破袋が生じると、補液が医療用熱交換バッグ１００外に漏れて、十分な補液の供給ができなくなったり、医療用熱交換バッグ１００を保持する熱交換装置のヒータ等外部熱源の故障の原因となったりする等の不都合を生じてしまうという問題があった。
【０００９】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、医療用熱交換バッグにおける屈曲部の内側にかかる負荷を軽減することにより、液体流路中を液体が流れる際の内圧で破袋し、液体が外部に漏れるのを防止することができる医療用熱交換バッグ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の発明は、液体を取り込む供給口と、該供給口から取り込まれた液体を吐出する吐出口と、前記供給口と吐出口とを屈曲しつつ連通する液体流路とを備えた医療用熱交換バッグにおいて、前記液体流路の屈曲部に、当該液体流路内に流れる液体を屈曲部の形状に沿って分流させるための分流部位が形成されるとともに、当該液体流路は、対面させた複数のシートの所定部位を圧着させることにより形成されるものであって、前記分流部位の圧着力を他の圧着部の圧着力より弱く形成したものであることを特徴とする。
【００１１】
かかる構成によれば、屈曲部にかかる力の一因子（パラメータ）である液体流路における液体の流れる方向に対する断面積を小さくすることができる。また、かかる構成によれば、液体の流れによる内圧が増大等しても、液体流路を形成する部位が剥離する前に分流部位が剥離する。
請求項２記載の発明は、前記分流部位の圧着後の厚さを他の圧着部の圧着後の厚さより厚く形成することにより、前記分流部位の圧着力を他の圧着部の圧着力より弱く形成したことを特徴とする。
【００１２】
請求項３記載の発明は、前記分流部位が、前記屈曲部における液体流路を略二等分することを特徴とする。
かかる構成によれば、屈曲部を流れる液体は、分流部位により二つに分流して流れることとなる。
【００１３】
請求項４記載の発明は、前記分流部位の先端が他の部位より液体の流れる方向に対する断面積が大きいことを特徴とする。
かかる構成によれば、分流部位先端の液体の流れる方向に対する断面積を大きくし、この部位への過大な内圧の集中を緩和する。
【００１６】
請求項５記載の発明は、対面させた複数のシートの所定部位を圧着させることにより、前記供給口、吐出口、及び液体流路を形成する医療用熱交換バッグの製造方法において、前記シートの圧着時に、前記分流部位を形成することを特徴とする。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る医療用熱交換バッグは、ヒータ等の外部熱源を有する熱交換装置に装着されることにより、ＰＶＣシートを介して液体流路内の補液（補充液）の熱交換を行うものであり、図１及び図２に示すように、対面する２枚のＰＶＣシート４、４′の所定部位を圧着して形成された供給口１、吐出口２、液体流路３、及び分流部位５を有するものである。
【００１８】
即ち、シート４、４′の非圧着部分（斜線なしの部位）が図示の如く供給口１及び吐出口２を屈曲しつつ連通して形成され、その内部を補液を流すための液体流路３としたものである。尚、分流部位５以外の圧着部を符号７で示している。
【００１９】
尚、ＰＶＣシート４、４′の表裏面は予め粗いものとし、２枚のＰＶＣシート４、４′が膠着して、供給口１、吐出口２、及び液体流路３が閉じた状態とならないよう構成するのが好ましい。また、ＰＶＣシート４、４′の代わりに他の樹脂製シートを用いてもよく、この場合においても表裏面を予め粗い面のものとするのが好ましい。
【００２０】
かかる構成により、供給口１に固定されたチューブ６から供給された補液は、屈曲した液体流路３を流れる間に熱交換装置（不図示）にて加温され、吐出口２に固定されたチューブ６から吐出される。そして、吐出された補液は、ＨＤＦ（血液透析濾過）やＨＦ（血液濾過）治療等の患者の体内に補充液として取り込まれる。
【００２１】
ここで、本実施形態における医療用熱交換バッグ１０には、その屈曲部Ｘに、液体流路３内に流れる液体を２方向に分流させるための分流部位５が形成されている。この分流部位５は、圧着部７の形成時に圧着された部位であり、ａ部とｂ部を結ぶ線分の略中央位置に形成された先端部５ａと、ｃ部とｂ部とを結ぶ線分の略中央位置に形成された先端部５ｂと、これら先端部５ａ、５ｂを結び屈曲部Ｘの形状に沿って形成された胴部５ｃとから構成される。即ち、分流部位５は、屈曲部Ｘにおける液体流路３を略二等分している。
【００２２】
以下、分流部位５によりｂ部にかかる負荷を考察するため、例えば先端部５ａの略中心のａ’部、先端部５ｂの略中心のｃ’部、及びｂ部に作用する力を比較する。液体流路３中を流れる液体の内圧をＰ、ｂ部及びａ’部を結ぶ線分が成す断面積をＡ３、ｃ’部及びｂ部を結ぶ線分が成す断面積をＡ４とすると、ａ’部に付与される力はＰ・Ａ３、ｃ’部に付与される力はＰ・Ａ４であるのに対し、ｂ部に付与される力は、Ｐ・Ａ３＋Ｐ・Ａ４＝Ｐ（Ａ３＋Ａ４）となる。
【００２３】
また、分流部位５がない場合のｂ部に付与される力は、ａ部及びｂ部を結ぶ線分が成す断面積をＡ３’、ｃ部及びｂ部を結ぶ線分が成す断面積をＡ４’とすると、Ｐ・Ａ３’＋Ｐ・Ａ４’＝Ｐ（Ａ３’＋Ａ４’）となるため、分流部位５の存在により、断面積Ａ３とＡ３’との差及び断面積Ａ４とＡ４’との差分だけｂ部にかかる負荷が小さくなっている。
【００２４】
以上の考察は、３部位のみをもって比較した便宜上の説明であるが、実際にはｂ部には屈曲部Ｘの他の部位（屈曲部Ｘが成す外周Ｒ部上の点ｄ、ｅ、ｆ、ｇ…とｂ部とを結ぶ直線が分流部位５と交わる部位）とで成す断面積から力を受けており、これらの総和がｂ部にかかることになっているが、いずれにしても分流部位５により負荷のパラメータである各断面積が減少しているため、分流部位５がない場合に比べ付与される力の総和も小さくなっている。
【００２５】
また、分流部位５の先端部５ａ、５ｂは、胴部５ｃより液体の流れる方向に対して断面積が大きく上面視円状に形成されている。即ち、ＰＶＣシート４、４’の引き剥がし力となる負荷は、分流部位５（融着部）の周囲の線に付与されるので、先端部５ａ、５ｂの面積を大きくすることにより分流部位５の周囲長を大きくし、引き剥がし力に十分耐え得るようにしている。
また、胴部５ｃを先端部５ａ、５ｂより細く（液体の流れる方向に対して断面積を小さく）形成することにより、液体の流路幅を確保して熱交換面積を確保するとともに、上記引き剥がし力に十分耐え得るよう構成している。
【００２６】
２枚のＰＶＣシート４、４′の圧着は、図２に示すように、上型８及び下型９が衝合した際に、これらの間で高周波を生じさせることにより行われる。即ち、所謂高周波溶着によってＰＶＣシート４、４′の所定部位を溶融しつつ圧着し、圧着部７及び分流部位５を形成する。ここで高周波溶着とは、ＰＶＣ材料等の絶縁物に高周波電磁界を加えることにより、その中に誘電体損失を生じさせて発熱させ、溶融した絶縁物どおしを接着する方法をいい、一般に１０〜４０ＭHz程度の高周波電磁界が使用されている。
【００２７】
上型８は、ＰＶＣシート４、４’における圧着部７と分流部位５とに対応する部位に下型９に向かって突出した突出部８ａ、８ｂを有しており、この突出部８ａ、８ｂがＰＶＣシート４、４’を介して下型９に衝合する。ここで、突出部８ａの方が突出部８ｂよりｔだけ多く突出しているため、衝合力が相違し、圧着部７の方が分流部位５より肉厚が薄くなっている。
【００２８】
いいかえれば、分流部位５の圧着力は、圧着部７の圧着力より弱く形成されており、液体流路３に液体が流れる際、屈曲部Ｘに過大な内圧がかかっても圧着部７より先に分流部位５が剥離するので、液体が医療用熱交換バッグ１０から漏れるのを防止できる。尚、分流部位５に作用させる高周波を圧着部７に作用させる高周波より弱くする（発熱量を減少させて溶着度を低下させる）ことにより、分流部位５の圧着力を、圧着部７の圧着力より弱くするようにしてもよい。
【００２９】
上記医療用熱交換バッグ１０によれば、液体流路３における屈曲部Ｘの特にｂ部位にかかる負荷を低減することができるため、液体流路３中を流れる液体による内圧で破袋するのを有効に防止することができる。また、上型８と下型９との１回の衝合による圧着で、圧着部７と分流部位５とを同時に形成できるので、分流部位５を形成するための工程を増やすことが不要である。
【００３０】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば分流部位５を屈曲部Ｘの形状に沿って複数形成してもよい。また、分流部位５は、先端部５ａ、５ｂを有さないものとしてもよく、屈曲部Ｘにおける液体流路３中央部以外の任意の位置に形成してもよい。そして、製造方法においては、製造工程数の維持を図るため、本実施形態の如く、圧着部７と同時に分流部位５を形成するのが好ましいが、圧着部７を形成した後、別途分流部位５を形成してもよい。
また、本実施形態の医療用熱交換バッグは、対面する２枚のシートを圧着させたものであるが、例えばブロー成形や射出成形によるガス注入成形で一体成形したものとしてもよい。一方、２枚のシートを圧着する場合においても、高周波溶着の他、超音波溶着、ヒータによる加熱溶着、溶剤による溶着等、他の接着方法としてもよい。更に、分流部位は、所定箇所をスポット溶着（圧着）により形成されるものとしてもよい。
【００３１】
尚、医療用熱交換バッグ５の全体形状、液体流路３の形状、供給口１や吐出口２を形成する位置等は一例であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることはいうまでもない。
【００３２】
【実施例】
表１は、実施例及び比較例の所定条件下で破袋するまでの時間を示す表である。以下、この表に示す実験値に基づき、本発明を実施例により更に具体的に説明する。実施例は本発明を例示的に示すものであり、本発明を制限するものではない。
【００３３】
【表１】

【００３４】
実施例として用いられる医療用熱交換バッグは、液体流路内コーナー（屈曲部内側円形の端面）から１０ｍｍの部位に形成されたＲ１５ｍｍ、幅２．５ｍｍ、先端Ｒが３．５ｍｍの分流部位を有するものとする。
【００３５】
実施例１
上記分流部位を有し、蒸気滅菌していないものの液体流路中に１[Kg/cm²]のエアー圧をかけたところ、破裂するまでの時間がサンプル１は３８分９秒、サンプル２は５６分４０秒、サンプル３は４５分３４秒、サンプル４は４７分４３秒、サンプル５は４８分３０秒であった。
【００３６】
実施例２
上記分流部位を有し、１回蒸気滅菌したものの液体流路中に１[Kg/cm²]のエアー圧をかけたところ、破裂するまでの時間がサンプル１は３３分２５秒、サンプル２は４３分１１秒、サンプル３は５１分５０秒、サンプル４は４３分８秒、サンプル５は４３分５３秒であった。
【００３７】
実施例３
上記分流部位を有し、２回蒸気滅菌したものの液体流路中に１[Kg/cm²]のエアー圧をかけたところ、破裂するまでの時間がサンプル１は４３分２２秒、サンプル２は３７分４８秒、サンプル３は４６分４７秒、サンプル４は３８分５９秒、サンプル５は４７分３０秒であった。
【００３８】
実施例４
上記分流部位を有し、３回蒸気滅菌したものの液体流路中に１[Kg/cm²]のエアー圧をかけたところ、破裂するまでの時間がサンプル１は４０分５２秒、サンプル２は３９分４６秒、サンプル３は４３分８秒、サンプル４は３６分３０秒、サンプル５は３９分００秒であった。
【００３９】
これに対し、分流部位を有さない比較例（比較例１（未蒸気滅菌）、比較例２（１回蒸気滅菌）、比較例３（２回蒸気滅菌）、比較例４（３回蒸気滅菌）は、いずれも実施例と同様、液体流路中に１[Kg/cm²]のエア圧をかけたもの）は、いずれのサンプルのものも実施例より明らかに破裂時間が短い。従って、実施例のものは、蒸気滅菌の有無、回数に拘わらず、比較例のものよりも耐圧強度が向上していることが分かる。
【００４０】
【発明の効果】
本発明によれば、医療用熱交換バッグにおける屈曲部の内側にかかる負荷を軽減することにより、液体流路中を液体が流れる際の内圧で破袋し、液体が外部に漏れるのを防止することができる。
また、請求項５記載の発明によれば、製造工程を増やすことなく分流部位を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）本発明に係る医療用熱交換バッグを示す中央縦断面図、（ｂ）（ａ）中のＸ部に付与される負荷を説明するための説明図
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線で断面した医療用熱交換バッグ、及びその圧着のために使用した上型、下型を示す断面図
【図３】（ａ）従来の医療用熱交換バッグを示す中央縦断面図、（ｂ）（ａ）中のＹ部に付与される負荷を説明するための説明図
【符号の説明】
１、１０１…供給口
２、１０２…吐出口
３、１０３…液体流路
４、４’…ＰＶＣシート
５…分流部位
５ａ、５ｂ…先端部
５ｃ…胴部
６、１０６…チューブ
７…圧着部
８…上型
９…下型
１０、１００…医療用熱交換バッグ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a medical heat exchange bag used for warming a replacement fluid for supplementing water removed from blood in blood filtration dialysis or the like.
[0002]
[Prior art]
A general medical heat exchange bag is a bag-like liquid flow path formed by stacking two PVC (polyvinyl chloride) sheets and partially heating and crimping them. By mounting on a heat exchange device having an external heat source, heat exchange of the replacement liquid (replenishment liquid) in the liquid flow path is performed via the PVC sheet.
[0003]
As shown in FIG. 3, the conventional medical heat exchange bag includes a supply port 101 for supplying a replacement fluid into the bag by high-frequency welding (crimping) predetermined portions of two PVC sheets, and a patient side. The discharge port 102 to be connected to the circuit following the above and the liquid flow path 103 communicating with the supply port 101 and the discharge port 102 while being bent are formed. In addition, the crimping | compression-bonding part was shown with the oblique line in the figure.
The liquid flow path 103 is formed by bending the liquid flow path 103 in the medical heat exchange bag 100 to increase the time during which the replacement fluid flows, so that heating from the external heat source of the heat exchange device is performed. This is to increase the effect.
[0004]
The tube 106 is fixed to the supply port 101 and the discharge port 102 at the time of crimping. After forming the tube 106, the tube 106 is put in a sterilization bag and, for example, EOG (ethylene gas) sterilization or steam sterilization is performed. Thus, the sterilized medical heat exchange bag 100 is manufactured.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this medical heat exchange bag 100, during use, an excessive load is applied to the bent portion Y of the liquid flow path 103, particularly the inner portion of the bent portion Y (b portion shown in FIG. 5B). Since there is a risk of smashing the bag, it was necessary to constantly monitor it.
[0006]
That is, for example, considering the load applied to the three points a, b, and c of the bent portion Y (all of the crimping portions forming the liquid flow path 103), the internal pressure due to the flow of the replacement fluid as shown by the arrows in FIG. P, A1 and c parts have a cross-sectional area A1 of the liquid flow path 103 between the a part and the b part, and a cross-sectional area A2 of the liquid flow path 103 between the c part and the b part. The force P · A2 is applied to the portion b, and the force P · A1 + P · A2 is applied to the portion b, so that an excessive load is applied to the portion b.
[0007]
In the above description, for the sake of convenience, it was considered in comparison of three points. However, in actuality, the b portion includes other portions of the bent portion Y (points d, e, f, g... On the outer periphery R portion formed by the bent portion Y). The force is also received from the cross-sectional area formed, and the sum of these is applied to the part b. Therefore, it can be clearly understood that an excessive load is clearly applied to the portion b, and bag breakage is likely to occur.
[0008]
When a bag breakage occurs due to such an excessive load, the replacement fluid leaks out of the medical heat exchange bag 100, and sufficient replacement fluid cannot be supplied, or the heater of the heat exchange device that holds the medical heat exchange bag 100. There has been a problem that it causes inconveniences such as failure of the external heat source.
[0009]
The present invention has been made in view of such circumstances, and by reducing the load on the inside of the bent portion of the medical heat exchange bag, the bag is broken by the internal pressure when the liquid flows in the liquid flow path. An object of the present invention is to provide a medical heat exchange bag that can prevent liquid from leaking to the outside and a method for manufacturing the same.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The invention described in claim 1 includes a supply port that takes in liquid, a discharge port that discharges the liquid taken in from the supply port, and a liquid flow path that communicates while bending the supply port and the discharge port. In the medical heat exchange bag, at the bent portion of the liquid flow path, a diversion site for diverting the liquid flowing in the liquid flow path along the shape of the bent portion is formed , and the liquid flow path is It is formed by press-bonding predetermined portions of a plurality of sheets facing each other, and is characterized in that the pressure-bonding force of the flow-dividing portion is formed weaker than the pressure-bonding force of other pressure-bonding portions .
[0011]
According to such a configuration, it is possible to reduce the cross-sectional area of the liquid flow path in the liquid flow path, which is one factor (parameter) of the force applied to the bent portion. Further, according to such a configuration, even if the internal pressure due to the flow of the liquid increases, the shunt portion peels off before the portion that forms the liquid flow path peels off.
According to a second aspect of the present invention, the pressure-bonding force of the flow-dividing part is made weaker than the pressure-bonding force of the other pressure-bonding part by forming the thickness after pressure-bonding of the flow-dividing part thicker than the thickness after pressure-bonding of another pressure-bonding part. It is formed.
[0012]
The invention according to claim 3 is characterized in that the flow-dividing part bisects the liquid flow path in the bent portion.
According to such a configuration, the liquid flowing in the bent portion is divided into two by the branch portion and flows.
[0013]
The invention according to claim 4 is characterized in that the tip of the flow dividing portion has a larger cross-sectional area with respect to the direction in which the liquid flows than other portions.
According to such a configuration, the cross-sectional area in the liquid flowing direction at the tip of the branching part is increased, and the concentration of excessive internal pressure on this part is alleviated.
[0016]
According to a fifth aspect of the present invention, in the method of manufacturing a medical heat exchange bag for forming the supply port, the discharge port, and the liquid flow path by press-bonding predetermined portions of the plurality of sheets facing each other, The diverting part is formed at the time of pressure bonding.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
The medical heat exchange bag according to this embodiment performs heat exchange of a replacement liquid (replenishment liquid) in a liquid flow path via a PVC sheet by being attached to a heat exchange device having an external heat source such as a heater. As shown in FIGS. 1 and 2, a supply port 1, a discharge port 2, a liquid flow path 3, and a branching portion formed by pressure-bonding predetermined portions of the two PVC sheets 4 and 4 'facing each other. 5.
[0018]
That is, the non-crimped portion (the portion without hatching) of the sheets 4 and 4 'is formed in communication with the supply port 1 and the discharge port 2 being bent as shown in the figure, and the liquid flow path 3 for flowing the replacement fluid therethrough. It is what. In addition, the crimping | compression-bonding part other than the flow division site | part 5 is shown with the code | symbol 7. FIG.
[0019]
The front and back surfaces of the

PVC sheets

4 and 4 ′ are rough beforehand, and the two

PVC sheets

4 and 4 ′ are stuck together, so that the supply port 1, the discharge port 2, and the liquid flow path 3 are not closed. It is preferable to configure as described above. In addition, other resin sheets may be used in place of the PVC sheets 4 and 4 '. In this case as well, it is preferable that the front and back surfaces have a rough surface in advance.
[0020]
With this configuration, the replacement fluid supplied from the tube 6 fixed to the supply port 1 is heated by a heat exchange device (not shown) while flowing through the bent liquid flow path 3 and fixed to the discharge port 2. It is discharged from the tube 6. The discharged replacement fluid is taken in as a replenisher into the patient's body for HDF (hemodiafiltration) or HF (blood filtration) treatment.
[0021]
Here, in the medical heat exchange bag 10 according to the present embodiment, a branching portion 5 for splitting the liquid flowing in the liquid flow path 3 in two directions is formed in the bent portion X. This branching portion 5 is a portion that is crimped when the crimping portion 7 is formed, and is a line that connects the tip portion 5a formed at a substantially central position of the line segment connecting the a portion and the b portion, and the c portion and the b portion. It is comprised from the front-end | tip part 5b formed in the approximate center position of the minute, and the trunk | drum 5c formed along the shape of the bending part X which connects these front-end |

tip parts

5a and 5b. That is, the flow dividing portion 5 divides the liquid flow path 3 in the bent portion X into substantially equal parts.
[0022]
Hereinafter, in order to consider the load applied to the portion b by the flow dividing portion 5, for example, the forces acting on the a ′ portion at the approximate center of the tip portion 5a, the c ′ portion at the approximate center of the tip portion 5b, and the b portion are compared. Assuming that the internal pressure of the liquid flowing in the liquid flow path 3 is P, the cross-sectional area formed by the line connecting the parts b and a ′ is A3, and the cross-sectional area formed by the line connecting the parts c ′ and b is A4, a The force applied to 'part is P · A3, and the force applied to portion c' is P · A4, whereas the force applied to portion b is P · A3 + P · A4 = P (A3 + A4) Become.
[0023]
In addition, the force applied to the part b when there is no branch part 5 is the cross-sectional area formed by the line connecting the part a and the part b is A3 ′, and the cross-sectional area formed by the line connecting the part c and the part b is A4. Since P · A3 ′ + P · A4 ′ = P (A3 ′ + A4 ′), the difference between the cross-sectional areas A3 and A3 ′ and the difference between the cross-sectional areas A4 and A4 ′ due to the presence of the diversion site 5 Only the load applied to the portion b is reduced.
[0024]
The above consideration is an explanation for convenience of comparison with only three parts, but actually, in the part b, other parts of the bent part X (points d, e, f, g ... and a portion connecting a straight line connecting part b and a part where crossing part 5 intersects), and the sum of these is applied to part b. Since each sectional area, which is a load parameter, is reduced by 5, the sum of the applied forces is also smaller than when there is no diversion site 5.
[0025]
Moreover, the front-end |

tip parts

5a and 5b of the flow division site | part 5 have a larger cross-sectional area with respect to the direction of a liquid flow than the trunk | drum 5c, and are formed circularly by the top view. That is, the load that becomes the peeling force of the

PVC sheets

4, 4 ′ is applied to the line around the flow dividing portion 5 (fused portion). Therefore, by increasing the area of the

tip portions

5 a, 5 b, the flow dividing portion 5 The perimeter is made large enough to withstand the peeling force.
Further, by forming the body portion 5c to be narrower than the

tip portions

5a and 5b (smaller in cross-sectional area with respect to the liquid flow direction), the liquid flow path width is secured to secure the heat exchange area, and the above-described pulling is performed. It is configured to withstand the peeling force.
[0026]
As shown in FIG. 2, the two

PVC sheets

4, 4 ′ are crimped by generating a high frequency between the upper mold 8 and the lower mold 9 when they are brought into contact with each other. In other words, a predetermined portion of the

PVC sheets

4 and 4 ′ is melt-bonded by so-called high-frequency welding to form a pressure-bonding portion 7 and a flow-dividing portion 5. Here, high-frequency welding refers to a method in which a high-frequency electromagnetic field is applied to an insulator such as a PVC material, thereby generating a dielectric loss in the insulator and generating heat, and bonding the melted insulator through the insulator. A high frequency electromagnetic field of about 10 to 40 MHz is used.
[0027]
The upper die 8 has projecting

portions

8a and 8b projecting toward the lower die 9 at portions corresponding to the crimping portion 7 and the flow dividing portion 5 in the PVC sheets 4 and 4 '. The projecting

portions

8a and 8b Butts against the lower die 9 through the PVC sheets 4 and 4 '. Here, since the protruding portion 8 a protrudes by t more than the protruding portion 8 b, the abutting force is different, and the crimping portion 7 is thinner than the flow dividing portion 5.
[0028]
In other words, the crimping force of the flow dividing portion 5 is formed to be weaker than the crimping force of the crimping portion 7, and even when an excessive internal pressure is applied to the bent portion X when the liquid flows in the liquid flow path 3, Therefore, the liquid can be prevented from leaking from the medical heat exchange bag 10. In addition, by making the high frequency applied to the flow dividing portion 5 weaker than the high frequency applied to the crimping portion 7 (decreasing the amount of heat generation and reducing the degree of welding), the crimping force of the flow dividing portion 5 is changed to the crimping force of the crimping portion 7. You may make it weaker.
[0029]
According to the medical heat exchange bag 10, it is possible to reduce the load applied to the bent portion X of the liquid flow path 3, particularly the portion b, so that the bag breaks due to the internal pressure of the liquid flowing in the liquid flow path 3. It can be effectively prevented. Moreover, since the crimping | compression-bonding part 7 and the flow division site | part 5 can be formed simultaneously by the crimping | compression-bonding by the one time contact | abutting with the upper mold | type 8 and the lower mold | type 9, it is unnecessary to increase the process for forming the flow division site | part 5. .
[0030]
Although the present embodiment has been described above, the present invention is not limited to this. For example, a plurality of flow dividing portions 5 may be formed along the shape of the bent portion X. Further, the flow dividing portion 5 may not have the

tip portions

5a and 5b, and may be formed at any position other than the central portion of the liquid flow path 3 in the bent portion X. In the manufacturing method, in order to maintain the number of manufacturing steps, it is preferable to form the flow dividing portion 5 at the same time as the pressure bonding portion 7 as in the present embodiment. However, after the pressure bonding portion 7 is formed, the flow dividing portion 5 is separately provided. May be formed.
In addition, the medical heat exchange bag of the present embodiment is obtained by pressure-bonding two sheets facing each other, but may be integrally molded by, for example, gas injection molding by blow molding or injection molding. On the other hand, when two sheets are pressure-bonded, other bonding methods such as ultrasonic welding, heat welding with a heater, and solvent welding may be used in addition to high-frequency welding. Furthermore, the diversion site may be formed by spot welding (crimping) at a predetermined location.
[0031]
The overall shape of the medical heat exchange bag 5, the shape of the liquid flow path 3, the position where the supply port 1 and the discharge port 2 are formed are examples, and can be variously changed without departing from the gist of the present invention. Needless to say.
[0032]
【Example】
Table 1 is a table | surface which shows time until it breaks under the predetermined conditions of an Example and a comparative example. Hereinafter, based on the experimental value shown in this table | surface, this invention is demonstrated further more concretely by an Example. The examples illustrate the invention and are not intended to limit the invention.
[0033]
[Table 1]

[0034]
The medical heat exchange bag used as an example has a R15 mm, a width of 2.5 mm, and a distal end R of 3.5 mm formed at a portion 10 mm from the corner in the liquid flow path (circular end surface of the bent portion). Shall have.
[0035]
Example 1
The air flow of 1 [Kg / cm ² ] is applied to the liquid flow path, although it has the above-mentioned diversion site, but is not sterilized by steam. 56 minutes and 40 seconds, sample 3 was 45 minutes and 34 seconds, sample 4 was 47 minutes and 43 seconds, and sample 5 was 48 minutes and 30 seconds.
[0036]
Example 2
When the air flow of 1 [Kg / cm ² ] is applied in the liquid flow path of the above-mentioned diversion site and steam-sterilized once, the time until bursting is 33 minutes 25 seconds for sample 1, and sample 2 is 43 minutes and 11 seconds, sample 3 was 51 minutes and 50 seconds, sample 4 was 43 minutes and 8 seconds, and sample 5 was 43 minutes and 53 seconds.
[0037]
Example 3
When the air pressure of 1 [Kg / cm ² ] is applied to the liquid flow path of the above-mentioned diversion site and steam-sterilized twice, the time until bursting is 43 minutes 22 seconds for sample 1, and sample 2 is 37 minutes and 48 seconds, Sample 3 was 46 minutes and 47 seconds, Sample 4 was 38 minutes and 59 seconds, and Sample 5 was 47 minutes and 30 seconds.
[0038]
Example 4
When the air flow of 1 [Kg / cm ² ] is applied in the liquid flow path of the above-mentioned diversion site and steam-sterilized three times, the time until bursting is 40 minutes 52 seconds for sample 1, and sample 2 is It was 39 minutes 46 seconds, sample 3 43 minutes 8 seconds, sample 4 36 minutes 30 seconds, and sample 5 39 minutes 00 seconds.
[0039]
On the other hand, the comparative example (comparative example 1 (non-steam sterilization), the comparative example 2 (single steam sterilization), the comparative example 3 (double steam sterilization), the comparative example 4 (three steam sterilization) which does not have a branch part. ), As in the examples, the air pressure of 1 [Kg / cm ² ] was applied in the liquid flow path), and the rupture time of any sample was clearly shorter than in the examples. Therefore, it can be seen that the pressure resistance of the example is higher than that of the comparative example regardless of whether or not steam sterilization is performed.
[0040]
【The invention's effect】
According to the present invention, by reducing the load applied to the inside of the bent portion of the medical heat exchange bag, the bag is broken by the internal pressure when the liquid flows in the liquid channel, and the liquid is prevented from leaking to the outside. be able to.
In addition, according to the invention described in claim 5, it is possible to form the diversion site without increasing the number of manufacturing steps.
[Brief description of the drawings]
1A is a central longitudinal sectional view showing a medical heat exchange bag according to the present invention, and FIG. 1B is an explanatory diagram for explaining a load applied to an X portion in FIG. Sectional view showing a medical heat exchange bag taken along line II-II in FIG. 1 and upper and lower molds used for the crimping. [FIG. 3] (a) Center longitudinal section showing a conventional medical heat exchange bag Plan view, explanatory diagram for explaining the load applied to the Y part in (b) (a)
DESCRIPTION OF

SYMBOLS

1, 101 ... Supply port 2, 102 ...

Discharge port

3, 103 ... Liquid flow path 4, 4 '... PVC sheet 5 ...

Branch part

5a, 5b ... Tip part 5c ... Body part 6, 106 ... Tube 7 ... Crimp part 8 ... Upper mold 9 ... Lower mold 10,100 ... Heat exchange bag for medical use

Claims

A supply port for taking in liquid;
A discharge port for discharging the liquid taken in from the supply port;
A liquid flow path that communicates while bending the supply port and the discharge port;
In a medical heat exchange bag with
A diversion site for diverting the liquid flowing in the liquid flow channel along the shape of the bending portion is formed in the bent portion of the liquid flow channel, and the liquid flow channel is formed of a plurality of sheets facing each other. A medical heat exchange bag , which is formed by crimping a predetermined part, wherein the crimping force of the flow dividing part is weaker than the crimping force of other crimping parts .

The thickness after crimping of the shunt portion is formed thicker than the thickness after crimping of another crimping portion, so that the crimping force of the shunt portion is weaker than the crimping force of other crimping portions. Item 2. A medical heat exchange bag according to Item 1 .

The medical heat exchange bag according to claim 1 or 2 , wherein the diversion site bisects the liquid flow path in the bent portion.

The medical heat exchange bag according to any one of claims 1 to 3, wherein the branch portion has a larger cross-sectional area in the liquid flow direction at the tip thereof than in other portions.

In the manufacturing method of the medical heat exchange bag for forming the supply port, the discharge port, and the liquid flow path by press-bonding predetermined portions of the plurality of sheets facing each other,
The method for manufacturing a medical heat exchange bag according to any one of claims 1 to 4 , wherein the flow dividing portion is formed when the sheet is pressed.