JP4168700B2 - 音声合成装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、音声を合成する音声合成装置、方法及びプログラムに関し、更に詳しくは、複合正弦波音声合成法(Composite Sinusoidal Modeling、以下、CSM法と称する)を利用した音声合成装置、方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
音声の特徴を分析して合成するための手法の1つとして、CSM法が知られている。このCSM法では、音声信号を10−30ms程度の短区間(フレーム)ではほぼ定常とみなして、このフレームの音声信号を数個の正弦波成分の和としてモデル化し、このモデルを表現するパラメータを取得する。そして、この取得されたパラメータ、又はピッチ/テンポの変換等の要求に応じて変更されたパラメータに基づいて、音声が合成され出力される。このCSM法は、計算量が少なくて済み、音声をリアルタイムで分析、合成することも比較的容易となっているため、カラオケ装置などの声質変換等にも極めて有用である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このCSM法では、正弦波成分の和のみで全ての音声信号を表現することを意図しているため、ランダムな振幅を有する雑音性の信号である無声音を忠実に合成することができなかった。
本発明は、この点に鑑みて為されたものであり、CSM法においてより自然な無声音を合成することができる音声合成装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る音声合成装置は、フレーム毎に正弦波成分に基づいて音声合成を行う音声合成装置において、各フレームで合成すべき音声信号を表現する正弦波成分を示す正弦波成分情報と前記フレームが有声音及び無声音のいずれのフレームであるかを示す有声/無声情報とこのフレームで合成すべき音声信号のピッチを示すピッチ情報とを入力するパラメータ入力部と、前記正弦波成分情報が示す複数の正弦波成分を生成する正弦波成分生成部と、前記有声/無声情報により無声音と指定された前記フレームの前記複数の正弦波成分のそれぞれに該正弦波成分の周波数に対応した周波数特性を有し該正弦波成分の振幅に対し半分未満の振幅の乱数を加算する乱数加算部と、前記複数の正弦波成分のそれぞれに前記正弦波成分情報に基づく振幅変数を乗算する増幅部と、増幅した前記複数の正弦波成分を加算する波形加算部と、前記有声/無声情報により有声音と指定された前記フレームに前記ピッチ情報に基づきピッチ周期に対応する時間的な減衰エンベロープを付加するピッチ付加部と、前記フレームを接続して合成音声として出力する波形出力部とを備えたことを特徴とする。
【0005】
この発明によれば、フレーム毎に正弦波成分生成部により生成された複数の正弦波成分のうち、無声音を構成するフレームに対応する各正弦波成分には、乱数加算部により乱数が加算される。これにより、無声音部分が、広い周波数に亘るスペクトルにより表現され、聴感上より自然な無声音の合成がなされる。
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る音声合成方法は、フレーム毎に正弦波成分に基づいて音声合成を行う音声合成方法において、各フレームで合成すべき音声信号を表現する正弦波成分を示す正弦波成分情報と前記フレームが有声音及び無声音のいずれのフレームであるかを示す有声/無声情報とこのフレームで合成すべき音声信号のピッチを示すピッチ情報とを入力するパラメータ入力ステップと、前記正弦波成分情報が示す複数の正弦波成分を生成する正弦波成分生成ステップと、前記有声/無声情報により無声音と指定された前記フレームの前記複数の正弦波成分のそれぞれに該正弦波成分の周波数に対応した周波数特性を有し該正弦波成分の振幅に対し半分未満の振幅の乱数を加算する乱数加算ステップと、前記複数の正弦波成分のそれぞれに前記正弦波成分情報に基づく振幅変数を乗算する増幅ステップと、増幅した前記複数の正弦波成分を加算する波形加算ステップと、前記有声/無声情報により有声音と指定された前記フレームに前記ピッチ情報に基づきピッチ周期に対応する時間的な減衰エンベロープを付加するピッチ付加ステップと、前記フレームを接続して合成音声として出力する波形出力ステップとを備えたことを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る音声合成用プログラムは、フレーム毎に正弦波成分に基づいて音声合成を行う音声合成用プログラムにおいて、各フレームで合成すべき音声信号を表現する正弦波成分を示す正弦波成分情報と前記フレームが有声音及び無声音のいずれのフレームであるかを示す有声/無声情報とこのフレームで合成すべき音声信号のピッチを示すピッチ情報とを入力するパラメータ入力ステップと、前記正弦波成分情報が示す複数の正弦波成分を生成する正弦波成分生成ステップと、前記有声/無声情報により無声音と指定された前記フレームの前記複数の正弦波成分のそれぞれに該正弦波成分の周波数に対応した周波数特性を有し該正弦波成分の振幅に対し半分未満の振幅の乱数を加算する乱数加算ステップと、前記複数の正弦波成分のそれぞれに前記正弦波成分情報に基づく振幅変数を乗算する増幅ステップと、増幅した前記複数の正弦波成分を加算する波形加算ステップと、前記有声/無声情報により有声音と指定された前記フレームに前記ピッチ情報に基づきピッチ周期に対応する時間的な減衰エンベロープを付加するピッチ付加ステップと、前記フレームを接続して合成音声として出力する波形出力ステップとをコンピュータに実行させるように構成されたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る音声分析合成装置は、図1及び図2に示すように、音声分析部10と音声合成部20とから構成される。この音声分析部10と音声合成部20とは、パーソナルコンピュータやDSP等により実現することができる。音声分析部10の構成を図1に、音声合成部20の構成を図2に示す。
【0009】
音声分析部10は、音声入力部11と、ピッチ検出部12と、正弦波成分検出部13と、有声/無声判定部14と、分析結果出力部15とを備えている。
音声合成部20は、合成パラメータ入力部21と、正弦波成分生成部22と、乱数加算部23と、増幅部24と、波形加算部25と、ピッチ付加部26と、波形出力部27とを備えている。
【0010】
音声入力部11は、図示しない窓関数部等により、入力される音声信号を10−30ms程度のフレーム単位で切り出し、切り出したフレームの音声信号をピッチ検出部12、正弦波成分検出部13、有声/無声判定部14に出力する機能を有する。
ピッチ検出部12は、フレームの音声信号のピッチTを検出し、ピッチ情報として出力する。ピッチ検出は、例えば、そのフレームの最大振幅の正弦波成分の周波数をピッチとするなどして行われる。
正弦波成分検出部13は、フレームの音声信号を、その音声信号の特徴を表わす複数の正弦波成分で表現した場合における、各正弦波成分の振幅ak、周波数ωk(k=1〜N)を検出し、これらを正弦波成分情報として出力する。この正弦波成分は例えば、フレームの音声信号の複数の正弦波成分を振幅の大きなものから順に所定数の成分を選択することにより得てもよい。
有声/無声判定部14は、フレームが有声音のフレームか無声音のフレームかを判定し、有声/無声情報を出力する。判定方法としては種々考えられるが、ピッチ検出部12においてピッチTが検出された場合には有声音と、検出されなかった場合には無声音と判定するようにすることができる。
【0011】
分析結果出力部15は、ピッチ検出部12、正弦波成分検出部13及び有声/無声判定部14からのピッチ情報、正弦波成分情報及び有声/無声情報を音声合成部20へ向けて出力する部分である。これらの情報は、フレーム単位でまとめて出力される。
【0012】
音声合成部20の合成パラメータ入力部21は、分析結果出力部15から出力された情報を受信する部分である。
正弦波成分生成部22は、合成パラメータ入力部21に入力された正弦波成分情報の周波数パラメータωkに対応した複数の正弦波sinωkt(k=1〜N)を生成する。
乱数加算部23は、乱数例えばホワイトノイズを発生させると共に、正弦波成分生成部22で生成された各正弦波にこの乱数を加算するものである。無声音を表現するための正弦波の振幅akが、−1<=ak=<1の範囲にある場合、 加算するホワイトノイズの振幅anは−0.5<an<0.5程度とするのが適当である。図3は、このようなホワイトノイズを加算する場合における、加算前の正弦波(同図(a))と、加算後の正弦波(同図(b))を示している。乱数の加算は、有声/無声情報が無声音を示す情報である場合だけなされる。乱数加算部23の出力は増幅部24に出力される。
【0013】
増幅部24は、乱数加算部23から出力された信号に、合成パラメータ入力部21に入力された正弦波成分情報の振幅パラメータakに基づく変数amp(ak)を乗算する部分である。
【0014】
波形加算部25は、増幅部24から出力される複数の正弦波に対応する信号を加算して、各フレームの波形を生成する。
ピッチ付加部26は、ピッチ情報に基づき、生成された各フレームの波形にピッチを付加する部分である。ピッチの付加は例えば図4に示すように、生成された波形(同図(a))をピッチ情報のピッチ周期で切り出し(同図(b)参照)、これを繰り返し接続し、その上でピッチ周波数に対応する時間的な減衰エンベロープを付加する処理を行うことにより行われる(同図(c)参照)。ピッチ付加部26でのピッチ付加の処理は有声/無声情報が有声音を示す情報である場合だけなされる。ピッチ付加部26から出力される信号は、波形出力部27へ出力される。
波形出力部27は、ピッチ付加部26から出力される各フレームの合成波形を接続して、合成すべき音声信号として外部に向けて出力する部分である。
【0015】
次に、この音声合成部20における音声合成の手順を、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
ここでは、F個のフレームを時系列順に処理するものとし、1つのフレーム内では、S個のサンプル点において、合成パラメータ入力部21より入力されるパラメータにより生成されるN個の正弦波成分の各サンプル点における波形値xkを算出しその算出値を累積加算して合成波形を生成するものとする。
【0016】
まず、S1において、処理済みのフレームの数を示す変数fの値を0に初期設定する(S1)。後述するように、この変数fは、1フレームの処理が終了する毎に1ずつ加算(インクリメント)される。
続くS2では、変数fがフレーム数Fより小さいか否かが判定する(S2)。YESならS3へ移行し、NOなら全フレームの処理が終了したとして合成波形を出力する。
【0017】
S3では、1フレームの中で算出済みのサンプル点の数を示す変数iの値を0に初期設定する。後述するように、この変数iは、1サンプルの処理が終了する毎に1ずつ加算(インクリメント)される。
続くS4では、変数iがフレームのサンプル点数Sより小さいか否かが判定される。YESならS5へ移行し、NOなら1フレーム内の全サンプル点での波形値xkの算出及び累計加算が終了したとして、変数fをインクリメントして次のフレームの処理に移行する(S15)。
【0018】
S5では、処理済みの正弦波の数を示す変数kの値を0に初期設定すると共に、算出済の正弦波の値の累積加算値を示す変数wav[f*S+i]の値を0に初期設定する。
続くS6では、変数kが1フレームを表現する正弦波の数Nより小さいか否かが判定される。YESであればS7へ移行し、NOであれば1つのサンプル点において全正弦波成分の波形値xkの算出及び累積加算が完了したとしてS12に移行する。
【0019】
S7では、合成パラメータ入力部21より入力された正弦波成分情報の周波数パラメータωkに基づき、k番目の正弦波成分sinωktの波形値xkが算出される。
続くS8では、合成パラメータ入力部21より入力された有声/無声情報に基づき、処理中のフレームが無声音の部分に相当するか否かが判定される。
YESの場合、S9へ移行し、乱数加算部23により発生された乱数RdをS7で生成した正弦波成分の波形値xkに加算する。NOの場合、S9を実行せずS10へ移行する。
S10では、算出した正弦波成分の波形値xkに、合成パラメータ入力部21より入力された正弦波成分情報の振幅パラメータakに基づき決定される変数amp(ak)を乗算し、続くS11では、S10で乗算を完了した各正弦波成分の波形値xkを累積加算して、その値を変数wav[f*S+i]として保存し、変数kをインクリメントする。このS6〜S11の手順を、1サンプル内のN個の正弦波成分全てについて実行する。
【0020】
1サンプル内のN個の正弦波成分の波形値xkの加算が完了すると、続くS12では、有声/無声情報に基づきこの処理中のフレームが有声音のフレームであるか否かが判定される。YESであればS13へ移行し、ピッチ検出部12で検出され合成パラメータ入力部21から入力されたピッチ情報のパラメータであるピッチTに基づき、波形値xkにピッチを付加する処理が行われ、S14に移行する。NOの場合には、S13は実行せずにS14に移行する。
S14では、変数iをインクリメントしてS4へ戻る。このようにして、1つのサンプル点における処理(S4〜S14)が完了するので、1フレーム中の全てのサンプル点の処理が完了するまでS4〜S14の手順を繰り返す。1フレーム中の全てのサンプル点の処理が終了した場合には(S4のNO)、S15において変数fをインクリメントしてS2へ戻る。以下、変数fがフレーム数Fに達するまでS2〜S15の手順を繰り返すことにより、全ての音声合成処理が完了する。
【0021】
図6に、本実施の形態による合成音声の波形の一例(同図(c))を、原音波形(同図(a))、通常のCSM法による合成波形(同図(b))と共に示す。通常のCSM法による合成波形は(同図(b))、原音波形(同図(a))とは異なり周期性を持った波形になってしまっているが、本実施の形態による合成波形(同図(c))は、雑音性を持った波形になっており、聴感上より自然な音声合成が達成されていることが分かる。
図7は、本実施の形態による合成音声波形のスペクトルの一例(同図(c))を、原音波形のスペクトル(同図(a))、通常のCSM法による合成波形のスペクトル(同図(b))と共に示す。色の濃い部分は振幅が大きい周波数成分を、薄い部分は振幅が小さい周波数成分を示している。通常のCSM法による合成波形は(同図(b))、原音波形(同図(a))とは異なり強い周波数成分と弱い周波数成分がフレーム周期ではっきり分かれているが、本実施の形態による合成波形(同図(c))は、原音波形と同様に一様に広がったスペクトルとなっており、聴感上より自然な音声合成が達成されていることが分かる。
【0022】
なお上記実施の形態では、音声合成部20は合成に用いる情報を音声分析部10から入力するようにしていたが、音声分析部10から出力される情報をいったんデータベースに蓄積し、その後、音声合成部20が合成に用いる情報をデータベースから合成の度に読み出すようにしてもよい。また、合成に用いる情報は、外部から制御手段や通信手段を用いて入力してもよい。
【0023】
また、乱数加算部23で各正弦波に加算する乱数は、ホワイトノイズに限らず、例えば正弦波の周波数の高低に対応した周波数特性を有するノイズであってもよい。また、上記の実施の形態の乱数加算部23では、正弦波生成部22で生成した各正弦波に対して乱数を加算するようにしていたが、波形加算部25で各正弦波を加算してから乱数を加算してもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、 本発明に係る音声分析合成装置、方法及びプログラムによれば、CSM法において聴感上より自然な無声音を合成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る音声分析部10の構成を示す。
【図2】 本発明の実施の形態に係る音声合成部20の構成を示す。
【図3】 図2に示す乱数加算部23の作用を示す概念図である。
【図4】 図2に示すピッチ付加部26での処理の内容を示す概念図である。
【図5】 図2に示す音声合成部20の作用を示すフローチャートである。
【図6】 図2に示す音声合成部20による合成波形を、従来のCSM法による合成波形と比較して示している。
【図7】 図2に示す音声合成部20による合成波形のスペクトルを、従来のCSM法による合成波形のスペクトルと比較して示している。
【符号の説明】
10・・・音声分析部、 20・・・音声合成部、 11・・・音声入力部、 12・・・ピッチ検出部、 13・・・正弦波成分検出部、 14・・・有声/無声判定部、 15・・・分析結果出力部、 21・・・合成パラメータ入力部、 22・・・正弦波成分生成部、 23・・・乱数加算部、 24・・・増幅部、 25・・・波形加算部、 26・・・ピッチ付加部、 27・・・波形出力部
Claims (3)
- フレーム毎に正弦波成分に基づいて音声合成を行う音声合成装置において、
各フレームで合成すべき音声信号を表現する正弦波成分を示す正弦波成分情報と前記フレームが有声音及び無声音のいずれのフレームであるかを示す有声/無声情報とこのフレームで合成すべき音声信号のピッチを示すピッチ情報とを入力するパラメータ入力部と、
前記正弦波成分情報が示す複数の正弦波成分を生成する正弦波成分生成部と、
前記有声/無声情報により無声音と指定された前記フレームの前記複数の正弦波成分のそれぞれに該正弦波成分の周波数に対応した周波数特性を有し該正弦波成分の振幅に対し半分未満の振幅の乱数を加算する乱数加算部と、
前記複数の正弦波成分のそれぞれに前記正弦波成分情報に基づく振幅変数を乗算する増幅部と、
増幅した前記複数の正弦波成分を加算する波形加算部と、
前記有声/無声情報により有声音と指定された前記フレームに前記ピッチ情報に基づきピッチ周期に対応する時間的な減衰エンベロープを付加するピッチ付加部と、
前記フレームを接続して合成音声として出力する波形出力部と
を備えたことを特徴とする音声合成装置。 - フレーム毎に正弦波成分に基づいて音声合成を行う音声合成方法において、
各フレームで合成すべき音声信号を表現する正弦波成分を示す正弦波成分情報と前記フレームが有声音及び無声音のいずれのフレームであるかを示す有声/無声情報とこのフレームで合成すべき音声信号のピッチを示すピッチ情報とを入力するパラメータ入力ステップと、
前記正弦波成分情報が示す複数の正弦波成分を生成する正弦波成分生成ステップと、
前記有声/無声情報により無声音と指定された前記フレームの前記複数の正弦波成分のそれぞれに該正弦波成分の周波数に対応した周波数特性を有し該正弦波成分の振幅に対し半分未満の振幅の乱数を加算する乱数加算ステップと、
前記複数の正弦波成分のそれぞれに前記正弦波成分情報に基づく振幅変数を乗算する増幅ステップと、
増幅した前記複数の正弦波成分を加算する波形加算ステップと、
前記有声/無声情報により有声音と指定された前記フレームに前記ピッチ情報に基づきピッチ周期に対応する時間的な減衰エンベロープを付加するピッチ付加ステップと、
前記フレームを接続して合成音声として出力する波形出力ステップと
を備えたことを特徴とする音声合成方法。 - フレーム毎に正弦波成分に基づいて音声合成を行う音声合成用プログラムにおいて、
各フレームで合成すべき音声信号を表現する正弦波成分を示す正弦波成分情報と前記フレームが有声音及び無声音のいずれのフレームであるかを示す有声/無声情報とこのフレームで合成すべき音声信号のピッチを示すピッチ情報とを入力するパラメータ入力ステップと、
前記正弦波成分情報が示す複数の正弦波成分を生成する正弦波成分生成ステップと、
前記有声/無声情報により無声音と指定された前記フレームの前記複数の正弦波成分のそれぞれに該正弦波成分の周波数に対応した周波数特性を有し該正弦波成分の振幅に対し半分未満の振幅の乱数を加算する乱数加算ステップと、
前記複数の正弦波成分のそれぞれに前記正弦波成分情報に基づく振幅変数を乗算する増幅ステップと、
増幅した前記複数の正弦波成分を加算する波形加算ステップと、
前記有声/無声情報により有声音と指定された前記フレームに前記ピッチ情報に基づきピッチ周期に対応する時間的な減衰エンベロープを付加するピッチ付加ステップと、
前記フレームを接続して合成音声として出力する波形出力ステップと
をコンピュータに実行させるように構成されたことを特徴とする音声合成用プログラム。
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