JP4164299B2 - Casting heat treatment jig - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハニカム構造を呈する複数個の縦長の六角形長穴が形成されている底壁部と、側壁部とから略箱形に形成され、その内部に被熱処理品が収納され、そして熱処理用の加熱炉に入れられるようになっている鋳造製熱処理用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数個の被熱処理品が収納あるいは載置されるようになっている熱処理用治具は、従来から色々提案されている。例えば複数段に重ねる枠構造に改良が施された熱処理用治具は、実開昭60ー71657号により、また被熱処理品であるワークの保持に工夫された熱処理用治具は実開昭63ー13985号により提案されている。ところで、ワークの中にはピン、ワッシャ、ボルトのように径が小さいもの、あるいは短い小物があるが、前述の公報に記載されているような枠構造に改良が施された熱処理用治具、あるいは特殊な形状のワークを保持するように改良された熱処理用治具では、小物のワークは処理できない。
【0003】
そこで、小物も熱処理できる鋳造製熱処理用治具を本出願人は、特開平8−159672号により提案している。この鋳造製熱処理用治具は、概略的には底壁部と側壁部とから箱状に形成されている。そして、底壁部と側壁部は棒状の要素から金網状の多数の透孔を有するように精密鋳造法により一体的に成形されている。これらの透孔は多角形に成形され、その少なくとも1辺は15mm以下になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人が提案している上記鋳造製熱処理用治具は、底壁部と側壁部は棒状の要素から多数の透孔を有するように鋳造により金網状に一体成形され、しかもこれらの透孔は多角形で、その少なくとも1辺は15mm以下となっているので、鋳造製であるにも拘らずピン、ボルト、ワッシャ等の小物を熱処理できるという特徴を有する。また、鋳造という1種類の製造方法により製造されているので、製造工程が少なく安価に得られる。さらには、同じ材料により鋳造成形されているので、すなわち従来のように不銹鋼製の金網が使用されていないので、歪、変形、破損等が起きにくいという特徴を備えている。したがって、耐用年数の長い鋳造製熱処理用治具が得られる。本出願人が提案している上記鋳造製熱処理用治具は、このような特徴を有するので、金属加工分野では現在も有効に利用されている。
しかしながら、熱処理用治具は加熱炉に出し入れされ、頻繁な熱応力を受けるので、さらに熱変形に強い熱処理用治具も求められている。
したがって、本発明は、ピンのような小物が熱処理できるにも拘らず、変形が起きにくく、強度は大きく、しかも軽量な熱処理用治具を安価に提供することを目的としている。また、他の発明は、上記目的に加えて、複数段に重ねて使用するのに便利な熱処理用治具を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる熱処理用治具は、上記目的を達成するために、底壁部と側壁部とから実質的に箱状を呈するように、一般的な砂型鋳造でも良いが望ましくは例えば精密鋳造により一体的に成形される。このとき、被熱処理品が万遍なく加熱されるように、底壁部には複数個の穴が開けられる。また、望ましくは側壁部にも複数個の穴が形成される。そして、本発明によると、底壁部の穴は、平面的に見て六角形を呈するハニカム構造の六角形長穴として形成される。さらに具体的には、ハニカム構造を呈する複数個の六角形長穴は、正確な六角形の穴ではなく、穴を形成している6辺の内、対向した2辺は、他の辺よりも長く縦長を呈するように形成される。
【0006】
上記のように、ハニカム構造を呈する複数個の縦長の六角形長穴が形成されている底壁部は、見かけ上、複数個の区画、製作上のコスト面等から望ましくは4個の区画に区分される。そして、各区画における六角形長穴は同じ方向を向き、隣の区画の縦長の六角形長穴の側部と隣り合う関係に配列される。このように構成されている側壁部の4角には、望ましくは強度部材としての位置合わせリブが一体的に鋳造される。さらには、底壁部には、支柱が一体的に鋳造される。
【0007】
かくして、請求項1に記載の発明は、前記発明の目的を達成するために、ハニカム構造を呈する複数個の縦長の六角形長穴が形成されている底壁部と、側壁部とから略箱形に形成され、その内部に被熱処理品が収納され、そして熱処理用の加熱炉に入れられるようになっている鋳造製の熱処理用治具であって、前記底壁部は、見かけ上複数個の区画に区分され、各区画における複数個の縦長の六角形長穴は同一方向を向いていると共に、隣の区画の複数個の縦長の六角形長穴に対して実質的に直角に隣り合っている。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の側壁部に複数個の側部窓が形成され、前記側壁部の角部には、積み重ねるときの位置合用兼補強用の位置合わせリブが一体的に鋳造成形され、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の底壁部には、積み重ねるとき、その上の鋳造製熱処理用治具を支える支柱が一体的に鋳造されている。
【0008】
【発明の実施の形態】
初めに、本実施の形態に係わる鋳造製熱処理用治具Gの形状、構造について説明し、次いでその製造方法あるいは鋳造方法について説明する。鋳造製熱処理用治具Gは、図1の(イ)に示されているように、本実施の形態では一辺が約570mmの略方形をした底壁部1と、高さが約60mmの側壁部10とから比較的浅い箱状に構成されている。このような大きさの底壁部1は、図1に示されている実施の形態によると、見かけ上第1〜4の区画1a〜1dに区分されている。そして、各区画1a〜1dには、ハニカム構造をした複数個の縦長の六角形長穴2、2、…が形成されている。また、本実施の形態によると、側壁部10を構成している第1〜4の側壁10a、〜10dにも、図1の(イ)および図2の(ロ)に示されているように略方形を呈する複数個の側壁窓11、11、…が開けられている。
【0009】
図2の(イ)は、底壁部1の平面図で、図3の(イ)はその一部の拡大図であるが、特に図3の(イ)に示されているように、六角形長穴2は、互いに向き合っている3対の底面リブ3、3、4、4、…からハニカム形状に構成されている。そして、本実施の形態では、第1の一対の底面リブ3、3の長さは約30mmで、他の対の底面リブ4、4の長さは12mmに選定され、第1の一対の底面リブ3、3は、他の対の底面リブ4、4よりも長い。したがって、六角形長穴2は縦長になって、その長軸方向の長さは45mmに、短軸方向は18mmになっている。このような底面リブ3、4の大きさは、図3の(ロ)に示されているように、その幅Wは3mm、高さHは7mmに選定されている。また、頂部は1.5のRが付けられている。したがって、熱処理されるワークは、これらの底面リブ3、4、…の頂部に線接触して支持されることになる。なお、本実施の形態では、第1の一対の底面リブ3、3の両側部には、補助リブ3’、3’が一体的に形成されている。これらの補助リブ3’、3’により小物のワークが鋳造製熱処理用治具Gから脱落することが防止される。
【0010】
上記のような複数個の六角形長穴2、2、…は、各区画1a〜1d内では同じ方向を向いている。さらに詳しく説明すると、第1の区画1a内の六角形長穴2、2、…は、その縦方向の軸が第1の側壁10aに平行になるように、同様に第2の区画1b内の六角形長穴2、2、…は、その縦方向の軸が第2の側壁10bに平行になるように、以下同様な方向を向くように形成されている。換言すると、複数個の縦長の六角形長穴2、2、…は、各区画1a〜1d毎に90度向きを変えて一周している。このように、各区画1a〜1d内で向きを90度毎変えている隣り合った部分では、図2の(イ)に示されているように、六角形長穴2、2、…の第1の底面リブ3、3は、約半分の長さになっている。そして、一方の底面リブ3は隣の六角形長穴2の第1の底面リブ3に一体化され、他方の底面リブ3は、第1の底面リブ3と他の底面リブ4との接合部において一体化されている。これにより、第1〜4の区画1a〜1dは、1個の連続した底壁部1を構成している。
【0011】
上記のように構成されている第1〜4の側壁10a〜10dの4角には、図1と図2に示されているように、側壁10a〜10dを直角に接続するような形で、上方へ多少突き出た位置合わせリブ15、15、…が、縦方向に下方に向かって一体的に成形されている。これらの位置合わせリブ15、15、…に対応して、第1〜4の側壁10a〜10dの下方の4角には、凹形ストッパ16、16、…が形成されている。したがって、これらの凹形ストッパ16、16、…に位置合わせリブ15、15、…が入るように位置合わせして、熱処理用治具Gを複数段に積み重ねることができる。
【0012】
底壁部1の略中央部には、本実施の形態では1本の支柱17が一体的に鋳造成形されている。この支柱17は、図1の(イ)、図2の(ロ)等に示されているように、複数本の底面リブ3、4、…にまたがってこれらの底面リブ3、4、…と一体的に成形され、そこから上方へ立ち上がっている。この支柱17の根元における直径は大きく、上方の直径は小さくなっている。そして、その高さは側壁10a〜10dよりも多少高くなっている。この支柱17に対応して、図2の(ロ)に示されているように、底壁部1の下面には凹部18が形成されている。したがって、鋳造製熱処理用治具Gを複数段に積み重ねると、支柱17と凹部18とにより位置が合わされて、上部の鋳造製熱処理用治具Gは、その中心部において支柱17により支持されることになる。
【0013】
本実施例に係わる鋳造製熱処理用治具Gも、底壁部1にはハニカム形状をした多数の六角形長孔2、2、…が、そして側壁部10にも略長方形を呈する側部窓11、11、…が形成されているので、前述した従来の鋳造製の熱処理用治具と同様にしてピン等の小物のワークを熱処理できることは明らかである。
【0014】
本実施の形態に係わる構造の熱処理用治具Gを試作し、そしてテストしたところ、従来のものに比較して熱変形量が極めて少ないことが判明した。その理由は次のように考えられる。すなわち、ハニカム構造は、強度が大きく変形にも強いが、本実施の形態によると、底壁部1には複数個の縦長の六角形長穴2、2、…が、各区画1a〜1d毎に90度向きを変えて一周するように形成されているので、六角形長穴2、2、…を構成している長い第1の底面リブ3、3、…は、短い他の底面リブ4,4、…に比較して自由度があり、熱応力は主に第1の底面リブ3、3、…が吸収する。このような第1の底面リブ3、3、…に作用する長手方向の応力は、隣接する区画の第1の底面リブ3と他の底面リブ4との接合部に主に作用する。そして、吸収される。このように、本実施の形態によると、底壁部1は4個の区画1a〜1dに分けられ、各区画おける応力は隣の区画に順に分散され、一周する。これにより、熱変形が防止されると考えられる。
【0015】
また、本実施の形態によると、六角形長穴2、2、…はハニカム構造を呈し、接点の数が多いため、大きな透孔の従来の熱処理用治具に比較して、剛性が大きくなっている。さらには、本実施の形態によると、位置合わせリブ15、15、…が設けられているので、鋳造製熱処理用治具Gの強度あるいは剛性は向上しているが、これらの位置合わせリブ15、15、…は、鋳造製熱処理用治具Gの4角部に縦方向に成形されているので、加熱するときにワークに悪影響を与えることなく、均一な熱処理ができる。さらには、本実施の形態によると、支柱17が設けられているで、大きな重量のワークを入れ、そして重ねて熱処理炉に入れることもできる。また、本実施の形態によると、六角形長穴孔2、2、…を構成している第1の底面リブ3、3、…は、他の底面リブ4、4、…よりも長く、縦長になっているので、六角形長穴2、2、…の面積に比較して軽量にもなっている
。
【0016】
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な形で実施できる。例えば、上記実施の形態では底壁部1は、第1〜4の4個の区画1a〜1dに区分されているが、2個以上の複数個でも実施できる。図3の(ハ)は、底壁部1’を見かけ上第1〜6の6区画1a’〜1f’に区分した実施の形態を示す模式的平面図で、同図において2’、2’、…は、複数個の縦長の六角形長穴を示しているが、この図に示されているように、複数個の縦長の六角形長穴2’、2’、…は、各区画1a’〜1f’毎に90度向きを変えている。したがって、このように実施しても前述したような効果が得られる。また、鋳造製熱処理用治具Gの大きさ、底面リブ3、4、…の幅W、高さH等が上記実施の形態に限定されることがないことは明らかである。
【0017】
次に、鋳造製熱処理用治具Gの鋳造方法について説明する。
[鋳造材料の準備]
本実施例で適用される鋳造材料は、Fe、Ni、Cr、Co、Mo、W、Nb等を含むオーステナイト系およびオーステナイト+フェライトの2相組織からなる耐熱合金で、代表的にはJIS SCH13、SCH15、SCH24である。これらの合金で製造すると、耐酸化性、熱間強度等に優れ、熱歪の少ない治具が得られる。
【0018】
[治具の鋳造]
上記のように準備した鋳造材料を用いて、精密鋳造法により前述した鋳造製熱処理用治具Gを鋳造する。精密鋳造法にはインベストメント法(ロストワックス法)、セラミックスモールド法、プラスターモールド法等の消失模型を使用した鋳造法あるいはシェルモード法が知られているので、これらの鋳造方法を適宜選択して鋳造することができる。例えば、ロウ、合成樹脂等で熱処理用治具Gと同形の模型いわゆる消失模型を作り、この模型の周わりにセラミックス耐火物を被覆し、周りだけを薄く覆ったセラミックス鋳型を作り、そして消失模型を溶出あるいは燃焼消失して鋳型を作る。次いでこの鋳型に溶湯を注湯して熱処理用治具Gを鋳造する。
【0019】
上記実施の形態では、熱処理用治具Gは略方形をした底壁部1と、比較的浅い側壁部10とが一体的に鋳造されているが、比較的大きな治具を製作するときは、底壁部1と側壁部10を2〜3個に分割して鋳造し、そして溶接により一体化することもできる。このようにして製造しても同じ材料で鋳造しているので、すなわち不銹鋼製の金網は使用されていないので、前述した実施の形態と同様な効果が得られることは明らかである。また、精密鋳造以外の砂型鋳造で製作できることも明らかである。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明による鋳造製熱処理用治具は、ハニカム構造を呈する複数個の縦長の六角形長穴が形成されている底壁部と、側壁部とから略箱形に形成され、前記底壁部は、見かけ上複数個の区画に区分され、各区画における複数個の縦長の六角形長穴は同一方向を向いていると共に、隣の区画の複数個の縦長の六角形長穴に対して実質的に直角に隣り合っているので、熱応力は縦長の六角形長穴を構成している長い方の要素が主に吸収し、そして隣接している区画において六角形長穴を構成している要素に作用する。したがって、本発明による鋳造製熱処理用治具の熱変形量は極めて小さいという本発明に特有の効果が得られる。また、他の発明によると、側壁部にも側壁窓が形成され、その角部には積み重ねるときの位置合用兼補強用の位置合わせリブが、また底壁部には支柱が一体的に鋳造されているので、複数段に重ねても熱廻りがよく、多量の非熱処理品を一度に均一に熱処理できる効果がさらに得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる鋳造製熱処理用治具を示す図で、その(イ)は模式的に全体を示す斜視図、その(ロ)は角部の一部を拡大して示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる鋳造製熱処理用治具を示す図で、その(イ)は平面図、その(ロ)は一部を断面にして示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる鋳造製熱処理用治具を示す図で、その(イ)は底壁部の部分的拡大平面図、その(ロ)は(イ)においてローロ方向に見た断面図、その(ハ)は、他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
1 底壁部 1a〜1d 第1〜4の区画
2 六角形長穴 3 第1の底面リブ
10 側壁部 10a〜10d 第1〜4の側壁
15 位置合わせリブ 17 支柱
G 鋳造製熱処理用治具[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is formed in a substantially box shape from a bottom wall portion in which a plurality of vertically long hexagonal long holes having a honeycomb structure are formed, and a side wall portion, in which a product to be heat treated is housed, and heat treatment The present invention relates to a casting heat treatment jig that can be placed in a heating furnace.
[0002]
[Prior art]
Various heat treatment jigs in which a plurality of products to be heat treated are stored or placed have been proposed. For example, a heat treatment jig having an improved frame structure stacked in a plurality of stages is disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 60-71657, and a heat treatment jig devised for holding a workpiece that is a heat treated product is a real heat treated jig 63. -Proposed by No. 13985. By the way, there is a workpiece having a small diameter, such as a pin, washer, or bolt, or a short accessory, but a heat treatment jig having an improved frame structure as described in the aforementioned publication, Alternatively, small workpieces cannot be processed with a heat treatment jig improved to hold a workpiece having a special shape.
[0003]
Therefore, the present applicant has proposed a casting heat treatment jig capable of heat treating small articles by Japanese Patent Laid-Open No. 8-159672. This casting heat treatment jig is generally formed in a box shape from a bottom wall portion and a side wall portion. The bottom wall portion and the side wall portion are integrally formed by a precision casting method so as to have a number of wire mesh-like through holes from rod-like elements. These through holes are formed in a polygonal shape, and at least one side thereof is 15 mm or less.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The above-mentioned casting heat treatment jig proposed by the present applicant is integrally formed into a wire mesh by casting so that the bottom wall portion and the side wall portion have a large number of through holes from rod-shaped elements, and these through holes Is polygonal, and at least one side thereof is 15 mm or less, so that it has a feature that small items such as pins, bolts and washers can be heat-treated despite being made of casting. Moreover, since it is manufactured by one type of manufacturing method called casting, the number of manufacturing steps is small and it can be obtained at low cost. Furthermore, since it is cast and formed of the same material, that is, since a stainless steel wire mesh is not used as in the prior art, it has a feature that distortion, deformation, breakage, and the like hardly occur. Therefore, a casting heat treatment jig having a long service life can be obtained. Since the casting heat treatment jig proposed by the present applicant has such characteristics, it is still effectively used in the metal processing field.
However, since the heat treatment jig is taken in and out of the heating furnace and receives frequent thermal stress, a heat treatment jig that is more resistant to thermal deformation is also required.
Accordingly, an object of the present invention is to provide a heat treatment jig that is less likely to be deformed, has a high strength, and is light in weight even though a small object such as a pin can be heat treated. Another object of the present invention is to provide a heat treatment jig that is convenient for use in a plurality of stages in addition to the above object.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the heat treatment jig according to the present invention may be a general sand mold casting so that it substantially has a box shape from the bottom wall portion and the side wall portion. Molded integrally. At this time, a plurality of holes are formed in the bottom wall portion so that the product to be heat-treated is uniformly heated. Desirably, a plurality of holes are also formed in the side wall portion. And according to this invention, the hole of a bottom wall part is formed as a hexagonal elongate hole of the honeycomb structure which exhibits a hexagon seeing planarly. More specifically, a plurality of hexagonal long holes having a honeycomb structure are not exact hexagonal holes, and two of the six sides forming the holes are opposed to the other sides. It is formed so as to be long and long.
[0006]
As described above, the bottom wall portion in which a plurality of vertically long hexagonal long holes having a honeycomb structure is formed is preferably divided into four sections in view of a plurality of sections, production cost, and the like. It is divided. The hexagonal long holes in each section are oriented in the same direction and are arranged adjacent to the side of the vertically long hexagonal long hole in the adjacent section. Desirably, alignment ribs as strength members are integrally cast on the four corners of the side wall portion thus configured. Furthermore, a support column is integrally cast on the bottom wall portion.
[0007]
Thus, in order to achieve the object of the present invention, the invention according to
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
First, the shape and structure of the casting heat treatment jig G according to the present embodiment will be described, and then the manufacturing method or casting method will be described. As shown in FIG. 1A, the casting heat treatment jig G has a substantially rectangular
[0009]
2A is a plan view of the
[0010]
The plurality of hexagonal
[0011]
In the four corners of the first to
[0012]
In the present embodiment, one
[0013]
The casting heat treatment jig G according to the present embodiment also has a side window in which the
[0014]
When a heat treatment jig G having a structure according to the present embodiment was prototyped and tested, it was found that the amount of thermal deformation was extremely small compared to the conventional one. The reason is considered as follows. That is, although the honeycomb structure has high strength and is resistant to deformation, according to the present embodiment, the
[0015]
In addition, according to the present embodiment, the hexagonal
[0016]
The present invention is not limited to the above embodiment and can be implemented in various forms. For example, although the
[0017]
Next, a casting method of the casting heat treatment jig G will be described.
[Preparation of casting material]
The casting material applied in this example is a heat-resistant alloy having a two-phase structure of austenite and austenite + ferrite containing Fe, Ni, Cr, Co, Mo, W, Nb, etc., typically JIS SCH13, SCH15 and SCH24. When manufactured with these alloys, a jig having excellent oxidation resistance, hot strength, and the like and less thermal strain can be obtained.
[0018]
[Casting jig]
The casting heat treatment jig G described above is cast by the precision casting method using the casting material prepared as described above. As the precision casting method, there are known casting methods using disappearance models such as investment method (lost wax method), ceramic mold method, plaster mold method, etc., or shell mode method. can do. For example, make a so-called disappearance model that is the same shape as the heat treatment jig G with wax, synthetic resin, etc., coat a ceramic refractory around this model, make a ceramic mold that only thinly surrounds it, and Elution or burning disappears to make a mold. Next, molten metal is poured into this mold to cast a heat treatment jig G.
[0019]
In the above-described embodiment, the heat treatment jig G is formed by integrally casting the substantially square
[0020]
【The invention's effect】
As described above, the casting heat treatment jig according to the present invention is formed in a substantially box shape from the bottom wall portion in which a plurality of vertically long hexagonal elongated holes having a honeycomb structure are formed, and the side wall portion, The bottom wall portion is apparently divided into a plurality of sections, and the plurality of vertically long hexagonal slots in each section face the same direction, and the plurality of vertically long hexagonal slots in the adjacent section Adjacent to each other at a substantially right angle, the thermal stress is absorbed primarily by the longer element making up the elongated hexagonal slot, and the hexagonal slot in the adjacent compartment. Acts on the constituent elements. Therefore, an effect peculiar to the present invention that the amount of thermal deformation of the casting heat treatment jig according to the present invention is extremely small can be obtained. Further, according to another invention, a side wall window is also formed on the side wall, an alignment rib for alignment and reinforcement when stacked, and a support column are integrally cast on the bottom wall. Therefore, even if it is stacked in a plurality of stages, the heat is good, and the effect of uniformly heat-treating a large amount of non-heat-treated products at once can be further obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a casting heat treatment jig according to an embodiment of the present invention, in which (a) is a perspective view schematically showing the whole, and (b) is an enlarged part of a corner portion. FIG.
FIGS. 2A and 2B are views showing a casting heat treatment jig according to an embodiment of the present invention, in which FIG. 2A is a plan view and FIG. 2B is a side view showing a part thereof in cross section.
FIG. 3 is a view showing a casting heat treatment jig according to an embodiment of the present invention, in which (a) is a partially enlarged plan view of a bottom wall portion, and (b) is in the roll direction in (a). The viewed sectional view, (c) is a plan view schematically showing another embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記底壁部は、見かけ上複数個の区画に区分され、各区画における複数個の縦長の六角形長穴は同一方向を向いていると共に、隣の区画の複数個の縦長の六角形長穴に対して実質的に直角に隣り合っていることを特徴とする鋳造製熱処理用治具。A bottom wall portion having a plurality of vertically long hexagonal elongated holes having a honeycomb structure and a side wall portion are formed in a substantially box shape, in which a product to be heat treated is housed, and a heating furnace for heat treatment A heat-treating jig made of cast material,
The bottom wall portion is apparently divided into a plurality of sections, and the plurality of vertically long hexagonal slots in each section face the same direction, and the plurality of vertically long hexagonal slots in the adjacent section A casting heat treatment jig characterized by being adjacent to each other substantially at a right angle to each other.
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