JP4163369B2 - Synthetic water conduits such as permeable paved roads - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透水性舗装道路等の合成樹脂製導水管に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、舗装道路等における雨水の効率的な排水方法として、道路等に透水性の舗装を施して表面から雨水を浸透、排水させる方法が推奨されており、近い将来には高速道路や国道を透水性舗装にする方針が出されている。
【0003】
図8はそのような透水性舗装道路の構造の一例を示したもので、砕石層101の上には、左右両側に向かって流れ勾配を付けた表面を有する不透水性のコンクリート層102が設けられている。そして、このコンクリート層102の上には透水性のアスファルト舗装層103が設けられ、この舗装層103の左右両側部には導水管104が埋設されている。導水管104としては、ステンレス等の金属線をコイル状に捲回して製作した金属製の導水管が一般に使用されているが、最近では、再生プラスチックの繊維を編んで製作した再生プラスチック製の導水管も開発されている。尚、105は道路両側の排水溝であり、この排水溝105には水抜き孔105aが穿孔されている。
【0004】
斯かる構造の透水性舗装道路では、透水性のアスファルト舗装層103の表面から速やかに浸透した雨水が該舗装層103の内部を通って左右両側の導水管104へ流入し、この導水管104の内部を流れて水抜き孔105aのところから排水溝105へ効率良く排水され、また、透水性舗装層103によって防音効果も発揮される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の金属製の導水管を透水性のアスファルト舗装層103に埋設すると、該舗装層を掘削して再舗装する場合に、掘削機等の重機の刃が導水管によって傷められるという問題があり、また、金属製の導水管は高価で再生プラスチック製の導水管に比べるとコストが2倍近くするという問題があった。
【0006】
これらの問題は、上記の再生プラスチックの繊維を編んで製作した導水管を使用すれば一応解決される。けれども、再生プラスチック製の導水管は、耐圧強度はあるけれども、引張り強度が弱くて伸びやすいという問題があり、しかも、長尺で巻き癖がついているため、導水管がアスファルト舗装層103の表面に露出しやすく施工が容易でないという問題もあった。
【0007】
一般に、透水性のアスファルト舗装層に埋設される導水管には、以下の品質が要求される。第一に、かかる導水管は比較的浅いところに埋設され、車両等の荷重がかかるので、耐荷重性(耐圧強度)が要求される。第二に、透水性のアスファルトを打設する時の温度で軟化することのない耐熱性が要求される。第三に、道路には曲った箇所があり、凹凸もあるので、これらに追随できる可撓性が要求される。第四に、かかる導水管は、雨量が多いときでも雨水を管内に流入させるだけの充分な通水性が要求される。第五に、巻き癖等がなく簡単に埋設できる良好な施工性が要求される。第六に、生産コストが安く、工事費を節約できる経済性が要求される。
【0008】
しかしながら、現在のところ、上記の全ての要求品質を備えた導水管は未開発の状態であり、前述した金属性の導水管や再生プラスチック製の導水管も、経済性や施工性等の点で不満足なものである。
【0009】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは上記の要求品質を全て満足する合成樹脂製導水管を提供することにある。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る透水製舗装道路等の合成樹脂製導水管は、多数の環体が同軸的に配列され、環体同士が少なくとも2箇所の連結部を介して互いに連結された合成樹脂製導水管であって、各連結部の位置関係が導水管の湾曲を可能とする位置関係になっており、各環体の片側に隣接する環体に対する連結部の位置と、反対側に隣接する環体に対する連結部の位置とが、環体の周方向にずれており、両端の環体にジョイント部が連結されていることを特徴とするものである。
【0011】
この合成樹脂製導水管は、各環体の耐圧強度が大きい上に、少なくとも2箇所の連結部を介して環体同士が連結されているため、各環体が螺旋体の各巻部のように横倒れ状態になって潰されることがなく、従って、優れた耐圧荷重(耐圧強度)を有する。しかも、各連結部の位置関係が導水管の湾曲を可能とする位置関係になっているため、この合成樹脂製導水管は湾曲が自在で良好な可撓性を有し、かつ、各環体の片側に隣接する環体に対する連結部の位置と、反対側に隣接する環体に対する連結部の位置とが、環体の周方向にずれているため、導水管を任意の方向に湾曲させることが可能である。また、各環体と連結部とで囲まれる隙間部分は全て通水空間となり、開口率が極めて大きいため、この合成樹脂製導水管は優れた通水性を有する。更に、この合成樹脂製導水管は、両端のジョイント部を接続することにより長尺の導水管とするものであって、従来の長尺の導水管のように巻き癖がついていないため、埋設時に導水管が舗装層の表面に露出することがなく、施工性が良好である。また、この導水管は合成樹脂製であるため、透水性のアスファルト舗装層を掘削して再舗装する際に掘削機等の重機の刃を傷める心配がなく、このような合成樹脂製の導水管は金属製の導水管に比べると安価で経済性に優れており、しかも、材料樹脂として請求項5に記載したような透水性のアスファルト打設時の温度で軟化しない合成樹脂を用いるため、要求される耐熱性も備えている。
【0014】
次に、本発明の請求項2に係る合成樹脂製導水管は、上記請求項1の導水管において、各環体が「く」字形の側面形状を有する屈曲した環体に形成され、交互に反転させて「く」字形の側面形状と逆「く」字形の側面形状とが繰り返されるように同軸的に配列されており、各環体の片側に隣接する環体に対する連結部は、環体相互の間隔が最小となる環体の上端部と下端部に形成されており、反対側に隣接する環体に対する連結部は、環体相互の間隔が最小となる環体の左端部と右端部に形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
このような導水管では、各環体の片側に隣接する環体が、環体の上端部と下端部に形成された連結部を中心として左右に曲がり、反対側に隣接する環体が、環体の左端部と右端部に形成された連結部を中心として上下に曲がるので、導水管全体としては任意の方向へ湾曲できることとなる。しかも、各環体の片側に隣接する環体は、連結されていない左端部と右端部において環体相互の間隔が最大となるため左右への曲がり角が大きくなり、また、反対側に隣接する環体は、連結されていない上端部と下端部において環体相互の間隔が最大となるため上下への曲がり角が大きくなる。従って、この導水管は全体として任意の方向へ大きく湾曲させることが可能となる。
【0016】
次に、本発明の請求項3に係る合成樹脂製導水管は、螺旋体の両端にジョイント部が連結された合成樹脂製導水管であって、螺旋体の各巻部が少なくとも2箇所の連結部を介して互いに連結されており、各連結部の位置関係が導水管の湾曲を可能とする位置関係になっており、各巻部の片側に隣接する巻部に対する連結部の位置と、反対側に隣接する巻部に対する連結部の位置とが、巻部の周方向にずれていることを特徴とするものである。
【0017】
この合成樹脂製導水管は、螺旋体の各巻部の耐圧強度が大きい上に、少なくとも2箇所の連結部を介して各巻部が互いに連結されているため、各巻部が横倒れ状態になって潰されることがなく、従って、優れた体荷重性(耐圧強度)を有する。しかも、各連結部の位置関係が導水管の湾曲を可能とする位置関係になっているため、この導水管は湾曲が自在で良好な可撓性を有し、かつ、各巻部の片側に隣接する巻部に対する連結部の位置と、反対側に隣接する巻部に対する連結部の位置とが、巻部の周方向にずれているため、導水管を任意の方向に湾曲させることが可能であり、また、各巻部と連結部とで囲まれる隙間部分は全て通水空間となるので優れた通水性も有している。更に、この導水管は、上記請求項1,2の導水管と同様、両端のジョイント部を接続することにより長尺の導水管とするものであって、従来の長尺の導水管のように巻き癖がついていないため施工性が良好であり、また、合成樹脂製であるため再舗装の際に掘削機等の重機の刃を傷める心配がなく、金属製の導水管に比べると安価で経済性に優れており、要求される耐熱性も備えている。
【0020】
次に、本発明の請求項4に係る合成樹脂製導水管は、上記請求項1〜3のいずれかの導水管において、両端のジョイント部が受筒部と該受筒部に差込まれる差込筒部に構成されており、差込筒部には係止爪を備えた弾性片が部分的に形成される一方、受筒部には差込筒部を差込んだときに係止爪と係合する係合孔が形成されていることを特徴とするものである。
【0021】
このような合成樹脂製導水管は、その差込筒部を次の導水管の受筒部に差込んで係止爪を係合孔に弾性係合させることにより、ワンタッチで抜出し不能に接続することができるので、施工性が良好である。
【0022】
次に、本発明の請求項5に係る合成樹脂製導水管は、上記請求項1〜4のいずれかの導水管において、透水性のアスファルトの打設時の温度で軟化しない合成樹脂にて成形されたことを特徴とするものである。
【0023】
このような導水管は、透水性のアスファルト舗装を行う際、アスファルト打設時の熱に充分耐え、変形することがない。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
【0025】
図1は本発明の一実施形態に係る合成樹脂製導水管の正面図、図2は同合成樹脂製導水管の平面図、図3(a),(b)は同合成樹脂製導水管の左側面図と右側面図、図4は同合成樹脂製導水管の接続状態を示す部分正面図、図5は図4のA−A線断面図である。
【0026】
この合成樹脂製導水管10は、多数の環体1を同軸的に配列し、環体同士を2箇所の連結部2を介して互いに連結すると共に、両端の環体1,1にジョイント部3,4を2箇所の連結部2を介して連結したものである。この導水管10は、2箇所の連結部2を介して環体1同士を連結しているが、3箇所以上の連結部を介して環体1同士を連結するように構成してもよい。
【0027】
環体1は「く」字形の側面形状を有する屈曲した環体に形成されており、交互に反転させて「く」字形の側面形状と逆「く」字形の側面形状とが繰り返されるように同軸的に配列されている。
【0028】
この環体1を連結する上記の連結部2は、導水管10の湾曲を可能とする位置関係となるように設けることが必要であり、この実施形態では、各環体1の片側に隣接する環体1に対する連結部2の位置と、反対側に隣接する環体1に対する連結部2の位置とが、環体1の周方向に90°ずれるように設けられている。
【0029】
更に具体的に説明すると、各環体1の片側に隣接する環体1に対する連結部2は、環体相互の間隔が最小となる環体1の上端部と下端部に形成されており、反対側に隣接する環体1に対する連結部2は、環体相互の間隔が最小となる環体の左端部と右端部に形成されている。
【0030】
連結部2を上記のように形成すると、各環体1の片側に隣接する環体1は、環体の上端部と下端部に形成された連結部2を中心として左右に曲がり、反対側に隣接する環体1は、環体の左端部と右端部に形成された連結部2を中心として上下に曲がるので、導水管10は全体として任意の方向へ湾曲可能となる。
【0031】
その場合、この実施形態のように環体1が「く」字形の側面形状を有する屈曲した環体に形成され、「く」字形の側面形状と逆「く」字形の側面形状とが繰り返されるように反転して配列されていると、各環体1の片側に隣接する環体は、連結されていない左端部と右端部において環体相互の間隔が最大となるため左右への曲がり角が大きくなり、また、反対側に隣接する環体は、連結されていない上端部と下端部において環体相互の間隔が最大となるため上下への曲がり角が大きくなることから、導水管を任意の方向へ一層大きく湾曲させることが可能となる。
【0032】
尚、環体1は「く」字形に屈曲していないものでも勿論よい。
【0033】
この導水管10の両端のジョイント部は、受筒部3と該受筒部に差込まれる差込筒部4に構成されている。そして、差込筒部4には、切込みを入れることによって左右一対の弾性片4aが部分的に形成されており、該弾性片4aの先端部外面には係止爪4bが突設されている。一方、受筒部3には、上記の差込筒部4を差込んだときに係止爪4bと係合する左右一対の係合孔3aが形成されている。
【0034】
従って、図4、図5に示すように、この導水管10の差込筒部4を次の導水管10の受筒部3に差込んで、弾性片4aの係止爪4bを係合孔3aに弾性係合させることにより、ワンタッチで簡単に抜出し不能に接続することができる。
【0035】
このような係止爪4bを有する弾性片4bや係合孔3aは少なくとも1つずつ形成すれば足りるが、この実施形態のように2つずつ形成してもよく、また3つ以上形成してもよい。
【0036】
この導水管10の各部の寸法は特に制限されないが、耐圧強度、通水性、取扱性、可撓性の良否などを考慮すると、好ましくは導水管の全長を100〜1000mm程度、環体1の外径を15〜50mm程度、環体1の内径を10〜40mm程度、環体1の厚みを2〜5mm程度、環体1相互の非連結部分の最大間隔を1〜5mm程度に設定するのがよい。
【0037】
この導水管10は透水性のアスファルト打設時の温度で軟化しない合成樹脂、例えば、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、架橋ポリエチレン、ポリブテン、フッ素系樹脂、ナイロン等を用いて成形することが好ましく、このような樹脂で成形された導水管10は、透水性のアスファルト舗装を行う際の打設時の熱に充分耐え得る。その場合、ガラス繊維や炭酸カルシウムその他の無機フィラーを混合し、耐熱性や剛性を向上させることもできる。
【0038】
以上のような構成の合成樹脂製導水管10は、既述した図8の透水性舗装道路の導水管104に代えて、透水性のアスファルト舗装層103の左右両側部に埋設される。このように埋設されると、合成樹脂製導水管10には車両等の大きい荷重が加わるが、この合成樹脂製導水管10は、各環体1の耐圧強度が大きい上に、少なくとも2箇所の連結部2を介して環体1同士が連結されているため、各環体1が螺旋体の各巻部のように横倒れ状態になって潰されることがなく、優れた耐荷重性(耐圧強度)を有するので、車両等の大きい荷重に充分耐えることができる。
【0039】
そして、降雨時には、透水性のアスファルト舗装層103の表面から速やかに浸透した雨水が該舗装層103の内部を通って上記の導水管10へ流入し、該導水管10の内部を流れて水抜き孔105aのところから排水溝105へ排水されるが、上記の導水管10は、各環体1と連結部2とで囲まれる隙間部分が全て通水空間として機能し、優れた通水性を有するため、多量の雨が降っても効率良く管内に導入して排水溝105へ排水することができる。
【0040】
また、この導水管10は、ワンタッチで差込筒部4を受筒部3に差込接続して長尺の導水管としながら透水性のアスファルト舗装層103に埋設するものであり、従来の長尺の再生プラスチック製導水管に見られるような巻き癖がないため、埋設時に導水管10が舗装層103の表面に露出せず、しかも、既述したように湾曲自在で優れた可撓性を有し、道路のカーブや凹凸に追従させて埋設することができるので、施工性が極めて良好である。
【0041】
更に、この導水管10は、透水性のアスファルト打設時の温度で軟化しない合成樹脂を用いて成形しているため、透水性のアスファルト舗装を行う際の打設時の熱に充分耐えて変形することがなく、また、合成樹脂製であるから金属製の導水管に比べると安価で経済的であり、アスファルト舗装層を掘削して再舗装する際に掘削機等の重機の刃を傷める心配も全くない。
【0042】
図6は本発明の他の実施形態に係る合成樹脂製導水管の正面図であって、導水管の湾曲を可能とする連結部の位置関係の他の例を示したものである。
【0043】
即ち、この導水管11は「く」字形に屈曲していない環体1を同心的に多数配列すると共に、環体1同士を2箇所の連結部2を介して連結し、両端の環体1にジョイント部として前述の受筒部3と差込筒部4を2箇所の連結部2を介して連結したものであって、一端側から(4n−3)番目、(4n−2)番目、(4n−1)番目の3つの環体1(但しnは正数)は、環体1の上端部と下端部に形成された連結部2を介して連結されており、(4n−1)番目、(4n)番目、(4n+1)番目の3つの環体1(但しnは正数)は、環体1の左端部と右端部に形成された連結部2を介して連結されている。
【0044】
このような導水管11は、(4n−3)番目、(4n−2)番目、(4n−1)番目の3つの環体1の部分で左右に湾曲し、(4n−1)番目、(4n)番目、(4n+1)番目の3つの環体1の部分で上下に湾曲するため、導水管全体として任意の方向に湾曲させることが可能である。
【0045】
この導水管11の他の構成及び作用効果は、前述の導水管10と同様であるので説明を省略する。
【0046】
図7は本発明の更に他の実施形態に係る合成樹脂製導水管の正面図である。
【0047】
この合成樹脂製導水管12は、螺旋体5の両端にジョイント部として前述の受筒部3と差込筒部4を連結し、螺旋体5の各巻部5aを少なくとも2箇所の連結部2を介して互いに連結したものであって、各連結部2は導水管12の湾曲を可能とする位置関係となるように設けられている。
【0048】
即ち、この導水管12では、螺旋体5の各巻部5aの片側に隣接する巻部5aに対する連結部2の位置と、反対側に隣接する巻部5aに対する連結部2の位置とが、巻部5aの周方向に90°ずれるように設けられており、具体的には、片側に隣接する巻部5aに対する連結部2が巻部5aの上端部と下端部に、反対側に隣接する巻部5aに対する連結部2が巻部5aの左端部と右端部にそれぞれ形成されている。従って、この導水管12も、各巻部5aの片側に隣接する巻部5aが連結部2を中心として左右に曲がり、反対側に隣接する巻部5aが連結部2を中心として上下に曲がるので、導水管全体として任意の方向へ湾曲させることが可能である。
【0049】
この導水管12の他の構成は、前述の導水管10,11と同様であるので説明を省略する。
【0050】
このような合成樹脂製導水管12は、螺旋体5の各巻部5aの耐圧強度が大きい上に、少なくとも2箇所の連結部2を介して各巻部5aが互いに連結されているため、各巻部5aが横倒れ状態になって潰されることがなく、優れた耐荷重性(耐圧強度)を有している。しかも、この導水管12は上述したように湾曲が自在で良好な可撓性を有し、差込筒部4を受筒部3にワンタッチで差込接続して巻き癖のない長尺の導水管として埋設できるので施工性が良く、また、各巻部5aと連結部2とで囲まれる隙間部分が全て通水空間となるので優れた通水性も有している。そして、合成樹脂製であるがゆえに再舗装の際に掘削機等の重機の刃を傷める心配がなく、金属製の導水管に比べると安価で経済性に優れており、要求される耐熱性も備えている。
【0051】
以上、代表的な実施形態を挙げて本発明の合成樹脂製導水管を説明したが、本発明の導水管は上記の実施形態のみに限定されるものではなく、例えば、環体1同士又は螺旋体5の巻部5a同士を3箇所の連結部2で連結して連結強度を高めると共に、片側に隣接する環体1又は巻部5aに対する連結部2の位置と、反対側に隣接する環体1又は巻部5aに対する連結部2の位置を、周方向に60°ずつずらせて湾曲可能とするなど、種々の変更を許容しうるものである。
【0052】
また、本発明の合成樹脂製導水管は既述したように透水性舗装道路の導水管として使用されるものであるが、透水性舗装橋の導水管としても好適に使用されるものであり、更には、屋上に埋設される導水管としても使用可能なものである。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の透水性舗装道路等の合成樹脂製導水管は、耐荷重性、可撓性、通水性、耐熱性、施工性、経済性などの要求品質を全て満足するものであり、そのため、車両等の荷重によって潰されることがなく、道路のカーブや凹凸に追従して埋設することができ、雨量が多くても排水効率が良好であり、透水性のアスファルト舗装の際に熱変形することもなく、また、接続が簡単で舗装層表面に導水管が露出することなく容易に埋設施工することができ、工事費の低減を図ることもできるなど、多く顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る合成樹脂製導水管の正面図である。
【図2】同合成樹脂製導水管の平面図である。
【図3】(a)は同合成樹脂製導水管の左側面図、(b)は同合成樹脂製導水管の右側面図である。
【図4】同合成樹脂製導水管の接続状態を示す部分正面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る合成樹脂製導水管の正面図である。
【図7】本発明の更に他の実施形態に係る合成樹脂製導水管の正面図である。
【図8】透水性舗装道路の構造の一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10,11,12 合成樹脂製導水管
1 環体
2 連結部
3 受筒部(ジョイント部)
3a 係合孔
4 差込筒部(ジョイント部)
4a 弾性片
4b 係止爪
5 螺旋体
5a 螺旋体の巻部
102 不透水性のコンクリート層
103 透水性のアスファルト舗装層
104 導水管
105 排水溝[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a synthetic resin water conduit such as a water-permeable paved road.
[0002]
[Prior art]
In recent years, as an efficient drainage method for rainwater on paved roads, etc., it has been recommended to apply water-permeable pavements to the roads to infiltrate and drain rainwater from the surface. There is a policy to make it pavement.
[0003]
FIG. 8 shows an example of the structure of such a water-permeable paved road. On the crushed
[0004]
In the water-permeable paved road having such a structure, rainwater that has permeated rapidly from the surface of the water-permeable
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the metal conduit pipe is embedded in the permeable
[0006]
These problems can be solved by using a water conduit made of the above recycled plastic fibers. However, recycled plastic water conduits have pressure resistance, but have a problem that they are weak in tensile strength and easily stretched, and because they are long and have wrinkles, the water conduit is on the surface of the
[0007]
Generally, the following qualities are required for a water conduit buried in a permeable asphalt pavement layer. First, since the water conduit is buried in a relatively shallow place and a load is applied to the vehicle or the like, load resistance (pressure strength) is required. Secondly, heat resistance is required that does not soften at the temperature at which water-permeable asphalt is cast. Thirdly, there are curved portions on the road, and there are irregularities, so flexibility that can follow these is required. Fourthly, such a water guide pipe is required to have sufficient water permeability to allow rainwater to flow into the pipe even when there is a lot of rain. Fifth, there is a need for good workability that can be easily embedded without curling flaws. Sixth, the production cost is low and the economy that can save the construction cost is required.
[0008]
However, at present, the water conduits having all the required qualities are not yet developed, and the metallic water conduits and recycled plastic water conduits mentioned above are economical and easy to construct. It is unsatisfactory.
[0009]
This invention is made | formed in view of such a situation, The place made into the objective is to provide the synthetic resin water guide pipe which satisfies all said required quality.
[0010]
In order to achieve the above object, a synthetic resin water conduit such as a water-permeable paved road according to
[0011]
In this synthetic resin water conduit, each ring body is large in pressure resistance, and the rings are connected to each other through at least two connecting parts. It will not be crushed in a collapsed state, and therefore has an excellent pressure load (pressure strength). Moreover, since the positional relationship between the connecting portion is in the positional relationship that allows the curvature of the conduit, the synthetic resin aqueduct have good flexibility freely curved, and each ring member Since the position of the connecting portion with respect to the ring adjacent to one side of the ring and the position of the connecting portion with respect to the ring adjacent to the opposite side are shifted in the circumferential direction of the ring, the water conduit is bent in any direction. Is possible . In addition, all the gaps surrounded by each ring body and the connecting portion become water-permeable spaces, and the opening ratio is extremely large. Therefore, this synthetic resin water conduit has excellent water permeability. Furthermore, this synthetic resin water conduit is made into a long water conduit by connecting the joints at both ends, and it has no curl like conventional long water conduits. The conduit is not exposed on the surface of the pavement layer, and the workability is good. In addition, since this water conduit is made of synthetic resin, there is no fear of damaging the blades of heavy machinery such as excavators when excavating and re-paving a permeable asphalt pavement layer, and such a synthetic resin water conduit Is cheaper and more economical than metal water conduits, and uses a synthetic resin that does not soften at the temperature of the water-permeable asphalt as described in
[0014]
Next, the synthetic resin water guide pipe according to
[0015]
In such a water conduit, the ring adjacent to one side of each ring is bent left and right around the connection formed at the upper and lower ends of the ring, and the ring adjacent to the opposite side is Since it bends up and down centering on the connection part formed in the left end part and the right end part of the body, the whole water conduit can be bent in an arbitrary direction. In addition, the ring adjacent to one side of each ring has a maximum left-right corner at the left and right ends that are not connected to each other, so that the right and left turn angle is large, and the ring adjacent to the opposite side is increased. Since the body has the largest distance between the annular bodies at the upper end and the lower end which are not connected to each other, the upward and downward bending angles are increased. Therefore, this water conduit can be greatly curved in an arbitrary direction as a whole.
[0016]
Next, the synthetic resin water conduit according to
[0017]
In this synthetic resin water guide pipe, each winding part of the spiral body has a high pressure resistance strength, and each winding part is connected to each other through at least two connecting parts. Therefore, it has excellent body loadability (pressure resistance). In addition, since the positional relationship between the connecting portions is a positional relationship that enables the conduit to bend, the conduit is free to bend and has good flexibility , and is adjacent to one side of each winding portion. Since the position of the connecting portion relative to the winding portion and the position of the connecting portion relative to the winding portion adjacent to the opposite side are shifted in the circumferential direction of the winding portion, the water conduit can be curved in any direction. In addition, since all the gaps surrounded by the winding portions and the connecting portions become water-permeable spaces, they have excellent water permeability. Furthermore, this water conduit is a long water conduit by connecting the joints at both ends, as in the case of the water conduits of
[0020]
Next, the synthetic resin water guide pipe according to
[0021]
Such a synthetic resin water guide pipe is connected so that it cannot be pulled out with one touch by inserting the insertion tube portion into the receiving tube portion of the next water guide tube and elastically engaging the locking claw with the engagement hole. Therefore, workability is good.
[0022]
Next, a synthetic resin water guide pipe according to
[0023]
Such a water conduit sufficiently withstands heat generated during asphalt placement and does not deform when performing water-permeable asphalt pavement.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, specific embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0025]
FIG. 1 is a front view of a synthetic resin water conduit according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a plan view of the synthetic resin water conduit, and FIGS. 3A and 3B are views of the synthetic resin water conduit. The left side view and the right side view, FIG. 4 is a partial front view showing the connection state of the synthetic resin conduit pipe, and FIG. 5 is a sectional view taken along the line AA in FIG.
[0026]
This synthetic resin
[0027]
The
[0028]
The connecting
[0029]
More specifically, the connecting
[0030]
When the
[0031]
In this case, as in this embodiment, the
[0032]
Of course, the
[0033]
The joint portions at both ends of the
[0034]
Therefore, as shown in FIGS. 4 and 5, the
[0035]
It is sufficient to form at least one
[0036]
The dimensions of each part of the
[0037]
The
[0038]
The synthetic
[0039]
When raining, rainwater quickly permeated from the surface of the water-permeable
[0040]
In addition, the
[0041]
Further, since the
[0042]
FIG. 6 is a front view of a synthetic resin water conduit according to another embodiment of the present invention, and shows another example of the positional relationship of the connecting portions that allow the water conduit to be bent.
[0043]
That is, the
[0044]
Such a
[0045]
Since the other structure and effect of this
[0046]
FIG. 7 is a front view of a synthetic resin water conduit according to still another embodiment of the present invention.
[0047]
The synthetic resin
[0048]
That is, in this
[0049]
Since the other structure of this
[0050]
In such a synthetic resin
[0051]
As described above, the synthetic resin water guide pipe of the present invention has been described with reference to typical embodiments. However, the water guide pipe of the present invention is not limited to the above-described embodiment. The winding portions 5a of 5 are connected to each other by three connecting
[0052]
Moreover, the synthetic resin conduit pipe of the present invention is used as a conduit pipe of a permeable paved road as described above, but is also preferably used as a conduit pipe of a permeable paved bridge, Furthermore, it can also be used as a water conduit buried on the roof.
[0053]
【The invention's effect】
As is clear from the above explanation, the synthetic resin water conduit such as the water-permeable paved road of the present invention has all the required qualities such as load resistance, flexibility, water permeability, heat resistance, workability, and economy. Therefore, it is not crushed by the load of vehicles etc., can be embedded following the curve and unevenness of the road, drainage efficiency is good even if there is a lot of rain, and water-permeable asphalt There is no thermal deformation during paving, and it is easy to embed without being exposed to the surface of the pavement layer with easy connection and can reduce the construction cost. Has an effect.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a synthetic resin conduit pipe according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the synthetic resin water conduit.
FIG. 3A is a left side view of the synthetic resin water conduit, and FIG. 3B is a right side view of the synthetic resin water conduit.
FIG. 4 is a partial front view showing a connection state of the synthetic resin conduit pipe.
5 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 6 is a front view of a synthetic resin water conduit according to another embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a front view of a synthetic resin water conduit according to still another embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view showing an example of the structure of a permeable paved road.
[Explanation of symbols]
10, 11, 12 Synthetic resin
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