JP4163351B2 - 多重化端局装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば光通信システムにおける光多重化端局装置に適用されるものであり、信頼性を確保するために二重化構成をなした多重化端局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
信頼性が要求される光通信システムでは、装置故障や伝送路障害によるシステムダウンを防止するため、装置や伝送路の二重化を行うことが知られている。
【0003】
しかし、このような二重化を行った装置では、通常現用系及び予備系の双方で同一の情報を伝送している。そのため、伝送路及び装置が正常に動作している時には、予備系にて伝送されている信号は破棄されており、従って装置が正常動作している限りは予備系が無駄となっている。
【0004】
そこで、システムに障害の無いとき(定常時)に、予備系にサービストラフィックと異なるパートタイム信号を収容することでリソースの有効活用を図る装置の発明がなされ、特願平7−215598号として出願された。ここにパートタイム信号とは、サービストラフィックに比べて重要度の低い信号であり、冗長切り替えの際にはドロップされるものである。
【0005】
図7に、上記発明に係る装置の構成を示す。図中符号200は光多重化端局装置である。この光多重化端局装置200は二重化構成となっており、現用系装置が現用系光伝送路280−0を介して、また予備系装置が予備系光伝送路280−1を介して図示しない対向の光多重化装置に接続されている。また、この光多重化端局装置200には、それぞれ二重化構成をとる主端局装置210が、それぞれ二本の光ファイバーからなる現用系光伝送路250、及び予備系光伝送路260により接続されている。更にこの主端局装置210には、主端末220が接続されている。
【0006】
また、光多重化端局装置200の予備系装置には、パートタイム(以下P/Tとする)系のP/T端局装置230がパートタイム用の光伝送路(P/T光伝送路)270を介して接続されており、さらにパートタイム端末(P/T端末)240が接続されている。
【0007】
現用系装置は、現用系低速インタフェース部80、現用系選択分配部201、現用系多重分離部202及び現用系高速インタフェース部203を有している。
【0008】
予備系装置は、予備系低速インタフェース部90、予備系選択分配部204、予備系多重分離部205及び予備系高速インタフェース部206を有している。
【0009】
現用系低速インタフェース部80は、現用系光送受信モジュール81、分離回路82a、多重回路82b、分配回路83a及び選択回路83bを備えている。
【0010】
予備系低速インタフェース部90は、予備系光送受信モジュール91、分離回路94a、選択回路93、多重回路94b、分配回路95a及び選択回路95bを備えている。
【0011】
また、P/T端末240との信号の授受を行なうために、予備系低速インタフェース部90内にもう1つのP/T系光送受信モジュール92を設け、予備系低速インタフェース部90内の選択回路93により選択可能としている。
【0012】
そして、現用系選択分配部201及び予備系選択分配部204により接続形態を任意に変化させることにより、図8に示す如く現用系光伝送路250に障害が発生した際にも、現用系側/予備系側を任意に用いての主端末220の通信を実現できる。また、主端末220が現用系側で正常な通信を行なっていれば、予備系低速インタフェース部90の選択回路93でP/T系光送受信モジュール92を選択し、予備系側を用いてのP/T端末240の通信を実現するようにしている。
【0013】
ところが、上記構成における光多重化端局装置200では、例えば高速の信号を低速側インタフェースで使用する装置の場合、予備系低速インタフェース部90内の選択回路93では、信号が高速であるために選択回路93内で発生するジッタが無視できなくなる。このため位相方向のS/Nが劣化してしまう問題がある。
【0014】
そこで、高速信号を取り扱うことが可能で、かつジッタの少ないスイッチを用いる必要があるが、このスイッチは非常に高価なものであり、さらに、消費電力が大きくなってしまうという不都合が生じることになる。
【0015】
また、前記発明(特願平7−215598)では、対向する主端局装置の予備系に警報を発出させないために、予備系にも現用系と同じ信号を伝送する方法に関する提案が行われたが、現用系装置と予備系装置との間に例えば高速の電気信号を伝送しなければならない問題があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、例えば高速の信号を低速側インタフェースで取り扱う場合、低速側インタフェース部の切り替えスイッチに、高速信号の切替えが可能で、かつジッタの少ないスイッチを使用しなければならないという問題があった。
【0017】
そこでこの発明の目的は、安価なスイッチを用いてパートタイム信号の伝送が可能な多重化端局装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明は、現用系、予備系の二重化構成を有し、かつ現用系運用中には、現用系信号とは異なる信号を、予備伝送路を使用して付加端局装置との間で授受する多重化端局装置を対象にしている。
【0019】
そして、上記目的を達成するために、少なくとも1つの主端局装置とインタフェースをとる主端局用現用系インタフェース手段と、少なくとも1つの主端局装置とインタフェースをとる主端局用予備系インタフェース手段と、少なくとも1つの付加端局装置とインタフェースをとる付加端局インタフェース手段と、現用系伝送路とのインタフェースをとる現用系伝送路インタフェース手段と、予備系伝送路とのインタフェースをとる予備系伝送路インタフェース手段と、現用系伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、現用系伝送路及び現用系伝送路インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する伝送路側現用系多重分離手段と、予備系伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、予備系伝送路及び予備系伝送路インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する伝送路側予備系多重分離手段と、主端局装置へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、主端局用現用系インタフェース手段を介して到来する前記多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する複数の主端局側現用系多重分離手段と、主端局装置へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、主端局用予備系インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する主端局側予備系多重分離手段と、付加端局装置へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、付加端局インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する付加系多重分離手段と、伝送路側現用系多重分離手段を主端局側現用系多重分離手段及び主端局側予備系多重分離手段に選択的に接続する第1の選択手段と、伝送路側予備系多重分離手段を主端局側現用系多重分離手段、主端局側予備系多重分離手段及び付加系多重分離手段に選択的に接続するとともに、主端局用現用系インタフェース手段及び主端局側現用系多重分離手段が正常であるときに、伝送路側予備系多重分離手段を付加系多重分離手段に接続する第2の選択手段とを備えるようにしたものである。
【0020】
この構成によれば、第1及び第2の選択手段により現用系、予備系及び付加系それぞれを独立させた構成であり、現用系伝送路及び予備系伝送路から到来する多重化信号を伝送路側現用系多重分離手段及び伝送路側予備系多重分離手段により複数チャネルの信号に分離することにより複数チャネルそれぞれが例えばSDHで最小ビットレートとなる信号に変換し、これら複数チャネルの信号を第1及び第2の選択手段により主端局側現用系多重分離手段、主端局側予備系多重分離手段及び付加系多重分離手段に選択的に与えて、主端局側現用系多重分離手段、主端局側予備系多重分離手段及び付加系多重分離手段にて複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号に生成した後、それぞれ対応するインタフェースを介して主端局装置及び付加端局装置に伝送するようにしている。このため、第1及び第2の選択手段にて切り替えを行う信号は、複数のチャネルに分離された例えばSDH規格の最小ビットレートという低速信号であるため、伝送路の伝送速度を切り替えるよりは、ジッタの多いスイッチを使用することが可能である。
【0021】
さらに付加系が予備系とは独立した構成であり、かつ第2の選択手段により予備系と付加系とが選択的に切り替えられるので、付加端局装置に与えられる信号が高速信号であっても、安価なスイッチで取り扱うことが可能となる。
【0022】
逆に、主端局装置及び付加端局装置からの高速信号に対しても、それぞれ対応する主端局側現用系多重分離手段、主端局側予備系多重分離手段及び付加系多重分離手段にて複数チャネルの信号に分離されることによりSDH規格で例えば最小ビットレートとなる信号に変換し、これら複数チャネルの信号を第1及び第2の選択手段により伝送路側現用系多重分離手段、伝送路側予備系多重分離手段に選択的に与えて、伝送路側現用系多重分離手段及び伝送路側予備系多重分離手段にて複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号に生成した後、それぞれ対応するインタフェースを介して現用系伝送路及び予備系伝送路に伝送するようにしているので、上記と同様に高速信号に対して安価なスイッチを用いて取り扱うことが可能となる。
【0023】
また、第1及び第2の選択手段各々については、少なくとも(多重化信号のビットレート/1チャネル当たりの信号のビットレート)に相当する個数のスイッチを有してなることを特徴とするので、多重化信号の種類に応じて、必要とする個数の安価なスイッチを備えることが可能となる。
【0024】
また、主端局用現用系インタフェース手段及び主端局側現用系多重分離手段は、それぞれ同一基板上に形成されて1枚の第1インタフェース基板を成し、主端局用予備系インタフェース手段及び主端局側予備系多重分離手段は、それぞれ同一基板上に形成されて1枚の第2インタフェース基板を成し、付加端局インタフェース手段及び付加系多重分離手段は、それぞれ同一基板上に形成されて1枚の第3インタフェース基板を成し、これら第1,第2及び第3インタフェース基板は、互いに同一種類の基板であることを特徴とするので、装置全体の構成の簡易化及び低コスト化を図ることが可能となる。
【0025】
また、この発明に係る多重化端局装置は、上記対象において、少なくとも1つの主端局装置とインタフェースをとる主端局用現用系インタフェース手段と、少なくとも1つの主端局装置とインタフェースをとる主端局用予備系インタフェース手段と、少なくとも1つの付加端局装置とインタフェースをとる付加端局インタフェース手段と、現用系伝送路とのインタフェースをとる現用系伝送路インタフェース手段と、予備系伝送路とのインタフェースをとる予備系伝送路インタフェース手段と、現用系伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、現用系伝送路及び現用系伝送路インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する伝送路側現用系多重分離手段と、予備系伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、予備系伝送路及び予備系伝送路インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する伝送路側予備系多重分離手段と、主端局装置へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、主端局用現用系インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する主端局側現用系多重分離手段と、主端局装置へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、主端局用予備系インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する主端局側予備系多重分離手段と、付加端局装置へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、付加端局インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する付加系多重分離手段と、伝送路側現用系多重分離手段を主端局側現用系多重分離手段及び主端局側予備系多重分離手段に選択的に接続するとともに、少なくとも伝送路側現用系多重分離手段が主端局側現用系多重分離手段に接続されているときには主端局側予備系多重分離手段を伝送路側現用系多重分離手段に接続する第1の選択手段と、伝送路側予備系多重分離手段を主端局側現用系多重分離手段、主端局側予備系多重分離手段及び付加系多重分離手段に選択的に接続するとともに、主端局用現用系インタフェース手段及び主端局側現用系多重分離手段が正常であるときに、伝送路側予備系多重分離手段を付加系多重分離手段に接続する第2の選択手段と、主端局側予備系多重分離手段及び付加系多重分離手段と、第1の選択手段及び第2の選択手段との間に介在され、第1及び第2の選択手段それぞれの出力を、主端局側予備系多重分離手段と付加系多重分離手段とに選択的に導出し、また主端局側予備系多重分離手段及び付加系多重分離手段それぞれの出力を第1の選択手段と第2の選択手段とに選択的に導出するマトリクススイッチ部とを備えるようにしたものである。
【0026】
この構成によれば、マトリクススイッチ部を主端局側予備系多重分離手段及び付加系多重分離手段で共用に設けられることにより、第2の選択手段が伝送路側予備系多重分離手段を付加系多重分離手段に接続しているときのみ第1の選択手段により伝送路側現用系多重分離手段から主端局側予備系多重分離手段へと信号が回し込まれる。このため、主端局用予備系インタフェース手段が切り離された状態であっても、主端局用予備系インタフェース手段に対して常に信号が与えられ、かつマトリクススイッチにより多重回路及び分離回路を予備系と付加系とにそれぞれ独立に設けている。このマトリクススイッチにて切り替える信号も、前述と同様に分離された低速の信号の切り替えを行うために、ジッタの多い安価なスイッチを用いて取り扱うことが可能になる。
【0027】
また別の本発明は、高次群側に現用系高速伝送路及び予備系高速伝送路を収容するとともに所望のチャネル数に応じた主端局装置と付加端局装置とを低次群側に収容し、現用系装置と予備系装置とを備えて二重化構成をなす多重化端局装置にあって、
前記現用系装置に、前記現用系高速伝送路を終端する現用系伝送路インタフェース手段と、前記現用系高速伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成して、この多重化信号を前記現用系伝送路インタフェース手段を介して前記現用系高速伝送路に送出するとともに、前記現用系高速伝送路から前記現用系伝送路インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する現用系多重分離手段と、前記主端局装置のそれぞれに対応して設けられ、前記低次群側に向けた信号を2系統に分岐して送出する現用系低速インタフェース手段とを備え、
前記予備系装置に、前記予備系高速伝送路を終端する予備系伝送路インタフェース手段と、前記予備系高速伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成して、この多重化信号を前記予備系伝送路インタフェース手段を介して前記予備系高速伝送路に送出するとともに、前記予備系高速伝送路から前記予備系伝送路インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する予備系多重分離手段と、前記主端局装置のそれぞれに対応して設けられ、前記低次群側に向けた信号を2系統に分岐して送出する予備系低速インタフェース手段とを備え、
前記現用系装置に、前記現用系多重分離手段を前記現用系低速インタフェース手段または前記予備系低速インタフェース手段のいずれかに選択的に接続する現用系選択分配手段を設け、
前記予備系装置に、前記予備系多重分離手段を前記現用系低速インタフェース手段または前記予備系低速インタフェース手段のいずれかに選択的に接続する予備系選択分配手段を設け、
個々のチャネルごとに設けられ、前記現用系低速インタフェース手段および予備系低速インタフェース手段でそれぞれ2系統に分岐された一方の信号を取り込み、現用系が正常である場合には、前記現用系低速インタフェース手段で2系統に分岐された一方の信号を前記主端局装置の予備系入力ポートに入力するとともに、現用系が正常でない場合には、前記予備系低速インタフェース手段で2系統に分岐された一方の信号を前記主端局装置の予備系入力ポートに入力する複数の第1の切替手段と、
個々のチャネルごとに設けられ、前記主端局装置の予備系出力ポートから出力された信号と前記付加端局装置から出力された信号とを取り込み、現用系が正常である場合には、前記付加端局装置から出力された信号を前記予備系低速インタフェース手段に送出するとともに、現用系が正常でない場合には、前記主端局装置の予備系出力ポートから出力された信号を前記予備系低速インタフェース手段に送出する複数の第2の切替手段とを具備するようにしたものである。
【0028】
または、現用系および予備系低速インタフェース手段における信号分岐機能を第1および第2の分配手段として各低速インタフェース手段の外部に設けるようにしたものである。
【0029】
このようにすると、現用系が正常である場合には、現用系高速伝送路と主端局装置とが、また予備系高速伝送路と付加端局装置とが各チャネル毎に互いに接続される。これによりサービストラフィックに加えてパートタイム信号の伝送が可能となる。また現用系が正常でない場合には付加端局装置が切り離され、予備系高速伝送路と主端局装置とが接続されてサービストラフィックの救済がなされる。
【0030】
これに加えて、現用系および低速インタフェース手段において信号を2分配し、それぞれの信号の信号経路を第1および第2の切替手段で切り替えることにより、予備系低速インタフェース手段を主端局装置と付加端局装置とで各チャネル毎に共用化することが可能となる。これにより、付加端局装置専用のインタフェース手段を設ける必要が無くなるので、装置の小型軽量化および低コスト化に寄与できる。
【0031】
しかも、低次群側への信号を2分岐していることにより、主端局装置の予備系入力ポートには、現用系が正常である場合には現用系入力ポートと同じ信号が供給される状態となる。これにより冗長切り替えの際の制御信号の授受を支障無く行なうことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の実施形態に係わる情報通信システムの実態構成図である。すなわち、この実施形態ではSDH(Synchronous Digital Hierarchy )に準拠したリングネットワークを前提としており、m個の伝送装置N1〜Nmが高速回線(STM−16回線など)FLを介してリング状に接続されている。高速回線FLを伝送される情報のうち、任意のチャネルの情報が伝送装置N1〜Nmにて低速回線SLにドロップされ、交換機などの通信装置(符号付せず)に送られる。
【0033】
ここで、各伝送装置N1〜Nmは、それぞれLAN(Local Area Network)L1〜Lmを介して監視制御装置WS1〜WSmに接続されている。これらの監視制御装置WS1〜WSmは、例えば汎用のワークステーションとして実現されるもので、いずれの監視制御装置WS1〜WSmからも、各伝送装置N1〜Nmに対する監視制御を行えるものである。
【0034】
図2に、各伝送装置N1〜Nmの主要部構成を示す。すなわち各伝送装置N1〜Nmは、アッド・ドロップ・マルチプレクサ(ADM)1を備え、高速回線FLを介して伝送される同期伝送データを高速インタフェース部(HS I/F)2−1〜2−4を介してアッド・ドロップ・マルチプレクサ(ADM)1に導入し、更に低速インタフェース部(LS I/F)3を介して低速回線SL側にドロップする。また、低速回線SL側から入力される同期伝送データを、インタフェース部3を介してアッド・ドロップ・マルチプレクサ(ADM)1に導入し、高速回線FLに多重するものである。
【0035】
アッド・ドロップ・マルチプレクサ(ADM)1に対する動作制御は、各高速インタフェース部(HS I/F)2−1〜2−4から与えられる情報に基づき制御部4により行なわれる。この制御部4は、各種制御に係わるデータを記憶部5に記憶している。なお、制御部4は、例えばマイクロコンピュータなどとして実現される。
【0036】
ところで、この発明に係わる多重化端局装置は、上記高速インタフェース部(HS I/F)2−1〜2−4、アッド・ドロップ・マルチプレクサ(ADM)1及び低速インタフェース部(LS I/F)3を含むものであり、次のように構成される。図3はその構成を示す回路ブロック図である。なお、図3では、光信号を取り扱う光多重化端局装置としている。
図中、100は光多重化端局装置である。この光多重化端局装置100は二重化構成となっており、現用系装置10−0が現用系光伝送路6−0を介して、また予備系装置10−1が予備系光伝送路6−1を介して図示しない対向の光多重化装置に接続されている。また、この光多重化端局装置100には、それぞれ二重化構成をとるn個の主端局装置(7−1〜7−n)7が、それぞれ二本の光ファイバーからなる現用系光伝送路(8−1〜8−n)8、及び予備系光伝送路(9−1〜9−n)9により接続されている。更にこれら主端局装置(7−1〜7−n)7には、それぞれ主端末(20−1〜20−n)20が接続されている。
【0037】
また、光多重端局装置100の予備系装置10−1には、パートタイム(以下P/Tとする)系の光端局装置(P/T端局装置)(21−1〜21−n)21がパートタイム用の光伝送路(P/T光伝送路)(22−1〜22−n)22を介して接続されており、さらにP/T端局装置(21−1〜21−n)21が、それぞれパートタイム端末(P/T端末)(23−1〜23−n)23に接続されている。すなわち、光多重化端局装置100は、nチャネルを収容している。
【0038】
現用系装置10−0は、n個の現用系低速インタフェース部(11−1〜11−n)11、現用系選択分配部12、現用系多重分離部13及び現用系高速インタフェース部14を有している。
【0039】
予備系装置10−1は、n個の予備系低速インタフェース部(15−1〜15−n)15、パートタイム系(P/T系)低速インタフェース部(16−1〜16−n)16、予備系選択分配部17、予備系多重分離部18及び予備系高速インタフェース部19を有している。
【0040】
ここでは、現用系多重分離部13の一部、現用系高速インタフェース部14、予備系多重分離部18の一部及び予備系高速インタフェース部19が上記高速インタフェース部(HS I/F)2−1〜2−4に相当し、n個の現用系低速インタフェース部(11−1〜11−n)11の一部、現用系選択分配部12、現用系多重分離部13の一部、n個の予備系低速インタフェース部(15−1〜15−n)15の一部、パートタイム系(P/T系)低速インタフェース部(16−1〜16−n)16の一部、予備系選択分配部17及び予備系多重分離部18の一部がアッド・ドロップ・マルチプレクサ(ADM)1に相当し、n個の現用系低速インタフェース部(11−1〜11−n)11の一部、n個の予備系低速インタフェース部(15−1〜15−n)15の一部及びパートタイム系(P/T系)低速インタフェース部(16−1〜16−n)16の一部が低速インタフェース部3に相当する。
【0041】
次に、図3中の低速インタフェース部の中から、1チャネルを取り出した構成を図4を参照して説明する。
すなわち、主端末20から出力された信号は、主端局装置7により光信号に変換されたのち、光伝送路8を介して現用系光送受信モジュール31に受信された後、分離回路32aにより所定の信号の分離及び終端処理が行われる。その後、信号は分配回路33a及び現用系選択分配部12を介して現用系多重分離部13に入力され、他のチャネルの信号と多重化される。そして現用系多重分離部13で得られた多重信号は、現用系高速インタフェース部14を介して現用系伝送路6−0へと出力される。
【0042】
一方、現用系光伝送路6−0を介して入力された多重化信号は、現用系高速インタフェース部14により受信されて、現用系多重分離部13に入力される。現用系多重分離部13では多重化された入力信号を各チャネルのn本の信号に分離され、対応する現用系低速インタフェース部に配布される。この現用系多重分離部13から出力された信号は、現用系選択分離部12及び選択回路33bを介して多重回路32bに入力され、所定の終端処理が成された後、現用系光送受信モジュール31により、光信号に変換され現用系光伝送路8へと出力される。現用系光伝送路8へと出力された光信号は、主端局装置7により受信され、主端末20へと伝送される。
【0043】
以上のように、障害が無い状態においては、主端末20は現用系装置10−0及び現用系光伝送路6−0を介して正常な通信が行える。
【0044】
さて、障害の無い状態においては、主端末20の信号は現用系装置10−0を使用し伝送が行えるため、予備系低速インタフェース部15、予備系選択分配部17、予備系多重分離部18及び予備系高速インタフェース部19は使用されていない。そのため、空いている予備系伝送路6−1を使用する事を目的としたP/T系低速インタフェース部16を設けた。
【0045】
P/T端末23から出力された信号は、P/T端局装置21により光信号に変換されたのち、P/T用光伝送路22を介してP/T系光送受信モジュール41に受信された後、分離回路42aにより所定の信号の分離及び終端処理が行われる。その後、分配回路43a、さらに現用系/予備系/パートタイム系に信号を分配する予備系選択分配部17を介して予備系多重分離部18に入力され、他のチャネルの信号と多重化される。そして予備系多重分離部18で得られた多重信号は、予備系高速インタフェース部19を介して予備系伝送路6−1へと出力される。
【0046】
一方、予備系光伝送路6−1を介して入力された多重化信号は、予備系高速インタフェース部19により受信され、予備系多重分離部18に入力される。予備系多重分離部18では多重化された入力信号を各チャネルのn本の信号に分離し、対応する予備系低速インタフェース部15もしくはP/T系低速インタフェース部16に配布される。この予備系多重分離部18から出力された信号は、現用系/予備系/パートタイム系の3つの系に振り分ける予備系選択分離部17、更に選択回路43bを介して多重回路42bに入力され、所定の終端処理が成された後、P/T系光送受信モジュール41により光信号に変換されP/T系光伝送路22へと出力される。P/T系光伝送路22へと出力された光信号は、P/T端局装置21により受信され、P/T端末23へと伝送される。
【0047】
以上のように、障害が無い状態では、P/T端末23の信号は予備系装置10−1及び予備系光伝送路6−1を介して正常に伝送が行うことが出来る。そのため一般的には使用されていない予備系伝送路6−1を有効活用することができる。
【0048】
次に、現用系光伝送路8及び現用系装置10−0のいずれかにおいて障害が発生した場合の動作について図5を参照して説明する。
すなわち、主端末20から出力された信号は、主端局装置7より予備系に切り替えられ、予備系光伝送路9を進む。この光信号は、予備系光送受信モジュール51に受信された後、分離回路52aにより所定の信号の分離及び終端処理が行われる。その後、分配回路53aを介し、現用系選択分配部12の選択回路12aを介して出力される。そして、現用系多重分離部13にて他のチャネルの信号と多重化される。そして現用系多重分離部13で得られた多重信号は、現用系高速インタフェース部14を介して現用系伝送路6−0へと出力される。
【0049】
一方、現用系光伝送路6−0を介して入力された多重化信号は、現用系高速インタフェース部14により受信され、現用系多重分離部13に入力される。現用系多重分離部13では多重化された入力信号を各チャネルのn本の信号に分離して出力する。この現用系多重分離部13から出力された信号は、現用系選択分離部12により予備系低速インタフェース部15に伝送される。その後、選択回路53bを介して多重回路52bに入力され、所定の終端処理が成された後、予備系光送受信モジュール51により、光信号に変換され、予備系光伝送路9へと出力される。予備系光伝送路9へと出力された光信号は、主端局装置7により受信され、主端末20へと伝送される。
【0050】
また、主光端局装置20の現用系光伝送路8側インタフェース、現用系光伝送路8、または現用系装置10−0のいずれかにおいて障害が発生した場合、P/T信号は前述の障害が無い場合同様、高速側インタフェースを使用した伝送が行うことができる。
【0051】
さらに、現用系選択分配部12、現用系多重分離部13、現用系高速インタフェース部14及び現用系伝送路6−0のいずれかに障害があった場合には、予備系選択分配部17の選択回路17a,17bを予備系低速インタフェース部15に切り替えることにより、対処できる。
【0052】
以上のように上記実施形態によれば、現用系選択分配部12及び予備系選択分配部17により現用系低速インタフェース部11、予備系低速インタフェース部15及びP/T系低速インタフェース部16それぞれを独立させた構成であり、現用系光伝送路6−0及び予備系光伝送路6−1から到来するギガビットクラスの多重化信号を現用系多重分離部13及び予備系多重分離部18により複数チャネルの信号に分離することにより複数チャネルそれぞれをSDHで最小ビットレート(150Mbps)となるデジタルシリアル信号に変換し、これら複数チャネルの信号を現用系選択分配部12及び予備系選択分配部17により現用系低速インタフェース部11、予備系低速インタフェース部15及びP/T系低速インタフェース部16それぞれの多重回路32b,42b,52bに選択的に与えて、多重回路32b,42b,52bにて複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号に生成した後、各光送受信モジュール31,51,41を介して主端局装置7、P/T端局装置21に伝送するようにしている。
【0053】
このため、現用系選択分配部12及び予備系選択分配部17にジッタの多いスイッチを使用しても、このスイッチにより切り替える信号はSDH規格で最小ビットレートとなる信号であるので問題なく、さらにP/T系低速インタフェース部16が予備系低速インタフェース部15とは独立した構成であり、かつ予備系選択分配部17により予備系とP/T系とが選択的に切替られるので、P/T端局装置21に与えられる信号がギガビットクラスの高速信号であっても、安価なスイッチで取り扱うことが可能となる。
【0054】
逆に、主端局装置7及びP/T端局装置21からの例えば250Gbpsの高速信号に対しても、それぞれ対応する現用系低速インタフェース部11、予備系低速インタフェース部15及びP/T系低速インタフェース部16それぞれの分離回路32a,42a,52aにて複数チャネルの信号に分離されることによりSDH規格で最小ビットレート(150Mbps)となる信号に変換し、これら複数チャネルの信号を現用系選択分配部12及び予備系選択分配部17により現用系多重分離部13及び予備系多重分離部18に選択的に与えて、現用系多重分離部13及び予備系多重分離部18にて複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号に生成した後、それぞれ対応するインタフェース部14,18を介して現用系光伝送路6−0及び予備系光伝送路6−1に伝送するようにしているので、上記と同様に高速信号に対して安価なスイッチを用いて取り扱うことが可能となる。
【0055】
また、現用系選択分配部12及び予備系選択分配部17各々の選択回路12a,12b,17a,17bについては、少なくとも(多重化信号のビットレート/分離された1チャネル当たりの信号のビットレート)に相当する個数のスイッチを備えているので、多重化信号の種類に応じて、必要とする個数の安価なスイッチを備えることが可能となる。なお、現用系低速インタフェース部11、予備系低速インタフェース部15及びP/T系低速インタフェース部16それぞれの分配回路33a,43a,53a及び選択回路33b,43b,53bについても同様である。
【0056】
また、現用系低速インタフェース部11、予備系低速インタフェース部15及びP/T系低速インタフェース部16は、互いに同一種類の基板で構成されているので、光多重化端局装置100全体の構成の簡易化及び低コスト化に寄与できる。
【0057】
(第2の実施形態)
ところで、上記第1の実施形態のような構成をとった場合において、現用系運用中には予備系低速インタフェース部15が切り離されているために、予備系光伝送路9へと光信号の出力がなされない。このため、主端局装置7が入力断などの監視を行なうものであると、上記状態では入力断警報等の障害検出がなされた状態となってしまう。
【0058】
そこで以下に、このような不具合を回避することができる実施形態を説明する。
【0059】
図6は第2の実施形態に係る多重化端局装置を適用して構成された光多重化端局装置の要部構成を示す回路ブロック図である。なお、上記図4と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0060】
すなわち、光多重化端局装置110は、予備系低速インタフェース部15及びP/T系低速インタフェース部16で共用される2×2タイプのマトリクススイッチ71,72を設けている。そして、現用系選択分配部12は、現用系多重分離部13が現用系低速インタフェース部11に接続されているときには、選択回路12cにより現用系多重分離部13とマトリクススイッチ71とを接続し、かつ選択回路12dにより現用系多重分離部13とマトリクススイッチ72とを接続している。
【0061】
また、予備系選択分配部17は、現用系低速インタフェース部11が正常である場合に、選択回路17cにより予備系多重分離部18とマトリクススイッチ71とを接続し、かつ選択回路17dにより予備系多重分離部18とマトリクススイッチ72とを接続している。
【0062】
マトリクススイッチ71は、分離回路42a,52aと現用系選択分配部12及び予備系選択分配部17とを選択的に接続するものであり、マトリクススイッチ72は、多重回路42b,52bと現用系選択分配部12及び予備系選択分配部17とを選択的に接続するものである。
【0063】
また、マトリクススイッチ71,72を予備系低速インタフェース部15及びP/T系低速インタフェース部16で共用する構成であることにより、予備系低速インタフェース部15及びP/T系低速インタフェース部16を1つの予備系低速インタフェース部61に形成することができる。
【0064】
次に、上記構成による動作について説明する。
すなわち、上記マトリクススイッチ71,72が予備系低速インタフェース部15,P/T系低速インタフェース部16と、現用系選択分配部12及び予備系選択分配部17との間に介在されていると、予備系選択分配部17が予備系多重分離部18とP/T系低速インタフェース部16とを接続しているときのみ現用系選択分配部12の選択回路12d及びマトリクススイッチ72により現用系多重分離部13から予備系の多重回路52bへと信号が回し込まれる。そして、多重回路52bにて終端処理が施されたのちの信号が予備系光送受信モジュール51へと与えられており、この予備系光送受信モジュール51により光信号に変換されて予備系光伝送路9へと出力される。予備系光伝送路9へと出力された光信号は、主端局装置7により受信される。
【0065】
同時に、マトリクススイッチ72は、予備系選択分配部17の選択回路17dからの信号をP/T系の多重回路42bに導出している。
【0066】
このようにして、現用系光送受信モジュール31及び現用系光伝送路8を介して主端局装置7へと伝送されるのと同じ信号が、予備系低速インタフェース部15に回し込まれ、予備系光送受信モジュール51及び予備系光伝送路9を介して主端局装置7へと伝送される。
【0067】
逆に、主端局装置7からの信号も、上記と逆経路を辿ってマトリクススイッチ71により現用系選択分配部12に与えれる。
【0068】
以上のようにこの第2の実施形態によれば、予備系低速インタフェース部15が切り離された状態であっても、予備系低速インタフェース部15に対して常に信号が与えられ、入力断警報等の障害検出が誤ってなされることが防止される。これにより、主端局装置7の予備系光伝送路9側の系に本当の障害が生じない限りは当該系を正常動作状態に保っておくことができ、当該系を使用しての通信を開始する際にスムーズな切替えが可能となる。
【0069】
さらに、マトリクススイッチ71,72により分離回路42a,52a及び多重回路42b,52bを予備系と付加系とにそれぞれ独立に設けていることにより、従来の如く現用系から予備系に別途信号を伝送する必要が無くなり、P/T端局装置21との間で授受される高速信号を予備系選択分配部17にてジッタの多い安価なスイッチを用いて取り扱うことが可能になる。
【0070】
(第3の実施形態)
ところで、上記第1または第2の実施形態で示した構成では、図3に示すごとく予備系装置10−1に、各チャネル毎に予備系低速インタフェース部15とP/T系低速インタフェース部16とをそれぞれ備えている。以下の実施形態では、上記構成の簡略化を可能とする実施例を開示する。
【0071】
図9に、本実施形態における光多重化端局装置の要部構成を示す。この構成では、図3の構成からP/T系低速インタフェース部16−1〜16−nを削除するとともに、各チャネル毎に新たに光切替部80(80−1〜80−n)を設けている。なお図9において、区別のため光多重化端局装置に110、現用系低速インタフェース部に111(111−1〜111−n)、予備系低速インタフェース部に115(115−1〜115−n)なる符号を付す。
【0072】
図9において、現用系光伝送路6−0から到来する信号は現用系高速インタフェース部14に入力され、光/電変換されたのち現用系多重分離部13に与えられる。現用系多重分離部13では、電気信号に変換された高速主信号が、光多重化端局装置110内での処理単位となる基本伝送速度の低次群信号(STM−1(Synchronous Transfer Module-Level 1)信号など)に分離される。
【0073】
この低次群信号は、現用系選択分配部12に与えられ、ここで各チャネル毎に現用系低速側インタフェース部111−1〜111−nおよび予備系低速側インタフェース部115−1〜115−nにそれぞれ分配される。
【0074】
同様に、予備系光伝送路6−1からの信号は、予備系高速インタフェース部19で光/電変換されたのち予備系多重分離部18に与えられ、低次群信号に分離されて各チャネル毎に現用系低速側インタフェース部111−1〜111−nおよび予備系低速側インタフェース部115−1〜115−nにそれぞれ分配される。
【0075】
ここで、現用系低速側インタフェース部111−1〜111−nは、それぞれ下流側(端局装置側)に向け2系統の出方路を備える。一方の系統は直接主端局装置7−1〜7−nに至る経路であり、他方の系統は光切替部80−1〜80−nを経由して主端局装置7−1〜7−nに至る経路である。これらの経路は、現用系低速側インタフェース部111−1〜111−nにて取り込まれた信号が2分岐されたもので、互いに同じ信号を伝送するものである。
【0076】
同様に、予備系低速側インタフェース部115−1〜115−nはそれぞれ光切替部80−1〜80−nに向け2つの出方路を備える。これらの経路は、予備系低速側インタフェース部115−1〜115−nにて取り込まれた信号が2分岐されたもので、互いに同じ信号を伝送するものである。
【0077】
光切替部80−1〜80−nは、各チャネル毎に、主端局装置7−1〜7−nおよびP/T端局装置21−1〜21−nへと至る2系統の信号出方路を有する。
【0078】
なお、上記構成において主端局装置7−1〜7−nおよびP/T端局装置21−1〜21−nから現用系光伝送路6−0および予備系光伝送路6−1への信号経路は、上記の逆を辿るのみであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0079】
図10に、上記構成の光多重化端局装置110に収容されるnチャネルのうち1チャネル分についての要部構成を示す。
図10において、現用系低速インタフェース部111は選択分配回路33を備え、現用系選択分配部12および予備系選択分配部17との協調動作により、障害の有無および障害の箇所に応じて、現用系光伝送路6−0または予備系光伝送路6−1のいずれかを介して伝送された信号を選択的に取り込む。
【0080】
ここで取り込まれた信号は多重分離回路32で所定のインタフェース速度に多重され、分配回路111dで2系統に分岐される。一方の系統の信号は光送信機111bで電気/光変換され、現用系光伝送路8を介して主端局装置7の現用系ポートに伝送される。他方の系統の信号は、光送信機111bと同出力レベルの光送信機111cで電気/光変換され、光切替部80の光スイッチ(光SW)80aに与えられる。
【0081】
同様に、予備系低速インタフェース部115は選択分配回路53を備え、現用系光伝送路6−0または予備系光伝送路6−1のいずれかを介して伝送された信号を選択的に取り込む。取り込まれた信号は多重分離回路52で所定のインタフェース速度に多重されたのち分配回路115dで2系統に分岐される。一方の系統の信号は光送信機115bで電気/光変換されて光切替部80の光スイッチ(光SW)80aに与えられる。他方の系統の信号は光送信機115bと同出力レベルの光送信機115cで電気/光変換され、P/T光伝送路22を介してP/T端局装置21に伝送される。
【0082】
光切替部は、二つの光スイッチ80a,80bを備える。光スイッチ80aは、光送信機111cまたは光送信機115bの出力光を選択的に切り替え、主端局装置7の予備系ポートに向け送出する。光スイッチ80bは、主端局装置7の予備系ポートからの信号またはP/T端局装置21からの信号を選択的に切り替え、予備系低速インタフェース部115の光受信機115aに入力する。
【0083】
主端局装置7の現用系ポートから送出された信号は光受信機111aに与えられ、光/電変換されたのち多重分離回路32、選択分配回路33を経由して現用/予備系選択分配部12,17に向け送出される。同様に、光スイッチ80bからの信号は光受信機115aに与えられて光/電変換され、多重分離回路52、選択分配回路53を経由して現用/予備系選択分配部12,17に向け送出される。
【0084】
次に、図10を参照して上記構成における動作を説明する。まず、現用系光伝送路6−0、現用系低速インタフェース部111、現用系光伝送路8のいずれにも障害の発生していない状態(すなわち定常状態)では、図示の通り光スイッチ80aは光送信機111c側に、光スイッチ80bはP/T端局装置21側にそれぞれ接続される。従って光送信機111cと主端局装置7の予備系入力ポートとが、またP/T端局装置21の出力ポートと光受信機115aとが互いに接続される。
【0085】
この状態では、主端局装置7の現用系及び予備系の入力ポートに、現用系光伝送路6−0から多重分離回路32を経た同じ信号が並列入力される。すなわち起源を同一にする信号がパラフィードされ、これにより後述するように独特の効果を得られる。
また、上記の状態では予備系光伝送路6−1とP/T端局装置21との間が接続され、パートタイム信号の授受が実現される。
【0086】
次に、この状態から、光多重化端局装置110と主端局装置7とを結ぶ現用系光伝送路8に障害が発生した場合を考える。この場合、現用系低速インタフェース部111にてその旨が検知され、これが図2の制御部4に通知される。これを受けて制御部4は、光スイッチ80aを光送信機115b側に、光スイッチ80bを主端局装置7の予備系出力ポート側にそれぞれ切り替える。
【0087】
これにより主端局装置7の予備系ポートと予備系低速インタフェース部115とが接続される。このときP/T系信号(パートタイム信号)はドロップされる。また制御部4は、現用系/予備系選択分配部12,17および選択分配回路33,53の切り替えも適宜行ない、障害区間を迂回した通信経路を新たに設定する。このような動作により、予備系リソースを用いたサービストラフィックの救済がなされる。
【0088】
現用系低速インタフェース部111に障害が発生した場合も同様に、障害発生の旨が制御部4に通知されて、制御部4による切り替え動作によりサービストラフィックの救済が実行される。さらには、現用系光伝送路6−0の障害時にも、光スイッチ80a,80b、現用系/予備系選択分配部12,17および選択分配回路33,53の切り替え状態を適宜再設定することで、同様にサービストラフィックの救済が行なわれる。
【0089】
ここで特徴的なことは、定常時において、主端局装置7の予備系入力ポートに現用系入力ポートと同じ信号が供給されている点にある。このようにすることで、障害などの際に現用系光伝送路8を介した通信が不可能となっても、予備系光伝送路9を用いて光多重化端局装置110から主端局装置7に対して情報通知を行なうことが可能となる。この結果、主端局装置7における準備動作などを含め、障害時の切り替えを遅滞無く行なえるようになる。特にSDHシステムにおいては、SOH(Section Over Head)に設けられたKバイトと呼ばれる制御信号が、冗長切り替えに際して重要な役割を担うため、この情報を転送できるラインを用意しておくことは重要である。
【0090】
以上述べたように上記構成では、第1及び第2の実施形態と同様に、定常時におけるパートタイム信号の収容が可能となる。このような効果に加えて本実施形態では、光切替部80および分配回路111dを設けて上記のごとく切り替えを行なうことにより、P/T系低速インタフェース部を予備系低速インタフェース部15と共用化することが可能となる。
【0091】
この結果、予備系装置10−1における低速インタフェース部の構成を簡略化することが可能となる。具体的には、基板の数を単純に半分にできるといった効果を得ることができる。これにより光多重化端局装置の軽量化、省スペース化などの利点を得られるほか、高価な基板の数を減らせることから装置の低コスト化にも寄与でき、ユーザにとってのメリットは大きい。
【0092】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。図11は本実施形態に係わる光多重化端局装置120の構成を示す図である。図11において図9と共通する部分には同一の符号を付し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。
【0093】
図11の光多重化端局装置120は、光切替分配部90−1〜90−nを備える。このうち光切替分配部90−1は、上流側で現用系低速インタフェース部211−1と予備系低速インタフェース部215−1とに接続されると共に、下流側で主端局装置7−1とP/T端局装置21−1とに接続される。他のチャネルに関しても同様である。
【0094】
図12に、図11の光多重化端局装置120に収容されるnチャネルのうち1チャネル分についての要部構成を示す。図12においては、現用系低速インタフェース部211は光受信機211aおよび光送信機211bを備え、予備系低速インタフェース部215は光受信機215aおよび光送信機215bを備えている。すなわち図10に比して光送信機の数がいずれも一つ少ない。
光切替分配部90は、光分配器90a,90bおよび光スイッチ(光SW)90c,90dを備える。
【0095】
主端局装置7の現用系ポートからの出力信号は、現用系低速インタフェース部211の光受信機211aに与えられる。光送信機211bからの出力信号は光分配器90aで2分岐され、一方の信号が主端局装置7の予備系ポートに入力されると共に、他方の信号が光スイッチ90cに接続される。
【0096】
予備系低速インタフェース部215の光送信機215bからの出力信号は光分配器90bで2分岐され、一方の信号がP/T端局装置21に入力されると共に、他方の信号が光スイッチ90cに接続される。光スイッチ90cは、光送信機211b,215bからの出力信号を選択的に主端局装置7の予備系ポートに入力する。
【0097】
主端局装置7の予備系ポートからの出力信号およびP/T端局装置21からの出力信号は、ともに光スイッチ90dに与えられ、光受信機215aに切り替え出力される。
【0098】
上記構成の光多重化端局装置120は、次のように動作する。定常状態では、図示の通り光スイッチ90cは光分配器90a側に、光スイッチ80bはP/T端局装置21側にそれぞれ接続される。従って光送信機211bと主端局装置7の予備系入力ポートとが、またP/T端局装置21の出力ポートと光受信機215aとが互いに接続される。これにより上記第3の実施形態と同様、主端局装置7の現用系及び予備系の入力ポートに同じ信号がパラフィードされ、冗長切り替えの際の信号転送路を確保することができる。また、定常時にパートタイム信号の授受を行なえる点についても同様である。
【0099】
次に、この状態から障害が発生すると、光スイッチ90cが光分配器90b側に、光スイッチ90dが主端局装置7の予備系出力ポート側にそれぞれ切り替えられる。従って、主端局装置7の予備系入力ポートと光送信機215bとが、主端局装置7の予備系出力ポートと光受信機215aとが互いに接続される。
【0100】
これにより主端局装置7の予備系ポートと予備系低速インタフェース部215とが接続され、パートタイム信号はドロップされるが、代わりにサービストラフィックが救済される。
【0101】
以上のような動作を行なうことで、本実施形態においても上記第1〜第3の実施形態と同様に、定常時におけるパートタイム信号の収容が可能となる。また特に低速インタフェース部の数を減らせることは、上記第3の実施形態と同様である。このような効果に加えて本実施形態では、現用系/予備系低速インタフェース部211,215における光送信機の数をさらに減らすことができる。光分配器90a,90bを設けて光送信機からの出力を2分配することで、光送信機を共用化できるようにしたからである。
【0102】
これにより、装置の小型軽量化をさらに促すことができると共に、高価な光送信機の数を減らせることから、更なる低コスト化を図ることが可能となり、ユーザへのメリットはますます大きなものとなる。
【0103】
ところで、上記構成では光送信機211b,215bの出力を2系統に分配しているため光分配器90a,90bにおいて約3dBのロスを生じることになるが、これは光送信機211b,215bの出力レベルを上げることで十分に対応できる。
【0104】
なお、この発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば上記各実施形態では、主端末20とP/T端末23とは同数としているが、P/T端末23は主端末20よりも少数であってもよい。
【0105】
また本発明に係る光多重化端局装置は図1のようなリングネットワークにおいてだけでなく、ポイント・ツウ・ポイントの伝送システムにおいても使用することが可能である。
【0106】
さらに、他の構成例を挙げることも可能である。図13に、上記第3の実施の形態に関する他の構成例を示す。すなわち図13は、図10に置き換えることができる。
図13に示す光多重化端局装置は、光送信機111c,光受信機115a,光受信機115b、光送信機115cの位置を変更し、切替部300内で光/電変換を行なうようにしたものである。これに伴って光スイッチ80a,80bは、電気信号を取り扱う切替スイッチ(切替SW)300a,300bとなる。要するに、光/電気インタフェースの変換を切替スイッチ300a,300bを挟んだ下流側で行なうようにしたものである。このようにしても全く同様の作用、効果を得られるし、切替スイッチ300a,300bが安価であれば低コスト化にも寄与できるであろう。
【0107】
このほか、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0108】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、現用系、予備系及びパートタイム系の切替えを、分離された信号を取り扱う現用系選択分配部及び予備系選択分配部で行なうようにしているので、これら現用系選択分配部及び予備系選択分配部で安価なスイッチを用いて高速となるパートタイム信号の伝送が可能で、装置全体の低コスト化に寄与できる多重化端局装置を提供することができる。
【0109】
また、マトリクススイッチを用いて切り離された予備系低速インタフェース部に常に信号を回しこむことにより予備系低速インタフェース部を有効に活用でき、かつ安価なスイッチを用いて高速となるパートタイム信号を伝送可能な多重化端局装置を提供することもできる。
【0110】
また別の本発明によれば、低次群側への信号を2分岐し、第1および第2の切替手段で定常時/障害発生時の信号経路を切り替えるようにしているので、予備系低速インタフェース部を主端局装置とP/T端局装置とで共用化することが可能となり、装置の小型化、軽量化、ひいては低コスト化に寄与することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態に係わる情報通信システムを示す概略構成図。
【図2】 上記図1に示した伝送装置の主要部構成を示す回路ブロック図。
【図3】 この発明の第1の実施形態に係わる多重化端局装置を適用して構成された光多重化端局装置の要部構成を示す回路ブロック図。
【図4】 上記図3中の光多重化端局装置に収容されたnチャネルのうちの1チャネル分についての要部構成を示す回路ブロック図。
【図5】 上記図4の現用系光伝送路に障害が発生した際の光多重化端局装置に収容されたnチャネルのうちの1チャネル分についての要部構成を示す回路ブロック図。
【図6】 この発明の第2の実施形態に係わる多重化端局装置を適用して構成された光多重化端局装置の1チャネル分の要部構成を示す回路ブロック図。
【図7】 従来の光多重化端局装置の要部構成を示す回路ブロック図。
【図8】 図7中の現用系光伝送路に障害が発生した場合の光多重化端局装置の要部構成を示す回路ブロック図。
【図9】 この発明の第3の実施形態に係わる光多重化端局装置の要部構成を示す回路ブロック図。
【図10】 図9の光多重化端局装置110に収容されるnチャネルのうち1チャネル分についての要部構成を示す回路ブロック図。
【図11】 この発明の第4の実施形態に係わる光多重化端局装置の要部構成を示す回路ブロック図。
【図12】 図11の光多重化端局装置120に収容されるnチャネルのうち1チャネル分についての要部構成を示す回路ブロック図。
【図13】 本発明の第3の実施形態に係わる光多重化端局装置の他の構成を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
100,110,120,200…光多重化端局装置
6−0…現用系光伝送路
6−1…予備系光伝送路
(7−1〜7−n)7…主端局装置
(8−1〜8−n)8…現用系光伝送路
(9−1〜9−n)9…予備系光伝送路
10−0…現用系装置
10−1…予備系装置
(11−1〜11−n)11…現用系低速インタフェース部
12…現用系選択分配部
13…現用系多重分離部
14…現用系高速インタフェース部
(15−1〜15−n)15…予備系低速インタフェース部
(16−1〜16−n)16…P/T系低速インタフェース部
17…予備系選択分配部
18…予備系多重分離部
19…予備系高速インタフェース部
(20−1〜20−n)20…主端末
(21−1〜21−n)21…P/T端局装置
(22−1〜22−n)22…P/T光伝送路
(23−1〜23−n)23…P/T端末
31…現用系光送受信モジュール
41…P/T系光送受信モジュール
51…予備系光送受信モジュール
32a,42a,52a…分離回路
32b,42b,52b…多重回路
33a,43a,53a…分配回路
33b,43b,53b…選択回路
61…予備系低速インタフェース部
71,72…マトリクススイッチ
(80−1〜80−n)80…光切替部
(111−1〜111−n)111…現用系低速インタフェース部
(115−1〜115−n)115…予備系低速インタフェース部
(90−1〜90−n)90…光切替部
(211−1〜211−n)211…現用系低速インタフェース部
(215−1〜215−n)215…予備系低速インタフェース部
32,52…多重分離回路
33,53…選択分配回路
80a,80b,90a,90b…光スイッチ(光SW)
111a,115a…光受信機
111b,111c,115b,115c…光送信機
111d,115d…分配回路
211a,215a…光受信機
211b,215b…光送信機
300…切替部
300a,300d…光送信機
300b,300c…光受信機
300e,300f…切替スイッチ(切替SW)
Claims (7)
- 現用系と予備系とを備えて二重化構成をなし、現用系運用中には、現用系信号とは異なる信号を、予備系伝送路を使用して付加端局装置との間で授受する多重化端局装置であって、
少なくとも1つの主端局装置とインタフェースをとる主端局用現用系インタフェース手段と、
少なくとも1つの前記主端局装置とインタフェースをとる主端局用予備系インタフェース手段と、
少なくとも1つの付加端局装置とインタフェースをとる付加端局インタフェース手段と、
現用系伝送路とのインタフェースをとる現用系伝送路インタフェース手段と、
予備系伝送路とのインタフェースをとる予備系伝送路インタフェース手段と、
前記現用系伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、前記現用系伝送路及び前記現用系伝送路インタフェース手段を介して到来する前記多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する伝送路側現用系多重分離手段と、
前記予備系伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、前記予備系伝送路及び前記予備系伝送路インタフェース手段を介して到来する前記多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する伝送路側予備系多重分離手段と、
前記主端局装置へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、前記主端局用現用系インタフェース手段を介して到来する前記多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する主端局側現用系多重分離手段と、
前記主端局装置へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、前記主端局用予備系インタフェース手段を介して到来する前記多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する主端局側予備系多重分離手段と、
前記付加端局装置へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、前記付加端局インタフェース手段を介して到来する前記多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する付加系多重分離手段と、
前記伝送路側現用系多重分離手段を前記主端局側現用系多重分離手段及び前記主端局側予備系多重分離手段に選択的に接続する第1の選択手段と、
前記伝送路側予備系多重分離手段を前記主端局側現用系多重分離手段、前記主端局側予備系多重分離手段及び前記付加系多重分離手段に選択的に接続するとともに、前記主端局用現用系インタフェース手段及び前記主端局側現用系多重分離手段が正常であるときに、前記伝送路側予備系多重分離手段を前記付加系多重分離手段に接続する第2の選択手段とを具備してなることを特徴とする多重化端局装置。 - 前記第1及び第2の選択手段の各々は、少なくとも(前記多重化信号のビットレート/1チャネル当たりの信号のビットレート)に相当する個数のスイッチを有してなることを特徴とする請求項1記載の多重化端局装置。
- 前記主端局用現用系インタフェース手段及び主端局側現用系多重分離手段は、それぞれ同一基板上に形成されて1枚の第1インタフェース基板を成し、前記主端局用予備系インタフェース手段及び主端局側予備系多重分離手段は、それぞれ同一基板上に形成されて1枚の第2インタフェース基板を成し、前記付加端局インタフェース手段及び前記付加系多重分離手段は、それぞれ同一基板上に形成されて1枚の第3インタフェース基板を成し、
これら第1,第2及び第3インタフェース基板は、互いに同一種類の基板であることを特徴とする請求項1記載の多重化端局装置。 - 現用系、予備系の二重化構成を有し、かつ現用系運用中には、現用系信号とは異なる信号を、予備系伝送路を使用して付加端局装置との間で授受する多重化端局装置であって、
少なくとも1つの主端局装置とインタフェースをとる主端局用現用系インタフェース手段と、
少なくとも1つの前記主端局装置とインタフェースをとる主端局用予備系インタフェース手段と、
少なくとも1つの付加端局装置とインタフェースをとる付加端局インタフェース手段と、
現用系伝送路とのインタフェースをとる現用系伝送路インタフェース手段と、
予備系伝送路とのインタフェースをとる予備系伝送路インタフェース手段と、
前記現用系伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、前記現用系伝送路及び前記現用系伝送路インタフェース手段を介して到来する前記多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する伝送路側現用系多重分離手段と、
前記予備系伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、前記予備系伝送路及び前記予備系伝送路インタフェース手段を介して到来する前記多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する伝送路側予備系多重分離手段と、
前記主端局装置へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、前記主端局用現用系インタフェース手段を介して到来する前記多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する主端局側現用系多重分離手段と、
前記主端局装置へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、前記主端局用予備系インタフェース手段を介して到来する前記多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する主端局側予備系多重分離手段と、
前記付加端局装置へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成するとともに、前記付加端局インタフェース手段を介して到来する前記多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する付加系多重分離手段と、
前記伝送路側現用系多重分離手段を前記主端局側現用系多重分離手段及び前記主端局側予備系多重分離手段に選択的に接続するとともに、少なくとも前記伝送路側現用系多重分離手段が前記主端局側現用系多重分離手段に接続されているときには前記主端局側予備系多重分離手段を前記伝送路側現用系多重分離手段に接続する第1の選択手段と、
前記伝送路側予備系多重分離手段を前記主端局側現用系多重分離手段、前記主端局側予備系多重分離手段及び前記付加系多重分離手段に選択的に接続するとともに、前記主端局用現用系インタフェース手段及び前記主端局側現用系多重分離手段が正常であるときに、前記伝送路側予備系多重分離手段を前記付加系多重分離手段に接続する第2の選択手段と、
前記主端局側予備系多重分離手段及び前記付加系多重分離手段と、前記第1の選択手段及び前記第2の選択手段との間に介在され、前記第1及び第2の選択手段それぞれの出力を、前記主端局側予備系多重分離手段と前記付加系多重分離手段とに選択的に導出し、また前記主端局側予備系多重分離手段及び前記付加系多重分離手段それぞれの出力を前記第1の選択手段と前記第2の選択手段とに選択的に導出するマトリクススイッチ部とを具備してなることを特徴とする多重化端局装置。 - 高次群側に現用系高速伝送路及び予備系高速伝送路を収容するとともに所望のチャネル数に応じた主端局装置と付加端局装置とを低次群側に収容し、現用系装置と予備系装置とを備えて二重化構成をなす多重化端局装置であって、
前記現用系装置は、
前記現用系高速伝送路を終端する現用系伝送路インタフェース手段と、
前記現用系高速伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成して、この多重化信号を前記現用系伝送路インタフェース手段を介して前記現用系高速伝送路に送出するとともに、前記現用系高速伝送路から前記現用系伝送路インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する現用系多重分離手段と、
前記主端局装置のそれぞれに対応して設けられ、前記低次群側に向けた信号を2系統に分岐して送出する現用系低速インタフェース手段とを備え、
前記予備系装置は、
前記予備系高速伝送路を終端する予備系伝送路インタフェース手段と、
前記予備系高速伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成して、この多重化信号を前記予備系伝送路インタフェース手段を介して前記予備系高速伝送路に送出するとともに、前記予備系高速伝送路から前記予備系伝送路インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する予備系多重分離手段と、
前記主端局装置のそれぞれに対応して設けられ、前記低次群側に向けた信号を2系統に分岐して送出する予備系低速インタフェース手段とを備え、
前記現用系装置に設けられ、前記現用系多重分離手段を前記現用系低速インタフェース手段または前記予備系低速インタフェース手段のいずれかに選択的に接続する現用系選択分配手段と、
前記予備系装置に設けられ、前記予備系多重分離手段を前記現用系低速インタフェース手段または前記予備系低速インタフェース手段のいずれかに選択的に接続する予備系選択分配手段と、
個々のチャネルごとに設けられ、前記現用系低速インタフェース手段および予備系低速インタフェース手段でそれぞれ2系統に分岐された一方の信号を取り込み、現用系が正常である場合には、前記現用系低速インタフェース手段で2系統に分岐された一方の信号を前記主端局装置の予備系入力ポートに入力するとともに、現用系が正常でない場合には、前記予備系低速インタフェース手段で2系統に分岐された一方の信号を前記主端局装置の予備系入力ポートに入力する複数の第1の切替手段と、
個々のチャネルごとに設けられ、前記主端局装置の予備系出力ポートから出力された信号と前記付加端局装置から出力された信号とを取り込み、現用系が正常である場合には、前記付加端局装置から出力された信号を前記予備系低速インタフェース手段に送出するとともに、現用系が正常でない場合には、前記主端局装置の予備系出力ポートから出力された信号を前記予備系低速インタフェース手段に送出する複数の第2の切替手段とを具備することを特徴とする多重化端局装置。 - 高次群側に現用系高速伝送路及び予備系高速伝送路を収容するとともに所望のチャネル数に応じた主端局装置と付加端局装置とを低次群側に収容し、現用系装置と予備系装置とを備えて二重化構成をなす多重化端局装置であって、
前記現用系装置は、
前記現用系高速伝送路を終端する現用系伝送路インタフェース手段と、
前記現用系高速伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成して、この多重化信号を前記現用系伝送路インタフェース手段を介して前記現用系高速伝送路に送出するとともに、前記現用系高速伝送路から前記現用系伝送路インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する現用系多重分離手段と、
前記主端局装置のそれぞれに対応して設けられる現用系低速インタフェース手段とを備え、
前記予備系装置は、
前記予備系高速伝送路を終端する予備系伝送路インタフェース手段と、
前記予備系高速伝送路へと送出すべき複数チャネルの信号を多重化して1つの多重化信号を生成して、この多重化信号を前記予備系伝送路インタフェース手段を介して前記予備系高速伝送路に送出するとともに、前記予備系高速伝送路から前記予備系伝送路インタフェース手段を介して到来する多重化信号を複数チャネルの信号に分離し、この分離された複数チャネルの信号を各チャネル別に出力する予備系多重分離手段と、
前記主端局装置のそれぞれに対応して設けられる予備系低速インタフェース手段とを備え、
前記現用系装置に設けられ、前記現用系多重分離手段を前記現用系低速インタフェース手段または前記予備系低速インタフェース手段のいずれかに選択的に接続する現用系選択分配手段と、
前記予備系装置に設けられ、前記予備系多重分離手段を前記現用系低速インタフェース手段または前記予備系低速インタフェース手段のいずれかに選択的に接続する予備系選択分配手段と、
個々のチャネルごとに設けられ、前記現用系低速インタフェース手段から前記低次群側に向け送出された信号を2系統に分配する複数の第1の分配手段と、
個々のチャネルごとに設けられ、前記予備系低速インタフェース手段から前記低次群側に向け送出された信号を2系統に分配する複数の第2の分配手段と、
個々のチャネルごとに設けられ、前記第1および第2の分配手段でそれぞれ2系統に分岐された一方の信号を取り込み、現用系が正常である場合には、前記第1の分配手段からの信号を前記主端局装置の予備系入力ポートに入力するとともに、現用系が正常でない場合には、前記第2の分配手段からの信号を前記主端局装置の予備系入力ポートに入力する複数の第1の切替手段と、
個々のチャネルごとに設けられ、前記主端局装置の予備系出力ポートから出力された信号と前記付加端局装置から出力された信号とを取り込み、現用系が正常である場合には、前記付加端局装置から出力された信号を前記予備系低速インタフェース手段に送出するとともに、現用系が正常でない場合には、前記主端局装置の予備系出力ポートから出力された信号を前記予備系低速インタフェース手段に送出する複数の第2の切替手段とを具備することを特徴とする多重化端局装置。 - さらに、前記現用系低速インタフェース手段から前記低次群側に向け送出された信号を電気/光変換する現用系光送信機と、
前記予備系低速インタフェース手段から前記低次群側に向け送出された信号を電気/光変換する予備系光送信機とを具備することを特徴とする請求項6に記載の多重化端局装置。
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