JP4162758B2 - Manufacturing method of semiconductor device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置およびその製造技術に関し、特に、2個の半導体チップを積層して単一のパッケージに樹脂封止する半導体装置の製造に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory) などのメモリLSIを形成した半導体チップの高密度実装を目的とした樹脂封止型半導体装置が、特開平7−58281号公報に記載されている。
【0003】
上記公報に記載された樹脂封止型半導体装置は、SOJ(Small Outline J-leaded)型のパッケージで構成され、トランスファ・モールド法によって成形されたパッケージ本体(樹脂封止体)の内部には、同じ記憶容量のメモリLSIを形成した2個の半導体チップが上下に積層された状態で封止されている。
【0004】
上記パッケージ本体に封止された2個の半導体チップは、それぞれの素子形成面が互いに対向するように配置され、それぞれの素子形成面上には、複数本のリードのインナーリード部が絶縁フィルムを介して配置されている。すなわち、この樹脂封止型半導体装置は、半導体チップの素子形成面上にインナーリード部を配置するLOC(Lead On Chip)構造で構成され、それぞれのインナーリード部は、ワイヤを介して半導体チップの対応するボンディングパッドと電気的に接続されている。
【0005】
上記2個の半導体チップの一方は、第1のリードフレームのリードに固定された状態でパッケージ本体に封止され、他方は、第2のリードフレームのリードに固定された状態でパッケージ本体に封止される。すなわち、この樹脂封止型半導体装置は、2枚のリードフレームを使って製造される。
【0006】
上記2個の半導体チップの一方に接続されたリードのインナーリード部と他方に接続されたリードのインナーリード部とは、パッケージ本体の内部で互いに接近する方向に折り曲げられ、レーザによって溶接接合されている。これらのリードのうち、一方の半導体チップに接続されたリードの他端部は、パッケージ本体の側面から外部に引き出されてアウターリード部を構成している。これに対し、もう一方の半導体チップに接続されたリードの他端部は、上記レーザによる溶接接合工程の後、トランスファ・モールド工程に先立ってパッケージ本体の内部で切断されるため、パッケージ本体の外部には引き出されない。すなわち、パッケージ本体から引き出されたアウターリード部は、2個の半導体チップに共通の外部接続端子を構成している。
【0007】
上記した樹脂封止型半導体装置によれば、メモリLSIを形成した2個の半導体チップを薄型のパッケージに樹脂封止することが可能となるので、1個の半導体チップを樹脂封止したパッケージとほぼ同じサイズで実質的に2倍の記憶容量を有する大容量パッケージを実現することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、上記のような2個の半導体チップを封止したパッケージをさらに薄型化することのできる新規なパッケージ構造を開発中である。
【0009】
本発明者が開発中のパッケージは、例えばTSOP(Thin Small Outline Package)型で構成される。トランスファ・モールド法によって成形されるパッケージ本体(樹脂封止体)の内部には、同じ記憶容量のメモリLSI(例えば64メガビットのDRAM)を形成した2個の半導体チップが上下に積層され、それぞれの裏面が互いに接触するように配置された状態で封止される。
【0010】
また、このパッケージは、LOC(Lead On Chip)構造で構成される。すなわち、2個の半導体チップのそれぞれの素子形成面上には、複数本のリードのインナーリード部が絶縁フィルムを介して配置され、それぞれのインナーリード部は、ワイヤを介して半導体チップの対応するボンディングパッドと電気的に接続される。
【0011】
このように、上記のパッケージは、2個の半導体チップのそれぞれの素子形成面を互いに対向するように配置してそれらの隙間にリードのインナーリード部を配置する前記公報記載のパッケージとは異なり、2個の半導体チップの裏面同士を互いに接触させて積層する。
【0012】
これにより、2個の半導体チップの隙間が無くなるので、その分、パッケージ本体の厚さを薄くすることができる。また、半導体チップとリードとの間に形成される浮遊容量のうち、第1の半導体チップの素子形成面上に配置されるリードと第2の半導体チップとの間に形成される浮遊容量、および第2の半導体チップの素子形成面上に配置されるリードと第1の半導体チップとの間に形成される浮遊容量をそれぞれ排除することができるので、その分、リードに付加される浮遊容量を低減してリードの信号伝播遅延を改善することができる。
【0013】
上記2個の半導体チップの一方は、第1のリードフレームのリードに固定された状態でパッケージ本体に封止され、他方は、第2のリードフレームのリードに固定された状態で上記パッケージ本体に封止される。すなわち、この樹脂封止型半導体装置は、2枚のリードフレームを使って製造される。また、これらの2枚のリードフレームのうち、一方にはアウターリード部が形成されず、インナーリード部のみが形成される。すなわち、この樹脂封止型半導体装置は、パッケージ本体から引き出された他方のリードフレームのアウターリード部が、2個の半導体チップに共通の外部接続端子として使用される。
【0014】
この樹脂封止型半導体装置の製造工程では、まず第1のリードフレームのリードのインナーリード部を第1の半導体チップの素子形成面上に接着し、第2のリードフレームのリードのインナーリード部を第2の半導体チップの素子形成面上に接着する。
【0015】
次に、上記第1のリードフレームのリードのインナーリード部と第1の半導体チップの素子形成面に形成されたボンディングパッドとをワイヤで結線し、第2のリードフレームのリードのインナーリード部と第2の半導体チップの素子形成面に形成されたボンディングパッドとをワイヤで結線した後、第1の半導体チップの裏面と第2の半導体チップの裏面とが対向するように2枚のリードフレームを重ね合わせ、これらのリードフレームをモールド金型に装着して第1の半導体チップと第2の半導体チップとを樹脂封止する。
【0016】
次に、パッケージ本体(樹脂封止体)の外部に露出した第1のリードフレームのダムバーと第2のリードフレームのダムバーとを切断成形金型を使って切断すると共に、一方のリードフレームのアウターリード部の成形を行う。
【0017】
上記した製造方法によれば、2枚のリードフレームの切断が一度の工程で済むので、モールド工程に先立って一方のリードフレームのアウターリード部を切断する前記公報記載のパッケージの製造方法に比べて工程を短縮することができる。
【0018】
ところが、上記の製造方法では、半導体チップをそれぞれ搭載した2枚のリードフレームを重ね合わせてモールド金型に装着し、一方のリードフレームのダムバーと他方のリードフレームのダムバーとを上型のクランプ面と下型のクランプ面とで上下方向から締め付けた状態でモールド金型のキャビティに樹脂を圧入する。そのため、上下の金型のクランプ面がダムバーを締め付ける力が不足すると、樹脂の注入圧力によって一方のダムバーがキャビティの外側方向に変位し、このとき生じた一方のダムバーと他方のダムバーとの隙間を通じて樹脂がキャビティの外に漏れ出し、成形不良を引き起こすことがある。
【0019】
特に、最近のLSI用リードフレームは、リードの幅およびピッチが微細化されているために、ダムバーの幅も狭くなっている。そのため、金型のクランプ面とダムバーとの接触面積を十分に確保することが難しく、クランプ面がダムバーを締め付ける力が不足するために、樹脂の注入圧によるダムバーの変位が生じ易い。
【0020】
その対策として、リードフレームのダムバー幅を広くすることも考えられるが、このようにすると、重なり合った2本のダムバーを同時に切断する上記の製造方法では、切断金型の負担が大きくなり、その寿命が短くなるなどの問題が生じる。
【0021】
本発明の目的は、2枚のリードフレームを使用して2個の半導体チップを樹脂封止する半導体装置の製造において、モールド成形時の樹脂の注入圧によるダムバーの変位を防止する技術を提供することにある。
【0022】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0024】
本発明の半導体装置は、第1の半導体チップの裏面と第2の半導体チップの裏面とが対向するように重ね合わされた状態でパッケージ本体に樹脂封止され、前記第1の半導体チップの素子形成面上に固定された第1のリードフレームの複数本のリードのインナーリード部と前記第1の半導体チップの素子形成面に形成されたボンディングパッド、および前記第2の半導体チップの素子形成面上に固定された第2のリードフレームの複数本のリードのインナーリード部と前記第2の半導体チップの素子形成面に形成されたボンディングパッドとがそれぞれ電気的に接続され、前記パッケージ本体の外部に露出した前記第2のリードフレームのダムバーの幅は、前記パッケージ本体の外部に露出した第1のリードフレームのダムバーの幅よりも狭い。
【0025】
本発明の半導体装置の製造方法は、以下の工程(a)〜(d)を含んでいる;
(a)第1のダムバーによって互いに連結された複数本のリードを有する第1のリードフレームと、第2のダムバーによって互いに連結された複数本のリードを有し、前記第2のダムバーには、その幅方向に延在するダミーリードが形成された第2のリードフレームとを用意する工程、
(b)前記第1のリードフレームのリードのインナーリード部を第1の半導体チップの素子形成面上に固定し、前記第2のリードフレームのリードのインナーリード部を第2の半導体チップの素子形成面上に固定する工程、
(c)前記第1のリードフレームのリードのインナーリード部と前記第1の半導体チップの素子形成面に形成されたボンディングパッドとを電気的に接続し、前記第2のリードフレームのリードのインナーリード部と前記第2の半導体チップの素子形成面に形成されたボンディングパッドとを電気的に接続する工程、
(d)前記第1の半導体チップの裏面と前記第2の半導体チップの裏面とが対向するように、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとを重ね合わせた状態で、前記第1の半導体チップと前記第2の半導体チップとをパッケージ本体に樹脂封止する工程、
(e)前記パッケージ本体の外部に露出した前記第1のリードフレームの前記第1のダムバーと、前記第2のリードフレームの前記第2のダムバーとを切断する工程。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0027】
(実施の形態1)
図1は、本実施形態の半導体装置の製造に用いる第1のリードフレームLF1の平面図、図2は、同じくこの半導体装置の製造に用いる第2のリードフレームLF2の平面図である。
【0028】
本実施形態の半導体装置は、図1および図2に示す2枚のリードフレームLF1、LF2を使って製造される。図1に示すように、第1のリードフレームLF1は、周囲が枠体10で囲まれた領域内に複数本(例えば32本)のリード1、4本のバスバーリード2、2本の支持リード3、複数枚(例えば8枚)の絶縁フィルム4などを配置した構成になっている。
【0029】
上記リードフレームLF1に形成された32本のリード1のうち、図の上下方向に沿って延在する枠体10の一方(図の左側)に沿って配列された16本のリード群は、この枠体10と平行に延在する1本のダムバー5によって互いに連結されている。同様に、図の上下方向に沿って延在する枠体10の他方(図の右側)に沿って配列された16本のリード群は、この枠体10と平行に延在する1本のダムバー5によって互いに連結されている。すなわち、このリードフレームLF1は、複数本のリード1を図の上下方向に沿って2列に配列する2方向リード配列構造で構成されている。
【0030】
上記ダムバー5は、後述する製造工程でパッケージ本体をトランスファ・モールド成形する際に、溶融樹脂がキャビティの外部に漏出するのを防止するための部材であり、上記複数本のリード1のそれぞれは、ダムバー5よりも外側(枠体10側)に位置する部分がアウターリード部1bを構成し、内側に位置する部分がインナーリード部1aを構成している。
【0031】
上記矩形の枠体10で囲まれた領域の略中央部には、図の上下方向に沿って延在する4本のバスバーリード2が配置されている。これら4本のバスバーリード2のうち、2本のバスバーリード2は、図の上下方向に沿って延在する枠体10の一方(図の左側)に沿って配列された16本のリード群の中の両端部および中央部に配置された3本のリード1に連結され、これらのリード1のインナーリード部1aと一体に構成されている。この2本のバスバーリード2に連結された3本のリード1は、例えば5Vの電源電位(Vcc)に固定される電源電位端子を構成している。
【0032】
上記4本のバスバーリード2のうち、残りの2本のバスバーリード2は、図の上下方向に沿って延在する枠体10の他方(図の左側)に沿って配列された16本のリード群の中の両端部および中央部に配置された3本のリード1に連結され、これらのリード1のインナーリード部1aと一体に構成されている。この2本のバスバーリード2に連結された3本のリード1は、例えば0Vの基準電位(Vss)に固定される基準電位端子を構成している。
【0033】
上記バスバーリード2に連結されたリード1(電源電位端子、基準電位端子)以外のリード1は、信号用端子または空き(NC)端子を構成している。信号用端子は、データ入出力端子、アドレス入力端子、ロウアドレスストローブ端子、カラムアドレスストローブ端子、リード/ライトイネーブル端子、出力イネーブル端子などからなる。空き端子のインナーリード部1aは、他の端子のインナーリード部1aに比べて短い長さで構成されている。
【0034】
上記リード1のインナーリード部1aの裏面には、例えばポリイミド樹脂からなる短冊状の絶縁フィルム4が複数本のリード1に跨って接着されている。これらの絶縁フィルム4の裏面には、後述する製造工程で第1の半導体チップの素子形成面が接合される。すなわち、リードフレームLF1は、半導体チップの素子形成面上にインナーリード部1aを配置するLOC構造で構成されている。
【0035】
図3は、図1のIII −III 線に沿ったリードフレームLF1の断面図である。空き端子以外の端子を構成するリード1のインナーリード部1aは、図示のように、ダムバー5に近い方から順に、リードフレームLF1の表裏面と平行な方向に延在する第1部分1a1、上方に折れ曲がった第2部分1a2、および第1部分1a1と平行な方向に延在する第3部分1a3で構成されている。第3部分1a3は、後述する製造工程で半導体チップの素子形成面上に配置される部分であり、その裏面には前述した絶縁フィルム4が接着されている。
【0036】
図2に示すように、第2のリードフレームLF2は、周囲が枠体10で囲まれた領域内に複数本(例えば32本)のリード1、4本のバスバーリード2、2本の支持リード3などを配置した構成になっている。このリードフレームLF2は、全てのリード1がインナーリード部1aのみによって構成され、アウターリード部1bを有していない点および以下に述べる特徴を除けば、前記第1のリードフレームLF1と類似した構造になっている。
【0037】
すなわち、リードフレームLF2に形成された32本のリード1のうち、図の上下方向に沿って延在する枠体10の一方(図の左側)に沿って配列された16本のリード群は、この枠体10と平行に延在する1本のダムバー6によって互いに連結されている。同様に、図の上下方向に沿って延在する枠体10の他方(図の右側)に沿って配列された16本のリード群は、この枠体10と平行に延在する1本のダムバー6によって互いに連結されている。
【0038】
上記矩形の枠体10で囲まれた領域内の略中央部には、図の上下方向に沿って延在する4本のバスバーリード2が配置されている。これら4本のバスバーリード2のうち、2本のバスバーリード2は、図の上下方向に沿って延在する枠体10の一方(図の左側)に沿って配列された16本のリード群の中の両端部および中央部に配置された3本のリード1に連結され、これらのリード1のインナーリード部1aと一体に構成されている。この2本のバスバーリード2に連結された3本のリード1は、基準電位(Vss)に固定される基準電位端子を構成している。
【0039】
上記4本のバスバーリード2のうち、残りの2本のバスバーリード2は、図の上下方向に沿って延在する枠体10の他方(図の右側)に沿って配列された16本のリード群の中の両端部および中央部に配置された3本のリード1に連結され、これらのリード1のインナーリード部1aと一体に構成されている。この2本のバスバーリード2に連結された3本のリード1は、電源電位(Vcc)に固定される電源電位端子を構成している。
【0040】
上記バスバーリード2に連結されたリード1(電源電位端子、基準電位端子)以外のリード1は、信号用端子または空き(NC)端子を構成している。信号用端子は、データ入出力端子、アドレス入力端子、ロウアドレスストローブ端子、カラムアドレスストローブ端子、リード/ライトイネーブル端子、出力イネーブル端子などからなる。空き端子のインナーリード部1aは、他の端子のインナーリード部1aに比べて短い長さで構成されている。
【0041】
上記リード1のインナーリード部1aの裏面には、例えばポリイミド樹脂からなる短冊状の絶縁フィルム4が複数本のリード1に跨って接着されている。これらの絶縁フィルム4の裏面には、後述する製造工程で第2の半導体チップの素子形成面が接合される。すなわち、リードフレームLF2は、LOC構造で構成されている。
【0042】
図4は、図2のIV−IV線に沿ったリードフレームLF2の断面図である。空き端子以外の端子を構成するリード1のインナーリード部1aは、前記第1のリードフレームLF1と同様、ダムバー6に近い方から順に、リードフレームLF2の表裏面と平行な方向に延在する第1部分1a1、上方に折れ曲がった第2部分1a2、および第1部分1a1と平行な方向に延在する第3部分1a3で構成されている。第3部分1a3は、後述する製造工程で半導体チップの素子形成面上に配置される部分であり、その裏面には前述した絶縁フィルム4が接着されている。
【0043】
後述するように、第1のリードフレームLF1と第2のリードフレームLF2とは、それらの裏面同士を重ね合わせた状態で使用される。そのため、リードフレームLF1、LF2の裏面同士を重ね合わせたときに、両者の同じ端子同士がダムバー5、6の近傍で重なり合うよう、リードフレームLF1の図1に示す端子配列は、リードフレームLF2の図2に示す端子配列と左右が逆になっている。
【0044】
図5(a)は、図2に示す第2のリードフレームLF2の一部を拡大して示す平面図、同図(b)は、同図(a)の一部(ダムバー6の近傍)をさらに拡大して示す平面図である。
【0045】
図示のように、リードフレームLF2のダムバー6の側面には、このダムバー6の幅方向に延在する短いダミーリード7が形成されている。特に限定はされないが、このダミーリード7は、全てのリード1のスペース領域に1本ずつ形成されており、ダムバー6の2つの側面のうち、インナーリード部1aが配置された側面とは反対側の側面に配置されている。図5(b)に拡大して示すように、ダミーリード7は、その幅がリード1のスペースよりも幾分狭くなるように構成されている。すなわち、ダミーリード7は、リード1のスペース領域の中央部分にのみ形成され、スペース領域の両端部分(リード1の近傍)には形成されていない。これにより、ダムバー6は、リード1のスペース領域の中央部分ではダミーリード7の長さ分だけ幅が広くなっており、スペース領域の両端部分(リード1の近傍)では幅が狭くなっている。リード1のスペース領域の両端部分におけるダムバー6の幅は、前記第1のリードフレームLF1のダムバー5の幅よりも狭く、スペース領域の中央部分におけるダムバー6の幅は、第1のリードフレームLF1のダムバー5の幅よりも広い。
【0046】
上記のように構成された第1のリードフレームLF1および第2のリードフレームLF2を製造するには、42アロイのような鉄(Fe)−ニッケル(Ni)合金あるいは銅(Cu)などからなる薄い板材をエッチング加工してリード1、バスバーリード2、ダムバー5(6)などのパターンを形成し、次いでプレス加工によってリード1のインナーリード部1aを前記図3(図4)に示すように折り曲げた後、インナーリード部1aの裏面に絶縁フィルム4を接着する。なお、実際のリードフレームLF1、LF2は、それぞれ5個程度の半導体チップを搭載できるような多連構造になっているが、前記図1および図2は、それぞれ半導体チップ1個分の領域を示している。
【0047】
上記リードフレームLF1、LF2の主要部の寸法の一例を示すと、リードフレームLF1、LF2を構成する板材の厚さは0.1mm、ダムバー5(6)の近傍におけるリード1の幅は0.4mm、リード1のピッチは1.27mmである。従って、ダムバー5(6)の近傍におけるリード1のスペース(s)は0.87mmである。また、第1のリードフレームLF1のダムバー5の幅は0.15mm、第2のリードフレームLF2のダムバー6の幅は、リード1のスペース領域の両端部分(リード1の近傍)で0.13mm、スペース領域の中央部分(ダミーリード7が形成された領域)で0.23mmである。ダムバー6の側面に形成されたダミーリード7の長さは0.1mm、幅は0.55mmである。
【0048】
上記のように、第2のリードフレームLF2は、リード1のスペース領域の両端部分(リード1の近傍)におけるダムバー6の幅が、第1のリードフレームLF1のダムバー5の幅よりも狭くなっている。上記した寸法の一例では、リード1の近傍におけるダムバー6の幅は0.13mmであるのに対し、第1のリードフレームLF1のダムバー5の幅は0.15mmである。このダムバー5、6の幅の差(0.15mm−0.13mm=0.02mm)は、後述するパッケージ本体のトランスファ・モールド工程でリードフレームLF1、LF2を重ね合わせてモールド金型に位置決めする際に、リードフレームLF1のダムバー5とリードフレームLF2のダムバー6との間に生じる幅方向の合わせずれの最大値に等しい。すなわち、第2のリードフレームLF2のダムバー6は、リードフレームLF1、LF2を重ね合わせてモールド金型に位置決めした際、第1のリードフレームLF1のダムバー5よりも外側にはみ出すことがないように、リード1の近傍の幅が規定される。これに対し、リード1のスペース領域の中央部分では、第2のリードフレームLF2のダムバー6にダミーリード7が形成されているので、リードフレームLF1、LF2を重ね合わせてモールド金型に位置決めした際、このダミーリード7の先端部分が第1のリードフレームLF1のダムバー5よりも外側にはみ出す。
【0049】
次に、上記リードフレームLF1、LF2を使った半導体装置の製造方法を図6〜図19を用いて工程順に説明する。
【0050】
まず、リードフレームLF1、LF2と2個の半導体チップ8a、8bとを用意し、図6および図8(a)に示すように、第1のリードフレームLF1に第1の半導体チップ8aを搭載すると共に、図7および図8(b)に示すように、第2のリードフレームLF2に第2の半導体チップ8bを搭載する。
【0051】
単結晶シリコンからなる上記2個の半導体チップ8a、8bは、同一の寸法で構成され、それらの素子形成面には64メガビットのDRAMが形成されている。また、それらの素子形成面の中央部には、アルミニウム(Al)配線の一部を露出させて形成した複数のボンディングパッドBPが形成されている。これらのボンディングパッドBPは、半導体チップ8a(8b)の長手方向に沿って一列に配置されている。上記DRAMの回路パターンおよびボンディングパッドBPの配列は、第1の半導体チップ8aと第2の半導体チップ8bとで同一になっている。すなわち、2個の半導体チップ8a、8bは、同一の寸法および同一の構造で構成されている。
【0052】
第1のリードフレームLF1に第1の半導体チップ8aを搭載するには、図8(a)に示すように、リード1のインナーリード部1aの第3部分1a3に接合された絶縁フィルム4の裏面に半導体チップ8aの素子形成面を接着固定する。同様に、第2のリードフレームLF2に第2の半導体チップ8bを搭載するには、図8(b)に示すように、リード1のインナーリード部1aの第3部分1a3に接合された絶縁フィルム4の裏面に半導体チップ8bの素子形成面を接着固定することによって行われる。
【0053】
次に、図9および図11(a)に示すように、リードフレームLF1のリード1と半導体チップ8aのボンディングパッドBPとをワイヤ9で電気的に接続する。また、図10および図11(b)に示すように、リードフレームLF2のリード1と半導体チップ8bのボンディングパッドBPとをワイヤ9で電気的に接続する。ワイヤ9としては、例えば金(Au)ワイヤを用いる。また、ワイヤ9による接続方法としては、例えば熱圧着と超音波振動とを併用したワイヤボンディング方法を用いる。
【0054】
上記ワイヤボンディング工程では、半導体チップ8aがすでにリードフレームLF1に固定されているので、図11(a)に示すように、半導体チップ8aおよびリードフレームLF1をヒートステージ20に搭載した状態でワイヤ9の接続を安定に行うことができる。同様に、半導体チップ8bもすでにリードフレームLF2に固定されているので、図11(b)に示すように、半導体チップ8bおよびリードフレームLF2をヒートステージ20に搭載した状態でワイヤ9の接続を安定に行うことができる。
【0055】
半導体チップ8a、8bのそれぞれにおいて、信号用端子を構成するリード1とボンディングパッドBPとのワイヤ9による接続は、図11(a)、(b)に示すように、バスバーリード2を飛び越えて行われる。このとき、ワイヤ9の一端部は、インナーリード部1aの第3部分1a3に接合される。この第3部分1a3の裏面には絶縁フィルム4が接合されているので、素子形成面に与えるボンディングの衝撃を絶縁フィルム4で吸収することができる。
【0056】
半導体チップ8a、8bのそれぞれにおいて、電源(基準)電位端子を構成するバスバーリード2とボンディングパッドBPとのワイヤ9による接続は、図9および図10に示すように、それぞれのバスバーリード2の一部に形成された分岐リード2aにワイヤ9の一端部を接合することによって行われる。図示のように、分岐リード2aのそれぞれの先端部は、ボンディングパッドBPから離間する方向に延在している。これにより、一端部が分岐リード2aに接続されるワイヤ9と、一端部が信号用端子を構成するリード1のインナーリード部1aに接続されるワイヤ9とは長さがほぼ等しくなるので、ワイヤ9のボンダビリティが良好になる。また、図示のように、分岐リード2aの裏面には絶縁フィルム4が接合されているので、半導体チップ8a(8b)の素子形成面に与えるボンディングの衝撃を絶縁フィルム4で吸収することができる。
【0057】
次に、図12に示すように、2個の半導体チップ8a、8bの裏面同士が互いに接触するように、2枚のリードフレームLF1、LF2の裏面同士を重ね合わせる。このとき、2個の半導体チップ8a、8bは、中途部(第2部分1a2)を折り曲げたインナーリード部1aの弾性力によって裏面同士の接触が保たれる。またこのとき、リードフレームLF1とリードフレームLF2とは、枠体10同士、インナーリード部1aの第1部分1a1同士およびダムバー5とダムバー6とが互いに接触する。2個の半導体チップ8a、8bは、接着剤を使ってそれらの裏面同士を固定してもよい。
【0058】
次に、図13に示すように、2枚のリードフレームLF1、LF2の裏面同士を重ね合わせた状態で、それらをモールド金型30の上型30aと下型30bとの間に位置決めする。このとき、上型30aと下型30bとによって形成されるキャビティ31の内部には、半導体チップ8a、8b、リードフレームLF1、LF2のそれぞれのリード1のインナーリード部1a、絶縁フィルム4、ワイヤ9などが配置される。
【0059】
図14は、上記キャビティ31の端部を拡大して示す断面図であり、同図(a)は、リードフレームLF1に形成されたリード1のアウターリード部1aの中心線に沿った断面を示し、同図(b)は、リード1のスペース領域の中央部分(リードフレームLF2のダムバー6にダミーリード7が形成された領域)に沿った断面を示している。また、図15は、上記キャビティ31の端部におけるダムバー5、6の重なり状態を示す斜視図である。なお、図15は、リードフレームLF1、LF2の上下の配置が図14とは逆になっている。
【0060】
図示のように、リードフレームLF1、LF2は、ダムバー5、6とそれらの近傍のリード1とが上型30aのクランプ面32aと下型30bのクランプ面32bとで上下両方向から押さえ付けられることによって、モールド金型30に固定される。このとき、リードフレームLF2のダムバー6にダミーリード7が形成されていない領域では、図14(a)に示すように、ダムバー6の幅がダムバー5よりも狭いので、下型30bのクランプ面32bとダムバー6との接触面積が小さくなる。これに対し、ダムバー6の側面にダミーリード7が形成された領域では、同図(b)に示すように、ダムバー6とダミーリード7とが共に下型30bのクランプ面32bと接触する。すなわち、ダムバー6の側壁にダミーリード7を形成することにより、ダムバー6の幅を狭くしても、下型30bのクランプ面32bとダムバー6との接触面積は、ダムバー6の全域では実質的に増加する。
【0061】
次に、図示は省略するが、モールド金型30のポットからランナーおよびゲートを通じてキャビティ21内に樹脂を加圧注入することによって、パッケージ本体(樹脂封止体)11を成形する。パッケージ本体11を構成する樹脂は、例えばフェノール系硬化剤、シリコーンゴムおよびフィラーを添加したエポキシ系樹脂からなる。
【0062】
このように、樹脂封止型半導体装置の製造に用いる2枚のリードフレームLF1、LF2の一方のダムバー6にダミーリード7を形成する本実施形態によれば、ダムバー6の幅を狭くしても、モールド金型30のクランプ面32bとダムバー6との接触面積を確保することができるので、リードフレームLF1のダムバー5とリードフレームLF2のダムバー6とを上型30aのクランプ面32aと下型30bのクランプ面32bとの間に確実に固定することができる。これにより、モールド金型30のキャビティ21内に樹脂を注入したときの圧力によって、幅の狭いダムバー6がキャビティ21の外側方向に変形する不具合を防止することができるので、ダムバー5とダムバー6との隙間を通じて樹脂がキャビティ21の外側に漏れ出すことによって起こる成形不良を確実に防止することができる。
【0063】
また、樹脂の注入圧力によるダムバー6の変形が防止されることにより、モールド金型30のクランプ面32a、32bの磨耗が低減され、さらに金型全体のたわみによるダムバー5、6のクランプ力のばらつきも抑えられるので、モールド金型30の修理費用の低減や寿命の延長を図ることができる。
【0064】
次に、モールド金型30からリードフレームLF1、LF2を取り出した後、図16に示すように、パッケージ本体11の側面から露出したリードフレームLF1のダムバー5とリードフレームLF2のダムバー6との側面同士(図でYの記号を付した個所)を、例えばレーザを用いたシーム溶接によって接合する。
【0065】
次に、パッケージ本体11の側面から露出したリードフレームLF1、LF2の表面に半田メッキを施した後、リードフレームLF1、LF2の不要個所(ダムバー5、6および枠体10)の切断除去およびパッケージ本体11の側面とダムバー5、6との隙間に残った樹脂の除去(バリ取り)を行い、さらにリード1のアウターリード部1bを、例えばガルウィング状に成形することにより、図17に示すような2個の半導体チップ8a、8bを封止したTSOP40が完成する。
【0066】
図18(a)、(b)に示すように、リードフレームLF1、LF2の不要個所(ダムバー5、6および枠体10)の切断除去およびアウターリード部1bの成形は、ダムバー5、6の下部を切断成形金型50のアール(R)部で支持した状態で同時に行われる。このとき、リードフレームLF1のアウターリード部1bは、リードフレームLF2のダムバー6の位置する方向に向かって折り曲げられる。これにより、ダムバー6と反対方向に折り曲げた場合に比べてアウターリード部1bの実効長が長くなるので、TSOP40をプリント配線基板に実装したときに、TSOP40とプリント配線基板との熱膨張係数差に起因して半田接続部に加わるストレスがアウターリード部1bの変形によって吸収され易くなり、TSOP40の接続信頼性が向上する。
【0067】
また、リードフレームLF2のダムバー6の幅をリードフレームLF1のダムバー5の幅よりも狭くしたことにより、図18(a)に示すように、ダムバー6の外側の側面がダムバー5の外側の側面よりも内側に配置されるようになる。このとき、2枚のリードフレームLF1、LF2の間に合わせずれが生じた場合でも、図18(b)に示すように、ダムバー6の外側の側面がダムバー5の外側の側面よりさらに外側に配置されることはない。従って、アウターリード部1bをダムバー6の位置する方向に向かって折り曲げる際、アウターリード部1bの下面は、ダムバー5の外側の側面またはそれよりも内側で折り曲げられる。これに対し、ダムバー6の外側の側面がダムバー5の外側の側面よりもさらに外側に配置された場合には、図18(c)に示すように、アウターリード部1bの下面が、ダムバー5の外側の側面よりもさらに外側で折り曲げられるため、パッケージ本体11の側面からアウターリード部1bの先端までの長さ(L)がTSOPの規格を越えてしまう。
【0068】
上記切断成形金型50を使ったダムバー5、6の切断は、図19に示すように、ダムバー5の幅が狭い領域(ダミーリード7が形成されていない領域)で行われる。これにより、2本のダムバー5、6を同時に切断する場合でも切断成形金型50のストレスが低減されるので、切断成形金型50の修理費用の低減や寿命の延長を図ることができる。また、ダムバー5、6の切断面に形成される切断バリの量や半田メッキ屑の量が低減されるので、リード間のショートを防止することができ、TSOP40の小型化(リードの狭ピッチ化)を推進することができる。
【0069】
このように製造された本実施形態のTSOP40は、図20(平面図)および図21(図20のI−I線に沿った断面図)に示すように、プリント配線基板60に複数個実装され、一つの回路システムを構成する電子装置の構成部品などとして使用される。
【0070】
(実施の形態2)
前記実施形態では、リードフレームLF2のダムバー6に形成されるダミーリード7は、インナーリード部1aが連結される側面と反対側の側面に配置されるが、図22(a)、(b)に示すように、このダミーリード7をインナーリード部1aが連結される側面に配置してもよい。
【0071】
このようにした場合でも、図23に示すように、モールド金型30の下型30bのクランプ面32bとダムバー6との接触面積が実質的に増加するため、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0072】
また、ダミーリード7をパッケージ本体11に近い方の側面に配置する本実施形態によれば、モールド工程後にパッケージ本体11の側面とダムバー6との隙間に残る樹脂の量が低減されるので、バリ取り作業が容易になる。
【0073】
また、図24(a)、(b)に示すように、リードフレームLF2のダムバー6の両側面にダミーリード7を形成してもよい。この場合は、図25に示すように、モールド金型30の下型30bのクランプ面32bとダムバー6との接触面積がさらに増加するために、リードフレームLF1のダムバー5とリードフレームLF2のダムバー6とを上型30aのクランプ面32aと下型30bのクランプ面32bとの間により一層確実に固定することができる。
【0074】
以上、本発明者によってなされた発明を前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0075】
前記実施形態では、リードのインナーリード部と半導体チップとを絶縁フィルムを介して接合したが、リードのインナーリード部と半導体チップとを接着剤で直接接合してもよい。
【0076】
前記実施形態では、第1のリードフレームのアウターリード部を第2のリードフレームのダムバーの方向に向かって折り曲げたが、それと反対方向に向かって折り曲げてもよい。
【0077】
前記実施形態では、TSOP型の半導体装置の製造に適用した例を説明したが、本発明は、2枚のリードフレームを使って2個の半導体チップを樹脂封止する半導体装置の製造に広く適用することができる。
【0078】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。
【0079】
本発明によれば、樹脂の注入圧によるダムバーの変形によってキャビティの外側に樹脂が漏れ出す成形不良を確実に防止することができるので、2枚のリードフレームを使った樹脂封止型半導体装置の製造歩留まりが向上する。また、これにより、モールド金型の寿命を向上させることができる。
【0080】
本発明によれば、ダムバーの幅を狭くすることができるので、ダムバー切断成形金型のストレスが低減され、その寿命を向上させることができる。また、ダムバーの切断面の面積が小さくなることにより、この切断面に形成される切断バリの量や半田メッキ屑の量を低減することができるので、2枚のリードフレームを使った樹脂封止型半導体装置の信頼性および製造歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1で使用する第1のリードフレームの平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1で使用する第2のリードフレームの平面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿った第1のリードフレームの断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿った第2のリードフレームの断面図である。
【図5】(a)は、本発明の実施の形態1で使用する第2のリードフレームの一部を拡大して示す平面図、(b)は、(a)の一部をさらに拡大して示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す第1のリードフレームの平面図である。
【図7】本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す第2のリードフレームの平面図である。
【図8】(a)は、本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す第1のリードフレームの断面図、(b)は、本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す第2のリードフレームの断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す第1のリードフレームの平面図である。
【図10】本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す第2のリードフレームの平面図である。
【図11】(a)、(b)は、本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図12】本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図13】本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示すモールド金型の要部断面図である。
【図14】(a)、(b)は、本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示すモールド金型の要部拡大断面図である。
【図15】モールド金型のキャビティ端部におけるダムバーの重なり状態を示す斜視図である。
【図16】本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す要部拡大斜視図である。
【図17】本発明の実施の形態1である半導体装置の断面図である。
【図18】(a)、(b)、(c)は、リードの切断成形方法を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す要部拡大斜視図である。
【図20】本発明の実施の形態1である半導体装置をプリント配線基板に実装した状態を示す平面図である。
【図21】図20のI−I線に沿った断面図である。
【図22】(a)は、本発明の実施の形態2で使用する第2のリードフレームの一部を拡大して示す平面図、(b)は、(a)の一部をさらに拡大して示す平面図である。
【図23】本発明の実施の形態2である半導体装置の製造方法を示すモールド金型の要部拡大断面図である。
【図24】(a)は、本発明の実施の形態3で使用する第2のリードフレームの一部を拡大して示す平面図、(b)は、(a)の一部をさらに拡大して示す平面図である。
【図25】本発明の実施の形態3である半導体装置の製造方法を示すモールド金型の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 リード
1a インナーリード部
1a1 第1部分
1a2 第2部分
1a3 第3部分
1b アウターリード部
2 バスバーリード
2a 分岐リード
3 支持リード
4 絶縁フィルム
5 ダムバー
6 ダムバー
7 ダミーリード
8a、8b 半導体チップ
9 ワイヤ
10 枠体
11 パッケージ本体(樹脂封止体)
20 ヒートステージ
30 モールド金型
30a 上型
30b 下型
31 キャビティ
32a クランプ面
32b クランプ面
40 TSOP
50 切断成形金型
60 プリント配線基板
BP ボンディングパッド
LF1 リードフレーム
LF2 リードフレーム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a semiconductor device and a manufacturing technique thereof, and more particularly to a technique effective when applied to the manufacture of a semiconductor device in which two semiconductor chips are stacked and resin-sealed in a single package.
[0002]
[Prior art]
JP-A-7-58281 discloses a resin-encapsulated semiconductor device intended for high-density mounting of a semiconductor chip on which a memory LSI such as DRAM (Dynamic Random Access Memory) or SRAM (Static Random Access Memory) is formed. ing.
[0003]
The resin-encapsulated semiconductor device described in the above publication is composed of a SOJ (Small Outline J-leaded) type package, and inside the package body (resin encapsulant) molded by the transfer molding method, Two semiconductor chips forming a memory LSI with the same storage capacity are sealed in a stacked state.
[0004]
The two semiconductor chips sealed in the package body are arranged so that their element forming surfaces face each other, and inner lead portions of a plurality of leads have insulating films on each element forming surface. Is arranged through. That is, this resin-encapsulated semiconductor device is configured with a LOC (Lead On Chip) structure in which inner lead portions are arranged on an element formation surface of a semiconductor chip, and each inner lead portion is connected to the semiconductor chip via a wire. It is electrically connected to the corresponding bonding pad.
[0005]
One of the two semiconductor chips is sealed to the package body while being fixed to the lead of the first lead frame, and the other is sealed to the package body while being fixed to the lead of the second lead frame. Stopped. That is, this resin-encapsulated semiconductor device is manufactured using two lead frames.
[0006]
The inner lead portion of the lead connected to one of the two semiconductor chips and the inner lead portion of the lead connected to the other are bent in a direction approaching each other inside the package body and welded and joined by a laser. Yes. Among these leads, the other end portion of the lead connected to one semiconductor chip is drawn out from the side surface of the package body to constitute an outer lead portion. On the other hand, the other end of the lead connected to the other semiconductor chip is cut inside the package body prior to the transfer molding process after the laser welding and joining process. Is not pulled out. That is, the outer lead portion drawn out from the package body constitutes an external connection terminal common to the two semiconductor chips.
[0007]
According to the above-described resin-encapsulated semiconductor device, two semiconductor chips on which a memory LSI is formed can be resin-encapsulated in a thin package. A large-capacity package having substantially the same size and substantially twice the storage capacity can be realized.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present inventor is developing a new package structure that can further reduce the thickness of a package in which two semiconductor chips as described above are sealed.
[0009]
The package under development by the present inventor is composed of, for example, a TSOP (Thin Small Outline Package) type. Inside the package body (resin-sealed body) molded by the transfer molding method, two semiconductor chips forming the same memory LSI (for example, 64 megabit DRAM) are stacked one above the other. It seals in the state arrange | positioned so that a back surface may mutually contact.
[0010]
Further, this package has a LOC (Lead On Chip) structure. That is, on each element formation surface of two semiconductor chips, inner lead portions of a plurality of leads are arranged via an insulating film, and each inner lead portion corresponds to the semiconductor chip via a wire. It is electrically connected to the bonding pad.
[0011]
Thus, the package described above differs from the package described in the above publication in which the element formation surfaces of the two semiconductor chips are arranged so as to face each other and the inner lead portions of the leads are arranged in the gap between them. The back surfaces of the two semiconductor chips are stacked in contact with each other.
[0012]
Thereby, since the gap between the two semiconductor chips is eliminated, the thickness of the package body can be reduced accordingly. In addition, among the stray capacitances formed between the semiconductor chip and the leads, the stray capacitances formed between the leads disposed on the element forming surface of the first semiconductor chip and the second semiconductor chip, and Since the stray capacitance formed between the lead arranged on the element forming surface of the second semiconductor chip and the first semiconductor chip can be eliminated, the stray capacitance added to the lead is reduced accordingly. This can reduce the signal propagation delay of the lead.
[0013]
One of the two semiconductor chips is sealed in the package body while being fixed to the lead of the first lead frame, and the other is fixed to the package body in a state of being fixed to the lead of the second lead frame. Sealed. That is, this resin-encapsulated semiconductor device is manufactured using two lead frames. Moreover, an outer lead part is not formed in one of these two lead frames, but only an inner lead part is formed. That is, in this resin-encapsulated semiconductor device, the outer lead portion of the other lead frame drawn out from the package body is used as an external connection terminal common to two semiconductor chips.
[0014]
In the manufacturing process of the resin-encapsulated semiconductor device, first, the inner lead portion of the lead of the first lead frame is bonded to the element forming surface of the first semiconductor chip, and the inner lead portion of the lead of the second lead frame Is bonded onto the element formation surface of the second semiconductor chip.
[0015]
Next, the inner lead portion of the lead of the first lead frame and the bonding pad formed on the element forming surface of the first semiconductor chip are connected by a wire, and the inner lead portion of the lead of the second lead frame After connecting the bonding pads formed on the element forming surface of the second semiconductor chip with wires, the two lead frames are mounted so that the back surface of the first semiconductor chip and the back surface of the second semiconductor chip face each other. The first semiconductor chip and the second semiconductor chip are sealed with resin by superimposing and mounting these lead frames on a mold.
[0016]
Next, the dam bar of the first lead frame and the dam bar of the second lead frame exposed to the outside of the package body (resin sealing body) are cut using a cutting mold, and the outer of one lead frame is cut. Mold the lead part.
[0017]
According to the manufacturing method described above, since the two lead frames can be cut in a single step, the outer lead portion of one lead frame is cut prior to the molding step, compared to the package manufacturing method described in the publication. The process can be shortened.
[0018]
However, in the above manufacturing method, two lead frames each mounting a semiconductor chip are overlapped and mounted on a mold, and the dam bar of one lead frame and the dam bar of the other lead frame are connected to the upper clamping surface. The resin is press-fitted into the mold cavity while being clamped from above and below with the clamp surface of the lower mold. Therefore, if the clamping surfaces of the upper and lower molds do not have enough force to clamp the dam bar, one of the dam bars is displaced toward the outside of the cavity by the injection pressure of the resin. The resin may leak out of the cavity and cause molding defects.
[0019]
Particularly in recent LSI lead frames, the width and pitch of the leads are miniaturized, so the width of the dam bar is also narrow. For this reason, it is difficult to secure a sufficient contact area between the clamp surface of the mold and the dam bar, and the clamping surface is insufficient in the force for fastening the dam bar, so that the dam bar is easily displaced by the injection pressure of the resin.
[0020]
As a countermeasure, it is conceivable to widen the dam bar width of the lead frame. However, in this case, in the above manufacturing method in which two overlapping dam bars are cut at the same time, the burden on the cutting die increases, and the life of the dam bar increases. This causes problems such as shortening.
[0021]
An object of the present invention is to provide a technique for preventing displacement of a dam bar due to resin injection pressure during molding in the manufacture of a semiconductor device in which two semiconductor chips are resin-sealed using two lead frames. There is.
[0022]
The above and other objects and novel features of the present invention will be apparent from the description of this specification and the accompanying drawings.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
Of the inventions disclosed in the present application, the outline of typical ones will be briefly described as follows.
[0024]
The semiconductor device of the present invention is resin-sealed in a package body in a state where the back surface of the first semiconductor chip and the back surface of the second semiconductor chip are opposed to each other, and element formation of the first semiconductor chip is performed. Inner lead portions of a plurality of leads of the first lead frame fixed on the surface, bonding pads formed on the element formation surface of the first semiconductor chip, and on the element formation surface of the second semiconductor chip The inner lead portions of the plurality of leads of the second lead frame fixed to the substrate and the bonding pads formed on the element formation surface of the second semiconductor chip are electrically connected to the outside of the package body. The width of the exposed dam bar of the second lead frame is narrower than the width of the dam bar of the first lead frame exposed to the outside of the package body. .
[0025]
The method for manufacturing a semiconductor device of the present invention includes the following steps (a) to (d);
(A) a first lead frame having a plurality of leads connected to each other by a first dam bar, and a plurality of leads connected to each other by a second dam bar; Preparing a second lead frame on which dummy leads extending in the width direction are formed;
(B) The inner lead portion of the lead of the first lead frame is fixed on the element forming surface of the first semiconductor chip, and the inner lead portion of the lead of the second lead frame is fixed to the element of the second semiconductor chip. Fixing on the forming surface,
(C) The inner lead portion of the lead of the first lead frame is electrically connected to the bonding pad formed on the element forming surface of the first semiconductor chip, and the inner lead of the lead of the second lead frame Electrically connecting a lead portion and a bonding pad formed on an element formation surface of the second semiconductor chip;
(D) In the state where the first lead frame and the second lead frame are overlapped so that the back surface of the first semiconductor chip and the back surface of the second semiconductor chip face each other, A step of resin-sealing a semiconductor chip of 1 and the second semiconductor chip to a package body;
(E) cutting the first dam bar of the first lead frame exposed to the outside of the package body and the second dam bar of the second lead frame;
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In all the drawings for explaining the embodiments, the same reference numerals are given to the same members, and the repeated explanation thereof is omitted.
[0027]
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a plan view of a first lead frame LF1 used for manufacturing the semiconductor device of the present embodiment, and FIG. 2 is a plan view of a second lead frame LF2 also used for manufacturing the semiconductor device.
[0028]
The semiconductor device of this embodiment is manufactured using the two lead frames LF1 and LF2 shown in FIGS. As shown in FIG. 1, the first lead frame LF1 includes a plurality of (for example, 32) leads 1, four bus bar leads 2, and two support leads in a region surrounded by a
[0029]
Of the 32 leads 1 formed on the lead frame LF1, the 16 lead groups arranged along one side (the left side in the figure) of the
[0030]
The
[0031]
Four bus bar leads 2 extending along the vertical direction in the figure are arranged at a substantially central portion of the region surrounded by the
[0032]
Of the four bus bar leads 2, the remaining two bus bar leads 2 are 16 leads arranged along the other (left side in the figure) of the
[0033]
[0034]
On the back surface of the
[0035]
FIG. 3 is a cross-sectional view of the lead frame LF1 taken along line III-III in FIG. As shown in the drawing, the
[0036]
As shown in FIG. 2, the second lead frame LF2 includes a plurality of (for example, 32) leads 1, four bus bar leads 2, and two support leads in a region surrounded by a
[0037]
That is, among the 32 leads 1 formed on the lead frame LF2, the group of 16 leads arranged along one side (the left side in the figure) of the
[0038]
Four bus bar leads 2 extending along the vertical direction in the figure are arranged at a substantially central portion in an area surrounded by the
[0039]
Of the four bus bar leads 2, the remaining two bus bar leads 2 are 16 leads arranged along the other side (right side in the figure) of the
[0040]
[0041]
On the back surface of the
[0042]
FIG. 4 is a cross-sectional view of the lead frame LF2 along the line IV-IV in FIG. Like the first lead frame LF1, the
[0043]
As will be described later, the first lead frame LF1 and the second lead frame LF2 are used in a state where their back surfaces are overlapped. Therefore, the terminal arrangement shown in FIG. 1 of the lead frame LF1 is such that the same terminals of the lead frames LF1 and LF2 overlap each other in the vicinity of the dam bars 5 and 6 when the back surfaces of the lead frames LF1 and LF2 are overlapped. The terminal arrangement shown in FIG.
[0044]
5A is an enlarged plan view showing a part of the second lead frame LF2 shown in FIG. 2, and FIG. 5B is a part of FIG. 5A (near the dam bar 6). It is a top view further expanded and shown.
[0045]
As shown in the drawing, short dummy leads 7 extending in the width direction of the
[0046]
In order to manufacture the first lead frame LF1 and the second lead frame LF2 configured as described above, a thin film made of an iron (Fe) -nickel (Ni) alloy such as 42 alloy or copper (Cu) is used. The plate material is etched to form patterns such as
[0047]
An example of the dimensions of the main parts of the lead frames LF1 and LF2 is as follows. The thickness of the plate material constituting the lead frames LF1 and LF2 is 0.1 mm, and the width of the
[0048]
As described above, in the second lead frame LF2, the width of the
[0049]
Next, a method of manufacturing a semiconductor device using the lead frames LF1 and LF2 will be described in the order of steps with reference to FIGS.
[0050]
First, lead frames LF1 and LF2 and two
[0051]
The two
[0052]
In order to mount the
[0053]
Next, as shown in FIGS. 9 and 11A, the
[0054]
In the wire bonding step, since the
[0055]
In each of the
[0056]
In each of the
[0057]
Next, as shown in FIG. 12, the back surfaces of the two lead frames LF1 and LF2 are overlapped so that the back surfaces of the two
[0058]
Next, as shown in FIG. 13, with the back surfaces of the two lead frames LF1 and LF2 being overlapped, they are positioned between the
[0059]
FIG. 14 is an enlarged cross-sectional view showing the end of the
[0060]
As shown in the figure, the lead frames LF1 and LF2 are formed by pressing the dam bars 5 and 6 and the
[0061]
Next, although illustration is omitted, the package body (resin sealing body) 11 is formed by pressurizing and injecting resin from the pot of the
[0062]
As described above, according to the present embodiment in which the
[0063]
Further, since the deformation of the
[0064]
Next, after taking out the lead frames LF1 and LF2 from the
[0065]
Next, after solder plating is performed on the surfaces of the lead frames LF1 and LF2 exposed from the side surfaces of the
[0066]
As shown in FIGS. 18A and 18B, unnecessary portions (dam bars 5 and 6 and frame body 10) of lead frames LF1 and LF2 are cut and removed and
[0067]
Further, the width of the
[0068]
As shown in FIG. 19, the dam bars 5 and 6 are cut using the cutting
[0069]
As shown in FIG. 20 (plan view) and FIG. 21 (cross-sectional view taken along line II in FIG. 20), a plurality of
[0070]
(Embodiment 2)
In the above embodiment, the
[0071]
Even in this case, as shown in FIG. 23, the contact area between the
[0072]
Further, according to the present embodiment in which the dummy leads 7 are arranged on the side surface closer to the
[0073]
Further, as shown in FIGS. 24A and 24B, dummy leads 7 may be formed on both side surfaces of the
[0074]
The invention made by the present inventor has been specifically described based on the above embodiment, but the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention. Needless to say.
[0075]
In the embodiment, the inner lead portion of the lead and the semiconductor chip are joined via the insulating film. However, the inner lead portion of the lead and the semiconductor chip may be directly joined with an adhesive.
[0076]
In the above embodiment, the outer lead portion of the first lead frame is bent in the direction of the dam bar of the second lead frame, but it may be bent in the opposite direction.
[0077]
In the above-described embodiment, an example in which the present invention is applied to the manufacture of a TSOP type semiconductor device has been described. can do.
[0078]
【The invention's effect】
The effects obtained by the representative ones of the inventions disclosed by the present application will be briefly described as follows.
[0079]
According to the present invention, it is possible to reliably prevent a molding failure in which the resin leaks to the outside of the cavity due to the deformation of the dam bar due to the injection pressure of the resin. Manufacturing yield is improved. Thereby, the lifetime of the mold can be improved.
[0080]
According to the present invention, since the width of the dam bar can be reduced, the stress of the dam bar cutting mold can be reduced and its life can be improved. Also, since the area of the cut surface of the dam bar is reduced, the amount of cutting burrs and solder plating debris formed on this cut surface can be reduced, so resin sealing using two lead frames The reliability and manufacturing yield of the type semiconductor device are improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a first lead frame used in
FIG. 2 is a plan view of a second lead frame used in the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the first lead frame taken along line III-III in FIG.
4 is a cross-sectional view of a second lead frame taken along line IV-IV in FIG. 2;
5A is an enlarged plan view showing a part of a second lead frame used in
FIG. 6 is a plan view of the first lead frame illustrating the method for manufacturing the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a plan view of the second lead frame showing the method for manufacturing the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention;
8A is a cross-sectional view of a first lead frame showing a method for manufacturing a semiconductor device according to
FIG. 9 is a plan view of the first lead frame showing the method for manufacturing the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 10 is a plan view of the second lead frame showing the method for manufacturing the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention;
FIGS. 11A and 11B are cross-sectional views illustrating a method for manufacturing a semiconductor device according to the first embodiment of the present invention. FIGS.
12 is a cross-sectional view showing a method for manufacturing the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention; FIG.
FIG. 13 is a cross-sectional view of the principal part of the molding die showing the method for manufacturing the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention.
14A and 14B are enlarged cross-sectional views of a main part of a mold, showing a method for manufacturing a semiconductor device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a perspective view showing an overlapping state of dam bars at the cavity end of the mold.
FIG. 16 is an essential part enlarged perspective view showing the method of manufacturing the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 17 is a cross-sectional view of the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention;
FIGS. 18A, 18B, and 18C are explanatory views showing a lead cutting and forming method; FIGS.
FIG. 19 is an essential part enlarged perspective view showing the method of manufacturing the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 20 is a plan view showing a state where the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention is mounted on a printed wiring board;
21 is a cross-sectional view taken along the line II of FIG.
22A is an enlarged plan view showing a part of a second lead frame used in
FIG. 23 is an enlarged cross-sectional view of the main part of the mold die showing the manufacturing method of the semiconductor device according to the second embodiment of the present invention;
24A is an enlarged plan view showing a part of a second lead frame used in
FIG. 25 is an enlarged cross-sectional view of the main part of the mold die showing the manufacturing method of the semiconductor device according to the third embodiment of the present invention;
[Explanation of symbols]
1 lead
1a Inner lead part
1a1 1st part
1a2 Second part
1a3 Third part
1b Outer lead part
2 Busbar lead
2a Branch lead
3 Support lead
4 Insulation film
5 Dam Bar
6 Dam Bar
7 Dummy read
8a, 8b Semiconductor chip
9 wire
10 Frame
11 Package body (Resin encapsulant)
20 Heat stage
30 Mold
30a Upper mold
30b Lower mold
31 cavities
32a Clamp surface
32b Clamp surface
40 TSOP
50 Cutting mold
60 Printed circuit board
BP bonding pad
LF1 lead frame
LF2 lead frame
Claims (9)
(a)第1のダムバーによって互いに連結された複数本のリードを有する第1のリードフレームと、前記第1のダムバーよりも幅が狭い第2のダムバーによって互いに連結された複数本のリードを有し、前記第2のダムバーには、その幅方向に延在するダミーリードが形成された第2のリードフレームとを用意する工程、
(b)前記第1のリードフレームのリードのインナーリード部を第1の半導体チップの素子形成面上に固定し、前記第2のリードフレームのリードのインナーリード部を第2の半導体チップの素子形成面上に固定する工程、
(c)前記第1のリードフレームのリードのインナーリード部と前記第1の半導体チップの素子形成面に形成されたボンディングパッドとを電気的に接続し、前記第2のリードフレームのリードのインナーリード部と前記第2の半導体チップの素子形成面に形成されたボンディングパッドとを電気的に接続する工程、
(d)第1キャビティおよび第1クランプ面を有する第1の金型と、第2キャビティおよび第2クランプ面を有する第2の金型とで構成され、前記第1クランプ面と前記第2クランプ面とを合わせた時に前記第1キャビティと前記第2キャビティとによって、パッケージ封止体外形を成形するための空間が形成される樹脂封止用金型を準備し、
前記第1の半導体チップの裏面と前記第2の半導体チップの裏面とが対向するように、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとを重ね合わせた状態で、前記第1の半導体チップ、第2の半導体チップ、前記第1の半導体チップの前記インナーリード部、前記第2の半導体チップの前記インナーリード部が前記空間に収められ、かつ前記第1クランプ面は前記第1のダムバーと、前記第2クランプ面は前記ダミーリードを含めて前記第2のダムバーと夫々接触するように前記樹脂封止用金型によりクランプし、前記空間の内部に溶融樹脂を注入することによって、前記第1の半導体チップと前記第2の半導体チップとをパッケージ本体に樹脂封止する工程、
(e)前記パッケージ本体の外部に露出した前記第1のリードフレームの前記第1のダムバーと、前記第2のリードフレームの前記第2のダムバーとを切断する工程。A method of manufacturing a semiconductor device comprising the following steps (a) to ( e ):
(A) having a first lead frame having a plurality of leads connected to each other by a first dam bar, and a plurality of leads connected to each other by a second dam bar having a narrower width than the first dam bar; A step of preparing a second lead frame in which dummy leads extending in the width direction are formed in the second dam bar;
(B) The inner lead portion of the lead of the first lead frame is fixed on the element forming surface of the first semiconductor chip, and the inner lead portion of the lead of the second lead frame is fixed to the element of the second semiconductor chip. Fixing on the forming surface,
(C) The inner lead portion of the lead of the first lead frame is electrically connected to the bonding pad formed on the element forming surface of the first semiconductor chip, and the inner lead of the lead of the second lead frame Electrically connecting a lead portion and a bonding pad formed on an element formation surface of the second semiconductor chip;
(D) A first mold having a first cavity and a first clamp surface, and a second mold having a second cavity and a second clamp surface, the first clamp surface and the second clamp Preparing a resin sealing mold in which a space for molding the outer shape of the package sealing body is formed by the first cavity and the second cavity when the surfaces are combined;
In a state where the first lead frame and the second lead frame are overlapped so that the back surface of the first semiconductor chip and the back surface of the second semiconductor chip face each other, the first semiconductor A chip, a second semiconductor chip, the inner lead portion of the first semiconductor chip, the inner lead portion of the second semiconductor chip are housed in the space, and the first clamp surface is the first dam bar And the second clamping surface is clamped by the resin sealing mold so as to come into contact with the second dam bar including the dummy lead, and the molten resin is injected into the space, thereby A step of resin-sealing the first semiconductor chip and the second semiconductor chip in a package body;
(E) cutting the first dam bar of the first lead frame exposed to the outside of the package body and the second dam bar of the second lead frame;
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