JP4161485B2

JP4161485B2 - Color correction method, recording medium on which color correction program is recorded, and photographic printing apparatus

Info

Publication number: JP4161485B2
Application number: JP29990599A
Authority: JP
Inventors: 義昭吉信; 耕次北
Original assignee: Noritsu Koki Co Ltd
Current assignee: Noritsu Koki Co Ltd
Priority date: 1999-10-21
Filing date: 1999-10-21
Publication date: 2008-10-08
Anticipated expiration: 2019-10-21
Also published as: JP2001117168A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばフィルムに記録された画像を感光材料に焼き付ける際に、光源のカラーバランスを調整して、自然なカラーを再現するためのカラー補正方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、写真などの画像を印画紙に焼き付ける写真焼付装置として、写真画像が記録されたネガフィルムまたはポジフィルムを介して印画紙を露光するアナログプリンタが広く使用されている。このようなアナログプリンタにおいて、印画紙に光を照射するための光源と、印画紙との間の領域には、調光フィルタユニットと呼ばれる光学部材が配置されている。
【０００３】
この調光フィルタユニットは、例えば、イエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）の各色に対応した調光フィルタを備えた構成となっている。これらの調光フィルタを光路上に挿入するとともに、各調光フィルタの挿入量を調整することによって、光源を出射した光の調光を行っている。
【０００４】
また、調光フィルタユニットは、ネガフィルムあるいはポジフィルムに記録されている画像を焼き付ける際に、カラーバランスを調整するために使用されることもある。このようなカラーバランスの調整は、オペレータによって手動で行う場合もあるが、例えばネガフィルムの場合などには、ネガフィルム上に記録されている画像の測光データに基づいて、自動でカラーバランスの調整を行う方法も各種提案されている。
【０００５】
ネガフィルム上に記録されている画像のカラーバランスを調整する方法の一例として、ＬＡＴＤ(Large Area Transmittance Density)露光方式と呼ばれるものがある。このＬＡＴＤ露光方式は、エバンス説と呼ばれる定理に基づいた露光方式である。
【０００６】
エバンス説とは、簡単に説明すると、一般的な戸外の風景を撮影したネガフィルム上の画像において、この画像に記録されている色の全てを混ぜ合わせると、灰色に近くなる、という定理のことである。すなわち、ＬＡＴＤ露光方式は、ネガフィルムの透過光を積算して測定し、その積算光が複写材料上で灰色に再現するように、光源からの光の色と量を決定する露光方式である。
【０００７】
このように、ネガフィルムに対しては、従来、積極的にカラーバランスの調整が行われている。これは、従来、ネガフィルムによる写真撮影が広く普及しており、ネガフィルムに記録された画像は、露光時の光源やフィルムのスロープ特性などに不慣れな一般の人によって撮影されたものが多いからである。したがって、上記のような自動的にカラーバランスの調整を行う露光方式が、処理の迅速化などを目的として、広く採用されている。
【０００８】
一方、ポジフィルムに記録されている画像を焼き付ける際には、フィルム上の画像状態そのままをプリントすることが一般的とされており、基本的にカラーバランスの調整などは行われていない。これは、ポジフィルムの利用者は、写真撮影に熟知した撮影上級者であることが多く、ポジフィルムに記録されている画像は、露光時の光源の状態や、フィルムのスロープ特性などを把握した上で撮影が行われたものであることが多いからである。また、状況によって補正を行う場合には、オペレータによって手動で補正が行われていた。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、ポジフィルムで撮影してプリントを行うのは撮影上級者が多いので、実際に写真としてプリントする際には、まず試し焼きを行ってプリントの状態を撮影者に確認してから、本焼きを行うことが多い。この試し焼きの段階で、無補正で焼き付けを行っている場合、撮影者の意図する画像から若干ずれたカラーバランスで焼き付けられている場合がある。この場合には、撮影者の意図するカラーバランスとなるように手動で補正した上で、改めて試し焼きを行い、再び撮影者の確認を得た上で本焼きを行うことになる。
【００１０】
このように、ポジフィルムに記録されている画像をプリントする際にも、カラーバランスを若干補正した方が好ましいこともある。しかしながら、ポジフィルムの焼き付けに関しては、上記したように、補正を行わないことが前提とされているので、補正を行う場合には、オペレータによる手動補正を行う方法しかなかった。したがって、試し焼きの段階で、撮影者の意図を越えない範囲で補正を行おうとすると、オペレータがポジフィルム上の画像を見て、補正を行うべきか否かを逐一判断する必要があった。また、手動補正を行う場合にも、オペレータの熟練が必要とされていた。
【００１１】
ここで、ポジフィルムに対して、上記したようなネガフィルムに対する自動補正の方法を適用しようとすると、補正が強すぎることになり、撮影者の意図を越えた補正を行ってしまうことになる。
【００１２】
また、例えば上記のＬＡＴＤ露光方式には、カラーフェリアが発生する虞れがあるという問題がある。カラーフェリアとは次のようなものである。ＬＡＴＤ露光方式では、上記のように、画像全体を平均した色が灰色となるように補正を行う方式であるので、画像の中に灰色でない特定の色からなる大きな領域が存在している場合には、その色を灰色に近づけるような補正を行ってしまうことになる。例えば、画像の中に、赤色からなる領域が多く存在している場合には、ＬＡＴＤ露光方式によって補正を行うと、画像全体が、赤色の補色であるシアンがかった状態でプリントされてしまうことになる。
【００１３】
このように、ポジフィルムに対しては、補正を行わないことが前提とされていることによって、ポジフィルムに対する最適なカラー補正方法は、従来十分に開発されていなかった。
【００１４】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、必要最低限のカラーバランスの補正によって、撮影時の光源の色バランスなどの特性またはフィルムのスロープ特性などの影響を抑制することのできるカラー補正方法およびカラー補正プログラムを記録した記録媒体、ならびに、写真焼付装置を提供することにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項１記載のカラー補正方法は、複数の画素領域から構成されるとともに、各画素領域が、複数の色成分からなる画素領域データを有している画像のカラーバランスを補正するカラー補正方法であって、横軸に、各色成分全ての濃度を平均した色平均濃度、縦軸に、各色成分毎の色濃度をとった濃度分布グラフを作成し、該濃度分布グラフ上に、上記各色成分の各画素領域データを分布点としてプロットするステップと、上記の濃度分布グラフにおいて、上記の色平均濃度を所定の区間に分割し、各区間毎に、上記色平均濃度と上記色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点として各色成分毎に選択するステップと、上記の各区間における最適な分布点の分布を近似する回帰直線を各色成分毎に求めるステップと、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値において、上記の各色成分の回帰直線がとる色濃度が、その点での色平均濃度と等しくなるように各色成分の強さを調整するステップとを有していることを特徴としている。
【００１６】
上記の方法では、各色成分の画素領域データに基づいて濃度分布グラフを作成し、上記色平均濃度と上記色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点としている。例えば、もとの画像が写真画像である場合、このようにして求められた最適な分布点は、特定の被写体の色に影響されていない一般的な色分布からなる領域におけるデータからなるものであると考えられる。よって、このような最適な分布点の分布を近似する回帰直線は、露光またはフレームカラー特性などの、その写真自体が有するカラー特性を示す直線であると考えられる。
【００１７】
そして、このように求められた回帰直線において、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値で、色濃度と色平均濃度とが等しくなるように、各色成分の強さを調整している。これは、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値は、それぞれ黒色または白色に近い色を示しているものと仮定していることになる。つまり、黒色または白色は、色の定義によれば、各色成分が全て等しい値となっている、ということに基づいており、このような補正を行うことによって、露光またはフレームカラー特性の影響を抑制し、自然なカラーバランスに調整することができる。ここで、露光またはフレームカラー特性の影響という表現は、撮影時の光源の色バランスなどの特性またはフィルムのスロープ特性の影響という意味で用いている。
【００１８】
このように、上記の方法によれば、もとの画像において、何らかの原因によってカラーバランスが崩れている場合でも、前記したＬＡＴＤ方式などのような必要以上のカラー補正を行ったり、カラーフェリアなどを生じさせることなく、自然なカラー補正を行うことができる。
【００１９】
請求項２記載のカラー補正方法は、フィルムに記録された画像を感光材料に焼き付ける際に用いられる光源のカラーバランスを補正するカラー補正方法であって、上記画像を複数の画素領域に分割し、各画素領域における青色成分、緑色成分、赤色成分の画素領域データをそれぞれ測定するステップと、横軸に、各色成分全ての濃度を平均した色平均濃度、縦軸に、各色成分毎の色濃度をとった濃度分布グラフを作成し、該濃度分布グラフ上に、上記各色成分の各画素領域データを分布点としてプロットするステップと、上記の濃度分布グラフにおいて、上記の色平均濃度を所定の区間に分割し、各区間毎に、上記色平均濃度と上記色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点として各色成分毎に選択するステップと、上記の各区間における最適な分布点の分布を近似する回帰直線を各色成分毎に求めるステップと、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値において、上記の各色成分の回帰直線がとる色濃度が、その点での色平均濃度と等しくなるように、上記光源におけるカラーバランスを調整するステップとを有していることを特徴としている。
【００２０】
上記の方法では、まず、フィルムに記録されている画像を複数の画素領域に分割し、各画素領域における青色成分、緑色成分、赤色成分の画素領域データをそれぞれ求めている。この際に、１つの画素領域の大きさは、画像における色の分布状態を把握できる程度でよいので、高解像度の測光装置は必要とせず、装置のコストを低く抑えることができる。また、１つの画素領域をある程度大きく設定することによって、ノイズなどの影響を抑えた画素領域データを検出することができる。
【００２１】
そして、各色成分の画素領域データに基づいて濃度分布グラフを作成し、上記色平均濃度と上記色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点としている。このようにして求められた最適な分布点は、もとの写真画像において、特定の被写体の色に影響されていない一般的な色分布からなる領域におけるデータからなるものであると考えられる。よって、このような最適な分布点の分布を近似する回帰直線は、露光またはフレームカラー特性などの、その写真自体が有するカラー特性を示す直線であると考えられる。
【００２２】
そして、このように求められた回帰直線において、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値で、色濃度と色平均濃度とが等しくなるように、光源のカラーバランスを調整している。これは、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値は、それぞれ黒色または白色に近い色を示しているものと仮定していることになる。つまり、黒色または白色は、色の定義によれば、各色成分が全て等しい値となっている、ということに基づいており、このような補正を行うことによって、露光またはフレームカラー特性の影響を抑制し、自然なカラーバランスに調整することができる。
【００２３】
このように、上記の方法によれば、もとの画像において、何らかの原因によってカラーバランスが崩れている場合でも、前記したＬＡＴＤ方式などのような必要以上のカラー補正を行ったり、カラーフェリアなどを生じさせることなく、自然なカラーバランスによる写真の焼き付けを行うことができる。
【００２４】
請求項３記載のカラー補正方法は、請求項２記載の方法において、上記の画像が記録されているフィルムがポジフィルムであることを特徴としている。
【００２５】
一般に、ポジフィルムの利用者は、写真撮影に熟知した撮影上級者であることが多いので、光源のカラーバランスの補正などはあまり行わないことが前提となっている。ここで、上記の方法によれば、最低限のカラーバランスの補正によって、露光またはフレームカラー特性の影響を抑制した写真画像を焼き付けることが可能となる。
【００２６】
請求項４記載のカラー補正プログラムを記録した記録媒体は、複数の画素領域から構成されるとともに、各画素領域が、複数の色成分からなる画素領域データを有している画像のカラーバランスを補正するカラー補正プログラムを記録した記録媒体であって、横軸に、各色成分全ての濃度を平均した色平均濃度、縦軸に、各色成分毎の色濃度をとった濃度分布グラフを作成し、該濃度分布グラフ上に、上記各色成分の各画素領域データを分布点としてプロットする処理、上記の濃度分布グラフにおいて、上記の色平均濃度を所定の区間に分割し、各区間毎に、上記色平均濃度と上記色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点として各色成分毎に選択する処理、上記の各区間における最適な分布点の分布を近似する回帰直線を各色成分毎に求める処理、および画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値において、上記の各色成分の回帰直線がとる色濃度が、その点での色平均濃度と等しくなるように各色成分の強さを調整する処理をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【００２７】
上記の記録媒体に記録されたカラー補正プログラムでは、各色成分の画素領域データに基づいて濃度分布グラフを作成し、上記色平均濃度と上記色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点としている。例えば、もとの画像が写真画像である場合、このようにして求められた最適な分布点は、特定の被写体の色に影響されていない一般的な色分布からなる領域におけるデータからなるものであると考えられる。よって、このような最適な分布点の分布を近似する回帰直線は、露光またはフレームカラー特性などの、その写真自体が有するカラー特性を示す直線であると考えられる。
【００２８】
そして、このように求められた回帰直線において、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値で、色濃度と色平均濃度とが等しくなるように、各色成分の強さを調整している。これは、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値は、それぞれ黒色または白色に近い色を示しているものと仮定していることになる。つまり、黒色または白色は、色の定義によれば、各色成分が全て等しい値となっている、ということに基づいており、このような補正を行うことによって、露光またはフレームカラー特性の影響を抑制し、自然なカラーバランスに調整することができる。
【００２９】
このように、上記の記録媒体に記録されたカラー補正プログラムによれば、もとの画像において、何らかの原因によってカラーバランスが崩れている場合でも、前記したＬＡＴＤ方式などのような必要以上のカラー補正を行ったり、カラーフェリアなどを生じさせることなく、自然なカラー補正を行うことができる。
【００３０】
請求項５記載の写真焼付装置は、フィルムに記録された画像を感光材料に焼き付ける写真焼付装置であって、上記画像を複数の画素領域に分割し、各画素領域における青色成分、緑色成分、赤色成分の画素領域データをそれぞれ測定する画像取込部と、上記画像取込部から送られてきた上記の画素領域データに基づいて、露光補正値の算出を行う演算部と、上記演算部において算出された露光補正値に応じて、光源のカラーバランスおよび露光量を調整した光を、上記画像が記録されているフィルムを介して感光材料上に照射し、焼き付けを行う露光部とを備えており、上記演算部が、横軸に、各色成分全ての濃度を平均した色平均濃度、縦軸に、各色成分毎の色濃度をとった濃度分布グラフを作成し、該濃度分布グラフ上に、上記各色成分の各画素領域データを分布点としてプロットする処理と、上記の濃度分布グラフにおいて、上記の色平均濃度を所定の区間に分割し、各区間毎に、上記色平均濃度と上記色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点として各色成分毎に選択する処理と、上記の各区間における最適な分布点の分布を近似する回帰直線を各色成分毎に求める処理と、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値において、上記の各色成分の回帰直線がとる色濃度が、その点での色平均濃度と等しくなるように、上記光源におけるカラーバランスを調整する処理とを行うことを特徴としている。
【００３１】
上記の構成において、画像取込部では、フィルムに記録されている画像を複数の画素領域に分割し、各画素領域における青色成分、緑色成分、赤色成分の画素領域データをそれぞれ測定している。この際に、１つの画素領域の大きさは、画像における色の分布状態を把握できる程度でよいので、高解像度の測光装置は必要とせず、装置のコストを低く抑えることができる。また、１つの画素領域をある程度大きく設定することによって、ノイズなどの影響を抑えた画素領域データを検出することができる。
【００３２】
そして、演算部においては、各色成分の画素領域データに基づいて濃度分布グラフを作成し、上記色平均濃度と上記色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点としている。このようにして求められた最適な分布点は、もとの写真画像において、特定の被写体の色に影響されていない一般的な色分布からなる領域におけるデータからなるものであると考えられる。よって、このような最適な分布点の分布を近似する回帰直線は、露光またはフレームカラー特性などの、その写真自体が有するカラー特性を示す直線であると考えられる。
【００３３】
そして、このように求められた回帰直線において、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値で、色濃度と色平均濃度とが等しくなるように、露光補正値を算出している。これは、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値は、それぞれ黒色または白色に近い色を示しているものと仮定していることになる。つまり、黒色または白色は、色の定義によれば、各色成分が全て等しい値となっている、ということに基づいているものである。
【００３４】
そして、このようにして露光補正値に基づいて、露光部によって、光源のカラーバランスおよび露光量が調整され、焼き付けが行われる。これにより、必要最低限の補正量で、露光またはフレームカラー特性の影響を抑制した自然なカラーバランスに調整することができる。
【００３５】
このように、上記の構成によれば、もとの画像において、何らかの原因によってカラーバランスが崩れている場合でも、前記したＬＡＴＤ方式などのような必要以上のカラー補正を行ったり、カラーフェリアなどを生じさせることなく、自然なカラーバランスによる写真の焼き付けを行うことができる。
【００３６】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図１ないし図８に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【００３７】
図２は、本発明の実施の形態に係る写真焼付装置の概略構成を示す説明図である。該写真焼付装置は、ポジフィルムに記録されている画像を、感光材料としての印画紙上に焼き付ける構成となっており、画像取込部１と、演算部２と、露光部３とを備えている。なお、図２において、画像取込部１および露光部３を貫いている矢印は、ポジフィルムの搬送経路を示しているものである。また、ポジフィルムの搬送経路には、図示しないフィルム搬送手段が設けられており、このフィルム搬送手段によって、ポジフィルムは、フィルム挿入口から画像取込部１および露光部３を経由して、フィルム排出口に向けて搬送される。
【００３８】
画像取込部１は、ポジフィルムに記録されている画像の色および濃度の分布を検出するものであり、例えばＣＣＤ(Charge Coupled Device) カメラ等の測光機によって構成されている。この画像取込部１では、各画素毎に、青色成分（Ｂ）、緑色成分（Ｇ）、赤色成分（Ｒ）のそれぞれの濃度値が検出され、画像全体の画素に対応するＢＧＲデータを演算部２に送出している。
【００３９】
なお、測光機における解像度は、画像の色および濃度の分布が認識可能となる程度の解像度でよく、高解像度の読み取り性能は要求されない。また、逆に、解像度が高すぎると、画像内に生じているノイズの影響が、認識される色および濃度の分布に反映されることになり、適切なカラー補正ができなくなるという問題が生じる。
【００４０】
演算部２は、画像取込部１から送られてきたＢＧＲデータに基づいて、各種演算を行い、露光補正値の情報を露光部３に送出する。この演算部２は、写真焼付装置に組み込まれたマイクロプロセッサおよび／またはＤＳＰ(Digital Signal Processor)などによって構成してもよいし、装置の外部に設けられたＰＣ(Personal Computer) によって構成してもよい。この演算部２における処理の詳細については後述する。
【００４１】
露光部３は、演算部２において算出された露光補正値の情報に基づいて、ポジフィルム上に記録されている画像を透過した光を印画紙上に照射し、焼き付けを行っている。この露光部３は、光源、調光フィルタユニット、フィルム配置手段、および焼付レンズなどによって構成されている。
【００４２】
上記光源は、例えばハロゲンランプなどから構成されるランプ部、およびランプ部から出射した光を調光フィルタが配置されている方向に反射させるリフレクタ、ランプ部およびリフレクタを所定位置に支持するとともに、ランプ部に電力を供給するためのソケット部などから構成されている。ランプ部から発せられる光は、青色、緑色、赤色の各色成分の光を全て含んだ光であり、やや赤みがかった白色光となっている。やや赤みがかった白色光であるのは、印画紙において、赤色の発色特性が他の色に比べて弱いことを補うためである。
【００４３】
調光フィルタユニットは、イエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）の各色のフィルタを備えたものであり、減色方式によって調光を行うものである。これらの各色のフィルタは、それぞれ２枚のフィルタからなり、光源から出射される光の光路に対して、その両側に上記２枚のフィルタがそれぞれ配置された構成となっている。そして、各色のフィルタにおいて、光路を挟んだ２枚のフィルタの間隔を変更することによって、言い換えれば、各色のフィルタを光路中に挿入する量を変化させることによって、該当する色成分の調整を行う。この調光フィルタユニットにおける調光によって、光源から出射した光を、任意のカラーバランスに調整することができる。
【００４４】
フィルム配置手段は、露光部３内に搬送されてきたポジフィルムにおける焼き付け対象となる画像を露光位置に移動させるとともに、その画像の周囲を遮光する機能を有するものである。また、焼付レンズは、光源を出射し、ポジフィルムを透過した光を一旦集光し、印画紙上に投影するための光学部材である。
【００４５】
次に、上記の演算部２における処理について説明する。まず、基本事項として、本実施形態において用いられるポジフィルムの特徴、および色の定義について初めに説明しておく。
【００４６】
ポジフィルムは、撮影時の被写体の色がそのままの色でフィルム上に記録されているフィルムである。したがって、ポジフィルム上に記録されている画像を直接観察すれば、その画像の色の状態を把握することが可能であり、例えば、スライドなどの投影装置によってポジフィルム上の画像をスクリーン上に投影すれば、そのまま写真画像として確認することができる。すなわち、ポジフィルム上の画像には、色のバランスが明確に表れていることになり、ポジフィルム上の画像における黒い部分は、色の定義でも黒となる。
【００４７】
色は、色相、彩度、明度によって定義することができ、図３（ａ）（ｂ）に示す図によって表される関係が一般的に知られている。図３（ａ）は、色相、彩度、明度を立体的に表した説明図である。図３（ａ）において、鉛直方向に明度が表されており、水平面内において、色相および彩度が表されている。図３（ｂ）は、図３（ａ）の水平面内における色相および彩度の状態を示している。
【００４８】
図３（ａ）に示すように、色を表す空間は、２つの円錐形を、互いの底面同士で貼り合わせて、その軸方向を明度を表す鉛直方向と一致するように配置した形状となっている。ここでは、鉛直方向の上側にいくほど明度が明るくなり、下側にいくほど明度が暗くなるものとしている。そして、上側の円錐形の頂点が完全な白色を表しており、下側の円錐形の頂点が完全な黒色を表している。
【００４９】
白色を表す点から黒色を表す点に到る直線（中心軸）上の領域は、彩度が０の点、すなわち、灰色を表す領域となっている。この彩度が０となっている色を無彩色と称する。そして、中心軸から半径方向に離れていくにつれて、彩度が大きくなっていく。この際に、中心軸から半径方向に離れていく方向に応じて、その色相が決まっていく。
【００５０】
例えば、色をＢＧＲのバランスおよび濃度で表現する場合、ＢＧＲのバランスが等しくて濃度が最も暗い色が黒色を表すことになり、ＢＧＲのバランスが等しくて濃度が最も明るい色が白色を表すことになる。
【００５１】
次に、演算部２における露光補正値の算出方法について、図１に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、画像取込部１から送られてきた、露光しようとしている画像のＢＧＲデータに基づいて、ＢＧＲの各色毎に濃度分布を求める（ステップ１、以降、Ｓ１と称する）。この濃度分布は、横軸に、ＢＧＲ全ての濃度を平均した濃度（色平均濃度）をとり、縦軸に、ＢＧＲ各色毎の濃度（色濃度）をとったグラフを作成することによって求められる。図４および図５は、このような濃度分布グラフの例を示している。
【００５２】
この濃度分布グラフにおいて、色平均濃度および色濃度が最も暗くなる点、グラフ上でいえば左下端の点から、色平均濃度および色濃度が最も明るくなる点、グラフ上でいえば右上端の点に到る直線は、色平均濃度と色濃度とが等しくなっている点の領域である。すなわち、この直線より左上の領域に色濃度が多く分布している場合は、その色成分を比較的多く含んだ画像であることを示すことになり、右下の領域に色濃度が多く分布している場合は、その色成分の含有が比較的少ない画像であることを示すことになる。よって、この濃度分布グラフによって、もとの画像が、どの色成分に偏っているかということを把握することができる。
【００５３】
また、この濃度分布グラフにおいて、各色の色濃度がすべて上記の直線上にのっている画素データは、無彩色の画素データを表すことになる。以降、上記の直線を基本直線と称する。
【００５４】
次に、Ｓ１において求められた各色別の濃度分布グラフから、区間毎に最適な分布点を選択し（Ｓ２）、これらの最適な分布点の変化を近似する回帰直線を求める（Ｓ３）。上記の区間とは、濃度分布グラフの横軸において、色平均濃度を所定の間隔で等間隔に区切ることによって設定されるものである。また、上記の最適な分布点とは、光源やフィルムのスロープ特性を求めるのに最適な分布点のことを示している。
【００５５】
各区間における最適な分布点は、上記の各色別の濃度分布グラフにおいて、上記の各区間内の分布点のうち、最も基本直線に近い点を選ぶことによって決定される。例えば、図４および図５に示すグラフでは、黒丸で表されている点が最適な分布点である。
【００５６】
このようにして各区間毎に選ばれた最適な分布点が、色平均濃度の値に応じて変化する関係を、回帰直線によって近似する。回帰直線は、例えば最小二乗法などによって求められる。
【００５７】
以上のようにして求められた各色毎の回帰直線は、露光またはフレームカラー特性を示すものであると考えられる。このことについて以下に説明する。なお、露光またはフレームカラー特性の影響という表現は、撮影時の光源の色バランスなどの特性またはフィルムのスロープ特性の影響という意味で用いている。
【００５８】
一般的に、各色別の濃度分布グラフにおける分布点は、図４または図５に示すように、基本直線にある程度近い領域で直線状に分布する領域と、基本直線からやや離れた領域において、やや局所的に分布する領域とに分かれていることが多い。直線状に分布する領域は、もとの画像において、特定の被写体の色に影響されていない一般的な色分布からなる領域におけるデータからなるものであり、局所的に分布する領域は、もとの画像において、特定の色からなる被写体による比較的大きな領域におけるデータからなるものであると考えられる。
【００５９】
ここで、上記のように、各区間内の分布点のうち、最も基本直線に近い点を選ぶことによって最適な分布点を設定すると、この最適な分布点は、上記の直線状に分布する領域の点である可能性が高くなる。すなわち、これらの最適な分布点から求められる回帰直線は、特定の被写体の色に影響されていない一般的な色分布を示す直線となる。したがって、このような回帰直線は、露光またはフレームカラー特性を示す直線であると考えられる。
【００６０】
なお、図４に示す濃度分布グラフでは、直線状に分布する領域と、局所的に分布する領域とが若干離れて分布しており、上記のような最適な分布点の選び方によって、直線状に分布する領域内の点を最適な分布点として選ぶことができる。また、図５に示す濃度分布グラフでは、直線状に分布する領域と、局所的に分布する領域とが若干重なって分布しているが、このような分布状況でも、直線状に分布する領域内の点を最適な分布点として選ぶことができる。
【００６１】
一方、図６に示すような濃度分布の場合には、最適な分布点の選び方を工夫する必要がある。図６に示す濃度分布では、区間ａにおいて、基本直線の上側と下側に分布点が存在している。そして、基本直線の上側において、分布点の数が多く存在しているが、基本直線に最も近い分布点は、基本直線の下側に存在している点Ｐ１となっている。このような濃度分布の場合、上記のような最適な分布点の選び方によれば、区間ａにおける最適な分布点は、基本直線の下側に存在している点Ｐ１となる。
【００６２】
しかしながら、図６における濃度分布において、直線状に分布する領域は、基本直線の上側に位置している。したがって、区間ａにおける最適な分布点として、基本直線の下側に存在している点Ｐ１を選択してしまうと、導き出すべき直線とは異なる直線を回帰直線として算出してしまうことになる。
【００６３】
このような事態を回避するために、基本直線の上側または下側の領域において、分布点の数が多い方の側の領域内で、基本直線に最も近い分布点Ｐ２を最適な分布点として選択することにする。
【００６４】
以上のようにして、ＢＧＲ各色毎に回帰直線を求め、同じ濃度分布グラフ上にプロットすると、図７に示すようなグラフとなる。図７に示すグラフでは、各色毎の回帰直線において、色平均濃度の測光値における最も濃度が暗い点から、最も濃度値が明るい点に到る間の線分を実線で示している。すなわち、各色の回帰直線における線分が示す色平均濃度の範囲は、全て同じ範囲となっている。
【００６５】
ここで、色平均濃度の測光値における最も濃度が暗い点が、黒を表示している、言い換えれば、ＢＧＲの各色で全て同じ色濃度となるように、露光補正値を算出する（Ｓ４）。すなわち、図８に示すグラフのように、各色の回帰直線において、色平均濃度の測光値の範囲内で最も暗い色平均濃度における切片が、全て基本直線上に位置するように、露光補正値を算出する。これは、上記で図３（ａ）（ｂ）を参照しながら説明したように、黒色は、ＢＧＲのバランスが等しく、濃度が最も暗い色を示している、という定義に基づいているものである。
【００６６】
例えば、図７に示す例において、色平均濃度の測光値の範囲内で最も暗い色平均濃度をｂとすると、Ｇ成分の色に対応する回帰直線における色平均濃度ｂでの切片は、基本直線よりも上にあり、Ｂ成分の色に対応する回帰直線における色平均濃度ｂでの切片は、基本直線よりも下にあり、Ｒ成分の色に対応する回帰直線における色平均濃度ｂでの切片は、ちょうど基本直線上にある。したがって、露光補正は、Ｇ成分の光量を下げて、Ｂ成分の光量を上げるように行われることになる。この際に、濃度分布グラフ上での各色の回帰直線の上昇／下降の移動量と、実際に調光フィルタユニットにおける各色成分の調光量との関係は、実験などによって予め求めておく必要がある。
【００６７】
なお、上記では、色平均濃度の測光値における最も濃度が暗い点が、ＢＧＲの各色で全て同じ色濃度となるように、露光補正値を算出しているが、色平均濃度の測光値における最も濃度が明るい点が、白を表示している、言い換えれば、ＢＧＲの各色で全て同じ色濃度となるように、露光補正値を算出してもよい。これは、黒色の場合と同様に、白色は、ＢＧＲのバランスが等しく、濃度が最も明るい色を示している、という定義に基づいているものである。
【００６８】
どちらを選択するかの判断としては、測光値の濃度の範囲における最小値が比較的小さい場合は、最も濃度が暗い点を基本直線に合わせ、測光値の濃度の範囲における最大値が比較的大きい場合は、最も濃度が明るい点を基本直線に合わせればよい。これは、測光値の濃度の範囲における最小値が比較的小さい場合は、最も濃度が暗い点が黒色を表している可能性が高く、測光値の濃度の範囲における最大値が比較的大きい場合は、最も濃度が明るい点が白色を表している可能性が高いからである。
【００６９】
以上のように、本実施形態におけるカラー補正方法では、ＲＧＢの各色成分の画素領域データに基づいて濃度分布グラフを作成し、色平均濃度と色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点としている。このようにして求められた最適な分布点は、もとの写真画像において、特定の被写体の色に影響されていない一般的な色分布からなる領域におけるデータからなるものであると考えられる。よって、このような最適な分布点の分布を近似する回帰直線は、露光またはフレームカラー特性などの、その写真自体が有するカラー特性を示す直線であると考えられる。
【００７０】
そして、このように求められた回帰直線において、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値で、色濃度と色平均濃度とが等しくなるように、各色成分の強さを調整している。これは、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値は、それぞれ黒色または白色に近い色を示しているものと仮定していることになる。つまり、黒色または白色は、色の定義によれば、各色成分が全て等しい値となっている、ということに基づいており、このような補正を行うことによって、露光またはフレームカラー特性の影響を抑制し、自然なカラーバランスに調整することができる。
【００７１】
このように、本実施形態の方法によれば、もとの画像において、何らかの原因によってカラーバランスが崩れている場合でも、前記したＬＡＴＤ方式などのような必要以上のカラー補正を行ったり、カラーフェリアなどを生じさせることなく、自然なカラー補正を行うことができる。
【００７２】
なお、以上説明した演算部２は、露光補正値を算出する処理を機能させるためのプログラムで実現される。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。本発明では、この記録媒体として、マイクロコンピュータなどによって処理が行われるために必要なメモリ、例えばＲＯＭのようなものそのものがプログラムメディアであってもよいし、また外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
【００７３】
いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【００７４】
ここで上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやＣＤ−ＲＯＭ／ＭＯ／ＭＤ／ＤＶＤ等の光ディスクのディスク系、ＩＣカード（メモリカードを含む）／光カード等のカード系、あるいはマスクＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、フラッシュＲＯＭ等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【００７６】
尚、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【００７７】
【発明の効果】
以上のように、請求項１の発明に係るカラー補正方法は、複数の画素領域から構成されるとともに、各画素領域が、複数の色成分からなる画素領域データを有している画像のカラーバランスを補正するカラー補正方法であって、横軸に、各色成分全ての濃度を平均した色平均濃度、縦軸に、各色成分毎の色濃度をとった濃度分布グラフを作成し、該濃度分布グラフ上に、上記各色成分の各画素領域データを分布点としてプロットするステップと、上記の濃度分布グラフにおいて、上記の色平均濃度を所定の区間に分割し、各区間毎に、上記色平均濃度と上記色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点として各色成分毎に選択するステップと、上記の各区間における最適な分布点の分布を近似する回帰直線を各色成分毎に求めるステップと、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値において、上記の各色成分の回帰直線がとる色濃度が、その点での色平均濃度と等しくなるように各色成分の強さを調整するステップとを有している方法である。
【００７８】
このように、露光またはフレームカラー特性などの、その写真自体が有するカラー特性を示す回帰直線において、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値で、色濃度と色平均濃度とが等しくなるように、各色成分の強さを調整することによって、露光またはフレームカラー特性の影響を抑制し、自然なカラーバランスに調整することができる。
【００７９】
すなわち、もとの画像において、何らかの原因によってカラーバランスが崩れている場合でも、前記したＬＡＴＤ方式などのような必要以上のカラー補正を行ったり、カラーフェリアなどを生じさせることなく、自然なカラー補正を行うことができるという効果を奏する。
【００８０】
請求項２の発明に係るカラー補正方法は、フィルムに記録された画像を感光材料に焼き付ける際に用いられる光源のカラーバランスを補正するカラー補正方法であって、上記画像を複数の画素領域に分割し、各画素領域における青色成分、緑色成分、赤色成分の画素領域データをそれぞれ測定するステップと、横軸に、各色成分全ての濃度を平均した色平均濃度、縦軸に、各色成分毎の色濃度をとった濃度分布グラフを作成し、該濃度分布グラフ上に、上記各色成分の各画素領域データを分布点としてプロットするステップと、上記の濃度分布グラフにおいて、上記の色平均濃度を所定の区間に分割し、各区間毎に、上記色平均濃度と上記色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点として各色成分毎に選択するステップと、上記の各区間における最適な分布点の分布を近似する回帰直線を各色成分毎に求めるステップと、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値において、上記の各色成分の回帰直線がとる色濃度が、その点での色平均濃度と等しくなるように、上記光源におけるカラーバランスを調整するステップとを有している方法である。
【００８１】
このように、１つの画素領域の大きさは、画像における色の分布状態を把握できる程度でよいので、高解像度の測光装置は必要とせず、装置のコストを低く抑えることができるという効果を奏する。また、１つの画素領域をある程度大きく設定することによって、ノイズなどの影響を抑えた画素領域データを検出することができるという効果を奏する。
【００８２】
そして、露光またはフレームカラー特性などの、その写真自体が有するカラー特性を示す回帰直線において、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値で、色濃度と色平均濃度とが等しくなるように、光源のカラーバランスを調整することによって、露光またはフレームカラー特性の影響を抑制し、自然なカラーバランスに調整することができる。
【００８３】
すなわち、もとの画像において、何らかの原因によってカラーバランスが崩れている場合でも、前記したＬＡＴＤ方式などのような必要以上のカラー補正を行ったり、カラーフェリアなどを生じさせることなく、自然なカラーバランスによる写真の焼き付けを行うことができるという効果を奏する。
【００８４】
請求項３の発明に係るカラー補正方法は、上記の画像が記録されているフィルムがポジフィルムである方法である。
【００８５】
これにより、請求項２の方法による効果に加えて、最低限のカラーバランスの補正によって、露光またはフレームカラー特性の影響を抑制した写真画像を焼き付けることが可能となるという効果を奏する。
【００８６】
請求項４の発明に係るカラー補正プログラムを記録した記録媒体は、複数の画素領域から構成されるとともに、各画素領域が、複数の色成分からなる画素領域データを有している画像のカラーバランスを補正するカラー補正プログラムを記録した記録媒体であって、横軸に、各色成分全ての濃度を平均した色平均濃度、縦軸に、各色成分毎の色濃度をとった濃度分布グラフを作成し、該濃度分布グラフ上に、上記各色成分の各画素領域データを分布点としてプロットする処理、上記の濃度分布グラフにおいて、上記の色平均濃度を所定の区間に分割し、各区間毎に、上記色平均濃度と上記色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点として各色成分毎に選択する処理、上記の各区間における最適な分布点の分布を近似する回帰直線を各色成分毎に求める処理、および画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値において、上記の各色成分の回帰直線がとる色濃度が、その点での色平均濃度と等しくなるように各色成分の強さを調整する処理をコンピュータに実行させる構成である。
【００８７】
このように、露光またはフレームカラー特性などの、その写真自体が有するカラー特性を示す回帰直線において、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値で、色濃度と色平均濃度とが等しくなるように、各色成分の強さを調整することによって、露光またはフレームカラー特性の影響を抑制し、自然なカラーバランスに調整することができる。
【００８８】
すなわち、上記の記録媒体に記録されたカラー補正プログラムによれば、もとの画像において、何らかの原因によってカラーバランスが崩れている場合でも、前記したＬＡＴＤ方式などのような必要以上のカラー補正を行ったり、カラーフェリアなどを生じさせることなく、自然なカラー補正を行うことができるという効果を奏する。
【００８９】
請求項５の発明に係る写真焼付装置は、フィルムに記録された画像を感光材料に焼き付ける写真焼付装置であって、上記画像を複数の画素領域に分割し、各画素領域における青色成分、緑色成分、赤色成分の画素領域データをそれぞれ測定する画像取込部と、上記画像取込部から送られてきた上記の画素領域データに基づいて、露光補正値の算出を行う演算部と、上記演算部において算出された露光補正値に応じて、光源のカラーバランスおよび露光量を調整した光を、上記画像が記録されているフィルムを介して感光材料上に照射し、焼き付けを行う露光部とを備えており、上記演算部が、横軸に、各色成分全ての濃度を平均した色平均濃度、縦軸に、各色成分毎の色濃度をとった濃度分布グラフを作成し、該濃度分布グラフ上に、上記各色成分の各画素領域データを分布点としてプロットする処理と、上記の濃度分布グラフにおいて、上記の色平均濃度を所定の区間に分割し、各区間毎に、上記色平均濃度と上記色濃度との差の絶対値が最も小さい分布点を最適な分布点として各色成分毎に選択する処理と、上記の各区間における最適な分布点の分布を近似する回帰直線を各色成分毎に求める処理と、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値において、上記の各色成分の回帰直線がとる色濃度が、その点での色平均濃度と等しくなるように、上記光源におけるカラーバランスを調整する処理とを行う構成となっている。
【００９０】
このように、画像取込部において、１つの画素領域の大きさは、画像における色の分布状態を把握できる程度でよいので、高解像度の測光装置は必要とせず、装置のコストを低く抑えることができるという効果を奏する。また、１つの画素領域をある程度大きく設定することによって、ノイズなどの影響を抑えた画素領域データを検出することができるという効果を奏する。
【００９１】
そして、演算部においては、露光またはフレームカラー特性などの、その写真自体が有するカラー特性を示す回帰直線において、画素領域データのうちで最も色平均濃度が低い値、または最も色平均濃度が高い値で、色濃度と色平均濃度とが等しくなるように、露光補正値を算出している。そして、このようにして露光補正値に基づいて、露光部によって、光源のカラーバランスおよび露光量が調整され、焼き付けが行われるので、必要最低限の補正量で、露光またはフレームカラー特性の影響を抑制した自然なカラーバランスに調整することができる。
【００９２】
すなわち、もとの画像において、何らかの原因によってカラーバランスが崩れている場合でも、前記したＬＡＴＤ方式などのような必要以上のカラー補正を行ったり、カラーフェリアなどを生じさせることなく、自然なカラーバランスによる写真の焼き付けを行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の一形態に係る写真焼付装置が備える演算部における、露光補正値の算出方法を示すフローチャートである。
【図２】上記写真焼付装置の概略構成を示す説明図である。
【図３】同図（ａ）は、色相、彩度、および明度を立体的に表した説明図であり、同図（ｂ）は、同図（ａ）の水平面内における色相および彩度の状態を示す説明図である。
【図４】横軸に、ＢＧＲ全ての濃度を平均した濃度（色平均濃度）をとり、縦軸に、ＢＧＲ各色毎の濃度（色濃度）をとった濃度分布グラフの一例である。
【図５】上記濃度分布グラフの他の例である。
【図６】濃度分布グラフの特定の区間において、基本直線の上側と下側に分布点が存在している場合の、最適な分布点の選び方を説明する説明図である。
【図７】ＢＧＲ各色毎に回帰直線を求め、同じ濃度分布グラフ上にプロットした状態を示す説明図である。
【図８】各色の回帰直線において、色平均濃度の測光値の範囲内で最も暗い色平均濃度における切片が、全て基本直線上に位置するようにシフトさせた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
１画像取込部
２演算部
３露光部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a color correction method for reproducing a natural color by adjusting a color balance of a light source when, for example, an image recorded on a film is printed on a photosensitive material.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, analog printers that expose photographic paper through a negative film or a positive film on which photographic images are recorded have been widely used as photographic printing apparatuses that print images such as photographs on photographic paper. In such an analog printer, an optical member called a dimming filter unit is disposed in a region between the light source for irradiating the photographic paper with light and the photographic paper.
[0003]
This dimming filter unit is configured to include dimming filters corresponding to, for example, yellow (Y), magenta (M), and cyan (C) colors. These light control filters are inserted in the optical path, and the light emitted from the light source is controlled by adjusting the amount of each light control filter inserted.
[0004]
The dimming filter unit may be used to adjust the color balance when printing an image recorded on a negative film or a positive film. Such color balance adjustment may be manually performed by an operator. For example, in the case of a negative film, the color balance is automatically adjusted based on photometric data of an image recorded on the negative film. Various methods have been proposed.
[0005]
One example of a method for adjusting the color balance of an image recorded on a negative film is a LATD (Large Area Transmittance Density) exposure method. This LATD exposure method is an exposure method based on a theorem called Evans theory.
[0006]
In simple terms, the Evans theory is a theorem that when an image on a negative film taken of a typical outdoor landscape is mixed with all the colors recorded in this image, it becomes nearly gray. It is. That is, the LATD exposure method is an exposure method in which the transmitted light of the negative film is integrated and measured, and the color and amount of light from the light source are determined so that the integrated light is reproduced in gray on the copying material.
[0007]
As described above, the color balance has been positively adjusted for the negative film. This is because photography using negative films has been widely used in the past, and images recorded on negative films are often taken by ordinary people who are unfamiliar with the light source during exposure and the slope characteristics of the film. It is. Therefore, the exposure method that automatically adjusts the color balance as described above is widely used for the purpose of speeding up the processing.
[0008]
On the other hand, when an image recorded on a positive film is printed, it is common to print the image state on the film as it is, and basically no color balance adjustment or the like is performed. This is because the users of positive film are often advanced photographers who are familiar with photography, and the images recorded on the positive film grasp the condition of the light source at the time of exposure and the slope characteristics of the film. This is because the images are often taken above. Further, when the correction is performed depending on the situation, the correction is manually performed by the operator.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
As mentioned above, there are many advanced photographers who shoot with positive film and print, so when actually printing as a photo, first make a trial print and confirm the print status with the photographer Often, the main baking is performed. If printing is performed without correction at the trial printing stage, there are cases where the printing is performed with a color balance slightly deviated from the image intended by the photographer. In this case, after manually correcting the color balance as intended by the photographer, test printing is performed again, and after confirming the photographer again, main printing is performed.
[0010]
Thus, when printing an image recorded on a positive film, it may be preferable to slightly correct the color balance. However, regarding the baking of positive film, as described above, it is assumed that correction is not performed. Therefore, when correction is performed, there is only a method of performing manual correction by an operator. Therefore, if correction is to be performed within the range not exceeding the photographer's intention at the stage of trial printing, it is necessary for the operator to look at the image on the positive film and determine whether or not correction should be performed. Also, when performing manual correction, skill of the operator is required.
[0011]
Here, if an automatic correction method for a negative film as described above is applied to a positive film, the correction is too strong, and a correction beyond the intention of the photographer is performed.
[0012]
Further, for example, the above-mentioned LATD exposure method has a problem that there is a possibility that color feria may occur. The color feria is as follows. In the LATD exposure method, as described above, correction is performed so that the average color of the entire image is gray. Therefore, when a large region having a specific color that is not gray exists in the image. Will make corrections that bring the color closer to gray. For example, if there are many red areas in the image, the entire image will be printed with cyan, which is a complementary color of red, if correction is performed using the LATD exposure method. Become.
[0013]
As described above, since it is assumed that correction is not performed on a positive film, an optimum color correction method for a positive film has not been sufficiently developed.
[0014]
The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and its purpose is to correct the minimum color balance and to influence the characteristics such as the color balance of the light source at the time of shooting or the slope characteristics of the film. A color correction method and a recording medium on which a color correction program is recorded, and a photographic printing apparatus.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, the color correction method according to claim 1 is an image of an image including a plurality of pixel areas and each pixel area having pixel area data including a plurality of color components. A color correction method for correcting color balance, in which a horizontal axis represents a color average density obtained by averaging the densities of all the color components, and a vertical axis represents a density distribution graph in which the color density of each color component is taken. On the distribution graph, plotting each pixel area data of each color component as a distribution point, and in the density distribution graph, the color average density is divided into predetermined sections, and the color average is divided for each section. A step of selecting, for each color component, a distribution point having the smallest absolute value of the difference between the density and the color density as an optimal distribution point, and a regression line approximating the distribution of the optimal distribution point in each of the above sections. every The color density that the regression line of each color component takes is equal to the color average density at that point in the obtaining step and the value with the lowest color average density or the highest color average density in the pixel area data. And a step of adjusting the strength of each color component.
[0016]
In the above method, a density distribution graph is created based on the pixel area data of each color component, and the distribution point having the smallest absolute value of the difference between the color average density and the color density is set as the optimum distribution point. For example, when the original image is a photographic image, the optimum distribution point obtained in this way is composed of data in a region having a general color distribution that is not influenced by the color of a specific subject. It is believed that there is. Therefore, the regression line that approximates the distribution of such optimal distribution points is considered to be a straight line that indicates the color characteristics of the photograph itself, such as exposure or frame color characteristics.
[0017]
Then, in the regression line obtained in this way, each color is set so that the color density and the color average density are equal at the lowest color average density value or the highest color average density value in the pixel area data. The strength of the ingredient is adjusted. This assumes that the value having the lowest color average density or the highest color average density in the pixel area data indicates a color close to black or white, respectively. In other words, black or white is based on the fact that each color component has the same value according to the definition of color, and by performing such correction, the influence of exposure or frame color characteristics is suppressed. Can be adjusted to natural color balance. Here, the expression “effect of exposure or frame color characteristics” is used to mean characteristics such as the color balance of the light source at the time of shooting or the influence of the slope characteristics of the film.
[0018]
As described above, according to the above method, even when the color balance is lost due to some cause in the original image, the color correction more than necessary such as the LATD method described above is performed, or the color feria etc. Natural color correction can be performed without causing it.
[0019]
The color correction method according to claim 2 is a color correction method for correcting a color balance of a light source used when an image recorded on a film is printed on a photosensitive material, and the image is divided into a plurality of pixel regions, The step of measuring the pixel area data of the blue component, the green component, and the red component in each pixel area, the color average density obtained by averaging the densities of all the color components on the horizontal axis, and the color density for each color component on the vertical axis Creating a density distribution graph, plotting each pixel component data of each color component as a distribution point on the density distribution graph, and in the density distribution graph, the color average density is set to a predetermined section. Dividing, for each section, selecting a distribution point having the smallest absolute value of the difference between the color average density and the color density as an optimal distribution point for each color component; A step of obtaining a regression line that approximates the distribution of the optimal distribution points between each color component, and each of the above color components in the pixel area data having the lowest color average density value or the highest color average density value And a step of adjusting the color balance of the light source so that the color density taken by the regression line becomes equal to the average color density at that point.
[0020]
In the above method, first, an image recorded on a film is divided into a plurality of pixel areas, and pixel area data of a blue component, a green component, and a red component in each pixel area is obtained. At this time, since the size of one pixel area is sufficient to understand the color distribution state in the image, a high-resolution photometric device is not required, and the cost of the device can be kept low. In addition, by setting one pixel area to be large to some extent, it is possible to detect pixel area data in which the influence of noise or the like is suppressed.
[0021]
Then, a density distribution graph is created based on the pixel area data of each color component, and the distribution point having the smallest absolute value of the difference between the color average density and the color density is set as the optimum distribution point. The optimum distribution point obtained in this way is considered to consist of data in a region of a general color distribution that is not affected by the color of a specific subject in the original photographic image. Therefore, the regression line that approximates the distribution of such optimal distribution points is considered to be a straight line that indicates the color characteristics of the photograph itself, such as exposure or frame color characteristics.
[0022]
Then, in the regression line thus obtained, the light source is set so that the color density is equal to the color average density at the lowest color average density value or the highest color average density value in the pixel area data. The color balance is adjusted. This assumes that the value having the lowest color average density or the highest color average density in the pixel area data indicates a color close to black or white, respectively. In other words, black or white is based on the fact that each color component has the same value according to the definition of color, and by performing such correction, the influence of exposure or frame color characteristics is suppressed. Can be adjusted to natural color balance.
[0023]
As described above, according to the above method, even when the color balance is lost due to some cause in the original image, the color correction more than necessary such as the LATD method described above is performed, or the color feria etc. It is possible to print a photograph with a natural color balance without generating it.
[0024]
According to a third aspect of the present invention, in the method of the second aspect, the film on which the image is recorded is a positive film.
[0025]
In general, users of positive film are often advanced photographers who are familiar with photography, and therefore it is assumed that correction of the color balance of the light source is not performed. Here, according to the above method, it is possible to print a photographic image in which the influence of exposure or frame color characteristics is suppressed by a minimum color balance correction.
[0026]
A recording medium on which the color correction program according to claim 4 is recorded comprises a plurality of pixel areas, and each pixel area corrects the color balance of an image having pixel area data composed of a plurality of color components. A recording medium on which a color correction program is recorded, wherein a horizontal axis represents a color average density obtained by averaging the densities of all the color components, and a vertical axis represents a density distribution graph taking the color density of each color component, A process of plotting each pixel component data of each color component as a distribution point on the density distribution graph. In the density distribution graph, the color average density is divided into predetermined sections, and the color average is divided for each section. The process of selecting the distribution point with the smallest absolute value of the difference between the density and the color density as the optimal distribution point for each color component, and the regression line that approximates the distribution of the optimal distribution point in each of the above sections The color density obtained by the regression line of each color component described above for the processing for each component and the value with the lowest color average density or the highest color average density among the pixel area data is the color average at that point. It is characterized in that a computer is caused to execute processing for adjusting the strength of each color component so as to be equal to the density.
[0027]
In the color correction program recorded on the recording medium, a density distribution graph is created based on the pixel area data of each color component, and the distribution point having the smallest absolute value of the difference between the color average density and the color density is optimized. Distribution points. For example, when the original image is a photographic image, the optimum distribution point obtained in this way is composed of data in a region having a general color distribution that is not influenced by the color of a specific subject. It is believed that there is. Therefore, the regression line that approximates the distribution of such optimal distribution points is considered to be a straight line that indicates the color characteristics of the photograph itself, such as exposure or frame color characteristics.
[0028]
Then, in the regression line obtained in this way, each color is set so that the color density and the color average density are equal at the lowest color average density value or the highest color average density value in the pixel area data. The strength of the ingredient is adjusted. This assumes that the value having the lowest color average density or the highest color average density in the pixel area data indicates a color close to black or white, respectively. In other words, black or white is based on the fact that each color component has the same value according to the definition of color, and by performing such correction, the influence of exposure or frame color characteristics is suppressed. Can be adjusted to natural color balance.
[0029]
As described above, according to the color correction program recorded on the recording medium, even if the color balance is lost for some reason in the original image, more than necessary color correction such as the above-described LATD method is performed. It is possible to perform natural color correction without performing color correction or causing color failure.
[0030]
The photographic printing apparatus according to claim 5 is a photographic printing apparatus that prints an image recorded on a film onto a photosensitive material, and divides the image into a plurality of pixel areas, and a blue component, a green component, and a red color in each pixel area. An image capturing unit that measures the pixel area data of each component, an arithmetic unit that calculates an exposure correction value based on the pixel region data sent from the image capturing unit, and a calculation performed by the arithmetic unit An exposure unit that irradiates the photosensitive material with light whose color balance and exposure amount are adjusted in accordance with the exposure correction value that has been recorded on the photosensitive material through the film on which the image is recorded, and performs printing. The calculation unit creates a density distribution graph in which the horizontal axis represents the average density of all the color components and the vertical axis represents the color density of each color component. Each color component In the process of plotting each pixel area data as distribution points and the above density distribution graph, the color average density is divided into predetermined sections, and the difference between the color average density and the color density is divided for each section. Processing for selecting the distribution point with the smallest absolute value for each color component as the optimal distribution point, processing for obtaining a regression line for approximating the distribution of the optimal distribution point in each section, for each color component, and pixel region data In the light source, the color density taken by the regression line of each color component is equal to the color average density at that point at the lowest color average density value or the highest color average density value. And a process of adjusting the color balance.
[0031]
In the above configuration, the image capturing unit divides the image recorded on the film into a plurality of pixel areas, and measures the pixel area data of the blue component, the green component, and the red component in each pixel area. At this time, since the size of one pixel area is sufficient to understand the color distribution state in the image, a high-resolution photometric device is not required, and the cost of the device can be kept low. In addition, by setting one pixel area to be large to some extent, it is possible to detect pixel area data in which the influence of noise or the like is suppressed.
[0032]
In the calculation unit, a density distribution graph is created based on the pixel area data of each color component, and the distribution point having the smallest absolute value of the difference between the color average density and the color density is set as the optimum distribution point. The optimum distribution point obtained in this way is considered to consist of data in a region of a general color distribution that is not affected by the color of a specific subject in the original photographic image. Therefore, the regression line that approximates the distribution of such optimal distribution points is considered to be a straight line that indicates the color characteristics of the photograph itself, such as exposure or frame color characteristics.
[0033]
Then, in the regression line thus obtained, exposure is performed so that the color density is equal to the color average density at the lowest color average density value or the highest color average density value in the pixel area data. A correction value is calculated. This assumes that the value having the lowest color average density or the highest color average density in the pixel area data indicates a color close to black or white, respectively. That is, black or white is based on the fact that, according to the definition of color, all the color components have the same value.
[0034]
Then, based on the exposure correction value, the exposure unit adjusts the color balance and exposure amount of the light source, and printing is performed. As a result, it is possible to adjust to a natural color balance in which the influence of exposure or frame color characteristics is suppressed with the minimum necessary correction amount.
[0035]
As described above, according to the above configuration, even when the color balance is lost due to some cause in the original image, color correction more than necessary such as the above-described LATD method is performed, or a color feria is applied. It is possible to print a photograph with a natural color balance without generating it.
[0036]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS.
[0037]
FIG. 2 is an explanatory diagram showing a schematic configuration of the photographic printing apparatus according to the embodiment of the present invention. The photographic printing apparatus is configured to print an image recorded on a positive film onto a photographic paper as a photosensitive material, and includes an image capturing unit 1, a calculation unit 2, and an exposure unit 3. . In FIG. 2, an arrow passing through the image capturing unit 1 and the exposure unit 3 indicates a positive film conveyance path. In addition, a film transport means (not shown) is provided in the positive film transport path, and the film is transported by the film transport means from the film insertion port via the image capturing section 1 and the exposure section 3. It is conveyed toward the discharge port.
[0038]
The image capturing unit 1 detects a color and density distribution of an image recorded on a positive film, and is configured by a photometer such as a CCD (Charge Coupled Device) camera. The image capturing unit 1 detects the density values of the blue component (B), the green component (G), and the red component (R) for each pixel, and calculates BGR data corresponding to the pixels of the entire image. Sending to part 2.
[0039]
Note that the resolution in the photometer may be a resolution that allows the color and density distribution of the image to be recognized, and high-resolution reading performance is not required. On the other hand, if the resolution is too high, the influence of noise generated in the image is reflected in the recognized color and density distribution, which causes a problem that appropriate color correction cannot be performed.
[0040]
The calculation unit 2 performs various calculations based on the BGR data sent from the image capture unit 1 and sends information on the exposure correction value to the exposure unit 3. The calculation unit 2 may be constituted by a microprocessor and / or DSP (Digital Signal Processor) incorporated in the photographic printing apparatus, or may be constituted by a PC (Personal Computer) provided outside the apparatus. Good. Details of the processing in the calculation unit 2 will be described later.
[0041]
The exposure unit 3 performs printing by irradiating the photographic paper with light transmitted through the image recorded on the positive film based on the information of the exposure correction value calculated by the calculation unit 2. The exposure unit 3 includes a light source, a dimming filter unit, a film arrangement unit, and a printing lens.
[0042]
The light source includes, for example, a lamp unit including a halogen lamp, a reflector that reflects light emitted from the lamp unit in a direction in which the dimming filter is disposed, the lamp unit and the reflector at a predetermined position, and a lamp. It is comprised from the socket part etc. for supplying electric power to a part. The light emitted from the lamp unit is light that includes all of the light components of blue, green, and red, and is white light that is slightly reddish. The reason why the white light is slightly reddish is to compensate for the fact that the red color development characteristic is weaker than other colors in photographic paper.
[0043]
The light control filter unit is provided with filters of each color of yellow (Y), magenta (M), and cyan (C), and performs light control by a subtractive color method. Each of these color filters includes two filters, and the two filters are arranged on both sides of the optical path of light emitted from the light source. In each color filter, the corresponding color component is adjusted by changing the distance between two filters sandwiching the optical path, in other words, by changing the amount of each color filter inserted into the optical path. . The light emitted from the light source can be adjusted to an arbitrary color balance by the light control in the light control filter unit.
[0044]
The film arrangement means has a function of moving the image to be printed on the positive film conveyed into the exposure unit 3 to the exposure position and shielding the periphery of the image. The printing lens is an optical member that emits a light source, collects light transmitted through the positive film, and projects the light onto a photographic paper.
[0045]
Next, the process in said calculating part 2 is demonstrated. First, as a basic matter, the characteristics of the positive film used in this embodiment and the definition of color will be described first.
[0046]
A positive film is a film in which the color of the subject at the time of shooting is recorded on the film as it is. Therefore, by directly observing the image recorded on the positive film, it is possible to grasp the color state of the image. For example, the image on the positive film is projected on the screen by a projection device such as a slide. Then, it can be confirmed as a photographic image as it is. That is, the color balance clearly appears in the image on the positive film, and the black portion in the image on the positive film is also black in the color definition.
[0047]
The color can be defined by hue, saturation, and lightness, and the relationship represented by the diagrams shown in FIGS. 3A and 3B is generally known. FIG. 3A is an explanatory diagram that three-dimensionally represents hue, saturation, and brightness. In FIG. 3A, lightness is expressed in the vertical direction, and hue and saturation are expressed in a horizontal plane. FIG. 3B shows the state of hue and saturation in the horizontal plane of FIG.
[0048]
As shown in FIG. 3A, the space representing the color has a shape in which two conical shapes are bonded to each other at the bottom surfaces so that the axial direction thereof coincides with the vertical direction representing the brightness. ing. Here, it is assumed that the lightness becomes brighter as it goes upward in the vertical direction, and the lightness becomes darker as it goes down. The upper cone apex represents the complete white color, and the lower cone apex represents the complete black color.
[0049]
A region on a straight line (center axis) from a point representing white to a point representing black is a point where saturation is 0, that is, a region representing gray. A color having a saturation of 0 is referred to as an achromatic color. Then, the saturation increases as the distance from the central axis in the radial direction increases. At this time, the hue is determined according to the direction away from the central axis in the radial direction.
[0050]
For example, when the color is expressed by the BGR balance and density, the color having the same BGR balance and the darkest color represents black, and the color having the same BGR balance and the lightest density represents white. Become.
[0051]
Next, a method for calculating the exposure correction value in the calculation unit 2 will be described with reference to the flowchart shown in FIG. First, based on the BGR data of the image to be exposed sent from the image capturing unit 1, a density distribution is obtained for each color of BGR (step 1, hereinafter referred to as S1). This density distribution is obtained by creating a graph in which the horizontal axis represents the density obtained by averaging all densities of BGR (color average density), and the vertical axis represents the density (color density) for each color of BGR. 4 and 5 show examples of such concentration distribution graphs.
[0052]
In this density distribution graph, the point at which the color average density and color density are the darkest, the point at the lower left corner on the graph, the point at which the color average density and color density are the brightest, the point at the upper right corner on the graph The straight line leading to is a region where the color average density and the color density are equal. In other words, if a large amount of color density is distributed in the upper left area from this straight line, it indicates that the image contains a relatively large amount of the color component, and a large amount of color density is distributed in the lower right area. If it is, it indicates that the image contains relatively few color components. Therefore, it is possible to grasp which color component the original image is biased by using this density distribution graph.
[0053]
In this density distribution graph, pixel data in which the color densities of the respective colors are all on the straight line represent achromatic pixel data. Hereinafter, the straight line is referred to as a basic straight line.
[0054]
Next, an optimum distribution point is selected for each section from the density distribution graph for each color obtained in S1 (S2), and a regression line that approximates changes in these optimum distribution points is obtained (S3). The section is set by dividing the color average density into equal intervals at predetermined intervals on the horizontal axis of the density distribution graph. The optimum distribution point indicates an optimum distribution point for obtaining the slope characteristics of the light source and the film.
[0055]
The optimum distribution point in each section is determined by selecting the point closest to the basic line among the distribution points in each section in the above-described density distribution graph for each color. For example, in the graphs shown in FIGS. 4 and 5, the points represented by black circles are the optimum distribution points.
[0056]
In this way, the relationship in which the optimum distribution points selected for each section change according to the color average density value is approximated by a regression line. The regression line is obtained by, for example, the least square method.
[0057]
The regression line for each color obtained as described above is considered to indicate exposure or frame color characteristics. This will be described below. Note that the expression “effect of exposure or frame color characteristics” is used to mean characteristics such as the color balance of a light source at the time of shooting or the influence of slope characteristics of a film.
[0058]
In general, as shown in FIG. 4 or FIG. 5, the distribution points in the density distribution graph for each color are slightly different in an area that is linearly distributed in an area that is somewhat close to the basic line, and in an area that is slightly away from the basic line. Often divided into locally distributed regions. The linearly distributed region is composed of data in a region having a general color distribution that is not affected by the color of a specific subject in the original image. In this image, it is considered that the image is composed of data in a relatively large area of a subject having a specific color.
[0059]
Here, as described above, when an optimal distribution point is set by selecting a point closest to the basic straight line among the distribution points in each section, the optimal distribution point is a region distributed in the above-described linear shape. There is a high possibility that this is a point. That is, the regression line obtained from these optimal distribution points is a straight line indicating a general color distribution that is not affected by the color of a specific subject. Therefore, such a regression line is considered to be a straight line indicating exposure or frame color characteristics.
[0060]
In the concentration distribution graph shown in FIG. 4, the linearly distributed region and the locally distributed region are distributed slightly apart from each other, and depending on how to select the optimal distribution points as described above, the linearly distributed region is linearly distributed. A point in the distributed region can be selected as the optimum distribution point. Further, in the concentration distribution graph shown in FIG. 5, the linearly distributed area and the locally distributed area are slightly overlapped and distributed, but even in such a distribution situation, the linearly distributed area Can be selected as the optimal distribution point.
[0061]
On the other hand, in the case of the density distribution as shown in FIG. 6, it is necessary to devise how to select the optimum distribution point. In the concentration distribution shown in FIG. 6, distribution points exist on the upper side and the lower side of the basic line in the section a. A large number of distribution points exist on the upper side of the basic straight line, but the distribution point closest to the basic straight line is a point P1 existing on the lower side of the basic straight line. In the case of such a density distribution, according to the above selection method of the optimum distribution point, the optimum distribution point in the section a is the point P1 existing below the basic straight line.
[0062]
However, in the concentration distribution in FIG. 6, the linearly distributed region is located above the basic line. Therefore, if the point P1 existing below the basic straight line is selected as the optimum distribution point in the section a, a straight line different from the straight line to be derived is calculated as the regression line.
[0063]
In order to avoid such a situation, in the region above or below the basic line, the distribution point P2 closest to the basic line is selected as the optimal distribution point in the region with the larger number of distribution points. I will do it.
[0064]
As described above, when a regression line is obtained for each color of BGR and plotted on the same density distribution graph, a graph as shown in FIG. 7 is obtained. In the graph shown in FIG. 7, in the regression line for each color, the line segment from the darkest point in the photometric value of the color average density to the brightest point is shown by a solid line. That is, the range of the color average density indicated by the line segment in the regression line of each color is the same range.
[0065]
Here, the exposure correction value is calculated so that the darkest point in the photometric value of the color average density displays black, in other words, the BGR colors have the same color density (S4). That is, as in the graph shown in FIG. 8, in the regression line for each color, the exposure correction value is set so that the intercepts at the darkest color average density within the range of the photometric value of the color average density are all located on the basic line. calculate. As described above with reference to FIGS. 3 (a) and 3 (b), this is based on the definition that black represents the darkest color with the same BGR balance. .
[0066]
For example, in the example shown in FIG. 7, assuming that the darkest color average density in the range of the photometric value of the color average density is b, the intercept at the color average density b in the regression line corresponding to the color of the G component is the basic straight line. The intercept at the color average density b in the regression line corresponding to the color of the B component is lower than the basic line and the intercept at the color average density b in the regression line corresponding to the color of the R component. Is just on the basic straight line. Therefore, the exposure correction is performed so as to decrease the light amount of the G component and increase the light amount of the B component. At this time, the relationship between the moving amount of the rising / lowering of the regression line of each color on the density distribution graph and the dimming amount of each color component in the dimming filter unit needs to be obtained in advance by experiments or the like. is there.
[0067]
In the above, the exposure correction value is calculated so that the darkest point in the photometric value of the color average density has the same color density in each color of BGR. The exposure correction value may be calculated so that the point where the density is bright displays white, in other words, the BGR colors have the same color density. As in the case of black, this is based on the definition that white indicates the color with the same BGR balance and the lightest density.
[0068]
In determining which one to select, if the minimum value in the photometric density range is relatively small, the darkest point is aligned with the basic line, and the maximum value in the photometric density range is relatively large In this case, the point with the brightest density may be aligned with the basic straight line. This is because when the minimum value in the photometric density range is relatively small, the darkest point is likely to represent black, and when the maximum value in the photometric density range is relatively large This is because there is a high possibility that the point with the brightest density represents white.
[0069]
As described above, in the color correction method according to the present embodiment, a density distribution graph is created based on the pixel area data of each RGB color component, and the distribution point having the smallest absolute value of the difference between the color average density and the color density is determined. The distribution points are optimal. The optimum distribution point obtained in this way is considered to consist of data in a region of a general color distribution that is not affected by the color of a specific subject in the original photographic image. Therefore, the regression line that approximates the distribution of such optimal distribution points is considered to be a straight line that indicates the color characteristics of the photograph itself, such as exposure or frame color characteristics.
[0070]
Then, in the regression line obtained in this way, each color is set so that the color density and the color average density are equal at the lowest color average density value or the highest color average density value in the pixel area data. The strength of the ingredient is adjusted. This assumes that the value having the lowest color average density or the highest color average density in the pixel area data indicates a color close to black or white, respectively. In other words, black or white is based on the fact that each color component has the same value according to the definition of color, and by performing such correction, the influence of exposure or frame color characteristics is suppressed. Can be adjusted to natural color balance.
[0071]
As described above, according to the method of the present embodiment, even when the color balance is lost due to some cause in the original image, color correction more than necessary, such as the above-described LATD method, is performed. Natural color correction can be performed without causing the above.
[0072]
The computing unit 2 described above is realized by a program for causing the processing for calculating the exposure correction value to function. This program is stored in a computer-readable recording medium. In the present invention, as the recording medium, a memory necessary for processing by a microcomputer or the like, for example, a ROM itself may be a program medium, or a program reading device is provided as an external storage device. It may be a program medium that can be read by inserting a recording medium therein.
[0073]
In any case, the stored program may be configured to be accessed and executed by the microprocessor, or in any case, the program is read and the read program is stored in the program storage area of the microcomputer. The program may be downloaded and executed by the program. It is assumed that this download program is stored in the main device in advance.
[0074]
Here, the program medium is a recording medium configured to be separable from the main body, such as a tape system such as a magnetic tape or a cassette tape, a magnetic disk such as a floppy disk or a hard disk, or a CD-ROM / MO / MD / DVD. Even a medium carrying a fixed program, including a disk system of an optical disk, a card system such as an IC card (including a memory card) / optical card, or a semiconductor memory such as a mask ROM, EPROM, EEPROM, flash ROM, etc. Good.
[0076]
Note that the content stored in the recording medium is not limited to a program, and may be data.
[0077]
【The invention's effect】
As described above, the color correction method according to the invention of claim 1 is composed of a plurality of pixel regions, and each pixel region has a color balance of an image having pixel region data composed of a plurality of color components. A density distribution graph is created by taking a color average density obtained by averaging the densities of all the color components on the horizontal axis and a color density for each color component on the vertical axis. Above, plotting each pixel area data of each color component as a distribution point, and in the density distribution graph, the color average density is divided into predetermined sections, and for each section, the color average density and The step of selecting the distribution point with the smallest absolute value of the difference from the color density as the optimal distribution point for each color component, and the regression line approximating the distribution of the optimal distribution point in each of the above sections for each color component Ask The color density taken by the regression line of each color component is equal to the color average density at that point at the lowest color average density value or the highest color average density value in the pixel area data. And adjusting the intensity of each color component as described above.
[0078]
Thus, in the regression line indicating the color characteristics of the photograph itself such as exposure or frame color characteristics, the color density is the lowest color average density value or the highest color average density value among the pixel area data. By adjusting the intensity of each color component so that the average color density becomes equal to the color average density, the influence of exposure or frame color characteristics can be suppressed, and a natural color balance can be adjusted.
[0079]
In other words, even if the original image is out of color balance due to some cause, natural color correction is performed without performing color correction more than necessary as in the above-described LATD method or causing color feria. There is an effect that can be performed.
[0080]
A color correction method according to a second aspect of the invention is a color correction method for correcting the color balance of a light source used when an image recorded on a film is printed on a photosensitive material, and the image is divided into a plurality of pixel regions. Measuring the blue component, green component, and red component pixel region data in each pixel region, the horizontal axis represents the average color density of all the color components, and the vertical axis represents the color for each color component. Creating a density distribution graph taking density, plotting each pixel component data of each color component as a distribution point on the density distribution graph, and in the density distribution graph, the color average density is set to a predetermined value. Dividing into sections and selecting, for each section, a distribution point having the smallest absolute value of the difference between the color average density and the color density as an optimal distribution point for each color component; The step of obtaining a regression line that approximates the distribution of the optimal distribution points in each section for each color component, and the value with the lowest color average density or the highest color average density among the pixel area data, Adjusting the color balance of the light source so that the color density taken by the regression line of each color component is equal to the average color density at that point.
[0081]
As described above, the size of one pixel region may be such that the color distribution state in the image can be grasped, so that a high-resolution photometric device is not required and the cost of the device can be reduced. . Further, by setting one pixel area to a certain extent, it is possible to detect pixel area data in which the influence of noise or the like is suppressed.
[0082]
In the regression line indicating the color characteristics of the photograph itself, such as exposure or frame color characteristics, the color density and color with the lowest color average density value or the highest color average density value among the pixel area data. By adjusting the color balance of the light source so that the average density becomes equal, the influence of exposure or frame color characteristics can be suppressed, and the natural color balance can be adjusted.
[0083]
In other words, even if the color balance is lost due to some cause in the original image, natural color balance can be achieved without performing more than necessary color correction such as the above-mentioned LATD method or causing color feria. It is possible to print a photo by
[0084]
A color correction method according to a third aspect of the invention is a method in which the film on which the image is recorded is a positive film.
[0085]
Thus, in addition to the effect of the method of claim 2, it is possible to print a photographic image in which the influence of exposure or frame color characteristics is suppressed by a minimum color balance correction.
[0086]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a recording medium on which a color correction program is recorded. The recording medium includes a plurality of pixel areas, and each pixel area includes pixel area data including a plurality of color components. This is a recording medium that records a color correction program that corrects the color, and creates a density distribution graph with the horizontal axis representing the average color density of all the color components and the vertical axis representing the color density of each color component. , Processing for plotting each pixel region data of each color component as a distribution point on the density distribution graph, and dividing the color average density into predetermined sections in the density distribution graph, The process of selecting the distribution point with the smallest absolute value of the difference between the color average density and the color density as the optimal distribution point for each color component, and the regression calculation approximating the distribution of the optimal distribution point in each of the above sections For each color component, and the color density taken by the regression line of each color component in the value with the lowest color average density or the highest color average density in the pixel area data is In this configuration, the computer executes processing for adjusting the strength of each color component so as to be equal to the average color density.
[0087]
Thus, in the regression line indicating the color characteristics of the photograph itself such as exposure or frame color characteristics, the color density is the lowest color average density value or the highest color average density value among the pixel area data. By adjusting the strength of each color component so that the average color density becomes equal to the color average density, the influence of exposure or frame color characteristics can be suppressed, and a natural color balance can be adjusted.
[0088]
That is, according to the color correction program recorded on the recording medium, even if the color balance is lost for some reason in the original image, the color correction more than necessary such as the LATD method is performed. In addition, there is an effect that natural color correction can be performed without causing a color failure or the like.
[0089]
A photographic printing apparatus according to a fifth aspect of the present invention is a photographic printing apparatus for printing an image recorded on a film onto a photosensitive material, wherein the image is divided into a plurality of pixel areas, and a blue component and a green component in each pixel area. An image capturing unit that measures pixel area data of the red component, an arithmetic unit that calculates an exposure correction value based on the pixel region data sent from the image capturing unit, and the arithmetic unit An exposure unit that irradiates light on the photosensitive material through the film on which the image is recorded, and prints the light with the color balance and exposure amount adjusted according to the exposure correction value calculated in The calculation unit creates a density distribution graph with the horizontal axis representing the average density of all the color components and the vertical axis representing the color density of each color component, and the density distribution graph is displayed on the density distribution graph. , Each of the above In the process of plotting each pixel area data of a component as a distribution point and the density distribution graph, the color average density is divided into predetermined sections, and the color average density and the color density are divided for each section. Processing for selecting the distribution point with the smallest absolute value of the difference as the optimal distribution point for each color component, processing for obtaining a regression line approximating the distribution of the optimal distribution point in each of the above sections for each color component, and pixels The color density taken by the regression line of each color component at the lowest color average density value or the highest color average density value in the area data is equal to the color average density at that point. And a process of adjusting the color balance of the light source.
[0090]
As described above, since the size of one pixel area in the image capturing unit is sufficient to understand the color distribution state in the image, a high-resolution photometric device is not required, and the cost of the device is kept low. There is an effect that can be. Further, by setting one pixel area to a certain extent, it is possible to detect pixel area data in which the influence of noise or the like is suppressed.
[0091]
Then, in the regression line indicating the color characteristics of the photograph itself, such as exposure or frame color characteristics, the arithmetic unit has the lowest color average density value or the highest color average density value among the pixel area data. The exposure correction value is calculated so that the color density and the color average density are equal. In this way, the exposure unit adjusts the color balance and exposure amount of the light source based on the exposure correction value, and printing is performed, so that the influence of exposure or frame color characteristics can be suppressed with the minimum required correction amount. The natural color balance can be adjusted.
[0092]
In other words, even if the color balance is lost due to some cause in the original image, natural color balance can be achieved without performing more than necessary color correction such as the above-mentioned LATD method or causing color feria. It is possible to print a photo by
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart illustrating a method for calculating an exposure correction value in a calculation unit included in a photographic printing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing a schematic configuration of the photographic printing apparatus.
FIG. 3A is an explanatory diagram showing the hue, saturation, and brightness in three dimensions, and FIG. 3B is a diagram illustrating the hue and saturation in the horizontal plane of FIG. It is explanatory drawing which shows a state.
FIG. 4 is an example of a density distribution graph in which a horizontal axis represents a density obtained by averaging all densities of BGR (color average density), and a vertical axis represents a density (color density) for each color of BGR.
FIG. 5 is another example of the density distribution graph.
FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining how to select an optimal distribution point when distribution points exist above and below the basic line in a specific section of the density distribution graph.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a state in which a regression line is obtained for each color of BGR and plotted on the same density distribution graph.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a state where the intercepts at the darkest color average density within the range of photometric values of the color average density are shifted so as to be all located on the basic line in the regression line of each color.
[Explanation of symbols]
1 Image capture unit
2 Calculation unit
3 Exposure section

Claims

A color correction method for correcting the color balance of an image having pixel area data composed of a plurality of color components and each pixel area having a plurality of color components,
A horizontal axis represents a color average density obtained by averaging the densities of all the color components, and a vertical axis represents a density distribution graph taking the color density of each color component. On the density distribution graph, each pixel area of each color component is created. Plotting the data as distribution points;
In the density distribution graph, the color average density is divided into predetermined sections, and the distribution point having the smallest absolute value of the difference between the color average density and the color density is determined as the optimum distribution point for each section. Selecting for each color component;
Obtaining a regression line for each color component approximating the distribution of the optimal distribution points in each of the above sections;
Each color so that the color density taken by the regression line of each color component is equal to the color average density at that point at the lowest color average density value or the highest color average density value in the pixel area data. And a step of adjusting the intensity of the component.

A color correction method for correcting the color balance of a light source used when an image recorded on a film is printed on a photosensitive material,
Dividing the image into a plurality of pixel areas and measuring pixel area data of a blue component, a green component, and a red component in each pixel area; and
A horizontal axis represents a color average density obtained by averaging the densities of all the color components, and a vertical axis represents a density distribution graph taking the color density of each color component. On the density distribution graph, each pixel area of each color component is created. Plotting the data as distribution points;
In the density distribution graph, the color average density is divided into predetermined sections, and the distribution point having the smallest absolute value of the difference between the color average density and the color density is determined as the optimum distribution point for each section. Selecting for each color component;
Obtaining a regression line for each color component approximating the distribution of the optimal distribution points in each of the above sections;
In the pixel area data, the color density that the regression line of each color component takes at the lowest color average density value or the highest color average density value is equal to the color average density at that point. Adjusting the color balance of the light source.

3. The color correction method according to claim 2, wherein the film on which the image is recorded is a positive film.

A recording medium on which a color correction program for correcting a color balance of an image having a pixel area data composed of a plurality of color components and each pixel area having pixel area data is recorded.
A horizontal axis represents a color average density obtained by averaging the densities of all the color components, and a vertical axis represents a density distribution graph taking the color density of each color component. On the density distribution graph, each pixel area of each color component is created. The process of plotting data as distribution points,
In the density distribution graph, the color average density is divided into predetermined sections, and the distribution point having the smallest absolute value of the difference between the color average density and the color density is determined as the optimum distribution point for each section. Processing to select for each color component,
A process for obtaining, for each color component, a regression line that approximates the distribution of optimal distribution points in each of the above sections, and
Each color so that the color density taken by the regression line of each color component is equal to the color average density at that point at the lowest color average density value or the highest color average density value in the pixel area data. A recording medium on which a color correction program is recorded, which causes a computer to execute processing for adjusting the strength of a component.

A photographic printing apparatus for printing an image recorded on a film on a photosensitive material,
An image capturing unit that divides the image into a plurality of pixel regions and measures pixel region data of a blue component, a green component, and a red component in each pixel region;
An arithmetic unit that calculates an exposure correction value based on the pixel area data sent from the image capturing unit;
An exposure unit that irradiates and prints light on the photosensitive material through the film on which the image is recorded, with light whose color balance and exposure amount are adjusted according to the exposure correction value calculated in the arithmetic unit. And
The arithmetic unit creates a density distribution graph in which the horizontal axis represents the average density of all the color components and the vertical axis represents the color density of each color component, and each color is displayed on the density distribution graph. Processing to plot each pixel area data of the component as distribution points;
In the density distribution graph, the color average density is divided into predetermined sections, and the distribution point having the smallest absolute value of the difference between the color average density and the color density is determined as the optimum distribution point for each section. Processing to select for each color component;
A process for obtaining a regression line that approximates the distribution of the optimal distribution points in each of the above sections for each color component,
In the pixel area data, the color density that the regression line of each color component takes at the lowest color average density value or the highest color average density value is equal to the color average density at that point. A photographic printing apparatus which performs a process of adjusting a color balance in the light source.