JP4160619B2 - 位置情報を提供する装置と方法 - Google Patents

Description

本発明は位置サービスに関し、及び、排他的にではないが、特に、通信システムに関係する多数の位置情報エンティティ（location information entity）での位置情報の処理に関する。

通信システムは、それらのユーザに移動性（mobility）を提供することは良く知られている。そのような移動体通信システムの良く知られた例は、公衆地上回線移動体ネットワーク（ＰＬＭＮ：Public Land line Mobile Network）であって、中でも、それの携帯電話通信ネットワーク（cellular telecommunication network）が１つの例である。別な例は、少なくとも部分的に通信衛星の使用に基づく携帯電話通信システムである。

そのようなシステムにおいて、携帯電話ネットワーク装置、及び／又は、移動局のようなユーザ機器は、ユーザ機器とそれによるユーザの地理的な位置に関する情報の供給のために使用される。位置情報を提供するために構成される処理（arrangement）は、しばしば、位置サービス（ＬＣＳ：Location Service）又は位置情報サービスという名前で呼ばれる。

携帯電話ユーザ機器の位置、及び、その機器のユーザは、様々な技術で測位される。例えば、かなり精度の高い地理的位置情報は、良く知られたＧＰＳ（全地球測位システム）に基づく衛星に基づいて獲得される。より詳細な位置情報は、異なるＧＰＳ技術を介して獲得される。位置情報に基づく別に提案されている衛星は、ガリレオ（Galileo）と言う名前で知られている。

別の可能性は、携帯電話通信システムに基づく位置サービスを使用することである。この方法では、セル（cell）又は類似の地理的に制限されるラジオアクセスエンティティ、及び、通信システムの関係制御器は、移動体ユーザ機器の現状情報に関する少なくとも粗い推測の生成で利用される。位置情報の精度を向上させるために、通信システムは、携帯電話システムのサービス領域内にユーザ機器の位置に関する更に精度の高い情報を提供する明確な位置測定単位を与える。移動体ユーザ機器が、訪問した（visited）又は「見知らぬ（foreign）」ネットワークのカバー領域内に位置するとき、地理的情報を確定することも可能である。訪問ネットワーク（visited network）は、移動体ユーザ機器の位置を、ホームネットワーク（home network）に対して、例えば、位置情報に基づくサービスをサポートするために、又は、経路指定や課金の目的のために、伝送するように構成される。位置情報を作り出す特定の方法は、本発明の必須の要素を形成せず、従って、ここでは詳細に述べない。位置情報は、衛生及び位置システムに基づく通信システムの両方からの情報に基づいて作り出されても良い。

通信システムによって作り出される位置サービスエンティティは、適当なインタフェースを介して異なる位置サービス（ＬＣＳ）クライアントを供給する。位置情報は、緊急電話をした移動体電話の位置、車の位置や所与の携帯電話加入者の位置等、様々な目的のために使用される。一般に、ユーザ機器（ＵＥ）のようなクライアント、例えば、インターネット又は別の情報通信設備又はユーザ機器に関する位置情報を受信しようとする他のエンティティを用いて提供されるサービスアプリケーションは、そのような情報のための要求を、位置サービス提供エンティティ（location service provision entity）に送信する。位置サービス提供エンティティは、それから、その要求を処理し、要求情報を獲得し、そして、適切な応答を生成する。

位置情報は、携帯電話システムの範囲内、又は、それに接続されるものの範囲内のどちらかで実行される１つ以上の特定の位置サービスエンティティにおいて処理される。典型的な運用においては、位置情報は、位置サービスに関係するサーバのような多数の位置情報エンティティの協調の結果として、クライアントエンティティのために供給される。現状の位置規格（location specification）は、位置サーバのような位置情報エンティティ間のローミングを許可する。実際には、これは、ターゲットユーザ（target user）の位置情報は、移動体ターゲットユーザの位置によって決まる異なるサーバで処理されることを意味する。それゆえ、位置サーバは、ターゲットユーザの位置、及び、要求の基点（origin of request）にも依存して、異なる役割（role）を有する。従来の位置サーバは、３つの異なる役割で作動する。即ち、受信位置サーバ（receiving information server）、ホーム位置サーバ（home location server）、及び、訪問位置サーバ（visited location server）である。

受信位置サーバ（ＲＬＳ：Receiving Location Server）は、最初に、ＬＣＳクライアントからの位置要求を受信する位置サーバである。この要求は、適当なインタフェース上を通信する。例えば、従来の移動体位置プロトコル（ＭＬＰ：Mobile Location Protocol）インタフェースである。幾つかのポイントでは、受信位置情報サービスエンティティは、クライアントの要求を実現不可であることを理解する。それゆえ、受信位置サーバは、「ローミング」を他の位置サービスエンティティに対して開始する必要がある。

ホーム位置サーバは、ユーザによって設定されるプライバシーオプションを実行する責任を有するサーバである。従って、ホーム位置サーバは、加入者のプライバシープロファイルのような加入者関連情報を所有し、少なくともそれらへのアクセスを有する位置サーバとして理解される。ホーム位置サーバは、ターゲットユーザ（加入者）がホーム領域に実際に位置する場合、実際の位置合わせを実行することもできる。さもなければ、ホーム位置サーバは、その要求を、位置合わせが次に生じる訪問位置サーバに転送する責任がある。

訪問位置サーバは、ターゲットユーザが現状位置する領域内で、位置合わせをする責任がある位置サーバである。この役割においては、その位置サーバの責任は、加入者の実際の位置合わせを実行することのみである。

所与の位置サーバは、所与の要求のために、上述のいかなる役割を行っても良い。また、所与の位置サーバは、ある要求のための全ての可能な役割に責任があっても良く、又は、少なくとも２つの役割の組み合わせに責任があっても良い。

従来的には、位置要求を別の位置サーバエンティティから受信する位置サーバは、要求位置サーバエンティティからの要求のパラメータからその役割を解釈することが期待される。これは、位置サーバがローミングシナリオ（roaming scenario）中に行う役割に関しての決定は、その要求を受信した位置サーバに完全に残ることを意味する。しかし、位置サーバによって受信されたパラメータは、受信位置サーバが要求位置サーバの観点から実行することが期待される役割が何であるか明確に指示しない。従って、あるシナリオでは、その位置サーバは、要求位置サーバによって期待されなかった役割を行うという結論をだすことが生じる。その混乱状態は、要求位置サーバから受信したパラメータから、位置サーバの役割を推定することにある。

ある要求を受信する位置サーバが、要求位置サーバによって期待されない役割を仮定する場合、セキュリティホールが、ローミング仕様に従ってローミングシナリオに生じる可能性がある。より低いセキュリティが、原因となり、例えば、位置サーバ間のインタフェース上の位置ローミングを実行するとき、移動体加入者プライバシー設定の回避が原因となる。問題は、一件関係のない様々な要素の組み合わせに由来する。例えば、使用されたインタフェースプロトコルは、ホーム位置サーバ（ＨＬＳ）と訪問位置サーバ（ＶＬＳ）に、それらのサーバが受信するデータ、及び、プロファイルデータの存在あるいは不在に基づいて、それらの役割を「仮定」することを強要する。同時に、加入者データベース、及び／又は、経路指定テーブル（routing table）は、常に１００％の精度は無いかもしれない。

ホーム位置サーバ用のエントリーを見つけられる間に加入者プロファイルを見つけることができないため、位置サーバは、その位置サーバは、ホーム位置サーバ（ＨＬＳ）でなないと判断するなら、位置サーバは、別の位置サーバに要求を送る。ここでの問題は、ホーム位置サーバは、加入者プロファイルを有せず、それゆえ、ホーム位置サーバは、訪問位置サーバ（ＶＬＳ）として行動すべきであると考えるかもしれないということである。即ち、訪問位置サーバとして不正確に行動するサーバは、いかなるプライバシーチェックをも実行せずに、加入者の位置決めを行い、そして、このデータを要求エンティティに返す。このようにして、ホーム位置サーバは、プライバシーチェックを行うこと無しで訪問位置サーバとなるので、ホーム位置サーバが位置結果を戻すことが起こりうる。それから、要求位置サーバは、ホーム位置サーバがプライバシーチェックを実行し、それゆえ、おそらくは未認定ＬＣＳクライアントにその結果を返すと考える。

別な問題的状況は、最初に、クライアントからの位置要求を受信する位置サーバノードは、ホーム位置サーバの役割を行うと期待されるとき、訪問位置サーバとしてふるまうべきと考えるところに生じる。位置サーバが訪問位置サーバとしてふるまうなら、プライバシー等のいかなるチェックを行うことなく、ターゲットユーザの位置合わせを率直に行う。ターゲットユーザが、この領域におらず、そしてそれで、エラーメッセージが戻されるということが起こりうる。クライアントは、位置情報を取得しないが、エラーメッセージは、不正確な理由のために送信される。権限のあるクライアントが、受信すべき情報を受信しないこともあり得る。これは、ターゲットユーザが訪問位置サーバによって場所を見つけられるので、不必要なエラー状況である。しかし、ホーム位置サーバは、不正確に、位置合わせを遂行しようとするので、エラーが発生する。

本発明の実施例は、上述の問題の１つ又は幾つかを解決することを目的とする。

本発明の実施例によれば、多数の位置サービスエンティティを有する位置サービス処理でのターゲットユーザの位置に関係する情報を提供する方法において、第１位置サービスエンティティからターゲットユーザの位置に関係する情報のための要求を、第２位置サービスエンティティに送るステップと、上記要求を処理するとき、第２位置サービスエンティティに、第２サービスエンティティがとるべき役割を通知するステップと、第２位置サービスエンティティで、上記要求をそれに沿って処理するステップと、を有する方法が提供される。

本発明の別な実施例によれば、位置情報のための要求を処理するように構成される多数の位置サービスエンティティを有する位置情報サービス処理のための位置サービスエンティティであって、上記位置情報エンティティは、さらなる位置サービスエンティティからターゲットユーザの位置に関係する情報を要求するように構成され、かつ、上記要求を処理するとき、上記さらなる位置サービスエンティティに、そのさらなる位置情報サービスがとるべきである役割を通知するように構成される位置サービスエンティティが提供される。

本発明のさらに別な実施例によれば、位置情報のための要求を処理するように構成される多数の位置サービスエンティティを有する通信システムのユーザに関係する情報を提供する位置サービスにおいて、第１位置情報エンティティは、第２位置サービスエンティティからターゲットユーザの位置に関係する情報を要求するように構成され、および、第２位置サービスエンティティに、第１位置サービスがその第２位置サービスにその要求を処理するように期待する役割を通知するように構成され、かつ、第２位置情報エンティティは、期待された役割を提供できる場合のみ、その要求の処理を続行するように構成される位置サービスが提供される。

本発明の実施例は、役割選択が役割の仮定にもはや依存しない場合に、解決策を提供する。本発明の実施例は、さらに、プライバシーや類似のチェックが適切な位置サービスエンティティによって実行されない場合、位置情報の要求は、セキュリティ上の過失を避けるためにさらに処理されないという処理を提供する。別な位置サービスエンティティから要求を受信する位置サービスエンティティは、行動することが予測される役割を明らかに伝えられるので、不正確な仮定のための危険性は、これに関して何の仮定も行うことないため取り除かれる。位置サービスエンティティサーバは、要求位置サービスエンティティによるその予測に気付き、従って、それらの期待が合わない場合はエラーを送信されるべきである。本実施例は、さらに、適切な訪問位置サーバへの要求を送る代わりに、ホーム位置サーバで位置合わせを試みるために、位置エラーを回避可能である。

本発明のより良い理解のために、参照は、添付の図面への例証としてなされる。

本発明が実施されるアーキテクチャを示す図１を参照する。より詳細には、図１は、無線インタフェース上で移動体ユーザ機器２を供給する訪問公衆地上回線移動体ネットワーク（ＰＬＭＮ：Public Land Mobile Network）１を示す。移動体通信ネットワーク１は、適切な標準に基づいている。ユーザ機器２は、位置情報用の要求のターゲットであるユーザによって使用される。ここから、ユーザ機器２は、ターゲットユーザ又はターゲットユーザ機器として言及される。

移動体通信ネットワーク１のような通信システムは、典型的に、複数の様々なネットワーク要素、ゲートウェイ、スイッチ、スイッチングセンター、データベース、アクセスネットワーク要素等を有する。幾つかのネットワーク要素は、図１に示されるが、本発明の実施のための必須の要素ではないことは理解されるだろう。それゆえ、詳細に説明を行わない。移動体通信システムは、典型的には、情報に関連する加入者を記憶するデータベースを提供する。図１では、ターゲットユーザ２は、ホーム加入者サーバ（ＨＳＳ：Home Subscriber Server）及び／又はホーム位置レジスタ（ＨＬＲ：Home Location Register）１９で登録される。

図１は、位置情報サービスに関係する様々なエンティティも示す。３つの位置情報処理エンティティ１０、１２、及び、１４は、位置情報サービスクライアント１１からの位置情報要求を処理するように構成される。クライアント１１は、位置情報サービスから位置情報を要求することができる。

位置サービス（ＬＣＳ）クライアント１１は、様々なサービス／アプリケーションのための位置サービスから位置情報を利用する。可能性のあるアプリケーションは、ターゲットユーザに関するノンコール（non-call）関連位置情報のための要求者（requestor）からの要求に応答して、位置情報を提供するように構成される。要求者は、別のユーザや、他のいかなるエンティティ、例えば、ターゲットユーザ２の位置についての情報を利用するアプリケーション・サービス・プロバイダ（ＡＳＰ）である。

典型的な実施例において、位置サービスエンティティは、適当なサーバによって提供される。従って、この記述は、適切なサーバに対して参照する。しかし、クライアントや他の位置サービスエンティティからの要求に応答して位置情報を提供するために、情報を処理することができる全てのエンティティは、本実施例の実施のために用いられることを考慮すべきである。

図１では、位置サーバ１４は、クライアント１１からターゲットユーザ２の位置に関する要求を受信する位置サーバであるように示される。ここから、このサーバは、受信位置サーバ（receiving location server）として言及される。

第１位置サーバ１４は、要求を実現できないことを認識する。それゆえ、ローミング位置サービス手続を開始する必要がある。ローミング手続きにおいては、最初の位置サーバ１４は、その要求をターゲットユーザのホーム位置サーバに渡す。受信サーバは、ローミングシナリオにおいて他の位置サーバから位置情報を要求するので、受信サーバは、要求サーバ（requesting server）として言及もできる。

図１では、ターゲットユーザ２のホーム位置サーバ（ＨＬＳ）は、位置サーバ１２によって提供される。ホーム位置サーバ１２は、ターゲットユーザに割り当てられる位置情報サービスエンティティを提供する。各ユーザは、典型的に、ただ１つのホーム位置情報サービスエンティティを割り当てる。割り当てられたホーム位置サーバに関する情報は、加入者情報データベース１９に保存される。それから、加入者情報データベース１９を検索することで、最初の位置サーバ１４は、ターゲットユーザ２のホーム位置サーバを獲得しても良い。

ホーム位置サーバ１２は、ターゲットユーザ用のプライバシーポリシー設定を記憶し、又は、少なくとも、そのようなプライバシーポリシー又はターゲットユーザの他のセキュリティ設定にアクセスする。図１では、ターゲットユーザ２のプライバシーポリシー情報は、プライバシーポリシーエンティティ１８に記憶されることが示される。

訪問位置サーバ（ＶＬＳ）１０は、ネットワーク１から位置情報を収集する。訪問位置サーバは、位置サービスクライアント（ＬＣＳクライアント）用の位置情報の供給で使用される様々なソースから様々な情報を集め、及び、記憶するように構成される。

訪問位置サーバは、どんな位置サーバでも良い。位置サーバの１つは、ターゲットユーザの位置、及び、ターゲットユーザが関係する通信ネットワークの要素に依存する訪問位置サーバを提供する。訪問位置サーバの選択のための幾つかの可能性は、後に図３を参照して述べられる。

位置サーバ１０、１２及び１４は、位置サーバエンティティ間の通信用に構成される適当なインタフェース上を互いに通信する。図１の例では、通信は、Ｌｒインタフェースと呼ばれる位置サーバ間のインタフェースで生じる。位置サーバは、これらの役割に依存して、適切なインタフェース上で、加入者情報データベース１９にアクセスする。

位置情報サービスエンティティ又はサーバの役割は、クライアント、ターゲットユーザ、及び、ターゲットユーザの位置に依存して変化する位置情報要求の処理にとりかかることである。図２に示される好ましい実施例において、ステップ２０で、位置サーバがすべきでない役割を実行することを回避するために、要求位置サーバ１４は、要求を受信する位置サーバ１２が行うべき役割に関する決定を行う。ステップ２１では、要求位置サーバ１４は、位置情報を要求するメッセージに適当な属性を加えることによって、位置サーバ１２にその選択を知らせる。ステップ２２では、その要求は、それから、次の位置サーバ１２に送られる。その要求は、「ローミングメッセージ（roaming message）」として言及しても良い。

例えば、その属性は、その要求を受信するサーバがその属性によって規定される役割を行うということを規定する受信役割属性である。受信役割属性は、‘ＨＬＳ’（ホーム位置サーバ）、‘ＶＬＳ’（訪問位置サーバ）又は‘ＢＯＴＨ（両方）’のような値を有する。

その属性が‘ＨＬＳ’に設定されるとき、要求位置サーバ１４は、位置サービス仕様で述べられた方法でホーム位置サーバとして振舞うような要求を、受信する位置サーバ１２に期待する。要求位置サーバ１４は、加入者情報データベース１９から適当な位置サーバに関する情報を受信しても良い。

その属性を用いて、要求位置サーバ１４は、他の位置サーバ１２の役割に関する期待を明確に記述する。これは、要求位置サーバ１４が、その要求を受信する位置サーバが期待される役割を行うことを、従来処理よりずっと確かに仮定できるので、有利である。

ステップ２４で、要求位置サーバ１４による期待と合わないなら、ローミング要求は、第２位置サーバ１２によって拒絶される。ステップ２５で示されるように、エラーメッセージは、第１、即ち、要求位置サーバ１４に戻る。ステップ２４で、その期待に合うなら、即ち、サーバ１４がターゲットユーザ２のためにホーム位置サーバとして行動するなら、その位置要求は、ステップ２６で、位置サービスの通常の手続に従って、続行することが許される。

ホーム位置サーバ１２は、同様に、その連鎖で、次の位置サーバに、即ち、訪問位置サーバ１０に、要求を受信する位置サーバから期待される役割を通知する。それゆえ、上述の方法は、サーバ１４及び１２間の相互の動作に制限されない。代わりに、情報供給連鎖で次のノードから確かなサービスを期待する要求位置サーバは、次のノードがそれから要求されるサービスを理解することを確実にするために、次の位置サーバへその情報を送信しても良い。

このようにして、属性は、‘ＶＬＳ’に設定可能であり、そしてそのようにして、要求位置サーバは、ローミング仕様で記述される方法で、訪問位置サーバとして振舞うことを次の位置サーバに期待する。属性が‘ＢＯＴＨ’に設定されるなら、要求位置サーバは、ローミング仕様で述べられる方法で、ホーム位置サーバ及び訪問位置サーバの両方として振舞うことを位置サーバに期待する。

上述の実施例は、要求を受信する位置サーバが実行しようとするサービスが何であるかを解決する推論によってもたらされる不正確を取り除く。これは、移動体加入者プライバシー設定を回避することを妨げ、従って、セキュリティを改善する。位置サーバが正しい役割を行うことを強いるので、未定義のエラー状況は、避けられる。それゆえ、ホーム位置サーバの役割を行うことが仮定されるサーバは、プライバシーチェックを実行し、それから、位置合わせをそれ自身で実行しようとする代わりに、適切な訪問位置サーバに、その要求を「送る（route）」。

次に、図３のフローチャートに関して実証する別な実施例を述べる。

ステップ３０では、クライアントは位置情報の要求を、要求位置サーバ（ＲＬＳ）に送る。その要求は、適切な形式、例えば、標準位置即時要求（ＳＬＩＲ：Standard Location Immediate Request）である。

ステップ３１では、ＲＬＳは、加入者プライバシープロファイルの探索をする。探索は、ＭＳＩＳＤＮ／ＩＭＳＩモジュール（加入者国際ＩＳＤＮ番号 国際移動体加入者識別子）に基づく。プロファイルが見つからないので、ステップ３２で、ＲＬＳはその要求から、ターゲットユーザのホーム位置サーバ（ＨＬＳ）を決定するための身元情報（identity information）を用いる。例えば、ＩＭＳＩは、身元（identity）として使用されるなら、検索テーブルのルーティングをするＩＭＳＩは、この目的のために使用されるかもしれない。１つの可能性は、ＭＡＰレイヤＳＲＩを送ることであり、又は、ＩＭＳＩメッセージを送ることである（ＭＡＰ＝Ｍｏｂｉｌｅ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐａｒｔ（移動体アプリケーション部分）；ＳＲＩ＝Ｓｅｎｄ Ｒｏｕｔｉｎｇ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ（送信ルーティング情報））。

ステップ３３では、ＲＬＳは、それから、サーバ間のＬｒインタフェース上を、ＨＬＳへ位置情報要求を送る。その要求は、ＩＭＳＩと共にＳＲＬＩＲ（標準ローミング位置即時要求）である。その要求は、必要なら、ターゲットユーザ等の訪問移動体サービス交換センタ（ＶＭＳＣ：Visiting Mobile Service Switching Center）のような他の情報をも含めても良い。

好ましい実施例においては、その要求は、ＨＬＳにその役割をも通知する。図３では、役割属性‘ＨＬＳ’がメッセージに加えることで、ホーム位置サーバとして行動する受信位置サーバを示す。

ホーム位置サーバ（ＨＬＳ）は、それから、ターゲットユーザ及び他の可能性のある情報のための身元情報を取得する。ホーム位置サーバは、さらに、受信したデータからその役割を取得する。ステップ３４で、ＨＬＳは、それから、加入者プライバシー情報のための検索をする。

プロファイルが見つからない場合、ＨＬＳは、ステップ３６で、エラーメッセージをＲＬＳに戻す。ＨＬＳは、その要求を続行することが許される前に、加入者プライバシープロファイルを有すると仮定されていることを知っているので、これを行うことができる。ＨＬＳは、プロファイルを見つけられないので、さらに、その要求の処理が、妨げられ、エラーメッセージは戻される。

ステップ３７で、ＲＬＳは、ＨＬＳからのエラーメッセージを取得して、ＬＣＳクライアントへそれを、例えばＭＬＰインタフェース上で返す。ＬＣＳクライアントは、それから、位置情報用の要求の応答として、エラーメッセージを取得する。

ステップ３４では、プロファイルが確認された場合、ステップ３８でプライバシーチェックを実行する。ＨＬＳがターゲットユーザのＶＭＳＣに気付く場合、ＨＬＳは、ステップ３９で、ＶＭＳＣアドレスに基づいてＶＬＳに対して、ＳＲＬＩＲ要求を送り、ＶＬＳへの要求データを渡す。ＶＳＭＣが知られて無いなら、ＨＬＳは、‘送信経路情報（ＳＲＩ：send routing information）’のような要求される経路情報を獲得するための適切な手続を実行する。

好ましい実施例に従って、ＨＬＳは、ＶＬＳに、それらの期待される役割を通知する。従って、ＶＬＳがＩＭＳＩ、ＶＭＳＣ及び他のＳＲＬＩＲに含まれる可能性のあるデータを受信するとき、それらの役割の指示も受信する。ＲＬＳとＨＬＳ間の通信で使用される類似属性が、ここで使用される。ＶＬＳは、それから、‘提供加入者位置（ＰＳＬ：Provide Subscriber Location）’のような適切な位置情報獲得プロシージャを実行する。ＶＬＳは、その役割が期待されることを説明され、従って、ＨＬＳによってプライバシーチェックがなされることが仮定することができる。ＶＬＳは、ネットワークから位置情報を取得し、ステップ４０で、Ｌｒインタフェースを超えてＨＬＳにその情報を渡す。ＨＬＳは、もしそう要求されるなら、ポスト位置（post location）プライバシーチェックを実行する。ＨＬＳは、ステップ４１で、Ｌｒインタフェースを越えてＲＬＳに位置情報を渡す。ＲＬＳは、それから、位置情報を、ステップ４２でＬＣＳクライアントに渡す。

上述では、‘標準ローミング即時要求（Standard Roaming Location Immediate Request）’はローミングメッセージの例として述べる。ローミングメッセージの別な例は、‘トリガーローミング位置即時要求（Trigger Roaming Location Immediate Request）’である。

好ましい実施例では、その属性は、標準ローミング位置即時要求ＤＴＤ及び／又はトリガーローミング位置即時要求ＤＴＤでトップレベル要素に付け加えられる。これらの要素は、それぞれ、srlir及びtrlrrである。この詳細例は以下に述べる。

‘recv_role’属性は、必須になされる。そのようなケースでは、属性は要求位置サーバによって設定されなければならない。そのような計画では、受信位置サーバは、要求位置サーバの期待に合うことができないなら、その要求は受信位置サーバによって拒絶されなければならない。

好ましい実施例においては、役割情報は、位置情報用の要求メッセージの中で開始、即ち、第１位置サーバと、受信、即ち、第２位置サーバ間で転送される。しかし、要求位置サーバが、次の位置サーバに、それが行う役割を通知するための分割したメッセージを送ることは可能である。このように、２つのメッセージは、１つのメッセージは要求、そして、別なメッセージは、第２位置サーバに、期待される役割を通知するものであるように通信される。これらのメッセージは、それから、例えば、メッセージ識別子や他の適切なマッチング技術に基づいて受信端で組み合わされる。

要求の中にその役割を包含することは、あるプロトコルで要求される。例えば、使用される位置プロトコルがステートレス（stateless）であるので、その役割は分割して送信できないかもしれない。ステートレスプロトコルと共に、受取人は、試みられた要求と共に送信されたその役割を適合させることができない。図１に示されるＬｒ及びＬｅインタフェースは、ステートレスプロトコルに基づくインタフェースの例である。

上述例は、位置サーバは、ゲートウェイ移動位置センタ（ＧＭＬＣｓ：Gateway Mobile Location Centers）を有する。ゲートウェイ移動位置センタを採用する位置サービスは、第３世代パートナーシップ・プロジェクト（３ＧＰＰ） ＴＳ ２３．２７１ Ｖ６ ２．０（２００２年１２月）「第３世代パートナーシッププロジェクト；技術仕様ｇ負ループサービス及びシステム形態；機能ステージ２ＬＣＳ記述（第６版）」でより詳細に説明される。この図書は、参照によりここに組み入れられる。

本発明の実施例は、移動局のようなユーザ機器に関連して述べられる一方、本発明の実施例は、他の適する種類のユーザ機器に適用可能であることを十分に考慮すべきである。

本発明の実施例は、２つの位置サーバ間のインタフェースを説明した。本発明の実施例は、適用可能な他のネットワーク要素に適用可能である。

上述では、本発明の実施例を実施が説明される一方、添付の請求項で定義される本発明の範囲からはなれることなく開示される解決に対してなされる様々な変形や修正があることにも注意されたい。

本発明を具体化する位置サービスアーキテクチャを示す図である。 本発明の一実施例の動作を説明するフローチャートである。 本発明の別な実施例を説明するフローチャートである。

Claims (18)

1. 多数の位置サービスエンティティを有する位置サービス処理でのターゲットユーザの位置に関係する情報を提供する方法において、
   第１位置サービスエンティティから前記ターゲットユーザの前記位置に関係する情報のための要求を、第２位置サービスエンティティに送るステップと、
   前記要求を処理するとき、前記第２位置サービスエンティティに、該第２サービスエンティティがとるべき役割を通知するステップと、
   前記第２位置サービスエンティティで、前記要求をそれに沿って処理するステップと、を有し、
   前記第２位置サービスエンティティの前記役割は、ホーム位置サービスエンティティ、訪問位置サービスエンティティ、又は、ホーム及び訪問位置サービスエンティティの組み合わせのうちの１つになるように選択される方法。
2. 前記要求の中に前記第２位置サービスエンティティの前記役割に関する情報を含めるステップをさらに有する請求項１に記載の方法。
3. 位置情報のための要求を、前記第１位置サービスエンティティで受け取るステップと、その後に、前記第１位置サービスエンティティからの前記要求を、前記第２位置サービスエンティティに送るステップをさらに有する請求項１又は２に記載の方法。
4. 前記第１位置サービスエンティティは、ローミング位置サービスを開始する請求項３に記載の方法。
5. 前記第２位置サービスエンティティからの要求を処理するとき、該第２位置サービスエンティティからの情報を、第３位置サービスエンティティがとるべき役割に関する該第３位置サービスエンティティに送るステップをさらに有する請求項１〜４のいずれか一項に記載の方法。
6. 前記第１位置サービスエンティティからの前記要求を処理するとき、前記第２位置サービスエンティティに、該第２位置サービスエンティティは、ホーム位置サーバの前記役割をとるべきであることを通知するステップと、
   前記第２位置サービスエンティティでのプライバシーポリシーチェックを実行するステップと、
   失敗したプライバシーポリシーチェックに応えて、位置情報のための前記要求の処理をさらに防ぐステップを有する請求項１〜５のいずれか一項に記載の方法。
7. 前記第１位置サービスエンティティは、受信位置サーバを有し、かつ、前記第２位置サービスエンティティは、前記ターゲットユーザの前記ホーム位置サーバを有する請求項１〜６のいずれか一項に記載の方法。
8. 前記第３位置サービスエンティティは、訪問位置サーバを有する請求項５〜７のいずれか一項に記載の方法。
9. 位置情報のための要求を処理するように構成される多数の位置サービスエンティティを有する位置情報サービス処理のための位置サービスエンティティであって、前記位置情報エンティティは、さらなる位置サービスエンティティからターゲットユーザの位置に関係する情報を要求するように構成され、かつ、該要求を処理するとき、前記さらなる位置サービスエンティティに、該さらなる位置情報サービスがとるべきである役割を通知するように構成され、前記位置サービスエンティティは、前記さらなる位置サービスエンティティの前記役割を、ホーム位置サービスエンティティ、訪問位置サービスエンティティ、又は、ホーム及び訪問位置サービスエンティティの組み合わせのうちの１つに選択するように構成される位置サービスエンティティ。
10. 前記位置サービスエンティティは、前記要求の中に該位置サービスエンティティがとるべき前記役割に関する情報を加えるように構成される請求項９に記載の位置サービスエンティティ。
11. 前記位置サービスエンティティは、ローミング位置サービスを開始するように構成される請求項９又は１０に記載の位置サービスエンティティ。
12. 受信位置サーバを有する請求項１１に記載の位置サービスエンティティ。
13. ホーム位置サーバを有する請求項９又は１０に記載の位置サービスエンティティ。
14. 位置情報のための要求を処理するように構成される多数の位置サービスエンティティを有する通信システムのユーザに関係する情報を提供する位置サービスにおいて、第１位置サービスエンティティは、第２位置サービスエンティティからターゲットユーザの位置に関係する情報を要求するように構成され、および、該第２位置サービスエンティティに、前記第１位置サービスが該第２位置サービスに前記要求を処理するように期待する役割を通知するように構成され、かつ、前記第２位置サービスエンティティは、前記期待された役割を提供できる場合のみ、前記要求の処理を続行するように構成され、前記第１位置サービスエンティティは、前記第２位置サービスエンティティの前記役割を、ホーム位置サービスエンティティ、訪問位置サービスエンティティ、又は、ホーム及び訪問位置サービスエンティティの組み合わせのうちの１つに選択するように構成される位置サービス。
15. 前記第１位置サービスエンティティは、ローミング位置サービスを開始するように構成される請求項１４に記載の位置サービス。
16. 前記第１位置サービスエンティティは、受信位置サーバを有する請求項１５に記載の位置サービス。
17. 前記第２位置サービスエンティティは、前記ターゲットユーザのホーム位置サーバを有し、該ホーム位置サーバは、該ホーム位置サーバから位置情報のための要求を処理するとき、第３位置サービスエンティティがとるべきである役割に関する該第３位置サービスエンティティを通知するように構成される請求項１６に記載の位置サービス。
18. 前記第１位置サービスエンティティは、ホーム位置サーバを有する請求項１４に記載の位置サービス。

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